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特開2024-159669清掃装置を組み込んだ動物用のトイレ砂ボックス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024159669
(43)【公開日】2024-11-08
(54)【発明の名称】清掃装置を組み込んだ動物用のトイレ砂ボックス
(51)【国際特許分類】
   A01K 1/01 20060101AFI20241031BHJP
【FI】
A01K1/01 801F
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024071990
(22)【出願日】2024-04-26
(31)【優先権主張番号】FR2304295
(32)【優先日】2023-04-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(31)【優先権主張番号】FR2308307
(32)【優先日】2023-07-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(71)【出願人】
【識別番号】524160969
【氏名又は名称】ルロワ ジェイシージー
【氏名又は名称原語表記】LEROY JCG
(74)【代理人】
【識別番号】100159846
【弁理士】
【氏名又は名称】藤木 尚
(72)【発明者】
【氏名】ルロワ ジェレミー
(72)【発明者】
【氏名】セルヴィ ギヨーム
【テーマコード(参考)】
2B101
【Fターム(参考)】
2B101AA13
2B101AA20
2B101CA08
2B101GB08
(57)【要約】
【課題】課題は、清掃装置を組み込んだ動物用のトイレ砂ボックスを提供することである。
【解決手段】本発明は、猫や齧歯類動物等の、ペット用のトイレ砂ボックスに関し、シリンダを備え、シリンダ内にトイレ砂が配置され、さらに、糞を前記トイレ砂から分離するための手段と、糞を集めるリモート囲い装置とを備える。動物用のトイレ砂ボックスの清掃装置は、シリンダを備え、その回転は、回転手段によって発生され、回転手段は、回転手段制御手段(113)によって作動され、円筒状チャンバの糞収集手段は、ロック手段及びアンロック手段(156)を備えたハッチ(104)に連結され、ロック手段及びアンロック手段は、ハッチ(104)のアンロック制御段(30)と、糞を受け入れるためのタンク(106)に向けて糞を集めるための手段に連結された前記ハッチ(104)ガイド手段(138)と、相互依存する。
【選択図】図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
クリーニング装置を組み込んでいる動物用のトイレ砂ボックスであって、
トイレ砂を受け入れるようになっており、前記動物用のアクセス手段(21)のために穴をあけられ、フレーム(1,101)上で回転する円筒状チャンバ(2,102)を備え、その回転は、回転手段(11、114a、114b)によって発生され、前記回転手段(11、114a、114b)を制御するための手段(13,113)によって作動され、前記円筒状チャンバ(2,102)は、糞収集手段(3,103)を備え、前記糞収集手段は、ロック手段及びアンロック手段(26)を備えたハッチ(4,104)に連結され、ロック手段及びアンロック手段(26)は、前記ハッチ(4,104)のアンロックを制御するための手段(30)と、糞を受け入れるためのタンク(6,106)に向けて糞を集めるための前記手段(3,103)に連結された前記ハッチ(4,104)をガイドするための手段(38,138)と、相互依存する、トイレ砂ボックス。
【請求項2】
前記タンク(6,106)は、その長さ部分のうちの一方上のヒンジ(19)上に区画され且つ他方の長さ部分上の開口ガイド部(37)を備えた蓋(5,105)を備え、
前記ガイド部は、前記ハッチ(4,104)をロックする及びアンロックするための前記手段(26)の回転の軸上に位置決めされ、さらに、これらが接触するときに、後者によって押され、前記タンク(6,106)の前記蓋(5,105)を持ち上げ且つ開くようになっている、請求項1に記載のトイレ砂ボックス。
【請求項3】
前記フレーム(1,101)は、前記ハッチ(4,104)をロック及びアンロックするための前記手段(26)のロック及びアンロックを制御するための手段(29)を備え、前記ロック手段及びアンロック手段(26)は、さらに、追加のロック手段(27)を備えている、請求項1又は2に記載のトイレ砂ボックス。
【請求項4】
前記糞収集手段(3,103)は、前記トイレ砂通過手段の幅を調節するための手段(32)によって補足されるトイレ砂通過手段(31)を備え、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のトイレ砂ボックス。
【請求項5】
さらに、カバー手段(42,142)及び輸送手段(44)とを備える、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のトイレ砂ボックス。
【請求項6】
前記回転手段は、前記円筒形チャンバの回転軸と平行な回転軸を有する少なくとも一つの円筒状支持体(152)を備え、円筒状支持体は前記円筒状チャンバ(102)を指示するように構成され、少なくとも一つの円筒状支持体の回転が前記円筒状チャンバ(102)の回転をもたらす、請求項1乃至5のいずれか1項に記載のトイレ砂ボックス。
【請求項7】
前記回転手段(14,114)を制御するための前記手段(13,113)は、手動、好ましくは除去可能なクランクハンドルを備えている、請求項1乃至6のいずれか1項に記載のトイレ砂ボックス。
【請求項8】
前記回転手段(14,114)を制御するための前記手段(13,113)は、電気モータを備えている、請求項1乃至7のいずれか1項に記載のトイレ砂ボックス。
【請求項9】
前記電気モータは、プログラム可能な電気モータである、請求項8に記載のトイレ砂ボックス。
【請求項10】
前記回転手段(14,114)を制御するための前記手段(13,113)は、取り外し可能であり、前記トイレ砂ボックスは、前記円筒状チャンバ(102)の二つの回転の間で前記回転手段を制御するための手段の手動変更を可能にするように構成されている、請求項1乃至9のいずれか1項に記載のトイレ砂ボックス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、猫や齧歯類動物等の、ペット用のトイレ砂ボックスに関し、回転するシリンダを備え、シリンダ内にトイレ砂が配置され、さらに、糞を前記トイレ砂から分離するための手段と、前記糞を集めるためのリモート囲い装置とを備える。
【背景技術】
【0002】
伝統的に、ペットオーナー、特に猫のオーナーは、トイレ砂ボックスを用意し、彼らのペットは、その中で用を足す。これらのボックスは、多くの欠点:匂い、動物がかいて掘るときにおけるボックスの外側へのトイレ砂の散乱、を有し、とても定期的にボックスを空にしたり清掃したりする必要があった。
【0003】
これを改善するために、閉じられた装置が、動物が通り抜けるための開口部のみを残しており、発明されたような、自動化された排泄物収集手段を組み込んでいる。
【0004】
WO2012154175(特許文献1:国際公開第2012154175号公報)は、回転する円筒状のチャンバからなるトイレ砂ボックス装置を記載し、円筒状のチャンバの中にトイレ砂が置かれるとともに、その中において開口部が動物の出入りを可能にさせる。長方形のふるい分けのドロワは、シリンダの壁の内側に統合されている。シリンダが360度回転を実行するとき、ドロワはトイレ砂を通過し、フィルタされたトイレ砂がチャンバの内部容積内に残りながら、糞がふるい分けするドロワ内に留められる。ドロワは、次いで、シリンダから取り外され、中身が空にされる。しかしながら、シリンダ内のドロワを有している欠点は、このような構成が動物が利用できるスペースをかなり減らしてしまうことである。また、ドロワが閉じられていないという事実が、衛生上の問題や著しい臭気を引き起こしている。
【0005】
EP0297015(特許文献2:欧州特許第0297015号公報)は、糞をフィルタするためのハローと嵌合された類似のタイプの回転チャンバを記述し、糞を集めるための容器がシリンダの内側にあるので、類似の欠点を有している。
【0006】
FR2693872(特許文献3:フランス特許第2693872号公報)は、先の文献とは異なり、この文献は、シリンダの外側の収集トレイを提供している。シリンダがその回転を行うとき、ハローはトイレ砂を通過し、排泄物を収集する。シリンダが所定の高さまで到達したとき、ハローに連結された蓋が重力の下で傾き、蓋と共にハローを引きずる。最終的には、排泄物は収集ドロワの中に落ちる。しかし、このタンクは開放されており、やはり衛生面や臭気の問題が生じている。また、蓋があったとしても、人の手の介在なしに排泄物がタンクの中に落ちることはできないであろう。
【0007】
従って、提案された解決手段は、提案された装置によれば糞が常に外気と接触したまま、及び/又は頻繁な取り扱いが必要となるため、実際には衛生問題を解決することなく単に衛生問題を先送りするだけである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】国際公開第2012154175号公報
【特許文献2】欧州特許第0297015号公報
【特許文献3】フランス特許第2693872号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、外側の密閉型で取り外し可能な排泄物収集タンクと、前記タンクに相互依存する糞の収集と抽出のための手段を提案することによって、従来技術の装置のすべての欠点を改善している。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の目的は、従来技術のすべての欠点を改善するトイレ砂ボックスを提案することである。
【0011】
従って、本発明は、クリーニング装置を組み込んでいる動物用のトイレ砂ボックスに関し、トイレ砂ボックスは、トイレ砂を受け入れるようになっており、前記動物用のアクセス手段のために穴をあけられ、フレーム上で回転する円筒状チャンバを備え、その回転は、回転手段によって発生され、前記回転手段を制御するための手段によって作動され、前記円筒状チャンバは、糞収集手段を備え、前記糞収集手段は、ロック手段及びアンロック手段を備えたハッチに連結され、ロック手段及びアンロック手段は、前記ハッチのアンロックを制御するための手段と、糞を受け入れるためのタンクに向けて糞を集めるための前記手段に連結された前記ハッチをガイドするための手段、と相互依存関係を有する。
【0012】
有利には、前記タンクは、その長さ部分のうちの一方に沿ったヒンジ上に区画され且つ他方の長さ部分に沿った開口ガイド部を備えた蓋を備え、前記ガイド部は、前記ハッチをロック及びアンロックするための前記手段の回転の軸上に位置決めされ、さらに、ガイド部と手段とが接触するときに、ガイド部は手段によって押され、前記タンクの前記蓋を持ち上げ且つ開くようになっている。
【0013】
好ましい実施形態によれば、前記フレームは、前記ハッチをロック及びアンロックする手段のロック及びアンロックを制御するための手段を備え、前記ロック手段及びアンロック手段は、さらに、追加のロック手段を備えている。
【0014】
好ましくは、前記糞収集手段は、前記トイレ砂通過手段の幅を調節するための手段によって補足されるトイレ砂通過手段を備える。
【0015】
変形例によれば、トイレ砂ボックスは、さらに、カバー手段及び輸送手段を備える。
【0016】
有利には、本発明によれば、前記回転手段は、前記シリンダの回転軸と平行な回転軸を有する少なくとも一つの円筒状支持体を備え、円筒状支持体は、シリンダを支持するように構成され、少なくとも一つの円筒状の支持部の回転が前記シリンダの回転を生じさせる結果となる。
【0017】
有利には、本発明によれば、前記回転手段を制御するための前記手段は、取り外し可能であり、トイレ砂ボックスは、前記円筒状チャンバの二つの回転の間で前記回転手段を制御するための手段の手動変更を可能にするように構成されている。
【発明の効果】
【0018】
本技術はトイレ砂ボックスを提供する。
【0019】
本明細書において、添付の図面に参照がなされている。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の第1実施形態によるトイレ砂ボックスのフレーム及びシリンダ組立体の概略正面図を示す。
図2】本発明の第1実施形態によるトイレ砂ボックスのフレーム及びシリンダ組立体の概略背面図を示す。
図3】本発明の第1実施形態によるトイレ砂ボックスフレームの概略正面図を示す。
図4】本発明の第1実施形態によるトイレ砂ボックスフレームの概略背面図を示す。
図5】本発明の第1実施形態によるトイレ砂ボックスのハローの概略図を示す。
図6】本発明の第1実施形態によるトイレ砂ボックスを蓋つきの状態で概略正面図により示す。
図7】本発明の第2実施形態によるトイレ砂ボックスの概略斜視図を示す。
図8】本発明の第2実施形態によるトイレ砂ボックスの概略斜視図を示す。
図9】本発明の第2実施形態によるトイレ砂ボックスの概略拡大斜視図を示す。
図10】本発明の第2実施形態によるトイレ砂ボックスの概略透過正面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0021】
図において、図示と明瞭化の目的のため、縮尺と比率は厳密には対応されていない。
【0022】
加えて、同一、類似、又は相似の構成要素は、図面全体を通じて同じ参照番号で示されている。
【0023】
図1乃至図6は、本発明の第1の実施形態によるペットのトイレ砂ボックス(リターボックス)の異なる図を概略的に示している。
【0024】
本発明の第1実施形態によれば、本発明によるトイレ砂ボックスは、フレーム1に関連してフレーム1内に、一方の手側において、回転シリンダ2と称される円筒状チャンバを構成し、円筒状チャンバは、トイレ砂及び動物の糞を収集するように設計され、さらに、ハロー3及びハッチ4を組み合わせたシステムの手段によりトイレ砂及び糞を分類するように設計され、ハロー3は、糞を収集するための手段を形成し、他方の手側においてタンク6は、糞を受け入れ、シリンダ2の外側に隣接しており、蓋5と嵌合され、蓋の開閉は、シリンダ2の回転と相互依存関係となっている。
【0025】
フレーム1は長方形であり、ベース39、前壁7、後壁8、及び2つの側壁で組み立てられ、2つの側壁は、装置に向いたときに右手側壁9及び左手側壁45として規定される。
【0026】
前壁7は、その中に嵌合するシリンダの前面46を支持するように設計された第1の半円形の切り欠き10を含む。この第1の切り欠き10は、2つの半円形(部分的な円形)のノッチを含み、ノッチ内に2つのキャスター11がシリンダを回転できるように定置されている。シリンダの前面46を受け入れる第1の切り欠き10の近くには、回転手段を制御する手段を形成するクランクハンドル13の通過および取り付け手段として機能する穴部12がある。このクランクハンドル13は、シリンダの前面46上に係合し、シリンダの前面46は、動物用のアクセス手段を形成する開口部21を有し、開口部の端部はプーリ22を構成するように曲がっている。シリンダが入れ子にされているとき、プーリ22はフレームから突出している。ゴムで覆われたクランクハンドルローラ14は回転手段を形成し、クランクハンドルローラ14はプーリ22と係合し、摩擦輪として作動し、クランクハンドルローラ14とシリンダ2との間の摩擦により後者のシリンダ2を回転させる。変形例によれば、クランクハンドルローラ14は歯車に置き換えられ、プーリ22の内側もノッチと嵌合される。クランクハンドル13のノッチは、プーリ上のノッチと係合し、シリンダ2を回転させる。
【0027】
フレームの前壁7も、タンクの通過用手段15として機能する開口部を有する。直上の第1円形ノッチ16aは、タンク蓋5のヒンジ19の通路及び取り付け用の手段として機能する。
【0028】
本発明の他の実施形態によれば、通路手段として機能する開口部は、もう一つ他のフレーム壁、特に後壁又は右手側壁に設けてもよい。
【0029】
フレームの後壁8は、第2の半円形の切り欠き17も備えることを特徴とし、第2の半円形の切り欠き17は、前壁7上の切り欠きよりも小さいがその軸上に位置している。この第2の切り欠き17は、回転の軸部18に沿ってシリンダを支持すると共に、シリンダを回転させるように意図され、さらに、シリンダの後部41に位置される。後壁8の他端には、第1ノッチ16aの軸部内に配置されたタンク5の蓋のヒンジの通路および取り付けのための手段19として機能する第2円形ノッチ16bがある。
【0030】
本発明による装置のシリンダ2は、2つのハーフシリンダ2aおよび2bから構成される。ハーフシリンダは、管状ヒンジ20aおよび26によって接続されており、ヒンジの長さはシリンダの幅に対応する。シリンダの後部41には回転軸18があり、この第1の実施形態では、回転軸18はフレームの後面の第2の半円形の切り欠き17上に配置されている。 シリンダ46の前部には円形の開口部21があり、そこを通ってペットがトイレに入り、用を足し、トイレから出る。この開口部の縁は、プーリ22を形成するように湾曲され、プーリ22は、一方ではシリンダをフレームの前壁7にはまった状態とさせることができ、他方では、シリンダを回転させることができるようにクランクハンドルローラ14と係合することができる。動作しているとき、シリンダ2は360度回転できるように構成される。好ましくは、シリンダ2には、ハンドル23が備え付けられ、ハンドル23は、シリンダ2が完全に空にされて清掃されるときにシリンダ2をフレームから容易に取り外すことができる。
【0031】
シリンダ2には、まだ汚れていないトイレ砂を保存しながらと同時に、動物の排泄物を取り出すように設計されたハロー3と関連されているハッチ4が装着されている。シリンダ2が静止位置にあるとき、ハッチ4はシリンダ2の頂部に位置決めされる。ハッチ4は長方形形状であり、シリンダ2の形状に合わせ且つその中にフィットするようにわずかに内側に曲げられている。ハッチ4の幅横部の各々には、気密閉鎖用の垂直壁24がある。ハッチ4の長さ方向部の各々では、ハッチがヒンジに連結されている。第1のヒンジ20aはハッチ4をシリンダ2に連結させている。ハッチ4は固定リング25の手段によってヒンジに取り付けられ、固定リング25はハッチ4に回転的な可動性をもたらし、ハッチ4の開閉を可能にさせる。このヒンジ20aにはリターンスプリング40が取り付けられている。ハッチ4が開かれた後にリターンスプリング40はハッチを閉じるように作動する。 第2ヒンジ26も、固定リング25の手段によってハッチ4に保持されている。このヒンジは、シリンダの両側においてシリンダを超えてわずかに突き出ている。ヒンジは、さらに、追加のロック手段を構成する小さなフック27を備えている。これらのフック27はひじ形状であり、蓋がトイレ砂の下にありトイレ砂の全重量を支えているときでさえ、ハッチ4、それゆえにシリンダ2を閉じさせることができ、回転のほぼ全体にわたってハッチ4を閉じた位置に留めることができる。この閉鎖を確実にするために、フック27と反対側のシリンダ壁に穴部28が設けられている。蓋が閉じられたとき、フック27が穴部28内に係合する。シリンダが反時計回りに回転し始めるとき、フックを含む第2ヒンジ26が下に落ちて、フレーム7の前方内側部分の頂部で第1斜面部分29に当たり、第1斜面部分29の最も高い部分はフレームの前壁の底部に向けて位置決めされる。これが、第1斜面部分29に遭遇するとき、第2ヒンジ26はフレーム8の後壁に向けて徐々に押され、第2ヒンジ26と共にフック27を引きずるように移動させ、フック27は最終的にシリンダの内壁に対してロックされる。そして、蓋がロックされる。シリンダは約200度まで回転し続ける。第2ヒンジ26の後部は、押し込まれてシリンダをわずかに越えて突出しており、フレーム8の後部内側部分の中腹で第2の斜面部分30と当たり、第2の斜面部分30の高さの最も高い部分は後者の頂部の方にある。次に、第2の斜面部分30が第2ヒンジ26をフレーム7の前壁に向けて押し、第2ヒンジ26と共にフック27を引きずるように移動させてフック27がシリンダの内壁から解放され、フック27がアンロック状態となる。そして蓋がアンロックされる。このアンロック動作により、ハロー3に揺さぶりを生じさせ、余分にフィルタされたトイレ砂を落下させる。従って、第2のヒンジは、第2斜面部分30と相互依存するロック手段及びアンロック手段を形成し、第2斜面部分30は、ハッチ4のロック解除を制御する手段を形成する。第1斜面部分29は、第2ヒンジのロックを制御するための手段を形成する。小さなフック27は追加のロック手段を形成する。
【0032】
他の実施形態では、ハッチ4をロックおよびロック解除するための他の解決手段が可能である。特に、第2ヒンジ26は、異なるシステム、例えばハッチに配置され、ハッチがロックされる第1の位置とハッチがロック解除される第2の位置との間で回転可能なロック手段と置き換えることができる。ロックおよびロック解除は、フレームに固定されたガイド手段、特に、ハッチをロックできるようにする左手側壁45に固定された第1のガイド手段と、フレームの右手側壁9例えばシリンダ2をタンク6から分離する図示されない壁に固定されたガイド手段との相互作用によって実行される。
【0033】
さらに、図1から図6を参照して示されたものと類似の実施形態において、ロック手段及びロック解除手段は、異なる形状にされた手段を用いて類似の機能を有することができ、特に、第2ヒンジは、例えば、前述したようなシリンダ内の穴部、すなわち、例えばシリンダに固定された取り付け部分との相互作用のための類似のフックを含む平坦な部分により置き換えることができる。
【0034】
ハロー3はハッチ4の下に固定され、ハッチ4が閉じているとき、ハローはシリンダの内側にある。ハロー3はハッチに溶接され、その動作においてハローはハッチと一体である。その形状において、ハロー3は、ハッチ4に対して垂直に下降し、次に糞を収集するように設計された顎形状(jaw shape)を構成するように自身をそこに平行に配置させる。ハローの全長にわたって、汚れていないトイレ砂を排出できる開口部31を有する。従って、開口部31はトイレ砂通過手段を形成する。
【0035】
動物の糞の大きさに適合させるために、ハロー3は格子32によりカバーされ、格子32は、ハッチ4とハロー3とにより構成されるジョー形状に沿って続き、また、格子32は、移動可能な状態を維持するように、そこに固定されることなく、格子の中に嵌合する。この格子32は、ハローの開口部と類似の開口部33を有する。
この格子は、その上面に、この目的のために設けられた開口部35を通ってハッチ4から現れるロッド34を有する。この開口部はロッド34よりもわずかに幅が広く、フレーム7の前壁の方向又はフレーム8の後壁の方向にロッド34を押すことによって開口部がハンドルされる。そのようにする場合には、格子はハローの上を移動し、多かれ少なかれその開口部を覆い、開口部のサイズが調整される。格子は、ハロー3の開口部31を完全に覆うように配置されてもよい。従って、開口部は閉じられ、清掃(クリーニング)作業中にすべてのトイレ砂を回収することができる。従って、格子32は、開口部の幅を調節するための手段を形成する。
【0036】
ハッチ4が閉じられ、シリンダ2が回転し始めるとき、ハローはシリンダ内側にある。 下降するにつれて、ハローは、ハローがフィルタするトイレ砂を通過させる。ハローの開口部31よりも大きいサイズである糞は、ハッチ4とハロー3の間にとどめられ、汚れていないトイレ砂はフィルターされ、且つハローの開口部31を通って流れ、汚れていないトイレ砂が再利用される場所、シリンダの底部に戻る。このフィルタリング段階の後、シリンダは回転を続け、ハッチとハローが上方に移動し、糞をハッチとハローと共に運ぶ。
【0037】
糞を受け入れるように意図されたタンク6は、フレーム1の内側において、フレーム1の右手側壁9に沿って位置決めされ、シリンダ2に隣接している。タンク6は長方形であり、この目的のために設けられた開口部15によってフレーム内に挿入されることができ、さらにフレームから取り外したりすることができ、さらに、タンク6は、タンク6がより容易に操作できるように、その前部にハンドル36が備え付けられている。タンクは、衛生状態を向上させ、臭いの拡散を防ぐために可動蓋5でカバーされている。蓋は、フレームの右手側壁9と共有されるその長さ部分に沿ってヒンジ19に取り付けられ、ヒンジ19は、フレームの前壁7および後壁8上の2つの固定ノッチ16aおよび16bによってフレーム内に固定される。タンク蓋のもう一方の長さ部分の前部において、小さな長方形の突起37があり、突起37が開口ガイドを形成する。
【0038】
トイレ砂のフィルタリング後、且つハッチ4のロックが解除された直後にシリンダ2が再び上昇するとき、ハッチ閉じヒンジ26の一部分が、フレーム7の前壁の方に向けて位置決めされ、且つシリンダ2をわずかに超えて突出し、ハッチ閉じヒンジ26の一部分が、突出部37に対して上ってくるように上昇する。ヒンジによってブロックされた突出部37は、シリンダの回転運動によってこの運動に沿って運ばれ、ヒンジと共にタンクの蓋5全体を伴って上昇し、蓋5が開く。同時に、蓋閉じヒンジ26の後端が、シリンダの後壁8に固定されたカム38に当接する、カム38は、後壁に斜めに配置されている。ヒンジ26はカム38によってブロックされ、カム38の下でヒンジ26がスライドし、ハッチを完全に開かせる。ヒンジ26は、カム38の形状によって行為が強制され、カム38の下でヒンジ26がスライドすることを強いられるため、ハッチは最終的にひっくり返り、ハッチと共にハロー3を引きずるように移動させる。重力により糞はタンク6内に落ち、その後、タンク6の蓋5が開かれる。いったん、ハッチがカム38の全長に沿って移動されると、ハッチは解放され、さらに、リターンスプリング40によって駆動され、シリンダ上に折り重なるように戻る、リターンスプリング40は、ハッチ4をシリンダ2に連結するヒンジ20aに取り付けられている。ハッチ4がシリンダ2上に折り重なるように戻るとき、ハッチ4が蓋5をタンク6から解放し、蓋5はタンク6の上に降下して、タンク6を再び閉じる。その後、シリンダ2は回転を完了し、ハッチ4がシリンダ頂部の初期位置に戻るときシリンダ2は停止する。従って、カム38は、ハローに結合されたハッチ用のガイド手段を形成する。
【0039】
蓋42が本発明による装置に追加でき、蓋42は、装置全体を覆い、カバー手段を形成し、蓋42は、その前面の第1ノッチを備え、第1ノッチはシリンダプーリ22内に係合し、蓋42は、さらに背面の第2ノッチを備え、第2ノッチは、回転軸18と係合し、蓋42は、さらにフレームに取り付けるための手段43と、および装置全体を動かすためのその頂部におけるハンドル44とを備え、従って、ハンドル44は輸送手段を形成する。
【0040】
図7乃至図10は、本発明の第2の実施形態によるトイレ砂ボックスの異なる図を概略的に示す。トイレ砂ボックスの一般的な機能は第1の実施形態における機能と同じであり、本発明の第1の実施形態と同一又は類似の要素については再度説明しない。
【0041】
本発明のこの第2の実施形態では、トイレ砂ボックスは、フレーム101内に配置され、蓋142で覆われたシリンダ102を備える。シリンダ102は、図9に見られるように、2つの組み立てられたハーフシリンダ102a及び102bから有利に製造される。
【0042】
フレーム101は、第1の実施形態の形状とは異なる形状を有しているが、同様の機能を発揮できる。この形状は審美的に異なりますが、一定の技術的機能も実現できる。特に、左手側壁145は、シリンダ102に実質的に従う部分的な円筒形状を有し、内部支持レール150a及び150bを有し、その上にシリンダ102が載置され、内部支持レールが、これらのレール上でのシリンダの滑動によりその回転を同時に起こさせる。図10に見られるレール部分151aにより、シリンダ102がフレーム101内の所定の位置に保持される。フレーム101及び蓋142がそれぞれ成形によって形成されるとき、フレーム101の内面に配置されたレールはそれぞれ、フレーム101の外面上の溝150a'、150b'を形成し、ここに示されているように、外面上の溝は、フレーム101及び蓋142の全周、特に左手側壁145、右手側壁109、蓋の頂部壁、フレームの底部壁上に延在している。
【0043】
シリンダ102はまた、円筒状支持体152と、第1の実施形態のローラに代わる2つの歯車114aおよび114bとによって形成される回転手段によって部分的に保持される。円筒状支持体152は、トイレ砂ボックスの前壁107から後壁まで延び、前記壁に取り付けられている。
【0044】
従って、円筒形の支持体は、保持および案内ローラを形成し、シリンダの支持と回転の両方を可能にする。円筒状支持体は、シリンダ102の回転軸と平行な回転軸を有する。
【0045】
この実施形態では、シリンダは円筒状の支持体によって保持され、第1の実施形態で説明されたようなノッチは必要とされないが、追加の支持体、特にシリンダの回転軸に近い支持体を形成するため、あるいは審美的な目的のために、すべて同じように存在してもよい。
【0046】
円筒形支持体152は、クランクハンドル113によって回転されるように構成され、クランクハンドル113は、好ましくは取り外し可能であり、シリンダ102上に配置された歯付き部分154との相互作用によって歯車114a及び114bの回転を可能にする。変形例として、シリンダは単一の歯付き部分を備え、単一の歯付き部分は、例えば、円筒の中央部分に配置され、円筒支持部の単一の歯車と相互作用する。
【0047】
変形例として、クランクハンドル113は、円筒状支持体の少なくとも1つの基部又は前記円筒状支持体の周囲に配置された電気モータと置き換えられてもよい。電気モータは、特に、従来の電気モータ、又は電子制御に関連付けられたプログラム可能な電気モータ、例えば現場でプログラム可能、すなわち例えばスマートフォン、パーソナルコンピュータ、タブレットコンピュータ又は同等物を介して遠隔でプログラム可能、な統合電子制御と関連付けられたプログラム可能な電気モータであってもよい。電気モータは、特に、スタート/停止(ON/OFF)モータであってもよく、すなわち、要求されるような回転速度範囲にわたってプログラム可能であってもよい。
【0048】
図示されていない別の実施形態によれば、シリンダは、少なくとも2つ以上の円筒状支持体のうちの一つによって保持され、各々の支持体は、シリンダの下でフレームの前壁から後壁まで延在し、前壁および後壁に取り付けるための手段を備える。従って、円筒形の支持部は保持ローラ及び案内ローラを形成し、シリンダの支持と回転の両方を可能にする。円筒状支持体の各々は、シリンダの回転軸と平行な回転軸を有する。好ましくは、円筒形支持部の各々は、円筒形支持部の回転がシリンダの回転を生じさせるように、及び/又は逆にシリンダの回転が円筒形支持部の回転を生じさせるように、シリンダの周囲に配置された歯付き部分と相互作用するように配置された少なくとも1つの歯付き部分を有する。前述したようなクランクハンドルは、有利には、円筒状支持体の回転を可能とさせるように円筒状支持体の一方の基部に取り付けられ、それによって、記載した実施形態と同じ効果でシリンダを回転させることができる。
【0049】
第1実施形態と同様の方法において、シリンダ102の回転により格子103を備えたハッチ104の開閉機構が駆動され、糞をタンク106内に排出させる。ハッチ104は、ヒンジ120aの周りで回動することにより開閉する。タンクの蓋105及びハッチ104は、ハッチ104がタンク内を通過するときには、カム138内で案内されるハッチ104のロッド156によって開かれる。タンク106が満杯であるときは、タンク106は、フレーム101の前壁107における開口部158を介して取り外すことができる。ロッド156とカム138は、ハローに結合されたハッチガイド手段を形成する。
【0050】
非実質的な改変が、当初の記載を変更することなく、本発明が要求される使用や製造に照らして、当業者にとって自明であろう、非実質的な改変は、単なる技術的な均等物であり、本発明の範囲内に含まれる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【外国語明細書】