(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024159733
(43)【公開日】2024-11-08
(54)【発明の名称】ベビーカー
(51)【国際特許分類】
B62B 7/06 20060101AFI20241031BHJP
【FI】
B62B7/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024073029
(22)【出願日】2024-04-26
(31)【優先権主張番号】202310471615.1
(32)【優先日】2023-04-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】520093322
【氏名又は名称】東莞康貝童車玩具有限公司
【氏名又は名称原語表記】DONGGUAN COMBI STROLLER & TOY CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100127465
【弁理士】
【氏名又は名称】堀田 幸裕
(72)【発明者】
【氏名】オウヤン、チーヨン
(72)【発明者】
【氏名】チアン、チーシオン
(72)【発明者】
【氏名】チェン、シュイワン
【テーマコード(参考)】
3D051
【Fターム(参考)】
3D051AA02
3D051AA08
3D051AA17
3D051AA23
3D051BA02
3D051BB03
3D051BB16
3D051CG04
3D051CG07
3D051DD12
(57)【要約】 (修正有)
【課題】折り畳み時に前輪組が自動的にロックされるベビーカーを提供する。
【解決手段】車体が開かれた場合、引張部材8はロック部材7に締め嵌合し、弾性部材6が圧縮された状態にあり、ロック部材は引張部材により引っ張られ、前輪組に引っ込む。このとき、ロック部材とロック穴との係合が外れ、前輪組解除状態になり、自由に回転できる。車体が折り畳まれる際は、前脚パイプ4が後脚パイプに近づくとともに、前脚パイプがプーリ3に対して回転し、回転過程において、引張部材はロック部材に緩み嵌合する。このとき、弾性部材の弾力の影響で、ロック部材が前輪組ホルダー5から飛び出す。前輪組がロック部材とロック穴との位置が合わせるまで回転する際に、ロック部材が自動的にロック穴に差し込み、前輪組が自動的にロックされる。ベビーカーを立てたままにすることができ、ベビーカーを牽引することが便利になる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
後脚パイプと、
ロック穴が設けられる前輪組と、
前記後脚パイプに固定的に設けられるプーリと、
一端が前記プーリに回転可能に接続される前脚パイプと、
一端が前記前脚パイプの他端に接続され、他端が前記前輪組に接続される前輪組ホルダーと、
前記ロック穴に向かって、前記前輪組ホルダーに設けられ、サイズが前記ロック穴に合わせられ、前記前輪組ホルダーに引き込み、前記前輪組ホルダーから露出することができるロック部材と、
前記前輪組ホルダーに設けられ、前記ロック部材を支持する弾性部材と、
前記前脚パイプを通過して、前記前脚パイプに設けられ、一端が前記プーリに接続され、他端が前記ロック部材に接続される引張部材と、
前記前輪組と前記前輪組ホルダーに回転可能に接続される回転軸と、を含み、
ここで、完全に展開すると、前記引張部材は前記ロック部材を前記前輪組ホルダー内に引き込み、折り畳まれると、前記前脚パイプが前記プーリを中心に回転し、前記引張部材は前記ロック部材が前記前輪組ホルダーから突出することを許容することを特徴とする、ベビーカー。
【請求項2】
前記前脚パイプの前記プーリに近い端に固定的に設けられ、前記プーリをカバーするように回転可能に設けられる接続部材を更に含むことを特徴とする、請求項1に記載のベビーカー。
【請求項3】
前記プーリには係合溝が設けられ、前記引張部材は前記係合溝内に固定されていることを特徴とする、請求項1に記載のベビーカー。
【請求項4】
前記係合溝は、前記プーリの周方向に沿って配置されることを特徴とする、請求項3に記載のベビーカー。
【請求項5】
前記前脚パイプと前記後脚パイプとを回転可能に接続するピンを更に含むことを特徴とする、請求項1に記載のベビーカー。
【請求項6】
前記回転軸は前記前輪組に固定的に設けられ、前記前輪組ホルダーは前記回転軸に回転可能に接続されることを特徴とする、請求項1に記載のベビーカー。
【請求項7】
前記回転軸は前記前輪組ホルダーに固定的に設けられ、前記前輪組は前記回転軸に回転可能に接続されることを特徴とする、請求項1に記載のベビーカー。
【請求項8】
前記ロック部材はレバー構造であることを特徴とする、請求項1に記載のベビーカー。
【請求項9】
前記弾性部材は、バネ、ゴム体、プラスチック体のいずれかであることを特徴とする、請求項1に記載のベビーカー。
【請求項10】
前記引張部材は、ワイヤー、ナイロンロープ、綿ロープ、麻ロープのいずれかであることを特徴とする、請求項1に記載のベビーカー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、手押し車の技術領域に関し、特にベビーカーに関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術において、ベビーカーが折り畳まれた後、前輪組がロックできず、回転しやすいため、車体が横転するリスクがある。また、折り畳まれた後、前輪組がロックできないため、ベビーカーを牽引する際、車体が揺れやすく、牽引するのに不便である。
【0003】
従って、従来技術の欠陥が改善されるベビーカーを提供することが、当業者にとって解決すべき技術的課題となっている。
【発明の概要】
【0004】
本発明は、従来技術における前輪組を手動でロックする必要があり、操作が不便であるという欠陥を克服するベビーカーを提供することを目的とする。
【0005】
本発明は、以下の技術手段を通じて上記技術的課題を解決する。
本発明に係るベビーカーは、
後脚パイプと、
ロック穴が設けられる前輪組と、
前記後脚パイプに固定的に設けられるプーリと、
一端が前記プーリに回転可能に接続される前脚パイプと、
一端が前記前脚パイプの他端に接続され、他端が前記前輪組に接続される前輪組ホルダーと、
前記ロック穴に向かって、前記前輪組ホルダーに設けられ、サイズが前記ロック穴に合わせられ、前記前輪組ホルダーに引き込み、前記前輪組ホルダーから露出することができるロック部材と、
前記前輪組ホルダーに設けられ、前記ロック部材を支持する弾性部材と、前記前脚パイプを通過して、前記前脚パイプに設けられ、一端が前記プーリに接続され、他端が前記ロック部材に接続される引張部材と、
前記前輪組と前記前輪組ホルダーに回転可能に接続される回転軸とを含み、
完全に展開すると、前記引張部材は前記ロック部材を前記前輪組ホルダー内に引き込み、折り畳まれると、前記前脚パイプが前記プーリを中心に回転し、前記引張部材は前記ロック部材が前記前輪組ホルダーから突出することを許容する。
【0006】
好ましくは、前記前脚パイプの前記プーリ側に近い端に固定的に設けられ、前記プーリをカバーするように回転可能に設けられる接続部材を更に含む。
【0007】
好ましくは、前記プーリには係合溝が設けられ、前記引張部材は前記係合溝内に固定されている。
【0008】
好ましくは、前記係合溝は、前記プーリの周方向に沿って配置される。
【0009】
好ましくは、前記前脚パイプと前記後脚パイプとを回転可能に接続するピンを更に含む。
【0010】
好ましくは、前記回転軸は前記前輪組に固定的に設けられ、前記前輪組ホルダーは前記回転軸に回転可能に接続される。
【0011】
好ましくは、前記回転軸は前記前輪組ホルダーに固定的に設けられ、前記前輪組は前記回転軸に回転可能に接続される。
【0012】
好ましくは、前記ロック部材はレバー構造である。
【0013】
好ましくは、前記弾性部材は、バネ、ゴム体、プラスチック体のいずれかである。
【0014】
好ましくは、前記引張部材は、ワイヤー、ナイロンロープ、綿ロープ、麻ロープのいずれかである。
【0015】
当該分野における技術常識に基づいて、上記の好ましい条件を任意に組み合わせて、本発明の好ましい例を得ることができる。
【0016】
本発明の積極的な効果は以下である。
本発明に係るベビーカーは、車体が開かれた場合、引張部材はロック部材に締め嵌合し、この際、弾性部材が圧縮された状態にあり、ロック部材は引張部材により引っ張られ、前輪組に引っ込む。このとき、ロック部材とロック穴との係合が外れ、前輪組解除状態になり、自由に回転できる。車体が折り畳まれる際に、前脚パイプが後脚パイプに近づくとともに、前脚パイプがプーリに対して回転し、回転過程において、引張部材はロック部材に緩く嵌合する。このとき、弾性部材の弾力の影響で、ロック部材が前輪組ホルダーから飛び出す。前輪組がロック部材とロック穴との位置が合わせるまで回転する際に、ロック部材が自動的にロック穴に差し込み、前輪組が自動的にロックされる。すなわち、ベビーカーを立てたままにすることができる。折り畳まれた後、前輪組がロックされているため、ベビーカーを牽引することが便利になる。また、車体が横転するリスクがなくなり、布製カバーの汚れを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】
図1は、本発明の好ましい実施例に係るベビーカーの部分構造を示す概略図である。
【
図2】
図2は、本発明の好ましい実施例に係るベビーカーの全体構造を示す概略図である。
【
図3】
図3は、本発明の好ましい実施例に係る前輪組と回転軸の構造を示す概略図である。
【
図4】
図4は、本発明の好ましい実施例に係る前輪組、回転軸及び前輪組ホルダーの組み合わせ方式を示す構造断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下は本発明の実施例における図面を参照しながら本発明の実施例における技術手段を明確かつ完全に説明する。下記実施形態は、本発明の一部の実施例に過ぎず、全部ではない。少なくとも1つの例示的な実施例に関する以下の説明は、単に例示的なものに過ぎず、本発明及びその応用、用途を限定するものではない。本発明の実施例に基づいて、創造的な努力をすることなく当業者によって得られる他のすべての実施例は、本発明の保護の範囲内に含まれる。
【0019】
説明を容易にするために、ここでは空間相対的な用語が用いられる場合がある。例えば、「上に」、「上方に」、「上面に」、「上面の」等は、図に示される1つのデバイスまたは特徴と他のデバイスまたは特徴の空間的な位置関係を表すための用語である。なお、空間的相対的な用語は、図に示された方向に加えて、デバイスの使用中または動作中における異なる方向を表すときも用いられる。例えば、図面中のデバイスを上下逆にすると、「他のデバイスまたは構造の上方に」または「他のデバイスまたは構造の上に」として説明されたデバイスが「他のデバイスまたは構造の下方に」または「他のデバイスまたは構造の下に」と定義される。従って、例示的な用語「上に」には「上に」と「下に」とを含む。デバイスの方向を他の方法によって(例えば、90度回転または他の方向)定義してもよく、本明細書で使用される空間的相対的な記載を解釈する。
【0020】
<実施例1>
図1~
図4に示すように、本実施例には、ベビーカーが開示される。当該ベビーカーは折り畳み可能なベビーカーであり、後脚パイプ1と、前輪組(前輪装置)2と、プーリ(回転接続部材)3と、前脚パイプ4と、前輪組ホルダー(前輪装置ホルダー)5と、弾性部材6と、ロック部材7と、引張部材8と、回転軸9とを含む。ベビーカーが折り畳まれる際に、前脚パイプ4が後脚パイプ1に近づき、さらに前脚パイプ4上の前輪組2が後脚パイプ1に近づく。
【0021】
前輪組2は、車輪21と車輪取付ホルダー22と、を含み、車輪取付ホルダー22には、ロック穴11が設けられる。本実施例において、ロック穴11は、長方形であるが、他の代替可能な実施例において、ロック穴11は、ロック部材7の形状に合わせれば、円形でもよく、正方形でもよい。
【0022】
プーリ3は後脚パイプ1に固定的に設けられる。前脚パイプ4の上端がプーリ3に回転可能に接続されることにより、前脚パイプ4がプーリ3に対して相対的に回転可能であり、さらに前脚パイプ4が後脚パイプ1に回動可能に近づくことを保証する。
【0023】
前輪組ホルダー5は、前脚パイプ4の下端に設けられ、前輪組ホルダー5は、前輪組2と前脚パイプ4とを接続する部品である。
【0024】
弾性部材6は、前輪組ホルダー5内に設けられる。本実施例において、弾性部材6は、ばねであるが、ゴム又は樹脂等であってもよい。本実施例において、弾性部材6は、上述した構造を採用することにより、構造が簡単で、コストが低い。
【0025】
ロック部材7がロック穴11の方向に向けて弾性部材6によって押される。ロック部材7の形状とサイズがロック穴11に合わせられている。ロック部材7の形状とサイズは、ロック部材7の先端がロック穴11に挿入可能となるよう、設定されている。ロック部材7は、弾性部材6の弾性力に抗して前輪組ホルダー5に引っ込み可能である。ロック部材7は、弾性部材6に押されて前輪組ホルダー5から露出する(突出する)ことができる。本実施例において、ロック部材7は、長方形レバー構造である。本実施例において、ロック部材7はレバー構造に形成することにより、構造が簡単で確実な上に、取付が便利で、コストが低い。なお、ロック部材7は、ロック穴11に対応可能な円形断面レバー、正方形断面レバーなどであってもよい。
【0026】
引張部材8は、前脚パイプ4内に設けられ、かつ両端が前脚パイプ4から露出する(前脚パイプ4から延び出す)。引張部材8は、一端(
図1における上端)においてプーリ3に固定的に接続され、他端において(
図1における下端)ロック部材7に固定的に接続される。本実施例における引張部材8は、ワイヤーであるが、ナイロンロープ、綿ロープ、麻ロープ等であってもよい。引張部材8は、上記構造を採用することにより、取付が便利であり、構造が簡単で安全性が高い。
【0027】
回転軸9が前輪組2の車輪取付ホルダー22と前輪組ホルダー5に回転可能に接続されるため、車輪取付ホルダー22が前輪組ホルダー5に対して回転できる。回転軸9が前輪組2と前輪組ホルダー5とを接続する。ベビーカーが開かれたとき、回転軸9が地面に垂直し、ベビーカーが折り畳まれたとき、前脚パイプが後脚パイプ1に近づく過程中に、回転軸9と地面との角度が徐々に変化する。したがって、ベビーカーが開かれたとき、車輪21が回転軸9より前後方向における前側に位置し、ベビーカーが折り畳まれたとき、車輪21が回転軸9より前後方向における後側に位置する。ベビーカーが折り畳まれる過程中に、ベビーカーのハンドル組の重心が徐々に変化し、前脚パイプ4が後脚パイプ1に近づき、前脚パイプ4とハンドル組の影響、及び前輪組2と地面との間の摩擦の影響で、前輪組2が回転軸9に対して回転し、他方側に回転すると、ロック部材が自動的にロック穴11に差し込み、前輪組が自動的にロックされる。すなわち、ベビーカーを立てたままにすることができる。
【0028】
ここで、ベビーカーが完全に展開された場合、すなわち前脚パイプ4が後脚パイプ1に近づくことができない場合、ロック部材7は引張部材8によってしっかりと引っ張られる状態になる。ベビーカーが完全に展開された場合、引張部材8はロック部材7を前輪組ホルダー5に引き上げる。ベビーカーが折り畳まれた場合、前脚パイプ4がプーリ3を中心に回転し、すなわち前脚パイプ4が後脚パイプ1に近づくときに、ロック部材7は引張部材8によって緩く引っ張られる状態になる。ベビーカーが折り畳まれた場合、引張部材8は、ロック部材7を前輪組ホルダー5から突出させる。
【0029】
本実施例のベビーカーは、車体が開かれた場合、ロック部材7は引張部材8によってしっかりと引っ張られ、この際、弾性部材6が圧縮された状態にあり、ロック部材7は引張部材8により引っ張られ、前輪組ホルダー5に引っ込む。このとき、ロック部材7とロック穴11との係合が外れ、前輪組2が解除状態になり、自由に回転できる。車体が折り畳まれる際に、前脚パイプ4が後脚パイプ1に近づくとともに、前脚パイプ4がプーリ3に対して回転し、回転過程において、引張部材8は張った状態から解放され、ロック部材7は引張部材8によって引っ張られた状態から解放される。このとき、弾性部材6の弾力の影響で、ロック部材7が前輪組ホルダー5から飛び出す。前輪組2がロック部材7とロック穴11との位置が合わせるまで回転する際に、ロック部材7が自動的にロック穴11に差し込み、前輪組2が自動的にロックされる。ベビーカーが折り畳まれた後の安定性が向上する。折り畳まれた後に前輪組2がロックされているため、ベビーカーを牽引することが便利になる。また、車体が横転するリスクがなくなり、布製カバーの汚れを防止できる。
【0030】
本実施例のベビーカーは、接続部材10をさらに含む。接続部材10は、前脚パイプ4のプーリ3側の一端に固定的に設けられ、プーリ3をカバーするように回転可能に設けられる。本実施例において、接続部材10を設けることで、前脚パイプ4とプーリ3の接続の安定性が向上する。
【0031】
本実施例のプーリ3には係合溝が設けられ、引張部材8は係合溝に係止されている。引張部材8は係合溝内に固定されている。引張部材8は係合溝内を延びている(通過している)。これにより、引張部材8からの、プーリ3と前脚パイプ4との間の回転に対する干渉を低減することができる。本実施例の係合溝は、プーリ3の周方向に沿って配置される。これにより、引張部材8からの、プーリ3と前脚パイプ4との間の回転に対する干渉をさらに低減することができる。車体が折り畳まれる際に、前脚パイプ4が後脚パイプ1に近づくとともに、引張部材8がプーリ3に巻き取られて係合溝内を延びる。これにより、引張部材8によって、ロック部材7を前輪組ホルダー5に引き込む。
【0032】
さらに、本実施例のベビーカーは、前脚パイプ4と後脚パイプ1に回転可能に接続されるピンを更に含む。ピンを設けることにより、前脚パイプ4と後脚パイプ1との接続の安定性が向上する。
【0033】
回転軸9は前輪組2の車輪取付ホルダー22に固定的に設けられ、前輪組ホルダー5は回転軸9に回転可能に接続される。本実施例において、上記構造を採用することにより、前輪組2と前輪組ホルダーとを組み合わせて接続することが容易になり、両者の接続の安定性が向上する。
【0034】
<実施例2>
本実施例は、別の平衡負荷機構を開示し、実施例1とは以下の点で相違する。回転軸9が前輪組ホルダー5に固定的に設けられる。前輪組2の車輪取付ホルダー22が回転軸9に回転可能に接続される。これにより、前輪組2と前輪組ホルダーとを組み合わせて接続することが容易になり、両者の接続の安定性が向上する。その他の部分は実施例1と同じであるため、ここで省略する。
【0035】
実施例1及び実施例2に係るベビーカーは、車体が折り畳まれたとき、前輪組が自動的にロックされるため、ベビーカーを立てたままにすることができる。折り畳まれた後、前輪組がロックされているため、ベビーカーを牽引することが便利になる。また、車体が横転するリスクがなくなり、布製カバーの汚れを防止できる。
【0036】
なお、本発明の特許請求の範囲及び明細書では、「第1」、「第2」などの用語は、ある部品または操作を他の部品または操作から区別するためにのみ用いられるものであり、これらの部品または操作を必ずしも必要または暗示するものではない。それらの部品または操作間にそのような実際の関係または順序があることを必ずしも要求または暗示するものではない。また、「含む」、「含有」という用語、またはその他の排他性を有する「包含」は、一連的な過程、方法、物品または装置を包含するだけでなく、明示的に列挙されていない他の過程、方法、物品または装置を包含することができることを意味する。さらなる制限がない限り、「一つ要素を含む」という記述は、その要素以外の要素の過程、方法、物品、または装置の存在を排除するものではない。
【符号の説明】
【0037】
後脚パイプ1
前輪組2
車輪21
車輪取付ホルダー22
プーリ3
前脚パイプ4
前輪組ホルダー5
弾性部材6
ロック部材7
引張部材8
回転軸9
接続部材10
ロック穴11