(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024159365
(43)【公開日】2024-11-08
(54)【発明の名称】バランスボールの補助具
(51)【国際特許分類】
A63B 47/00 20060101AFI20241031BHJP
A63B 23/00 20060101ALI20241031BHJP
【FI】
A63B47/00 A
A63B23/00 L
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2023083486
(22)【出願日】2023-04-28
(71)【出願人】
【識別番号】523190125
【氏名又は名称】フライハイト合同会社
(72)【発明者】
【氏名】瀬戸 真愛
(57)【要約】
【課題】バランスボールの適宜な位置に身体の一部を安定して保持し、エクササイズを実施するのに好適なバランスボールの補助具を提供することである。
【解決手段】バランスボールEBに着脱自在に装着されるバランスボールの補助具10であって、当該補助具10は、弾性を有し、使用者Uの身体の一部をバランスボールEBに着脱自在に保持する保持部として構成されるバンド部14,16、D環(環止め部材)、面ファスナ(留め具)および挿入部50を含むことを特徴とするものである。
【選択図】
図13
【特許請求の範囲】
【請求項1】
バランスボールに着脱自在に装着されるバランスボールの補助具であって、
前記補助具は、弾性を有し、使用者の身体の一部を前記バランスボールに着脱自在に保持する保持部を含むことを特徴とする、バランスボールの補助具。
【請求項2】
バランスボールに着脱自在に装着されるバランスボールの補助具であって、
前記保持部は、
その一方主面側に一方の留め具を備え、その他方主面側に前記一方の留め具に着脱自在に係止される他方の留め具を備えると共に、弾性を有し、前記バランスボールに巻き付けられる帯状のバンド部を含み、
前記バンド部の長さ方向の一部と前記バランスボールとの間に、使用者の身体の一部を挟持させて、前記バンド部の付勢力により、前記使用者の身体の一部を前記バランスボールに着脱自在に保持することが可能となる、請求項1に記載のバランスボールの補助具。
【請求項3】
バランスボールに着脱自在に装着されるバランスボールの補助具であって、
前記保持部は、
その一方主面の長手方向の一方側に一方の留め具を備え、その一方主面の長手方向の他方側または中間部に、前記一方の留め具に着脱自在に係止される他方の留め具を備えると共に、弾性を有し、前記バランスボールに巻き付けられる帯状のバンド部、および
前記バンド部の長手方向の一端部に配設され、前記バンド部の長手方向の他端部が挿入されたときに当該バンド部を挿入方向と反対方向に方向転換させる環止め部材を含み、
前記バンド部の長さ方向の一部と前記バランスボールとの間に、使用者の身体の一部を挟持させて、前記バンド部の付勢力により、前記使用者の身体の一部を前記バランスボールに着脱自在に保持することが可能となる、請求項1に記載のバランスボールの補助具。
【請求項4】
バランスボールに着脱自在に装着されるバランスボールの補助具であって、
前記保持部は、
弾性を有し、その一方主面側および他方主面側の両方またはいずれか一方に前記バンド部の一方の留め具または他方の留め具に着脱自在に係止される他の留め具を備えたベース部を含み、
前記ベース部は、前記バンド部の長手方向の中間部に配設され、前記バランスボールの球面の一部に密接して当接されることを特徴とする、請求項2または請求項3に記載のバランスボールの補助具。
【請求項5】
前記ベース部を介して、複数の前記バンド部が交差するように配設され、
前記一方の留め具、前記他方の留め具および前記他の留め具は、それぞれ、面ファスナ、ボタン、ホックのいずれかを含むことを特徴とする、請求項4に記載のバランスボールの補助具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バランスボールの補助具に関し、特に、バランスボールの適宜な位置に装着され、エクササイズを実施するのに好適なバランスボールの補助具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、スポーツクラブにおいて、バランスボールを用いたエクササイズが行われている。また、バランスボールに座るだけで、平衡感覚を身に付けて身体の歪みを整え、腰痛防止等にも効果があると言われていることから、家庭内でバランスボールを用いたエクササイズを行うことなどが行われている。一般的なバランスボールは、汚れやキズが付くのを防止するために、布等のシート素材で形成されたボールカバー(例えば、特許文献1参照。)が被せられている。
【0003】
ところが、このようなバランスボールは、カバーが布等のシート素材で形成されているので滑りやすく、このバランスボールに座ったり乗ったり又はその上に足を置いた状態で姿勢を保つことが困難であり、延いては、当該バランスボールから滑り落ちるなどの不具合があった。バランスボールは様々な寸法のものが存在するが、一般的には直径が50~80cm程度と比較的大きいため、ここから滑り落ちた際の衝撃は意外と大きく怪我をする虞もあった。しかも、短時間でバランスボールから繰り返し落下するとなると、継続的にエクササイズを行うことも覚束ないものとなる。
【0004】
そこで、バランスボールの補助具として、バランスボールを用いたエクササイズ時における滑りを防止することが可能なバランスボール用カバーが提案されている。すなわち、バランスボールに被せられる球殻状のカバー本体と、カバー本体表面のほぼ全周に設けられたウレタンゴムからなるラバープリント部と、を有し、前記ラバープリント部は、格子状のパターンで前記カバー本体のほぼ全周にプリントされている構成としたバランスボール用カバー(例えば、特許文献2参照。)が提案されている。
【0005】
さらに、バランスボールの補助具としては、本体が滑り止めの材質を用いて中空円環状に構成されていて、内部に空気を詰め込んで膨張させるようになっており、バランスボールを滑り止めワッシャーの中央の空所に置き、バランスボールが転がって使用者が滑って転ぶのを防止するようにしたバランスボールの滑り止めワッシャー(例えば、特許文献3参照。)が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2017-127610号公報
【特許文献2】特開2022-26616号公報
【特許文献3】実用新案登録第31059323号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、従来のバランスボール用カバーでは、カバー本体表面のほぼ全周にウレタンゴムからなるラバープリント部が設けられているため、バランスボールの表面は滑り難くなっているものの、球状のバランスボール自体の持つ転がり特性のために、バランスボールの表面に身体の一部を載せてエクササイズを行おうとしても、不意にバランスボールが転がって身体から離れてしまう、あるいは、バランスボールに載せた身体の一部が滑り落ちてしまう、という問題点を未だ解消することができないものであった。
また、従来のバランスボールの滑り止めワッシャーでは、バランスボールを滑り止めワッシャーにおけるボール置き空間の中に制限することができるので、バランスボールが勝手に転がって使用者に怪我をさせることを防ぐものの、バランスボールに載せた身体の一部が滑り落ちてしまう、という問題点は未だ解消することができないものであった。
【0008】
それゆえに、本発明の主たる目的は、バランスボールの適宜な位置に身体の一部を安定して保持し、エクササイズを実施するのに好適なバランスボールの補助具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1に係る本発明は、バランスボールに着脱自在に装着されるバランスボールの補助具であって、補助具は、弾性を有し、使用者の身体の一部を前記バランスボールに着脱自在に保持する保持部を含むことを特徴とする、バランスボールの補助具である。
請求項2に係る本発明は、請求項1に係る発明に従属する発明であり、バランスボールに着脱自在に装着されるバランスボールの補助具であって、保持部は、その一方主面側に一方の留め具を備え、その他方主面側に一方の留め具に着脱自在に係止される他方の留め具を備えると共に、弾性を有し、バランスボールに巻き付けられる帯状のバンド部を含み、バンド部の長さ方向の一部とバランスボールとの間に、使用者の身体の一部を挟持させて、バンド部の付勢力により、使用者の身体の一部をバランスボールに着脱自在に保持することが可能となる、バランスボールの補助具である。
請求項3に係る本発明は、請求項1に係る発明に従属する発明であり、バランスボールに着脱自在に装着されるバランスボールの補助具であって、保持部は、その一方主面の長手方向の一方側に一方の留め具を備え、その一方主面の長手方向の他方側または中間部に、一方の留め具に着脱自在に係止される他方の留め具を備えると共に、弾性を有し、バランスボールに巻き付けられる帯状のバンド部と、バンド部の長手方向の一端部に配設され、バンド部の長手方向の他端部が挿入されたときに当該バンド部を挿入方向と反対方向に方向転換させる環止め部材とを含み、バンド部の長さ方向の一部とバランスボールとの間に、使用者の身体の一部を挟持させて、バンド部の付勢力により、使用者の身体の一部をバランスボールに着脱自在に保持することが可能となる、バランスボールの補助具である。
請求項4に係る本発明は、請求項2または請求項3に係る発明に従属する発明であり、バランスボールに着脱自在に装着されるバランスボールの補助具であって、保持部は、弾性を有し、その一方主面側および他方主面側の両方またはいずれか一方にバンド部の一方の留め具または他方の留め具に着脱自在に係止される他の留め具を備えたベース部を含み、ベース部は、バンド部の長手方向の中間部に配設され、バランスボールの球面の一部に密接して当接されることを特徴とする、バランスボールの補助具である。
請求項5に係る本発明は、請求項4に係る発明に従属する発明であって、ベース部を介して、複数のバンド部が交差するように配設され、一方の留め具、他方の留め具および他の留め具は、それぞれ、面ファスナ、ボタン、ホックのいずれかを含むことを特徴とする、バランスボールの補助具である。
【発明の効果】
【0010】
本発明のバランスボールの補助具によれば、バランスボールの適宜な位置に身体の一部を安定して保持し、エクササイズを実施するのに好適なバランスボールの補助具が得られる。
【0011】
本発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明を実施するための形態の説明から一層明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明に係るバランスボールの補助具の一例を示す平面図である。
【
図4】
図1,
図2に示すバランスボールの補助具をバランスボールに装着する装着工程の一例の要部を示す斜視図である。
【
図5】
図5の(A)は、
図1,
図2に示すバランスボールの補助具をバランスボールに装着する装着工程の一例の他の要部示す斜視図であり、
図5の(B)は、一方のバンド部の先端側を一方の環止め部材に挿入した状態を示す要部拡大斜視図である。
【
図6】
図6の(A)は、
図1,
図2に示すバランスボールの補助具をバランスボールに装着する装着工程の一例のさらに他の要部示す斜視図であり、
図6の(B)は、一方のバンド部の先端側をベース部に留めた状態を示す底面図である。
【
図7】
図7の(A)は、
図1,
図2に示すバランスボールの補助具をバランスボールに装着する装着工程の一例のさらに他の要部示す斜視図であり、
図7の(B)は、他方のバンド部の先端側を他方の環止め部材に挿入した状態を示す要部拡大斜視図である。
【
図8】
図8の(A)は、
図1,
図2に示すバランスボールの補助具をバランスボールに装着する装着工程の一例のさらに他の要部示す斜視図であり、
図8の(B)は、他方のバンド部の先端側をベース部に留めた状態を示す底面図である。
【
図9】
図1,
図2に示すバランスボールの補助具の使用状態の一例を示す斜視図である。
【
図10】
図1,
図2に示すバランスボールの補助具の使用状態の他の例を示す斜視図である。
【
図11】
図1,
図2に示すバランスボールの補助具の使用状態のさらに他の例を示す斜視図である。
【
図12】
図1,
図2に示すバランスボールの補助具が装着されたバランスボールを用いたエクササイズ等の運動の一例を示す斜視図である。
【
図13】
図1,
図2に示すバランスボールの補助具が装着されたバランスボールを用いたエクササイズ等の運動の他の例を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1は、本発明に係るバランスボールの補助具の一例を示す平面図であり、
図2は、
図1の底面図である。
図3の(A)は
図1のA矢視図であり、
図3の(B)は
図1のB矢視図である。
このバランスボールの補助具10は、
図4~
図8に示すように、バランスボールEBに着脱自在に装着されるものであって、当該補助具10は、弾性を有し、使用者Uの身体の一部、特に、たとえば足首部位FAをバランスボールEBに着脱自在に保持する保持部が構成されている。当該保持部は、ベース部12、一対のバンド部14、他の一対のバンド部16、環止め部材としてのたとえばD環18,20、留め具としてのたとえばメス側面ファスナ(以下、「B面ファスナ」という。)およびオス側面ファスナ(以下、「A面ファスナ」という。)を含む構成となっている。
【0014】
すなわち、当該補助具10は、保持部を含み、保持部は
図1,
図2に示すように、たとえば方形状のベース部12を含む。ベース部12には、その一方の対角線方向に延び設けられる一方のバンド部14と、その他方の対角線方向に延び設けられる他方のバンド部16と、が配設されている。
一方のバンド部14は、帯状の第1のバンド片14a,第2の14bを含み、他方のバンド部16は、帯状の第1のバンド片16a,第2の16bを含む。ベース部12および一方のバンド部14,他方のバンド部16は、弾性を有する素材として、たとえばナイロン糸やポリエステル糸とポリウレタン弾性糸からなる織ゴムで形成された基材で一体的に形成されている。当該基材は、その表面(一方主面)側がループのあるパイル織となっているB面ファスナに形成され、その裏面(他方主面)側が、平織や袋織等の布地で形成されている。
この場合、ベース部12は、一方のバンド部14および他方のバンド部16の長手方向の中間部に配設され、バランスボールEBの球面の一部に密接して当接可能となるように形成されている。
【0015】
また、一方のバンド部14および他方のバンド部16には、それぞれ、その長手方向の一端部に、環止め部材としてのたとえばD環18およびD環20が配設されている。D環18およびD環20は、それぞれ、一方のバンド部14の第1のバンド片14aおよび他方のバンド部16の第1のバンド片16aに配設されている。
この場合、一方のD環18は、
図3の(A)に示すように、一方の第1のバンド片14aの長手方向の先端側が折り返されてD環18に挿通され、且つ、当該先端側が環止め取付け部22の縫着部24で第1のバンド片14aに縫着されることにより取付けられている。他方のD環20も、同様の取付け構造により、すなわち、他方の第1のバンド片16aの長手方向の先端側が折り返されてD環20に挿通され、且つ、当該先端側が環止め取付け部26の縫着部28で第1のバンド片16aに縫着されることにより取付けられている。
D環18およびD環20は、それぞれ、一方のバンド部14の第2のバンド片14bおよび他方のバンド部16の第2のバンド片16bの先端側が、当該D環18およびD環20に挿入されたときに、当該一方の第2のバンド片14bおよび他方の第2のバンド片16bの挿入方向と反対方向に方向転換させる機能を有するものである。
【0016】
さらに、一方のバンド部14および他方のバンド部16には、それぞれ、その長手方向の他端部に、留め具としてのたとえばA面ファスナ30およびA面ファスナ32が配設されている。A面ファスナ30およびA面ファスナ32は、それぞれ、一方のバンド部14の第2のバンド片14bの長手方向の先端側および他方のバンド部16の第2のバンド片16bの長手方向の先端側に配設されている。
この場合、一方のA面ファスナ30は、
図3の(B)に示すように、一方の第2のバンド片14bの長手方向の先端側に、一方のA面ファスナ取付け片34が縫着部36で第2のバンド片14bに縫着されることにより取付けられている。他方のA面ファスナ32も、同様の取付け構造により、すなわち、他方のA面ファスナ32は、他方の第2のバンド片16bの長手方向の先端側に、他方のA面ファスナ取付け片38が縫着部40で第2のバンド片16bに縫着されることにより取付けられている。
【0017】
次に、このバランスボールの補助具10をバランスボールEBに装着する方法(装着工程)の一例について、
図4~
図8を参照しながら、以下、説明する。
先ず、バランスボールの補助具10(以下、単に、「補助具10」という。)のベース12のB面ファスナ42側を下にして、所望の位置に当該補助具10を載置する。次に、ベース部12の中央にバランスボールEBの頂部が位置するように、バランスボールEB載置する(
図4を参照。)。そして、一方のバンド部14の第2のバンド片14bの先端側を第1のバンド片14a側のD環18に挿入し、挿入方向と反対方向に引き出す(
図5を参照。)。それから、引き出した第2のバンド片14bの先端側を、
図6の(A)に示すように、バランスボールEBに巻回して、
図6の(B)に示すように、第2のバンド片14bの先端側を当該ベース部12のB面ファスナ42に係止させる。
【0018】
さらに、他方のバンド部16の第2のバンド片16bの先端側を、第2のバンド片16a側のD環20に挿入し、挿入方向と反対方向に引き出す(
図7を参照。)。それから、引き出した第2のバンド片16bの先端側を、
図8の(A)に示すように、バランスボールEBに巻回して、
図6の(B)に示すように、第2のバンド片16bの先端側を当該ベース部12のB面ファスナ42に係止させる。
このようにして、一方のバンド部14および他方のバンド部16がバランスボールEBに着脱自在に巻き付けられる。
【0019】
次に、この補助具10をバランスボールEBに装着して、例えばエクササイズを行うときの使用状態および当該エクササイズの方法の例を
図9~
図11、
図12および
図13を参照しながら、以下、説明する。
この補助具10は、たとえば
図9~
図11に示すように、バンド部14の第2のバンド片14bおよびバンド部16の第2のバンド片16bの両方またはいずれか一方の長さ方向の一部とバランスボールEBとの間に、使用者Uの身体の一部(特に、たとえば足具部位FA)を挟持させて、バンド部14およびバンド部16の両方またはいずれか一方の弾性復元力により、使用者Uの身体の一部をバランスボールEBに着脱自在に保持することが可能となる。
すなわち、使用者Uの足具部位FAをバランスボールEBに保持させる場合、
図9および
図10に示すように、バランスボールEBに二重に巻回されたバンド部14またはバンド部16と、当該バンド部14またはバンド部16の上側または下側との間に、当該バンド部14またはバンド部16の付勢力に抗して、たとえば足具部位FAを挿入する挿入部50を形成し、当該挿入部50に足具部位FAを保持させるものとなっている。また、
図11に示すように、ベース部12の上面側において、バンド部14の第2のバンド片14bとバンド部16の第2のバンド片16bとの間に挿入部50を形成し、足具部位FAを当該挿入部50に挿入するようにしてもよい。
つまり、一方のバンド部14および他方のバンド部16により構成される挿入部50が、使用者Uの身体の一部(特に、たとえば足具部位FA)を挟持させて保持するときの狭義の意味での保持部の機能を有する保持体としての機能を有するものである。
【0020】
図1,
図2に示すバランスボールEBの補助具10が装着されたバランスボールEBを用いたエクササイズでは、たとえば
図12に示すように、使用者Uの身体の一部(特に、たとえば足具部位FA)を一方のバンド部14および他方のバンド部16の間に形成された保持部としての機能を有する挿入部50により安定した姿勢を維持しながら、両脚を左右にローリングさせる、あるいは、たとえば
図13に示すように、両膝を曲げた状態で両脚を左右にローリングさせるヒップロール運動に好適なエクササイズを行うことができる。
すなわち、この補助具10では、バランスボールEBの適宜な位置に身体の一部を安定して保持し、エクササイズを実施するのに好適なものとなっている。
【0021】
図1,
図2に示すバランスボールの補助具10において、留め具として、たとえば面ファスナが用いられたが、留め具としては、面ファスナ以外にも、例えばスナップボタン等のボタン、スナップホック等のホックのいずれか1つを含むものであってもよい。
また、留め具としてたとえば面ファスナを用いる場合、
図1,
図2に示すバランスボールの補助具10では、ベース部12、バンド部14およびバンド部16の一方主面側にB面ファスナが設けられ、バンド部14の第2のバンド片14bおよびバンド部16の第2のバンド片16bの先端側にA面ファスナ30およびA面ファスナ32が設けられたが、それに限定されるものではなく、ベース部12、バンド部14およびバンド部16の一方主面側にA面ファスナを配設し、バンド部14の第2のバンド片14bおよびバンド部16の第2のバンド片16bの先端側にB面ファスナを配設するようにしてもよい。
さらに、当該補助具10では、ベース部12を介して、たとえば2本のバンド部14およびバンド部16がたとえば十字状に交差するように配設されたが、それに限定されるものではなく、たとえば3本以上のバンド部により交差部を配設する態様であってもよい。
なお、環止め部材として、D環が用いられたが、D環以外にも、たとえばA環,C環,リング環、その他の環止め部材であってもよい。
【符号の説明】
【0022】
10 バランスボールの補助具
12 ベース部
14 一方のバンド部
14a 第1のバンド片
14b 第2のバンド片
16 他方のバンド部
16a 第1のバンド片
16b 第2のバンド片
18 一方のバンド部のD環(環止め部材)
20 他方のバンド部のD環(環止め部材)
22 一方の環止め取付け部
24 一方のD環取付け縫着部
26 他方の環止め取付け部
28 他方のD環取付け縫着部
30 一方のオス側面ファスナ(留め具)
32 他方のオス側面ファスナ(留め具)
34 一方のA面ファスナ取付け片
36 一方のA面ファスナ縫着部
38 他方のA面ファスナ取付け片
40 他方のA面ファスナ縫着部
42 メス側面ファスナ(留め具)
50 挿入部
EB バランスボール
FA 足首部位
U 使用者