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▶ エドワーズ ライフサイエンシーズ コーポレイションの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024159799
(43)【公開日】2024-11-08
(54)【発明の名称】人工弁のための交連部取付
(51)【国際特許分類】
   A61F 2/24 20060101AFI20241031BHJP
【FI】
A61F2/24
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024135740
(22)【出願日】2024-08-15
(62)【分割の表示】P 2021552655の分割
【原出願日】2020-02-18
(31)【優先権主張番号】62/813,643
(32)【優先日】2019-03-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】500218127
【氏名又は名称】エドワーズ ライフサイエンシーズ コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】Edwards Lifesciences Corporation
【住所又は居所原語表記】One Edwards Way, Irvine, CALIFORNIA 92614, U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】タミール・エス・リーヴァイ
(72)【発明者】
【氏名】ノーム・ニア
(72)【発明者】
【氏名】マイケル・ブキン
(72)【発明者】
【氏名】デイヴィッド・マイモン
(72)【発明者】
【氏名】ハイム・ユシュテイン
(57)【要約】
【課題】本発明は、人工弁などの、植え込み可能な機械的に拡張可能な補綴デバイス、並びにそのような補綴デバイスに弁尖交連部を形成するための方法及びアセンブリに関する。
【解決手段】人工弁は、径方向に折り重ね可能であり、径方向に拡張可能である環状のフレームを備える。複数の弁尖がフレーム内に位置し、各弁尖は弁尖の反対側にある対向する交連タブ部を有し、各交連タブ部は隣接する弁尖の隣接する交連タブ部と対になって少なくとも1つの交連部を形成し、複数の支柱部材がフレームの内側表面に装着される。少なくとも1つの交連部は、対になっている交連タブ部分に固定されている支持部材を含む交連部取付アセンブリを備え、交連部取付アセンブリは、フレームの第1の支柱部材に固定される。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
人工弁であって、
複数の相互接続されたストラット部材を含む環状のフレームであって、前記フレームは折り重ねられた構成に径方向に折り重ね可能であり、拡張された構成に径方向に拡張可能である、環状の前記フレームと、
フレーム内に位置する複数の弁尖であって、各弁尖は前記弁尖の反対側にある対向する交連タブ部分を含み、各交連タブ部分は隣接する弁尖の隣接する交連タブ部分と対になって少なくとも1つの交連部を形成する、複数の弁尖と、
前記フレームの内側表面に装着される複数の支柱部材とを備え、
少なくとも1つの前記交連部は、交連部取付アセンブリを備え、前記交連部取付アセンブリは
各交連タブ部分が折り目を備えるように少なくとも1つの前記交連部の一方の側の対になった前記交連タブ部分に固定されている支持部材と、
各交連タブ部分の折り目に位置決めされ、前記交連タブ部分を通して前記支持部材に固定されている補強部材を備え、
前記交連部取付アセンブリは、複数の前記支柱部材のうち第1の支柱部材に固定される人工弁。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、参照により全体が本明細書に組み込まれている、2019年3月4日に出願した米国仮出願第62/813,643号の利益を主張するものである。
【0002】
本開示は、人工弁(prosthetic heart valve)などの、植え込み可能な機械的に拡張可能な補綴デバイス、並びにそのような補綴デバイスに弁尖交連部を形成するための方法及びアセンブリに関するものである。
【背景技術】
【0003】
人間の心臓は、様々な心臓弁膜症を患い得る。これらの心臓弁膜症は、結果として心臓の重大な機能不全を引き起こし、最終的に自然弁を人工的な弁と交換する必要が生じる。多数の知られている人工的な弁があり、これらの人工的な弁をヒトに植え込む多数の知られている方法がある。
【0004】
罹患又は損傷した弁を置換するか、又は修復するために、様々な外科技術が使用され得る。狭窄症及び他の心臓弁疾患のために、毎年何千人もの患者が手術を受けており、欠陥のある自然心臓弁が人工弁に置換されている。欠陥のある弁を治療するためのそれほど極端でない別の方法は、修復又は再建を通じてのものであり、典型的には、石灰化が最小である弁に使用される。外科的療法の問題点は、外科的修復に関連する高い罹患率及び死亡率を伴うこれらの慢性疾患患者に負わせる著しいリスクである。
【0005】
自然弁が置換されるときに、人工弁の外科的植え込みは、典型的には、開胸外科手術を必要とし、その際に、心臓は停止され、患者は心肺バイパス(いわゆる「人工心肺装置」)上に置かれる。一般的な一外科的手技では、疾患のある自然弁尖は切除され、人工弁は弁輪のところの周囲組織に縫合される。この手技は外傷を伴い、体外血液循環の付随する持続時間があるので、患者の中には手術に耐え抜けず、手術後すぐに死亡する人もいる。体外血液循環に要する時間の長さとともに、患者のリスクが増大することはよく知られている。これらのリスクがあるため、欠陥のある自然弁を有する実質的な数の患者は、状態が弱すぎて手術に耐えられないことから手術不可能であるとみなされる。幾つかの推定により、80歳を超える弁狭窄を患う被験者の50%超が、弁置換のための手術を受けることができない。
【0006】
従来の心臓切開手術には幾つかの欠点が付随するので、経皮的及び低侵襲的な外科アプローチが注目を集めている。一技法において、カテーテル法を用いる侵襲のかなり少ない手技で人工弁が植え込まれるように構成される。例えば、参照により本明細書に組み込まれている、特許文献1及び特許文献2では、カテーテルにおいて圧縮状態で経皮的に導入され、バルーンの膨張、又は自己拡張型フレーム若しくはステントの利用によって、所望の位置に拡張され得る折り重ね可能な経カテーテル心臓弁を説明している。
【0007】
重要な設計上の考慮事項は、交連部を形成するための人工弁のフレームへの弁尖の取り付けである。正確な弁尖アライメントが必要であり、圧着時さらには弁動作時の弁尖の軸方向の滑り又は回転を防止する必要があるため、交連部の組み立ては困難で時間のかかるものとなり得る。また、折り重ねられた状態の人工弁の直径を最小にするために、交連部及び関連する取り付けハードウェアをできるだけ小さくすることが望ましい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】米国特許第5411522号明細書
【特許文献2】米国特許第6730118号明細書
【特許文献3】特許文献3明細書
【特許文献4】米国特許出願第62/928291号明細書
【特許文献5】米国特許出願第62/950005号明細書
【特許文献6】米国公開第2018/0325665号明細書
【特許文献7】米国仮出願第62/854702号明細書
【特許文献8】米国仮出願第62/797837号明細書
【特許文献9】米国仮出願第62/823905号明細書
【特許文献10】米国特許出願公開第2019/0192296号明細書
【特許文献11】米国公開第2019/0105153号明細書
【特許文献12】米国出願第16/208263号明細書
【特許文献13】米国特許第8652202号明細書
【特許文献14】米国特許第9155619号明細書
【特許文献15】米国公開第2014/0343670号明細書
【特許文献16】米国特許第9393110号
【特許文献17】米国公開第2018/0028310号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
したがって、弁尖を一緒に固定するためのデバイス及び方法、並びに人工弁に交連部を形成するための人工弁のフレームに対する改善が必要である。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示の幾つかの実施形態は、交連部を形成するためのシステム、方法、及びアセンブリ、並びに事前組み立て済み交連部を人工弁のフレーム上に取り付けるためのシステム、方法、及びアセンブリに関するものである。
【0011】
代表的な実施形態では、人工弁は、複数の相互接続されたストラット部材を含む環状のフレームを備え、フレームは折り重ねられた構成に径方向に折り重ね可能であり、拡張された構成に径方向に拡張可能である。人工弁は、フレーム内に位置する複数の弁尖をさらに備え、各弁尖は弁尖の反対側にある対向する交連タブ部分を含み、各交連タブ部分は隣接する弁尖の隣接する交連タブ部分と対になって少なくとも1つの交連部を形成する。人工弁は、フレームの内側表面に装着されている複数の支柱部材をさらに備える。少なくとも1つの交連部は、交連部取付アセンブリを備え、交連部取付アセンブリは各交連タブ部分が折り目を備えるように少なくとも1つの交連部の一方の側の対になった交連タブ部分に固定される支持部材を備える。少なくとも1つの交連部は、各交連タブ部分の折り目に位置決めされ、交連タブ部分を通して支持部材に固定されている補強部材をさらに備える。交連部取付アセンブリは、複数の支柱部材のうち第1の支柱部材に固定される。
【0012】
幾つかの実施形態において、補強部材及び交連タブ部分は、縫合糸によって支持部材に固定され、支持部材は、縫合糸を受け入れるように構成されている開口部を備える。
【0013】
幾つかの実施形態において、交連部取付アセンブリの弁尖の一方は第1の弁尖であり、交連部取付アセンブリの他方の弁尖は第2の弁尖であり、支持部材は、第1の弁尖を支持部材に固定する縫合糸を受け入れるための開口部の第1の列を備え、支持部材は、開口部の第1の列からオフセットされた開口部の第2の列を備え、開口部の第2の列は第2の弁尖を支持部材に固定する縫合糸を受け入れるように構成される。
【0014】
幾つかの実施形態において、支持部材の開口部は、支持部材の中心に沿って一列に配置構成される。
【0015】
幾つかの実施形態において、交連部取付アセンブリの弁尖の一方は第1の弁尖であり、交連部取付アセンブリの他方の弁尖は第2の弁尖であり、第1の弁尖を支持部材に固定する縫合糸は、第2の弁尖を支持部材に固定する縫合糸に対してある角度で支持部材の開口部を貫通する。
【0016】
幾つかの実施形態において、交連部取付アセンブリの支持部材は、交連タブ部分と第1の支柱部材との間に位置決めされる。
【0017】
幾つかの実施形態において、フレームは、機械的に拡張可能なフレームであり、支柱部材は、フレームを機械的に拡張し、折り重ねるように構成されているアクチュエータ部品を備える。
【0018】
幾つかの実施形態において、少なくとも1つの交連部は、複数の交連部のうち1つであり、複数の交連部の各々は、交連部取付アセンブリを備える。
【0019】
別の代表的な実施形態では、人工弁は、複数の相互接続されたストラット部材を含む環状のフレームを備え、フレームは折り重ねられた構成に径方向に折り重ね可能であり、拡張された構成に径方向に拡張可能である。人工弁は、フレーム内に位置する複数の弁尖をさらに備え、各弁尖は弁尖の反対側にある対向する交連タブ部分を含み、各交連タブ部分は隣接する弁尖の隣接する交連タブ部分と対になって少なくとも1つの交連部を形成する。複数の支柱部材が、フレームの内側表面に装着される。少なくとも1つの交連部は、交連部取付アセンブリを備え、交連部取付アセンブリは交連タブ部分が支持部材を貫通するように交連タブ部分の周囲に少なくとも部分的に配設されている支持部材を備える。交連取付アセンブリの交連タブ部分は、支持部材の周りに折り重ねられ、交連取付アセンブリは、交連タブ部分が第1の支柱部材と支持部材との間に位置決めされるように、複数の支柱部材のうち第1の支柱部材に固定される。
【0020】
幾つかの実施形態において、支持部材は、交連タブ部分が貫通する中央開口部を備える。
【0021】
幾つかの実施形態において、支持部材は、少なくとも部分的に交連タブ部分の周りに配設されているU字形部材を備える。
【0022】
幾つかの実施形態において、交連部取付アセンブリの弁尖の一方は第1の弁尖であり、交連部取付アセンブリの他方の弁尖は第2の弁尖である。支持部材は、第1の弁尖を支持部材に固定する縫合糸を受け入れるための開口部の第1の列を備え、支持部材は、開口部の第1の列からオフセットされている開口部の第2の列を備え、開口部の第2の列は第2の弁尖を支持部材に固定する縫合糸を受け入れるように構成される。
【0023】
幾つかの実施形態において、開口部の第1の列及び開口部の第2の列は、互いから交連タブ部分の反対側にある。
【0024】
幾つかの実施形態において、交連部取付アセンブリは、第1の弁尖の交連タブ部分を支持部材にクランプするように構成されている第1の補強部材と、第2の弁尖の交連タブ部分を支持部材にクランプするように構成されている第2の補強部材とをさらに備える。
【0025】
幾つかの実施形態において、第1の補強部材は支持部材の開口部の第1の列にアライメントされた開口部の列を備え、第2の補強部材は支持部材の開口部の第2の列にアライメントされた開口部の列を備える。
【0026】
幾つかの実施形態において、支持部材は、交連取付アセンブリを適所に保持するために第1の支柱部材と係合するように構成される。
【0027】
幾つかの実施形態において、支持部材は、交連タブ部分を貫通する複数の返しを備え、第1の支柱部材は、返しを受け入れるように構成されている複数の開口部を備える。
【0028】
幾つかの実施形態において、フレームは、機械的に拡張可能なフレームであり、支柱部材は、フレームを機械的に拡張し、折り重ねるように構成されているアクチュエータ部品を備える。
【0029】
幾つかの実施形態において、支持部材の少なくとも一部は、可撓性材料を含み、支持部材は、交連タブ部分が貫通する中央開口部を備える。
【0030】
幾つかの実施形態において、支持部材は、交連タブ部分が貫通する中央開口部を備え、支持部材は、交連タブ部分を中央開口部内にクランプするように構成される。
【0031】
幾つかの実施形態において、支持部材は、弛緩状態と曲げ状態との間で、フレームの中心長手方向軸に関して、外向き径方向に曲がるように構成される。中央開口部の幅は、支持部材が曲げ状態にあるときにより小さい。
【0032】
幾つかの実施形態において、支持部材は、それが第1の支柱部材に固定されているときに曲げ状態にある。中央開口部の内縁は、支持部材が曲げ状態にあるときにその中に配置構成されている交連タブ部分に対してクランプ力を及ぼすように構成される。
【0033】
幾つかの実施形態において、支持部材は、曲げ状態と、解放され曲げられていない状態との間で支持部材の中心長手方向軸の周りに曲がるように構成される。支持部材が曲げ状態にあるとき、中央開口部の幅は、より広い第1の幅であり、支持部材が解放されて曲げられていない状態にあるとき、中央開口部の幅は、より狭い第2の幅であり、中央開口部の側縁部は、その中に配置された交連タブ部分の一部に対して力を及ぼす。
【0034】
幾つかの実施形態において、支持部材の中央開口部は、支持部材の2つの側部によって画成され、2つの側部は、中央開口部の対向する側に配置構成されている。中央開口部の幅は、その側縁の間に定められる。さらに、2つの側部の内側部分は、側縁のうちそれぞれの側縁に隣接して配置構成され、交連タブ部分が中央窓内に配置構成されたときに、内側部分は、径方向外向きに曲げられ、交連タブ部分に対して付勢される。
【0035】
幾つかの実施形態において、支持部材は、交連タブ部分が貫通する中央開口部を備え、中央開口部は、中心長手方向部分と、その両端で中心長手方向部分に対して垂直に延在する2つのスロットとを有するI字形である。
【0036】
幾つかの実施形態において、支持部材は、交連タブ部分が貫通する中央開口部と、中央開口部の両側に配置構成された複数の開口部とを備え、交連部取付アセンブリは、1つ又は複数の弾性変形可能な取付部材を介して第1の支柱部材に固定される。1つ又は複数の弾性変形可能な取付部材の各々は、複数の開口部のうち2つの対向して配置構成されている開口部を貫通し、アクチュエータ部材の外側の周りをループし、アクチュエータ部材の外側の表面内に陥凹している1つ又は複数のチャネル内に配置構成されている端部を有する。
【0037】
別の代表的な実施形態では、人工弁は、複数の相互接続されたストラット部材を含む環状のフレームを備え、フレームは折り重ねられた構成に径方向に折り重ね可能であり、拡張された構成に径方向に拡張可能であり、フレームは流入端と流出端とを有する。複数の弁尖がフレーム内に位置し、各弁尖は弁尖の反対側にある対向する交連タブ部分を含み、各交連タブ部分は隣接する弁尖の隣接する交連タブ部分と対になって少なくとも1つの交連部を形成する。複数の支柱部材が、フレームの内側表面に装着され、各支柱部材は互いから離間する保持部材の対を備えフレームの流出端の方へ延在する。少なくとも1つの交連部の弁尖の交連タブ部分は、少なくとも1つの交連部を形成するために複数の支柱部材の第1の支柱部材の保持部材の間に挿入される。
【0038】
幾つかの実施形態において、支柱部材は、保持部材を受け入れるように構成されている開口部を備える。
【0039】
幾つかの実施形態において、人工弁は、少なくとも1つの交連部の弁尖の交連タブ部分に少なくとも部分的に巻き付けられ、固定されている布製保護部材をさらに備える。
【0040】
幾つかの実施形態において、布製保護部材は、第1の支柱部材の保持部材の周りに巻き付けられている。
【0041】
幾つかの実施形態において、布製保護部材は、第1の支柱部材の周りに延在する。
【0042】
幾つかの実施形態において、人工弁は、少なくとも1つの交連部の弁尖を把持するために保持部材を第1の支柱部材に向かって付勢するために、第1の支柱部材の保持部材の周りに延在する紐部材をさらに備える。
【0043】
幾つかの実施形態において、フレームは、機械的に拡張可能なフレームであり、支柱部材は、フレームを機械的に拡張し、折り重ねるように構成されているアクチュエータ部品を備える。
【0044】
別の代表的な実施形態では、人工弁は、複数の相互接続されたストラット部材を含む環状のフレームを備え、フレームは折り重ねられた構成に径方向に折り重ね可能であり、拡張された構成に径方向に拡張可能であり、複数の弁尖がフレーム内に位置し、各弁尖は弁尖の反対側にある対向する交連タブ部分を含み、各交連タブ部分は隣接する弁尖の隣接する交連タブ部分と対になって少なくとも1つの交連部を形成し、複数の支柱部材がフレームの内側表面に装着される。少なくとも1つの交連部は、交連部取付アセンブリを備え、交連部取付アセンブリは交連タブ部分が支持部材の中央開口部を貫通するように交連タブ部分の周囲に少なくとも部分的に配設されている支持部材を備える。支持部材の少なくとも一部は、可撓性材料を含み、フレームの中心長手方向軸に関して径方向内向き又は外向きの方向に曲がるように構成される。交連部取付アセンブリは、複数の支柱部材のうち第1の支柱部材に固定される。中央開口部は、その中に配置構成されている交連タブ部分に対してクランプ力を印加するように構成される。
【0045】
幾つかの実施形態において、支持部材は、弛緩状態から曲げ状態へ、中心長手方向軸に関して、外向き径方向に曲がるように構成される。支持部材は、それが第1の部材に固定されているときに曲げ状態にある。中央開口部の内縁は、支持部材が曲げ状態にあるときに、弛緩状態と比較してより接近して配置構成され、その中に配置構成されている交連タブ部分に対してクランプ力を印加する。
【0046】
幾つかの実施形態において、支持部材の中央開口部は、支持部材の2つの側部によって画成され、2つの側部は、中央開口部の対向する側に配置構成されている。中央開口部の内縁の幅は、径方向では、2つの側部の残りの部分よりも広い。
【0047】
幾つかの実施形態において、支持部材は、曲げ状態と解放状態との間で支持部材の中心長手方向軸の周りに曲がるように構成され、支持部材の中心長手方向軸はフレームの中心長手方向軸と平行に配置構成される。支持部材が曲げ状態にあるとき、中央開口部の幅は、より広い第1の幅であり、支持部材が解放されている状態にあるとき、中央開口部の幅は、より狭い第2の幅であり、中央開口部の側縁部は、その中に配置された交連タブ部分に対してクランプ力を印加する。
【0048】
幾つかの実施形態において、支持部材は、支持部材が第1の支柱部材に固定されているときに解放状態にある。
【0049】
幾つかの実施形態において、支持部材は、塑性的変形可能材料を含む。
【0050】
幾つかの実施形態において、支持部材の中央開口部は、支持部材の2つの側部によって画成され、2つの側部は、中央開口部の対向する側に配置構成されている。中央開口部の幅は、その側縁の間に定められる。2つの側部の内側部分は、側縁のうちそれぞれの側縁に隣接して配置構成され、内側部分は、径方向外向きの方向に力が印加されたことに応答して径方向外向きの方向に曲がるように構成される。
【0051】
幾つかの実施形態において、交連タブ部分は、中央ウィンドウ内に配置構成され、内側部分は、径方向外側に曲げられ、交連タブ部分に対して付勢され、交連タブ部分に対してクランプ力を印加する。
【0052】
幾つかの実施形態において、フレームは、機械的に拡張可能なフレームであり、支柱部材は、フレームを機械的に拡張し、折り重ねるように構成されているアクチュエータ部品を備える。
【0053】
さらに別の代表的な実施形態では、人工弁の環状のフレームに交連部取付アセンブリを組み立てるための方法は、第1の弁尖の第1の交連タブと第2の弁尖の第2の交連タブとを対にすることであって、第1の弁尖及び第2の弁尖は、フレーム内に隣接して配置構成されるように構成され、各弁尖は弁尖の反対側に配置構成されている対向する交連タブを含む、対にすることと、対になった第1の交連タブ及び第2の交連タブを支持部材の中央開口部内に挿入し、通すことであって、対になった第1の交連タブ及び第2の交連タブの端部は支持部材の第1の側から外向きに延在する、挿入し、通すことと、1つ又は複数の取付部材を、それぞれ、支持部材の開口の1つ又は複数のセットに通すことであって、開口の各セットは、中央開口部のいずれかの側に配置構成されている開口を含む、通すことと、支持部材の第1の側面から外向きに延在する1つ又は複数のループを形成することであって、1つ又は複数のループはフレームのアクチュエータコンポーネントの外径よりも大きい直径を有し、アクチュエータコンポーネントは支持部材を受け入れそれに結合するように適合されている、ループを形成することと、支持部材が1つ又は複数のループを貫通するように支持部材及びアクチュエータコンポーネントを軸方向にアライメントすることであって、1つ又は複数のループはアクチュエータコンポーネントの外側にある対応する周方向に延在するチャネルに合わせて整列し、対になった第1の交連タブ及び第2の交連タブの端部は支持部材とアクチュエータコンポーネントの内側との間に配置構成される、アライメントすることと、対応する周方向に延在するチャネル内で、1つ又は複数のループがアクチュエータコンポーネントの周りを締め付けるように1つ又は複数の取付部材を締め付けることと、各アタッチメント部材について取付部材の自由端を一緒に配置構成し、さらに、自由端を、アクチュエータコンポーネントの外側表面上に配置構成されている軸方向に延在する中央チャネル内に配置構成することとを含む。
【0054】
幾つかの実施形態において、1つ又は複数の取付部材は、弾性的変形可能である。
【0055】
幾つかの実施形態において、1つ又は複数の取付部材は、互いから離間する2つの取付部材を含む。周方向に延在するチャネルは、上側チャネル及び下側チャネルを含む。軸方向に延在する中央チャネルは、上側チャネルと下側チャネルとの間に延在する。
【0056】
幾つかの実施形態において、取付部材の自由端を一緒に配置構成することは、自由端を一緒に捩じり、捩じられた自由端を軸方向に延在する中央チャネル内に配置構成することを含む。
【0057】
幾つかの実施形態において、取付部材の自由端を一緒に配置することは、自由端を互いに隣接して位置決めすることと、隣接して配置構成されている自由端を軸方向に延在する中央チャネル内に楔のように押し込むこととを含む。
【0058】
幾つかの実施形態において、方法は、対になった第1の交連タブ及び第2の交連タブの端部を、中央開口部のいずれかの側で、支持部材の第1の側に沿って横に延在するように支持部材の第1の側の上に折り重ねることをさらに含む。この方法は、1つ又は複数の取付部材を支持部材の開口の1つ又は複数のセット内に通した後、1つ又は複数の取付部材を対になった第1の交連タブ及び第2の交連タブの折り重ねられた端部にさらに通して第1の交連タブ及び第2の交連タブを支持部材に固定することをさらに含む。
【0059】
幾つかの実施形態において、1つ又は複数の取付部材は、金属線である。
【0060】
さらに別の代表的な実施形態において、人工弁は、複数の相互接続されたストラット部材を含む環状のフレームであって、フレームは折り重ねられた構成に径方向に折り重ね可能であり、拡張された構成に径方向に拡張可能である、環状のフレームと、フレーム内に位置する複数の弁尖であって、各弁尖は弁尖の反対側にある対向する交連タブ部分を含み、各交連タブ部分は隣接する弁尖の隣接する交連タブ部分と対になって少なくとも1つの交連部を形成する、複数の弁尖と、フレームの内側表面に装着される複数の支柱部材とを備える。各支柱部材は、フレームの中心長手方向軸に面し、交連受け入れ部を備える内側と、フレームの内側表面に面し、外側の表面内に陥凹している複数のチャネルを備える外側とを備える。少なくとも1つの交連部は、交連部取付アセンブリを備え、交連部取付アセンブリは支持部材であって、交連タブ部分の周りに配設され、交連タブ部分は支持部材の中央開口部を貫通し、支持部材の外側の周りに折り重ねられ、支持部材は支持部材に沿って軸方向に離間する開口の複数のセットを備え、各セットは中央開口部のいずれかの側に配置構成されている1つの開口を備える、支持部材と、開口の複数のセットのうち開口の1つのセットを貫通し、支持部材の外側から外向きに延在するループを形成する少なくとも1つの取付部材とを備える。交連部取付アセンブリは、交連タブ部分が第1の支柱の交連受容部分に対して位置決めされ、少なくとも1つの取付部材のループが第1の支柱部材の複数のチャネルの周方向に延在するチャネルに対して締め付けられ、その中に配置構成されるように、複数の支柱部材のうち第1の部材に固定される。
【0061】
幾つかの実施形態において、ループから延在する少なくとも1つの取付部材の端部は、一緒に捩じられ、複数のチャネルの軸方向に延在するチャネル内に配置構成される。
【0062】
幾つかの実施形態において、少なくとも1つの取付部材は、弾性的変形可能材料を含む。
【0063】
幾つかの実施形態において、少なくとも1つの取付部材は、金属線を含む。
【0064】
幾つかの実施形態において、少なくとも1つの取付部材は、開口の複数のセットのうち開口の第1のセットを貫通する第1の取付部材と、開口の複数のセットのうち開口の第2のセットを貫通する第2の取付部材とを含み、開口の第1のセット及び開口の第2のセットは中心長手方向軸に関して軸方向に互いから離間する。
【0065】
幾つかの実施形態において、複数のチャネルは、第1の取付部材のループを受け入れるように構成されている第1の周方向に延在するチャネルと、第2の取付部材のループを受け入れるように構成されている第2の周方向に延在するチャネルとを含む。
【0066】
幾つかの実施形態において、複数のチャネルは、第1の周方向に延在するチャネルと第2の周方向に延在するチャネルとの間で、軸方向に延在する中央チャネルをさらに含む。第1の取付部材の第1の端部は、一緒に捩じられて、中央チャネル内に配置構成され、第2の取付部材の第2の端部は、一緒に捩じられて、中央チャネル内に配置構成される。
【0067】
幾つかの実施形態において、フレームは、機械的に拡張可能なフレームであり、支柱部材は、フレームを機械的に拡張し、折り重ねるように構成されているアクチュエータ部品を備える。
【0068】
幾つかの実施形態において、各支柱部材の内側及び外側は、アクチュエータコンポーネント上に配置構成され、アクチュエータコンポーネントは、フレームのアクチュエータアセンブリの外側ハウジングである。
【0069】
別の代表的な実施形態では、人工弁の環状のフレームに交連部取付アセンブリを組み立てるための方法は、第1の弁尖の第1の交連タブと第2の弁尖の第2の交連タブとを対にすることであって、第1の弁尖及び第2の弁尖は、フレーム内に隣接して配置構成されるように構成され、各弁尖は弁尖の反対側に配置構成されている対向する交連タブを含む、対にすることと、対になった第1の交連タブ及び第2の交連タブを弛緩状態にある支持部材の中央開口部内に挿入し、通すことであって、中央開口部は、支持部材の2つの側部の間に画成され、2つの側部は、中央開口部の対向する側に配置構成される、挿入し、通すことと、支柱部材をフレームの内側表面に装着されている支柱部材に固定することと、支持部材が支柱部材に固定されるときに、支持部材の2つの側部のうち各々を外向き径方向に、支柱部材の方に向けて曲げ、中央開口部の内縁を互いの方へ移動してその中に配置構成されている第1及び第2の交連タブの部分にクランプ力を加え、径方向は環状のフレームの中心長手方向軸に対して相対的である、曲げ、そしてクランプ力を加えることとを含むことができる。
【0070】
幾つかの実施形態において、この固定は、支持部材の側部が弛緩状態から曲げ状態に曲がることを引き起こし、曲げ状態では、側部は支柱部材に向かって又は支柱部材の周りで曲がり、中央開口部の幅が弛緩状態から減少する。
【0071】
幾つかの実施形態において、各側部は、複数の開口部を備え、この固定は、1つ又は複数の縫合糸を各側部の少なくとも一方の側部開口部に通し、支柱部材まで伸長させることと、縫合糸を支柱部材に又は支柱部材の周りに締め付けることとを含む。
【0072】
幾つかの実施形態において、支柱部材は、フレームの内側表面に装着されている複数の支柱部材のうち1つである。
【0073】
幾つかの実施形態において、中央開口部の内縁の幅は、径方向では、2つの側部の残りの部分よりも広い。
【0074】
別の代表的な実施形態では、人工弁の環状のフレームに交連部取付アセンブリを組み立てるための方法は、支持部材を、支持部材の中心長手方向軸の周りで、フレームの中心長手方向軸に関して相対的に、径方向に曲げることであって、支持部材は、支持部材の2つの側部の間に画成される中央開口部を備える、曲げることと、第1の弁尖の第1の交連タブと第2の弁尖の第2の交連タブとを対にすることであって、第1の弁尖及び第2の弁尖は、フレーム内に隣接して配置構成されるように構成され、各弁尖は弁尖の反対側に配置構成されている対向する交連タブを含む、対にすることと、対になった第1の交連タブ及び第2の交連タブを支持部材の中央開口部内に挿入し、通すことと、支持部材をその曲がり状態から、曲げる前に支持部材が取っていた非変形状態の方へ逆戻りするように解放することとを含むことができる。
【0075】
幾つかの実施形態において、曲げることは、中央開口部の幅を広げることを含み、解放することは、中央開口部の幅を狭めることを含む。
【0076】
幾つかの実施形態において、解放することは、中央開口部の側縁が、中央開口部内に配置構成されている第1及び第2の交連タブの部分に対してクランプ力を及ぼすように中央開口部の幅を狭めることを含む。
【0077】
幾つかの実施形態において、曲げは、支持部材の2つの側部を互いに向かって曲げることを含む。
【0078】
幾つかの実施形態において、曲げは、印加された力を介して支持部材を曲げ状態に弾性的に曲げることを含み、解放は、支持部材がその非変形状態を再び取るように印加された力を取り除くことを含む。幾つかの実施形態において、曲げは、支持部材を曲げ状態に塑性変形することを含み、解放は、支持部材をその非変形状態に戻すように塑性変形することを含む。
【0079】
幾つかの実施形態において、この方法は、中央開口部を貫通する第1及び第2の交連タブの端部を支持部材の径方向外向きに面する側面の周りに折り重ねることと、第1及び第2の交連タブの端部が支持部材と支柱部材との間に配置構成されるように支持部材をフレームの内側表面上に装着されている支柱部材に固定することとをさらに含むことができる。
【0080】
別の代表的な実施形態では、人工弁の環状のフレームに交連部取付アセンブリを組み立てるための方法は、第1の弁尖の第1の交連タブと第2の弁尖の第2の交連タブとを対にすることであって、第1の弁尖及び第2の弁尖は、フレーム内に隣接して配置構成されるように構成され、各弁尖は弁尖の反対側に配置構成されている対向する交連タブを含む、対にすることと、対になっている第1及び第2の連接タブを支持部材の中央開口部内に挿入して通し、支持部材の側部の内側部分を挿入と同じ方向に径方向外向きに曲げさせ、中央開口部は、2つの側部の間に画成され、側部の内側部分は、中央開口部に隣接して配置構成されることと、対になった第1及び第2の交連タブが中央開口部内に配置構成され、もはや中央開口部を通して挿入されなくなった後、内側部分が弛緩し、第1及び第2の交連タブの部分を圧迫することによって中央開口部内に配置構成されている第1及び第2の交連タブの部分に対してクランプ力を印加することとを含むことができる。
【0081】
幾つかの実施形態において、中央開口部の幅は、中央開口部の側縁の間で定められ、2つの側部の内側部分は、側縁のそれぞれの側縁に隣接して配置構成される。
【0082】
幾つかの実施形態において、挿入中に、内側部分は、第1及び第2の交連タブを中央開口部に押し通す径方向外向きの力が取り除かれた後、挿入後よりも大きい程度で径方向外向きに曲げられる。
【0083】
幾つかの実施形態において、この方法は、挿入するときに、側部の残っている外側部分が挿入によって相対的に曲げられないままである間に支持部材の側部の内側部分を挿入と同じ方向に曲げることをさらに含むことができる。
【0084】
幾つかの実施形態において、この方法は、挿入しクランプ力を印加した後に、支持部材をフレームの支柱部材に取り付けることをさらに含むことができ、取り付けの間及び取り付けの後に第1及び第2の交連タブの部分に対してクランプ力を印加し続けることをさらに含むことができる。
【0085】
さらに別の代表的な実施形態では、人工弁の環状のフレームに交連部取付アセンブリを組み立てるための方法は、1つ又は複数のワイヤを交連部取付アセンブリの支持部材に取り付けることであって、支持部材は交連タブが支持部材の中央開口部を貫通するように弁尖の対の交連タブの対の周りに少なくとも部分的に配設され、交連タブの対の各交連タブは、弁尖の対の異なる弁尖の一部であり、弁尖の対はフレーム内に隣接して配置構成されている、取り付けることと、支持部材をフレームの支柱部材の内側に配置構成されている交連受容部分に対して位置決めすることと、1つ又は複数のワイヤを支柱部材の外側の周り及び外側に対して曲げて締め付け、交連部取付アセンブリを支柱部材に固定することとを含むことができる。
【0086】
幾つかの実施形態において、支柱部材は、フレームを機械的に拡張し、折り重ねるように構成されているアクチュエータコンポーネントを備える。
【0087】
幾つかの実施形態において、アクチュエータコンポーネントの外側の周りで、外側に対して、1つ又は複数のワイヤを曲げて締めることは、1つ又は複数のワイヤの自由端をフレームの中心長手方向軸に関して径方向外向きに、支柱部材の外側から離れるように引っ張り、支持部材から伸長し、支柱部材の周りにある、1つ又は複数のワイヤのループを支柱部材の外側に対して締めることを含む。幾つかの実施形態において、この方法は、曲げと締め付けの後に、1つ又は複数のワイヤの各々の自由端を一緒に捩じることと、捩じられた自由端を支柱部材の外側の方へ曲げて、捩じられた自由端を支柱部材の外側に対して位置決めすることをさらに含むことができる。幾つかの実施形態において、方法は、捩じられた自由端を中に保持するように捩れた自由端を支柱部材の外側の表面内に陥凹している対応するチャネル内に位置決めすることをさらに含むことができる。
【0088】
幾つかの実施形態において、この方法は、中央開口部を貫通する交連タブの対の端部を支持部材の径方向外向きに面する側面の周りに折り重ねることと、支持部材を支柱部材の交連受容部分に対して位置決めするときに支持部材と支持部材の交連受容部分との間に交連タブの対の端部を配置構成することとをさらに含むことができる。
【0089】
別の代表的な実施形態において、人工弁は、複数の相互接続されたストラット部材を含む環状のフレームであって、フレームは折り重ねられた構成に径方向に折り重ね可能であり、拡張された構成に径方向に拡張可能である、環状のフレームと、フレーム内に位置する複数の弁尖であって、各弁尖は弁尖の反対側にある対向する交連タブを含み、各交連タブは隣接する弁尖の隣接する交連タブと対になって少なくとも1つの交連部を形成する、複数の弁尖と、フレームの内側表面に装着される複数の支柱部材であって、各支柱部材はフレームの中心長手方向軸に面しており、交連受け入れ部を備える内側と、フレームの内側表面に面する外側とを備える、複数の支柱部材とを備えることができ、少なくとも1つの交連部は、交連部取付アセンブリを備え、交連部取付アセンブリは対になっている交連タブの周りに、交連タブが支持部材の中央開口部を貫通するように配設される、支持部材と、支持部材に取り付けられ、支持部材の外側から外向きに延在する少なくとも1つのワイヤとを備え、交連部取付アセンブリは、支持部材の外側が第1の支柱部材の交連受容部分に対して位置決めされ、少なくとも1つのワイヤが第1の支柱部材の外側の周りで曲げられ、それに対して締め付けられるように少なくとも1つのワイヤを介して複数の支柱部材のうち第1の支柱部材に固定される。
【0090】
幾つかの実施形態において、交連タブの端部は、支持部材の外側の周りで折り重ねられ、交連タブの折り重ねられた端部は、第1の支柱部材の交連受容部分と支持部材の外側との間に配置構成される。
【0091】
幾つかの実施形態において、支持部材は、支持部材に沿って軸方向に離間する開口の複数のセットを含み、各セットは中央開口部のいずれかの側に配置構成されている1つの開口を含み、少なくとも1つのワイヤは、開口の複数のセットのうち開口の1つのセットを貫通する。
【0092】
幾つかの実施形態において、少なくとも1つのワイヤの自由端は一緒に位置決めされ、第1の支柱部材の外側内に陥凹している1つ又は複数のチャネル内に配置構成される。
【0093】
幾つかの実施形態において、複数の相互接続されたストラット部材は、ストラット部材が互いに重なり合う場所に配置されているヒンジによって互いに枢動可能に結合され、ヒンジは、フレームが拡張するか、又は収縮するときにストラット部材が互いに関して相対的に枢動することを可能にするように構成される。
【0094】
幾つかの実施形態において、人工弁は、フレームに接続されている内側スカートをさらに含み、弁尖の先端縁部分は、内側スカートに取り付けられている。
【0095】
本発明の技術の前述の及び他の目的、特徴、及び利点は、添付図面を参照しつつ進む次の詳細な説明からより明らかになるであろう。
[付記項1]
人工弁であって、
複数の相互接続されたストラット部材を含む環状のフレームであって、前記フレームは折り重ねられた構成に径方向に折り重ね可能であり、拡張された構成に径方向に拡張可能である、環状の前記フレームと、
フレーム内に位置する複数の弁尖であって、各弁尖は前記弁尖の反対側にある対向する交連タブ部分を含み、各交連タブ部分は隣接する弁尖の隣接する交連タブ部分と対になって少なくとも1つの交連部を形成する、複数の弁尖と、
前記フレームの内側表面に装着される複数の支柱部材とを備え、
少なくとも1つの前記交連部は、交連部取付アセンブリを備え、前記交連部取付アセンブリは
各交連タブ部分が折り目を備えるように少なくとも1つの前記交連部の一方の側の対になった前記交連タブ部分に固定されている支持部材と、
各交連タブ部分の折り目に位置決めされ、前記交連タブ部分を通して前記支持部材に固定されている補強部材を備え、
前記交連部取付アセンブリは、複数の前記支柱部材のうち第1の支柱部材に固定される人工弁。
[付記項2]
前記補強部材及び前記交連タブ部分は、縫合糸によって前記支持部材に固定され、
前記支持部材は、前記縫合糸を受け入れるように構成されている開口部を備える付記項1に記載の人工弁。
[付記項3]
前記交連部取付アセンブリの前記弁尖の一方は第1の弁尖であり、前記交連部取付アセンブリの他方の弁尖は第2の弁尖であり、
前記支持部材は、前記第1の弁尖を前記支持部材に固定する縫合糸を受け入れるための開口部の第1の列を備え、
前記支持部材は、開口部の前記第1の列からオフセットされている開口部の第2の列を備え、開口部の前記第2の列は前記第2の弁尖を前記支持部材に固定する縫合糸を受け入れるように構成される付記項2に記載の人工弁。
[付記項4]
前記支持部材の前記開口部は、前記支持部材の中心に沿って一列に配置構成される付記項2に記載の人工弁。
[付記項5]
前記交連部取付アセンブリの前記弁尖の一方は第1の弁尖であり、前記交連部取付アセンブリの前記弁尖の他方は第2の弁尖であり、
前記第1の弁尖を前記支持部材に固定する前記縫合糸は、前記第2の弁尖を前記支持部材に固定する前記縫合糸に対するある角度で前記支持部材の前記開口部を貫通する付記項4に記載の人工弁。
[付記項6]
前記交連部取付アセンブリの前記支持部材は、前記交連タブ部分と前記第1の支柱部材との間に位置決めされる付記項1から5のいずれか一項に記載の人工弁。
[付記項7]
前記フレームは、機械的拡張可能フレームであり、
前記支柱部材は、前記フレームを機械的に拡張し、折り重ねるように構成されているアクチュエータコンポーネントを備える付記項1から6のいずれか一項に記載の人工弁。
[付記項8]
少なくとも1つの前記交連部は、複数の交連部のうち1つであり、
複数の前記交連部の各々は、交連部取付アセンブリを備える付記項1から7のいずれか一項に記載の人工弁。
[付記項9]
前記フレームに接続されている内側スカートをさらに備え、前記弁尖の先端縁部分は、前記内側スカートに取り付けられる付記項1から8のいずれか一項に記載の人工弁。
[付記項10]
人工弁であって、
複数の相互接続されたストラット部材を含む環状のフレームであって、前記フレームは折り重ねられた構成に径方向に折り重ね可能であり、拡張された構成に径方向に拡張可能である、環状の前記フレームと、
前記フレーム内に位置する複数の弁尖であって、各弁尖は前記弁尖の反対側にある対向する交連タブ部分を含み、各交連タブ部分は隣接する弁尖の隣接する交連タブ部分と対になって少なくとも1つの交連部を形成する、複数の弁尖と、
前記フレームの内側表面に装着される複数の支柱部材とを備え、
少なくとも1つの前記交連部は、交連部取付アセンブリを備え、前記交連部取付アセンブリは前記交連タブ部分が支持部材を貫通するように前記交連タブ部分の周囲に少なくとも部分的に配設されている前記支持部材を備え、
前記交連部取付アセンブリの前記交連タブ部分は、前記支持部材の周りに折り重ねられ、
前記交連部取付アセンブリは、前記交連タブ部分が第1の支柱部材と前記支持部材との間に位置決めされるように、複数の前記支柱部材のうち前記第1の支柱部材に固定される人工弁。
[付記項11]
前記支持部材は、前記交連タブ部分が貫通する中央開口部を備える付記項10に記載の人工弁。
[付記項12]
前記支持部材は、前記交連タブ部分の周りに少なくとも部分的に配設されているU字形部材を備える付記項10に記載の人工弁。
[付記項13]
前記交連部取付アセンブリの前記弁尖の一方は第1の弁尖であり、前記交連部取付アセンブリの他方の弁尖は第2の弁尖であり、
前記支持部材は、前記第1の弁尖を前記支持部材に固定する縫合糸を受け入れるための開口部の第1の列を備え、
前記支持部材は、開口部の前記第1の列からオフセットされている開口部の第2の列を備え、開口部の前記第2の列は前記第2の弁尖を前記支持部材に固定する縫合糸を受け入れるように構成される付記項10から12のいずれか一項に記載の人工弁。
[付記項14]
開口部の前記第1の列及び開口部の前記第2の列は、互いから前記交連タブ部分の反対側にある付記項13に記載の人工弁。
[付記項15]
前記交連部取付アセンブリは、
前記第1の弁尖の前記交連タブ部分を前記支持部材にクランプするように構成されている第1の補強部材と、
前記第2の弁尖の前記交連タブ部分を前記支持部材にクランプするように構成されている第2の補強部材とをさらに備える付記項13又は付記項14に記載の人工弁。
[付記項16]
前記第1の補強部材は前記支持部材の開口部の前記第1の列にアライメントされた開口部の列を備え、
前記第2の補強部材は前記支持部材の開口部の前記第2の列にアライメントされた開口部の列を備える付記項15に記載の人工弁。
[付記項17]
前記支持部材は、前記交連部取付アセンブリを適所に保持するために前記第1の支柱部材と係合するように構成される付記項15又は付記項16に記載の人工弁。
[付記項18]
前記支持部材は、前記交連タブ部分を貫通する複数の返しを備え、
前記第1の支柱部材は、前記返しを受け入れるように構成されている複数の開口部を備える付記項10から17のいずれか一項に記載の人工弁。
[付記項19]
前記フレームは、機械的拡張可能フレームであり、
前記支柱部材は、前記フレームを機械的に拡張し、折り重ねるように構成されているアクチュエータコンポーネントを備える付記項10から18のいずれか一項に記載の人工弁。
[付記項20]
前記支持部材の少なくとも一部は、可撓性材料を含み、前記支持部材は、前記交連タブ部分が貫通する中央開口部を備える付記項10から19のいずれか一項に記載の人工弁。
[付記項21]
前記支持部材は、前記交連タブ部分が貫通する中央開口部を備え、前記支持部材は、前記交連タブ部分を前記中央開口部内にクランプするように構成される付記項10から20のいずれか一項に記載の人工弁。
[付記項22]
前記支持部材は、弛緩状態と曲げ状態との間で、前記フレームの中心長手方向軸に関して、外向き径方向に曲がるように構成され、前記中央開口部の幅は、前記支持部材が曲げ状態にあるときにより小さい付記項20又は付記項21に記載の人工弁。
[付記項23]
前記支持部材は、それが前記第1の支柱部材に固定されているときに前記曲げ状態にあり、前記中央開口部の内縁は、前記支持部材が前記曲げ状態にあるときにその中に配置構成されている交連タブ部分に対してクランプ力を及ぼすように構成される付記項22に記載の人工弁。
[付記項24]
前記支持部材は、曲げ状態と、解放され曲げられていない状態との間で前記支持部材の中心長手方向軸の周りに曲がるように構成され、前記支持部材が前記曲げ状態にあるとき、前記中央開口部の幅は、より広い第1の幅であり、前記支持部材が解放されて曲げられていない状態にあるとき、前記中央開口部の前記幅は、より狭い第2の幅であり、前記中央開口部の側縁は、その中に配置構成されている前記交連タブ部分の一部に対して力を及ぼす付記項20又は付記項21に記載の人工弁。
[付記項25]
前記支持部材の前記中央開口部は、前記支持部材の2つの側部によって画成され、前記2つの側部は前記中央開口部の対向する側に配置構成され、前記中央開口部の幅は、その側縁の間に定められ、前記2つの側部の内側部分は、前記側縁のうちそれぞれの側縁に隣接して配置構成され、前記交連タブ部分が中央窓内に配置構成されたときに、前記内側部分は、径方向外向きに曲げられ、前記交連タブ部分に対して付勢される付記項20又は付記項21に記載の人工弁。
[付記項26]
前記支持部材は、前記交連タブ部分が貫通する中央開口部を備え、前記中央開口部は、中心長手方向部分と、その両端で前記中心長手方向部分に対して垂直に延在する2つのスロットとを有するI字形である付記項10、11、及び13から25のいずれか一項に記載の人工弁。
[付記項27]
前記支持部材は、前記交連タブ部分が貫通する中央開口部と前記中央開口部のいずれかの側に配置構成されている複数の開口部とを備え、前記交連部取付アセンブリは、1つ又は複数の弾性的変形可能な取付部材を介して前記第1の支柱部材に固定され、前記1つ又は複数の弾性変形可能な取付部材の各々は、複数の前記開口部のうち2つの対向して配置構成されている開口部を貫通し、アクチュエータ部材の外側の周りをループし、前記アクチュエータ部材の前記外側の表面内に陥凹している1つ又は複数のチャネル内に配置構成されている端部を有する付記項10、11、及び19から26のいずれか一項に記載の人工弁。
[付記項28]
前記フレームに接続されている内側スカートをさらに備え、前記弁尖の先端縁部分は、前記内側スカートに取り付けられる付記項10から27のいずれか一項に記載の人工弁。
[付記項29]
人工弁であって、
複数の相互接続されたストラット部材を含む環状のフレームであって、前記フレームは折り重ねられた構成に径方向に折り重ね可能であり、且つ、拡張された構成に径方向に拡張可能であり、前記フレームは流入端と流出端とを有する、環状の前記フレームと、
前記フレーム内に位置する複数の弁尖であって、各弁尖は前記弁尖の反対側にある対向する交連タブ部分を含み、各交連タブ部分は隣接する弁尖の隣接する交連タブ部分と対になって少なくとも1つの交連部を形成する、複数の弁尖と、
前記フレームの内側表面に装着される複数の支柱部材であって、各支柱部材は互いから離間する保持部材の対を備え前記フレームの前記流出端の方へ延在する、複数の支柱部材とを備え、
少なくとも1つの前記交連部の前記弁尖の前記交連タブ部分は、少なくとも1つの前記交連部を形成するために複数の前記支柱部材の第1の支柱部材の前記保持部材の間に挿入される人工弁。
[付記項30]
前記支柱部材は、前記保持部材を受け入れるように構成されている開口部を備える付記項29に記載の人工弁。
[付記項31]
少なくとも1つの前記交連部の前記弁尖の前記交連タブ部分に少なくとも部分的に巻き付けられ、固定されている布製保護部材をさらに備える付記項29又は付記項30に記載の人工弁。
[付記項32]
前記布製保護部材は、前記第1の支柱部材の前記保持部材の周りに巻き付けられる付記項31に記載の人工弁。
[付記項33]
前記布製保護部材は、前記第1の支柱部材の周りに延在する付記項31又は付記項32に記載の人工弁。
[付記項34]
前記保持部材を前記第1の支柱部材の方へ付勢し少なくとも1つの前記交連部の前記弁尖を把持するために前記第1の支柱部材の前記保持部材の周りに延在する紐部材をさらに備える付記項29から33のいずれか一項に記載の人工弁。
[付記項35]
前記フレームは、機械的拡張可能フレームであり、
前記支柱部材は、前記フレームを機械的に拡張し、折り重ねるように構成されているアクチュエータコンポーネントを備える付記項29から34のいずれか一項に記載の人工弁。
[付記項36]
前記フレームに接続されている内側スカートをさらに備え、前記弁尖の先端縁部分は、前記内側スカートに取り付けられる付記項29から35のいずれか一項に記載の人工弁。
[付記項37]
人工弁であって、
複数の相互接続されたストラット部材を含む環状のフレームであって、前記フレームは折り重ねられた構成に径方向に折り重ね可能であり、拡張された構成に径方向に拡張可能である、環状の前記フレームと、
前記フレーム内に位置する複数の弁尖であって、各弁尖は前記弁尖の反対側にある対向する交連タブ部分を含み、各交連タブ部分は隣接する弁尖の隣接する交連タブ部分と対になって少なくとも1つの交連部を形成する、複数の弁尖と、
前記フレームの内側表面に装着される複数の支柱部材とを備え、
少なくとも1つの前記交連部は、交連部取付アセンブリを備え、前記交連部取付アセンブリは前記交連タブ部分が支持部材の中央開口部を貫通するように前記交連タブ部分の周りに少なくとも部分的に配設されている前記支持部材を備え、
前記支持部材の少なくとも一部は、可撓性材料を含み、前記フレームの中心長手方向軸に関して径方向内向き又は外向きの方向に曲がるように構成され、
前記交連部取付アセンブリは、複数の前記支柱部材のうち第1の支柱部材に固定され、
前記中央開口部は、その中に配置構成されている交連タブ部に対してクランプ力を印加するように構成される人工弁。
[付記項38]
前記支持部材は、弛緩状態から曲げ状態へ、前記中心長手方向軸に関して、外向き径方向に曲がるように構成され、前記支持部材は、それが第1の部材に固定されているときに前記曲げ状態にあり、前記中央開口部の内縁は、前記支持部材が前記曲げ状態にあるときに、前記弛緩状態と比較してより接近して一緒に配置構成され、その中に配置構成されている前記交連タブ部分に対して前記クランプ力を印加する付記項37に記載の人工弁。
[付記項39]
前記支持部材の前記中央開口部は、前記支持部材の2つの側部によって画成され、前記2つの側部は前記中央開口部の対向する側に配置構成され、前記中央開口部の前記内縁の幅は、径方向では、前記2つの側部の残りの部分よりも広い付記項38に記載の人工弁。
[付記項40]
前記支持部材は、曲げ状態と解放状態との間で前記支持部材の中心長手方向軸の周りに曲がるように構成され、前記支持部材の前記中心長手方向軸は前記フレームの前記中心長手方向軸と平行に配置構成され、前記支持部材が前記曲げ状態にあるとき、前記中央開口部の幅は、より広い第1の幅であり、前記支持部材が解放状態にあるとき、前記中央開口部の前記幅は、より狭い第2の幅であり、前記中央開口部の側縁は、その中に配置構成されている前記交連タブ部分に対してクランプ力を印加する付記項37に記載の人工弁。
[付記項41]
前記支持部材は、前記支持部材が前記第1の支柱部材に固定されているときに前記解放状態にある付記項40に記載の人工弁。
[付記項42]
前記支持部材は、塑性的変形可能材料を含む付記項40及び41のいずれか一項に記載の人工弁。
[付記項43]
前記支持部材の前記中央開口部は、前記支持部材の2つの側部によって画成され、前記2つの側部は前記中央開口部の対向する側に配置構成され、前記中央開口部の幅は、その側縁の間に定められ、前記2つの側部の内側部分は、前記側縁のうちそれぞれの側縁に隣接して配置構成され、前記内側部分は、径方向外向きの方向に、力が印加されたことに応答して径方向外向きの方向に曲がるように構成される付記項37に記載の人工弁。
[付記項44]
前記交連タブ部分が中央窓内に配置構成されたときに、前記内側部分は、径方向外向きに曲げられ、前記交連タブ部分に対して付勢され、前記クランプ力を前記交連タブ部分に対して印加する付記項43に記載の人工弁。
[付記項45]
前記フレームは、機械的拡張可能フレームであり、
前記支柱部材は、前記フレームを機械的に拡張し、折り重ねるように構成されているアクチュエータコンポーネントを備える付記項37から44のいずれか一項に記載の人工弁。
[付記項46]
前記フレームに接続されている内側スカートをさらに備え、前記弁尖の先端縁部分は、前記内側スカートに取り付けられる付記項37から45のいずれか一項に記載の人工弁。
[付記項47]
人工弁の環状のフレームに交連部取付アセンブリを組み立てるための方法であって、
第1の弁尖の第1の交連タブと第2の弁尖の第2の交連タブとを対にするステップであって、前記第1の弁尖及び前記第2の弁尖は、前記フレーム内に隣接して配置構成されるように構成され、各弁尖は前記弁尖の反対側に配置構成されている対向する交連タブを含む、ステップと、
前記対になった第1の交連タブ及び第2の交連タブを支持部材の中央開口部内に挿入し、通すステップであって、前記対になった第1の交連タブ及び第2の交連タブの端部は、前記支持部材の第1の側から外向きに延在する、ステップと、
1つ又は複数の取付部材を、それぞれ、前記支持部材の開口の1つ又は複数のセットに通すステップであって、開口の各セットは、前記中央開口部のいずれかの側に配置構成されている開口を含む、ステップと、前記支持部材の前記第1の側から外向きに延在する1つ又は複数のループを形成するステップであって、前記1つ又は複数のループは前記フレームのアクチュエータコンポーネントの外径よりも大きい直径を有し、前記アクチュエータコンポーネントは前記支持部材を受け入れ前記支持部材に結合するように適合されている、ステップと、
前記支持部材が前記1つ又は複数のループを貫通するように前記支持部材及び前記アクチュエータコンポーネントを軸方向にアライメントするステップであって、前記1つ又は複数のループは前記アクチュエータコンポーネントの外側にある対応する周方向に延在するチャネルに合わせて整列し、前記対になった第1の交連タブ及び第2の交連タブの前記端部は前記支持部材と前記アクチュエータコンポーネントの内側との間に配置構成される、ステップと、
前記対応する周方向に延在するチャネル内で、前記1つ又は複数のループが前記アクチュエータコンポーネントの周りを締め付けるように前記1つ又は複数の取付部材を締め付けるステップと、
各取付部材について、
前記取付部材の自由端を一緒に配置構成するステップと、
さらに、前記自由端を、前記アクチュエータコンポーネントの外側表面に配置構成されている軸方向に延在する中央チャネル内に配置構成するステップとを含む方法。
[付記項48]
前記1つ又は複数の取付部材は、弾性的変形可能である付記項47に記載の方法。
[付記項49]
前記1つ又は複数の取付部材は、互いから離間する2つの取付部材を含み、前記周方向に延在するチャネルは、上側チャネル及び下側チャネルを含み、前記軸方向に延在する中央チャネルは、前記上側チャネルと前記下側チャネルとの間に延在する付記項47から48のいずれか一項に記載の方法。
[付記項50]
前記取付部材の前記自由端を一緒に配置構成するステップは、前記自由端を一緒に捩じり、捩じられた前記自由端を前記軸方向に延在する中央チャネル内に配置構成するステップを含む付記項47から49のいずれか一項に記載の方法。
[付記項51]
前記取付部材の前記自由端を一緒に配置構成するステップは、前記自由端を互いに隣接して位置決めするステップと、前記隣接して配置構成されている自由端を前記軸方向に延在する中央チャネル内に楔のように押し込むステップとを含む付記項47から49のいずれか一項に記載の方法。
[付記項52]
前記対になった第1の交連タブ及び第2の交連タブの前記端部を、前記中央開口部のいずれかの側で、前記支持部材の前記第1の側に沿って横に延在するように前記支持部材の前記第1の側の上に折り重ねるステップをさらに含み、前記1つ又は複数の取付部材を前記支持部材の開口の前記1つ又は複数のセットに通した後、前記1つ又は複数の取付部材を前記対になった第1の交連タブ及び第2の交連タブの前記折り重ねられた端部にさらに通して前記第1の交連タブ及び前記第2の交連タブを前記支持部材に固定するステップをさらに含む付記項47から51のいずれか一項に記載の方法。
[付記項53]
前記1つ又は複数の取付部材は、金属線である付記項47から52のいずれか一項に記載の方法。
[付記項54]
人工弁であって、
複数の相互接続されたストラット部材を含む環状のフレームであって、前記フレームは折り重ねられた構成に径方向に折り重ね可能であり、拡張された構成に径方向に拡張可能である、環状のフレームと、
フレーム内に位置する複数の弁尖であって、各弁尖は前記弁尖の反対側にある対向する交連タブ部分を含み、各交連タブ部分は隣接する弁尖の隣接する交連タブ部分と対になって少なくとも1つの交連部を形成する、複数の弁尖と、
前記フレームの内側表面に装着される複数の支柱部材であって、各支柱部材は
前記フレームの中心長手方向軸に面しており、交連受け入れ部を備える内側と、
前記フレームの前記内側表面に面し、外側の表面内に陥凹している複数のチャネルを備える前記外側とを備える、支柱部材とを具備し、
少なくとも1つの前記交連部は、交連部取付アセンブリを備え、前記交連部取付アセンブリは
支持部材であって、前記交連タブ部分の周りに配設され、前記交連タブ部分は前記支持部材の中央開口部を貫通し、前記支持部材の外側の周りに折り重ねられ、前記支持部材は前記支持部材に沿って軸方向に離間する開口の複数のセットを備え、各セットは前記中央開口部のいずれかの側に配置構成されている1つの開口を備える、支持部材と、
開口の複数の前記セットのうち開口の1つのセットを貫通し、支持部材の外側から外向きに延在するループを形成する少なくとも1つの取付部材とを備え、
前記交連部取付アセンブリは、前記交連タブ部分が第1の支柱部材の前記交連受容部分に対して位置決めされ、少なくとも1つの前記取付部材の前記ループが前記第1の支柱部材の複数の前記チャネルの周方向に延在するチャネルに対して締め付けられ、その中に配置構成されるように、複数の前記支柱部材のうち前記第1の支柱部材に固定される人工弁。
[付記項55]
前記ループから延在する少なくとも1つの前記取付部材の端部は、一緒に捩じられ、複数の前記チャネルの軸方向に延在するチャネル内に配置構成される付記項54に記載の人工弁。
[付記項56]
少なくとも1つの取付部材は、弾性的変形可能材料を含む付記項1から55のいずれか一項に記載の人工弁。
[付記項57]
少なくとも1つの取付部材は、金属線を含む付記項1から56のいずれか一項に記載の人工弁。
[付記項58]
少なくとも1つの取付部材は、開口の複数のセットのうち開口の第1のセットを貫通する第1の取付部材と、開口の複数の前記セットのうち開口の第2のセットを貫通する第2の取付部材とを含み、開口の前記第1のセット及び開口の前記第2のセットは中心長手方向軸に関して軸方向に互いから離間する付記項1から57のいずれか一項に記載の人工弁。
[付記項59]
複数のチャネルは、前記第1の取付部材のループを受け入れるように構成されている第1の周方向に延在するチャネルと、前記第2の取付部材のループを受け入れるように構成されている第2の周方向に延在するチャネルとを含む付記項58に記載の人工弁。
[付記項60]
複数の前記チャネルは、前記第1の周方向に延在するチャネルと前記第2の周方向に延在するチャネルとの間で、前記軸方向に延在する中央チャネルをさらに含み、前記第1の取付部材の第1の端部は、一緒に捩じられて、前記中央チャネル内に配置構成され、前記第2の取付部材の第2の端部は、一緒に捩じられて、前記中央チャネル内に配置構成される付記項59に記載の人工弁。
[付記項61]
前記フレームは、機械的拡張可能フレームであり、
支柱部材は、前記フレームを機械的に拡張し、折り重ねるように構成されているアクチュエータコンポーネントを備える付記項1から60のいずれか一項に記載の人工弁。
[付記項62]
各支柱部材の内側及び外側は、アクチュエータコンポーネントに配置構成され、前記アクチュエータコンポーネントは、前記フレームのアクチュエータアセンブリの外側ハウジングである付記項61に記載の人工弁。
[付記項63]
複数の相互接続されたストラット部材は、前記ストラット部材が互いに重なり合う場所に配置されているヒンジによって互いに枢動可能に結合され、前記ヒンジは、前記フレームが拡張するか、又は収縮するときに前記ストラット部材が互いに関して相対的に枢動することを可能にするように構成される付記項61に記載の人工弁。
[付記項64]
前記フレームに接続されている内側スカートをさらに備え、前記弁尖の先端縁部分は、前記内側スカートに取り付けられる付記項1から63のいずれか一項に記載の人工弁。
[付記項65]
人工弁の環状のフレームに交連部取付アセンブリを組み立てるための方法であって、
第1の弁尖の第1の交連タブと第2の弁尖の第2の交連タブとを対にするステップであって、前記第1の弁尖及び前記第2の弁尖は、前記フレーム内に隣接して配置構成されるように構成され、各弁尖は前記弁尖の反対側に配置構成されている対向する交連タブを含む、ステップと、
前記対になった第1の交連タブ及び第2の交連タブを弛緩状態にある支持部材の中央開口部内に挿入し、通すステップであって、前記中央開口部は、前記支持部材の2つの側部の間に画成され、前記2つの側部は、前記中央開口部の対向する側に配置構成される、ステップと、
支柱部材を前記フレームの内側表面に装着されている前記支柱部材に固定するステップと、
前記支持部材が前記支柱部材に固定されるときに、前記支持部材の前記2つの側部のうち各々を外向き径方向に、前記支柱部材の方へ曲げ、前記中央開口部の内縁を互いの方へ移動してその中に配置構成されている前記第1の交連タブ及び前記第2の交連タブの部分にクランプ力を加えるステップであって、前記径方向は前記環状のフレームの中心長手方向軸に対して相対的である、ステップとを含む方法。
[付記項66]
固定する前記ステップは、前記支持部材の前記側部が前記弛緩状態から曲げ状態に曲がることを引き起こし、前記曲げ状態では、前記側部は前記支柱部材に向かって又は前記支柱部材の周りで曲がり、前記中央開口部の幅が前記弛緩状態から減少する付記項65に記載の方法。
[付記項67]
前記側部それぞれは、複数の開口部を備え、固定する前記ステップは、1つ又は複数の縫合糸を各側部の少なくとも一方の側部開口部に通し、前記支柱部材まで伸長させるステップと、前記縫合糸を前記支柱部材に又は前記支柱部材の周りに締め付けるステップとを含む付記項65から66のいずれか一項に記載の方法。
[付記項68]
前記支柱部材は、前記フレームの前記内側表面に装着されている複数の支柱部材のうち1つである付記項65から67のいずれか一項に記載の方法。
[付記項69]
前記中央開口部の前記内縁の幅は、径方向では、前記2つの側部の残りの部分よりも広い付記項65から68のいずれか一項に記載の方法。
[付記項70]
人工弁の環状のフレームに交連部取付アセンブリを組み立てるための方法であって、
支持部材を、前記支持部材の中心長手方向軸の周りで、前記フレームの中心長手方向軸に関して相対的に、径方向に曲げるステップであって、前記支持部材は、前記支持部材の2つの側部の間に画成される中央開口部を備える、ステップと、
第1の弁尖の第1の交連タブと第2の弁尖の第2の交連タブとを対にするステップであって、前記第1の弁尖及び前記第2の弁尖は、前記フレーム内に隣接して配置構成されるように構成され、各弁尖は前記弁尖の反対側に配置構成されている対向する交連タブを含む、ステップと、
前記対になった第1の交連タブ及び第2の交連タブを前記支持部材の前記中央開口部内に挿入し、通すステップと、
前記支持部材をその曲げ状態から、曲げる前に前記支持部材が取っていた非変形状態の方へ逆戻りするように解放するステップとを含む方法。
[付記項71]
曲げる前記ステップは、前記中央開口部の幅を広げるステップを含み、解放する前記ステップは、前記中央開口部の前記幅を狭めるステップを含む付記項70に記載の方法。
[付記項72]
解放する前記ステップは、前記中央開口部の側縁が、前記中央開口部内に配置構成されている前記第1の交連タブ及び前記第2の交連タブの部分に対してクランプ力を及ぼすように前記中央開口部の幅を狭めるステップを含む付記項65から71のいずれか一項に記載の方法。
[付記項73]
曲げる前記ステップは、前記支持部材の前記2つの側部を互いの方へ曲げるステップを含む付記項65から72のいずれか一項に記載の方法。
[付記項74]
曲げる前記ステップは、印加された力を介して前記支持部材を曲げ状態に弾性的に曲げるステップを含み、解放する前記ステップは、前記支持部材がその非変形状態を再び取るように前記印加された力を取り除くステップを含む付記項65から73のいずれか一項に記載の方法。
[付記項75]
曲げる前記ステップは、前記支持部材を曲げ状態に塑性変形するステップを含み、解放する前記ステップは、前記支持部材をその非変形状態に戻すように塑性変形するステップを含む付記項70から73のいずれか一項に記載の方法。
[付記項76]
前記中央開口部を貫通する前記第1の交連タブ及び前記第2の交連タブの端部を前記支持部材の径方向外向きに面する側の周りに折り重ねるステップと、前記第1の交連タブ及び前記第2の交連タブの前記端部が前記支持部材と支柱部材との間に配置構成されるように前記支持部材を前記フレームの内側表面上に装着されている前記支柱部材に固定するステップとをさらに含む付記項65から75のいずれか一項に記載の方法。
[付記項77]
人工弁の環状のフレームに交連部取付アセンブリを組み立てるための方法であって、
第1の弁尖の第1の交連タブと第2の弁尖の第2の交連タブとを対にするステップであって、前記第1の弁尖及び前記第2の弁尖は、前記フレーム内に隣接して配置構成されるように構成され、各弁尖は前記弁尖の反対側に配置構成されている対向する交連タブを含む、ステップと、
前記対になった第1の交連タブ及び第2の交連タブを支持部材の中央開口部内に挿入し、通し、前記支持部材の側部の内側部分が、挿入する前記ステップと同じ方向に、径方向外向きに曲がることを引き起こすステップであって、前記中央開口部は、2つの前記側部の間に画成され、前記側部の前記内側部分は、前記中央開口部に隣接して配置構成される、ステップと、
前記対になった第1の交連タブ及び第2の交連タブが前記中央開口部内に配置構成され、もはや前記中央開口部を通して挿入されなくなった後、前記内側部分が弛緩し、前記第1の交連タブ及び前記第2の交連タブの前記内側部分を圧迫することによって前記中央開口部内に配置構成されている前記第1の交連タブ及び前記第2の交連タブの前記内側部分に対してクランプ力を印加するステップとを含む方法。
[付記項78]
前記中央開口部の幅は、前記中央開口部の側縁の間で定められ、2つの前記側部の前記内側部分は、前記側縁のそれぞれの側縁に隣接して配置構成される付記項77に記載の方法。
[付記項79]
前記挿入中に、内側部分は、前記第1の交連タブ及び前記第2の交連タブを前記中央開口部に押し通す径方向外向きの力が取り除かれた後、前記挿入後よりも大きい程度で径方向外向きに曲げられる付記項65から78のいずれか一項に記載の方法。
[付記項80]
挿入する前記ステップにおいて、前記側部の残っている外側部分が前記挿入によって相対的に曲げられないままである間に前記支持部材の前記側部の内側部分を前記挿入と同じ方向に曲げるステップをさらに含む付記項65から79のいずれか一項に記載の方法。
[付記項81]
挿入する前記ステップとクランプ力を印加する前記ステップの後に、前記支持部材を前記フレームの支柱部材に取り付けるステップをさらに含み、取り付ける前記ステップの間及び前記取り付ける前記ステップの後に前記第1の交連タブ及び前記第2の交連タブの内側部分に対して前記クランプ力を印加し続けるステップをさらに含む付記項65から80のいずれか一項に記載の方法。
[付記項82]
人工弁の環状のフレームに交連部取付アセンブリを組み立てるための方法であって、
1つ又は複数のワイヤを前記交連部取付アセンブリの支持部材に取り付けるステップであって、前記支持部材は交連タブが前記支持部材の中央開口部を貫通するように弁尖の対の前記交連タブの対の周りに少なくとも部分的に配設され、前記交連タブの前記対の各交連タブは、弁尖の前記対の異なる弁尖の一部であり、弁尖の前記対は前記フレーム内に隣接して配置構成される、ステップと、
前記支持部材を前記フレームの支柱部材の内側に配置構成されている交連受容部分に対して位置決めするステップと、
前記1つ又は複数のワイヤを前記支柱部材の外側の周り及び外側に対して曲げて締め付け、前記交連部取付アセンブリを前記支柱部材に固定するステップとを含む方法。
[付記項83]
前記支柱部材は、前記フレームを機械的に拡張し、折り重ねるように構成されているアクチュエータコンポーネントを備える付記項82に記載の方法。
[付記項84]
アクチュエータコンポーネントの外側の周りで、及び外側に対して、1つ又は複数のワイヤを曲げて締める前記ステップは、1つ又は複数の前記ワイヤの自由端を前記フレームの中心長手方向軸に関して径方向外向きに、支柱部材の前記外側から離れるように引っ張り、前記支持部材から延在し、前記支柱部材の周りにある前記1つ又は複数のワイヤのループを前記支柱部材の前記外側に対して締め付けるステップを含む付記項65から83のいずれか一項に記載の方法。
[付記項85]
曲げる前記ステップと締め付ける前記ステップの後に、1つ又は前記複数のワイヤの各々の前記自由端を一緒に捩じるステップと、前記捩じられた自由端を前記支柱部材の前記外側の方へ曲げて、捩じられた前記自由端を前記支柱部材の前記外側に対して位置決めするステップをさらに含む付記項84に記載の方法。
[付記項86]
捩じられた前記自由端を中に保持するように前記捩じられた自由端を前記支柱部材の前記外側の表面内に陥凹している対応するチャネル内に位置決めするステップをさらに含む付記項85に記載の方法。
[付記項87]
前記中央開口部を貫通する交連タブの対の端部を前記支持部材の径方向外向きに面する側の周りに折り重ねるステップと、前記支持部材を支柱部材の交連受容部分に対して位置決めする前記ステップにおいて前記支持部材と前記支持部材の前記交連受容部分との間に交連タブの対の端部を配置構成するステップとをさらに含む付記項65から86のいずれか一項に記載の方法。
[付記項88]
人工弁であって、
複数の相互接続されたストラット部材を含む環状のフレームであって、前記フレームは折り重ねられた構成に径方向に折り重ね可能であり、拡張された構成に径方向に拡張可能である、環状のフレームと、
前記フレーム内に位置する複数の弁尖であって、各弁尖は前記弁尖の反対側にある対向する交連タブを含み、各交連タブは隣接する弁尖の隣接する交連タブと対になって少なくとも1つの交連部を形成する、複数の弁尖と、
前記フレームの内側表面に装着される複数の支柱部材であって、各支柱部材は
前記フレームの中心長手方向軸に面しており、交連受け入れ部を備える内側と、
前記フレームの前記内側表面に面する外側とを備える、複数の支柱部材とを具備し、
少なくとも1つの前記交連部は、交連部取付アセンブリを備え、前記交連部取付アセンブリは
支持部材であって、前記対になっている交連タブの周りに、前記交連タブが前記支持部材の中央開口部を貫通するように配設される、支持部材と、
前記支持部材に取り付けられ、前記支持部材の外側から外向きに延在する少なくとも1つのワイヤとを備え、
前記交連部取付アセンブリは、前記支持部材の前記外側が第1の支柱部材の交連受容部分に対して位置決めされ、少なくとも1つの前記ワイヤが前記第1の支柱部材の前記外側の周りで曲げられ、前記外側に対して締め付けられるように少なくとも1つの前記ワイヤを介して複数の前記支柱部材のうち前記第1の支柱部材に固定される人工弁。
[付記項89]
前記交連タブの端部は、前記支持部材の前記外側の周りで折り重ねられ、前記交連タブの前記折り重ねられた端部は、前記第1の支柱部材の前記交連受容部分と前記支持部材の前記外側との間に配置構成される付記項88に記載の人工弁。
[付記項90]
前記支持部材は、前記支持部材に沿って軸方向に離間する開口の複数のセットを備え、各セットは前記中央開口部のいずれかの側に配置構成されている1つの開口を含み、少なくとも1つの前記ワイヤは、開口の複数の前記セットのうち開口の1つのセットを貫通する付記項88から89のいずれか一項に記載の人工弁。
[付記項91]
少なくとも1つの前記ワイヤの自由端は一緒に位置決めされ、前記第1の支柱部材の前記外側内に陥凹している1つ又は複数のチャネル内に配置構成される付記項88から90のいずれか一項に記載の人工弁。
[付記項92]
複数の相互接続された前記ストラット部材は、前記ストラット部材が互いに重なり合う場所に配置されているヒンジによって互いに枢動可能に結合され、前記ヒンジは、前記フレームが拡張するか、又は収縮するときに前記ストラット部材が互いに関して相対的に枢動することを可能にするように構成される付記項88から91のいずれか一項に記載の人工弁。
[付記項93]
前記フレームに接続されている内側スカートをさらに備え、前記弁尖の先端縁部分は、前記内側スカートに取り付けられる付記項88から92のいずれか一項に記載の人工弁。
【図面の簡単な説明】
【0096】
図1】一実施形態による、機械的拡張可能人工弁の斜視図である。
図2A】機械的拡張可能人工弁の別の実施形態の斜視図である。
図2B図2Aの人工弁のベアフレームの側面図である。
図3】一実施形態による、人工弁弁尖の平面図である。
図4】支持部材及び複数の補強部材を含む交連部取付アセンブリの一実施形態の斜視図である。
図5】人工弁のアクチュエータコンポーネントに結合されている図4の交連部取付アセンブリの上面図である。
図6】支持部材が開口部の中央列を備える交連部取付アセンブリの別の実施形態の斜視図である。
図7図6の交連部取付アセンブリの断面上面図である。
図8】弁尖が支持部材の開口部を貫通する交連部取付アセンブリの別の実施形態の斜視図である。
図9図8の支持部材の斜視図である。
図10】支持部材がU字形部材を備える交連部取付アセンブリの別の実施形態の斜視図である。
図11】支持部材と、弁尖を支持部材にクランプするように構成されている補強部材とを備える交連部取付アセンブリの別の実施形態の斜視図である。
図12図11の交連部取付アセンブリの別の実施形態の斜視図である。
図13】アクチュエータ部材の外側パネルとして構成されている支持部材を含む交連部取付アセンブリの別の実施形態の斜視図である。
図14】支持部材が返しを備える交連部取付アセンブリで使用するための支持部材及びアクチュエータコンポーネントの別の実施形態の斜視図である。
図15図14の支持部材及びアクチュエータコンポーネントを組み込んでいる交連部取付アセンブリの断面図である。
図16】保持部材を含むアクチュエータ部材の別の実施形態の斜視図である。
図17図16のアクチュエータコンポーネントに取り付けられている交連部取付アセンブリを例示する図16の平面17-17に沿って取られた断面図である。
図18】組み立て時の図17の交連部取付アセンブリの斜視図である。
図19】交連部取付アセンブリのための支持部材の別の実施形態の断面図であり、支持部材は、支持部材の中央開口部内に配置構成されている交連タブの対を曲げてクランプ力を印加するように構成されている。
図20】I字形の中央開口部を有する交連部取付アセンブリ用の支持部材の別の実施形態の斜視図である。
図21図20の支持部材の断面図である。
図22】交連部取付アセンブリのための可撓性支持部材の一実施形態の斜視図である。
図23】曲げ状態にある図22の支持部材の断面図である。
図24】曲げられていない弛緩状態にある図22の支持部材の断面図である。
図25】交連部取付アセンブリのための少なくとも部分的に可撓性を有する支持部材の別の実施形態の斜視図であり、支持部材は曲げられるように構成されている中央開口部の周りの側部を有する。
図26】曲げの3つの異なる状態にある図25の支持部材の断面図である。
図27図25の支持部材の断面図であり、側部の内側部分は径方向外側に曲げられ、交連部取付アセンブリの交連タブの対に対して付勢されている。
図28】交連部取付アセンブリのための支持部材の一実施形態の斜視図である。
図29図28の支持部材と結合するように構成されている、人工弁のフレームのアクチュエータコンポーネントの実施形態の内側の斜視図である。
図30図29のアクチュエータコンポーネントの外側の斜視図である。
図31図28の支持部材の中央開口部を貫通する隣接して配置構成されている弁尖の交連タブの対の斜視図である。
図32図28の支持部材の上側開口部及び下側開口部を貫通する2つの可撓性取付部材の斜視図である。
図33図32のアセンブリの上面図であり、支持部材の開口部を貫通する第1の取付部材を例示している。
図34図32及び図33に示されているように、図28のアクチュエータコンポーネントを支持部材に固定されている取付部材のループに通すことを含む、交連部取付アセンブリを組み立てる段階の斜視図である。
図35】支持部材がアクチュエータコンポーネントの内側に当たるように配置構成されている、図34の交連部取付アセンブリの上面図である。
図36】各取付部材の端部を一緒に締め付けて固定し、固定された端部をアクチュエータコンポーネントのチャネル内に配置構成することを含む、図34の交連部取付アセンブリを組み立てる別の段階の上面図である。
図37】締め付けられて固定された状態にある、図34の交連部取付アセンブリの上面図である。
図38】締め付けられて固定された状態にある、図34の交連部取付アセンブリの外側の詳細図である。
図39図34の交連部取付アセンブリのうち3つの交連部取付アセンブリを備えるフレームを含む人工弁の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0097】
幾つかの態様において、本開示は、交連部を形成するための、及び交連部を人工弁のフレームに取り付けることを補助するための、本明細書において「交連部取付アセンブリ」と称される、弁尖サブアセンブリを含む人工弁に関する。幾つかの実施形態において、交連部取付アセンブリは、弁尖の交連タブ部分が固定されて事前組み立て済み交連部を形成する支持部材を含むことができる。支持部材は、次いで、フレームの内側に配設されている支柱部材、アクチュエータコンポーネントなど、フレームに固定することができる。幾つかの実施形態において、支持部材は、縫合又は他の手段によって弁尖が固定され得る複数の開口部を備えることができる。交連部取付アセンブリは、支持部材が弁尖の径方向内向きに(人工弁の中心長手方向軸に関して)配置構成されているか、又は支持部材が弁尖とフレームとの間に配設されている、フレームに取り付けるように構成され得る。幾つかの実施形態において、支持部材は、フレームの支柱部材の外部パネル又はカバー部材として構成され得る。交連部取付アセンブリの幾つかの構成は、支持部材と補強部材との間に弁尖を固定することができる、又は弁尖を支持部材にクランプするように構成され得る、補強部材を備えることができる。さらに他の実施形態では、支柱部材は、外向きに延在する保持部材を含むことができ、弁尖は、保持部材と支柱部材の本体部との間に挿入され、交連部を形成することができる。
【0098】
幾つかの実施形態において、支持部材の全部又は一部は、可撓性材料を含み、支持部材を通して弁尖の伸長をより容易にすることを可能にし、及び/又は支持部材内で弁尖をより確実に一緒にクランプするために、径方向外向き又は内向きに曲がるように構成され得る。
【0099】
幾つかの実施形態において、交連部取付アセンブリは、支持部材の開口部を貫通しアクチュエータコンポーネントの周りに延在することができる1つ又は複数の可撓性取付部材を介して、人工弁のフレーム又は他のフレームコンポーネントのアクチュエータコンポーネントに取り付けられている支持部材を備えることができる。幾つかの実施形態において、可撓性取付部材は、変形しその変形された形状を保持するように適合されている弾性的又は塑性的に変形可能なワイヤ若しくはポリマー部材であってよい。
【0100】
図1は、一実施形態による、機械的拡張可能人工弁10を例示している。人工弁10は環状ステント又はフレーム12、及びフレーム12内に置かれフレーム12に結合されている弁尖構造体14を備え得る。フレーム12は、流入端16及び流出端18を備えることができる。弁尖構造体は、弁尖が弁尖のそれぞれの流出縁部分24が互いに接触する交連部22を形成するように大動脈弁に類似する三尖弁配置構成で折り重ねられるように配置構成されている3つの弁尖などの複数の弁尖20を備えることができる。代替的に、人工弁は、具体的用途に応じて、僧帽弁に類似する二尖弁配置構成で折り重ねられるように構成されている2つの弁尖20、又は3つより多い弁尖を備えることができる。
【0101】
フレーム12は、格子型パターンで配置構成され、人工弁の流出端18のところに複数の先端28を形成する複数の相互接続された格子ストラット26を備えることができる。ストラット26は、人工弁の流入端16のところに類似の先端28を形成することもできる。格子ストラット26は、ストラットが互いに重なり合う場所に配置されているヒンジ30によって互いに、また先端28にも、枢動可能に結合され得る。ヒンジ30は、フレーム12が人工弁10の組み立て、準備、又は埋め込みなどの際にフレーム12が拡張されるか、又は収縮するときにストラット26が互いに関して枢動することを可能にし得る。ヒンジ30は、支柱が互いに重なり合う配置でストラット26内に形成された開口を貫通するリベット又はピンを備えることができる。フレーム12並びにフレームを径方向に拡張し、折り重ねるためのデバイス及び技術に関する追加の詳細は、参照により本明細書に組み込まれている、特許文献3、特許文献4、及び特許文献5に記載されている。
【0102】
図1に例示されているように、フレーム12は、複数の支柱部材32を備え得る。例示されている構成において、支柱部材32は、フレームを径方向に拡張し、収縮させるように構成されている解放及び係止ユニット(係止アセンブリとも称される)として機能することもできるアクチュエータコンポーネントとして構成される。例示されている構成では、フレーム12は、周方向に離間する配置でフレーム12に結合されている3つのアクチュエータコンポーネント32を備えるが、フレームは、具体的用途に応じてより多くの、又はより少ないアクチュエータコンポーネントを備え得る。アクチュエータコンポーネント32の各々は、一般的に、内側チューブ状部材などの内側部材34と、内側部材34の周りに同心円状に配設されている外側チューブ状部材などの外側部材36とを備えることができる。内側部材34及び外側部材36は、参照により本明細書に組み込まれている、特許文献3、特許文献4、及び特許文献5においてさらに説明されているように、フレーム12を径方向に拡張し、収縮させる伸縮方式で互いに関して長手方向に移動可能であるものとしてよい。
【0103】
例示されている構成において、内側部材34は、フレーム12の流入端16に(例えば、ピン部材などの結合要素により)結合されている遠位端部分38を有することができる。例示されている実施形態において、内側部材34の各々は、フレームの流入端16のそれぞれの先端28のところでフレームに結合される。外側部材36は、例えば、図1に示されているような、外側部材の中間部分の、又は必要ならば、外側部材の近位端部分の、フレーム12の流出端18のところで先端28に結合され得る。
【0104】
内側部材34及び外側部材36は、完全に収縮した状態(人工弁の完全に径方向に拡張した状態に対応する)と、完全に伸長した状態(人工弁の完全に径方向に圧縮された状態に対応する)との間で互いに関して伸縮し得る。完全に伸長した状態では、内側部材34は、外側部材36から完全に伸長している。この方式で、アクチュエータコンポーネント32は、人工弁が完全に拡張されるか、又は異なる直径に部分的に拡張されることを可能にし、人工弁を部分的に又は完全に拡張された状態に保持する。
【0105】
代替的実施形態において、アクチュエータコンポーネント32は、アクチュエータのコンポーネントのうち1つを回転させることによってフレーム12を径方向に拡張し、折り重ねるように構成されているネジアクチュエータであってよい。例えば、内側部材34は、対応する外側コンポーネントの雌ネジと係合する雄ネジを有するネジとして構成され得る。本明細書において説明されているフレーム実施形態のうちどれかと組み合わせて使用することができるネジアクチュエータに関するさらなる詳細は、特許文献3において開示されている。
【0106】
図1を参照すると、人工弁10は、交連留め金又はクランプ40として構成されている複数の交連部支持要素を備え得る。例示されている構成において、人工弁は、各交連部22のところに位置決めされ、フレーム12の径方向内向きに離間されている配置において交連部の弁尖20を把持するように構成されている交連クランプ40を備える。交連クランプ40は、アクチュエータコンポーネント32の外側部材36の周りに配設され、弁動作中に流出縁部分24が接合して互いから離れる方向に移動するときに弁尖の外側部分を一緒に保持することによってフレーム内で各交連部22の弁尖を支持することができる。交連クランプ40を含む交連クランプの様々な実施形態に関するさらなる詳細は、特許文献6において開示されている。
【0107】
図2A及び図2Bは、フレーム101を含む機械的に拡張可能な人工弁100の別の実施形態を例示している。図2Bは、例示のために人工弁の他のすべてのコンポーネントが取り除かれた裸のフレーム101を示している。フレーム101は、ストラット102がヒンジ30に類似するヒンジを形成するために各ストラットの長さに沿って離間する7個の開口104を備えることを除き、フレーム10に類似しているものとしてよい。例えば、各ストラット102は、真っすぐな部分又はセグメント108によって接続される複数の丸い、湾曲した、又は円形の部分106を備えることができる。各連続するセグメント108は、特許文献3で説明されているように、先行するセグメント108に平行であるが、先行するセグメント1214から周方向にオフセットされ得る。各丸い部分106は、開口104を画成することができる。したがって、例としてストラット部材102Aを取りあげると、フレーム100の流入端110のところの丸い部分106Aは開口104Aを画成することができる。流出端112の方向でストラット102Aに沿って移動することで、部分106Bは開口104Bを画成することができ、部分106Cは開口104Cを画成することができ、部分106Dは開口104Dを画成することができ、部分106Eは開口104Eを画成することができ、部分106Fは開口104Fを画成することができ、部分106Gは流出端112のところで開口104Gを画成することができる。開口、及びそれとともに形成されるヒンジは、実質的に上で説明されているとおりに機能し、フレームが送達の場合には径方向につぶれ、治療部位にあるときに径方向に拡張されることを可能にすることができる。
【0108】
例示されている構成において、ストラット102は2つのセットで配置構成され、第1のセットはフレーム101の内側にあり、互いに周方向にオフセットされ、支柱がフレームの中心軸114の周りに螺旋状に延在するように角度を付けられ得る。図2Bの実施形態では、ストラット102B及び102Cはストラットの第1の、又は内側セットの一部である。ストラット102の第2のセットは、ストラットの第1のセットの径方向外向きに配設され得る。ストラットの第2のセットは、開口104がストラットの内側セットの開口104にアライメントするように角度を付けることができ、ストラットの第1のセットと反対の向きの螺旋で配向され得る。図2Bに例示されている実施形態において、ストラット102A及び102Dはストラットの第2の、又は外側セットの一部である。ストラット102の内側及び外側セットは、それぞれの丸い部分106がアライメントするフレームの流入先端116を形成することができ、ストラットの対向端におけるそれぞれの丸い部分がアライメントする流出先端118を形成することができる。拡張された構成において、ストラットの内側及び外側セットのストラット102は、複数のダイアモンド形状のセル又は開口部を画成することもできる。
【0109】
図2Aに示されているように、人工弁100は、アクチュエータ120に装着されている交連部22を形成する複数の弁尖20を備える。各弁尖20の先端縁部分(流入縁部分)は、縫合線124に沿った1つ又は複数の縫合糸によって内側スカート122に接続され得る。内側スカート122は、フレーム101の内側表面の全周にわたる円周内側スカートであってよい。内側スカート122は、弁傍逆流を防止するか、又は減少させるための(例えば、弁が植え込み部位に留置されたときの)封止部材として、また弁尖20の先端縁部分をフレーム101に固定するための取付表面として機能することができる。人工弁100は、フレーム101の外面の一部の周りにあり、それを覆う装着されている外側スカート(図示せず)も備えることができる。外側スカートは、自然弁輪の組織に当てて封止し、人工弁100を通り越す弁傍逆流の低減を助けることによって、封止部材として機能することができる。
【0110】
内側及び外側スカートは、様々な合成材料(例えば、PET布)又は自然組織(例えば、心膜組織)のうちどれかを含む、様々な好適な生体適合性材料のうちどれかから形成され得る。内側及び外側のスカートは、縫合糸、接着剤、溶接、及び/又はスカートをフレームに取り付けるための他の手段を使用してフレームに装着され得る。内側及び外側スカート並びに弁尖を内側スカートに組み立て、スカートをフレーム上に組み立てるための技術に関するさらなる詳細は、特許文献7、特許文献8、特許文献9、及び特許文献10において開示されている。
【0111】
追加の機械的拡張可能なフレーム及び交連部アセンブリの実施形態は、特許文献11として公開されている、特許文献12において説明されている。
【0112】
図3は、例示を目的として、平たくされた代表的な弁尖20を例示している。弁尖20は、側縁部分52及び54を有する本体部50を備えることができる。縁部分52及び54は、弁尖の全体的形状が流出縁部分24から流出縁部分24よりも短い流入縁部分56に向かって先細りになるように角度を付けられるものとしてよい。弁尖20は、本体部50の反対側から延在する交連タブ部分58及び60を備えることができる。交連タブ部分58及び60は、交連を形成するために隣接する弁尖の対応するタブ部分と係合するように、またフレームに取り付けるように構成され得る。
【0113】
図4及び図5は、一実施形態による、交連部を形成するために本明細書において説明されているフレームのいずれかと組み合わせて使用することができる交連部取付アセンブリ200の代表的な一例を示している。交連部取付アセンブリ200は、弁フレーム内に弁尖を装着する前に、2つの対になった弁尖を一緒に保持するサブアセンブリとして構成され得る。交連部取付アセンブリ200は、支持部材202を含むことができる。支持部材202は、例示されている実施形態のように、長方形のプレート、カード、若しくはボタンとして、又は円板などの丸い部材として構成され得る。
【0114】
図4を参照すると、支持部材202は、2列に配置構成されている(例えば、開口部の中心軸が直線に沿って配置構成されている)複数の開口部204を含むことができる。開口部204の列は、互いから離間されてよく、フレームの長手方向の軸の方向に延在することができる。2つの弁尖206及び208は、それぞれの交連タブ部分210及び212が支持部材202の表面に接触している状態で図示されている。より具体的には、弁尖206は折り重ねられて折り目214を形成し、弁尖208は折り重ねられて折り目216を形成する。弁尖206及び208の流出縁218及び220は、折り目214及び216の径方向内側で互いに接触している。補強部材222は折り目214に位置決めされ、補強部材224は折り目216に位置決めされ得る。
【0115】
アセンブリは、縫合糸226などの固定手段によって一緒に保持され得る。例えば、例示されている実施形態では、弁尖206の交連タブ部分210は、補強部材222、交連タブ210を通り、及び図4の左側の開口部204を順次通過する縫合糸226Aを用いて支持部材202に縫合することができる。この方式で、交連タブ部分210は、支持部材202と補強部材222との間に挟装され得る。弁尖208の交連部タブ部212は、縫合糸226Bを用いて類似の方式で支持部材202と補強部材224との間に固定され得る。幾つかの実施形態において、補強部材222は、弁動作に関連付けられている弁尖にかかる応力を低減することができる。
【0116】
図5を参照すると、交連部取付アセンブリ200は、アセンブリを、アクチュエータコンポーネント228などのフレームの交連部支持部材に固定することによって人工弁フレーム内に装着され得る。アクチュエータコンポーネント228は、例えば、図1のアクチュエータコンポーネント32の外側部材36と同様に、機械的拡張可能な人工弁のアクチュエータの外側部材であってよい。例示されている実施形態では、アクチュエータコンポーネント228は、長方形の断面を有することができるが、他の実施形態では、アクチュエータコンポーネントは、丸い断面、又は任意の他の選択された形状を有する断面を有するものとしてよい。他の実施形態では、交連部支持部材は、フレームの内側表面に装着されるアクチュエータとは別のコンポーネントであり得る。さらに他の実施形態では、交連部支持部材は、フレームのストラットの1つとして、フレームの一体型コンポーネントとすることができる。
【0117】
例示されている実施形態において、支持部材202は、アクチュエータコンポーネント228の径方向内向きの表面230に当てて位置決めすることができ、交連部取付アセンブリ200は、縫合糸226Cによってアクチュエータコンポーネント228に固定することができる。縫合糸226Cは、支持部材202の開口部204を通り、弁尖206及び208を通り、アクチュエータコンポーネント228の径方向外向きの表面232の周りに延在し得る。交連部支持アセンブリは、1つ又は複数の留め具、糸、ヤーン、又はそれらの組合せを含む固定手段など、他の方法でアクチュエータコンポーネント228に固定することもできる。他の実施形態では、アクチュエータコンポーネント228の径方向内向きの表面230は、縫合糸226Cが挿入されて交連部支持アセンブリをアクチュエータコンポーネントに固定することができる開口部を備えることができる。類似の事前組み立て済みの交連部支持アセンブリは、アクチュエータコンポーネント228又はフレーム内の他の支柱に固定され、指定された数の交連部を形成することができる。幾つかの実施形態において、支持部材202は、性能及び安定性を最適化するために弁尖のアライメントを支援するための治具として機能することができる。
【0118】
幾つかの実施形態において、支持部材202は、ニチノール、ステンレス鋼、コバルトクロムなどの様々な生体適合性金属のいずれか、又はポリマー材料などの比較的剛性の高い材料を含み得る。例示的なポリマー材料は、超高分子量ポリエチレン(UHMWPE)(例えば、Dyneema(登録商標))、高分子量ポリエチレン(HMWPE)、又はポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、延伸ポリテトラフルオロエチレン(ePTFE)、エチレンテトラフルオロエチレン(ETFE)、ナイロン、ポリエチレン、ポリエーテルブロックアミド(例えば、Pebax)、及び/又は上記のいずれかの組合せを含むことができる。幾つかの実施形態において、支持部材は、例えば、内側金属層及び1つ又は複数のポリマー外層などの複数の層を含み得る。他の実施形態では、支持部材202は、織布又は不織布などの可撓性材料を含み得る。
【0119】
幾つかの実施形態において、補強部材222及び224は、縫合を円滑にするために、比較的太い縫合糸(編組縫合糸(例えば、一例としてEthibond縫合糸)などの、単繊維縫合糸又は多繊維縫合糸)、ヤーン、布(厚さを増すために1回又は複数回折り重ねられ得る)、ひも、ポリマーロッドなどの、強度があるが貫通可能な材料を含むができる。アセンブリ200などの交連部取付アセンブリは、人工弁の各交連部で隣接する弁尖を一緒に取り付け、弁尖をフレームのアクチュエータコンポーネントに取り付けるために使用され得る。アセンブリ200のような事前組み立て済み交連部アセンブリは、交連部を形成し、フレーム内に弁尖を固定するのに要する時間を大幅に短縮することができ、弁尖のアライメントの精度を改善することができる。
【0120】
図6及び図7は、開口部204が支持部材202の中心を下って延在する列に配置構成されている交連部取付アセンブリ200の代替的実施形態を示している。1本の縫合糸又は縫合糸234の1つのセットは、補強部材222の間を抜け、弁尖206の交連タブ部分210を通り、支持部材の開口部204を貫通することができる。別の1本の縫合糸又は縫合糸236の別のセットは、補強部材224の間を抜け、弁尖208の交連タブ部分212を通り、開口部204を貫通することができる。言い換えると、図7を参照すると、縫合糸234及び236によって形成される縫い目線は、互いに成す角度で延在し、開口部204のところで交わるものとしてよい。これは、弁尖206及び208を一緒に引き寄せて、接合を円滑にするのに役立ち、支持部材の幅を小さくすることができる。
【0121】
図8は、弁尖が、アクチュエータコンポーネントなどの、フレームの支持部材302と交連部支持支柱304との間に位置決めされている交連部取付アセンブリ300の別の実施形態を示している。図9は、支持部材302をより詳細に例示している。支持部材302は、図4の支持部材202と同様に、長方形のプレート、カード、又はボタンとして構成され得る。支持部材302は、支持部材の長軸に沿って延在する中央開口部306を画成することができる。例示されている実施形態では、開口部306は長方形であるが、開口部306は任意の選択された形状を有してよい。例えば、図20に示されているように(さらに以下で説明されているように)、中央の開口部はI字形を有し得る。開口部308の列は、開口部306のいずれかの側で軸方向に延在することができる。
【0122】
再び図8を参照すると、弁尖314及び316のそれぞれの交連タブ部分310及び312は、支持部材の開口部306を通して挿入され得る。交連タブ部分310は、図8において左の支持部材302の周りに折り重ねられ、交連タブ部分312は、右の支持部材の周りに折り重ねられ得る。交連タブ部分310及び312は、開口部308の列を通って順次延在する縫合糸318によって支持部材302に固定され得る。交連部取付アセンブリ300は、弁尖がアクチュエータコンポーネント304の径方向内向きの表面320に当てられ、支持部材がフレームの中心軸の方へ径方向内向きに面する状態で、位置決めされ得る。交連部支持アセンブリは、アクチュエータコンポーネント304の周りの選択された開口部308(例えば、頂部及び底部の開口部308)から延在する縫合糸322によってアクチュエータコンポーネント304に固定され得る。
【0123】
図10は、中央開口部が支持部材がU字形であるようなスロット324として構成されている支持部材302の代替的実施形態を組み込んだ交連部取付アセンブリを示している。より具体的には、図10のU字形支持部材302は、第1の側部326と、第2の側部328と、側部326と328との間に延在する上側又はクロスメンバー部分330とを備えることができる。開口部308の一方の列は、側部326に沿って画成され、開口部308の他方の列は、側部328に沿って画成され得る。弁尖314及び316は、スロット324内に受け入れられ得る。交連タブ部分310は、側部326の周りに折り重ねられ、側部326の開口部308を通して支持部材に縫合(図示せず)され得る。同様に、交連タブ部分312は、側部328の周りに折り重ねられ、側部328の開口部308を通して支持部材に縫合され得る。幾つかの実施形態において、U字形支持部材302は、弁尖材料の薄い又は狭い断片が支持部材302に挿入される必要性を減じることによって弁尖の耐久性を改善することができる。
【0124】
図11は、アクチュエータコンポーネントなどの、フレームの交連部支持支柱402上に組み立てられた交連部取付アセンブリ400の別の実施形態を示している。図11では、例示を目的として、1つの弁尖404のみが取付アセンブリに固定されるように示されている。交連部取付アセンブリ400は、支持部材406を含むことができる。支持部材406は、第1の部分又は主要部分408と、支持部材406がUチャネル部材の方式で概ねU字形の断面を備えるように主要部分408の反対側から延在する第2の部分410及び第3の部分412(「側部」とも称される)とを備え得る。主要部分408は、主要部分に沿って軸方向に延在する長方形の中央開口部416を備えることができる。主要部分408は、開口部416のいずれかの側に配置構成されている2列の開口部418をさらに備えることができる(図11では、支持部材406の右側の開口部418の列のみが見える)。側部410及び412は、それぞれのリップ部420及び422を備えることができる。リップ部分420及び422は、以下でさらに説明されているように、支柱402の後面内に画成される対応する溝又は陥凹部424及び426に係合するように構成され得る。側部410及び412は、さらに、主要部分408が、弁尖404を受け入れる空間を提供するためにアクチュエータコンポーネント402から外向きに(例えば、弁軸に関して径方向内向きに)オフセットされるように構成され得る。側部410及び412は、弁尖の交連タブ及び交連部取付アセンブリの他のコンポーネントが延在することを可能にするように開口部を画成することができる。
【0125】
交連部取付アセンブリは、複数の補強部材428をさらに含むことができ、そのうち1つだけが図11に示されている。補強部材428は、複数のチャネル又は陥凹部を形成するように折り重ねられるか、又は湾曲させられ得る。より具体的には、補強部材428は、アクチュエータ部材402の内向きに面する表面431に平行に(例えば、フレームに対して円周方向に)延在する第1の部分432を備えることができる。補強部材428は、表面431に対して垂直に(例えば、径方向内向きに)延在する第2の部分434と、部分434から延在する第3の部分436とをさらに含むことができる。第3の部分436は、部分432~436が陥凹部430を画成するように部分432に平行であってよい。補強部材428は、第4の部分(図示せず)をさらに含むことができ、この第4の部分は、第3の部分436から開口部416を通して支持部材406の周りに延在することができる。次いで、第5の部分438は、第2の部分434の方へ一般的に円周方向に延在する。
【0126】
例示されている実施形態において、第5の部分438は、傾斜又は段部分442(「第3のサブ部分」とも称される)によって互いから分離され、径方向にオフセットされている第1のサブ部分440A及び第2のサブ部分440Bを備えることができる。両方のサブ部分440A及び440Bの表面は、交連部取付アセンブリが弁フレーム内に固定されたときに径方向内向きに配向され得る。第1のサブ部分440Aは、アクチュエータ部材402の長手方向軸に沿って一列に配置構成されている複数の開口部446を備えることができる。開口部446の配置は、図11の支持部材406の左側にある開口部418(これは視界から隠されている)に対応することができる。第2のサブ部分440Bは、開口部448の長手方向に配列構成された列も備え得る。
【0127】
補強部材428の第3の部分436、第4の部分(図11では視界から隠されている)、並びに第5の部分438のサブ部分440A及び442は、陥凹部又はチャネル450をまとめて画成することができる。チャネル450は、図11に示されているように、支持部材406の主要部分408の左側部分を受け入れるように構成され得る。
【0128】
幾つかの実施形態において、支持部材406は、上で与えられた様々な生体適合性金属又はポリマー材料のいずれかから作られ得る。幾つかの実施形態において、補強部材428は、弾性変形可能若しくは塑性変形可能な金属若しくはポリマー材料、又はそれらの組合せを含むことができる。
【0129】
代表的な一実施形態において、交連部支持アセンブリ400は、次の方法で組み立てられ得る。弁尖404のタブ部452は、補強部材428の陥凹部430内に挿入され得る。次いで、補強部材428の第1の部分432、第2の部分434、及び第3の部分436は、交連タブ452と一緒に、支持部材406の開口部416に挿入され得る。幾つかの実施形態において、補強部材428の第5の部分438は、弁尖404及び部分342~436を開口部416に通し、支持部材406の左側を陥凹部450内に配置することを円滑にするために第3の部分436から外向きに離れるように弾性的又は塑性的に曲げられ得る。第5の部分438は、次いで、第2のサブ部分440Bが補強部材428の第3の部分436に接触するように必要に応じて折り重ねて閉じることができる。この方式で、補強部材428は、交連タブ部分452を支持部材406にクランプすることができる。
【0130】
次いで、弁尖404は、補強部材の開口部446及び448を通り、支持部材の開口部418を通る縫合糸又は他の固定手段(例えば、留め具、リベットなど)によって、支持部材406及び補強部材428に固定され得る。対応する弁尖は、補強部材428に類似する補強部材を使用して支持部材406の他方の側に固定されてよい。
【0131】
交連部取付アセンブリ400を支柱402に取り付けるために、支持部材406は、支持部材のリップ部420及び422が支柱の対応する溝424及び426に受け入れられるように支柱の端部の上に滑らされる。他の実施形態では、側部410及び412は、弾性変形され、支柱402の周りに留置され得るような可撓性を有することができる。さらに他の実施形態では、支持部材406は、「開いた」位置で互いにある角度を成して延在する側部410及び412を備えるように製造され、側部は、支柱402の周りで「閉じた」位置に塑性変形され得る。
【0132】
図12は、支持部材406がタブ部454及び456を備える交連部取付アセンブリ400の別の実施形態を例示している。支柱402は、タブを受け入れるように構成されている対応する溝又は陥凹部458及び460を備えることができる。幾つかの実施形態において、タブ部454及び456は、アクチュエータ部材402の周りで塑性変形され、交連部取付アセンブリをアクチュエータ部材に固定することができる。幾つかの実施形態において、支持部材406の上側又は流出部及び下側又は流入部の両方が、タブ部454及び456などのタブ部を含むことができる。
【0133】
他の実施形態では、補強部材428は、図11及び図12に例示されている方式で交連タブ452及び支持部材406の周りに折り重ねられ、縫い付けられ得る織布又は不織布などの可撓性材料を含むことができる。
【0134】
図13は、2つの弁尖508及び510の交連タブ504及び506が固定される支持部材502を備える交連部取付アセンブリ500の別の実施形態を例示している。支持部材502は、支持部材がその長さに沿ってチャネル532を画成するような湾曲した断面形状を備えることができる。例えば、例示されている実施形態では、支持部材502は、第1の湾曲部分又はリップ部512と、湾曲部分514からチャネル532の反対側にある第2の湾曲部分又はリップ部514とを備えることができる。湾曲部分512及び514の開放端は、互いに向き合うことができる。支持部材は、第1の取付部516及び第2の取付部518をさらに備えることができる。取付部516及び518は、湾曲部分512及び514から離れる方向(例えば、交連部取付アセンブリ500が人工弁フレーム内に配設されたときに径方向内向きの方向)に集中するように互いに相対的に角度を付けられ得る。取付部516及び518の各々は、開口部520の長手方向に延在する列を画成することができる。
【0135】
交連タブ部分504は、取付部516に当てて位置決めされ、交連タブ部分506は、取付部518に当てて位置決めされ得る。交連タブ部分504及び506は、弁尖508及び510の端部が接合するように折り重ねられ得る。補強部材522は、交連タブ部分504の折り目524に位置決めされ、補強部材526は、交連タブ506の折り目528に位置決めされ得る。弁尖は、補強部材522及び526を通して、及び支持部材の取付部516及び518の対応する開口部520を通して留置されている縫合糸によって支持部材502に固定され得る。
【0136】
幾つかの実施形態において、支持部材502は、本明細書において説明されているアクチュエータコンポーネントのいずれかなどの、機械的拡張可能な人工弁フレームのアクチュエータコンポーネントの一部として構成され得る。例えば、幾つかの実施形態では、支持部材502は、アクチュエータコンポーネント内に組み込まれ、アクチュエータコンポーネントの機構を内部に封入するカバー又はパネルとして構成され得る。そのような実施形態では、障壁部材530は、取付部516及び518に対向する支持部材502によって画成されたチャネル532内に位置決めされて、取付部(及び関連する弁尖固定手段)をアクチュエータコンポーネントの内部機構から分離することができる。幾つかの実施形態において、障壁部材530は、布を含み得る。他の実施形態では、障壁部材530は、金属又はポリマー材料を含むことができる。幾つかの実施形態において、交連タブ部分504及び506は、支持部材502に固定され、その後、支持部材がアクチュエータコンポーネントに取り付けられ得る。
【0137】
図14及び図15は、弁尖が、アクチュエータコンポーネントなどの、支持部材602と交連部支持支柱604との間に位置決めされている交連部取付アセンブリ600の別の実施形態を例示しており、これは図8の構成に類似している。支持部材602は、図8の支持部材302と同様に、長方形のプレート、カード、又はボタンとして構成され得る。支持部材602は、支持部材の軸方向に延在する長方形の中央開口部606を画成することができるが、開口部606は、任意の選択された形状を有していてもよい。鋭い返し又はスパイクとして構成されている突起部608の列は、開口部606のいずれかの側で軸方向に延在することができる。例示されている構成では、支持部材602は、各々3つの返し608を有する2つの列を備えるが、支持部材は、任意の選択された数の返しを含む任意の数の列を有してもよい。
【0138】
支持部材602は、支柱604の内向きに面する表面610に当てて位置決めされるように構成され得る。支柱604は、返し608を受け入れるように構成されている表面610内の複数の開口部612を備えることができる。支持部材602の別の構成が図15に示されており、支持部材は、支持部材がU字形断面を有し、チャネルを画成するように第1の部分又は主要部分618から延在する2つの側部614及び616を含む。主要部分618は、開口部606及び返し608を含むことができる。
【0139】
図15を参照すると、弁尖622の交連タブ部分620は、開口部606に挿入され、支持部材602の主要部分618と支柱604との間に配設されるように折り重ねられ得る。弁尖626の交連タブ部分624は、開口部606に挿入され、反対方向に折り重ねられ得る。返し608は、交連タブ部分620及び624を穿孔することができ、支柱の開口部612に少なくとも部分的に受け入れられ、弁尖を適所に保持することができる。側部614及び616のリップ部628及び630は、支柱604に係合して、支持部材602を適所に保持することができる。幾つかの構成において、返しは、縫合糸又は他の固定手段で弁尖を適所に保持する必要性を減じ得る。
【0140】
図16図18は、機械的拡張可能人工弁において、弁尖が支柱部材に直接固定される交連部取付アセンブリ700の別の実施形態を示している。図16は、ハウジング704を含むアクチュエータコンポーネント702として構成されている支柱部材の代表的な実施形態を示している。ハウジング704は、上記図1の外側部材36と同様に構成され得る。ハウジング704は、2つの保持部材706及び708を含むことができる。保持部材706及び708は、ハウジング704に結合されたそれぞれのベース部分710及び712と、突起部材又は歯714及び716として構成されているそれぞれの上側部分とを備えることができる。ベース部分710及び712は、突起部材714及び716がハウジング704から(例えば、径方向内向きに)オフセットされるように(例えば、径方向内向きに)ハウジング704から外向きに湾曲することができる。それぞれの開口部718及び720は、保持部材706及び708の後ろのハウジング704内に画成され得る。中心部材又は支柱722は、開口部718及び720の間に延在し得る。開口部718及び720は、他の構成も可能であるけれども、保持部材706及び708の形状に実質的に対応するようなサイズ及び形状を有することができる。
【0141】
図17は、図16に示されている平面に沿ってアクチュエータ部材702を通して取られた断面平面図で、組み立て済み交連部を例示している。弁尖726の交連タブ部分724は、保持部材706が弁尖に係合してハウジングに当てて保持するように保持部材706とハウジング704との間に挿入された状態で示されている。第2の弁尖730の交連タブ部分728は、同様の方式で保持部材708とハウジング704との間に挿入された状態で示されている。ハウジング上に弁尖を組み立てる前に、補強部材又は保護部材732を弁尖726及び730の周りに配設し、弁尖726及び730に縫合され得る。より具体的には、保護部材732は、弁尖726の交連タブ部分724の周りに巻き付けられ、734で示されている縫合糸で弁尖に固定され得る。保護部材732は、また、弁尖730の交連タブ部分728の周りに巻き付けられ、2つの弁尖の間に延在する保護部材732によって2つの弁尖726及び730が結合されるように縫合糸736で固定され得る。弁尖726が保持部材706とハウジング704との間に挿入されたときに、保護部材732は、保持部材が保護部材内に封入されるように保持部材706の周りに巻き付けられ、738で示されている縫合糸で再び弁尖に固定され得る。保護部材732は、保持部材708の周りに巻き付けられ、類似の方式で縫合糸740により弁尖730に固定され得る。
【0142】
幾つかの実施形態において、保護部材732は、アクチュエータ部材702の周りにも延在し得る。例えば、保護部材732の一部732Aは、縫合糸738と縫合糸740との間でアクチュエータ部材702の周りに延在するか、又はループすることができる。他の実施形態では、縫合糸738及び/又は縫合糸740、及び/又は他の縫合糸は、保護部材732を適所に保持するためにアクチュエータ部材702の周りに延在することができる。幾つかの実施形態において、保護部材732は、織布若しくは不織布、又はポリマーフィルム若しくはラミネートフィルムを含むことができる。
【0143】
図18は、保護部材732が縫合糸738及び740で弁尖に固定された後、及び保護部材732がアクチュエータコンポーネント702の周りに巻き付けられる前の、部分的に組み立てられた状態の交連部取付アセンブリを例示している。図18を参照すると、弁尖726及び730がそれぞれの保持部材706及び708の中に位置決めされた後、保持部材は、弁尖を把持するために開口部718及び720の方へ又はその中に引き込まれ得る。例示されている実施形態では、保持部材706及び708は、突起部材714及び716の端部の周りに結ばれ、ハウジング704の周りに延在する縫合糸742として構成されている紐部材によって開口部718及び720の中に付勢され得る。縫合糸742は、図16にも示されている。幾つかの実施形態において、保持部材706及び708のベース部分710及び712は、心室性拡張期に弁尖726及び728によって及ぼされる軸方向の力に耐えるように構成され得る。
【0144】
図19は、本明細書において説明されている交連部取付アセンブリの1つなど、交連部取付アセンブリで使用され得る支持部材800の別の実施形態を例示している。幾つかの実施形態において、支持部材800は、図9に示されている支持部材302に類似しているものとしてよく、図8に示されているものに類似する、人工弁のフレームのアクチュエータコンポーネント又は別のタイプの交連部支持支柱に取り付けられ得る。このようにして、支持部材800は、中央開口部802と、中央開口部802のいずれかの側に延在する1つ又は複数の開口部804とを有する、長方形のプレート、カード、又はボタンとして構成され得る。
【0145】
幾つかの実施形態において、支持部材800は、I字形の中央開口部を有する、図20に示されている支持部材900に類似しているものとしてよい。
【0146】
支持部材800は、印加される力に応答して曲がり、弛緩状態(例えば、印加された力によって曲がっていないか、又は曲げられない)から曲げ(例えば、印加された力によって能動的に曲げられた)状態に移動するように構成され得る。幾つかの実施形態において、そのような曲げを可能にするために、支持部材800は、比較的可撓性のある材料を含むことができる。例えば、幾つかの実施形態において、支持部材800は、比較的薄く、ニチノール、ステンレス鋼、コバルトクロム、及び/又はポリマー材料(支持部材202を参照しつつ上で説明されている材料の1つ又は複数など)などの生体適合性材料を含み得る。他の実施形態では、以下で説明されている曲げを可能にするために、支持部材800は、可撓性ポリマー材料を含むことができる。
【0147】
支持部材800の材質及び厚さは、以下でさらに説明されるように、支持部材800の開口部内に弁尖を保持するために、曲げ状態の弁尖に対して十分な力を印加する一方で弛緩状態から曲げ状態への所望の程度の曲げを達成するように選択され得る。
【0148】
図19は、弛緩状態(実線で示されている)810及び曲げ状態(破線で示されている)812の2つの異なる状態における支持部材800の断面を示している。上で紹介されているように、支持部材800は、2つの側部806aと806bとの間に画成された中央開口部802を備える。各側部806a及び806bは、縫合糸を受け入れるための、複数の軸方向に延在する開口部(例えば、開口)808a及び808bをそれぞれ備えることができる。幾つかの実施形態において、開口部808a及び808bは、図9に示されているように、支持部材300の開口部308と同様に配置構成され得る。
【0149】
支持部材800は、中心長手方向軸(長手方向軸は、図19のページに直交している)を中心に曲がるように構成される。中心長手方向軸は、本明細書において説明されているように、支持部材800がフレームのアクチュエータコンポーネント又は支持構造に結合されているときに軸方向に配置構成され、人工弁のフレームの中心長手方向軸とほぼ平行な支持部材800の中心軸とすることができる。
【0150】
図19は、参照のために、内向き径方向822及び外向き径方向824を示している。これらの方向は、人工弁のフレームの中心長手方向軸に対して相対的である。例えば、支持部材800が人工弁のフレームに結合されている(例えば、アクチュエータコンポーネントに取り付けられている)ときに、内向き径方向822はフレームの中心長手方向軸を指し、一方、外向き径方向824はフレームのアクチュエータコンポーネントを指している。
【0151】
図19に例示されているように、それぞれの弁尖816a及び816bの交連タブ814a及び814bは、支持部材800の弛緩状態810で中央開口部802を貫通し得る。図19に示されているように、中央開口部802は、弛緩状態810において第1の幅818を有する。望ましくは、幅818は、アセンブラが開口部802を通して交連タブ814a、814bを抵抗なしで又は最小の抵抗で容易に挿入するか、又は「通す」ことを可能にするように選択される。
【0152】
幾つかの実施形態において、図19に示されているように、弛緩状態810にあるとき、支持部材800は、内向きの径方向822に湾曲する(又は他の実施形態では角度を付けられる)ものとしてよい。しかしながら、他の実施形態では、弛緩状態810にあるとき、支持部材800は、例えば図9に示されているように、相対的に真っすぐ(例えば、湾曲していない)であってよい。弛緩状態810及び曲げ状態812における支持部材800の湾曲の度合いは、例示を目的として、図19において誇張して示され得ることに留意されたい。
【0153】
支持部材800が、(例えば、開口部808a及び808bを貫通する縫合糸によって)人工弁のフレームのアクチュエータコンポーネント又は他の支持支柱に堅固に固定されたときに、側部806a及び806bは、径方向外向きに、径方向外向きの方向824に、アクチュエータコンポーネントの方へ、及び/又はその周りで曲がる。曲げ状態812では、中央開口部802の内縁826a及び826bは互いの方へ延在し、中央開口部802の幅を第2の幅820まで減少させる。より具体的には、内縁826a、826bの径方向外向きの端部が互いに接近し、それによって、力Fを加えて交連タブ814a、814bに作用させ、中央開口部802内でそれらを互いに堅固にクランプする。
【0154】
このようにして、支持部材800が径方向外向きの方向824に曲げられると中央開口部802の形状が変化する。具体的には、中央開口部802の少なくとも一部がより狭くなり、交連タブ814a、814bを内向きに圧迫し、交連タブ814a、814bをその中に堅固にクランプする。
【0155】
支持部材800を弛緩状態810から曲げ状態812に曲げること、したがって、交連タブ814a及び814bに加える圧力を増やすことは、支持部材800を(例えば、図8に示されているように)人工弁のフレームのアクチュエータコンポーネントに組み付ける(例えば、固定する)アクションを通じて達成される。
【0156】
さらに、動作中、人工弁が患者の心臓に植え込まれ作動しているときに、弁尖816a及び816bが径方向内向きの方向822に引っ張られると、狭められた中央窓802による交連タブ814a及び814bに加わるクランプ力Fがさらに増大する。その結果、支持部材800及び/又はアクチュエータコンポーネントに関する弁尖の相対的な径方向又は軸方向の変位が低減され、それによって、交連部取付アセンブリの安定性が向上する。
【0157】
幾つかの実施形態において、支持部材800の外側(例えば、アクチュエータコンポーネントに近い側)に配置構成されている交連タブ814a及び814bの部分は、図8に示されているものと同様に、支持部材800の径方向外向きに面する側の周りに折り重ねられる。したがって、支持部材800がアクチュエータコンポーネントに留められると、交連タブ814a及び814bの端部は、支持部材800とアクチュエータコンポーネントとの間に配置構成され得る。
【0158】
幾つかの実施形態において、交連タブ814a及び814bは、人工弁のフレームのアクチュエータコンポーネントに支持部材800を取り付ける前に、支持部材800とともに組み立てられ得る。
【0159】
代替的実施形態では、支持部材800の中央開口部802は、支持部材800を人工弁のフレームのアクチュエータコンポーネントに固定する際に曲げ状態812に移動されたときに高まったクランプ力をいぜんとして加えながら図19に示されているものとは異なる形状、サイズ、及び/又は曲率の度合いを有し得る。
【0160】
例えば、幾つかの実施形態において、内縁826a及び826bは、側部806a及び806bの残り部分の幅又は厚さよりも広く又は厚いものとしてよい。例えば、内縁826a及び826bは、支持部材800の曲げ状態812において内縁826a及び826bの径方向外向きの端部が接近して、中央開口部802の開口をさらに狭め、交連タブ814a及び814bにより高いクランプ力を加えるように(アクチュエータコンポーネントの方へ)径方向外向きにより高い程度で延在し得る。
【0161】
このようにして、支持部材800は、比較的剛性の高い支持部材(例えば、中央窓の幅が減少せず、フレームのアクチュエータコンポーネントへの固定時に交連タブに対して力を及ぼさない)と比較して、交連タブ814a及び814bを中央窓802内で互いに対して固定する追加のクランプ機構を提供する。
【0162】
図20は、本明細書において説明されている交連部取付アセンブリの1つなど、交連部取付アセンブリで使用され得る支持部材900の別の実施形態を例示している。支持部材900は、図9に示されている支持部材302など、本明細書において説明されている他の支持部材の代わりに使用され得る。
【0163】
幾つかの実施形態において、支持部材900は、(上述したように)図9に示されている支持部材302に類似しているものとしてよいが、以下でさらに説明されているように、異なる形状の中央開口部を有する。支持部材900は、図8に示されているのと同様に、人工弁のフレームのアクチュエータコンポーネント又は他の交連支柱に取り付けられ得る。このようにして、支持部材900は、I字形の中央開口部902と、中央開口部902のいずれかの側に延在する1つ又は複数の開口部904とを有する、長方形のプレート、カード、又はボタンとして構成され得る。例えば、中央開口部902のI字形は、細長の狭い部分のいずれかの側に配置構成されている2つの対向するより広い部分によって画成され得る。
【0164】
図20に示されているように、支持部材900の中央開口部902は、2つの側部906aと906bとの間に配置構成される。各側部906a及び906bは、複数の軸方向に延在する開口部(例えば、開口)904を備えることができる。中央開口部902の幅908(例えば、「I」字形を形成するより広い部分の間の部分の幅)は、その側縁910a及び910bの間の距離によって定められる。
【0165】
図21に示されているように、2つの弁尖912a、912bの2つの交連タブ914a、914bは、中央開口部902を貫通することができる。幾つかの実施形態において、幅908は、人工弁の動作中に交連タブ914a及び914bが窓を通り(径方向内向きの方向に)引き戻され得ないように交連タブ914a及び914bを中央開口部902内で互いに堅固に押し付けて保持するのに十分な狭さとなるように選択され得る。しかしながら、その中に交連タブ914a、914bを保持するための中央開口部902の選択された幅は、組み立て時に交連タブ914a、914bを中央開口部902に通すことを難しくする可能性がある。
【0166】
支持部材の全体又は一部を比較的薄く、可撓性を有するように作ることで、弁尖の交連タブは、組み立て時に支持部材の中央開口部により容易に挿入され、一方で、中央開口部に挿入された後に、中央開口部内で、弁尖に対して十分な締め付け力又はクランプ力をもたらし得る。
【0167】
図22図24は、中央開口部1002の幅を、中央開口部1002内に交連タブ914a及び914bを保持するために交連タブ914a及び914bに対して十分なクランプ力をもたらすのに十分な狭さに維持しながら、弁尖912a及び912bの対の交連タブ914a及び914bをより容易に支持部材1000の中央開口部(例えば、窓)1002に通すことを可能にする支持部材1000の一実施形態を例示している。幾つかの実施形態において、支持部材1000は、比較的薄く、及び/又は可撓性材料を含み得る。
【0168】
支持部材1000は、本明細書において説明されている交連部取付アセンブリの1つなど、交連部取付アセンブリで使用され得る。幾つかの実施形態において、支持部材1000は、図8に示されているのと同様に、人工弁のフレームのアクチュエータコンポーネント又は他の交連支持支柱に取り付けられ得る。支持部材1000は、長方形のプレート、カード、又はボタンとして構成され得る。
【0169】
幾つかの実施形態において、図22に示されているように、支持部材1000は、支持部材1000が径方向(例えば、図23に示されているように、径方向内向きの方向822)に曲がるように構成され得ることを除き、図20に示されている支持部材900と同様に構成され得る。上で説明されているように、支持部材1000が人工弁のフレームに結合されている(例えば、アクチュエータコンポーネントに取り付けられている)ときに、内向き径方向822はフレームの中心長手方向軸を指し、一方、外向き径方向824はフレームのアクチュエータコンポーネントを指している。
【0170】
図22に示されているように、支持部材1000は、2つの側部1006aと1006bとの間に画成される中央開口部(例えば、窓)1002を備える。側部1006a及び1006bは、縫合糸を受け入れるための複数の軸方向に延在する開口部(例えば、開口)1004を備えることができる(開口部1004は、例示を容易にするために、図23及び図24には示されていない)。
【0171】
支持部材1000は、中央開口部1002の中心に位置し、中央開口部1002の長さに沿って軸方向に走る中心長手方向軸1020の周りに曲がるように構成されている(中心長手方向軸1020は、図23及び24のページに直交している))。したがって、幾つかの実施形態において、支持部材1000が人工弁のフレームのアクチュエータコンポーネントに結合されるときに、支持部材1000の中心長手方向軸1020は、フレームの中心長手方向軸と平行に配置構成される。
【0172】
幾つかの実施形態において、図22に示されているように、中央開口部1002は、(上で説明されているように)図20に示されているのと同様にI字形の開口部である。I字形中央開口部1002は、中心長手方向部分1008と、その両端で中心長手方向部分1008に対して垂直に延在する2つのスロット1010a及び1010bとを含むことができる。I字形中央開口部1002は、支持部材1000のより容易な曲げを可能にし得る。
【0173】
代替的実施形態において、中央開口部1002は、I字形でなくてもよく、その代わりに、図8及び図9に示されている支持部材300のような中心長手方向部分を有するだけでもよい。
【0174】
支持部材1000は、図22に示されているように、交連タブ914a及び914bを中央開口部1002に通す前に径方向内向きに(例えば、支持部材がそれに組み付けられたときに弁の中心長手方向軸に向かって)径方向内向きに曲げられ得る。代替的実施形態では、支持部材1000は、交連タブ914a及び914bを中央開口部1002に通す前に径方向外向きの方向824に曲げることが可能であってよい。
【0175】
この曲げ状態では、中央開口部1002の幅は、第1の幅1012まで広げられ、側縁1014a及び1014bを互いから遠ざけ、それによって、図23に示されているように、交連部タブ914a及び914bを中央開口部1002により容易に通すことを可能にする。
【0176】
交連タブ914a及び914bが中央開口部1002を十分に貫通した後、支持部材1000は、図24に示されているように、その曲げられていない、すなわち弛緩した。解放状態に戻され得る。この曲げられていない状態は、支持部材の非変形状態(図24に示されている)と称されてもよい。
【0177】
図24に示されているように、この解放された、曲げられていない状態では、中央開口部1002は、側縁1014aと1014bとの間の比較的狭い第2の幅1016を再び取る。このより狭い第2の幅1016の結果として、側縁1014a及び1014bは、中央開口部1002内に配置構成されている交連タブ914a及び914bの一部に対して十分な締め付け(例えば、クランプ)力を加えて、交連タブ914a及び914b同士をきつく押し付け、支持部材1000内での弁尖の摺動又は他の移動を防止する。
【0178】
幾つかの実施形態において、支持部材1000の外側(例えば、アクチュエータコンポーネントに近い側)に配置構成されている交連タブ914a及び914bの部分は、図8に示されているものと同様に、支持部材1000の径方向外向きに面する側の周りに折り重ねられる。したがって、支持部材1000がアクチュエータコンポーネントに留められると、交連タブ914a及び914bの端部は、支持部材1000とアクチュエータコンポーネントとの間に配置構成され得る。
【0179】
弁尖912a及び912bは、フレームのアクチュエータコンポーネントに支持部材1000を取り付ける前に支持部材1000とともに組み立てられ得る。
【0180】
幾つかの実施形態において、支持部材1000は、曲げる力がもはや支持部材1000に印加されなくなるとすぐに、図24に示されているように、解放された、比較的曲げられていない形状を再び取るように弾性的に曲げられる。
【0181】
幾つかの実施形態において、支持部材1000は、塑性変形可能であり(例えば、本明細書において説明されている塑性変形可能な材料の1つなどの塑性変形可能な材料を含む)、そこで曲げ状態(図22及び23に示されている)まで変形され、次いで、解放された状態(図24に示されている)に戻るように塑性変形され得る。代替的に、支持部材1000は、曲げ状態で製造され、次いで、解放された、比較的曲げられていない状態に塑性変形されて得る。塑性変形可能である(例えば、塑性変形可能な材料を含む)支持部材1000を有することで、曲げ段階(図22及び図23に示されている)において支持部材1000に力を連続的に印加することを必要としないので、弁尖を中央開口部1002に通して挿入するプロセスが簡素化され得る。
【0182】
このようにして、支持部材1000は、人工弁及び支持部材コンポーネントの実施形態を参照しつつ本明細書において説明されているような弾性変形可能若しくは塑性変形可能な金属又はポリマー材料、又はそれらの組合せを含むことができる。
【0183】
幾つかの実施形態において、支持部材1000の全体は、可撓性材料(例えば、弾性変形可能及び/若しくは塑性変形可能な金属又はポリマー材料)を含む。
【0184】
このようにして、支持部材1000は、中央開口部1002の寸法(例えば、幅)を、中に保持された後に交連タブ914a及び914bを一緒にクランプするのに十分な狭さに保ちながら、交連タブ914a及び914bを中央開口部1002により容易に通すことを可能にする。さらに、弁尖の交連タブ914及び914bに対するクランプ力は、フレームのアクチュエータコンポーネントへの締め付けに関係なく、支持部材1000それ自体の中で達成される。したがって、弁尖は、人工弁のフレームに交連部を組み付ける前に支持部材1000内に配置構成され、締め付けられ得る。
【0185】
図25図27は、中央開口部1102の幅を、中央開口部1102内に交連タブを保持するために交連タブに対して十分なクランプ力をもたらすのに十分な狭さに維持しながら弁尖の対の交連タブをより容易に支持部材1100の中央開口部(例えば、窓)1102に通すことを可能にする支持部材1100の別の実施形態を例示している。幾つかの実施形態において、支持部材1100は、比較的薄く、中央開口部1102の周りの側部が、力がそれに加えられたときに同じ方向に径方向外向きに曲がるのに十分な可撓性を有するような可撓性材料を含み得る。他の実施形態において、支持部材1100、又は中央開口部1102の周りに配置構成されている支持部材1100の少なくとも一部は、可撓性材料を含み得る。
【0186】
支持部材1100は、本明細書において説明されている交連部取付アセンブリの1つなど、交連部取付アセンブリで使用され得る。幾つかの実施形態において、支持部材1100は、図8に示されているのと同様に、人工弁のフレームのアクチュエータコンポーネント又は他の交連支柱に取り付けられ得る。支持部材1100は、長方形のプレート、カード、又はボタンとして構成され得る。
【0187】
幾つかの実施形態において、図25に示されているように、支持部材1100は、交連タブ914a及び914bが強制的に(例えば、外力を介して)中央開口部1102に引き(又は押し)通されるときに中央開口部1102の側縁1114a及び1114bの少なくとも内側部分が径方向(例えば、図26に示されているように、径方向外向きの方向824)に曲がるように構成されることを除き、図20に示されている支持部材900と同様に構成され得る。
【0188】
上で説明されているように、支持部材1000が人工弁のフレームに結合されている(例えば、アクチュエータコンポーネントに取り付けられている)ときに、内向き径方向822はフレームの中心長手方向軸を指し、一方、外向き径方向824はフレームのアクチュエータコンポーネントを指している。
【0189】
図22に示されているように、支持部材1100は、2つの側部1106aと1106bとの間に画成される中央開口部(例えば、窓)1102を備える。側部1106a及び1106bは、複数の軸方向に延在する開口部(例えば、開口)1104を備えることができる(開口部1104は、例示を容易にするために、図26及び図27には示されていない)。
【0190】
幾つかの実施形態において、図25に示されているように、中央開口部1102は、(上で説明されているように)図20に示されているのと同様にI字形の開口部である。
【0191】
代替的実施形態において、中央開口部1102は、I字形でなくてもよく、その代わりに、図8及び図9に示されている支持部材300のような中心長手方向部分を有するだけでもよい。
【0192】
図26及び図27は、弁尖の交連タブを中央窓1102に通して挿入するときの異なる段階の支持部材1000の断面図を示している。
【0193】
図25に示されているように、中央開口部1102の幅は、その側縁1114aと1114bとの間で定められる。側部1106a及び1106bの内側部分1108a及び1108bは、中央開口部1102の側縁1114a及び1114bに隣接して(例えば、直接隣接して)配置構成されている部分として定義される。
【0194】
図26及び27に示されているように、内側部分1108a及び1108bは、同じ(径方向外向きの)方向に力が印加されたときに径方向外向きの方向824で、径方向外向きに曲がるように構成され得る。
【0195】
具体的には、図26は、(図25に示されているように)弁尖912a及び912bの交連タブ914a及び914bの挿入前の、支持部材1000の初期状態であり得る第1の静止状態1120、第2の曲げ状態1122、及び第3の弛緩(及び曲げ)状態1124を含む、3つの異なる状態の支持部材1100を示している。
【0196】
例えば、図25に示されているように、それぞれの弁尖の交連タブ914a及び914bは、矢印1118で示されているように、径方向外向きの方向824で、中央開口部1102に挿入され得る。幾つかの実施形態において、治具又はクランプ部材1116が、中央開口部1102に挿入するのを円滑にするために、交連タブ914a及び914bを一緒にクランプするために使用されてよい。
【0197】
幾つかの実施形態において、クランプ部材1116は、強制的に中央開口部1102に押し通されることを可能にする、硬質治具の形態をとり得る。
【0198】
代替的に、他の実施形態では、クランプ部材1116は、可撓性布の形態をとるものとしてよく、それを中央開口部1102に引き通すことを可能にする。
【0199】
交連タブ914a及び914bが能動的に中央開口部1102に引き通されると、支持部材1100の側部1106a及び1106bの内側部分1108a及び1108bは、図26の第2の、曲げ状態1122によって示されているように、径方向外向きにより大きく曲げられる。内側部分1108a及び1108bを径方向外向きの方向824に押す径方向外向きの力1126は、交連タブ914a及び914bが径方向外向きの方向824に、中央開口部1102に引き通されるとともに、交連タブ914a及び914b(及び/又はクランプ部材1116)が内側部分1108a及び1108bの表面を圧迫することによって生じる。このようにして、支持部材1100の少なくとも内側部分1108a及び1108bは、図26に示されているように、力(図26に示されている径方向外向きの力1126)が同じ方向に印加されたときに、第1の静止状態1120から第2の曲げ状態1122へと、径方向外向きに曲がる。
【0200】
交連タブ914a及び914bが中央開口部1102内に配置構成され、もはや中央開口部1102に能動的に挿入され、引き通される(径方向外向きに)ことがなくなると、径方向外向きの力1126は取り除かれる。その結果、内側部分1108a及び1108bは、弛緩して、第3の弛緩状態1124に移行することができる。図26に示されているように、第3の緩和状態1124では、支持部材1100は、第2の曲げ状態1122に比べて小さく曲げられる。
【0201】
図27は、中央開口部1102を貫通する交連タブ914a及び914bを示しており、内側部分1108a及び1108は、径方向外向きに曲げられ、それぞれ交連タブ914a及び914bに付勢される。その結果、内側部分1108a及び1108bは、交連タブ914a及び914bを互いに押し付けて、人工弁の動作中に交連タブ914a及び914bが中央開口部1102から摺動するか、又は引き出されるのを防止するのに十分な大きさのクランプ力1128を加える。
【0202】
幾つかの実施形態において、内側部分1108a及び1108bが、径方向外向きに曲がり、その中に配置構成されている交連タブ914a及び914bに対して付勢されるように構成されている間、側部1106a及び1106bの残り部分(例えば、側部の残りの、外側の部分)は、(例えば、図26及び27に示されているように)相対的に曲がらないままであってよい。
【0203】
クランプ部材1116は、交連タブ914a及び914bが中央開口部1102を貫通した後に取り外され得る。
【0204】
幾つかの実施形態において、図27に示されているように、上で説明されているように支持部材1100の構成の結果、交連タブ914a及び914bは、交連タブ914a及び914bに押し付けられている、内側部分1108aと1108bとの間で、互いに押し付けられる。これは、(例えば、図21に示されているように)交連タブ914a及び914bが中央開口部1102の側縁1114a及び1114bの間に押し込まれることと対照的である。
【0205】
内側部分1108a及び1108bの領域内の、支持部材1100の少なくとも一部は、上で説明されている曲げをもたらすために可撓性材料からなるものとしてよい。例えば、幾つかの実施形態において、側部1108a及び1108b、又は側部1108a及び1108bを含む支持部材1100の一部は、比較的薄く(例えば、支持部材1100の残りの部分よりも薄く)、ニチノール、ステンレス鋼、コバルトクロム、及び/又はポリマー材料(支持部材202を参照しつつ上で説明されている材料のうち1つ又は複数など)などの生体適合性材料を含むことができる。他の実施形態では、内側部分1108a及び1108bの曲げを可能にするために、側部1108a及び1108b、又は側部1108a及び1108bを含む支持部材1100の一部は、可撓性ポリマー材料を含むことができる。
【0206】
幾つかの実施形態において、支持部材1100の外側(例えば、アクチュエータコンポーネントに近い側)に配置構成されている交連タブ914a及び914bの部分は、図8に示されているものと同様に、支持部材1100の径方向外向きに面する側の周りに折り重ねられる。したがって、支持部材1100がアクチュエータコンポーネントに留められると、交連タブ914a及び914bの端部は、支持部材1100とアクチュエータコンポーネントとの間に配置構成され得る。
【0207】
弁尖912a及び912bは、フレームのアクチュエータコンポーネントに支持部材1100を取り付ける前に支持部材1100とともに組み立てられ得る。
【0208】
このようにして、支持部材1100は、中央開口部1102の幅を、中央開口部1102内で交連タブ914a及び914bを一緒にクランプするのに十分な狭さに保ちながら、交連タブ914a及び914bを中央開口部1102により容易に通すことを可能にする。さらに、弁尖の交連タブ914及び914bに対するクランプ力1128は、フレームのアクチュエータコンポーネントへの締め付けに関係なく、支持部材1100それ自体の中で達成される。したがって、弁尖は、人工弁のフレームに交連部を組み付ける前に支持部材1000内に配置構成され、締め付けられ得る。
【0209】
さらに、可撓性を有し、径方向外向きに(支持部材1100がフレームに組み付けられるときに人工弁の中心長手方向軸から離れて、フレームのアクチュエータコンポーネントに向かって)曲がるように構成されている内側部分1108a及び1108bを備えるように支持部材1100を構成することによって、人工弁の動作中に弁尖が径方向内向きの方向に引っ張られたときに内側部分1108a及び1108bによる交連タブ914a及び914bに対するクランプ力1128がさらに増大する。これは、人工弁の動作中に交連タブがフレームに関して軸方向に滑るか、又は回転する可能性をさらに減じる。
【0210】
次に図28図39を参照すると、交連部取付アセンブリ1200の別の実施形態が例示されている。交連部取付アセンブリ1200は、(図31に示されているように)一対の弁尖の交連タブをそれぞれ受け入れるように構成されている中央開口部1204を備える支持部材1202(図28にそれだけで示されているような)を含む。支持部材1202は、1つ又は複数の可撓性(及び変形可能)取付部材(図32図39に示されている取付部材1246a及び1246b)を介して人工弁のフレームの支柱部材の、アクチュエータコンポーネント1220(図29及び30においてそれだけが示されているように)、又は別の交連支持部分に取り付けられるように構成される。例えば、以下でさらに説明されているように、支持部材1202は、中央開口部1204のいずれかの側に配置構成されている複数の開口部(例えば、開口)1206を備えることができ、支持部材1202は、開口部1206を貫通しアクチュエータコンポーネント1220の周りに延在することができる1つ又は複数の可撓性取付部材を介してアクチュエータコンポーネント1220に取り付けられるように構成され得る。幾つかの実施形態において、可撓性取付部材は、弾性的又は塑性的変形可能なワイヤであってよい。他の実施形態では、可撓性取付部材は、弾性的又は塑性的変形可能なポリマー部材であってよい。
【0211】
図28は、支持部材1202をより詳細に例示している。支持部材1202は、図8及び図9の支持部材302と同様に、長方形のプレート、カード、又はボタンとして構成され得る。幾つかの実施形態において、支持部材1202は、他の支持部材の実施形態を参照しつつ上で説明されている金属又はポリマー材料のうち1つなどの、比較的薄く、剛性のある材料から形成され得る。
【0212】
支持部材1202は、レーザー切断、ウォータージェット切断、及び同様のものなど、大量生産に適した知られている製造技術によって製造することができる。
【0213】
支持部材1202は、支持部材1202の長軸に沿って延在する中央開口部1204を備えることができ、中央開口部1204は支持部材1202の2つの側部1208a、1208b、上側部分1210、及び下側部分1212の間に拘束される。例示されている実施形態では、中央開口部1204は長方形であるが、中央開口部1204は、任意の選択された形状(長円形、図20の実施形態に示されるようなI字形、又は同様の形状)を有し得る。複数の開口部1206は、2つの側部1208a、1208b内に配置構成される。
【0214】
幾つかの実施形態において、図28に示されているように、支持部材1202は、上側部分1210の第1のノッチ1214と、下側部分1212の第2のノッチ1216とを備える。
【0215】
幾つかの実施形態において、中央開口部1204、第1のノッチ1214、及び第2のノッチ1216は、支持部材1202の中心長手方向軸1218に沿って中心に位置することができる。
【0216】
図29及び図30は、アクチュエータコンポーネント1220をより詳細に例示している。具体的には、図29は、アクチュエータコンポーネント1220の上側の内側を示し、図30は、アクチュエータコンポーネント1220の上側、外側を示す。
【0217】
本明細書において交連部取付アセンブリ1200を参照しつつ使用されているように、「内側」という用語は、コンポーネントがそれに取り付けられているときに弁の中心長手方向軸の方へ、径方向内向きに配向されている、コンポーネントの側を指す。「外側」という用語は、弁の中心長手方向軸から離れて、径方向外向きに配向されている、反対側を指す。
【0218】
幾つかの実施形態において、アクチュエータコンポーネント1220は、支持部材1202と、支持部材1202をそれに結合するために利用される、ワイヤなどの、取付部材とを収容するように構造化されているアクチュエータアセンブリ(本明細書において説明されているアクチュエータアセンブリ又はコンポーネントの1つなど)の外側ハウジングであってよい。幾つかの実施形態において、アクチュエータアセンブリは、より一般的に支柱部材と称されてよく、支柱部材は、アクチュエータコンポーネントを備える。代替的実施形態において、フレームの別のタイプの支柱部材は、図29及び30を参照しつつ本明細書において説明されているアクチュエータコンポーネント1220の要素を含み得る。
【0219】
図29に示されているように、アクチュエータコンポーネント1220の内側は、上側支柱伸長部1224と下側支柱伸長部1226との間に配置構成されている比較的平坦な部分として形成され得る、交連部受け入れ部分1222を含む。上部支柱伸長部1224及び下側支柱伸長部1226は各々、中央突起部分1228と、中央突起部分1228のいずれかの側に配置構成されている側部1230とを含む。上側支柱伸長部1224は、支持部材1202の第1のノッチ1214を受け入れるように適合され、下側支柱伸長部1226は、支持部材1202の第2のノッチ1216を受け入れるように適合される。例えば、支持部材1202がアクチュエータコンポーネント1220に取り付けられるときに、第1のノッチ1214のいずれかの側に配置構成されている支持部材1202の上側部分1210の部分は、上側支柱伸長部1224のそれぞれの側部1230に当たるものとしてよく、上側支柱伸長部1224の中央突起部分1228は、第1のノッチ1214内に嵌合し、第1のノッチ1214を貫通することができる。同様に、第2のノッチ1216のいずれかの側に配置構成されている支持部材1202の下側部分1212の部分は、下側支柱伸長部1226のそれぞれの側部1230に当たるものとしてよく、下側支柱伸長部1226の中央突起部分1228は、第2のノッチ1216内に嵌合し、第2のノッチ1216を貫通することができる。
【0220】
図30に示されているように、アクチュエータコンポーネント1220の外側は、取付部材を受け入れるように適合されている複数のチャネル1232を備えることができる。複数のチャネル1232は、外側の表面(例えば、外側表面)1234内に陥凹している(例えば、窪んでいる)。幾つかの実施形態において、図30に示されているように、複数のチャネル1232は、上側チャネル1236、下側チャネル1238、及び中央チャネル1240を含むことができる。上側チャネル1236及び下側チャネル1238は、アクチュエータコンポーネント1220の一部の周り(例えば、少なくとも外側の周り)で周方向に延在し得る。したがって、上側チャネル1236及び下側チャネル1238は、周方向に延在するチャネルと称され得る。幾つかの実施形態において、上側チャネル1236及び下側チャネル1238は、アクチュエータコンポーネント1220の側壁の周りにさらに延在し得る。中央チャネル1240は、上側チャネル1236と下側チャネル1238との間で軸方向に延在する(そして、軸方向に延在する中央チャネルと称されてよい)。
【0221】
幾つかの実施形態において、チャネル1232の幅は、取付部材の幅に基づき選択され得る。例えば、チャネル1232の幅は、以下でさらに説明されているように、取付部材をその中に堅固に保持するために、1つの取付部材の幅の約2倍か、又はそれよりわずかに大きくなるように選択することができる。
【0222】
図30に示されているように、アクチュエータコンポーネント1220の外側は、(図38及び図39に示されているように)人工弁のフレームのストラットの開口内に受け入れられるように適合されているリベット1241をさらに含むことができる。下側チャネル1238は、(他のチャネルに関して)リベット1241に最も近い位置に配置構成されるが、上側チャネル1236は、フレームの流出端に配置構成されているアクチュエータコンポーネント1220の端部に最も近い位置に配置構成される。
【0223】
図31は、支持部材1202の中央開口部1204を貫通する、隣接して配置構成されている弁尖(図34図36に示されている弁尖1244a及び1244b)の交連タブ1242a及び1242bの対を示している。中央開口部1204の高さ及び幅は、それを貫通する交連タブ1242a及び1242bの高さ及び幅に基づき(例えば、収容するために)選択され得る。
【0224】
図32は、支持部材1202の上側及び下側の開口部1206を貫通する、2つの取付部材1246a及び1246bを示している。幾つかの実施形態において、上側開口部は、下側開口部よりも支持部材1202の上側部分1210の近くに配置構成されてよく、下側開口部は、上側開口部よりも支持部材1202の下側部分1212の近くに配置構成されてもよい。図32図39では、各交連部取付アセンブリに対して2つの取付部材1246a及び1246bが示されているが、代替的実施形態では、各交連部取付アセンブリにおいて2つよりも多い又は少ない取付部材1246a及び1246bが使用され得ることに留意されたい(例えば、1つ、3つ、又は同様の個数)。
【0225】
取付部材1246a及び1246bは、形状(例えば、以下でさらに説明されているように、直径)を変えて、対応する開口部1206に引き通されるように適合され、一方で、耐久性があり、その変形された形状を保持することができる、比較的可撓性が高く変形可能な材料を含むことができる。例えば、幾つかの実施形態において、取付部材1246a及び1246bは、例えばコバルトクロム合金(例えば、MP35N合金)又はニッケルチタン合金(例えば、ニチノール)で作られた、弾性的又は塑性的変形可能な金属線であってよい。他の実施形態では、取付部材1246a及び1246bは、弾性的又は塑性的変形可能なポリマー部材を含むことができる。他の実施形態では、取付部材1246a及び1246bは、縫合糸、ヤーン、ひも、又は類似の材料を含むことができる。
【0226】
図33は、支持部材1202の開口部1206を貫通する第1の取付部材1246aの上面図を例示している。図33に示されているように、第1の取付部材1246a(及び同様に、第2の取付部材1246b及び任意の追加の取付部材)は、その自由端から、支持部材1202の第2の側部1208bを回って、第2の側部1208bの開口部1206bを通って延在する第1の側部1248を備えることができる。次いで、第1の取付部材1246aは、第1のループ側部分1250に逆に曲げられる。第1のループ側部分1250は、第1の側部1248と実質的に平行に配置構成され得る。次いで、第1のループ側部分1250は、例えば90°の角度に曲げられ、ループ中央部分1252を形成し、次いで、例えば90°の角度に再び曲げられて第2のループ側部分1254を形成する。第2のループ側部分1254は、支持部材1202の第1の側部1208aの開口部1206aを貫通することができ、次いで、後方に曲がり、第2の側部1256を形成し、この第2の側部1256はその自由端で終端し得る。第2の側部1256は、第2のループ側部1254と実質的に平行に配置構成され得る。
【0227】
第1のループ側部分1250、ループ中央部分1252、及び第2のループ側部分1254は、一緒になって、ループ(例えば、ワイヤループ)1258を画成し、ループ中央部分1252は、支持部材1202の上側部分1210及び下側部分1212に実質的に平行に配置構成される。
【0228】
このようにして、図33は、交連部取付アセンブリ1200を組み立てる第1の段階を例示しており、この第1段階は、交連タブの対を支持部材1200に結合し、アセンブリの各取付部材に対する取付部材ループ1258を作成することを含むことができる(例えば、図34に示されているように、取付部材1246a及び1246bに対するループ1258a及び1258bをそれぞれ作成する)。
【0229】
幾つかの実施形態において、交連部取付アセンブリ1200の弁尖の交連タブ1242a及び1242bは、縫い付け又は縫合などの、従来の技術を使用して支持部材1202に取り付けられる。
【0230】
幾つかの実施形態において、中央開口部1204を貫通する交連タブ1242a及び1242bは、側部1208a及び1208bの外側に沿って側方に延在する(例えば、図8に示されているのと同様に、支持部材の外側の上に折り重ねられる)。次いで、幾つかの実施形態において、対応する開口部1206を貫通する取付部材1246a及び1246bは、それぞれの側部1208a及び1208bの上に平らにされたそれぞれの交連タブをさらに貫通する。このような構成は、交連部(対になった交連タブ1242a及び1242bを含む)を支持部材1202に結合するのを助け、これにより、幾つかの実施形態では、交連タブと支持部材1202との間に延在する縫合糸などの追加の結合手段を利用する必要がなくなる。
【0231】
図34図35は、交連部取付アセンブリ1200を組み立てるさらなる段階を例示しており、この段階は、人工弁のフレーム1262のアクチュエータコンポーネント1220を取付部材1246a及び1246bのループ1258a及び1258bに通すことを含むことができる。例えば、図34に示されているように、交連タブ1242a及び1242bと、支持部材1202に取り付けられている取付部材1246a及び1246bとを含むアセンブリは、矢印1260で示されるように、アクチュエータコンポーネント1220に向かって、軸方向に摺動され得る。ループ1258a及び1258bは、アクチュエータコンポーネント1220の上及び周りで摺動することができ、その結果、交連タブ1242a及び1242bと支持部材1202の折り重ねられた端部はアクチュエータコンポーネント1220の内側に対して位置決めされる。
【0232】
図35は、支持部材1202がアクチュエータコンポーネント1220の内側に当たるように配置構成されている、交連部取付アセンブリ1200の上面図である。例えば、支持部材1202のノッチ1214及び1216は、それぞれの支柱伸長部1224及び1226内に受け入れられる。
【0233】
交連タブ1244a及び1244bは、支持部材1202と、アクチュエータコンポーネント1220の交連部受け入れ部分1222との間に保持され得る。この構成では、上側ループ中央部分1258aは、アクチュエータコンポーネント1220の上側チャネル1236とアライメントされ、下側ループ中央部分1258bは、下側チャネル1238とアライメントされ得る。
【0234】
図35に示されているように、ループ1258a及び1258bは、アクチュエータコンポーネント1220の直径よりも大きな直径を有するように最初に形成され得る(例えば、アクチュエータコンポーネント1220の外側とループ1258a及び1258bとの間に間隙がある)。これは、ループ1258a及び1258bがアクチュエータコンポーネント1220の上でより容易に滑ることを可能にし、それにより、支持部材1202をアクチュエータコンポーネント1220により容易に組み付けることを可能にし得る。
【0235】
図35に示されているように、取付部材1246a及び1246bが適所に位置決めされた後、取付部材1246a及び1246bの自由端は、アクチュエータコンポーネント1220の周りで締め付けられ、及び/又は曲げられ得る。例えば、図35の矢印1264で示されているように、取付部材1246a及び1246bは径方向外向きに引かれ、それによって、アクチュエータコンポーネント1220の周りでループ1258a及び1258bを締め付けることができる(これにより、図36に示されているように、ループ1258a及び1258bの直径が小さくなる)。この結果、ループ中央部分1252a及び1252bは、(図38に示されているように)それぞれのチャネル1236及び1238内に位置決めされる。
【0236】
図36に示されているように、外部工具(例えば、プライヤー又は別の捩じり工具)1266が、各取付部材(例えば、図36に示されている取付部材1246a)の第1の側部1248及び第2の側部1256の端部を一緒にきつく捩じるために利用され得る。その結果、ループ1258a及び1258bは、アクチュエータコンポーネント1220のそれぞれのチャネル1236及び1238内に、締め付けた(直径が小さくなった)状態で保持され得る。
【0237】
幾つかの実施形態において、結果として得られる捩れた部分1268a及び1268bから延在する取付部材1246a及び1246bの自由端は、切り取られ得る。
【0238】
図37及び図38は、支持部材をアクチュエータコンポーネント1220に取り付けた後の、交連部取付アセンブリ1200の上面図及び外側斜視図をそれぞれ示しており、上側取付部材1246a及び下側取付部材1246bの両方の端部は一緒に捩じられ、捩じられた部分1268a及び1268bはアクチュエータコンポーネント1220の中央チャネル1240内に配置構成される。
【0239】
図38に示されているように、下側取付部材1246bは、上側取付部材1246aよりもアクチュエータコンポーネント1220のハウジングのリベット1241に近い位置に配置構成される。
【0240】
代替的実施形態において、取付部材1246a及び1246bの各々の側部1248及び1256の端部は、一緒に捩じられなくてもよく、代わりに、互いに隣接して位置決めされ、中央チャネル1240の中に楔のように入れられ、そこに堅固に保持され得る。
【0241】
幾つかの実施形態において、チャネル1236、1238、及び1240の寸法は、それらの捩れた部分を含む、取付部材1246a及び1246bの対応する部分を収容するように選択される。
【0242】
このようにして、アクチュエータコンポーネント1220内に形成されたチャネル1236、1238、及び1240は、支持部材1202をアクチュエータコンポーネント1220に取り付けるプロセスにおいて、それぞれのループ1258及び捩れた部分1268を含む、取付部材1246a及び1246bのより容易な位置決めを可能にする。
【0243】
弾性変形可能なワイヤ又はポリマー材料を含む取付部材1246a及び1246bを利用することによって、取付部材1246a及び1246bは、より高い応力に耐え、例えば、縫合糸又は他のより軟らかいコンポーネントに関連付けられ得る引き裂き又は他の劣化の様式をあまり生じ得ない。さらに、交連部取付アセンブリ1200をフレームに組み立てる方法は、弾性的変形可能なワイヤ又はポリマー材料を使用するときに、より容易に自動化され得る。その結果、熟練したユーザ/オペレータが必要でない場合があり、それによって製造時間及びコストが削減される。
【0244】
図39は、3つの周方向に分散する支柱部材を含む人工弁の例示的なフレーム1262を示しており、各々弾性的変形可能な取付部材を介してそれに取り付けられた交連部取付アセンブリ1200を有するアクチュエータコンポーネント1220を備える。
【0245】
幾つかの実施形態において、交連部取付アセンブリ1200は、図32及び33に示されているように、支持部材1202及び取付部材(例えば、取付部材1246a及び1246b)とともに事前に組み立てられてよく、これらは次いで図34図39に示されているように、フレーム1262のアクチュエータコンポーネント1220に結合され得る。
【0246】
幾つかの実施形態において、交連部取付アセンブリ1202は、(フレームとは別に)対応するアクチュエータコンポーネント1220に事前配線されてもよく(又は事前に取り付けられてもよく)、組み立てられたアクチュエータコンポーネント1220及び交連部取付アセンブリは、次いで、フレーム1262に取り付けられ得る(例えば、アクチュエータの追加のアクチュエータコンポーネントに取り付けられる)。
【0247】
このようにして、人工弁のフレームに交連部取付アセンブリを組み付ける方法は、隣接して配置構成されている弁尖の対の交連タブの対を(例えば、図31に示されているように)支持部材の中央開口部内に挿入し、通すことと、1つ又は複数の取付部材を、それぞれ、支持部材の開口(例えば、中央開口部のいずれかの側に配置構成されているより小さい開口部)の1つ又は複数のセットに通すことと、1つ又は複数のループを弁尖に面する支持部材の側の反対側に配置構成されている支持部材の側に形成することであって、1つ又は複数のループは支持部材を受け入れ、それに結合するように適合されているアクチュエータコンポーネントの外径よりも大きい直径を有する(例えば、図32及び図33に示されているように)、形成することと、支持部材が1つ又は複数のループを貫通し、1つ又は複数のループはアクチュエータコンポーネントの外側の対応するチャネルと整列し、交連タブの対は支持部材とアクチュエータコンポーネントの内側との間に配置構成される(例えば、図34及び図36に示されているように)ように支持部材とアクチュエータコンポーネントとをアライメントすることと、対応するチャネル内で、1つ又は複数のループがアクチュエータコンポーネントの周りを締め付けるように1つ又は複数の取付部材(例えば、図35に示されているような)を締め付けることと、各取付部材について、取付部材の自由端を一緒に固定し(例えば、図36に示されているように、捩じることで)、一緒に固定された自由端をアクチュエータコンポーネント(例えば、図37図39に示されているような)の外側表面内に配置構成されている軸方向に延在する中央チャネル内に配置構成することとを含む。
【0248】
本明細書において開示されている交連部取付アセンブリは、人工弁フレームのアクチュエータコンポーネントに装着されるものとして説明されているけれども、本明細書において開示されている交連部取付アセンブリのいずれも、人工弁フレームの他の部分に装着され得る。例えば、人工弁のフレームは、交連部取付アセンブリを装着するためにアクチュエータコンポーネントとは別の軸方向に延在する支柱部材を有することができる。1つの具体的な実施形態において、フレームは、交連部の数に対応する複数の支柱部材(例えば、3つの交連部に対して3つの支柱部材)を有することができ、各支柱部材は2つの隣接するアクチュエータコンポーネント(例えば、アクチュエータコンポーネント32)の間でフレームの内側表面(例えば、フレームの選択されたストラット26)に装着される。支柱部材は、アクチュエータコンポーネント32に類似する円形又は正方形の部材であってよく、フレームが拡張され、折り重ねられるときに受動的に長くなり、短くなるものとしてよく、及び/又は、フレームの径方向の折り重ね及び拡張とは無関係に他の機能を実行し得る。代替的に、本明細書において開示されている交連部アセンブリはどれも、人工弁のフレームの一体型ストラットである支柱部材に装着され得る。
【0249】
また、図4図39の実施形態のいずれかの弁尖の先端縁部分は、様々な技術又は機構のいずれかを使用して人工弁のフレームに組み付けられ得る。例えば、弁尖の先端縁部分は、図2Aに描かれているように、内側スカート(例えば、内側スカート122)に縫合され、次いで、これは、縫合糸で人工弁のフレームに接続され得る。他の実施形態では、弁尖の先端縁部分は、人工弁の外側スカートに(縫合糸などにより)接続され得る。弁尖の先端縁部分の組み立てに関するさらなる詳細は、特許文献7、特許文献8、特許文献9、及び特許文献10に開示されている。
【0250】
さらに、本明細書において説明されている交連部取付アセンブリは、また、自己拡張可能人工弁又は塑性拡張可能人工弁(例えば、バルーンを膨らませることによって機能的サイズまで拡張されるものなど)などの、アクチュエータを有さない人工弁とともに使用され得る。自己拡張可能人工弁の例は、参照により本明細書に組み込まれている、特許文献13、特許文献14、及び特許文献15に記載されている。塑性拡張可能人工弁の例は、参照により本明細書に組み込まれている特許文献16及び特許文献17に記載されている。
【0251】
一般的考慮事項
本発明を説明することを目的として、本開示の実施形態の幾つかの態様、利点、及び新規性のある特徴が説明されている。開示されている方法、装置、及びシステムは、いかなる形でも制限するものとして解釈されるべきでない。その代わりに、本開示は、単独のまた互いとの様々な組合せ及び部分的組合せの様々な開示されている実施形態のすべての新規性のある非自明の特徴及び態様を対象とする。方法、装置、及びシステムは、特定の態様又は特徴又はこれらの組合せに限定されず、また開示されている実施形態が1つ又は複数の特定の利点が存在すること、又は問題が解決されることを要求するものではない。
【0252】
開示されている実施形態のうち幾つかの方法の運用は、発表の便宜のため特定の順次的順序で説明されているけれども、この説明の仕方は、特定の順序が以下に規定される特定の言語で要求されていない限り、再配置を包含することは理解されるであろう。例えば、順次的に説明されている運用は、場合によっては、再配置されるか、又は同時に実行され得る。さらに、簡単にするため、添付図面は、開示されている方法が他の方法と併せて使用され得る様々な仕方を示し得ない。それに加えて、説明では、開示されている方法を説明するために「提供する」、「もたらす」、又は「達成する」のような用語を使用することもある。これらの用語は、実行される実際の動作の高水準の抽象化である。これらの用語に対応する実際の動作は特定の実装形態に応じて変わり得るものであり、当業者によって容易に認識可能である。
【0253】
本出願及び請求項で使用されているように、単数形「a」、「an」、及び「the」は、文脈上明らかにそうでないことを示していない限り、複数形を含む。それに加えて、「含む、備える(includes)」という用語は「備える、含む(comprises)」を意味する。さらに、「結合される」及び「関連付けられる」という用語は、電気的に、電磁気的に、及び/又は物理的に(例えば、機械的に若しくは化学的に)結合されるか、若しくは連結されることを一般的に意味し、特定の反対語がない限り結合されるか、又は関連付けられている項目の間の中間要素の存在を除外しない。
【0254】
本出願の文脈において、「下側」及び「上側」という用語は、それぞれ、「流入」及び「流出」という用語と交換可能に使用される。したがって、例えば、人工弁の下側端は流入端であり、人工弁の上側端は流出端である。
【0255】
本明細書で使用されているように、「近位」という用語は、ユーザにより近く、埋め込み部位からより遠いデバイスの位置、方向、又は部分を指す。本明細書で使用されているように、「遠位」という用語は、ユーザからより遠く、埋め込み部位により近いデバイスの位置、方向、又は部分を指す。したがって、例えば、デバイスの近位運動は、ユーザに向かうデバイスの運動であり、デバイスの遠位運動は、ユーザから遠ざかるデバイスの運動である。「長手方向」及び「軸方向」という用語は、他の形で明示的に定義されていない限り、近位及び遠位方向に延在する軸を指す。
【0256】
本明細書において使用されているように、「一体形成された」及び「単一構造」という用語は、溶接、留め具、又は別々に形成された材料片を互いに固定するための他の手段を含まない構造を指す。
【0257】
別段の指示がない限り、本明細書又は請求項において使用される、コンポーネントの量、寸法、分子量、パーセンテージ、温度、力、時間などを表すすべての数字は、「約」という用語を付けて修正されていると理解されるべきである。したがって、暗黙のうちに、又は明示的に、別段の指示がない限り、述べられている数値パラメータは、求められる所望の特性及び/又は当業者に馴染みのある試験条件/方法の下での検出限界に依存し得る近似値である。説明されている従来技術から実施形態を直接的にまた明示的に区別するときに、「約」という語が記載されていない限り、実施形態の数値は近似値ではない。さらに、本明細書に記載されているすべての代替的形態が等価形態であるわけではない。
【0258】
開示されている技術の原理が応用され得る多くの可能な実施形態に照らして、例示されている実施形態は、好ましい例にすぎず、本開示の範囲を制限するものとして解釈されるべきでないことは理解されるであろう。むしろ、本開示の範囲は、次の請求項と少なくとも同じ程度に広い。したがって、われわれはこれらの請求項の範囲及び精神に収まるものをすべて請求する。
【符号の説明】
【0259】
10 機械的拡張可能人工弁
12 フレーム
14 弁尖構造体
16 流入端
18 流出端
20 弁尖
22 交連部
24 流出縁部分
26 格子ストラット
28 流出端
30 ヒンジ
32 支柱部材
34 内側部材
36 外側部材
38 遠位端部分
40 交連留め金又はクランプ
50 本体部
52及び54 側縁部分
58及び60 交連タブ部分
100 人工弁
101 フレーム
102 ストラット
102A ストラット部材
102B及び102C ストラット
102D ストラット
104 開口
104A 開口
104B 開口
104C 開口
104D 開口
104E 開口
104F 開口
104G 開口
106 丸い、湾曲した、又は円形の部分
106A 丸い部分
106B 部分
106C 部分
106D 部分
106E 部分
106F 部分
106G 部分
108 真っすぐな部分又はセグメント
110 流入端
112 流出端
114 中心軸
116 流入先端
118 流出先端
120 アクチュエータ
122 内側スカート
200 交連部取付アセンブリ
202 支持部材
204 開口部
206及び208 弁尖
210及び212 交連タブ部分
214 折り目
216 折り目
218及び220 流出縁
222 補強部材
224 補強部材
226A 縫合糸
226B 縫合糸
226C 縫合糸
228 アクチュエータコンポーネント
230 径方向内向きの表面
232 径方向外向きの表面
300 交連部取付アセンブリ
302 支持部材
304 交連部支持支柱
306 中央開口部
308 開口部
310及び312 交連タブ部分
314及び316 弁尖
318 縫合糸
320 径方向内向きの表面
322 縫合糸
324 スロット
326 第1の側部
328 第2の側部
330 上側又はクロスメンバー部分
400 交連部取付アセンブリ
402 交連部支持支柱
404 弁尖
406 支持部材
408 第1の部分又は主要部分
410 第2の部分
412 第3の部分
416 長方形の中央開口部
418 開口部
420及び422 リップ部
424及び426 溝又は陥凹部
428 補強部材
430 陥凹部
431 内向きに面する表面
432 第1の部分
434 第2の部分
436 第3の部分
438 第5の部分
440A 第1のサブ部分
440B 第2のサブ部分
442 傾斜又は段部分
446 開口部
448 開口部
450 チャネル
452 交連タブ部分、交連タブ
454及び456 タブ部
458及び460 溝又は陥凹部
500 交連部取付アセンブリ
502 支持部材
504及び506 交連タブ
508及び510 弁尖
512 第1の湾曲部分又はリップ部
514 第2の湾曲部分又はリップ部
516 第1の取付部
518 第2の取付部
520 開口部
522 補強部材
524 折り目
526 補強部材
528 折り目
530 障壁部材
532 チャネル
600 交連部取付アセンブリ
602 フレームの支持部材
604 交連部支持支柱
606 中央開口部
608 突起部
610 表面
612 開口部
614及び616 側部
618 第1の部分又は主要部分
620 交連タブ部分
622 弁尖
624 交連タブ部分
626 弁尖
628及び630 リップ部
700 交連部取付アセンブリ
702 アクチュエータコンポーネント
704 ハウジング
706及び708 保持部材
710及び712 ベース部分
714及び716 突起部材又は歯
718及び720 開口部
724 交連タブ部分
726 弁尖
728 交連タブ部分
730 第2の弁尖
732 補強部材又は保護部材
732A 一部
738 縫合糸
740 縫合糸
742 縫合糸
800 支持部材
802 中央開口部
804 開口部
806a及び806b 側部
808a及び808b 複数の軸方向に延在する開口部(例えば、開口)
810 弛緩状態(実線で示されている)
812 曲げ状態(破線で示されている)
814a及び814b 交連タブ
816a及び816b 弁尖
818 第1の幅
820 第2の幅
822 内向き径方向
824 外向き径方向
826a、826b 内縁
900 支持部材
902 I字形の中央開口部
904 中央開口部
906a及び906b 側部
908 幅
910a及び910b 側縁
912a、912b 弁尖
914a、914b 交連タブ
1000 支持部材
1002 中央開口部(例えば、窓)
1004 開口部
1006aと1006b 側部
1010a及び1010b スロット
1012 第1の幅
1014a及び1014b 側縁
1016 第2の幅
1020 中心長手方向軸
1100 支持部材
1102 中央開口部
1104 開口部(例えば、開口)
1106aと1106b 側部
1108a及び1108b 内側部分
1114a及び1114b 側縁
1116 クランプ部材
1120 第1の静止状態
1122 第2の曲げ状態
1124 第3の弛緩(及び曲げ)状態
1126 径方向外向きの力
1128 クランプ力
1200 交連部取付アセンブリ
1202 支持部材
1204 中央開口部
1206 開口部(例えば、開口)
1208a、1208b 側部
1210 上側部分
1212 下側部分
1214 第1のノッチ
1216 第2のノッチ
1218 中心長手方向軸
1220 アクチュエータコンポーネント
1222 交連部受け入れ部分
1224 上側支柱伸長部
1226 下側支柱伸長部
1228 中央突起部分
1230 側部
1232 チャネル
1234 表面(例えば、外側表面)
1236 上側チャネル
1238 下側チャネル
1240 中央チャネル
1241 リベット
1242a及び1242b 交連タブ
1244a及び1244b 弁尖
1246a及び1246b 取付部材
1248 第1の側部
1250 第1のループ側部分
1252 ループ中央部分
1254 第2のループ側部分
1256 第2の側部
1258 取付部材ループ
1258a及び1258b ループ
1262 フレーム
1266 外部工具(例えば、プライヤー又は別の捩じり工具)
1268 捩れた部分
1268a及び1268b 捩じられた部分
図1
図2A
図2B
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35
図36
図37
図38
図39
【手続補正書】
【提出日】2024-09-04
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
人工弁であって、
複数の相互接続されたストラット部材を含む環状のフレームであって、前記フレームは折り重ねられた構成に径方向に折り重ね可能であり、拡張された構成に径方向に拡張可能である、環状の前記フレームと、
フレーム内に位置する複数の弁尖であって、各弁尖は前記弁尖の反対側にある対向する交連タブ部分を含み、各交連タブ部分は隣接する弁尖の隣接する交連タブ部分と対になって少なくとも1つの交連部を形成する、複数の弁尖と、
前記フレームの内側表面に装着される複数の支柱部材とを備え、
少なくとも1つの前記交連部は、交連部取付アセンブリを備え、前記交連部取付アセンブリは
各交連タブ部分が折り目を備えるように少なくとも1つの前記交連部の一方の側の対になった前記交連タブ部分に固定されている支持部材と、
各交連タブ部分の折り目に位置決めされ、前記交連タブ部分を通して前記支持部材に固定されている補強部材を備え、
前記交連部取付アセンブリは、複数の前記支柱部材のうち第1の支柱部材に固定される人工弁。
【請求項2】
前記補強部材及び前記交連タブ部分は、縫合糸によって前記支持部材に固定され、
前記支持部材は、前記縫合糸を受け入れるように構成されている開口部を備える請求項1に記載の人工弁。
【請求項3】
前記交連部取付アセンブリの前記弁尖の一方は第1の弁尖であり、前記交連部取付アセンブリの他方の弁尖は第2の弁尖であり、
前記支持部材は、前記第1の弁尖を前記支持部材に固定する縫合糸を受け入れるための開口部の第1の列を備え、
前記支持部材は、開口部の前記第1の列からオフセットされている開口部の第2の列を備え、開口部の前記第2の列は前記第2の弁尖を前記支持部材に固定する縫合糸を受け入れるように構成される請求項2に記載の人工弁。
【請求項4】
前記支持部材の前記開口部は、前記支持部材の中心に沿って一列に配置構成される請求項2に記載の人工弁。
【請求項5】
前記交連部取付アセンブリの前記弁尖の一方は第1の弁尖であり、前記交連部取付アセンブリの前記弁尖の他方は第2の弁尖であり、
前記第1の弁尖を前記支持部材に固定する前記縫合糸は、前記第2の弁尖を前記支持部材に固定する前記縫合糸に対するある角度で前記支持部材の前記開口部を貫通する請求項4に記載の人工弁。
【請求項6】
前記交連部取付アセンブリの前記支持部材は、前記交連タブ部分と前記第1の支柱部材との間に位置決めされる請求項1から5のいずれか一項に記載の人工弁。
【請求項7】
前記フレームは、機械的拡張可能フレームであり、
前記支柱部材は、前記フレームを機械的に拡張し、折り重ねるように構成されているアクチュエータコンポーネントを備える請求項1から6のいずれか一項に記載の人工弁。
【請求項8】
少なくとも1つの前記交連部は、複数の交連部のうち1つであり、
複数の前記交連部の各々は、交連部取付アセンブリを備える請求項1から7のいずれか一項に記載の人工弁。
【請求項9】
前記フレームに接続されている内側スカートをさらに備え、前記弁尖の先端縁部分は、前記内側スカートに取り付けられる請求項1から8のいずれか一項に記載の人工弁。
【外国語明細書】