(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024159335
(43)【公開日】2024-11-08
(54)【発明の名称】施錠状態検知装置
(51)【国際特許分類】
E05B 41/00 20060101AFI20241031BHJP
E05B 65/08 20060101ALI20241031BHJP
【FI】
E05B41/00 G
E05B65/08 P
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023075269
(22)【出願日】2023-04-28
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和4年12月15日 学校法人三浦学苑 三浦学苑高等学校への設置にて公開
(71)【出願人】
【識別番号】000135209
【氏名又は名称】株式会社ニフコ
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】武田 直也
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 秀佳
(72)【発明者】
【氏名】中村 高章
(57)【要約】
【課題】クレセント錠の空掛け状態での施錠信号の発信を防止できる。
【解決手段】施錠状態検知装置10は、引き違い開閉部材の枠材に設けられたクレセント錠のノブの施錠位置を検知し、施錠完了信号を発信する施錠状態検知装置であり、枠材に設けられ、ロック状態でノブの施錠位置への移動を阻止するブロック部材12と、引き違い開閉部材が閉止されていないときブロック部材12をロック状態とし、引き違い開閉部材が閉止されたときブロック部材12のロック状態を解除するロック解除部材14と、ノブが、ブロック部材12を移動させ施錠位置へ移動したとき、施錠完了信号を発信する発信部16と、を有する。
【選択図】
図18
【特許請求の範囲】
【請求項1】
引き違い開閉部材の枠材に設けられたクレセント錠のノブの施錠位置を検知し、施錠完了信号を発信する施錠状態検知装置であり、
前記枠材に設けられ、ロック状態で前記ノブの施錠位置への移動を阻止するブロック部材と、
前記引き違い開閉部材が閉止されていないとき前記ブロック部材をロック状態とし、前記引き違い開閉部材が閉止されたとき前記ブロック部材のロック状態を解除するロック解除部材と、
前記ノブが、前記ブロック部材を移動させ前記施錠位置へ移動したとき、前記施錠完了信号を発信する発信部と、
を有する、施錠状態検知装置。
【請求項2】
前記ブロック部材は、枠材に取り付けられたハウジングにスライド可能に配設され、
前記ノブの前記施錠位置への移動を阻止する第一位置と、前記ノブに押されて前記ノブを前記施錠位置へ移動させるとともに、前記発信部に施錠完了信号を発信させる第二位置と、の間でスライド可能である、
請求項1に記載の施錠状態検知装置。
【請求項3】
前記ブロック部材は、第一ばね部材により、前記第一位置側へ付勢されている、
請求項2に記載の施錠状態検知装置。
【請求項4】
前記ロック解除部材は、前記ハウジング内に揺動可能に設けられたレバーであり、
前記ブロック部材に当接して前記ブロック部材を前記第一位置でロック状態とするロック位置と、前記ブロック部材から離れて前記ブロック部材の前記第二位置への移動を許容するロック解除位置との間で揺動可能である、
請求項2に記載の施錠状態検知装置。
【請求項5】
前記レバーの一端部は、第二ばね部材により、前記ロック位置側へ付勢されており、
前記ハウジングにスライド可能に設けられ、前記レバーの他端部側に押されて前記ハウジングから突出する当り部を備え、前記当り部が前記引き違い開閉部材に押し込まれることで、前記レバーの他端部側を押し戻して前記レバーを前記ロック解除位置へ揺動させるスライド部材を有している、
請求項4に記載の施錠状態検知装置。
【請求項6】
前記引き違い開閉部材には、前記スライド部材の当り部に当り、押し込み量を調整するブロックが取り付けられている、
請求項5に記載の施錠状態検知装置。
【請求項7】
前記発信部は、前記ブロック部材に設けられた磁石と、前記磁石が接近して所定値以上の磁力を検知すると前記施錠完了信号を発信する発信器と、を備えている、
請求項1に記載の施錠状態検知装置。
【請求項8】
前記発信器から発信される前記施錠完了信号には、前記引き違い開閉部材の位置情報が含まれている、
請求項7に記載の施錠状態検知装置。
【請求項9】
前記発信器から発信される前記施錠完了信号は、管理者が所有する受信機で確認可能である、
請求項8に記載の施錠状態検知装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、施錠状態検知装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1のように、引き違い戸又は引き違い窓の枠材に設けられ、クレセント錠の施錠状態を検知する施錠状態検知装置が知られている。なお、本明細書では、引き違い戸又は引き違い窓をまとめて「引き違い開閉部材」とも称する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1では、引き違い開閉部材が閉止された状態だけでなく、引き違い開閉部材が開かれた状態であっても、クレセント錠のノブの回転操作に連動するノブが、ロック位置まで回転可能である。このため、引き違い開閉部材が開かれた状態であっても、クレセント錠のノブの回転操作により、連動部材がスライド移動し、結果、施錠信号が発信されてしまう。すなわち、クレセント錠の連結部と錠受けとが連結していない、いわゆる空掛け状態でも、施錠信号が発信されてしまう。
【0005】
本開示は、上記に鑑みなされたものであって、クレセント錠の空掛け状態での施錠信号の発信を防止できる技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の第1態様の施錠状態検知装置は、引き違い開閉部材の枠材に設けられたクレセント錠のノブの施錠位置を検知し、施錠完了信号を発信する施錠状態検知装置であり、前記枠材に設けられ、ロック状態で前記ノブの施錠位置への移動を阻止するブロック部材と、前記引き違い開閉部材が閉止されていないとき前記ブロック部材をロック状態とし、前記引き違い開閉部材が閉止されたとき前記ブロック部材のロック状態を解除するロック解除部材と、前記ノブが、前記ブロック部材を移動させ前記施錠位置へ移動したとき、前記施錠完了信号を発信する発信部と、を有する。
【0007】
第1態様の施錠状態検知装置では、引き違い開閉部材の枠材には、ブロック部材が設けられている。ブロック部材は、ロック解除部材によりロック状態とされているときは、枠材に設けられたクレセント錠のノブの施錠位置への移動を阻止している。そして、引き違い開閉部材が閉止されたとき、ロック解除部材が、ブロック部材のロック状態を解除すると、ノブの施錠位置への移動が許容される。また、ノブがブロック部材を移動させ、施錠位置へ移動したとき、発信部から施錠完了信号が発信されるので、目視による施錠確認作業の必要がなくなる。このように、引き違い開閉部材が閉止されないと、ノブを施錠位置へ移動できないようにすることで、クレセント錠の空掛け状態での施錠信号の発信を防止できる。
【0008】
本開示の第2態様の施錠状態検知装置は、第1態様の施錠状態検知装置において、前記ブロック部材は、枠材に取り付けられたハウジングにスライド可能に配設され、前記ノブの前記施錠位置への移動を阻止する第一位置と、前記ノブに押されて前記ノブを前記施錠位置へ移動させるとともに、前記発信部に施錠完了信号を発信させる第二位置と、の間でスライド可能である。
【0009】
第2態様の施錠状態検知装置では、ハウジングにブロック部材を配設する簡単な構成で、ブロック部材が第一位置と第二位置との間をスライド可能になる。これにより、機構的な構造により、ブロック部材をノブで移動できるようにしたので、電気的な機構が不要となる。
【0010】
本開示の第3態様の施錠状態検知装置は、第2態様の施錠状態検知装置において、前記ブロック部材は、第一ばね部材により、前記第一位置側へ付勢されている。
【0011】
第3態様の施錠状態検知装置では、第一ばね部材の付勢力により、ブロック部材が第一位置と第二位置との間をスライド可能となり、結果、施錠状態検知装置の構造がシンプルとなる。
【0012】
本開示の第4態様の施錠状態検知装置は、第2態様又は第3態様の施錠状態検知装置において、前記ロック解除部材は、前記ハウジング内に揺動可能に設けられたレバーであり、前記ブロック部材に当接して前記ブロック部材を前記第一位置でロック状態とするロック位置と、前記ブロック部材から離れて前記ブロック部材の前記第二位置への移動を許容するロック解除位置との間で揺動可能である。
【0013】
第4態様の施錠状態検知装置では、ロック解除部材を、ハウジング内に揺動可能に設けたレバーで構成することで、ロック解除部材をスライド機構とする場合と比較して、ハウジング内にコンパクトに納めることができる。
【0014】
本開示の第5態様の施錠状態検知装置は、第4態様の施錠状態検知装置において、前記レバーの一端部は、第二ばね部材により、前記ロック位置側へ付勢されており、前記ハウジングにスライド可能に設けられ、前記レバーの他端部側に押されて前記ハウジングから突出する当り部を備え、前記当り部が前記引き違い開閉部材に押し込まれることで、前記レバーの他端部側を押し戻して前記レバーを前記ロック解除位置へ揺動させるスライド部材を有している。
【0015】
第5態様の施錠状態検知装置では、一つの第二ばね部材により、レバーをロック位置側へ付勢し、結果、スライド部材を当り部が引き違い開閉部材に押し込まれる位置で保持できる。このため、例えばモータでレバーを揺動させるような電気的な機構が不要となる。
【0016】
本開示の第6態様の施錠状態検知装置は、第5態様の施錠状態検知装置において、前記引き違い開閉部材には、前記スライド部材の当り部に当り、押し込み量を調整するブロックが取り付けられている。
【0017】
第6態様の施錠状態検知装置では、互いに規格が異なる種々の引き違い開閉部材であっても、ブロックを引き違い開閉部材に取り付けることで、引き違い開閉部材を閉止したとき、ブロックが当り部に当り、レバーをロック解除位置へ揺動させることができる。
【0018】
本開示の第7態様の施錠状態検知装置は、第1態様~第6態様のいずれかの施錠状態検知装置において、前記発信部は、前記ブロック部材に設けられた磁石と、前記磁石が接近して所定値以上の磁力を検知すると前記施錠完了信号を発信する発信器と、を備えている。
【0019】
第7態様の施錠状態検知装置では、当接式のスイッチにより、発信器から施錠完了信号を発信する方式と比較すると、誤動作が少なく、発信器から施錠完了信号を発信させることができる。
【0020】
本開示の第8態様の施錠状態検知装置は、第7態様の施錠状態検知装置において、前記発信器から発信される前記施錠完了信号には、前記引き違い開閉部材の位置情報が含まれている。
【0021】
第8態様の施錠状態検知装置では、施錠完了信号が発信された引き違い開閉部材の位置を検知することで、戸締り確認作業が容易になる。
【0022】
本開示の第9態様の施錠状態検知装置は、第8態様の施錠状態検知装置において、前記発信器から発信される前記施錠完了信号は、管理者が所有する受信機で確認可能である。
【0023】
第9態様の施錠状態検知装置では、管理者は、施錠完了信号が発信された引き違い開閉部材を手元の受信機で検知可能になる。このため、管理室で集中管理する方式と比較して、戸締り確認作業を分担し易い。
【発明の効果】
【0024】
本開示によれば、クレセント錠の空掛け状態での施錠信号の発信を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】
図1(A)は、本開示の実施形態に係る施錠状態検知装置の正面図であり、
図1(B)は、本実施形態に係る施錠状態検知装置の背面図であり、
図1(C)は、本実施形態に係る施錠状態検知装置の平面図であり、
図1(D)は、本実施形態に係る施錠状態検知装置の底面図であり、
図1(E)は、本実施形態に係る施錠状態検知装置の左側面図であり、
図1(F)は、本実施形態に係る施錠状態検知装置の右側面図である。
【
図2】本実施形態に係る施錠状態検知装置のロック解除部材を説明する斜視図である。
【
図3】本実施形態に係る施錠状態検知装置の使用方法を説明する斜視図である。
【
図4】本実施形態に係る施錠状態検知装置の使用方法を説明する正面図である。
【
図5】本実施形態に係る施錠状態検知装置の使用方法を説明する正面図である。
【
図6】本実施形態に係る施錠状態検知装置の使用方法を説明する正面図である。
【
図7】本実施形態に係る施錠状態検知装置の使用方法を説明する斜視図である。
【
図8】本実施形態に係る施錠状態検知装置を正面側から見た斜視図である。
【
図9】本実施形態に係る施錠状態検知装置の当り部が押し込まれた状態を正面側から見て説明する斜視図である。
【
図10】本実施形態に係る施錠状態検知装置のブロック部材がハウジング側にスライドした状態を正面側から見て説明する斜視図である。
【
図11】本実施形態に係る施錠状態検知装置を背面側から見た斜視図である。
【
図12】本実施形態に係る施錠状態検知装置の当り部が押し込まれた状態を背面側から見て説明する斜視図である。
【
図13】本実施形態に係る施錠状態検知装置のブロック部材がハウジング側にスライドした状態を背面側から見て説明する斜視図である。
【
図14】
図1(A)中の14-14線断面図である。
【
図16】
図1(A)中の16-16線断面図である。
【
図19】本実施形態の変形例に係る施錠状態検知装置のブロックを説明する斜視図である。
【
図20】変形例に係る施錠状態検知装置のブロックの使用方法を説明する平面図である(その1)。
【
図21】変形例に係る施錠状態検知装置のブロックの使用方法を説明する平面図である(その2)。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下に本実施形態を説明する。以下の図面の記載において、同一の部分及び類似の部分には、同一の符号又は類似の符号を付している。但し、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各装置や各部材の厚みの比率等は現実のものとは異なる。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判定すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている。また、明細書中に特段の断りが無い限り、本開示の各構成要素の個数は、1つに限定されず、複数存在してもよい。
【0027】
<施錠状態検知装置の構造>
まず、本実施形態に係る施錠状態検知装置10の構造を説明する。
図1(A)及び
図1(B)に示すように、施錠状態検知装置10は、ハウジング11と、ブロック部材12と、ロック解除部材14と、発信部16(
図16参照)と、を有する。
図7に示すように、施錠状態検知装置10は、引き違い開閉部材20の枠材20Aに設けられたクレセント錠22のノブ22Aの施錠位置を検知し、施錠完了信号を発信する。
【0028】
本実施形態の施錠状態検知装置10は、発信部16以外の部材は、例えば樹脂によって成形できる。なお、本開示では、施錠状態検知装置の素材は、これに限定されず、例えば金属、木材等、任意の素材を採用できる。
【0029】
(ハウジング)
ハウジング11は、箱状である。
図1(C)、
図1(D)及び
図1(E)に示すように、ハウジング11の左側面には、開口11Aが設けられる。開口11Aからは、ハウジング11の内部に配置された棒状のスライド部材17の当り部17Bが、外側に露出している。本実施形態のハウジング11は、六角形状であるが、本開示では、ハウジングの形状は、これに限定されず、適宜変更できる。
【0030】
当り部17Bは、スライド部材17の端部に回転可能に取り付けられた転動輪である。このため、後で説明する
図5に示すように、引き違い開閉部材20の枠材20Aの表面が当り部17Bの転動輪に当接しても、枠材20Aが、円滑に移動し易いと共に壊れ難い。枠材20Aから当り部17Bを介して内側に向かう力が加えられることによって、当り部17Bは、ハウジング11の内側に押し込まれる。
【0031】
図1(F)に示すように、ハウジング11の右側面にも開口11Aが、左側面と同様に設けられる。本実施形態では、ハウジング11の右側面の開口11Aからは当り部17Bが露出していないが、本開示では、引き違い開閉部材の仕様に応じて、ハウジング11の右側面の開口11Aから当り部17Bが露出してもよい。すなわち、スライド部材17の端部は、スライド部材17の左側面と右側面とのうち少なくとも一方に設けられればよい。施錠状態検知装置を規格の異なる引き違い開閉部材に対しても適用できるので、汎用性が高い。
【0032】
なお、本開示では、当り部17Bが転動輪であることは、必須ではない。また、本開示では、当り部17Bが設けられることも、必須ではない。本開示では、スライド部材17がハウジング11の外側に突出する端部を有してもよい。
【0033】
図1(B)に示すように、ハウジング11は、上側URに位置する本体であるケース部11Fから下側LRに延びる支持部11Cを有する。支持部11Cの先端は、水平方向におけるハウジング11の正面側FRから背面側RRに向かって突出するフック状である。すなわち、支持部11Cは、L字状である。本実施形態では、支持部11Cは、左側LSと右側RSとにそれぞれ1つずつ設けられるが、本開示では、支持部の個数は、1つであってもよいし、或いは2つ以上、任意の複数であってもよい。
【0034】
(ブロック部材)
図1(A)~
図1(F)に示すように、ブロック部材12は、箱状である。本実施形態のブロック部材12は、六角形状であるが、本開示では、ブロック部材の形状は、これに限定されず、適宜変更できる。
図1(B)に示すように、ブロック部材12の背面には、上下方向に沿って平行に延びる2つの縦溝12Cが形成される。なお、本開示では、縦溝12Cの個数や形状は、適宜変更できる。
【0035】
ハウジング11のフック状の支持部11Cの先端は、ブロック部材12の縦溝12Cの上部に嵌合する。本実施形態では、支持部11Cの水平方向に沿って測った幅と、縦溝12Cの水平方向に沿って測った溝幅とが僅かに離れていることによって、ハウジング11とブロック部材12とは、互いに円滑にスライド可能である。
【0036】
なお、本開示では、ハウジング11とブロック部材12とのスライドを実現する構成としては、支持部11Cと縦溝12Cとの嵌合に限定されない。ハウジング11とブロック部材12とのスライドは、例えば、電動モータ等の他の手段によって実現されてもよい。
【0037】
ブロック部材12は、ノブ22Aの施錠位置への移動を阻止する第一位置P1(
図8参照)と、発信部16に施錠完了信号を発信させる第二位置P2(
図10参照)と、の間でスライド可能である。なお、
図1(B)中のブロック部材12は、第一位置P1に配置されている。
【0038】
図8及び
図11に示すように、第一位置P1に配置されたブロック部材12と、ブロック部材12と離れたハウジング11との間には、隙間Gが形成される。
図11中には、ハウジング11の背面側に配置されたロック解除部材14の下端のストッパ部14Cが隙間Gに嵌合した状態が例示されている。このため、ハウジング11とブロック部材12とのスライドは、ロック解除部材によって阻害されている。
【0039】
ハウジング11とブロック部材12とのスライドは、ブロック部材12によって制御される。
図8及び
図11中に例示されたロック解除部材14は、ブロック部材12に当接してブロック部材12を第一位置P1でロック状態とするロック位置PRに配置されている。
【0040】
(ロック解除部材)
図2に示すように、ロック解除部材14は、上下方向に延びる棒状部材のレバーである。ロック解除部材14は、一端部としてのストッパ部14Cと、他端部としての突出部14Eと、ストッパ部14Cと突出部14Eとの間に設けられた筒状の連結部14Bと、連結部14Bとストッパ部14Cとの間に設けられた当接部14Aと、を有する。連結部14Bの内側には貫通孔14Dが形成される。当接部14Aは、スライド部材17と当接する。
【0041】
貫通孔14Dには、ハウジング11の内側に設けられた筒軸11D(
図16参照)が差し込まれる。筒軸11Dの軸心Cは、棒状のスライド部材17とほぼ平行に左右方向に沿って延びる。筒軸11Dによって、ロック解除部材14は、ハウジング11内に揺動可能に設けられる。ロック解除部材14は、ロック位置PRと、ブロック部材12から離れてブロック部材12の第二位置P2への移動を許容するロック解除位置PF(
図12参照)との間で揺動する。
【0042】
図14に示すように、ロック解除部材14の左端の当接部14Aは、スライド部材17の右端の当接部17Aに対向する傾斜面14A1を有する。当接部14Aの傾斜面14A1は、
図14中の当り部17B側である左側LSからロック解除部材14側である右側RSに向かうに従って、
図14中の上側(すなわち、正面側FR)に向かうように延びる。換言すると、
図14中のロック解除部材14の当接部14Aの前後方向に沿って測った幅は、当り部17B側である左側LSからロック解除部材14側である右側RSに向かうに従って広くなる。
【0043】
ロック解除部材14がスライド部材17と連動することによって、ロック解除部材14は、引き違い開閉部材20が閉止されたとき、ブロック部材12のロック状態を解除する。すなわち、本実施形態のロック解除部材14は、ブロック部材12のスライドを許容する状態を形成するだけでなく、ブロック部材12のスライドを阻害する状態をも形成する。本実施形態では、ロック解除部材14とスライド部材17との連動によって、ブロック部材12のスライドが許容される状態と阻害される状態とが、切り替えられる。
【0044】
(スライド部材)
図2及び
図14に示すように、スライド部材17は、左右方向に延びる棒状部材である。
図14中には、ハウジング11の内部で、スライド部材17がスライド可能に支持された状態が例示されている。
図14に示すように、スライド部材17は、一端側に設けられた当接部17Aと、他端側に設けられた当り部17Bとを有する。当接部17Aは、ロック解除部材14と当接する。
【0045】
図14中のスライド部材17の右端の当接部17Aは、ロック解除部材14の当接部14Aに対向する傾斜面17A1を有する。当接部17Aの傾斜面17A1は、
図14中の当り部17B側である左側からロック解除部材14側である右側に向かうに従って、
図14中の上側(すなわち、正面側FR)に向かうように延びる。
【0046】
換言すると、
図14中のスライド部材17の右端の当接部17Aの前後方向に沿って測った幅は、当り部17B側である左側LSからロック解除部材14側である右側RSに向かうに従って狭くなる。
図14中には、ロック解除部材14がロック位置PRに配置された状態における、ロック解除部材14と当接するスライド部材17の当接部17Aの領域中の最大接触幅W1が例示されている。
【0047】
(第一ばね部材)
また、
図16に示すように、ブロック部材12の上部には、ハウジング11側に開口する凹部12Aが設けられる。凹部12Aには、第一ばね部材13の一端(
図16中の下端)が当接する。また、第一ばね部材13の他端(
図16中の上端)は、ハウジング11の内側に設けられ下側に向かって突出する突出部11Bに嵌合された状態で、ハウジング11の突出部11Bの周囲の領域に接触する。
【0048】
第一ばね部材13は、本実施形態では、コイルスプリング等であるが、本開示ではこれに限定されず、例えば板バネ等、任意に変更できる。第一ばね部材13がブロック部材12を付勢することによって、ブロック部材12は、ハウジング11の下側である第一位置P1側へ付勢されている。
【0049】
(第二ばね部材)
また、
図16に示すように、ロック解除部材14のレバーは、連結部14Bより上側に位置する突出部14Eを有する。突出部14Eには、第二ばね部材15の一端(
図16中の右端)が当接する。また、ハウジング11の内側の側壁には、ロック解除部材14側に開口する凹部11Eが設けられる。第二ばね部材15の他端(
図16中の左端)は、凹部11Eの内側に嵌合されることによってハウジング11に固定されている。
【0050】
第二ばね部材15は、本実施形態では、コイルスプリング等であるが、本開示ではこれに限定されず、例えば板バネ等、任意に変更できる。第二ばね部材15が突出部14Eを付勢することによって、ロック解除部材14のレバーの突出部14Eは、第二ばね部材15により、ロック位置PR側、すなわち
図16中の右側である背面側へ付勢されている。結果、ロック解除部材14のレバーのストッパ部14Cは、隙間Gの内側に嵌合するように付勢されている。また、付勢されたロック解除部材14がブロック部材12に当接することによって、ブロック部材12のロック状態を実現している。
【0051】
(発信部)
図16に示すように、発信部16は、ブロック部材12に設けられた磁石16Aと、発信器16Bと、を備えている。磁石16Aは、ブロック部材12の内側に配置される。発信器16Bは、ハウジング11の内側に配置される。
【0052】
発信部16は、磁石16Aが接近することによって所定値以上の磁力を検知すると施錠完了信号を発信する。発信部16は、ブロック部材12のスライドが許容される状態が形成されることによって、ノブ22Aがブロック部材12を移動させつつ施錠位置へ移動したとき、施錠完了信号を外部の管理者に発信可能である。
【0053】
換言すると、ブロック部材12のスライドが阻害された状態では、施錠完了信号は、発信されない。施錠完了信号が発信されない状態によって、引き違い開閉部材20が未施錠であることを検知できる。なお、本開示では、引き違い開閉部材20が未施錠であることを報知する信号が発信されてもよい。
【0054】
発信器16Bから発信される施錠完了信号には、引き違い開閉部材20の位置情報が含まれている。発信器16Bから発信される施錠完了信号は、例えば、管理者が所有する受信機で確認可能である。受信機としては、例えば、所定のアプリケーションがインストールされたスマートフォンや、所定のブラウザを有するパソコン等を使用できる。
【0055】
なお、本実施形態では、発信部16が磁石16Aを用いてブロック部材12の接近を検知する場合が例示されたが、本開示では、ブロック部材12の接近を検知する手段は、これに限定されない。本開示では、ブロック部材12の接近を検知する手段として、例えば、電気や光等を用いた検知手段等が採用されてもよい。
【0056】
<施錠状態検知装置の使用方法>
次に、本実施形態に係る施錠状態検知装置10の使用方法を説明する。まず、
図3に示すように、施錠状態検知装置10のブロック部材12は、ハウジング11を介して引き違い開閉部材20の枠材20Aに設けられる。ハウジング11は、窓20Bと反対側に位置する枠材20Aの端面に背面側RRが対向するように、例えば接着剤等を用いて枠材20Aに取り付けることができる。
【0057】
ブロック部材12は、クレセント錠22のノブ22Aの回転操作に連動してスライド可能であるようにハウジング11に配設されている。
図4中にはロック状態であるブロック部材12が例示されている。ブロック部材12は、ロック状態でノブ22Aの施錠位置への移動を阻止する。ロック解除部材14は、引き違い開閉部材20が閉止されていないときブロック部材12をロック状態としている。
【0058】
次に、
図5に示すように、引き違い開閉部材20が閉じている状態で、例えば使用者が、開閉レバー部としてのノブ22Aをロック位置まで回転させる。このため、円弧状の連結部22Bが、解錠位置から、錠受け22Cの位置である施錠位置まで回転移動する。なお、
図5中では、当り部17Bに当接する引き違い開閉部材20の枠材20Aは、破線で例示されている。
【0059】
(ロック解除部材とスライド部材との連動)
当り部17Bが引き違い開閉部材20の枠材20Aに当接することによって、スライド部材17は、及び
図9に示すように、ハウジング11の内側(すなわち、右側RS)に押し込まれる。ハウジング11の内側で、スライド部材17の当接部17Aは、ロック解除部材14の突出部14Eを付勢する第一ばね部材13の付勢力に抗して、ロック解除部材14の当接部14Aを背面側RRへ押し込む。
【0060】
ハウジング11から突出した当り部17Bがハウジング11の内側に押し込まれると、スライド部材17の当り部17Bと反対側に位置する当接部17Aが、
図16中のロック解除部材14の当接部14Aに当接する。
【0061】
スライド部材17の当接部17Aの傾斜面17A1とロック解除部材14の当接部14Aの傾斜面14A1とが当接することによって、スライド部材17の当接部17Aのスライド量が多くなる程、ロック解除部材14の当接部14Aに接触する部分の当接部17Aの厚みが増える。このため、ロック解除部材14の当接部14Aは、背面側に向かって移動する。
【0062】
当接部14Aの背面側への移動に伴って、ロック解除部材14は、貫通孔14Dの軸心C(
図2参照)を中心として、ロック位置PRからロック解除位置PFへ揺動する。すなわち、
図16に示すように、ロック解除部材14の下端のストッパ部14Cが、隙間Gから離れるように回転し、他端部側が押し戻される。
【0063】
図15中には、ロック解除部材14がロック解除位置PFに配置された状態における、ロック解除部材14と当接するスライド部材17の当接部17Aの領域中の最大接触幅W2が例示されている。そして、ロック解除部材14のストッパ部14Cが、ブロック部材12から離れる。
図17中には、ブロック部材12とハウジング11との間の隙間Gからストッパ部14Cが離れた状態が例示されている。
【0064】
そして、
図6に示すように、例えば使用者が指でノブ22Aを押し上げることによって、円弧状の連結部22Bが解錠位置から施錠位置まで更に回転移動する。このため、連結部22Bと錠受け22Cとが連結する。また、回転移動するノブ22Aに下側LRから押されることによって、ブロック部材12は、
図6中の上側URに向かってスライドする。換言すると、
図7に示すように、引き違い開閉部材20が閉じている状態で、上側URに向かうスライドによってブロック部材12は、ノブ22Aを施錠位置へ移動させる。
【0065】
図9及び
図10に示すように、ブロック部材12が隙間Gの高さ分スライドすることによって、ブロック部材12の上端は、ハウジング11の下端に当接する。
図13に示すように、ハウジング11の支持部11Cの先端は、ブロック部材12の縦溝12Cの内側でスライドすることによって、下側LRに移動する。
図18中には、ブロック部材12とハウジング11との間に形成された隙間Gに、ブロック部材12の上部が位置する状態が例示されている。
【0066】
連結部22Bと錠受け22Cとが連結することによって、施錠状態が形成される。施錠状態では、引き違い開閉部材20を、
図7中の右上側と左下側との間の斜め方向に沿って開閉移動させることができない、閉じられた状態が形成される。引き違い開閉部材20が閉じられた状態は、ブロック部材12のスライドに起因して発信器16Bに磁石16Aが接近することによって検知される。そして、施錠状態検知装置10の発信部16の発信器16Bは、施錠完了信号を発信する。
【0067】
(作用効果)
本実施形態に係る施錠状態検知装置10では、引き違い開閉部材20の枠材20Aには、ブロック部材12が設けられている。ブロック部材12は、ロック解除部材14によりロック状態とされているときは、枠材20Aに設けられたクレセント錠22のノブ22Aの施錠位置への移動を阻止している。そして、引き違い開閉部材20が閉止されたとき、ロック解除部材14が、ブロック部材12のロック状態を解除すると、ノブ22Aの施錠位置への移動が許容される。
【0068】
また、ノブ22Aがブロック部材12を移動させ、施錠位置へ移動したとき、発信部16から施錠完了信号が発信されるので、目視による施錠確認作業の必要がなくなる。このように、引き違い開閉部材20が閉止されないと、ノブ22Aを施錠位置へ移動できないようにすることで、クレセント錠22の空掛け状態での施錠信号の発信を防止できる。
【0069】
また、本実施形態では、ノブ22Aがブロック部材12を移動させ施錠位置へ移動したとき、発信部16が施錠完了信号を発信する。このため、引き違い開閉部材20から離れた場所であっても施錠状態を検知可能になる。
【0070】
また、本実施形態では、施錠完了信号は、例えば、施設管理者の受信機としてのスマートフォンにインストールされたアプリケーションへ発信できる。施設管理者は、手元のスマートフォンによって、現場へ行って施錠状態を一つ一つ目視する必要がなく、本装置を設置した全ての窓の施錠状態を遠隔で確認できる。
【0071】
このため、施設管理者は、例えば一日の最後の戸締りの際には、教室の全ての窓の中で、施錠完了信号が未だ発信されていない窓の位置にのみ行けば済むので、施錠状態確認のための巡回の負担を低減できる。
【0072】
また、本実施形態では、引き違い開閉部材20の開閉状態を検知する機能と、クレセント錠22のノブ22Aの回転位置を検知する機能との両方が、1つの施錠状態検知装置10で実現できる。すなわち、1つの引き違い開閉部材20に設けられる施錠状態検知装置10の個数は、1つで済む。
【0073】
このため、1つの引き違い開閉部材20に対して、引き違い開閉部材20の開閉状態を検知する手段と、クレセント錠22のノブ22Aの回転位置を検知する手段とが別個に設けられる場合と比べて、コストの負担を低減できる。また、取り付け作業やメンテナンス作業等の各種の作業の負担を低減できる。
【0074】
また、本実施形態では、ハウジング11にブロック部材12を配設する簡単な構成で、ブロック部材12が第一位置P1と第二位置P2との間をスライド可能になる。これにより、機構的な構造により、ブロック部材12をノブ22Aで移動できるようにしたので、電気的な機構が不要となる。
【0075】
また、本実施形態では、第一ばね部材13の付勢力により、ブロック部材12が第一位置P1と第二位置P2との間をスライド可能となり、結果、施錠状態検知装置10の構造がシンプルとなる。
【0076】
また、本実施形態では、ロック解除部材14を、ハウジング11内に揺動可能に設けたレバーで構成することで、ロック解除部材をスライド機構とする場合と比較して、ハウジング11内にコンパクトに納めることができる。
【0077】
また、本実施形態では、1つの第二ばね部材15により、ロック解除部材14のレバーをロック位置PR側へ付勢し、結果、スライド部材17を当り部17Bが引き違い開閉部材20に押し込まれる位置で保持できる。このため、例えばモータでレバーを揺動させるような電気的な機構が不要となる。
【0078】
また、本実施形態では、磁石16Aの磁力を検知することにより、発信器16Bから施錠完了信号を発信するようにしたので当接式のスイッチにより、発信器16Bから施錠完了信号を発信する方式と比較すると、誤動作が少なく、発信器16Bから施錠完了信号を発信させることができる。
【0079】
また、本実施形態では、施錠完了信号が発信された引き違い開閉部材20の位置を検知することで、戸締り確認作業が容易になる。
【0080】
また、本実施形態では、管理者は、施錠完了信号が発信された引き違い開閉部材20を手元のスマートフォン等の受信機で検知可能になる。このため、管理室で集中管理する方式と比較して、戸締り確認作業を分担し易い。
【0081】
<その他の実施形態>
本開示は上記の開示した実施の形態によって説明したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本開示を限定するものであると理解すべきではない。本開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかになると考えられるべきである。
【0082】
(変形例)
変形例に係る施錠状態検知装置10Aでは、
図19に示すように、第一当接部18Aと、第一当接部18Aと連続する第二当接部18Bと、を有するブロック18が設けられる。
図20に示すように、引き違い開閉部材20の窓20Bには、ブロック18が取り付けられている。
【0083】
図20中に例示された枠材20Aの前後方向(すなわち、
図20中の上下方向)に沿った長さは、引き違い開閉部材20が閉じた状態において、当り部17Bに当らない程度に短い。また、窓20Bの厚みは、窓20Bの施錠状態検知装置10A側の面が、そのままでは当り部17Bに当たらない程度に薄い。すなわち、変形例のブロック18は、引き違い開閉部材がそのままでは枠材等の当り部17Bに当る部分を有さない場合に使用できる。
【0084】
図21に示すように、ブロック18は、当り部17Bに当り、当り部17Bの押し込み量を調整する。ブロック18が窓20Bに取り付けられた場合、窓20Bの厚みにブロック18の厚みを加えることができる。すなわち、ブロック18は、当り部17Bを押し込むために窓20Bの厚みを増やす。
【0085】
ブロック18の第二当接部18Bは、
図20中で背面側RRである上側から、正面側FRである下側に向かうに従って、左右方向に沿って測った厚みが徐々に薄くなるように形成される。第二当接部18Bの最も厚い厚みと、第一当接部18Aの厚みとは、ほぼ同じである。このため、
図20に示すように、平面視で、ブロック18の当り部17B側の表面において、第二当接部18Bの表面は、第一当接部18Aの表面と交差するように傾斜している。換言すると、ブロック18の形状は、台形状の底面を有する四角柱である。
【0086】
このため、
図20中で、窓20Bが閉じるように前後方向に沿ってスライドすることに伴って、施錠状態検知装置10Aの当り部17Bがブロック18において当る位置の厚みは、徐々に増える。すなわち、当り部17Bの押し込み量は、徐々に大きくなる。このため、当り部17Bをハウジング11の内側に円滑に押し込み易い。変形例に係る施錠状態検知装置10Aにおける他の構成については、本実施形態に係る施錠状態検知装置10と同様であるため、重複説明を省略する。
【0087】
変形例に係る施錠状態検知装置10Aにおいても、本実施形態の場合と同様、クレセント錠22の空掛け状態での施錠信号の発信を防止できる。また、変形例では、互いに規格が異なる種々の引き違い開閉部材20であっても、ブロック18を引き違い開閉部材20に取り付けることで、引き違い開閉部材20を閉止したとき、ブロック18が当り部17Bに当たる。このため、ロック解除部材14のレバーをロック解除位置PFへ揺動させることができる。
【0088】
以上のとおり本開示は、上記に記載していない様々な実施の形態等を含むとともに、本開示の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲の発明特定事項によってのみ定められるものである。
【符号の説明】
【0089】
10 施錠状態検知装置
10A 施錠状態検知装置
11 ハウジング
11A 開口
11B 突出部
11C 支持部
11D 筒軸
11E 凹部
11F ケース部
12 ブロック部材
12A 凹部
12C 縦溝
13 第一ばね部材
14 ロック解除部材
14A 当接部
14A1 傾斜面
14B 連結部
14C ストッパ部
14D 貫通孔
14E 突出部
15 第二ばね部材
16 発信部
16A 磁石
16B 発信器
17 スライド部材
17A 当接部
17A1 傾斜面
17B 当り部
18 ブロック
18A 第一当接部
18B 第二当接部
20 引き違い開閉部材
20A 枠材
20B 窓
22 クレセント錠
22A ノブ
22B 連結部
22C 錠受け
C 軸心
G 隙間
P1 第一位置
P2 第二位置
PF ロック解除位置
PR ロック位置
UR 上側
LR 下側
FR 正面側
RR 背面側
LS 左側
RS 右側
W1 ロック位置における最大接触幅
W2 ロック解除位置における最大接触幅