(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024159661
(43)【公開日】2024-11-08
(54)【発明の名称】レバー装置、ブレーキシステム、スプリングアセンブリ
(51)【国際特許分類】
B62L 3/00 20060101AFI20241031BHJP
B62L 3/02 20060101ALI20241031BHJP
B60T 7/08 20060101ALI20241031BHJP
G05G 1/04 20060101ALI20241031BHJP
【FI】
B62L3/00 A
B62L3/02 D
B60T7/08 A
G05G1/04 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024071740
(22)【出願日】2024-04-25
(31)【優先権主張番号】102023000008235
(32)【優先日】2023-04-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(71)【出願人】
【識別番号】521259127
【氏名又は名称】ブレンボ・ソチエタ・ペル・アツィオーニ
【氏名又は名称原語表記】BREMBO S.p.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100106518
【弁理士】
【氏名又は名称】松谷 道子
(74)【代理人】
【識別番号】100101454
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 卓二
(72)【発明者】
【氏名】コロンボ,マルチェッロ
(72)【発明者】
【氏名】ジルランダ,エンリコ
【テーマコード(参考)】
3D124
3J070
【Fターム(参考)】
3D124AA13
3D124BB01
3D124BB17
3D124CC58
3D124DD29
3J070AA03
3J070BA65
3J070CB01
3J070CB11
3J070CB37
3J070CC64
3J070DA04
(57)【要約】 (修正有)
【課題】本発明は、ハンドル式車両の第1ブレーキ装置又はフロントブレーキ装置を液圧的に作動させるためのレバー装置(100)に関する。
【解決手段】レバー装置は、マスタシリンダ本体(21)を有する。マスタシリンダ本体は、をハンドル式車両のハンドルバーに拘束するための接続手段(20)を含む。マスタシリンダ本体(21)は、キャビティ又はシリンダ(23)を画定するシリンダ壁(55)と、マスタシリンダ本体(21)に作動可能に関連付けられた少なくとも1つのフロート又はピストン(22)とを有する。レバーアセンブリ(1)は、マスタシリンダ本体(21)と回転可能に連結されたプライマリレバー(2)を含む。プライマリレバーは、プライマリレバースラスト部(7)、マスタシリンダ本体(21)と回転可能に連結されたセカンダリレバー又はハブ(3)を含む。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハンドルバー式車両の第1ブレーキ装置又はフロントブレーキ装置(101)を油圧で作動させるためのレバー装置(100)であって、
マスタシリンダ本体(21)であって、前記マスタシリンダ本体(21)をハンドル式車両のハンドルバーに拘束するための接続手段(20)を含み、前記マスタシリンダ本体(21)は、キャビティ又はシリンダ(23)を画定するシリンダ壁(55)を含む、マスタシリンダ本体(21)と、
少なくとも1つのフロート又はピストン(22)であって、スラスト方向(X-X)に沿って前記キャビティ又はシリンダ(23)内を摺動するように適合されるように、前記マスタシリンダ本体(21)と作動可能に関連付けられ、前記フロート又はピストン(22)は、前記マスタシリンダ本体(21)の前記シリンダ壁(55)と共に前記第1ブレーキ装置又は前部ブレーキ装置(101)の作動流体を収容するように構成された少なくとも1つの圧力室(57)を形成するピストン底部(56)を備え、前記シリンダ壁(55)の少なくとも1つが、前記圧力室(57)を少なくとも1つの関連する流体タンク(24)と流体連通させるように構成された少なくとも1つの供給路(58)を画定するように中断されている、少なくとも1つのフロート又はピストン(22)とを備え、
前記ピストン底部(56)は、前記シリンダ壁(55)に対して、
前記圧力室(57)の容積が最大となる、少なくとも1つのストローク終了位置と、
前記ピストン底部が、前記圧力室(57)を前記供給路(58)から流体的に隔離し、前記圧力室(57)内の作動流体を加圧する、少なくとも第1作動位置との間を移動可能であり、
前記レバー装置(100)が、前記キャビティ又は前記シリンダ内に配置され、前記ピストン底部(56)と前記シリンダ壁(55)によって画定されたシリンダ座部との間に介在され、前記フロート又はピストン(22)をストローク終端位置に向けて常に弾性的に付勢する、弾性復帰要素(5)を備えており、
レバー装置(100)が、少なくとも1つのピボット軸(Y-Y)を中心に回転するように前記マスタシリンダ本体(21)に回転可能に関連付けられたレバーアセンブリ(1)を備え、
前記レバーアセンブリ(1)が、前記フロート又はピストン(22)に直接的又は間接的に接続されており、
前記レバーアセンブリ(1)は、
前記マスタシリンダ本体(21)と回転可能に関連付けられ、プライマリレバースラスト部(7)を含んでいる、プライマリレバー(2)と、
前記マスタシリンダ本体(21)と回転可能に関連付けられ、前記フロート又はピストン(22)に直接又は間接的に連結されており、セカンダリレバーカウンタアバットメント部(9)を含んでいる、セカンダリレバー又はハブ(3)とを含み、
前記プライマリレバー(2)は、前記ピボット軸(Y-Y)を中心として、プライマリレバー静止位置と、少なくとも1つのプライマリレバー作動位置とのを回転可能であり、
前記プライマリレバー作動位置において、前記プライマリレバースラスト部(7)が前記セカンダリレバーカウンタアバットメント部(9)と直接又は間接的に接触し、前記セカンダリレバー又はハブ(3)によって、前記フロート又はピストン(22)が少なくとも第1作動位置にあるときに、前記フロート又はピストン(22)を付勢し、
前記レバーアセンブリ(1)は、前記プライマリレバー(2)を前記プライマリレバー静止位置に弾性的に付勢するように構成された弾性復帰要素(4)を含んでおり、
前記セカンダリレバー(3)は、前記ピボット軸(Y-Y)又は前記ピボット軸(Y-Y)それに平行な軸を中心に、セカンダリレバー静止位置と、少なくとも1つのセカンダリレバー作動位置との間で回転可能であり、
前記セカンダリレバー作動位置において、前記セカンダリレバー(3)が、前記少なくとも1つの作動位置に向かって前記フロート又はピストン(22)の前方移動を付勢し、
前記セカンダリレバー(3)は、前記弾性復帰要素(5)によって前記セカンダリレバー静止位置に弾性的に付勢され、
前記セカンダリレバー(3)が、複合作動レバー(104)によって作動可能な複合ブレーキ機構(103)に作動可能に連結され、
前記セカンダリレバー(3)は、前記プライマリレバー(2)の作動とは無関係に、前記第1ブレーキ装置(101)と第2ブレーキ装置(102)とを複合的に作動させるために、第2ブレーキ装置(102)又はリアブレーキ装置に連結された前記複合作動レバー(104)を作動させることによって、前記セカンダリレバー静止位置から前記セカンダリレバー作動位置まで回転作動可能であり、
前記レバーアセンブリ(1)は、前記プライマリレバー(2)及び/又は前記セカンダリレバー(3)に連結された弾性相対負荷要素(6)を備えており、
前記弾性相対負荷要素(6)は、前記プライマリレバー(2)の第1プライマリレバー連結要素(17)と前記セカンダリレバー(3)のセカンダリレバー連結要素(18)との間に介在しており、
前記弾性相対負荷要素(6)が、前記セカンダリレバーカウンタアバットメント部(9)の前記プライマリレバースラスト部(7)への接近又はその逆への接近に対抗する弾性離間作用を加えるように構成されており、
前記プライマリレバー(2)と前記セカンダリレバー又はハブ(3)がそれぞれの静止位置にあるとき、前記弾性相対負荷要素(6)が、前記セカンダリレバーカウンタアバットメント部(9)と前記プライマリレバースラスト部(7)との間の擦れによる直接的又は間接的な接触を回避し、
前記プライマリレバー(2)が、前記弾性相対負荷要素(6)の前記弾性離間作用に打ち勝って、前記プライマリレバースラスト部(7)を前記セカンダリレバーカウンタアバットメント部(9)に直接又は間接的に接触するまで近づけることにより、前記プライマリレバー静止位置と少なくとも1つの前記プライマリレバー作動位置との間で前記ピボット軸(Y-Y)を中心に回転可能である、レバー装置(100)。
【請求項2】
前記プライマリレバーの作動位置において、前記プライマリレバースラスト部(7)は前記セカンダリレバーカウンタアバットメント部(9)と直接接触しており、前記セカンダリレバーカウンタアバットメント部(9)と前記プライマリレバースラスト部(7)との間の擦れによって摩耗する非金属要素が介在することを回避している、
及び/又は
前記第1プライマリレバー連結要素(17)及び前記セカンダリレバー連結要素(18)が、それぞれ前記プライマリレバースラスト部(7)及び前記セカンダリレバーカウンタアバットメント部(9)とは別個である、
及び/又は
前記プライマリレバー(2)と前記セカンダリレバー又はハブ(3)がそれぞれの静止位置にあるとき、前記弾性相対負荷要素(6)が、前記プライマリレバースラスト部(7)と前記セカンダリレバーカウンタアバットメント部(9)の間のクリアランス(D)を0.05mmと5mmの間、好ましくは0.1mmと1mmの間に維持しながら、前記第1プライマリレバー連結要素(17)と前記セカンダリレバー連結要素(18)を付勢する、請求項1に記載のレバー装置(100)。
【請求項3】
前記プライマリレバー(2)はプライマリレバーブッシュ(14)を含み、
前記セカンダリレバー又はハブ(3)はセカンダリレバーブッシュ(15)を含み、
前記プライマリレバーブッシュ(14)及び前記セカンダリレバーブッシュ(15)はそれぞれ、実質的に円筒形の本体と、前記ピボット軸(Y-Y)と同軸の貫通孔とを有し、
前記プライマリレバーブッシュ(14)と前記セカンダリレバーブッシュ(15)は前記ピボット軸(Y-Y)と同軸であり、
前記プライマリレバーブッシュ(14)と前記セカンダリレバーブッシュ(15)とが相互に結合されたときに、前記ピボット軸(Y-Y)を中心とした前記セカンダリレバー(3)に対する前記プライマリレバー(2)の回転を可能にするように、前記プライマリレバーブッシュ(14)が前記セカンダリレバーブッシュ(15)又はその逆を収容するように構成されており、
前記プライマリレバーブッシュ(14)又は前記セカンダリレバーブッシュ(15)が、回転ピン(45)を収容するように構成されており、
前記レバー装置(100)が、第1連結ブラケット(46)と第2連結ブラケット(47)とを備えており、
前記第1連結ブラケット(46)と前記第2連結ブラケット(47)は、前記マスタシリンダ本体(21)に拘束されているか、又は前記マスタシリンダ本体と一体に作られており、
前記第1連結ブラケット(46)と前記第2連結ブラケット(47)は、前記ピボット軸(Y-Y)と平行な方向に沿って間隔を空けて配置されており、前記回転ピン(45)を前記マスタシリンダ本体(21)に固定するために、前記ピボット軸(Y-Y)と同軸に前記第1連結ブラケット(46)と前記第2連結ブラケット(47)にそれぞれ作られた孔あき座を有しており、
前記レバー装置(100)は、前記第1連結ブラケット(46)及び前記第2連結ブラケット(47)に固定された前記レバーアセンブリ(1)を連結するために前記回転ピン(45)を有する、請求項1又は2に記載のレバー装置(100)。
【請求項4】
前記回転ピン(45)はピンガイド部(48)を有し、
前記ピンガイド部(48)は、前記第1連結ブラケット(46)と前記第2連結ブラケット(47)との間に肩部なしで延在する円筒状部であり、
前記プライマリレバーブッシュ(14)と前記セカンダリレバーブッシュ(15)とが、前記ピンガイド部(48)の全長にわたって案内されるようになっている、及び/又は、前記弾性相対負荷要素(6)は、前記回転ピン(45)による前記プライマリレバー(2)及び前記セカンダリレバー(3)の前記マスタシリンダ本体(21)への連結にかかわらず、前記プライマリレバー(2)及び前記セカンダリレバー又はハブ(3)を相互に連結するように構成されており、
前記プライマリレバー(2)がプライマリレバー停止壁(42)を有し、
前記セカンダリレバー(3)がセカンダリレバー停止壁(43)を有し、
前記プライマリレバー(2)及び前記セカンダリレバー(3)が前記マスタシリンダ本体(21)から切り離され、前記プライマリレバーブッシュ(14)及び前記セカンダリレバーブッシュ(15)が相互に結合されているとき、前記弾性相対負荷要素(6)が前記プライマリレバー(2)の前記第1プライマリレバー連結要素(17)と前記セカンダリレバー連結要素(18)との間に介在され、前記セカンダリレバーカウンタアバットメント部(9)を前記ピボット軸(Y-Y)を中心に前記プライマリレバースラスト部(7)から離れる方向に回転付勢し、前記プライマリレバー停止壁(42)を前記ピボット軸(Y-Y)を中心に前記セカンダリレバー停止壁(43)に対して回転付勢することによって、又はその逆に回転付勢することによって、前記プライマリレバー(2)と前記セカンダリレバー又はハブ(3)とを、前記プライマリレバー停止壁(42)と前記セカンダリレバー停止壁(43)との間の摩擦によって相互に連結し、これにより、前記プライマリレバー(2)及び前記セカンダリレバー(3)と前記マスタシリンダ本体(21)との前記回転ピン(45)による連結にかかわらず、前記ピボット軸(Y-Y)に平行な方向に沿って前記プライマリレバー(2)と前記セカンダリレバー(3)との分離を回避し、
及び/又は、
前記プライマリレバーブッシュ(14)は、前記セカンダリレバーブッシュ(15)を収容し、前記プライマリレバーブッシュ(14)は、前記セカンダリレバーブッシュ(15)の基部の外側に画定された環状シート(50)に突き当たるように構成されたブッシュ端部(49)を有する、請求項1-3のいずれか一項に記載のレバー装置(100)。
【請求項5】
前記プライマリレバー(2)の前記弾性復帰要素(4)が、第1弾性復帰要素巻線(32)と、第1弾性復帰要素第1アーム(30)と、前記第1弾性復帰要素巻線(32)から延びる第1弾性復帰要素第2アーム(31)とを備えるねじりばねであり、
前記プライマリレバー(2)がプライマリレバー本体(11)を備え、
前記プライマリレバー本体(11)が、前記プライマリレバー(2)の前記弾性相対負荷要素(6)と前記弾性復帰要素(4)の少なくとも一部とを収容するように適合されたプライマリレバー凹状ハウジング(16)又は座部を画定し、
前記プライマリレバー本体(11)が、前記ハウジング(16)を画定する内側ハウジング側壁(19)を備え、
前記第1弾性復帰要素第1アーム(30)が、前記マスタシリンダ本体(21)の一部に突き当たるように構成され、
前記第1弾性復帰要素第2アーム(31)が、前記内側ハウジング側壁(19)に突き当たるように構成され、
前記第1弾性復帰要素巻線(32)が、前記プライマリレバーブッシュ(14)の外面に嵌め込まれ、前記セカンダリレバーブッシュ(15)の基部の周りに延びる環状セカンダリレバー壁(52)と、前記プライマリレバーブッシュ(14)の基部の周りに延びる環状プライマリレバー壁(51)との間に当接し、
前記弾性相対負荷要素(6)、前記第1弾性復帰要素第2アーム(31)、及び第1弾性復帰要素巻線(32)が、耐候性保護シェルを形成する前記ハウジング(16)内に配置され、
及び/又は、
前記第1弾性復帰要素巻線(32)が、前記ピボット軸(Y-Y)と同軸の複数の巻線を有し、
前記複数の巻線が、前記レバーアセンブリ(1)と前記マスタシリンダ本体(21)との間の前記ピボット軸(Y-Y)に平行な方向に沿った遊びを修正するように、前記プライマリレバー(2)と前記セカンダリレバー(3)との間に軸方向の推力を与えるように構成されている、請求項3-4のいずれか一項に記載のレバー装置(100)。
【請求項6】
前記弾性相対負荷要素(6)が、弾性相対負荷要素第1アーム(33)と弾性相対負荷要素第2アーム(34)を有し、
前記プライマリレバー(2)が、第2プライマリレバー連結要素(25)を有し、
前記第1プライマリレバー連結要素(17)と前記第2プライマリレバー連結要素(25)はそれぞれ、前記弾性相対負荷要素第1アーム(33)及び前記弾性相対負荷要素第2アームの近位部(53)をそれぞれ連結するように構成されたそれぞれのプライマリレバー連結要素連結部(26)を有し、
前記セカンダリレバー(3)の存在にかかわらず、前記弾性相対負荷要素(6)を前記プライマリレバー(2)に連結するように構成されており、
前記セカンダリレバー連結要素(18)が、前記弾性相対負荷要素第2アームの遠位部(34)を連結するように構成されたセカンダリレバー連結要素連結部(27)を有し、
前記弾性相対負荷要素第1アーム(33)と前記弾性相対負荷要素第2アーム(34)とが、前記レバーアセンブリ(1)の前記ピボット軸(Y-Y)に対して横方向に沿って前記プライマリレバー(2)と前記セカンダリレバー(3)とを付勢することによって前記プライマリレバー連結要素連結部(26)と前記セカンダリレバー連結要素連結部(27)に連結されるとき、前記プライマリレバー(2)と前記セカンダリレバー(3)とが前記ピボット軸(Y-Y)に平行な方向に沿って移動することによって、前記プライマリレバー(2)と前記セカンダリレバー(3)との間の分離が防止される、1-5のいずれか1項に記載のレバー装置(100)。
【請求項7】
前記プライマリレバー(2)がプライマリレバー本体(11)を備え、
前記プライマリレバー本体(11)が、前記弾性相対負荷要素(6)を収容するように適合されたプライマリレバー凹状ハウジング(16)又は座部を画定し、
前記プライマリレバー本体(11)が、前記ハウジング(16)を画定する内側ハウジング側壁(19)を備え、
前記第1プライマリレバー連結要素(17)と前記第2プライマリレバー連結要素(25)がスタッドであって、内側ハウジング側壁(19)に対して浮き彫りになっており、前ン期ピボット軸(Y-Y)に平行な方向に沿って前記弾性相対負荷要素(6)の動きを制限するように適合されており、
前記セカンダリレバー(3)がセカンダリレバー本体(12)を有し、
前記セカンダリ連結要素(18)が、前記ピボット軸(Y-Y)に平行な方向に沿って前記セカンダリ本体(12)から突出する舌片であり、
前記セカンダリレバー連結要素(18)は、前記プライマリレバー(2)が前記セカンダリレバー(3)に連結されると、前記プライマリレバー凹状ハウジング(16)内に突出し、
前記プライマリレバー連結要素連結部(26)が、前記ピボット軸(Y-Y)に平行な方向に沿って前記弾性相対負荷要素(6)の動きを制限するように適合されたアンダーカット部であり、
前記セカンダリレバー連結要素連結部(27)が、前記ピボット軸(Y-Y)に平行な方向に沿って前記弾性相対負荷要素(6)の動きを制限するように適合されたアンダーカット部である、及び/又は、前記プライマリレバー連結要素連結部(26)が前記プライマリレバー連結要素(17、25)に作られて前記ピボット軸(Y-Y)に対して横方向の平面上にある溝を有し、及び/又は、前記セカンダリレバー連結要素連結部(27)が、前記セカンダリレバー連結要素(18)に作られて前記ピボット軸(Y-Y)に対して横断面上にある溝を有する、請求項1-6のいずれか1項に記載のレバー装置(100)。
【請求項8】
前記弾性相対負荷要素(6)がねじり弾性要素であること、
前記弾性相対負荷要素(6)がワイヤスプリングであること、
前記弾性相対負荷要素(6)が、前記ピボット軸(Y-Y)に平行な方向について巻かれた弾性相対負荷要素巻線(35)と、弾性相対負荷要素第1アーム(33)と、前記プライマリレバー(2)と前記セカンダリレバー(3)とを弾性的に付勢するために、前記弾性相対負荷要素巻線(35)から延びる弾性相対負荷要素第2アーム(34)とを備えること、
前記プライマリレバー(2)の前記弾性復帰要素(4)がワイヤスプリングであること、
前記プライマリレバー(2)の前記弾性復帰要素(4)と前記弾性相対負荷要素(6)とが一体化されており、好ましくは金属ワイヤから作られていること、
前記プライマリレバー(2)が、複数のプライマリレバー作動位置において前記ハンドルバーに接近するにつれて、前記マスタシリンダ本体(21)に対して前記プライマリレバー(2)を回転させるために、使用者によって把持されるように構成された把持可能なプライマリレバー部(38)を含むこと、
前記プライマリレバー(2)が、前記プライマリレバーの静止位置を規定する前記マスタシリンダ本体(21)のアバットメント部(41)に対して当接し、前記ハンドルバーから前記マスタシリンダ本体(21)に向かって離れる前記プライマリレバー(2)の回転を阻止するように構成されたプライマリレバー回転防止部(8)を含むこと、
前記セカンダリレバー(3)が、前記セカンダリレバー(3)を前記複合ブレーキ機構(103)に作動的に接続するように構成された複合ブレーキ接続部(40)を含むこと、
前記セカンダリレバー(3)が、前記セカンダリレバーの静止位置を規定する前記マスタシリンダ本体(21)の前記アバットメント部(41)に対して当接し、前記セカンダリレバー(3)が前記マスタシリンダ本体(21)に向かって前記ハンドルバーから離れる方向に回転するのを防止するように構成されたセカンダリレバー回転防止部(44)を含むこと、の一つ以上を備える、請求項1-7のいずれか1項に記載のレバー装置(100)。
【請求項9】
前記プライマリレバー(2)が、第2プライマリレバー連結要素(25)を備え、
前記弾性相対負荷要素巻線(35)がハウジング(16)内に収容されており、
前記弾性相対負荷要素第1アーム(33)が前記第1プライマリレバー連結要素(17)に連結され、
前記弾性相対負荷要素第2アーム(34)が、前記弾性相対負荷要素巻線(35)に近い部分で、前記第2プライマリレバー連結要素(25)に連結されており、
前記弾性相対負荷要素(6)が、前記第1プライマリレバー連結要素(17)及び前記第2プライマリレバー連結要素(25)に結合された前記プライマリレバー(2)の前記ハウジング(16)に挿入されたときに、前記第1弾性負荷要素のアーム(33)が前記第1プライマリレバー連結要素(17)に対して弾性的に付勢し、前記弾性相対負荷要素第2アーム(34)が前記第2プライマリレバー連結要素(25)に対して弾性的に付勢するように、弾性相対負荷要素(6)はプライマリレバー(2)に接続され、
前記セカンダリレバー(3)の存在にかかわらず、及び/又は前記レバーアセンブリ(1)と前記マスタシリンダ本体(21)の接続にかかわらず、前記ハウジング(16)からの重力落下の可能性を回避する、請求項6に記載のレバー装置(100)。
【請求項10】
ハンドル式車両のハンドルバーに連結された請求項1-9のいずれか1項に記載のレバー装置(100)と、前記レバー装置(100)に作動可能に連結されたフロントブレーキ装置(101)、好ましくはディスクブレーキと、
組み合わされた作動レバー(104)と、前記作動レバー(104)によって作動可能な組み合わされたブレーキ機構(103)とを備える組み合わされた作動レバー装置と、
リアブレーキ装置(102)、好ましくはドラムブレーキであって、組み合わされたブレーキ機構が、前記レバー装置(100)によって、前記リアブレーキ装置(102)及び前記第1ブレーキ装置(101)に作動的に接続されており、前記作動レバー装置(104)の作動が、前記プライマリレバー(2)の作動とは無関係に、組み合わされた態様で前記第1ブレーキ装置(101)及び前記第2ブレーキ装置(102)を作動させるようになっている、リアブレーキ装置(102)を含む、ハンドル式車両用のブレーキシステム。
【請求項11】
レバー装置(100)のレバーアセンブリ(1)用のスプリングアセンブリであって、
前記レバー装置(100)は、ハンドルバー式車両の第1ブレーキ装置又は前部ブレーキ装置(101)を油圧で作動させるように構成されており、
前記レバーアセンブリ(1)は、プライマリレバー(2)と、ピボット軸(Y-Y)を中心に回転するようにマスタシリンダ本体(21)に回転可能に関連付けられたセカンダリレバー(3)とを備えており、
前記プライマリレバーは、プライマリレバースラスト部(7)を備え、
前記セカンダリレバー又はハブ(3)は、前記マスタシリンダ本体(21)に関連付けられたフロート又はピストン(22)に直接的又は間接的に接続可能であり、
前記セカンダリレバー(3)は、セカンダリレバーカウンタアバットメント部(9)を備えており、
前記スプリングアセンブリは、
前記マスタシリンダ本体(21)と前記プライマリレバーとの間に配置され、前記プライマリレバー(2)を前記プライマリレバーの静止位置に弾性的に付勢するように構成されたプライマリレバーの弾性復帰要素(4)であって、第1弾性復帰要素第1アーム(30)と第1弾性復帰要素第2アーム(31)と有し、前記第1弾性復帰要素第1アーム(30)が、前記マスタシリンダ本体(21)の一部に対して付勢するように構成され、前記第1弾性復帰要素第2アーム(31)が、前記プライマリレバー部(2)の一部に対して付勢するように構成されている、プライマリレバーの弾性復帰要素(4)を有し、
前記弾性相対負荷要素(6)は、前記プライマリレバー(2)の第1プライマリレバー連結要素(17)とセカンダリレバー連結要素(18)との間に介装されており、
前記弾性相対負荷要素(6)が、前記セカンダリレバーカウンタアバットメント部(9)のプライマリレバースラスト部(7)への接近又はその逆への接近に対抗する弾性離間作用を加えるように構成されており、
前記弾性相対負荷要素(6)が、前記第1プライマリレバー連結要素(17)に連結されるように適合された弾性相対負荷要素第1アーム(33)と、前記セカンダリレバー連結要素(18)に連結されるように適合された弾性相対負荷要素第2アーム(34)とを有し、
前記弾性相対負荷要素第1アーム(33)が前記第1弾性復帰要素の第2アーム(31)に接続されている、レバー装置(100)のレバーアセンブリ(1)用のスプリングアセンブリ。
【請求項12】
前記弾性相対荷重要素第1アーム(33)が、前記第1弾性復帰要素第2アーム(31)と、好ましくは一体に一体化されている、及び/又は、
前記プライマリレバーの前記弾性相対負荷要素(6)と前記弾性復帰要素(4)とが、好ましくは同じ金属線を曲げて作られた一体型である、及び/又は、
前記弾性相対負荷要素(6)が、前記プライマリレバー(2)の第1プライマリレバー連結要素(17)とセカンダリレバー連結要素(18)との間に介在するように構成されており、
前記プライマリレバー(2)及び前記セカンダリレバー又はハブ(3)がそれぞれの静止位置にあるとき、前記弾性相対負荷要素(6)が、前記セカンダリレバーカウンタアバットメント部(9)と前記プライマリレバーのスラスト部(7)との間の摩擦による直接的又は間接的な接触を回避するように、かつ
前記プライマリレバー(2)が、前記プライマリレバー静止位置と前記プライマリレバー作動位置との間で、前記ピボット軸(Y-Y)を中心に回転可能で、前記セカンダリレバーカウンタアバットメント部(9)と前記プライマリレバースラスト部(7)との間の直接的又は間接的な接触を回避する、及び/又は、
前記プライマリレバーの前記弾性復帰要素(4)が、第1弾性復帰要素巻線(32)からなるねじりばねであり、前記第1弾性復帰要素第1アーム(30)及び前記第1弾性復帰要素第2アーム(31)が、前記第1弾性復帰要素巻線(32)から延びており、
前記弾性相対負荷要素(6)が、ねじりばねであり、前記ピボット軸(Y-Y)に平行な方向について巻かれた弾性相対負荷要素巻線(35)を有し、
前記弾性相対負荷要素第1アーム(33)及び前記弾性相対負荷要素第2アーム(34)が、前記プライマリレバー(2)及び前記セカンダリレバー(3)に弾性的に付勢するために前記弾性相対負荷要素巻線(35)から延びている、請求項11のスプリングアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
技術分野
【0002】
本発明は、ハンドル式車両用レバー装置、前後複合型ブレーキシステム、及びスプリングアセンブリに関する。
【背景技術】
【0003】
背景技術
【0004】
ハンドル式車両用のレバーアセンブリが知られている。レバーアセンブリは、ハンドル式車両のハンドルバーに拘束可能な支持体に回転可能に連結された把持可能なレバー又はプライマリレバーを備え、把持可能なレバーを回転させることによって作動装置を作動させることができるように、ブレーキ又はクラッチの作動装置を作動させる。
【0005】
公知のハンドル式車両用のいくつかのレバーアセンブリでは、ハンドルバーに拘束され得る支持体に回転可能に連結されたセカンダリレバーも、把持可能レバーとマスタシリンダ又はブレーキポンプのフロートとの間に含まれる。セカンダリレバーは、把持可能なレバーによって回転駆動可能であり、セカンダリレバーがマスタシリンダ又はブレーキポンプのフロートを付勢することを可能にする。複合ブレーキシステムでは、セカンダリレバーは、把持可能レバーの回転とは無関係に、複合ブレーキ機構の作動によって回転駆動可能である。この種の解決策は、例えばJP3754514B2から知られている。
【0006】
公知の解決策では、把持可能レバーはスラスト部からなり、セカンダリレバーはカウンターアバットメント部からなり、この場合、把持可能レバーが回転駆動されると、把持可能レバーのスラスト部がセカンダリレバーのカウンターアバットメント部に突き当たり、セカンダリレバーによってマスタシリンダ又はブレーキポンプのフロートを付勢する。
【0007】
把持可能レバーとセカンダリレバーに加えられる外力又はブレーキ作用がない条件下では、把持可能レバー又はプライマリレバーはプライマリレバーの弾性復帰要素の弾性作用によってプライマリレバーの静止位置に保たれ、セカンダリレバーはセカンダリレバーの弾性復帰要素の弾性作用によってセカンダリレバーの静止位置に保たれる。例えば、プライマリレバーの弾性復帰要素は、ハンドルバーに拘束可能な支持体の一部、例えばブラケットやマスタシリンダ本体の外側部とプライマリレバーとの間に作用するねじりばねであり、プライマリレバーのハンドルバー側への回転に常時弾性的に対抗する。例えば、セカンダリレバーの弾性復帰要素は、フロートとマスタシリンダ本体の一部との間でマスタシリンダ又はブレーキポンプのマスタシリンダ本体内に作用するらせんばねであり、その結果、フロートはセカンダリレバーと接触して、セカンダリレバーをセカンダリレバーの静止位置に付勢する。
【0008】
把持可能レバーとセカンダリレバーに加えられる外力又はブレーキ作用がない条件下では、把持可能レバーとセカンダリレバーはそれぞれの静止位置にあり、セカンダリレバーのカウンターアバットメント部は把持可能レバー又はプライマリレバーのスラスト部に突き当たる。
【0009】
車両の通常の使用による振動が、把持可能レバー又はプライマリレバーのスラスト部とセカンダリレバーのカウンターアバットメント部とを偏らせ、2つの部が接触する2つの表面間の擦れを生じさせ、一方では摩耗を加速させ、場合によってはブレーキ操作又はレバーの使用の快適性を損ない、他方では運転体験に影響を及ぼす不要なノック音やノイズにつながることが判明している。
【0010】
このような欠点を回避するために、いくつかの解決策では、スラスト部とカウンターアバットメント部との間の直接的な接触を避け、2つの部の一方にゴム又はエレメント又はゴムグロメットを配置し、把持可能なレバー及びセカンダリレバーに加えられる外力又はブレーキ作用がない条件下で、又は把持可能なレバーの応力条件下で、スラスト部及びカウンターアバットメント部がゴムグロメットを挟むようにすることが提案されている。
【0011】
これらの解決策は、ある観点からは有効であるが、ゴムグロメットは、スラスト部とカウンターアバットメント部との間で繰り返されるノッキングや、車両の通常使用時の振動による継続的な応力によって摩耗し、多くの場合、ゴムグロメットの早期剥離につながる、 そのため、把持可能なレバー及びセカンダリに加えられる外力又はブレーキ作用がない条件下で、スラスト部とカウンターアバットメント部との間の直接接触が長引くこと、及びそこから派生する全ての不都合を回避するために、ゴムグロメット自体の迅速な交換が必要となる。
【0012】
したがって、レバーアセンブリの寿命を延ばし、プライマリレバーのスラスト部とセカンダリレバーのカウンターアバットメント部との間に介在する部品の摩耗の加速による臨時のメンテナンス介入を回避し、レバーアセンブリの使用の高い信頼性を経時的に維持することを可能にする、スラスト部とカウンターアバットメント部との間のゴムグロメットの使用に代わる解決策を創出する必要性が当業界で感じられる。
【発明の概要】
【0013】
解決手段
【0014】
本発明の目的は、レバー装置、並びに、ブレーキシステム、並びに、スプリングアセンブリ、並びに、ハンドル式車両用レバーアセンブリを提供することである。
【0015】
この目的及び他の目的及び利点は、独立請求項によるレバー装置、ブレーキシステム、ならびにスプリングアセンブリによって達成される。
【0016】
いくつかの有利な実施形態は、従属請求項の主題である。
【0017】
提案された解決手段により、プライマリレバー及び/又はセカンダリレバーが、ブレーキシステムを作動させるためにユーザによって作動させられていないときに、プライマリレバーのスラスト部とセカンダリレバーのカウンターアバットメント部とを、弾性相対負荷要素から直接又は間接的に接触させることなく離間させておくことが可能である。従って、プライマリレバー及びセカンダリレバーに伝達される、例えばハンドルバーの車両の動きに起因する振動は、弾性相対負荷要素によって減衰され、プライマリレバーのスラスト部とセカンダリレバーのカウンターアバットメント部との間の擦れを回避し、その結果、2つの対向面及び/又は2つの対向面の一方に拘束されたゴム又は同様の部品の摩耗を加速させるだけでなく、耳障りな騒音を発生させる可能性がある。
【0018】
提案された解決手段により、プライマリレバーがブレーキ装置、例えば第1ブレーキ装置を作動させるために使用者によって作動されるときにのみ、プライマリレバーの突条部とセカンダリレバーの対向突条部との間の直接的又は間接的な接触を達成することが可能であり、弾性相対荷重要素によって生成される弾性離間作用に打ち勝ち、使用者によるプライマリレバーの解放条件下で、プライマリレバーの突条部とセカンダリレバーの対向突条部との間に直接的又は間接的な接触が生じることを回避することができる。
【0019】
提案された解決手段により、ブレーキシステムを作動させるために使用者によってプライマリレバーが作動される場合にのみ、プライマリレバーのスラスト部とセカンダリレバーのカウンターアバットメント部との間の金属表面同士の直接的な接触を達成することが可能である。
【0020】
さらに、提案された解決策により、プライマリレバーとセカンダリレバーとの間、及び/又はプライマリレバーとプライマリレバーの弾性復帰要素及び/又は弾性相対負荷要素との間の予備組立により、レバー装置の組立を簡略化することが可能であり、これにより、予備組立された構成要素間の重力による剥離を回避することができ、メンテナンス作業を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図面
【0022】
レバー装置、ブレーキシステム、スプリングアセンブリ及びレバーアセンブリのさらなる特徴及び利点は、添付の図を参照して、非限定的な例として与えられる、好ましい実施形態の以下の説明から明らかになる。
【0023】
【
図1】
図1は、本発明によるレバー装置を第1方向から見た軸図であり、プライマリレバーと、マスタシリンダ本体21に回転可能に連結されたセカンダリレバーとからなるレバーアセンブリが見られ、プライマリレバーはプライマリレバースラスト部7からなり、セカンダリレバーはセカンダリレバーカウンタアバットメント部9からなり、プライマリレバースラスト部7とセカンダリレバーカウンタアバットメント部9は互いに対向し、間隔をあけて配置されている。
【0024】
【
図2】
図2は、
図1のレバー装置を第2方向から見た軸図であり、プライマリレバーに連結され、好ましくは拘束され、プライマリレバーとセカンダリレバーとの間に介在された弾性相対負荷要素6が見られ、この弾性相対負荷要素6は、
図1に見られる、プライマリレバースラスト部7に対するセカンダリレバーカウンタアバットメント部9の接近又はその逆の接近に対抗する弾性離間作用を加えるように構成されている。
【0025】
【
図3】
図3は、
図2のレバー装置の軸方向分解図であり、プライマリレバー、弾性相対負荷要素6、プライマリレバー静止位置でマスタシリンダ本体21に対してプライマリレバー2を弾性的に付勢するように構成されたプライマリレバーの弾性復帰要素4が見える、 セカンダリレバー3をセカンダリレバーの静止位置でマスタシリンダ本体21に対して弾性的に付勢するように構成された弾性復帰要素5、レバーアセンブリをピボット軸Y-Yの周りでマスタシリンダ本体の接続ブラケットに回転可能に接続するように適合された少なくとも1つの回転ピン45である。
【0026】
【0027】
【
図5】
図5は、
図2に示す断面A-Aの平面に沿ったレバー装置の断面図であり、プライマリレバー及びセカンダリレバーがそれぞれの静止位置にあるのが見える、このとき、プライマリレバー第1連結要素に対向するプライマリレバー第2連結要素も見えるので、弾性相対負荷要素6は、セカンダリレバーの存在に関係なくプライマリレバーに拘束され、レバーアセンブリの容易な組み立てを可能にする。
【0028】
【
図6】
図6は、
図5のセクションB-Bの平面に沿ったレバー装置の断面図であり、プライマリレバー本体と一体のプライマリレバーブッシュと、セカンダリレバー本体と一体のセカンダリレバーブッシュとが見えており、ピボット軸Y-Yに沿って相互に回転可能に結合されており、プライマリレバーブッシュとセカンダリレバーブッシュとは、マスタシリンダ本体の連結ブラケット間のピボット軸Y-Yに平行な方向に沿った距離と実質的に等しい、回転ピンのガイド部の全長にわたって案内されている。
【0029】
【
図7】
図7は、レバー装置の部断面図であり、弾性相対負荷要素6の第1アーム33と第2アーム34が見えており、第1プライマリレバー連結要素17とセカンダリレバー連結要素18との間で、プライマリレバースラスト部7とセカンダリレバーカウンタアバットメント部9との接近に対向する反対方向に沿うように互いに連結されている第2プライマリレバー連結要素25が、ピボット軸Y-Yの延在方向と直交する方向に関して、第1弾性相対負荷要素アーム33が連結された第1プライマリレバー連結要素17とは反対側にも見えており、第2弾性相対負荷要素アーム34の一部が連結され、弾性相対負荷要素6が第1プライマリレバー連結要素17と第2プライマリレバー連結要素25との間に弾性的に横たわることによって、セカンダリレバーの存在に関係なくプライマリレバーに拘束され、レバー組立体の容易な組立てを可能にし、連結要素17、18、25の連結部が、ピボット軸Y-Yに平行な方向に拘束を形成する、連結に適合したアンダーカット部を形成する、弾性相対負荷要素6のそれぞれの部も見える。
【0030】
【
図8】
図8は、レバー装置のマスタシリンダ本体の断面図であり、マスタシリンダ本体のキャビティに移動可能に挿入されたピストン又はフロートが見える。
【0031】
【
図9】
図9は、フロントブレーキに作動的に連結された
図1のレバー装置と、リアブレーキ及びレバー装置に作動的に連結された第2レバーとを備え、第2レバーの作動によってリアブレーキ(好ましくはドラムブレーキ)とフロントブレーキ(好ましくはディスクブレーキ)の両方が作動する、本発明の前後複合タイプのブレーキシステムを図式的に示している。
【0032】
【
図10】
図10は、本発明によるスプリングアセンブリの軸方向図である。
【0033】
【
図11】
図11は、プライマリレバーとセカンダリレバーとがそれぞれの静止位置にあり、プライマリレバーのスラスト部とセカンダリレバーのカウンターアバットメント部とが弾性相対荷重要素によって互いに間隔を保たれている、
図2のレバー装置を示す。
【0034】
【
図12】
図12は、
図2のレバー装置を示しており、プライマリレバーは、使用者によって静止位置から少なくとも1つのプライマリレバー作動位置まで回転駆動され、セカンダリレバーは、ブレーキ装置及び/又はブレーキマスタシリンダを作動させることによって、セカンダリレバーのカウンターアバットメント部に対するスラスト部のスラスト作用によって、少なくとも1つのセカンダリレバー作動位置まで回転させられる。
【0035】
【
図13】
図13は、プライマリレバーがプライマリレバー静止位置にあり、セカンダリレバーが、セカンダリレバー静止位置から少なくとも1つのセカンダリレバー作動位置まで、例えば成形金属シート64によってセカンダリレバーの複合ブレーキ連結部40を引っ張る複合作用ブレーキ機構の引っ張り作用によって回転させられる、
図2のレバー装置を示す。
【発明を実施するための形態】
【0036】
いくつかの好ましい実施形態の説明
【0037】
一般的な実施形態によれば、ハンドル式車両の第1ブレーキ装置又は前部ブレーキ装置101を油圧で作動させるレバー装置が参照数字100で示されている。
【0038】
レバー装置100は、マスタシリンダ本体21を有する。マスタシリンダ本体21は、マスタシリンダ本体21をハンドル式車両のハンドルバーに拘束するための連結手段20を有する。マスタシリンダ本体21は、キャビティ又はシリンダ23を区画するシリンダ壁55を備える。
【0039】
レバー装置100は、スラスト方向X-Xに沿ってキャビティ又はシリンダ23内を摺動するように適合されるように、マスタシリンダ本体21と作動可能に関連付けられた少なくとも1つのフロート又はピストン22を備える。フロート又はピストン22は、マスタシリンダ本体21のシリンダ壁55とともに、第1ブレーキ装置又は前部ブレーキ装置101の作動流体を収容するように構成された少なくとも1つの圧力室57を画定するピストン底部56を備える。シリンダ壁55の少なくとも1つは、圧力室57を関連可能な流体タンク24と流体連通させるように構成された少なくとも1つの供給路58を画定するように割り込まされている。
【0040】
ピストン底部56は、前記圧力室57の容積が最大となる少なくとも1つのストローク終了位置と、少なくとも第1作動位置との間で、前記シリンダ壁55に対して移動可能であり、少なくとも第1作動位置において、前記ピストン底部は、前記圧力室57を前記供給路58から流体的に隔離し、圧力室57内の作動流体を加圧する。
【0041】
レバー装置100は、前記キャビティ又はシリンダ内に配置され、前記ピストン底部56とシリンダ壁55によって画定されたシリンダ座部又は肩部との間に介在され、ピストン又はフロート22をストローク終了位置に向けて常に弾性的に付勢する弾性復帰要素5を備える。言い換えれば、弾性復帰要素5は、使用者がレバー装置100を作動させるのを止めると、ピストン又はフロート22のストローク終了位置への戻りを可能にする。
【0042】
レバー装置100は、少なくとも1つのピボット軸Y-Yを中心に回転するようにマスタシリンダ本体21と回転可能に連結されたレバーアセンブリ1を備える。前記レバーアセンブリ1は、前記フロート又はピストン22に直接的又は間接的に接続されている。
【0043】
前記レバーアセンブリ1は、前記マスタシリンダ本体21と回転可能に連結されたプライマリレバー2を備え、該プライマリレバーは、プライマリレバースラスト部7を備える。
【0044】
前記レバーアセンブリ1は、マスタシリンダ本体21と回転可能に連結されたセカンダリレバー又はハブ3からなり、セカンダリレバー3は、セカンダリレバーカウンタアバットメント部9からなる。セカンダリ又はハブ3は、前記フロート又はピストン22に直接的又は間接的に接続されている。
【0045】
プライマリレバー2は、プライマリレバー静止位置と、少なくとも1つのプライマリレバー作動位置との間で、少なくとも1つのピボット軸Y-Yを中心として回転可能であり、少なくとも1つのプライマリレバー作動位置では、プライマリレバースラスト部7が、セカンダリレバーカウンタアバットメント部9と直接又は間接的に接触しており、少なくとも第1作動位置にあるときに、セカンダリレバー又はハブ3によって、フロート又はピストン22を付勢するようになっている。
【0046】
レバーアセンブリ1は、プライマリレバー2をプライマリレバーの静止位置に弾性的に付勢するように構成されたプライマリレバーの弾性復帰要素4を備える。
【0047】
セカンダリレバー3は、セカンダリレバー静止位置と、少なくとも1つのセカンダリレバー作動位置との間で、少なくとも1つのピボット軸Y-Y又はそれに平行な軸を中心に回転可能であり、少なくとも1つのセカンダリレバー作動位置において、セカンダリレバー3は、少なくとも1つの作動位置に向かってフロート又はピストン22の前進方向に付勢する。セカンダリレバー3は、弾性復帰要素5によって静止位置に弾性的に付勢されている。セカンダリレバー3は、プライマリレバー2が回転可能であるのと同じピボット軸Y-Yを中心に回転することができ、又は、少なくとも1つのピボット軸Y-Yに平行なセカンダリレバーピボット軸を中心に回転することができる。
【0048】
セカンダリレバー3は、プライマリレバー2の作動とは無関係に、第1ブレーキ装置101と第2ブレーキ装置102とを複合的に作動させるために、第2ブレーキ装置又はリアブレーキ装置102に連結された複合作動レバー104を作動させることによって、セカンダリレバー3もセカンダリレバー静止位置から少なくとも1つのセカンダリレバー作動位置まで回転駆動可能であるように、複合作動レバー104によって作動可能な複合ブレーキ機構103に作動可能に連結されている。実施形態によれば、セカンダリレバー3は、例えば所定形状の金属シート64によって、複合ブレーキ機構103に作動可能に連結された複合ブレーキ連結部40を備える。実施形態において、所定形状の金属シート64は、セカンダリレバー3がプライマリレバー2によって回転駆動されるときに、複合ブレーキ連結部40の摺動ピン66が摺動可能に案内されるリニアガイド65を画定する。実施形態において、所定形状の金属シート64は、複合ブレーキ機構103の作動ケーブルに接続可能であり、作動ケーブルを作動させることにより、所定形状の金属シート64は、作動ケーブルからの作動力を複合ブレーキ連結部40に伝達し、プライマリレバー2の作動とは無関係にセカンダリレバー3の回転を可能にする。
【0049】
有利なことに、レバーアセンブリ1は、プライマリレバー2及び/又はセカンダリレバー3に連結された弾性相対負荷要素6を備えている。弾性相対負荷要素6は、プライマリレバー2の第1プライマリレバー連結要素17とセカンダリレバー連結要素18との間に介在される。弾性相対負荷要素6は、プライマリレバー2及びセカンダリレバー又はハブ3がそれぞれの静止位置にあるときに、弾性相対負荷要素6がセカンダリレバーカウンタアバットメント部9とプライマリレバースラスト部7との間の直接的又は間接的な擦れ接触を回避するように、セカンダリレバーカウンタアバットメント部9のプライマリレバースラスト部7への接近、又はその逆の接近に対抗する弾性離間作用を加えるように構成されている。弾性相対負荷要素6は、プライマリレバースラスト部7へのセカンダリレバーカウンタアバットメント部9の接近に対抗する弾性離間作用、又はその逆の弾性離間作用を加えるように構成されており、プライマリレバー2は、弾性相対負荷要素6の弾性離間作用に打ち勝って、プライマリレバースラスト部7をセカンダリレバーカウンタアバットメント部9に直接又は間接的に接触するまで接近させることにより、プライマリレバー静止位置と少なくとも1つのプライマリレバー作動位置との間で少なくとも1つの枢軸Y-Yを中心に回転可能である。換言すれば、弾性相対荷重要素6は、弾性離間作用が、少なくとも1つのプライマリレバー作動位置において、プライマリレバースラスト部7をセカンダリレバーカウンタアバットメント部9に接触させながら、ハンドルバーに近づけることによって、使用者の付勢下でのプライマリレバー2の回転によって完全に克服されるまで、セカンダリレバーカウンタアバットメント部9とプライマリレバースラスト部7との間の直接的又は間接的な接触を避けることを可能にする。
【0050】
実施形態では、少なくとも1つのプライマリレバー作動位置において、プライマリレバースラスト部7は、セカンダリレバーカウンタアバットメント部9と直接接触しており、セカンダリレバーカウンタアバットメント部9とプライマリレバースラスト部7との間に、擦過による摩耗を受ける非金属要素が介在することを回避している。
【0051】
実施形態において、第1プライマリレバー連結要素17及びセカンダリレバー連結要素18は、それぞれプライマリレバースラスト部7及びセカンダリレバーカウンタアバットメント部9とは別個である。
【0052】
実施形態において、プライマリレバー2及びセカンダリレバー又はハブ3がそれぞれの静止位置にあるとき、弾性相対負荷要素6は、プライマリレバースラスト部7とセカンダリレバーカウンタアバットメント部9との間の間隔クリアランスDを0.05mmと5mmとの間、好ましくは0.1mmと1mmとの間に保ちながら、第1プライマリレバー連結要素17及びセカンダリレバー連結要素18を付勢する。
【0053】
実施形態において、前記レバー装置100は、ピストン又はフロート22とレバーアセンブリ1、特にセカンダリレバー3との間に介在され、レバーアセンブリ1とピストン又はフロート22との間でスラスト作用を伝達するように適合された少なくとも1つのスラスト伝達要素又は作動ピン29を備える。一実施形態では、前記スラスト伝達要素29は、シャフト10とプッシュロッド13とからなる。一実施形態では、前記スラスト伝達要素29は、マスタシリンダ本体21のキャビティ23への不純物の侵入を防止するダストカフ28と関連している。
【0054】
実施形態において、プライマリレバー2は、プライマリレバーブッシュ14からなる。実施形態において、セカンダリレバー又はハブ3は、セカンダリレバーブッシュ15から構成される。実施形態において、プライマリレバーブッシュ14及びセカンダリレバーブッシュ15は、それぞれの実質的に円筒形の本体と、ピボット軸Y-Yと同軸の貫通孔とから構成される。実施形態において、プライマリレバーブッシュ14は、プライマリレバー本体11と一体に作られている。実施形態において、プライマリレバーブッシュ14は、プライマリレバー本体11上に円筒状のプライマリレバー結合面を画定する。実施形態において、セカンダリレバーブッシュ15は、セカンダリレバー本体12と一体に作られている。実施形態では、セカンダリレバーブッシュ15は、セカンダリレバー本体12上に円筒形のセカンダリレバー結合面を画定する。
【0055】
実施形態において、プライマリレバーブッシュ14とセカンダリレバーブッシュ15は、ピボット軸Y-Yに対して同軸である。実施形態において、プライマリレバーブッシュ14は、プライマリレバーブッシュ14とセカンダリレバーブッシュ15とが相互に結合されたときに、ピボット軸Y-Yを中心とするセカンダリレバー3に対するプライマリレバー2の回転を可能にするように、セカンダリレバーブッシュ15を収容するように、又はその逆に構成される。
【0056】
一実施形態では、プライマリレバーブッシュ14又はセカンダリレバーブッシュ15のいずれか一方は、回転ピン45を収容するように構成されている。
【0057】
実施形態において、レバー装置100は、回転ピン45によってマスタシリンダ本体とレバーアセンブリとの間の回転可能な接続を可能にするために、マスタシリンダ本体21に拘束されるか、マスタシリンダ本体と一体に作られた少なくとも1つの接続ブラケット46、47を備える。
【0058】
実施形態において、レバー装置100は、第1連結ブラケット46と第2連結ブラケット47とを備え、連結ブラケット46,47は、マスタシリンダ本体21に拘束されるか、マスタシリンダ本体と一体に作られる。実施形態では、連結ブラケット46,47は、ピボット回転軸Y-Yと平行な方向に沿って間隔をあけて配置され、回転ピン45をマスタシリンダ本体21に固定するために、ピボット回転軸Y-Yと同軸に連結ブラケット46,47に形成された適切なピアス座を有する。
【0059】
一実施形態において、レバー装置100は、第1連結ブラケット46及び第2連結ブラケット47に固定されたレバーアセンブリ1を連結するための前記回転ピン45を備える。
【0060】
実施形態において、回転ピン45は、プライマリレバーブッシュ14及びセカンダリレバーブッシュ15がピンガイド部48の全長にわたって案内されるように、少なくとも第1連結ブラケット46と第2連結ブラケット47との間に肩部なしで延びる円筒部であるピンガイド部48から構成される。
【0061】
実施形態において、弾性相対負荷要素6は、前記回転ピン45によって、プライマリレバー2及びセカンダリレバー3のマスタシリンダ本体21との連結とは無関係に、プライマリレバー2及びセカンダリレバー又はハブ3を相互に連結するように構成されている。
【0062】
一実施形態では、プライマリレバー2はプライマリレバー停止壁42からなり、セカンダリレバー3はセカンダリレバー停止対向壁43からなる。
【0063】
実施形態において、プライマリレバー2とセカンダリレバー3とがマスタシリンダ本体21から切り離され、プライマリレバーブッシュ14とセカンダリレバーブッシュ15とが相互に結合されているとき、弾性相対負荷要素6は、プライマリレバー2の第1プライマリレバー連結要素17とセカンダリレバー連結要素18との間に介在される、 枢軸Y-Yを中心としてセカンダリレバーカウンタアバットメント部9をプライマリレバースラスト部7から離れる方向に回転付勢し、枢軸Y-Yを中心としてプライマリレバー停止壁42をセカンダリレバー対向付勢壁43に対して回転付勢することによって、弾性相対荷重要素6をプライマリレバー2の第1プライマリレバー連結要素17とセカンダリレバー連結要素18との間に介在させる、 プライマリレバー2とセカンダリレバー3が回転ピン45によってマスタシリンダ本体21と連結されていても、プライマリレバー停止壁42とセカンダリレバー停止対向壁43との間の摩擦によって、プライマリレバー2とセカンダリレバー3とがピボット軸Y-Yに平行な方向に沿って分離することを回避して、プライマリレバー2とセカンダリレバー又はハブ3とを相互に連結する。
【0064】
実施形態において、プライマリレバーブッシュ14は、セカンダリレバーブッシュ15を収容する。実施形態において、プライマリレバーブッシュ14は、セカンダリレバーブッシュ15の基部又は付け根の外側に画定された環状シート50に突き当たるように構成されたブッシュ端部49を備える。
【0065】
実施形態において、プライマリレバーの弾性復帰要素4は、第1弾性復帰要素の第1アーム30と、第1弾性復帰要素の第2アーム31とから構成される。
【0066】
実施形態において、プライマリレバーの弾性復帰要素4は、少なくとも第1弾性復帰要素巻線32からなるねじりばねであり、第1弾性復帰要素の第1アーム30、及び第1弾性復帰要素の第2アーム31は、前記第1弾性復帰要素巻線32から延びる。
【0067】
一実施形態において、プライマリレバー2は、プライマリレバー本体11から構成される。
【0068】
実施形態において、プライマリレバー本体11は、弾性相対負荷要素6を収容するように適合されたプライマリレバー凹状ハウジング又は座部16を画定する。実施形態において、プライマリレバー凹状ハウジング又はシート16は、プライマリレバーの弾性復帰要素4を少なくとも部的に収容するように適合される。
【0069】
実施形態において、プライマリレバー本体11は、ハウジング16を区画する内側ハウジング側壁19を備える。実施形態において、プライマリレバー本体11は、ハウジング側壁19に接続され、ピボット軸Y-Yの方向に実質的に直交する底部ハウジング壁59を備える。実施形態において、内側ハウジング側壁19は、ピボット軸Y-Yの方向に直交する半径方向に関して、横方向又は周方向のいずれかで、ハウジング16を区画する。一実施形態では、内側ハウジング側壁19は、好ましくはピボット軸Y-Yに面する凹部を形成して延びている。実施形態では、内側ハウジング側壁19は、第1内側壁部36と第2内側壁部39とからなる。実施形態では、第1内壁部36と第2内壁部39は、ハウジング16を対向する側で区画する。実施形態において、第1内壁部36及び第2内壁部39は、ハウジングの凹状部を対向する側で区画する。実施形態において、第1内壁部36と第2内壁部39とは実質的に対向する。実施形態において、ピボット軸Y-Yの方向に直交するプライマリレバー本体の断面において、内側ハウジング側壁19は、少なくとも1つのU字形状部又はV字形状部を形成し、そこでは、第1内壁部36及び第2内壁部39が、U字形状部又はV字形状部の反対側にあり、好ましくは湾曲した内壁連結部によって連結される。
【0070】
一実施形態では、第1弾性復帰要素の第1アーム30は、マスタシリンダ本体21の一部に対して突き当たるように構成されている。
【0071】
実施形態において、第1弾性復帰要素の第2アーム31は、プライマリレバー2の一部に対して、好ましくは内側ハウジング側壁19に対して突き当たるように構成されている。
【0072】
実施形態において、少なくとも第1弾性復帰要素巻線32は、プライマリレバーブッシュ14の外面に嵌め込まれ、セカンダリレバーブッシュ15の基部について延在する環状のセカンダリレバー壁52と、プライマリレバーブッシュ14の基部について延在する環状のプライマリレバー壁51との間に当接する。
【0073】
実施形態において、弾性相対負荷要素6、第1弾性復帰要素の第2アーム31、及び少なくとも第1弾性復帰要素巻線32は、耐候性シェルを形成するハウジング16の内部に配置される。
【0074】
実施形態において、少なくとも第1弾性復帰要素巻線32は、ピボットY-Yと同軸の複数の巻線からなり、この複数の巻線は、レバーアセンブリ1とマスタシリンダ本体21との間のピボット軸Y-Yに平行な方向に沿ったクリアランスを修正するように、プライマリレバー2とセカンダリレバー3との間に軸方向の推力を与えるように構成されている。
【0075】
実施形態において、弾性相対負荷要素6は、弾性相対負荷要素の第1アーム33と弾性相対負荷要素の第2アーム34とからなる。実施形態において、弾性相対負荷要素6は、弾性相対負荷要素の第1アーム33と弾性相対負荷要素の第2アーム34とが弾性的に相互接近に対向するように曲げられた弾性要素本体、例えば金属線体又は金属板からなる。
【0076】
実施形態において、プライマリレバー2は、、第2プライマリレバー連結要素25を含んで構成される。実施形態において、第2プライマリレバー連結要素25は、第2内壁部39上に作られる。実施形態において、第1プライマリレバー連結要素17は、第1内壁部36上に作られる。
【0077】
実施形態において、第1プライマリレバー連結要素17及び、第2プライマリレバー連結要素25はそれぞれ、弾性相対負荷要素の第1アーム33及び弾性相対負荷要素の第2アームの近位部53にそれぞれ連結されるように構成されたそれぞれのプライマリレバー連結要素連結部26a、26bを含んでおり、これにより、弾性相対負荷要素6が、セカンダリレバー又はハブ3の存在に関係なく、プライマリレバー2に連結される。
【0078】
一実施形態では、セカンダリレバー連結要素18は、弾性相対負荷要素の第2アームの遠位部54を連結するように構成されたセカンダリレバー連結要素連結部27を含んでいる。
【0079】
公知のレバーアセンブリの幾つかの解決策では、プライマリレバーをその静止位置で常に付勢するようにハンドルバーに拘束することができるプライマリレバーと支持体との間に弾性復帰作用を加えるように適合されたプライマリレバーの弾性復帰要素は、巻線部と、第1連結アームと、弾性復帰作用を加えるために巻線部から延びる第2連結部とを含むねじりばねであることに留意すべきである。ねじりばねは、プライマリレバー及び/又はセカンダリレバーの回転軸に沿ってその巻線部と共に配置され、例えば、プライマリレバー及び/又はセカンダリレバーが回転ピンを中心に回転できるようにハンドルバーに拘束可能な支持体に連結可能な回転ピンによって規定され、その際、第1連結アームはプライマリレバーと当接し、第2連結アームはハンドルバーに拘束可能な本体と当接する。いくつかの解決策では、巻取り部は、ハンドルバーに拘束可能な本体のブラケットと回転ピンのヘッドとの間で軸方向にクランプされる。他の解決策では、巻線部は、プライマリレバーとセカンダリレバーとの間に画定されたハウジング内に封入され、このハウジング内で、プライマリレバーとセカンダリレバーは、回転ピンによってハンドルバーに拘束可能な支持体に回転可能に拘束される。組立のステップでは、プライマリレバーの弾性復帰要素をその場で組立て位置に位置決めする必要があり、使用者は正しい位置決めを達成するまでに複数回の位置決めを試みる危険性があり、また位置決めの試み中に弾性復帰要素を重力で落下させる危険性があり、その結果、弾性復帰要素を紛失する可能性がある。レバーアセンブリのメンテナンスのステップでは、ハンドルバーに拘束可能な本体からプライマリレバーを分解する際に、プライマリレバーの弾性復帰要素をフィールド上の組立位置から切り離さなければならないため、弾性復帰要素が重力で落下し、弾性復帰要素を誤って紛失する可能性があり、弾性復帰要素を交換するまでレバーアセンブリの再組立を遅らせたり、損なったりする。したがって、当業界では、レバーアセンブリの組立及び保守作業を簡略化することができ、重力によって落下し、把持可能なレバーを常に静止位置に付勢するように構成された弾性復帰要素を紛失する危険性を低減することができるレバーアセンブリに対する必要性が強く感じられる。
【0080】
実施形態において、弾性相対負荷要素の第1アーム33及び弾性相対負荷要素アームの第2アーム34が、レバー組立体1のピボット軸Y-Yに直交する方向に沿ってプライマリレバー2及びセカンダリレバー3を付勢することによってそれぞれの結合部26に結合されるとき、プライマリレバー2及びセカンダリレバー3を移動させることによって、ピボット軸Y-Yに平行な方向に沿ってプライマリレバー2とセカンダリレバー3との間の分離が防止される。
【0081】
実施形態において、各プライマリレバー連結要素17、25は、内側ハウジング側壁19に対して浮き彫りになっているスタッドであり、各スタッドは、ピボット軸Y-Yに平行な方向に沿って弾性相対負荷要素6の動きを制限するように適合されている。実施形態において、第1プライマリレバー連結要素17は、第1内壁部36に対してピボット軸Y-Yに直交する方向に沿って浮き彫りになっている第1スタッド又は第1要素であり、弾性相対負荷要素の第1アーム33の少なくとも一部を収容するように適合された溝を構成している。実施形態において、第2プライマリレバー連結要素25は、第2内壁部39に対してピボット軸Y-Yに直交する方向に沿って浮き彫りにされた第2スタッド又は第2要素であり、この第2スタッド又は第2要素は、弾性相対負荷要素の第2アーム34の近位部53を収容するように適合された溝を構成する。
【0082】
実施形態において、セカンダリレバー3は、セカンダリ本レバー体12からなり、セカンダリレバー連結要素18は、主にピボット軸Y-Yに平行な方向に沿ってセカンダリレバー本体12から突出するタブである。
【0083】
実施形態において、セカンダリレバー連結要素18は、プライマリレバー2がセカンダリレバー3に連結されると、ハウジング16内に突出する。
【0084】
実施形態において、各プライマリレバー連結要素連結部26A、26bは、ピボット軸Y-Yに平行な方向に沿って弾性相対負荷要素6の動きを制限するように適合されたアンダーカット部である。
【0085】
実施形態において、各プライマリレバー連結要素連結部27は、ピボット軸Y-Yに平行な方向に沿って弾性相対負荷要素6の動きを制限するように適合されたアンダーカット部である。
【0086】
一実施形態では、各プライマリレバー連結要素連結部26は、第1プライマリレバー連結要素17、第2プライマリレバー連結要素25に作られた溝からなり、溝はピボット軸Y-Yに直交する平面内にある。
【0087】
実施形態において、各セカンダリレバー連結要素連結部27は、それぞれのセカンダリレバー連結要素18に作られた溝からなる。一実施形態において、溝は、ピボット軸Y-Yに対して横断面内にある。
【0088】
実施形態において、弾性相対負荷要素6はねじり弾性要素である。
【0089】
一実施形態では、弾性相対負荷要素6はワイヤスプリングである。
【0090】
実施形態において、弾性相対負荷要素6は、ピボット軸Y-Yに平行な方向について巻かれた少なくとも1つの弾性相対負荷要素巻線35からなり、弾性相対負荷要素の第1アーム33及び弾性相対負荷要素の第2アーム34は、少なくとも1つの弾性相対負荷要素巻線35から延びて、プライマリレバー2及びセカンダリレバー3に弾性的に付勢する。
【0091】
実施形態では、プライマリレバーの弾性復帰要素4はワイヤスプリングである。
【0092】
一実施形態では、プライマリレバーの弾性復帰要素4と弾性相対負荷要素6とは一体化されており、好ましくはワイヤから作られている。
【0093】
実施形態において、プライマリレバー2は、複数のプライマリレバー作動位置において、マスタシリンダ本体21に対してプライマリレバー2をハンドルバーに向かって回転させるために、ユーザによって把持されるように構成されたプライマリレバーの把持可能部38を備える。
【0094】
一実施形態において、プライマリレバー2は、プライマリレバーの静止位置を規定するマスタシリンダ本体21の第1マスタシリンダ本体アバットメント部41に突き当たり、ハンドルバーからマスタシリンダ本体21に向かって離れるプライマリレバー2の回転を防止するように構成されたプライマリレバー回転防止部8を備える。
【0095】
実施形態において、セカンダリレバー3は、セカンダリレバー3を複合ブレーキ機構103に作動的に連結するように構成された複合ブレーキ連結部40を含んでいる。
【0096】
実施形態において、セカンダリレバー3は、セカンダリレバーの静止位置を規定するマスタシリンダ本体21の第2マスタシリンダ本体アバットメント部37に突き当たり、マスタシリンダ本体21に向かってハンドルバーから離れるセカンダリレバー3の回転を防止するように構成されたセカンダリレバー回転防止部44を備える。実施形態では、マスタシリンダ本体の第2アバットメント部37とマスタシリンダ本体の第1アバットメント部41は、同じマスタシリンダ本体表面に属する。
【0097】
実施形態において、少なくとも1つの弾性相対負荷要素巻線35は、ハウジング16の内部に収容されている。
【0098】
実施形態において、弾性相対負荷要素の第1アーム33は、第1プライマリレバー連結要素17に結合され、弾性相対負荷要素の第2アーム34は、少なくとも1つの弾性相対負荷要素巻線35に近い部分53を、第2プライマリレバー連結要素25に結合される。これにより、弾性相対負荷要素の第1アーム33が第1プライマリレバー連結要素17に弾性的に当接し、弾性相対負荷要素の第2アーム34が、第2プライマリレバー連結要素25に弾性的に当接した状態で、第1プライマリレバー連結要素17及び第2プライマリレバー連結要素25に結合されたプライマリレバー2のハウジング16に弾性相対負荷要素6が挿入されたときに、弾性相対負荷要素6は、セカンダリレバー3の存在にかかわらず、及び/又はレバーアセンブリ1とマスタシリンダ本体21との連結にかかわらず、ハウジング16からの重力落下の可能性を回避してプライマリレバー2に連結される。
【0099】
本発明は又はンドル式車両のブレーキシステムに関し、ハンドル式車両のハンドルバーに接続又は連結可能な、先に説明した実施形態のいずれか1つによるレバー装置100を有する。
【0100】
ブレーキシステムは、レバー装置100に操作可能に接続されたフロントブレーキ装置101、好ましくはディスクブレーキから構成される。
【0101】
ブレーキシステムは、複合作動レバー104と、複合作動レバー104によって作動可能な複合ブレーキ機構103とから成る複合作動レバー装置から成る。
【0102】
ブレーキシステムは、好ましくはドラムブレーキである後方ブレーキ装置102からなり、複合ブレーキ機構は、後方ブレーキ装置102に作動的に接続されると共に、レバー装置100によって第1ブレーキ装置101にも作動的に接続され、複合作動レバー装置の作動が、プライマリレバー2の作動とは無関係に、第1ブレーキ装置101及び第2ブレーキ装置102を複合的に作動させるようになっている。
【0103】
本発明はまた、レバー装置100のレバーアセンブリ1用のスプリングアセンブリに関する。実施形態によれば、レバー装置100は、先に説明した実施形態のうちの1つ以上によるものである。レバー装置100は、ハンドル式車両の第1ブレーキ装置又はフロントブレーキ装置101を油圧で作動させるように構成されており、前記レバーアセンブリ1は、ピボット軸Y-Yを中心に回転するようにマスタシリンダ本体21に回転可能に関連付けられたプライマリレバー2及びセカンダリレバー3を備え、プライマリレバーは、プライマリレバースラスト部7を備え、セカンダリレバー又はハブ3は、マスタシリンダ本体21に関連付けられたフロート又はピストン22に直接的又は間接的に接続可能であり、セカンダリレバー3は、セカンダリレバーカウンタアバットメント部9を備える。
【0104】
前記スプリングアセンブリは、マスタシリンダ本体21とプライマリレバーとの間に介在するように適合され、プライマリレバー2をプライマリレバーの静止位置に弾性的に付勢するように構成されたプライマリレバーの弾性復帰要素4からなる。プライマリレバーの前記弾性復帰要素4は、第1弾性復帰要素の第1アーム30と、第1弾性復帰要素の第2アーム31とから構成され、第1弾性復帰要素の第1アーム30は、マスタシリンダ21の一部に対して付勢するように構成され、第1弾性復帰要素の第2アーム31は、プライマリレバー2の一部に対して付勢するように構成されている。
【0105】
前記スプリングアセンブリは、プライマリレバー2の第1プライマリレバー連結要素17とセカンダリレバー連結要素18との間に介在するように適合された弾性相対負荷要素6を含んでおり、弾性相対負荷要素6は、セカンダリレバーカウンタアバットメント部9のプライマリレバースラスト部7への接近又はその逆への接近に対抗する弾性離間作用を加えるように構成されている。
【0106】
弾性相対負荷要素6は、第1プライマリレバー連結要素17に連結されるように適合された弾性相対負荷要素の第1アーム33と、セカンダリレバー連結要素18に連結されるように適合された弾性相対負荷要素の第2アーム34とを備える。
【0107】
有利には、弾性相対負荷要素の第1アーム33は、第1弾性復帰要素の第2アーム31に接続されている。
【0108】
実施形態において、弾性相対負荷要素の第1アーム33は、第1弾性復帰要素の第2アーム31と、好ましくは一体的に一体化されている。
【0109】
実施形態において、プライマリレバーの弾性相対負荷要素6と弾性復帰要素4は、好ましくは同じ金属ワイヤを曲げることによって作られた一体型である。
【0110】
実施形態において、弾性相対負荷要素6は、プライマリレバー2の第1プライマリレバー連結要素17とセカンダリレバー連結要素18との間に介在するように構成されており、プライマリレバー2とセカンダリレバー又はハブ3とがそれぞれの静止位置にあるとき、弾性相対負荷要素6は、セカンダリレバーカウンタアバットメント部9とプライマリレバースラスト部7との間の摩擦による直接的又は間接的な接触を回避する、 そして、プライマリレバー2が、プライマリレバー静止位置と少なくとも1つのプライマリレバー作動位置との間で少なくとも1つのピボット軸Y-Yを中心に回転可能であるように、セカンダリレバーカウンタアバットメント部9とプライマリレバースラスト部7との間の直接的又は間接的な接触を回避する。
【0111】
一実施形態において、プライマリレバーの弾性復帰要素4は、少なくとも第1弾性復帰要素巻線32からなるねじりばねであり、第1弾性復帰要素の第1アーム30と、第1弾性復帰要素の第2アーム31とが、前記第1弾性復帰要素巻線32から延びている。
【0112】
一実施形態では、弾性相対負荷要素6は、ピボット軸Y-Yに平行な方向について巻かれた少なくとも1つの弾性相対負荷要素巻線35からなり、弾性相対負荷要素の第1アーム33と、弾性相対負荷要素の第2アーム34とが、少なくとも1つの弾性相対負荷要素巻線35から延びて、プライマリレバー2とセカンダリレバー3とを弾性的に付勢する。
【0113】
一実施形態では、少なくとも第1弾性復帰要素巻線32は、ピボットY-Yと同軸の複数の巻線からなり、複数の巻線は、レバーアセンブリ1とマスタシリンダ本体21との間のピボット軸Y-Yに平行な方向に沿ったクリアランスを修正するように、プライマリレバー2とセカンダリレバー3との間に軸方向の推力を与えるように構成されている。
【0114】
一実施形態では、少なくとも第1弾性復帰要素巻線32及び少なくとも1つの弾性相対負荷要素巻線35は、互いに平行で且つピボット軸Y-Yの方向に平行な軸を中心として螺旋状に延びている。
【0115】
実施形態では、第1弾性復帰要素の第1アーム30は、少なくとも第1弾性復帰要素巻線32から、ピボット軸Y-Yの方向に垂直な第1平面における第1折り目60と、第1平面に垂直な第2平面における第2折り目61と、好ましくは半円周を形成し、第2折り目61とは反対側に凹み、スラスト方向X-Xに面する湾曲部62と、湾曲部62に対して反対側に曲げられた第1アームアバットメント部63とを備えて延びている。一実施形態では、第1弾性復帰要素の第1アーム30は、スプリングアセンブリがレバー装置100に組み立てられたときに、スラスト方向X-Xに実質的に直交し、ピボット軸Y-Yの方向と一致する方向又はピボット軸Y-Yの方向と平行な方向に実質的に平行な平面内に配置されるように適合された、U字状に曲げられた部又は湾曲部62を形成する。
【符号の説明】
【0116】
参照符号のリスト
1 レバーアセンブリ
2 プライマリレバー
3 セカンダリレバー又はハブ
4 プライマリレバーの第1弾性復帰要素
5 セカンダリレバーの第2弾性復帰要素
6 弾性相対荷重要素
7 プライマリレバースラスト部
8 プライマリレバーの回転防止部
9 セカンダリレバーカウンターアバットメント部
10 シャフト
11 プライマリレバー本体
12 セカンダリレバー本体
13 プッシュロッド
14 プライマリレバーブッシュ
15 セカンダリレバーブッシング
16 プライマリレバー
17 第1プライマリレバー連結要素
18 セカンダリレバー連結要素
19 インナーハウジング側壁
20 本体又はブラケット接続手段
21 マスタシリンダ本体
22 ピストン又はフロート
23 キャビティ又はシリンダ
24 液体タンク
25 、第2プライマリレバー連結要素連結要素
26a 第1プライマリレバー連結要素連結部
26b 第2プライマリレバー連結要素連結部
27 セカンダリレバー連結要素連結部
28 ダストカフ
29 スラスト伝達要素又は作動ピン
30 第1弾性復帰要素の第1アーム
31 第1弾性復帰要素の第2アーム
32 第1弾性復帰要素巻線
33 弾性相対負荷要素の第1アーム
34 弾性相対負荷要素の第2アーム
35 弾性相対負荷要素巻線
36 第1内壁部
37 マスタシリンダ本体の第2アバットメント部
38 プライマリレバーの把持可能部
39 第2内壁部
40 複合ブレーキ連結部
41 マスタシリンダ本体の第1アバットメント部
42 プライマリレバー停止壁部
43 セカンダリレバーストップ反壁部
44 セカンダリレバー回り止め部
45 回転ピン
46 第1連結ブラケット
47 第2連結ブラケット
48 ピンガイド部
49 ブッシュエンド
50 環状シート
51 環状プライマリレバーウォール
52 環状の第2レバー壁
53 弾性相対荷重要素の第2アームの近位部
54 弾性相対荷重要素の第2アームの遠位部
55 シリンダ壁
56 ピストン底部
57 圧力室
58 供給路
59 ハウジング底壁
60 第1折り目
61 第2折り目
62 カーブ部又はU字型曲げ部
63 アバットメント端部
64 成形金属シート
65 リニアガイド
66 スライディングピン
100 レバー装置
101 第1ブレーキ装置又は前部ブレーキ装置
102 第2ブレーキ装置又はリアブレーキ装置
103 複合ブレーキ機構
104 複合アクションレバー
Y-Yピボット軸
X-Xスラスト方向
【外国語明細書】