(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024159580
(43)【公開日】2024-11-08
(54)【発明の名称】ピンコネクタ
(51)【国際特許分類】
H01R 12/70 20110101AFI20241031BHJP
【FI】
H01R12/70
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024066139
(22)【出願日】2024-04-16
(31)【優先権主張番号】18/140,962
(32)【優先日】2023-04-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】507164434
【氏名又は名称】ジェイ.エス.ティー.コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】ブランキンシップ,エリック
(72)【発明者】
【氏名】チェン,ピン
(72)【発明者】
【氏名】アプソン,グウェンドリン
【テーマコード(参考)】
5E223
【Fターム(参考)】
5E223AA21
5E223AB32
5E223AB38
5E223AC38
5E223BA01
5E223BA07
5E223BB01
5E223CB24
5E223CB26
5E223CB31
5E223DB09
5E223DB11
5E223DB33
5E223EA02
5E223EA03
(57)【要約】
【課題】電気コネクタを提供する。
【解決手段】電気コネクタは、オス型ハウジング及びメス型ハウジングを含むことができる低プロファイル高電圧コネクタとすることができる。オス型ハウジングは、メス型ハウジングを介して配設された端子と対合するオス型ピンを支持することができる。ピンの湾曲又は外側延長部は、1列又は複列のはんだパッドの形成を支持することができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
後側を備えるオス型ハウジングと、
前記後側に形成される複数の第1の開口及び複数の第2の開口であって、前記複数の第2の開口は、前記複数の第1の開口の下方にかつ前記複数の第1の開口からオフセットして位置決めされる、複数の第1の開口及び複数の第2の開口と、
前記複数の第1の開口内に配設された複数の第1のピンであって、前記複数の第1のピンの各々はピン長さを有する、複数の第1のピンと、前記複数の第2の開口内に配設された複数の第2のピンであって、前記複数の第2のピンの各々はピン長さを有する、複数の第2のピンと、を有する複数のピンと、
前記複数のピンと対合するための複数の端子を備えるメス型ハウジングと、
を備える、コネクタ。
【請求項2】
前記複数の第1のピンは、前記後側に対して第1の角度であり、
前記複数の第2のピンは、前記後側に対して第2の角度であり、
前記第2の角度は、前記第1の角度より大きい、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記複数の第2のピンは、前記後側に対して前記複数の第1のピンの外側にある、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記複数の第1の開口は、前記後側の中央横軸の上方に位置決めされる、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項5】
前記複数の第2の開口は、前記後側の中央横軸の下方に位置決めされる、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項6】
前記複数の端子のうちの第1の端子から前記複数の端子のうちの第2の端子へと延在する電気経路のためのクリアランス又はクリーページは、およそ0.6ミリメートルである、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項7】
主軸を有する底部端と、
後側と、
前記後側に形成された第1の開口と、
前記後側に形成され、前記第1の開口の下方に位置決めされた、第2の開口と、
第1の端部及び第2の端部を有する第1のピンであって、前記第1のピンの前記第1の端部は前記第1の開口内に配設され、前記第1のピンの前記第2の端部は前記主軸に平行な第1の軸に沿ってかつ前記主軸と同じ平面上に延在する、第1のピンと、
第1の端部及び第2の端部を有する第2のピンであって、前記第2のピンの前記第1の端部は前記第2の開口内に配設され、前記第2のピンの前記第2の端部は前記主軸に平行な第2の軸に沿ってかつ前記主軸と同じ平面上に延在し、前記第1のピンの前記第2の端部及び前記第2のピンの前記第2の端部は前記後側に対して位置合わせされる、第2のピンと、
を備える、コネクタのためのオス型ハウジング。
【請求項8】
前記第1のピンは、前記第1のピンの前記第1の端部と前記第2の端部との間に中間部分を備え、
前記中間部分は、前記後側と位置合わせされる、請求項7に記載のオス型ハウジング。
【請求項9】
前記第2のピンは、前記第2のピンの前記第1の端部と前記第2の端部との間に中間部分を備え、
前記中間部分は、前記後側と位置合わせされる、請求項7に記載のオス型ハウジング。
【請求項10】
前記第1のピンは、第1のピン長さを備え、
前記第2のピンは、前記第1のピン長さよりも短い第2のピン長さを備える、請求項7に記載のオス型ハウジング。
【請求項11】
前記第1の開口は、前記後側の中央横軸の上方に位置決めされ、
前記第2の開口は、前記中央横軸の下方に位置決めされる、請求項7に記載のオス型ハウジング。
【請求項12】
前記第1のピンの前記第1の端部は、前記主軸に平行な第3の軸に沿って延在し、
前記第2のピンの前記第1の端部は、前記主軸に平行な第4の軸に沿って延在する、請求項7に記載のオス型ハウジング。
【請求項13】
主軸を有する底部端と、
後側と、
前記後側に形成された第1の開口と、
前記後側に形成された第2の開口と、
第1の軸に沿って延在する第1の端部、中間部分、及び、第2の端部を有する第1のピンであって、前記第1のピンの前記中間部分は前記第1の軸に対して第1の角度である、第1のピンと、
第2の軸に沿って延在する第1の端部、中間部分、及び、第2の端部を有する第2のピンであって、前記第2のピンの前記中間部分は前記第2の軸に対して第2の角度であり、前記第2の角度は前記第1の角度とは異なる、第2のピンと、
を備える、コネクタのためのオス型ハウジング。
【請求項14】
前記第1のピン及び前記第2のピンは、同じピン長さを有する、請求項13に記載のオス型ハウジング。
【請求項15】
前記第2の角度は、前記第1の角度より大きい、請求項13に記載のオス型ハウジング。
【請求項16】
前記第2のピンの前記第2の端部は、前記後側に対して前記第1のピンの前記第2の端部の外側にある、請求項13に記載のオス型ハウジング。
【請求項17】
前記第1のピンの前記第2の端部及び前記第2のピンの前記第2の端部は、前記オス型ハウジングの底部主軸に平行な軸に沿ってかつ底部主軸と同じ平面上に延在する、請求項13に記載のオス型ハウジング。
【請求項18】
前記第1のピンの前記第2の端部は、第3の軸に沿って延在し、
前記第1のピンの前記中間部分は、前記第3の軸に対して第3の角度であり、
前記第1の角度及び前記第3の角度は、同じである、請求項13に記載のオス型ハウジング。
【請求項19】
前記第2の開口は、前記第1の開口に近接して位置決めされる、請求項13に記載のオス型ハウジング。
【請求項20】
前記第1の開口は、前記後側の中央横軸の上方に位置決めされ、
前記第2の開口は、前記後側の前記中央横軸の下方に位置決めされる、請求項13に記載のオス型ハウジング。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001] 本開示は、コネクタに関する。特に態様は、オス型ピン接点を有する電気コネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
[0002] 電気コネクタは、様々な配線システムにおいて使用可能である。電気コネクタは、メス型ハウジングとオス型ハウジングとの間の結合を維持するためのロッキング機構を含むことができる。メス型ハウジングは、オス型ハウジングによって支持される1つ以上のオス型ピンと対合するための1つ以上の端子を支持することができる。メス型ハウジングにおける端子の適切な設置及び位置決めを保証するために、端子位置保証部材が使用可能である。端子位置保証部材は、端子位置決めを保証するためにある位置においてロック可能である。端子位置保証部材はメス型ハウジング内に挿入可能であり、端子位置保証部材の一部はメス型ハウジングの外側に延在可能である。
【発明の概要】
【0003】
[0003] いくつかの態様は、後側を備えるオス型ハウジング、後側に形成される複数の第1の開口及び複数の第2の開口、複数のピン、並びに、複数のピンと対合するための複数の端子を備えるメス型ハウジングを有するコネクタを対象とする。複数の第2の開口は、複数の第1の開口の下方に、及び、複数の第1の開口からオフセットして、位置決めされる。複数のピンは、複数の第1の開口内に配設された複数の第1のピンを有し、複数の第1のピンの各々はピン長さを有するものであり、また、複数のピンは、複数の第2の開口内に配設された複数の第2のピンを有し、複数の第2のピンの各々はピン長さを有するものである。
【0004】
[0004] いくつかの態様において、複数の第1のピンは後側に対して第1の角度であり、複数の第2のピンは後側に対して第2の角度である。第2の角度は第1の角度より大きい。
【0005】
[0005] いくつかの態様において、複数の第2のピンは後側に対して複数の第1のピンの外側にある。
【0006】
[0006] いくつかの態様において、複数の第1の開口は後側の中央横軸の上方に位置決めされる。
【0007】
[0007] いくつかの態様において、複数の第2の開口は後側の中央横軸の下方に位置決めされる。
【0008】
[0008] いくつかの態様において、複数の端子のうちの第1の端子から複数の端子のうちの第2の端子へと延在する電気経路のためのクリアランス又はクリーページは、およそ0.6ミリメートルである。
【0009】
[0009] いくつかの態様は、主軸を有する底部端、後側、後側に形成された第1の開口、後側に形成され第1の開口の下方に位置決めされた第2の開口、第1のピン、及び、第2のピンを有する、コネクタのためのオス型ハウジングを対象とする。第1のピンは第1の端部及び第2の端部を有し、第1のピンの第1の端部は第1の開口内に配設され、第1のピンの第2の端部は主軸に平行な第1の軸に沿って及び主軸と同じ平面上に延在する。第2のピンは第1の端部及び第2の端部を有し、第2のピンの第1の端部は第2の開口内に配設され、第2のピンの第2の端部は主軸に平行な第2の軸に沿って及び主軸と同じ平面上に延在し、第1のピンの第2の端部及び第2のピンの第2の端部は後側に対して位置合わせされる。
【0010】
[0010] いくつかの態様において、第1のピンは第1のピンの第1の端部と第2の端部との間に中間部分を有し、中間部分は後側と位置合わせされる。
【0011】
[0011] いくつかの態様において、第2のピンは第2のピンの第1の端部と第2の端部との間に中間部分を有し、中間部分は後側と位置合わせされる。
【0012】
[0012] いくつかの態様において、第1のピンは第1のピン長さを有し、第2のピンは第1のピン長さよりも短い第2のピン長さを有する。
【0013】
[0013] いくつかの態様において、第1の開口は後側の中央横軸の上方に位置決めされ、第2の開口は中央横軸の下方に位置決めされる。
【0014】
[0014] いくつかの態様において、第1のピンの第1の端部は主軸に平行な第3の軸に沿って延在し、第2のピンの第1の端部は主軸に平行な第4の軸に沿って延在する。
【0015】
[0015] いくつかの態様は、主軸を有する底部端、後側、後側に形成された第1の開口、後側に形成された第2の開口、第1のピン、及び、第2のピンを有する、コネクタのためのオス型ハウジングを対象とする。第1のピンは、第1の軸に沿って延在する第1の端部、中間部分、及び、第2の端部を有し、第1のピンの中間部分は、第1の軸に対して第1の角度である。第2のピンは、第2の軸に沿って延在する第1の端部、中間部分、及び、第2の端部を有し、第2のピンの中間部分は、第2の軸に対して第2の角度である。第2の角度は、第1の角度とは異なる。
【0016】
[0016] いくつかの態様において、第1のピン及び第2のピンは同じピン長さを有する。
【0017】
[0017] いくつかの態様において、第2の角度は第1の角度より大きい。
【0018】
[0018] いくつかの態様において、第2のピンの第2の端部は、後側に対して第1のピンの第2の端部の外側にある。
【0019】
[0019] いくつかの態様において、第1のピンの第2の端部及び第2のピンの第2の端部は、オス型ハウジングの底部主軸に平行な軸に沿って、及び、底部主軸と同じ平面上に、延在する。
【0020】
[0020] いくつかの態様において、第1のピンの第2の端部は第3の軸に沿って延在し、第1のピンの中間部分は第3の軸に対して第3の角度である。第1の角度及び第3の角度は同じである。
【0021】
[0021] いくつかの態様において、第2の開口は第1の開口に近接して位置決めされる。
【0022】
[0022] いくつかの態様において、第1の開口は後側の中央横軸の上方に位置決めされ、第2の開口は後側の中央横軸の下方に位置決めされる。
【0023】
[0023] 本明細書に組み込まれ本明細書の一部を形成する添付の図面は態様を示し、説明と共に、更に態様の原理を説明し当業者が態様を作成及び使用することができるようにする働きをする。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】[0024] 様々な態様に従ったコネクタを示すアセンブリ図である。
【
図2】[0025] 様々な態様に従ったコネクタを示す斜視図である。
【
図3】[0026]
図2のコネクタを示す斜視図である。
【
図4】[0027]
図1のコネクタのオス型ハウジングを示す斜視図である。
【
図5】[0028] 面5-5に沿った
図4のオス型ハウジングを示す側断面図である。
【
図6】[0029]
図1のコネクタのオス型ハウジングのピンを示す側面図である。
【
図7】[0030]
図1のコネクタのオス型ハウジングのピンを示す側面図である。
【
図8】[0031]
図1のコネクタのオス型ハウジングのピンを示す側面図である。
【
図9】[0032]
図2のコネクタのオス型ハウジングを示す上面図である。
【
図10】[0033] 様々な態様に従ったコネクタを示す斜視図である。
【
図11】[0034] 面11-11に沿った
図10のコネクタを示す側断面図である。
【
図12】[0035]
図10のコネクタを示す上面図である。
【
図13】[0036]
図10のコネクタを示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
[0037] 一態様の特徴及び利点は、同じ参照文字が対応する要素を識別する図面と共に説明されるとき、下記に示す詳細な説明からより明らかになろう。図面において、同じ参照番号は概して、同一の、機能的に同様の、及び/又は構造的に同様の要素を示す。
【0026】
[0038] 次に、添付の図面に示されるようなそれらの態様を参照しながら、本発明を詳細に説明する。「一態様」、「態様」、「例示の態様」などの言い回しは、説明される態様は特定の特徴、構造、又は特性を含み得るが、あらゆる態様が必ずしも特定の特徴、構造、又は特性を含むとは限らないことを示す。更に、こうした語句は必ずしも同じ態様を示すとは限らない。更に、特定の特徴、構造、又は特性が態様と共に説明されるとき、明示的に説明されているか否かにかかわらず、他の態様と共にこうした特徴、構造、又は特性に作用することが、当業者の知識の範囲内にあることが提示される。
【0027】
[0039] 以下の例は本態様の例示であるが限定的ではない。本分野で通常遭遇し、当業者であれば明らかとなるような、様々な条件及びパラメータの他の好適な修正及び改作は、本開示の趣旨及び範囲内にある。
【0028】
[0040] 本明細書で使用される際、「およそ」という用語は、5%、10%、15%、又は20%の範囲の境界を画し、こうした数が可能な値の100%を超える場合を除き、それらの範囲内にある数を指しそれらの数を含む、数を含んでいる。
【0029】
[0041] 一態様は、車両配線システムなどの配線システムのための電気コネクタを提供する。本明細書で説明する電気コネクタは、単列又は複列、低プロファイルの、高電圧コネクタとすることができる。いくつかの態様において、コネクタは低プロファイルを有することができる。本明細書で説明するように、コネクタは、オス型ピンと対合可能な端子の2つの列を支持することが可能である。コネクタは、プリント回路板(PCB)に固定可能であるか、又は、例えばワイヤ間コネクタとすることができる。
【0030】
[0042] 電気コネクタは、メス型ハウジング、オス型ハウジング、コネクタ位置保証部材(「CPA部材」)、及び、端子位置保証部材(「TPA部材」)を含むことができる。メス型ハウジング、CPA部材、及びTPA部材は、オス型ハウジングに結合可能なアセンブリを形成可能である。
【0031】
[0043] CPA部材は、位置保証を確実にすることができる。位置保証は、端子対合及びレジスト断線を確実化及び維持するために配線システムにおいて重要である。結合を確実にするために、アセンブリをオス型ハウジングと結合させるためにより大きな力が必要な可能性がある。結合は、断線に対する耐性に打ち勝つことによって、保守のために意図的に解除することができる。CPA部材は、メス型ハウジング及びオス型ハウジングの切り離しを可能にするために解除することができる。有利なことに、コネクタハウジングが位置保証と結合されているという旨のフィードバック(例えば、視覚、触覚、及び/又は聴覚のフィードバック)を、信号に提供することができる。アセンブリとオス型ハウジングとの間のコネクタ位置保証との結合は、電気コネクタを対合前位置から完全に対合された位置へと移動させることができる。
【0032】
[0044] TPA部材は、ハウジング内の適切な端子位置決めを維持することができる。ワイヤ端子を含む端子セグメントは、ハウジング内のそれらの位置を維持するための1次ロックを含むことが可能であり、適切な対合を確実にする。一態様において、TPA部材の一部がメス型ハウジングの外側に延在可能である。一態様において、TPA部材は1次ロックを強化することができる。別の態様において、TPA部材は2次ロックとすることができる。有利なことに、TPA部材は最終ロック位置内にあるため、端子が端子位置保証と共に設置可能である旨のフィードバック(例えば、視覚、触覚、及び/又は聴覚のフィードバック)を、信号に提供することができる。最終ロック位置において、TPA部材は完全にメス型ハウジング内にあるものとすることができる。端子セグメントが設置されると、TPA部材は、端子セグメントが非意図的にメス型ハウジングから除去されるのを防ぐために、TPA部材が端子セグメントとブロッキング係合にあることが可能な最終ロック位置内にあるものとすることができる。
【0033】
[0045] 本明細書で説明するように、メス型ハウジング及びCPA部材を含むアセンブリは事前設置が可能である。したがってユーザは、CPA部材をメス型ハウジングに結合する必要はない。加えて、事前設置されたアセンブリは、構成要素の取り外し及び/又は置き違いの防止に役立てることができる。アセンブリをオス型ハウジングに結合するときに、コネクタ位置保証を支持するために、アセンブリが分解されるのを防ぐことができる。このようにして、CPA部材は、アセンブリに損傷を与える可能性のあるメス型ハウジングからの切り離しを防ぐことができる。オス型ハウジング及びメス型ハウジングが完全に対合された位置で結合されるとき、切り離しに対して高い耐性を有することが望ましい。切り離しに対する高い耐性は、オス型ハウジング及びメス型ハウジングが対合前位置に戻ることを防ぐために望ましい。したがって、完全に対合された位置からの切り離しは、完全に対合された位置への結合に対する耐性よりも大きい、指定された耐性に打ち勝つことが必要な可能性がある。
【0034】
[0046] TPA部材もアセンブリ内に事前設置が可能である。したがってユーザは、TPA部材をメス型ハウジングに結合する必要はない。TPA部材は、端子位置保証を提供するために、ある位置に移動されるのに先立ってロック前位置にあるものとすることができる。ロック前位置では、TPA部材の一部がメス型ハウジングの底部から外側に延在可能である。他の態様において、TPA部材は、メス型ハウジングの別の側、例えば前又は後ろから挿入可能である。最終ロック位置では、TPA部材は端子位置保証を提供可能である。TPA部材は、完全にメス型ハウジング内にあり得る最終ロック位置へと移動可能である。
【0035】
[0047] オス型ハウジングは、前側及び後側を含むことができる。メス型ハウジング及びTPA部材アセンブリを受け取るためのアパーチャは、前から、前と後との間の一部分へと延在可能である。メス型ハウジングは前、後、底部、及び、頂部を含むことができる。1つ以上の端子アパーチャは、メス型ハウジングの第1の側部と、第1の側部に対向する第2の側部との中間へと延在可能である。端子アパーチャは、1つ以上の端子セグメントを受け取るために、メス型ハウジングの前から後へと延在可能である。別のアパーチャは、TPA部材を受け取るために、メス型ハウジングの底部から、底部と頂部との間の一部分へと延在可能である。このようにして、電気コネクタは、メス型ハウジングとオス型ハウジングとの間の結合方向に代わる方向に挿入される、TPA部材を支持することができる。TPA部材が配設されるアパーチャは、TPA部材が端子アパーチャ内に配設された端子セグメントを支持できるように、端子アパーチャと交差可能である。別の態様において、電気コネクタは、結合の方向に挿入されたTPA部材を支持することができる。
【0036】
[0048] 一態様において、端子セグメントはロック前位置において、メス型ハウジング端子アパーチャを介して挿入可能である。しかしながらTPA部材は、1つ以上の端子セグメントが部分的に対合している場合、最終ロック位置への移動を防ぐことができる。一態様において、端子セグメントは、端子セグメントが部分的にのみ対合している場合、TPA部材が最終ロック位置へと移動するのをブロックすることができる。したがって、一態様において、TPA部材が最終ロック位置へと移動するためには、端子セグメントが完全に設置されていなければならない。端子セグメントが完全に設置されているとき、端子セグメントはTPA部材が最終ロック位置へと移動するのをブロックしない。したがって、端子セグメントは、TPA部材がロック前位置にある間に設置可能である。端子セグメントが設置されると、TPA部材は最終ロック位置へと移動可能である。一態様において、TPA部材が最終ロック位置にある場合、端子セグメントは、メス型ハウジング端子アパーチャを介して挿入されるのを防ぐことができる。
【0037】
[0049] 端子アパーチャは、1つ以上の列に配置可能である。いくつかの態様において、端子アパーチャは2列で配置可能である。本明細書で説明するように、端子アパーチャの第1の列及び第2の列が提供可能であり、第2の列は第1の列の下方である。いくつかの態様において、コネクタは、単列又は複列、低プロファイルの、2列の端子を支持する列コネクタとすることができる。いくつかの態様において、端子アパーチャの列は、端子アパーチャが平行に配置されるように位置合わせ可能である。いくつかの態様において、端子アパーチャの列はオフセット可能である。いくつかの態様において、端子アパーチャの第1の列は、端子アパーチャの第2の列とは異なる、メス型ハウジングの第1の側部からの距離から始まることが可能である。
【0038】
[0050] オス型ハウジングの後側は、複数のピンが配設される際に介する複数の開口を含むことができる。したがって、ピンは、メス型ハウジングを受け取るアパーチャ内へと延在する。ピンは、メス型ハウジング内の端子アパーチャに対応可能である。このようにして、メス型ハウジング及びオス型ハウジングが結合されるとき、オス型ハウジングのピンは、メス型ハウジングの端子アパーチャと位置合わせ可能である。したがって、端子アパーチャによって支持される端子は、メス型ハウジング及びオス型ハウジングが対合する際に、ピンと対合可能である。
【0039】
[0051] いくつかの態様において、コネクタは、単列又は複列、低プロファイルのコネクタとすることができる。したがって、オス型ピンの配置は、単列又は複列のはんだパッドの形成を支持することができる。
【0040】
[0052] いくつかの態様において、コネクタは、2列の端子アパーチャ及び2列の対応するピンを支持することができる。他の態様において、コネクタは、2つより多くの端子アパーチャ及び対応するピンを支持することができる。本明細書で説明するように、第1の列及び第2の列のピンが提供可能であり、第2の列は第1の列の下方である。いくつかの態様において、ピンの列はオフセット可能である。いくつかの態様において、ピンの第1の列は、ピンの第2の列とは異なる、オス型ハウジングの第2の側部からの距離から始まることが可能である。オフセット列は、異なるピン配置を可能にすることができる。
【0041】
[0053] いくつかの態様において、ピンはPCBに対して少なくとも部分的に平行とすることができる。各ピンは、第1の端部、中間部分、及び、第2の端部を含むことができる。各ピンの第1の端部及び第2の端部は、一般に、オス型ハウジングの頂部及び底部に対して平行とすることができる。各ピンの第1の端部は、オス型ハウジングの後側に配設可能である。各ピンの第2の端部は、オス型ハウジングの外側であり得る。いくつかの態様において、第1の列のピンは第2の列のピンと同じ長さとすることができる。したがって、第1の列のピンの下方にある第2の列のピンの第2の端部は、オス型ハウジングの後側から更に外側に延在可能である。言い換えれば、第2の列のピンの第2の端部は、オス型ハウジングの後側に対して、第1の列のピンの第2の端部から外側とすることができる。態様において、第2の列のピンは、中間部分において斜めとすることができる。態様において、第1の列のピンは後側に対して第1の角度であり、第2の列のピンは後側に対して第2の角度であるとすることができ、第2の角度は第1の角度より大きい。
【0042】
[0054] いくつかの態様において、各ピンの第2の端部は、オス型ハウジングの後側に対して位置合わせ可能である。したがって、第2の端部で位置合わせされるべき第1の列のピン及び第2の列のピンについて、第1の列のピン及び第2の列のピンは、いくつかの態様において異なる長さとすることができる。態様において、第2の列のピンは、第1の列のピンより短い長さとすることができる。
【0043】
[0055] いくつかの態様において、コネクタは、例えば18本又は21本のピンを支持する高電圧コネクタとすることができる。いくつかの態様において、電気コネクタが低プロファイルを有するように、コネクタの全体サイズを減少させることができる。例えば、端子の概して平行な列は、コネクタプロファイルを制限するために、メス型ハウジングのサイズを減少させることが可能である。加えて、端子が概して、メス型ハウジングの頂部端及び底部端に対して平行なように、端子を配向することで、低プロファイルを有する電気コネクタを支持することが可能である。端子の配置は、より大きなクリアランス又はクリーページを支持することも可能である。例えば、複数の端子のうちの第1の端子から複数の端子のうちの第2の端子まで延在する電気経路のためのクリアランス又はクリーページは、およそ0.6ミリメートルとすることができる。
【0044】
[0056] コネクタ10が
図1に示されている。コネクタ10は、メス型ハウジング100、オス型ハウジング200、TPA部材300、及び、CPA部材400を含むことができる。メス型ハウジング100、TPA部材300、及び、CPA部材400は、事前設置されたアセンブリを形成することができる。事前設置されたアセンブリにおいて、TPA部材300は、TPA部材300がロック前位置にあるものとすることができるように、メス型ハウジング100内に部分的に配設可能である。オス型ハウジング200は、事前設置されたアセンブリを受け取るためのアパーチャ222を含むことができる。図に示されるように、オス型ハウジング200は、前側202、後側204、頂部端206、底部端208、第1の側部210、及び、第2の側部212を含むことができる。アパーチャ222は、前側202から、前側202と後側204との間のオス型ハウジング200の一部まで延在可能である。頂部端206、底部端208、第1の側部210、及び、第2の側部212は、後側204と共にアパーチャ222を取り囲むことができる。
【0045】
[0057]
図1から
図2を参照すると、アパーチャ222は、メス型ハウジング100内に配設された1つ以上の端子130とオス型ハウジング200内に配設された1本以上のピン230とを対合させるために、メス型ハウジング100を受け取ることができる。メス型ハウジング100がオス型ハウジング200によって受け取られると、CPA部材の前壁402及びメス型ハウジングの前部102が位置合わせされるように、CPA部材400を結合することで、位置保証を提供することができる。このようにしてCPA部材400を結合することで、コネクタ10を対合前位置から完全対合位置40(例えば、メス型ハウジング及びオス型ハウジングが切り離しに対する高い耐性を有するように結合される)へと移動させることができる。態様において、オス型ハウジング200は、オス型ハウジング200をメス型ハウジング100に結合するために、TPA部材300が最終ロック位置20にあるとき、事前設置されたアセンブリを受け取ることができる。TPA部材300は、端子130がメス型ハウジング100内に挿入された後、TPA部材300をロック前位置から最終ロック位置20へと移動させるために、全体としてメス型ハウジング100内に配設することができる。
【0046】
[0058] 最終ロック位置20にあるTPA部材300及び完全対合位置40にあるコネクタ10が、
図2に示されている。図に示されるように、メス型ハウジング100は、端子130を受け取るための1つ以上の端子アパーチャ120を含むことができる。端子アパーチャ120は、メス型ハウジング100の前部102から、メス型ハウジング100の前部102と後部104との間のメス型ハウジング100の一部へと、概して主軸2に平行な軸に沿って、延在可能である。
【0047】
[0059] いくつかの態様において、端子アパーチャ120は、メス型ハウジング100の第1の側部106と第2の側部110との間に前部102に沿って配設可能である。いくつかの態様において、メス型ハウジング100は、複数の端子アパーチャ120を含むことができる。複数の端子アパーチャ120は、1つ以上の列に配置可能である。
図2に示されるように、メス型ハウジング100は、端子130を受け取るために、端子アパーチャ120の第1の列122、及び、第1の列122の下方に位置決めされた端子アパーチャ120の第2の列124を含むことができる。
【0048】
[0060] オス型ハウジング200のアパーチャ222は、端子130がオス型ハウジング200を介して延在するように、メス型ハウジング100、TPA部材300(
図1)、及び、CPA部材400の、事前設置されたアセンブリを受け取ることができる。図に示されるように、オス型ハウジング200は1本以上のピン230及び強化タブ224を含むことができる。強化タブ224は、例えばオス型ハウジングをPCBに取り付けることができる。
図3を参照すると、オス型ハウジング200は、態様において、およそ18本のピン230を含むことができる。別の態様において、オス型ハウジング200は21本のピン230を含むことができる。
【0049】
[0061]
図3に示されるように、オス型ハウジング200の後側204は、1つ以上の第1の開口214及び1つ以上の第2の開口218を含むことができる。第1の開口214は第1の列216に配置可能であり、第2の開口218は第2の列220に配置可能である。
【0050】
[0062] いくつかの態様において、第2の開口218は第1の開口214の下方に位置決め可能である。したがって、第2の開口218の第2の列220は、第1の開口214の第1の列216の下方に位置決め可能である。いくつかの態様において、第1の開口214は、オス型ハウジング200の後側204の中央横軸3の上方に位置決め可能である。したがって、第1の開口214の第1の列216は、中央横軸3の上方に位置決め可能である。いくつかの態様において、第2の開口218は、中央横軸3の下方に位置決め可能である。したがって、第2の開口218の第2の列220は、中央横軸3の下方に位置決め可能である。
【0051】
[0063] いくつかの態様において、第2の開口218の第2の列220は、第1の開口214の第1の列216と位置合わせ可能である。いくつかの態様において、第2の開口218の第2の列220は、第1の開口214の第1の列216からオフセット可能である。第1の開口214の第1の列216及び第2の開口218の第2の列220は、後側204に形成可能である。
【0052】
[0064] いくつかの態様において、第1の開口214の第1の列216及び第2の開口218の第2の列220は、は、ピン230を受け取ることができる。ピン230は、1本以上の第1のピン232及び1本以上の第2のピン234を含むことができる。第1のピン232は第1の開口214内に配設可能であり、第2のピン234は第2の開口218内に配設可能である。したがって、第1のピン232は、第1の開口214の第1の列216と一致可能な第1の列236内に配置可能である。同様に、第2のピン234は、第2の開口218の第2の列220と一致可能な第2の列238内に配置可能である。ピン230は、端子130と対合するためにオス型ハウジング200内に配設可能である。
【0053】
[0065]
図4を参照すると、いくつかの態様において、1本以上のピン230は斜角でハウジングから延在可能である。言い換えれば、1本以上のピン230の少なくとも一部は、オス型ハウジング200の後側204に対して非直角とすることができる。いくつかの態様において、第2のピン234は、第1のピン232が後側204に対して可能な別の角度よりも大きい、後側204に対する角度とすることができる。
【0054】
[0066] いくつかの態様において、ピン230はPCBに対して少なくとも部分的に平行とすることができる。いくつかの態様において、ピン230は各々、第1の端部240、第2の端部242、及び、第1の端部240と第2の端部242との間に配設される中間部分244を含むことができる。
図4に示されるように、各ピン230の第1の端部240は、オス型ハウジング200の後側204を介して配設可能である。各第1のピン232の第1の端部240は、第1の開口214内に配設可能である。同様に、各第2のピン234の第1の端部240は、第2の開口218内に配設可能である。
【0055】
[0067] 図に示されるように、底部端208は主軸4を含むことができる。主軸4はPCBに対して平行とすることができる。いくつかの態様において、各第1のピン232の第1の端部240は、主軸4に対して平行な第1の端部軸6に沿って延在可能である。いくつかの態様において、各第1のピン232の第2の端部242は、主軸4に対して平行な第2の端部軸12に沿って延在可能である。いくつかの態様において、各第1のピン232の第2の端部242の第2の端部軸12は、主軸4に対して平行であり、主軸4と同じ平面上にあるものとすることができる。
【0056】
[0068] いくつかの態様において、各第2のピン234の第1の端部240は、主軸4に対して平行な第1の端部軸8に沿って延在可能である。いくつかの態様において、各第2のピン234の第2の端部242は、主軸4に対して平行な第2の端部軸14に沿って延在可能である。いくつかの態様において、各第1のピン234の第2の端部242の第2の端部軸14は、主軸4に対して平行であり、主軸4と同じ平面上にあるものとすることができる。
【0057】
[0069] いくつかの態様において、1本以上のピン230の中間部分244は、概して真っ直ぐとすることができる。言い換えれば、1本以上のピン230の中間部分244は、
図3等のように、1本以上のピン230の第1の端部240及び第2の端部242に対してほぼ直角とすることができる。いくつかの態様において、各ピン230の中間部分244は、斜めとすることができる。言い換えれば、1本以上のピン230の中間部分244は、1本以上のピン230の第1の端部240及び第2の端部242に対して非直角とすることができる。
【0058】
[0070]
図5に示されるように、いくつかの態様において、第2のピン234の各中間部分244は、第1のピン232の各中間部分244よりも大いに斜めとすることができる。いくつかの態様において、各第1のピン232は、各第1のピン232の第1の端部240と中間部分244との間の遷移であり得るポイントAにおいて、湾曲可能である。ポイントAは、オス型ハウジング200の後側204から第1の距離D1にあるものとすることができる。いくつかの態様において、各第2のピン234は、各第2のピン234の第1の端部240と中間部分244との間の遷移であり得るポイントBにおいて、湾曲可能である。ポイントBは、後側204から第2の距離D2にあるものとすることができる。いくつかの態様において、第2の距離D2は第1の距離D1よりも大きいものとすることができる。
【0059】
[0071] いくつかの態様において、各第1のピン232の第2の端部242は、後側204に対して各第2のピン234の第2の端部242の外側にあるものとすることができる。
図5を参照すると、いくつかの態様において、各第2のピン234の第2の端部242は、後側204に対して各第1のピン232の第2の端部242の外側にあるものとすることができる。いくつかの態様において、各第2のピン234の第2の端部242の外側延長部は、複列のはんだパッドの形成を支持することが可能である。
【0060】
[0072]
図6から
図8に進むと、いくつかの態様において、各ピン230は同じピン長さL1を有することができる。
図6に示されるように、いくつかの態様において、各第1のピン232及び第2のピン234のピン長さL1はおよそ18.5ミリメートル(mm)とすることができる。いくつかの態様において、各第1のピン232及び第2のピン234のピン長さL1は、およそ30ミリメートル(mm)よりも短いか又は等しいとすることができる。いくつかの態様において、各第1のピン232及び第2のピン234のピン長さL1は、およそ20ミリメートル(mm)よりも短いか又は等しいとすることができる。第1のピン232は
図7に示されている。
図4を参照しながら上記で考察したように、第1のピン232の第1の端部240は第1の端部軸6に沿って延在可能であり、第1のピン232の第2の端部242は第2の端部軸12に沿って延在可能である。いくつかの実装形態において、単列構成は、およそ16.3mmの長さを有するピンを含む。いくつかの実装形態において、第1及び第2のピン232/234の各々について単一ピン長さL1を使用する複列のピン(及びはんだパッド)を有することで、単一ピン長さが可能であり、それによって製造を簡略化する。
【0061】
[0073] いくつかの態様において、第1のピン232の各中間部分244は、概して真っ直ぐであるか、又はオス型ハウジング200の後側204(
図5)と位置合わせ可能である。したがって、第1のピン232の中間部分244は、第1のピン232の第1の端部240及び第2の端部242に対してほぼ直角とすることができる。言い換えれば、第1のピン232の中間部分244は、第1の端部軸6に対してほぼ直角とすることができる。同様に、第1のピン232の中間部分244は、第2の端部軸12に対してほぼ直角とすることができる。
【0062】
[0074] 第2のピン234は
図8に示されている。
図4を参照しながら上記で考察したように、第2のピン234の第1の端部240は第1の端部軸8に沿って延在可能であり、第2のピン234の第2の端部242は第2の端部軸14に沿って延在可能である。
【0063】
[0075] いくつかの態様において、第2のピン234の各中間部分244は、第2のピン234の第1の端部240及び第2の端部242に対して斜めであるか、又は、非直角とすることができる。したがって、第2のピン234の中間部分244は、第2のピン234の第1の端部240及び第2の端部242に対して非直角とすることができる。言い換えれば、第2のピン234の中間部分244は、
図8に示されるように、第1の端部軸8に対して非直角αとすることができる。いくつかの態様において、角度αは、およそ110度とおよそ130度との間等、およそ120度等の、およそ90度とおよそ150度との間とすることができる。同様に、第2のピン234の中間部分244は、第2の端部軸14に対して非直角βとすることができる。いくつかの態様において、角度βは、およそ110度とおよそ130度との間等、およそ120度等の、およそ90度とおよそ150度との間とすることができる。
【0064】
[0076]
図7から
図8を参照すると、いくつかの態様において、角度α及び角度βは同じとすることができる。いくつかの態様において、角度αは、第1のピン232の中間部分244と第1の端部軸6との間の角度より大きいものとすることができる。いくつかの態様において、角度βは、第1のピン232の中間部分244と第2の端部軸12との間の角度より大きいものとすることができる。
【0065】
[0077] いくつかの態様において、
図5を参照しながら説明した各第2のピン234の第2の端部242の外側延長部は、第2のピン234の各中間部分244が第1のピン232の各中間部分244よりも少なく湾曲していることによるものとすることができる。追加又は代替として、いくつかの態様において、各第2のピン234の第2の端部242の外側延長部は、第2の距離D2が第1の距離D1よりも長いことによるものとすることができる。
【0066】
[0078] 各第2のピン234の第2の端部242が各第1のピン232の第2の端部242の外側にあることは、
図9にも示されている。図に示されるように、いくつかの態様において、第1のピン232の第2の端部242は、後側204から第1の距離D3にあるものとすることができる。いくつかの態様において、第2のピン234の第2の端部242は、後側204から第4の距離D4にあるものとすることができる。いくつかの態様において、距離D3は距離D4よりも短いものとすることができる。
【0067】
[0079] いくつかの態様において、コネクタ10は、各第1のピン232の第2の端部242の外側に各第2のピン234の第2の端部242を有することによって、PCB上での複列のはんだパッドの形成を容易にすることができる。このようにして、いくつかの態様において、コネクタのPCB側でのピンの分離がクリーページ距離を増加させる。図に示されるように、コネクタ10は長さL2を有することができる。いくつかの態様において、長さL2は、およそ35mmとおよそ40mmとの間等、およそ37.6mm等の、およそ30mmとおよそ45mmとの間とすることができる。
【0068】
[0080] 斜めである代わりに、
図10に示されるように、いくつかの態様において、第1のピン232の各中間部分244は概して真っ直ぐであるか、又はオス型ハウジング200の後側204と位置合わせ可能である。したがって、第1のピン232の各中間部分244は、第1のピン232の第1の端部240及び第2の端部242に対してほぼ直角とすることができる。言い換えれば、第1のピン232の中間部分244は、第1の端部軸6に対してほぼ直角とすることができる。同様に、第1のピン232の中間部分244は、第2の端部軸12に対してほぼ直角とすることができる。加えて、いくつかの態様において、第2のピン234の各中間部分244は、概して真っ直ぐであるか、又は後側204と位置合わせ可能である。したがって、第2のピン234の中間部分244は、第2のピン234の第1の端部240及び第2の端部242に対してほぼ直角とすることができる。言い換えれば、第2のピン234の中間部分244は、第1の端部軸8に対してほぼ直角とすることができる。同様に、第2のピン234の中間部分244は、第2の端部軸14に対してほぼ直角とすることができる。
【0069】
[0081] 加えて、第1のピン232及び第2のピン234は、同じピン長さを有する代わりに異なる長さを有することができる。
図10から
図11を参照すると、いくつかの態様において、第1のピン232は第1のピン長さを有することができ、第2のピン234は第1のピン長さよりも短い第2のピン長さを有することができる。
【0070】
[0082] いくつかの態様において、各第1のピン232及び第2のピン234は、第1のピン232及び第2のピン234の第2の端部242がオス型ハウジング200の後側204に対して位置合わせされるように、異なるピン長さを有することができる。いくつかの態様において、第1のピン232及び第2のピン234の第2の端部242は、第2のピン234の第2の端部242が第1のピン232の第2の端部242の外側にならないように、軸16に沿って単列で位置合わせ可能である。したがって、第2のピン234の第2の端部242は、第1のピン232の第2の端部242の外側にならない。いくつかの態様において、第1のピン232及び第2のピン234は、第1のピン232及び第2のピン234の第2の端部242が位置合わせ可能なように、異なるピン長さを有することができる。
【0071】
[0083]
図11に示されるように、各第1のピン232の第2の端部242及び各第2のピン234の第2の端部242は、後側204に対して位置合わせ可能である。いくつかの態様において、各第2のピン234の第2の端部242の位置合わせは、第2のピン234の各中間部分244が、第1のピン232の各中間部分244とほぼ同じ程度に湾曲していることによるものとすることができる。図に示されるように、いくつかの態様において、第1のピン232の第2の端部242は、後側204から第1の距離D5にあるものとすることができる。いくつかの態様において、第2のピン234の第2の端部242は、後側204から第4の距離D6にあるものとすることができる。いくつかの態様において、距離D5は距離D6とほぼ同じとすることができる。いくつかの態様において、各第1のピン232及び第2のピン242の第2の端部242の位置合わせは、単列のはんだパッドが第1/第2のピン構成と共に使用されるように、単列のはんだパッドの形成を支持することが可能である。
【0072】
[0084] いくつかの態様において、コネクタ10は、各第1のピン232の第2の端部242と位置合わせされた各第2のピン234の第2の端部242を有することによって、PCB上での単列のはんだパッドの形成を容易にすることができる。
図12に示されるように、コネクタ10は長さL3を有することができる。いくつかの態様において、L3はL2(
図9)より短いとすることができる。いくつかの態様において、長さL3は、およそ27mmとおよそ31mmとの間等、およそ27.75mm等の、およそ25mmとおよそ33mmとの間とすることができる。
【0073】
[0085]
図12に示されるように、近接する端子130間に電気経路が延在可能である。いくつかの態様において、距離D7は、端子130のうちの第1の端子132から端子130のうちの第2の端子134まで延在する電気経路のためのクリアランス又はクリーページとすることができる。いくつかの態様において、距離D7は、およそ0.5mmと0.7mmとの間等、およそ0.6mm等の、およそ0.4mmと0.8mmとの間とすることができる。本明細書で説明するいずれの態様も、このクリアランス又はクリーページ距離D7を支持することが可能である。
【0074】
[0086]
図13を参照すると、コネクタ10は低プロファイルを有することができる。いくつかの態様において、コネクタ10の高さHは、およそ11mmとおよそ13mmとの間等、およそ11.8mm等の、およそ10mmとおよそ15mmとの間とすることができる。いくつかの態様において、コネクタ10の幅Wは、およそ27mmとおよそ31mmとの間等、およそ29.8mm等の、およそ25mmとおよそ33mmとの間とすることができる。
【0075】
[0087] 本発明を、指定された機能及びそれらの関係の実施例を示す機能構築ブロックを用いて説明してきた。これらの機能構築ブロックの境界は、本明細書では、説明しやすくするために任意に定義されている。指定された機能及びそれらの関係が適切に実行される限り、代替の境界が定義可能である。
【0076】
[0088] 特定の態様の前述の説明は、本発明の一般的な性質を完全に明らかにすることになるため、他者が、当業者の知識を応用することによって、過度の実験なしに、本発明の一般概念から逸脱することなく、こうした特定の態様の様々な適用例を容易に改変及び/又は適応させることが可能である。したがって、こうした適応及び改変は、本明細書に提示される教示及び案内に基づいて、開示される態様の等価物の意味及び範囲内にあるものと意図される。本明細書における言い回し又は用語は、限定ではなく説明のためのものであり、本明細書の用語又は言い回しは、当業者が教示及び案内に照らして解釈すべきものであることが理解されよう。
【0077】
[0089] 本発明の幅及び範囲は、いずれの上述の例示的態様によっても限定されるべきではなく、下記の特許請求の範囲及びそれらの等価物に従ってのみ定義されるべきである。
【外国語明細書】