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特開2024-15986バッテリーエナジーステーション、および、その充電管理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024015986
(43)【公開日】2024-02-06
(54)【発明の名称】バッテリーエナジーステーション、および、その充電管理方法
(51)【国際特許分類】
   H02J 7/02 20160101AFI20240130BHJP
   H02J 7/04 20060101ALI20240130BHJP
   H01M 10/48 20060101ALI20240130BHJP
   H01M 10/44 20060101ALI20240130BHJP
【FI】
H02J7/02 J
H02J7/04 C
H01M10/48 P
H01M10/44 Q
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023114682
(22)【出願日】2023-07-12
(31)【優先権主張番号】111127793
(32)【優先日】2022-07-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(71)【出願人】
【識別番号】523266394
【氏名又は名称】車能網科技股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110002516
【氏名又は名称】弁理士法人白坂
(72)【発明者】
【氏名】侯 一安
(72)【発明者】
【氏名】許 啓輝
【テーマコード(参考)】
5G503
5H030
【Fターム(参考)】
5G503AA01
5G503BA02
5G503BB01
5G503CB16
5G503EA05
5G503GC04
5G503GD03
5H030AS08
5H030BB01
5H030FF41
5H030FF42
5H030FF52
(57)【要約】
【課題】バッテリーエナジーステーション、および、その充電管理方法を提供する。
【解決手段】バッテリーエナジーステーション、および、その充電管理方法を提供し、複数のバッテリーを収納、且つ、充電するのに用いられる電子機器に適用する。まず、第一期間において、第一充電効率でバッテリーを充電し、第一期間内の第一充電効率は、固定である。その後、所定条件が、第一期間において符合するか否か判断する。所定条件が、第一期間において符合するとき、第一充電効率を調整するとともに、調整後の第一充電効率で、バッテリーを充電する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
バッテリーエナジーステーションの充電管理方法であって、複数のバッテリーを収納、且つ、充電するのに用いられる電子機器に適用し、
第一期間において、第一充電効率で、前記バッテリーを充電し、前記第一期間内の前記第一充電効率は、固定である工程と、
所定条件が、前記第一期間において符合するか判断する工程、および、
前記所定条件が、前記第一期間において符合するとき、前記第一充電効率を調整して、前記調整後の第一充電効率で、前記バッテリーを充電する工程、
を有することを特徴とするバッテリーエナジーステーションの充電管理方法。
【請求項2】
前記所定条件が、前記第一期間において符合するか否か判断する前記方法は、
単位時間中で、前記電子機器により受信される少なくとも一つのバッテリー需要の数量を得て、バッテリー需要率を計算する工程と、
前記バッテリー需要率が、所定需要率より速いか否か判断する工程、および、
前記バッテリー需要率が、前記所定需要率より速いとき、前記所定条件が、前記第一期間において符合すると判断する工程、
を有することを特徴とする請求項1に記載のバッテリーエナジーステーションの充電管理方法。
【請求項3】
前記所定条件が、前記第一期間において符合するか否か判断する前記方法は、
前記電子機器中の各バッテリーの電力レベルを得る工程と、
個別のバッテリーに対し、前記バッテリーが、その電力レベルにしたがって、フル充電状態にあるか否か判断する工程と、
前記電子機器中のフル充電されたバッテリーの数量、あるいは、前記電子機器中のフル充電された前記バッテリーの数量の前記電子機器中に収納することができる前記バッテリーの総数に対するフル充電比率が、所定値より低いか否か判断する工程、および、
前記電子機器中のフル充電された前記バッテリーの数量、あるいは、前記電子機器中のフル充電された前記バッテリーの数量の前記電子機器中に収納することができる前記バッテリーの総数に対する前記フル充電比率が、前記所定値より低いとき、前記所定条件が、前記第一期間において符合すると判断する工程、
を有することを特徴とする請求項1に記載のバッテリーエナジーステーションの充電管理方法。
【請求項4】
さらに、
前記所定条件が、前記第一期間において符合するか否か再判断する工程、および、
前記所定条件が符合しないとき、前記第一充電効率で、前記バッテリーを再充電する工程、
を有することを特徴とする請求項1に記載のバッテリーエナジーステーションの充電管理方法。
【請求項5】
さらに、第二期間において、第二充電効率で、前記バッテリーを充電し、前記第一充電効率は、前記第二充電効率と異なり、且つ、前記所定条件が、前記第一期間において、符合するとき、調整後の前記第一充電効率は、前記第二充電効率に等しいことを特徴とする請求項1に記載のバッテリーエナジーステーションの充電管理方法。
【請求項6】
前記第一期間は、オフピーク期間であり、前記第二期間は、ピーク期間であり、且つ、前記第二充電効率は、前記第一充電効率より高いことを特徴とする請求項5記載のバッテリーエナジーステーションの充電管理方法。
【請求項7】
さらに、
ネットワークにより、クラウドサーバーに接続される工程、および、
前記クラウドサーバーから、前記第一期間、および、前記第二期間に対応する情報を受信する工程と、
を有することを特徴とする請求項1に記載のバッテリーエナジーステーションの充電管理方法。
【請求項8】
バッテリーエナジーステーションであって、
複数のバッテリーを有するバッテリーストレージシステムと、
エネルギーモジュール、および、
前記バッテリーストレージシステム、および、前記エネルギーモジュールに結合され、第一期間において、第一充電効率で、前記バッテリーを充電し、前記第一期間内の前記第一充電効率は、固定であり、前記所定条件が、前記第一期間において符合するか否か判断し、且つ、前記所定条件が、前記第一期間において符合するとき、前記第一充電効率を調整するとともに、前記エネルギーモジュールを用いて、前記調整後の第一充電効率で、前記バッテリーを充電する処理ユニット、
を有することを特徴とするバッテリーエナジーステーション。
【請求項9】
前記処理ユニットは、第二期間において、前記エネルギーモジュールを用いて、第二充電効率で、前記バッテリーを充電し、前記第二期間内の前記第二充電効率は、固定であり、且つ、前記第一充電効率は、前記第二充電効率と異なり、且つ、所定条件が、前記第一期間において符合するとき、調整後の前記第一効率は、前記第二効率と等しいことを特徴とする請求項8に記載のバッテリーエナジーステーション。
【請求項10】
前記第一期間は、オフピーク期間であり、前記第二期間は、ピーク期間であり、且つ、前記第二充電効率は、前記第一充電効率より高いことを特徴とする請求項9に記載のバッテリーエナジーステーション。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バッテリーエナジーステーション、および、その充電管理方法に関するものであって、特に、異なる期間において、異なる充電効率で、充電することができ、且つ、充電効率を調整するフレキシブル性を有するバッテリーエナジーステーション、および、その充電管理方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、環境保全の意識の高まり、および、電気自動車技術の発展に伴い、化石燃料を動力源とする従来の乗り物を代替する、電気エネルギーを動力源とする電気自動車の発展が、徐々に、自動車分野における重要な目標になっており、よって、電気自動車がますます人気になっている。電気自動車の航続距離と使用意欲を増加させるため、多くの国や都市は、すでに、公共の場に、充電ステーション、および、バッテリーエナジーステーションを設置し始め、電動バイク、および/あるいは、電気自動車に、充電やバッテリー交換を提供して、電気自動車の使用をさらに便利にしている。
【0003】
電気自動車の普及に伴い、それに応じて、電力の需要も増加している。現存のパワープラント、および、送電網のアップグレードは、膨大な費用と時間を必要とするので、同時に産業、家庭、公共など、さまざまな分野の電力需要を満たす必要がある場合、既存の送電網には重大な負担がかかり、結果として停電やブラックアウトの危機が増加する。送電網の危機に対応して、パワープラント、および、電力消費者、たとえば、充電ステーション/バッテリーエナジーステーションの製造者は、エネルギー規制同意で協力することができ、たとえば、需要反応によって、送電網で、電力消費を管理する。
【0004】
さらに、異なる電気自動車にとって、ピーク時とオフピーク時の充電、あるいは、バッテリー要求は、異なる。たとえば、ピーク時の電気自動車のバッテリー需要は、オフピーク時よりも高くなる。ピーク時、バッテリーエナジーステーションは、バッテリーを高速充電する必要があり、バッテリーをできるだけ早くフル充電することを目標としている。しかし、オフピーク期間中、バッテリーの需要は高くないので、バッテリーエナジーステーションは、コスト削減の前提下で、低速で、バッテリーを充電することができ、特定のバッテリー需要に符合するだけでよい。どのようにして、送電網の正常運転を維持すると同時に、ユーザーの電力需要に符合させるかが、産業が解決しなければならない緊急課題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、バッテリーエナジーステーション、および、その充電管理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施形態によるバッテリーエナジーステーションは、複数のバッテリーストレージシステム、エネルギーモジュール、および、処理ユニットを有するバッテリーストレージシステムを有する。処理ユニットは、バッテリーストレージシステム、および、エネルギーモジュールを結合するとともに、エネルギーモジュールを用いて、第一期間において、第一充電効率で、バッテリーを充電し、第一期間内の第一充電効率は、固定である。その後、所定条件が、第一期間において符合するか否か判断する。所定条件が、第一期間において、符合するとき、処理ユニットは、第一充電効率を調整するとともに、エネルギーモジュールを用いて、調整後の第一充電効率で、バッテリーを充電する。
【0007】
一実施形態によるバッテリーエナジーステーション、および、それらの充電管理方法を提供し、複数のバッテリーを収納、且つ、充電するのに用いられる電子機器に適用する。まず、第一期間において、第一充電効率でバッテリーを充電し、第一期間内の第一充電効率は、固定である。その後、所定条件が、第一期間において符合するか否か判断する。所定条件が、第一期間において符合するとき、第一充電効率を調整するとともに、調整後の第一充電効率で、バッテリーを充電する。
【0008】
いくつかの実施形態において、所定条件が、第一期間において符合するか否か判断する方法は、単位時間で受信される少なくとも一つのバッテリー要求の数量を得て、バッテリー需要率を計算するとともに、バッテリー需要率が、所定需要率より速いか否か判断する。バッテリー需要率が、所定需要率より速いとき、所定条件が、第一期間において符合すると判断する。
【0009】
いくつかの実施形態において、所定条件が、第一期間において符合するか否か判断する方法は、電子機器の各バッテリーの電力レベルを得て、個別のバッテリーに対し、その電力レベルにしたがって、バッテリーがフル充電状態であるか否か判断する。電子機器中のフル充電されたバッテリーの数量、あるいは、電子機器中のフル充電されたバッテリーの数量の電子機器中に収容することができるバッテリーの総数に対するフル充電比率が、所定値より低いか否か判断する。電子機器中のフル充電されたバッテリーの数量、あるいは、電子機器中のフル充電されたバッテリーの数量の電子機器中に収容することができるバッテリーの総数に対するフル充電比率が、所定値より低いとき、所定条件が、第一期間において符合すると判断する。
【0010】
いくつかの実施形態において、所定条件が、第一期間において符合するか否か再判断する。所定条件が符合しないとき、バッテリーは、第一充電効率で再充電される。
【0011】
いくつかの実施形態において、第二期間において、第二充電効率で、バッテリーを充電し、第一充電効率は、第二充電効率と異なる。所定条件が、第一期間において、符合するとき、調整後の第一充電効率は、第二充電効率に等しい。
【0012】
いくつかの実施形態において、第一期間は、オフピーク期間であり、第二期間は、ピーク期間であり、且つ、第二充電効率は、第一充電効率より高い。
【0013】
いくつかの実施形態において、電子機器は、ネットワークにより、クラウドサーバーに接続されるとともに、クラウドサーバーから、第一期間、および、第二期間に対応する情報を受信する。
【0014】
本発明の充電管理方法は、プログラムコードの形式により存在する。プログラムコードが機器にロード、且つ、実行されるとき、機器は、本発明の装置を実行する装置になる。
【発明の効果】
【0015】
本発明により、送電網の正常な操作を維持することができると同時に、ユーザーの電力需要に符合させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の一実施形態によるバッテリーエナジーステーションを示す図である。
図2】本発明の別の実施形態によるバッテリーエナジーステーションを示す図である。
図3】本発明の一実施形態によるバッテリーエナジーステーションの充電管理方法のフローチャートである。
図4】本発明の別の実施によるバッテリーエナジーステーションの充電管理方法のフローチャートである。
図5】本発明の別の実施によるバッテリーエナジーステーションの充電管理方法のフローチャートである。
図6】本発明の一実施形態による所定条件が符合するか否か判断する方法のフローチャートである。
図7】本発明の別の実施形態による所定条件が符合するか否か判断する方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明は、添付図面を参照しながら後続の詳細な説明および実施例を参照することによってさらに十分に理解され得る。
【0018】
図1は、本発明の一実施形態によるバッテリーエナジーステーションを示す図である。本発明のバッテリーエナジーステーション100は、電子機器に適用される。図1に示されるように、バッテリーエナジーステーション100は少なくとも、バッテリーストレージシステム110、エネルギーモジュール120、ネットワーク接続ユニット130、および、処理ユニット140を有する。バッテリーストレージシステム110は、特定のメカニズム(図示しない)を有し、複数のバッテリー112を収納するとともに、選択的に、バッテリーをロック、あるいは、リリースすることができる。バッテリーエナジーステーション100は、バッテリーを、少なくとも一つの電気装置、たとえば、電動バイク、あるいは、電気自動車に提供して、用いる。エネルギーモジュール120は、電気的に、送電網(図示しない)に結合されて、総電流を得て、バッテリーエナジーステーションに電源を供給し、且つ、プロセシングユニット140の信号に基づいて、バッテリー112を充電することができる。説明すべきことは、バッテリー収納システム110は、各バッテリー112に対応する充電モジュールを有し、且つ、充電モジュールは、上電流制限、および/あるいは、下電流制限を有して、対応するバッテリーを充電する。注意すべきことは、いくつかの実施形態において、エネルギーモジュール120は、送電網からバッテリーエナジーステーション100に供給される総電流を自動的に検出するとともに、総電流の情報を、プロセシングユニット140に通知することができることである。ネットワーク接続ユニット130は、ネットワークに接続されるので、バッテリーエナジーステーション100は、ネットワーク接続能力を有する。いくつかの実施形態において、ネットワーク300は、有線ネットワーク、電気通信網、および、ワイヤレスネットワーク、たとえば、Wi-Fi ネットワークである。プロセシングユニット140は、バッテリーエナジーステーション100中の全ハードウェアとソフトウェアの操作を制御するとともに、本発明のバッテリーエナジーステーションの充電管理方法を実行することができ、詳細は以下で記述する。
【0019】
図2は、本発明の別の実施形態によるバッテリーエナジーステーションを示す図である。同様に、本発明のバッテリーエナジーステーション100は、電子機器に適用され、電子機器は、複数のバッテリーを有し、少なくとも一つの電気装置、たとえば、電動バイク、あるいは、電気自動車に提供して用いることができる。バッテリーエナジーステーション100は、図1と同じコンポーネンツを有し、ここで、説明を省略する。バッテリーエナジーステーション100は、ネットワーク接続ユニット130を用いて、ネットワーク300、たとえば、有線ネットワーク、電気通信網、および、無線ネットワーク、たとえば、Wi-Fiネットワークにより、リモートサーバー200に接続される。認識すべきことは、いくつかの実施形態において、リモートサーバー200は、同時に、同位置、あるいは、異なる位置に位置するその他のバッテリーエナジーステーションを管理することができることである。上記のように、バッテリーエナジーステーション100のエネルギーモジュール120は、送電網からバッテリーエナジーステーション100に供給される総電流を自動的に検出するとともに、プロセシングユニット140に、総電流の情報を通知することができる。いくつかの実施形態において、リモートサーバー200は、ネットワーク300により、バッテリーエナジーステーション100に、総電流の情報を通知することができる。一実施形態において、クラウドサーバー、たとえば、リモートサーバー200は、また、異なる時間の相関情報、たとえば、ピーク期間、オフピーク期間等を、ネットワーク300により、バッテリーエナジーステーション100に送信することができる。バッテリーエナジーステーション100は、受信した情報にしたがって、充電管理操作を実行することができる。
【0020】
図3は、本発明の一実施形態によるバッテリーエナジーステーションの充電管理方法のフローチャートである。本発明の実施形態によるバッテリーエナジーステーションの充電管理方法は、複数のバッテリーを収納、且つ、充電する電子機器、たとえば、図1のバッテリーエナジーステーションに適用可能である。
【0021】
まず、工程310において、第一期間において、第一充電効率で、バッテリーを充電し、第一期間内の第一充電効率は、固定である。たとえば、各バッテリー/充電モジュールに必要とされる、あるいは、許容可能な最大電流は、17Aであり、且つ、各バッテリー/充電モジュールに必要とされる、あるいは、許容可能な最小電流は、6Aである。いくつかの実施形態において、第一期間は、オフピーク期間であり、且つ、第一充電効率は、上述の最小電流である。注意すべきことは、いくつかの実施形態において、クラウドサーバーは、ネットワークにより、第一期間に対応する情報を、バッテリーエナジーステーションに送信することができることである。その後、工程S320において、所定条件が、第一期間において符合するか否か判断する。認識すべきことは、所定条件は、異なる要求、および、アプリケーションにしたがって設計することができることであり、所定条件の例は、後に記述され、且つ、本発明は、任意の条件に制限されない。所定条件が、第一期間において符合しないとき (工程S320で、いいえ)、プロセスは、工程S310に戻る。所定条件が、第一期間において符合するとき(工程S320で、はい)、工程S330において、第一充電効率を調整するとともに、工程S340において、調整後の第一充電効率にしたがって、バッテリーを充電する。注意すべきことは、いくつかの実施形態において、調整後の第一充電効率は、元の第一充電効率より高い。
【0022】
図4は、本発明の別の実施形態によるバッテリーエナジーステーションの充電管理方法のフローチャートである。本発明の実施形態によるバッテリーエナジーステーションの充電管理方法は、複数のバッテリーを収納、且つ、充電する電子機器、たとえば、図1のバッテリーエナジーステーションに適用される。
【0023】
まず、工程410において、第一期間において、第一充電効率で、バッテリーを充電し、第一期間内の第一充電効率は、固定である。いくつかの実施形態において、第一期間は、オフピーク期間であり、且つ、第一充電効率は、上述の最小電流である。同様に、いくつかの実施形態において、クラウドサーバーは、ネットワークにより、第一期間に対応する情報を、バッテリーエナジーステーションに送信することができる。その後、工程S420において、所定条件が、第一期間において符合するか否か判断する。認識すべきことは、所定条件は、異なる要求、および、アプリケーションにしたがって設計することができることであり、所定条件の例は、後に記述され、且つ、本発明は、任意の条件に制限されない。所定条件が、第一期間において符合しないとき (工程S420で、いいえ)、プロセスは、工程S410に戻る。所定条件が、第一期間において符合するとき(工程S420で、はい)、工程S430において、第一充電効率を調整するとともに、工程S440において、調整後の第一充電効率にしたがって、バッテリーを充電する。同様に、いくつかの実施形態において、調整後の第一充電効率は、元の第一充電効率より高い。その後、工程S450において、所定条件が、第一期間において符合するか否か再判断する。所定条件が符合するとき(工程S450で、はい)、工程は、S440に戻る。所定条件が符合しないとき(工程S450で、いいえ)、工程は、S410に戻るとともに、第一充電効率で、バッテリーを再充電する。
【0024】
図5は、本発明の別の実施形態によるバッテリーエナジーステーションの充電管理方法のフローチャートである。本発明の実施形態によるバッテリーエナジーステーションの充電管理方法は、複数のバッテリーを収納、且つ、充電する電子機器、たとえば、図1のバッテリーエナジーステーションに適用される。
【0025】
まず、工程S510において、現在の時間を得るとともに、現在の時間が、第一期間、あるいは、第二期間であるかを判断する。注意すべきことは、いくつかの実施形態において、第一期間は、オフピーク期間であり、第二期間は、ピーク時間であることである。電子機器は、ネットワークにより、クラウドサーバーに接続されるとともに、クラウドサーバーから、第一期間、および、第二期間に対応する情報を受信する。現在の時間が、第二期間であるとき、工程S520において、第二期間において、第二充電効率で、バッテリーを充電する。注意すべきことは、いくつかの実施形態において、第二充電効率は、各バッテリー/充電モジュールにより要求される、あるいは、許容可能な最高電流であることである。現在の時間が第一期間であるとき、工程S530において、第一期間において、第一充電効率で、バッテリーを充電し、第一期間内の第一充電効率は、固定である。注意すべきことは、いくつかの実施形態において、第一期間は、オフピーク期間であり、第二期間はピーク期間においてあることである。第一充電効率は、第二充電効率と異なり、且つ、第二充電効率は、第一充電効率より高い。いくつかの実施形態において、第一充電効率は、各バッテリー/充電モジュールに必要とされる、あるいは、許容可能な最小電流である。その後、工程S540において、所定条件が、第一期間において符合するか否か判断する。認識すべきことは、所定条件は、異なる要求、および、アプリケーションにしたがって設計することができることであり、所定条件の例は、後に記述され、且つ、本発明は、任意の条件に制限されないことである。所定条件が、第一期間において符合しないとき(工程S540で、いいえ)、プロセスは、工程S530に戻る。所定条件が、第一期間において符合するとき(工程S540で、はい)、工程S550において、第一充電効率を調整するとともに、工程S560において、調整後の第一充電効率にしたがって、バッテリーを充電する。同様に、いくつかの実施形態において、調整後の第一充電効率は、元の第一充電効率より高い。いくつかの実施形態において、調整後の第一充電効率は、第二充電効率に等しい。その後、工程S570において、所定条件が、第一期間において符合するか否か再判断する。所定条件が、符合するとき(工程S570で、はい)、プロセスは、工程S560に戻る。所定条件が符合しないとき(工程S570で、いいえ)、工程は、S510に戻り、現在の時間の期間が再判断され、且つ、後続の操作を実行する。
【0026】
上記のように、所定条件は、異なる要求、および、アプリケーションにしたがって設計することができる。所定条件の二個の例を討論する。
【0027】
図6は、本発明の一実施形態による所定条件が符合するか否か判断する方法のフローチャートである。この実施形態において、バッテリー要求にしたがって、所定条件が符合するか否か判断することができる。まず、工程S610において、単位時間で受信される少なくとも一つのバッテリー要求の数量を得て、バッテリー需要率を計算する。いくつかの実施形態において、単位時間は、1時間である。その後、工程S620において、バッテリー需要率が、所定需要率より速いか否か判断する。バッテリー需要率が、所定需要率より速くないとき(工程S620で、いいえ)、工程は、終了する。バッテリー需要率が、所定需要率より速いとき (工程S620で、はい)、工程S630において、所定条件が、第一期間において符合すると判断する。
【0028】
図7は、本発明の別の実施形態による所定条件が符合するか否か判断する方法のフローチャートである。この実施形態において、バッテリー要求にしたがって、所定条件が符合するか否か判断することができる。まず、工程S710において、電子機器の各バッテリーの電力レベルを得る。工程S720において、個別のバッテリーに対し、その対応する電力レベルにしたがって、バッテリーがフル充電状態であるか否か判断する。その後、工程S730において、電子機器中のフル充電されたバッテリーの数量、あるいは、電子機器中のフル充電されたバッテリーの数量の電子機器中に収容することができるバッテリーの総数に対するフル充電比率が、所定値より低いか否か判断する。電子機器中のフル充電されたバッテリーの数量、あるいは、電子機器中のフル充電されたバッテリーの数量の電子機器中に収容することができるバッテリーの総数に対するフル充電比率が、所定値より低くないとき(工程S730で、いいえ)、工程が終了する。電子機器中のフル充電されたバッテリーの数量、あるいは、電子機器中のフル充電されたバッテリーの数量の電子機器中に収容することができるバッテリーの総数に対するフル充電比率が、所定値より低いとき(工程S730で、はい)、工程S740において、所定条件が、第一期間において符合するか否か判断する。たとえば、いくつかの実施形態において、フル充電比率が、50%より低いとき、所定条件が、第一期間において符合すると判断することができるとともに、第一期間において、第一充電効率を調整することができる。
【0029】
説明すべきことは、所定条件を判断する上記の例は、本案の単なる例であり、且つ、本発明は、それらに制限されないことである。所定条件は、異なる需要、および、アプリケーションにしたがって設計することができることである。よって、本案のバッテリーエナジーステーション、および、その充電管理方法により、異なる時に、異なる充電効率で、充電を実行することができ、且つ、充電効率は、フレキシブルに調整できるので、異なる期間における電力需要下で、各種応用に符合する。
【0030】
本発明の充電管理方法、あるいは、特定の形態、あるいは、その部分は、プログラムコードの形式で存在する。プログラムコードは、実体媒体、たとえば、フロッピーディスク、CD-ROM、ハードドライブ、あるいは、その他の任意の機械可読(たとえば、コンピュータ可読)ストレージ媒体中に含まれる、あるいは、外在形式のコンピュータプログラム製品に制限されない。プログラムコードが、機器、たとえば、コンピュータによりロード、且つ、実行されるとき、この機器は、本発明を実行する装置になる。プログラムコードはさらに、ある伝送媒体、たとえば、電線、あるいは、ケーブル、光ファイバー、あるいは、その他の伝送形態により送信され、プログラムコードが、機器、たとえば、コンピュータにより受信され、且つ、ロードされるとき、機器は、本発明の方法を実行する装置になる。汎用プロセッサで実施されるとき、プログラムコードは、プロセッサと結合して、特定用途向け集積回路に類似して操作する独特な装置を提供する。
【0031】
本発明では好ましい実施例を前述の通り開示したが、これらは決して本発明に限定するものではなく、当該技術を熟知する者なら誰でも、本発明の思想を脱しない範囲内で各種の変形を加えることができる。
【符号の説明】
【0032】
100…バッテリーエナジーステーション
110…バッテリー収納システム
112…バッテリー
120…エネルギーモジュール
130…ネットワーク接続ユニット
140…プロセシングユニット
200…リモートサーバー
300…ネットワーク
S310、S320、S330、S340…工程
S410、S420、S430、S440、S450…工程
S510、S520、S530、S540、S550、S560、S570…工程
S610、S620、S630…工程
S710、S720、S730、S740…工程
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7