IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ パラマウントベッド株式会社の特許一覧

特開2024-159660ベッドユニットおよび排泄検知システム
<>
  • 特開-ベッドユニットおよび排泄検知システム 図1
  • 特開-ベッドユニットおよび排泄検知システム 図2
  • 特開-ベッドユニットおよび排泄検知システム 図3
  • 特開-ベッドユニットおよび排泄検知システム 図4
  • 特開-ベッドユニットおよび排泄検知システム 図5
  • 特開-ベッドユニットおよび排泄検知システム 図6
  • 特開-ベッドユニットおよび排泄検知システム 図7
  • 特開-ベッドユニットおよび排泄検知システム 図8
  • 特開-ベッドユニットおよび排泄検知システム 図9
  • 特開-ベッドユニットおよび排泄検知システム 図10
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024159660
(43)【公開日】2024-11-08
(54)【発明の名称】ベッドユニットおよび排泄検知システム
(51)【国際特許分類】
   A61G 7/02 20060101AFI20241031BHJP
   A61F 5/44 20060101ALI20241031BHJP
【FI】
A61G7/02
A61F5/44 H
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024071730
(22)【出願日】2024-04-25
(31)【優先権主張番号】P 2023073562
(32)【優先日】2023-04-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】390039985
【氏名又は名称】パラマウントベッド株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110004026
【氏名又は名称】弁理士法人iX
(72)【発明者】
【氏名】徳義 和也
(72)【発明者】
【氏名】山崎 陽介
【テーマコード(参考)】
4C040
4C098
【Fターム(参考)】
4C040BB01
4C040BB06
4C040FF20
4C098AA09
4C098CE06
(57)【要約】
【課題】使い勝手のよいベッドユニットおよび排泄検知システムを提供する。
【解決手段】ベッドと、前記ベッドに載置されるマットレスと、を有するベッド装置と、前記ベッド装置に設けられ、前記マットレス上の使用者の排泄を検知する電波センサと、を備えたことを特徴とするベッドユニット。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベッドと、前記ベッドに載置されるマットレスと、を有するベッド装置と、
前記ベッド装置に設けられ、前記マットレス上の使用者の排泄を検知する電波センサと、
を備えたことを特徴とするベッドユニット。
【請求項2】
前記電波センサは、前記ベッドに設けられていることを特徴とする請求項1に記載のベッドユニット。
【請求項3】
前記ベッドは、
メインフレームと、
前記メインフレームに対して起倒可能な背ボトムと、
前記メインフレームに対して起倒可能な脚ボトムと、
前記背ボトムと前記脚ボトムとの間に位置して、前記メインフレームに固定された腰ボトムと、
を有し、
前記電波センサは、前記腰ボトムに設けられていることを特徴とする請求項2に記載のベッドユニット。
【請求項4】
前記電波センサは、前記マットレスに設けられていることを特徴とする請求項1に記載のベッドユニット。
【請求項5】
前記マットレスの上面における前記電波センサの検知範囲は、平面視で前記電波センサの送受信部を中心とした半径が120mm以上450mm以下となっていることを特徴とする請求項1に記載のベッドユニット。
【請求項6】
ベッドと、前記ベッドに載置されるマットレスと、を有するベッド装置と、
前記ベッド装置に設けられ、前記マットレス上の使用者の排泄を検知する電波センサと、
前記電波センサによる検出値に基づいて、前記使用者の排泄の有無を判定する制御部と、
前記制御部により排泄があると判定された場合に排泄を報知する報知部と、
を備えたことを特徴とする排泄検知システム。
【請求項7】
前記制御部は、
前記電波センサによる検出値と、閾値と、を比較して排泄の有無を判定することを特徴とする請求項6に記載の排泄検知システム。
【請求項8】
前記閾値は、第1閾値と、前記第1閾値よりも大きい値の第2閾値と、を有し、
前記制御部は、
前記電波センサによる検出値の最大値が前記第1閾値以上で前記第2閾値未満である場合には、排泄量が少ないと判定し、
前記電波センサによる検出値の最大値が前記第2閾値以上である場合には、排泄量が多いと判定し、
前記報知部は、前記排泄量の多少を報知することを特徴とする請求項7に記載の排泄検知システム。
【請求項9】
前記制御部は、前記電波センサによる検出値に基づいて、前記マットレス上の前記使用者の位置を判定することを特徴とする請求項6に記載の排泄検知システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、ベッドユニットおよび排泄検知システムに関する。
【背景技術】
【0002】
おむつ内に設けられた無線通信デバイスにより排泄された尿の水分を検知して、介護者などに排尿を報知するものが知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-165947号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1による排泄検知は、おむつ内に無線通信デバイスを入れなくてはいけないので、おむつの着心地が悪くなったり、使用者の褥瘡のリスクが高まったりするおそれがある。また、おむつを交換するときには、無線通信デバイスも交換しなければならないので、使い勝手が悪くなるおそれがある。
【0005】
本発明の実施形態の目的は、使い勝手のよいベッドユニットおよび排泄検知システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態に係るベッドユニットは、ベッドと、前記ベッドに載置されるマットレスと、を有するベッド装置と、前記ベッド装置に設けられ、前記マットレス上の使用者の排泄を検知する電波センサと、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明の実施形態によれば、使い勝手のよいベッドユニットおよび排泄検知システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施形態に係るベッドユニットを示す側面図である。
図2】ベッドユニットを上方からみた平面図である。
図3】ベッドユニットを足側からみた正面図である。
図4】ベッドユニットの電気系を示すブロック図である。
図5】排泄検知システムを示すブロック図である。
図6】排泄がない場合の特性線図である。
図7】少量の排泄がなされた場合の特性線図である。
図8】多量の排泄がなされた場合の特性線図である。
図9】排泄検知システムの流れ図である。
図10図5中の報知部に表示される排泄状態を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の実施形態に係るベッドユニットおよび排泄検知システムについて、図1図10を参照して説明する。
【0010】
図1は、本発明の実施形態に係るベッドユニットを示す側面図である。
図2は、ベッドユニットを上方からみた平面図である。
図3は、ベッドユニットを足側からみた正面図である。
図4は、ベッドユニットの電気系を示すブロック図である。
図5は、排泄検知システムを示すブロック図である。
【0011】
図1に示すベッドユニット1は、ベッド10と、ベッド10に載置されるマットレス50と、を有するベッド装置5と、マットレス50上の使用者Hの排泄を検知する電波センサ30と、を備えている。ベッド10は、例えば介護施設、病院、および個人宅に用いられ、背もたれや膝部などを起倒させることができるとともに、高さを変更可能となっている。この例では、ベッド10は、後述の第1~第3駆動装置20~23を電動で作動させることができる電動ベッドとなっている。
【0012】
図1に示すベッド10は、簡易的に示したものであり、背もたれや膝部などを起倒させたり、高さを変えたりするための駆動装置を省略して示している。実施形態では、マットレス50に横たわる使用者Hの頭側を前側とし、足側を後側として説明する。
【0013】
ベッド10は、床面Fに載置されるベースフレーム11と、ベースフレーム11の上方に位置するメインフレーム12と、マットレス50が載置されるボトム13と、を有している。メインフレーム12は、ベッド10の左右方向(短手方向)に離間して2個設けられ、前後方向に延びている。メインフレーム12は、例えば昇降機構を介してベースフレーム11に支持されている。メインフレーム12は、後述する第3駆動装置22により、ベースフレーム11に対して上下方向に移動可能となっている。
【0014】
ボトム13は、上面がマットレス50の載置面となっている。図1に示すように、ボトム13は、マットレス50を介して使用者Hを支持している。そして、ボトム13は、背ボトム13aと、腰ボトム13b、膝ボトム13c、および脚ボトム13dを有している。
【0015】
背ボトム13aは、ベッド10上に横たわる使用者Hの頭部ないし背中を支持する。背ボトム13aは、後述する第1駆動装置20により、メインフレーム12に対して起倒可能となっている。図1では、背ボトム13aが上がった状態を示している。腰ボトム13bは、背ボトム13aの後方に位置して、メインフレーム12に固定されている。腰ボトム13bは、ベッド10上に横たわる使用者Hの腰部ないし臀部を支持する。
【0016】
膝ボトム13cは、腰ボトム13bの後方に位置している。膝ボトム13cは、ベッド10上に横たわる使用者Hの大腿部を支持する。脚ボトム13dは、膝ボトム13cの後方に位置している。脚ボトム13dは、ベッド10上に横たわる使用者Hの下腿部を支持する。膝ボトム13cと脚ボトム13dとは、後述する第2駆動装置21により、メインフレーム12に対して起倒可能となっている。
【0017】
ボトム13の下方には、背ボトム13aを起倒させる背あげ機構、膝ボトム13cおよび脚ボトム13dを起倒させる膝上げ機構、メインフレーム12およびボトム13を昇降させる昇降機構(いずれも図示せず)、および各機構の作動を制御する制御部25が設けられている。
【0018】
背あげ機構、膝上げ機構、および昇降機構は、例えば電動シリンダからなる駆動装置により作動される。背あげ機構は、第1駆動装置20の作動により、背ボトム13aを起倒させる。膝上げ機構は、第2駆動装置21の作動により、膝ボトム13cと脚ボトム13dとを山折り状に屈曲させる。昇降機構は、第3駆動装置22の作動により、メインフレーム12およびボトム13を昇降させる。これにより、ベッド10は、床面Fからボトム13までの高さが調節される。第1~第3駆動装置20~22は、制御部25を介して手元スイッチ23に接続されている。制御部25は、手元スイッチ23の操作に基づいて第1~第3駆動装置20~22を制御する。
【0019】
状態検知センサ24は、ボトム13に敷かれたり、マットレス50の内部に設けられたりする。状態検知センサ24は、例えばベッド10上の使用者Hの体動や呼吸を検出する。状態検知センサ24は、検出した使用者Hの体動や呼吸の検出値を制御部25に送信する。制御部25は、取得した検出値に基づいて、使用者Hの状態(安静状態や睡眠状態)を分析する。状態検知センサ24は、制御部25とは別の専用の制御部により制御されていてもよい。なお、状態検知センサ24は、必要に応じて設けられていればよい。
【0020】
また、ボトム13の下方には、マットレス50上の使用者Hの排泄を検知する電波センサ30と、後述する報知部40と通信可能な通信部32と、が設けられている。
【0021】
本実施形態では、ベッド10上の使用者Hの排泄を検知する排泄検知システム100を備えている。排泄検知システム100は、ベッド10と、ベッド10に載置されるマットレス50と、を有するベッド装置5と、ベッド装置5に設けられ、マットレス50上の使用者Hの排泄を検知する電波センサ30と、電波センサ30による検出値に基づいて、使用者Hの排泄の有無を判定する制御部25と、制御部25により排泄があると判定された場合に排泄を報知する報知部40と、を備えている。
【0022】
電波センサ30は、マットレス50上の使用者Hの排泄を検知する。具体的には、電波センサ30は、例えばミリ波センサからなり、指向方向がベッド10のマットレス50の上面50aを水平面とするとき鉛直上向き方向に設定されており、ベッド10に横たわる使用者Hのおむつ200に向いている。
【0023】
電波センサ30は、電波を送信、受信する送受信部30aを有している。電波センサ30は、送受信部30aからおむつ200に向けて電波を出力(照射)させる。電波センサ30は、使用者Hの腰部とおむつ200の表面および内部(おむつ200を構成する吸収剤や繊維素材)で反射された反射波を送受信部30aで受信する。電波センサ30は、制御部25に接続されており、受信した検出値を制御部25に向けて送信する。制御部25は、受信した検出値に基づいて、おむつ200内における排泄物の水分量を判定する。制御部25は、例えばおむつ200内の水分量に基づく距離スペクトルの振幅の強度を演算する。
【0024】
図1~3に示すように、電波センサ30は、ベッド10に設けられている。すなわち、電波センサ30は、使用者Hに非接触状態で、使用者Hの排泄状態を検知する。これにより、排泄物を検知可能な特別なおむつを用いることなく、普通のおむつ200で使用者Hの排泄を検知することができる。また、おむつ200は、電波センサが設けられていないので、着心地が悪くなるのを抑制できる。
【0025】
電波センサ30は、例えばマットレス50上に横たわる使用者Hの臀部の下方に配設されている。この例では、電波センサ30は、ベッド10の腰ボトム13bに設けられている。腰ボトム13bは、ボトム13のうち、起倒しない(動かない)部分となっている。これにより、電波センサ30は、背ボトム13aや脚ボトム13dを起倒させても、検知範囲が変わらない。従って、電波センサ30は、ベッド10がどのような状態であっても、安定した排泄物検知を行うことができる。
【0026】
電波センサ30は、ボトム13(腰ボトム13b)の上に設けられていてもよいし、ボトム13(腰ボトム13b)の下に設けられていてもよい。また、例えばボトム13が金属材料により形成されていた場合には、電波センサ30が配設される開口部をボトム13(腰ボトム13b)に形成してもよい。これにより、電波センサ30から照射された電波がボトム13で反射するのを抑制できる。従って、電波センサ30は、安定した排泄物検知を行うことができる。
【0027】
図2、3に示すように、電波センサ30は、例えばベッド10(マットレス50)の左右方向の中央部に位置している。すなわち、電波センサ30は、腰ボトム13bの左右方向の中央部に配設されている。これにより、ベッド10に横たわる使用者Hの排泄の有無を効率よく検知することができる。
【0028】
電波センサ30の検知範囲Aは、ベッド10に載置されたマットレス50の一部分となっている。使用者Hは、この検知範囲A内におむつ200が入るように、マットレス50上に横たわる。マットレス50の上面50aにおける電波センサ30の検知範囲Aは、図2に示すような平面視で、電波センサ30の送受信部30aを中心とした半径rが120mm以上450mm以下となっている。
【0029】
検知範囲Aの最小半径rを120mm以上とすることにより、使用者Hがマットレス50の中央部から左右方向にずれても、使用者Hの排泄を電波センサ30により検知させることができる。また、検知範囲Aの最大半径rを450mm以下とすることにより、電波センサ30による使用者Hの排泄以外の誤検出を低減させることができる。また、検知範囲Aを不必要に広くすることによるコストの増加を抑制できる。
【0030】
通信部32は、例えばベッドユニット1から離れた位置にある報知部40と通信を行う。報知部40は、使用者Hを介護している介護者の管理装置(例えば、携帯端末やデスクトップパソコン)となっている。報知部40は、例えばナースステーションなどに設けられているパソコンなどである。報知部40は、無線やインターネット網により通信部32に接続されている。なお、報知部32は、有線により通信部32に接続されていてもよい。通信部32は、制御部25に接続され、制御部25により作動が制御されている。なお、報知部40は、手元スイッチ23やベッド装置5に設けられる表示端末などでもよい。
【0031】
報知部40には、使用者Hの排泄状態の他に、ベッド10の使用者Hの状態が表示されてもよい。報知部40には、例えば使用者Hの睡眠状態、覚醒状態、および離座状態などが表示されてもよい。使用者Hの睡眠状態、覚醒状態、および離座状態などは、例えば状態検知センサ24により判定することができる。
【0032】
制御部25は、電波センサ30の検出値(電波強度:電圧値)を受信して、その検出値に基づいて使用者Hの排泄の有無を判定する。制御部25は、記憶部25aを有している。記憶部25aには、排泄検知の制御処理プログラムが記憶されている。なお、排泄有無の判定は、制御部25ではなく、別の制御部によりなされてもよい。
【0033】
マットレス50は、例えばウレタン材料により形成されている。これにより、例えばマットレスの内部に金属製のコイルが設けられているものに比べて、電波センサ30から照射される電波の反射による影響を低減させることができる。従って、電波センサ30は、使用者Hの排泄を安定して検知することができる。
【0034】
かくして、上述したベッドユニット1および排泄検知システム100は、上述の如き構成を有するもので、次に電波センサ30および制御部25による排泄検知について説明する。
【0035】
図6は、排泄がない場合の特性線図である。
図7は、少量の排泄がなされた場合の特性線図である。
図8は、多量の排泄がなされた場合の特性線図である。
【0036】
マットレス50上に使用者Hがいない場合には、電波センサ30は反射波を取得できない。これにより、制御部25は、マットレス50上に使用者Hが存在しないことを認識できる。そして、使用者Hは、新品のおむつ200を着用して、マットレス50上に横たわる。電波センサ30は、おむつ200に向けて電波を照射させるとともに、おむつ200で反射した反射波を取得する。電波センサ30は、反射波の強度に応じた検出値V(電圧値V)を、制御部25に向けて送信する。
【0037】
次に、制御部25は、使用者Hがマットレス50上で安静状態となっているか否かを判定する。制御部25は、例えば状態検知センサ24から取得した体動や呼吸の検出値に基づいて、使用者Hが安静状態にあるか否かを判定する。なお、制御部25は、電波センサ30の検出値に基づいて、使用者Hの安静状態を判定してもよい。制御部25は、例えば電波センサ30の検出値が一定時間以上で周期的な波形となっている場合に、使用者Hが安静状態になっていると判定する。
【0038】
制御部25は、使用者Hが安静状態になっていると判定した場合には、安静状態での周期的な波形(振幅や波長)を排泄検知の初期値として自動的に記憶する。なお、この初期値の取得は、例えば介護者の報知部40(例えば、管理装置、携帯端末など)の操作によりなされてもよい。例えば、報知部40には、使用者Hが安静状態になったことが報知されるとともに、初期値を取得するか否かの操作ボタンが表示される。制御部25は、この操作ボタンが操作されたことに基づいて、電波センサ30による検出値の初期値(振幅や波長)を記憶部25aに記憶させる。
【0039】
電波センサ30は、おむつ200内に排泄物がない状態(すなわち、初期値)では、使用者Hの臀部で反射した反射波を取得(受信)する。この場合、初期値における周期的波形(電圧値V)は、例えば図6に示すような波形60となる。
【0040】
制御部25は、使用者Hの排泄がない状態および使用者Hが安静状態にあるときの電波センサ30による検出値を基にして閾値を設定する。すなわち、制御部25は、初期値に基づいて、閾値を設定する。
【0041】
この例では、閾値は、第1閾値V1と、第1閾値V1とは異なる値の第2閾値V2と、を有している。第2閾値V2は、第1閾値V1よりも大きい値となっている。制御部25は、取得した検出値Vと、複数の閾値と、を比較することで、おむつ200内の排泄量(例えば、排尿量)の多少を判定できるようになっている。
【0042】
制御部25は、例えば初期値における電波強度の最大値から第1所定値を加算した電圧値を第1閾値V1として設定する。また、制御部25は、例えば初期値における電波強度の最大値から第1所定値よりも大きい値の第2所定値を加算した電圧値を第2閾値V2として設定する。第1所定値および第2所定値は、記憶部25aにあらかじめ記憶されている。制御部25は、設定された第1閾値V1および第2閾値V2を記憶部25aに記憶する。
【0043】
制御部25は、記憶部25aに初期値、および閾値が記憶されると、排泄検知を開始する。電波センサ30は、例えば一定間隔で電波を照射する。制御部25は、電波センサ30から取得した検出値(波形)と、記憶部25aに記憶された初期値(波形60)と、を比較して使用者Hの排泄の有無を判定する。
【0044】
まず、制御部25は、取得した検出値Vが記憶部25aに記憶されている初期値から変化している場合に、使用者Hの体動による変化であるのか、排泄による変化であるのかを判定する。
【0045】
制御部25は、例えば取得した検出値Vが初期値における電波強度の最大値以下となっており、急激な振幅の変化が確認されていない場合には、使用者Hが安静状態にあると判定する。一方、制御部25は、例えば取得した検出値Vが初期値における電波強度の最大値よりも一時的に大きくなっている場合や、急激な振幅の変化が確認された場合には、使用者Hの体動の変化によるものと判定する。
【0046】
図7に示す波形61のように、制御部25は、取得した検出値Vの最大値が第1閾値V1以上で、第2閾値V2未満である場合には、排泄あり(排泄少)と判定する。この場合、制御部25は、所定期間内で取得した検出値Vに基づいて、排泄の有無を判定してもよい。制御部25は、例えば取得した検出値Vの最大値が所定期間内で第1閾値V1と第2閾値V2との間にある場合に、排泄あり(排泄少)と判定してもよい。すなわち、おむつ200内に少量の水分がある場合には、検出値Vによる周期的成分の振幅が初期値よりも大きくなる。
【0047】
また、この例では、おむつ200内の排泄量の多少も判定できるようになっている。図8に示す波形62のように、制御部25は、取得した検出値Vの最大値が第2閾値V2以上である場合には、排泄あり(排泄多)と判定する。この場合、制御部25は、所定期間内で取得した検出値Vに基づいて、排泄の有無を判定してもよい。制御部25は、例えば取得した検出値Vの最大値が所定期間内で第2閾値V2以上となっている場合に、排泄あり(排泄多)と判定してもよい。すなわち、おむつ200内に多量の水分がある場合には、検出値Vによる周期的成分の振幅がおむつ200内に少量の水分がある場合よりも大きくなる。
【0048】
図9は、排泄検知システムの流れ図である。
このシステムの制御処理は、制御部25の記憶部25aに記憶されている。排泄検知システムの制御処理は、例えば制御部25が初期値を記憶部25aに記憶させてから、所定の周期で繰り返し実行される。なお、図9では、各ステップを「S」で示している。
【0049】
S1では、検出値Vの最大値が第1閾値V1以上(V≧V1)か否かを判定する。なお、この排泄検知判定は、上述のとおり、使用者Hの安静状態が確認された後に実行される。制御部25は、例えば所定期間内において取得した検出値Vの最大値が第1閾値V1以上となっているか否かを確認する。制御部25は、例えば検出値Vの最大値が第1閾値V1以上となったことが連続して複数回確認された場合に、検出値Vの最大値が第1閾値V1以上であると判定する。これにより、排泄物の誤検知を低減できる。
【0050】
そして、S1で「NO」、すなわち検出値Vの最大値が第1閾値V1未満と判定された場合には、S2進む。一方、S1で「YES」、すなわち検出値Vの最大値が第1閾値V1以上であると判定された場合には、S3に進む。
【0051】
S2では、排泄物「なし」を出力させる。すなわち、制御部25は、検出値Vの最大値が第1閾値V1未満(V<V1)である場合に、通信部32から報知部40に向けて、排泄物「なし」の指令信号を送信させて、エンドとなる。なお、この指令信号には、ベッド装置5の識別情報が含まれている。これにより、報知部40は、受信した指令信号がどのベッド装置5から送信されたものであるのかを認識できる。なお、制御部25は、排泄物「なし」の場合には指令信号を送信しなくてもよい。
【0052】
S3では、検出値Vの最大値が第2閾値V2以上(V≧V2)か否かを判定する。制御部25は、例えば所定期間内において取得した検出値Vの最大値が第2閾値V2以上となっているか否かを確認する。制御部25は、例えば検出値Vの最大値が第2閾値V2以上となったことが連続して複数回確認された場合に、検出値Vの最大値が第2閾値V2以上であると判定する。これにより、排泄物の誤検知を低減できる。
【0053】
そして、S3で「NO」、すなわち検出値Vの最大値が第2閾値V2未満と判定された場合には、S4進む。一方、S3で「YES」、すなわち検出値Vの最大値が第2閾値V2以上であると判定された場合には、S5に進む。
【0054】
S4では、排泄物「少」を出力させる。すなわち、制御部25は、検出値Vの最大値が第1閾値V1以上で第2閾値V2未満(V1≦V<V2)である場合に、通信部32から報知部40に向けて、排泄物「少」の指令信号を送信させて、エンドとなる。なお、この指令信号には、ベッド装置5の識別情報が含まれている。これにより、報知部40は、受信した指令信号がどのベッド装置5から送信されたものであるのかを認識できる。
【0055】
S5では、排泄物「多」を出力させる。すなわち、制御部25は、検出値Vの最大値が第2閾値V2以上(V≧V2)の場合に、通信部32から報知部40に向けて、排泄物「多」の指令信号を送信させて、エンドとなる。なお、この指令信号には、ベッド装置5の識別情報が含まれている。これにより、報知部40は、受信した指令信号がどのベッド装置5から送信されたものであるのかを認識できる。
【0056】
図10は、図5中の報知部に表示される排泄状態を示す説明図である。
報知部40は、制御部25から受信した指令信号に基づいて、各ベッドユニット1を使用している使用者Hのおむつ200の着用、および排泄状態が表示する。なお、各使用者Hの排泄状態は、使用者Hの他の状態(例えば、体動や呼吸表示)とともに、表示されてもよい。
【0057】
図10に示すように、おむつ200を着用している使用者Hの号室には、おむつマーク42が表示されている。介護者は、おむつマーク42を確認することにより、おむつ200を着用している使用者Hが何号室を利用しているかを確認できる。報知部40は、例えば制御部25が排泄検知のための初期値を取得したときや、図9中のS2における排泄物「なし」を出力したときに、おむつマーク42を表示させることができる。
【0058】
図10に示すように、介護者は、101号室、105号室、201号室、202号室、301号室、302号室のそれぞれの使用者Hがおむつ200を着用していることを確認できる。この場合、報知部40は、おむつ200内の排泄量(水分)の多少も表示できるようになっている。
【0059】
105号室には、おむつマーク42のみが表示されている。これにより、介護者は、105号室の使用者Hが排泄していないことを確認することができる。101号室、202号室、および301号室のそれぞれのおむつマーク42には、「少」が表示されている。これにより、介護者は、101号室、202号室、および301号室のそれぞれの使用者Hについて少量の排泄がなされていることを確認することができる。また、201号室および302号室のそれぞれのおむつマーク42には、「多」が表示されている。これにより、介護者は、201号室および302号室のそれぞれの使用者Hについて多量の排泄がなされていることを確認することができる。このように、介護者は、報知部40に表示されている排泄状態を確認することで、おむつ200の交換の優先順位を決定することができる。
【0060】
また、報知部40には、使用者Hの覚醒状態および睡眠状態が表示されていてもよい。例えば、図10に示すように、使用者Hが覚醒状態にある場合には、各号室が青色枠45(実線で表示)で表示される。一方、使用者Hが睡眠状態にある場合には、各号室が赤色枠46(一点鎖線で表示)で表示される。これにより、介護者は、使用者Hが覚醒状態であるタイミングで、おむつ200の交換を行うことができる。従って、複数の使用者Hの介護を効率よく行うことができる排泄検知システムとすることができる。
【0061】
次に、電波センサ30により、マットレス50上の使用者Hの位置検出を行う場合について説明する。
【0062】
使用者Hがマットレス50上で移動した場合には、電波センサ30による排泄物検知が適切になされないおそれがある。そこで、制御部25は、電波センサ30による検出値に基づいて、マットレス50上の使用者Hの位置を判定する。
【0063】
制御部25は、排泄検知の初期値と、電波センサ30による検出値と、を比較してマットレス50上の使用者Hの位置を判定する。例えば、使用者Hがマットレス50上で中央部から左右方向にずれた場合には、電波センサ30とおむつ200との間の距離が長くなる。この場合、制御部25は、電波センサ30の検出値に基づくチャープ波の位相やパルス波の時間が初期値とは異なっている場合に、使用者Hが検知範囲Aからずれていると判定できる。
【0064】
制御部25は、使用者Hが検知範囲Aから外れていると判定した場合には通信部32から報知部40に向けて指令信号を送信する。報知部40は、その指令信号を受信すると、使用者Hが検知範囲Aから外れていることを報知する。介護者は、報知部40を確認することで、使用者Hが適切な位置に横たわっていないことを確認できる。
【0065】
本実施形態によるベッドユニット1および排泄検知システム100によれば、介護者が使用者Hのおむつ200を直接確認することなく、使用者Hの排泄状態を把握することができる。また、例えば、第2閾値V2をおむつ200の水分吸収量の最大値に近い値にすることで、おむつ200の交換を効率よく行うことができる。また、おむつ200の交換時期が把握できるので、おむつ200からの尿漏れを抑制できる。また、各使用者Hのおむつ200の交換時期が把握できるので、介護者の業務負担を軽減できる。
【0066】
また、報知部40には、おむつ200内の排泄量の多少が表示されるようになっている。これにより、例えば報知部40に排泄量「少」が表示されている使用者Hについては、おむつ交換の時期が近付いていることを把握できる。また、報知部40に排泄量「多」が表示されている使用者Hについては、優先的におむつ交換を行わなければならないことが把握できる。
【0067】
また、使用者Hの排泄状態とともに、使用者Hの覚醒状態および睡眠状態を報知部40に報知させることで、使用者Hが覚醒しているときにおむつ200の交換を行うことができる。また、報知部40は、排泄物ありを検知してからの経過時間を表示してもよい。これにより、介護者は、経過時間が長くなっている使用者Hを優先しておむつ交換を行うことができる。なお、報知部40は、排泄がなされた時刻を表示してもよい。例えば、判定結果が変わった時間(例えば、排泄なし→排泄少、排泄少→排泄多、に変わった時間)、または判定結果が変わった後の経過時間が表示されていてもよい。例えば、使用者Hが睡眠中であっても極端に長くおむつ交換がなされていなければ、警告(アラート)が報知部40から通知されてもよい。これにより、使用者Hの褥瘡などの皮膚トラブルの原因を抑制させることができる。
【0068】
また、制御部25は、各使用者Hの排泄履歴を取得して、その履歴に基づいておむつ交換の優先順位を決定してもよい。報知部40は、おむつ交換の必要な使用者Hの優先順位を表示する。例えば、制御部25は、各使用者Hの排泄間隔を記憶する。そして、同時期におむつ200内の排泄量「多」(おむつ交換必要)となった場合には、おむつ交換の優先順位を排泄間隔の短い使用者Hを先にする。
【0069】
また、制御部25は、使用者Hの排泄タイミングを予測して、報知部40に排泄予測を報知させてもよい。例えば、制御部25は、使用者Hの過去の排泄タイミング(排泄なしから排泄少、排泄少から排泄多)の通知履歴を記憶部25aに記憶する。そして、制御部25は、その通知履歴から排泄間隔(例えば、2時間後など)を演算して、次の排泄タイミングを予測する。制御部25は、報知部40に次の排泄予測時間(次の排泄まで何分や、次の排泄予想時刻)を表示させる。
【0070】
また、制御部25は、使用者Hの過去の排泄時刻を記憶部25aに記憶して、排泄予測を行ってもよい。制御部25は、例えば過去において、使用者Hが9:00~9:30の間に排泄している場合には、その時刻より前の時刻(例えば、8:50)に使用者Hの排泄予測を報知部40に報知させる。
【0071】
また、制御部25は、使用者Hの介護記録から排泄タイミングを予測してもよい。介護記録は、例えば使用者Hの飲食や、覚醒時刻および睡眠時刻などを含んでいる。制御部25は、例えば過去における使用者Hの水分摂取量と、排泄タイミングと、から次の排泄時刻を予測する。そして、制御部25は、その排泄予測時刻を報知部40に報知させる。例えば、制御部25は、使用者Hが飲食した場合に、その水分摂取量から何分後に排泄するかを演算して、報知部40に報知させる。
【0072】
これにより、介護者は、報知部40を確認して、使用者Hが排泄する前にトイレに誘導させることができる。従って、使用者Hのおむつ外しのトレーニングや、生活の質(QOL)を向上させることができる。
【0073】
また、制御部25は、使用者Hの排泄タイミングや排泄量を基にして、使用者Hの体調管理を予測してもよい。例えば、制御部25は、使用者Hの過去の水分摂取量が通常と同程度であるにもかかわらず、排泄量が大幅に変動している場合には、排泄機能に関する不調の危険があると予測する。より具体的には、制御部25は、排泄が所定時間検知されていない場合や、所定時間における排泄量や排泄回数が通常より少ない場合には、使用者Hに排泄機能の障害や、大量発汗による脱水症状の危険が発生していることを予測する。そして、制御部25は、使用者Hの体調の不良予測を報知部40に報知させる。これにより、排泄検知システム100は、使用者Hの排泄管理とともに、体調管理もあわせて行うことができる。
【0074】
上述した実施形態では、電波センサ30を腰ボトム13bに設けた場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明の態様はこれに限らず、例えば電波センサ30は、背ボトム13a、膝ボトム13c、脚ボトム13dに設けられていてもよい。また、電波センサ30は、ベッド10のベースフレーム11やメインフレーム12に設けられていてもよい。すなわち、電波センサ30は、ベッド10上の使用者Hのおむつ200内の排泄を検知できれば、任意の位置に取り付けられる。
【0075】
上述した実施形態では、ボトム13が起倒するベッド10に電波センサ30を設けた場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明の態様はこれに限らず、例えば電波センサ30は、ボトム13が起倒しないベッドに設けられていてもよい。また、電波センサ30は、手動でボトム13を起倒させたり、高さを変化させたりすることができるベッドに設けられていてもよい。
【0076】
上述した実施形態では、ベッド10に電波センサ30を設けた場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明の態様はこれに限らず、例えば電波センサ30は、マットレス50内に設けられていてもよい。また、電波センサ30は、ボトム13とマットレス50との間に設けられていてもよい。
【0077】
上述した実施形態では、1つの電波センサ30により使用者Hの排泄状態を検知した場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明の態様はこれに限らず、例えば複数の電波センサ30により使用者Hの排泄状態を検知してもよい。
【0078】
上述した実施形態では、排泄有無の判定をベッド10の制御部25で行った場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明の態様はこれに限らず、例えば電波センサ30の検出値を報知部40が受信して、報知部40(管理装置)で排泄有無の判定を行ってもよい。また、排泄有無の判定は、ベッド10の制御部25および報知部40以外の制御部(管理装置)でなされてもよい。
【0079】
上述した実施形態では、使用者Hが安静状態にあるときに、排泄判定に用いられる初期値を設定した場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明の態様はこれに限らず、例えば初期値は、あらかじめ記憶部25aに記憶されていてもよい。
【0080】
実施形態は、以下の構成を含んでもよい。
(構成1)
ベッドと、前記ベッドに載置されるマットレスと、を有するベッド装置と、
前記ベッド装置に設けられ、前記マットレス上の使用者の排泄を検知する電波センサと、
を備えたことを特徴とするベッドユニット。
(構成2)
前記電波センサは、前記ベッドに設けられていることを特徴とする構成1に記載のベッドユニット。
(構成3)
前記ベッドは、
メインフレームと、
前記メインフレームに対して起倒可能な背ボトムと、
前記メインフレームに対して起倒可能な脚ボトムと、
前記背ボトムと前記脚ボトムとの間に位置して、前記メインフレームに固定された腰ボトムと、
を有し、
前記電波センサは、前記腰ボトムに設けられていることを特徴とする構成2に記載のベッドユニット。
(構成4)
前記電波センサは、前記マットレスに設けられていることを特徴とする構成1に記載のベッドユニット。
(構成5)
前記マットレスの上面における前記電波センサの検知範囲は、平面視で前記電波センサの送受信部を中心とした半径が120mm以上450mm以下となっていることを特徴とする構成1~4のいずれか1つに記載のベッドユニット。
(構成6)
ベッドと、前記ベッドに載置されるマットレスと、を有するベッド装置と、
前記ベッド装置に設けられ、前記マットレス上の使用者の排泄を検知する電波センサと、
前記電波センサによる検出値に基づいて、前記使用者の排泄の有無を判定する制御部と、
前記制御部により排泄があると判定された場合に排泄を報知する報知部と、
を備えたことを特徴とする排泄検知システム。
(構成7)
前記制御部は、
前記電波センサによる検出値と、閾値と、を比較して排泄の有無を判定することを特徴とする構成6に記載の排泄検知システム。
(構成8)
前記閾値は、第1閾値と、前記第1閾値よりも大きい値の第2閾値と、を有し、
前記制御部は、
前記電波センサによる検出値の最大値が前記第1閾値以上で前記第2閾値未満である場合には、排泄量が少ないと判定し、
前記電波センサによる検出値の最大値が前記第2閾値以上である場合には、排泄量が多いと判定し、
前記報知部は、前記排泄量の多少を報知することを特徴とする構成7に記載の排泄検知システム。
(構成9)
前記制御部は、前記電波センサによる検出値に基づいて、前記マットレス上の前記使用者の位置を判定することを特徴とする構成6~8のいずれか1つに記載の排泄検知システム。
【0081】
前述の実施形態は、本発明を具現化した例であり、本発明はこれらの実施形態には限定されない。例えば、前述の実施形態において、いくつかの構成要素を追加、削除または変更したものも本発明に含まれる。
【符号の説明】
【0082】
1 ベッドユニット
5 ベッド装置
10 ベッド
11 ベースフレーム
12 メインフレーム
13 ボトム
13a 背ボトム
13b 腰ボトム
13c 膝ボトム
13d 脚ボトム
20 第1駆動装置
21 第2駆動装置
22 第3駆動装置
23 手元スイッチ
24 状態検知センサ
25 制御部
25a 記憶部
30 電波センサ
30a 送受信部
32 通信部
40 報知部
42 おむつマーク
45 青色枠
46 赤色枠
50 マットレス
50a 上面
60、61、62 波形
100 排泄検知システム
200 おむつ
H 使用者
F 床面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10