(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024159504
(43)【公開日】2024-11-08
(54)【発明の名称】コネクタ
(51)【国際特許分類】
A61M 39/10 20060101AFI20241031BHJP
【FI】
A61M39/10 120
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024030942
(22)【出願日】2024-03-01
(31)【優先権主張番号】P 2023073925
(32)【優先日】2023-04-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】390030731
【氏名又は名称】朝日インテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001911
【氏名又は名称】弁理士法人アルファ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】香山 昇太
【テーマコード(参考)】
4C066
【Fターム(参考)】
4C066JJ03
4C066JJ05
4C066JJ10
(57)【要約】
【課題】容易に回転させることができるコネクタを提供する。
【解決手段】コネクタは、医療用長尺体の基端部に接続されるコネクタであって、本体部と、鍔部と、少なくとも3枚の翼部と、凸部とを備える。本体部は、中空筒状である。鍔部は、本体部の外周面に設けられる。翼部は、鍔部よりも先端側において本体部の外周面から突出し、基端側から先端側に向かって延びる。各翼部は、周方向に隣り合う他の翼部との間隔が180度未満となるように設けられている。凸部は、周方向に隣り合う2つの翼部に挟まれた翼間に設けられ、軸方向に交差する各断面において、径方向の高さが、翼部の径方向の高さ以下である。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
医療用長尺体の基端部に接続されるコネクタ(100,100a)であって、
中空筒状の本体部(110)と、
前記本体部(110)の外周面に設けられた鍔部(120)と、
前記鍔部(120)よりも先端側において前記本体部(110)の外周面から突出し、基端側から先端側に向かって延びる少なくとも3枚の翼部(130)であって、各前記翼部(130)は、周方向に隣り合う他の前記翼部(130)との間隔が180度未満となるように設けられている翼部(130)と、
周方向に隣り合う2つの前記翼部(130)に挟まれた翼間(IP)に設けられ、軸方向に交差する各断面において、径方向の高さが、前記翼部(130)の径方向の高さ以下である凸部(140,140a)と、
を備える、コネクタ(100,100a)。
【請求項2】
請求項1に記載のコネクタ(100,100a)であって、
複数の前記凸部(140,140a)を備える、コネクタ(100,100a)。
【請求項3】
請求項2に記載のコネクタ(100a)であって、
前記複数の凸部(140a)は、第1の翼間(IP1)に設けられた第1の凸部(141a)と、第2の翼間(IP2)に設けられた第2の凸部(142a)と、を含む、コネクタ(100a)。
【請求項4】
請求項3に記載のコネクタ(100a)であって、
前記第1の凸部(141a)と前記第2の凸部(142a)とは、軸方向の位置が互いに異なる、コネクタ(100a)。
【請求項5】
請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載のコネクタ(100,100a)であって、
少なくとも1つの前記翼間(IP)は、前記凸部(140,140a)が設けられていない、コネクタ(100,100a)。
【請求項6】
請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載のコネクタ(100,100a)であって、
前記鍔部(120)は、軸方向に交差する断面が略円形である、コネクタ(100,100a)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書に開示される技術は、コネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
コネクタは、血管等の生体管腔内に挿入される医療用長尺体の基端に接続される。医療用長尺体による治療の際、手技者は、コネクタを把持して医療用長尺体の操作を行う。既知の医療用コネクタは、チューブ接続部と、平面形状が長円形状または楕円形状の鍔部と、チューブ接続部の両側方に突出した翼部とを備えている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記先行文献によって開示されたコネクタは、本体部の外周面に設けられた2つの翼部が180度の間隔で設けられているため、連続して回転させることが容易ではなかった。
【0005】
本明細書では、上述した課題を解決することが可能な技術を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書に開示される技術は、例えば以下の形態として実現することが可能である。
【0007】
(1)本明細書に開示されるコネクタは、医療用長尺体の基端部に接続されるコネクタであって、本体部と、鍔部と、少なくとも3枚の翼部と、凸部とを備える。前記本体部は、中空筒状である。前記鍔部は、前記本体部の外周面に設けられる。前記翼部は、前記鍔部よりも先端側において前記本体部の外周面から突出し、基端側から先端側に向かって延びる。各前記翼部は、周方向に隣り合う他の前記翼部との間隔が180度未満となるように設けられている。前記凸部は、周方向に隣り合う2つの前記翼部に挟まれた翼間に設けられ、軸方向に交差する各断面において、径方向の高さが、前記翼部の径方向の高さ以下である。
【0008】
本コネクタによれば、本体部の外周面から突出する少なくとも3枚の翼部を備え、各翼部が、周方向に隣り合う他の翼部との間隔が180度未満となるように設けられているため、コネクタを容易に連続して回転させることができる。
【0009】
本コネクタによれば、周方向に隣り合う2つの翼部に挟まれた凸部を備え、凸部の径方向の高さが、翼部の径方向の高さ以下であるため、コネクタの回転数を確認する際に、コネクタの回転を妨げることなく、手の感触によって、コネクタの回転数を認識することができる。
【0010】
(2)上記コネクタにおいて、複数の前記凸部を備えていてもよい。本コネクタによれば、複数の凸部を備えていることにより、手に伝わる感触が増大するため、コネクタの回転数を確認する際に、手の感触によって、コネクタの回転数をより容易に認識することができる。
【0011】
(3)上記コネクタにおいて、前記複数の凸部は、第1の翼間に設けられた第1の凸部と、第2の翼間に設けられた第2の凸部とを含んでいてもよい。本コネクタによれば、複数の凸部が、第1の翼間に設けられた第1の凸部と、第2の翼間に設けられた第2の凸部とを含むことにより、コネクタが1回転するうちに複数の感触が手に伝わるため、コネクタの回転数を確認する際に、手の感触によって、コネクタの回転数をより容易に認識することができる。
【0012】
(4)上記コネクタにおいて、前記第1の凸部と前記第2の凸部とは、軸方向の位置が互いに異なっていてもよい。本コネクタによれば、第1の凸部と第2の凸部との軸方向における位置が互いに異なっていることにより、回転の角度によって手に伝わる感触が変わるため、コネクタの回転数を確認する際に、手の感触によって、コネクタの回転数をより容易に認識することができる。
【0013】
(5)上記コネクタにおいて、少なくとも1つの前記翼間は、前記凸部が設けられていなくてもよい。本コネクタによれば、少なくとも1つの翼間に凸部が設けられていないため、すべての翼間に凸部が設けられるコネクタと比較して、コネクタの回転数を確認する際に、手の感触によって、コネクタの回転数をより容易に認識することができる。
【0014】
(6)上記コネクタにおいて、前記鍔部は、軸方向に交差する断面が略円形であってもよい。本コネクタによれば、鍔部の軸方向に交差する断面が略円形であるため、断面が長円形や楕円形であるコネクタと比較して、コネクタを回転させる際に手に引っ掛かりが生じず、コネクタを容易に回転させることができる。
【0015】
本明細書に開示される技術は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、コネクタおよびコネクタの製造方法等の形態で実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図10】
図9におけるX-Xの位置におけるコネクタ100gの断面図
【発明を実施するための形態】
【0017】
A.第1実施形態:
図1は、第1実施形態のコネクタ100の側面図である。
図2は、第1実施形態のコネクタ100の平面図である。
図1、
図2およびこれ以降の各図には、互いに直交するXYZ軸を示している。コネクタ100において、体内に挿入される医療用長尺体(図示せず)と接続される側(Z軸正方向側)を先端側といい、その反対側(Z軸負方向側)を基端側という。本明細書では、便宜的に、Y軸正方向を上方向といい、Y軸負方向を下方向といい、X軸正方向を右方向といい、Y軸負方向を左方向というが、実際にそのような方向で使用されることを要しない。コネクタ100およびその各構成部材について、先端側の端を「先端」といい、先端およびその近傍を「先端部」といい、基端側の端を「基端」といい、基端およびその近傍を「基端部」という。
【0018】
コネクタ100は、例えばカテーテル等の医療用長尺体の基端に接続され、手技者による把持部として機能する部材である。コネクタ100の各部は、例えば樹脂材料により形成されている。コネクタ100は、本体部110と、鍔部120と、翼部130と、凸部140とを備える。
【0019】
本体部110は、先端から基端まで軸方向(Z軸方向)に延びる貫通孔112が形成された筒状部材である。本体部110は、ねじ部116と、長尺体接続部118と、中央部114とを有する。ねじ部116は、本体部110における基端部に位置しており、外周面にオスねじが形成されている。ねじ部116は、シリンジ等の医療機器と接続される。長尺体接続部118は、本体部110における先端部に位置しており、医療用長尺体と接続される。中央部114は、ねじ部116と長尺体接続部118との間に位置しており、後述の鍔部120や翼部130等が形成されている。
【0020】
貫通孔112は、例えば、医療用長尺体やシリンジ等に形成された中空部分と連通することにより、各種流体を、医療用長尺体や患部へ供給する。本体部110の各位置における横断面(XY断面(本体部110の軸方向に交差する断面))の外形状は、任意の形状を取り得る。本体部110の各位置における横断面の外形状は、例えば円形である。貫通孔112の各位置における横断面の形状は、任意の形を取り得る。貫通孔112の各位置における横断面の形状は、例えば円形である。
【0021】
鍔部120は、本体部110の外周に設けられている。鍔部120の各位置における横断面の外形状は、略円形である。
【0022】
翼部130は、鍔部120よりも先端側において本体部110の中央部114の外周面から突出し、基端側から先端側に向かって延びている。翼部130の径方向の高さは特に限定されない。翼部130の径方向の高さは、鍔部120の径方向の高さと同程度であることが好ましい。本実施形態では、中央部114の外周面から下方向に突出する第1の翼部131と、中央部114の外周面から右方向に突出する第2の翼部132と、中央部114の外周面から上方向に突出する第3の翼部133と、中央部114の外周面から左方向に突出する第4の翼部134との4枚の翼部130を備えている。すなわち、各翼部130は、本体部110の周方向に隣り合う他の翼部130との間隔が90度(つまり、180度未満)となるように設けられている。翼部130は、必ずしもZ軸方向と平行である必要はなく、基端側から先端側に向かって延びていればよい。
【0023】
コネクタ100は、周方向に隣り合う2つの翼部130に挟まれた翼間IPが形成されている。本実施形態では、第1の翼部131と第2の翼部132とに挟まれた第1の翼間IP1と、第2の翼部132と第3の翼部133とに挟まれた第2の翼間IP2と、第3の翼部133と第4の翼部134とに挟まれた第3の翼間IP3と、第4の翼部134と第1の翼部131とに挟まれた第4の翼間IP4との4つの翼間IPが形成されている。
【0024】
凸部140は、翼間IPに設けられている。軸方向に交差する各断面において、凸部140の径方向の高さは、翼部130の径方向の高さ以下となるっている。凸部140の径方向の高さは、翼部130の径方向の高さに対して、好ましくは10%以上、かつ、100%以下であり、より好ましくは50%以上、かつ、90%以下である。本実施形態では、第1の翼間IP1に設けられた第1の凸部141と、第1の翼間IP1に設けられ、第1の凸部141よりも先端側に位置する第2の凸部142との2つの凸部140を備えている。第1の凸部141と第2の凸部142とは、周方向の一方の端部が第1の翼部131に接し、周方向の他方の端部が第2の翼部132に接している。
【0025】
以上説明したように、医療用長尺体の基端部に接続されるコネクタ100は、本体部110と、鍔部120と、4枚の翼部130と、凸部140とを備える。本体部110は、中空筒状である。鍔部120は、本体部110の外周面に設けられる。翼部130は、鍔部120よりも先端側において本体部110の外周面から突出し、基端側から先端側に向かって延びる。各翼部130は、周方向に隣り合う他の翼部130との間隔が90度となるように設けられている。凸部140は、周方向に隣り合う2つの翼部130に挟まれた翼間IPに設けられ、軸方向に交差する各断面において、径方向の高さが、翼部130の径方向の高さ以下である。
【0026】
本実施形態のコネクタ100によれば、本体部110の外周面から突出する4枚の翼部130を備え、各翼部130が、周方向に隣り合う他の翼部130との間隔が90度となるように設けられているため、コネクタ100を容易に連続して回転させることができる。
【0027】
本実施形態のコネクタ100によれば、周方向に隣り合う2つの翼部130に挟まれた凸部140を備え、凸部140の径方向の高さが、翼部130の径方向の高さ以下であるため、コネクタ100の回転数を確認する際に、コネクタ100の回転を妨げることなく、手の感触によって、コネクタ100の回転数を認識することができる。
【0028】
本実施形態のコネクタ100では、複数の凸部140を備える。本実施形態のコネクタ100によれば、複数の凸部140を備えていることにより、手に伝わる感触が増大するため、コネクタ100の回転数を確認する際に、手の感触によって、コネクタ100の回転数をより容易に認識することができる。
【0029】
本実施形態のコネクタ100では、少なくとも1つの翼間IPは、凸部140が設けられていない。本実施形態のコネクタ100によれば、少なくとも1つの翼間IPに凸部140が設けられていないため、すべての翼間IPに凸部140が設けられるコネクタと比較して、コネクタ100の回転数を確認する際に、手の感触によって、コネクタ100の回転数をより容易に認識することができる。
【0030】
本実施形態のコネクタ100では、鍔部120は、軸方向に交差する断面が略円形である。本実施形態のコネクタ100によれば、鍔部120の軸方向に交差する断面が略円形であるため、断面が長円形や楕円形であるコネクタと比較して、コネクタ100を回転させる際に手に引っ掛かりが生じず、コネクタ100を容易に回転させることができる。
【0031】
B.第2実施形態:
図3は、第2実施形態のコネクタ100aの側面図である。以下では、第2実施形態のコネクタ100aのうち、上述した第1実施形態のコネクタ100と共通する部分については、同一の符号を付すことによってその説明を適宜省略する。
【0032】
第2実施形態のコネクタ100aでは、凸部140aが設けられる位置が、第1実施形態のコネクタ100と異なっている。具体的には、第2実施形態の凸部140aは、第1の翼間IP1に設けられた第1の凸部141aと、第2の翼間IP2に設けられた第2の凸部142aとを有している。第1の凸部141aと第2の凸部142aとは、軸方向の位置が互いに異なっており、第2の凸部142aは、第1の凸部141aに対して先端側に設けられている。
【0033】
以上説明したように、第2実施形態におけるコネクタ100aでは、上述した第1実施形態のコネクタ100と同様に、本体部110と、鍔部120と、4枚の翼部130と、複数の凸部140aとを備える。複数の凸部140aは、第1の翼間IP1に設けられた第1の凸部141aと、第2の翼間IP2に設けられた第2の凸部142aとを含む。第2実施形態のコネクタ100aによれば、複数の凸部140aが、第1の翼間IP1に設けられた第1の凸部141aと、第2の翼間IP2に設けられた第2の凸部142aとを含むことにより、コネクタ100aが1回転するうちに複数の感触が手に伝わるため、コネクタ100aの回転数を確認する際に、手の感触によって、コネクタ100aの回転数をより容易に認識することができる。
【0034】
第2実施形態のコネクタ100aでは、第1の凸部141aと第2の凸部142aとは、軸方向の位置が互いに異なる。第2実施形態のコネクタ100aによれば、第1の凸部141aと第2の凸部142aとの軸方向における位置が互いに異なっていることにより、回転の角度によって手に伝わる感触が変わるため、コネクタ100aの回転数を確認する際に、手の感触によって、コネクタ100aの回転数をより容易に認識することができる。
【0035】
C.変形例:
本明細書で開示される技術は、上述の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態に変形することができ、例えば次のような変形も可能である。
【0036】
上記実施形態におけるコネクタ100は、あくまで一例であり、種々変形が可能である。
【0037】
図4は、第1変形例のコネクタ100bの側面図である。第1変形例のコネクタ100bでは、凸部140を備えておらず、かつ、翼部130bの態様が上記実施形態と異なっている。具体的には、各翼部130bがZ軸方向に平行に延びず、各翼部130bにおける基端と先端とが、周方向に90度異なる位置に設けられている。このように、コネクタ100bは、各翼部130bにおける基端と先端とが、周方向に、例えば45度から135度までの範囲内で異なる位置に設けられていてもよい。このようなコネクタにおいても、各翼部130bが、周方向に隣り合う他の翼部130bとの間隔が180度未満となるように設けられているため、コネクタ100bを連続して容易に回転させることができる。第1変形例のコネクタ100bにおいても、周方向に隣り合う2つの翼部130bに挟まれた翼間IPに凸部140が形成されていてもよい。
【0038】
図5は、第2変形例のコネクタ100cの側面図である。第2変形例のコネクタ100cでは、翼部130や凸部140を備えておらず、かつ、本体部110の中央部114に、鍔部120cが設けられている。具体的には、鍔部120cは、第1の鍔部121cと、第1の鍔部121cよりも基端側に設けられた第2の鍔部122cと、第2の鍔部122cよりも基端側に設けられた第3の鍔部123cと、第3の鍔部123cよりも基端側に設けられた第4の鍔部124cとを有する。このように、コネクタ100cは、上記実施形態における翼部130や凸部140の替わりに、複数の鍔部120を備えていてもよい。このようなコネクタおいても、コネクタ100cを容易に連続して回転させることができる。
【0039】
図6は、第3変形例のコネクタ100dの側面図である。第3変形例のコネクタ100dは、第1実施形態のコネクタ100における凸部140を備えていない。第3変形例のコネクタ100dは、第1の突起部161と、第2の突起部162と、第3の突起部163と、を備えている。具体的には、第1の突起部161は、第1の翼部131に設けられている。第1の突起部161は、第1の翼部131から第1の翼間IP1に向かって突出している。第2の突起部162は、第1の翼部131に設けられている。第2の突起部162は、第1の翼部131から第1の翼間IP1に向かって突出している。第3の突起部163は、第3の翼部133に設けられている。第3の突起部163は、第3の翼部133から第2の翼間IP2に向かって突出している。第2の突起部162と第3の突起部163とは、軸方向において同じ位置にある。第1の突起部161は、第2の突起部162および第3の突起部163に対して、基端側に位置している。このように、コネクタは、翼部に設けられた突起部を備えていてもよい。このようなコネクタにおいても、コネクタを容易に連続して回転させることができる。
図6に示したコネクタにおいては、突起部の位置が互いに異なる複数の翼部を備えているため、コネクタの回転数を確認する際に、手の感触によって、コネクタの回転数を認識することができる。
図6に示したコネクタにおいては、突起部の位置が互いに異なる複数の翼部を備えているため、コネクタの回転数を確認する際に、目視によっても、コネクタの回転数を認識することができる。
【0040】
図7は、第4変形例のコネクタ100eの側面図である。第4変形例のコネクタ100eは、第1実施形態のコネクタ100における凸部140を備えていない。第4変形例のコネクタ100eは、翼部130eに孔が形成されている。具体的には、第1の翼部131eには、第1の孔171と、第2の孔172とが形成されている。第3の翼部133eには、第3の孔173が形成されている。第1の孔171は、第1の翼部131eをコネクタ100eの周方向に貫通している。第2の孔172は、第1の翼部131eをコネクタ100eの周方向に貫通している。第3の孔173は、第3の翼部133eをコネクタ100eの周方向に貫通している。第2の孔172と第3の孔173とは、軸方向において同じ位置にある。第1の孔171は、第2の孔172および第3の孔173に対して、基端側に位置している。このように、コネクタは、翼部に孔が形成されていてもよい。このようなコネクタにおいても、コネクタを容易に連続して回転させることができる。
図7に示したコネクタにおいては、孔の位置が互いに異なる複数の翼部を備えているため、コネクタの回転数を確認する際に、手の感触によって、コネクタの回転数を認識することができる。
図7に示したコネクタにおいては、孔の位置が互いに異なる複数の翼部を備えているため、コネクタの回転数を確認する際に、目視によっても、コネクタの回転数を認識することができる。
【0041】
図8は、第5変形例のコネクタ100fの側面図である。第5変形例のコネクタ100fは、第1実施形態のコネクタ100における凸部140を備えていない。第5変形例のコネクタ100fは、翼部130fに切り欠きが形成されている。具体的には、第1の翼部131fには、第1の切り欠き181と、第2の切り欠き182とが形成されている。第3の翼部133fには、第3の切り欠き183が形成されている。第1の切り欠き181と第2の切り欠き182と第3の切り欠き183とは、軸方向において互いに異なる位置にある。コネクタ100fの先端側から基端側に向かって、第2の切り欠き182、第3の切り欠き183、第1の切り欠き181の順に並んでいる。このように、コネクタは、翼部に切り欠きが形成されていてもよい。このようなコネクタにおいても、コネクタを容易に連続して回転させることができる。
図8に示したコネクタにおいては、切り欠きの位置が互いに異なる複数の翼部を備えているため、コネクタの回転数を確認する際に、手の感触によって、コネクタの回転数を認識することができる。
図8に示したコネクタにおいては、切り欠きの位置が互いに異なる複数の翼部を備えているため、コネクタの回転数を確認する際に、目視によっても、コネクタの回転数を認識することができる。
【0042】
図9は、第6変形例のコネクタ100gの側面図である。
図10は、
図9におけるX-Xの位置におけるコネクタ100gの断面図である。第6変形例のコネクタ100gは、第2変形例のコネクタ100cとほぼ同じ態様であるものの、鍔部120gに切り欠きが形成されている点において第2変形例のコネクタ100cと異なっている。具体的には、第2の鍔部122gには、第4の切り欠き184が形成されている。このように、コネクタは、鍔部に切り欠きが形成されていてもよい。このようなコネクタにおいても、コネクタを容易に連続して回転させることができる。
図9,10に示したコネクタにおいては、鍔部に切り欠きが形成されているため、コネクタの回転数を確認する際に、手の感触によって、コネクタの回転数を認識することができる。
図9,10に示したコネクタにおいては、鍔部に切り欠きが形成されているため、コネクタの回転数を確認する際に、目視によっても、コネクタの回転数を認識することができる。
【0043】
上記実施形態では、鍔部120の横断面の形状は略円形であるが、鍔部120の横断面の形状は必ずしも略円形である必要はなく、任意の形状をとっていてもよい。
【0044】
上記実施形態では、凸部140の周方向の両端が翼部130に接しているが、凸部140の周方向の両端は、必ずしも翼部130に接している必要はない。
【0045】
上記実施形態では、コネクタ100は、4枚の翼部130を備えているが、翼部130は少なくとも3枚あればよく、5枚以上の翼部130を備えていてもよい。
【0046】
上記実施形態では、第1の翼間IP1に設けられた第1の凸部141aと、第2の翼間IP2に設けられた第2の凸部142aとは、Z軸方向の位置が異なっているが、第1の凸部141aと第2の凸部142aとは、Z軸方向の位置が同じであってもよい。
【0047】
上記実施形態における複数の凸部140の径方向の高さは、翼部130の径方向の高さ以下であれば、互いに異なっていてもよい。
【0048】
上記実施形態では、コネクタ100は、2つの凸部140(第1の凸部141および第2の凸部142)を備えているが、凸部140を1つ備えていてもよいし、3つ以上備えていてもよい。
【0049】
上記実施形態では、コネクタ100の少なくとも1つの翼間IPには凸部140が設けられていないが、凸部140がすべての翼間IPに設けられていてもよい。このようなコネクタであっても、翼間IPごとに凸部140の枚数を変える、翼間IPごとに凸部140の軸方向の位置を変える、凸部140の径方向の高さを変える等することにより、コネクタ100の回転数を容易に認識することができる。