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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024159645
(43)【公開日】2024-11-08
(54)【発明の名称】ドアロック
(51)【国際特許分類】
   E05B 65/00 20060101AFI20241031BHJP
   A47L 15/42 20060101ALI20241031BHJP
   E05C 3/34 20060101ALI20241031BHJP
【FI】
E05B65/00 N
A47L15/42 B
E05C3/34
【審査請求】未請求
【請求項の数】22
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024071192
(22)【出願日】2024-04-25
(31)【優先権主張番号】202310480141.7
(32)【優先日】2023-04-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】2024104041930
(32)【優先日】2024-04-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】591203428
【氏名又は名称】イリノイ トゥール ワークス インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 有一
(74)【代理人】
【識別番号】100211177
【弁理士】
【氏名又は名称】赤木 啓二
(72)【発明者】
【氏名】ソン チェンポン
(72)【発明者】
【氏名】ワン ヤン
【テーマコード(参考)】
3B082
【Fターム(参考)】
3B082BB06
(57)【要約】
【課題】ドアロック、ドアロックアセンブリ、及び機器の提供。
【解決手段】本開示は、ハウジングと、ロックユニットと、スライダとを備えるドアロックを提供し、ロックユニットは、ハウジング内に設けられ、一対のロックユニットは、ロック位置及び解除位置をとるようにハウジングに対して移動可能であり、スライダは、ロックユニットに接続され、スライダは、第1の位置と第2の位置との間で移動可能であるように構成され、スライダが第1の位置から第2の位置に移動すると、ロックユニットは、解除位置からロック位置に移動することができる。本開示のドアロックは、快適な制御の感覚を提供する。
【選択図】図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドアロックであって、
ハウジングと、
前記ハウジング内に設けられたロックユニットであって、前記一対のロックユニットは、ロック位置及び解除位置をとるように前記ハウジングに対して移動可能である、ロックユニットと、
前記ロックユニットに接続されたスライダであって、第1の位置と第2の位置との間で移動可能に構成され、前記スライダが前記第1の位置から前記第2の位置に移動すると、前記ロックユニットが前記解除位置から前記ロック位置に移動することができる、スライダと、
を備える、ドアロック。
【請求項2】
前記ドアロックはスライダ弾性装置を更に備え、前記スライダ弾性装置は前記スライダにばね力を提供するように構成され、前記スライダに前記ばね力が作用する方向は、前記スライダの前記第1の位置から前記第2の位置への移動中に、変更可能である、請求項1に記載のドアロック。
【請求項3】
前記スライダを前記第1の位置から前記第2の位置に移動させるために第1のストローク及び第2のストロークが提供されており、前記ばね力は、前記第1のストロークにおいて前記スライダに抵抗力を提供し、前記第2のストロークにおいて前記スライダに補助力を提供する、請求項2に記載のドアロック。
【請求項4】
前記第1のストロークにおいて、前記スライダに対し前記スライダの移動方向に作用する前記ばね力の力成分は、第1の力成分であり、前記第2のストロークにおいて、前記スライダに対し前記スライダの移動方向に作用する前記ばね力の力成分は、第2の力成分であり、前記第1の力成分及び前記第2の力成分は、互いに逆方向である、請求項3に記載のドアロック。
【請求項5】
前記スライダ弾性装置は一対の弾性構成要素を備え、前記一対の弾性構成要素は、前記スライダの2つの側部にそれぞれ接続され、前記一対の弾性構成要素のそれぞれは、前記ハウジングに接続された第1の端部と、前記スライダに接続された第2の端部とを有する、請求項4に記載のドアロック。
【請求項6】
前記スライダの前記第1のストロークから前記第2のストロークへの移行中、前記一対の弾性構成要素のそれぞれと前記ハウジングとの間の接続部と、前記一対の弾性構成要素と前記スライダとの間の接続部との間の接続線は、前記スライダの移動方向に対して実質的に垂直である、請求項5に記載のドアロック。
【請求項7】
前記一対の弾性構成要素は、ねじりばね又はばねである、請求項6に記載のドアロック。
【請求項8】
前記ロックユニットは一対のロックアームを備え、前記一対のロックアームのそれぞれは、前記一対のロックアームが前記ロック位置及び前記解除位置に到達するのを可能にするために、互いに他に向かって又は互いに他から離れるように移動可能なロック端を備える、請求項1に記載のドアロック。
【請求項9】
前記一対のロックアームは、前記一対のロックアームの間に被ロック構成要素を保持することができ、前記一対のロックアームの前記ロック端は、前記被ロック構成要素が前記一対のロックアームから係合解除されるのを防止することができるように構成される、請求項8に記載のドアロック。
【請求項10】
前記一対のロックアームの前記ロック端は、互いに他に向かって曲げられた一対の突出部を備え、前記一対のロックアームが前記ロック位置にあるときに、前記一対の突出部は、前記被ロック構成要素が前記スライダの前記移動方向に前記ロック端に向けて移動するのを防止するように、前記スライダの前記移動方向に関し、前記被ロック構成要素の一側に位置する、請求項9に記載のドアロック。
【請求項11】
前記一対のロックアームはそれぞれ、前記スライダに回転可能に又は摺動可能に接続された接続端を備え、
前記ドアロックは更に、前記一対のロックアームにそれぞれ接続されたロックアーム戻し装置であって、前記一対のロックアームを前記解除位置に維持するために前記一対のロックアームにばね力を加えることが可能なロックアーム戻し装置を備える、
請求項10に記載のドアロック。
【請求項12】
前記ハウジングは、一対の制限部を有し、前記一対のロックアームはそれぞれ、ロックアーム外側セクションを有し、前記スライダが前記第1の位置から前記第2の位置に移動するときに、前記一対のロックアームの前記ロックアーム外側セクションは、前記一対のロックアームが前記解除位置から前記ロック位置に移動するように、前記一対の制限部によって押圧される、請求項8に記載のドアロック。
【請求項13】
前記ドアロックは、前記スライダが前記第2の位置に到達したときに第1のスイッチ状態から第2のスイッチ状態に移行するスイッチアセンブリを更に備える、請求項1に記載のドアロック。
【請求項14】
前記スイッチアセンブリは、トリガレバーと接点とを有し、前記スライダは、前記トリガレバーを押して前記接点に接触するように又は前記接点から離れるように移動させることができ、それにより、前記スイッチアセンブリは、前記第1のスイッチ状態及び前記第2のスイッチ状態のうちの一方から他方のスイッチ状態に切り替わる、請求項13に記載のドアロック。
【請求項15】
前記スイッチアセンブリは更に、前記トリガレバーが前記接点から離れるように前記トリガレバーにばね力を加えるために前記トリガレバーと前記ハウジングとの間に設けられた弾性構成要素を備える、請求項14に記載のドアロック。
【請求項16】
ドアロックであって、
ハウジングと、
前記ハウジング内に設けられたロックユニットであって、該ロックユニットは、ロック位置及び解除位置をとるように前記ハウジングに対して移動可能である、ロックユニットと、
前記ロックユニットに接続されたスライダであって、第1の位置と第2の位置との間で移動可能に構成され、前記スライダが前記第1の位置から前記第2の位置に移動すると、前記ロックユニットが前記解除位置から前記ロック位置に移動することができる、スライダと、
前記スライダを前記第2の位置に保持するように、かつ、前記ロックユニットを前記ロック位置に保持するように構成されたスライダロック装置と、
を備える、ドアロック。
【請求項17】
前記スライダロック装置は、前記スライダに係合されること及び前記スライダから係合解除されることが可能であり、前記スライダロック装置が前記スライダに係合されると、前記スライダが前記第2の位置に維持されるとともに前記ロックユニットが前記ロック位置に維持され、前記スライダロック装置が前記スライダから係合解除されると、前記スライダが前記第2の位置から移動し、したがって前記ロックユニットが前記ロック位置から移動する、請求項16に記載のドアロック。
【請求項18】
更に、スライダ戻し装置を備え、前記スライダ戻し装置は、前記スライダが前記第2の位置から前記第1の位置に移動可能であるように、前記スライダにばね力を提供するように構成されている、請求項17に記載のドアロック。
【請求項19】
前記スライダロック装置は更に、前記スライダロック装置を前記スライダから離れるように駆動して前記スライダが前記第2の位置から前記第1の位置に移動できるようにすることが可能な駆動装置を備える、請求項18に記載のドアロック。
【請求項20】
前記スライダロック装置は更に、前記スライダと係合するように又は前記スライダから係合解除するように移動可能な接触部と、前記接触部が前記スライダに向けて移動可能であるように前記接触部にばね力を提供するように構成された接触部弾性装置と、を備え、
前記接触部及び前記スライダのうちの一方が突出部を備え、前記接触部及び前記スライダのうちの他方が凹部を備え、前記スライダロック装置が前記スライダに係合されると、前記突出部が前記凹部に入り、前記スライダロック装置が前記スライダから係合解除されると、前記突出部が前記凹部から出る、
請求項17に記載のドアロック。
【請求項21】
ドアロックアセンブリであって、
請求項1~20のいずれか一項に記載のドアロックと、
突出部を備えるラッチであって、前記突出部は、一対のロックアームの間に入ることができ、かつ、前記一対のロックアームによりロックされて前記ドアロックに対する前記ラッチの移動を制限することができる、ラッチと、
を備える、ドアロックアセンブリ。
【請求項22】
請求項21に記載のドアロックアセンブリを備える、機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ドアロックに関し、特に、家庭用機器の機器ドアロックに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、ドアロックは、食器洗浄機等の機器のドアに取り付けられる。ドアが閉じられるとき、押す力がドアに加えられ、次いで、ラッチがドアロックに挿入されてドアをロックし、ドアが開かれるとき、引く力がドアに加えられ、次いで、ラッチがドアロックから引き出される。ドアロックは、食器洗浄機が作動している間に食器洗浄機が開けられることを防止するために、食器洗浄機が作動しているときに使用の安全性のために食器洗浄機のドアをロックするために必要とされる。
【発明の概要】
【0003】
本開示は、ハウジングと、ロックユニットと、スライダとを備えるドアロックを提供し、ロックユニットは、ハウジング内に設けられ、一対のロックユニットは、ロック位置及び解除位置をとるようにハウジングに対して移動可能であり、スライダは、ロックユニットに接続され、スライダは、第1の位置と第2の位置との間で移動可能であるように構成され、スライダが第1の位置から第2の位置に移動すると、ロックユニットは、解除位置からロック位置に移動することができる。
【0004】
上記のようなドアロックによれば、ドアロックは、スライダ弾性装置を更に備え、スライダ弾性装置は、ばね力をスライダに提供するように構成され、ばね力がスライダに作用する方向は、第1の位置から第2の位置へのスライダの移動中に変更可能である。
【0005】
上記のようなドアロックによれば、スライダを第1の位置から第2の位置に移動させるために第1のストローク及び第2のストロークが提供され、ばね力は、第1のストロークにおいてスライダに抵抗力を提供し、ばね力は、第2のストロークにおいてスライダに補助力を提供する。
【0006】
上記のようなドアロックによれば、第1のストロークにおいて、スライダの移動方向においてスライダに作用するばね力の力成分は、第1の力成分であり、第2のストロークにおいて、スライダの移動方向においてスライダに作用するばね力の力成分は、第2の力成分であり、第1の力成分及び第2の力成分は、反対方向である。
【0007】
上記のようなドアロックによれば、スライダ弾性装置は、一対の弾性構成要素を備え、一対の弾性構成要素は、スライダの2つの側部にそれぞれ接続され、一対の弾性構成要素のそれぞれは、ハウジングに接続された第1の端部と、スライダに接続された第2の端部とを有する。
【0008】
上記のようなドアロックによれば、第1のストロークから第2のストロークへのスライダの移行中、一対の弾性構成要素のそれぞれとハウジングとの間の接続部と、一対の弾性構成要素とスライダとの間の接続部との間の接続線は、スライダの移動方向に対して実質的に垂直である。
【0009】
上記のようなドアロックによれば、一対の弾性構成要素は、ねじりばね又はばねである。
【0010】
上記のようなドアロックによれば、ロックユニットは、一対のロックアームを備え、一対のロックアームのそれぞれは、一対のロックアームがロック位置及び解除位置に到達することを可能にするために、互いに向かって又は互いから離れるように移動可能なロック端を備える。
【0011】
上記のようなドアロックによれば、一対のロックアームは、一対のロックアームの間に被ロック構成要素を保持することが可能であり、一対のロックアームのロック端は、被ロック構成要素が一対のロックアームから係合解除されることを防止することが可能なように構成される。
【0012】
上記のようなドアロックによれば、一対のロックアームのロック端は、互いに向かって曲げられた一対の突出部を備え、一対のロックアームがロック位置にあるとき、一対の突出部は、被ロック構成要素がスライダの移動方向においてロック端に向かって移動することを防止するように、スライダの移動方向において被ロック構成要素の一方の側に位置する。
【0013】
上記のようなドアロックによれば、一対のロックアームは、それぞれ、スライダに回転可能又は摺動可能に接続された接続端を備え、ドアロックは、一対のロックアームにそれぞれ接続され、一対のロックアームを解除位置に維持するために一対のロックアームにばね力を加えることが可能であるロックアーム戻し装置を更に備える。
【0014】
上記のようなドアロックによれば、ハウジングは、一対の制限部を有し、一対のロックアームは、それぞれ、ロックアーム外側セクションを有し、スライダが第1の位置から第2の位置に移動するとき、一対のロックアームのロックアーム外側セクションは、一対のロックアームが解除位置からロック位置に移動するように、一対の制限部によって押圧される。
【0015】
上記のようなドアロックによれば、ドアロックは、スライダが第2の位置に到達したときに第1のスイッチ状態から第2のスイッチ状態に移行するスイッチアセンブリを更に備える。
【0016】
上記のようなドアロックによれば、スイッチアセンブリは、トリガレバーと、接点とを有し、スライダは、トリガレバーを押して、接点に接触するか又は接点から離れるように移動させることができ、それにより、スイッチアセンブリは、第1のスイッチ状態及び第2のスイッチ状態のうちの一方から他方のスイッチ状態に切り替わる。
【0017】
上記のようなドアロックによれば、スイッチアセンブリは、トリガレバーとハウジングとの間に設けられ、トリガレバーが接点から離れるようにトリガレバーにばね力を加える弾性構成要素を更に備える。
【0018】
本開示は、ハウジングと、ロックユニットと、スライダとを備えるドアロックを更に提供する。ロックユニットは、ハウジング内に設けられ、一対のロックユニットは、ロック位置及び解除位置をとるようにハウジングに対して移動可能であり、スライダは、ロックユニットに接続され、スライダは、第1の位置と第2の位置との間で移動可能であるように構成され、スライダが第1の位置から第2の位置に移動すると、ロックユニットは解除位置からロック位置に移動することができ、スライダロック装置は、スライダを第2の位置に保持し、ロックユニットをロック位置に保持するように構成される。
【0019】
上記のようなドアロックによれば、スライダロック装置は、スライダに係合及びスライダから係合解除することが可能であり、スライダロック装置がスライダに係合されると、スライダは第2の位置に維持され、ロックユニットはロック位置に維持され、スライダロック装置がスライダから係合解除されると、スライダは第2の位置から移動し、したがって、ロックユニットはロック位置から移動する。
【0020】
上記のようなドアロックによれば、ドアロックは、スライダ戻し装置を更に備え、スライダ戻し装置は、スライダが第2の位置から第1の位置に移動することが可能であるように、スライダにばね力を提供するように構成される。
【0021】
上記のようなドアロックによれば、スライダロック装置は、スライダが第2の位置から第1の位置に移動することができるように、スライダロック装置をスライダから離れるように駆動することが可能である駆動装置を更に備える。
【0022】
上記のようなドアロックによれば、スライダロック装置は、スライダと係合するか又はスライダから係合解除するように移動することが可能である接触部と、接触部がスライダに向かって移動することが可能であるように、接触部にばね力を提供するように構成された接触部弾性装置とを更に備え、接触部及びスライダのうちの一方は突出部を備え、接触部及びスライダのうちの他方は凹部を備え、スライダロック装置がスライダに係合されるとき、突出部は凹部に入り、スライダロック装置がスライダから係合解除されるとき、突出部は凹部から出る。
【0023】
本開示は、上記のようなドアロックと、ラッチであって、一対のロックアームの間に入ることが可能であり、一対のロックアームによってロックされてドアロックに対するラッチの移動を制限することが可能な突出部を備える、ラッチとを備える、ドアロックアセンブリを提供する。
【0024】
本開示は、上記のようなドアロックアセンブリを備える機器を提供する。
【0025】
本開示のドアロックは、被ロック部のロック及びロック解除を可能にする。本開示のドアロックは、スライダと、ロックアームと、スライダ弾性装置とを備え、ドアの開閉中の制御の知覚を向上させることができる。本開示のロックアームは、材料の強度に関する要件が低減されている。本開示は、異なる形状のラッチに適合することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1A】本開示の第1の実施形態に係るドアロックの斜視図である。
図1B図1Aのドアロックの分解図である。
図2A図1Bのハウジングの斜視図である。
図2B】別の視点から見た図2Aのハウジングの斜視図である。
図3A図1Bのスライダの斜視図である。
図3B】別の視点から見た図3Aのスライダの斜視図である。
図4A図1Bの一対のロックアームの斜視図である。
図4B】別の視点から見た図4Aの一対のロックアームの斜視図である。
図5図1Bのロックアーム戻し装置の斜視図である。
図6図1Bの第1の引張ばねの斜視図である。
図7図1Bのスイッチアセンブリの斜視図である。
図8】本開示のドアロック及びラッチの斜視図である。
図9A】互いに分離された図1Aのドアロック及びラッチの概略図である。
図9B】ドアロックに入り始めているラッチの概略図である。
図9C】ドアロックに入っているラッチの概略図である。
図9D】ドアロックに対してロック状態にあるラッチの概略図である。
図10A】本開示の第2の実施形態に係るドアロックの斜視図である。
図10B図10Aのドアロックの分解図である。
図11図10Bのハウジングの斜視図である。
図12A図10Bのスライダロック装置の斜視図である。
図12B図12Aのスライダロック装置の分解図である。
図13図10Bのスライダ戻し装置の斜視図である。
図14A】互いに分離された図10Aのドアロック及びラッチの概略図である。
図14B】ドアロックに入り始めているラッチの概略図である。
図14C】ドアロックに対してロック状態にあるラッチの概略図である。
図15】本開示の第3の実施形態に係るドアロックの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本開示の様々な特定の実施形態が、この説明の一部を構成する添付の図面を参照して以下に説明される。方向を示す「前」、「後」、「上」、「下」、「左」、及び「右」等の用語は、本開示の様々な例示的な構造部品及び要素を説明するために本開示で使用されるが、本明細書で使用されるこれらの用語は、単に説明を容易にするために使用され、添付の図面に示される例示的な向きに基づいて決定されることを理解されたい。本開示で開示される実施形態における配置は、様々な方向であり得るので、方向を示すこれらの用語は、単なる例示であり、限定とみなされるべきではない。可能な場合には、本開示で使用される同一又は類似の参照符号は、同一の構成要素を指す。
【0028】
図1Aは、本開示のドアロックの斜視図であり、図1Bは、図1Aのドアロックの分解図である。図1A及び図1Bは、ドアロックの構造を示す図である。或る適用例においては、ドアロックは、家庭用機器のキャビネットに取り付けられ、ラッチは、家庭用機器のドアに取り付けられ、ラッチは、ロック構成要素である。ドアロックは、ラッチに嵌合してラッチをロック又は解除することができ、それにより、ドアをロック及び解除する。図1A及び図1Bに示されているように、ドアロック100は、高さ方向Hと、幅方向Wと、厚さ方向Dとを有する。ドアロック100は、ハウジング101と、スライダ102と、ロックユニット150と、スイッチアセンブリ105と、スライダ弾性装置115と、ロックアーム戻し装置113とを備える。ロックユニット150は、一対のロックアーム103及び104を備える。スライダ102、スイッチアセンブリ105、スライダ弾性装置115、及びロックアーム戻し装置113のそれぞれは、ハウジング101の内部に収容される。
【0029】
スライダ102は、ハウジング101に対して移動可能である。一対のロックアーム103及び104のそれぞれの一端は、スライダ102に接続され、それらの他端は、スライダ102によって駆動されて互いに近づく又は離れるように移動することができ、それにより、ラッチをロック又は解除する。スライダ弾性装置115は、一対のロックアーム103及び104の間に配置され、ロックアームが互いに離れるように移動することを可能にするばね力をスライダ弾性装置115に提供する。スライダ弾性装置115は、本開示の一実施形態においては第1のねじりばね111及び第2のねじりばね112である一対の弾性構成要素を備える。第1のねじりばね111及び第2のねじりばね112は、スライダ102の両側に配置され、第1のねじりばね111及び第2のねじりばね112のそれぞれは、ハウジング101とスライダ102との間にばね力を提供するように、スライダ102をハウジング101に接続する。スライダ弾性装置115によって提供されるばね力は、スライダ102の移動中に変化する。スイッチアセンブリ105は、スライダ102の一方の側に配置され、スイッチアセンブリ105は、スライダ102の移動中にトリガすることができる。
【0030】
本開示の別の実施形態において、弾性構成要素は、ばねである。
【0031】
図2Aは、図1Bのハウジングの斜視図であり、図2Bは、ハウジングの他方の側を示す、別の視点から見た図2Aのハウジングの斜視図である。
【0032】
図2A及び図2Bに示されているように、ハウジング101は、本体収容部201と、スイッチ収容部202とを備える。本体収容部201は、底板211と、一対の側方ハウジング部213及び214と、後部215とを有する。底板211は、実質的に平板であり、ドアロック100の幅方向において互いに対向して配置される第1の側部231及び第2の側部232と、ドアロック100の高さ方向において互いに対向して配置される第3の側部233及び第4の側部234とを有する。一対の側方ハウジング部213及び214は、それぞれ第3の側部233及び第4の側部234の縁部から底板211に対して実質的に垂直な方向に延在する。後部215は、第2の側部232の縁部から底板211に対して実質的に垂直な方向に延在し、後部215は、側方ハウジング部213及び214のそれぞれの一端に接続される。本体収容部201は、横梁223を更に備え、横梁223は、底板211に対して実質的に平行に延在し、横梁223の2つの端部は、一対の側方ハウジング部213及び214のそれぞれの他端に接続される。底板211、側方ハウジング部213、後部215、側方ハウジング部214、及び横梁223は、本体収容キャビティ221を画定する。本体収容キャビティ221は、前開口部225及び上開口部226を有する。前開口部225は、底板211、側方ハウジング部213、横梁223、及び側方ハウジング部214によって画定される。上開口部は、底板211、側方ハウジング部213、後部215、及び側方ハウジング部214によって画定される。ロックアーム103及び104は、前開口部225内で移動可能である。上開口部226は、構成要素の取付け及び保守を容易にする。前開口部225に近い側方ハウジング部213及び214のセクションは、制限部268及び269を構成する。
【0033】
底板211は、第1の側部231にノッチ238を有し、ノッチ238は、ラッチの進入を容易にするためにラッチの形状に一致するように成形される。本体収容キャビティ221は、ドアロック100の高さ方向に配置された前セクション241と、中間セクション242と、後セクション243とを備える。幅方向において、中間セクション242の幅は、前セクション241の幅よりも大きく、前セクション241の幅は、後セクション243の幅よりも大きい。底板211には、ドアロック100の高さ方向に延在するガイドリブ260が設けられ、スライダ102と嵌合してスライダを高さ方向Hに移動するように案内する。ガイドリブ260は、本体収容キャビティ221の後セクションに配置される。側方ハウジング部213には、スライダ弾性装置取付け部262及び263が設けられ、スライダ弾性装置取付け部262及び263は、第1のねじりばね111及び第2のねじりばね112を取り付ける溝を有する。
【0034】
スイッチ収容部202は、本体収容部201の一方の側に配置され、側方ハウジング部213に接続される。側方ハウジング部213には、開口部270が設けられる。スイッチ収容部202は、スイッチ収容キャビティ222を有し、スイッチ収容キャビティ222は、開口部270を介して本体収容キャビティ221と連通する。スイッチ収容部202は、スイッチアセンブリ105を収容するように構成される。
【0035】
図3Aは、図1Bのスライダの斜視図であり、図3Bは、別の視点から見た図3Aのスライダの斜視図である。図3A及び図3Bに示されているように、スライダ102は、ヘッド301及び本体302を備え、ヘッド301は、ロックアーム103及び104の対応する部分を受けるための一対のシャフト取付け穴311及び312を備える。ヘッド301は、ラッチの対応する部分を受ける溝314を更に有する。本体302は、第1のねじりばね111及び第2のねじりばね112を取り付けるために、本体302の各側に一対のねじりばね取付け部321及び322を有する。ねじりばね取付け部321及び322は、本体302の外面から内向きに凹んで形成された溝である。ハウジング101の底板211に面する本体302の側部は、ストリップ形状のガイドスロット355を有し、ガイドスロット355は、ハウジング101のガイドリブ260と嵌合して、スライダ102の移動方向を制限することができる。スイッチ収容部202に面するスライダ102の側部は、凹部356を有し、凹部356は、スイッチアセンブリと嵌合することができる。
【0036】
スライダ102は、互いに向かって凹んだ一対の凹部361及び362を更に備える。凹部361及び362は、実質的に円弧状であり、第1のねじりばね111及び第2のねじりばね112を収容するように構成される。凹部361及び362は、ヘッド301と本体302との間の接合部に位置する。
【0037】
図4Aは、図1Bの一対のロックアームの斜視図であり、図4Bは、別の視点から見た図4Aの一対のロックアームの斜視図である。図4A及び図4Bに示されているように、ロックアーム103及び104は、構造的に類似しており、対称的に配置される。ロックアーム103は、ロック端431及び接続端432を有する。ロック端431の端部は、ロックアーム104に向かって曲げられた突出部435を有する。突出部435は、鉤状に形成されている。接続端432は、弾性装置接続部446及びハウジング接続部437を有する。弾性装置接続部446は、スライダ弾性装置の一端に接続するためのスロット439を備える。ハウジング接続部437は、ロックアーム103の表面から底板211に向かって突出するバンプ438を備える。バンプ438は、実質的に円筒形であり、スライダ102のシャフト取付け穴311に入ってシャフト取付け穴311内で回転することができる。すなわち、バンプ438は、ロックアーム103がスライダ102に対して回転できるようにシャフトを形成する。ロックアーム103は、ロックアーム外側セクション451を有し、ロックアーム外側セクション451は、ハウジング101の側方ハウジング部213の制限部268と接触することができる。ロックアーム外側セクション451は、平滑セクション453及び突出セクション454を備える。
【0038】
ロックアーム104及びロックアーム103は対称的に配置され、同様に、ロックアーム104はロック端441及び接続端442を有する。ロック端441の端部は、ロックアーム104に向かって曲げられた突出部436を有する。突出部436は、鉤状に形成されている。接続端442は、弾性装置接続部466及びハウジング接続部447を有する。弾性装置接続部466は、スライダ弾性装置の一端に接続するためのスロット449を備える。ハウジング接続部447は、ロックアーム103の表面から底板211に向かって突出するバンプ448を備える。バンプ448は、実質的に円筒形であり、スライダ102のシャフト取付け穴312に入ってシャフト取付け穴312内で回転することができる。すなわち、バンプ448は、ロックアーム104がスライダ102に対して回転できるようにシャフトを形成する。ロックアーム104は、ロックアーム外側セクション452を有し、ロックアーム外側セクション452は、ハウジング101の側方ハウジング部214の制限部269と接触することができる。ロックアーム外側セクション452は、平滑セクション455及び突出セクション456を備える。
【0039】
本開示において、弾性装置接続部446及び466とハウジング接続部437及び447との間にそれぞれ間隔があり、ロックアーム戻し装置113が弾性装置接続部446及び466の間に取り付けられ、その結果、ばね力をロックアーム103及び104の間に加えることができ、ロックアーム103及び104のそれぞれのロック端431及び441は、互いから離れるように移動する傾向を有する。
【0040】
本開示の一実施形態において、ドアロック100の高さ方向において、ハウジング接続部437及び447は、それぞれ、ロック端431及び441と弾性装置接続部446及び466との間に位置し、ロックアーム戻し装置113は、弾性装置接続部446及び466に引く力を加え、その結果、ロック端431及び441は、互いから離れるように移動する傾向を有する。
【0041】
本開示の別の実施形態において、ドアロック100の高さ方向において、弾性装置接続部446及び466は、それぞれロック端431及び441とハウジング接続部437及び447との間に位置し、ロックアーム戻し装置113は、弾性装置接続部446及び466に押す力を加え、その結果、ロック端431及び441が互いに離れるように移動する傾向を有する。
【0042】
本開示の別の実施形態において、ロックアーム104及びロックアーム103は、スライダ102に摺動可能に接続される。ロックアームがスライダに対して摺動することができるように、突出部がロックアームのそれぞれ及びスライダの一方に設けられ、摺動溝がロックアームのそれぞれ及びスライダの他方に設けられる。
【0043】
図5は、図1Bのロックアーム戻し装置の斜視図である。図5に示されているように、ロックアーム戻し装置113は、ばね501であり、フック511及び512のうちの一方は、ばね501の2つの端部のそれぞれに設けられ、フック511及び512は、ロックアーム103及び104のスロット439及び449にそれぞれ接続することができ、その結果、引く力を弾性装置接続部446及び466に加えることができる。
【0044】
図6は、図1Bの第1のねじりばねの斜視図であり、第1のねじりばねの構造を示す図である。図6に示されているように、第1のねじりばね111は、本体601と、本体から延在する接続部641及び642とを備える。接続部641は、弾性アーム611及び延長部612を備え、延長部612は、弾性アーム611の端部613に接続され、弾性アーム611に対して実質的に垂直に延在する。同様に、接続部642は、弾性アーム621及び延長部622を備え、延長部622は、弾性アーム621の端部623に接続され、弾性アーム621に対して実質的に垂直に延在する。弾性アーム611及び621の間に夾角が形成され、接続部641及び642の間にばね力が提供される。
【0045】
図7は、図1Bのスイッチアセンブリの斜視図であり、スイッチアセンブリの構造を示す図である。図7に示されているように、スイッチアセンブリ105は、固定部701及び可動部702を備える。固定部701は、接点731を有する。可動部702は、可動部711と、ばね712とを有する。可動部711は、接点731と接触することができる接触部721と、スライダ102と接触することができるトリガレバー722とを有する。ばね712は、可動部711の接触部721が接点731から離れる方向に移動することができるように、可動部711にばね力を加えることができる。
【0046】
図8は、本開示のドアロック及びラッチの斜視図であり、ドアロックとラッチとの間の嵌合関係を示す図である。図8に示されているように、ラッチ801は、突出部811を備え、突出部811は、一対のロックアーム103及び104の間に入ってロックすることができる。本開示の一実施形態において、ドアロック100は、機器の本体に取り付けられ、ラッチ801は、ドアに接続される。操作者は、ドアを開閉して、ドアロック100によってラッチ801のロック又は解除を可能にすることができる。本開示の一実施形態において、突出部811は菱形である。本開示の他の実施形態において、突出部811は、三角形、台形等の異なる形状を有する。
【0047】
図8に示されているように、スライダ102は、ハウジング101の本体収容キャビティ221内に設けられる。スライダ102は、ハウジング101に対してドアロック100の高さ方向H、すなわち第1の方向に摺動することができる。スライダ102の2つの側部は、それぞれ第1のねじりばね111及び第2のねじりばね112によってハウジング101に接続される。第1のねじりばね111及び第2のねじりばね112は、ばね力の方向が概して弾性アーム611の端部613と弾性アーム621の端部623との間の接続線の方向である状態で、ばね力をスライダ102に加える。ロックアーム103及び104は、バンプ438及び448とシャフト取付け穴311及び312との間の嵌合によって、スライダ102に回転可能に接続される。ロックアーム103及び104は、それぞれバンプ438及び448の周りにスライダ102に対して回転可能である。ドアロック100の高さ方向において、ロックアーム戻し装置113は、ロック端431及び441から離れたバンプ438及び448の側に配置される。ロックアーム戻し装置113は、ロックアーム103及び104の間に引く力を加え、その結果、ロック端431及び441が互いから離れるように移動する傾向を有する。ロック端431及び441は、ハウジング101の制限部268及び269によってブロックされ、したがって、互いから更に離れるように移動することができない。スイッチアセンブリ105のばね712は、可動部711にばね力を加え、その結果、可動部711のトリガ部が接点731から離れるように移動する傾向を有する。トリガレバー722は、開口部270を通過して本体収容キャビティ221に接続される。トリガレバー722は、スライダ102の凹部356に入ることができる。スライダ102がドアロックの高さ方向においてハウジングの後部215に向かって移動するとき、スライダ102は、トリガレバー722と接触することができ、トリガレバー722を駆動してばね712のばね力に打ち勝つことによって移動させ、その結果、接触部721は、接点731と接触することができ、スイッチをトリガして回路を閉じる。
【0048】
本開示において、ロックアーム103及び104は、互いに対してロック位置及び解除位置を有する。ロック位置において、ラッチ801は、ロックアーム103及び104の間にクランプされ、したがって、ラッチ801から係合解除することができない。解除位置において、ラッチ801はドアロックから係合解除することができる。スライダ102は、スライダ102がハウジング101の後部215に対して最も遠い位置に位置する第1の位置と、スライダ102がハウジング101の後部215に対して最も近い位置に位置する第2の位置とを有する。第1の位置から第2の位置へのスライダ102の移動は、ロックアーム103及び104を駆動して、解除位置からロック位置に移動させることができる。ロックアーム103及び104の解除位置及びロック位置は、スライダ102の第1の位置及び第2の位置に対応していなくてもよい。ロックアーム103及び104が解除位置又はロック位置にあるとき、スライダ102は、第1の位置と第2の位置との間の位置に位置し得る。
【0049】
本開示の一実施形態において、スライダ102は、第1の位置と第2の位置との間に第3の位置及び第4の位置を有する。スライダ102が第1の位置から第3の位置に移動するとき、ロックアーム103及び104は解除位置にあり、スライダ102が第3の位置から第4の位置に移動するとき、ロックアーム103及び104は解除位置からロック位置に移動し、スライダ102が第4の位置から第2の位置に移動するとき、ロックアーム103及び104はロック位置のままである。すなわち、ロックアーム103及び104の解除位置及びロック位置は、ロックアーム103及び104の互いに対する位置であり、スライダ102の第1の位置は、ハウジング101に対するスライダ102の位置である。ロックアーム103及び104の解除位置とロック位置との間の変化は、スライダ102の第1の位置と第2の位置との間の変化と非同期的に生じ得る。
【0050】
図9Aは、互いに分離された図1Aのドアロック及びラッチを示す概略図であり、図9Bは、ドアロックに入り始めているラッチの概略図であり、図9Cは、ドアロックに入っているラッチの概略図であり、図9Dは、ドアロックに対してロック状態にあるラッチの概略図である。
【0051】
図9Aに示されているように、機器のドアが開いているとき、ドアと機器の本体とは分離した状態にある。この場合、ラッチ801はドアロック100から係合解除され、ドアロック100のロックアーム103及び104は解除位置にあり、スライダ102は第1の位置にある。ドアロックの幅方向Wにおいて、ロックアーム103のロック端431とロックアーム104のロック端441とは、互いに最も離れて位置する。ドアロック100の高さ方向Hにおいて、スライダ102は、ハウジング101の後部215に対して最も遠い位置に位置する。ロックアーム103及び104は、後部215及び前開口部225の方向において互いに離れるように傾斜する。ロックアーム103及び104のロック端431及び441は、ハウジング101の前開口部225から延在してハウジング101の外側に位置する。ロックアーム戻し装置113からのばね力の作用下で、ロックアーム103及び104は、互いに対して開いた状態のままであり、ロックアーム外側セクション451の平滑セクション453及びロックアーム外側セクション452の平滑セクション455は、それぞれ、ハウジング101の制限部268及び269に当接する。平滑セクション453及び455は、下から上に向かって互いに離れる方向に傾斜する。開口部905は、ロック端431及び441の間に形成される。
【0052】
図9Aに示されているように、スライダ102のねじりばね取付け部321及び322は、ドアロックの高さ方向において、ハウジング101のスライダ弾性装置取付け部262及び263の位置よりも高い位置にある。この場合、第1のねじりばね111及び第2のねじりばね112のそれぞれとハウジング101との間の接続部と、第1のねじりばね111及び第2のねじりばね112のそれぞれとスライダ102との間の接続部との間の接続線は、上向きに傾斜する。第1のねじりばね111及び第2のねじりばね112は、スライダ102に対して矢印で示すように互いに向かう斜め上向きのばね力を作用させる。すなわち、ばね力は、ドアロックの高さ方向において上向きの力成分を有し、スライダ102がハウジング101に対して上向きに移動する傾向を有することを可能にし、その結果、スライダ102は、ハウジング101の後部215に対して最も遠い位置、すなわち、スライダ102の第1の位置に維持される。スライダ102及びハウジング101は、ガイドリブ260とガイド溝355との協働によって、ハウジング101に対してスライダ102及びハウジング101の最も遠い位置に制限され、その結果、スライダ102は、ハウジング101から係合解除することができない。
【0053】
図9Aに示される方向において、スイッチアセンブリ105のばね712は、可動部711が最も遠い位置まで上向きに進むように、可動部711にばね力を加え、この場合、接触部721と接点731との間に間隔があり、スイッチアセンブリ105はオフ状態にある。トリガレバー722とスライダ102との間には間隔がある。
【0054】
図9Bは、ラッチ801が、ロック端431及び441の間に形成された開口部905に入っていることを示す。この場合、ロックアーム103及び104は解除位置のままであり、ラッチ801の突出部811は未だロックアーム103及び104と接触していない。ラッチ801はスライダ102と接触している。
【0055】
図9Cは、ラッチ801がロック端431及び441の間に更に入っていることを示している。この場合、スライダ102は、第1のストロークから第2のストロークに入ろうとしている。
【0056】
図9Cに示す位置において、スライダ102のねじりばね取付け部321及び322は、ドアロックの高さ方向において、ハウジング101のスライダ弾性装置取付け部262及び263の位置と実質的に等しい高さにある。この場合、第1のねじりばね111及び第2のねじりばね112のそれぞれとハウジング101との接続部と、第1のねじりばね111及び第2のねじりばね112のそれぞれとスライダ102との接続部との接続線は、図9Cに示されているように、スライダの移動方向に対して実質的に垂直、すなわち、実質的に水平方向となる。この場合、第1のねじりばね111及び第2のねじりばね112は、スライダ102に対して矢印で示すように互いに向かうばね力を作用させる。すなわち、ばね力の方向は、図9Cに示されているように、スライダの移動方向に対して実質的に垂直、すなわち、水平方向に対して平行である。第1のねじりばね111及び第2のねじりばね112のばね力は互いに打ち消し合い、スライダ102は第1のストロークから第2のストロークに入ろうとしている。この場合、接触部721と接点731との間に間隔があり、スイッチアセンブリ105はオフ状態にある。トリガレバー722とスライダ102との間には間隔がある。
【0057】
図9Bに示されるような状態から図9Cに示されるような状態へのスライダの移動中に、操作者は、機器のドアを押して、ねじりばね111及び112のばね力に打ち勝つためにラッチ801によってスライダ102に圧力を加え、その結果、スライダ102は、後部215に向かって移動する。スライダ102の移動中、ロックアーム外側セクション451及びロックアーム外側セクション452は、ハウジング101の制限部268及び269によって押圧され、ロック端431及び441は、互いに向かって移動する。
【0058】
図9Cは、スライダ102の第1のストロークと第2のストロークの境界を示している。スライダ102の移動中に、スライダが図9Cに示すような位置を通過すると、スライダ102の移動方向における第1のねじりばね111及び第2のねじりばね112のばね力の向きが変化しようとする。
【0059】
図9Dは、ロック端431及び441の間に更に入り、ロック状態にあるラッチ801の概略図である。図9Dに示されているように、操作者が機器のドアを更に押すと、スライダ102は、スライダが最も近い位置、すなわち第2の位置に達するまで、後部215に向かって移動し続ける。このプロセスにおいて、ロックアーム103及び104は、ハウジング101の制限部268及び269によって押圧され、ロック端431及び441は、ロックアーム103及び104がロック位置にあるように、互いに向かって近接する最終位置に到達する。ロックアーム103及び104のロック位置において、ロック端431及び441は、それらの間にラッチ801の突出部811をクランプし、ロック端431及び441の突出部435及び436は、突出部811の上方に位置し、これは、ラッチ801がロック端431及び441から離れるように上向きに移動することを防止することができる。この場合、機器のドアはロックされる。
【0060】
図9Dに示されているように、スライダ102のねじりばね取付け部321及び322は、ドアロックの高さ方向においてハウジング101のスライダ弾性装置取付け部262及び263の位置よりも低い高さに位置する。この場合、第1のねじりばね111及び第2のねじりばね112は、スライダ102に対して矢印で示すように互いに向かう斜め下向きのばね力を作用させる。すなわち、ばね力は、ドアロックの高さ方向において下向きの力成分を有し、スライダ102がハウジング101に対して下向きに移動する傾向を有することを可能にし、その結果、スライダ102がハウジング101の後部215に対して最も近い位置に維持される。すなわち、この場合、第1のねじりばね111及び第2のねじりばね112は、ロックアーム103及び104がロック位置に維持されることを可能にし、その結果、ロックアームがロック位置から係合解除されることが困難になる。
【0061】
図9Bに示されているような状態から図9Dに示されるような状態に移動する間、ロックアーム外側セクション451及びロックアーム外側セクション452のそれぞれの平滑セクション453及び455は、まず、ハウジング101の制限部268及び269によって押圧され、その結果、ロックアーム103及び104のそれぞれのロック端は、互いに向かって偏向される。平滑セクション453及び455は、比較的平滑な表面を有し、その結果、ロックアーム外側セクション451及びロックアーム外側セクション452は、ハウジング101に対して容易に摺動する。本開示の一実施形態においては、ロックアーム103及び104がロック位置に到達すると、スライダ102は、ロックアーム103及び104を更に駆動して、或る特定の距離だけハウジング101に対して摺動させることができる。このプロセスにおいて、突出セクション454及び456は、制限部268及び269の内側に当接し、制限部268及び269に対して摺動する。突出セクション454及び456の配置は、ロックアーム103及び104がハウジング101に対して容易に摺動するように、突出セクション454及び456と制限部268及び269との間の小さい接触面積を可能にする。
【0062】
この場合、スライダ102は、ばね712のばね力に打ち勝つことによってトリガレバー722を最終位置まで下向きに移動させるように駆動する。この場合、接触部721は接点731と接触しており、スイッチアセンブリ105はトリガ状態にあり、機器の回路は閉じられている。
【0063】
ロック解除が必要とされるとき、操作者が機器のドアを引き、ラッチ801が図9Dに示されるような方向に上向きに移動し、ラッチ801がロックアーム103及び104を駆動して上向きに移動させ、ロックアーム103及び104がスライダ102を駆動して上向きに移動させる。操作者によってラッチ801に加えられる引く力は、第1のねじりばね111及び第2のねじりばね112のばね力に打ち勝つことができ、その結果、ラッチは、図9Cに示されているような位置に到達し、操作者が機器のドアを引き続けると、第1のねじりばね111及び第2のねじりばね112は、斜め上向きのばね力をスライダ102に加え、その結果、スライダ102並びにロックアーム103及び104が上向きに移動する。ロックアーム103及び104が上向きに移動している間、ロックアーム103のロック端431及びロックアーム104のロック端441は、ロックアーム戻し装置113によって提供されるばね力の作用下で互いから離れる方向に移動し、したがって、図9Bに示されているような解除位置に到達する。ラッチ801は、機器のドアを引いて開くことができるように、ロックアーム103及び104の間から係合解除することができる。本発明者らは、いくつかのドアロックにおいては、ドアを閉じる間に操作者が抵抗を感じることに気付いた。この実施形態においては、ドアロックは、ハウジング101と、スライダ102と、一対のロックアーム103及び104と、一対のねじりばね111及び112とを備え、一対のねじりばね111及び112のそれぞれの一端は、スライダ102に接続され、その他端は、ハウジング101に接続され、一対のロックアーム103及び104は、ハウジング101に部分的に入り、スライダ102に接続することができ、それにより、スライダ102及び一対のロックアーム103及び104は、ハウジング101内でドアロックの高さ方向に移動することができる。スライダ102は、第1の位置と第2の位置とを有する。第1の位置から第2の位置に移動するとき、スライダ102は、ロックアーム103及び104が解除位置からロック位置に移動するように、ロックアーム103及び104を駆動して移動させることができる。スライダ102が第1の位置から第2の位置に移動すると、スライダ102に接続されたねじりばね111及び112の端部は下向きに移動するが、ハウジング101に接続されたその端部の位置は変化しないので、ねじりばね111及び112によって生成されるばね力の方向の角度は常に変化し、操作者の制御の感覚を改善することができる。
【0064】
操作者が機器のドアを押すと、機器のドア上のラッチ801が一対のロックアーム103及び104の間に入り、スライダ102と接触することができ、したがって、スライダ102を押して第1のストロークで移動させる。この場合、ねじりばね111及び112とハウジング101との間の接続部は、ねじりばね111及び112とスライダ102との間の接続部よりも低く、ねじりばね111及び112は、スライダ102に斜め上向きのばね力を提供し、すなわち、移動方向とは反対のスライダ102の移動方向にばね力を提供し、第1のねじりばね111及び第2のねじりばね112は、ラッチ801の移動方向とは反対のばね力をスライダに加え、すなわち、ドアを閉じるプロセスの前半に操作者に抵抗力を提供する。スライダ102が下向きに移動し続けて第2のストロークに入ると、第1のねじりばね111及び第2のねじりばね112とスライダ102との間の接続部は、第1のねじりばね111及び第2のねじりばね112とハウジング101との間の接続部よりも低くなり、その結果、第1のねじりばね111及び第2のねじりばね112によって生成されるばね力の方向は斜め下向きであり、したがって、スライダ102の移動方向と一致するばね力を提供する。すなわち、第2のストロークにおいて、一対のばねは、スライダ102の移動方向に補助力を提供することができ、第1のねじりばね111及び第2のねじりばね112は、ラッチ801の移動方向においてばね力をスライダに加える、すなわち、ドアを閉じるプロセスの後半に補助力を操作者に提供する。第1のストロークにおいては、操作者は、ドアを押すときにドアの抵抗を体感することができ、第2のストロークにおいては、操作者は、機器の本体に向かうドアの移動を体感することができ、したがって、手への引き付け感、及びドアを閉じるプロセスにおける制御のより良好な知覚を提供する。同様に、ドアを開くプロセスにおいて、第1のねじりばね111及び第2のねじりばね112は、ドアを開く動作の前半に抵抗力を提供し、ドアを開く動作の後半に補助力を提供し、それによって、ドアを開くプロセスにおける制御のより良好な知覚を提供する。一方、この実施形態においては、スライダ102の移動は、ロックアーム103及び104を駆動して移動させ、ロックアーム103及び104の間の作用力は小さく、これは、ロックアーム103及び104の材料の強度に関する要件を低減し、ロックアーム103及び104の耐用年数を延ばすことができる。
【0065】
この実施形態においては、ロックアーム103及び104は、様々なラッチ801の突出部811の形状に適合することができ、より多くのタイプのラッチに適合することができる。
【0066】
図10Aは、本開示の第2の実施形態に係るドアロックの斜視図であり、図10Bは、図10Aのドアロックの分解図である。図10A及び図10Bに示されているように、図1Aに示されている実施形態と同様に、ドアロック1009は、高さ方向Hと、幅方向Wと、厚さ方向Dとを有する。ドアロック1009は、ハウジング1001と、スライダ1002と、一対のロックアーム1003及び1004と、スイッチアセンブリ1005と、ロックアーム戻し装置1013とを備える。違いは、ドアロック1009がスライダ戻し装置1015及びスライダロック装置1016を更に備えていることにある。スライダ1002、スイッチアセンブリ1005、スライダ戻し装置1015、及びスライダロック装置1016のそれぞれは、ハウジング1001の内部に収容される。
【0067】
スライダ1002は、図1Aの実施形態のスライダ102と同じ構造を有し、互いに向かって凹んだ一対の凹部1061及び1062を備える。
【0068】
この実施形態においては、図1Aに示されている実施形態と比較して、スライダ弾性装置115が設けられておらず、ドアロックは、スライダ戻し装置1015及びスライダロック装置1016によってロック及び解除される。
【0069】
図11は、図10Bのハウジングの斜視図である。図11に示されているように、図1Aに示されている実施形態におけるハウジングと比較して、本体収容部1101及びスイッチ収容部1102に加えて、ハウジング1001は、スライダロック装置1016を収容するスライダロック装置収容部1108を更に備える。スライダロック装置収容部1108及びスイッチ収容部1102は、本体収容部1101の2つの側部にそれぞれ位置する。
【0070】
図12Aは、図10Bのスライダロック装置の斜視図であり、図12Bは、図12Aのスライダロック装置の分解図である。
【0071】
図12A及び図12Bに示されているように、スライダロック装置1016は、接触部1201と、プッシュロッド部1202と、支持部1203とを備える。プッシュロッド部1202は、支持部1203内に取り付けられ、接触部1201に接続され、プッシュロッド部1202は、支持部1203内で移動して、接触部1201を駆動して移動させることができる。
【0072】
接触部1201は、円弧状突出部1213を有し、円弧状突出部1213の形状は、スライダ1002の凹部1062の形状と一致し、凹部1062に入ることができる。
【0073】
プッシュロッド部1202は、接続ロッド1221及びばね1222を備え、接続ロッドは、第1の端部1225において接触部1201に接続され、ばね1222は、他方の端部1226にスリーブ接続される。ばね1222は、一端が接続ロッド1221に当接し、他端が支持部1203に当接することで、接続ロッド1221に対して接触部1201の方向のばね力を作用させる。接続ロッド1221の材料は、電磁装置の磁力に応答して移動するように構成される。
【0074】
図13は、図10Bのスライダ戻し装置の斜視図である。図13に示されているように、スライダ戻し装置1015はばねであり、スライダ戻し装置1015は、スライダ1002が高さ方向においてハウジング1001から離れるばね力を与えられるように、スライダ1002とハウジング1001との間に配置される。
【0075】
図14Aは、互いに係合解除された状態にある図10Aのドアロック及びラッチの概略図であり、図14Bは、ドアロックに入り始めているラッチの概略図であり、図14Cは、ドアロックに対してロックされた状態にあるラッチの概略図である。
【0076】
図14Aに示されているように、図9Aに示されている実施形態と同様に、機器のドアが開かれるとき、ドアと機器の本体とは分離された状態にある。この場合、ラッチ1401はドアロック1009から係合解除され、ドアロック1009のロックアーム1003及び1004は解除状態にある。この場合、ドアロック1009の高さ方向Hにおいて、スライダ1002は、スライダ戻し装置1015のばね力の作用下で、ハウジング1001の後部1415に対して最も遠い位置に位置する。高さ方向Hにおいて、スライダロック装置1016の接触部1201は、スライダ1002の凹部1062と位置合わせされていない。接触部1201は、スライダ1002の側面に当接し、凹部1062の下方に位置しており、接触部1201は、支持部1203に最も近い位置に位置している。スライダロック装置1016のばね1222は、接触部1201にドアロックの幅方向においてスライダ1002に向かうばね力を加える。
【0077】
図14Bは、ラッチ1401がロックアーム1003及び1004の間に入っていることを示している。この場合、ロックアーム1003及び1004は解除状態のままであり、ラッチ1401の突出部1411はロックアーム1003及び1004に未だ接触していない。ラッチ1401はスライダ1002と接触している。
【0078】
図14Cは、ロック端431及び441の間に更に入り、ロック状態にあるラッチ1401の概略図である。図14Cに示されているように、操作者が機器のドアを更に押すと、スライダ1002は、スライダが最も近い位置に到達するまで、後部1415に向かって移動し続ける。この場合、ロックアーム1003及び1004は、ハウジング1001の側方ハウジング部1413及び1414によって形成された制限部1468及び1469によって押圧され、ロックアーム1003及び1004のそれぞれのロック端は、互いに向かって移動し続けて最終位置に到達する。ロックアーム1003及び1004のそれぞれのロック端は、それらの間にラッチ1401の突出部1411をクランプし、ラッチ1401がロックアーム1003及び1004から離れるように上向きに移動することを防止することができる。
【0079】
図14Cに示されている位置において、スライダロック装置1016の接触部1201は、ドアロックの高さ方向においてスライダ1002の凹部1062と面一である。接触部1201は凹部1062内に移動し、接触部1201は支持部1203から最も遠い位置に位置する。この場合、接触部1201が凹部1062に嵌合することにより、スライダ1002がハウジング1001から高さ方向Hにおいて離れるように移動することができず、ドアロック1009がロック状態に維持される。
【0080】
ロック解除が必要とされるとき、操作者は、機器のドアを引き、ラッチ1401は、図14Cに示されているような方向に上向きに移動し、スライダロック装置1016のばね1222のばね力は、接触部1201が凹部1062から離れるように移動することを可能にし、スライダ戻し装置1015のばね力の作用下で、ロックアーム1003及び1004は、図14Bに示されているような解除位置に到達することができ、それにより、機器のドアを引いて開くことができる。
【0081】
この実施形態の別の適用例において、スライダロック装置1016は、ロック及びロック解除のために駆動装置1401と協働する。本開示の一実施形態において、駆動装置1401は電磁スイッチである。対応する電磁スイッチ回路が閉じられると、接続ロッド1221は、スライダロック装置1016のばね1222のばね力と反対方向の電磁力を受け、電磁力は、スライダロック装置1016のばね1222のばね力に打ち勝ち、その結果、接触部1201は、凹部1062から離れるように移動し、ロックアーム1003及び1004をロック解除する。本開示の一実施形態において、駆動装置1401は電気モータを含む。
【0082】
この実施形態の別の適用例において、接触部は凹部を有するように構成され、スライダは突出部を有するように構成され、スライダは、接触部とスライダとの間の凹凸嵌合によってロック解除される。
【0083】
この実施形態の別の適用例において、スライダロック装置は、左側、前側、又は後側等の異なる位置でスライダ上に配置されてもよい。
【0084】
この実施形態のドアロックは、ロックアームの材料の強度に対する要件を低減し、ロックアームの耐用年数を延ばすことを可能にする。
【0085】
この実施形態において、ドアロックのロックアームは、様々なラッチ801の突出部811の形状に適合することができ、より多くのタイプのラッチに適合することができる。
【0086】
この実施形態において、ドアロックは、スイッチによってドアロックのロック解除を制御することができる。
【0087】
図15は、本開示の第3の実施形態による概略図であり、図15に示されている実施形態は、スイッチアセンブリ1505が図1Aに示されているスイッチアセンブリ105とは異なる構成とされることを除いて、図1Aに示されている実施形態と同様である。
【0088】
図15及び図7に示されているように、スイッチアセンブリ1505は、固定部1501及び可動部1502を備える。固定部1501は、接点1531を有する。可動部1502は、可動部1511と、ばね1512とを有する。可動部1511は、接点1531に接触することができる接触部1521と、スライダ102に接続することができるトリガレバー1522とを有する。スライダ102は、トリガレバー1522を駆動して移動させ、接触部1521を接点1531に対して接触又は離隔させることができる。接触部1521が接点1531と接触していないとき、スイッチアセンブリ1505はオフ状態にあり、接触部1521が接点1531と接触しているとき、スイッチアセンブリ1505はオン状態にある。
【0089】
図15に示されている実施形態は、図1Aに示されている実施形態と同じ技術的効果を達成することができる。
【0090】
本開示は、上記で概説された実施形態の例を参照して説明されるが、現在知られているか若しくは予想されるか、又は間もなく予想される様々な代替形態、修正形態、変形形態、改良形態、及び/又は実質的な均等物が、少なくとも当業者には明らかであり得る。さらに、本明細書に記載される技術的効果及び/又は技術的課題は、限定ではなく例示であり、したがって、本明細書の開示は、他の技術的問題を解決するために使用されてもよく、他の技術的効果を有してもよい。したがって、上述の本開示の実施形態の例は、限定ではなく例示であることが意図される。本開示の趣旨又は範囲から逸脱することなく、様々な変更を行うことができる。したがって、本開示は、全ての知られている又は以前に開示された代替形態、修正形態、変形形態、改良形態、及び/又は実質的な均等物を包含することが意図される。
図1A
図1B
図2A
図2B
図3A
図3B
図4A
図4B
図5
図6
図7
図8
図9A
図9B
図9C
図9D
図10A
図10B
図11
図12A
図12B
図13
図14A
図14B
図14C
図15
【外国語明細書】