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特開2024-159231遠隔制御システムおよび遠隔制御方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024159231
(43)【公開日】2024-11-08
(54)【発明の名称】遠隔制御システムおよび遠隔制御方法
(51)【国際特許分類】
   H04Q 9/00 20060101AFI20241031BHJP
   H04L 12/28 20060101ALI20241031BHJP
【FI】
H04Q9/00 301D
H04L12/28 500A
H04L12/28 500G
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023075084
(22)【出願日】2023-04-28
(71)【出願人】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【識別番号】100131152
【弁理士】
【氏名又は名称】八島 耕司
(74)【代理人】
【識別番号】100147924
【弁理士】
【氏名又は名称】美恵 英樹
(74)【代理人】
【識別番号】100148149
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邉 幸男
(74)【代理人】
【識別番号】100181618
【弁理士】
【氏名又は名称】宮脇 良平
(74)【代理人】
【識別番号】100174388
【弁理士】
【氏名又は名称】龍竹 史朗
(72)【発明者】
【氏名】大塚 礼治
【テーマコード(参考)】
5K048
【Fターム(参考)】
5K048AA14
5K048BA12
5K048DA02
5K048EB02
5K048FB10
5K048FB15
(57)【要約】
【課題】利用者にとって操作性が高い遠隔制御システムおよび遠隔制御方法を提供する。
【解決手段】遠隔制御システムの機器1は、コード情報に対応する機器1に対する操作内容を特定する操作内容特定部111と、機器1に対する操作内容が特定された場合、特定された操作内容に応じて機器1を制御する機器制御部112と、コード情報を、広域ネットワークを介してクラウドサーバ2へ送信するコード通知部113と、を有する。また、クラウドサーバ2は、コード情報が取得された場合、コード情報に対応する機器1の制御内容を特定する制御内容特定部212と、特定した制御内容に基づいて、機器1を制御するための制御情報を、制御情報により制御される機器1へ送信する制御情報通知部213と、を有する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者により操作される操作部を有し、予め設定された複数種類のコード情報の中から、前記操作部に対して行われた操作内容に応じたコード情報を特定し、特定した前記コード情報を送出する遠隔制御装置と、
前記遠隔制御装置から送出される前記コード情報に基づいて制御される第1機器と、
前記第1機器とネットワークを介して通信するサーバと、を備え、
前記第1機器は、
前記コード情報に対応する前記第1機器に対する操作内容を特定する操作内容特定部と、
前記第1機器に対する前記操作内容が特定された場合、特定された前記操作内容に応じて前記第1機器を制御する機器制御部と、
前記コード情報を、前記ネットワークを介して前記サーバへ送信するコード通知部と、を有し、
前記サーバは、
前記コード情報が取得された場合、前記コード情報に対応する前記第1機器の制御内容と、前記コード情報に対応する前記第1機器とは異なる少なくとも1つの第2機器の制御内容と、の少なくとも一方を特定する制御内容特定部と、
特定した前記制御内容に基づいて、前記第1機器と前記少なくとも1つの第2機器との少なくとも一方を制御するための制御情報を、前記制御情報により制御される前記第1機器と、前記少なくとも1つの第2機器と、の少なくとも一方へ送信する制御情報通知部と、を有する、
遠隔制御システム。
【請求項2】
前記第1機器は、
複数種類の前記コード情報それぞれに対応する前記第1機器に対する操作内容を示す操作内容情報を、前記コード情報と、前記コード情報の前記サーバへの送信要否を示す送信要否情報と、に対応づけて記憶する第1操作内容記憶部を更に有し、
前記コード通知部は、前記遠隔制御装置から送出される前記コード情報に対応する前記送信要否情報が前記サーバへの送信要を示す場合、前記コード情報を前記サーバへ送信する、
請求項1に記載の遠隔制御システム。
【請求項3】
前記サーバは、
少なくとも1種類の前記コード情報について、前記コード情報が取得されたことに応じて前記第1機器と前記少なくとも1つの第2機器との少なくとも一方を制御するための制御情報を、前記コード情報の送信元の前記第1機器を識別する送信元機器識別情報と、前記制御情報による制御の対象となる前記第1機器と前記少なくとも1つの第2機器との少なくとも一方を識別する制御対象機器識別情報と、前記コード情報と、に対応づけて記憶する制御情報記憶部を更に有し、
前記制御情報通知部は、前記コード情報が取得されると、前記制御情報記憶部が記憶する前記制御情報および前記制御対象機器識別情報の中から、取得された前記コード情報と前記コード情報の前記送信元機器識別情報との組み合わせに対応する前記制御情報および前記制御対象機器識別情報を特定し、特定した前記制御情報を、特定した前記制御対象機器識別情報で識別される前記第1機器と前記少なくとも1つの第2機器との少なくとも一方へ送信する、
請求項1または2に記載の遠隔制御システム。
【請求項4】
前記サーバは、
少なくとも1種類の前記コード情報について、前記コード情報が取得されたことに応じて前記第1機器と前記少なくとも1つの第2機器との少なくとも一方を制御するための制御情報を、前記コード情報の送信元の前記第1機器を識別する送信元機器識別情報と、前記制御情報による制御の対象となる前記第1機器と前記少なくとも1つの第2機器との少なくとも一方を識別する制御対象機器識別情報と、前記コード情報と、に対応づけて記憶する制御情報記憶部を更に有し、
前記遠隔制御装置は、
表示部と、
前記コード情報に対応する前記第1機器に対する操作内容を設定するための設定画面画像を形成して前記表示部に表示させる表示制御部と、
前記表示部に前記設定画面画像が表示された状態で、利用者による前記操作部に対する操作内容に基づいて、前記第1機器の前記操作内容記憶部が記憶する前記操作内容情報と前記制御情報記憶部が記憶する前記制御情報との少なくとも一方を更新することを要求する操作内容更新要求部と、を更に有する、
請求項2に記載の遠隔制御システム。
【請求項5】
前記サーバは、
前記第1機器と前記少なくとも1つの第2機器とに対する操作内容を示す操作内容情報を、対応する前記第1機器、前記少なくとも1つの第2機器それぞれを識別する機器識別情報に対応づけて記憶する第2操作内容記憶部と、
前記第1機器から送信される、前記機器識別情報を含み前記操作内容情報の送信を要求する操作内容要求情報を取得すると、前記第2操作内容記憶部が記憶する操作内容情報の中から、前記操作内容要求情報に含まれる操作内容情報を特定し、特定した操作内容情報を前記第1機器へ送信する操作内容通知部と、を更に有し、
前記第1機器は、前記操作内容情報を前記遠隔制御装置へ転送する操作内容転送部を有し、
前記表示制御部は、前記第1機器から送信される前記操作内容情報を取得すると、取得した操作内容情報が示す操作内容を表すメッセージ画像を含む前記設定画面画像を形成して前記表示部に表示させる、
請求項4に記載の遠隔制御システム。
【請求項6】
前記サーバは、
前記第1機器から送信された前記コード情報と、前記少なくとも1つの第2機器それぞれから送信された前記コード情報と、を、前記コード情報を取得した日時を示す日時情報に対応づけて記憶するコード使用履歴記憶部と、
前記コード使用履歴記憶部が記憶する前記コード情報の履歴に基づいて、予め設定された判定対象期間内において、前記第1機器とともに操作される回数が予め設定された基準回数よりも多い前記第2機器が存在するか否かを判定する連携判定部と、
前記判定対象期間内において、前記第1機器とともに操作される回数が予め設定された基準回数よりも多い前記第2機器が存在すると判定されると、前記第2機器を前記第1機器と連携させることを促す連携通知情報を生成して前記第1機器へ送信する連携実績通知部と、を更に有する、
請求項1または2に記載の遠隔制御システム。
【請求項7】
前記サーバは、
互いに連携して機能する前記第1機器の前記コード情報および操作内容を示す操作内容情報と、前記第2機器の前記コード情報および前記第1機器に対する操作に連携して制御する前記第1機器に対する制御情報との組み合わせを記憶する連携機能情報記憶部を更に有し、
前記第1機器から送信される前記コード情報を取得すると、前記連携機能情報記憶部が記憶する前記コード情報の組み合わせの中に、取得した前記コード情報を含む組み合わせが存在するか否かを判定するコード組み合わせ判定部と、
取得した前記コード情報を含む組み合わせが存在すると判定されると、前記組み合わせに含まれる前記制御情報を前記制御情報記憶部に記憶させる制御情報更新部と、
前記第1機器の前記コード情報と前記操作内容情報とを含むコード通知情報を生成して前記第1機器へ送信するコード通知部と、を更に有し、
前記第1機器は、
複数種類の前記コード情報それぞれに対応する前記第1機器に対する操作内容を示す操作内容情報を、前記コード情報と、前記コード情報の前記サーバへの送信要否を示す送信要否情報と、に対応づけて記憶する操作内容記憶部と、
前記コード通知情報を取得すると、取得した前記コード通知情報に含まれる前記コード情報および前記操作内容情報と、前記コード情報の前記サーバへの送信要に設定された送信要否情報と、を前記操作内容記憶部に対応づけて記憶させる操作内容更新部と、を有する、
請求項3に記載の遠隔制御システム。
【請求項8】
前記サーバは、
前記第1機器から送信された前記コード情報を、前記コード情報を取得した日時を示す日時情報に対応づけて記憶するコード使用履歴記憶部と、
前記コード使用履歴記憶部が記憶する前記コード情報の履歴に基づいて、予め設定された頻度判定対象期間内における使用頻度が予め設定された基準頻度よりも低く且つ前記使用頻度が最も低い前記コード情報を特定する低使用頻度コード特定部と、
特定された前記コード情報を前記第1機器へ送信するコード通知部と、を有する、
請求項1または2に記載の遠隔制御システム。
【請求項9】
利用者により操作される操作部を有する遠隔制御装置が、予め設定された複数種類のコード情報の中から、前記操作部に対して行われた操作内容に応じたコード情報を特定し、特定した前記コード情報を送出するステップと、
第1機器が、前記コード情報に対応する前記第1機器に対する操作内容を特定するステップと、
前記第1機器が、前記第1機器に対する前記操作内容が特定された場合、特定された前記操作内容に応じて前記第1機器を制御するステップと、
前記第1機器が、前記コード情報を、ネットワークを介して通信可能なサーバへ送信するステップと、
前記サーバが、前記コード情報が取得された場合、前記コード情報に対応する前記第1機器の制御内容と、前記コード情報に対応する前記第1機器とは異なる少なくとも1つの第2機器の制御内容と、の少なくとも一方を特定するステップと、
前記サーバが、特定した前記制御内容に基づいて、前記第1機器と前記少なくとも1つの第2機器との少なくとも一方を制御するための制御情報を、前記制御情報により制御される前記第1機器と前記少なくとも1つの第2機器との少なくとも一方へ送信するステップと、を含む、
遠隔制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、遠隔制御システムおよび遠隔制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
操作対象機器自身を携帯通信機器から操作するための制御用データを保持している操作対象機器との間で近距離無線通信を行い、操作対象機器から送信される制御用データを取得して、取得した制御用データを用いて操作対象機器を遠隔操作する携帯通信機器が提案されている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007-110629号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1に記載された携帯通信機器のように、複数の操作対象機器を遠隔操作する場合において、複数の操作対象機器を遠隔操作する場合の操作性を高めることが要請されている。
【0005】
本開示は、上記事由に鑑みてなされたもので、利用者にとって操作性が高い遠隔制御システムおよび遠隔制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本開示に係る遠隔制御システムは、
利用者により操作される操作部を有し、予め設定された複数種類のコード情報の中から、前記操作部に対して行われた操作内容に応じたコード情報を特定し、特定した前記コード情報を送出する遠隔制御装置と、
前記遠隔制御装置から送出される前記コード情報に基づいて制御される第1機器と、
前記第1機器とネットワークを介して通信するサーバと、を備え、
前記第1機器は、
前記コード情報に対応する前記第1機器に対する操作内容を特定する操作内容特定部と、
前記第1機器に対する前記操作内容が特定された場合、特定された前記操作内容に応じて前記第1機器を制御する機器制御部と、
前記コード情報を、前記ネットワークを介して前記サーバへ送信するコード通知部と、を有し、
前記サーバは、
前記コード情報が取得された場合、前記コード情報に対応する前記第1機器の制御内容と、前記コード情報に対応する前記第1機器とは異なる少なくとも1つの第2機器の制御内容と、の少なくとも一方を特定する制御内容特定部と、
特定した前記制御内容に基づいて、前記第1機器と前記少なくとも1つの第2機器との少なくとも一方を制御するための制御情報を、前記制御情報により制御される前記第1機器と、前記少なくとも1つの第2機器と、の少なくとも一方へ送信する制御情報通知部と、を有する。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、第1機器の操作内容特定部によりコード情報に対応する第1機器に対する操作内容が特定された場合、機器制御部が、特定された操作内容に応じて第1機器を制御する。また、第1機器のコード通知部が、コード情報を、ネットワークを介してサーバへ送信し、サーバの制御内容特定部が、コード情報が取得された場合、コード情報に対応する第1機器の制御内容と、コード情報に対応する第2機器の制御内容と、の少なくとも一方を特定し、制御情報通知部が、特定された制御内容に基づいて、第1機器と第2機器との少なくとも一方を制御するための制御情報を、制御情報により制御される第1機器と第2機器との少なくとも一方へ送信する。これにより、利用者が、1つの遠隔制御装置を操作することにより、第1機器のみならず第2機器も操作することができるので、第1機器および第2機器の利用者にとっての操作性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本開示の実施の形態に係る遠隔制御システムの構成の一例を示す図
図2】実施の形態に係る遠隔制御システムのハードウェア構成を示すブロック図
図3】実施の形態に係る遠隔制御システムの機能構成を示すブロック図
図4】(A)は実施の形態に係る機器が備える操作内容記憶部が記憶する情報の一例を示す図、(B)は実施の形態に係る機器が備える操作内容記憶部が記憶する情報の他の一例を示す図
図5】(A)は実施の形態に係る遠隔制御装置が備えるコード記憶部が記憶する情報の一例を示す図、(B)は実施の形態に係る遠隔制御装置が備えるコード記憶部が記憶する情報の他の一例を示す図
図6】実施の形態に係るクラウドサーバが備えるコード使用履歴記憶部が記憶する情報の一例を示す図
図7】実施の形態に係るクラウドサーバが備える制御情報記憶部が記憶する情報の一例を示す図
図8】実施の形態に係る遠隔制御システムの動作を説明するためのシーケンス図
図9】実施の形態に係る遠隔制御システムの動作を説明するためのシーケンス図
図10】実施の形態に係る遠隔制御装置の表示部に表示される通知画面画像の一例を示す図
図11】(A)実施の形態に係る遠隔制御装置の表示部に表示される設定画面画像の一例を示す図、(B)は実施の形態に係る遠隔制御装置の表示部に表示される設定画面画像の他の一例を示す図
図12】(A)実施の形態に係る遠隔制御装置の表示部に表示される設定画面画像の一例を示す図、(B)は実施の形態に係る遠隔制御装置の表示部に表示される設定画面画像の他の一例を示す図
図13】実施の形態に係る遠隔制御装置の表示部に表示される設定画面画像の一例を示す図
図14】実施の形態に係る遠隔制御システムの動作を説明するためのシーケンス図
図15】(A)実施の形態に係る遠隔制御装置の表示部に表示される連携通知画像の一例を示す図、(B)は実施の形態に係る遠隔制御装置の表示部に表示される連携完了通知画像の一例を示す図
図16】実施の形態に係る機器が実行する機器制御処理の流れの一例を示すフローチャート
図17】実施の形態に係るクラウドサーバが実行する機器制御処理の流れの一例を示すフローチャート
図18】実施の形態に係るクラウドサーバが実行する機器制御処理の流れの一例を示すフローチャート
図19】変形例に係る遠隔制御システムの機能構成を示すブロック図
図20】変形例に係る遠隔制御システムの機能構成を示すブロック図
図21】変形例に係るクラウドサーバが備える連携機能情報記憶部が記憶する情報の一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の実施の形態に係る遠隔制御システムについて図面を参照しながら説明する。遠隔制御システムは、利用者により操作される操作部を有し、予め設定された複数種類のコード情報の中から、操作部に対して行われた操作内容に応じたコード情報を特定し、特定したコード情報を送出する遠隔制御装置と、遠隔制御装置から送出されるコード情報に基づいて制御される第1機器と、第1機器とネットワークを介して通信するサーバと、を備える。ここで、第1機器は、コード情報に対応する第1機器に対する操作内容を特定する操作内容特定部と、第1機器に対する操作内容が特定された場合、特定された操作内容に応じて第1機器を制御する機器制御部と、コード情報を、ネットワークを介してサーバへ送信するコード通知部と、を有する。そして、サーバは、コード情報が取得された場合、コード情報に対応する第1機器の制御内容と、コード情報に対応する第1機器とは異なる第2機器の制御内容と、の少なくとも一方を特定する制御内容特定部と、特定された制御内容に基づいて、第1機器と第2機器との少なくとも一方を制御するための制御情報を、制御情報により制御される第1機器と第2機器との少なくとも一方へ送信する制御情報通知部と、を有する。
【0010】
本実施の形態に係る遠隔制御システムは、図1に示すように、建物H内に設置された複数の機器1と、機器1を遠隔制御するための遠隔制御装置4と、クラウドサーバ2と、端末装置3と、を備える。複数の機器1は、それぞれ、通信機能を有し、建物H内に構築された局所ネットワークNW2に接続されている。また、局所ネットワークNW2は、ブロードバンドルータ(以下、「BBR」と称する。)8を介して広域ネットワークNW1に接続されている。クラウドサーバ2と端末装置3とは、広域ネットワークNW1を介して互いに通信可能であり、クラウドサーバ2は、広域ネットワークNW1、局所ネットワークNW2を介して複数の機器1それぞれと通信可能である。局所ネットワークNW2は、例えば有線LAN(Local Area Network)または無線LANであり、広域ネットワークNW1は、例えばインターネットである。
【0011】
複数の機器1は、例えば冷蔵庫1A、空気調和機1B、1D、テレビジョン受信機1C、給湯機1E等である。機器1は、図2に示すように、機器1の動作を制御するための制御ユニット11を有する。制御ユニット11は、CPU(Central Processing Unit)101と、主記憶部102と、補助記憶部103と、信号送受信部105と、通信部106と、これらを互いに接続するバス109と、を備える。主記憶部102は、RAM(Random Access Memory)のような揮発性メモリを有し、CPU101の作業領域として使用される。補助記憶部103は、半導体フラッシュメモリのような不揮発性メモリであり、CPU101が各種処理を実行するためのプログラムを記憶する。信号送受信部105は、遠隔制御装置4から送信される赤外線信号を受信するための赤外線受光部と赤外線信号を遠隔制御装置4へ送信するための赤外線発光部とを有する。信号送受信部105は、遠隔制御装置4から送信される赤外線信号を受信すると、受信した赤外線信号に対応する情報を生成してCPU101へ転送する。また、信号送受信部105は、CPU101から遠隔制御装置4へ送信する情報が転送されると、当該情報を示す赤外線信号を生成して遠隔制御装置4へ送信する。通信部106は、広域ネットワークNW1に接続され、CPU101から転送される情報を、広域ネットワークNW1を介してクラウドサーバ2へ送信したり、クラウドサーバ2から広域ネットワークNW1を介して受信した情報をCPU101へ転送したりする。
【0012】
CPU101は、補助記憶部103が記憶するプログラムを主記憶部102に読み出して実行することにより、図3に示すように、操作内容特定部111、機器制御部112、コード通知部113、制御情報取得部114、操作内容更新部115、操作内容更新通知部116、コード転送部118、連携通知転送部119および連携要求情報転送部120として機能する。また、図2に示す補助記憶部103は、図3に示すように、機器1に対する操作内容を示す操作内容情報を記憶する操作内容記憶部131を有する。操作内容記憶部131は、例えば図4(A)および(B)に示すように、機器1に対する操作内容を示す操作内容情報を、遠隔制御装置4から送信されるコード情報に含まれるコード番号および製品コードを示すコード情報と、コード情報のクラウドサーバ2への送信要否を示す送信要否情報と、に対応づけて記憶する。なお、図4(A)は、機器1がテレビジョン受信機1Cである場合の一例を示し、図4(B)は、機器1が空気調和機1B、1Dである場合の一例を示している。図4(A)に示す例では、遠隔制御装置4から送信されるコード番号「0x01」、「0x02」等を示すコード情報が取得された場合、機器1に対して「電源オン」、「電源オフ」等の操作が実行されるとともに、コード情報がクラウドサーバ2へ送信されることを示している。また、遠隔制御装置4から送信されるコード番号「0x03」を示すコード情報が取得された場合、機器1に対して「入力切替」の操作が実行されるが、コード情報がクラウドサーバ2へ送信されないことを示している。更に、遠隔制御装置4から送信されるコード番号「0x16」、「0x17」を示すコード情報が取得された場合、機器1に対する操作は実行されずに、コード情報のクラウドサーバ2への送信のみが実行されることを示している。また、図4(B)に示す例では、遠隔制御装置4から送信されるコード番号「0x01」、「0x02」等を示すコード情報が取得された場合、機器1に対して「運転開始」、「停止」等の操作が実行されるとともに、コード情報がクラウドサーバ2へ送信されることを示している。また、遠隔制御装置4から送信されるコード番号「0x03」、「0x12」、「0x13」等を示すコード情報が取得された場合、機器1に対して「自動」運転モードへの切り替え操作、入タイマ、切タイマの有効化操作等が実行されるが、コード情報がクラウドサーバ2へ送信されないことを示している。
【0013】
図3に戻って、操作内容特定部111は、遠隔制御装置4から信号送受信部105を介してコード情報を取得すると、操作内容記憶部131が記憶する操作内容情報の中から、取得したコード情報に対応する操作内容情報を特定する。そして、操作内容特定部111は、特定した操作内容情報を機器制御部112に通知する。
【0014】
機器制御部112は、操作内容特定部111から通知される操作内容情報に基づいて、機器1の動作を制御する。また、機器制御部112は、制御情報取得部114から制御情報が通知されると、通知された制御情報に基づいて機器1を制御する。コード通知部113は、遠隔制御装置4から信号送受信部105を介してコード情報を取得すると、操作内容記憶部131が記憶する送信要否情報のうち、取得したコード情報に対応する送信要否情報を参照し、送信要否情報がクラウドサーバ2への送信要を示す場合、取得したコード情報をクラウドサーバ2へ送信する。ここで、コード通知部113は、コード情報にその送信元である機器1を識別する送信元機器識別情報を付加してから、当該コード情報を送信する。
【0015】
制御情報取得部114は、クラウドサーバ2から送信される制御情報を取得すると、取得した制御情報を機器制御部112に通知する。操作内容更新部115は、信号送受信部105から後述の操作内容更新要求情報が通知されると、通知された操作内容更新要求情報に含まれる更新後のコード情報および操作内容情報を抽出し、コード情報および操作内容情報と対応する送信要否情報とを、操作内容記憶部131に記憶させる。また、操作内容更新部115は、操作内容更新要求情報に含まれる更新後のコード番号および製品コードを示すコード情報と、制御対象の機器1を識別する制御対象機器識別情報と、制御対象の機器1に対する操作内容を示す操作内容情報と、を操作内容更新通知部116に通知する。操作内容更新通知部116は、操作内容更新部115から通知される更新後のコード情報、制御対象機器識別情報および操作内容情報を含む操作内容更新通知情報を生成してクラウドサーバ2へ送信する。
【0016】
コード転送部118は、クラウドサーバ2から送信される、使用頻度が少ないと判定されたコード情報を含むコード通知情報を取得すると、取得したコード通知情報に含まれるコード情報を信号送受信部105へ転送する。連携通知転送部119は、クラウドサーバ2から送信される後述の連携通知情報を取得すると、取得した連携通知情報に含まれる機器1と連携することが推奨される機器1の機器識別情報を信号送受信部105に通知する。連携要求情報転送部120は、信号送受信部105から連携要求情報が転送されてくると、通知された連携要求情報をクラウドサーバ2へ送信する。
【0017】
図2に戻って、遠隔制御装置4は、MPU(Micro Processing Unit)を有する処理部401と、メモリ403と、表示部404と、操作部405と、信号送受信部406と、を備える。表示部404は、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等の表示装置である。操作部405は、例えばキー入力装置であり、利用者によりキーが押下されると、押下されたキーを示すキー情報を処理部401へ出力する。信号送受信部406は、機器1から送信される赤外線信号を受信するための赤外線受光部と赤外線信号を機器1へ送信するための赤外線発光部とを有する。信号送受信部406は、機器1から送信される赤外線信号を受信すると、受信した赤外線信号に対応する情報を生成して処理部401へ転送する。また、信号送受信部406は、処理部401から機器1へ送信する情報が転送されると、当該情報を示す赤外線信号を生成して機器1へ送信する。
【0018】
ここで、処理部401は、図3に示すように、コード特定部411、コード取得部412、キー特定部413、表示制御部414、操作内容更新要求部415、連携要求部416および連携通知取得部417として機能する。また、図2に示すメモリ403は、図3に示すように、コード記憶部431と、機器1に対して可能な操作内容を示す操作内容情報を、機器1を識別する機器識別情報に対応づけて記憶する操作内容記憶部432と、を有する。コード記憶部431は、例えば図5(A)および(B)に示すように、コード番号および機器1の製品コードを示すコード情報を、対応する操作部405のキー名称を表すキー情報に対応づけて記憶する。なお、図5(A)は、テレビジョン受信機1Cを遠隔制御する場合の一例を示し、図5(B)は、空気調和機1B、1Dを遠隔制御する場合の一例を示している。図5(A)に示す例では、操作部405の「電源オン」、「電源オフ」、「入力切替」、「黄」、「緑」のキーが押下されると、それぞれ、コード番号「0x01」、「0x02」、「0x03」、「0x16」、「0x17」を示すコード情報が機器1へ送信されることを示している。また、図5(B)に示す例では、操作部405の「運転開始」、「停止」、「自動」、「入タイマ」、「切タイマ」のキーが押下されると、それぞれ、コード番号「0x01」、「0x02」、「0x03」、「0x12」、「0x13」を示すコード情報が機器1へ送信されることを示している。
【0019】
図3に戻って、コード特定部411は、操作部405からキー情報が入力されると、コード記憶部431が記憶するコード情報の中から、入力されたキー情報に対応するコード情報を特定し、特定したコード情報を信号送受信部406へ転送する。コード取得部412は、信号送受信部406からコード情報が転送されると、当該コード情報をキー特定部413に通知するとともに、操作内容更新要求部415に通知する。キー特定部413は、コード取得部412からコード情報が通知されると、コード記憶部431が記憶するキー情報の中から、通知されたコード情報に対応するキー情報を特定し、特定したキー情報を表示制御部414に通知する。表示制御部414は、キー情報が通知されると、通知されたキー情報が示すキーが使用頻度の低いキーであることを通知する通知画面画像を形成して表示部404に表示させる。また、表示制御部414は、連携通知取得部417から機器識別情報が通知されると、通知された機器識別情報で識別される機器1との連携を促す連携通知画像を形成した表示部404に表示させる。
【0020】
操作内容更新要求部415は、利用者が操作部405に対して機器1の操作内容記憶部131が記憶する操作内容情報の更新を要求するための設定更新操作を行うと、これに応じて、操作内容更新要求情報を生成して信号送受信部406へ転送する。連携要求部416は、利用者が操作部405に対して遠隔制御装置4により遠隔制御する対象となる機器1と他の機器1とが連携して動作するように設定するための連携設定操作を行うと、これに応じて、連携通知取得部417から通知される連携する対象となる他の機器1を識別する連携対象機器識別情報を含む連携要求情報を生成して信号送受信部406へ転送する。連携通知取得部417は、機器1から信号送受信部406を介して機器識別情報を取得すると、取得した連携対象機器識別情報を表示制御部414および連携要求部416に通知する。
【0021】
図2に戻って、クラウドサーバ2は、CPU201と、主記憶部202と、補助記憶部203と、通信部206と、計時部207と、これらを相互に接続するバス209と、を備える。CPU201は、例えばマルチコアプロセッサである。主記憶部202は、RAMのような揮発性メモリを有し、CPU201の作業領域として使用される。補助記憶部203は、大容量の不揮発性メモリから構成され、クラウドサーバ2の各種機能を実現するためのプログラムを記憶する。通信部206は、広域ネットワークNW1に接続されている。計時部207は、例えばRTC(Real Time Clock)を有し、計時した時刻情報をCPU201へ通知する。
【0022】
CPU201は、補助記憶部203が記憶するプログラムを主記憶部202に読み出して実行することにより、図3に示すように、コード取得部211、制御内容特定部212、制御情報通知部213、低使用頻度コード特定部214、コード通知部215、連携判定部216、連携実績通知部217、連携情報更新部218および制御情報更新部219として機能する。また、図2に示す補助記憶部203は、図3に示すように、コード使用履歴記憶部231と、制御情報記憶部232と、連携情報記憶部233と、を有する。コード使用履歴記憶部231は、例えば図6に示すように、利用者それぞれについて、機器1から送信された、製品コードおよびコード番号を示すコード情報を、コード情報の送信元の機器1を識別する送信元機器識別情報と、コード情報を取得した日時を示す日時情報と、利用者を識別する利用者識別情報と、に対応づけて記憶する。図6に示す例では、送信元機器識別情報が「0x20000001」である空気調和機1Bから送信された、製品コード「0x02」、コード番号「0x11」を示すコード情報が、「2022/11/1 6:00:05」に取得されたことを示している。
【0023】
制御情報記憶部232は、例えば図7に示すように、利用者ぞれぞれについて、コード情報の送信元の機器1を識別する送信元機器識別情報と、コード情報と、制御対象となる機器1を識別する制御対象機器識別情報と、制御対象となる機器1に対して実行する操作内容を示す制御情報と、利用者者識別情報と、を互いに対応づけて記憶する。図7に示す例では、送信元識別情報「0x10000001」であるテレビジョン受信機1Cから、製品コード「0x10」、コード番号「0x11」を示すコード情報が取得された場合、制御対象機器識別情報「0x20000001」である空気調和機1Bが運転開始するように空気調和機1Bが制御されることを示している。連携情報記憶部233は、コード情報の送信元の機器1と連携して動作させる少なくとも1つの機器1それぞれの連携機器識別情報と、当該機器1に対する操作内容を示す制御情報と、コード情報と、を互いに対応づけて記憶する。
【0024】
図3に戻って、コード取得部211は、機器1から送信されるコード情報を取得すると、取得したコード情報を、コード情報に付加されたコード情報の送信元機器識別情報と、計時部207により計時されるコード情報を取得した日時を示す日時情報と、機器1の利用者を識別する利用者識別情報に対応づけてコード使用履歴記憶部231に記憶させる。制御内容特定部212は、コード使用履歴記憶部231が記憶する直近のコード情報を特定し、制御情報記憶部232が記憶する制御対象機器識別情報および制御情報の中から、特定したコード情報に対応する制御対象機器識別情報および制御情報を特定する。そして、制御内容特定部212は、特定した制御対象機器識別情報および制御情報を制御情報通知部213に通知する。制御情報通知部213は、制御内容特定部212から通知される制御情報を、制御内容特定部212から通知される制御対象機器識別情報で識別される機器1へ送信することにより、機器1の動作を制御する。
【0025】
低使用頻度コード特定部214は、コード使用履歴記憶部231が記憶するコード情報の履歴に基づいて、予め設定された頻度判定対象期間内における使用頻度が予め設定された基準頻度よりも低く且つ使用頻度が最も低いコード情報を特定する。ここで、頻度判定対象期間としては、例えば直近の1週間から1ヶ月の間の期間に設定される。なお、低使用頻度コード特定部214は、使用頻度が基準頻度よりも低いコード情報が存在しない場合、コード情報の特定を回避する。そして、低使用頻度コード特定部214は、特定したコード情報をコード通知部215に通知する。コード通知部215は、低使用頻度コード特定部214からコード情報が通知されると、通知されたコード情報を含むコード通知情報を生成して、コード情報の送信元の機器1へ送信する。
【0026】
連携判定部216は、コード使用履歴記憶部231が記憶する送信元機器識別情報とコード情報との履歴に基づいて、予め設定された連携判定対象期間内において、コード情報の送信元の機器1とともに連携して操作される連携操作回数が予め設定された基準回数よりも多い機器1が存在するか否かを判定する。ここで、連携判定部216は、例えば機器1から送信されたコード情報を取得した日時と、他の少なくとも1つの機器1から送信されたコード情報を取得した日時と、の差分時間が1分以内であれば、これらの機器1が連携して操作されていると判定する。また、連携判定対象期間は、例えば直近の1週間に設定される。そして、連携判定部216は、操作回数が基準回数よりも多い機器1が存在する場合、当該機器1の送信元機器識別情報および操作内容情報を連携実績通知部217に通知する。連携実績通知部217は、連携判定部216から複数の機器1それぞれの送信元機器識別情報が通知されると、通知された送信元機器識別情報および操作内容情報を含む連携通知情報を生成して機器1へ送信する。
【0027】
連携情報更新部218は、連携実績通知部217から連携通知情報が機器1へ送信された後、他の機器1を機器1に連携させることを要求する連携要求情報を取得すると、これに応じて、他の機器1の制御情報と他の機器1の連携機器識別情報とを互いに対応づけて連携情報記憶部233に記憶させる形で、連携情報記憶部233が記憶する制御情報および連携機器識別情報を更新する。また、連携情報更新部218は、端末装置3から送信される連携情報更新要求情報を取得すると、取得した連携情報更新要求情報に含まれる連携機器識別情報と制御情報とコード情報とを互いに対応づけて連携情報記憶部233に記憶させる形で、連携情報記憶部233が記憶する制御情報および連携機器識別情報を更新する。制御情報更新部219は、機器1から送信される操作内容更新通知情報を取得すると、取得した操作内容更新通知情報に含まれるコード情報、送信元機器識別情報、制御対象機器識別情報および操作内容情報を用いて制御情報記憶部232が記憶するコード情報、送信元機器識別情報、制御対象機器識別情報および制御情報を更新する。
【0028】
図2に戻って、端末装置3は、例えばスマートフォンであり、CPU301と、主記憶部302と、補助記憶部303と、表示部304と、入力部305と、通信部306と、これらを互いに接続するバス309と、を備える。主記憶部302は、揮発性メモリを有し、CPU301の作業領域として使用される。補助記憶部303は、不揮発性メモリであり、CPU301が各種処理を実行するためのプログラムを記憶する。表示部304は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等の表示装置である。入力部305は、例えば表示部304に重ねて配置される透明なタッチパッドである。通信部306は、広域ネットワークNW1に接続され、CPU301から転送される情報を、広域ネットワークNW1を介してクラウドサーバ2へ送信する。
【0029】
CPU301は、補助記憶部303が記憶するプログラムを主記憶部302に読み出して実行することにより、図3に示すように、受付部311、表示制御部312および連携情報更新要求部313として機能する。受付部311は、利用者が入力部305に対して行った操作内容を受け付け、受け付けた操作内容に応じた操作情報を生成して連携情報更新要求部313に通知する。連携情報更新要求部313は、受付部311がクラウドサーバ2の連携情報記憶部233が記憶する連携機器識別情報、制御情報およびコード情報を更新するための連携情報更新操作を受け付けると、更新後の連携機器識別情報、制御情報およびコード情報を含む連携情報更新要求情報を生成してクラウドサーバ2へ送信する。
【0030】
次に、本実施の形態に係る遠隔制御システムの動作について、図8から図15を参照しながら説明する。まず、図8に示すように、利用者が遠隔制御装置4の操作部405に対していわゆるリモコン操作を行うと、遠隔制御装置4は、リモコン操作により押下された操作部405のキーに対応するコード情報を特定する(ステップS1)。次に、特定されたコード情報が、遠隔制御装置4から機器1へ送信される(ステップS2)。一方、機器1は、コード情報を取得すると、操作内容記憶部131が記憶する操作内容情報の中から、取得したコード情報に対応する操作内容情報を特定する(ステップS3)。続いて、機器1は、特定した操作内容情報が示す操作内容に応じた動作を開始する(ステップS4)。その後、機器1が、操作内容記憶部131が記憶する送信要否情報のうち、取得したコード情報に対応する送信要否情報を参照して、コード情報のクラウドサーバ2への送信要と判定したとする(ステップS5)。この場合、コード情報が、機器1からクラウドサーバ2へ送信される(ステップS6)。
【0031】
一方、クラウドサーバ2は、コード情報を取得すると、取得したコード情報を、コード情報の送信元機器識別情報と、コード情報を取得した日時を示す日時情報と、機器1の利用者を識別する利用者識別情報に対応づけてコード使用履歴記憶部231に記憶させる(ステップS7)。次に、クラウドサーバ2は、制御情報記憶部232が記憶する制御対象機器識別情報を参照して、取得したコード情報に対応づけられた制御対象機器、例えば空気調和機1Bが有ると判定したとする(ステップS8)。この場合、クラウドサーバ2は、制御情報記憶部232が記憶する制御情報の中から、取得したコード情報に対応する制御情報を特定する(ステップS9)。続いて、特定した制御情報が、クラウドサーバ2から特定した制御対象機器識別情報で識別される機器1へ送信される(ステップS10)。一方、機器1は、制御情報を取得すると、取得した制御情報に基づいて動作を開始する(ステップS11)。
【0032】
また、クラウドサーバ2は、コード使用履歴記憶部231が記憶するコード情報を参照して、前述の頻度判定対象期間内における使用頻度が前述の基準頻度よりも低いコード情報が有ると判定したとする(ステップS12)。この場合、クラウドサーバ2は、使用頻度が基準頻度よりも低く且つ使用頻度が最も低いコード情報を特定し、特定したコード情報を含むコード通知情報を生成する(ステップS13)。その後、生成されたコード通知情報が、クラウドサーバ2から機器1へ送信される(ステップS14)。一方、機器1は、コード通知情報を取得すると、コード通知情報に含まれるコード情報を抽出する(ステップS15)。次に、図9に示すように、抽出されたコード情報が、機器1から遠隔制御装置4へ送信される(ステップS16)。一方、遠隔制御装置4は、コード情報を取得すると、コード記憶部431が記憶する取得したコード情報に対応するキー情報を参照して、取得したコード情報使用頻度が低いコード情報が存在することを利用者に通知するための通知画面画像を形成して表示部404に表示させる(ステップS17)。
【0033】
ここで、遠隔制御装置4は、例えば図10に示すような通知画面画像GA1を表示部404に表示させる。通知画面画像GA1は、使用頻度が低いコード情報に対応するキーを表すメッセージ画像M11と、2つの釦画像BU11、BU12と、を含む。釦画像BU11は、使用頻度が低いコード情報に対応する操作内容を新たに設定する場合に選択され、釦画像BU12は、操作内容の設定を設定しない場合に選択される。ここで、利用者が、操作部405を介して釦画像BU11を選択する操作を行うと、遠隔制御装置4は、例えば図11(A)に示すような操作内容を設定するための設定画面画像GA2を表示部404に表示させる。設定画面画像GA2は、遠隔制御装置4で遠隔制御する対象となる機器1と、使用頻度が低いコード情報に対応するキーと、を表すメッセージ画像M21と、当該キーに対する操作内容の設定状況を表すメッセージ画像M22と、2つの釦画像BU21、BU22と、を含む。釦画像BU21は、使用頻度が低いコード情報による制御の対象となる機器1と、当該機器1に対する操作内容と、を新たに設定する場合に選択され、釦画像BU22は、遠隔制御装置4の工場出荷時の初期設定に戻す場合に選択される。ここで、利用者が、操作部405を介して釦画像BU21を選択する操作を行うと、遠隔制御装置4は、例えば図11(B)に示すような操作対象機器の入力欄B31を含む設定画面画像GA3を設定画面画像GA2に合成した状態で表示部404に表示させる。また、利用者が、操作部405を介して設定画面画像GA3に含まれる入力欄B31を選択する操作を行うと、遠隔制御装置4は、予め設定された複数種類の機器1のリストを表すポップアップメニュー画像PM31を表示部404に表示させる。更に、利用者が、操作部405を介して図12(A)に示す設定画面画像GA3に含まれる入力欄B32を選択する操作を行うと、遠隔制御装置4は、予め設定された機器1に対する複数種類の操作内容のリストを表すポップアップメニュー画像PM32を表示部404に表示させる。そして、利用者が、操作部405を介してポップアップメニュー画像PM31、PM32で表される機器1、操作内容を選択すると、遠隔制御装置4は、図12(B)に示すように、入力欄B31、B32それぞれに機器1、操作内容の名称が入力された設定画面画像GA3を表示部404に表示させる。ここで、利用者が、操作部405を介して釦画像BU31を選択すると、遠隔制御装置4は、図13に示すように、使用頻度が低いコード情報に対応するキーに対する操作内容の更新後の設定状況を表すメッセージ画像M42を含む設定画面画像GA4を表示部404に表示させる。
【0034】
図9に戻って、利用者が、操作部405を介して例えば前述の一連の操作からなる操作内容の設定を更新するための設定更新操作を行ったとする。この場合、遠隔制御装置4が、設定更新操作による更新後の操作内容を示す操作内容情報と、使用頻度の低いコード情報と、機器識別情報と、を含む操作内容更新要求情報を生成し(ステップS18)、生成された操作内容更新要求情報が、遠隔制御装置4から機器1へ送信される(ステップS19)。一方、機器1は、操作内容更新要求情報を取得すると、取得した操作内容更新要求情報に含まれる操作内容情報およびコード情報を操作内容記憶部131に追加する形で操作内容記憶部131が記憶する操作内容情報、コード情報を更新する(ステップS20)。続いて、機器1は、前述の機器識別情報、コード情報および機器識別情報を含む操作内容更新通知情報を生成する(ステップS21)。その後、生成された操作内容更新通知情報が、機器1からクラウドサーバ2へ送信される(ステップS22)。一方、クラウドサーバ2は、操作内容更新通知情報を取得すると、取得した操作内容更新通知情報に含まれる機器識別情報、コード情報および機器識別情報を用いて制御情報記憶部232が記憶する送信元機器識別情報、コード情報、制御対象機器識別情報および制御情報を更新する(ステップS23)。
【0035】
また、クラウドサーバ2が、コード使用履歴記憶部231が記憶する送信元機器識別情報とコード情報との履歴に基づいて、コード情報の送信元の機器1とともに連携して操作される連携操作回数が基準回数よりも多い機器1が存在すると判定したとする(ステップS24)。この場合、クラウドサーバ2は、連携して操作されると判定された複数の機器1それぞれの送信元機器識別情報および操作内容情報を含む連携通知情報を生成する(ステップS25)。次に、クラウドサーバ2は、コード使用履歴記憶部231が記憶するコード情報を参照して、前述の頻度判定対象期間内における使用頻度が前述の基準頻度よりも低いコード情報が有ると判定したとする(ステップS26)。この場合、クラウドサーバ2は、使用頻度が基準頻度よりも低く且つ使用頻度が最も低いコード情報を特定し、特定したコード情報を含むコード通知情報を生成する(ステップS27)。続いて、生成された連携通知情報およびコード通知情報が、クラウドサーバ2から機器1へ送信される(ステップS28)。
【0036】
一方、機器1は、図14に示すように、連携通知情報およびコード通知情報を取得すると、取得した連携通知情報に含まれる機器識別情報および操作内容情報と、コード通知情報に含まれるコード情報と、を抽出する(ステップS29)。その後、抽出された機器識別情報、操作内容情報およびコード通知情報が、機器1から遠隔制御装置4へ送信される(ステップS30)。一方、遠隔制御装置4は、機器識別情報、操作内容情報およびコード通知情報を取得すると、取得した機器識別情報、操作内容情報およびコード通知情報に基づいて、前述の連携通知画像を形成して表示部404に表示させる(ステップS31)。
【0037】
ここで、遠隔制御装置4は、例えば図15(A)に示すような連携通知画像GA5を表示部404に表示させる。連携通知画像GA5は、連携して動作させることを推奨する機器1の名称を示すメッセージ画像M51と、2つの釦画像BU51、BU52と、を含む。釦画像BU51は、機器1を連携させる場合に選択され、釦画像BU52は、機器1を連携させない場合に選択される。ここで、利用者が、操作部405を介して釦画像BU52を選択する操作を行うと、遠隔制御装置4は、例えば図15(B)に示すような連携させる機器1の名称と、連携させる機器1に対する操作内容と、を表すメッセージ画像M61を含む連携完了通知画像GA6を形成して表示部404に表示させる。
【0038】
図14に戻って、利用者が、操作部405を介して例えば前述の一連の操作からなる機器1を連携して動作させるための連携設定操作を行ったとする。この場合、遠隔制御装置4が、機器1を連携して動作させることを要求する連携要求情報を生成し(ステップS32)、生成された連携要求情報が、遠隔制御装置4から機器1へ送信される(ステップS33)。一方、機器1が連携要求情報を取得すると、当該連携要求情報が、機器1からクラウドサーバ2へ送信される(ステップS34)。一方、クラウドサーバ2は、連携して動作させる機器1の制御情報と機器識別情報とを互いに対応づけて連携情報記憶部233に記憶させる形で、連携情報記憶部233が記憶する制御情報および機器識別情報を更新する(ステップS35)。
【0039】
また、利用者が、端末装置3の入力部305に対して、クラウドサーバ2の連携情報記憶部233が記憶する制御情報および機器識別情報を更新するための連携情報更新操作を行うと、これに応じて、端末装置3が、更新後の制御情報および機器識別情報と、対応するコード情報と、を含む連携情報更新要求情報を生成する(ステップS36)。次に、生成された連携情報更新要求情報が、端末装置3からクラウドサーバ2へ送信される(ステップS37)。一方、クラウドサーバ2は、連携情報更新要求情報を取得すると、取得した連携情報更新要求情報に含まれる機器識別情報と制御情報とコード情報とを互いに対応づけて連携情報記憶部233に記憶させる形で、連携情報記憶部233が記憶する制御情報および連携機器識別情報を更新する(ステップS38)。
【0040】
次に、本実施の形態に係る機器1が実行する機器制御処理について、図16を参照しながら説明する。なお、この機器制御処理は、機器1へ電源が投入されたことを契機として開始される。まず、操作内容特定部111が、遠隔制御装置4から送信されたコード情報を取得したか否かを判定する(ステップS101)。ここで、操作内容特定部111が、コード情報を取得していないと判定すると(ステップS101:No)、後述のステップS106の処理が実行される。一方、操作内容特定部111が、コード情報を取得したと判定すると(ステップS101:Yes)、操作内容記憶部131が記憶する操作内容情報の中から、取得したコード情報に対応する操作内容情報を特定する(ステップS102)。次に、機器制御部112は、特定された操作内容情報に応じて機器1の動作を制御する(ステップS103)。続いて、コード通知部113は、操作内容記憶部131が記憶する送信要否情報のうち、取得したコード情報に対応する送信要否情報を参照し、送信要否情報がクラウドサーバ2への送信要か否かを判定する(ステップS104)。ここで、コード通知部113が、送信要否情報がクラウドサーバ2への送信不要を示すと判定すると(ステップS104:No)、後述のステップS106が実行される。一方、コード通知部113は、送信要否情報がクラウドサーバ2への送信要を示すと判定すると(ステップS104:Yes)、取得したコード情報に送信元の機器1を識別する送信元機器識別情報を付加してからクラウドサーバ2へ送信する(ステップS105)。
【0041】
その後、制御情報取得部114は、クラウドサーバ2から送信される制御情報を取得したか否かを判定する(ステップS106)。ここで、制御情報取得部114が、制御情報を取得していないと判定すると(ステップS106:No)、後述のステップS108の処理が実行される。一方、制御情報取得部114が、制御情報を取得したと判定すると(ステップS106:Yes)、取得した制御情報を機器制御部112に通知する。そして、機器制御部112は、通知された制御情報に基づいて機器1の動作を制御する(ステップS107)。
【0042】
次に、コード転送部118は、クラウドサーバ2から送信される、使用頻度が少ないと判定されたコード情報を含むコード通知情報を取得したか否かを判定する(ステップS108)。ここで、コード転送部118が、クラウドサーバ2から送信されるコード通知情報を取得していないと判定すると(ステップS108:No)、後述のステップS113の処理が実行される。一方、コード転送部118は、クラウドサーバ2から送信されるコード通知情報を取得したと判定すると(ステップS108:Yes)、取得したコード通知情報に含まれるコード情報を抽出して、信号送受信部105を介して遠隔制御装置4へ送信する(ステップS109)。続いて、操作内容更新部115は、遠隔制御装置4から送信される操作内容更新要求情報を取得したか否かを判定する(ステップS110)。ここで、操作内容更新部115が、操作内容更新要求情報を取得していないと判定すると(ステップS110:No)、後述のステップS113の処理が実行される。一方、操作内容更新部115は、操作内容更新要求情報を取得したと判定すると(ステップS110:Yes)、通知された操作内容更新要求情報に含まれる更新後のコード情報および操作内容情報を抽出し、抽出したコード情報および操作内容情報と、対応する送信要否情報を操作内容記憶部131に記憶させる(ステップS111)。その後、操作内容更新通知部116は、更新後のコード情報、制御対象機器識別情報および操作内容情報を含む操作内容更新通知情報を生成してクラウドサーバ2へ送信する(ステップS112)。
【0043】
次に、連携通知転送部119は、クラウドサーバ2から送信される前述の連携通知情報、コード通知情報を取得したか否かを判定する(ステップS113)。ここで、連携通知転送部119が、連携通知情報、コード通知情報を取得していないと判定すると(ステップS113:No)、再び前述のステップS101の処理が実行される。一方、連携通知転送部119は、連携通知情報、コード通知情報を取得したと判定すると(ステップS113:Yes)、取得した連携通知情報に含まれる機器識別情報および操作内容情報、コード通知情報に含まれるコード情報を抽出し、抽出した機器識別情報および操作内容情報、コード通知情報に含まれるコード情報をクラウドサーバ2へ送信する(ステップS114)。続いて、連携要求情報転送部120は、遠隔制御装置4から送信される連携要求情報を取得したか否かを判定する(ステップS115)。ここで、連携要求情報転送部120が、連携要求情報を取得していないと判定すると(ステップS115:No)、再びステップS101の処理が実行される。一方、連携要求情報転送部120は、連携要求情報を取得したと判定すると(ステップS115:Yes)、取得した連携要求情報をクラウドサーバ2へ送信し(ステップS116)、再びステップS101の処理が実行される。
【0044】
次に、本実施の形態に係るクラウドサーバ2が実行する機器制御処理について、図17および図18を参照しながら説明する。なお、この機器制御処理は、クラウドサーバ2において機器制御処理を実行するためのプログラムが起動されたことを契機として開始される。まず、図17に示すように、コード取得部211は、機器1から送信されるコード情報を取得したか否かを判定する(ステップS201)。ここで、コード取得部211が、コード情報を取得していないと判定すると(ステップS201:No)、後述のステップS205の処理が実行される。一方、コード取得部211は、コード情報を取得したと判定すると(ステップS201:Yes)、取得したコード情報を、コード情報に付加されたコード情報の送信元機器識別情報と、計時部207により計時されるコード情報を取得した日時を示す日時情報と、機器1の利用者を識別する利用者識別情報に対応づけてコード使用履歴記憶部231に記憶させる(ステップS202)。次に、制御内容特定部212は、コード使用履歴記憶部231が記憶する直近のコード情報を特定し、制御情報記憶部232が記憶する制御対象機器識別情報を参照して制御対象となる機器1が有るか否かを判定する(ステップS203)。ここで、制御内容特定部212が、制御対象となる機器1が無いと判定すると(ステップS203:No)、後述のステップS205の処理が実行される。一方、制御内容特定部212は、制御対象となる機器1が有ると判定すると(ステップS203:Yes)、制御情報記憶部232が記憶する制御対象機器識別情報および制御情報の中から、特定したコード情報に対応する制御対象機器識別情報および制御情報を特定する。そして、制御情報通知部213は、特定された制御情報を、特定された制御対象機器識別情報で識別される機器1へ送信する(ステップS204)。
【0045】
続いて、低使用頻度コード特定部214は、コード使用履歴記憶部231が記憶するコード情報の履歴に基づいて、前述の頻度判定対象期間内における使用頻度が前述の基準頻度よりも低いコード情報が有るか否かを判定する(ステップS205)。ここで、低使用頻度コード特定部214が、使用頻度が基準頻度以上のコード情報しか無いと判定すると(ステップS205:No)、後述のステップS209の処理が実行される。一方、低使用頻度コード特定部214は、使用頻度が基準頻度よりも低いコード情報が有ると判定すると(ステップS205:Yes)、使用頻度が基準頻度よりも低く且つ使用頻度が最も低いコード情報を特定する。そして、コード通知部215が、特定されたコード情報を含むコード通知情報を生成して、コード情報の送信元の機器1へ送信する(ステップS206)。その後、制御情報更新部219は、機器1から送信される操作内容更新通知情報を取得したか否かを判定する(ステップS207)。ここで、制御情報更新部219が、操作内容更新通知情報を取得していないと判定すると(ステップS207:No)、後述のステップS209の処理が実行される。一方、制御情報更新部219は、操作内容更新通知情報を取得したと判定すると(ステップS207:Yes)、取得した操作内容更新通知情報に含まれるコード情報、送信元機器識別情報、制御対象機器識別情報および操作内容情報を用いて制御情報記憶部232が記憶するコード情報、送信元機器識別情報、制御対象機器識別情報および制御情報を更新する(ステップS208)。
【0046】
次に、連携判定部216は、コード使用履歴記憶部231が記憶する送信元機器識別情報とコード情報との履歴に基づいて、前述の連携判定対象期間内において、コード情報の送信元の機器1とともに連携して操作される連携操作回数が前述の基準回数よりも多い機器1が存在するか否かを判定する(ステップS209)。ここで、連携判定部216が、連携操作回数が基準回数よりも多い機器1が存在しないと判定すると(ステップS209:No)、後述のステップS217の処理が実行される。一方、連携判定部216が、連携操作回数が基準回数よりも多い機器1が存在すると判定すると(ステップS209:Yes)、連携実績通知部217が、当該機器1の送信元機器識別情報および操作内容情報を含む連携通知情報を生成する(ステップS210)。続いて、低使用頻度コード特定部214は、コード使用履歴記憶部231が記憶するコード情報の履歴に基づいて、使用頻度が前述の基準頻度よりも低いコード情報が有るか否かを判定する(ステップS211)。ここで、低使用頻度コード特定部214が、使用頻度が基準頻度以上のコード情報しか無いと判定すると(ステップS211:No)、連携実績通知部217が、生成した連携通知情報を機器1へ送信した後(ステップS212)、後述のステップS215が実行される。一方、低使用頻度コード特定部214は、使用頻度が基準頻度よりも低いコード情報が有ると判定すると(ステップS211:Yes)、使用頻度が基準頻度よりも低く且つ使用頻度が最も低いコード情報を特定する。そして、コード通知部215が、特定されたコード情報を含むコード通知情報を生成する(ステップS213)。その後、連携実績通知部217が、生成した連携通知情報を機器1へ送信するとともに、コード通知部15が、生成したコ-ド情報を機器1へ送信する(ステップS214)。
【0047】
次に、図18に示すように、連携情報更新部218は、連携通知情報が機器1へ送信された後、前述の連携要求情報を取得したか否かを判定する(ステップS215)。ここで、連携情報更新部218が、連携要求情報を取得していないと判定すると(ステップS215:No)、後述のステップS217の処理が実行される。一方、連携情報更新部218は、連携要求情報を取得したと判定すると(ステップS215:Yes)、これに応じて、連携して動作させる機器1の制御情報と機器識別情報とを互いに対応づけて連携情報記憶部233に記憶させる形で、連携情報記憶部233が記憶する制御情報および機器識別情報を更新する(ステップS216)。
【0048】
続いて、連携情報更新部218は、端末装置3から送信される連携情報更新要求情報を取得したか否かを判定する(ステップS217)。ここで、連携情報更新部218が、連携情報更新要求情報を取得していないと判定すると(ステップS217:No)、再びステップS201の処理が実行される。一方、連携情報更新部218は、連携情報更新要求情報を取得したと判定すると(ステップS217:Yes)、取得した連携情報更新要求情報に含まれる連携機器識別情報と制御情報とコード情報とを互いに対応づけて連携情報記憶部233に記憶させる形で、連携情報記憶部233が記憶する制御情報および機器識別情報を更新する(ステップS218)。その後、再びステップS201の処理が実行される。
【0049】
以上説明したように、本実施の形態に係る遠隔制御システムによれば、機器1の操作内容特定部111によりコード情報に対応する機器1に対する操作内容が特定された場合、機器制御部112が、特定された操作内容に応じて機器1を制御する。また、機器1のコード通知部113が、コード情報を、広域ネットワークNW1を介してクラウドサーバ2へ送信する。更に、クラウドサーバ2の制御内容特定部212が、コード情報が取得された場合、コード情報に対応する他の機器1の制御内容と、を特定し、制御情報通知部213が、特定された制御内容に基づいて、他の機器1を制御するための制御情報を、制御情報により制御される他の機器1へ送信する。これにより、利用者が、1つの遠隔制御装置4を操作することにより、複数の機器1を操作することができるので、複数の機器1の操作性を高めることができる。
【0050】
ところで、スマートフォン等の携帯通信用の端末装置において、機器1を操作するためのアプリケーションを起動させて、複数の機器1それぞれから制御用情報を取得し、取得した制御用情報に基づいて、複数の機器1を操作するシステムが提供されている。但し、この種のシステムでは、機器1を操作しようとする際、その都度、端末装置において機器1を操作するためのアプリケーションを起動させる必要があり、機器1を操作できるまでに時間を要したり、手間がかかったりする虞がある。これに対して、本実施の形態に係る遠隔制御システムでは、利用者が1つの機器1を操作するために設けられた遠隔制御装置4を使用して、利用者の選択に応じて他の機器1を操作することができるので、利用者の利便性を高めることができる。
【0051】
また、本実施の形態に係る遠隔制御システムでは、1つの機器1を操作するための遠隔制御装置4のキーの一部を他の機器1の操作に活用することができるので、複数の機器1を操作する際に、複数の遠隔制御装置4を操作する必要が無くなる。また、対応する遠隔制御装置4を備えていない機器1(例えば、冷蔵庫1A、給湯機1E等)についても遠隔制御装置4からクラウドサーバ2を介して操作することができる。従って、利用者にとって遠隔制御できる対象の機器1のバリエーションを増やすことができるので、その分、利用者の利便性を高めることができる。
【0052】
更に、本実施の形態に係る機器1は、複数種類のコード情報それぞれに対応する機器1に対する操作内容を示す操作内容情報を、コード情報と、コード情報のクラウドサーバ2への送信要否を示す送信要否情報と、に対応づけて記憶する操作内容記憶部131を有する。そして、機器1のコード通知部113は、遠隔制御装置4から送出されるコード情報に対応する送信要否情報がクラウドサーバ2への送信要を示す場合、コード情報をクラウドサーバ2へ送信する。一方、本実施の形態に係るクラウドサーバ2は、コード情報が取得されたことに応じて他の機器1を制御するための制御情報を、コード情報の送信元の機器1の送信元機器識別情報と、制御の対象となる機器1の制御対象機器識別情報と、コード情報と、に対応づけて記憶する制御情報記憶部232を有する。そして、クラウドサーバ2の制御情報通知部213は、コード情報が取得されると、制御情報記憶部232が記憶する制御情報および制御対象機器識別情報の中から、取得されたコード情報とコード情報の送信元機器識別情報との組み合わせに対応する制御情報および制御対象機器識別情報を特定し、特定した制御情報を、特定した制御対象機器識別情報で識別される機器1へ送信する。これにより、コード情報を、遠隔制御装置4に対応する機器1のみならず、他の機器1へもクラウドサーバ2を介してコード情報に対応する制御情報を送信することができる。従って、利用者が例えば比較的使い慣れた遠隔制御装置4を使用して、例えば遠隔制御装置4に対応する機器1について電源をオフする操作を行うと同時に他の機器1の電源もオフするといった複数の機器1に対する比較的高度な操作を行うことが可能となるので、利用者の利便性を高めることができる。
【0053】
また、本実施の形態に係る遠隔制御装置4の操作内容更新要求部415は、表示部404に設定画面画像が表示された状態で、利用者による操作部405に対する操作内容に基づいて、機器1の操作内容記憶部131が記憶する操作内容情報と制御情報記憶部232が記憶する制御情報との少なくとも一方を更新することを要求する操作内容更新要求情報を生成して機器1へ送信する。これにより、利用者は、遠隔制御装置4を使用して、操作部405のキー操作に対応する機器1の操作内容をカスタマイズすることができるので、利用者の利便性を高めることができる。
【0054】
更に、本実施の形態に係る連携判定部216は、コード使用履歴記憶部231が記憶するコード情報の履歴に基づいて、前述の判定対象期間内において、機器1とともに操作される回数が前述の基準回数よりも多い他の機器1が存在するか否かを判定する。そして、連携実績通知部217が、判定対象期間内において、機器1とともに操作される回数が基準回数よりも多い他の機器1が存在すると判定されると、他の機器1を連携させることを促す連携通知情報を生成して機器1へ送信する。そして、機器1は、連携通知情報を取得すると、取得した連携通知情報を遠隔制御装置4へ送信する。これにより、利用者の過去の機器1に対する操作履歴に基づいて機器1との連携が推奨されると判定された他の機器1の情報が遠隔制御装置4を介して利用者に通知されるので、利用者が他の機器1と連携させるようにキーの操作内容をカスタマイズする操作を簡単にすることができる。
【0055】
また、本実施の形態に係る連携情報更新部218は、連携通知情報が機器1へ送信された後、他の機器1を対象となる機器1に連携させることを要求する連携要求情報を取得すると、これに応じて、他の機器1についての制御情報と他の機器1を識別する連携対象機器識別情報とを互いに対応づけて連携情報記憶部233に記憶させる形で、連携情報記憶部233が記憶する制御情報および連携対象機器識別情報を更新する。これにより、利用者の選択に応じて、複数の機器1の連携設定を更新することができるの、利用者の利便性を高めることができる。
【0056】
更に、本実施の形態に係る低使用頻度コード特定部214は、コード使用履歴記憶部231が記憶するコード情報の履歴に基づいて、使用頻度が低いコード情報を特定し、コード通知部215が、特定されたコード情報を機器1へ送信する。これにより、利用者の遠隔制御装置4の操作履歴に基づいて、使用頻度が低いコード情報を利用者に対して通知することができるので、遠隔制御装置4の操作部405における使用頻度の低いキーを有効活用することができる。
【0057】
以上、本開示の実施の形態について説明したが、本開示は前述の実施の形態によって限定されるものではない。例えば図19に示すように、クラウドサーバ2002が、機器1それぞれに対する操作内容を示す操作内容情報を、対応する機器1それぞれを識別する機器識別情報に対応づけて記憶する操作内容記憶部2234を有するものであってもよい。なお、図19において、実施の形態1と同様の構成については図3と同一の符号を付している。また、クラウドサーバ2002が、機器1から送信される、機器識別情報を含み操作内容情報の送信を要求する操作内容要求情報を取得すると、操作内容記憶部2234が記憶する操作内容情報の中から、操作内容要求情報に含まれる操作内容情報を特定し、特定した操作内容情報を操作内容要求情報の送信元の機器1へ送信する操作内容通知部2220を有するものであってもよい。ここで、機器2001は、遠隔制御装置2004から送信される操作内容要求情報を取得すると、取得した操作内容要求情報をクラウドサーバ2002へ送信する操作内容要求転送部2121と、クラウドサーバ2002から送信される操作内容情報を取得すると、取得した操作内容情報を、信号送受信部105を介して遠隔制御装置2004へ送信する操作内容転送部2122と、を有する。
【0058】
また、本変形例に係る遠隔制御装置2004は、利用者が操作部405に対して機器1の操作内容情報をクラウドサーバ2から遠隔制御装置2004へダウンロードするためのダウンロード操作が行われると、これに応じて、操作内容要求情報を、信号送受信部406を介して機器1へ送信することにより、機器1から送信される操作内容情報を取得する操作内容取得部2418を有する。そして、操作内容取得部2418は、操作内容情報を取得すると、取得した操作内容情報を、対応する機器1の機器識別情報に対応づけて操作内容記憶部432に記憶させる。
【0059】
本構成によれば、遠隔制御装置4の操作内容記憶部432に予め記憶されていなかった機器識別情報に対応する機器1についての制御情報をクラウドサーバ2002の制御情報記憶部232に記憶させることができる。従って、利用者は、新規の機器1の使用を開始する場合において、当該機器1の制御情報を比較簡単に制御情報記憶部232に記憶させることができるので、利用者の利便性を高めることができる。
【0060】
実施の形態において、例えば図20に示すように、クラウドサーバ3002が、例えば連携機能情報記憶部3235を備えるものであってもよい。この連携機能情報記憶部3235は、例えば図21に示すように、互いに連携して機能する2つの機器の連携元の機器の製品コード情報および操作内容を示す操作内容情報と、連携先の機器の製品コード情報および連携元の機器に対する操作に連携して制御する機器の制御内容を示す制御情報との組み合わせを記憶する。この連携機能情報記憶部3235が記憶する情報は、例えば端末装置3を操作することにより追加することができる。
【0061】
図20に戻って、クラウドサーバ3002は、機器3001から送信される機器3001の製品コード情報を含むコード通知情報を取得すると、連携機能情報記憶部3235が記憶する製品コード情報の組み合わせの中に、取得したコード通知情報に含まれる製品コード情報を含む組み合わせが存在するか否かを判定するコード組み合わせ判定部3220と、制御情報更新部3219と、を有する。制御情報更新部3219は、コード組み合わせ判定部3220により取得したコード通知情報に含まれる製品コード情報を含む組み合わせが存在すると判定されると、当該組み合わせに含まれる制御情報を制御情報記憶部232に記憶させる。また、連携情報通知部3221は、連携機能情報記憶部3235が記憶する、連携元の機器のコード情報と操作内容情報とを含む連携情報を生成して連携元の機器へ送信する。ここで、コード情報に含まれるコード番号情報は、例えば低使用頻度コード特定部214により特定されたコード番号情報である。
【0062】
機器3001は、操作内容記憶部131と、コード通知部3113と、操作内容更新部3115と、を有する。コード通知部3113は、機器3001が起動する際、機器3001の製品コード情報を含むコード通知情報を生成してクラウドサーバ3002へ送信する。そして、操作内容更新部3115は、クラウドサーバ3002から送信される前述の連携情報を取得すると、取得した連携情報に含まれるコード情報および操作内容情報と、コード情報のクラウドサーバ3002への送信要に設定された送信要否情報と、を操作内容記憶部131に対応づけて記憶させる。これにより、低使用頻度コード特定部214により特定されたコード番号情報に対応する操作部405のキーが操作されると、連携機能情報記憶部3235が記憶する情報が示す連携機能が実行される。
【0063】
なお、遠隔制御装置4が、操作部405のキーに前述の2つの機器3001の連携動作を割り当てる前に、割当て可否を利用者に問い合わせるための問合せ画像を形成した表示部404に表示させるものであってもよい。また、遠隔制御装置4が、2つの機器3001の連携動作のキー割り当てを示す画像を表示部404に表示させてもよい。更に、遠隔制御装置4が、利用者が操作部405を操作して選択したキーに対応するコード番号情報を含むコード情報を機器3001へ送信し、機器3001が、遠隔制御装置4から送信されるコード情報を取得し、取得したコード情報と連携情報に含まれる操作内容情報とを互いに対応づけて操作内容記憶部131に記憶させるものであってもよい。
【0064】
本構成によれば、利用者が、機器3001同士を連携して動作させる機能を、機器3001の遠隔制御装置4において行うことができるので、利用者の利便性を高めることができる。
【0065】
また、本開示に係る機器1、2001、クラウドサーバ2、2002の各種機能は、専用のシステムによらず、通常のコンピュータシステムを用いて実現可能である。例えば、ネットワークに接続されているコンピュータに、上記動作を実行するためのプログラムを、コンピュータシステムが読み取り可能な非一時的な記録媒体(CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)等)に格納して配布し、当該プログラムをコンピュータシステムにインストールすることにより、上述の処理を実行する機器1、2001、クラウドサーバ2、2002を構成してもよい。
【0066】
また、コンピュータにプログラムを提供する方法は任意である。例えば、プログラムは、通信回線の掲示版(BBS(Bulletin Board System))にアップロードされ、通信回線を介してコンピュータに配信されてもよい。そして、コンピュータは、このプログラムを起動して、OS(Operating System)の制御の下、他のアプリケーションと同様に実行する。これにより、コンピュータは、上述の処理を実行する機器1、2001、クラウドサーバ2、2002として機能する。
【0067】
以上、本開示の各実施の形態および変形例について説明したが、本開示はこれらに限定されるものではない。本開示は、実施の形態および変形例が適宜組み合わされたもの、それに適宜変更が加えられたものを含む。
【0068】
以下、本開示の諸態様を付記としてまとめて記載する。
【0069】
(付記1)
利用者により操作される操作部を有し、予め設定された複数種類のコード情報の中から、前記操作部に対して行われた操作内容に応じたコード情報を特定し、特定した前記コード情報を送出する遠隔制御装置と、
前記遠隔制御装置から送出される前記コード情報に基づいて制御される第1機器と、
前記第1機器とネットワークを介して通信するサーバと、を備え、
前記第1機器は、
前記コード情報に対応する前記第1機器に対する操作内容を特定する操作内容特定部と、
前記第1機器に対する前記操作内容が特定された場合、特定された前記操作内容に応じて前記第1機器を制御する機器制御部と、
前記コード情報を、前記ネットワークを介して前記サーバへ送信するコード通知部と、を有し、
前記サーバは、
前記コード情報が取得された場合、前記コード情報に対応する前記第1機器の制御内容と、前記コード情報に対応する前記第1機器とは異なる少なくとも1つの第2機器の制御内容と、の少なくとも一方を特定する制御内容特定部と、
特定した前記制御内容に基づいて、前記第1機器と前記少なくとも1つの第2機器との少なくとも一方を制御するための制御情報を、前記制御情報により制御される前記第1機器と、前記少なくとも1つの第2機器と、の少なくとも一方へ送信する制御情報通知部と、を有する、
遠隔制御システム。
(付記2)
前記第1機器は、
複数種類の前記コード情報それぞれに対応する前記第1機器に対する操作内容を示す操作内容情報を、前記コード情報と、前記コード情報の前記サーバへの送信要否を示す送信要否情報と、に対応づけて記憶する第1操作内容記憶部を更に有し、
前記コード通知部は、前記遠隔制御装置から送出される前記コード情報に対応する前記送信要否情報が前記サーバへの送信要を示す場合、前記コード情報を前記サーバへ送信する、
付記1に記載の遠隔制御システム。
(付記3)
前記サーバは、
少なくとも1種類の前記コード情報について、前記コード情報が取得されたことに応じて前記第1機器と前記少なくとも1つの第2機器との少なくとも一方を制御するための制御情報を、前記コード情報の送信元の前記第1機器を識別する送信元機器識別情報と、前記制御情報による制御の対象となる前記第1機器と前記少なくとも1つの第2機器との少なくとも一方を識別する制御対象機器識別情報と、前記コード情報と、に対応づけて記憶する制御情報記憶部を更に有し、
前記制御情報通知部は、前記コード情報が取得されると、前記制御情報記憶部が記憶する前記制御情報および前記制御対象機器識別情報の中から、取得された前記コード情報と前記コード情報の前記送信元機器識別情報との組み合わせに対応する前記制御情報および前記制御対象機器識別情報を特定し、特定した前記制御情報を、特定した前記制御対象機器識別情報で識別される前記第1機器と前記少なくとも1つの第2機器との少なくとも一方へ送信する、
付記1または2に記載の遠隔制御システム。
(付記4)
前記サーバは、
少なくとも1種類の前記コード情報について、前記コード情報が取得されたことに応じて前記第1機器と前記少なくとも1つの第2機器との少なくとも一方を制御するための制御情報を、前記コード情報の送信元の前記第1機器を識別する送信元機器識別情報と、前記制御情報による制御の対象となる前記第1機器と前記少なくとも1つの第2機器との少なくとも一方を識別する制御対象機器識別情報と、前記コード情報と、に対応づけて記憶する制御情報記憶部を更に有し、
前記遠隔制御装置は、
表示部と、
前記コード情報に対応する前記第1機器に対する操作内容を設定するための設定画面画像を形成して前記表示部に表示させる表示制御部と、
前記表示部に前記設定画面画像が表示された状態で、利用者による前記操作部に対する操作内容に基づいて、前記第1機器の前記操作内容記憶部が記憶する前記操作内容情報と前記制御情報記憶部が記憶する前記制御情報との少なくとも一方を更新することを要求する操作内容更新要求部と、を更に有する、
付記2に記載の遠隔制御システム。
(付記5)
前記サーバは、
前記第1機器と前記少なくとも1つの第2機器とに対する操作内容を示す操作内容情報を、対応する前記第1機器、前記少なくとも1つの第2機器それぞれを識別する機器識別情報に対応づけて記憶する第2操作内容記憶部と、
前記第1機器から送信される、前記機器識別情報を含み前記操作内容情報の送信を要求する操作内容要求情報を取得すると、前記第2操作内容記憶部が記憶する操作内容情報の中から、前記操作内容要求情報に含まれる操作内容情報を特定し、特定した操作内容情報を前記第1機器へ送信する操作内容通知部と、を更に有し、
前記第1機器は、前記操作内容情報を前記遠隔制御装置へ転送する操作内容転送部を有し、
前記表示制御部は、前記第1機器から送信される前記操作内容情報を取得すると、取得した操作内容情報が示す操作内容を表すメッセージ画像を含む前記設定画面画像を形成して前記表示部に表示させる、
付記4に記載の遠隔制御システム。
(付記6)
前記サーバは、
前記第1機器から送信された前記コード情報と、前記少なくとも1つの第2機器それぞれから送信された前記コード情報と、を、前記コード情報を取得した日時を示す日時情報に対応づけて記憶するコード使用履歴記憶部と、
前記コード使用履歴記憶部が記憶する前記コード情報の履歴に基づいて、予め設定された判定対象期間内において、前記第1機器とともに操作される回数が予め設定された基準回数よりも多い前記第2機器が存在するか否かを判定する連携判定部と、
前記判定対象期間内において、前記第1機器とともに操作される回数が予め設定された基準回数よりも多い前記第2機器が存在すると判定されると、前記第2機器を前記第1機器と連携させることを促す連携通知情報を生成して前記第1機器へ送信する連携実績通知部と、を更に有する、
付記1から付記5のいずれか1項に記載の遠隔制御システム。
(付記7)
前記サーバは、
互いに連携して機能する前記第1機器の前記コード情報および操作内容を示す操作内容情報と、前記第2機器の前記コード情報および前記第1機器に対する操作に連携して制御する前記第1機器に対する制御情報との組み合わせを記憶する連携機能情報記憶部を更に有し、
前記第1機器から送信される前記コード情報を取得すると、前記連携機能情報記憶部が記憶する前記コード情報の組み合わせの中に、取得した前記コード情報を含む組み合わせが存在するか否かを判定するコード組み合わせ判定部と、
取得した前記コード情報を含む組み合わせが存在すると判定されると、前記組み合わせに含まれる前記制御情報を前記制御情報記憶部に記憶させる制御情報更新部と、
前記第1機器の前記コード情報と前記操作内容情報とを含むコード通知情報を生成して前記第1機器へ送信するコード通知部と、を更に有し、
前記第1機器は、
複数種類の前記コード情報それぞれに対応する前記第1機器に対する操作内容を示す操作内容情報を、前記コード情報と、前記コード情報の前記サーバへの送信要否を示す送信要否情報と、に対応づけて記憶する操作内容記憶部と、
前記コード通知情報を取得すると、取得した前記コード通知情報に含まれる前記コード情報および前記操作内容情報と、前記コード情報の前記サーバへの送信要に設定された送信要否情報と、を前記操作内容記憶部に対応づけて記憶させる操作内容更新部と、を有する、
付記3に記載の遠隔制御システム。
(付記8)
前記サーバは、
前記第1機器から送信された前記コード情報を、前記コード情報を取得した日時を示す日時情報に対応づけて記憶するコード使用履歴記憶部と、
前記コード使用履歴記憶部が記憶する前記コード情報の履歴に基づいて、予め設定された頻度判定対象期間内における使用頻度が予め設定された基準頻度よりも低く且つ前記使用頻度が最も低い前記コード情報を特定する低使用頻度コード特定部と、
特定された前記コード情報を前記第1機器へ送信するコード通知部と、を有する、
付記1から付記7のいずれか1項に記載の遠隔制御システム。
(付記9)
利用者により操作される操作部を有する遠隔制御装置が、予め設定された複数種類のコード情報の中から、前記操作部に対して行われた操作内容に応じたコード情報を特定し、特定した前記コード情報を送出するステップと、
第1機器が、前記コード情報に対応する前記第1機器に対する操作内容を特定するステップと、
前記第1機器が、前記第1機器に対する前記操作内容が特定された場合、特定された前記操作内容に応じて前記第1機器を制御するステップと、
前記第1機器が、前記コード情報を、ネットワークを介して通信可能なサーバへ送信するステップと、
前記サーバが、前記コード情報が取得された場合、前記コード情報に対応する前記第1機器の制御内容と、前記コード情報に対応する前記第1機器とは異なる少なくとも1つの第2機器の制御内容と、の少なくとも一方を特定するステップと、
前記サーバが、特定した前記制御内容に基づいて、前記第1機器と前記少なくとも1つの第2機器との少なくとも一方を制御するための制御情報を、前記制御情報により制御される前記第1機器と前記少なくとも1つの第2機器との少なくとも一方へ送信するステップと、を含む、
遠隔制御方法。
【産業上の利用可能性】
【0070】
本開示は、遠隔制御装置を使用して機器を遠隔制御する遠隔制御システムとして好適である。
【符号の説明】
【0071】
1,2001 機器、1A 冷蔵庫、1B,1D 空気調和機、1C テレビジョン受信機、1E 給湯機、2,2002 クラウドサーバ、3 端末装置、4,2004 遠隔制御装置、8 BBR、101,201,301 CPU、102,202,302 主記憶部、103,203,303 補助記憶部、105,406 信号送受信部、106,206,306 通信部、109,209,309 バス、111 操作内容特定部、112 機器制御部、113,215 コード通知部、114 制御情報取得部、115 操作内容更新部、116 操作内容更新通知部、118 コード転送部、119 連携通知転送部、120 連携要求情報転送部、131,432,2234 操作内容記憶部、207 計時部、231 コード使用履歴記憶部、232 制御情報記憶部、233 連携情報記憶部、211,412 コード取得部、212 制御内容特定部、213 制御情報通知部、214 低使用頻度コード特定部、216 連携判定部、217 連携実績通知部、218,416 連携情報更新部、219 制御情報更新部、304,404 表示部、305 入力部、311 受付部、312,414 表示制御部、313 連携情報更新要求部、401 処理部、403 メモリ、405 操作部、411 コード特定部、413 キー特定部、415 操作内容更新要求部、417 連携通知取得部、431 コード記憶部、2121 操作内容要求転送部、2122 操作内容転送部、2220 操作内容通知部、2418 操作内容取得部、B31,B32 入力欄、BU11,BU12,BU21,BU22,BU31,BU51,BU52 釦画像、GA1 通知画面画像、GA2,GA3,GA4 設定画面画像、GA5 連携通知画像、GA6 連携完了通知画像、H 建物、M11,M21,M22,M42,M51,M61 メッセージ画像、NW1 広域ネットワーク、NW2 局所ネットワーク
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