(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024159491
(43)【公開日】2024-11-08
(54)【発明の名称】複合材検査のための合成データの作成
(51)【国際特許分類】
G01N 21/88 20060101AFI20241031BHJP
G06T 19/20 20110101ALI20241031BHJP
B64F 5/60 20170101ALN20241031BHJP
【FI】
G01N21/88 J
G06T19/20
B64F5/60
【審査請求】未請求
【請求項の数】22
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024021126
(22)【出願日】2024-02-15
(31)【優先権主張番号】18/309,640
(32)【優先日】2023-04-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】523043898
【氏名又は名称】ザ・ボーイング・カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(74)【代理人】
【識別番号】100163522
【弁理士】
【氏名又は名称】黒田 晋平
(74)【代理人】
【識別番号】100154922
【弁理士】
【氏名又は名称】崔 允辰
(72)【発明者】
【氏名】サヤタ・ゴース
(72)【発明者】
【氏名】トロイ・ウィンフリー
(72)【発明者】
【氏名】タイラー・ホームズ
(72)【発明者】
【氏名】ブランドン・ポー
(72)【発明者】
【氏名】クリスティン・エル・シェイファー
【テーマコード(参考)】
2G051
5B050
【Fターム(参考)】
2G051AA07
2G051AB01
2G051AB02
2G051AC11
2G051EB05
5B050BA06
5B050BA09
5B050BA13
5B050DA07
5B050EA07
5B050EA12
5B050FA05
(57)【要約】
【課題】本発明は、複合材検査のための合成データを作成する方法を提供する。
【解決手段】複合材製造検査のための合成データを生成する方法であって、複合材レイアップの3次元モデルを作成するステップと、複合材レイアップの3次元モデルに不一致を生成するステップと、3次元モデル空間においてカメラ位置及びカメラ方向を設定するステップと、カメラ位置及びカメラ方向から3次元モデル及び不一致の撮像画像を生成するステップと、撮像画像から二次画像を作成するステップであって、二次画像が、事前選択された検査タイプの着色を有する、作成するステップとを含む方法。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複合材製造検査のための合成データ(332)を生成する方法(600)であって、
3次元モデル空間(334)において複合材レイアップ(338)の3次元モデル(336)を作成するステップ(602)と、
前記複合材レイアップ(338)の前記3次元モデル(336)に不一致(344)を生成するステップ(604)と、
前記3次元モデル空間(334)においてカメラ位置(354)及びカメラ方向(356)を設定するステップ(606)と、
前記カメラ位置(354)及び前記カメラ方向(356)から前記3次元モデル(336)及び前記不一致(344)の撮像画像(360)を生成するステップ(608)と、
前記撮像画像(360)から二次画像(362)を作成するステップ(610)であって、前記二次画像(362)が、事前選択された検査タイプ(366)の着色(368)を有する、作成するステップ(610)と
を含む方法(600)。
【請求項2】
前記不一致(344)が、重なり合うトウ(346)、トウ間のギャップ(350)、又は異物破片(348)のうちの1つである(618)、請求項1に記載の方法(600)。
【請求項3】
部品(308)の部分(306)のレイアップ(339)を決定するステップ(612)と、
前記部品(308)の前記部分(306)の前記レイアップ(339)を使用して前記複合材レイアップ(338)の前記3次元モデル(336)を生成するステップ(614)と
をさらに含む請求項1に記載の方法(600)。
【請求項4】
前記レイアップ(339)が、複数の層(341)の複合材料(303)を備え、前記3次元モデル(336)が、複数の前記層(339)の複合材料(303)と同一に配置された複数の層(340)を備える(616)、請求項3に記載の方法(600)。
【請求項5】
前記二次画像(362)を作成するステップが、前記二次画像(362)を作成するために、いくつかのフィルタ(364)を前記撮像画像(360)に適用するステップ(622)を含む、請求項1に記載の方法(600)。
【請求項6】
いくつかの前記フィルタ(364)を前記撮像画像(360)に適用するステップが、IR画像の着色(368)を作成する(624)、請求項5に記載の方法(600)。
【請求項7】
前記不一致(344)が、不一致タイプを有し、いくつかの前記フィルタ(364)を前記撮像画像(360)に適用するステップが、前記不一致(344)を伴う前記二次画像(362)の画素内に、事前選択された前記検査タイプ(366)についての前記不一致タイプに特有の着色を作成する(626)、請求項5に記載の方法(600)。
【請求項8】
前記二次画像(362)を作成するステップが、前記撮像画像(360)中の前記不一致(344)の画素から色をサンプリングするステップと、前記画素についての色値を、事前選択された前記検査タイプ(366)の手持ちの画像における前記不一致(344)の不一致タイプの範囲内の値に調整するステップとを含む(628)、請求項1に記載の方法(600)。
【請求項9】
製造環境(300)において複合材敷設ヘッド(302)に取り付けられた検査システム(314)のヘッド方向(318)を決定するステップをさらに含み、前記3次元モデル空間(334)において前記カメラ位置(354)及び前記カメラ方向(356)を設定するステップが、前記ヘッド方向(318)に基づいて前記カメラ方向(356)を設定するステップを有する(620)、請求項1に記載の方法(600)。
【請求項10】
前記二次画像(362)を訓練データ(328)として不一致識別子プログラム(324)に供給するステップ(630)
をさらに含む請求項1に記載の方法(600)。
【請求項11】
複合トウ(304)が敷設された後に、前記複合トウ(304)の複数の検査画像(322)を生成するステップ(632)と、
複数の前記二次画像(330)を使用して訓練された前記不一致識別子プログラム(324)を使用して、前記複数の検査画像(322)を評価するステップ(634)と
をさらに含む請求項10に記載の方法(600)。
【請求項12】
複合材検査システム(314)を訓練する方法(700)であって、
3次元モデル(336)を含有する3次元モデル空間(334)内の所定のカメラ位置(354)及び所定のカメラ方向(356)にて、不一致(344)を伴う複合材レイアップ(338)の前記3次元モデル(336)の撮像画像(360)を、生成するステップ(702)と、
事前選択された検査タイプ(366)の着色を有する二次画像(362)を形成するために、前記撮像画像(360)を修正するステップ(704)と、
前記二次画像(362)を使用して不一致識別子プログラム(324)を訓練するステップ(706)と
を含む方法(700)。
【請求項13】
複数の検査画像(322)を形成するために、複合トウ(304)が敷設されるときに、前記複合トウ(304)を検査するステップ(716)と、
複数の前記二次画像(330)を使用して訓練された前記不一致識別子プログラム(324)を使用して、前記複数の検査画像(322)を評価するステップ(718)と
をさらに含む請求項12に記載の方法(700)。
【請求項14】
前記複合トウ(304)が、検査システム(314)を使用して検査され、前記3次元モデル空間(334)内の前記所定のカメラ方向(356)が、前記検査システム(314)のヘッド方向(318)に基づいている(720)、請求項13に記載の方法(700)。
【請求項15】
前記複合トウ(304)を検査するステップが、堆積後に、前記複合トウ(304)のIR画像を生成するステップを含む(722)、請求項13に記載の方法(700)。
【請求項16】
前記撮像画像(360)を修正するステップが、前記二次画像(362)を作成するために、いくつかのフィルタ(364)を前記撮像画像(360)に適用するステップを含む(712)、請求項12に記載の方法(700)。
【請求項17】
前記撮像画像(360)を修正するステップが、前記撮像画像(360)中の前記不一致(344)の画素から色をサンプリングするステップと、前記画素の色値を、事前選択された前記検査タイプ(366)の画像における前記不一致(344)の不一致タイプの範囲内の値に調整するステップとを含む(714)、請求項12に記載の方法(700)。
【請求項18】
製造環境(300)において複合材敷設ヘッド(302)に取り付けられた検査システム(314)のヘッド方向(318)を決定するステップ(708)と、
前記ヘッド方向(318)に基づいて、前記3次元モデル空間(334)において所定の前記カメラ位置(354)及び所定のカメラ方向(356)を設定するステップ(710)と
をさらに含む請求項12に記載の方法(700)。
【請求項19】
合成的に生成された訓練データ(328)を使用する方法(800)であって、
複数の層(340)の複合材レイアップ(338)を備える3次元モデル(336)に、不一致(344)を生成するステップ(802)と、
所定のカメラ位置(354)、及び複合材敷設ヘッド(302)に接続された検査システム(314)のヘッド方向(318)に基づく所定のカメラ方向(356)にて、前記不一致(344)及び前記3次元モデル(336)の撮像画像(360)を生成するステップ(804)と、
前記撮像画像(360)から二次画像(362)を生成するステップ(806)であって、前記二次画像(362)が、前記検査システム(314)の検査タイプの着色を有する、生成するステップ(806)と、
前記二次画像(362)を不一致識別子プログラム(324)のための訓練データ(328)として提供するステップ(808)と
を含む方法(800)。
【請求項20】
前記二次画像(362)を生成するステップ(814)が、IR画像の着色を作成するために、いくつかのフィルタ(364)を前記撮像画像(360)に適用するステップを含む、請求項19に記載の方法(800)。
【請求項21】
製造されるべき部品(308)の部分(306)のレイアップに基づいて、3次元モデル(336)を作成するステップ(810)
をさらに含む請求項19に記載の方法(800)。
【請求項22】
前記不一致(344)を生成するステップが、前記3次元モデル(336)において少なくとも1つのトウ表示を移動させるステップを含む(812)、請求項19に記載の方法(800)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、検査に関し、より詳細には、不一致識別のためのデータ訓練セットに関する。
【背景技術】
【0002】
製造における不一致を識別するために、データセットが構築されて、分類モデルを訓練する。分類モデルの品質は、不一致データの量に依存する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
したがって、前述の問題の少なくとも一部、及び他の可能性のある問題を考慮した方法並びに装置を有することが望ましいであろう。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示の一実施形態は、複合材製造検査のための合成データを生成する方法を提供する。複合材レイアップの3次元モデルが作成される。複合材レイアップの3次元モデルに不一致が生成される。3次元モデル空間において、カメラ位置及びカメラ方向が設定される。カメラ位置及びカメラ方向から、3次元モデル及び不一致の撮像画像が生成される。撮像画像から二次画像が作成され、二次画像は、事前選択された検査タイプの着色を有する。
【0005】
本開示の別の実施形態は、複合材検査システムを訓練する方法を提供する。3次元モデル空間内の所定のカメラ位置及び所定のカメラ方向にて、不一致を伴う複合材レイアップの3次元モデルの撮像画像が生成される。事前選択された検査タイプの着色を有する二次画像を形成するために、撮像画像が修正される。二次画像を使用して、不一致識別子プログラムが訓練される。
【0006】
本開示のさらに別の実施形態は、合成的に生成された訓練データを使用する方法を提供する。複数の層の複合材レイアップを含む3次元モデルに、不一致が生成される。所定のカメラ位置、及び複合材敷設ヘッドに接続された検査システムのヘッド方向に基づく所定のカメラ方向にて、不一致及び3次元モデルの撮像画像が生成される。撮像画像から二次画像が生成され、二次画像が、検査システムの検査タイプの着色を有する。二次画像が、不一致識別子プログラムのための訓練データとして提供される。
【0007】
形態及び機能は、本開示の様々な実施形態において独立して達成されることができ、或いは以下の説明及び図面を参照してさらなる詳細を理解することができるさらに他の実施形態において組み合わされてもよい。
【0008】
例示的な実施形態の特徴であると考えられる新規の形態が、添付の特許請求の範囲に記載されている。しかしながら、例示的な実施形態、並びにそれらの好ましい使用の態様、さらなる目的、及び形態は、本開示の例示的な実施形態の以下の詳細な説明を参照し、添付の図面と併せて検討することによって、最もよく理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図2】例示的な実施形態によるデータフローのブロック図である。
【
図3】例示的な実施形態による製造環境のブロック図である。
【
図4】例示的な実施形態による複合材料の敷設及び検査の側面図である。
【
図5】例示的な実施形態による3次元モデルの表示の図である。
【
図6A】例示的な実施形態による複合材製造検査のための合成データを生成する方法のフローチャートである。
【
図6B】例示的な実施形態による複合材製造検査のための合成データを生成する方法のフローチャートである。
【
図7】例示的な実施形態による複合材検査システムを訓練する方法のフローチャートである。
【
図8】例示的な実施形態による合成的に生成された訓練データを使用する方法のフローチャートである。
【
図9】例示的な実施形態による航空機の製造及び保守点検方法のブロック図である。
【
図10】例示的な実施形態が実装され得る航空機のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
ここで
図1を参照すると、例示的な実施形態による航空機の図が示されている。航空機100は、本体106に取り付けられた翼102及び翼104を有する。航空機100は、翼102に取り付けられたエンジン108、及び翼104に取り付けられたエンジン110を含む。
【0011】
本体106は、尾部区画112を有する。本体106の尾部区画112には、水平スタビライザ114、水平スタビライザ116、及び垂直スタビライザ118が、取り付けられている。
【0012】
航空機100は、例示的な例によって訓練された複合材検査モデルを有し得る航空機の一例である。航空機100は、合成データで訓練された検査システムを使用して検査され得る複合材部品を有する航空機の一例である。
【0013】
ここで
図2を参照すると、例示的な実施形態によるデータフローのブロック図が示されている。3次元モデル200は、部品の少なくとも一部のモデルである。3次元モデル200は、航空機100の翼102、翼104、又は本体106のうちの少なくとも1つの少なくとも一部のモデルであり得る。3次元モデル200は、任意の望ましい量の層を有する。3次元モデル200は、製造されるべき部品の設計に基づいて生成されている。いくつかの例示的な例では、3次元モデル200は、部品のレイアップと同一の設計を有する。いくつかの例示的な例では、部品のレイアップに基づくことによって、3次元モデル200の曲率は、製造されるべき部品と同一となる。
【0014】
3次元モデル200は、合成データ202を生成するために使用される。合成データ202は、不一致識別子プログラム204を訓練するために使用されるのに十分な解像度を有する。検査データ206を使用する代わりに又はそれに加えて、合成データ202を使用して不一致識別子プログラム204を訓練することにより、より多くの量の訓練データを不一致識別子プログラム204に提供することができる。検査データ206を使用する代わりに又はそれに加えて、合成データ202を使用して不一致識別子プログラム204を訓練することによって、使用されるリソースをより少なくすることができる。いくつかの例示的な例では、合成データ202を使用して不一致識別子プログラム204を訓練することにより、時間が削減される。いくつかの例示的な例では、合成データ202を使用して不一致識別子プログラム204を訓練することにより、製造の試行錯誤が削減され、それによって製造時間が削減される。いくつかの例示的な例では、合成データ202を使用して不一致識別子プログラム204を訓練することにより、製造の試行錯誤が削減され、それによって材料の廃棄が削減される。
【0015】
検査データ206を使用する代わりに又はそれに加えて、合成データ202を使用して不一致識別子プログラム204を訓練することにより、生成される廃棄物がより少なくなる。例えば、もし訓練のために物理的な不一致が意図的に生成された場合、このことは、物理的な廃棄物を生成することになる。別の例として、合成データ202を利用することにより、実行される再加工がより少なくなって、廃棄物の生成がより少なくなる。検査データ206を使用する代わりに又はそれに加えて、合成データ202を使用して不一致識別子プログラム204を訓練することにより、部品を製造する前に、不一致識別子プログラム204を訓練することができる。検査データ206を使用する代わりに又はそれに加えて、合成データ202を使用して不一致識別子プログラム204を訓練することにより、訓練時間を削減することができる。
【0016】
合成データ202は、複数の撮像画像208及び複数の二次画像210を備える。複数の撮像画像208は、コンピューターシミュレーションにおいて3次元モデル200を撮った画像である。複数の撮像画像208は、3次元モデル200内で任意の望ましい光景を有することができる。
【0017】
3次元モデル200から生成された複数の撮像画像208は、任意の望ましい検査タイプのために使用されることができる。例えば、複数の撮像画像208は、光学検査、赤外線(IR)検査、レーザ検査、又は任意の他の望ましいタイプの検査のために生成されることができる。所定の検査タイプのための複数の撮像画像208を作成するために、カメラ方向、カメラ位置、視野、3次元モデル200の材料特性、3次元モデル200の色、又は3次元モデル200の他の態様のうちの少なくとも1つは、所定の検査タイプに基づいて修正されることができる。いくつかの例示的な例では、カメラ方向、カメラ位置、又は視野のうちの少なくとも1つは、それぞれの検査システムに基づいて修正されることができる。いくつかの例示的な例では、複数の撮像画像208は、単一のタイプの所定の検査タイプについて異なる検査システムの位置付けの選択肢を包含するために、多様なカメラ方向、カメラ位置、及び視野を含む。
【0018】
複数の二次画像210は、複数の撮像画像208から生成された画像である。いくつかの例示的な例では、複数の撮像画像208は、複数の二次画像210を形成するために修正される。いくつかの例示的な例では、複数の二次画像210を生成するために、フィルタが複数の撮像画像208に適用される。複数の二次画像210は、訓練データとして不一致識別子プログラム204に提供されることができる。いくつかの例示的な例では、複数の撮像画像208の解像度は、複数の二次画像210を作成するために修正される。いくつかの例示的な例では、複数の撮像画像208の着色は、複数の二次画像210を作成するために修正される。いくつかの例示的な例では、複数の撮像画像208の明度は、複数の二次画像210を作成するために修正される。いくつかの例示的な例では、複数の撮像画像208内の選択された領域のみが修正される。いくつかの例示的な例では、修正が実行されるべきか否かを判定するために、複数の撮像画像208の部分がサンプリングされる。このサンプリングにより、複数の撮像画像208の画素値を、製造中に撮像された複数の検査画像の画素値と比較することができる。いくつかの例示的な例では、所望の検査タイプの検査システムによって製造中に撮像された複数の検査画像は、複数の二次画像210を作成するために、複数の撮像画像208に適用される画素値プロファイルを定義するために使用される。例えば、製造中に集められた複数の検査画像に一致するように、複数の撮像画像208に対して、画素値正規化及び最小/最大再スケーリングを実行することができる。いくつかの例示的な例では、複数の検査画像212の一部は、画素値プロファイルを定義するために使用されることができる。
【0019】
いくつかの例示的な例では、3次元モデル200は、複数の撮像画像208が、追加の修正なしで所望の画素値及び所望の着色を有するように作成される。いくつかの例示的な例では、3次元モデル200内の材料特徴は、所定の検査タイプの着色を有するように設定される。これらの例示的な例では、複数の二次画像210は任意選択である。これらの例示的な例では、複数の撮像画像208は、訓練データとして不一致識別子プログラム204に送信されることができる。
【0020】
不一致識別子プログラム204を訓練するのに十分な合成データ202が生成された後、不一致識別子プログラム204は、複数の検査画像212を評価するために使用されることができる。複数の検査画像212は、部品の製造中に生成された検査データ206である。検査中、複数の検査画像212は、不一致識別子プログラム204によって評価される。不一致識別子プログラム204は、複数の検査画像212内の不一致を位置特定する。不一致識別子プログラム204は、複数の検査画像212内の不一致のタイプを識別する。
【0021】
ここで
図3を参照すると、例示的な実施形態による製造環境のブロック図が示されている。製造環境300は、航空機100の部分を製造することができる環境である。3次元モデル336は、
図2の3次元モデル200の一例である。
【0022】
複合材敷設ヘッド302は、部品308の部分306を形成するために複合トウ304を敷設する。部品308は、プラットフォーム310の構成要素である。プラットフォーム310は、ビークル、建物、又は船舶などの任意の望ましい形をとることができる。プラットフォーム310は、車、ボート、宇宙船、列車、バス、又は任意の他の望ましいタイプのビークルの形をとることができる。この例示的な例では、プラットフォーム310は航空機312の形をとる。
【0023】
検査システム314は、複合材敷設ヘッド302に装着されている。検査システム314は、検査タイプ316及びヘッド方向318を有する。検査タイプ316は、検査システム314のために利用される技術を備える。検査タイプ316は、IR検査、レーザ検査、光学検査、又は任意の他の望ましいタイプの検査を含むことができる。検査タイプ316は、着色320を有する。着色320は、検査タイプ316の画素の彩度、明度、及び他の値を含む。
【0024】
検査システム314は、複合材敷設ヘッド302が複合トウ304を敷設するときに、複数の検査画像322を生成する。プラットフォーム310の品質管理のために、不一致の存在について、複数の検査画像322が評価される。機械視覚システムが、複数の検査画像322内の不一致を識別し分類することが望ましい。これらの例示的な例では、不一致識別子プログラム324は、複数の不一致326について複数の検査画像322を再検討する。
【0025】
不一致識別子プログラム324は、機械視覚/機械学習アルゴリズムの一例である。機械視覚/機械学習アルゴリズムは、モデルを構築するために大量の訓練画像を必要とする。自動繊維積層(AFP)用途では、実世界データから、不一致識別子プログラム324を訓練するためのデータの量及びタイプを提供するであろう状況を「強行する」ことは困難である。合成データ332は、品質モデル訓練を支持するために生成される。
【0026】
例示的な例は、訓練データが非常に構成固有であり得ることを認識し考慮する。例示的な例は、部品308の部分306のレイアップ339又は部品308のレイアウトに行われた変更が、新たなデータセット全体を生成することになり得ると認識し考慮する。
【0027】
訓練データが、単一方向から、単一の速度により、又は背景温度が特定の値であるときにのみ収集される場合、このことは、訓練データに、多数の機械及び使用事例にわたって不一致識別子プログラム324に同一のコードを適用することが困難になるギャップを残す。合成データ332は、これらのデータギャップを埋めるために使用されることができる。いくつかの例示的な例では、合成データ332は、実世界データなしで、不一致識別子プログラム324を訓練するために使用されることができる。いくつかの例示的な例では、合成データ332は、実世界のデータ画像と連携して、不一致識別子プログラム324を訓練するために使用されることができる。
【0028】
不一致識別子プログラム324は、訓練データ328を使用して訓練された分類モデルである。訓練データ328は、複数の撮像画像358又は複数の二次画像330のうちの少なくとも1つを備える。複数の撮像画像358及び複数の二次画像330は、3次元モデル空間334から生成された合成データ332である。
【0029】
3次元モデル空間334は、合成データ332を生成するための3次元モデルを作成するために使用され得る。3次元モデル空間334は、任意の望ましいタイプの3次元モデリングソフトウェアであり得る。
【0030】
3次元モデル336は、複合材レイアップ338を備える。3次元モデル336は、部品308の部分306の表示である。複合材レイアップ338は、部品308の部分306のレイアップ339に基づいている。いくつかの例示的な例では、複合材レイアップ338の3次元モデル336は、部品308の部分306のレイアップ339を使用して生成される。いくつかの例示的な例では、複数の層340は、部品308の部分306の複数の層341の各々を表す。いくつかの例示的な例では、レイアップ339は、複数の層341の複合材料303を備え、3次元モデル336は、複数の層341の複合材料303と同一に配置された複数の層340を備える。
【0031】
いくつかの例示的な例では、複数の層340は、複合材レイアップ338の表面342の曲率343を形成する。いくつかの例示的な例では、複数の層340は、曲率343が部品308の部分306の曲率と同一になるように設計される。いくつかの例示的な例では、複数の層340は、部品308の部分306の複数の層341よりも少ない層を有する。
【0032】
3次元モデル336は、部品308についての設計が変更される場合に、修正されることができる。3次元モデル336を修正することによって、訓練データ328は、部品308の設計に対する変更を考慮するように、不一致識別子プログラム324のために生成されることができる。
【0033】
合成データ332を形成するために、複合材レイアップ338の3次元モデル336に不一致344が生成される。不一致344は、任意の望ましい形をとる。いくつかの例示的な例では、不一致344は、重なり合うトウ346、異物破片348、又はギャップ350のうちの1つである。いくつかの例示的な例では、不一致344は、毛玉、樹脂の塊、異物破片348、縁部の折り目/捻れ、熱損傷、仮留めされたままのトウ、又は欠落したトウのうちの1つである。
【0034】
不一致344は、不一致344のタイプに依存して3次元モデル336に生成されることができる。例えば不一致344が毛玉である場合、不一致344は、長さが変動し基準中心点を通過する複数の無作為に方向付けられた線として、3次元モデル336に構築されることができる。
【0035】
不一致344が縁部の折り目である場合、不一致344は、外側トウ縁部に沿った距離を特定し、最適化問題
min||Δx||2,Σ||xi-xi+1||=d
を解くことによって、3次元モデル336に構築されることができる。上式において、xは、外側トウ縁部に沿って曲線を形成する点のリストであり、dは、縁部に必要なアーク長さであり、Δは、xの隣接点を平均化する点についてのアンブレララプラシアンである。
【0036】
不一致344が捻れである場合、不一致344は、下側トウ境界を上側トウ境界に接続し逆もまた同様にすることにより、いくつかの距離にわたってトウの一部を除去し、新しい幾何形状を造ることによって、3次元モデル336に構築されることができる。不一致344が仮留めされたままのトウである場合、不一致344は、トウ始点又はトウ終点にてトウに沿った距離を特定し、トウ長さを維持しながら二次曲線に沿って3次元部品表面からトウを持ち上げることによって、3次元モデル336に構築されることができる。
【0037】
不一致344が重なり合うトウ346又はギャップ350のうちの一方で場合、不一致344は、いくつかの距離にわたってトウの一部を特定し、トウ中心線をいくつかの量だけ上又は下にシフトさせることによって、3次元モデル336において構築されることができる。不一致344が欠落したトウである場合、不一致344は、3次元モデル336におけるトウを識別し、それをシミュレーション済みの幾何形状から除去することによって、3次元モデル336に構築されることができる。
【0038】
仮想カメラ352は、3次元モデル空間334内の視野の表示である。仮想カメラ352は、3次元モデル空間334においてカメラ位置354及びカメラ方向356を有する。カメラ位置354は、検査タイプ316、又は複合材敷設ヘッド302への検査システム314の装着位置のうちの少なくとも1つに基づいて修正されることができる。カメラ位置354は、複数の撮像画像358において見ることができる3次元モデル336の分量を変更するように修正されることができる。カメラ位置354は、複数の撮像画像358において見ることができる3次元モデル336の区画を変更するように修正されることができる。
【0039】
いくつかの例示的な例では、製造環境300において複合材敷設ヘッド302に取り付けられた検査システム314のヘッド方向318が決定され、ヘッド方向318に基づいてカメラ方向356を設定することによって、3次元モデル空間334において、カメラ位置354及びカメラ方向356が設定される。
【0040】
カメラ位置354及びカメラ方向356から、3次元モデル336及び不一致344の撮像画像360が生成される。撮像画像360は、複数の撮像画像358のうちの1つである。いくつかの例示的な例では、複数の撮像画像358は、2つ以上のカメラ位置354から撮られる。いくつかの例示的な例では、複数の撮像画像358は、2つ以上のカメラ方向356から撮られる。複数の撮像画像358は、不一致識別子プログラム324のための訓練データ328として使用されるのに十分な解像度を有する。
【0041】
いくつかの例示的な例では、複合材レイアップ338は、複数の撮像画像358が訓練データ328として使用され得るように、材料特性345を伴って形成される。これらの例示的な例では、材料特性345により、複数の撮像画像358は、検査タイプ316などの事前選択された検査タイプ366の所望の着色、明度、及び他の特性を有することになる。
【0042】
他の例示的な例では、複数の二次画像330を形成するために、複数の撮像画像358に対して処理が実行される。これらの例示的な例では、複数の二次画像330は、訓練データ328として使用される。いくつかの例示的な例では、二次画像362は、撮像画像360から作成され、二次画像362は、事前選択された検査タイプ366の着色を有する。いくつかの例示的な例では、撮像画像360は、複数の異なる検査タイプのための複数の二次画像330を形成するように処理されることができる。
【0043】
いくつかの例示的な例では、二次画像362を作成するために、いくつかのフィルタ364が、撮像画像360に適用される。いくつかのフィルタ364を撮像画像360に適用することにより、事前選択された検査タイプ366の画像の特徴を有する二次画像362が作成される。
【0044】
いくつかの例示的な例では、いくつかのフィルタ364を撮像画像360に適用することにより、二次画像362を作成するために、撮像画像360に対して事前選択された検査タイプ366の着色368が作成される。いくつかの例示的な例では、いくつかのフィルタ364を撮像画像360に適用することにより、IR画像の着色368が作成される。
【0045】
いくつかの例示的な例では、いくつかのフィルタ364を撮像画像360に適用することにより、不一致344を伴う二次画像362の画素内に、事前選択された検査タイプ366についての不一致タイプに特有の着色368が作成される。例えば、不一致344が異物破片348である場合、いくつかのフィルタ364を撮像画像360に適用することにより、不一致344を伴う二次画像362の画素内に、事前選択された検査タイプ366についての異物破片348に特有の着色368が作成される。具体的な例として、不一致344が異物破片348であり、事前選択された検査タイプ366がIR検査370である場合、いくつかのフィルタ364を撮像画像360に適用することにより、不一致344を伴う二次画像362の画素内に、IR検査370についての異物破片348に特有の着色368が作成される。
【0046】
いくつかの例示的な例では、二次画像362を作成することは、撮像画像360中の不一致344の画素から色をサンプリングすることと、画素の色値を、事前選択された検査タイプ366の手持ちの画像における不一致344の不一致タイプの範囲内の値に調整することとを含む。不一致識別子プログラム324を訓練した後、不一致識別子プログラム324は、複合トウ304が敷設された後の複合トウ304の複数の検査画像322を評価するために使用されることができる。
【0047】
図示のように、コンピューターシステム372は、3次元モデル空間334及び不一致識別子プログラム324を含む。他の例示的な例では、3次元モデル空間334及び不一致識別子プログラム324は、互いに通信する別個のコンピューターシステム上に存在する。
【0048】
3次元モデル空間334から訓練データ328を生成することにより、訓練時間、コスト、及び運用者の時間のうちの少なくとも1つが削減される。3次元モデル336は、多数の検査タイプの訓練データ328を生成するために使用されることができる。3次元モデル336は、多数の走行速度のための訓練データ328を生成するために使用されることができる。3次元モデル336は、多数の異なるカメラ方向の訓練データ328を生成するために使用されことができる。
【0049】
合成データ332はまた、事前選択された検査タイプ366がIR検査370である場合に、熱情報を提供することができる。合成データ332が着色368などの熱情報を含まない場合、不一致識別子プログラム324などのモデルは、不一致を抽出するためにコントラスト差のみに依存する。着色368などの熱データが合成データ332に存在する場合、全体的な温度のシフト又はオートゲインモードで使用されているカメラが、受け入れられることができる。
【0050】
熱情報の追加は、不一致識別子プログラム324などの機械学習アルゴリズムに提供される合成データ332に内容を追加する。熱情報を含むことにより、コントラスト差を見るとき、並びに単純なコントラストのみの画像では明らかではないゆるやか温度変化を追跡するときに、全体的な環境温度を考慮する不一致識別子プログラム324の訓練が可能になる。
【0051】
3次元モデル空間334は、詳細でシミュレーションされたデータセットが生成されることを可能にする。いくつかの例示的な例では、合成データは、製造環境300において最初に物理的な構成要素を造る前に、3次元モデル空間334を使用して生成されることができる。3次元モデル空間334は、材料システム、機械構成、部品構成、レイアップ計画、ヒーター計画、カメラ情報、カメラ視野、及び非常に詳細でシミュレーションされたデータセットを可能にする他の望ましいパラメータを含むことができる。
【0052】
図3の製造環境300の図は、例示的な実施形態が実装され得る方式について、物理的又は構造的な制約を意味するものではない。例示の構成要素に加えて又はその代わりに、他の構成要素が使用されてもよい。いくつかの構成要素は、不要な場合がある。また、ブロックは、いくつかの機能的構成要素を示すために提示されている。これらのブロックのうちの1以上は、例示的な実施形態で実装される場合に、異なるブロックへと結合され、分割され、又は結合され分割されてもよい。
【0053】
例えば、複数の二次画像330は任意選択であることができる。いくつかの例示的な例では、複数の層340の材料特徴は、複数の撮像画像358が訓練データ328として使用され得るように設定される。これらの例示的な例では、複数の二次画像330を生成するために、フィルタリング又は他の修正が、実行されない。
【0054】
ここで
図4を参照すると、例示的な実施形態による複合材料の敷設及び検査の側面図が示されている。光景400は、複合材料402を基板404上に敷設する光景である。いくつかの例示的な例では、複合材料402は複合トウの形をとる。検査システム406は、複合材敷設ヘッド408に装着されている。複合材敷設ヘッド408が複合材料402を敷設するときに、検査システム406は複合材料402の複数の検査画像を生成する。検査システム406の視野410は、検査システム406の検査タイプ、検査システム406のヘッド方向、及び複合材敷設ヘッド408に対する装着位置によって影響を受ける。
【0055】
検査システム406によって生成された複数の検査画像は、
図3の不一致識別子プログラム324によって検査されることができる画像の例である。検査システム406は、
図3の検査システム314の物理的実装の一例である。
【0056】
ここで
図5を参照すると、例示的な実施形態による3次元モデルの表示が示されている。3次元モデル空間500は、
図3の3次元モデル空間334の表示である。3次元モデル空間500には、複合材レイアップ504の3次元モデル502が存在する。3次元モデル502の表面507には、不一致506が存在する。
【0057】
カメラ508は、3次元モデル空間500内の視点の表示である。カメラ508の視野510が示されている。カメラ508は、3次元モデル空間500内のカメラ位置512及びカメラ方向514を有する。図示のように、カメラ位置及び方向には6つの次元がある。カメラ位置512には、3つの次元x、y、及びz座標がある。カメラ方向514には3つの次元がある(ピッチ、ロール、ヨー)。
【0058】
異なる部品についての合成データは、3次元モデル502を修正すること又は異なる3次元モデルを作成することによって、作成されることができる。異なるタイプの不一致についての合成データは、不一致506を修正することによって作成されることができる。異なるタイプの検査システムについての合成データは、カメラ位置512、カメラ方向514、及び3次元モデル502の材料特性のうちの少なくとも1つを修正することによって作成されることができる。このようにして、3次元モデル空間500は、任意の部品、任意の望ましいタイプの検査システム、及び検査システムの任意の望ましい位置についての合成データを生成するために使用されることができる。
【0059】
ここで
図6A及び
図6Bを参照すると、例示的な実施形態による複合材製造検査のための合成データを生成する方法のフローチャートが示されている。方法600は、
図2の不一致識別子プログラム204を訓練するための合成データ202を生成するために使用されることができる。方法600は、
図3の不一致識別子プログラム324を訓練するための合成データを生成するために使用されることができる。方法600は、
図4の検査システム406からの検査データを分析するための不一致識別子プログラムを訓練するために使用されることができる合成データを、生成するために使用されることができる。方法600は、3次元モデル空間500に実装されることができる。
【0060】
方法600は、3次元モデル空間において複合材レイアップの3次元モデルを作成する(動作602)。3次元モデルは、所望に応じて修正されることができる材料特徴を有する。
【0061】
方法600は、複合材レイアップの3次元モデルに不一致を生成する(動作604)。不一致は、任意の望ましい形を有することができる。いくつかの例示的な例では、不一致は3次元モデルの表面上にある。いくつかの例示的な例では、不一致は、3次元モデルの表面の下及び層内にある。
【0062】
方法600は、3次元モデル空間においてカメラ位置及びカメラ方向を設定する(動作606)。方法600は、カメラ位置及びカメラ方向から3次元モデル及び不一致の撮像画像を生成する(動作608)。方法600は、撮像画像から二次画像を作成し、二次画像が、事前選択された検査タイプの着色を有する(動作610)。事前選択された検査タイプは、二次画像が不一致識別子プログラムを訓練するために使用される検査タイプである。いくつかの例示的な例では、事前選択された検査タイプは、IR検査、レーザ検査、光学検査、又は別の望ましい形の検査のうちの1つであり得る。その後、方法600は終了する。
【0063】
いくつかの例示的な例では、方法600は、部品の部分のレイアップを決定する(動作612)。部品の部分は、部品の任意の望ましい区画であり得る。部品は、任意の望ましい構成要素であり得る。レイアップ情報は、複合材層の順序、複合材料のタイプ、複合材料の幅、複合材の各層の形状、及び部品の部分を形成するために複合材料を敷設するための他の変数を含む。いくつかの例示的な例では、方法600は、部品の部分のレイアップを使用して複合材レイアップの3次元モデルを生成する(動作614)。これらの例示的な例では、3次元モデルは部品の部分に似ている。いくつかの例示的な例では、レイアップが、複数の層の複合材料を備え、3次元モデルが、複数の層の複合材料と同一に配置された複数の層を備える(動作616)。
【0064】
いくつかの例示的な例では、不一致が、重なり合うトウ、トウ間のギャップ、又は異物破片のうちの1つである(動作618)。いくつかの例示的な例では、不一致は、毛玉、樹脂の塊、異物破片、縁部の折り目/捻れ、熱損傷、仮留めされたままのトウ、又は欠落したトウのうちの1つである。
【0065】
いくつかの例示的な例では、方法600は、製造環境において複合材敷設ヘッドに取り付けられた検査システムのヘッド方向を決定し、3次元モデル空間においてカメラ位置及びカメラ方向を設定するステップが、ヘッド方向に基づいてカメラ方向を設定するステップを有する(動作620)。これらの例示的な例では、撮像画像は、複合材敷設ヘッドに取り付けられた検査システムによって撮像された画像の視野と、実質的に同様の視野を有する。
【0066】
いくつかの例示的な例では、二次画像を作成するステップは、二次画像を作成するために、いくつかのフィルタを撮像画像に適用するステップを含む(動作622)。いくつかの例示的な例では、いくつかのフィルタを撮像画像に適用するステップが、IR画像の着色を作成する(動作624)。
【0067】
いくつかの例示的な例では、不一致が、不一致タイプを有し、いくつかのフィルタを撮像画像に適用することが、不一致を伴う二次画像の画素内に、事前選択された検査タイプについての不一致タイプに特有の着色を作成する(動作626)。いくつかの例示的な例では、事前選択された検査タイプについて、各不一致タイプは、以前の実世界の収集データから識別された関連した色を有することができる。例えば、IR画像中の毛玉は、不一致内の画素についての関連した色を有してもよい。別の例として、IR画像中の欠落したトウは、不一致内の画素についてのそれぞれ自体の関連した色を有してもよい。
【0068】
いくつかの例示的な例では、撮像画像にフィルタを適用するステップが、撮像画像中の不一致の画素が不一致のタイプに関連した色を有するように、画素を変更する。いくつかの例示的な例では、フィルタを撮像画像に適用するステップが、事前選択された検査タイプの不一致タイプに関連した色を有する不一致を伴う二次画像を生成する。
【0069】
いくつかの例示的な例では、二次画像を作成するステップが、撮像画像中の不一致の画素から色をサンプリングするステップと、画素についての色値を、事前選択された検査タイプの手持ちの画像における不一致の不一致タイプの範囲内の値に調整するステップとを含む(動作628)。いくつかの例示的な例では、事前選択された検査タイプについて、各不一致タイプは、以前の実世界の収集データから識別された画素値の範囲を有することができる。例えば、IR画像中の毛玉は、不一致内の画素の値についての範囲を有してもよい。別の例として、欠落したトウは、不一致内の画素の値についての範囲を有してもよい。いくつかの例示的な例では、二次画像を作成するステップは、実世界の収集データでサンプリングされた画素についての値の範囲内の値を有するように、撮像画像中の欠落したトウの画素の値を調整するステップを含む。
【0070】
いくつかの例示的な例では、方法600は、二次画像を訓練データとして不一致識別子プログラムに供給する(動作630)。いくつかの例示的な例では、方法600は、複合トウが敷設された後に、複合トウの複数の検査画像を生成する(動作632)。いくつかの例示的な例では、方法600は、複数の二次画像を使用して訓練された不一致識別子プログラムを使用して、複数の検査画像を評価する(動作634)。
【0071】
ここで
図7を参照すると、例示的な実施形態による複合材検査システムを訓練する方法のフローチャートが示されている。方法700は、
図2の不一致識別子プログラム204を訓練するための合成データ202を生成するために使用されることができる。方法700は、
図3の不一致識別子プログラム324を訓練するための合成データを生成するために使用されることができる。方法700は、
図4の検査システム406からの検査データを分析するための不一致識別子プログラムを訓練するために使用されることができる合成データを、生成するために使用されることができる。方法700は、
図5の3次元モデル空間500に実装されることができる。
【0072】
方法700は、3次元モデルを含有する3次元モデル空間内の所定のカメラ位置及び所定のカメラ方向にて、不一致を伴う複合材レイアップの3次元モデルの撮像画像を生成する(動作702)。方法700は、事前選択された検査タイプの着色を有する二次画像を形成するために、撮像画像を修正する(動作704)。方法700は、二次画像を使用して不一致識別子プログラムを訓練する(動作706)。その後、方法700は終了する。
【0073】
動作702~動作706では、単一の撮像画像及び二次画像について説明しているが、いくつかの例示的な例では、複数の合成画像が、不一致識別子プログラムを訓練するために使用されることができる。いくつかの例示的な例では、動作702~動作706は、製造からの複数の検査画像を評価するために不一致識別子プログラムを使用する前に反復的に実行される。
【0074】
いくつかの例示的な例では、撮像画像を修正するステップは、二次画像を作成するために、いくつかのフィルタを撮像画像に適用するステップを含む(動作712)。これらの例示的な例のいくつかでは、いくつかのフィルタは、二次画像に検査タイプの特徴を提供するために適用される。
【0075】
いくつかの例示的な例では、撮像画像を修正するステップが、撮像画像中の不一致の画素から色をサンプリングするステップと、画素の色値を、事前選択された検査タイプの手持ちの画像における不一致の不一致タイプの範囲内の値に調整するステップとを含む(動作714)。これらの例示的な例では、手持ちの画像の形の実世界データは、撮像された合成画像を修正するための情報を提供する。
【0076】
いくつかの例示的な例では、方法700は、複数の検査画像を形成するために、複合トウが敷設されるときに、複合トウを検査する(動作716)。いくつかの例示的な例では、方法700は、複数の二次画像を使用して訓練された不一致識別子プログラムを使用して、複数の検査画像を評価する(動作718)。
【0077】
いくつかの例示的な例では、複合トウが、検査システムを使用して検査され、3次元モデル空間内の所定のカメラ方向が、検査システムのヘッド方向に基づいている(動作720)。3次元モデルは、異なるヘッド方向及び/又は異なる検査タイプにおいて、検査システムについて複数の異なる所定のカメラ方向から撮影されることができる。
【0078】
いくつかの例示的な例では、複合トウを検査するステップが、堆積後に、複合トウのIR画像を生成するステップを含む(動作722)。複合トウを適用するステップは、複合トウを基板上に敷設する前に、複合トウを加熱するステップを含む。IR画像は、基板上に置かれた後の複合トウにおける熱分布に関する情報を提供する。基板は、複合トウの先行層の形をとることができる。
【0079】
いくつかの例示的な例では、方法700は、製造環境において複合材敷設ヘッドに取り付けられた検査システムのヘッド方向を決定する(動作708)。いくつかの例示的な例では、方法700は、ヘッド方向に基づいて、3次元モデル空間において所定のカメラ位置及び所定のカメラ方向を設定する(動作710)。
【0080】
ここで
図8を参照すると、例示的な実施形態による合成的に生成された訓練データを使用する方法のフローチャートが示されている。方法800は、
図2の不一致識別子プログラム204を訓練するための合成データ202を生成するために使用されることができる。方法800は、
図3の不一致識別子プログラム324を訓練するための合成データを生成するために使用されることができる。方法800は、
図4の検査システム406からの検査データを分析するための不一致識別子プログラムを訓練するために使用されることができる合成データを、生成するために使用されることができる。方法800は、
図5の3次元モデル空間500に実装されることができる。
【0081】
方法800は、複数の層の複合材レイアップを備える3次元モデルに、不一致を生成する(動作802)。不一致は、任意の望ましい形を有することができる。いくつかの例示的な例では、不一致は3次元モデルの表面上にある。いくつかの例示的な例では、不一致は、3次元モデルの表面の下及び層内にある。
【0082】
方法800は、所定のカメラ位置、及び複合材敷設ヘッドに接続された検査システムのヘッド方向に基づく所定のカメラ方向にて、不一致及び3次元モデルの撮像画像を生成する(動作804)。所定のカメラ位置及び所定のカメラ方向にて撮像画像を生成することにより、撮像画像が、製造環境における検査システムの視野に似る。
【0083】
方法800は、撮像画像から二次画像を生成し、二次画像が、検査システムの検査タイプの着色を有する(動作806)。二次画像は、任意の望ましいやり方で撮像画像を修正することによって生成される。方法800は、二次画像を不一致識別子プログラムのための訓練データとして提供する(動作808)。その後、方法800は終了する。
【0084】
いくつかの例示的な例では、方法800は、製造されるべき部品の部分のレイアップに基づいて、3次元モデルを作成する(動作810)。いくつかの例示的な例では、3次元モデルにおける複数の層は、部品の部分のレイアップの複数の層の各々を表す。これらの例示的な例では、3次元モデルは、
図3の部品308の部分306のすべての複合トウの表示であり得る。いくつかの例示的な例では、3次元モデルにおける複数の層は、部品の部分のレイアップの複数の層の断片を表す。いくつかの例示的な例では、3次元モデルにおける複数の層は、部品の部分と同一の曲率を作成するように選択される。いくつかの例示的な例では、3次元モデルにおける複数の層は、3次元モデルの複合材レイアップの表面が部品の部分の表面を表すように選択される。
【0085】
いくつかの例示的な例では、不一致を生成するステップが、3次元モデルにおいて少なくとも1つのトウ表示を移動させるステップを含む(動作812)。いくつかの例示的な例では、3次元モデルにおいて少なくとも1つのトウ表示を移動させるステップは、重なり合うトウ、ギャップ、欠落したトウ、又は他のトウ位置の不一致のうちの少なくとも1つを生成する。
【0086】
いくつかの例示的な例では、二次画像を生成するステップが、IR画像の着色を作成するために、いくつかのフィルタを撮像画像に適用するステップを含む(動作814)。IR画像の着色が存在することにより、二次画像に熱情報が存在する。熱情報の追加は、機械学習アルゴリズムに提供される画像に内容を追加する。着色を使用して熱情報を追加することにより、追加の不一致を識別することが可能になる。着色を使用して熱情報を追加することにより、温度変化を識別することが可能になる。
【0087】
本明細書で使用される場合、「のうちの少なくとも1つ」という句は、項目のリストとともに使用されるときに、リストに挙げられた項目のうちの1以上の異なる組合せが使用されてもよく、リスト中の各項目のうちの1つのみが必要とされてもよいことを意味する。例えば、「項目A、項目B、又は項目Cのうちの少なくとも1つ」は、限定することなく、項目A、項目A及び項目B、又は項目Bを含んでもよい。この例はまた、項目A、項目B、及び項目C、又は項目B及び項目Cを含んでもよい。当然のことながら、これらの項目の任意の組合せが存在してもよい。他の例では、「のうちの少なくとも1つ」は、例えば、限定することなく、2つの項目A、1つの項目B、及び10個の項目Cであっても、4つの項目B及び7の項目Cであっても、他の適切な組合せであってもよい。項目は、特定の対象物、物、又はカテゴリーであってもよい。言い換えれば、のうちの少なくとも1つとは、任意の組合せ項目及び項目の数がリストから使用されてもよいが、リスト中の項目のすべてが必要とはされないことを意味する。
【0088】
本明細書で使用される場合、「いくつかの」は、項目を指して使用される場合、1以上の項目を意味する。
【0089】
異なる図示の実施形態におけるフローチャート及びブロック図は、例示的な実施形態における装置及び方法のいくつかの考えられる実装形態のアーキテクチャ、機能、及び動作を示している。この点に関して、フローチャート又はブロック図における各ブロックは、モジュール、セグメント、機能のうちの少なくとも1つ、又は動作若しくはステップの一部を表してもよい。
【0090】
例示的な実施形態のいくつかの代替実装形態では、ブロックに記されている1以上の機能は、図に記されている順序から外れて生じてもよい。例えば、場合によっては、連続して示されている2つのブロックは、実質的に同時に実行されてもよく、又はブロックは、時には、関与する機能に応じて、逆の順序で実行されてもよい。また、フローチャート又はブロック図に図示されているブロックに加えて、他のブロックが追加されてもよい。一部のブロックは、任意選択であってもよい。例えば、動作612~動作634は任意選択であってもよい。別の例として、動作708~動作722は任意選択であってもよい。さらに別の例として、動作810~動作814は任意選択であってもよい。
【0091】
本開示の例示的な実施形態は、
図9に示されている航空機の製造及び保守点検方法900並びに
図10に示されている航空機1000の状況で説明されることができる。最初に
図9を参照すると、例示的な実施形態によるブロック図の形の航空機の製造及び保守点検方法の図が示されている。生産の前段階において、航空機の製造及び保守点検方法900は、
図10の航空機1000の仕様及び設計902、並びに材料調達904を含むことができる。
【0092】
生産中、航空機1000の構成要素及び部分組立品の製造906並びにシステム統合908が行われる。その後、航空機1000は、就航中912になるために、認証及び搬送910を経由することができる。顧客による就航中912に、航空機1000は、定期的な整備及び保守点検914が予定され、これは修正、再構成、改修、又は他の整備及び保守点検を含み得る。
【0093】
航空機の製造及び保守点検方法900のプロセスの各々は、システム統合者、第三業者、及び/又は運用者によって実行又は実施されてもよい。これらの例では、運用者は、顧客であってもよい。この説明の目的のために、システム統合者は、限定することなく、任意の数の航空機製造業者及び主要システム下請業者を含むことができ、第三業者は、限定することなく、任意の数のベンダー、下請業者、及び供給業者を含むことができ、運用者は、航空会社、リース会社、軍事団体、保守点検組織などであってもよい。
【0094】
次に
図10を参照すると、例示的な実施形態が実装され得るブロック図の形の航空機の図が示されている。この例では、航空機1000は、
図9航空機の製造及び保守点検方法900によって生産され、複数のシステム1004及び内部1006を伴う機体1002を含むことができる。システム1004の例は、推進システム1008、電気システム1010、油圧システム1012、及び環境システム1014のうちの1つ以上を含む。任意の数の他のシステムが含まれていてもよい。
【0095】
本明細書で具現化される装置及び方法は、航空機の製造及び保守点検方法900の段階のうちの少なくとも1つの間に採用されてもよい。1以上の例示的な実施形態は、
図9の構成要素及び部分組立品の製造906、システム統合908、就航中912、又は整備及び保守点検914のうちの少なくとも1つの間に製造又は使用されてもよい。
【0096】
例示的な例は、不一致識別子を訓練するための合成データを生成するための方法を提供する。例示的な例では、合成データは、3次元モデルの光景を使用して生成される。複数の異なる検査タイプについての合成データは、同一の3次元モデルから生成されることができる。3次元モデルは、部品に対する設計変更に基づいて修正されることができる。
【0097】
いくつかの例示的な例では、合成データは、合成赤外線データであり得る。合成赤外線データは、AFP監視並びに一般的な赤外線評価のためにIR検査を実装する実行可能性を改善し高めることができる。
【0098】
「コントラストのみの」合成データへの熱データの追加は、赤外線検査についての内容を提供する。いくつかの例示的な例では、合成画像は、後処理で追加された熱データを伴う可視光のシミュレーションで構築される。合成データへの熱データの追加は、カラーパレット境界付けるために最大温度値及び最小温度値を設定するのと同じくらい簡易的であり、材料を通って流れ、対流/伝導を介して失われるときの熱の自然な放散を説明するためにアルゴリズムを追加するのと同じくらい複雑であり得る。熱データの追加は、3次元モデルに材料特性を設定することによって実現されることができる。熱データの追加は、二次画像を形成するために撮像画像を処理することを通じて実現されることができる。
【0099】
例示的な例は、部品レイアップ、機械、材料、及びレイアップパスのうちの少なくとも1つを考慮する部品の仮想表示を提供する。製造環境の仮想表示により、多数の部品構成、カメラ位置、及びレイアッププログラム/速度のシミュレーションが可能になる。
【0100】
異なる例示的な実施形態の説明は、例示及び説明の目的で提示されており、網羅的であること、又は開示された形態の実施形態に限定されることを意図するものではない。当業者には、多くの修正形態及び変形形態が明らかであろう。さらに、異なる例示的な実施形態は、他の例示的な実施形態と比べて異なる形態を提供することができる。選択された1以上の実施形態は、実施形態の原理、実用的な用途を最もよく説明すると共に、当業者が、企図される特定の使用に適する様々な修正形態を伴う様々な実施形態について本開示を理解することを可能にするために選ばれ、説明されている。
【符号の説明】
【0101】
100 航空機、102 翼、104 翼、106 本体、108 エンジン、110 エンジン、112 尾部区画、114 水平スタビライザ、116 水平スタビライザ、118 垂直スタビライザ、200 3次元モデル、202 合成データ、204 不一致識別子プログラム、206 検査データ、208 複数の撮像画像、210 複数の二次画像、212 複数の検査画像、300 製造環境、302 複合材敷設ヘッド、303 複合材料、304 複合トウ、306 部分、308 部品、310 プラットフォーム、312 航空機、314 検査システム、316 検査タイプ、318 ヘッド方向、320 着色、322 複数の検査画像、324 不一致識別子プログラム、326 複数の不一致、328 訓練データ、330 複数の二次画像、332 合成データ、334 3次元モデル空間、336 3次元モデル、338 複合材レイアップ、339 レイアップ、340 複数の層、341 複数の層、342 表面、343 曲率、344 不一致、345 材料特性、346 重なり合うトウ、348 異物破片、350 ギャップ、352 仮想カメラ、354 カメラ位置、356 カメラ方向、358 複数の撮像画像、360 撮像画像、362 二次画像、364 いくつかのフィルタ、366 事前選択された検査タイプ、368 着色、370 IR検査、372 コンピューターシステム、400 光景、402 複合材料、404 基板、406 検査システム、408 複合材敷設ヘッド、410 視野、500 3次元モデル空間、502 3次元モデル、504 複合材レイアップ、506 不一致、507 表面、508 カメラ、510 視野、512 カメラ位置、514 カメラ方向、600 方法、602 動作、604 動作、606 動作、608 動作、610 動作、612 動作、614 動作、616 動作、618 動作、620 動作、622 動作、624 動作、626 動作、628 動作、630 動作、632 動作、634 動作、700 方法、702 動作、704 動作、706 動作、708 動作、710 動作、712 動作、714 動作、716 動作、718 動作、720 動作、722 動作、800 方法、802 動作、804 動作、806 動作、808 動作、810 動作、812 動作、814 動作、900 製造及び保守点検方法、902 仕様及び設計、904 材料調達、906 構成要素及び部分組立品の製造、908 システム統合、910 認証及び搬送、912 就航中、914 整備及び保守点検、1000 航空機、1002 機体、1004 システム、1006 内部、1008 推進システム、1010 電気システム、1012 油圧システム、1014 環境システム
【外国語明細書】