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特開2024-159449高速インラインコールドラミネートユニット
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024159449
(43)【公開日】2024-11-08
(54)【発明の名称】高速インラインコールドラミネートユニット
(51)【国際特許分類】
   B32B 37/10 20060101AFI20241031BHJP
   B65H 37/04 20060101ALI20241031BHJP
【FI】
B32B37/10
B65H37/04 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】22
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023210719
(22)【出願日】2023-12-14
(31)【優先権主張番号】18/309,573
(32)【優先日】2023-04-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】516297943
【氏名又は名称】アッコ ブランズ コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】ACCO Brands Corporation
【住所又は居所原語表記】Four Corporate Drive, Lake Zurich, Illinois 60047, U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ジェイムズ アール.ニューウェル
(72)【発明者】
【氏名】ピーター ジェイ.リー
(72)【発明者】
【氏名】ベンジャミン アール.アンダーソン
(72)【発明者】
【氏名】ピーター ディー.ホトコフスキ
【テーマコード(参考)】
3F108
4F100
【Fターム(参考)】
3F108HA02
4F100AT00A
4F100AT00E
4F100BA05
4F100BA06
4F100BA10A
4F100BA10E
4F100CB00B
4F100CB00D
4F100DG10C
(57)【要約】      (修正有)
【課題】高速コールドラミネートシステムを提供する。
【解決手段】システムは、少なくとも30ppmで供給する給紙装置に接続されたインライン使用のためのラミネーションユニットを含む。ラミネーションユニットは、ラミネート経路に沿った一組の非加熱モータ駆動式ラミネート加圧ローラと、これらのローラと出口との間のカッターとを更に含む。ダイバータゲートは、紙シートをラミネート経路に通すか、又はラミネート経路を通さずに出口に通す。システムは、モータと、ダイバータゲートと、ラミネーションユニットの機能を制御するためのコントローラとを含む。コントローラは、後続シートが加圧ローラに向かって移動する間、先行シートが中にある状態で加圧ローラを一時停止させるようにモータを制御するようにプログラムされ、それにより、先行シートの後縁と後続シートの前縁との間のラミネートされた間隔距離が所定の間隔距離に等しくなる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
高速コールドラミネートシステムであって、
給紙装置に接続されたインライン使用のために構成されたラミネーションユニットであって、少なくとも30ページ毎分のページ速度で前記給紙装置から連続した流れで供給される複数の個々の紙シートを受け取るように構成された入口を有し、出口と、前記入口と前記出口との間のラミネート経路に沿った一組の非加熱ラミネート加圧ローラと、前記一組のラミネート加圧ローラと前記出口との間に設けられたカッターとを更に含む、ラミネーションユニットと、
前記一組のラミネート加圧ローラの回転を駆動するために接続されたモータと、
前記複数の個々の紙シートのシートを前記ラミネート経路に通す第1の位置と、前記複数の個々の紙シートのシートを、前記ラミネート経路を通さずに前記出口に通す第2の位置との間で動作可能なダイバータゲートと、
前記モータ、前記ダイバータゲート、及び前記ラミネーションユニットの複数の機能を制御するように動作可能に接続されたコントローラと
を備え、
前記コントローラは、前記複数の個々の紙シートの後続シートが前記ラミネート経路に沿って前記一組のラミネート加圧ローラに向かって搬送される間、前記複数の個々の紙シートの先行シートが中にある状態で前記一組の加圧ローラを一時停止させるように前記モータを制御するようにプログラムされ、それにより、前記先行シートの後縁と前記後続シートの前縁との間のラミネートされた間隔距離が所定の間隔距離に等しくなる、
高速コールドラミネートシステム。
【請求項2】
前記所定の間隔距離は、前記ラミネートされた先行シートと後続シートとの間のトリミング及び廃棄を避けるように、前記コントローラに入力される所定の境界値の2倍である、請求項1に記載の高速コールドラミネートシステム。
【請求項3】
前記ラミネート経路に沿って前記一組のラミネートローラの上流にステアリングモジュールを更に備え、前記ステアリングモジュールは、前記個々の紙シートのそれぞれを、前記ラミネーションユニットを通る方向経路に対して方向付け及び位置決めするように動作可能である、請求項1に記載の高速コールドラミネートシステム。
【請求項4】
前記ラミネーションユニットは、前記一組のラミネート加圧ローラのすぐ上流にラミネートフィルムカートリッジレセプタクルを含み、前記ラミネートフィルムカートリッジレセプタクルは、平行なスプール軸に沿って配置された感圧ラミネートフィルムの2つの連続ロールを有する交換可能なラミネートフィルムカートリッジを収容する、請求項1に記載の高速コールドラミネートシステム。
【請求項5】
前記ラミネートフィルムカートリッジは、前記スプール軸に対して平行なスライド運動によって、前記ラミネートフィルムカートリッジレセプタクル内の動作位置への移動及び前記動作位置からの移動が可能である、請求項4に記載の高速コールドラミネートシステム。
【請求項6】
前記カッターは、前記一組の加圧ローラの下流に配置されたクランク駆動式往復ギロチンカッターアセンブリを含む、請求項1に記載の高速コールドラミネートシステム。
【請求項7】
前記ギロチンカッターアセンブリは、前記ギロチンカッターアセンブリのブレードの切断ストロークを調整するために機械的に調整可能な駆動リンクを含み、前記ギロチンカッターアセンブリは、固定の切断スティックに対する前記ブレードの切断アライメントを調整するために機械的に調整可能な支持リンクを含む、請求項6に記載の高速コールドラミネートシステム。
【請求項8】
前記切断スティックは、前記切断スティックの再構成及び/又は交換を容易にするために、前記ギロチンカッターアセンブリのフレームに取り外し可能に結合される、請求項7に記載の高速コールドラミネートシステム。
【請求項9】
前記ギロチンカッターアセンブリは、前記ギロチンカッターアセンブリのブレードへの過剰な入力移動を吸収するように動作可能な一体型補償器を有する駆動リンクを含む、請求項6に記載の高速コールドラミネートシステム。
【請求項10】
前記コントローラは、前記コントローラが、少なくとも90ページ毎分まで、前記入口でのページ速度に一致する、前記ラミネーションユニットを通る全体的な前記ページ速度を、前記ページ速度に一致する速度で前記モータを駆動することなく維持することができるように、前記入口と前記一組のラミネート加圧ローラとの間の前記紙シートの連続した流れのシートのライン速度を変更し、ラミネートの後、前記一組のラミネート加圧ローラと前記出口との間の前記シートのライン速度を変更するように構成される、請求項1に記載の高速コールドラミネートシステム。
【請求項11】
高速コールドラミネートシステムであって、
少なくとも30ページ毎分のページ速度で個々の紙シートを出力するように動作可能な給紙装置と、
前記給紙装置の前記ページ速度で前記個々の紙シートを受け取るために前記給紙装置の出口とインライン接続されたラミネーションユニットと
を備え、前記ラミネーションユニットは、
一組の非加熱ラミネート加圧ローラと、
前記一組のラミネート加圧ローラの上流にあり、前記ラミネーションユニットを通る方向経路に対して前記個々の紙シートのそれぞれを方向付け及び位置決めするように動作可能なステアリングモジュールと、
前記一組のラミネート加圧ローラの下流のカッターと、
交換可能なラミネートフィルムカートリッジを収容するラミネートフィルムカートリッジレセプタクルと、
感圧フィルムでラミネートするために前記個々の紙シートの各々を前記ラミネートフィルムカートリッジに通すためのモータと
を含み、
前記ラミネートフィルムカートリッジは、前記方向経路に対しては垂直で、前記ラミネートフィルムカートリッジのフィルムロールの軸に対しては平行である挿入軸に沿って、前記ラミネーションユニットの壁を通って、前記ラミネートフィルムカートリッジレセプタクルに挿入可能であり、
前記壁は、前記ラミネートフィルムカートリッジを通過させるための形状及びサイズにされたカットアウトと、更に、前記ラミネートフィルムカートリッジのプレシールされたラミネートフィルムテールを通過させるために前記一組のラミネート加圧ローラと位置合わせされた隣接スロットとを含み、前記壁は、前記フィルムテールを前記スロット内及び前記一組のラミネート加圧ローラ間に向けるように構成されたテーパ状ガイドを有する、
高速コールドラミネートシステム。
【請求項12】
前記ラミネートフィルムカートリッジの前記感圧フィルムは、前記カートリッジの再使用可能なフレーム部分内に選択的に固定可能な前記カートリッジの取り外し可能な再充填部分の一対のロール上に設けられる、請求項11に記載の高速コールドラミネートシステム。
【請求項13】
1つの解放動作で、前記ラミネートフィルムカートリッジをラッチ位置から解放し、前記一組のラミネート加圧ローラを分離するように動作可能な調節可能レバーを更に備える、請求項11に記載の高速コールドラミネートシステム。
【請求項14】
コントローラが、少なくとも90ページ毎分まで、前記入口でのページ速度に一致する、前記ラミネーションユニットを通る全体的な前記ページ速度を、前記ページ速度に一致する速度で前記モータを駆動することなく維持することができるように、前記一組のラミネート加圧ローラの上流及び下流の両方で前記個々の紙シートのいくつかのシートのライン速度を変更するように構成された前記コントローラを更に備える、請求項11に記載の高速コールドラミネートシステム。
【請求項15】
前記カッターは、前記一組のラミネート加圧ローラの下流に配置されたクランク駆動式往復ギロチンカッターアセンブリを含む、請求項11に記載の高速コールドラミネートシステム。
【請求項16】
前記ギロチンカッターアセンブリは、前記ギロチンカッターアセンブリのブレードの切断ストロークを調整するために機械的に調整可能な駆動リンクを含み、前記ギロチンカッターアセンブリは、固定の切断スティックに対する前記ブレードの切断アライメントを調整するために機械的に調整可能な支持リンクを含む、請求項15に記載の高速コールドラミネートシステム。
【請求項17】
前記切断スティックは、前記切断スティックの再構成及び/又は交換を容易にするために、前記ギロチンカッターアセンブリのフレームに取り外し可能に結合される、請求項16に記載の高速コールドラミネートシステム。
【請求項18】
前記ラミネートフィルムカートリッジは、前記フィルムロールの両端に配置された第1の端部及び第2の端部を含み、前記第1の端部及び前記第2の端部のそれぞれの基端部には、前記ラミネートフィルムカートリッジレセプタクルの底部に設けられたスライドレールを相互に受容するように構成されたそれぞれの底部開放チャネルが形成されている、請求項11に記載の高速コールドラミネートシステム。
【請求項19】
高速コールドラミネートシステムであって、
感圧ラミネートフィルムの2つのロールを有するラミネートフィルムカートリッジであって、前記ラミネートシステムのカートリッジレセプタクル内に受容可能である、ラミネートフィルムカートリッジと、
前記一組のラミネート加圧ローラの上流にあり、方向経路に対して個々の紙シートを方向付け及び位置決めするように動作可能なステアリングモジュールと、
前記一組のラミネート加圧ローラの下流にあり、個々の紙シートを含むある長さの前記ラミネートフィルムを、前記ロール上の残りのラミネートフィルムから切断するように動作可能なカッターと、
前記ラミネートシステムを通る個々の紙シートの搬送を制御するように動作可能なコントローラであって、前記コントローラは、前記ラミネートフィルムカートリッジのEEPROMと双方向通信するようにプログラムされ、前記EEPROMは、前記ラミネートフィルムに関して前記コントローラに情報を提供し、前記コントローラは、前記ラミネートシステム内のラミネートフィルム消費量を追跡するように構成される、コントローラと
を備え、
前記コントローラは、前記コントローラによって追跡された前記ラミネートフィルム消費量に基づいて、前記ラミネートフィルムカートリッジの前記EEPROMを、前記ラミネートシステム内での使用中、その現在の残りのフィルム長で定期的に更新するようにプログラムされる、
高速コールドラミネートシステム。
【請求項20】
前記コントローラは、前記ラミネートフィルムカートリッジが前記ラミネートシステムの前記カートリッジレセプタクルに挿入されると、前記ラミネートフィルムカートリッジの前記現在の残りのフィルム長を読み取るように構成される、請求項19に記載の高速コールドラミネートシステム。
【請求項21】
前記ラミネートフィルムカートリッジは、前記ラミネートシステム内のセンサによって検出可能なロール終了フラグを含み、前記センサによって前記ロール終了フラグが検出されると、前記コントローラは、前記EEPROMに記憶された前記現在の残りのフィルム長を上書きするように構成される、請求項20に記載の高速コールドラミネートシステム。
【請求項22】
前記ラミネートフィルムロールは、前記カートリッジの再使用可能なフレーム部分に選択的に固定可能な前記カートリッジの取り外し可能な再充填部分として提供され、前記EEPROMは、前記再使用可能なフレーム部分と接合されたときに露出されたままである位置で前記取り外し可能な再充填部分上に設けられる、請求項19に記載の高速コールドラミネートシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2つの透明な接着剤塗布フィルムの間に、シート媒体、例えば、プリンタからの紙シートをラミネートすることに関する。
【発明の概要】
【0002】
一態様では、本開示は、給紙装置に接続されたインライン使用のために構成されたラミネーションユニットを含む高速コールドラミネートシステムを提供する。ラミネーションユニットは、少なくとも30ページ毎分のページ速度で給紙装置から連続した流れで供給される複数の個々の紙シートを受け取るように構成された入口を有する。ラミネーションユニットは、出口と、入口と出口との間のラミネート経路に沿った一組の非加熱ラミネート加圧ローラと、一組のラミネート加圧ローラと出口との間のカッターとを更に含む。システムはまた、一組のラミネート加圧ローラの回転を駆動するためのモータを含む。システムはまた、複数の個々の紙シートのシートをラミネート経路に通すか、又はラミネート経路を通さずに出口に通すダイバータゲートを含む。システムは、モータと、ダイバータゲートと、ラミネーションユニットの複数の機能を制御するためのコントローラとを含む。コントローラは、モータを制御して、複数の個々の紙シートの後続シートがラミネート経路に沿って一組のラミネート加圧ローラに向かって搬送される間、複数の個々の紙シートの先行シートが中にある状態で一組の加圧ローラを一時停止させるようにプログラムされる。これにより、先行シートの後縁と後続シートの前縁との間のラミネートされた間隔距離を所定の間隔距離に等しくすることができる。
【0003】
別の態様では、本開示は、少なくとも30ページ毎分のページ速度で個々の紙シートを出力するように動作可能な給紙装置を含む高速コールドラミネートシステムを提供する。システムはまた、給紙装置のページ速度で個々の紙シートを受け取るために、給紙装置の出口とインライン接続されたラミネーションユニットを含む。ラミネーションユニットは、一組の非加熱ラミネート加圧ローラと、一組のラミネート加圧ローラの上流のステアリングモジュールと、一組のラミネート加圧ローラの下流のカッターとを含む。ステアリングモジュールは、ラミネーションユニットを通る方向経路に対して各個々の紙シートを位置決め及び方向付けする。ラミネーションユニットは更に、交換可能なラミネートフィルムカートリッジを有するラミネートフィルムカートリッジレセプタクルと、感圧フィルムでラミネートするために紙シートをラミネートフィルムカートリッジに通すためのモータとを含む。ラミネートフィルムカートリッジは、方向経路に対しては垂直で、ラミネートフィルムカートリッジのフィルムロールの軸に対しては平行である挿入軸に沿って、ラミネーションユニットの壁を通して、ラミネートフィルムカートリッジレセプタクルに挿入可能である。壁は、ラミネートフィルムカートリッジを通過させるための形状及びサイズにされたカットアウトを含む。壁は更に、一組のラミネート加圧ローラと整列された隣接スロットと、ラミネートフィルムカートリッジのフィルムテールをスロット内及び一組のラミネート加圧ローラ間に向けるためのテーパ状ガイドとを含む。
【0004】
別の態様では、本開示は、感圧ラミネートフィルムの2つのロールを有するラミネートフィルムカートリッジを含む高速コールドラミネートシステムを提供する。ラミネートフィルムカートリッジは、ラミネートシステムのカートリッジレセプタクル内に受容可能である。システムは、一組のラミネート加圧ローラの上流のステアリングモジュールと、一組のラミネート加圧ローラの下流のカッターとを更に含む。ステアリングモジュールは、方向経路に対して個々の紙シートを方向付け及び位置決めするように動作可能である。カッターは、個々の紙シートを含むある長さのラミネートフィルムを、ロール上の残りのラミネートフィルムから切断する。システムは、ラミネートシステムを通る個々の紙シートの搬送を制御し、ラミネートフィルムカートリッジのEEPROMと双方向通信するようにプログラムされたコントローラを含む。EEPROMは、ラミネートフィルムに関してコントローラに情報を提供し、コントローラは、ラミネートシステム内のラミネートフィルム消費量を追跡する。コントローラは更に、コントローラによって追跡されたラミネートフィルム消費量に基づいて、ラミネートフィルムカートリッジのEEPROMを、ラミネートシステム内で使用中、現在の残りのフィルム長で定期的に更新するようにプログラムされる。
【0005】
本発明の他の態様は、詳細な説明及び添付の図面を考慮することによって明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】本発明の一構成によるインラインラミネーションユニットを含む印刷システムの部分斜視図である。
図2図1のラミネーションユニットの部分斜視図である。
図3図2のラミネーションユニットのガイド部材の一部の斜視図であり、第1、第2、及び第3の後縁センサ素子を示す。
図4】ラミネーションユニット及びラミネートフィルムカートリッジレセプタクルの側壁カットアウトの斜視図である。
図5】ラミネーションユニット、ラミネートフィルムカートリッジレセプタクル、及びユニット内にスライドする交換可能なラミネートフィルムカートリッジの斜視図である。
図6】ラミネーションユニット、ラミネートフィルムカートリッジレセプタクル、及びユニット内の交換可能なラミネートフィルムカートリッジの斜視図である。
図7】ラミネーションユニットの部分正面図である。
図8】交換可能なラミネートフィルムカートリッジの斜視図である。
図8A図8の交換可能なラミネートフィルムカートリッジの分解組立図である。
図9】カッターユニットの正面図である。
図9A】別の実施形態によるカッターユニットの正面図である。
図10A】先行シートの後縁と後続シートの前縁との間のラミネートされた間隔距離が所定の間隔距離に等しくなるように、後続シートがラミネート経路に沿って搬送されている間、先行シートを有する一組の加圧ローラの概略側面図である。
図10B】先行シートの後縁と後続シートの前縁との間のラミネートされた間隔距離が所定の間隔距離に等しくなるように、後続シートがラミネート経路に沿って搬送されている間、先行シートを有する一組の加圧ローラの別の概略側面図である。
図11】加圧ローラによって一緒にラミネートされた図10A、10Bの先行シート及び後続シートの上面図である。
図12】ロール終了フラグ付きのラミネートフィルムロールを含む、交換可能なラミネートフィルムカートリッジロールの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
図1を参照すると、印刷システム1は、印刷デバイス2に結合されたラミネーションユニット10を含む。以下で更に詳細に説明するように、印刷デバイス2は、自動給紙装置として機能し、ラミネーションユニット10は、印刷デバイス2によって設定されたページ速度を維持しながら、印刷デバイス2からの個々の紙シートの連続した流れを処理し得る。印刷システム1は、第1のコントローラ3と、1つ又は複数の材料投入レセプタクル4と、写真複写機又はスキャナ6と、材料出力部8とを更に含む。材料投入レセプタクル4は、寸法及びタイプ(例えば、紙のスタイル及び色)が異なる複数の材料を収容する。第1のコントローラ3は、印刷システム1の全てのデバイスの少なくともいくつかの側面を制御するとともに、追加の専用デバイスコントローラと任意選択で通信するように構成することができる。第1のコントローラ3は、印刷デバイス2に動作可能に接続して、材料投入レセプタクル4から放出された材料が印刷されるように制御する。印刷デバイス2は、様々な印刷ジョブ又はタスクを受信するために情報ネットワークに接続することができるが、印刷デバイス2は、印刷ジョブに対応するデータを受信する代替手段を有してもよい。印刷システム1は、後処理のために印刷デバイス2に結合された様々なデバイス(例えば、ホールパンチャー、カッター、ラミネータ、ラベラー)を含み得る。ラミネーションユニット10を含むデバイスは、材料出力部8に結合する。インラインホールパンチャーの一例は、出願人の先行米国特許第9,579,815号に提供されており、その内容全体は、参照により本明細書に組み込まれる。インライン接続された後処理デバイスとして、ラミネーションユニット10は、ラミネートされるべきシートをプリンタから搬送、バッファリング、及び装填する必要をなくす。むしろ、特定のジョブのためのシートは、自動的に処理され、印刷デバイス2からラミネーションユニット10に連続的に供給され、ピックアップのために印刷システム1の材料出力部8に到着する。材料出力部8は、ラミネートされていない印刷シート、ラミネートされた印刷シート、及び少なくとも1つの追加のインライン接続された後処理デバイス(図示せず)で処理された印刷シートを受け取り得る。
【0008】
図示されるようなインライン印刷システム1では、印刷デバイス2は、ラミネーションユニット10に紙シートを選択的に供給するように構成されており、ラミネートされるべきシートを別のソースから受け取ることができない。しかしながら、他の実施形態では、印刷システム1は、システムに紙を供給するために、ラミネーションユニット10の上流に接続された、インターポーザと呼ばれる追加の別個の給紙装置を備える。インターポーザは、印刷デバイス2の後に追加されるデバイスであり、紙シートが印刷デバイス2を通過することなくラミネーションユニット10に直接送られることを可能にする。更に他の実施形態では、ラミネーションユニット10は、(印刷デバイス2なしで)スタンドアロンで使用するように構成されることができ、任意の適切な構造の自動供給装置によって供給されることができる。
【0009】
ラミネーションユニット10及び任意選択で追加のインラインデバイスを含む印刷システム1は、単一のワークフローに沿って接続されたデバイスの連続シーケンスを構成し、各シートが移動する経路を決定するための特定の決定制御を有する。インライン印刷システム1は、様々なデバイスの生産ラインを具現化し、各デバイスは、そこを通って処理されるシートを修正するように動作可能である。各デバイスは、シートが、いかなる修正も受けず、入ったときと同じ形態でデバイスを出ることができるバイパス経路を含むように構成することもできる。実際には、多くのシートが印刷デバイス2によって印刷され、印刷デバイス2から変更されずに印刷システム1の残りの部分を通過し得る。
【0010】
図2図7は、ラミネーションユニット10を更に詳細に示す。ラミネーションユニット10は、材料がラミネーションユニット10を通過するときに紙又は他の材料のシートをラミネートするように動作可能なデバイスである。ラミネーションユニット10は、図1の印刷システム1の印刷デバイス2などの様々な上流デバイスと共に使用され、それに結合されて、透明又は半透明のフィルムの2つのプライの間に各シートを接着することによって、自動的に供給される一連のシートをラミネートし得る。後述するように、ラミネーションユニット10はまた、個々のラミネート製品が出力されるように、ラミネートされたシートを互いに分離するように構成される。
【0011】
図2及び図3を参照すると、ラミネーションユニット10は、高速ページ速度で印刷デバイス2(又は他の給紙装置)から連続した流れで供給される複数の個々の紙シートを受け取るように構成された入口15を含む。ページ速度は、ラミネーションユニット10を特に考慮することなく、印刷デバイス2によって設定され得る。特に、印刷デバイス2によって出力されるページ速度は、ジョブのシートがラミネーションユニット10においてラミネートされるか否かにかかわらず、同じとすることができる。ページ速度は、少なくとも30ページ毎分とすることができる。いくつかの構成では、ラミネーションユニット10は、少なくとも90ページ毎分のページ速度で動作することができる。いくつかの構成では、ラミネーションユニット10は、少なくとも140ページ毎分のページ速度で動作することができる。ページ速度は、1分当たりに処理されるレター(US)又はA4サイズのシートの数である。しかしながら、ラミネーションユニット10は、これらの特定のシートサイズに限定されず、11インチ×17インチのシート又はA3サイズのシートを含むがこれらに限定されない他のサイズのシートに対して動作することができる。いくつかの構成では、ラミネーションユニット10は、1300mm以下の長さのバナー長さのシートに対して動作することができる。ラミネーションユニット10は、ラミネーションユニット10の入口15と出口17との間にラミネート経路16を更に含み、上述のページ速度は、ラミネート経路16を通して達成することができる。ラミネート経路16に沿って、ラミネーションライン速度は、出口17でのページ速度を入口15でのページ速度と等しくなるように維持しつつ、加速、減速、又は更には一時停止など、部分的に変化する場合がある。ラミネーションユニット10を通過する全てのシートは、ラミネートされているか否かにかかわらず、同じ出口17を介してラミネーションユニット10を出る。他の構成では、ラミネーションユニット10は、複数の出口又は出力トレイを有することができる。ラミネーションユニット10の下流で、シートは、複数の異なる経路をとって、印刷システム1の材料出力部8に到達することができる。
【0012】
印刷システム1は、印刷システム1の各ステーション又はデバイス内で一貫したページ速度で連続的に動作する。これにより、タスク間でシートをバッファリングしたり積み上げたりする必要がなくなる。そのため、ラミネーションユニット10の全体的なページ速度は、即時バッファなしでインライン接続されたときの印刷デバイス2のページ速度と一致する。これにもかかわらず、シートは、以下で更に詳細に説明するように、入口15及び出口17で測定される全体的なページ速度よりも低い又は高いページ速度でラミネートされ得る。
【0013】
図2を参照すると、ラミネーションユニット10は、ガイド部材18を少なくとも部分的に取り囲む筐体14を含む。図示されたガイド部材18は、U字形状のガイド部材18であるが、他の構造は、図示されたものとは異なる形状及びサイズを含む。図2及び図3を参照すると、ガイド部材18は、第1のU字形部材22及び第2のU字形部材26を含み、これらの部材は一緒に、それらの間にラミネート経路16を画定する。ガイド部材18は、図3の矢印によって示されるような移動方向に沿ってガイド部材18を通して1つ又は複数のシートを案内する複数組のローラを含む。複数組のローラは、入口15とラミネートが行われる点との間で指定された速度までシートの各々を加速又は減速するように動作可能な加速ローラ35Uを含む。上流の加速ローラ35Uは、連続した流れを確保し、これにより、材料間に隙間ができる。特に、シートは、入口15から、全体的なページ速度に対応する速度を超える速度まで加速され得る。これにより、ラミネート中の後続の減速及び可能な一時停止が可能になり、その後、ラミネーションユニット10へのシート供給のページ速度に対応する速度まで、(例えば、下流の加速ローラ35Dによって)ラミネーションの点と出口17との間で再加速される。
【0014】
ガイド部材18は、複数の個々の紙シートのシートをラミネート経路16に送る第1の位置と、複数の個々の紙シートのシートを、ラミネート経路16を通さずに(すなわち、それらのシートのラミネーションを回避して)出口17に送る第2の位置との間で動作可能なダイバータゲート36を含む。ダイバータゲート36は、いくつかの構成では、ソレノイドで作動させることができる。
【0015】
ガイド部材18は、U字形状のガイド部材18の上端に配置された材料受容部38及び材料排出部42を更に含む。材料受容部38は、1つ又は複数の紙シートを(例えば、プリンタ又は他のデバイスから)受容し、材料排出部42は、1つ又は複数の紙シートがラミネート経路16を通って移動した後に、1つ又は複数の紙シートを(例えば、トレイ又は他の貯蔵媒体に、又は切断及び/又は製本機などの別の後処理デバイスに)排出する。図示された構造は、特定の移動方向(すなわち、U字形の経路を通って右から左に移動する)を示しているが、他の構造では、移動方向は、図示されたものと異なっていてもよい。
【0016】
材料受容部38は、材料の長さを検知して材料のサイズを決定するための経路入口センサ44を更に含む。経路入口センサ44は、材料サイズをラミネーションユニット10に送るように構成される。
【0017】
材料がラミネーションユニット10を通過するとき、その全体がプリンタの出力ページ速度と一致し、その通常速度又は全速度を維持することができる。しかしながら、シートの速度は、ラミネーションユニット10全体にわたって一定のままである必要はない。ある箇所で減速したい場合、シートは他の箇所で加速する必要がある。連続した流れを確保するために、加速ローラ35U、35Dは、材料受容部38に入るその初期速度にかかわらず、材料の速度を調整する。いくつかの構成では、これにより、ラミネーションユニット10への出入りで測定される広範囲のページ速度(すなわち、印刷システム1のページ速度)に対して固定のページ速度でラミネーションを行うことができる。
【0018】
図3及び図7を参照すると、ラミネーションユニット10は、アライメントセンサ46を含む。センサ46は、ラミネート経路16に隣接して配置され、紙のシートがラミネート経路16を通って移動するときに、移動方向に対して平行に延在するシートの縁部の位置を検出する。ラミネーションユニット10内では、これは、シートの側縁と考えられるが、シートの「上部」又は「下部」であってもよい(すなわち、縦向きに従って)。センサ46は、シートをセンタリングするための情報をラミネーションユニット10に提供する。特に、シートは、移動方向に対して垂直な方向にシフトされてもよい。センサ46は、移動方向に対して垂直に配置された一列のセンサ(例えば、2つのセンサ素子)を含むセンサユニット又はアセンブリとすることができる。
【0019】
引き続き図3及び図7を参照すると、ラミネーションユニット10はまた、第2のアライメントセンサ、又は特にスキューセンサ50を含む。スキューセンサ50は、ラミネート経路16に隣接して配置され、紙のシートがラミネート経路16を通って移動するときに紙のシートの前縁を検出する。前縁の角度は、センサ50から決定することができる。センサ50は、移動方向に対して垂直に配置された一列のセンサ(例えば、3つ又は5つのセンサ素子)を含むセンサユニット又はアセンブリとすることができる。
【0020】
図1及び図4図7を参照すると、ラミネーションユニット10は、ラミネート経路16に沿った一組の非加熱ラミネート加圧ローラ66と、ラミネートフィルムカートリッジ78(図3)とを含む。加圧ローラ66は、U字形状のガイド部材18のほぼ底部に配置されている。センサ44、46、及び50は、入口15と加圧ローラ66との間に配置され、1つ又は複数(例えば、スキューセンサ50の中央センサ素子のみ)を使用して、ラミネート経路16を通過する異なる紙シートの前縁及び/又は後縁の位置を検出する。シート縁部検出に少なくとも部分的に基づいて、ラミネート加圧ローラ66は、前縁及び/又は後縁の検出された位置に基づいてシート材料をラミネートするためにラミネーションユニット10の停止/開始を制御するように選択的に作動するように制御される。図示されるように、センサ44、46、50は全て、ラミネートフィルムカートリッジ78の上流に位置している。センサ(複数可)44、46、及び50は、ラミネーションユニット10(図1)のラミネーションコントローラ59と通信して、コントローラ59がセンサ(複数可)44、46、及び50から信号を受信し、信号をラミネーションユニット10に通信することができるようにする。ラミネーションユニット10のコントローラ59は、印刷システム1の第1のコントローラ3と動作可能に通信する。コントローラ59は更に、モータ61、ダイバータゲート36、及び以下で更に詳細に説明されるものを含むラミネーションユニット10の複数の機能を制御するように動作可能に接続される。
【0021】
ラミネーションユニット10のステアリングモジュール60は、加圧ローラ66及びカートリッジ78の上流に設けられる。ステアリングモジュール60は、モータ61と、スキューセンサ50に動作可能に接続された、独立して駆動される複数の駆動ローラ62とを含む。ステアリングモジュール60は、ラミネーションユニット10を通る方向経路に対して、個々の紙シートのそれぞれを方向付け及び位置決めするように動作可能である。スキューセンサ50は、シートのスキュー角をなくすように駆動ローラ62の速度を調整するための情報をコントローラ59に送る。シートの前縁は、移動方向に対して垂直に配置される。モータ61は、コントローラ59に動作可能に接続され、コントローラ59で生成された制御信号に基づいて駆動ローラ62を駆動する。1組又は複数組の上流ローラのソレノイド(複数可)79は、ステアリングモジュール60で操作されている間、1組又は複数組の上流ローラに依然として長いシートが存在する場合、シート上のローラのグリップを解放するように作動させることができる。
【0022】
更に図7を参照すると、ラミネーションユニット10は、ラミネート経路16(図3)に沿ってラミネートフィルムカートリッジレセプタクル74を更に含む。ラミネートフィルムカートリッジレセプタクル74は、交換可能なラミネートフィルムカートリッジ78を収容し、受容する。図4図7に示すように、スライドレール80は、ラミネートフィルムカートリッジ78と係合するためにラミネートフィルムカートリッジレセプタクル74内に突出している。スライドレール80は、ラミネート経路16に対して垂直に延在する。図示されるように、スライドレール80は、カートリッジレセプタクル74の底部に設けられ、ラミネートフィルムカートリッジ78(図8及び図12)の対応するチャネル(複数可)109と係合するが、ラミネートフィルムカートリッジ78の構成に応じて他の位置も任意である。以下に別に説明するフィルムカートリッジ78は、ラミネート加圧ローラ66で使用するための感圧ラミネートフィルム90の供給源を含む。ラミネーションユニット10は、カートリッジ78へのアクセスを可能にするカットアウト86を有する壁又はアクセスパネル82を更に含む。カットアウト86は、ラミネートフィルムカートリッジ78を通過させるための形状及びサイズにされる。カットアウト86の形状は、ラミネーションユニット10の他の部分の全て又はほとんどがパネル82によって隠されるように、カートリッジ78の輪郭に合わせて構成される。いくつかの実施形態では、ラミネーションユニット10は、キャビネット又は筐体14内にスライド可能に(例えば、レール上に)取り付けられることができ、ラミネーションユニット10の少なくとも一部は、交換のためにカートリッジ78を取り外しし易くするために、筐体14内の動作位置から外にスライドすることができる。
【0023】
パネル82はまた、ラミネートフィルムカートリッジ78のプレシールされたラミネートフィルムテール87を通過させるために(すなわち、2つのロール90のフィルムが互いに接着される場所)一組のラミネート加圧ローラ66と位置合わせされたカットアウト86に隣接するスロット85を含む。パネル82は更に、フィルムテール87をスロット85内に及び一組のラミネート加圧ローラ66間に向けるように構成されたテーパ状ガイド88を含む。テーパ状ガイド88は、パネル82に結合された2つのフランジを有し、これらの間には、フィルムテール87を案内することができる隙間が設けられている。
【0024】
レバー89は、パネル82に対して移動可能に支持される。図5及び図6に示すように、レバー89は、少なくとも部分的にパネル82より上方に露出し、アクセス可能とすることができる。レバー89は、加圧ローラ66を閉じたり開いたりするように動作可能なリンク機構91に結合される。リンク機構91は、リンク機構91が閉位置又はラミネート動作位置にあるときにラミネート加圧ローラ66間に加えられる圧力を設定する、調節可能な付勢デバイス91A(図3及び図7)を含むことができる。図5及び図6を参照すると、レバー89を閉位置又はラッチ位置から開位置又はラッチ解除位置に移動させることによってカートリッジ78を取り外すことができる。例えば、レバー89によって操作されるリンク機構91は、レバーが閉じられているときは常にカートリッジ78を保持するために、図5図7に示すようにカートリッジ78の1つ又は複数の接触面78Aと係合するリンク91Bを含むか又は作動させることができる。カートリッジの接触面78Aは、相補的な形状の特徴部とリンク91Bとの相互係合を提供するように、又は示されるように、単にそれらとの摩擦係合を提供するように構成することができる。レバー89は、1回の解放動作で、ラミネートフィルムカートリッジ78をラッチ位置から解放し、一組のラミネート加圧ローラ66を分離するように動作可能である。加圧ローラ66が開位置又は隙間のある位置にある場合、フィルムテール87は、取り外しのためにラミネート加圧ローラ66からクランプ解除される。同様に、ユーザは、テーパ状ガイド88を使用して、新しい又は補充されたフィルムカートリッジ78のフィルムテール87を加圧ローラ66間に向けることができる。カートリッジレセプタクル74へのラミネートフィルムカートリッジ78の出し入れは、チャネル(複数可)109とスライドレール80との係合によって案内される。カートリッジ78の挿入後、レバー89は閉位置又はラッチ位置に戻るように操作され、カートリッジ78を動作位置に固定し、フィルムテール87をラミネート加圧ローラ66間にクランプする。
【0025】
図5及び図6に示すように、レバー89は、ばね89A(例えば、オーバーセンター引張ばね)によって付勢され得る。例えば、ばね89は、レバー89上に固定された第1の端部(リンク機構91の入力又はハンドルとしてユーザによって操作可能である)と、パネル82上の第2の端部との間に延びる。レバー89の旋回に対するばね89Aのオーバーセンター関係により、ばね89は、レバー89の位置に応じて、レバーを2つの異なる限界位置、すなわち開位置及び閉位置に付勢することができる。レバー89を閉じることで、ばね89Aは、リンク91Bを図5の上方に付勢された位置から図6の下方位置まで作動させる閉じる方向又はラッチ方向に付勢力を加えることができる。示すように、リンク91Bは、プレートの形態で提供されることができ、外側端に設けられ、リンク91Bの角度付き部分に対して支承するように配置された1つ又は複数のばね91Cによって上方に付勢されることができる。同じ閉じる動作において、レバー89はまた、上側の加圧ローラ66を下側の加圧ローラ66に向かって下方に駆動し、下側の加圧ローラに押し付ける。上側の加圧ローラ66は、長さが調整可能で、上側の加圧ローラを回転可能に支持する軸受ブロック91Dに下向きの力を加えるばね(図示せず)を含む、調整可能な付勢デバイス91Aによって駆動される。上側の加圧ローラ66を支持する両端にも同様の機構が設けられている。レバー89が開かれると、調整可能な付勢デバイス91Aのばね圧が解放され、図4に示すように、リンク機構91が更に、上側の加圧ローラ66を下側の加圧ローラ66から引き離す。いくつかの構成では、ばね89Aは排除され、レバー89は付勢されなくてもよい(すなわち、重力のみによって付勢される)。
【0026】
更に図8を参照すると、カートリッジ78は、平行なスプール軸92に沿って配置された感圧ラミネートフィルム90の一対のロールを含む。各フィルムロールは、スプール又はコアを含み、その周りにラミネートフィルム90が巻かれてロールを形成する。第1のラミネートフィルムロール90のフィルムは、シートが移動するラミネート経路の上側に放出され、第2のラミネートフィルムロール90のフィルムは下側に放出される。図7に示すように、ロール90からのラミネートフィルムは、カートリッジ78のすぐ下流のラミネート加圧ローラ66に直接延びる。ラミネートされるべき各シートは、フィルムロール90間の、カートリッジ78の中心の隙間を通過し、ラミネート加圧ローラ66によって形成されたニップに向けられる。図示のように、カートリッジ78は、テーパ状シートガイドを含むことができる。ラミネート加圧ローラ66において、シートは、2つのラミネートフィルムの、接着剤が塗布された互いに対向する側に接触する。ラミネートモータ93は、加圧ローラ66を回転させるために加圧ローラ66に動作可能に接続され、ラミネートフィルムロール90から必要な量のフィルムを引き出す。2つのロール90からのラミネートフィルムがシートを囲むように互いに接着し、シートをラミネートする。
【0027】
更に図7及び図10を参照すると、シートセンサ94は、ローラ66によって形成されたラミネートニップの下流で、ラミネート経路16に沿った各シートの移動を(前縁及び/又は後縁の検出によって)追跡する。コントローラ59は、シートがラミネート加圧ローラ66を出るときのシートの位置に関する情報をシートセンサ94から受信するようにプログラムされる。シートセンサ94は、ラミネートされたシートの後縁を検出するために使用することができ、このデータに基づいて、コントローラ59は、いつラミネート製品を停止して切断するかを決定し、例えば、シートの後縁の検出後のモータ93の所定のステップ数をカウントし、ここで、所定のステップ数は、シートセンサ94とカッターアセンブリ120によって確立された切断点との間の距離に所定の余剰分又は境界(border)を加えたものに対応する。いくつかの構成では、モータ93は、更に上流での後続シートの縁部の検出(及び、対応するより多くのモータステップ数)を含む他の情報に基づいて、切断のために停止するように制御することができる。また、前縁及び後縁が経路入口センサ44又はスキューセンサ50を通過することによってシート長が検出されると、モータ93の制御は、前縁の検出に加えて、所与のシートのシート長に関連して処理され得る。
【0028】
図10A及び図10Bは、ラミネート加圧ローラ66に遭遇する2つの連続シート96a、96bの詳細な概略図を提示し、ラミネートされたシートを切断する前にシート間の間隔を制御するための1つの任意選択の特徴を示す。上述したように、ラミネート加圧ローラ66は、回転してシートを引っ張り、ロール90からのラミネートフィルムの間にシートを接着する。コントローラ59は、1つ又は複数の検出されたシート縁部に基づいてモータ93を制御して、先行シート96aの一部が中に残っている間、一組の加圧ローラ66を一時停止させるようにプログラムされる。例えば、コントローラ59は、スキューセンサ50又は別の適切なシートセンサによる先行シート96aの後縁97aの検出後の所定の数のモータステップで、モータ93の停止を指示することができる。ラミネート経路16に沿った残りのシート(複数可)は移動し続け、それにより、先行シート96aに続く後続シート96bが先行シート96aとのシート間の隙間を縮める。停止した先行シート96aの後縁97aに対する後続シート96bの前縁97bの位置(例えば、後続シート96bをラミネート加圧ローラ66に送達するステアリングモジュール60の上流モータ61のステップをカウントすることによって、コントローラ59によって計算される)に基づいて、コントローラ59は、モータ93を制御してラミネート加圧ローラ66を再始動させ、先行シートの後縁97aと後続シートの前縁97bとの間のラミネートされた間隔距離98を所定の間隔距離に等しく設定する。所定の間隔距離98は、図11に示すように、完成ラミネート製品の所定の境界102の2倍であり得る。境界102は、それぞれのシート縁部97a、97bを越えて接着されたラミネートフィルムを表す。所定の境界102は、自動的に設定されてもよいし、ユーザによってシステムコントローラ3、59のうちの1つに入力されてもよい。図示された構造は、特定の移動方向(すなわち、右から左への移動)を示しているが、他の構造では、移動方向は、図示されたものと異なっていてもよい。
【0029】
図8及び図8Aを参照すると、交換可能なラミネートフィルムカートリッジ78は、再使用可能なフレーム部分104に選択的に固定可能な取り外し可能な再充填部分103を含むことができる。感圧ラミネートフィルムロール90は、再使用可能なフレーム部分104とは別に、取り外し可能な再充填部分103の一部として設けられる。第1及び第2のラミネートフィルムロール90は、再使用可能なフレーム部分104の内部と相補的な嵌合を形成するコネクタ(複数可)によって、所定の間隔距離で互いに接続される。ラミネートフィルムカートリッジ78の態様は、米国特許出願公開第2022/0281709号において開示されるものと同様であり得、その内容全体は、参照により本明細書に組み込まれる。カートリッジ78は、ラミネートフィルムロール90の両端に配置された第1の端部106及び第2の端部107を含む。第1の端部106及び第2の端部107のそれぞれの基端部には、ラミネートフィルムカートリッジレセプタクル74の底部に設けられたスライドレール80を相互に受容するように整列及び構成されたそれぞれの底部開放チャネル109が形成されている。スライドレール80との係合により、スプール軸92に対して平行な(すなわち、ラミネート経路16に対して垂直な)スライド移動によって、ラミネートフィルムカートリッジ78がラミネートフィルムカートリッジレセプタクル74内の動作位置への移動及びそこからの移動を制限し得る。
【0030】
カートリッジ78は、ラミネートフィルムロール90のうちの1つにおける巻き出し張力の調整を可能にするように構成されたばね式ブレーキ116を含む。ブレーキ116を調整することにより、2つのロール90間の巻き出し張力差を変化させて、完成ラミネート製品のカールを補正する。いくつかの構成では、システムの特性上、動作中に固有の量の製品カールが生じる。ブレーキ116は、この固有のカールを相殺又は補正することができるが、追加又は代替の解決策をラミネーションユニット10に提供することができる。例えば、2つのラミネート加圧ローラ66は、硬度及び/又は外径が一致しないように製造することができる。硬度及び/又は外径の差は、比較的小さくてもよく、例えば、一方のローラの外径が、他方と比較して10パーセント以下だけ小さいか、又は共通の硬度スケールで一方のローラの硬度が、他方と比較して10パーセント以下だけ低い。これらの解決策の一方又は両方は、完成ラミネート製品における自然なカールの傾向を軽減、又は完全に相殺し得る。従って、張力ブレーキ116は、微調整のために保持されてもよいし、いくつかの構造では排除されてもよい。
【0031】
更に図8及び図12を参照すると、取り外し可能な再充填部分103は、シリアルナンバー、タイプ、及び残り長の任意の組合せを含む、ラミネートフィルムロール90に関する情報を記憶するように動作可能なEEPROM110などの電子メモリデバイスを含む。EEPROM110は、コントローラ59と通信して、ユーザにエラー(例えば、紙サイズ/タイプとフィルムサイズ/タイプとの非適合性)を警告し、失敗したラミネーションジョブを回避し得る。EEPROM110は、図8に示されるように、再使用可能なフレーム部分104と接合されたときに露出されたままである位置で取り外し可能な再充填部分103上に設けられる。そのため、ラミネートフィルムカートリッジ78がレセプタクル74内の動作位置に挿入されると、EEPROM110とコントローラ59との間に(例えば、導体接点及びスプリングピンを含むシリアルペリフェラルインターフェース「SPI」コネクタ111によって)電気通信のための接続を確立することができる。電気通信のための接続は、ラミネートフィルムカートリッジ78の挿入時に自動的に行うことができ、それ以上のステップ又は動作を必要としない。コネクタ111は、カートリッジ78がラミネーションユニット10から取り外されたときに、図3のラミネーションユニット10の背面に見ることができる。コネクタ111は、EEPROM110からコントローラ59への情報を感知又は送信する1つの例示的な手段であるが、代替的な感知及び/又は通信デバイス及びプロトコルも企図される。
【0032】
EEPROM110は、コントローラ59と通信して、コントローラ59によるラミネートフィルムの使用を追跡することを可能にする。カートリッジ78の元のフィルムロール長に関するデータ及びラミネーションユニット10内の使用に関するデータが供給されると、コントローラ59は、ラミネートフィルムの残りの長さを計算し得る。コントローラ59は、EEPROM110と双方向通信するようにプログラムされている。EEPROM110は、ラミネートフィルム情報をコントローラ59に提供し、コントローラ59は、残りのラミネートフィルム長の更新された値でEEPROM110を書き換えるために、連続的に又は定期的に通信を返す。これにより、コントローラ59からの計算された残りのフィルムの量がカートリッジ78(特に再充填部分103)に記憶される。そのため、情報は、フィルムロール90の取り外し及び再挿入の影響を受けない。取り外され、同じラミネーションユニット10又は同様の別のユニットに再挿入される場合、コントローラ59は、取り外す前の最後の使用時にEEPROM110に記憶されたラミネートフィルムカートリッジ78の現在の残りのフィルム長を読み取るように構成される。その後、コントローラ59は、カートリッジ78がラミネーションユニット10内で更に使用される際、正確な開始点からEEPROM110を更新し続けることができる。
【0033】
EEPROM110とコントローラ59との間の双方向通信は、ラミネーションユニット10上のローカルディスプレイ又は印刷デバイス2のディスプレイのいずれかにおいて、ラミネーションユニット10のユーザに警告を提供するために使用することができる。警告は、ラミネートフィルムの量が少ないことをユーザに知らせ、カートリッジ78をすぐに交換する必要があるかどうかを伝えることができる。いくつかの実施形態では、ラミネートコントローラ59は、コントローラ3が残りのラミネートフィルム長に基づいて警告を発することができるように、印刷システム1のコントローラ3に伝えることができる。例えば、警告は、ラミネートフィルムの補充(例えば、カートリッジ78をの再充填)がなければ、要求された数のラミネートされるべきシートを完了することができないことを示し得る。場合によっては、ラミネーションジョブ(これは印刷ジョブ全体の一部を形成し得る)は、残っているフィルムが不十分である場合、保留又は中断されてもよい。ユーザは、印刷ジョブを開始する前にカートリッジ78を交換してもよいし、ユーザは、ラミネートフィルムを完全に使い切るのを待ってから印刷の途中で交換してもよい。低フィルム閾値に達すると、コントローラ3は、カートリッジ78が交換されるまで、低フィルム警告をトリガして維持することができる。
【0034】
図12に示すように、ラミネートフィルムロール90のうちの少なくとも1つは、フィルムの末端から指定された距離、例えば、残り3000mm又は残り1000mmに、ロール終了フラグ112(例えば、接着フラグ又は他のインジケータ)を含む。ロール終了フラグ112は、対応するセンサ112Aによって識別することができる。ロール終了フラグ112は、(コントローラ59からの)計算量とは対照的に、工場で設定された物理的なインジケータであり、ロール終了に近づいていることの確実な確認を可能にする。ロール終了フラグ112は、EEPROM110へのバックアップ又はフェイルセーフとして機能する。例えば、センサ112Aによってロール終了フラグ112が検出されると、コントローラ59は、工場で設定されたロール終了フラグ112の配置に対応する予めプログラムされた値に基づいて、EEPROM110に記憶された現在の残りのフィルム長を上書きするように構成される。これは、EEPROM110に記憶された残りのフィルムのより高い値を上書きし得る(例えば、記録されないフィルム廃棄物により、計算量に誤差が生じる場合)。いくつかの構成では、フィルム供給の終了を識別する信号(例えば、センサ112Aによるロール終了フラグ112の識別後の所定の回転数)により、コントローラ59は、加圧ローラ66が、ラミネートフィルムの終端部を、それが固定されている支持スプールから引き出そうとする場合に発生する可能性がある結合(binding)又は詰まり(jamming)を防止するために、更なるラミネートのためのハードストップを実施する。
【0035】
図9を参照すると、ラミネーションユニット10は、一組のラミネート加圧ローラ66と出口17との間に設けられたカッターアセンブリ120、すなわち単に「カッター」を含む。いくつかの構成では、カッター120は、ギロチンカッターユニット121を含む。カッター120は、駆動リンク124に結合し、駆動リンク124のためのクランクとして機能するクラッチプーリ123に動作可能に接続される切断モータ122を含む。クラッチプーリ123は、ソレノイド126によって作動可能である。駆動リンク124は、切断刃又はブレード132Aが設けられたブレードフレーム又はブレードアーム132に接続された、クラッチプーリ123と反対側の端部を有する。シートセンサ94は、カッター120の入口128に隣接して配置され、ラミネートされたシートがカッター120の入口128を通って移動するときにその後縁を検出する。シートセンサ94は、コントローラ59に信号を送り、これに応答して、コントローラは、クラッチプーリ123を作動させる信号を送る。ラミネートされたシートが切断のためにいつ停止されるべきかを決定することに関して、追加の詳細及び代替的なトリガが先の説明において議論されている。駆動リンク124は、ギロチンカッターユニット121のブレードアーム132及びブレード132Aの切断ストロークを調整するために機械的に調整可能である。駆動リンク124は、駆動リンク124の長さを調整し、それに対応して切断ストロークを調整するように動作可能な長さ調整器133(例えば、ターンバックル)を有する。ブレード132は、カッター120の基部又はフレーム140上の固定の切断スティック136に対して動作する。新しいカートリッジ78の開始又は休止期間後の新しいジョブの開始のような特定の時点では、ラミネートを開始するときに、廃棄フィルムを前縁からトリミングしなければならない。トリミングは、カッター120を作動させ、トリミングされた廃棄物を、例えばパージゲート142Aを通してゴミ箱142に廃棄することによって行われる。パージゲート142Aは、ソレノイドで作動させることができる。
【0036】
カッター120は、フレーム140からブレードアーム132を支持する複数の支持リンク134を更に含む。ブレードアーム132は、切断と切断との間に切断スティック136上でブレード132Aをホバリングさせるように構成される。支持リンク134のうちの1つは、固定の切断スティック136に対するブレードアーム132及びブレード132Aの切断アライメントを調整するために機械的に調整可能である。例えば、支持リンク134のうちの1つは、偏心軸受138を介してフレーム140に結合される。ブレードアーム132及びブレード132Aの水平度は、フレーム140内の軸受138を調整(回転)することによって調整される。軸受138は、調節されると、所望の向きにクランプされることができる。切断スティック136は、経時的に摩耗するものであり、カッター120の他の部分に影響を及ぼすことなく容易に再構成し、最終的に交換することができるように、カッター120のフレーム140に取り外し可能に結合される。ブレード132Aは、切断スティック136を裏返して第2の構成で再使用し、その耐用年数を延ばすことができるように、中心から外れて切断スティック136に接触するように構成される。切断スティック136はまた、底部が上部になるように反転させて第3の構成にすることができる。第3の構成から、切断スティック136を裏返して第4の構成にすることができる。切断スティック136は、機械的な締結具を外し、切断スティック136と共に取り外し可能なバッフル141を取り外すことによって取り外される。切断スティック136は、取り外されて再構成されるか、又は新しいものが取り付けられる。いくつかの実施形態では、切断スティック136は、プラスチックから作製されるが、他の適切な材料から作製されてもよい。更に、カッター120は、異なる材料への切断スティック136の交換を容易にする。第2のブレードセンサ144は、図9に示すように、クラッチプーリ123に結合されたディスク内に収容されている。第2のブレードセンサ144は、クラッチプーリ123と共に回転して、ブレード132Aを有するブレードアーム132の移動を追跡し、次のラミネート製品がカッター120に入る前にホーム位置に戻ることを確実にする。ラミネート製品は、切断されると、出口17を通ってラミネーションユニット10を出て、取り出し用の出力トレイ上に載せられる。
【0037】
図9Aは、別の構造のカッター220を示し、これは、以下に具体的に記載されることを除いて、カッター120とほぼ同様である。従って、図9からの参照番号は、必要に応じて保持され、上記の説明が参照される。カッター220は、クラッチプーリ123をブレードアーム132に接続する駆動リンク224を含む。駆動リンク224は、図9のものと同様に、ギロチンカッターユニット121のブレードアーム132及びブレード132Aの切断ストロークを調整するために、長さ調整器133によって機械的に調整可能であり得る。しかしながら、図9Aの駆動リンク224はまた、駆動リンク224内の弾性屈曲を可能にする一体型補償器250を備える。従って、駆動リンク長又は偏心軸受138のより少ない調整で確実な切断が達成され得、これらの一方又は両方は、任意選択的に排除されてもよいし、図9と比較してより小さい範囲の調整で提供されてもよい。補償器250は、ばね254を含むことができ、これは、図示の実施形態では圧縮コイルばねとして示されている。ばね254は、ブレード132Aが切断スティック136と接触した後に、クラッチプーリ123からの任意の追加の駆動入力からのエネルギーを偏向させて蓄積するように動作可能である。ばね254内の予荷重は、いくつかの構成では、例えば、その周囲にばね254が配置されるねじ山付きシャフト上のナット258によって調節可能である。
【0038】
上記で説明され、図に示された実施形態は、例としてのみ提示され、本発明の概念及び原理に対する限定として意図されない。そのため、添付の特許請求の範囲に記載される本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、要素並びにそれらの構成及び配置の様々な変更が可能であることが、当業者には理解されよう。本発明の様々な特徴は、以下の特許請求の範囲に記載される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図8A
図9
図9A
図10A
図10B
図11
図12
【外国語明細書】