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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024159410
(43)【公開日】2024-11-08
(54)【発明の名称】高周波出力装置及びその制御方法
(51)【国際特許分類】
   A61N 1/06 20060101AFI20241031BHJP
【FI】
A61N1/06
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023149133
(22)【出願日】2023-09-14
(31)【優先権主張番号】10-2023-0055303
(32)【優先日】2023-04-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】510327194
【氏名又は名称】ウォンテック カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】WONTECH Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】64 Techno 8-ro,Yuseong-gu,Daejeon 34028 Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】キム ジョンウォン
(72)【発明者】
【氏名】キム ジョンヒョン
(72)【発明者】
【氏名】ソ ヨンソク
【テーマコード(参考)】
4C053
【Fターム(参考)】
4C053DD03
4C053DD04
(57)【要約】
【課題】皮膚に当接する電極板に配線を両側に設けて適正温度への到達時間を短くし、それにより高周波エネルギー照射維持時間を短くして複数回照射する高周波出力装置及びその制御方法を提供する。
【解決手段】本発明の高周波出力装置は、全般的な動作制御を行う本体と、前記本体に連結されており、本体の電力を受けて作動するハンドピースと、前記ハンドピースの一側面に結着され、ユーザーの皮膚に密着するチップと、を含んでなる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
全般的な動作制御を行う本体と、
前記本体に連結されており、前記本体の電力を受けて作動するハンドピースと、
前記ハンドピースの一側面に結着され、ユーザーの皮膚に密着するチップと、を含んでなり、
前記本体は、前記本体の内部に結合されているものであって、電源が作動し、作動に必要な電源を供給する第1電源部と、前記本体の内部に結合されており、前記第1電源部の電力を受けて動作制御を実行する第1制御部と、前記本体の内部の前記第1制御部に取り付けられており、前記第1制御部で動作制御に必要なデータを含んでいる記憶部と、前記本体の内部に取り付けられており、前記第1電源部の電力を受けて高周波エネルギーを発生するエネルギー発生部と、前記第1電源部の電力を受けて皮膚に冷却ガスを照射することができるようにガス缶を結着することができる冷却部と、を含んで構成され、
前記ハンドピースは、前記ハンドピースの内側面の上部に結合され前記本体の第1電源部から電力を有線で受けてハンドピースの動作を可能にする第2電源部と、前記ハンドピースの内側面に固定されており、一部はハンドピースの外側面に複数のボタン形状に突出しており、前記第2電源部の電力を受けて動作し、前記本体の前記第1制御部と連動しており、ユーザーの直接制御が可能な第2制御部と、前記本体のエネルギー発生部で生成されたエネルギーを受けて前記チップに伝達するエネルギー伝達部と、前記本体の前記冷却部のガス缶から冷却ガスを伝達するためのガス伝達部と、を含んで構成され、
前記チップは、前記チップの構成を含むものであって外部の衝撃から保護し、前記ハンドピースと結合される結合装置を含んでいるハウジングと、前記ハウジングの内部に結合され、前記エネルギー伝達部との電気的接続を介して電気信号を伝達し、前記本体の前記エネルギー発生部で生成された高周波エネルギーが前記ハンドピースの前記エネルギー伝達部に伝達される電極部と、前記電極部から電源を受けて動作し、患者詳細情報を測定するデータ収集部と、前記ハウジングの内部に形成されたものであって冷却ガスが前記本体の前記冷却部から出力されると、前記ハンドピースの前記ガス伝達部を介して、最終的にユーザーの皮膚を冷却させるガスが注入されるチャンバーと、を含んで構成される
ことを特徴とする、高周波出力装置。
【請求項2】
前記記憶部に記憶されているデータは、高周波エネルギー照射時間、冷却ガス照射時間、高周波エネルギー出力量、冷却ガス出力量のデータを含んでいることを特徴とする、請求項1に記載の高周波出力装置。
【請求項3】
前記チップの電極部は、前記本体の前記第1電源部で生成された電力が前記ハンドピースの前記第2電源部を介して伝達され、前記第2電源部の一側に接続されて電力の供給を受ける第3電源部と、前記本体の前記エネルギー発生部で生成されたエネルギーが前記エネルギー伝達部を介して伝達され、前記エネルギー伝達部からエネルギーの伝達を受ける第1電極板及び第2電極板と、前記第1電極板及び前記第2電極板からエネルギーを受け、最終的にユーザーの皮膚に当接して高周波エネルギーを照射する第3電極板と、を含んで構成されることを特徴とする、請求項1に記載の高周波出力装置。
【請求項4】
前記冷却ガス照射時間は、少なくとも高周波エネルギー照射時間よりも長いことを特徴とする、請求項2に記載の高周波出力装置。
【請求項5】
前記冷却ガス照射時間は0.1秒~6秒であることを特徴とする、請求項2に記載の高周波出力装置。
【請求項6】
前記高周波エネルギー照射時間は0.2秒~7秒であることを特徴とする、請求項2に記載の高周波出力装置。
【請求項7】
本体の第1電源部から電源が供給されると、ハンドピースの第2電源部に電源を供給するステップと、
前記ハンドピースの第2電源部に電源が供給されると、前記本体の冷却部にガス缶を結合し、前記ハンドピースにチップを結合するステップと、
前記本体の第1制御部と前記ハンドピースの第2制御部からエネルギー出力信号が入力されるステップと、
前記チップの電極部を患者の皮膚に密着させるステップと、
前記チップの前記電極部が患者の皮膚に密着すると、前記チップのデータ収集部で患者詳細情報を収集するステップと、
前記データ収集部で収集されたデータに基づいて、患者に施術するルーチンを前記第1制御部で生成するステップと、
前記第1制御部で生成されたルーチンに基づいて、前記本体の冷却部から冷却ガスがユーザーの皮膚に出力されて皮膚の表面を冷却させるステップと、
前記本体のエネルギー発生部で高周波エネルギーが生成されると、前記ハンドピースのエネルギー伝達部を介して前記チップの前記電極部へ高周波エネルギーを照射するステップと、
前記本体の前記第1制御部と前記ハンドピースの前記第2制御部からエネルギー出力信号が入力されたか否かを判断するステップと、
前記第1制御部と前記第2制御部からエネルギー出力信号が入力されたか否かを判断するステップで、エネルギー出力信号が入力されたと判断される場合、生成された施術ルーチンに基づいて、再び、前記本体の前記冷却部で冷却ガスを照射するステップから、前記本体の前記第1制御部と前記ハンドピースの前記第2制御部からエネルギー出力信号が入力されたか否かを判断するステップまでを繰り返し行うステップと、
を含んで構成されることを特徴とする、高周波照射方法。
【請求項8】
前記チップの前記データ収集部で患者詳細情報を収集するステップで、収集される患者詳細情報は、患者のインピーダンス値、皮膚表面温度及び皮膚色値のうちのいずれか一つであることを特徴とする、請求項7に記載の高周波照射方法。
【請求項9】
前記データ収集部で収集されたデータに基づいて、患者に施術するルーチンを前記第1制御部で生成するステップで、生成されるルーチンは、冷却ガス照射回数、高周波エネルギー照射回数、冷却ガス照射時間、高周波エネルギー照射時間、冷却ガス照射量及び高周波エネルギー照射量のうちの少なくとも一つであることを特徴とする、請求項7に記載の高周波照射方法。
【請求項10】
前記高周波エネルギー照射回数は連続2回~8回であることを特徴とする、請求項9に記載の高周波照射方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高周波出力装置に関し、さらに詳細には、皮膚に電極を密着させて高周波を皮膚の下に伝達する高周波出力装置及びその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、様々なエネルギー源を利用して皮膚にエネルギーを提供することにより、皮膚の組織状態を変形させたり組織特性を改善したりして皮膚を治療する技術が広く適用されている。レーザービーム、フラッシュランプ、超音波などの様々なエネルギー源を利用した皮膚治療装置が開発されており、最近では、RF高周波エネルギーを利用した皮膚治療装置に関する研究が盛んに行われている。
【0003】
皮膚の表面に高周波エネルギーが提供されると、高周波の電流方向が変わるたびに、皮膚組織を構成する分子が振動しながら互いに摩擦して、回転運動、歪み又は衝突運動によって深部熱が発生する。このような深部熱は、皮膚組織の温度を上昇させてコラーゲン層を再組織することにより、シワを改善し、皮膚弾力を強化させることができる。また、皮膚組織の血液循環を増進、促進させて皮膚老化防止だけでなく、皮膚の全般的な状態を改善させるという効果を有する。
【0004】
ところが、高周波エネルギーが皮膚に集中する場合、皮膚に損傷を与えたり、重篤な場合に火傷などの事故を引き起こしたりするおそれがあるので、エネルギー照射を適切に制御する必要がある。エネルギー照射をユーザーの操作にのみ依存する場合には、ユーザーの不注意や経験未熟で事故のリスクが常在するため、適切な制御方法を提供する必要がある。
【0005】
かかる問題点を解決するために、高周波照射時間を制御し、患者の皮膚抵抗値に適したエネルギーを照射する技術が公開されている。しかし、皮膚に当接する電極の熱伝導時間のため、火傷の危険は解決していないという問題点が発生する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、かかる問題点を解決するためのもので、その目的は、皮膚に当接する電極板に配線を両側に設けて適正温度への到達時間を短くし、それにより高周波エネルギー照射維持時間を短くして複数回照射する高周波出力装置及びその制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するための本発明の高周波出力装置は、全般的な動作制御を行う本体と、前記本体に連結されているものであって、本体の電力を受けて作動するハンドピースと、前記ハンドピースの一側面に結着され、ユーザーの皮膚に密着するチップと、を含んでなり、
前記本体は、本体の内部に結合されており、電源が作動し、作動に必要な電源を供給する第1電源部と、前記本体の内部に結合されており、前記第1電源部の電力を受けて動作制御を実行する第1制御部と、前記本体の内部の第1制御部に取り付けられており、前記第1制御部で動作制御に必要なデータを含んでいる記憶部と、前記本体の内部に取り付けられており、前記第1電源部の電力を受けて高周波エネルギーを発生するエネルギー発生部と、前記第1電源部の電力を受けて皮膚に冷却ガスを照射することができるようにガス缶を結着することができる冷却部と、を含んで構成され、
前記ハンドピースは、ハンドピースの内側面の上部に結合され、前記本体の第1電源部から電力を有線で受けてハンドピースの動作を可能にする第2電源部と、ハンドピースの内側面に固定されており、一部はハンドピースの外側面に複数のボタン形状に突出しており、第2電源部の電力を受けて動作し、前記本体の第1制御部と連動しており、ユーザーの直接制御が可能な第2制御部と、前記本体のエネルギー発生部で生成されたエネルギーを受けてチップに伝達するエネルギー伝達部と、前記本体の冷却部のガス缶から冷却ガスを伝達するためのガス伝達部と、を含んで構成され、
前記チップは、チップの構成を含むものであって外部の衝撃から保護し、ハンドピースと結合される結合装置を含んでいるハウジングと、ハウジングの内部に結合され、前記エネルギー伝達部との電気的接続を介して電気信号を伝達し、本体のエネルギー発生部で生成された高周波エネルギーが前記ハンドピースのエネルギー伝達部にエネルギーが伝達される電極部と、前記電極部から電源を受けて動作し、患者詳細情報を測定するデータ収集部と、前記ハウジングの内部に形成されたものであって冷却ガスが本体の冷却部から出力されると、ハンドピースのガス伝達部を介して最終的にユーザーの皮膚を冷却させるガスが注入されるチャンバーと、を含んで構成できる。
【0008】
前記記憶部に記憶されているデータは、高周波エネルギー照射時間、冷却ガス照射時間、高周波エネルギー出力量、冷却ガス出力量のデータを含んでもよい。
【0009】
前記チップの電極部は、本体の第1電源部で生成された電力がハンドピースの第2電源部を介して伝達され、第2電源部の一側に接続されて電力の供給を受ける第3電源部と、本体のエネルギー発生部で生成されたエネルギーがエネルギー伝達部を介して伝達され、エネルギー伝達部からエネルギーの伝達を受ける第1電極板及び第2電極板と、第1電極板及び第2電極板からエネルギーを受け、最終的にユーザーの皮膚に当接して高周波エネルギーを照射する第3電極板と、をさらに含んでも良い。
【0010】
前記冷却ガス照射時間は、少なくとも高周波エネルギー照射時間よりも長くてもよい。
【0011】
前記冷却ガス照射時間は、0.1秒~6秒であってもよい。
【0012】
前記高周波エネルギー照射時間は、0.2秒~7秒であってもよい。
【0013】
本発明の高周波照射方法は、本体の第1電源部から電源が供給されると、ハンドピースの第2電源部に電源を供給するステップと、ハンドピースの第2電源部に電源が供給されると、本体の冷却部にガス缶を結合し、ハンドピースにチップを結合するステップと、本体の第1制御部とハンドピースの第2制御部からエネルギー出力信号が入力されるステップと、チップの電極部を患者の皮膚に密着させるステップと、チップの電極部が患者の皮膚に密着すると、チップのデータ収集部で患者詳細情報を収集するステップと、データ収集部で収集されたデータに基づいて、患者に施術するルーチンを第1制御部で生成するステップと、前記第1制御部で生成されたルーチンに基づいて、本体の冷却部から冷却ガスがユーザーの皮膚に出力されて皮膚の表面を冷却させるステップと、本体のエネルギー発生部で高周波エネルギーが生成されると、ハンドピースのエネルギー伝達部を介してチップの電極部へ高周波エネルギーを照射するステップと、本体の第1制御部とハンドピースの第2制御部からエネルギー出力信号が入力されたか否かを判断するステップと、前記第1制御部と第2制御部からエネルギー出力信号が入力されたか否かを判断するステップで、エネルギー出力信号が入力されたと判断される場合、生成された施術ルーチンに基づいて、再び、本体の冷却部で冷却ガスを照射するステップから、本体の第1制御部とハンドピースの第2制御部からエネルギー出力信号が入力されたか否かを判断するステップまでを繰り返し行うステップと、を含んで構成できる。
【0014】
前記チップのデータ収集部で患者詳細情報を収集するステップで、収集される患者詳細情報は、患者のインピーダンス値、皮膚表面温度及び皮膚色値のうちのいずれか一つであってもよい。
【0015】
前記データ収集部で収集されたデータに基づいて、患者に施術するルーチンを第1制御部で生成するステップで、生成されるルーチンは、冷却ガス照射回数、高周波エネルギー照射回数、冷却ガス照射時間、高周波エネルギー照射時間、冷却ガス照射量及び高周波エネルギー照射量のうちの少なくとも一つであってもよい。
【0016】
前記高周波エネルギー照射回数は、連続2回~8回であってもよい。
【発明の効果】
【0017】
このような特徴によれば、本発明は、電極の適正温度到達時間を減らすことができるという効果がある。
【0018】
また、1回の照射時間を短縮することにより、長い照射時間に比べて、火傷を防止するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の一実施形態による高周波出力装置の構成図である。
図2】本発明の一実施形態による高周波出力装置の模式図である。
図3】本発明の一実施形態による高周波出力装置の一部を図式化した例示図である。
図4】本発明の一実施形態による高周波出力装置の高周波照射時間と冷却照射時間を示すグラフである。
図5】本発明の一実施形態による高周波出力装置の制御方法に関するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施し得るように詳細に説明する。ところが、本発明は、多様な形態で実現でき、ここで説明する実施形態に限定されない。そして、図面において本発明を明確に説明するために、説明と関係のない部分は省略し、明細書全体にわたって、同様の部分については同様の図面符号を付した。
【0021】
明細書全体において、ある部分が他の部分に「連結(接続、接触、結合)」されているとするとき、これは、「直接に連結」されている場合だけでなく、それらの間に別の部材を介在して「間接に連結」されている場合も含む。また、ある部分がある構成要素を「含む」とするとき、これは特に反対の記載がない限り、他の構成要素を除外するのではなく、他の構成要素をさらに備えることができることを意味する。
【0022】
本明細書で使用した用語は、単に特定の実施形態を説明するために使用されたもので、本発明を限定するものではない。単数の表現は、文脈上明白に異なる意味ではない限り、複数の表現を含む。本明細書において、「含む」または「有する」などの用語は、明細書上に記載された特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部品またはこれらの組み合わせが存在することを指定しようとするもので、一つまたはそれ以上の他の特徴や数字、ステップ、動作、構成要素、部品またはこれらの組み合わせの存在または付加の可能性を予め排除しないものと理解されるべきである。
【0023】
以下、添付図面を参照して、本発明の一実施形態による高周波出力装置及びその制御方法について説明する。
【0024】
図1は、本発明の一実施形態による高周波出力装置の構成図であり、図2は、本発明の一実施形態による高周波出力装置の模式図であり、図3は、本発明の一実施形態による高周波出力装置の一部を図式化した例示図であり、図4は、本発明の一実施形態による高周波出力装置の高周波照射時間と冷却照射時間を示すグラフである。
【0025】
図1図4を参照すると、高周波出力装置は、全般的な動作制御を行う本体10と、前記本体10に接続されており、本体の電力を受けて作動するハンドピース20と、前記ハンドピース20の一側面に結着され、ユーザーの皮膚に密着するチップ30と、を含んで構成される。
【0026】
前記本体10は、本体10の内部に結合されており、電源が作動し、作動に必要な電源を供給する第1電源部11と、前記本体10の内部に結合されており、前記第1電源部11の電力を受けて動作制御を実行する第1制御部12と、前記本体10の上端部の一側に結合されており、前記制御部12で動作制御を行うために施術者とユーザーに提供される第1ディスプレイ部13と、前記本体10の内部の第1制御部12に取り付けられており、前記第1制御部12で動作制御に必要なデータを含んでいる記憶部14と、前記本体10の内部に取り付けられており、前記電源部11の電力を受けて高周波エネルギーを発生するエネルギー発生部15と、前記第1電源部11の電力を受けて皮膚に冷却ガスを照射することができるようにガス缶(図示せず)を結着することができる冷却部16と、を含んで構成される。
【0027】
前記ハンドピース20は、ハンドピース20の内側面の上部に結合され、前記本体10の第1電源部11から電力を有線で受けてハンドピース20の動作を可能にする第2電源部21と、ハンドピース20の内側面に固定されており、一部はハンドピース20の外側面に複数のボタン形状に突出しており、前記第2電源部21の電力を受けて動作し、前記本体10の第1制御部12と連動しており、ユーザーの直接的な制御が可能な第2制御部22と、ハンドピース20の内側面に結合されており、一部が外側面に露出しており、前記第2電源部21の電力を受けて動作し、前記第2制御部22の詳細内容をユーザーに提供する第2ディスプレイ部23と、前記本体10のエネルギー発生部15で生成されたエネルギーを受けてチップ30に伝達するエネルギー伝達部24と、前記本体10の冷却部16のガス缶から冷却ガスを伝達するためのガス伝達部25と、前記構成品をすべて含んでおり、外部の衝撃から内部の構成品を保護するケース(図示せず)と、を含んで構成される。
【0028】
前記チップ30は、チップ30の構成を含んでおり、外部の衝撃から保護し、ハンドピース20と結合される結合装置(図示せず)を含んでいるハウジング(図示せず)と、前記ハウジングの内部に結合され、ハンドピース20の第2電源部21との電気的接続を介して電源を伝達し、エネルギー伝達部24との電気的接続を介して電気信号を伝達する本体10のエネルギー発生部15から発生した高周波エネルギーが前記ハンドピース20のエネルギー伝達部24に伝達されて最終的にユーザーの皮膚に高周波エネルギーを照射する電極部31と、前記電極部31から電源を受けて動作し、患者詳細情報を測定するデータ収集部32と、前記ハウジング36の内部に形成されており、冷却ガスが本体10の冷却部16から出力されると、ハンドピース20のガス伝達部25を介して、最終的にユーザーの皮膚を冷却させるガスが注入されるチャンバー33と、を含んで構成される。
【0029】
前記第1ディスプレイ部13は、施術者に制御UIを提供し、施術者の詳細制御によって第1制御部12が作動する。
【0030】
前記記憶部14は、第1制御部12で動作に必要な詳細設定に関するデータを含んでいる。
【0031】
前記記憶部14に記憶されているデータは、高周波エネルギー照射時間、冷却ガス照射時間、高周波エネルギー出力量、冷却ガス出力量のデータを含んでおり、これに限定されない。
【0032】
前記冷却部16は、冷却ガス缶(図示せず)が結着されるケース(図示せず)と、前記ケースの末端に連結されるガス放出のためのガス出力部(図示せず)と、前記ガス出力部の一側に連結されており、ガス出力部からガスが照射されると、ハンドピース20のガス伝達部25の末端に連結されて冷却ガスを伝達する連結管(図示せず)と、をさらに含んで構成される。
【0033】
前記ハンドピース20の第2制御部22は、ハンドピース20ケースに穿設されているホール(図示せず)に挿入されて突出する形態、又はタッチ形態であることを特徴とする。
【0034】
前記ハンドピース20の第2ディスプレイ部23は、前記本体10の第1制御部12の入力値とハンドピース20の第2制御部22の入力値に応じた動作状態をユーザーと患者に表出する。
【0035】
前記ハンドピース20のガス伝達部25は、本体10の冷却部16の連結管の一側に連結されており、冷却部16からガスが放出されると、チップ30のチャンバー33に冷却ガスを伝達する。
【0036】
前記データ収集部32で収集される患者詳細情報は、患者のインピーダンス値、皮膚表面温度及び皮膚色値のいずれか一つであり、これに限定されない。
【0037】
前記チップ30の電極部31は、本体10の第1電源部11で生成された電力がハンドピース20の第2電源部21を介して伝達され、第2電源部21の一側に連結されて電力の供給を受ける第3電源部31a、31c、本体10のエネルギー発生部15で生成されたエネルギーがエネルギー伝達部24を介して伝達され、エネルギー伝達部24からエネルギーの伝達を受ける第1電極板31bと第2電極板31d、及び第1電極板31bと第2電極板31dからエネルギーを受けて最終的にユーザーの皮膚に当接して高周波エネルギーを照射する第3電極板31eを含んで構成される。
【0038】
このようなチップ30の構成によって、第3電極板31eに第1電極板31bと第2電極板31dからエネルギーを同時に伝達するので、適正温度に達する時間が短縮されるという効果がある。
【0039】
図4のグラフを参照すると、x軸は照射時間tを示し、y軸は冷却照射80と高周波照射90の照射量pを示す。
【0040】
前記冷却照射80の照射時間は、少なくとも高周波照射90よりも長いことを特徴とする。より詳細には、冷却照射80の照射時間は0.1秒~6秒であり、高周波照射90の照射時間は0.2秒~7秒であることを特徴とし、これに限定されない。
【0041】
次に、添付図面を参照して、本発明の一実施形態による高周波照射方法について詳細に説明する。
【0042】
図5は、本発明の一実施形態による高周波出力装置の制御方法に関するフローチャートである。
【0043】
図5を参照すると、まず、本体10の第1電源部11から電源が供給されると、ハンドピース20の第2電源部21に電源を供給する(S10)。
【0044】
ハンドピース20の第2電源部21に電源が供給されると、本体10の冷却部16にガス缶を結合し、ハンドピース20にチップ30を結合する(S11)。
【0045】
本体10の第1制御部12とハンドピース20の第2制御部22からエネルギー出力信号が入力される(S12)。
【0046】
チップ30の電極部31を患者の皮膚に密着させる(S13)。
【0047】
チップ30の電極部31が患者の皮膚に密着すると、チップ30のデータ収集部32で患者詳細情報を収集する(S14)。
【0048】
このとき、収集される患者詳細情報は、患者のインピーダンス値、皮膚表面温度及び皮膚色値のいずれかであり、これに限定されない。
【0049】
データ収集部32で収集されたデータに基づいて、患者に施術するルーチンを第1制御部12で生成する(S15)。
【0050】
このとき、生成されるルーチンは、ユーザーごとに異なり、冷却ガス照射回数、高周波エネルギー照射回数、冷却ガス照射時間、高周波エネルギー照射時間、冷却ガス照射量及び高周波エネルギー照射量のうちの少なくとも一つであることを特徴とし、これに限定されない。
【0051】
また、データ収集部32から収集されたデータのうち、ユーザーの皮膚温度に関するデータが所定の温度よりも高い場合、高周波エネルギー照射開始前の冷却ガス照射回数をさらに増やすことができる。
【0052】
前記第1制御部12で生成されたルーチンに基づいて、まず、本体10の冷却部16から冷却ガスがユーザーの皮膚に出力されて皮膚の表面を冷却させる(S16)。
【0053】
次に、本体10のエネルギー発生部15で高周波エネルギーが生成されると、ハンドピース20のエネルギー伝達部24を介してチップ30の電極部31に高周波エネルギーが照射される(S17)。
【0054】
このとき、冷却照射時間は、少なくとも高周波照射時間よりも長いことを特徴とし、冷却照射時間は0.1秒~6秒であり、高周波照射時間は0.2秒~7秒であることを特徴とし、これに限定されない。
【0055】
また、高周波エネルギー照射回数は、連続2回~8回であることを特徴とし、これに限定されない。
【0056】
次に、本体10の第1制御部12とハンドピース20の第2制御部22からエネルギー出力信号が入力されたか否かを判断する(S18)。
【0057】
前記第1制御部12と第2制御部22からエネルギー出力信号が入力されたか否かを判断するステップで、エネルギー出力信号が入力されたと判断される場合には、生成された施術ルーチンに基づいて、再び、本体10の冷却部16で冷却ガスを照射するステップ(S16)から、本体10の第1制御部12とハンドピース20の第2制御部22からエネルギー出力信号が入力されたか否かを判断するステップ(S18)までを繰り返し行うことを特徴とする。
【0058】
前記第1制御部12と第2制御部22からエネルギー出力信号が入力されたか否かを判断するステップで、エネルギー出力信号が入力されていないと判断される場合には、施術を終了する。
【0059】
以上で本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の権利範囲は、これに限定されるものではなく、次の請求の範囲で定義している本発明の基本概念を用いた当業者の様々な変形及び改良形態も本発明の権利範囲に属する。
【符号の説明】
【0060】
10 本体
11 第1電源部
12 第1制御部
13 第1ディスプレイ部
14 記憶部
15 エネルギー発生部
16 冷却部
20 ハンドピース
21 第2電源部
22 第2制御部
23 第2ディスプレイ部
24 エネルギー伝達部
25 ガス伝達部
30 チップ
31 電極部
32 データ収集部
33 チャンバー
図1
図2
図3
図4
図5