IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社オービックの特許一覧

特開2024-159246申告案内業務支援装置、申告案内業務支援方法、及び申告案内業務支援プログラム
<>
  • 特開-申告案内業務支援装置、申告案内業務支援方法、及び申告案内業務支援プログラム 図1
  • 特開-申告案内業務支援装置、申告案内業務支援方法、及び申告案内業務支援プログラム 図2
  • 特開-申告案内業務支援装置、申告案内業務支援方法、及び申告案内業務支援プログラム 図3
  • 特開-申告案内業務支援装置、申告案内業務支援方法、及び申告案内業務支援プログラム 図4
  • 特開-申告案内業務支援装置、申告案内業務支援方法、及び申告案内業務支援プログラム 図5
  • 特開-申告案内業務支援装置、申告案内業務支援方法、及び申告案内業務支援プログラム 図6
  • 特開-申告案内業務支援装置、申告案内業務支援方法、及び申告案内業務支援プログラム 図7
  • 特開-申告案内業務支援装置、申告案内業務支援方法、及び申告案内業務支援プログラム 図8
  • 特開-申告案内業務支援装置、申告案内業務支援方法、及び申告案内業務支援プログラム 図9
  • 特開-申告案内業務支援装置、申告案内業務支援方法、及び申告案内業務支援プログラム 図10
  • 特開-申告案内業務支援装置、申告案内業務支援方法、及び申告案内業務支援プログラム 図11
  • 特開-申告案内業務支援装置、申告案内業務支援方法、及び申告案内業務支援プログラム 図12
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024159246
(43)【公開日】2024-11-08
(54)【発明の名称】申告案内業務支援装置、申告案内業務支援方法、及び申告案内業務支援プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 40/10 20230101AFI20241031BHJP
   G06Q 10/06 20230101ALI20241031BHJP
【FI】
G06Q40/10
G06Q10/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023075102
(22)【出願日】2023-04-28
(71)【出願人】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】秋吉 信宏
【テーマコード(参考)】
5L010
5L040
5L049
5L055
【Fターム(参考)】
5L010AA20
5L040BB00
5L049AA20
5L055BB00
(57)【要約】      (修正有)
【課題】申告可能な申告書についての従業員への案内業務を効率化する申告案内業務支援装置、方法及びプログラム並びに申告案内業務支援装置、方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】申告案内業務支援装置は、所得金額調整控除申告書の提出無しの従業員および提出無しの申告書の種類を抽出し、抽出した従業員を対象に、抽出した申告書の種類に応じて、確定した年間収入が所得金額調整控除の適用を受けられる要件を満たすかの判定および/または確定した年間収入を基に算出された所得金額調整控除の控除額と年間収入に基づく確定した従業員の年間所得が、配偶者控除又は配偶者特別控除の適用を受けられる要件を満たすかの判定を実行し、要件を満たすと判定された従業員および申告書の種類を含む申告可能対象データを作成し、作成した申告可能対象データを基に申告可能対象リストを出力する。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
配偶者控除等申告書の提出有無および所得金額調整控除申告書の提出有無に関する情報が従業員別に格納されている申告情報記憶領域を参照して、提出無しの従業員および提出無しの申告書の種類を抽出する抽出部と、
前記抽出部で抽出した従業員を対象に、前記抽出部で抽出した申告書の種類に応じて、確定情報記憶領域に従業員別に格納されている確定した年間収入が所得金額調整控除の適用を受けられる要件を満たすかの判定、および/または、前記確定情報記憶領域に従業員別に格納されている、当該確定した年間収入を基に算出された所得金額調整控除の控除額と当該年間収入に基づく確定した従業員の年間所得が、配偶者控除または配偶者特別控除の適用を受けられる要件を満たすかの判定を実行する要件判定部と、
前記要件判定部で要件を満たすと判定された従業員および申告書の種類を含む申告可能対象データを作成する作成部と、
前記作成部で作成した前記申告可能対象データを基に申告可能対象リストを出力する出力制御部と、
を備えることを特徴とする申告案内業務支援装置。
【請求項2】
確定処理部をさらに備え、
前記確定した年間収入は、前記確定処理部が、1月から12月までの確定した支給額を従業別に保持する従業員支給データを基に算出したものであり、
前記確定した年間所得は、前記確定処理部が、前記確定した年間収入と前記算出された所得金額調整控除の控除額を基に算出したものであること、
を特徴とする請求項1に記載の申告案内業務支援装置。
【請求項3】
抽出部が、配偶者控除等申告書の提出有無および所得金額調整控除申告書の提出有無に関する情報が従業員別に格納されている申告情報記憶領域を参照して、提出無しの従業員および提出無しの申告書の種類を抽出する抽出ステップと、
要件判定部が、前記抽出ステップで抽出した従業員を対象に、前記抽出ステップで抽出した申告書の種類に応じて、確定情報記憶領域に従業員別に格納されている確定した年間収入が所得金額調整控除の適用を受けられる要件を満たすかの判定、および/または、前記確定情報記憶領域に従業員別に格納されている、当該確定した年間収入を基に算出された所得金額調整控除の控除額と当該年間収入に基づく確定した従業員の年間所得が、配偶者控除または配偶者特別控除の適用を受けられる要件を満たすかの判定を実行する要件判定ステップと、
作成部が、前記要件判定ステップで要件を満たすと判定された従業員および申告書の種類を含む申告可能対象データを作成する作成ステップと、
前記作成ステップで作成した前記申告可能対象データを基に申告可能対象リストを出力する出力制御ステップと、
を含むことを特徴とする申告案内業務支援方法。
【請求項4】
情報処理装置を、
配偶者控除等申告書の提出有無および所得金額調整控除申告書の提出有無に関する情報が従業員別に格納されている申告情報記憶領域を参照して、提出無しの従業員および提出無しの申告書の種類を抽出する抽出手段、
前記抽出手段で抽出した従業員を対象に、前記抽出手段で抽出した申告書の種類に応じて、確定情報記憶領域に従業員別に格納されている確定した年間収入が所得金額調整控除の適用を受けられる要件を満たすかの判定、および/または、前記確定情報記憶領域に従業員別に格納されている、当該確定した年間収入を基に算出された所得金額調整控除の控除額と当該年間収入に基づく確定した従業員の年間所得が、配偶者控除または配偶者特別控除の適用を受けられる要件を満たすかの判定を実行する要件判定手段、
前記要件判定手段で要件を満たすと判定された従業員および申告書の種類を含む申告可能対象データを作成する作成手段、
前記作成部で作成した前記申告可能対象データを基に申告可能対象リストを出力する出力制御手段、
として機能させるための申告案内業務支援プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、年末調整業務支援装置、年末調整業務支援方法、及び年末調整業務支援プログラム、並びに、申告案内業務支援装置、申告案内業務支援方法、及び申告案内業務支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、年末調整手続を行う申請者の入力支援を行い、その申請内容をチェックする事務処理担当者の事務処理支援を行うことのできる年末調整手続支援システム等が開示されている。
【0003】
特許文献2には、ネットワークを介して年末調整の一連の作業を安全かつ簡便に実施する年末調整自動実施方法等が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003-108711号公報
【特許文献2】特開2003-67536号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、年末調整では、1月末に税務署(市区町村)へ源泉徴収票(給与支払報告書)を提出する必要があり、また、制度設計上、従業員からの申告をもとに年末調整を実施する必要がある。そのため、年末調整の業務は、従業員からの申告後、「申告内容のチェックと控除額の計算」、「源泉徴収票の提出」の順に進行することとなる。
【0006】
特に、大多数の企業では、従業員による申告は11月ごろに行われるため、従業員からの申告は見積もりの所得金額で行われることになり、年末調整の計算も見積もりの所得を基に行われることになる。それ故に、11月ごろの見積もりの所得と12月に確定した所得に差異が発生した場合には、控除を受けることができなくなる状態になる(つまり従業員への訂正連絡が必要となる)ことも、控除を受けることができる状態になる(従業員への申告案内連絡が可能となる)こともあり得る。
【0007】
本発明は、上記事項に鑑みてなされたものであって、申告内容の確認と訂正に係る業務の効率化に寄与することができる年末調整業務支援装置、年末調整業務支援方法、及び年末調整業務支援プログラム、並びに、申告可能な申告書についての従業員への案内に係る業務の効率化に寄与することができる申告案内業務支援装置、申告案内業務支援方法、及び申告案内業務支援プログラムを提供できることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる年末調整業務支援装置は、確定した年間収入に基づく所得金額調整控除の控除額の算出および当該確定した年間収入と当該算出した控除額に基づく確定した従業員の年間所得に基づく配偶者控除または配偶者特別控除の控除額の算出を実行し、算出した控除額を従業員別に確定情報記憶領域に格納する確定処理部と、前記確定情報記憶領域に格納されている所得金額調整控除の控除額と、申告情報記憶領域に格納されている、見積りの年間収入に基づく所得金額調整控除の控除額と、の比較、および、前記確定情報記憶領域に格納されている配偶者控除または配偶者特別控除の控除額と、前記申告情報記憶領域に格納されている配偶者控除または配偶者特別控除の控除額であって、当該見積りの年間収入と前記申告情報記憶領域に格納されている当該所得金額調整控除の控除額に基づく見積りの従業員の年間所得に基づくものと、の比較を、従業員ごとに実行して、各控除額について差があるか否かを従業員ごとに確認する確認部と、前記確認部で差があると確認された、前記確定情報記憶領域に格納されている控除額が、変動を意味するものなのか控除不可を意味するものなのかを、当該控除額の種類を踏まえて判定する判定部と、前記確認部で差があると確認された控除額に紐づく従業員、当該控除額の種類、および前記判定部で得られた判定結果を含む訂正対象データを作成する作成部と、前記作成部で作成した前記訂正対象データを基に訂正対象リストを出力する出力制御部と、を備えることを特徴とする。
【0009】
なお、本発明にかかる年末調整業務支援装置において、前記確定処理部は、配偶者控除または配偶者特別控除の適用を受けられる要件を満たさない場合、配偶者控除または配偶者特別控除の控除額としてゼロを出力してもよく、前記判定部は、前記確認部で差があると確認された、前記確定情報記憶領域に格納されている配偶者控除または配偶者特別控除の控除額が、ゼロである場合、当該控除額が控除不可を意味するものであると判定してもよい。
【0010】
また、本発明にかかる年末調整業務支援装置において、前記申告情報記憶領域には、配偶者控除等申告書の提出有無および所得金額調整控除申告書の提出有無に関する情報がさらに格納されていてもよく、前記申告情報記憶領域に格納されている、提出無しのときの控除額は、ゼロでもよく、前記確定処理部は、提出無しのときは控除額としてゼロを出力してもよく、前記確認部は、提出有りの控除額を対象に比較を実行してもよい。
【0011】
また、本発明にかかる年末調整業務支援装置において、前記確定した年間収入は、前記確定処理部が、1月から12月までの確定した支給額を従業員別に保持する従業員支給データを基に算出したものでもよく、前記確定した年間所得は、前記確定処理部が、前記確定した年間収入と前記算出した所得金額調整控除の控除額を基に算出したものでもよい。
【0012】
また、本発明にかかる年末調整業務支援方法は、確定処理部が、確定した年間収入に基づく所得金額調整控除の控除額の算出および当該確定した年間収入と当該算出した控除額に基づく確定した従業員の年間所得に基づく配偶者控除または配偶者特別控除の控除額の算出を実行し、算出した控除額を従業員別に確定情報記憶領域に格納する確定処理ステップと、確認部が、前記確定情報記憶領域に格納されている所得金額調整控除の控除額と、申告情報記憶領域に格納されている、見積りの年間収入に基づく所得金額調整控除の控除額と、の比較、および、前記確定情報記憶領域に格納されている配偶者控除または配偶者特別控除の控除額と、前記申告情報記憶領域に格納されている配偶者控除または配偶者特別控除の控除額であって、当該見積りの年間収入と前記申告情報記憶領域に格納されている当該所得金額調整控除の控除額に基づく見積りの従業員の年間所得に基づくものと、の比較を、従業員ごとに実行して、各控除額について差があるか否かを従業員ごとに確認する確認ステップと、判定部が、前記確認ステップで差があると確認された、前記確定情報記憶領域に格納されている控除額が、変動を意味するものなのか控除不可を意味するものなのかを、当該控除額の種類を踏まえて判定する判定ステップと、作成部が、前記確認ステップで差があると確認された控除額に紐づく従業員、当該控除額の種類、および前記判定ステップで得られた判定結果を含む訂正対象データを作成する作成ステップと、出力制御部が、前記作成ステップで作成した前記訂正対象データを基に訂正対象リストを出力する出力制御ステップと、を含むことを特徴とする。
【0013】
また、本発明にかかる年末調整業務支援プログラムは、情報処理装置を、確定した年間収入に基づく所得金額調整控除の控除額の算出および当該確定した年間収入と当該算出した控除額に基づく確定した従業員の年間所得に基づく配偶者控除または配偶者特別控除の控除額の算出を実行し、算出した控除額を従業員別に確定情報記憶領域に格納する確定処理手段、前記確定情報記憶領域に格納されている所得金額調整控除の控除額と、申告情報記憶領域に格納されている、見積りの年間収入に基づく所得金額調整控除の控除額と、の比較、および、前記確定情報記憶領域に格納されている配偶者控除または配偶者特別控除の控除額と、前記申告情報記憶領域に格納されている配偶者控除または配偶者特別控除の控除額であって、当該見積りの年間収入と前記申告情報記憶領域に格納されている当該所得金額調整控除の控除額に基づく見積りの従業員の年間所得に基づくものと、の比較を、従業員ごとに実行して、各控除額について差があるか否かを従業員ごとに確認する確認手段、前記確認手段で差があると確認された、前記確定情報記憶領域に格納されている控除額が、変動を意味するものなのか控除不可を意味するものなのかを、当該控除額の種類を踏まえて判定する判定手段、前記確認手段で差があると確認された控除額に紐づく従業員、当該控除額の種類、および前記判定手段で得られた判定結果を含む訂正対象データを作成する作成手段、前記作成手段で作成した前記訂正対象データを基に訂正対象リストを出力する出力制御手段、として機能させるためのものである。
【0014】
また、本発明にかかる申告案内業務支援装置は、配偶者控除等申告書の提出有無および所得金額調整控除申告書の提出有無に関する情報が従業員別に格納されている申告情報記憶領域を参照して、提出無しの従業員および提出無しの申告書の種類を抽出する抽出部と、前記抽出部で抽出した従業員を対象に、前記抽出部で抽出した申告書の種類に応じて、確定情報記憶領域に従業員別に格納されている確定した年間収入が所得金額調整控除の適用を受けられる要件を満たすかの判定、および/または、前記確定情報記憶領域に従業員別に格納されている、当該確定した年間収入を基に算出された所得金額調整控除の控除額と当該年間収入に基づく確定した従業員の年間所得が、配偶者控除または配偶者特別控除の適用を受けられる要件を満たすかの判定を実行する要件判定部と、前記要件判定部で要件を満たすと判定された従業員および申告書の種類を含む申告可能対象データを作成する作成部と、前記作成部で作成した前記申告可能対象データを基に申告可能対象リストを出力する出力制御部と、を備えることを特徴とする。
【0015】
なお、本発明にかかる申告案内業務支援装置は、確定処理部をさらに備えてもよく、前記確定した年間収入は、前記確定処理部が、1月から12月までの確定した支給額を従業別に保持する従業員支給データを基に算出したものでもよく、前記確定した年間所得は、前記確定処理部が、前記確定した年間収入と前記算出された所得金額調整控除の控除額を基に算出したものでもよい。
【0016】
また、本発明にかかる申告案内業務支援方法は、抽出部が、配偶者控除等申告書の提出有無および所得金額調整控除申告書の提出有無に関する情報が従業員別に格納されている申告情報記憶領域を参照して、提出無しの従業員および提出無しの申告書の種類を抽出する抽出ステップと、要件判定部が、前記抽出ステップで抽出した従業員を対象に、前記抽出ステップで抽出した申告書の種類に応じて、確定情報記憶領域に従業員別に格納されている確定した年間収入が所得金額調整控除の適用を受けられる要件を満たすかの判定、および/または、前記確定情報記憶領域に従業員別に格納されている、当該確定した年間収入を基に算出された所得金額調整控除の控除額と当該年間収入に基づく確定した従業員の年間所得が、配偶者控除または配偶者特別控除の適用を受けられる要件を満たすかの判定を実行する要件判定ステップと、作成部が、前記要件判定ステップで要件を満たすと判定された従業員および申告書の種類を含む申告可能対象データを作成する作成ステップと、前記作成ステップで作成した前記申告可能対象データを基に申告可能対象リストを出力する出力制御ステップと、を含むことを特徴とする。
【0017】
また、本発明にかかる申告案内業務支援プログラムは、情報処理装置を、配偶者控除等申告書の提出有無および所得金額調整控除申告書の提出有無に関する情報が従業員別に格納されている申告情報記憶領域を参照して、提出無しの従業員および提出無しの申告書の種類を抽出する抽出手段、前記抽出手段で抽出した従業員を対象に、前記抽出手段で抽出した申告書の種類に応じて、確定情報記憶領域に従業員別に格納されている確定した年間収入が所得金額調整控除の適用を受けられる要件を満たすかの判定、および/または、前記確定情報記憶領域に従業員別に格納されている、当該確定した年間収入を基に算出された所得金額調整控除の控除額と当該年間収入に基づく確定した従業員の年間所得が、配偶者控除または配偶者特別控除の適用を受けられる要件を満たすかの判定を実行する要件判定手段、前記要件判定手段で要件を満たすと判定された従業員および申告書の種類を含む申告可能対象データを作成する作成手段、前記作成部で作成した前記申告可能対象データを基に申告可能対象リストを出力する出力制御手段、として機能させるためのものである。
【発明の効果】
【0018】
本発明にかかる年末調整業務支援装置、年末調整業務支援方法、および年末調整業務支援プログラムは、申告内容の確認と訂正に係る業務の効率化に寄与することができる、という効果を奏する。また、本発明にかかる申告案内業務支援装置、申告案内業務支援方法、および申告案内業務支援プログラムは、申告可能な申告書についての従業員への案内に係る業務の効率化に寄与することができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1図1は、本実施形態に係る業務支援装置の構成の一例を示すブロック図である。
図2図2は、各種テーブルおよびマスタの一例を示す図である。
図3図3は、各種テーブルの具体例を示す図である。
図4図4は、各種テーブルの具体例を示す図である。
図5図5は、従業員年調テーブルの具体例を示す図である。
図6図6は、従業員申告テーブルおよび従業員年調テーブルの具体例を示す図である。
図7図7は、各種控除額の比較結果の具体例を示す図である。
図8図8は、年調区分等ワーニングリストの具体例を示す図である。
図9図9は、従業員Aにおける各種控除額の変化の具体例等を示す図である。
図10図10は、従業員Bにおける各種控除額の変化の具体例等を示す図である。
図11図11は、従業員Cにおける各種控除額の変化の具体例等を示す図である。
図12図12は、従業員Dにおける各種控除額の変化の具体例等を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下に、本発明の実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態により本発明が限定されるものではない。
【0021】
[1.構成]
本実施形態に係る業務支援装置100(本発明にかかる年末調整業務支援装置および申告案内業務支援装置を含む)の構成の一例について、図1等を参照して説明する。図1は、業務支援装置100の構成の一例を示すブロック図である。
【0022】
業務支援装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータを基に構築したものである。なお、業務支援装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置を基に構築したものに限らず、市販のノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォンまたはタブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置を基に構築したものであってもよい。
【0023】
業務支援装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。業務支援装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0024】
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、業務支援装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、業務支援装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。なお、記憶部106に格納されるデータは、例えばサーバ200に格納されてもよい。
【0025】
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、及びマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
【0026】
記憶部106には、各種のデータベース、テーブルおよびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。
【0027】
記憶部106は、従業員情報テーブル106a、従業員扶養者情報テーブル106b、従業員支給テーブル106c(本発明の従業員支給データに相当)、従業員申告テーブル106d(本発明の申告情報記憶領域を含む)、従業員年調テーブル106e(本発明の確定情報記憶領域を含む)、基礎控除マスタ106f、配偶者所得金額マスタ106g、配偶者控除マスタ106h、年調区分等テーブル106i(本発明の訂正対象データおよび申告可能対象データを含む)、等を格納する。なお、業務支援装置100は、記憶部106に格納されている各種マスタをメンテナンス(新規登録、修正、または削除)する機能を備えてもよい。
【0028】
図2図3図9から図12には、従業員情報テーブル106aに格納される情報の一例が示されている。従業員情報テーブル106aは、従業員の情報を管理するためのものである。従業員情報テーブル106aは、図2図3図9から図12で示すように、従業員識別情報(例えば、従業員コード、従業員氏名等)および対象年月等を格納する。
【0029】
図2図3図9から図12には、従業員扶養者情報テーブル106bに格納される情報の一例が示されている。従業員扶養者情報テーブル106bは、従業員の扶養者情報を管理するためのものである。従業員扶養者情報テーブル106bは、図2図3図9から図12で示すように、従業員識別情報、対象年月、扶養者の氏名(扶養者との続柄を含む)および扶養者の年齢等を格納する。
【0030】
図2図4には、従業員支給テーブル106cに格納される情報の一例が示されている。従業員支給テーブル106cは、従業員への支給額を管理するためのものである。従業員支給テーブル106cは、図2図4で示すように、従業員識別情報、対象年月および支給額等を格納する。1月から12月までの確定した支給額が格納されている。
【0031】
図2図3図6図9から図12には、従業員申告テーブル106dに格納される情報の一例が示されている。従業員申告テーブル106dは、従業員本人による年末調整にかかる申告を管理するためのものである。従業員申告テーブル106dは、図2図3図6図9から図12で示すように、従業員識別情報、対象年月、従業員本人が算出した見積もり収入(具体的には1月から11月までの確定した支給額と当該支給額から見積もった12月の支給額との合計)、従業員本人が算出した見積もり所得(具体的には、「『見積もり収入』-『給与所得控除額』-『見積もり収入により算出した所得金額調整控除の控除額』-『必要経費(通勤手当等)』」という計算式により算出された見積もり所得)、配偶者の所得、基礎控除申告書の提出の有無、配偶者控除等申告書の提出の有無、所得金額調整控除申告書の提出の有無、見積もり所得により算出した基礎控除の控除額、見積もり所得により算出した配偶者控除または配偶者特別控除の控除額(具体的には見積もり所得により決定した区分I(基礎控除の区分)と配偶者の所得により決定した区分II(配偶者控除または配偶者特別控除の区分)を基に算出した配偶者控除または配偶者特別控除の控除額)、見積もり収入により算出した所得金額調整控除の控除額等を格納する。なお、所得金額調整控除について、本実施形態では本人収入に着目しているが、適用対象者の要件を満たす(具体的には、以下のイ、ロ、およびハのいずれかに該当する)必要がある(以下同じ)。
イ:本人が特別障害者に該当する者
ロ:年齢23歳未満の扶養親族を有する者
ハ:特別障害者である同一生計配偶者または扶養親族を有する者
【0032】
図2図4から図6図9から図12には、従業員年調テーブル106eに格納される情報の一例が示されている。従業員年調テーブル106eは、確定した所得等により算出された年末調整にかかる控除額を管理するためのものである。従業員年調テーブル106eは、図2図4から図6図9から図12で示すように、従業員識別情報、対象年月、確定した従業員本人の収入(具体的には1月から12月までの確定した支給額の合計)、確定した従業員本人の所得(具体的には、「『確定した収入』-『給与所得控除額』-『確定した収入により算出した所得金額調整控除の控除額』-『必要経費(通勤手当等)』」という計算式により算出された確定した所得)、確定した所得により算出した基礎控除の控除額、確定した所得により算出した配偶者控除または配偶者特別控除の控除額(具体的には確定した所得により決定した区分I(基礎控除の区分)と配偶者の所得により決定した区分II(配偶者控除または配偶者特別控除の区分)を基に算出した配偶者控除または配偶者特別控除の控除額)、および確定した収入により算出した所得金額調整控除の控除額等を格納する。
【0033】
図2図9から図12には、基礎控除マスタ106fに格納される情報の一例が示されている。基礎控除マスタ106fは、法定の基礎控除の条件を管理するためのものである。基礎控除マスタ106fは、図2図9から図12で示すように、区分I(具体的にはA、B、C、または、なし)、所得金額の下限、所得金額の上限、および基礎控除の額等を格納する。
【0034】
図2図9から図12には、配偶者所得金額マスタ106gに格納される情報の一例が示されている。配偶者所得金額マスタ106gは、法定の配偶者控除または配偶者特別控除の所得条件を管理するためのものである。配偶者所得金額マスタ106gは、図2図9から図12で示すように、区分II(1、2、3、4、または、なし)、所得金額の下限、所得金額の上限、年齢、控除の種類等を格納する。
【0035】
図2図9から図12には、配偶者控除マスタ106hに格納される情報の一例が示されている。配偶者控除マスタ106hは、法定の配偶者控除または配偶者特別控除の控除額の決定条件を管理するためのものである。配偶者控除マスタ106hは、図2図9から図12で示すように、区分I、区分II、所得金額の下限、所得金額の上限、および控除の額等を格納する。
【0036】
年調区分等テーブル106iは、控除額変動の判定結果(「なし」または「該当」)、控除不可の判定結果(「なし」または「該当」)、および控除可能の判定結果(「なし」または「該当」)等を、控除の種類別かつ従業員別に管理するためのものである。具体的には、年調区分等テーブル106iは、図8に示す年調区分等ワーニングリストの各行に示されている情報をレコードとして保持可能なデータ構造を有するテーブルであってもよい。
【0037】
ここで、控除額変動の判定結果について、従業員が申告済み(従業員申告テーブル106dにおいて控除申告の提出あり且つ控除額あり)であり、且つ、確定した年間所得または年間収入(従業員年調テーブル106eの本人の所得または本人の収入)から計算すると控除の適用を受けられる要件を満たすが控除額が変更される場合に、「該当」となる。控除額変動の判定結果が「該当」であった場合、従業員への訂正依頼(金額訂正)の連絡が必須である。
【0038】
また、控除不可の判定結果について、従業員が申告済み(従業員申告テーブル106dにおいて控除申告の提出あり且つ控除額あり)であり、且つ、確定した年間所得または年間収入(従業員年調テーブル106eの本人の所得または本人の収入)から計算すると控除の適用を受けられる要件を満たさなくなる場合に、「該当」となる。控除不可の判定が「該当」であった場合、従業員への訂正依頼(申告の取り下げ)の連絡が必須である。
【0039】
また、控除可能の判定結果について、従業員が未申告(従業員申告テーブル106dにおいて控除申告の提出なし且つ控除額なし)であり、且つ、確定した年間所得または年間収入(従業員年調テーブル106eの本人の所得または本人の収入)から計算すると控除の適用を受けられる要件を満たす場合に、「該当」となる。控除可能の判定結果が「該当」であった場合、従業員への申告案内の連絡を行ってもよい(連絡は任意)。
【0040】
図3に戻り、制御部102は、業務支援装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。
【0041】
制御部102は、機能概念的に、年末調整計算部102a(本発明の確定処理部を含む)およびリスト出力管理部102b(本発明の確認部、判定部、抽出部、要件判定部、作成部、および出力制御部を含む)などを備える。
【0042】
年末調整計算部102aは、従業員支給テーブル106cに1月から12月までの確定した支給額が格納されている従業員を対象に、当該確定した支給額を基に年間収入を算出し、算出した年間収入(要するに確定した年間収入)を従業員別に従業員年調テーブル106eに格納する(図4参照)。
【0043】
年末調整計算部102aは、従業員申告テーブル106dに格納されている従業員を対象に、従業員申告テーブル106dにおいて申告書の提出が「提出あり」となっている所得金額調整控除について、従業員年調テーブル106eに格納されている確定した年間収入を基に、所得金額調整控除に関する判定基準および算出式に従って、控除額の算出を実行し、算出した控除額を従業員別に従業員年調テーブル106eに格納する(図5参照)。なお、従業員申告テーブル106dにおいて申告書の提出が「提出なし」となっている場合は、控除額はゼロと算出する。また、判定基準および算出式に従って控除額としてゼロが算出されることもあり得る。
【0044】
年末調整計算部102aは、従業員年調テーブル106eに格納されている確定した年間収入および従業員年調テーブル106eに格納されている算出した所得金額調整控除の控除額等を基に、「『本人収入』-『給与所得控除額』-『所得金額調整控除の控除額』-『必要経費(通勤手当等)』」という計算式に従って、年間所得を算出し、算出した年間所得(要するに確定した年間所得)を従業員別に従業員年調テーブル106eに格納する(図4参照)。
【0045】
年末調整計算部102aは、従業員申告テーブル106dに格納されている従業員を対象に、従業員申告テーブル106dにおいて申告書の提出が「提出あり」となっている基礎控除について、従業員年調テーブル106eに格納されている確定した年間所得を基に、基礎控除マスタ106fを参照して、控除額の算出と区分Iの値(A、B、C、または、なし)の決定を実行し、算出した控除額を従業員別に従業員年調テーブル106eに格納する(図5参照)。なお、従業員申告テーブル106dにおいて申告書の提出が「提出なし」となっている場合は、控除額はゼロと算出する。また、基礎控除の適用を受けられる要件を満たさない場合、基礎控除の控除額はゼロと算出する。
【0046】
年末調整計算部102aは、従業員申告テーブル106dに格納されている従業員を対象に、従業員申告テーブル106dにおいて申告書の提出が「提出あり」となっている配偶者控除または配偶者特別控除について、従業員扶養者情報テーブル106bに格納されている配偶者の年齢および従業員申告テーブル106dに格納されている配偶者の所得を基に、配偶者所得金額マスタ106gを参照して、区分IIの値(1、2、3、または4)の決定を実行し、決定した区分Iの値と決定した区分IIの値を基に、配偶者控除マスタ106hを参照して、配偶者控除または配偶者特別控除の控除額の算出を実行し、算出した控除額を従業員別に従業員年調テーブル106eに格納する(図5参照)。なお、従業員申告テーブル106dにおいて申告書の提出が「提出なし」となっている場合は、控除額はゼロと算出する。また、配偶者控除または配偶者特別控除の適用を受けられる要件を満たさない場合、配偶者控除または配偶者特別控除の控除額はゼロと算出する。
【0047】
図3に戻り、リスト出力管理部102bは、オペレータからの指示を受けると(例えば、図6に示す年調区分等ワーニングリストと題した画面においてリストの印刷を指示するためのボタンが押下されると)、以下の(11)から(17)の処理を実行する。なお、(11)から(13)の処理と(14)から(16)の処理は、同時並行的に実行してもよい。
【0048】
(11)従業員申告テーブル106dに格納されている従業員を対象に、従業員申告テーブル106dにおいて申請書の提出が「提出あり」となっている控除について、従業員申告テーブル106dに格納されている控除額(要するに見積りの年間所得または年間収入に基づく控除額)と従業員年調テーブル106eに格納されている控除額(要するに確定した年間所得または年間収入に基づく控除額)との比較を実行し、控除額について差(変化)があるか否かを控除の種類別かつ従業員別に確認する(図6および図7参照)。
【0049】
(12)差があると確認された、従業員年調テーブル106eに格納されている控除額が、変動を意味するものなのか控除不可を意味するものなのかを、当該控除額の種類を踏まえて判定する。特に、差があると確認された、従業員年調テーブル106eに格納されている基礎控除の控除額が、ゼロである場合、当該控除額が控除不可(または変動と控除不可の両方)を意味するものであると判定する。また、差があると確認された、従業員年調テーブル106eに格納されている配偶者控除または配偶者特別控除の控除額が、ゼロである場合、当該控除額が控除不可(または変動と控除不可の両方)を意味するものであると判定する。また、差があると確認された、従業員年調テーブル106eに格納されている所得金額調整控除の控除額が、ゼロである場合、当該控除額が控除不可(または変動と控除不可の両方)を意味するものであると判定する。
【0050】
(13)差があると確認された控除額に紐づく従業員、当該控除額の種類、および得られた判定結果を年調区分等テーブル106iに格納する(図8に示すリスト内の「控除額変動」欄の「該当」および「控除不可_申告済み」欄の「該当」を参照)。
【0051】
(14)従業員申告テーブル106dを参照して、提出無しの従業員および提出無しの申告書の種類を抽出する。
【0052】
(15)抽出した従業員を対象に、抽出した申告書の種類に応じて、従業員年調テーブル106eに格納されている確定した年間所得または年間収入が控除の適用を受けられる要件を満たすかの判定を実行する。なお、配偶者控除または配偶者特別控除については、従業員扶養者情報テーブル106bおよび従業員申告テーブル106dに基づいて、配偶者の有無ならびに配偶者の年齢および所得といった情報を加味して、厳密な判定を実行してもよい。
【0053】
(16)要件を満たすと判定された従業員および申告書の種類を年調区分等テーブル106iに格納する(図8に示すリスト内の「控除可能_未申告」欄の「該当」を参照)。
【0054】
(17)年調区分等テーブル106iを基に年調区分等ワーニングリストを出力する(図8参照)。
【0055】
なお、リスト出力管理部102bが実行する上述した処理の一部についての具体例は、図9から図11に示す通りである。
【0056】
図9には、従業員Aの配偶者控除または配偶者特別控除の控除額について、見積りの所得を基に11月時点で38万円と算出されたが、確定した所得を基に12月時点で26万円と算出されたので、従業員Aへの申告書の訂正(金額訂正)の連絡が必要となったことが、主に示されている。
【0057】
図10には、従業員Bについて、見積りの収入を踏まえて11月時点で所得金額調整控除申告書が未提出であったが、申告をすれば確定した収入を基に0.1万円の控除が受けられることが12月時点でわかったので、従業員Bへの申告の案内(促し)の連絡が可能となったことが、主に示されている。
【0058】
図11には、従業員Cの配偶者控除または配偶者特別控除の控除額について、見積りの所得を基に11月時点で32万円と算出されたが、確定した所得により区分Iの値が「無し」(要するにA、B、またはC以外)となったため適用を受けられる要件を満たさなくなったことが12月時点でわかったので、従業員Cへの申告書の訂正(取り下げ)の連絡が必要となったことが、主に示されている。
【0059】
図12には、従業員Dの所得金額調整控除の控除額について、見積りの収入を基に11月時点で15万円と算出されたが、確定した収入を基に12月時点で5万円と算出されたので、従業員Dへの申告書の訂正(金額訂正)の連絡が必要となったことが、主に示されている。
【0060】
[2.処理]
上述のように構成された業務支援装置100が実行する処理の具体例を、図3から図8等を参照して詳細に説明する。
【0061】
[2-1.12月の年末調整の登録]
まず、年末調整計算部102aは、従業員支給テーブル106cに1月から12月までの確定した支給額が格納されている従業員を対象に、当該確定した支給額を基に年間収入を算出し、算出した年間収入(要するに確定した年間収入)を従業員別に従業員年調テーブル106eに格納する(図4参照)。
【0062】
つぎに、年末調整計算部102aは、従業員申告テーブル106dに格納されている従業員を対象にして、従業員申告テーブル106dにおいて申告書の提出が「提出あり」となっている所得金額調整控除について、従業員年調テーブル106eに格納されている確定した年間収入を基に、所得金額調整控除に関する判定基準および算出式に従って、所得金額調整控除の控除額の算出を実行し、算出した控除額を従業員別に従業員年調テーブル106eに格納する(図3および図5参照)。なお、従業員申告テーブル106dにおいて申告書の提出が「提出なし」となっている場合は、控除額はゼロと算出する。
例えば、従業員Aについて、所得金額調整控除申告書の提出が「1:提出あり」であり、確定した年間収入が「1,096万円」であるので、所得金額調整控除の控除額は「15万円」と算出される。なお、年間収入が1,000万円を超える場合、1,000万円として控除額の算出が行われる。
例えば、従業員Bについて、所得金額調整控除申告書の提出が「0:提出なし」であるので、所得金額調整控除の控除額は「0万円」と算出される。
例えば、従業員Cについて、所得金額調整控除申告書の提出が「1:提出あり」であり、確定した年間収入が「1,295万円」であるので、所得金額調整控除の控除額は「15万円」と算出される。なお、年間収入が1,000万円を超える場合、1,000万円として控除額の算出が行われる。
例えば、従業員Dについて、所得金額調整控除申告書の提出が「1:提出あり」であり、確定した年間収入が「900万円」であるので、所得金額調整控除の控除額は「5万円」と算出される。
【0063】
つぎに、年末調整計算部102aは、従業員年調テーブル106eに格納されている確定した年間収入および従業員年調テーブル106eに格納されている算出した所得金額調整控除の控除額等を基に、「『本人収入』-『給与所得控除額』-『所得金額調整控除の控除額』-『必要経費(通勤手当等)』」という計算式に従って、年間所得を算出し、算出した年間所得(要するに確定した年間所得)を従業員別に従業員年調テーブル106eに格納する(図4参照)。
例えば、従業員Aについて、確定した年間収入が「1,096万円」であり、算出された所得金額調整控除の控除額が「15万円」であるので、年間所得が「901万円」と算出される(※給与所得控除額と必要経費については記載を省略する)。
例えば、従業員Bについて、確定した年間収入が「851万円」であり、算出された所得金額調整控除の控除額が「0万円」であるので、年間所得が「656万円」と算出される(※給与所得控除額と必要経費については記載を省略する)。
例えば、従業員Cについて、確定した年間収入が「1,295万円」であり、算出された所得「15万円」であるので、年間所得が「1,100万円」と算出される(※給与所得控除額と必要経費については記載を省略する)。
例えば、従業員Dについて、確定した年間収入が「901万円」であり、算出された所得金額調整控除の控除額が「5万円」であるので、年間所得が「705万円」と算出される(※給与所得控除額と必要経費については記載を省略する)。
【0064】
つぎに、年末調整計算部102aは、従業員申告テーブル106dに格納されている従業員を対象に、従業員申告テーブル106dにおいて申告書の提出が「提出あり」となっている基礎控除について、従業員年調テーブル106eに格納されている確定した年間所得を基に、基礎控除マスタ106fを参照して、控除額の算出と区分Iの値(A、B、C、または、なし)の決定を実行し、算出した控除額を従業員別に従業員年調テーブル106eに格納する(図3および図5参照)。なお、従業員申告テーブル106dにおいて申告書の提出が「提出なし」となっている場合は、控除額はゼロと算出する。
例えば、従業員Aについて、基礎控除申告書の提出が「1:提出あり」であり、確定した年間所得が「901万円」であるので、基礎控除の控除額は「48万円」と算出され、区分Iの値は「B」と決定される。
例えば、従業員Bについて、基礎控除申告書の提出が「1:提出あり」であり、確定した年間所得が「656万円」であるので、基礎控除の控除額は「48万円」と算出され、区分Iの値は「A」と決定される。
例えば、従業員Cについて、基礎控除申告書の提出が「1:提出あり」であり、確定した年間所得が「1,100万円」であるので、基礎控除の控除額は「48万円」と算出され、区分Iの値は「なし」(または「A、B、C以外」)(図9および図11に示されている「E」に相当)と決定される。
例えば、従業員Dについて、基礎控除申告書の提出が「1:提出あり」であり、確定した年間所得が「705万円」であるので、基礎控除の控除額は「48万円」と算出され、区分Iの値は「A」と決定される。
【0065】
つぎに、年末調整計算部102aは、従業員申告テーブル106dに格納されている従業員を対象に、従業員申告テーブル106dにおいて申告書の提出が「提出あり」となっている配偶者控除または配偶者特別控除について、従業員扶養者情報テーブル106bに格納されている配偶者の年齢および従業員申告テーブル106dに格納されている配偶者の所得を基に、配偶者所得金額マスタ106gを参照して、区分IIの値(1、2、3、または4)の決定を実行し、先に決定した区分Iの値と決定した区分IIの値を基に、配偶者控除マスタ106hを参照して、配偶者控除または配偶者特別控除の控除額の算出を実行し、算出した控除額を従業員別に従業員年調テーブル106eに格納する(図3および図5参照)。なお、従業員申告テーブル106dにおいて申告書の提出が「提出なし」となっている場合は、控除額はゼロと算出する。また、配偶者控除または配偶者特別控除の適用を受けられる要件を満たさない場合、配偶者控除または配偶者特別控除の控除額はゼロと算出する。
例えば、従業員Aについて、配偶者控除等申告書の提出が「1:提出あり」であり、配偶者の年齢と所得は「70歳」と「50万円」なので区分IIの値は「3」と決定され、区分Iの値は「B」であるので、配偶者特別控除の控除額は「26万円」と算出される。
例えば、従業員Bについて、配偶者控除等申告書の提出が「0:提出なし」であるので、配偶者控除または配偶者特別控除の控除額は「0万円」と算出される。
例えば、従業員Cについて、配偶者控除等申告書の提出が「1:提出あり」であり、配偶者の年齢と所得は「70歳」と「40万円」なので区分IIの値は「1」と決定され、区分Iの値は「なし」であるので、適用を受けられる要件は満たされず、配偶者特別控除の控除額は「0万円」と算出される。
例えば、従業員Dについて、配偶者控除等申告書の提出が「0:提出なし」であるので、配偶者控除または配偶者特別控除の控除額は「0万円」と算出される。
【0066】
[2-2.年調区分等ワーニングリスト画面から差が発生した従業員とその内訳の確認]
つぎに、図6に示す年調区分等ワーニングリストと題した画面においてリストの印刷を指示するためのボタンが押下されると、リスト出力管理部102bは、以下の(31)から(36)の処理を実行する。なお、(31)と(32)の処理と(33)と(34)の処理は、同時並行的に実行されてもよい。
【0067】
(31)従業員申告テーブル106dに格納されている従業員を対象に、従業員申告テーブル106dにおいて申請書の提出が「1:提出あり」となっている控除について、従業員申告テーブル106dに格納されている控除額と従業員年調テーブル106eに格納されている控除額との比較を実行し、控除額について差(変化)があるか否かを控除の種類別かつ従業員別に確認する(図6および図7参照)。
例えば、従業員Aについて、基礎控除の控除額の変化は「なし」と確認され、配偶者控除または配偶者特別控除の控除額の変化は「あり」と確認され、所得金額調整控除の控除額の変化は「なし」と確認される。
例えば、従業員Bについて、基礎控除の控除額の変化は「なし」と確認され、配偶者控除または配偶者特別控除の控除額の変化は、申請書の提出が「0:提出なし」となっているため「なし」と確認され、所得金額調整控除の控除額の変化は、申請書の提出が「0:提出なし」となっているため「なし」と確認される。
例えば、従業員Cについて、基礎控除の控除額の変化は「なし」と確認され、配偶者控除または配偶者特別控除の控除額の変化は「あり」と確認され、所得金額調整控除の控除額の変化は「なし」と確認される。
例えば、従業員Dについて、基礎控除の控除額の変化は「なし」と確認され、配偶者控除または配偶者特別控除の控除額の変化は、申請書の提出が「0:提出なし」となっているため「なし」と確認され、所得金額調整控除の控除額の変化は「あり」と確認される。
【0068】
(32)差(変化)があると確認された、従業員年調テーブル106eに格納されている控除額が、変動を意味するものなのか控除不可を意味するものなのかを、当該控除額の種類を踏まえて判定する(図7および図8参照)。
例えば、従業員Aについて、配偶者控除または配偶者特別控除の控除額の変化は「あり」と確認され、従業員年調テーブル106eに格納されている控除額は0万円ではなく26万円なので、従業員年調テーブル106eに格納されている控除額は「変動を意味するもの」と判定される。
例えば、従業員Cについて、配偶者控除または配偶者特別控除の控除額の変化は「あり」と確認され、従業員年調テーブル106eに格納されている控除額は0万円なので、従業員年調テーブル106eに格納されている控除額は「控除不可を意味するもの」(または「変動と控除不可の両方を意味するもの」)と判定される。
例えば、従業員Dについて、所得金額調整控除の控除額の変化は「あり」と確認され、従業員年調テーブル106eに格納されている控除額は0万円ではなく5万円なので、従業員年調テーブル106eに格納されている控除額は「変動を意味するもの」と判定される。
【0069】
(33)従業員申告テーブル106dを参照して、提出無しの従業員および提出無しの申告書の種類を抽出する(図6参照)。
例えば、従業員Bについて、「0:提出なし」となっている「配偶者控除等申告書」と「所得金額調整控除申告書」という種類が抽出される。
例えば、従業員Dについて、「0:提出なし」となっている「配偶者控除等申告書」という種類が抽出される。
【0070】
(34)抽出した従業員を対象に、抽出した申告書の種類に応じて、控除の適用を受けられる要件を満たすかの判定を実行する(図6および図8参照)。
例えば、従業員Bについて、従業員年調テーブル106eに格納されている年間所得は「656万円」なので区分Iの値は「A」となるが、従業員扶養者情報テーブル106bにレコードは存在せず且つ従業員申告テーブル106dにおいて配偶者の所得が「0万円」であるので、配偶者控除または配偶者特別控除の適用を受けられる要件を満たさないと判定される。なお、従業員年調テーブル106eに格納されている年間所得が適用を受けられる要件を満たすかという観点で判定を行ってもよい。
また、従業員Bについて、従業員年調テーブル106eに格納されている年間収入が「851万円」であるので、所得金額調整控除の適用を受けられる要件(つまり控除額が0より大きくなる)を満たすと判定される。
例えば、従業員Dについて、従業員年調テーブル106eに格納されている年間所得は「705万円」なので区分Iの値は「A」となるが、従業員扶養者情報テーブル106bにレコードは存在せず且つ従業員申告テーブル106dにおいて配偶者の所得が「0万円」であるので、配偶者控除または配偶者特別控除の適用を受けられる要件を満たさないと判定される。なお、従業員年調テーブル106eに格納されている年間所得が適用を受けられる要件を満たすかという観点で判定を行ってもよい。
【0071】
(35)(33)の処理にて差(変化)があると確認された控除額に紐づく従業員、控除額の種類、および得られた判定結果、ならびに、(34)の処理にて要件を満たすと判定された従業員および申告書の種類を、年調区分等テーブル106iに格納する(図8参照)。
例えば、従業員Aについて、基礎控除に関する情報として「控除額変動:なし,控除不可:なし,控除可能:なし」を、配偶者控除または配偶者特別控除に関する情報として「控除額変動:該当,控除不可:なし,控除可能:なし」を、所得金額調整控除に関する情報として「控除額変動:なし,控除不可:なし,控除可能:なし」を含むレコードを、年調区分等テーブル106iに格納する。
例えば、従業員Bについて、基礎控除に関する情報として「控除額変動:なし,控除不可:なし,控除可能:なし」を、配偶者控除または配偶者特別控除に関する情報として「控除額変動:なし,控除不可:なし,控除可能:なし」を、所得金額調整控除に関する情報として「控除額変動:なし,控除不可:なし,控除可能:該当」を含むレコードを、年調区分等テーブル106iに格納する。
例えば、従業員Cについて、基礎控除に関する情報として「控除額変動:なし,控除不可:なし,控除可能:なし」を、配偶者控除または配偶者特別控除に関する情報として「控除額変動:該当,控除不可:該当,控除可能:なし」を、所得金額調整控除に関する情報として「控除額変動:なし,控除不可:なし,控除可能:なし」を含むレコードを、年調区分等テーブル106iに格納する。
例えば、従業員Dについて、基礎控除に関する情報として「控除額変動:なし,控除不可:なし,控除可能:なし」を、配偶者控除または配偶者特別控除に関する情報として「控除額変動:なし,控除不可:なし,控除可能:なし」を、所得金額調整控除に関する情報として「控除額変動:該当,控除不可:なし,控除可能:なし」を含むレコードを、年調区分等テーブル106iに格納する。
【0072】
(36)年調区分等テーブル106iを基に年調区分等ワーニングリストを出力(印刷)する(図8参照)。
【0073】
業務担当者等は、年調区分等ワーニングリストを元に、従業員へ訂正および再提出の連絡を迅速にすることができる。その結果、正しい控除額の源泉徴収票を税務署へ提出でき、税務署からの是正指示を事前に防ぐことができる。また、業務担当者は、年調区分等ワーニングリストを元に、従業員へ申告するように促す連絡をすることができる。なお、税務署への提出は、従業員年調テーブル106eを利用して行ってもよい。
【0074】
[3.国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献]
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標8および9に貢献することが可能となる。
【0075】
また、本実施形態により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標12、13および15に貢献することが可能となる。
【0076】
また、本実施形態により、統制、ガバナンス強化に寄与することができるので、SDGsの目標16に貢献することが可能となる。
【0077】
[4.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0078】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0079】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0080】
また、業務支援装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0081】
例えば、業務支援装置100が備える処理機能、特に制御部にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて業務支援装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0082】
また、このコンピュータプログラムは、業務支援装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0083】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0084】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0085】
記憶部に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0086】
また、業務支援装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、業務支援装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0087】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0088】
本発明は、年末調整業務を行う様々な業界において有用である。
【符号の説明】
【0089】
100 業務支援装置
102 制御部
102a 年末調整計算部
102b リスト出力管理部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 従業員情報テーブル
106b 従業員扶養者情報テーブル
106c 従業員支給テーブル
106d 従業員申告テーブル
106e 従業員年調テーブル
106f 基礎控除マスタ
106g 配偶者所得金額マスタ
106h 配偶者控除マスタ
106i 年調区分等テーブル
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12