(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024159451
(43)【公開日】2024-11-08
(54)【発明の名称】排出モジュールの挿入深度が調節される収容容器のカバー装置
(51)【国際特許分類】
B65D 83/00 20060101AFI20241031BHJP
【FI】
B65D83/00 L
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023212156
(22)【出願日】2023-12-15
(31)【優先権主張番号】10-2023-0056527
(32)【優先日】2023-04-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】520307702
【氏名又は名称】セミコン テク グローバル リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100083138
【弁理士】
【氏名又は名称】相田 伸二
(74)【代理人】
【識別番号】100189625
【弁理士】
【氏名又は名称】鄭 元基
(74)【代理人】
【識別番号】100196139
【弁理士】
【氏名又は名称】相田 京子
(74)【代理人】
【識別番号】100199004
【弁理士】
【氏名又は名称】服部 洋
(72)【発明者】
【氏名】ホン スンショク
(72)【発明者】
【氏名】ムン スンショク
(72)【発明者】
【氏名】キム キョンス
(72)【発明者】
【氏名】ジャン セヒョン
【テーマコード(参考)】
3E014
【Fターム(参考)】
3E014PA01
3E014PB02
3E014PB03
3E014PD21
3E014PE11
3E014PF10
(57)【要約】 (修正有)
【課題】排出モジュールの挿入深度の調節が容易な排出モジュールを提供する
【解決手段】収容容器10の上端部に結合され、既設定された角度で上向き傾斜を持って突出された傾斜突出ユニット110を含み、収容空間12の内外部が連通される連通口が形成されるガイドモジュール100、長く配管形態に形成されて長手方向に沿う一側が前記連通口を貫いて前記収容容器10の内部に配置され、他側が外部に露出されて排出口232が形成される排出モジュール、及び前記排出モジュールの他側の一部が貫いた状態で前記傾斜突出ユニット110と固定結合されて前記排出モジュールが前記ガイドモジュール100に向かって加圧されるように形成される固定モジュール300を含み、前記固定モジュール300は前記傾斜突出ユニット110の突出された長手方向に沿って結合位置が調節されて前記排出モジュールの挿入深度を調節することを特徴とする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部にフォトレジスト水溶液が収容される収容容器の開口された部分に結合されて内部を密閉すると同時に、前記フォトレジスト水溶液を外部に排出させるカバー装置において、
前記収容容器の上端部に結合され、既設定された角度で上向き傾斜を持って突出された傾斜突出ユニットを含み、前記収容空間の内外部が連通される連通口が形成されるガイドモジュール、
長く配管形態に形成されて長手方向に沿う一側が前記連通口を貫いて前記収容容器の内部に配置され、他側が外部に露出されて排出口が形成される排出モジュール、及び
前記排出モジュールの他側の一部が貫いた状態で前記傾斜突出ユニットと固定結合され、前記排出モジュールが前記ガイドモジュールに向かって加圧されるように形成される固定モジュールを含み、
前記固定モジュールは前記傾斜突出ユニットの突出された長手方向に沿って結合位置が調節されて前記排出モジュールの挿入深度を調節する、カバー装置。
【請求項2】
前記排出モジュールは、
長手方向に沿って一部の領域で拡張形成されて前記連通口の周りに対応する周りを持ち、前記連通口の内部で挿入固定される拡張固定ユニットを含む請求項1に記載のカバー装置。
【請求項3】
前記排出モジュールは、
長く形成されて一部が前記収容容器の内部に配置されて内部に排出流路が形成される流路ユニット、及び
前記拡張固定ユニットから延長突出されて外部に露出されて、前記排出流路と延長される排出口が形成された連結ユニットをさらに含む請求項2に記載のカバー装置。
【請求項4】
前記固定モジュールは、
前記排出モジュールの他側の一部が貫通され、前記拡張固定ユニットと接触した状態で前記傾斜突出ユニットの少なくとも一部を包む結合ユニット、及び
一定長さを持って中間部が前記結合ユニットに固定され、長手方向に沿う一側が選択的に前記傾斜突出ユニットと接触して前記結合ユニットとの結合可否を調節する調節ユニットを含み、
前記調節ユニットを操作して前記拡張固定ユニットが前記収容容器の方向に加圧されて反対方向に離脱されないようにする請求項2に記載のカバー装置。
【請求項5】
前記傾斜突出ユニットは外側面の少なくとも一部に鋸歯形状を持つ係止突起部を含み、突出された長手方向に沿って複数個が連続して形成され、
前記調節ユニットは一側端部が前記係止突起部のうち少なくとも一部に噛合せられて選択的に固定される請求項4に記載のカバー装置。
【請求項6】
前記調節ユニットは、
複数個で構成されて前記結合ユニットの周りに沿って一定間隔離隔して配置される請求項4に記載のカバー装置。
【請求項7】
前記調節ユニットは、
長手方向に沿う中間部が前記結合ユニットで回転軸を持ちながら回転するように構成され、一側が前記傾斜突出ユニットに向かって加圧される復元力が作用するように構成される請求項4に記載のカバー装置。
【請求項8】
前記連通口は、
少なくとも一部の領域で前記収容容器の内部に向かって内径が減少するように形成されて圧搾固定される請求項2に記載のカバー装置。
【請求項9】
前記傾斜突出ユニットは、
前記連通口の内面に沿って少なくとも一部に形成され、中心に向かって突出されて前記拡張固定ユニットの側面と接触する突出圧迫部をさらに含む請求項8に記載のカバー装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、排出モジュールの挿入深度が調節される収容容器のカバー装置に係り、ガスを注入して内部のフォトレジスト水溶液を排出する収容容器に結合され、結合の際に排出モジュールの挿入深度を調節して端部が収容容器の底に最大限近接できるようにする排出モジュールの挿入深度が調節される収容容器のカバー装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、フォトリソグラフィ工程は一連の半導体製造工程が先行されたウェハをコーティング装置のスピンチャック(Spin chuck)上に位置させてフォトレジスト(Photoresist)をコーティング(Coating)する工程を含む。
ここで、フォトレジストはレジン(Resin)と光によって活性化が行われる感応剤としてのインヒビター(Inhibitor)と液相(Liquid state)の溶剤(Solvent)を含んでなり、このようなフォトレジストはガラス瓶からなる収容容器に収容された状態で、収容容器キャップに結合されるフォトレジスト供給管(テフロンチューブ)を通してフォトレジスト供給ラインに供給され、このようにフォトレジスト供給ラインに供給されたフォトレジストは複数のバルブと中間タンクを経由してコーティング装置に供給される。
ここで、フォトレジスト水溶液を供給するための収容容器及びこれに結合されるカバー装置が使われ、高圧の気体を収容容器の内部に供給して内部のフォトレジスト水溶液を排出し、供給管に伝達されるように構成される。
この時、収容容器にはフォトレジスト水溶液を排出し、これと共に高圧気体を内部に供給するためのカバー装置が備えられるが、収容容器の内部が高圧状態で維持されるので、排出モジュールの結合の際に挿入深度の調節が難しい問題がある。
特に、排出モジュールの場合、残余物なしに安定的に収容容器内部の水溶液を排出するために、流路の下端部が収容容器の底面に最大限近接したり接触するように配置されなければならない。
しかし、このような配置が可能であると同時に、収容容器の内部を密閉して高圧状態を維持できるようにすることには構造的な問題があり、特に、意図せずにカバー装置の一部が分離される場合、分離される部分に使用者が打たれたり、または内部のフォトレジスト水溶液が使用者の身体に一部飛散して安全事故が発生することがある。
したがって、このような問題を解決するための技術開発が必要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】韓国公開特許10‐2004‐17479号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上述した従来技術の問題点を解決するために案出された発明であって、高圧でガスを注入して内部のフォトレジスト水溶液を排出する収容容器に結合され、排出モジュールの挿入深度を段階的に調節し、端部が収容容器の底面に近接するように調節する挿入深度が調節される収容容器のカバー装置に関する。
本発明の課題は以上で言及した課題に制限されず、言及されていないまた他の課題は以下の記載から当業者に明確に理解されることができる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記目的を達成するための本発明は、内部にフォトレジスト水溶液が収容される収容容器の開口された部分に結合されて内部を密閉すると同時に、前記フォトレジスト水溶液を外部に排出させるカバー装置に係り、前記収容容器の上端部に結合され、既設定された角度で上向き傾斜を持って突出された傾斜突出ユニットを含み、前記収容空間の内外部が連通される連通口が形成されるガイドモジュール、長く配管形態に形成されて長手方向に沿う一側が前記連通口を貫いて前記収容容器の内部に配置され、他側が外部に露出されて排出口が形成される排出モジュール、及び前記排出モジュールの他側の一部が貫いた状態で前記傾斜突出ユニットと固定結合され、前記排出モジュールが前記ガイドモジュールに向かって加圧されるように形成される固定モジュールを含み、前記固定モジュールは前記傾斜突出ユニットの突出された長手方向に沿って結合位置が調節されて前記排出モジュールの挿入深度を調節する。
また、前記排出モジュールは長手方向に沿って一部の領域で拡張形成されて前記連通口の周りに対応する周りを持ち、前記連通口の内部で挿入固定される拡張固定ユニットを含むことができる。
また、前記排出モジュールは長く形成されて一部が前記収容容器の内部に配置されて内部に排出流路が形成される流路ユニット、及び前記拡張固定ユニットから延長突出されて外部に露出されて、前記排出流路と延長される排出口が形成された連結ユニットをさらに含むことができる。
また、前記固定モジュールは前記排出モジュールの他側の一部が貫通され、前記拡張固定ユニットと接触した状態で前記傾斜突出ユニットの少なくとも一部を包む結合ユニット、及び一定長さを持って中間部が前記結合ユニットに固定され、長手方向に沿う一側が選択的に前記傾斜突出ユニットと接触して前記結合ユニットとの結合可否を調節する調節ユニットを含み、前記調節ユニットを操作して前記拡張固定ユニットが前記収容容器の方向に加圧されて反対方向に離脱されないようにすることができる。
また、前記傾斜突出ユニットは外側面の少なくとも一部に鋸歯形状を持つ係止突起部を含み、突出された長手方向に沿って複数個が連続して形成され、前記調節ユニットは一側端部が前記係止突起部のうち少なくとも一部に噛合せられて選択的に固定されることができる。
【0006】
また、前記調節ユニットは複数個で構成されて前記結合ユニットの周りに沿って一定間隔離隔して配置されることができる。
また、前記調節ユニットは長手方向に沿う中間部が前記結合ユニットで回転軸を持ちながら回転するように構成され、一側が前記傾斜突出ユニットに向かって加圧される復元力が作用するように構成されることができる。
また、前記連通口は少なくとも一部の領域で前記収容容器の内部に向かって内径が減少するように形成されて圧搾固定されることができる。
また、前記傾斜突出ユニットは前記連通口の内面に沿って少なくとも一部に形成され、中心に向かって突出されて前記拡張固定ユニットの側面と接触する突出圧迫部をさらに含むことができる。
【発明の効果】
【0007】
前記課題を解決するための本発明の排出モジュールの挿入深度が調節される収容容器のカバー装置は次のような効果がある。
本発明によるカバー装置は、突出された連通口を持つガイドモジュール、連通口を貫いてフォトレジスト水溶液を外部に排出する排出モジュール、及び排出モジュールとガイドモジュールの結合を維持する固定モジュールを含み、収容容器の内部に排出モジュールが挿入固定され、ガイドモジュールと固定モジュールの結合の際に段階的に排出モジュールを加圧して挿入深度を調節することによって排出モジュールの下端部が収容容器の底に最大限近接するように調節することができる。
本発明の効果は以上で言及した効果に制限されず、言及されていないまた他の効果は請求範囲の記載から当業者に明確に理解されることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の排出モジュールの挿入深度が調節される収容容器のカバー装置の斜視図である。
【
図2】本発明の排出モジュールの挿入深度が調節される収容容器のカバー装置の細部構成を示す分解斜視図である。
【
図3】本発明の排出モジュールの挿入深度が調節される収容容器のカバー装置で内部構造を示す断面図である。
【
図4】
図1の排出モジュールの挿入深度が調節される収容容器のカバー装置で固定モジュールの構成を示す図面である。
【
図5】
図1の排出モジュールの挿入深度が調節される収容容器のカバー装置で固定モジュールがガイドモジュールと結合される状態を示す図面である。
【
図6】
図5の固定モジュールがガイドモジュールとの結合状態によって排出モジュールの端部位置が調節される状態を示す図面である。
【
図7】
図1のカバー装置でガイドモジュールの変形された形態を示す図面である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の目的が具体的に実現されることができる本発明の好ましい実施例を添付の図面を参照して説明する。本実施例を説明するにあたり、同一構成に対しては同一名称及び同一符号が使われ、これによる付加的な説明は省略する。
また、本発明の実施例を説明するにあたり、同一機能を持つ構成要素に対しては同一名称及び同一符合を使うだけであって、実質的には従来と完全に同一ではないことを予め明らかにする。
また、本発明の実施例で使った用語は、単に特定の実施例を説明するために使われたもので、本発明を限定しようとする意図ではない。単数の表現は文脈上明らかに違うことを意味しない限り、複数の表現を含む。
また、本発明の実施例において、「含む」または「持つ」などの用語は、明細書上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとするものであって、一つまたはそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものの存在または付加可能性を予め排除しないものとして理解しなければならない。
先ず、
図1ないし
図4を参照して本発明による収容容器のカバー装置について概略的に見ると次のとおりである。
図1は本発明の排出モジュールの挿入深度が調節される収容容器のカバー装置の斜視図で、
図2は本発明の排出モジュールの挿入深度が調節される収容容器のカバー装置の細部構成を示す分解斜視図である。そして、
図3は本発明の排出モジュールの挿入深度が調節される収容容器のカバー装置で内部構造を示す断面図で、
図4は
図1の排出モジュールの挿入深度が調節される収容容器のカバー装置で固定モジュールの構成を示す図面である。
本発明による収容容器のカバー装置は内部にフォトレジスト水溶液が収容される収容容器10の上部に結合されて密閉させると同時に、外部から別途高圧気体が流入され、これと共に圧力によってフォトレジスト水溶液が外部に供給されるようにする。
【0010】
図示されたように、本発明によるカバー装置は、大きくガイドモジュール100、排出モジュール200及び固定モジュール300を含み、前記ガイドモジュール100は前記収容容器10の開口された部分に結合されて収容空間12の内部を密閉すると同時に、別途連通口112を通じて前記フォトレジスト水溶液が外部に排出されるようにする。
ここで、前記収容容器10は少なくとも一部が上部に延長して形成され、既設定された角度で上向き傾斜を持って突出された形態に形成され、後述する前記固定モジュール300と結合される。
具体的に、前記ガイドモジュール100は前記収容容器10の開口された上端部に配置されて上向き傾斜を持って突出形成された傾斜突出ユニット110、及び前記傾斜突出ユニット110と連結された状態で前記収容容器10に固定結合されるカバーユニット120を含む。
前記傾斜突出ユニット110は合成樹脂からなって配管形態に形成され、一定長さで突出された形態を持ち、内部に前記収容容器10と連通される連通口112が形成される。この時、前記傾斜突出ユニット110は外側面の少なくとも一部に鋸歯形状を持つ係止突起部113を含んで、突出された長手方向に沿って複数個が連続して形成されて後述する固定モジュール300が結合される。
ここで、前記係止突起部113は複数個が鋸歯形状に形成され、前記傾斜突出ユニット110の突出された方向が前記収容容器10に向かう方向より相対的に緩やかな傾斜を持つように形成され、後述する前記固定モジュール300と結合する際に前記収容容器方向に挿入しやすくする。
そして、前記傾斜突出ユニット110は下側端部が前記収容容器10の開口部形状に対応して密閉接触可能な形態に構成され、少なくとも一部が前記カバーユニット120と結合されるように形成される。
【0011】
本実施例において、前記傾斜突出ユニット110は図示されたように、T字形態を持って下側端に周りが拡張された拡張部114が形成され、上部方向に長く突出された形態を持つ。この時、前記連通口112は上下方向に長く形成されて前記収容容器10の内部と連通される。
そして、前記カバーユニット120は前記傾斜突出ユニット110と前記収容容器10が接触した状態で離脱されずに結合状態を維持させる構成であって、前記拡張部114と連結された状態で前記収容容器10の開口部に固定結合される。
具体的に、前記カバーユニット120はリング状に形成されて前記傾斜突出ユニット110が貫通され、少なくとも一部が前記拡張部114を包んで前記収容容器10と結合される。この時、前記収容容器10には別途ネジ山が形成され、前記カバーユニット120は下側が前記収容容器10を包んでネジ山に噛合せられて固定される。
ここで、前記カバーユニット120はリング状で中央に孔が形成されて前記傾斜突出ユニット110の一部が貫通され、前記拡張部114より相対的に孔が小さく形成されることによって、前記カバーユニット120が前記収容容器10と結合する際に前記傾斜突出ユニット110が離脱されずに結合状態を維持することができる。
本実施例において、前記カバーユニット120は、2個の部材で形成されて上下方向に沿って積層形成され、これらの間に前記拡張部114が配置されて前記カバーユニット120と前記傾斜突出ユニット110が結合状態を維持することができる。
このように前記ガイドモジュール100は前記傾斜突出ユニット110及び前記カバーユニット120を含み、前記収容容器10の開口部に固定結合されて前記傾斜突出ユニット110が既設定された角度を持って上部に突出された状態で配置されるようにする。
さらに、本発明による前記傾斜突出ユニット110は、前記連通口112の少なくとも一部の領域で前記収容容器10の内部に向かって内径が減少するように形成され、後述する前記排出モジュール200の一部が前記収容容器10方向に挿入される場合、前記連通口112の内面によって圧迫されるように構成される。
【0012】
本実施例において、前記傾斜突出ユニット110は、前記連通口112の内面に沿って別途突出圧迫部130が形成され、前記排出モジュール200に形成された拡張固定ユニット220が前記連通口112内部に挿入されて前記突出圧迫部130によって加圧される。
前記突出圧迫部130の細部的構成については
図7を参照して後述する。
一方、前記排出モジュール200は長く配管形態に形成されて前記連通口112を貫いて、一側が前記収容容器10の収容空間12の内部に挿入され、他側が前記外部に露出されて排出口232が形成される。
具体的に、前記排出モジュール200は前記ガイドモジュール100を貫いた状態で結合固定されて一側が前記収容空間12の内部に配置され、他側が前記収容容器10の外部に配置されて収容された前記フォトレジスト水溶液を外部に排出する。
この時、前記排出モジュール200は前記ガイドモジュール100に結合する際に密着固定されて挿入され、排出流路とエア流路が形成され、排出流路は前記収容空間12の内部の底面に接して前記フォトレジスト水溶液を外部に排出させるように構成される。そして、残りのエア流路は前記収容空間12の上部部分と連通されて高圧気体が供給されることによって、前記ポトレジスト水溶液が圧力によって外部に排出されるようにする。
本発明において、前記排出モジュール200は長手方向に沿って一部が前記連通口112の周りに対応する周りを持って、前記連通口112の内面に挿入される形態に配置され、大きく流路ユニット210、拡張固定ユニット220及び連結ユニット230を含む。
前記流路ユニット210は長く形成されて一部が前記収容容器10の内部に配置され、内部に排出流路が形成されて、前記フォトレジスト水溶液を他側に排出できるように構成される。
具体的に、前記流路ユニット210は一般的な配管形態に長く形成され、一側が前記収容容器10の底面に接するように配置される。この時、図示されたように、前記流路ユニット210は前記ガイドモジュール100によって一定角度傾いた状態に配置され、一側が前記収容空間12で底面の端部分に接するように安着されて残余フォトレジスト水溶液を完全に排出させることができるように構成される。
【0013】
本実施例において、前記流路ユニット210は長く形成されて前記収容容器10の開口部より相対的に細く形成され、内部に前記排出流路が形成される。
一方、前記拡張固定ユニット220は前記流路ユニット210の他側に延長形成され、前記連通口112の内部に挿入固定される構成であって、前記流路ユニット210の長手方向に沿う一部の領域が拡張される形態に形成され、内部に前記排出流路が延長形成される。
具体的に、前記拡張固定ユニット220は前記連通口112の周りに対応する周り及び長さを持つことが好ましく、前記流路ユニット210の挿入の際に一緒に前記連通口112を貫いて挿入され、前記連通口112を密閉させるように構成される。
この時、前記拡張固定ユニット220は前記排出流路と別にエア流路が形成され、後述する前記連結ユニット230と連結されて前記収容空間12の内部に高圧エアが供給されることができるようにする。
本実施例において、前記拡張固定ユニット220は前記連通口112の形状に対応して円筒形状に形成され、周りに沿って少なくとも一つ以上のシーリングが備えられて、前記連通口112と接触する際に意図せずに流体が流動することを遮断する。
ここで、前記拡張固定ユニット220は後述する突出圧迫部130が側面に接触し、前記連通口112に挿入する際に無理やり嵌め込み形態で加圧されて安定的に結合状態を維持するように構成される。
一方、前記連結ユニット230は前記拡張固定ユニット220を中心に前記流路ユニット210の他側に備えられ、それぞれ前記エア流路と前記排出流路が独立的に連結されるように形成される。
具体的に、前記連結ユニット230は図示されたように、前記拡張固定ユニット220から延長突出されて外部に露出され、前記排出流路と連結される排出口232及び前記エア流路と連結される供給部234が形成される。この時、前記排出口232は前記フォトレジスト水溶液が供給される装備と連結され、前記供給部234は前記収容空間12の内部に供給される高圧のエアを供給する手段と連結され、本実施例において前記高圧エアは窒素ガスが供給される。
【0014】
本実施例において、前記連結ユニット230は図示されたように、後述する前記固定モジュール300を貫いて外部に露出される形態で構成され、それぞれ前記排出口232と供給部234が独立的に備えられる。
このように前記排出モジュール200は前記流路ユニット210、前記拡張固定ユニット220及び前記連結ユニット230を含み、一側が前記ガイドモジュール100を貫いた状態で前記拡張固定ユニット220が前記連通口112と結合される。
一方、固定モジュール300は前記排出モジュール200の他側の一部が貫いた状態で前記傾斜突出ユニット110と固定結合され、前記排出モジュール200が前記ガイドモジュール100方向に向かって加圧されるように形成される。
具体的に、前記固定モジュール300は前記排出モジュール200の他側の一部を包んで、これと同時に前記傾斜突出ユニット110に固定結合されて前記拡張固定ユニット220を加圧するように構成される。
この時、前記固定モジュール300は上端部が中央に前記拡張固定ユニット220の周りより相対的に小さい大きさの孔が形成されるリング状に形成されて前記連結ユニット230が貫通されるように構成され、前記傾斜突出ユニット110の外側面を包む形態に形成される。
そして、前記傾斜突出ユニット110は外側面の少なくとも一部に鋸歯形状を持つ係止突起部113を含み、突出された長手方向に沿って複数個が連続して形成され、前記固定モジュール300は前記傾斜突出ユニット110を包みながら少なくとも一部が前記係止突起部113と選択的に接触して固定されるように構成される。
これによって前記固定モジュール300が前記傾斜突出ユニット110の長手方向に沿って前記収容容器10方向に移動して移動する際に前記係止突起部113と固定されることによって、意図せずに前記固定モジュール300が離脱されることを防止し、前記拡張固定ユニット220が前記連通口112の内部に加圧されて結合状態を維持することができる。
【0015】
ここで、本発明による前記傾斜突出ユニット110は前記連通口112の少なくとも一部の領域で収容容器10の方向に沿って内径が減少するように形成される。そして、前記固定モジュール300によって前記拡張固定ユニット220が前記連通口112の内部に加圧されることによって、前記連通口112の内径が減少する方向に沿って加圧されて、前記連通口112が安定的に密閉されることができる。
本実施例において、前記固定モジュール300は、大きく結合ユニット310及び調節ユニット320を含み、前記結合ユニット310は前記傾斜突出ユニット110の外側面を包んで前記拡張固定ユニット220を加圧する形態で構成される。
具体的に、前記結合ユニット310は前記連結ユニット230が貫通され、前記拡張固定ユニット220と接触した状態で前記傾斜突出ユニット110を包みながら固定し、前記調節ユニット320によって前記傾斜突出ユニット110と固定される。
ここで、前記結合ユニット310は
図4に図示されたように一定の厚さを持つ円筒形状を持ち、上部は相対的に小さい内径を持つように形成され、前記流路ユニット210が貫いた状態で前記拡張固定ユニット220が上部に離脱されないように包む。
そして、前記傾斜突出ユニット110の上端部を包む形態に結合され、前記収容容器10方向に向かって位置が調節されることができるように構成される。
すなわち、前記結合ユニット310は前記傾斜突出ユニット110に前記排出モジュール200が挿入貫通された状態で前記拡張固定ユニット220を上部から包む形態で前記傾斜突出ユニット110に結合され、前記排出モジュール200の離脱を防止すると同時に挿入深度を調節することができる。
この時、前記結合ユニット310は後述する前記調節ユニット320が結合され、前記調節ユニット320を調節することによって前記傾斜突出ユニット110と選択的に固定または分離できるように構成される。
本実施例において、前記結合ユニット310は図示されたように、円筒形状を持って周りに沿って側面の一部に貫通形成された結合溝312が形成されて前記傾斜突出ユニット110の外側面の一部が露出され、前記結合溝312に前記調節ユニット320が結合されて前記傾斜突出ユニット110の外側面に選択的に接触して固定される。
【0016】
一方、前記調節ユニット320は前記結合ユニット310に備えられて選択的に前記結合ユニット310の動きを調節する構成であって、一定の長さを持って中間部が前記結合ユニット310に固定され、長手方向に沿う一側が選択的に前記傾斜突出ユニット110と接触して前記結合ユニット310との結合可否を調節する。
この時、前記調節ユニット320は前記拡張固定ユニット220が前記収容容器10の方向に加圧され、反対方向には意図せずに離脱されることを防止し、使用者の操作によって選択的に前記結合ユニット310を分離させることができるようにする。
具体的に、前記調節ユニット320は前記結合ユニット310の周りに沿って少なくとも一つ以上が備えられ、前記結合溝312に安着された状態で上下方向に配置されて長手方向に沿う中間部が前記結合ユニット310と回転できるように結合される。そして、長手方向に沿う一端部が前記係止突起部113の形状に対応するように形成されて選択的に接触する。ここで、前記調節ユニット320の長手方向に沿う一端部は少なくとも一つ以上の鋸歯を持ち、前記係止突起部113のうち、前記結合溝312を通じて露出された領域で少なくとも一部に噛み合せられて前記結合ユニット310が固定される。
これによって前記調節ユニット320の長手方向に沿う一側が前記係止突起部113に接触する際に前記結合ユニット310が前記傾斜突出ユニット110から離脱されずに前記収容容器10方向に移動するか、または結合状態を維持することができる。
これと違って、
図4に図示されたように、前記調節ユニット320の他側を加圧して一側が前記係止突起部113から分離される場合、前記結合ユニット310は前記傾斜突出ユニット110と分離可能な状態になることができる。
本実施例において、前記調節ユニット320は複数個で構成され、前記結合ユニット310の周りに沿って一定間隔離隔して配置された状態であり、使用者が前記調節ユニット320の他側を同時に加圧して操作することによって、一側が前記係止突起部113と選択的に分離または接触状態が維持されることができる。
【0017】
この時、前記調節ユニット320は長手方向に沿う中間部が前記結合ユニット310で回転軸を持って回転するように構成され、一側が前記傾斜突出ユニット110に向かって加圧される復元力が作用するように構成される。すなわち、前記調節ユニット320は前記結合ユニット310と回転できるように結合され、別途弾性部材(図示せず)を通じて復元力の提供を受けて、使用者が他側を加圧しない場合、一側が前記係止突起部113と接触状態を維持することができる。
このように本発明による前記固定モジュール300は、前記結合ユニット310及び前記調節ユニット320を含み、使用者が前記結合ユニット310を前記傾斜突出ユニット110と結合させた状態で前記収容容器10方向に加圧して前記拡張固定ユニット220、及び前記流路ユニット210が一緒に前記収容容器10方向に移動させることによって前記流路ユニット210の下端部を前記収容容器10の底面に近接するように配置させることができる。
すなわち、前記固定モジュール300は前記結合ユニット310によって前記排出モジュール200が前記連通口112を貫いた状態で加圧固定され、前記結合ユニット310が前記排出モジュール200を前記収容容器10方向に加圧する場合、前記係止突起部113と前記調節ユニット320の一側が接触して段階別に挿入深度が調節されることによって、一定水準以上前記排出モジュール200が前記収容容器10の内部に挿入されることを抑制することができる。
上述したように、本発明によるカバー装置は、前記ガイドモジュール100、前記排出モジュール200及び前記固定モジュール300を含み、前記収容容器10の内部に前記排出モジュール200が挿入固定され、前記係止突起部113と前記調節ユニット320の一端部によって前記排出モジュール200が前記収容容器10に向かって一定水準以上加圧されることを防止し、前記流路ユニット210の下端部が前記収容容器10の底面に接触したり、最大限に接するように配置することができる。
次いで、
図5及び
図6を参照して前記流路ユニット210が前記収容容器10の底面に近接するように配置される過程について見ると、次のとおりである。
【0018】
図5は
図1の排出モジュール200の挿入深度が調節される収容容器10のカバー装置で固定モジュール300がガイドモジュール100と結合される状態を示す図面で、
図6は
図5の固定モジュール300がガイドモジュール100との結合状態によって排出モジュール200の端部位置が調節される状態を示す図面である。
先ず、
図5の(a)を見ると、前記傾斜突出ユニット110に前記排出モジュール200が挿入貫通された状態で前記固定モジュール300が締結された状態である。この時、前記固定モジュール300は前記収容容器10の方向に完全に加圧されていない状態で前記拡張固定ユニット220も前記連通口112の内部に完全に挿入されない。
このような場合、
図6の(a)のように前記流路ユニット210の下端部が前記収容容器10の底面と一定距離離隔された状態で配置される。
次いで、
図5の(b)のように使用者が前記結合ユニット310を前記収容容器10の方向に加圧する場合、前記結合ユニット310と一緒に前記拡張固定ユニット220が加圧されて前記連通口112の内部に挿入され、これと連動して前記流路ユニット210が下部に移動する。
この時、前記調節ユニット320は前記係止突起部113の形状によって別途操作しなくても前記結合ユニット310が前記傾斜突出ユニット110に沿って移動して、前記排出モジュール200の挿入深度を調節することができる。
【0019】
ここで、前記係止突起部113は複数個の鋸歯が多段で連続して形成され、前記調節ユニット320の一端部は、これに対応して噛み合わせられるように形成されていて、外力によって前記結合溝312を前記収容容器10の方向に加圧する場合、段階別に前記拡張固定ユニット220の挿入深度を調節することができる。
このように前記結合ユニット310を加圧して前記拡張固定ユニット220の挿入深度を調節する場合、
図6の(b)のように前記流路ユニット210の下端部が前記収容容器10の底面に接するように移動して配置させることができる。
すなわち、本発明によるカバー装置において、前記傾斜突出ユニット110と前記調節ユニット320によって前記結合ユニット310が前記収容容器10方向に段階的加圧ができるように構成されることによって、前記排出モジュール200の挿入深度を調節して前記流路ユニット210の下端部が前記収容容器10底面に最大限接するように配置することで、残余内容物を安定的に吐出させることができ、簡単な操作で前記収容容器10と分離することができる。
次いで、
図7を参照して本発明による前記傾斜突出ユニット110の細部的構成について見ると次のとおりである。
先ず、図示された図面を見ると、前記傾斜突出ユニット110は配管形態の前記連通口112が中央に形成され、前記連通口112の内面に沿って中心に向かって突出形成されて前記拡張固定ユニット220と接触する突出圧迫部130をさらに含む。
前記突出圧迫部130は一般的な突起形態またはリング状に形成され、前記連通口112の長手方向に沿って内径が減少する形態で構成される。ここで、前記突出圧迫部130は前記拡張固定ユニット220が挿入される場合、側面を圧迫して離脱を抑制する構成であって、前記拡張固定ユニット220が加圧されて挿入されるほど側面の圧迫強度も増加するようになる。
【0020】
これによって前記固定モジュール300が前記拡張固定ユニット220を前記連通口112に向かって加圧することによって、前記突出圧迫部130も前記拡張固定ユニット220の側面を圧迫して離脱されることを最大限抑制することができる。
本実施例において、前記突出圧迫部130は図示されたように、リング状に形成されて前記連通口112の少なくとも一部の内面に形成され、長手方向に沿って一定角度傾斜を持って突出された第1斜面132、及び前記第1斜面132と連続して反対方向に傾斜を持つ第2斜面134を含む。
前記第1斜面132は既設定された角度で前記連通口112の内面で長手方向に沿って内面が徐々に減少する形態に形成され、前記第2斜面134は前記第2斜面134と反対方向に傾斜を持つように構成される。この時、前記第2斜面134は前記第1斜面132より相対的に大きい傾斜角度を持つように構成され、前記拡張固定ユニット220が前記連通口112の内部に挿入される場合、角部分が前記拡張固定ユニット220の側面を加圧するように構成される。
これによって、前記拡張固定ユニット220は前記連通口112に挿入する際に前記第1斜面132によって加圧されて側面の圧迫が増加されると同時に、第2斜面134によって反対方向にスライディングすることを抑制することができる。
このように本発明による前記傾斜突出ユニット110は前記連通口112の内面に前記突出圧迫部130を含んで前記拡張固定ユニット220を挿入する際に完全に密閉可能とさせると同時に、意図せずに反対方向に離脱することを抑制することができる。
以上のように、本発明による好ましい実施例を見て、前述された実施例以外にも本発明がその主旨や範疇から脱することなく、他の特定形態に具体化されることができるという事実は該当技術に通常の知識を有する者には自明なことである。したがって、上述された実施例は制限的なものではなく、例示的なものとして思われなければならず、これによって本発明は上述した説明に限定されず、添付の請求項の範疇及びそれ同等の範囲内で変更されることもできる。
【符号の説明】
【0021】
10:収容容器
12:収容空間
100:ガイドモジュール
110:傾斜突出ユニット
120:カバーユニット
130:突出圧迫部
200:排出モジュール
210:流路ユニット
220:拡張固定ユニット
230:連結ユニット
300:固定モジュール
310:結合ユニット
320:調節ユニット