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特開2024-159395液化ガスの温度を変化させて使用するキャンピングバーナー
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024159395
(43)【公開日】2024-11-08
(54)【発明の名称】液化ガスの温度を変化させて使用するキャンピングバーナー
(51)【国際特許分類】
   F24C 3/14 20210101AFI20241031BHJP
   F23D 14/66 20060101ALI20241031BHJP
【FI】
F24C3/14 F
F23D14/66 B
F24C3/14 L
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023130590
(22)【出願日】2023-08-10
(31)【優先権主張番号】10-2023-0054991
(32)【優先日】2023-04-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】523305084
【氏名又は名称】チェ,ミョン ギュ
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】チェ,ミョン ギュ
【テーマコード(参考)】
3K017
【Fターム(参考)】
3K017DC02
(57)【要約】      (修正有)
【課題】炎口から炎を円滑に排出させることができる液化ガスの温度を変化させて使用するキャンピングバーナーを提供する。
【解決手段】ガスボンベを着脱可能にする着脱モジュール210と、着脱モジュールから排出されるガスの移動経路を形成する連結紐モジュール220とを備えるガス供給部20。一端が連結紐モジュールと連結された流入管と、一端が流入管の他端に連結され、炎口モジュール120の側面に重畳されており、炎口モジュールによって加熱される屈折管と、一端が屈折管の他端に連結され、他端がガス流路モジュールと連結される排出管とを備え、流入管を介して供給されるガスを、屈折管で加熱させた後、排出管を介してガスバーナー部10へ供給するガス温度変化部30、および流入管の一部の外面と排出管の一部の外面とを貼り合わせて流入管及び排出管を移動するガス間に熱交換が行われるようにする熱交換部を含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に中央孔が形成された本体モジュール(110)と、前記本体モジュール(110)の前記中央孔に設けられた炎口モジュール(120)と、前記炎口モジュール(120)の下端に連結され、前記炎口モジュール(120)にガスを供給するガス流路モジュール(130)とを備えるガスバーナー部(10);
ガスボンベ(A)を着脱可能にする着脱モジュール(210)と、前記着脱モジュール(210)に連結され、前記着脱モジュール(210)から排出されるガスの移動経路を形成する連結紐モジュール(220)とを備えるガス供給部(20);
一端が前記連結紐モジュール(220)に連結された流入管(310)と、一端が前記流入管(310)の他端に連結されて前記炎口モジュール(120)の側面に重畳しており、前記炎口モジュール(120)によって加熱される屈折管(320)と、一端が前記屈折管(320)の他端に連結され、他端が前記ガス流路モジュール(130)に連結される排出管(330)とを備え、前記流入管(310)を介して供給されるガスを、前記屈折管(320)で加熱させた後、前記排出管(330)を介して前記ガスバーナー部(10)へ供給するガス温度変化部(30);および
前記流入管(310)の一部の外面と前記排出管(330)の一部の外面とを貼り合わせて前記流入管(310)及び前記排出管(330)を移動するガス間に熱交換が行われるようにする熱交換部(40);を含む、液化ガスの温度を変化させて使用するキャンピングバーナー。
【請求項2】
前記本体モジュール(110)の上面に位置する複数個の第1の支持体(141)と、それぞれの前記第1の支持体(141)にヒンジ連結されて第1の方向または第2の方向に回転し、第2の方向に回転したとき、容器または鉄板を支持可能な第2の支持体(142)とを備える支持モジュール(140)と、
前記本体モジュール(110)の下部にヒンジ連結されて第1の方向または第2の方向に回転し、第2の方向に回転したとき、底面で前記本体モジュール(110)を支持する脚モジュール(150)と、を含む、請求項1に記載の液化ガスの温度を変化させて使用するキャンピングバーナー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主に野外で広く用いられる携帯用ガスバーナーに関する。
【背景技術】
【0002】
携帯用キャンピングバーナーは、野外で簡単に肉を焼くか炊事器具を加熱する時に使用される器具である。このような携帯用キャンピングバーナーは、キャンピングを楽しむにあたり、必須なキャンピング用品とされている。
【0003】
キャンピングを楽しむ人々が多くなるにつれ、多様なキャンピング用品が開発されつつあり、開発済みの用品が改良されている。
【0004】
キャンピング用品の活発な技術開発に伴い、携帯用キャンピングバーナーも開発されている。一例として、キャンピングバーナーに過大鉄板が載置された時、キャンピングバーナーの爆発事故の発生が起こらないようにするガスバーナー及び炎口から円滑に炎を出せるガスバーナーなどが開発された。
【0005】
しかし、現在開発された大多数のガスバーナーは、液化ガスを炎口注入部に円滑に供給できないという問題と、このような問題によって炎口から炎が円滑に排出できないという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】韓国登録特許第10-0431590号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、前述した従来の問題を解決するためになされたもので、その目的は、液化ガスの温度を変化させて使用するキャンピングバーナーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するために、本発明による液化ガスの温度を変化させて使用するキャンピングバーナーは、内部に中央孔が形成された本体モジュールと、本体モジュールの中央孔に設けられた炎口モジュールと、炎口モジュールの下端に連結され、炎口モジュールにガスを供給するガス流路モジュールとを備えるガスバーナー部;ガスボンベを着脱可能にする着脱モジュールと、着脱モジュールに連結され、着脱モジュールから排出されるガスの移動経路を形成する連結紐モジュールとを備えるガス供給部;一端が連結紐モジュールと連結された流入管と、一端が流入管の他端に連結されて炎口モジュールの側面に重畳されており、炎口モジュールによって加熱される屈折管と、一端が屈折管の他端に連結され、他端がガス流路モジュールに連結される排出管とを備え、流入管を介して供給されるガスを、屈折管で加熱させた後、排出管を介してガスバーナー部へ供給するガス温度変化部;および流入管の一部の外面と排出管の一部の外面とを貼り合わせて流入管及び排出管を移動するガス間に熱交換が行われるようにする熱交換部;を含む。
【0009】
ここで、本体モジュールの上面に位置する複数個の第1の支持体と、それぞれの第1の支持体にヒンジ連結されて第1の方向または第2の方向に回転し、第2の方向に回転したとき、容器または鉄板を支持可能な第2の支持体とを備える支持モジュールと、本体モジュールの下部にヒンジ連結されて第1の方向または第2の方向に回転し、第2の方向に回転したとき、底面で本体モジュールを支持する脚モジュールと、を含むことができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、炎口に供給されるガスの温度を変化させて供給し、炎口から炎が円滑に排出されるようにすることができる。
【0011】
また、本発明によれば、本体モジュールの上端部に取り付けられた支持モジュールと、下端部に取り付けられた脚モジュールとがヒンジ連結され、本体モジュールの内側に折り曲げられることにより、全体としての体積が減少して保管及び携帯の容易性が高くなる。
【0012】
さらに、本発明によれば、支持モジュールが2段で形成されており、2番目の段の支持体が拡張されて、本体モジュールよりも大きい容器または鉄板を安定に支持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の第1の実施形態のよる液化ガスの温度を変化させて使用するキャンピングバーナーの斜視図である。
図2】本発明の第2の実施形態による液化ガスの温度を変化させて使用するキャンピングバーナーの平面図である。
図3】本発明の第3の実施形態による液化ガスの温度を変化させて使用するキャンピングバーナーの平面図である。
図4】本発明の液化ガスの温度を変化させて使用するキャンピングバーナーの支持モジュールを示す図である。
図5】本発明の液化ガスの温度を変化させて使用するキャンピングバーナーの脚モジュールを示す図である。
図6】本発明の第1の実施形態による液化ガスの温度を変化させて使用するキャンピングバーナーの分解斜視図である。
図7】本発明の第2の実施形態による液化ガスの温度を変化させて使用するキャンピングバーナーの断面図である。
図8図7の混合ガスターミナルの拡大図である。
図9】本発明の第3の実施形態による液化ガスの温度を変化させて使用するキャンピングバーナーの断面図である。
図10】第1の実施形態~第3の実施形態によるガス温度変化部及び変形実施形態によるガス温度変化部を示す図である。
図11図8のガス温度変化部の一部と熱交換部との間の締結状態を拡大して示す図である。
図12】本発明の第1の実施形態の使用状態を示す図である。
図13】本発明のガス温度変化部及び熱交換部の作動状態を示す図である。
図14】ガスボンベから供給される液化ガスがガス温度変化部を介してガスバーナー部に供給され、炎口モジュールから炎が発生される過程を示す図である。
図15図13の流入管と排出管とが密着して流入管の内部及び排出管の内部を移動する液化ガス間の熱交換が行われる状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の利点及び特徴並びにそれらを達成するためのシステムは、添付図面と一緒に詳しく後述する実施形態を参照すると明確になるはずである。しかし、本発明は、以下に開示する実施形態に限定されるものではなく、相異なる多様な形態で具現されることができ、本実施形態は、本発明の開示を完全にするとともに、本発明の属する技術分野における通常の知識を持つ者に、発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものである。
【0015】
本発明は、もっぱら特許請求の範囲によって定義されるだけで、図面によって限定されない。本発明の図面は、発明の範疇を完全に知らせるためのものに過ぎない。すなわち、本発明の図面は、通常の知識を持つ者に説明をするためのものに過ぎない。
【0016】
そこで、図示の図面は、実際の本発明の製品と同一ではなく、やや誇張して図示されていることがある。
【0017】
以下、本発明の下記の実施形態の図面を参照して、本発明の一実施形態による液化ガスの温度を変化させて使用するキャンピングバーナーについて説明する。
【0018】
図1図3を参照して、液化ガスの温度を変化させて使用するキャンピングバーナーの多様な実施形態について説明する。次に、開示の内容と図4図15を参照して液化ガスの温度を変化させて使用するキャンピングバーナーの構成要素及び構成要素の作動について具体的に説明する。
【0019】
図1は、本発明の第1の実施形態による液化ガスの温度を変化させて使用するキャンピングバーナーの斜視図であり、図2は、本発明の第2の実施形態による液化ガスの温度を変化させて使用するキャンピングバーナーの平面図である。そして、図3は、本発明の第3の実施形態による液化ガスの温度を変化させて使用するキャンピングバーナーの平面図である。
【0020】
液化ガスの温度を変化させて使用するキャンピングバーナー1は、結合されたガスボンベから供給される液化ガスの温度を変化させて液化ガスを燃料として使用し、炎口モジュール120から炎を円滑に噴出させる。特に、液化ガスの温度を変化させて使用するキャンピングバーナー1は、携帯用ガスなどの外部のガス供給ノズルなどを着脱モジュール210に結束させ、連結紐モジュール220を介して外部から供給されるガスの温度をガス温度変化部30により変化させた後、本体モジュール110に流入させる過程を通じて、液化ガスを燃焼させる。
【0021】
これらの特徴に加えて、液化ガスの温度を変化させて使用するキャンピングバーナー1は、本体モジュールの上端部における支持モジュールと下端部における脚モジュールとがヒンジ連結され、本体モジュールの内側に折り曲げられることにより、全体としての体積が減少して保管及び携帯の容易性を有する。また、液化ガスの温度を変化させて使用するキャンピングバーナー1は、支持モジュールが2段で形成され、2番目の段の支持体が外側に回転しながら拡張されて本体モジュール110の長さよりも長い容器または鉄板を安定に支持することができる特徴を持つ。
【0022】
このように多様な特徴を持つ液化ガスの温度を変化させて使用するキャンピングバーナー1は、図1に示されているような第1の実施形態、図2に示されているような第2の実施形態、並びに図3に示されているような第3の実施形態などの多様な実施形態に変形されて多様な用途で使うことができる。
【0023】
このように、多様な形態に変形可能な、液化ガスの温度を変化させて使用するキャンピングバーナー1、1-1、1-2は、燃料ガス供給ユニット、分岐流路、及びバーナーヘッドの構造などを除き、残りの装置の構造は同様である。よって、液化ガスの温度を変化させて使用するキャンピングバーナー1、1-1、1-2に対する説明が簡潔でかつ明確になるように、各実施形態の液化ガスの温度を変化させて使用するキャンピングバーナーの全体的な説明は省略し、各実施形態の液化ガスの温度を変化させて使用するキャンピングバーナーにおける構造上の相違点のあるモジュールのみについて具体的に説明する。
【0024】
まず、本発明の液化ガスの温度を変化させて使用するキャンピングバーナー1、1-1、1-2は、共通にガスバーナー部10と、ガス供給部20と、ガス温度変化部30と、熱交換部40と、を含む。
【0025】
ここで、ガスバーナー部10は、供給されるガスを燃料として用いて炎を噴出する装置である。このようなガスバーナー部10は、本体モジュール110と、炎口モジュール120と、ガス流路モジュール130と、ピエゾ点火モジュール(不図示)と、スパークモジュール(不図示)などとを含むことができる。なお、複数個の支持モジュール140と、複数個の脚モジュール150などとを含むことができる。
【0026】
以下、本発明の液化ガスの温度を変化させて使用するキャンピングバーナー1、1-1、1-2の構成要素について具体的に説明する。
【0027】
本体モジュール110は、内部中央に中央孔が形成されたガスバーナー部10のボディとなる。このような本体モジュール110には、炎口モジュール120が設けられることができる。そして、本体モジュール110の下部には連結紐モジュール220を介して流入した燃料ガスの移動経路を提供するガス流路モジュール130が設けられることができる。ここで、ガス流路モジュール130内には、図示されていないが、所定の噴射ノズルが配置されており、流入したガスは、燃料ガス供給ユニット135を介して炎口モジュール120へ円滑に移動することができるようになる。さらに、本体モジュール110は、上面に設けられた複数個の第1の支持体141と、複数個の第1の支持体141のそれぞれに設けられる第2の支持体142とを含む。そして、本体モジュール110の下面に設けられる複数個の脚モジュール150を含む。
【0028】
炎口モジュール120は、本体モジュール110の中央孔に設けられて炎Bを噴出する装置となる。炎口モジュール120は、本体モジュール110の内部に設けられ、ガス供給によって燃焼熱を発生させる。すなわち、炎口モジュール120は、自ら炎が放出される炎口の役割を果たす。このような炎口モジュール120は、一つで形成されてもよく、複数個で形成されてもよい。一例として、炎口モジュール120は、図1に示されたように、本体モジュールの中央に一つで形成されてもよく、本体モジュールの上端に所定の間隔だけ離隔されて、第1の炎口モジュールと、第2の炎口モジュールと、第3の炎口モジュールとで形成されてもよい。これらの第1の炎口モジュール、第2の炎口モジュール、および第3の炎口モジュールは、複数個の脚モジュールの間に位置することにより、脚モジュールに熱が輻射されないようにすることができる。
【0029】
このような炎口モジュール120の一側面にはスパークモジュールが、また炎口モジュール120の他側面にはガス温度変化部30の一部が、それぞれ位置づけられる。この時、炎口モジュール120は、ガス供給部20の着脱モジュール210に連結されたガスボンベAから排出される液化ガスによって燃焼炎を点火させる。
【0030】
ガス流路モジュール130は、燃料ガス供給ユニット135又は炎口モジュール120へ液化ガスを供給させる移動路となる。このようなガス流路モジュール130は、上端部が燃料ガス供給ユニット135の下端面または炎口モジュール120の下端面と連結され、下端部がガス供給部20と連結される構造で形成されることができる。
【0031】
これにより、ガス流路モジュール130は、ガス供給部20から供給されたガスを炎口モジュール120に供給する。
【0032】
支持モジュール140は、ガスバーナー部10に載置される容器Cまたは鉄板などを支持する個体となる。このような支持モジュール140は、図4に示されたように、第1の支持体141と第2の支持体142とを含む。ここで、第1の支持体141は、本体モジュールの上面に一定間隔で離隔された複数個の支持体であってもよい。このような第1の支持体141の他端部には、第1の孔が形成されて第2の支持体142が連結されることができる。
【0033】
第2の支持体142は、一端部に形成された第2の孔を有し、第1の支持体141と連結されることができる。第2の支持体142は、第1の支持体141とヒンジ143で連結されて第1の方向または第2の方向に回転することができる。この時、第2の支持体142が第2の方向に回転したとき、拡張されて第2の支持体142の上面に載置される容器C(図12参照)または鉄板を支持することができる。第2の支持体142が第2の方向に回転されたとき、第1の支持体141よりも「L」高さ、たとえば、10mm程度高い位置で鉄板を支持することができる。このように第2の支持体142が本体モジュール110で第2の方向に回転すると、本体モジュール110の外側に位置して第2の支持体142が本体モジュール110よりも大きい容器Cまたは鉄板を安定に支持可能になる。複数個の脚モジュール150は、本体モジュール110の下端部にヒンジ143で連結される。
【0034】
これによって、複数個の脚モジュール150は、図5に示されたように、本体モジュール110で第1の方向または第2の方向に回転することができる。このとき、複数個の脚モジュール150は、第1の方向、すなわち、時計回りに回転すれば本体モジュール110で拡張されて本体モジュール110を底面で安全に支えることができる。このように、第2の支持体及び脚モジュールは、本体モジュールにヒンジ連結されて本体モジュールの内側に折り曲げられることにより、本発明の全体としての体積を減らすことができ、本発明の保管及び携帯の容易性を高めることができる。
【0035】
このように、本体モジュール110の上面に設けられた複数個の第1の支持体141及び第2の支持体142、並びに複数個の脚モジュール150は、活用の用途や場所によって多様に変形設計されることができる。
【0036】
ガス供給部20は、ガスボンベAと連結され、ガスボンベAから排出される液化ガスを炎口モジュール120へ供給する。このようなガス供給部20は、着脱モジュール210と連結紐モジュール220とを含む。ここで、着脱モジュール210は、ガスボンベAの注入口を下向きにしてガスボンベAを着脱可能にする装置である。そして、連結紐モジュール220は、一端が着脱モジュール210と連結され、他端がガス温度変化部30と連結されるホース管である。連結紐モジュール220は、着脱モジュール210にガスボンベAが連結されてガスボンベAから排出される液化ガスをガス温度変化部30、30-1へ供給する。
【0037】
ガス温度変化部、該ガス温度変化部に取り付けられた熱交換部に対する具体的な説明は後述する。
【0038】
次に、図2及び図7、及び図8を参照して、本発明の第2の実施形態による液化ガスの温度を変化させて使用するキャンピングバーナーを構成する構成要素について具体的に説明する。
【0039】
図2は、本発明の第2の実施形態による液化ガスの温度を変化させて使用するキャンピングバーナーの平面図であり、図7は、本発明の第2の実施形態による液化ガスの温度を変化させて使用するキャンピングバーナーの断面図であり、図8は、図7の混合ガスターミナルの拡大図である。
【0040】
本発明の第2の実施形態による液化ガスの温度を変化させて使用するキャンピングバーナーは、前記第1の実施形態による液化ガスの温度を変化させて使用するキャンピングバーナーと比較すると、燃料ガス供給ユニットにおいて異なる。
【0041】
燃料ガス供給ユニット135は、図7に示されているように、ガス混合管137と、混合ガスターミナル138と、及び複数個の分岐流路139とを含むことができる。ここで、ガス混合管137、混合ガスターミナル138、及び分岐流路139は、連結された一つの空間で形成されるが、機能的に分けられて相異なる機能を発揮することができる。移動する液化ガスに互いに異なる影響を与えることができる。
【0042】
以下、ガス混合管137、混合ガスターミナル138、及び分岐流路139についてより具体的に説明する。
【0043】
ここで、ガス混合管137は、下方のガス流路モジュール130と空間的に連結されている管である。ガス混合管127の一つの領域には、外部から空気が流入することができるように空気吸入口136が形成されている。このようなガス混合管137は、外気とガス流路モジュール130から噴射された燃料ガスとを、外気と均一に混合して混合ガスを形成することができる。
【0044】
混合ガスターミナル138は、ガス混合管137で形成した混合ガスが点火するまで滞留可能にするとともに、混合ガスの円滑な燃焼が行われることができるようにする。混合ガスターミナル138は、ガス流路モジュール130から流入するガスが、一定時間滞留できるように、図7に示したように、広い板形状を有する。特に、混合ガスターミナル138は、炎口モジュール120の形成空間をくるむ程度の広い面積で形成されており、混合ガスターミナル138で滞留または貯留されている混合ガスを、複数個の分岐流路139を介して炎口モジュール120に供給することができる。
【0045】
さらに、混合ガスターミナル138は、図8に示されたように、中央部から分岐流路139側に行くほど経路Gの幅が細くなる構造で形成される。これにより、流入した混合ガスは、ベンチュリー効果(Venturi effect)によって、複数個の分岐流路139へ円滑に移動するようになる。
【0046】
本発明の第3の実施形態による液化ガスの温度を変化させて使用するキャンピングバーナーは、第2の実施形態による液化ガスの温度を変化させて使用するキャンピングバーナーと比較すると、バーナーヘッドにおいて異なる。
【0047】
本発明の第3の実施形態による液化ガスの温度を変化させて使用するキャンピングバーナー1-2のバーナーヘッド120-2は、中心部に貫通されている空気出入口170、炎を放出する第1の炎点火部180、及び第2の炎点火部190が一体に形成された一体型バーナーヘッドである。
【0048】
以下、一体型のバーナーヘッド120-2について具体的に説明する。
【0049】
バーナーヘッド120-2の下部には、露出していないが、複数の分岐流路139-2が空間的に連結されている。このように一体型バーナーヘッド120-2にも燃料ガスを供給するための複数の対称的な分岐流路139が連結されているため、バーナーヘッド120-2に均一な圧力の燃料ガスの供給が可能となる。
【0050】
空気出入口170は、燃料ガスの燃焼時、周辺に円滑な酸素を供給するための通路を提供する。
【0051】
第1の炎点火部180は、図3に示されたように、バーナーヘッド120-2の外郭に大直径のリング形状になっている。そして、第2の炎点火部190は、図3に示されたように、中心部の空気出入口170の周辺に第1の炎点火部180よりも小さいリング形状になっている。
【0052】
第1の炎点火部180及び第2の炎点火部190は、分岐流路139-2から供給されて燃料ガス拡散部161に貯留されていた燃料ガスを燃焼させながら炎を放出する。
【0053】
本発明の第2の実施形態及び第3の実施形態による液化ガスの温度を変化させて使用するキャンピングバーナー1-1、1-2の分岐流路139-1、139-2は、混合ガスターミナル138から枝形状に分岐した構造である。各々の分岐流路139-1、139-2は、それぞれ一つの炎口モジュール120と連結されて混合ガスを供給することができる。例えば、図3に示されたように、第1の炎口モジュール、第2の炎口モジュール、及び第3の炎口モジュールが設けられているとき、第1の炎口モジュールには第1の分岐流路が連結され、第2の炎口モジュールには第2の分岐流路が連結され、第3の炎口モジュールには第3の分岐流路が連結されることができる。このような連結構造によって、それぞれの炎口モジュールは炎を噴出し得るようになる。
【0054】
このような構造の第2の実施形態及び第3の実施形態による液化ガスの温度を変化させて使用するキャンピングバーナー1-1、1-2は、従来のバーナーと異なり、複数個の炎口モジュール120が一つの共通したターミナル空間133を介して共通に燃料が供給されるので、特定のいずれか一つの炎口モジュール120の不良の発生可能性を低くする。そして、いずれか一つの炎口モジュール120の火力が低下することがないようにすることで、物体の加熱に対して高い均一性を示すことができる。
【0055】
さらに、第3の実施形態による液化ガスの温度を変化させて使用するキャンピングバーナー1-2は、本発明の第1の実施形態による液化ガスの温度を変化させて使用するキャンピングバーナー1に比べて、相対的に広い領域で炎を放出することができる。広い領域の炎放出は、大容量の調理ツールを容易に加熱することにより、大量の食べ物の料理も可能にする。
【0056】
図10は、第1の実施形態~第3の実施形態によるガス温度変化部及び変形実施形態によるガス温度変化部を示す図であり、図11は、図8のガス温度変化部の一部と熱交換部との間の締結状態を拡大して示す図である。
【0057】
次に、図10及び図11を参照して、本発明の第1の実施形態~第3の実施形態による液化ガスの温度を変化させて使用するキャンピングバーナーのガス温度変化部30、30-1について具体的に説明する。
【0058】
ガス温度変化部30、30-1は、その一部が炎口モジュール120の他側面に重畳されるように位置しており、ガス供給部20から供給される液化ガスの温度を変化させてガス流路モジュール130へ供給する。このようなガス温度変化部30、30-1は、図10に示されているように、流入管310、屈折管320、および排出管330を含んでなる。ここで、ガス温度変化部30は、熱伝導率が高い銅管で形成されることができる。この時、流入管310は、一端が連結紐モジュール220と連結された管である。このような流入管310は、ガス供給部20から供給される液化ガスを屈折管320に移動させる流路管となる。このような流入管310は、炎口モジュール120の側面に位置してもよい。そして、屈折管320は、一端が流入管310の他端に連結され、他端が排出管330の一端に連結されており、流入管から移動して来た液化ガスを排出管330に移動させる流路管となる。このような屈折管320は、流入管310と連結された一端と排出管330と連結された他端とが屈折されて三角形状に形成されることができる。この時、排出管330および流入管310は、図11に示されたように、熱交換部40を介して連結され、流入管310を移動する液化ガスと排出管330を移動する液化ガスとを熱交換させる。
【0059】
熱交換部40、40-1は、流入管310と排出管330が取り付けられることができる多方面の方式で形成された装置であってもよい。例えば、溶接や金属バンド、金属クリップなどの部材であってもよい。このような熱交換部40、40-1は、流入管310と排出管330との間に設けられて、流入管310と排出管330との間に熱交換が行われるようにする。より具体的に、本発明の一実施形態による熱交換部40は、一面が流入管310の一部の外面と貼り付けられ、他面が排出管330の一部の外面と貼り付けられて、排出管330から排出される熱を流入管310に伝導させる部材になることができる。そして、本発明の他の実施形態による熱交換部40-1は、外面が接触された流入管310と排出管330とを縛る金属バンドまたは金属クリップからなってもよい。このような熱交換部40-1は、流入管310と排出管330の一部分とを縛って、排出管330から排出される熱が流入管310に伝導されるようにすることができる。
【0060】
これと同時に、流入管310へ流れる流体の温度を高くするとともに排出管330へ流れる流体の温度を低くする。特に、熱交換部40は、ガスボンベから噴出される液化ガスが移動する流入管310と、炎口モジュール120から噴出された炎によって加熱された屈折管320との間の温度差が50℃以上となることから、流入管310の表面に発生した水玉を、排出管330から噴出される熱で乾燥させる。これと同時に、熱交換部40は、温度差による腐食及び水玉が炎口モジュール120で発生される炎によって焦げたり、腐食したりすることなどが起こらないようにする。このような熱交換部40は、銅-鉛-銀を混合した合金で形成された部材であってもよい。一例として、銀-鉛-銅5%のBcupで形成されることができる。そして、かかる熱交換部40は、溶接によって、流入管310の一面と、排出管320の一面との間に取り付けられることができる。
【0061】
以下、図12図15を参照して、本発明の使用状態及び本発明の構成要素の作動について具体的に説明する。
【0062】
図12は、本発明の第1の実施形態の使用状態を示す図であり、図13は、本発明のガス温度変化部および熱交換部の作動状態を示す図であり、図14は、ガスボンベから供給される液化ガスがガス温度変化部を介してガスバーナー部に供給され、炎口モジュールから炎が発生される過程を示す図である。そして、図15は、図13の流入管と排出管とが密着して、流入管の内部と排出管の内部を移動する液化ガス間の熱交換が行われる状態を示す図である。
【0063】
図12に示されたように、液化ガスの温度を変化させて使用するキャンピングバーナー1は、ガス供給部20と連結されたガスボンベAから供給される液化ガスをガス温度変化部30に供給する。そして、供給された液化ガスを加熱して冷却させたガスをガスバーナー部10に供給し、炎口モジュール120から炎を一定に噴出させる。ここで、液化ガスの温度を変化させて使用するキャンピングバーナー1は、図13に示されているように、ガス温度変化部30の流入管310と排出管330のとの間に液化ガスの熱交換Fが行われるようにするとともに、流入管310を介して流入する液化ガスの温度を上げる。これと同時に、屈折管320に速やかに移動させる。また、液化ガスの温度を変化させて使用するキャンピングバーナー1は、排出管330に沿って移動する液化ガスEの温度を低くして下降速度を上げるとともに、 本体モジュール110に液化ガスEを速やかに供給させる。より具体的に、液化ガスの温度を変化させて使用するキャンピングバーナー1は、図14aに示されているように、液化ガスを、流入管310、屈折管320、および排出管330の順に移動させながらガスバーナー部10に供給する。最初の液化ガスは炎口モジュール120から炎が噴出されないので、周辺の気圧の減少により体積が膨脹された低い温度のまま移動するようになる。本体モジュール110に設けられたスパークモジュールでスパークを発生した時、図14bに示されたように、炎口モジュール120から炎を噴出させる。ここで、炎口モジュール120で発生された炎は、図15aに示されたように、屈折管320を加熱させることで、屈折管320を流れる液化ガスの温度を上昇させるとともに、体積を圧縮させることができる。この際、屈折管320は、液化ガスの体積を2次的に圧縮させ、温度を2次的に上昇させて排出管330に移動させ、排出管330は、移動する液化ガスEによって全体的な温度を上昇させる。さらに、排出管330は、移動する液化ガスEの熱を流入管310へ伝達しながら液化ガスEの温度を下げるとともに体積を膨脹させる。これと同時に、本体モジュール110に液化ガスを速やかに供給させることができる。
【0064】
このような液化ガスの温度を変化させて使用するキャンピングバーナー1は、熱交換部40によってガス温度変化部30が液化ガスの温度を円滑に上昇させながら炎口モジュール120へ供給する。これと同時に、図15bに示されているように、炎口モジュール120から炎を安定に噴出させる。
【0065】
以上、添付された図面を参照して本発明の実施形態を説明したが、本発明の属する技術分野における通常の知識を持つ者は、本発明がその技術的思想や必須な特徴を変更することなく他の具体的な形態で実施されることができるということを理解することができるだろう。したがって、前述した実施形態は、すべての面で例示的なものであり、限定的なものではないことを理解しなければならない。
【符号の説明】
【0066】
1 液化ガスの温度を変化させて使用するキャンピングバーナー
10 ガスバーナー部
110 本体モジュール
120 炎口モジュール
130 ガス流路モジュール
140 支持モジュール
141 第1の支持体
142 第2の支持体
143 ヒンジ
150 脚モジュール
20 ガス供給部
210 着脱モジュール
220 連結紐モジュール
30 ガス温度変化部
310 流入管
320 屈折管
330 排出管
40 熱交換部
A ガスボンベ
B 炎
C 容器
D 流入管を移動する液化ガス
E 排出管を移動する液化ガス
F 熱
G 経路
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15