(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024159902
(43)【公開日】2024-11-08
(54)【発明の名称】端末装置、エネルギー供給装置、サーバ装置、航行可能範囲表示方法、航行可能範囲表示プログラムおよび記録媒体
(51)【国際特許分類】
G01C 21/26 20060101AFI20241031BHJP
B60L 58/00 20190101ALI20241031BHJP
G09B 29/00 20060101ALI20241031BHJP
G16Y 10/40 20200101ALI20241031BHJP
G16Y 20/20 20200101ALI20241031BHJP
G16Y 40/20 20200101ALI20241031BHJP
【FI】
G01C21/26 C
B60L58/00
G09B29/00 F
G16Y10/40
G16Y20/20
G16Y40/20
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024140122
(22)【出願日】2024-08-21
(62)【分割の表示】P 2023091692の分割
【原出願日】2014-10-20
(71)【出願人】
【識別番号】000005016
【氏名又は名称】パイオニア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003889
【氏名又は名称】弁理士法人酒井総合特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】廣瀬 智博
(72)【発明者】
【氏名】福田 達也
(72)【発明者】
【氏名】安士 光男
(57)【要約】
【課題】目的地が決まっていないときでも車両の走行のエネルギー源となるバッテリへのエネルギー供給量を明確に決めることができること。
【解決手段】移動体の動力源を駆動するバッテリの仮想蓄電量を入力する入力部102と、入力部102により入力された仮想蓄電量に応じた移動体の航行可能範囲を取得する取得部103と、取得部103により取得された航行可能範囲を含む画像を表示部105に表示させる表示制御部104と、表示部105に、入力部102により入力された仮想蓄電量に対応する航行可能範囲を含む画像が表示されている際に、仮想蓄電量を目標蓄電量として設定する操作を受け付ける受付部106とを備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動体の動力源を駆動するバッテリの仮想蓄電量を入力する入力手段と、
前記入力手段により入力された前記仮想蓄電量に応じた前記移動体の航行可能範囲を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された前記航行可能範囲を含む画像を表示部に表示させる表示制御手段と、
前記表示部に、前記入力手段により入力された前記仮想蓄電量に対応する前記航行可能範囲を含む画像が表示されている際に、前記仮想蓄電量を目標蓄電量として設定する操作を受け付ける受付手段と、
を備えることを特徴とする端末装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、移動体の航行可能範囲を表示する端末装置、エネルギー供給装置、サーバ装置、航行可能範囲表示方法、航行可能範囲表示プログラムおよび記録媒体に関する。ただし、この発明の利用は、端末装置、エネルギー供給装置、サーバ装置、航行可能範囲表示方法、航行可能範囲表示プログラムおよび記録媒体に限らない。
【背景技術】
【0002】
従来、移動体(車両)の走行のエネルギー源となるバッテリの充電に関し、バッテリの現在の蓄電量が目標蓄電量以上となったと判定すると、通信部を制御して、バッテリの蓄電量が目標蓄電量に到達したことをユーザ端末に通知する技術がある(例えば、下記特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、明確な目的地が決まっていないような場合は、車両の走行のエネルギー源となるバッテリに対する目標蓄電量も明確には決まらない。このように目的地があいまいな場合、どの程度エネルギー供給をすればよいのかの判断が困難であるという問題が一例として挙げられる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明にかかる端末装置は、移動体の動力源を駆動するバッテリの仮想蓄電量を入力する入力手段と、前記入力手段により入力された前記仮想蓄電量に応じた前記移動体の航行可能範囲を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された前記航行可能範囲を含む画像を表示部に表示させる表示制御手段と、前記表示部に、前記入力手段により入力された前記仮想蓄電量に対応する前記航行可能範囲を含む画像が表示されている際に、前記仮想蓄電量を目標蓄電量として設定する操作を受け付ける受付手段と、を備えることを特徴とする。
【0006】
また、請求項6の発明にかかるエネルギー供給装置は、請求項1~5のいずれか一つに記載された端末装置であって、前記バッテリへの給電手段をさらに備えたことを特徴とする。
【0007】
また、請求項7の発明にかかる航行可能範囲表示方法は、端末装置が実行する航行可能範囲表示方法であって、移動体の動力源を駆動するバッテリの仮想蓄電量を入力する入力工程と、前記入力工程により入力された前記仮想蓄電量に応じた前記移動体の航行可能範囲を取得する取得工程と、前記取得工程により取得された前記航行可能範囲を含む画像を表示部に表示させる表示制御工程と、前記表示部に、前記入力工程により入力された前記仮想蓄電量に対応する前記航行可能範囲を含む画像が表示されている際に、前記仮想蓄電量を目標蓄電量として設定する操作を受け付ける受付工程と、を含むことを特徴とする。
【0008】
また、請求項8の発明にかかるサーバ装置は、端末装置と通信可能なサーバ装置において、移動体の動力源を駆動するバッテリの蓄電量に応じた航行可能範囲を推定し、前記端
末装置に前記航行可能範囲のデータを送信する航行可能範囲推定部を備え、前記航行可能範囲推定部は、前記端末装置から前記バッテリの仮想蓄電量が入力されると、当該仮想蓄電量に応じた前記移動体の航行可能範囲を再度推定し、前記端末装置に前記航行可能範囲のデータを送信することを特徴とする。
【0009】
また、請求項9の発明にかかる航行可能範囲表示方法は、端末装置と通信可能なサーバ装置が実行する航行可能範囲表示方法において、移動体の動力源を駆動するバッテリの蓄電量に応じた航行可能範囲を推定し、前記端末装置に表示可能な前記航行可能範囲のデータを送信する航行可能範囲推定工程を含み、前記航行可能範囲推定工程は、前記端末装置から前記バッテリの仮想蓄電量が入力されると、当該仮想蓄電量に応じた前記移動体の航行可能範囲を再度推定し、前記端末装置に表示可能な前記航行可能範囲のデータを送信することを特徴とする。
【0010】
また、請求項10の発明にかかる航行可能範囲表示プログラムは、請求項7または9に記載の航行可能範囲表示方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0011】
また、請求項11の発明にかかる記録媒体は、請求項10に記載の航行可能範囲表示プログラムを記録したことを特徴とする。
【0012】
また、請求項12の発明にかかる端末装置は、移動体の動力源にエネルギーを供給するエネルギー貯蔵手段に蓄えられる仮想畜エネルギー量を入力する入力手段と、前記入力手段により入力された前記仮想畜エネルギー量に応じた前記移動体の航行可能範囲を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された前記航行可能範囲を含む画像を表示部に表示させる表示制御手段と、前記表示部に、前記入力手段により入力された前記仮想畜エネルギー量に対応する前記航行可能範囲を含む画像が表示されている際に、前記仮想畜エネルギー量を目標畜エネルギー量として設定する操作を受け付ける受付手段と、を備えることを特徴とする。
【0013】
また、請求項13の発明にかかるエネルギー供給装置は、請求項12に記載された端末装置であって、前記エネルギー貯蔵手段へエネルギーを供給する供給手段をさらに備えたことを特徴とする。
【0014】
また、請求項14の発明にかかるサーバ装置は、端末装置と通信可能なサーバ装置において、
移動体の動力源にエネルギーを供給するエネルギー貯蔵手段に蓄えられる畜エネルギー量に応じた航行可能範囲を推定し、前記端末装置に前記航行可能範囲のデータを送信する航行可能範囲推定部を備え、前記航行可能範囲推定部は、前記端末装置から前記エネルギー貯蔵手段に蓄えられる仮想畜エネルギー量が入力されると、当該仮想畜エネルギー量に応じた前記移動体の航行可能範囲を再度推定し、前記端末装置に前記航行可能範囲のデータを送信することを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】
図1は、実施の形態にかかる端末装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、実施の形態にかかる仮想蓄電量による航行可能範囲表示の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【
図3】
図3は、実施例1における端末のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【
図4】
図4は、実施例1による仮想蓄電量による航行可能範囲を表示するシステム構成例を示す図である。
【
図5】
図5は、実施例1における仮想蓄電量の指定状態を説明する図である。
【
図6】
図6は、実施例1による仮想蓄電量による航行可能範囲を表示する処理内容を示すフローチャートである。
【
図7】
図7は、実施例2による仮想蓄電量による航行可能範囲を表示するシステム構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
(実施の形態)
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる端末装置、エネルギー供給装置、サーバ装置、航行可能範囲表示方法、航行可能範囲表示プログラムおよび記録媒体の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0017】
図1は、実施の形態にかかる端末装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。端末装置(端末)101は、充電可能なバッテリが搭載され、バッテリが動力源を駆動する移動体(車両)に搭載される電子機器である。また、この端末101は、ユーザが携帯するなどして車両と共に移動する電子機器であってもよい。
【0018】
端末101は、入力部102と、取得部103と、表示制御部104と、表示部105とを有する。
【0019】
入力部102は、車両の動力源を駆動するバッテリの仮想蓄電量をユーザ操作により入力することができる。仮想蓄電量とは、バッテリに対する実際の充電前(現在)の状態において、バッテリ充電したときの充電量である。例えば、現在の蓄電量(蓄電率)が30%のとき、仮装蓄電量として50%が入力されると、後に実際には、20%分のバッテリ充電が行われることになる。
【0020】
取得部103は、入力部102により入力された仮想蓄電量に応じた移動体の航行可能範囲を取得する。例えば、車両の現在位置に対して上記仮想蓄電量(蓄電率)50%で到達できる地図上の範囲(地図画像)を取得する。この航行可能範囲は、例えば、端末101に通信接続されたサーバが演算処理し、端末101に応答することで取得可能である。また、サーバを設けずとも、端末101が航行可能範囲を演算処理して求めることも可能である。表示制御部104は、現在のバッテリの蓄電量と、入力部102に入力されたユーザ操作の仮装蓄電量と、取得部103が取得した航行可能範囲を含む地図画像を表示部105に表示させる表示制御を行う。
【0021】
また、取得部103は、仮想蓄電量に応じた車両の航行可能範囲に加えて、仮想蓄電量に到達するまでの予想充電待ち時間を取得することもできる。予想充電待ち時間は、サーバ、あるいはバッテリを充電する充電装置が、例えば、バッテリの現在の蓄電量と、仮想蓄電量と、充電モード別等の充電速度に基づき算出する。この場合、表示制御部104は、表示部105に、仮想蓄電量に連動させて予想充電待ち時間を表示することができる。
【0022】
さらに、端末101は、受付部106と、送信部107と、受信部108と、検索部109と、を有する。このほか、端末101は、車両のバッテリを充電する充電部110を有することとしてもよい。
【0023】
受付部106は、入力部102により入力された仮想蓄電量に対応する航行可能範囲を含む画像が表示部105に表示されている際に、仮想蓄電量を目標蓄電量として設定する操作を受け付ける。例えば、受付部106は、表示部105上の決定ボタンにより構成できる。送信部107は、目標蓄電量が設定された場合に、車両に搭載される外部装置111に目標蓄電量を送信する。この外部装置111は、車両のバッテリの蓄電量を管理する
車載装置、サーバ、充電装置等である。
【0024】
また、受信部108は、車両のバッテリの蓄電量が目標蓄電量に到達した際に、外部装置111により送信される充電完了情報を受信する。また、受信部108は、車両の現在位置情報を受信することもできる。車両の現在位置は、例えば、外部装置111である車載装置がGPS等により検出できる。このほか、端末101がGPS機能等を有する構成であれば、車両の現在位置を端末101内部で検出可能である。
【0025】
検索部109は、車両の現在位置に基づいて車両の周辺に存在する施設(例えば、充電施設、店舗、駐車場、等)を検索する。この場合、表示制御部104は、検索部109により検索された施設を航行可能範囲に重ねて表示部105に表示することができる。
【0026】
さらには、端末101は、車両のバッテリに充電する充電部110を備えてもよい。例えば、充電部110が充電施設(充電装置)に設けられる場合には、
図1に記載の端末101の各構成部を充電装置に設けることができる。また、端末101には、充電完了通知だけを受信し表示できる機能だけを備える構成とすることもできる。
【0027】
上述したように、航行可能範囲を表示するシステム構成としては、端末101と、サーバと、充電施設の充電装置とからなる構成が考えられる。また、上述したサーバの機能、例えば、航行可能範囲や予想充電待ち時間について端末101が算出する構成とすれば、サーバを設ける必要がない。また、充電施設の充電装置が端末101の機能を有し、車両と接続した充電時に車両の航行可能範囲が重畳された地図画像を表示する構成としてもよい。
【0028】
図2は、実施の形態にかかる仮想蓄電量による航行可能範囲表示の処理手順の一例を示すフローチャートである。
図2の処理は、端末101が実行するが、端末101に限らず、一部の処理(演算処理等)をサーバや充電装置が実行する構成とすることもできる。
【0029】
はじめに、端末101は、現在のバッテリの蓄電率を表示部105上に表示する(ステップS201)。この際、端末101の取得部103は、現在の蓄電率で到達できる航行可能範囲を取得し、表示部105上に地図表示する。
【0030】
次に、ユーザによる仮想蓄電量の入力を待つ(ステップS202)。ユーザは、入力部102からバッテリの仮想蓄電量を入力する。これにより、端末101の取得部103は、仮想蓄電量で到達できる航行可能範囲を取得し、表示部105上に地図表示する(ステップS203)。入力部102から入力する仮想蓄電量は段階的あるいは連続的に変更可能に表示部105上に表示される。
【0031】
バッテリの蓄電量に対応した航行可能範囲は、例えば、国際公開第2013/125019号に開示されている技術により得ることができる。例えば、現在位置からバッテリの蓄電量で到達可能な複数の地点を所定の消費エネルギー算出式を用いて求め、これら複数の地点間を結合させることで、地図上で航行可能範囲を示すことができる。
【0032】
この際、端末101は、検索部109により、ジャンル別の施設を検索し、ユーザが希望する施設を検索し表示部105上に地図表示することができる。これにより、ユーザが希望する施設の検索結果を表示することができる。この際、ユーザは、希望する施設の位置が航行可能範囲となるように、入力部102に入力する仮想蓄電量を変更することができる。これにより、希望する施設に到達するための仮想蓄電量を得ることもできるようになる。
【0033】
以上のように、バッテリに対して実際に充電を行う以前の状態において、仮想蓄電量を入力することにより、地図上で航行可能範囲を表示させることができるようになる。この際、仮想蓄電量に応じた航行可能範囲を表示することができるため、例えば希望する施設まで到達するための仮想蓄電量を得ることもできるようになる。この後、ユーザは、決定した仮想蓄電量に相当する充電を実際に行うことで、希望する施設や航行可能範囲までの走行が可能となる。このように、明確な目的地が決まっていないような場合でも車両のバッテリに対する目標蓄電量を明確に決めることができ、目的地があいまいな場合でもどの程度充電すればよいのかの判断を適切に行えるようになる。
【0034】
仮想蓄電量の入力は、任意の場所で行うことができるが、例えば、車両が充電施設に到着し、充電を行う直前の状態で仮想蓄電量の入力を行うことで、車両の現在位置である充電施設を基準とした航行可能範囲を表示することができる。
【実施例0035】
(端末のハードウェア構成)
図3は、実施例1における端末のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図1に記載した端末101は、CPU301、ROM302、RAM303、磁気ディスクドライブ304、磁気ディスク305、光ディスクドライブ306、光ディスク307、音声I/F(インターフェース)308、マイク309、スピーカ310、入力デバイス311、映像I/F312、ディスプレイ313、カメラ314、通信I/F315、GPSユニット316、各種センサ317、を備えている。各構成部301~317は、バス320によってそれぞれ接続されている。
【0036】
CPU301は、端末101の全体の制御を司る。ROM302は、端末のブートプログラムを記録している。RAM303は、CPU301のワークエリアとして使用される。すなわち、CPU301は、RAM303をワークエリアとして使用しながら、ROM302に記録された各種プログラムを実行することによって、端末101の全体の制御を司る。
【0037】
磁気ディスクドライブ304は、CPU301の制御にしたがって磁気ディスク305に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。磁気ディスク305は、磁気ディスクドライブ304の制御で書き込まれたデータを記録する。磁気ディスク305としては、例えば、HD(ハードディスク)やFD(フレキシブルディスク)を用いることができる。
【0038】
また、光ディスクドライブ306は、CPU301の制御にしたがって光ディスク307に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。光ディスク307は、光ディスクドライブ306の制御にしたがってデータが読み出される着脱自在な記録媒体である。光ディスク307は、書き込み可能な記録媒体を利用することもできる。着脱可能な記録媒体として、光ディスク307のほか、MO、メモリカードなどを用いることができる。
【0039】
磁気ディスク305および光ディスク307に記録される情報の一例としては、地図データ、車両情報、画像、走行履歴などが挙げられる。地図データは、経路探索するときに用いられ、建物、河川、地表面、エネルギー補給施設などの地物(フィーチャ)をあらわす背景データ、道路の形状をリンクやノードなどであらわす道路形状データなどを含むベクタデータである。
【0040】
音声I/F308は、音声入力用のマイク309および音声出力用のスピーカ310に接続される。マイク309に受音された音声は、音声I/F308内でA/D変換される。マイク309は、例えば、車両のダッシュボード部などに設置され、その数は単数でも
複数でもよい。スピーカ310からは、所定の音声信号を音声I/F308内でD/A変換した音声が出力される。
【0041】
入力デバイス311は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えたリモコン、キーボード、タッチパネルなどが挙げられる。入力デバイス311は、リモコン、キーボード、タッチパネルのうちいずれか一つの形態によって実現されてもよいが、複数の形態によって実現することも可能である。
【0042】
映像I/F312は、ディスプレイ313とカメラ314に接続される。映像I/F312は、具体的には、例えば、ディスプレイ313全体を制御するグラフィックコントローラと、即時表示可能な画像情報を一時的に記録するVRAM(Video RAM)などのバッファメモリと、グラフィックコントローラから出力される画像データに基づいてディスプレイ313を制御する制御ICなどによって構成される。
【0043】
ディスプレイ313には、アイコン、カーソル、メニュー、ウインドウ、あるいは文字や画像などの各種データが表示される。ディスプレイ313としては、例えば、TFT液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなどを用いることができる。
【0044】
カメラ314は、端末外部の例えば、道路を含む映像を撮影する。映像は静止画あるいは動画のどちらでもよく、例えば、カメラ314によって車両の外部や内部を撮影し、撮影した画像をCPU301において画像解析したり、映像I/F312を介して磁気ディスク305や光ディスク307などの記録媒体に出力したりする。
【0045】
通信I/F315は、無線を介してネットワークに接続され、CPU301のインターフェースとして機能する。ネットワークとして機能する通信網には、CAN(Controller Area Network)やLIN(Local Interconnect Network)などの車内通信網や、公衆回線網や携帯電話網、DSRC(Dedicated Short Range Communication)、LAN、WANなどがある。通信I/F315は、例えば、公衆回線用接続モジュールやETC(ノンストップ自動料金支払いシステム)ユニット、FMチューナー、VICS(Vehicle Information and Communication System:登録商標)/ビーコンレシーバなどである。
【0046】
GPSユニット316は、GPS衛星からの電波を受信し、端末101(例えば車両)の現在位置を示す情報を出力する。GPSユニット316の出力情報は、後述する各種センサ317の出力値とともに、CPU301による車両の現在位置の算出に際して利用される。現在位置を示す情報は、例えば、緯度・経度、高度などの、地図データ上の1点を特定する情報である。
【0047】
各種センサ317は、車速センサ、加速度センサ、角速度センサ、傾斜センサなどの、車両の位置や挙動を判断するための情報を出力する。各種センサ317の出力値は、CPU301による車両の現在位置の算出や、速度や方位の変化量の算出に用いられる。
【0048】
(実施例1のシステム構成例)
図4は、実施例1による仮想蓄電量による航行可能範囲を表示するシステム構成例を示す図である。実施例1では、
図1に記載した端末101の機能を複数の装置で分散して実行する構成例である。端末101の機能は、ユーザが携帯する携帯端末401と、サーバ402と、車両に搭載されたナビゲーション装置等の車載機403が相互に通信を行い実行処理する。
【0049】
携帯端末401は、送受信部411と、表示制御部412と、蓄電量指定IF413と、ディスプレイ414とを有する。また、不図示であるが、仮想蓄電量の設定や航行可能範囲の地図表示の処理を実行する蓄電率設定アプリケーションを有する。
【0050】
送受信部411は、サーバ402との間の通信を行い、例えば、ユーザが指定した指定蓄電率(上記仮想蓄電量)をサーバ402に送信し、サーバ402から航行可能範囲データを受信する。表示制御部412は、ディスプレイ414上に上述した蓄電量、仮想蓄電量を表示し、サーバ402から受信した車両の航行可能範囲を表示する。蓄電量指定IF413は、上述した受付部106の機能を有し、仮想蓄電量(ユーザが指定した指定蓄電率)を目標蓄電量として決定する充電量指定の決定ボタン等で構成される。
【0051】
サーバ402は、通信I/F421と、航行可能範囲推定部として機能する航行可能範囲推定ソフトウェア422と、地図データベース(DB)423と、通信I/F424とを有する。通信I/F421は、携帯端末401との間の通信を行い、例えば、サーバ402が算出した航行可能範囲のデータを携帯端末401に送信する。
【0052】
航行可能範囲推定ソフトウェア422は、サーバ402のCPU等のプロセッサ上でのプログラム実行により、現在位置から所定の蓄電量(仮想蓄電量入力時を含む)で到達可能な航行可能範囲を演算するアプリケーションである。地
図DB423には、航行可能範囲推定ソフトウェア422による航行可能範囲を演算する際に参照される地図データが格納されている。通信I/F424は、車載機403との間の通信を行い、サーバ402から車載機403へ指定蓄電率を送信し、車載機403から車両の現在位置と、現在の蓄電率を受信する。
【0053】
車載機403は、蓄電率取得部431と、蓄電率判定部432と、現在位置取得部433と、を有する。蓄電率取得部431は、車両400からCAN等を介してバッテリの蓄電率を取得する。蓄電率判定部432は、蓄電率取得部431が取得したバッテリの蓄電率が、ユーザ指定の指定蓄電率に達したか否かを判定する。現在位置取得部433は、GPS等により検出した車両400の現在位置や蓄電率取得部431が取得した現在のバッテリの蓄電率をサーバ402に送信する。
【0054】
図4に示した携帯端末401、サーバ402、車載機403は、それぞれ
図3に記載のROM302、RAM303、磁気ディスク305、光ディスク307などに記録されたプログラムやデータを用いて、CPU301が所定のプログラムを実行することによって、それぞれの機能を実現する。
【0055】
ここで、サーバ402は、
図3に記載のROM302、RAM303、磁気ディスク305、光ディスク307などに記録されたプログラムやデータを用いて、CPU301が所定のプログラムを実行することによって、航行可能範囲推定ソフトウェア422の機能を実現する。また、サーバ402に設けられる地
図DB423は、
図3に記載の磁気ディスク305や光ディスク307を用いることができる。
【0056】
また、
図3に示したカメラ314、GPSユニット316、各種センサ317等は、
図4に記載の携帯端末401や車載機403に設けることができる。
【0057】
(仮想蓄電量の指定について)
図5は、実施例1における仮想蓄電量の指定状態を説明する図である。携帯端末401の表示制御部412がディスプレイ414に表示する表示例を示す。
図5(a)は、現在の蓄電量による航行可能範囲を地図表示した状態である。携帯端末401は、サーバ402から航行可能範囲データを受信してディスプレイ414上に航行可能範囲D1を地図表
示する。図中△は車両400の現在位置d1である。
【0058】
ディスプレイ414の下部位置には、蓄電量表示領域501が設けられる。車載機403の蓄電率取得部431が取得した現在のバッテリの蓄電率は、サーバ402を介して携帯端末401に出力される。携帯端末401は、ディスプレイ414の蓄電量表示領域501にスライダ502位置で現在の蓄電率を表示する。
図5(a)に示す状態は、スライダ502が現在の蓄電率30%であることを示している。このスライダ502位置は、ユーザ操作により連続的にあるいは段階的(例えば10%単位)で変更可能であり、このユーザ操作によりスライダ502がスライド移動されることで、仮想蓄電量(指定蓄電率)が変更される。
【0059】
スライダ502のスライドについて、例えば、
図5(b)に示すように、40%の位置までスライドさせると、ディスプレイ414の蓄電量表示領域501にスライダ502位置で仮想蓄電量40%に対応する航行可能範囲D2が表示される。この航行可能範囲D2は、仮想蓄電量40%をサーバ402に送信後、サーバ402から航行可能範囲データを受信することで表示される。
【0060】
そして、ユーザは航行可能範囲D1,D2の変化状態等に基づき、到達したい目的地(施設)が航行可能範囲D2に含まれていることを確認し、このときの仮想蓄電量を充電量指定の決定ボタン503で設定する。携帯端末401は、ユーザが充電量指定の決定ボタン503を操作したときの仮想蓄電量(40%)を指定蓄電率としてサーバ402に送信する。充電量指定の決定ボタン503は、
図1に記載した受付部106の機能に相当する。
【0061】
また、この仮想蓄電量の設定時、ユーザは希望する目的地(施設)を検索し、検索結果の目的地(施設)をディスプレイ414上に表示させることで、航行可能範囲D2の領域内に目的地(施設)が含まれるようにスライダ502を所定量スライドさせることができる。目的地(施設)の検索処理は、サーバ402が地
図DB423を用いて実行し、例えばジャンル別の目的地(施設)候補一覧を携帯端末401に送信し、携帯端末401が目的地(施設)を候補一覧から選択することでサーバ402が検索実行する。
【0062】
図5では、現在の蓄電率に対して、蓄電率を増加させる例を説明したが、仮想蓄電量は、現在の蓄電率より低く設定することもできる。この場合、現在の蓄電率でバッテリ充電せずに、現在の蓄電率より低い仮想蓄電量とした場合の航行可能範囲(現在の航行可能範囲D1より狭い範囲)を表示させることができるようになる。
【0063】
(実施例1の処理例)
次に、実施例1の構成例による仮想蓄電量に基づく航行可能範囲の演算処理例を説明する。
図6は、実施例1による仮想蓄電量による航行可能範囲を表示する処理内容を示すフローチャートである。
【0064】
この
図6には、
図4に記載した携帯端末401、サーバ402、車載機403が行う各処理を示している。実施例1では、携帯端末401で選択した蓄電率で到達可能な範囲をサーバ402が計算し、ユーザは携帯端末401上で航行可能範囲の画像を見ながら、蓄電率を決定してサーバ402に通知し、充電完了を車載機403に通知する構成例である。そして、
図6の例では、車両400がバッテリ充電可能な充電施設に到達した状態で処理開始する例を記載してあり、以降の説明では、ほぼ時系列に各装置が行う順に説明する。
【0065】
はじめに、車載機403は、現在位置取得部433により車両400が充電施設に停車
したかを判断する(ステップS601)。車載機403は、充電施設に達していなければ待機し(ステップS601:Noのループ)、充電施設に停車すれば(ステップS601:Yes)、車両400の車両識別情報、現在位置および蓄電率取得部431が取得した蓄電率をサーバ402に送信する(ステップS602)。この後、車載機403は、蓄電率の変化を監視する(ステップS603)。なお、ステップS601の判断は、車両のバッテリに対する充電開始を契機としてもよい。
【0066】
一方、携帯端末401は、初期状態で蓄電率設定アプリケーションの起動待ち状態であり(ステップS604:Noのループ)、例えば、車両400がバッテリ充電可能な充電施設に到達したときに、ユーザ操作等で蓄電率設定アプリケーションを起動させると(ステップS604:Yes)、蓄電率設定アプリケーションは、携帯端末401のユーザの個人識別情報をサーバ402に送信する(ステップS605)。
【0067】
サーバ402は、車載機403から車両400の車両識別情報、現在位置および蓄電率を受信し(ステップS606)、携帯端末401から個人識別情報を受信する(ステップS607)。そして、サーバ402は、車両識別情報と個人識別情報に関連付けがあるか判断する(ステップS608)。この処理では、ユーザと車両とが予めサーバ402にサービス登録されているか否かを判断している。車両識別情報と個人識別情報に関連付けがなければ(ステップS608:Noのループ)、
図6の例では待機としたが、サービス登録されていないため、以下のサービス(仮想蓄電量に基づく航行可能範囲の提示サービス)を行わない処理としてもよい。車両識別情報と個人識別情報に関連付けがあれば(ステップS608:Yes)、ステップS613に移行する。
【0068】
携帯端末401は、ステップS605の実行後、仮想蓄電量の設定と仮想蓄電量に対応した航行可能範囲の表示処理を行う(ステップS609~ステップS612)。また、サーバ402は、ステップS608の実行後、仮想蓄電量に対応した航行可能範囲の演算処理を行う(ステップS613~ステップS615)。
【0069】
サーバ402は、航行可能範囲推定ソフトウェア422が車載機403から送信された現在の蓄電率により、蓄電率がN%(現在の蓄電率)のときの航行可能範囲を演算し(ステップS614)、航行可能範囲データを携帯端末401に送信する(ステップS615)。携帯端末401は、サーバ402から送信された蓄電率がN%のときの航行可能範囲を地図データ上に表示する(ステップS610)。この状態で携帯端末401上には、
図5(a)に示す航行可能範囲D1が表示される。
【0070】
この後、携帯端末401において、仮想蓄電量設定のユーザ操作(スライダ操作)により、指定蓄電率が変更されると(ステップS611:変更)、携帯端末401は、変更後の蓄電率をサーバ402に送信する(ステップS609)。サーバ402は、携帯端末401による変更後の蓄電率により蓄電率パラメータN%を取得し(ステップS613)、変更後の蓄電率(N%)のときの航行可能範囲を演算し(ステップS614)、蓄電率がN%のときの航行可能範囲データを携帯端末401に送信する(ステップS615)。この状態で、携帯端末401上には、蓄電率N%に変更時の航行可能範囲D2が表示される。
【0071】
この後、ユーザが仮想蓄電量を決定し、携帯端末401で充電量指定ボタンが操作されると(ステップS611:決定)、携帯端末401は、決定した仮想蓄電量(指定蓄電率)を車載機403に送信する(ステップS612)。携帯端末401は、この指定蓄電率をサーバ402を介して車載機403に送信してもよい。
【0072】
車載機403は、携帯端末401から指定蓄電率を受信すると(ステップS616)、
充電設備によるバッテリへの充電を開始し、蓄電率が指定蓄電率に達するまで待機し(ステップS617:Noのループ)、蓄電率が指定蓄電率に達すれば(ステップS617:Yes)、充電を停止させ指定蓄電率に到達した旨を携帯端末401に送信する(ステップS618)。携帯端末401は、指定蓄電率に到達した旨を表示等でユーザに報知し(ステップS619)、一連の上記処理を終了する。充電設備は、停止した車両へのバッテリ充電を前提とすれば、ステップS603にて充電開始することもできる。
【0073】
また、サーバ402の航行可能範囲推定ソフトウェア422は、ステップS614の航行可能範囲の演算において、車両識別情報に含まれる車種に対応して保持しておいた基礎データ、または車両IDにより識別された固有車両の過去の走行履歴として保持しておいた基礎データを使用することにより、精度の高い航行可能範囲を算出できる。
【0074】
また、上記の処理例では、蓄電率パラメータが変更されるたびに、サーバ402が航行可能範囲の演算を行っているが、はじめから、10%ステップの複数の航行可能範囲を演算しておき、航行可能範囲データを携帯端末401に送信してもよい。これにより、携帯端末401で蓄電率を変更した際に、速やかに航行可能範囲が表示可能となる。この場合、ユーザがスライダ502をスライド操作しなくても、アニメーション表現で10%ステップの複数の航行可能範囲が表示できる連続表示モードで表示を行うことができる。
【0075】
航行可能範囲を地図表示する地図データは、予め携帯端末401に記憶されており、表示制御部412は、サーバ402から送信される航行可能範囲を地図データ上に重畳表示することができる。また、航行可能範囲が重畳された地図画像がサーバ402から携帯端末401にダウンロードされる構成とすることもできる。
【0076】
このほか、蓄電量パラメータに連動して予想充電待ち時間を表示してもよい。例えば、現在の蓄電量が30%で指定蓄電量を50%としたとき、充電量20%に相当する予想充電待ち時間として1時間を表示する。この場合、車載機403に送信する蓄電率に対応して充電設備での充電にかかる予想充電待ち時間を携帯端末401が計算処理する。また、充電設備が予想充電時間を車載機403を介して携帯端末401に転送する構成としてもよい。また、蓄電量パラメータに連動して料金を表示してもよい。例えば、現在の蓄電量が30%で指定蓄電量を50%としたとき、充電量20%に相当する充電料金を表示する。この場合、サーバ402は充電料金の単価情報と、現在の蓄電量と指定蓄電量の差に基づいて算出し、航行可能範囲とともに携帯端末401に送信する。この場合、ユーザは航行可能範囲と併せて待ち時間や料金の情報を容易に把握することができる。
【0077】
また、携帯端末401は、施設検索を受け付け可能であり、航行可能範囲が重畳された地図上に、所望のカテゴリーに属する施設位置を表示してもよい。例えば、所望のカテゴリーとして遊園地が選択され、車両の現在位置周辺の遊園地が表示されれば、航行可能範囲の表示により、ユーザはどれだけ充電すればどこの遊園地まで航行可能なのかを容易に把握できるようになり、目標とする蓄電率を簡単に決定することができる。
【0078】
また、実施例1では、サーバ402が仮想蓄電量に基づき航行可能範囲を求める構成としたが、このサーバ402の機能(
図4のサーバ402の各機能)を携帯端末401、あるいは車載機403が備え、実行する構成とすることもできる。
実施例2では、充電施設の充電装置704は、航行可能範囲が重畳された地図画像を表示し、ユーザは、充電装置704に表示される航行可能範囲を確認し、目標とする蓄電率を充電装置704に対する操作で決定する。
実施例2では、充電装置704にユーザの個人識別情報を登録しておき、充電装置704がユーザの個人識別情報と車両識別情報をサーバ402に送信してサーバ402が照会処理する。そして、給電部715による充電が完了したときの充電完了通知は充電装置704から携帯端末401にメール等で通知することができる。
以上説明した実施例2の変形例としては、サーバ402を設けず、サーバ402の各機能部を充電装置704に設けた構成とし、携帯端末401と充電装置704でシステムを構成することもできる。以上説明した実施例2においても実施例1同様の作用効果を得ることができる。
以上説明した各実施例によれば、仮想蓄電量を設定することにより、この仮想蓄電量で到達可能な航行可能範囲をユーザに提示することができる。仮想蓄電量の設定は、車両のバッテリを充電する以前の状態で行うことができるため、ユーザは、設定した仮想蓄電量に応じて到達できる航行可能範囲を容易に把握できるようになる。また、表示される航行可能範囲の表示に基づき必要な実際の蓄電量(充電量)を設定することができるようになる。そして、必要な目的地に到達可能な充電量についても容易に得ることができるようになる。また、明確な目的地が決まっていないような場合でも車両のバッテリに対する目標蓄電量を明確に決めることができ、目的地があいまいな場合でもどの程度充電すればよいのかの判断を適切に行えるようになる。
また、仮想蓄電量を連続的または段階的に変更する毎に、変更した仮想蓄電量にそれぞれ対応する異なる航行可能範囲を地図画面でユーザに提示することができ、充電量を変化させたときの航行可能範囲の変化の状態をユーザにわかりやすく提示できるようになる。
なお、各実施形態は、これに限定されるものではなく、その趣旨を変えない範囲で実施することができる。例えば、移動体の動力源を駆動するエネルギー源は、バッテリに蓄電される電力に限定されず、貯蔵タンクに貯蔵されるガソリン、水素、天然ガス等であってもよい。これらをエネルギー源とする移動体へのエネルギー供給の際においても、仮想蓄エネルギー量を設定することにより、この仮想蓄エネルギー量で到達可能な航行可能範囲をユーザに提示することができる。
なお、本実施の形態で説明した航行可能範囲表示にかかる方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行する
ことにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD-ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。