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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024160033
(43)【公開日】2024-11-11
(54)【発明の名称】介護用ベッド
(51)【国際特許分類】
   A61G 7/065 20060101AFI20241101BHJP
   A61G 7/015 20060101ALI20241101BHJP
   A47C 19/04 20060101ALI20241101BHJP
   A47C 20/04 20060101ALI20241101BHJP
【FI】
A61G7/065
A61G7/015
A47C19/04 Z
A47C20/04 Z
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023075331
(22)【出願日】2023-04-29
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-07-31
(71)【出願人】
【識別番号】523162926
【氏名又は名称】株式会社TAIJI
(74)【代理人】
【識別番号】100122312
【弁理士】
【氏名又は名称】堀内 正優
(72)【発明者】
【氏名】中村 泰治
【テーマコード(参考)】
4C040
【Fターム(参考)】
4C040AA05
4C040BB06
4C040CC10
4C040DD05
4C040EE05
(57)【要約】
【課題】 介護者の介助を必要とせずに、被介護者をベッドから起き上がらせることができる介護用ベッドを提供する。
【解決手段】 介護用ベッド1は、被介護者Kが横たわる介護用マット5と、介護用マット5と被介護者Kの間に配置されて、被介護者Kの身体を支持する支持ネット11と、支持ネット11を昇降させるネット昇降部21とを備える。介護用マット5は、その上面6に支持ネット11に対応する格子状溝7を有し、ネット昇降部21は、支持ネット11を降下させて格子状溝7に埋没させ、支持ネット11を上昇させて被介護者Kを介護用マット5から離間させる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被介護者が横たわる介護用マットと、
前記介護用マットと前記被介護者の間に配置されて、前記被介護者の身体を支持する支持ネットと、
前記支持ネットを昇降させるネット昇降部と、
を備え、
前記介護用マットは、その上面に前記支持ネットに対応する格子状溝を有し、
前記ネット昇降部は、前記支持ネットを降下させて前記格子状溝に埋没させ、前記支持ネットを上昇させて前記被介護者を前記介護用マットから離間させる、ことを特徴とする介護用ベッド。
【請求項2】
前記支持ネットを水平に張った状態で保持する枠体部を備え、
前記ネット昇降部は枠部を昇降させる、ことを特徴とする請求項1に記載の介護用ベッド。
【請求項3】
前記枠体部は、
前記被介護者の上半身側に対応する領域に配置され、前記枠体部に対して上方に揺動回転可能に連結する頭側枠部と、
前記被介護者の下腿に対応する領域に配置され、前記枠体部に対して下方に揺動回転可能に連結する足側枠部と、
前記頭側枠部を揺動回転させて、前記被介護者の上半身を立ち上げる頭側枠駆動部と、
前記足側枠部を揺動回転させて、前記被介護者の下腿を引き下げる足側枠駆動部と、
を備える、ことを特徴とする請求項2に記載の介護用ベッド。
【請求項4】
前記枠体部は、前記支持ネットで前記被介護者の身体を支持するときに、前記支持ネットを横方向において撓ませる曲撓部を備える、ことを特徴とする請求項2に記載の介護用ベッド。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、介護用ベッドに関する。
【背景技術】
【0002】
介護・介助のさまざまな場面で欠かせない動作として、被介護者(要介護者)のベッドからの起き上がりがある。被介護者(要介護者)をベッドから起き上がらせるときに大きな労力が必要であり、介護者(介助者)の肉体的・精神的な負担が大きい。
このため、様々な介護用ベッドが開発されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-161157号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1の技術では、ベッドから起き上がらせるときに、介護者による作業が必要であり、介護者の肉体的・精神的な負担を軽減することができない。
介護者の介助を殆ど必要とせずに、被介護者をベッドから起き上がらせることができる介護用ベッドの開発が望まれている。
【0005】
本発明は、介護者の介助(労力)を必要とせずに、被介護者をベッドから起き上がらせることができる介護用ベッドを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第一実施態様に係る介護用ベッドは、被介護者が横たわる介護用マットと、前記介護用マットと前記被介護者の間に配置されて、前記被介護者の身体を支持する支持ネットと、前記支持ネットを昇降させるネット昇降部と、を備え、前記介護用マットは、その上面に前記支持ネットに対応する格子状溝を有し、前記ネット昇降部は、前記支持ネットを降下させて前記格子状溝に埋没させ、前記支持ネットを上昇させて前記被介護者を前記介護用マットから離間させることを特徴とする。
【0007】
本発明の第二実施態様に係る介護用ベッドは、前記支持ネットを水平に張った状態で保持する枠体部を備え、前記ネット昇降部は枠部を昇降させることを特徴とする。
【0008】
本発明の第三実施態様に係る介護用ベッドは、前記枠体部は、前記被介護者の上半身側に対応する領域に配置され、前記枠体部に対して上方に揺動回転可能に連結する頭側枠部と、前記被介護者の下腿に対応する領域に配置され、前記枠体部に対して下方に揺動回転可能に連結する足側枠部と、前記頭側枠部を揺動回転させて、前記被介護者の上半身を立ち上げる頭側枠駆動部と、前記足側枠部を揺動回転させて、前記被介護者の下腿を引き下げる足側枠駆動部と、を備える、ことを特徴とする。
【0009】
本発明の第四実施態様に係る介護用ベッドは、前記枠体部は、前記支持ネットで前記被介護者の身体を支持するときに、前記支持ネットを横方向において撓ませるネット曲撓部を備える、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明の介護用ベッドは、介護者の介助や労力を殆ど必要とせずに、被介護者をベッドから起き上がらせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】介護用ベッド1を示す斜視図である。
図2】(a)介護用マット5を示す斜視図、(b)横断面図である。
図3】支持ネット11および枠体部13を示す平面図である。
図4】頭側枠部17と足側枠部18を動作させたときの枠体部13および支持ネット11を示す縦断面図である。
図5】縦フレーム14を横フレーム15に沿って水平移動させたときの枠体部13および支持ネット11を示す横断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態の介護用ベッド1について、図面を参照して説明する。
図1は、介護用ベッド1を示す斜視図である。説明の都合上、支持ネット11(枠体部13)を介護用マット5の上方に移動したときを示している。
【0013】
介護用ベッド1は、ベッド本体2、介護用マット5、支持ネット11、枠体部13、ネット昇降部21等を備える。
ベッド本体2は、被介護者(要介護者)Kが横たわるための支持台であり、その上面に寝具が置かれる。
ベッド本体2は、例えばパイプベッド(スチールベッド)や木製ベッド等のいずれであってもよい。また、シングルサイズ、ダブルサイズ、キングサイズ等のいずれであってもよい。
【0014】
図2は、介護用マット5を示す図であって、(a)斜視図、(b)横断面図である。
介護用マット5は、ベッド本体2の上面に敷かれて被介護者Kが直接触れる寝具である。つまり、介護用マット5には被介護者Kが横たわる。
介護用マット5は、ウレタンや綿、ポリエステル、レーヨン等の各種素材により作られる。介護用マット5のサイズは、例えば縦2m、横1m40cm、厚さ40cmであり、床から介護用マット5の上面6までの高さは60cmである。
介護用マット5は、複数のコイルスプリング(ポケットコイル)を有するものであってもよい。介護用マット5は、ポリエチレン、ポリエステルなどの樹脂(ファイバー)を三次元網目状に絡めて作られたものであってもよい。
また、介護用マット5とベッド本体2の間にマットレスを配置してもよい。
【0015】
介護用マット5の上面6には、縦方向(長手方向)と横方向(短手方向)に沿って延びる格子状溝7が形成される。格子状溝7は、縦方向と横方向にそれぞれ100~200mmの間隔(ピッチ)で配置された複数の溝(切り込み)8からなる。各溝8(格子状溝7)は、深さが例えば10~30mm程度である。
この格子状溝7は、支持ネット11に対応する。すなわち、格子状溝7(溝8)には、支持ネット11が水平に広げた状態で収容(埋没)される。
なお、介護用マット5の上面6には、伸縮性の高いシーツ9を敷いてもよい(図2(b)参照)。伸縮性の高いシーツ9は、介護用マット5と支持ネット11の間に配置されて、支持ネット11とともに格子状溝7(溝8)の中に埋没される。
【0016】
図3は、支持ネット11および枠体部13を示す平面図である。
支持ネット11は、介護用マット5と被介護者Kの間に配置されて、被介護者Kの身体を支持する。支持ネット11は、複数の縄12を格子状に編んだものである。つまり、支持ネット11は、縄12を縦方向(長手方向)と横方向(短手方向)に沿って格子状に張ったものである。各縄12は、麻やナイロン、金属等の各種素材により作られる。
支持ネット11は、縦方向と横方向にそれぞれ100~200mmの間隔(ピッチ)で配置される。各縄12の直径は素材により異なるが、例えばナイロンでは3~5mm程度である。
上述した通り、この支持ネット11は、介護用マット5の上面6に形成された格子状溝7に対応する。つまり、支持ネット11は、水平に広げた状態で格子状溝7に収容(埋没)される。
【0017】
枠体部13は、支持ネット11を水平に張った状態で保持するものである。枠体部13は、介護用マット5の外周を囲むことが可能な枠形状を有する。枠体部13は、縦方向に延びる一対の縦フレーム14と横縦方向に延びる一対の横フレーム15を有する。縦フレーム14と横フレーム15は、角パイプ等により形成される。
枠体部13のサイズ(枠の内側の寸法)は、例えば縦2m40cm、横1m50cm、厚さ50mmである。縦フレーム14の長さは、例えば縦2m50cm、横フレーム15の長さは、例えば横1m60cmである。
【0018】
さらに、枠体部13は、頭側枠部17、足側枠部18、頭側枠駆動部25、足側枠駆動部27を備える。これらについては、後述する。
そして、枠体部13の内側(頭側枠部17、足側枠部18)に支持ネット11が撓みなく張られる。
【0019】
図1に戻り、ネット昇降部21は、支持ネット11を昇降させるものである。より詳細には、ネット昇降部21は、支持ネット11が張られた枠体部13を昇降させる。
ネット昇降部21は、枠体部13の横フレーム15の中央(横方向の中心)に連結したチェーン22、このチェーンを巻き上げ等する駆動モータ23、駆動モータ23を支持する門型フレーム24等を有する。
門型フレーム24は、介護用マット5および枠体部13の頭側と足側にそれぞれ配置され、介護用マット5の上方において駆動モータ23を支持する。
【0020】
ネット昇降部21は、一対の駆動モータ23を同時に駆動して、それぞれチェーン22を巻き上げることにより、支持ネット11が張られた枠体部13を水平姿勢のまま上昇させる。ネット昇降部21は、支持ネット11(枠体部13)を介護用マット5の上面6から例えば50~80cm程度の上方位置まで上昇させる。
これにより、ネット昇降部21は、介護用マット5の格子状溝7に埋没した支持ネット11を上方に引き出し、支持ネット11で被介護者Kの身体を支持させる。さらに、ネット昇降部21は、支持ネット11を上昇させて、被介護者Kを介護用マット5(ベッド本体2)から離間させる。
【0021】
また、ネット昇降部21は、一対の駆動モータ23を駆動して、それぞれチェーン22を巻き戻す(チェーン22を繰り出す)ことにより、支持ネット11が張られた枠体部13を水平姿勢のまま降下させる。ネット昇降部21は、支持ネット11(枠体部13)を介護用マット5の上面6から10~30mm程度の下方位置まで降下させる。
これにより、ネット昇降部21は、支持ネット11を被介護者Kとともに降下させて、被介護者Kを介護用マット5(ベッド本体2)に載せる。さらに、ネット昇降部21は、支持ネット11を降下させて、支持ネット11を被介護者Kから離間させて介護用マット5の格子状溝7に埋没(収容)させる。
【0022】
図4は、頭側枠部17と足側枠部18を動作させたときの枠体部13および支持ネット11を示す縦断面図である。
前述した通り、枠体部13は、頭側枠部17、足側枠部18、頭側枠駆動部25、足側枠駆動部27を備える(図3参照)。
頭側枠部17と足側枠部18は、枠体部13の内側に連結された門型(コ字形)の枠である。頭側枠部17と足側枠部18のうち、横方向に延びる枠部分は金属ワイヤ等の湾曲可能な部材により形成される。
頭側枠部17は、被介護者Kの上半身側(頭部から臀部付近)に対応する領域に配置され、縦フレーム14と横フレーム15に沿って水平に配置される。頭側枠部17は、その基端(門型の基部)が縦フレーム14に対して上方に揺動回転可能に連結する。
足側枠部18は、被介護者Kの下腿(膝付近から足先)に対応する領域に配置され、縦フレーム14と横フレーム15に沿って水平に配置される。足側枠部18は、その基端(門型の基部)が縦フレーム14に対して下方に揺動回転可能に連結する。
頭側枠部17と足側枠部18のそれぞれの内側に、支持ネット11が撓みなく張られる。
【0023】
頭側枠駆動部25は、駆動モータ26の他、スプロケットやチェーン(不図示)を有する。スプロケットやチェーンは、縦フレーム14の内部に収容される。
頭側枠駆動部25は、駆動モータ26を駆動して、頭側枠部17をその基端を支点にして縦フレーム14に対して上方に揺動回転させる。
支持ネット11が被介護者Kを水平に支持した状態で、頭側枠駆動部25が頭側枠部17を上方に揺動させると、被介護者Kの上半身が立ち上がる(起こされる)。
【0024】
足側枠駆動部27は、駆動モータ28の他、スプロケットやチェーン(不図示)を有する。スプロケットやチェーンは、縦フレーム14の内部に収容される。
足側枠駆動部27は、駆動モータ28を駆動して、足側枠部18をその基端を支点にして縦フレーム14に対して下方に揺動回転させる。
支持ネット11が被介護者Kを水平に支持した状態で、足側枠駆動部27が足側枠部18を下方に揺動させると、被介護者Kの下腿が引き下がる(垂れ下げられる)。
【0025】
支持ネット11で被介護者Kの身体を支持して介護用マット5から離間させた後に、ベッド本体2(介護用マット5)を支持ネット11の下方から離れた位置に移動させる。つまり、支持ネット11と床の間に何もない状態にする。
そして、頭側枠駆動部25と足側枠駆動部27を動作させると、被介護者Kが支持ネット11に座った(腰かけた)姿勢になる。この状態で支持ネット11を床から60cm程度の位置まで降下させると、被介護者Kの足が床に触れるほど近づく。これにより、被介護者Kは、自らの力で支持ネット11から離れて床に立つことが可能になる。つまり、介護用ベッド1を動作させることにより、被介護者Kをベッド本体2から起き上がらせて、介護用ベッド1から離れさせることができる。
【0026】
被介護者Kをベッド本体2(介護用マット5)に寝かせるときは、この逆の手順で介護用ベッド1を動作させる。
【0027】
図5は、縦フレーム14を横フレーム15に沿って水平移動させたときの枠体部13および支持ネット11を示す横断面図である。
支持ネット11が撓みなく張られた状態で被介護者Kを支持すると、支持ネット11を上昇させたときに、被介護者Kが支持ネット11から落下する危険性が僅かにある。
そこで、縦フレーム14を横フレーム15に沿って水平移動させるようにしてもよい。つまり、縦フレーム14を本発明のネット曲撓部として機能させる。具体的には、一対の縦フレーム14を横方向に水平移動(お互いが近づく方向に移動)させる。これにより、支持ネット11が横方向に撓む(下方に垂れ下がる)。したがって、被介護者Kが支持ネット11の支持された状態で寝返り等をすることが困難になる。よって、支持ネット11からの被介護者Kの落下を防止できる。
【0028】
本発明によれば、介護者の介助を必要とせずに、被介護者Kを介護用ベッド1から起き上がらせたり、被介護者Kを介護用ベッド1に寝かせたりすることできる。介護者が介護用ベッド1を操作してもよい。さらに、被介護者Kが自ら介護用ベッド1をリモコン操作してもよい。
【0029】
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。実施形態で挙げた具体的な形状や構成等は一例にすぎず、適宜変更が可能である。
【符号の説明】
【0030】
1 介護用ベッド
5 介護用マット
6 上面
7 格子状溝
8 溝
9 シーツ
11 支持ネット
12 縄
13 枠体部
14 縦フレーム(ネット曲撓部)
15 横フレーム
17 頭側枠部
18 足側枠部
21 ネット昇降部
22 チェーン
23 駆動モータ
24 門型フレーム
25 頭側枠駆動部
26 駆動モータ
27 足側枠駆動部
28 駆動モータ
K 被介護者(要介護者)


図1
図2
図3
図4
図5
【手続補正書】
【提出日】2023-06-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被介護者が横たわる介護用マットと、
前記介護用マットと前記被介護者の間に配置されて、前記被介護者の身体を支持する支持ネットと、
前記支持ネットを水平に張った状態で保持する枠体部と、
前記枠体部を昇降させるネット昇降部と、
を備え、
前記介護用マットは、その上面に前記支持ネットに対応する格子状溝を有し、
前記ネット昇降部は、前記支持ネットを降下させて前記格子状溝に埋没させ、前記支持ネットを上昇させて前記被介護者を前記介護用マットから離間させ、
前記枠体部は、
前記被介護者の上半身側に対応する領域に配置されて前記枠体部に対して上方に揺動回転可能に連結する頭側枠部と、
前記被介護者の下腿に対応する領域に配置されて前記枠体部に対して下方に揺動回転可能に連結する足側枠部と、
前記頭側枠部を揺動回転させて前記被介護者の上半身を立ち上げる頭側枠駆動部と、
前記足側枠部を揺動回転させて前記被介護者の下腿を引き下げる足側枠駆動部と、
を備える、ことを特徴とする介護用ベッド。
【請求項2】
前記枠体部は、前記支持ネットで前記被介護者の身体を支持するときに、前記支持ネットを横方向において撓ませる曲撓部を備える、ことを特徴とする請求項に記載の介護用ベッド。