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特開2024-15929情報処理システム、情報処理装置、携帯端末装置およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024015929
(43)【公開日】2024-02-06
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理装置、携帯端末装置およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20240130BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022118320
(22)【出願日】2022-07-25
(71)【出願人】
【識別番号】522297409
【氏名又は名称】綾 秀博
(74)【代理人】
【識別番号】100128886
【弁理士】
【氏名又は名称】横田 裕弘
(72)【発明者】
【氏名】綾 秀博
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】ユーザが予め定められた時間に予め定められた場所に行って任意の行動を行うことを促す。
【解決手段】情報処理システムは、ユーザが任意の行動を実行する予定の場所である予定場所および予定の時間である予定時間を受け付ける受付手段と、予定時間におけるユーザの位置情報を取得する取得手段と、予定時間のユーザの位置情報が予定場所と対応しない場合に、予め定められた金額をユーザに請求する請求手段と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが任意の行動を実行する予定の場所である予定場所および予定の時間である予定時間を受け付ける受付手段と、
前記予定時間における前記ユーザの位置情報を取得する取得手段と、
前記予定時間の前記ユーザの位置情報が前記予定場所と対応しない場合に、予め定められた金額をユーザに請求する請求手段と、
を備えることを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
前記取得手段は、前記予定時間から予め定められた時間経過後の時間である経過後時間に前記ユーザの位置情報を取得し、
前記請求手段は、前記予定時間の前記ユーザの位置情報が前記予定場所と対応し、かつ前記経過後時間の当該ユーザの位置情報が前記予定場所と対応しない場合に前記金額を前記ユーザに請求する、ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記取得手段は、前記予定時間よりも後であって前記経過後時間よりも前の特定時間に前記ユーザの位置情報を取得し、
前記特定時間の前記ユーザの位置情報が前記予定場所と対応しない場合に、当該ユーザの位置が当該予定場所から外れていることを当該ユーザに通知する通知手段を備える、ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記予定時間のユーザの位置情報が前記予定場所と対応する回数に応じて、当該ユーザに特典を付与する付与手段を備える、ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記付与手段は、他のユーザの前記回数が増加すると、前記ユーザに付与する前記特典を当該ユーザにとってより好ましくない内容に設定する、ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記付与手段は、前記特典として、前記請求手段が前記ユーザに請求する前記金額を前記回数に応じて減額する、ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記付与手段は、前記特典として、前記行動を実行する前記ユーザを支援する支援者と当該ユーザとの通信を可能とする、ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記付与手段は、前記特典として、前記行動を行う際に前記ユーザを助ける補助者を当該ユーザに紹介する、ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記受付手段が受け付けた前記予定時間を前記ユーザが遅らせる設定を可能にする設定手段を備える、ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項10】
前記予定時間の前記ユーザの位置情報が前記予定場所と対応する場合に、前記行動として前記ユーザが実行すべきメニューを当該ユーザに対して出力する出力手段を備える、ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項11】
ユーザが任意の行動を実行する予定の場所である予定場所および予定の時間である予定時間を受け付ける受付手段と、
前記予定時間における前記ユーザの位置情報を取得する取得手段と、
前記予定時間の前記ユーザの位置情報が前記予定場所と対応しない場合に当該ユーザが支払う金額の指定を当該ユーザから受け付ける金額受付手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項12】
コンピュータに、
ユーザが任意の行動を実行する予定の場所である予定場所および予定の時間である予定時間を受け付ける機能と、
前記予定時間における前記ユーザの位置情報を取得する機能と、
前記予定時間の前記ユーザの位置情報が前記予定場所と対応しない場合に当該ユーザが支払う金額の指定を当該ユーザから受け付ける機能と、
を実現させるためのプログラム。
【請求項13】
ユーザが任意の行動を実行する予定の場所である予定場所および予定の時間である予定時間を受け付ける受付手段と、
前記予定時間における自装置の位置情報を特定する特定手段と、
前記予定時間の前記位置情報が前記予定場所と対応しない場合に前記ユーザが支払う金額の指定を当該ユーザから受け付ける金額指定手段と、
を備えることを特徴とする携帯端末装置。
【請求項14】
ユーザが所持する携帯端末装置のコンピュータに、
前記ユーザが任意の行動を実行する予定の場所である予定場所および予定の時間である予定時間を受け付ける機能と、
前記予定時間における自装置の位置情報を取得する機能と、
前記予定時間の前記位置情報が前記予定場所と対応しない場合に前記ユーザが支払う金額の指定を当該ユーザから受け付ける機能と、
を実現させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理装置、携帯端末装置およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、会員ごとの健康意識・行動に対応させて健康ポイントを付与する健康インセンティブ・サポート・システムであって、会員データを入力する入力部と、会員の個人情報データ、健康情報測定データ及び生活習慣記録データ等の会員データ、健康行動に対するオッズ係数やリスクによる重みづけ係数等の各種情報、健康行動に対するオッズやリスクによる重みづけを解析するプログラム及び健康ポイント算出プログラムが記録・格納される記録部と、記録部のデータを参照して入力部で入力された会員データに対するオッズ及び重みづけを判定して健康ポイントを算出する第1制御部を備えた中央演算処理部と、健康ポイント、健康行動履歴、会員データの表示を行う表示部と、を有するシステムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-69818号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、ある時間にスポーツジムに行ってトレーニングを行うなど、ユーザが予め定められた時間に予め定められた場所に行って任意の行動を実行することがある。この種の行動は、ユーザが自発的に実行するものである。そのため、ユーザが何らかの理由で任意の行動を起こさなくなる、すなわち怠慢が起こることがあった。
本発明は、ユーザが予め定められた時間に予め定められた場所に行って任意の行動を行うことを促すことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
かかる目的のもと、本明細書に開示される技術は、ユーザが任意の行動を実行する予定の場所である予定場所および予定の時間である予定時間を受け付ける受付手段と、前記予定時間における前記ユーザの位置情報を取得する取得手段と、前記予定時間の前記ユーザの位置情報が前記予定場所と対応しない場合に、予め定められた金額をユーザに請求する請求手段と、を備えることを特徴とする情報処理システムである。
【0006】
ここで、前記取得手段は、前記予定時間から予め定められた時間経過後の時間である経過後時間に前記ユーザの位置情報を取得し、前記請求手段は、前記予定時間の前記ユーザの位置情報が前記予定場所と対応し、かつ前記経過後時間の当該ユーザの位置情報が前記予定場所と対応しない場合に前記金額を前記ユーザに請求するとよい。
また、前記取得手段は、前記予定時間よりも後であって前記経過後時間よりも前の特定時間に前記ユーザの位置情報を取得し、前記特定時間の前記ユーザの位置情報が前記予定場所と対応しない場合に、当該ユーザの位置が当該予定場所から外れていることを当該ユーザに通知する通知手段を備えるとよい。
また、前記予定時間のユーザの位置情報が前記予定場所と対応する回数に応じて、当該ユーザに特典を付与する付与手段を備えるとよい。
また、前記付与手段は、他のユーザの前記回数が増加すると、前記ユーザに付与する前記特典を当該ユーザにとってより好ましくない内容に設定するとよい。
また、前記付与手段は、前記特典として、前記請求手段が前記ユーザに請求する前記金額を前記回数に応じて減額するとよい。
また、前記付与手段は、前記特典として、前記行動を実行する前記ユーザを支援する支援者と当該ユーザとの通信を可能とするとよい。
また、前記予定時間の前記ユーザの位置情報が前記予定場所と対応する場合に、前記行動として前記ユーザが実行すべきメニューを当該ユーザに対して出力する出力手段を備えるとよい。
また、前記付与手段は、前記特典として、前記行動を行う際に前記ユーザを助ける補助者を当該ユーザに紹介するとよい。
また、前記受付手段が受け付けた前記予定時間を前記ユーザが遅らせる設定を可能にする設定手段を備えるとよい。
【0007】
また、かかる目的のもと、本明細書に開示される技術は、ユーザが任意の行動を実行する予定の場所である予定場所および予定の時間である予定時間を受け付ける受付手段と、前記予定時間における前記ユーザの位置情報を取得する取得手段と、前記予定時間の前記ユーザの位置情報が前記予定場所と対応しない場合に当該ユーザが支払う金額の指定を当該ユーザから受け付ける金額受付手段と、を備えることを特徴とする情報処理装置である。
また、コンピュータに、ユーザが任意の行動を実行する予定の場所である予定場所および予定の時間である予定時間を受け付ける機能と、前記予定時間における前記ユーザの位置情報を取得する機能と、前記予定時間の前記ユーザの位置情報が前記予定場所と対応しない場合に当該ユーザが支払う金額の指定を当該ユーザから受け付ける機能と、を実現させるためのプログラムである。
【0008】
また、かかる目的のもと、本明細書に開示される技術は、ユーザが任意の行動を実行する予定の場所である予定場所および予定の時間である予定時間を受け付ける受付手段と、前記予定時間における自装置の位置情報を特定する特定手段と、前記予定時間の前記位置情報が前記予定場所と対応しない場合に前記ユーザが支払う金額の指定を当該ユーザから受け付ける金額指定手段と、を備えることを特徴とする携帯端末装置である。
また、ユーザが所持する携帯端末装置のコンピュータに、前記ユーザが任意の行動を実行する予定の場所である予定場所および予定の時間である予定時間を受け付ける機能と、前記予定時間における自装置の位置情報を取得する機能と、前記予定時間の前記位置情報が前記予定場所と対応しない場合に前記ユーザが支払う金額の指定を当該ユーザから受け付ける機能と、を実現させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ユーザが予め定められた時間に予め定められた場所に行って任意の行動を行うことを促すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本実施形態の怠慢防止システムの概念図である。
図2】本実施形態の怠慢防止システムの構成図である。
図3】本実施形態のサーバ装置の機能ブロック図である。
図4】本実施形態のサーバ装置が管理するユーザ管理テーブルの一例である。
図5】本実施形態のサーバ装置が管理する目標管理テーブルの一例である。
図6】本実施形態の端末装置の機能ブロック図である。
図7】本実施形態の計画情報設定画面の一例である。
図8】本実施形態のリマインダ画面の一例である。
図9】本実施形態のトレーニングログ画面の一例である。
図10】本実施形態の特典情報画面の一例である。
図11】本実施形態の課金情報画面の一例である。
図12】本実施形態の目標達成セッション画面である。
図13】本実施形態のグラフ表示画面である。
図14】本実施形態の警告画面の一例である。
図15】本実施形態の怠慢防止システムのフローチャートである。
図16】サーバ装置のハードウェア構成例を示した図である。
図17】端末装置のハードウェア構成例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面を参照して、本実施形態について説明する。
<怠慢防止システム1>
図1は、本実施形態の怠慢防止システム1の概念図である。
【0012】
図1に示すように、本実施形態の怠慢防止システム1は、例えばトレーニングジムGMを利用するユーザが、トレーニングジムGMにてトレーニングすることを所謂サボらないようにするシステムである。すなわち、本実施形態の怠慢防止システム1は、トレーニングジムGMに行くことをユーザに促すシステムである。
ここで、怠慢防止システム1において用いられる構成について説明する。図1に示すように、怠慢防止システム1では、GPSシステム20、計時システム30およびユーザが所持する携帯型の端末装置50が用いられる。また、怠慢防止システム1を利用するユーザの拠点となる場所は、主に自宅HMとトレーニングジムGMとを例示できる。
【0013】
自宅HMは、ユーザの生活の拠点となる場所である。自宅HMは、食事や就寝などユーザが通常の生活を行う場所である。
トレーニングジムGMは、ユーザがトレーニング(ワークアウト)をする拠点となる場所である。トレーニングジムGMには、トレーニングに用いるトレーニング機器が設置されている。そして、トレーニングジムGMは、ユーザがトレーニングをする空間を提供する。また、トレーニングジムGMは、ユーザの自宅HMから離れた場所に存在している。ユーザがトレーニングジムGMに行く場合、ユーザは、例えば自宅HMを離れ、トレーニングジムGMがある場所まで移動する必要がある。
【0014】
GPSシステム20は、衛星を用いて例えば端末装置50の地球上における位置を特定するシステムである。本実施形態では、ユーザが端末装置50を携帯する、またはユーザが端末装置50を近くに置いていることを前提とする。そして、怠慢防止システム1では、端末装置50の位置をユーザの位置とみなしている。したがって、本実施形態の怠慢防止システム1では、GPSシステム20と端末装置50とによって、ユーザがいる位置を特定可能になっている。
【0015】
計時システム30は、現在時刻を特定するシステムである。計時システム30は、時間の特定に関する指示を受け付けると、受け付けたタイミングの時刻を返信する。本実施形態の計時システム30は、例えば端末装置50からの要求に応じて、端末装置50にそのときの時刻の情報を送信する。
【0016】
そして、本実施形態の怠慢防止システム1では、上述した各構成を利用することで、ユーザがトレーニングジムGMに行くことをユーザに促す。怠慢防止システム1を利用するユーザは、「いつ」「どこに」行くという目標を立てる。具体的には、ユーザは、予め定められた行動の一例であるトレーニングを行う予定の場所であるトレーニングジムGM、およびトレーニングを行う予定の時間である予定時間を予め設定する。また、怠慢防止システム1では、端末装置50、GPSシステム20および計時システム30を用いて、ユーザの位置および、その位置にいるときの時間を特定可能になっている。
【0017】
そして、図1(A)に示すように、ユーザが予定時間に、例えば自宅HMにいることで、予定場所であるトレーニングジムGMにいないことが確認された場合には、所定の金額をユーザに支払わせるための請求処理が実行されるようになっている。すなわち、予定時間におけるユーザの位置情報が予定場所と対応しない場合(以下、目標未達と呼ぶ)に、ユーザに対して課金がされるようになっている。
一方、図1(B)に示すように、ユーザが予定時間に、予定場所であるトレーニングジムGMにいることが確認された場合には、所定の金額をユーザが支払う請求処理が実行されないようになっている。すなわち、予定時間におけるユーザの位置情報が予定場所と対応する場合(以下、目標達成と呼ぶ)には、ユーザに対する課金が無効化されるようになっている。
【0018】
このように、本実施形態の怠慢防止システム1は、課金を避けたいと考えるユーザが予定時間までに予定場所に移動しようとする動機が働くようにしている。
以下、本実施形態の怠慢防止システム1について詳細に説明する。
【0019】
図2は、本実施形態の怠慢防止システム1の構成図である。
【0020】
図2に示すように、怠慢防止システム1は、ユーザAが利用する端末装置50Aと、ユーザBが利用する端末装置50Bと、ユーザCが利用する端末装置50Cと、本実施形態のサービスを提供するサーバ装置10とを備えている。
なお、本実施形態の説明において、ユーザAの端末装置50A、ユーザBの端末装置50BおよびユーザCの端末装置50Cを特に区別しない場合には、「端末装置50」と総称する。
【0021】
各端末装置50およびサーバ装置10は、ネットワークを介して互いに接続されている。なお、ネットワークは、各装置の間のデータ通信に用いられる通信ネットワークであれば特に限定されない。
【0022】
端末装置50は、例えばスマートフォンなどの携帯型のコンピュータ装置によって構成される。端末装置50は、GPSシステム20を利用して端末装置50の位置情報を取得可能である。さらに、端末装置50は、計時システム30を利用して、任意のタイミングにてその時の時間情報を取得可能である。
【0023】
図3は、本実施形態のサーバ装置10の機能ブロック図である。
【0024】
図3に示すように、サーバ装置10は、トレーニングなどの行動の計画に関する計画情報を取得する計画情報取得部11と、端末装置50の位置情報を取得する位置情報取得部12と、ユーザが支払う金額の請求を行う支払処理部13とを備える。また、サーバ装置10は、ポイントを付与する特典付与部14と、ユーザのトレーニングのログを記録する記録管理部15とを備える。
【0025】
計画情報取得部11は、ユーザから計画情報を取得する。計画情報は、ユーザの端末装置50を介して取得する。計画情報には、ユーザが行動を実行する予定の場所である予定場所、ユーザが任意の行動を実行する予定の時間である予定時間、および所定の条件に基づいて支払う課金金額が含まれる。
なお、以下の説明において、例えばX月X日X時にトレーニングジムGMに行ってトレーニングを行うといったように、ユーザが予定時間に予定場所にて任意の行動を行うと計画した一つの事象のことを「セッション」と呼ぶ。
【0026】
予定場所は、ユーザが端末装置50を介してサーバ装置10に登録する情報である。本実施形態において、予定場所の情報は、ユーザがトレーニングを行うトレーニングジムGMの位置に関する情報を例示できる。位置に関する情報には、例えばトレーニングジムGMなどの具体的な店舗名、住所、緯度・経度(座標)を用いることができる。店舗名や住所は、端末装置50におけるジムアプリ(後述)が表示する入力欄にテキスト入力したり、表示される地図上の対象地点をタップ操作などによって指定したりすることで設定される。また、緯度・経度は、登録したい場所(例えばトレーニングジムGM)にて端末装置50およびGPSシステム20を用いて得たものを登録することができる。
【0027】
ここで、サーバ装置10は、店舗名や住所などの具体的な情報と、座標(緯度・経度)とを関連付けて管理している地理情報システム(不図示)を利用可能になっている。そして、サーバ装置10は、具体的な店舗名に基づいて緯度・経度を特定可能になっている。同様に、サーバ装置10は、住所に基づいて緯度・経度を特定可能になっている。このようにしてユーザにより指定された予定場所は、座標情報として目標管理テーブル400(後述する図5参照)に登録される。
【0028】
予定時間は、ユーザが希望する任意の日時を設定することができる。具体的には、予定時間は、トレーニングの開始時間を例示できる。予定時間は、ユーザが端末装置50を介してサーバ装置10に登録する情報である。予定時間は、予定の年月日および時分とすることを例示できる。
ユーザによって指定された予定時間は、ユーザおよび予定場所の情報に関連付けられて目標管理テーブル400(後述する図5参照)に登録される。
【0029】
課金金額は、ユーザが任意の金額を設定することができる。課金金額は、ユーザが端末装置50を介してサーバ装置10に登録する情報である。課金金額は、例えば日本円で100円の単位で指定することを例示できる。なお、課金金額は、下限および上限を設けても良い。下限は、例えば怠慢防止システム1の管理・運営に必要な費用(例えば100円)に基づいてシステム側で設定することができる。また、上限は、例えばトレーニングジムGMの一回の利用料に基づいて設定することができる。そして、ユーザによって設定された課金金額は、ユーザ、予定場所および予定時間の情報に関連付けられて目標管理テーブル400(後述する図5参照)に登録される。
【0030】
なお、本実施形態の怠慢防止システム1において、ユーザが目標未達であった場合に得られた課金金額の用途は特に限定されない。例えば、課金金額は、一部または全部を寄付金や募金に充てることができる。また、課金金額は、一部または全部を本実施形態の怠慢防止システム1の運営費に使うことができる。さらに、課金金額は、一部または全部をトレーニングジムGMにおけるサービスの利用料や機材の設備費などに用いることもできる。
【0031】
位置情報取得部12は、端末装置50がGPSシステム20を用いて特定した端末装置50の位置情報を取得する。なお、本実施形態では、ユーザが端末装置50を携帯している、またはユーザの近くに端末装置50を置いていることを想定している。そのため、位置情報取得部12は、ユーザの位置を取得していると捉えることができる。また、位置情報取得部12は、端末装置50の位置情報を特定した際に、日時の情報を位置情報に関連付けて管理する。
【0032】
位置情報取得部12は、予め定めれたタイミングで得られた端末装置50の位置情報を取得する。位置情報取得部12は、予定時間における端末装置50の位置情報を取得する。これによって、位置情報取得部12は、予定時間にユーザがどこに居るかということを特定する情報を得る。
また、位置情報取得部12は、予定時間から予め定めれた時間の経過後(以下、経過後時間と呼ぶ)の端末装置50の位置情報を取得する。これによって、位置情報取得部12は、経過後時間にユーザがどこに居るかということを特定する情報を得る。なお、この経過後時間は、例えばユーザがトレーニングを行うのに必要な時間(例えば1時間や30分など)に基づいて設定することができる。
【0033】
支払処理部13は、ユーザに対する課金に関する処理を行う。支払処理部13は、ユーザごとの課金金額を管理している。また、支払処理部13は、ユーザに関連付けてユーザの決済情報を管理している。決済情報は、例えばユーザのクレジットカード番号を例示できる。ユーザの決済情報は、ユーザ管理テーブル200(後述する図4参照)によって管理される。
【0034】
支払処理部13は、ユーザが設定した計画情報を計画情報取得部11から取得する。さらに、支払処理部13は、ユーザの位置情報を位置情報取得部12から取得する。そして、支払処理部13は、計画情報における予定場所、予定時間および課金金額と、ユーザの位置情報とに基づいて、ユーザに対する課金の有無を判断する。
【0035】
支払処理部13は、予め設定されている予定場所の座標を特定する。一方で、支払処理部13は、予定時間における位置情報として予定時間の座標を取得する。そして、支払処理部13は、予定場所の座標と、予定時間に取得された座標とから特定される距離が、予め定められた距離以内(例えば30メートル以内)である場合には課金無と判断する。つまり、支払処理部13は、ユーザに対して金額の請求を行わない。一方、支払処理部13は、予定場所の座標と、予定時間に取得された座標とから特定される距離が、予め定められた距離よりも長い場合には課金有と判断する。つまり、支払処理部13は、ユーザに所定の金額を請求する。
【0036】
さらに、支払処理部13は、予定時間から経過した経過後時間における位置情報と、予定場所とに基づいて、ユーザに対する課金の有無を判断する。
支払処理部13は、経過後時間における位置情報として経過後時間の座標を取得する。一方で、支払処理部13は、予定場所の座標を特定する。そして、支払処理部13は、2つ座標から特定される距離が、予め定められた距離以内(例えば30メートル以内)などにある場合には課金は行わないと判断する。一方で、支払処理部13は、2つの座標から特定される距離が、予め定められた距離よりも長い場合には課金有と判断する。
【0037】
つまり、支払処理部13は、予定時間から時間が経過した後の時間である経過後時間にユーザの位置情報を取得する。そして、支払処理部13は、予定時間におけるユーザの位置情報が予定場所と対応し、かつ経過後時間におけるユーザの位置情報が予定場所と対応しない場合に、所定の金額をユーザに請求する。
【0038】
このように、本実施形態の怠慢防止システム1では、ユーザが予定時間にトレーニングジムGMに行き、一定時間トレーニングジムGMに留まってトレーニングを行うことを条件として、課金を回避できるようにしている。すなわち、支払処理部13は、予定時間かつ経過後時間の両時点で予定場所にユーザがいることを条件として、課金を行わないようになっている。一方で、支払処理部13は、例えばユーザが予定時間にのみトレーニングジムGMに行き、トレーニングをせずに直ぐにトレーニングジムGMから離れてしまうような場合には、ユーザに課金するようになっている。
【0039】
なお、本実施形態の支払処理部13は、予定時間よりも後であって経過後時間よりも前の時間帯(例えば特定時間の一例)にもユーザの位置情報を取得する。そして、支払処理部13は、この時間帯におけるユーザの位置情報が予定場所と一致しない場合に、ユーザのいる場所が予定場所から外れていることを、端末装置50を介してユーザに通知するようになっている。
【0040】
そして、本実施形態の支払処理部13は、課金が必要と判断した場合には、ユーザに対して金銭の請求を行う。支払処理部13は、例えば決済方法としてユーザがクレジットカードでの支払いを登録している場合には、クレジットカード番号に基づいて所定の金額の請求処理を行う。本実施形態の支払処理部13は、例えば月末に、課金金額を月ごとにまとめてユーザに請求を行うようになっている。
【0041】
特典付与部14は、予め定められた条件に基づいてユーザに対して特典を付与する。予め定められた条件としては、例えば利用時間におけるユーザの位置情報が利用場所と対応する回数を例示できる。
【0042】
特典付与部14は、利用時間におけるユーザの位置情報が利用場所と対応する回数を計数する。すなわち、特典付与部14は、目標達成したセッションの回数を計測する。そして、例えば対象となるユーザに課金が発生していた場合に、特典として、ユーザの支払い金額を回数に応じて減額する。
【0043】
ここで、ユーザによっては、例えば目標未達のセッションの回数が多くなって課金金額が大きくなる場合が想定される。このようなユーザは、これ以上トレーニングジムGMに通おうとする気持ちが無くなってしまう可能性が高くなる。これに対し、本実施形態の怠慢防止システム1では、ユーザが再び目標達成をすることで課金金額が減額される。これによって、ユーザが再びトレーニングジムGMに行こうとするモチベーションを保つことが可能になる。
【0044】
また、特典付与部14は、予め定められた条件に基づいて、特典としてポイントをユーザに付与することができる。ここで、ポイントとは、ユーザに付与される点数のことである。ポイントは、商品の購入代金やサービスの利用代金の一部に充当したり、商品やサービス利用と交換したりすることができる。
【0045】
そして、特典付与部14は、予め定めれた条件に基づき、目標達成したセッションの回数に応じてポイントをユーザに付与する。予め定められた条件は、以下の態様を例示できる。
【0046】
特典付与部14は、例えば達成回数が予め定められた数になる度にユーザにポイントを付与する。例えば、特典付与部14は、目標達成の回数が合計で例えば3回になると100ポイントを付与することを例示できる。その後、目標達成の回数が更に合計で例えば3回になると100ポイントを付与することを例示できる。
なお、この場合、例えば1回の目標達成の後に、目標未達となった場合でも、目標未達の前後での目標達成の回数を計測する。これによって、例えば目標未達が発生しても、次に目標達成しようとする意欲がユーザに湧くようにしている。
【0047】
また、特典付与部14は、連続して達成回数が計測された場合にユーザにポイントを付与する。すなわち、ユーザがセッションを登録して、目標未達になることなく連続して目標達成した場合に特典付与部14がユーザにポイントを付与する。さらに、特典付与部14は、連続回数が増加するごとに、付与するポイントの額を大きくする。例えば、特典付与部14は、2回連続して目標達成した時点で50ポイントを付与し、さらに連続して3回連続で目標達成した時点で100ポイントを付与、さらに連続して4回連続で目標達成した時点で150ポイントを付与することを例示できる。
【0048】
さらに、特典付与部14は、対象ユーザと他のユーザとの目標達成の状況に応じて、ポイントを付与することができる。
例えば、ある日に、他のユーザに目標未達が発生した場合を想定する。このとき、他のユーザには、他のユーザが設定した金額の課金が発生する。一方で、同じ日に、対象ユーザが目標達成したとする。この場合、特典付与部14は、目標達成した対象ユーザに対して、目標未達の他のユーザの課金金額に対応するポイントを付与する。なお、目標達成したユーザが複数いる場合には、目標達成したユーザで課金金額に対応するポイントを案分する。すなわち、目標達成した複数のユーザで、目標未達のユーザの課金金額に相当するポイントを山分けする。
【0049】
なお、ポイントを分配する際に、ポイントが分配されるユーザが設定した課金金額に応じて分配の割合を設定してもよい。すなわち、対象ユーザが予め設定した課金金額が多いほど、ポイントが分配される際の取り分が多くなるようにしても良い。
【0050】
このように、本実施形態の特典付与部14は、一のユーザにとっては、他のユーザの目標達成の回数が増加すると、ポイントなどの得られる特典がより好ましくない内容に設定される。これによって、本実施形態の怠慢防止システム1は、ポイントを得るチャンスを増やすために、目標達成の回数をより多く重ねることを各ユーザに促している。
【0051】
本実施形態の特典付与部14は、ポイント以外にもユーザに特典を付与することができる。
特典付与部14は、目標達成の条件に応じて、例えばトレーニングに関する特定の動画の閲覧を可能にする。動画には、例えばトレーニングにおける正しいフォームなどユーザがトレーニングを行ううえで参考になる情報が含まれる。そして、特典付与部14は、目標達成をしたユーザの端末装置50に特定の動画を閲覧可能にするURLなどのアクセス情報を送信する。これによって、ユーザは、端末装置50の画面にて特定の動画を観ることが可能になる。
【0052】
例えば特典付与部14は、特典として、ブロックチェーン技術によって管理されるトークンをユーザに付与することができる。トークンは、仮想通貨のような暗号資産を例示できる。トークンは、本実施形態の怠慢防止システム1が独自に発行するものや、怠慢防止システム1とは別に一般に発行されているものでも良い。そして、特典付与部14が付与するトークンは、例えばジムアプリ(後述)を介してトレーニングジムGMにおけるサービスの利用や商品の購入の際に用いたり、一般のサービスや商品の購入に用いたりすることができる。
さらに、特典付与部14が付与するトークンは、所定のデジタル資産が唯一無二であることを保証する非代替性トークン(NFT:Non-Fungible Token)であってもよい。
【0053】
また、特典付与部14は、目標達成の条件に応じて、例えばトレーニングジムGMのトレーナが作成した特別なトレーニングメニューを取得可能にする。具体的には、トレーナが後述する記録管理部15に記録されているユーザのトレーニング情報に基づいて、対象ユーザに推奨されるトレーニングメニューを検討する。そして、特典付与部14は、目標達成したユーザに対して、トレーナが作成したトレーニングメニューが記載された画像をユーザの端末装置50に送信する。ユーザは、端末装置50の画面にて特別なトレーニングメニューの内容を確認することが可能になる。
【0054】
さらにまた、特典付与部14は、予定時間におけるユーザの位置情報が予定場所と一致する場合に、予め定められた行動としてユーザが実行すべきメニューがユーザに対して出力されるようにしても良い。つまり、特典付与部14は、例えば自宅HMにユーザがいるときには得られない情報を、トレーニングジムGMにユーザがいることを条件として得られるようにする。これによって、本実施形態の怠慢防止システム1は、ユーザがトレーニングジムGMに行こうとするモチベーションをさらに高めることが可能になる。
【0055】
さらに、特典付与部14は、目標達成の条件に応じて、例えばトレーニングジムGMにおいてユーザを支援したり補助したりするトレーナ(支援者または補助者の一例)との通信を可能にする。具体的には、特典付与部14は、目標の達成回数に応じて、例えば端末装置50を介したトレーナとの動画での会話をできるようにする。なお、トレーナとの通信には、ビデオ通話のみならず、音声通話やチャットなどのメッセージのやり取りも含めることができる。
【0056】
記録管理部15は、ユーザのトレーニング内容を記録し管理する。記録管理部15は、ユーザがトレーニングジムGMにて行ったトレーニングの負荷および回数、時間などの各種のトレーニング情報を収集する。そして、記録管理部15は、ユーザ管理テーブル200(後述の図4参照)にてユーザごとにトレーニング情報を管理する。
【0057】
また、記録管理部15は、管理しているトレーニング情報を用いて、ユーザごとのトレーニングの進捗状況を管理することができる。そして、記録管理部15は、ユーザが目標達成度を理解できるように、端末装置50のディスプレイ705(後述)にユーザの達成度を示す画像を表示可能である。記録管理部15は、例えばすごろくのような複数のマスが配置された地図上に、トレーニング目標に対するユーザの達成度に応じて進行するコマを表示させてもよい。
【0058】
また、記録管理部15は、管理している一のユーザのトレーニング情報を用いて、他のユーザと記録の共有を行うこともできる。さらに、記録管理部15は、ユーザのトレーニング情報に基づいて、そのユーザに合ったトレーナのマッチングを行ってもよい。さらに、記録管理部15は、あるユーザのトレーニング情報に基づいて、トレーニング仲間(所謂バディ(例えば補助者の一例))として他のユーザの紹介を行う。例えば、記録管理部15は、一緒にトレーニングを行うことが効果的だと想定されるユーザ同士のマッチングを行う。つまり、本実施形態の怠慢防止システム1は、記録管理部15が管理する情報に基づいて、例えば特典として、トレーニングを行う際に対象ユーザを助ける他のユーザを対象ユーザに紹介することができる。
このように、本実施形態の記録管理部15は、トレーニング情報を用いて、ユーザ、トレーナ、またはトレーニングジムGMに対して各種のサービスや価値を提供することができる。
【0059】
さらにまた、記録管理部15は、管理しているユーザの計画情報やトレーニング情報(履歴)を、トレーニングジムGMやトレーナが共有できるようにする。これによって、例えばトレーニングジムGMでは、会員であるユーザが日常的にどのくらいの頻度で利用しているかということを把握できる。また、トレーニングジムGMやトレーナは、各ユーザが行っているトレーニング種目の内容や使用している機材の情報を把握することも可能になる。
【0060】
なお、本実施形態の怠慢防止システム1において、記録管理部15が管理する情報のトレーニングジムGMによる共有は、例えば有料とすることができる。また、例えばトレーニングジムGMやトレーナは、記録管理部15が管理する情報を享受する代わりに、特典付与部14を介して行うユーザへの特典の付与を行うようにしてもよい。
【0061】
続いて、サーバ装置10が管理する各種テーブルについて具体的に説明する。
図4は、本実施形態のサーバ装置10が管理するユーザ管理テーブル200の一例である。
【0062】
ユーザ管理テーブル200は、本実施形態の怠慢防止システム1を利用するユーザを管理するためのテーブルである。ユーザ管理テーブル200は、例えばジムアプリ(後述)をユーザが端末装置50に登録する際に受け付けたユーザ情報や、本サービスの利用に伴って発生する各種の情報が管理される。
【0063】
図4に示すように、ユーザ管理テーブル200には、アカウント情報、ユーザ名、セッション履歴、決済情報、特典情報の項目が設けられる。
【0064】
アカウント情報は、ユーザが本サービスを利用する際にユーザの認証に用いる情報である。アカウント情報は、例えばユーザのメールアドレスと、ユーザが指定するパスワードを例示することができる。
ユーザ名は、本システムを利用するユーザの具体的な氏名の情報である。
【0065】
セッション履歴は、セッションの日時、セッションごとの課金金額、セッションごとのステータス、およびセッションごとのトレーニング情報を含む。
日時は、ユーザが計画情報を設定する際にユーザが登録したセッションの日時である。
【0066】
課金情報は、ユーザが計画情報を設定した際に登録した課金金額の情報である。なお、本実施形態のユーザ管理テーブル200は、ユーザが実際に請求される課金金額ではなく、ユーザが計画情報を設定した際にユーザが登録した金額を管理する。
【0067】
ステータスは、設定したセッションの状況に関する情報である。本実施形態のステータスには、「準備中」、「達成」、「処理済」および「課金済」が含まれる。
準備中は、ユーザが設定した計画情報において、セッションが開始される前、または、セッションの日時経過後であって目標未達の場合に入力される。
達成は、セッションについて目標達成となる場合に入力される。
処理済は、セッションが目標未達となり、ユーザに対する課金処理が行われた場合に入力される。ここで、課金処理とは、目標未達のセッションにおいて、予めユーザが設定した課金金額を課金の対象にする処理である。
課金済は、ユーザに対する課金の精算処理が行われた場合に入力される。ここで、清算処理とは、ユーザに対して課金金額の請求を行う処理である。
【0068】
トレーニング情報には、ユーザがトレーニングジムGMで行ったトレーニングに関する情報が入力される。トレーニング情報は、記録管理部15が取得したトレーニング情報に基づいて作成および更新される。
【0069】
課金情報は、ユーザに課金されている課金金額や課金発生の日時などの情報である。課金情報は、支払処理部13によって作成および更新される。課金情報では、セッションごとに情報が管理される。また、課金情報には、ユーザが設定したセッションについての目標達成の場合も入力が行われる。例えば、課金情報において、目標達成のセッションは、「課金金額¥0」として管理される。
【0070】
決済情報は、ユーザが支払いを行う際の決済情報である。決済情報は、例えばクレジットカードの情報などを例示できる。なお、決済には、クレジットカードのほか、銀行口座による引き落とし、二次元コード決済、キャリア決済など各種方法を用いることができる。
【0071】
特典情報は、ユーザが得られる特典に関する情報である。本実施形態の特典は、ポイントの付与、トレーニング動画の提供、トレーニングメニューの提供など、ユーザにとってプラスになるものである。すなわち、特典は、ユーザが行う行動に関連するものであって、その行動について有用や有益な情報や価値である。そして、特定情報には、対象となるユーザが利用可能となるように、各種の特典に関する情報が含まれる。
【0072】
図5は、本実施形態のサーバ装置10が管理する目標管理テーブル400の一例である。
【0073】
目標管理テーブル400は、ユーザが立てた目標に関する情報を管理する。また、目標管理テーブル400は、ユーザに課金するための情報も管理される。
図5に示すように、目標管理テーブル400には、計画情報および測定情報の項目が設けられる。
計画情報には、予定時間を示す日時情報、予定場所を示す座標情報、および課金金額を示す金額情報が表示される。計画情報の各項目には、予定時間、予定場所および課金金額の具体的な数値等の情報が入力される。
【0074】
測定情報には、複数のタイミングで特定された端末装置50の位置情報が入力される。本実施形態では、第1測定情報として、予定時間における端末装置50の位置情報が入力される。さらに、第2測定情報として、予定時間から予め定められた時間が経過した第1確認時間(特定時間の一例)における端末装置50の位置情報が入力される。さらに、第3測定情報として、第1確認時間から予め定められた時間が経過した第2確認時間(経過後時間の一例)の位置情報が入力される。
【0075】
このように管理される目標管理テーブル400の情報は、支払処理部13によって参照され、ユーザに対する課金の有無の判断に用いられる。
【0076】
図6は、本実施形態の端末装置50の機能ブロック図である。
【0077】
図6に示すように、端末装置50は、ユーザがセッションを設定する計画情報設定部51と、端末装置50の位置情報をサーバ装置10に送信する位置情報送信部52と、サーバから情報を取得する情報取得部53と、ユーザに対して示す情報の表示を制御する情報表示制御部54と、ユーザの動作の記録を取る動作記録部55と、を備える。
【0078】
計画情報設定部51は、ユーザから計画情報の入力を受け付ける。計画情報設定部51は、計画情報を受け付けるための計画情報設定画面510(後述の図7参照)をディスプレイ705(後述)に表示する。そして、計画情報設定部51は、端末装置50のディスプレイ705を介してユーザから入力を受け付ける。また、計画情報設定部51は、受け付けた計画情報をサーバ装置10に送信する。
【0079】
位置情報送信部52は、予め定められた条件に基づいて、端末装置50の位置情報を特定する。そして、位置情報送信部52は、特定した位置情報に、位置情報を特定したときの時間情報を関連付けてサーバ装置10に送信する。
【0080】
位置情報送信部52は、計画情報設定部51からユーザが設定した計画情報を取得する。位置情報送信部52は、計画情報における「予定時間」に基づいて定まる日時の位置情報を特定する。本実施形態の位置情報送信部52は、予定時間に対応する日時の位置情報を特定する。さらに、位置情報送信部52は、予定時間から予め定められた時間の経過後である経過後時間の位置情報を特定する。また、位置情報送信部52は、予定時間よりも後であって経過後時間よりも前の位置情報を特定する。そして、位置情報送信部52は、各々のタイミングで特定した位置情報をサーバ装置10に送る。
【0081】
情報取得部53は、サーバ装置10から各種の情報を取得する。例えば、情報取得部53は、サーバ装置10から特典に関する情報を取得する。また、情報取得部53は、サーバ装置10から課金情報を取得する。さらに、情報取得部53は、警告に関する警告情報をサーバ装置10から取得する。
【0082】
情報表示制御部54は、情報取得部53が取得した各種の情報をディスプレイ705(後述)に表示する。本実施形態の情報表示制御部54は、情報取得部53が取得した特典情報に基づいて特典情報画面610(後述する図10参照)をディスプレイ705に表示する。また、情報表示制御部54は、情報取得部53が取得した課金情報に基づいて課金情報画面630(後述する図11参照)をディスプレイ705に表示する。さらに、情報表示制御部54は、情報取得部53が取得した警告情報に基づいて警告画面650(後述する図14参照)をディスプレイ705に表示する。
【0083】
動作記録部55は、ユーザの動作を記録する。動作記録部55は、端末装置50との間で通信可能な外部のデバイスから、ユーザの動作に関する動作情報を取得する。さらに、動作記録部55は、端末装置50によって特定されるユーザの動作に関する動作情報を取得する。そして、動作記録部55は、ユーザの動作のログを記録する。また、動作記録部55が、ユーザの動作情報をサーバ装置10に送信する。
【0084】
動作記録部55は、ユーザ自身が入力したトレーニング情報を収集することができる。トレーニング情報は、後述するトレーニングログ画面550(後述の図9参照)を用いてユーザが入力することを例示できる。
【0085】
動作記録部55は、トレーニングジムGMに設置されるトレーニングマシーンからトレーニング情報を収集することができる。例えば、端末装置50とトレーニングマシーンとは、BLE通信(後述)が可能である。そして、トレーニングマシーンには、トレーニング内容を外部の例えば端末装置50に出力可能なものが存在する。ユーザがこの種のトレーニングマシーンを利用した際、端末装置50は、トレーニングマシーンからトレーニング情報を取得できる。そして、動作記録部55は、端末装置50を介してトレーニング情報を取得する。
【0086】
さらに、動作記録部55は、ユーザの腕などに装着可能なウェアラブル端末(不図示)からユーザのトレーニング情報を収集してもよい。ウェアラブル端末には、例えば加速度センサやジャイロセンサなどのユーザの動作を検知可能なデバイスが設けられている。すなわち、ウェアラブル端末は、ユーザの動きを特定可能になっている。また、ウェアラブル端末は、端末装置50と通信可能になっている。そして、ユーザがウェアラブル端末を装着してトレーニングを行った場合、動作記録部55は、ウェアラブル端末からトレーニング情報を取得する。
【0087】
そして、本実施形態において上述した端末装置50の機能は、本実施形態の怠慢防止システム1の専用のアプリケーション(以下、ジムアプリ)によって実現される。専用アプリは、端末装置50の後述するハードウェア構成を用いて各種の機能を実現する。
【0088】
次に、端末装置50のディスプレイ705に表示される画面例について説明する。
図7は、本実施形態の計画情報設定画面510の一例である。
【0089】
図7に示す計画情報設定画面510は、ユーザが計画情報を設定する際に用いる画面である。計画情報設定画面510は、ユーザアイコン511と、地図表示512と、予定場所入力欄513と、予定時間入力欄514と、課金金額入力欄515とを有している。
【0090】
ユーザアイコン511は、ジムアプリを利用しているユーザに関する情報を表示するためのアイコンである。ユーザアイコン511をタップするなどタップ操作をすることで、ユーザのプロフィールページ(不図示)が画面に表示される。
【0091】
地図表示512は、ユーザが予定場所を指定する際に用いる画像である。地図表示512は、ユーザが希望するエリアの地図を表示可能になっている。また、地図表示512には、座標(緯度・経度)の情報が対応づけられている。そして、ユーザが地図における任意の地点(例えば、トレーニングジムGMの場所)を選択操作することで、地図表示512上にピン512Pが表示される。このピン512Pの地点に対応する座標(緯度・経度)が予定場所の位置として設定される。
【0092】
なお、ユーザがGPSシステム20を用いて端末装置50の位置を地図表示512に表示することも可能である。例えば、ユーザがトレーニングジムGMの実際の場所に行き、GPSシステム20を用いて現在位置を地図表示512に表示させる。そして、地図表示512に表示される現在位置を予定場所として指定しても良い。
【0093】
予定場所入力欄513は、予定場所に関する情報をテキストで入力する欄である。ユーザが任意のテキストを予定場所入力欄513に入力する。そうすると、ユーザが入力したテキストに基づいて、リスト形式で複数の予定場所の候補がディスプレイ705に表示される。そして、候補として表示される予定場所(トレーニングジムGM、施設、地点住所など)に対するユーザによる選択を受け付けるようになっている。
【0094】
予定時間入力欄514は、予定時間を入力する欄である。予定時間入力欄514は、ユーザが予定場所に行く時間をテキストで入力したり、表示される時分の選択肢から時間を選択したりすることが可能になっている。
【0095】
課金金額入力欄515は、課金金額を入力する欄である。課金金額入力欄515は、ユーザが目標未達の場合にユーザが支払う金額をユーザが指定するための欄である。課金金額入力欄515は、ユーザが金額をテキストで入力したり、表示される金額の選択肢から金額を選択したりすることが可能になっている。
【0096】
図8は、本実施形態のリマインダ画面530の一例である。
【0097】
図8に示すリマインダ画面530は、ユーザが設定した予定時間に対する残り時間を示す画面である。リマインダ画面530は、ユーザアイコン511と、予定場所表示532、予定時間表示533、課金金額表示534およびカウントダウン表示535を有する。また、リマインダ画面530には、開始ボタン536およびスヌーズボタン537が表示される。
【0098】
予定場所表示532は、ユーザが計画情報として設定した予定場所を表示する。図の例では、予定場所表示532に「〇〇トレーニングジム」といったように具体的な名称が表示される。
【0099】
予定時間表示533は、ユーザが計画情報として設定した予定時間を表示する。図の例では、予定時間表示533に具体的な日時が表示される。
【0100】
課金金額表示534は、ユーザが計画情報として設定した課金金額を表示する。図の例では、課金金額表示534に目標未達の場合にユーザが支払う必要が生じる具体的な金額が表示される。
【0101】
カウントダウン表示535は、予定時間までの残り時間が表示される。図の例において、カウントダウン表示535には、「日」、「時間」、「分」および「秒」がそれぞれ表示される。そして、カウントダウン表示535では、予定時間になるまでのカウントダウンが行われる。
【0102】
開始ボタン536は、トレーニングをユーザが開始する際にユーザが押すボタン画像である。開始ボタン536が押下されると、後述するトレーニングログ画面550(図9参照)が表示される。
開始ボタン536は、予定時間になる前に押下することができる。ただし、開始ボタン536は、端末装置50が予定場所に位置していることを条件として有効になるボタンである。したがって、端末装置50が予定場所に位置していない場合、モーダルウィンドウによるエラー画面が表示される。
【0103】
スヌーズボタン537は、ユーザが予定時間の直前(例えば10分前)に、予定時間の延期をユーザから受け付けるボタン画像である。本実施形態では、予め定めれた時間(例えば30分や1時間)、予定時間を遅らせることができる。なお、スヌーズボタン537は、例えば1つのセッションにつき1回を限りに利用することができるなど回数の利用制限を設けてもよい。なお、スヌーズボタン537を介して予定時間をユーザが遅らせる設定は、計画情報設定部51により受け付けられ、予定時間の再設定が行われる。
また、スヌーズボタン537は、例えばジムアプリの利用料等を支払うユーザ(所謂、有料会員)に限定する機能として設定してもよい。
【0104】
図9は、本実施形態のトレーニングログ画面550の一例である。
【0105】
図9に示すトレーニングログ画面550は、ユーザがトレーニング情報を入力する際に用いる画面である。トレーニングログ画面550は、ユーザアイコン511と、フィジカル情報受付部552と、トレーニング内容受付部553とを有する。
【0106】
フィジカル情報受付部552は、ユーザがトレーニングを行う身体の部位を指定するための入力部である。フィジカル情報受付部552には、身体の部位をそれぞれ示す複数のアイコン552Iが表示される。アイコン552Iは、トレーニング対象となる「全身」、「胸」、「二頭筋」、「三頭筋」、「背中」および「脚」などを表示する。
【0107】
トレーニング内容受付部553は、トレーニングの内容を表示する。トレーニング内容受付部553は、ユーザが行うトレーニングの内容を指定するための入力部である。トレーニング内容受付部553は、トレーニングの種目や機材の候補が複数表示される。
そして、ユーザから受け付けたトレーニングに関する情報は、開始時間や終了時間とともに記録される。
【0108】
なお、トレーニング内容受付部553は、ユーザが実際に行ったトレーニングに関する詳細な情報を受け付けることができる。トレーニング内容受付部553では、例えばベンチプレスにおいて何Kgのウェイトを何回持ち上げたか、トレッドミルにおいて時速何kmを何分間走ったかといった詳細なトレーニング情報が登録される。
【0109】
そして、トレーニングログ画面550を介してユーザから受け付けたユーザのトレーニングの記録が端末装置50に記憶される。なお、トレーニングログ画面550を介して得られた記録は、ユーザが後から確認することができる。また、トレーニングログ画面550を介して得られた記録は、サーバ装置10に送信される。
【0110】
図10は、本実施形態の特典情報画面610の一例である。
【0111】
図10に示す特典情報画面610は、特典に関する情報をユーザに示す画面である。特典情報画面610は、ユーザアイコン511と、獲得ポイント表示612と、ポイント履歴表示613と、次回ポイント表示614とを有する。
【0112】
獲得ポイント表示612は、ユーザが現在保有しているポイントの合計を示す。獲得ポイント表示612は、ユーザが利用可能なポイントと捉えることができる。
【0113】
ポイント履歴表示613は、過去に獲得したポイントの日付と、獲得したポイントを表示する。また、図の例のポイント履歴表示613では、獲得ポイントを日付ごとに棒グラフで可視化している。
【0114】
次回ポイント表示614は、次回獲得可能なポイントを表示する。本実施形態の怠慢防止システム1では、次回ポイント表示614が表示されることで、次回も目標達成に向けてユーザが積極的になれるようにしている。
【0115】
図11は、本実施形態の課金情報画面630の一例である。
【0116】
図11に示す課金情報画面630は、課金に関する情報をユーザに示す際に用いる画面である。課金情報画面630は、ユーザアイコン511と、目標未達率表示631と、目標未達回数632と、課金額合計表示633と、課金詳細表示634とを有する。
そして、課金情報画面630は、ユーザごとに課金の履歴情報を示す。すなわち、課金情報画面630は、ユーザの目標未達(所謂、サボり)の履歴を示す画面と捉えることもできる。
【0117】
目標未達率表示631は、ユーザが過去に設定したセッションの合計回数に対する目標未達回数の割合を示す。また、目標未達回数632は、ユーザの目標未達の回数を表示する。
このように、ユーザの目標未達の割合や回数を数値で示すことで、ユーザに対して目標未達の状況を具体的に認識させるようにしている。特に、目標未達の割合は、ユーザが数値を減らそうと努力するための指標となるため、ユーザが目標達成回数を増やすモチベーションにもなる。
【0118】
課金額合計表示633は、ユーザが過去に支払った課金額の総額を示している。後述する課金詳細表示634では、月ごとの課金額の合計を示している。これに対して、課金額合計表示633は、過去の課金額の合計を示すことで、長い期間における課金額のユーザによる認識が可能になる。
【0119】
課金詳細表示634は、セッションごとの課金の情報と、月ごとの課金の情報とが含まれる。セッションごとの課金情報には、セッションの日時、課金金額および課金のステータスが表れる。課金のステータスは、課金の支払いが完了している場合には「課金済み」、課金の支払いが未だである場合には「処理待ち」が表示される。また、課金が発生しない場合、すなわち目標達成している場合には「課金はありません」が表示される。
また、月ごとの課金の情報には、対象の月に発生した課金金額の合計金額が表示される。
【0120】
図12は、本実施形態の目標達成セッション画面810である。
【0121】
図12に示すように、目標達成セッション画面810は、ユーザアイコン511と、目標達成率表示812と、目標達成回数表示813と、目標達成セッション表示814と、グラフ表示ボタン817とを有している。
図11を参照しながら説明した課金情報画面630がユーザの目標未達のセッションの情報を表示するのに対して、目標達成セッション画面810は、ユーザが目標達成したセッションの詳細を示す。
【0122】
目標達成率表示812は、ユーザが過去に設定したセッションの合計回数に対する目標達成回数の割合を示す。また、目標達成回数表示813は、ユーザの目標達成の回数を表示する。
このように、ユーザの目標達成の割合や回数を数値で示すことで、ユーザがこれまでに目標達成した状況を具体的に認識させるようにしている。
【0123】
目標達成セッション表示814は、目標達成したセッションごとに作成される。また、目標達成セッション表示814には、達成日時815と、トレーニングログアイコン816とが表示される。
達成日時815は、目標達成したセッションの日時を表示する。
トレーニングログアイコン816は、対象のセッションにおいて、ユーザが行ったトレーニングの内容を示す。トレーニングログアイコン816は、ユーザが行ったトレーニングの内容ごとに表示される。本実施形態において、トレーニングログアイコン816は、例えばトレーニングログ画面550(図9参照)を用いてユーザが入力した内容に基づいて表示される。
【0124】
なお、目標達成セッション表示814のトレーニングログアイコン816をユーザがタップするなど選択操作を行うことで、選択したトレーニングログアイコン816に対応するワークアウトの詳細が表示される。例えば、「胸」を示すトレーニングログアイコン816を選択すると、胸筋を鍛えるワークアウトの一例として「ベンチプレス」の記録が表示される。例えば、ベンチプレスの記録には、ウェイトの重量、持ち上げた回数、セット数などの具体的な情報が表示される。
【0125】
グラフ表示ボタン817は、後述するグラフ表示画面830を表示するためのボタン画像である。ユーザがグラフ表示ボタン817を押下すると、ユーザのトレーニング内容をグラフ化した情報が表示される。
【0126】
図13は、本実施形態のグラフ表示画面830である。
【0127】
図13に示すように、グラフ表示画面830は、ユーザアイコン511と、目標達成率表示812と、目標達成回数表示813と、部位リスト831と、種目リスト832と、グラフ表示833と、セッション表示ボタン834とを有する。
【0128】
部位リスト831は、ユーザがログを記録しているトレーニングの部位のリストを表示する。部位リスト831には、例えば「有酸素」、「胸」、「二頭筋」、「三頭筋」、「背中」、「脚」などのトレーニングの対象部位が項目として表示される。そして、部位リスト831の各項目は、ユーザがタップするなど選択操作をすることができる。選択操作された項目についてグラフ表示833が行われる。
【0129】
種目リスト832は、トレーニングの種目のリストを表示する。種目リスト832には、例えば「トレッドミル」などの種目が項目として表示される。種目リスト832の各項目は、ユーザがタップするなど選択操作をすることができる。そして、選択操作された項目についてグラフ表示833が行われる。
【0130】
グラフ表示833は、部位リスト831や種目リスト832によって選択された項目について、ユーザのトレーニングの記録をグラフにより可視化して表示する。図の例では、「有酸素」運動であって「トレッドミル」について、過去の複数のセッションでの具体的な数値をグラフで示している。
【0131】
セッション表示ボタン834は、図12を参照しながら説明した目標達成セッション画面810を表示するためのボタン画像である。ユーザがセッション表示ボタン834を押下すると、ユーザが目標達成したセッションの情報が表示される。
【0132】
以上のように、本実施形態の怠慢防止システム1では、ユーザの過去のセッションにおけるトレーニングの記録をユーザが容易に確認することができる。このように、怠慢防止システム1では、怠慢を防止するだけではなく、目標達成した場合におけるユーザのトレーニングの記録をユーザが閲覧することが可能になっている。
【0133】
図14は、本実施形態の警告画面650の一例である。
【0134】
本実施形態の怠慢防止システム1では、予定時間にユーザが予定場所に行った後、予定時間から時間が経過した経過時間のときも予定場所にいることを条件として、課金の有無の判断を行っている。これによって、予定時間のときだけに予定場所にいるのではなく、その後もトレーニングジムGMに滞在してトレーニングを行うように促している。
そこで、本実施形態の怠慢防止システム1では、ユーザが予定時間に予定場所に行った後に、予定場所からユーザが離れている場合に、ユーザに対して警告を行うようにしている。
【0135】
図14に示すように、警告画面650は、ユーザアイコン511と、警告画像652と、指示画像653と、テキストメッセージ654と、を有する。
【0136】
警告画像652は、ユーザが予定場所から離れた場合に端末装置50の画面に表示さる画像である。警告画像652は、ユーザが事態の把握をできるように、ユーザが気づきやすい画像が用いられる。
【0137】
指示画像653は、ユーザに促す行動を図柄で表示した画像である。指示画像653は、トレーニングジムGMにユーザが戻ることを示す画像が用いられる。
【0138】
テキストメッセージ654は、ユーザに促す行動をテキスト(文字)で表示した画像である。テキストメッセージ654は、例えば「15分以内に戻ってください。課金が発生します!」といった内容を用いることができる。この例では、テキストメッセージ654は、課金が発生することもユーザに通知する。
【0139】
続いて、本実施形態の怠慢防止システム1の動作について具体的に説明する。
図15は、本実施形態の怠慢防止システム1のフローチャートである。
【0140】
図15に示すように、まず、サーバ装置10の計画情報取得部11は、端末装置50を介してユーザから計画情報を取得する(S1501)。計画情報には、予定場所、予定時間および課金情報が含まれる。
次に、サーバ装置10の支払処理部13は、現在の時刻が予定時間であるかを判断する(S1502)。そして、現在の時刻が予定時間である場合(S1502にてYES)、支払処理部13は、予定時間に特定した端末装置50の位置情報を取得する(S1503)。
【0141】
そして、支払処理部13は、取得した位置情報が、計画情報における予定場所と一致するかを判断する(S1504)。取得した位置情報が予定場所と一致していた場合(S1504にてYES)、支払処理部13は、現在の時刻が、予定時間から予め定められた時間(例えば30分)が経過した第1確認時間であるかを判断する(S1505)。
【0142】
その後、現在の時刻が第1確認時間である場合(S1505にてYES)、支払処理部13は、第1確認時間に特定した端末装置50の位置情報を取得する(S1506)。そして、支払処理部13は、取得した第1確認時間の位置情報が、計画情報における予定場所と一致するかを判断する(S1507)。
【0143】
さらに、現在の時刻が第1確認時間から予め定められた時間(例えば15分)が経過した第2確認時間であるか判断する(S1508)。そして、現在の時刻が第2確認時間である場合(S1508にてYES)、支払処理部13は、第2確認時間に特定した端末装置50の位置情報を取得する(S1509)。そして、支払処理部13は、取得した第2確認時間の位置情報が、計画情報における予定場所と一致するかを判断する(S1510)。
【0144】
そして、第2確認時間の位置情報が、計画情報における予定場所と一致していた場合には、一連の処理を終了する。すなわち、目標達成により、ユーザに対する課金は無効化する。
【0145】
一方、S1502にて予定時間になっていない場合(S1502にてNO)、現在の時刻が予定時間であるかの判断を継続する。また、S1505にて第1確認時間になっていない場合(S1505にてNO)、現在の時刻が第1確認時間であるかの判断を継続する。そして、S1508にて第2確認時間になっていない場合(S1508にてNO)、現在の時刻が第2確認時間であるかの判断を継続する。
【0146】
また、S1507にて、取得した第1確認時間の位置情報が、計画情報における予定場所と一致しない場合(S1507にてNO)、警告画面650(図14参照)を端末装置50のディスプレイ705に表示させる。
本実施形態では、ユーザが予定時間に予定場所に居るだけでなく、予定時間から時間が経過した第1確認時間においても、ユーザが予定場所に居ることを要求する。このとき、ユーザが第1確認時間に予定場所に居なかった場合には、ユーザに予定場所に戻ることを促す警告画面650をユーザに示すようにしている。
【0147】
そして、S1504にて、予定時間の位置情報が、計画情報における予定場所と一致しない場合(S1504にてNO)、支払処理部13は、目標未達となったセッションを課金の対象として設定する課金処理を実行する(S1512)。
【0148】
ここで、本実施形態の怠慢防止システム1では、図4を参照しながら説明したとおり、ユーザ管理テーブル200において、目標未達のセッションは「準備中」として管理されている。そして、対象期間(例えばひと月)の複数のセッション群のうち「準備中」のセッションに対して課金処理を実行する。課金処理が実行されたセッションのステータスは、処理済となる。
さらに、対象期間の単位(例えば月単位)で合計された課金額のユーザに対する請求処理が実行される。請求処理が実行されることで、そのセッションのステータスは、課金済となる。
【0149】
このように、本実施形態の怠慢防止システム1では、予定時間に予定場所にユーザがいない場合には、ユーザに対して課金を行うようになっている。これによって、ユーザは、課金を免れるために、予定時間に予定場所(例えばトレーニングジムGM)に行こうという動機が発生する。
【0150】
また、S1504にて、予定時間の位置情報が、計画情報における予定場所と一致し(S1504にてYES)、かつ、S1510にて、第2確認時間の位置情報が、計画情報における予定時間と一致しない場合(S1510にてNO)も、支払処理部13は、ユーザが計画情報にて設定した課金金額の支払いをユーザに対して請求する支払処理を実行する(S1512)。
【0151】
このように、本実施形態の怠慢防止システム1では、予定時間のみならず、予定時間から所定時間が経過した第2確認時間に予定場所にいない場合にも、ユーザに対して課金を行うようになっている。これによって、ユーザは、課金を免れるために、予定時間から一定時間、予定場所(例えばトレーニングジムGM)にいるという動機が生じる。つまり、単に予定時間に予定場所にユーザが行くだけでなく、予定場所にて一定時間過ごすということをユーザに促せるようになっている。
【0152】
図16は、サーバ装置10のハードウェア構成例を示した図である。
【0153】
図16に示すように、サーバ装置10は、演算手段であるCPU(Central Processing Unit)101と、プログラムの実行領域であるRAM(Random Access Memory)102と、BIOS(Basic Input Output System)等のプログラムを記憶する記憶領域であるROM(Read Only Memory)103とを備える。また、サーバ装置10は、OS(Operating System)やアプリ等の各種プログラム、各種プログラムに対する入力データ、各種プログラムからの出力データ等を記憶する記憶領域であるHDD(Hard Disk Drive)104を備える。さらに、サーバ装置10は、外部との通信を行うための通信インターフェース(通信I/F)105を有する。
【0154】
図17は、端末装置50のハードウェア構成例を示した図である。
【0155】
図17に示すように、端末装置50は、CPU701と、RAM702と、ROM703と、記憶部704と、ディスプレイ705と、スピーカ706と、マイク707と、カメラ708と、GPSセンサ709と、ネットワークI/F710と、BLE I/F711と、を備える。
【0156】
CPU701は、ROM703等に記憶された各種プログラムをRAM702にロードして実行することにより、端末装置50の各機能を実現する。
RAM702は、CPU701の作業用メモリ等として用いられるメモリである。
ROM703は、CPU701が実行する各種プログラム等を記憶するメモリである。
記憶部704は、各種アプリのプログラム、および当該プログラムによって使用される各種データ等を記憶する例えばフラッシュメモリである。
ディスプレイ705は、ユーザに対する各種情報の表示やユーザからの操作入力を受け付ける例えばタッチパネルである。
【0157】
スピーカ706は、通話先から受信された受話音声を含む種々の音声を出力する。
マイク707は、ユーザの発話音声を含む種々の音声を取得する。
カメラ708は、レンズと、CMOS(Complementary Metal‐Oxide Semiconductor)などの撮像素子(画像センサ)とを含み被写体を撮影する。
【0158】
GPSセンサ709は、GPSシステム20のGPS(Global Positioning System)信号を取得し、端末装置50の位置情報を取得する。
ネットワークI/F710は、他の通信機器との間でデータを送受信する。ここで、ネットワークI/F710は、ネットワークを介してサーバ装置10などと通信を行う。
BLE I/F711は、BLE通信回路(不図示)を有し、このBLE回路を用いて外部の装置とBLE通信を行う。なお、BLE通信とは、Bluetooth(登録商標)の拡張仕様の1つであるBluetooth Low Energy(登録商標)による通信のことをいう。
【0159】
<変形例>
上述した実施形態の怠慢防止システム1では、ユーザが予定時間に予定場所にいることで目標達成となって、課金が無効化されるようになっている。ここで、ユーザが実際に予定時間に予定場所にいるにも関わらず、例えば端末装置50のGPSセンサ709やGPSシステム20の不具合などによって位置情報が特定できない場合がある。このような場合、ユーザにとって意図しない課金が発生してしまうおそれがある。
【0160】
そこで、ユーザが実際に予定時間に予定場所にいて、端末装置50の位置情報が取得できない場合に、その証拠をサーバ装置10に送信できるようにしても良い。たとえば、予定場所として設定されているトレーニングジムGMにそのトレーニングジムGMを一意に特定可能な二次元コードを設置しておく。ユーザは、端末装置50のカメラ708を使って二次元コードを読み取り、その読み取りデータをサーバ装置10に送信する。また、トレーニングジムGMに設置されている時計の撮影画像をサーバ装置10に送信してもよい。
このように、GPSシステム20を利用した位置情報だけではなく、他の方法によって予定時間に予定場所にユーザがいることを本システムにおいて証明できるようにしてもよい。
【0161】
<変形例>
本実施形態の怠慢防止システム1において、ユーザが設定したセッションをキャンセルできるようにしても良い。ユーザがセッションを設定しても、やむを得ない理由によって予定時間に予定場所に行くことができなくなる場合がある。このような場合にまで課金を行ってしまうとユーザにとって負担が大きくなってしまう。一方で、安易にセッションのキャンセルができてしまうと、本サービスが成立しなくなる可能性もある。
そこで、本実施形態の怠慢防止システム1は、例えば予定時間から予め定めれられた期間(例えば4時間)よりも前であれば、目標のキャンセルを行えるようにしてもよい。
【0162】
<変形例>
本実施形態の怠慢防止システム1では、予定場所としてトレーニングジムGMなどの定点を設定しているが、予定場所の設定はこの例に限定されない。
例えば予定場所として、ユーザが任意に設定するランニングコースやバイクコースを設定してもよい。この場合、予定場所の設定は、コース上の複数の地点や、コースのうちユーザの自宅HMから最も遠い地点などにすることを例示できる。
【0163】
<変形例>
本実施形態の特典付与部14は、例えばユーザの目標達成の回数に応じてユーザに付与される特典が含まれている。しかしながら、特典付与部14は、目標達成の回数などの条件に応じて特典を付与することに限定されない。例えば、特典付与部14は、本実施形態のジムアプリの利用料等の支払いなどを条件として、ユーザに特典を付与するようにしてもよい。すなわち、ジムアプリの有料会員に対しては、例えば目標達成の回数に関わらず、ジムアプリを介して利用可能なサービスを有償で使えるようにしてもよい。
【0164】
<変形例>
本実施形態の怠慢防止システム1では、ユーザが身体のトレーニングを行う場合を例にしているが、この例に限定されない。本実施形態の怠慢防止システム1における行動には、英会話などの語学学習、資格取得、勉強など各種の行動に適用することができる。そして、怠慢防止システム1では、ユーザが行う行動に応じて、その行動を行う予定の場所である予定場所が定まる。予定の場所としては、英会話スクール、習い事の教室、専門学校、学習塾、図書館などを例示できる。
【0165】
<変形例>
例えばサーバ装置10は、コンピュータの単体で構成しても良いし、複数のコンピュータによる分散処理にて実現するように構成しても良い。また、本実施形態のサーバ装置10の機能は、全てサーバ装置10が実現することに限定されない。例えば、サーバ装置10の機能は、端末装置50が一部または全部を実行しても良い。
【0166】
なお、本実施形態のサーバ装置10のCPU101や端末装置50のCPU701によって実行されるプログラム(アプリ)は、半導体メモリなどのコンピュータが読取可能な記録媒体に記憶した状態で各種のデバイスなどに提供することができる。
【0167】
ここで、怠慢防止システム1は、情報処理システムの一例である。サーバ装置10は、情報処理装置の一例である。端末装置50は、携帯端末装置の一例である。計画情報取得部11は、受付手段、金額受付手段の一例である。位置情報取得部12は、取得手段の一例である。支払処理部13は、請求手段、出力手段の一例である。特典付与部14は、付与手段の一例である。計画情報設定部51は、受付手段、金額指定手段、設定手段の一例である。位置情報送信部52は、特定手段の一例である。情報表示制御部54は、通知手段の一例である。
【0168】
また、上記では種々の実施形態および変形例を説明したが、これらの実施形態や変形例同士を組み合わせて構成してもよい。
さらに、本開示は上記の実施形態に何ら限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施することができる。
【符号の説明】
【0169】
1…怠慢防止システム、10…サーバ装置、11…計画情報取得部、12…位置情報取得部、13…支払処理部、14…特典付与部、15…記録管理部、20…GPSシステム、30…計時システム、51…計画情報設定部、52…位置情報送信部、53…情報取得部、54…情報表示制御部、55…動作記録部、200…ユーザ管理テーブル、400…目標管理テーブル
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
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図10
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