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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024160192
(43)【公開日】2024-11-13
(54)【発明の名称】端末装置、および、基地局装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/044 20230101AFI20241106BHJP
   H04W 72/0446 20230101ALI20241106BHJP
【FI】
H04W72/04 137
H04W72/04 131
H04W72/04 134
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021159398
(22)【出願日】2021-09-29
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100157200
【弁理士】
【氏名又は名称】野口 茂孝
(74)【代理人】
【識別番号】100160783
【弁理士】
【氏名又は名称】堅田 裕之
(72)【発明者】
【氏名】福井 崇久
(72)【発明者】
【氏名】吉村 友樹
(72)【発明者】
【氏名】野上 智造
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 翔一
(72)【発明者】
【氏名】中嶋 大一郎
(72)【発明者】
【氏名】大内 渉
(72)【発明者】
【氏名】林 会発
(72)【発明者】
【氏名】森本 涼太
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA13
5K067CC10
5K067DD34
5K067EE02
5K067EE10
5K067GG01
(57)【要約】      (修正有)
【課題】効率的に通信を行う端末装置及び基地局装置を提供する。
【解決手段】無線通信システムにおいて、端末装置は、PUSCHの送信を指示するDCIを含むPDCCHを受信する受信部と、PUSCHを送信する送信部とを、備える。PUSCHのための周波数ホッピングをDCIに少なくとも基づいて実行し、周波数ホッピングに対応する周波数ホッピング間隔のためのスロット数を第1の上位層パラメータによって決定し、周波数ホッピングに対応する周波数ホッピング方式を、第1の上位層パラメータとは異なる第2の上位層パラメータによって設定する。第2の上位層パラメータがスロット内周波数ホッピングを示す場合、周波数ホッピング間隔は1スロット以内であり、第2の上位層パラメータがスロット間周波数ホッピング及びバンドル間周波数ホッピングのいずれかを示す場合、周波数ホッピング間隔はスロット数である。
【選択図】図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
PUSCHの送信を指示するDCIを含むPDCCHを受信する受信部と、
前記PUSCHを送信する送信部と、を備え、
前記PUSCHのための周波数ホッピングが前記DCIに少なくとも基づいて実行され、
前記周波数ホッピングに対応する周波数ホッピング間隔のためのスロット数が、第1の上位層パラメータによって決定され、
前記周波数ホッピングに対応する周波数ホッピング方式が、前記第1の上位層パラメータとは異なる第2の上位層パラメータによって設定され、
前記第2の上位層パラメータがスロット内周波数ホッピングを示す場合、前記周波数ホッピング間隔は1スロット以内であり、
前記第2の上位層パラメータがスロット間周波数ホッピング、および、バンドル間周波数ホッピングのいずれかを示す場合、前記周波数ホッピング間隔は前記スロット数である端末装置。
【請求項2】
前記スロット数のために1または複数の上位層パラメータが設定され、
前記第1の上位層パラメータは、前記1または複数の上位層パラメータのうち要素1、および、要素2のいずれかに少なくとも基づき決定され、
前記要素1は、前記DCIに対応するDCIフォーマットであり、
前記要素2は、前記DCIに含まれる時間領域リソース割り当てフィールドである
請求項1に記載の端末装置。
【請求項3】
前記第2の上位層パラメータがスロット内周波数ホッピングを示す場合、前記PUSCHのための設定される時間領域ウィンドウのウィンドウ長は前記第1の上位層パラメータに基づいて決定され、
前記第2の上位層パラメータがスロット間周波数ホッピング、および、バンドル間周波数ホッピングのいずれかを示す場合、前記PUSCHのための前記設定される時間領域ウィンドウの前記ウィンドウ長は前記第1の上位層パラメータに基づいて決定される
請求項1、または、請求項2に記載の端末装置。
【請求項4】
PUSCHの送信を指示するDCIを含むPDCCHを受信する受信部と、
前記PUSCHを送信する送信部と、を備え、
前記PUSCHのための周波数ホッピングが前記DCIに少なくとも基づいて実行され、
前記周波数ホッピングに対応する周波数ホッピング間隔のためのスロット数が、第1の上位層パラメータによって決定され、
前記周波数ホッピングに対応する周波数ホッピング方式が、前記第1の上位層パラメータとは異なる第2の上位層パラメータによって設定され、
前記周波数ホッピング間隔のためのスロット数が1より大きいことに基づき、前記第2の上位層パラメータがスロット内周波数ホッピングを示すことを期待しない
端末装置。
【請求項5】
前記スロット数のために1または複数の上位層パラメータが設定され、
前記第1の上位層パラメータは、前記1または複数の上位層パラメータのうち要素1、および、要素2のいずれかに少なくとも基づき決定され、
前記要素1は、前記DCIに対応するDCIフォーマットであり、
前記要素2は、前記DCIに含まれる時間領域リソース割り当てフィールドである
請求項4に記載の端末装置。
【請求項6】
前記PUSCHのための設定される時間領域ウィンドウのウィンドウ長は、前記第1の上位層パラメータに基づいて決定される
請求項4、または、請求項5に記載の端末装置。
【請求項7】
PUSCHの送信を指示するDCIを含むPDCCHを送信する送信部と、
前記PUSCHを受信する受信部と、を備え、
前記PUSCHのための周波数ホッピングが前記DCIに少なくとも基づいて実行され、
前記周波数ホッピングに対応する周波数ホッピング間隔のためのスロット数が、第1の上位層パラメータによって決定され、
前記周波数ホッピングに対応する周波数ホッピング方式が、前記第1の上位層パラメータとは異なる第2の上位層パラメータによって設定され、
前記第2の上位層パラメータがスロット内周波数ホッピングを示す場合、前記周波数ホッピング間隔は1スロット以内であり、
前記第2の上位層パラメータがスロット間周波数ホッピング、および、バンドル間周波数ホッピングのいずれかを示す場合、前記周波数ホッピング間隔は前記スロット数である基地局装置。
【請求項8】
前記スロット数のために1または複数の上位層パラメータが設定され、
前記第1の上位層パラメータは、前記1または複数の上位層パラメータのうち要素1、および、要素2のいずれかに少なくとも基づき決定され、
前記要素1は、前記DCIに対応するDCIフォーマットであり、
前記要素2は、前記DCIに含まれる時間領域リソース割り当てフィールドである
請求項7に記載の基地局装置。
【請求項9】
前記第2の上位層パラメータがスロット内周波数ホッピングを示す場合、前記PUSCHのための設定される時間領域ウィンドウのウィンドウ長は前記第1の上位層パラメータに基づいて決定され、
前記第2の上位層パラメータがスロット間周波数ホッピング、および、バンドル間周波数ホッピングのいずれかを示す場合、前記PUSCHのための前記設定される時間領域ウィンドウの前記ウィンドウ長は前記第1の上位層パラメータに基づいて決定される
請求項7、または、請求項8に記載の基地局装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、端末装置、および、基地局装置に関する。
【背景技術】
【0002】
セルラー移動通信の無線アクセス方式および無線ネットワーク(以下、「Long Term Evolution (LTE)」、または、「EUTRA:Evolved Universal Terrestrial Radio Access」とも呼称される)が、第三世代パートナーシッププロジェクト(3GPP:3rd Generation Partnership Project)において検討されている。LTEにおいて、基地局装置はeNodeB(evolved NodeB)、端末装置はUE(User Equipment)とも呼称される。LTEは、基地局装置がカバーするエリアをセル状に複数配置するセルラー通信システムである。単一の基地局装置は複数のサービングセルを管理してもよい。
【0003】
3GPPでは、国際電気通信連合(ITU:International Telecommunication Union)が
策定する次世代移動通信システムの規格であるIMT(International Mobile Telecommunication)―2020に提案するため、次世代規格(NR: New Radio)の検討が行われている(非特許文献1)。NRは、単一の技術の枠組みにおいて、eMBB(enhanced Mobile BroadBand)、mMTC(massive Machine Type Communication)、URLLC(Ultra Reliable and Low Latency Communication)の3つのシナリオを想定した要求を満たすことが求められている。
【0004】
3GPPにおいて、NRによってサポートされるサービスの拡張の検討が行われている(非特許文献2)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】"New SID proposal: Study on New Radio Access Technology", RP-160671, NTT docomo, 3GPP TSG RAN Meeting #71,Goteborg, Sweden, 7th ― 10th March, 2016.
【非特許文献2】“Release 17 package for RAN”, RP-193216, RAN chairman, RAN1 chairman, RAN2 chairman, RAN3 chairman, 3GPP TSG RAN Meeting #86, Sitges, Spain, 9th ― 12th December, 2019
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、効率的に通信を行う端末装置、該端末装置に用いられる通信方法、効率的に通信を行う基地局装置、該基地局装置に用いられる通信方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)本発明の第1の態様は、端末装置であって、PUSCHの送信を指示するDCIを含むPDCCHを受信する受信部と、前記PUSCHを送信する送信部と、を備え、前記PUSCHのための周波数ホッピングが前記DCIに少なくとも基づいて実行され、前記周波数ホッピングに対応する周波数ホッピング間隔のためのスロット数が、第1の上位層パラメータによって決定され、前記周波数ホッピングに対応する周波数ホッピング方式が、前記第1の上位層パラメータとは異なる第2の上位層パラメータによって設定され、前記第2の上位層パラメータがスロット内周波数ホッピングを示す場合、前記周波数ホッピング間隔は1スロット以内であり、前記第2の上位層パラメータがスロット間周波数ホ
ッピング、および、バンドル間周波数ホッピングのいずれかを示す場合、前記周波数ホッピング間隔は前記スロット数である。
【0008】
(2)また、本発明の第2の態様は、基地局装置であって、PUSCHの送信を指示するDCIを含むPDCCHを送信する送信部と、前記PUSCHを受信する受信部と、を備え、前記PUSCHのための周波数ホッピングが前記DCIに少なくとも基づいて実行され、前記周波数ホッピングに対応する周波数ホッピング間隔のためのスロット数が、第1の上位層パラメータによって決定され、前記周波数ホッピングに対応する周波数ホッピング方式が、前記第1の上位層パラメータとは異なる第2の上位層パラメータによって設定され、前記第2の上位層パラメータがスロット内周波数ホッピングを示す場合、前記周波数ホッピング間隔は1スロット以内であり、前記第2の上位層パラメータがスロット間周波数ホッピング、および、バンドル間周波数ホッピングのいずれかを示す場合、前記周波数ホッピング間隔は前記スロット数である。
【0009】
(3)また、本発明の第3の態様は、端末装置に用いられる通信方法であって、PUSCHの送信を指示するDCIを含むPDCCHを受信するステップと、前記PUSCHを送信するステップと、を備え、前記PUSCHのための周波数ホッピングが前記DCIに少なくとも基づいて実行され、前記周波数ホッピングに対応する周波数ホッピング間隔のためのスロット数が、第1の上位層パラメータによって決定され、前記周波数ホッピングに対応する周波数ホッピング方式が、前記第1の上位層パラメータとは異なる第2の上位層パラメータによって設定され、前記第2の上位層パラメータがスロット内周波数ホッピングを示す場合、前記周波数ホッピング間隔は1スロット以内であり、前記第2の上位層パラメータがスロット間周波数ホッピング、および、バンドル間周波数ホッピングのいずれかを示す場合、前記周波数ホッピング間隔は前記スロット数である。
【0010】
(4)また、本発明の第4の態様は、基地局装置に用いられる通信方法であって、PUSCHの送信を指示するDCIを含むPDCCHを送信するステップと、前記PUSCHを受信するステップと、を備え、前記PUSCHのための周波数ホッピングが前記DCIに少なくとも基づいて実行され、前記周波数ホッピングに対応する周波数ホッピング間隔のためのスロット数が、第1の上位層パラメータによって決定され、前記周波数ホッピングに対応する周波数ホッピング方式が、前記第1の上位層パラメータとは異なる第2の上位層パラメータによって設定され、前記第2の上位層パラメータがスロット内周波数ホッピングを示す場合、前記周波数ホッピング間隔は1スロット以内であり、前記第2の上位層パラメータがスロット間周波数ホッピング、および、バンドル間周波数ホッピングのいずれかを示す場合、前記周波数ホッピング間隔は前記スロット数である。
【発明の効果】
【0011】
この発明によれば、端末装置は効率的に通信を行うことができる。また、基地局装置は効率的に通信を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本実施形態の一態様に係る無線通信システムの概念図である。
図2】本実施形態の一態様に係るサブキャリア間隔の設定μ、スロットあたりのOFDMシンボル数Nslot symb、および、CP(cyclic Prefix)設定の関係を示す一例である。
図3】本実施形態の一態様に係るリソースグリッドの構成方法の一例を示す図である。
図4】本実施形態の一態様に係るリソースグリッド3001の構成例を示す図である。
図5】本実施形態の一態様に係る基地局装置3の構成例を示す概略ブロック図である。
図6】本実施形態の一態様に係る端末装置1の構成例を示す概略ブロック図である。
図7】本実施形態の一態様に係るSS/PBCHブロックの構成例を示す図である。
図8】本実施形態の一態様に係る探索領域セットの監視機会の一例を示す図である。
図9】本実施形態の一態様に係る設定される時間領域ウィンドウと実際の時間領域ウィンドウの例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態について説明する。
【0014】
floor(C)は、実数Cに対する床関数であってもよい。例えば、floor(C)は、実数Cを超えない範囲で最大の整数を出力する関数であってもよい。ceil(D)は、実数Dに対する天井関数であってもよい。例えば、ceil(D)は、実数Dを下回らない範囲で最小の整数を出力する関数であってもよい。mod(E,F)は、EをFで除算した余りを出力する関数であってもよい。mod(E,F)は、EをFで除算した余りに対応する値を出力する関数であってもよい。exp(G)=e^Gである。ここで、eはネイピア数である。H^IはHのI乗を示す。max(J,K)は、J、および、Kのうちの最大値を出力する関数である。ここで、JとKが等しい場合に、max(J,K)はJまたはKを出力する関数である。min(L,M)は、L、および、Mのうちの最大値を出力する関数である。ここで、LとMが等しい場合に、min(L,M)はLまたはMを出力する関数である。round(N)は、Nに最も近い値の整数値を出力する関数である。“・”は乗算を示す。
【0015】
本実施形態の一態様に係る無線通信システムにおいて、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplex)が少なくとも用いられる。OFDMシンボルは、OFDMの時間領域の単位である。OFDMシンボルは、少なくとも1または複数のサブキャリア(subcarrier)を含む。OFDMシンボルは、ベースバンド信号生成において時間連続信号(time―continuous signal)に変換される。下りリンクにおいて、CP-OFDM(Cyclic Prefix ― Orthogonal Frequency Division Multiplex)が少なくとも用いられる。上りリンクにおいて、CP-OFDM、または、DFT-s-OFDM(Discrete Fourier Transform ― spread ― Orthogonal Frequency Division Multiplex)のいずれかが用いられる。DFT-s-OFDMは、CP-OFDMに対して変形プレコーディング(Transform precoding)が適用されることで与えられてもよい。
【0016】
OFDMシンボルは、OFDMシンボルに付加されるCPを含んだ呼称であってもよい。つまり、あるOFDMシンボルは、該あるOFDMシンボルと、該あるOFDMシンボルに付加されるCPを含んで構成されてもよい。
【0017】
図1は、本実施形態の一態様に係る無線通信システムの概念図である。図1において、無線通信システムは、端末装置1A~1C、および基地局装置3(BS#3: Base station#3)を少なくとも含んで構成される。以下、端末装置1A~1Cを端末装置1(UE#1: User Equipment#1)とも呼称する。
【0018】
基地局装置3は、1または複数の送信装置(または、送信点、送受信装置、送受信点)を含んで構成されてもよい。基地局装置3が複数の送信装置によって構成される場合、該複数の送信装置のそれぞれは、異なる位置に配置されてもよい。
【0019】
基地局装置3は、1または複数のサービングセル(serving cell)を提供してもよい。サービングセルは、無線通信に用いられるリソースのセットとして定義されてもよい。また、サービングセルは、セル(cell)とも呼称される。
【0020】
サービングセルは、1つの下りリンクコンポーネントキャリア(下りリンクキャリア)、および、1つの上りリンクコンポーネントキャリア(上りリンクキャリア)の一方または両方を含んで構成されてもよい。サービングセルは、2つ以上の下りリンクコンポーネントキャリア、および、2つ以上の上りリンクコンポーネントキャリアの一方または両方を含んで構成されてもよい。下りリンクコンポーネントキャリア、および、上りリンクコンポーネントキャリアは、コンポーネントキャリア(キャリア)とも総称される。
【0021】
例えば、コンポーネントキャリアごとに、1つのリソースグリッドが与えられてもよい。また、1つのコンポーネントキャリアとあるサブキャリア間隔の設定(subcarrier spacing configuration)μのセットごとに、1つのリソースグリッドが与えられてもよい。ここで、サブキャリア間隔の設定μは、ヌメロロジ(numerology)とも呼称される。例えば、あるアンテナポートp、あるサブキャリア間隔の設定μ、および、ある送信方向xのセットに対して1つのリソースグリッドが与えられてもよい。
【0022】
リソースグリッドは、Nsize,μ grid,xRB sc個のサブキャリアを含む。ここで、リソースグリッドは、共通リソースブロックNstart,μ grid,xから開始される。また、共通リソースブロックNstart,μ grid,xは、リソースグリッドの基準点とも呼称される。
【0023】
リソースグリッドは、Nsubframe,μ symb個のOFDMシンボルを含む。
【0024】
リソースグリッドに関連するパラメータに付加されるサブスクリプトxは、送信方向を示す。例えば、サブスクリプトxは、下りリンク、または、上りリンクのいずれかを示すために用いられてもよい。
【0025】
size,μ grid,xはRRC層より提供されるパラメータにより示される(例えば、パラメータCarrierBandwidth)オフセット設定である。Nstart,μ grid,xは、RRC層より提供されるパラメータにより示される(例えば、パラメータ、OffsetToCarrier)帯域設定である。オフセット設定と帯域設定とは、SCS固有キャリア(SCS-specific carrier)の構成に用いられる設定である。
【0026】
あるサブキャリア間隔の設定μに対するサブキャリア間隔(SCS: SubCarrier Spacing
)Δfは、Δf=2μ・15kHzであってもよい。ここで、サブキャリア間隔の設定μは0、1、2、3、または、4のいずれかを示してもよい。
【0027】
図2は、本実施形態の一態様に係るサブキャリア間隔の設定μ、スロットあたりのOFDMシンボル数Nslot symb、および、CP(cyclic Prefix)設定の関係を示す
一例である。図2Aにおいて、例えば、サブキャリア間隔の設定μが2であり、CP設定がノーマルCP(normal cyclic prefix)である場合、Nslot symb=14、Nframe,μ slot=40、Nsubframe,μ slot=4である。また、図2Bにおいて、例えば、サブキャリア間隔の設定μが2であり、CP設定が拡張CP(extended cyclic prefix)である場合、Nslot symb=12、Nframe,μ slot=40、Nsubframe,μ slot=4である。
【0028】
時間単位(タイムユニット)Tは、時間領域の長さの表現のために用いられてもよい。時間単位Tは、T=1/(Δfmax・N)である。Δfmax=480kHz
である。N=4096である。定数κは、κ=Δfmax・N/(Δfreff,ref)=64である。Δfrefは、15kHzである。Nf,refは、2048である。
【0029】
下りリンクにおける信号の送信、および/または、上りリンクにおける信号の送信は、長さTの無線フレーム(システムフレーム、フレーム)により編成されてもよい(organized into)。T=(Δfmax/100)・T=10msである。無線フレームは、10個のサブフレームを含んで構成される。サブフレームの長さTsf=(Δfmax/1000)・T=1msである。サブフレームあたりのOFDMシンボル数はNsubframe,μ symb=Nslot symbsubframe,μ slotである。
【0030】
OFDMシンボルは、1つの通信方式の時間領域の単位である。例えば、OFDMシンボルは、CP-OFDMの時間領域の単位であってもよい。また、OFDMシンボルは、DFT-s-OFDMの時間領域の単位であってもよい。
【0031】
スロットは、複数のOFDMシンボルを含んで構成されてもよい。例えば、連続するNslot symb個のOFDMシンボルにより1つのスロットが構成されてもよい。例えば、ノーマルCPの設定において、Nslot symb=14であってもよい。また、拡張CPの設定において、Nslot symb=12であってもよい。
【0032】
あるサブキャリア間隔の設定μのために、サブフレームに含まれるスロットの数とインデックスが与えられてもよい。例えば、スロットインデックスnμ は、サブフレームにおいて0からNsubframe,μ slot-1の範囲の整数値で昇順に与えられてもよい。サブキャリア間隔の設定μのために、無線フレームに含まれるスロットの数とインデックスが与えられてもよい。また、スロットインデックスnμ s,fは、無線フレームにおいて0からNframe,μ slot-1の範囲の整数値で昇順に与えられてもよい。
【0033】
図3は、本実施形態の一態様に係るリソースグリッドの構成方法の一例を示す図である。図3の横軸は、周波数領域を示す。図3において、コンポーネントキャリア300におけるサブキャリア間隔μのリソースグリッドの構成例と、該あるコンポーネントキャリアにおけるサブキャリア間隔μのリソースグリッドの構成例を示す。このように、あるコンポーネントキャリアに対して、1つまたは複数のサブキャリア間隔が設定されてもよい。図3において、μ=μ-1であることを仮定するが、本実施形態の種々の態様はμ=μ-1の条件に限定されない。
【0034】
コンポーネントキャリア300は、周波数領域において所定の幅を備える帯域である。
【0035】
ポイント(Point)3000は、あるサブキャリアを特定するための識別子である。ポ
イント3000は、ポイントAとも呼称される。共通リソースブロック(CRB: Common resource block)セット3100は、サブキャリア間隔の設定μに対する共通リソースブロックのセットである。
【0036】
共通リソースブロックセット3100のうち、ポイント3000を含む共通リソースブロック(図3中の共通リソースブロックセット3100における黒単色のブロック)は、共通リソースブロックセット3100の基準点(reference point)とも呼称される。共
通リソースブロックセット3100の基準点は、共通リソースブロックセット3100におけるインデックス0の共通リソースブロックであってもよい。
【0037】
オフセット3011は、共通リソースブロックセット3100の基準点から、リソースグリッド3001の基準点までのオフセットである。オフセット3011は、サブキャリア間隔の設定μに対する共通リソースブロックの数によって示される。リソースグリッド3001は、リソースグリッド3001の基準点から始まるNsize,μ grid1,x個の共通リソースブロックを含む。
【0038】
オフセット3013は、リソースグリッド3001の基準点から、インデックスi1のBWP(BandWidth Part)3003の基準点(Nstart,μ BWP,i1)までのオフセットである。
【0039】
共通リソースブロックセット3200は、サブキャリア間隔の設定μに対する共通リソースブロックのセットである。
【0040】
共通リソースブロックセット3200のうち、ポイント3000を含む共通リソースブロック(図3中の共通リソースブロックセット3200における黒単色のブロック)は、共通リソースブロックセット3200の基準点とも呼称される。共通リソースブロックセット3200の基準点は、共通リソースブロックセット3200におけるインデックス0の共通リソースブロックであってもよい。
【0041】
オフセット3012は、共通リソースブロックセット3200の基準点から、リソースグリッド3002の基準点までのオフセットである。オフセット3012は、サブキャリア間隔μに対する共通リソースブロックの数によって示される。リソースグリッド3002は、リソースグリッド3002の基準点から始まるNsize,μ grid2,x個の共通リソースブロックを含む。
【0042】
オフセット3014は、リソースグリッド3002の基準点から、インデックスi2のBWP3004の基準点(Nstart,μ BWP,i2)までのオフセットである。
【0043】
図4は、本実施形態の一態様に係るリソースグリッド3001の構成例を示す図である。図4のリソースグリッドにおいて、横軸はOFDMシンボルインデックスlsymであり、縦軸はサブキャリアインデックスkscである。リソースグリッド3001は、Nsize,μ grid1,xRB sc個のサブキャリアを含み、Nsubframe,μ symb個のOFDMシンボルを含む。リソースグリッド内において、サブキャリアインデックスkscとOFDMシンボルインデックスlsymによって特定されるリソースは、リソースエレメント(RE: Resource Element)とも呼称される。
【0044】
リソースブロック(RB: Resource Block)は、NRB sc個の連続するサブキャリアを含む。リソースブロックは、共通リソースブロック、物理リソースブロック(PRB: Physical Resource Block)、および、仮想リソースブロック(VRB: Virtual Resource Block)の総称である。ここで、NRB sc=12である。
【0045】
リソースブロックユニットは、1つのリソースブロックにおける1OFDMシンボルに対応するリソースのセットである。つまり、1つのリソースブロックユニットは、1つのリソースブロックにおける1OFDMシンボルに対応する12個のリソースエレメントを含む。
【0046】
あるサブキャリア間隔の設定μに対する共通リソースブロックは、ある共通リソースブロックセットにおいて、周波数領域において0から昇順にインデックスが付される(indexing)。あるサブキャリア間隔の設定μに対する、インデックス0の共通リソースブロックは、ポイント3000を含む(または、衝突する、一致する)。あるサブキャリア間隔の設定μに対する共通リソースブロックのインデックスnμ CRBは、nμ CRB=ceil(ksc/NRB sc)の関係を満たす。ここで、ksc=0のサブキャリアは、ポイント3000に対応するサブキャリアの中心周波数と同一の中心周波数を備えるサブキャリアである。
【0047】
あるサブキャリア間隔の設定μに対する物理リソースブロックは、あるBWPにおいて、周波数領域において0から昇順にインデックスが付される。あるサブキャリア間隔の設定μに対する物理リソースブロックのインデックスnμ PRBは、nμ CRB=nμ PRB+Nstart,μ BWP,iの関係を満たす。ここで、Nstart,μ BWP,iは、インデックスiのBWPの基準点を示す。
【0048】
BWPは、リソースグリッドに含まれる共通リソースブロックのサブセットとして定義される。BWPは、該BWPの基準点Nstart,μ BWP,iから始まるNsize,μ BWP,i個の共通リソースブロックを含む。下りリンクキャリアに対して設定されるBWPは、下りリンクBWPとも呼称される。上りリンクコンポーネントキャリアに対して設定されるBWPは、上りリンクBWPとも呼称される。
【0049】
アンテナポートは、あるアンテナポートにおけるシンボルが伝達されるチャネルが、該あるアンテナポートにおけるその他のシンボルが伝達されるチャネルから推定できることによって定義されてもよい(An antenna port is defined such that the channel over which a symbol on the antenna port is conveyed can be inferred from the channel over which another symbol on the same antenna port is conveyed)。例えば、チャネルは、物理チャネルに対応してもよい。また、シンボルは、OFDMシンボルに対応してもよい。また、シンボルは、リソースブロックユニットに対応してもよい。また、シンボルは、リソースエレメントに対応してもよい。
【0050】
1つのアンテナポートにおいてシンボルが伝達されるチャネルの大規模特性(large scale property)が、もう一つのアンテナポートにおいてシンボルが伝達されるチャネルから推定できることは、2つのアンテナポートはQCL(Quasi Co-Located)であると呼称される。ここで、大規模特性は、チャネルの長区間特性を少なくとも含んでもよい。大規模特性は、遅延拡がり(delay spread)、ドップラー拡がり(Doppler spread)、ドップラーシフト(Doppler shift)、平均利得(average gain)、平均遅延(average delay)、および、ビームパラメータ(spatial Rx parameters)の一部または全部を少なくとも含んでもよい。第1のアンテナポートと第2のアンテナポートがビームパラメータに関してQCLであるとは、第1のアンテナポートに対して受信側が想定する受信ビームと第2のアンテナポートに対して受信側が想定する受信ビームとが同一である(または、対応する)ことであってもよい。第1のアンテナポートと第2のアンテナポートがビームパラメータに関してQCLであるとは、第1のアンテナポートに対して受信側が想定する送信ビームと第2のアンテナポートに対して受信側が想定する送信ビームとが同一である(または、対応する)ことであってもよい。端末装置1は、1つのアンテナポートにおいてシンボルが伝達されるチャネルの大規模特性が、もう一つのアンテナポートにおいてシンボルが伝達されるチャネルから推定できる場合、2つのアンテナポートはQCLであることが想定されてもよい。2つのアンテナポートがQCLであることは、2つのアンテナポートがQCLであることが想定されることであってもよい。
【0051】
キャリアアグリゲーション(carrier aggregation)は、集約された複数のサービング
セルを用いて通信を行うことであってもよい。また、キャリアアグリゲーションは、集約された複数のコンポーネントキャリアを用いて通信を行うことであってもよい。また、キャリアアグリゲーションは、集約された複数の下りリンクコンポーネントキャリアを用いて通信を行うことであってもよい。また、キャリアアグリゲーションは、集約された複数の上りリンクコンポーネントキャリアを用いて通信を行うことであってもよい。
【0052】
図5は、本実施形態の一態様に係る基地局装置3の構成例を示す概略ブロック図である。図5に示されるように、基地局装置3は、無線送受信部(物理層処理部)30、および/または、上位層(Higher layer)処理部34の一部または全部を少なくとも含む。無線送受信部30は、アンテナ部31、RF(Radio Frequency)部32、および、ベースバンド部33の一部または全部を少なくとも含む。上位層処理部34は、媒体アクセス制御層処理部35、および、無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)層処理部36の一部または全部を少なくとも含む。
【0053】
無線送受信部30は、無線送信部30a、および、無線受信部30bの一部または全部を少なくとも含む。ここで、無線送信部30aに含まれるベースバンド部と無線受信部30bに含まれるベースバンド部の装置構成は同一であってもよいし、異なってもよい。また、無線送信部30aに含まれるRF部と無線受信部30bに含まれるRF部の装置構成は同一であってもよいし、異なってもよい。また、無線送信部30aに含まれるアンテナ部と無線受信部30bに含まれるアンテナ部の装置構成は同一であってもよいし、異なってもよい。
【0054】
例えば、無線送信部30aは、PDSCHのベースバンド信号を生成し、送信してもよい。例えば、無線送信部30aは、PDCCHのベースバンド信号を生成し、送信してもよい。例えば、無線送信部30aは、PBCHのベースバンド信号を生成し、送信してもよい。例えば、無線送信部30aは、同期信号のベースバンド信号を生成し、送信してもよい。例えば、無線送信部30aは、PDSCH DMRSのベースバンド信号を生成し、送信してもよい。例えば、無線送信部30aは、PDCCH DMRSのベースバンド信号を生成し、送信してもよい。例えば、無線送信部30aは、CSI-RSのベースバンド信号を生成し、送信してもよい。例えば、無線送信部30aは、DL PTRSのベースバンド信号を生成し、送信してもよい。
【0055】
例えば、無線受信部30bは、PRACHを受信してもよい。例えば、無線受信部30bは、PUCCHを受信し、復調してもよい。無線受信部30bは、PUSCHを受信し、復調してもよい。例えば、無線受信部30bは、PUCCH DMRSを受信してもよい。例えば、無線受信部30bは、PUSCH DMRSを受信してもよい。例えば、無線受信部30bは、UL PTRSを受信してもよい。例えば、無線受信部30bは、SRSを受信してもよい。
【0056】
上位層処理部34は、下りリンクデータ(トランスポートブロック)を、無線送受信部30(または、無線送信部30a)に出力する。上位層処理部34は、MAC(Medium Access Control)層、パケットデータ統合プロトコル(PDCP:Packet Data Convergence Protocol)層、無線リンク制御(RLC:Radio Link Control)層、RRC層の処理を行なう。
【0057】
上位層処理部34が備える媒体アクセス制御層処理部35は、MAC層の処理を行う。
【0058】
上位層処理部34が備える無線リソース制御層処理部36は、RRC層の処理を行う。無線リソース制御層処理部36は、端末装置1の各種設定情報/パラメータ(RRCパラメータ)の管理をする。無線リソース制御層処理部36は、端末装置1から受信したRRCメッセージに基づいてパラメータをセットする。
【0059】
無線送受信部30(または、無線送信部30a)は、変調、符号化などの処理を行う。無線送受信部30(または、無線送信部30a)は、下りリンクデータを変調、符号化、ベースバンド信号生成(時間連続信号への変換)することによって物理信号を生成し、端
末装置1に送信する。無線送受信部30(または、無線送信部30a)は、物理信号をあるコンポーネントキャリアに配置し、端末装置1に送信してもよい。
【0060】
無線送受信部30(または、無線受信部30b)は、復調、復号化などの処理を行う。無線送受信部30(または、無線受信部30b)は、受信した物理信号を、分離、復調、復号し、復号した情報を上位層処理部34に出力する。無線送受信部30(または、無線受信部30b)は、物理信号の送信に先立ってチャネルアクセス手順を実施してもよい。
【0061】
RF部32は、アンテナ部31を介して受信した信号を、直交復調によりベースバンド信号(baseband signal)に変換し(ダウンコンバート:down convert)、不要な周波数
成分を除去する。RF部32は、処理をしたアナログ信号をベースバンド部に出力する。
【0062】
ベースバンド部33は、RF部32から入力されたアナログ信号(analog signal)
をディジタル信号(digital signal)に変換する。ベースバンド部33は、変換したディジタル信号からCP(Cyclic Prefix)に相当する部分を除去し、CPを除去した信号に
対して高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)を行い、周波数領域の信号を抽出する。
【0063】
ベースバンド部33は、データを逆高速フーリエ変換(IFFT:Inverse Fast Fourier Transform)して、OFDMシンボルを生成し、生成されたOFDMシンボルにCPを付加し、ベースバンドのディジタル信号を生成し、ベースバンドのディジタル信号をアナログ信号に変換する。ベースバンド部33は、変換したアナログ信号をRF部32に出力する。
【0064】
RF部32は、ローパスフィルタを用いてベースバンド部33から入力されたアナログ信号から余分な周波数成分を除去し、アナログ信号を搬送波周波数にアップコンバート(up convert)し、アンテナ部31を介して送信する。また、RF部32は送信電力を制御する機能を備えてもよい。RF部32を送信電力制御部とも称する。
【0065】
端末装置1に対して、1または複数のサービングセル(または、コンポーネントキャリア、下りリンクコンポーネントキャリア、上りリンクコンポーネントキャリア)が設定されてもよい。
【0066】
端末装置1に対して設定されるサービングセルのそれぞれは、PCell(Primary cell、プライマリセル)、PSCell(Primary SCG cell、プライマリSCGセル)、および、SCell(Secondary Cell、セカンダリセル)のいずれかであってもよい。
【0067】
PCellは、MCG(Master Cell Group)に含まれるサービングセルである。PC
ellは、端末装置1によって初期接続確立手順(initial connection establishment procedure)、または、接続再確立手順(connection re-establishment procedure)を実
施するセル(実施されたセル)である。
【0068】
PSCellは、SCG(Secondary Cell Group)に含まれるサービングセルである。PSCellは、端末装置1によってランダムアクセスが実施されるサービングセルである。
【0069】
SCellは、MCG、または、SCGのいずれに含まれてもよい。
【0070】
サービングセルグループ(セルグループ)は、MCG、および、SCGを少なくとも含む呼称である。サービングセルグループは、1または複数のサービングセル(または、コ
ンポーネントキャリア)を含んでもよい。サービングセルグループに含まれる1または複数のサービングセル(または、コンポーネントキャリア)は、キャリアアグリゲーションにより運用されてもよい。
【0071】
サービングセル(または、下りリンクコンポーネントキャリア)のそれぞれに対して1または複数の下りリンクBWPが設定されてもよい。サービングセル(または、上りリンクコンポーネントキャリア)のそれぞれに対して1または複数の上りリンクBWPが設定されてもよい。
【0072】
サービングセル(または、下りリンクコンポーネントキャリア)に対して設定される1または複数の下りリンクBWPのうち、1つの下りリンクBWPがアクティブ下りリンクBWPに設定されてもよい(または、1つの下りリンクBWPがアクティベートされてもよい)。サービングセル(または、上りリンクコンポーネントキャリア)に対して設定される1または複数の上りリンクBWPのうち、1つの上りリンクBWPがアクティブ上りリンクBWPに設定されてもよい(または、1つの上りリンクBWPがアクティベートされてもよい)。
【0073】
PDSCH、PDCCH、および、CSI-RSは、アクティブ下りリンクBWPにおいて受信されてもよい。端末装置1は、アクティブ下りリンクBWPにおいてPDSCH、PDCCH、および、CSI-RSの受信を試みてもよい。PUCCH、および、PUSCHは、アクティブ上りリンクBWPにおいて送信されてもよい。端末装置1は、アクティブ上りリンクBWPにおいてPUCCH、および、PUSCHを送信してもよい。アクティブ下りリンクBWP、および、アクティブ上りリンクBWPは、アクティブBWPとも総称される。
【0074】
PDSCH、PDCCH、および、CSI-RSは、アクティブ下りリンクBWP以外の下りリンクBWP(インアクティブ下りリンクBWP)において受信されなくてもよい。端末装置1は、アクティブ下りリンクBWPではない下りリンクBWPにおいてPDSCH、PDCCH、および、CSI-RSの受信を試みなくてもよい。PUCCH、および、PUSCHは、アクティブ上りリンクBWPではない上りリンクBWP(インアクティブ上りリンクBWP)において送信されなくてもよい。端末装置1は、アクティブ上りリンクBWPではない上りリンクBWPにおいてPUCCH、および、PUSCHを送信しなくてもよい。インアクティブ下りリンクBWP、および、インアクティブ上りリンクBWPは、インアクティブBWPと総称される。
【0075】
下りリンクのBWP切り替え(BWP switch)は、あるサービングセルの1つのアクティブ下りリンクBWPをディアクティベート(deactivate)し、該あるサービングセルのインアクティブ下りリンクBWPのいずれかをアクティベート(activate)するための手順である。下りリンクのBWP切り替えは、下りリンク制御情報に含まれるBWPフィールドにより制御されてもよい。下りリンクのBWP切り替えは、上位層のパラメータに基づき制御されてもよい。
【0076】
上りリンクのBWP切り替えは、1つのアクティブ上りリンクBWPをディアクティベート(deactivate)し、該1つのアクティブ上りリンクBWPではないインアクティブ上りリンクBWPのいずれかをアクティベート(activate)するために用いられる。上りリンクのBWP切り替えは、下りリンク制御情報に含まれるBWPフィールドにより制御されてもよい。上りリンクのBWP切り替えは、上位層のパラメータに基づき制御されてもよい。
【0077】
サービングセルに対して設定される1または複数の下りリンクBWPのうち、2つ以上
の下りリンクBWPがアクティブ下りリンクBWPに設定されなくてもよい。サービングセルに対して、ある時間において、1つの下りリンクBWPがアクティブであってもよい。
【0078】
サービングセルに対して設定される1または複数の上りリンクBWPのうち、2つ以上の上りリンクBWPがアクティブ上りリンクBWPに設定されなくてもよい。サービングセルに対して、ある時間において、1つの上りリンクBWPがアクティブであってもよい。
【0079】
図6は、本実施形態の一態様に係る端末装置1の構成例を示す概略ブロック図である。図6に示されるように、端末装置1は、無線送受信部(物理層処理部)10、および、上位層処理部14の一または全部を少なくとも含む。無線送受信部10は、アンテナ部11、RF部12、および、ベースバンド部13の一部または全部を少なくとも含む。上位層処理部14は、媒体アクセス制御層処理部15、および、無線リソース制御層処理部16の一部または全部を少なくとも含む。
【0080】
無線送受信部10は、無線送信部10a、および、無線受信部10bの一部または全部を少なくとも含む。ここで、無線送信部10aに含まれるベースバンド部13と無線受信部10bに含まれるベースバンド部13の装置構成は同一であってもよいし、異なってもよい。また、無線送信部10aに含まれるRF部12と無線受信部10bに含まれるRF部12の装置構成は同一であってもよいし、異なってもよい。また、無線送信部10aに含まれるアンテナ部11と無線受信部10bに含まれるアンテナ部11の装置構成は同一であってもよいし、異なってもよい。
【0081】
例えば、無線送信部10aは、PRACHのベースバンド信号を生成し、送信してもよい。例えば、無線送信部10aは、PUCCHのベースバンド信号を生成し、送信してもよい。無線送信部10aは、PUSCHのベースバンド信号を生成し、送信してもよい。例えば、無線送信部10aは、PUCCH DMRSのベースバンド信号を生成し、送信してもよい。例えば、無線送信部10aは、PUSCH DMRSのベースバンド信号を生成し、送信してもよい。例えば、無線送信部10aは、UL PTRSのベースバンド信号を生成し、送信してもよい。例えば、無線送信部10aは、SRSのベースバンド信号を生成し、送信してもよい。
【0082】
例えば、無線受信部10bは、PDSCHを受信し、復調してもよい。例えば、無線受信部10bは、PDCCHを受信し、復調してもよい。例えば、無線受信部10bは、PBCHを受信し、復調してもよい。例えば、無線受信部10bは、同期信号を受信してもよい。例えば、無線受信部10bは、PDSCH DMRSを受信してもよい。例えば、無線受信部10bは、PDCCH DMRSを受信してもよい。例えば、無線受信部10bは、CSI-RSを受信してもよい。例えば、無線受信部10bは、DL PTRSを受信してもよい。
【0083】
上位層処理部14は、上りリンクデータ(トランスポートブロック)を、無線送受信部10(または、無線送信部10a)に出力する。上位層処理部14は、MAC層、パケットデータ統合プロトコル層、無線リンク制御層、RRC層の処理を行なう。
【0084】
上位層処理部14が備える媒体アクセス制御層処理部15は、MAC層の処理を行う。
【0085】
上位層処理部14が備える無線リソース制御層処理部16は、RRC層の処理を行う。無線リソース制御層処理部16は、端末装置1の各種設定情報/パラメータ(RRCパラメータ)の管理をする。無線リソース制御層処理部16は、基地局装置3から受信したR
RCメッセージに基づいてRRCパラメータをセットする。
【0086】
無線送受信部10(または、無線送信部10a)は、変調、符号化などの処理を行う。無線送受信部10(または、無線送信部10a)は、上りリンクデータを変調、符号化、ベースバンド信号生成(時間連続信号への変換)することによって物理信号を生成し、基地局装置3に送信する。無線送受信部10(または、無線送信部10a)は、物理信号をあるBWP(アクティブ上りリンクBWP)に配置し、基地局装置3に送信してもよい。
【0087】
無線送受信部10(または、無線受信部10b)は、復調、復号化などの処理を行う。無線送受信部10(または、無線受信部30b)は、あるサービングセルのあるBWP(アクティブ下りリンクBWP)において、物理信号を受信してもよい。無線送受信部10(または、無線受信部10b)は、受信した物理信号を、分離、復調、復号し、復号した情報を上位層処理部14に出力する。無線送受信部10(無線受信部10b)は物理信号の送信に先立ってチャネルアクセス手順を実施してもよい。
【0088】
RF部12は、アンテナ部11を介して受信した信号を、直交復調によりベースバンド信号に変換し(ダウンコンバート:down convert)、不要な周波数成分を除去する。RF部12は、処理をしたアナログ信号をベースバンド部13に出力する。
【0089】
ベースバンド部13は、RF部12から入力されたアナログ信号をディジタル信号に変換する。ベースバンド部13は、変換したディジタル信号からCP(Cyclic Prefix)に
相当する部分を除去し、CPを除去した信号に対して高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)を行い、周波数領域の信号を抽出する。
【0090】
ベースバンド部13は、上りリンクデータを逆高速フーリエ変換(IFFT:Inverse Fast Fourier Transform)して、OFDMシンボルを生成し、生成されたOFDMシンボルに
CPを付加し、ベースバンドのディジタル信号を生成し、ベースバンドのディジタル信号をアナログ信号に変換する。ベースバンド部13は、変換したアナログ信号をRF部12に出力する。
【0091】
RF部12は、ローパスフィルタを用いてベースバンド部13から入力されたアナログ信号から余分な周波数成分を除去し、アナログ信号を搬送波周波数にアップコンバート(up convert)し、アンテナ部11を介して送信する。また、RF部12は送信電力を制御する機能を備えてもよい。RF部12を送信電力制御部とも称する。
【0092】
以下、物理信号(信号)について説明を行う。
【0093】
物理信号は、下りリンク物理チャネル、下りリンク物理シグナル、上りリンク物理チャネル、および、上りリンク物理チャネルの総称である。物理チャネルは、下りリンク物理チャネル、および、上りリンク物理チャネルの総称である。物理シグナルは、下りリンク物理シグナル、および、上りリンク物理シグナルの総称である。
【0094】
上りリンク物理チャネルは、上位層(Higher layer)において発生する情報を伝達するリソースエレメントのセットに対応してもよい。上りリンク物理チャネルは、上りリンクコンポーネントキャリアにおいて用いられる物理チャネルであってもよい。上りリンク物理チャネルは、端末装置1によって送信されてもよい。上りリンク物理チャネルは、基地局装置3によって受信されてもよい。本実施形態の一態様に係る無線通信システムにおいて、少なくとも下記の一部または全部の上りリンク物理チャネルが用いられてもよい。
・PUCCH(Physical Uplink Control CHannel)
・PUSCH(Physical Uplink Shared CHannel)
・PRACH(Physical Random Access CHannel)
【0095】
PUCCHは、上りリンク制御情報(UCI:Uplink Control Information)を送信するために用いられてもよい。PUCCHは、上りリンク制御情報を伝達(deliver, transmission, convey)するために送信されてもよい。上りリンク制御情報は、PUCCHに配置(map)されてもよい。端末装置1は、上りリンク制御情報が配置されたPUCCHを送信してもよい。基地局装置3は、上りリンク制御情報が配置されたPUCCHを受信してもよい。
【0096】
上りリンク制御情報(上りリンク制御情報ビット、上りリンク制御情報系列、上りリンク制御情報タイプ)は、チャネル状態情報(CSI:Channel State Information)、スケジ
ューリングリクエスト(SR:Scheduling Request)、HARQ-ACK(Hybrid Automatic Repeat request ACKnowledgement)情報の一部または全部を少なくとも含む。
【0097】
チャネル状態情報は、チャネル状態情報ビット、または、チャネル状態情報系列とも呼称される。スケジューリングリクエストは、スケジューリングリクエストビット、または、スケジューリングリクエスト系列とも呼称される。HARQ-ACK情報は、HARQ-ACK情報ビット、または、HARQ-ACK情報系列とも呼称される。
【0098】
HARQ-ACK情報は、トランスポートブロック(TB:Transport block)に対応するHARQ-ACKを少なくとも含んでもよい。HARQ-ACKは、トランスポートブロックに対応するACK(acknowledgement)またはNACK(negative-acknowledgement
)を示してもよい。ACKは、トランスポートブロックの復号が成功裏に完了していること(has been decoded)を示してもよい。NACKは、トランスポートブロックの復号が成功裏に完了していないこと(has not been decoded)を示してもよい。HARQ-ACK情報は、1または複数のHARQ-ACKビットを含むHARQ-ACKコードブックを含んでもよい。
【0099】
トランスポートブロックは、上位層より配送(deliver)される情報ビットの系列であ
る。ここで、情報ビットの系列は、ビット系列とも呼称される。ここで、トランスポートブロックは、トランスポート層(Transport layer)のUL-SCH(UpLink - Shared CHannel)より配送されてもよい。
【0100】
トランスポートブロックに対するHARQ-ACKを、PDSCHに対するHARQ-ACKと呼称する場合がある。この場合、“PDSCHに対するHARQ-ACK”は、PDSCHに含まれるトランスポートブロックに対するHARQ-ACKを示す。
【0101】
HARQ-ACKは、トランスポートブロックに含まれる1つのCBG(Code Block Group)に対応するACKまたはNACKを示してもよい。
【0102】
スケジューリングリクエストは、初期送信(new transmission)のためのUL-SCHのリソースを要求するために少なくとも用いられてもよい。スケジューリングリクエストビットは、正のSR(positive SR)または、負のSR(negative SR)のいずれかを示すために用いられてもよい。スケジューリングリクエストビットが正のSRを示すことは、“正のSRが伝達される”とも呼称される。正のSRは、端末装置1によって初期送信のためのUL-SCHのリソースが要求されることを示してもよい。正のSRは、上位層によりスケジューリングリクエストがトリガされることを示してもよい。正のSRは、上位層によりスケジューリングリクエストが指示された場合に、伝達されてもよい。スケジューリングリクエストビットが負のSRを示すことは、“負のSRが送信される”とも呼称される。負のSRは、端末装置1によって初期送信のためのUL-SCHのリソースが要求されないことを示してもよい。負のSRは、上位層によりスケジューリングリクエストがトリガされないことを示してもよい。負のSRは、上位層によりスケジューリングリクエストが指示されない場合に、伝達されてもよい。
【0103】
チャネル状態情報は、チャネル品質指標(CQI: Channel Quality Indicator)、プレコーダ行列指標(PMI:Precoder Matrix Indicator)、および、ランク指標(RI: Rank Indicator)の一部または全部を少なくとも含んでもよい。CQIは、伝搬路の品質(例えば、伝搬強度)、または、物理チャネルの品質に関連する指標であり、PMIは、プレコーダに関連する指標である。RIは、送信ランク(または、送信レイヤ数)に関連する指標である。
【0104】
チャネル状態情報は、チャネル測定のために少なくとも用いられる物理信号(例えば、CSI-RS)の受信状態に関する指標である。チャネル状態情報の値は、チャネル測定のために少なくとも用いられる物理信号によって想定される受信状態に基づき、端末装置1によって決定されてもよい。チャネル測定は、干渉測定を含んでもよい。
【0105】
PUCCHは、PUCCHフォーマットに対応してもよい。PUCCHは、PUCCHフォーマットを伝達するために用いられるリソースエレメントのセットであってもよい。PUCCHは、PUCCHフォーマットを含んでもよい。PUCCHは、あるPUCCHフォーマットを伴って送信されてもよい。なお、PUCCHフォーマットは、情報の形式と解釈されてもよい。また、PUCCHフォーマットは、ある情報の形式にセットされる情報のセットと解釈されてもよい。
【0106】
PUSCHは、トランスポートブロック、および、上りリンク制御情報の一方または両方を伝達するために用いられてもよい。PUSCHは、UL-SCHにより配送されるトランスポートブロック、および、上りリンク制御情報を伝達するために用いられてもよい。トランスポートブロックは、PUSCHに配置されてもよい。UL-SCHにより配送されるトランスポートブロックは、PUSCHに配置されてもよい。上りリンク制御情報は、PUSCHに配置されてもよい。端末装置1は、トランスポートブロック、および、上りリンク制御情報の一方または両方が配置されたPUSCHを送信してもよい。基地局装置3は、トランスポートブロック、および、上りリンク制御情報の一方または両方が配置されたPUSCHを受信してもよい。
【0107】
PRACHは、ランダムアクセスプリアンブルを伝達するために送信されてもよい。端末装置1は、PRACHを送信してもよい。基地局装置3は、PRACHを受信してもよい。PRACHの系列xu,v(n)は、xu,v(n)=x(mod(n+C,LRA))によって定義される。ここで、xはZC(Zadoff Chu)系列である。また、xはx=exp(-jπui(i+1)/LRA)によって定義されてもよい。jは虚数単位である。また、πは円周率である。また、Cは、PRACH系列のサイクリックシフト(cyclic shift)に対応する。また、LRAは、PRACH系列の長さに対応する。また、LRAは、839、または、139である。また、iは、0からLRA-1の範囲の整数である。また、uはPRACH系列のための系列インデックスである。
【0108】
PRACH機会ごとに、64個のランダムアクセスプリアンブルが定義される。ランダムアクセスプリアンブルは、PRACH系列のサイクリックシフトC、および、PRACH系列のための系列インデックスuに基づき特定される。特定された64個のランダムアクセスプリアンブルのそれぞれに対してインデックスが付されてもよい。
【0109】
上りリンク物理シグナルは、リソースエレメントのセットに対応してもよい。上りリンク物理シグナルは、上位層において発生する情報の伝達に用いられなくてもよい。なお、
上りリンク物理シグナルは、物理層において発生する情報の伝達に用いられてもよい。上りリンク物理シグナルは、上りリンクコンポーネントキャリアにおいて用いられる物理シグナルであってもよい。端末装置1は、上りリンク物理シグナルを送信してもよい。基地局装置3は、上りリンク物理シグナルを受信してもよい。本実施形態の一態様に係る無線通信システムにおいて、少なくとも下記の一部または全部の上りリンク物理シグナルが用いられてもよい。
・UL DMRS(UpLink Demodulation Reference Signal)
・SRS(Sounding Reference Signal)
・UL PTRS(UpLink Phase Tracking Reference Signal)
【0110】
UL DMRSは、PUSCHのためのDMRS、および、PUCCHのためのDMRSの総称である。
【0111】
PUSCHのためのDMRS(PUSCHに関連するDMRS、PUSCHに含まれるDMRS、PUSCHに対応するDMRS)のアンテナポートのセットは、該PUSCHのためのアンテナポートのセットに基づき与えられてもよい。例えば、PUSCHのためのDMRSのアンテナポートのセットは、該PUSCHのアンテナポートのセットと同じであってもよい。
【0112】
PUSCHの送信と、該PUSCHのためのDMRSの送信は、1つのDCIフォーマットにより示されてもよい(または、スケジューリングされてもよい)。PUSCHと、該PUSCHのためのDMRSは、まとめてPUSCHと呼称されてもよい。PUSCHを送信することは、PUSCHと、該PUSCHのためのDMRSを送信することであってもよい。
【0113】
PUSCHの伝搬路(propagation path)は、該PUSCHのためのDMRSから推定されてもよい。
【0114】
PUCCHのためのDMRS(PUCCHに関連するDMRS、PUCCHに含まれるDMRS、PUCCHに対応するDMRS)のアンテナポートのセットは、PUCCHのアンテナポートのセットと同一であってもよい。
【0115】
PUCCHの送信と、該PUCCHのためのDMRSの送信は、1つのDCIフォーマットにより示されてもよい(または、トリガされてもよい)。PUCCHのリソースエレメントへのマッピング(resource element mapping)、および、該PUCCHのためのDMRSのリソースエレメントへのマッピングの一方または両方は、1つのPUCCHフォーマットにより与えられてもよい。PUCCHと、該PUCCHのためのDMRSは、まとめてPUCCHと呼称されてもよい。PUCCHを送信することは、PUCCHと、該PUCCHのためのDMRSを送信することであってもよい。
【0116】
PUCCHの伝搬路は、該PUCCHのためのDMRSから推定されてもよい。
【0117】
下りリンク物理チャネルは、上位層において発生する情報を伝達するリソースエレメントのセットに対応してもよい。下りリンク物理チャネルは、下りリンクコンポーネントキャリアにおいて用いられる物理チャネルであってもよい。基地局装置3は、下りリンク物理チャネルを送信してもよい。端末装置1は、下りリンク物理チャネルを受信してもよい。本実施形態の一態様に係る無線通信システムにおいて、少なくとも下記の一部または全部の下りリンク物理チャネルが用いられてもよい。
・PBCH(Physical Broadcast Channel)
・PDCCH(Physical Downlink Control Channel)
・PDSCH(Physical Downlink Shared Channel)
【0118】
PBCHは、MIB(MIB: Master Information Block)、および、物理層制御情報の
一方または両方を伝達するために送信されてもよい。ここで、物理層制御情報は、物理層で発生する情報である。MIBは、MAC層のロジカルチャネルであるBCCH(Broadcast Control CHannel)に配置されるパラメータのセットである。該BCCHは、トランスポート層のチャネルであるBCHに配置される。BCHは、PBCHに配置(map)されてもよい。端末装置1は、MIB、および、物理層制御情報の一方または両方が配置されたPBCHを受信してもよい。基地局装置3は、MIB、および、物理層制御情報の一方または両方が配置されたPBCHを送信してもよい。
【0119】
例えば、物理層制御情報は、8ビットで構成されてもよい。物理層制御情報は、下記の0Aから0Dの一部または全部を少なくとも含んでもよい。
0A)無線フレームビット
0B)ハーフ無線フレーム(ハーフシステムフレーム、ハーフフレーム)ビット
0C)SS/PBCHブロックインデックスビット
0D)サブキャリアオフセットビット
【0120】
無線フレームビットは、PBCHが送信される無線フレーム(PBCHが送信されるスロットを含む無線フレーム)を示すために用いられる。無線フレームビットは、4ビットを含む。無線フレームビットは、10ビットの無線フレーム指示子のうちの4ビットにより構成されてもよい。例えば、無線フレーム指示子は、インデックス0からインデックス1023までの無線フレームを特定するために少なくとも用いられてもよい。
【0121】
ハーフ無線フレームビットは、PBCHが送信される無線フレームのうち、該PBCHが前半の5つのサブフレーム、または、後半の5つのサブフレームのどちらで送信されるかを示すために用いられる。ここで、ハーフ無線フレームは、5つのサブフレームを含んで構成されてもよい。また、ハーフ無線フレームは、無線フレームに含まれる10つのサブフレームのうち、前半の5つのサブフレームにより構成されてもよい。また、ハーフ無線フレームは、無線フレームに含まれる10つのサブフレームのうち、後半の5つのサブフレームにより構成されてもよい。
【0122】
SS/PBCHブロックインデックスビットは、SS/PBCHブロックインデックスを示すために用いられる。SS/PBCHブロックインデックスビットは、3ビットを含む。SS/PBCHブロックインデックスビットは、6ビットのSS/PBCHブロックインデックス指示子のうちの3ビットにより構成されてもよい。SS/PBCHブロックインデックス指示子は、インデックス0からインデックス63までのSS/PBCHブロックを特定するために少なくとも用いられてもよい。
【0123】
サブキャリアオフセットビットは、サブキャリアオフセットを示すために用いられる。サブキャリアオフセットは、PBCHがマッピングされる先頭のサブキャリアと、インデックス0の制御リソースセットがマッピングされる先頭のサブキャリアの間の差を示すために用いられてもよい。
【0124】
PDCCHは、下りリンク制御情報(DCI: Downlink Control Information)を伝達す
るために送信されてもよい。下りリンク制御情報は、PDCCHに配置されてもよい。端末装置1は、下りリンク制御情報が配置されたPDCCHを受信してもよい。基地局装置3は、下りリンク制御情報が配置されたPDCCHを送信してもよい。
【0125】
下りリンク制御情報は、DCIフォーマットを伴って送信されてもよい。なお、DCI
フォーマットは、下りリンク制御情報の形式と解釈されてもよい。また、DCIフォーマットは、ある下りリンク制御情報の形式にセットされる下りリンク制御情報のセットと解釈されてもよい。
【0126】
DCIフォーマット0_0、DCIフォーマット0_1、DCIフォーマット1_0、および、DCIフォーマット1_1は、DCIフォーマットである。上りリンクDCIフォーマットは、DCIフォーマット0_0、および、DCIフォーマット0_1の総称である。下りリンクDCIフォーマットは、DCIフォーマット1_0、および、DCIフォーマット1_1の総称である。
【0127】
DCIフォーマット0_0は、あるセルに配置されるPUSCHのスケジューリングのために少なくとも用いられる。DCIフォーマット0_0は、1Aから1Eのフィールドの一部または全部を少なくとも含んで構成される。
1A)DCIフォーマット特定フィールド(Identifier field for DCI formats)
1B)周波数領域リソース割り当てフィールド(Frequency domain resource assignment
field)
1C)時間領域リソース割り当てフィールド(Time domain resource assignment field

1D)周波数ホッピングフラグフィールド(Frequency hopping flag field)
1E)MCSフィールド(MCS field: Modulation and Coding Scheme field)
【0128】
DCIフォーマット特定フィールドは、該DCIフォーマット特定フィールドを含むDCIフォーマットが上りリンクDCIフォーマットであるか下りリンクDCIフォーマットであるかを示してもよい。つまり、DCIフォーマット特定フィールドは、上りリンクDCIフォーマットと下りリンクDCIフォーマットのそれぞれに含まれてもよい。ここで、DCIフォーマット0_0に含まれるDCIフォーマット特定フィールドは、0を示してもよい。
【0129】
DCIフォーマット0_0に含まれる周波数領域リソース割り当てフィールドは、PUSCHのための周波数リソースの割り当てを示すために用いられてもよい。
【0130】
DCIフォーマット0_0に含まれる時間領域リソース割り当てフィールドは、PUSCHのための時間リソースの割り当てを示すために用いられてもよい。
【0131】
周波数ホッピングフラグフィールドは、PUSCHに対して周波数ホッピングが適用されるか否かを示すために用いられてもよい。
【0132】
DCIフォーマット0_0に含まれるMCSフィールドは、PUSCHのための変調方式、および、ターゲット符号化率の一方または両方を示すために少なくとも用いられてもよい。ターゲット符号化率は、PUSCHに配置されるトランスポートブロックのためのターゲット符号化率であってもよい。PUSCHに配置されるトランスポートブロックのサイズ(TBS: Transport Block Size)は、ターゲット符号化率、および、PUSCHの
ための変調方式の一方または両方に基づき決定されてもよい。
【0133】
DCIフォーマット0_0は、CSI要求(CSIリクエスト)に用いられるフィールドを含まなくてもよい。
【0134】
DCIフォーマット0_0は、キャリアインディケータフィールドを含まなくてもよい。つまり、DCIフォーマット0_0によってスケジューリングされるPUSCHが配置される上りリンクコンポーネントキャリアが属するサービングセルは、該DCIフォーマット0_0を含むPDCCHが配置される上りリンクコンポーネントキャリアのサービングセルと同一であってもよい。端末装置1は、あるサービングセルのある下りリンクコンポーネントキャリアにおいてDCIフォーマット0_0を検出することに基づき、該DCIフォーマット0_0によりスケジューリングされるPUSCHを該あるサービングセルの上りリンクコンポーネントキャリアに配置することを認識してもよい。
【0135】
DCIフォーマット0_0は、BWPフィールドを含まなくてもよい。ここで、DCIフォーマット0_0は、アクティブ上りリンクBWPの変更を伴わずにPUSCHをスケジューリングするDCIフォーマットであってもよい。端末装置1は、PUSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマット0_0を検出することに基づき、アクティブ上りリンクBWPの切り替えを行わずに該PUSCHを送信することを認識してもよい。
【0136】
DCIフォーマット0_1は、あるセルに配置されるPUSCHのスケジューリングのために少なくとも用いられる。DCIフォーマット0_1は、2Aから2Hのフィールドの一部または全部を少なくとも含んで構成される。
2A)DCIフォーマット特定フィールド
2B)周波数領域リソース割り当てフィールド
2C)上りリンクの時間領域リソース割り当てフィールド
2D)周波数ホッピングフラグフィールド
2E)MCSフィールド
2F)CSIリクエストフィールド(CSI request field)
2G)BWPフィールド(BWP field)
2H)キャリアインディケータフィールド(Carrier indicator field)
【0137】
DCIフォーマット0_1に含まれるDCIフォーマット特定フィールドは、0を示してもよい。
【0138】
DCIフォーマット0_1に含まれる周波数領域リソース割り当てフィールドは、PUSCHのための周波数リソースの割り当てを示すために用いられてもよい。
【0139】
DCIフォーマット0_1に含まれる時間領域リソース割り当てフィールドは、PUSCHのための時間リソースの割り当てを示すために用いられてもよい。
【0140】
DCIフォーマット0_1に含まれるMCSフィールドは、PUSCHのための変調方式、および/または、ターゲット符号化率の一部または全部を示すために少なくとも用いられてもよい。
【0141】
DCIフォーマット0_1のBWPフィールドは、該DCIフォーマット0_1によりスケジューリングされるPUSCHが配置される上りリンクBWPを示すために用いられてもよい。つまり、DCIフォーマット0_1は、アクティブ上りリンクBWPの変更を伴ってもよい。端末装置1は、PUSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマット0_1を検出することに基づき、該PUSCHが配置される上りリンクBWPを認識してもよい。
【0142】
BWPフィールドを含まないDCIフォーマット0_1は、アクティブ上りリンクBWPの変更を伴わずにPUSCHをスケジューリングするDCIフォーマットであってもよい。端末装置1は、PUSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマット0_1であって、かつ、BWPフィールドを含まないDCIフォーマットD0_1を検出することに基づき、アクティブ上りリンクBWPの切り替えを行わずに該PUSCHを送信す
ることを認識してもよい。
【0143】
DCIフォーマット0_1にBWPフィールドが含まれるが、端末装置1がDCIフォーマット0_1によるBWPの切り替えの機能をサポートしない場合、BWPフィールドは端末装置1によって無視されてもよい。つまり、BWPの切り替えの機能をサポートしない端末装置1は、PUSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマット0_1であって、かつ、BWPフィールドを含むDCIフォーマット0_1を検出することに基づき、アクティブ上りリンクBWPの切り替えを行わずに該PUSCHを送信することを認識してもよい。ここで、端末装置1がBWPの切り替えの機能をサポートする場合、RRC層の機能情報報告手順において、“端末装置1がBWPの切り替えの機能をサポートする”ことを報告してもよい。
【0144】
CSIリクエストフィールドは、CSIの報告を指示するために用いられる。
【0145】
DCIフォーマット0_1にキャリアインディケータフィールドが含まれる場合、該キャリアインディケータフィールドは、PUSCHが配置される上りリンクコンポーネントキャリアを示すために用いられてもよい。DCIフォーマット0_1にキャリアインディケータフィールドが含まれない場合、PUSCHが配置される上りリンクコンポーネントキャリアは、該PUSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマット0_1を含むPDCCHが配置される上りリンクコンポーネントキャリアと同一であってもよい。あるサービングセルグループにおいて端末装置1に設定される上りリンクコンポーネントキャリアの数が2以上である場合(あるサービングセルグループにおいて上りリンクのキャリアアグリゲーションが運用される場合)、該あるサービングセルグループに配置されるPUSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマット0_1に含まれるキャリアインディケータフィールドのビット数は、1ビット以上(例えば、3ビット)であってもよい。あるサービングセルグループにおいて端末装置1に設定される上りリンクコンポーネントキャリアの数が1である場合(あるサービングセルグループにおいて上りリンクのキャリアアグリゲーションが運用されない場合)、該あるサービングセルグループに配置されるPUSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマット0_1に含まれるキャリアインディケータフィールドのビット数は、0ビットであってもよい(または、該あるサービングセルグループに配置されるPUSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマット0_1にキャリアインディケータフィールドが含まれなくてもよい)。
【0146】
DCIフォーマット1_0は、あるセルに配置されるPDSCHのスケジューリングのために少なくとも用いられる。DCIフォーマット1_0は、3Aから3Fの一部または全部を少なくとも含んで構成される。
3A)DCIフォーマット特定フィールド
3B)周波数領域リソース割り当てフィールド
3C)時間領域リソース割り当てフィールド
3D)MCSフィールド
3E)PDSCH_HARQフィードバックタイミング指示フィールド(PDSCH to HARQ feedback timing indicator field)
3F)PUCCHリソース指示フィールド(PUCCH resource indicator field)
【0147】
DCIフォーマット1_0に含まれるDCIフォーマット特定フィールドは、1を示してもよい。
【0148】
DCIフォーマット1_0に含まれる周波数領域リソース割り当てフィールドは、PDSCHのための周波数リソースの割り当てを示すために少なくとも用いられてもよい。
【0149】
DCIフォーマット1_0に含まれる時間領域リソース割り当てフィールドは、PDSCHのための時間リソースの割り当てを示すために少なくとも用いられてもよい。
【0150】
DCIフォーマット1_0に含まれるMCSフィールドは、PDSCHのための変調方式、および、ターゲット符号化率の一方または両方を示すために少なくとも用いられてもよい。ターゲット符号化率は、PDSCHに配置されるトランスポートブロックのためのターゲット符号化率であってもよい。PDSCHに配置されるトランスポートブロックのサイズ(TBS: Transport Block Size)は、ターゲット符号化率、および、PDSCHの
ための変調方式の一方または両方に基づき決定されてもよい。
【0151】
PDSCH_HARQフィードバックタイミング指示フィールドは、PDSCHの最後のOFDMシンボルが含まれるスロットから、PUCCHの先頭のOFDMシンボルが含まれるスロットまでのオフセットを示すために用いられてもよい。
【0152】
PUCCHリソース指示フィールドは、PUCCHリソースセットに含まれる1または複数のPUCCHリソースのうちのいずれかのインデックスを示すフィールドであってもよい。PUCCHリソースセットは、1または複数のPUCCHリソースを含んでもよい。
【0153】
DCIフォーマット1_0は、キャリアインディケータフィールドを含まなくてもよい。つまり、DCIフォーマット1_0によってスケジューリングされるPDSCHが配置される下りリンクコンポーネントキャリアは、該DCIフォーマット1_0を含むPDCCHが配置される下りリンクコンポーネントキャリアと同一であってもよい。端末装置1は、ある下りリンクコンポーネントキャリアにおいてDCIフォーマット1_0を検出することに基づき、該DCIフォーマット1_0によりスケジューリングされるPDSCHを該下りリンクコンポーネントキャリアに配置することを認識してもよい。
【0154】
DCIフォーマット1_0は、BWPフィールドを含まなくてもよい。ここで、DCIフォーマット1_0は、アクティブ下りリンクBWPの変更を伴わずにPDSCHをスケジューリングするDCIフォーマットであってもよい。端末装置1は、PDSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマット1_0を検出することに基づき、アクティブ下りリンクBWPの切り替えを行わずに該PDSCHを受信することを認識してもよい。
【0155】
DCIフォーマット1_1は、あるセルに配置されるPDSCHのスケジューリングのために少なくとも用いられる。DCIフォーマット1_1は、4Aから4Iの一部または全部を少なくとも含んで構成される。
4A)DCIフォーマット特定フィールド
4B)周波数領域リソース割り当てフィールド
4C)時間領域リソース割り当てフィールド
4E)MCSフィールド
4F)PDSCH_HARQフィードバックタイミング指示フィールド
4G)PUCCHリソース指示フィールド
4H)BWPフィールド
4I)キャリアインディケータフィールド
【0156】
DCIフォーマット1_1に含まれるDCIフォーマット特定フィールドは、1を示してもよい。
【0157】
DCIフォーマット1_1に含まれる周波数領域リソース割り当てフィールドは、PDSCHのための周波数リソースの割り当てを示すために少なくとも用いられてもよい。
【0158】
DCIフォーマット1_1に含まれる時間領域リソース割り当てフィールドは、PDSCHのための時間リソースの割り当てを示すために少なくとも用いられてもよい。
【0159】
DCIフォーマット1_1に含まれるMCSフィールドは、PDSCHのための変調方式、および、ターゲット符号化率の一方または両方を示すために少なくとも用いられてもよい。
【0160】
DCIフォーマット1_1にPDSCH_HARQフィードバックタイミング指示フィールドが含まれる場合、該PDSCH_HARQフィードバックタイミング指示フィールドは、PDSCHの最後のOFDMシンボルが含まれるスロットから、PUCCHの先頭のOFDMシンボルが含まれるスロットまでのオフセットを示すために少なくとも用いられてもよい。DCIフォーマット1_1にPDSCH_HARQフィードバックタイミング指示フィールドが含まれない場合、PDSCHの最後のOFDMシンボルが含まれるスロットから、PUCCHの先頭のOFDMシンボルが含まれるスロットまでのオフセットは上位層のパラメータによって特定されてもよい。
【0161】
PUCCHリソース指示フィールドは、PUCCHリソースセットに含まれる1または複数のPUCCHリソースのうちのいずれかのインデックスを示すフィールドであってもよい。
【0162】
DCIフォーマット1_1のBWPフィールドは、該DCIフォーマット1_1によりスケジューリングされるPDSCHが配置される下りリンクBWPを示すために用いられてもよい。つまり、DCIフォーマット1_1は、アクティブ下りリンクBWPの変更を伴ってもよい。端末装置1は、PDSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマット1_1を検出することに基づき、該PUSCHが配置される下りリンクBWPを認識してもよい。
【0163】
BWPフィールドを含まないDCIフォーマット1_1は、アクティブ下りリンクBWPの変更を伴わずにPDSCHをスケジューリングするDCIフォーマットであってもよい。端末装置1は、PDSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマット1_1であって、かつ、BWPフィールドを含まないDCIフォーマット1_1を検出することに基づき、アクティブ下りリンクBWPの切り替えを行わずに該PDSCHを受信することを認識してもよい。
【0164】
DCIフォーマット1_1にBWPフィールドが含まれるが、端末装置1がDCIフォーマット1_1によるBWPの切り替えの機能をサポートしない場合、BWPフィールドは端末装置1によって無視されてもよい。つまり、BWPの切り替えの機能をサポートしない端末装置1は、PDSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマット1_1であって、かつ、BWPフィールドを含むDCIフォーマット1_1を検出することに基づき、アクティブ下りリンクBWPの切り替えを行わずに該PDSCHを受信することを認識してもよい。ここで、端末装置1がBWPの切り替えの機能をサポートする場合、RRC層の機能情報報告手順において、“端末装置1がBWPの切り替えの機能をサポートする”ことを報告してもよい。
【0165】
DCIフォーマット1_1にキャリアインディケータフィールドが含まれる場合、該キャリアインディケータフィールドは、PDSCHが配置される下りリンクコンポーネントキャリアを示すために用いられてもよい。DCIフォーマット1_1にキャリアインディケータフィールドが含まれない場合、PDSCHが配置される下りリンクコンポーネントキャリアは、該PDSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマット1_1を含むPDCCHが配置される下りリンクコンポーネントキャリアと同一であってもよい。あるサービングセルグループにおいて端末装置1に設定される下りリンクコンポーネントキャリアの数が2以上である場合(あるサービングセルグループにおいて下りリンクのキャリアアグリゲーションが運用される場合)、該あるサービングセルグループに配置されるPDSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマット1_1に含まれるキャリアインディケータフィールドのビット数は、1ビット以上(例えば、3ビット)であってもよい。あるサービングセルグループにおいて端末装置1に設定される下りリンクコンポーネントキャリアの数が1である場合(あるサービングセルグループにおいて下りリンクのキャリアアグリゲーションが運用されない場合)、該あるサービングセルグループに配置されるPDSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマット1_1に含まれるキャリアインディケータフィールドのビット数は、0ビットであってもよい(または、該あるサービングセルグループに配置されるPDSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマット1_1にキャリアインディケータフィールドが含まれなくてもよい)。
【0166】
PDSCHは、トランスポートブロックを伝達するために送信されてもよい。PDSCHは、DL-SCHより配送されるトランスポートブロックを送信するために用いられてもよい。PDSCHは、トランスポートブロックを伝達するために用いられてもよい。トランスポートブロックは、PDSCHに配置されてもよい。DL-SCHに対応するトランスポートブロックは、PDSCHに配置されてもよい。基地局装置3は、PDSCHを送信してもよい。端末装置1は、PDSCHを受信してもよい。
【0167】
下りリンク物理シグナルは、リソースエレメントのセットに対応してもよい。下りリンク物理シグナルは、上位層において発生する情報を運ばなくてもよい。下りリンク物理シグナルは、下りリンクコンポーネントキャリアにおいて用いられる物理シグナルであってもよい。下りリンク物理シグナルは、基地局装置3により送信されてもよい。下りリンク物理シグナルは、端末装置1により送信されてもよい。本実施形態の一態様に係る無線通信システムにおいて、少なくとも下記の一部または全部の下りリンク物理シグナルが用いられてもよい。
・同期信号(SS:Synchronization signal)
・DL DMRS(DownLink DeModulation Reference Signal)
・CSI-RS(Channel State Information-Reference Signal)
・DL PTRS(DownLink Phase Tracking Reference Signal)
【0168】
同期信号は、端末装置1が下りリンクの周波数領域、および、時間領域の一方または両方の同期をとるために用いられてもよい。同期信号は、PSS(Primary Synchronization Signal)、および、SSS(Secondary Synchronization Signal)の総称である。
【0169】
図7は、本実施形態の一態様に係るSS/PBCHブロックの構成例を示す図である。図7において、横軸は時間軸(OFDMシンボルインデックスlsym)であり、縦軸は周波数領域を示す。また、ブロック700は、PSSのためのリソースエレメントのセットを示す。また、ブロック720はSSSのためのリソースエレメントのセットを示す。また、4つのブロック(ブロック710、711、712、および、713)は、PBCH、および、該PBCHのためのDMRS(PBCHに関連するDMRS、PBCHに含まれるDMRS、PBCHに対応するDMRS)のためのリソースエレメントのセットを示す。
【0170】
図7に示されるように、SS/PBCHブロックは、PSS、SSS、および、PBC
Hを含む。また、SS/PBCHブロックは、連続する4つのOFDMシンボルを含む。SS/PBCHブロックは、240サブキャリアを含む。PSSは、1番目のOFDMシンボルにおける57番目から183番目のサブキャリアに配置される。SSSは、3番目のOFDMシンボルにおける57番目から183番目のサブキャリアに配置される。1番目のOFDMシンボルの1番目から56番目のサブキャリアはゼロがセットされてもよい。1番目のOFDMシンボルの184番目から240番目のサブキャリアはゼロがセットされてもよい。3番目のOFDMシンボルの49番目から56番目のサブキャリアはゼロがセットされてもよい。3番目のOFDMシンボルの184番目から192番目のサブキャリアはゼロがセットされてもよい。2番目のOFDMシンボルの1番目から240番目のサブキャリアであって、かつ、PBCHのためのDMRSが配置されないサブキャリアにPBCHが配置される。3番目のOFDMシンボルの1番目から48番目のサブキャリアであって、かつ、PBCHのためのDMRSが配置されないサブキャリアにPBCHが配置される。3番目のOFDMシンボルの193番目から240番目のサブキャリアであって、かつ、PBCHのためのDMRSが配置されないサブキャリアにPBCHが配置される。4番目のOFDMシンボルの1番目から240番目のサブキャリアであって、かつ、PBCHのためのDMRSが配置されないサブキャリアにPBCHが配置される。
【0171】
PSS、SSS、PBCH、および、PBCHのためのDMRSのアンテナポートは、同一であってもよい。
【0172】
あるアンテナポートにおけるPBCHのシンボルが伝達されるPBCHは、該PBCHがマップされるスロットに配置されるPBCHのためのDMRSであって、該PBCHが含まれるSS/PBCHブロックに含まれる該PBCHのためのDMRSによって推定されてもよい。
【0173】
DL DMRSは、PBCHのためのDMRS、PDSCHのためのDMRS、および、PDCCHのためのDMRSの総称である。
【0174】
PDSCHのためのDMRS(PDSCHに関連するDMRS、PDSCHに含まれるDMRS、PDSCHに対応するDMRS)のアンテナポートのセットは、該PDSCHのためのアンテナポートのセットに基づき与えられてもよい。つまり、PDSCHのためのDMRSのアンテナポートのセットは、該PDSCHのためのアンテナポートのセットと同じであってもよい。
【0175】
PDSCHの送信と、該PDSCHのためのDMRSの送信は、1つのDCIフォーマットにより示されてもよい(または、スケジューリングされてもよい)。PDSCHと、該PDSCHのためのDMRSは、まとめてPDSCHと呼称されてもよい。PDSCHを送信することは、PDSCHと、該PDSCHのためのDMRSを送信することであってもよい。
【0176】
PDSCHの伝搬路は、該PDSCHのためのDMRSから推定されてもよい。もし、あるPDSCHのシンボルが伝達されるリソースエレメントのセットと、該あるPDSCHのためのDMRSのシンボルが伝達されるリソースエレメントのセットが同一のプレコーディングリソースグループ(PRG: Precoding Resource Group)に含まれる場合、あるアンテナポートにおける該PDSCHのシンボルが伝達されるPDSCHは、該PDSCHのためのDMRSによって推定されてもよい。
【0177】
PDCCHのためのDMRS(PDCCHに関連するDMRS、PDCCHに含まれるDMRS、PDCCHに対応するDMRS)のアンテナポートは、PDCCHのためのアンテナポートと同一であってもよい。
【0178】
PDCCHは、該PDCCHのためのDMRSから推定されてもよい。つまり、PDCCHの伝搬路は、該PDCCHのためのDMRSから推定されてもよい。もし、あるPDCCHのシンボルが伝達されるリソースエレメントのセットと、該あるPDCCHのためのDMRSのシンボルが伝達されるリソースエレメントのセットにおいて同一のプレコーダが適用される(適用されると想定される、適用されると想定する)場合、あるアンテナポートにおける該PDCCHのシンボルが伝達されるPDCCHは、該PDCCHのためのDMRSによって推定されてもよい。
【0179】
BCH(Broadcast CHannel)、UL-SCH(Uplink-Shared CHannel)、および、DL-SCH(Downlink-Shared CHannel)は、トランスポートチャネルである。トランス
ポートチャネルは、物理層チャネルとMAC層チャネル(ロジカルチャネルとも呼称される)の関係を規定する。
【0180】
トランスポート層のBCHは、物理層のPBCHにマップされる。つまり、トランスポート層のBCHを通るトランスポートブロックは、物理層のPBCHに配送される。また、トランスポート層のUL-SCHは、物理層のPUSCHにマップされる。つまり、トランスポート層のUL-SCHを通るトランスポートブロックは、物理層のPUSCHに配送される。また、トランスポート層のDL-SCHは、物理層のPDSCHにマップされる。つまり、トランスポート層のDL-SCHを通るトランスポートブロックは、物理層のPDSCHに配送される。
【0181】
サービングセルごとに、1つのUL-SCH、および、1つのDL-SCHが与えられてもよい。BCHは、PCellに与えられてもよい。BCHは、PSCell、SCellに与えられなくてもよい。
【0182】
MAC層において、トランスポートブロック毎にHARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)の制御が行なわれる。
【0183】
BCCH(Broadcast Control CHannel)、CCCH(Common Control CHannel)、お
よび、DCCH(Dedicated Control CHannel)は、ロジカルチャネルである。例えば、
BCCHは、MIB、または、システム情報を送信するために用いられるRRC層のチャネルである。また、CCCH(Common Control CHannel)は、複数の端末装置1において共通なRRCメッセージを送信するために用いられてもよい。ここで、CCCHは、例えば、RRC接続されていない端末装置1のために用いられてもよい。また、DCCH(Dedicated Control CHannel)は、端末装置1に専用のRRCメッセージを送信するために少なくとも用いられてもよい。ここで、DCCHは、例えば、RRC接続されている端末装置1のために用いられてもよい。
【0184】
複数の端末装置1において共通な上位層パラメータは、共通上位層パラメータとも呼称される。ここで、共通上位層パラメータは、サービングセルに対して固有なパラメータとして定義されてもよい。ここで、サービングセルに対して固有なパラメータは、サービングセルが設定される端末装置(例えば、端末装置1-A、B、C)に対して共通なパラメータであってもよい。
【0185】
例えば、共通上位層パラメータは、BCCHに配送されるRRCメッセージに含まれてもよい。例えば、共通上位層パラメータは、DCCHに配送されるRRCメッセージに含まれてもよい。
【0186】
ある上位層パラメータのうち、共通上位層パラメータとは異なる上位層パラメータは、
専用上位層パラメータとも呼称される。ここで、専用上位層パラメータは、サービングセルが設定される端末装置1-Aに対して専用のRRCパラメータを提供することができる。つまり、専用RRCパラメータは、端末装置1-A、B、Cのそれぞれに対して固有な設定を提供することができる上位層パラメータである。
【0187】
ロジカルチャネルのBCCHは、トランスポート層のBCH、または、DL-SCHにマップされる。例えば、MIBの情報を含むトランスポートブロックは、トランスポート層のBCHに配送される。また、MIBではないシステム情報を含むトランスポートブロックは、トランスポート層のDL-SCHに配送される。また、CCCHはDL-SCHまたはUL-SCHにマップされる。つまり、CCCHにマップされるトランスポートブロックは、DL-SCH、または、UL-SCHに配送される。また、DCCHはDL-SCHまたはUL-SCHにマップされる。つまり、DCCHにマップされるトランスポートブロックは、DL-SCH、または、UL-SCHに配送される。
【0188】
RRCメッセージは、RRC層において管理される1または複数のパラメータを含む。ここで、RRC層において管理されるパラメータは、RRCパラメータとも呼称される。例えば、RRCメッセージは、MIBを含んでもよい。また、RRCメッセージは、システム情報を含んでもよい。また、RRCメッセージは、CCCHに対応するメッセージを含んでもよい。また、RRCメッセージは、DCCHに対応するメッセージを含んでもよい。DCCHに対応するメッセージを含むRRCメッセージは、個別RRCメッセージとも呼称される。
【0189】
上位層パラメータ(上位層のパラメータ)は、RRCパラメータ、または、MAC CE(Medium Access Control Control Element)に含まれるパラメータである。つまり、
上位層パラメータは、MIB、システム情報、CCCHに対応するメッセージ、DCCHに対応するメッセージ、および、MAC CEに含まれるパラメータの総称である。MAC CEに含まれるパラメータは、MAC CE(Control Element)コマンドにより送
信される。
【0190】
端末装置1が行う手順は、以下の5Aから5Cの一部または全部を少なくとも含む。
5A)セルサーチ(cell search)
5B)ランダムアクセス(random access)
5C)データ通信(data communication)
【0191】
セルサーチは、端末装置1によって時間領域と周波数領域に関する、あるセルとの同期を行い、物理セルID(physical cell identity)を検出するために用いられる手順である。つまり、端末装置1は、セルサーチによって、あるセルとの時間領域、および、周波数領域の同期を行い、物理セルIDを検出してもよい。
【0192】
PSSの系列は、物理セルIDに少なくとも基づき与えられる。SSSの系列は、物理セルIDに少なくとも基づき与えられる。
【0193】
SS/PBCHブロック候補は、SS/PBCHブロックの送信が許可される(可能である、予約される、設定される、規定される、可能性がある)リソースを示す。
【0194】
あるハーフ無線フレームにおけるSS/PBCHブロック候補のセットは、SSバーストセット(SS burst set)とも呼称される。SSバーストセットは、送信ウィンドウ(transmission window)、SS送信ウィンドウ(SS transmission window)、または、DRS送信ウィンドウ(Discovery Reference Signal transmission window)とも呼称される。SSバーストセットは、第1のSSバーストセット、および、第2のSSバーストセットを少なくとも含んだ総称である。
【0195】
基地局装置3は、1個または複数個のインデックスのSS/PBCHブロックを所定の周期で送信する。端末装置1は、該1個または複数個のインデックスのSS/PBCHブロックの少なくともいずれかのSS/PBCHブロックを検出し、該SS/PBCHブロックに含まれるPBCHの復号を試みてもよい。
【0196】
ランダムアクセスは、メッセージ1、メッセージ2、メッセージ3、および、メッセージ4の一部または全部を少なくとも含む手順である。
【0197】
メッセージ1は、端末装置1によってPRACHが送信される手順である。端末装置1は、セルサーチに基づき検出したSS/PBCHブロック候補のインデックスに少なくとも基づき、1または複数のPRACH機会の中から選択される1つのPRACH機会において、PRACHを送信する。PRACH機会のそれぞれは、時間領域と周波数領域のリソース少なくとも基づき定義される。
【0198】
端末装置1は、SS/PBCHブロックが検出されるSS/PBCHブロック候補のインデックスに対応するPRACH機会の中から選択される1つのランダムアクセスプリアンブルを送信する。
【0199】
メッセージ2は、端末装置1によってRA-RNTI(Random Access - Radio Network Temporary Identifier)でスクランブルされたCRC(Cyclic Redundancy Check)を伴うDCIフォーマット1_0の検出を試みる手順である。端末装置1は、セルサーチに基づき検出したSS/PBCHブロックに含まれるPBCHに含まれるMIBに基づき与えられる制御リソースセット、および、探索領域セットの設定に基づき示されるリソースにおいて、該DCIフォーマットを含むPDCCHの検出を試みる。メッセージ2は、ランダムアクセスレスポンスとも呼称される。
【0200】
メッセージ3は、メッセージ2手順によって検出されたDCIフォーマット1_0に含まれるランダムアクセスレスポンスグラントによりスケジューリングされるPUSCHを送信する手順である。ここで、ランダムアクセスレスポンスグラント(random access response grant)は、該DCIフォーマット1_0によりスケジューリングされるPDSCHに含まれるMAC CEにより示される。
【0201】
ランダムアクセスレスポンスグラントに基づきスケジューリングされるPUSCHは、メッセージ3 PUSCH、または、PUSCHのいずれかである。メッセージ3 PUSCHは、衝突解決ID(contention resolution identifier) MAC CEを含む。衝突解決ID MAC CEは、衝突解決IDを含む。
【0202】
メッセージ3 PUSCHの再送は、TC-RNTI(Temporary Cell - Radio Network Temporary Identifier)に基づきスクランブルされたCRCを伴うDCIフォーマット0_0によってスケジューリングされる。
【0203】
メッセージ4は、C-RNTI(Cell - Radio Network Temporary Identifier)、ま
たは、TC-RNTIのいずれかに基づきスクランブルされたCRCを伴うDCIフォーマット1_0の検出を試みる手順である。端末装置1は、該DCIフォーマット1_0に基づきスケジューリングされるPDSCHを受信する。該PDSCHは、衝突解決IDを含んでもよい。
【0204】
データ通信は、下りリンク通信、および、上りリンク通信の総称である。
【0205】
データ通信において、端末装置1は、制御リソースセット、および、探索領域セットに基づき特定されるリソースにおいてPDCCHの検出を試みる(PDCCHをモニタする、PDCCHを監視する)。
【0206】
制御リソースセットは、所定数のリソースブロックと、所定数のOFDMシンボルにより構成されるリソースのセットである。周波数領域において、制御リソースセットは連続的なリソースにより構成されてもよい(non-interleaved mapping)し、分散的なリソー
スにより構成されてもよい(interleaver mapping)。
【0207】
制御リソースセットを構成するリソースブロックのセットは、上位層パラメータにより示されてもよい。制御リソースセットを構成するOFDMシンボルの数は、上位層パラメータにより示されてもよい。
【0208】
端末装置1は、探索領域セットにおいてPDCCHの検出を試みる。ここで、探索領域セットにおいてPDCCHの検出を試みることは、探索領域セットにおいてPDCCHの候補の検出を試みることであってもよいし、探索領域セットにおいてDCIフォーマットの検出を試みることであってもよいし、制御リソースセットにおいてPDCCHの検出を試みることであってもよいし、制御リソースセットにおいてPDCCHの候補の検出を試みることであってもよいし、制御リソースセットにおいてDCIフォーマットの検出を試みることであってもよい。
【0209】
探索領域セットは、PDCCHの候補のセットとして定義される。探索領域セットは、CSS(Common Search Space)セットであってもよいし、USS(UE-specific Search Space)セットであってもよい。端末装置1は、タイプ0PDCCH共通探索領域セット
(Type0 PDCCH common search space set)、タイプ0aPDCCH共通探索領域セット
(Type0a PDCCH common search space set)、タイプ1PDCCH共通探索領域セット(Type1 PDCCH common search space set)、タイプ2PDCCH共通探索領域セット(Type2 PDCCH common search space set)、タイプ3PDCCH共通探索領域セット(Type3 PDCCH common search space set)、および/または、UE個別PDCCH探索領域セッ
ト(UE-specific search space set)の一部または全部においてPDCCHの候補の検出を試みる。
【0210】
タイプ0PDCCH共通探索領域セットは、インデックス0の共通探索領域セットとして用いられてもよい。タイプ0PDCCH共通探索領域セットは、インデックス0の共通探索領域セットであってもよい。
【0211】
CSSセットは、タイプ0PDCCH共通探索領域セット、タイプ0aPDCCH共通探索領域セット、タイプ1PDCCH共通探索領域セット、タイプ2PDCCH共通探索領域セット、および、タイプ3PDCCH共通探索領域セットの総称である。USSセットは、UE個別PDCCH探索領域セットとも呼称される。
【0212】
ある探索領域セットは、ある制御リソースセットに関連する(含まれる、対応する)。探索領域セットに関連する制御リソースセットのインデックスは、上位層パラメータにより示されてもよい。
【0213】
ある探索領域セットに対して、6Aから6Cの一部または全部が少なくとも上位層パラメータにより示されてもよい。
6A)PDCCHの監視間隔(PDCCH monitoring periodicity)
6B)スロット内のPDCCHの監視パターン(PDCCH monitoring pattern within a sl
ot)
6C)PDCCHの監視オフセット(PDCCH monitoring offset)
【0214】
ある探索領域セットの監視機会(monitoring occasion)は、該ある探索領域セットに
関連する制御リソースセットの先頭のOFDMシンボルが配置されるOFDMシンボルに対応してもよい。ある探索領域セットの監視機会は、ある探索領域セットに関連する制御リソースセットの先頭のOFDMシンボルから始まる該制御リソースセットのリソースに対応してもよい。該探索領域セットの監視機会は、PDCCHの監視間隔、スロット内のPDCCHの監視パターン、および、PDCCHの監視オフセットの一部または全部に少なくとも基づき与えられる。
【0215】
図8は、本実施形態の一態様に係る探索領域セットの監視機会の一例を示す図である。図8において、プライマリセル301に探索領域セット91、および、探索領域セット92が設定され、セカンダリセル302に探索領域セット93が設定され、セカンダリセル303に探索領域セット94が設定されている。
【0216】
図8において、プライマリセル301における白単色のブロックは探索領域セット91を示し、プライマリセル301における黒単色のブロックは探索領域セット92を示し、セカンダリセル302におけるブロックは探索領域セット93を示し、セカンダリセル303におけるブロックは探索領域セット94を示している。
【0217】
探索領域セット91の監視間隔は1スロットにセットされ、探索領域セット91の監視
オフセットは0スロットにセットされ、探索領域セット91の監視パターンは、[1,0
,0,0,0,0,0,1,0,0,0,0,0,0]にセットされている。つまり、探
索領域セット91の監視機会はスロットのそれぞれにおける先頭のOFDMシンボル(OFDMシンボル#0)および8番目のOFDMシンボル(OFDMシンボル#7)に対応する。
【0218】
探索領域セット92の監視間隔は2スロットにセットされ、探索領域セット92の監視オフセットは0スロットにセットされ、探索領域セット92の監視パターンは、[1,0
,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0]にセットされている。つまり、探
索領域セット92の監視機会は偶数スロットのそれぞれにおける先頭のOFDMシンボル(OFDMシンボル#0)に対応する。
【0219】
探索領域セット93の監視間隔は2スロットにセットされ、探索領域セット93の監視オフセットは0スロットにセットされ、探索領域セット93の監視パターンは、[0,0
,0,0,0,0,0,1,0,0,0,0,0,0]にセットされている。つまり、探
索領域セット93の監視機会は偶数スロットのそれぞれにおける8番目のOFDMシンボル(OFDMシンボル#7)に対応する。
【0220】
探索領域セット94の監視間隔は2スロットにセットされ、探索領域セット94の監視オフセットは1スロットにセットされ、探索領域セット94の監視パターンは、[1,0
,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0]にセットされている。つまり、探
索領域セット94の監視機会は奇数スロットのそれぞれにおける先頭のOFDMシンボル(OFDMシンボル#0)に対応する。
【0221】
タイプ0PDCCH共通探索領域セットは、SI-RNTI(System Information-Radio Network Temporary Identifier)によってスクランブルされたCRC(Cyclic Redundancy Check)系列を伴うDCIフォーマットのために少なくとも用いられてもよい。
【0222】
タイプ0aPDCCH共通探索領域セットは、SI-RNTI(System Information-Radio Network Temporary Identifier)によってスクランブルされたCRC(Cyclic Redundancy Check)系列を伴うDCIフォーマットのために少なくとも用いられてもよい。
【0223】
タイプ1PDCCH共通探索領域セットは、RA-RNTI(Random Access-Radio Network Temporary Identifier)によってスクランブルされたCRC系列、および/または、TC-RNTI(Temporary Cell-Radio Network Temporary Identifier)によってスクランブルされたCRC系列を伴うDCIフォーマットのために少なくとも用いられてもよい。
【0224】
タイプ2PDCCH共通探索領域セットは、P-RNTI(Paging- Radio Network Temporary Identifier)によってスクランブルされたCRC系列を伴うDCIフォーマットのために用いられてもよい。
【0225】
タイプ3PDCCH共通探索領域セットは、C-RNTI(Cell-Radio Network Temporary Identifier)によってスクランブルされたCRC系列を伴うDCIフォーマットのために用いられてもよい。
【0226】
UE個別PDCCH探索領域セットは、C-RNTIによってスクランブルされたCRC系列を伴うDCIフォーマットのために少なくとも用いられてもよい。
【0227】
下りリンク通信において、端末装置1は、下りリンクDCIフォーマットを検出する。検出された下りリンクDCIフォーマットは、PDSCHのリソース割り当てに少なくとも用いられる。該検出された下りリンクDCIフォーマットは、下りリンク割り当て(downlink assignment)とも呼称される。端末装置1は、該PDSCHの受信を試みる。該検出された下りリンクDCIフォーマットに基づき示されるPUCCHリソースに基づき、該PDSCHに対応するHARQ-ACK(該PDSCHに含まれるトランスポートブロックに対応するHARQ-ACK)を基地局装置3に報告する。
【0228】
上りリンク通信において、端末装置1は、上りリンクDCIフォーマットを検出する。検出されたDCIフォーマットは、PUSCHのリソース割り当てに少なくとも用いられる。該検出された上りリンクDCIフォーマットは、上りリンクグラント(uplink grant)とも呼称される。端末装置1は、該PUSCHの送信を行う。
【0229】
設定されるスケジューリング(configured grant)においては、PUSCHをスケジューリングする上りリンクグラントは、該PUSCHの送信周期ごとに設定される。上りリンクDCIフォーマットによってPUSCHがスケジューリングされる場合に該上りリンクDCIフォーマットによって示される情報の一部または全部は、設定されるスケジューリングの場合に設定される上りリンクグラントにより示されてもよい。
【0230】
メッセージ3 PUSCHのために繰り返し送信が適用されてもよい。例えば、TC-RNTIに基づきスクランブルされたCRCを伴うDCIフォーマット0_0によってスケジューリングされるメッセージ3 PUSCHの繰り返し回数は、該DCIフォーマット0_0に少なくとも基づいて決定されてもよい。例えば、ランダムアクセスレスポンスグラントによってスケジューリングされるメッセージ3 PUSCHの繰り返し回数は、該ランダムアクセスレスポンスグラントに少なくとも基づいて決定されてもよい。該繰り返し回数は、スロットの数でもよい。
【0231】
例えば、メッセージ3 PUSCHのための繰り返し回数は、DCIフォーマット0_0、および、ランダムアクセスレスポンスグラントのいずれかに含まれる第1のフィール
ド、第2のフィールド、および、第3のフィールドのいずれかに少なくとも基づいて決定されてもよい。第1のフィールドは、時間領域リソース割り当てフィールドでもよい。第2のフィールドは、MCSフィールドでもよい。第3のフィールドは、送信電力制御(Transmission Power Control:TPC)コマンドフィールドでもよい。
【0232】
繰り返し送信が適用されるメッセージ3 PUSCHのために周波数ホッピングを実行することが指示されてもよい。例えば、該周波数ホッピングに対応する周波数ホッピングの方式はスロット間周波数ホッピングでもよい。また、繰り返し送信が適用されないメッセージ3 PUSCHのために周波数ホッピングを実行することが指示されてもよい。例えば、該周波数ホッピングに対応する周波数ホッピングの方式はスロット内周波数ホッピングでもよい。
【0233】
媒体アクセス制御層処理部15は、ランダムアクセス手順を実施してもよい。ランダムアクセス手順は、4ステップランダムアクセス手順、および、2ステップランダムアクセス手順のいずれかであってもよい。
【0234】
媒体アクセス制御層処理部15が4ステップランダムアクセス手順を選択した場合、媒体アクセス制御層処理部15はランダムアクセスプリアンブルグループの選択、および、PRACHリソースグループの選択、の一方または両方を実施してもよい。
【0235】
ランダムアクセスプリアンブルグループは、ランダムアクセスプリアンブルグループA、および、ランダムアクセスプリアンブルグループBのいずれかであってもよい。媒体アクセス制御層処理部15は上位層パラメータra-Msg3SizeGroupAに少なくとも基づいて、ランダムアクセスプリアンブルグループを選択してもよい。ra-Msg3SizeGroupAはTBSの閾値を示してもよく、該TBSの閾値よりも小さいTBを含むメッセージ3 PUSCHを送信する場合、ランダムアクセスプリアンブルグループAが選択されてもよい。
【0236】
1つのPRACHリソースグループは、1または複数のPRACHリソースで構成されてもよい。また、1つのPRACHリソースグループは、1または複数のPRACH機会で構成されてもよい。
【0237】
端末装置1は、メッセージ3 PUSCHへの繰り返し送信の適用をリクエストするか否かを示す情報を、ランダムアクセス手順中に送信されるPRACHを用いて基地局装置3に通知してもよい。例えば、第1のPRACHリソースグループに基づきPRACHが送信されることは、メッセージ3 PUSCHへの繰り返し送信の適用をリクエストすることに対応してもよい。また、第2のPRACHリソースグループに基づきPRACHが送信されることは、メッセージ3 PUSCHへの繰り返し送信の適用をリクエストしないことに対応してもよい。
【0238】
つまり、媒体アクセス制御層処理部15がメッセージ3 PUSCHへの繰り返し送信の適用をリクエストすることは、媒体アクセス制御層処理部15が第1のPRACHリソースグループを選択することであってもよい。また、媒体アクセス制御層処理部15がメッセージ3 PUSCHへの繰り返し送信の適用をリクエストしないことは、媒体アクセス制御層処理部15が第2のPRACHリソースグループを選択することであってもよい。
【0239】
ランダムアクセス手順において、媒体アクセス制御層処理部15がメッセージ3 PUSCHへの繰り返し送信の適用をリクエストするか否かが、下りリンクパスロスリファレ
ンスのRSRP(Reference Signal Received Power)の値、および、第1のPRACHリソースグループに対してランダムアクセスプリアンブルグループBが設定されるか否か、の一方または両方に基づき決定されてもよい。媒体アクセス制御層処理部15はメッセージ3 PUSCHに対して繰り返し送信の適用をリクエストすることを伴う4ステップランダムアクセス手順を選択してもよい。
【0240】
下りリンクパスロスリファレンスは、SS/PBCHブロック、および、CSI-RSのいずれかであってもよい。また、下りリンクパスロスリファレンスは、ランダムアクセス手順において選択されるSS/PBCHブロックであってもよい。
【0241】
基地局装置3は、端末装置1より伝達されるリクエストの有無に基づき、メッセージ2
PDSCHに含まれる情報(ランダムアクセスレスポンスグラント)をセットしてもよい。
【0242】
メッセージ2の受信が成功裏に完了した場合、媒体アクセス制御層処理部15は、ランダムアクセスレスポンスに含まれる上りリンクグラント(ランダムアクセスレスポンスグラント)の処理を実施してもよい。上りリンクグラントの処理において、メッセージ3 PUSCHの送信が物理層処理部10に指示されてもよい。
【0243】
PUSCH-Configは専用上位層パラメータであってもよい。PUSCH-ConfigCommonは共通上位層パラメータであってもよい。PUSCH-Configは、PUSCH送信のためにBWP毎に設定されてもよい。PUSCH-Configは、PUSCH送信に係る複数の上位層パラメータを含んでもよい。PUSCH-Configは、UE固有の設定であってもよい。例えば、1つのセルにおける端末装置1A、および、端末装置1B、端末装置1CのためのPUSCH-Config、または、PUSCH-Configに含まれる複数の上位層パラメータは異なってもよい。PUSCH-ConfigCommonは、PUSCH送信のためにBWP毎に設定されてもよい。PUSCH-ConfigCommonは、PUSCH送信に係る複数の上位層パラメータを含んでもよい。PUSCH-ConfigCommonは、セル固有の設定であってもよい。例えば、1つのセルにおける端末装置1A、および、端末装置1B、端末装置1CのためのPUSCH-ConfigCommonは共通であってもよい。例えば、PUSCH-ConfigCommonはシステム情報によって与えられてもよい。
【0244】
DCIによってスケジューリングされるPUSCHに対して繰り返し送信が適用されてもよい。また、設定される上りリンクグラントによってスケジューリングされるPUSCHに対して繰り返し送信が適用されてもよい。PUSCH繰り返しタイプは、PUSCH繰り返しタイプA、および、PUSCH繰り返しタイプBのいずれかであってもよい。PUSCH繰り返しタイプは、上位層パラメータによって設定されてもよい。PUSCH繰り返しタイプは、DCIフォーマットに基づいていてもよい。例えば、DCIフォーマット0_1によってスケジューリングされるPUSCHのための第1のPUSCH繰り返しタイプは、DCIフォーマット0_2によってスケジューリングされるPUSCHのための第2のPUSCH繰り返しタイプと異なってもよい。
【0245】
上位層パラメータnumberOfRepetitioinsは、PUSCH繰り返し送信のための繰り返し回数を示すパラメータであってもよい。PUSCH繰り返しタイプAに対応するPUSCH繰り返し送信では、該PUSCH繰り返し送信のための繰り返し回数が、上位層パラメータnumberOfRepetitionsの値によって決定されてもよい。PUSCH繰り返しタイプAでは、C-RNTI、および、MCS-C-RNTI、CS-RNTIのいずれかによってスクランブルされるCRCを伴うDCIフォーマットによって送信が指示されるPUSCHは、リソース割り当てテーブルにおいてnumberOfRepetitionsがある場合、繰り返し回数がnumberOfRepetitionsと等しくてもよい。1つのPUSCH-TimeDomainResourceAllocationが1または複数のPUSCH-Allocationを含む場合、上位層パラメータnumberOfRepetitionsは各PUSCH-Allocationに対して設定されてもよい。また、PUSCH-TimeDomainResourceAllocationは、リソース割り当てテーブルと呼称されてもよい。
【0246】
上位層パラメータpusch-AggregationFactorは、PUSCH繰り返し送信のための繰り返し回数を示すパラメータであってもよい。PUSCH繰り返しタイプAに対応するPUSCH繰り返し送信では、該PUSCH繰り返し送信のための繰り返し回数が、上位層パラメータpusch-AggregationFactorの値によって決定されてもよい。PUSCH繰り返しタイプAでは、C-RNTI、および、MCS-C-RNTI、CS-RNTIのいずれかによってスクランブルされるCRCを伴うDCIフォーマットによって送信が指示されるPUSCHは、pusch-AggregationFactorが設定されている場合、繰り返し回数がpusch-AggregationFactorと等しくてもよい。pusch-AggregationFactorは、PUSCH-Configに対して設定されてもよい。
【0247】
PUSCH繰り返しタイプAに対応する繰り返し回数は、PUSCH繰り返し送信のためのスロット数であってもよい。また、1つのTBは、1または複数のスロットにおいて繰り返しされてもよい。異なるスロットで送信されるPUSCH繰り返しは、同じOFDMシンボルの割り当てが適用されてもよい。
【0248】
PUSCH繰り返しタイプBに対応するPUSCH繰り返し送信では、名目的な繰り返し(Nominal Repetition)と実際的な繰り返し(Actual Repetition)と、に基づいてもよい。
【0249】
上位層パラメータfrequencyHopping、および、frequencyHoppingDCI-0-1、frequencyHoppingDCI-0-2は、PUSCHのための周波数ホッピング方式を示すパラメータであってもよい。例えば、PUSCH-ConfigにおけるfrequencyHoppingDCI-0-2によってPUSCHのための周波数ホッピングに対応する周波数ホッピングの方式が設定されてもよい。また、PUSCH-ConfigにおけるfrequencyHoppingによってPUSCHのための周波数ホッピングに対応する周波数ホッピングの方式が設定されてもよい。また、configuredGrantConfigにおけるfrequencyHoppingによって設定されるPUSCH送信のための周波数ホッピングに対応する周波数ホッピングの方式が設定されてもよい。周波数ホッピングの方式は、スロット内周波数ホッピング、および、スロット間周波数ホッピング、繰り返し間周波数ホッピング、バンドル間周波数ホッピングのいずれかであってもよい。また、スロット内周波数ホッピングに対応する周波数ホッピング間隔は1スロット以内であってもよい。スロット間周波数ホッピングに対応する周波数ホッピング間隔は1スロットであってもよい。繰り返し間周波数ホッピングに対応する周波数ホッピング間隔は名目的な繰り返しに基づいてもよい。バンドル間周波数ホッピングに対応する周波数ホッピング間隔は1または複数のスロット数であってもよい。バンドル(Bundle)は複数のスロットで構成される時間単位であってもよい。バンドルは、周波数ホッピング間隔に対応するスロット数であってもよい。
【0250】
例えば、PUSCHのための周波数ホッピング方式を示す第1の上位層パラメータがスロット間周波数ホッピングを示し、かつ、バンドルが第2の上位層パラメータによって提
供される場合、バンドル間周波数ホッピングがPUSCHに対して適用されてもよい。例えば、PUSCHのための周波数ホッピング方式を示す上位層パラメータがバンドル間周波数ホッピングを示す場合、バンドル間周波数ホッピングがPUSCHに対して適用されてもよい。
【0251】
例えば、バンドルは上位層パラメータによって提供されてもよい。例えば、該上位層パラメータがNを示す場合、バンドル間周波数ホッピングが適用されるPUSCHのためにNスロットのバンドルが提供されてもよい。該Nは1より大きい整数であってもよい。例えば、該上位層パラメータが1つの値を含む場合、バンドル間周波数ホッピングが適用されるPUSCH、および、PUCCHの一方または両方ために該1つの値が提供されてもよい。該1つの値は、1より大きい整数であってもよい。また、該1つの値は、設定される時間領域ウィンドウのウィンドウ長であってもよい。
【0252】
DCIフォーマットに含まれる周波数ホッピングフラグフィールドの値に少なくとも基づいて、該DCIフォーマットによって送信が指示されるPUSCHのために周波数ホッピングを実行するかどうかが決定されてもよい。ランダムアクセスレスポンスグラントに含まれる周波数ホッピングフラグフィールドの値に少なくとも基づいて、該ランダムアクセスレスポンスグラントによって送信が指示されるPUSCHのために周波数ホッピングを実行するかどうかが決定されてもよい。例えば、周波数ホッピングフラグフィールドの値が1であることに少なくとも基づいて、PUSCHのための周波数ホッピングが実行されてもよい。
【0253】
スロット内周波数ホッピングは、1または複数スロットにおけるPUSCH送信に対して適用されてもよい。例えば、スロット内周波数ホッピングは、PUSCH繰り返し送信に対して適用されてもよい。スロット内周波数ホッピングが適用されるPUSCHに対して、1または複数のOFDMシンボル毎にリソースブロックの配置が切り替えられてもよい。例えば、スロット内周波数ホッピングが適用されるPUSCHに対して、1または複数のOFDMシンボル毎にリソースブロックの配置が第1のホップであるか、または、第
2のホップであるかが切り替えられてもよい。また、PUSCHのためにスロット内周波数ホッピングが実行される場合、1または複数のOFDMシンボル毎に第1のホップと第2のホップが切り替えられてもよい。第1のホップの先頭リソースブロックの位置と第2のホップの先頭リソースブロックの位置との差は、RBoffsetであってもよい。RBoffsetは上位層パラメータによって設定されてもよい。該1または複数のOFDMシンボルは、1スロット以内であってもよい。該1または複数のOFDMシンボルは、1スロット内におけるPUSCHのためのOFDMシンボル数の半分であってもよい。スロット内周波数ホッピングは、PUSCH繰り返しタイプAに対応するPUSCHに対して適用されてもよい。
【0254】
スロット間周波数ホッピングは、複数スロットにおけるPUSCH送信に対して適用されてもよい。スロット間周波数ホッピングが適用されるPUSCHに対して、1スロット毎にリソースブロックの配置が切り替えられてもよい。例えば、スロット間周波数ホッピングは、PUSCH繰り返し送信に対して適用されてもよい。また、PUSCHのためにスロット間周波数ホッピングが実行される場合、1スロット毎にリソースブロックの配置が第1のホップであるか、または、第2のホップであるかが切り替えられてもよい。例えば、あるスロットにおいてスロットインデックスnμ s,fが偶数の場合、該あるスロットにおけるPUSCH送信は第1のホップに対応してもよい。例えば、あるスロットにおいてスロットインデックスnμ s,fが奇数の場合、該あるスロットにおけるPUSCH送信は第2のホップに対応してもよい。スロット間周波数ホッピングは、PUSCH繰り返しタイプA、および、PUSCH繰り返しタイプBのいずれかに対応するPUSCHに対して適用されてもよい。
【0255】
繰り返し間周波数ホッピングは、PUSCH繰り返しタイプBに対応するPUSCHに対して適用されてもよい。繰り返し間周波数ホッピングが適用されるPUSCHに対して、名目的な繰り返しに基づいて第1のホップと第2のホップが切り替えられてもよい。
【0256】
バンドル間周波数ホッピングは、複数スロットにおけるPUSCH送信に対して適用されてもよい。例えば、バンドル間周波数ホッピングは、PUSCH繰り返し送信に対して適用されてもよい。バンドル間周波数ホッピングが適用されるPUSCHに対して、バンドル毎にリソースブロックの配置が切り替えられてもよい。また、PUSCHのためにバンドル間周波数ホッピングが実行される場合、バンドル毎にリソースブロックの配置が第1のホップであるか、または、第2のホップであるかが切り替えられてもよい。バンドルは、1または複数のスロットであってもよい。例えば、バンドルは上位層パラメータによって決定されてもよい。例えば、バンドルは繰り返し回数に基づいて決定されてもよい。例えば、バンドルは連続するULスロットで構成されてもよい。例えば、バンドルはスペシャルスロットとULスロットで構成されてもよい。バンドル間周波数ホッピングは、PUSCH繰り返しタイプA、および、PUSCH繰り返しタイプBのいずれかに対応するPUSCHに対して適用されてもよい。
【0257】
ULスロットは、ULシンボルで構成されるスロットでもよい。スペシャルスロットは、ULシンボル、フレキシブルシンボル、および、DLシンボルで構成されるスロットでもよい。DLスロットは、DLシンボルで構成されるスロットでもよい。
【0258】
ULシンボルは、時分割複信において上りリンクのために設定、または、指示されるOFDMシンボルであってもよい。該ULシンボルは、PUSCH、または、PUCCH、PRACH、または、SRSのために設定、または、指示されるOFDMシンボルであってもよい。該ULシンボルは、上位層パラメータtdd-UL-DL-ConfigurationCommonによって設定されてもよい。該ULシンボルは、上位層パラメータtdd-UL-DL-ConfigurationDedicatedによって設定されてもよい。ULスロットは、上位層パラメータtdd-UL-DL-ConfigurationCommonによって設定されてもよい。ULスロットは、上位層パラメータtdd-UL-DL-ConfigurationDedicatedによって設定されてもよい。
【0259】
DLシンボルは、時分割複信において下りリンクのために設定、または、指示されるOFDMシンボルであってもよい。該DLシンボルは、PDSCH、または、PDCCHのために設定、または、指示されるOFDMシンボルであってもよい。該DLシンボルは、上位層パラメータtdd-UL-DL-ConfigurationCommonによって設定されてもよい。該DLシンボルは、上位層パラメータtdd-UL-DL-ConfigurationDedicatedによって設定されてもよい。DLスロットは、上位層パラメータtdd-UL-DL-ConfigurationCommonによって設定されてもよい。DLスロットは、上位層パラメータtdd-UL-DL-ConfigurationDedicatedによって設定されてもよい。
【0260】
フレキシブルシンボルは、ある周期内のOFDMシンボルのうち、ULシンボル、または、DLシンボルとして設定、または、指示されていないOFDMシンボルであってもよい。該ある周期は、上位層パラメータdl-UL-TransmissionPeriodicityで与えられる周期であってもよい。該フレキシブルシンボルは、PDSCH、PDCCH、PUSCH、PUCCH、または、PRACHのために設定、または、指示されるOFDMシンボルであってもよい。
【0261】
上位層パラメータtdd-UL-DL-ConfigurationCommonは、1または複数のスロットの各々に対してULスロット、および、DLスロット、スペシャルスロットのいずれかを設定するパラメータであってもよい。上位層パラメータtdd-UL-DL-ConfigurationDedicatedは、該1または複数のスロットの各々におけるフレキシブルシンボルに対してULシンボル、および、DLシンボル、フレキシブルシンボルのいずれかを設定するパラメータであってもよい。tdd-UL-DL-ConfigurationCommonは、共通上位層パラメータであってもよい。tdd-UL-DL-ConfigurationDedicatedは、専用上位層パラメータであってもよい。
【0262】
時間領域ウィンドウ(Time Domain Window)は、時間領域の期間を示してもよい。例えば、時間領域ウィンドウは、DMRSバンドリング(DMRS Bundling)のために用いられてもよい。DMRSバンドリングを実行する端末装置1は、時間領域ウィンドウに基づく期間における2つ以上のPUSCHに含まれるDMRSを用いてチャネル推定することを可能にしてもよい。DMRSバンドリングを実行する端末装置1は、時間領域ウィンドウに基づく期間における2つのPUSCH間で位相の連続性、および、電力の一貫性の一方または両方を保つことを期待されてもよい。DMRSバンドリングは結合チャネル推定(Joint Channel Estimation)と呼称されてもよい。
【0263】
時間領域ウィンドウは、設定される時間領域ウィンドウ(Configured Time Domain Window)と実際の時間領域ウィンドウ(Actual Time Domain Window)との総称であってもよい。
【0264】
設定される時間領域ウィンドウは、1または複数の連続するスロットで構成されてもよい。設定される時間領域ウィンドウは1または複数の上位層パラメータによって設定されてもよい。例えば、1または複数の上位層パラメータは、設定される時間領域ウィンドウを有効化できる1または複数のパラメータを含んでもよい。例えば、1または複数の上位層パラメータは、設定される時間領域ウィンドウの長さを示す1または複数のパラメータを含んでもよい。設定される時間領域ウィンドウの長さは、ウィンドウ長と呼称されてもよい。設定される時間領域ウィンドウは、ウィンドウ長に対応するスロットで構成されてもよい。設定される時間領域ウィンドウの開始位置は、PUSCH繰り返し送信の最初のPUSCHに基づいて決定されてもよい。例えば、設定される時間領域ウィンドウの開始位置は、PUSCH繰り返し送信の最初のスロットであってもよい。例えば、設定される時間領域ウィンドウの開始位置は、PUSCH繰り返しタイプAが適用されるPUSCHが送信される最初のスロットであってもよい。例えば、設定される時間領域ウィンドウの開始位置は、PUSCH繰り返しタイプAが適用されるPUSCHのための最初の送信機会に対応するスロットであってもよい。
【0265】
ウィンドウ長は、バンドルに基づいて決定されてもよい。例えば、ウィンドウ長は、バンドルであってもよい。例えば、ウィンドウ長は、バンドル間周波数ホッピングのためのバンドルとして用いられてもよい。例えば、設定される時間領域ウィンドウにおける複数のPUSCH送信に対して第1のホップ、および、第2のホップのどちらかが対応してもよい。設定される時間領域ウィンドウ、および、ウィンドウ長の一部または両方は、プリコーディングのために用いられてもよい。例えば、設定される時間領域ウィンドウにおける複数のPUSCH送信に適用されるプリコーディングは同じであってもよい。設定される時間領域ウィンドウ、および、ウィンドウ長の一部または両方は、端末装置1の端末調整のために用いられてもよい。例えば、設定される時間領域ウィンドウにおいて周波数の同期ズレを補正しなくてもよい。例えば、設定される時間領域ウィンドウにおいて、時間タイミングの同期ズレを補正しなくてもよい。例えば、設定される時間領域ウィンドウに
おいて、アンテナの仮想化に関する調整をしなくてもよい。例えば、設定される時間領域ウィンドウにおいて、ディジタル信号によって制御されるアナログ回路の調整をしなくてもよい。例えば、設定される時間領域ウィンドウにおいて、高周波回路の調整をしなくてもよい。高周波回路の調整は、電力増幅器における動作点の変更、および、電力増幅器におけるゲインの変更、発振器における位相同期、2つの搬送波における位相調整、移相器における位相調整、高周波回路に対する電力供給の停止、の一部または全部であってもよい。
【0266】
ウィンドウ長は、最大期間が決められていてもよい。例えば、最大期間は端末装置1によって基地局装置3に報告されてもよい。例えば、最大期間は繰り返し回数であってもよい。
【0267】
1または複数のウィンドウ長がPUSCH-Configにおいて設定されてもよい。また、1または複数のウィンドウ長がPUSCH-ConfigCommonにおいて設定されてもよい。例えば、DCIフォーマットに基づいて、1または複数のウィンドウ長のうち1つのウィンドウ長が決定されてもよい。例えば、DCIに含まれる時間領域リソース割り当てフィールドに基づいて、1または複数のウィンドウ長のうち1つのウィンドウ長が決定されてもよい。
【0268】
周波数分割複信(Frequency Division Duplex)において、2つ以上の設定される時間領域ウィンドウは連続であってもよい。例えば、第1の設定される時間領域ウィンドウにおける最後のスロットは、第2の設定される時間領域ウィンドウにおける最初のスロットと連続であってもよい。
【0269】
時分割複信において、2つ以上の設定される時間領域ウィンドウは連続であってもよい。また、時分割複信において、2つ以上の設定される時間領域ウィンドウは連続でなくてもよい。例えば、設定される時間領域ウィンドウの開始位置は、tdd-UL-DL-ConfigurationCommon、および、tdd-UL-DL-ConfigurationDedicatedの一方または両方に少なくとも基づいて決定されてもよい。例えば、設定される時間領域ウィンドウの開始位置は、DLスロットを含まなくてもよい。
【0270】
1または複数の設定される時間領域ウィンドウのうち最初の設定される時間領域ウィンドウは、DLスロットの直前で終了してもよい。また、該1または複数の設定される時間領域ウィンドウのうち該最初の設定される時間領域を除く設定される時間領域ウィンドウは、dl-UL-TransmissionPeriodicityで与えられる周期と揃っていてもよい。
【0271】
設定される時間領域ウィンドウはあるスロットインデックスに基づいて終了してもよい。例えば、nμ s,fが第1の値の場合、該nμ s,fに対応するスロットの最後で設定される時間領域ウィンドウは終了してもよい。該設定される時間領域ウィンドウは、該スロットにおいて送信されるPUSCHに適用されてもよい。該第1の値は、0であってもよい。該第1の値は、上位層パラメータで設定されてもよい。該第1の値は、ある周期に基づいて決定されてもよい。例えば、該ある周期は、該ある周期毎に実行される処理のために用いられてもよい。該ある周期は、設定される時間領域ウィンドウのウィンドウ長に対して整数倍であってもよい。該第1の値は、該ある周期とオフセットによって決定されてもよい。また、nμ s,fが第2の値の場合、該nμ s,fに対応するスロットの最後で設定される時間領域ウィンドウは終了してもよい。該第1の値と該第2の値との差は、該ある周期であってもよい。
【0272】
1または複数の設定される時間領域ウィンドウのうち最後の設定される時間領域ウィンドウは、PUSCH繰り返し送信における最後のPUSCHに対応するスロットにおいて終了してもよい。
【0273】
設定される時間領域ウィンドウにおいて1または複数の実際の時間領域ウィンドウが決定されてもよい。複数の実際の時間領域ウィンドウは互いに連続でなくてもよい。端末装置1は、実際の時間領域ウィンドウにおいて位相の連続性、および、電力の一貫性を保つことを期待されてもよい。実際の時間領域ウィンドウは1または複数のスロットで構成されてもよい。また、実際の時間領域ウィンドウは1または複数のOFDMシンボルで構成されてもよい。
【0274】
実際の時間領域ウィンドウは、設定される時間領域ウィンドウ内で生じるイベントに基づいて決定されてもよい。実際の時間領域ウィンドウは、設定される時間領域ウィンドウにおけるイベントに対応するスロット、または、OFDMシンボルに基づいて決定されてもよい。実際の時間領域ウィンドウは、設定される時間領域ウィンドウにおけるイベントに対応するスロット、または、OFDMシンボルを含まなくてもよい。例えば、イベントは、下りリンク物理チャネルの受信、および、優先度の高いチャネルの送信、スロットフォーマット指示、周波数ホッピング、キャンセルの指示の一部、または、全部を含んでもよい。
【0275】
例えば、イベントに対応するスロット、または、OFDMシンボルは、PUSCH繰り返し送信がキャンセルされるスロット、または、OFDMシンボルであってもよい。例えば、イベントに対応するスロットは、DLスロットであってもよい。例えば、イベントに対応するスロット、または、OFDMシンボルは、DLの受信機会を含むスロット、または、OFDMシンボルであってもよい。例えば、イベントに対応するスロット、または、OFDMシンボルは、優先度の高いチャネルが送信されるスロット、または、OFDMシンボルであってもよい。例えば、イベントに対応するスロットは、スロットフォーマット指示によってDLスロット、または、スペシャルスロットと指示されるスロットであってもよい。例えば、イベントに対応するOFDMシンボルは、スロットフォーマット指示によってDLシンボル、または、フレキシブルシンボルと指示されるOFDMシンボルであってもよい。例えば、イベントに対応するスロットは、n-1番目のスロットが第1のホップに関連する場合、第2のホップに関連するn番目のスロットであってもよい。例えば、イベントに対応するスロットは、n-1番目のスロットが第2のホップに関連する場合、第1のホップに関連するn番目のスロットであってもよい。例えば、イベントに対応するOFDMシンボルは、n-1番目のOFDMシンボルが第1のホップに関連する場合、第2のホップに関連するn番目のOFDMシンボルであってもよい。例えば、イベントに対応するOFDMシンボルは、n-1番目のスロットが第2のホップに関連する場合、第1のホップに関連するn番目のOFDMシンボルであってもよい。
【0276】
実際の時間領域ウィンドウは、PUSCHが送信されないOFDMシンボルを含んでもよい。例えば、実際の時間領域ウィンドウは、連続する13OFDMシンボルを含んでもよく、連続する13OFDMシンボルにおいて端末装置1は上りリンク物理チャネル、および、上りリンク物理シグナルを送信しなくてもよい。
【0277】
端末装置1は、位相の連続性と送信電力の一貫性のための要求条件に基づいて、実際の時間領域ウィンドウ内で位相の連続性と送信電力の一貫性を保ってもよい。例えば、実際の時間領域ウィンドウにおいて上りリンク物理チャネル、および、上りリンク物理シグナルが送信される2つのOFDMシンボルは、同じアンテナポートに対応してもよい。例えば、端末装置1は、あるアンテナポートにおけるシンボルが伝達される第1のチャネルが、該あるアンテナポートにおけるその他のシンボルが伝達される第2のチャネルから推定できるように送信すべきか否かを、該第1のチャネルと該第2のチャネルがある実際の時間領域ウィンドウ内に含まれるか否かに基づき決定してもよい。例えば、該第1のチャネルと該第2のチャネルが該ある実際の時間領域ウィンドウ内に含まれる場合に、端末装置1は、該あるアンテナポートにおけるシンボルが伝達される該第1のチャネルが、該あるアンテナポートにおけるその他のシンボルが伝達される該第2のチャネルから推定できるように送信してもよい。また、該第1のチャネルと該第2のチャネルが該ある実際の時間領域ウィンドウ内に含まれない場合に、端末装置1は、該あるアンテナポートにおけるシンボルが伝達される該第1のチャネルが、該あるアンテナポートにおけるその他のシンボルが伝達される該第2のチャネルから推定できるように送信しなくてもよい。ここで、該第1のチャネルは該第2のチャネルとは異なってもよい。または、該第1のチャネルは該第2のチャネルと同じであってもよい。また、該第1のチャネルは第3のチャネルのある繰り返し(Repetition)であり、該第2のチャネルは該第3のチャネルの別の繰り返しであってもよい。例えば、端末装置1は、実際の時間領域ウィンドウ内のPUCCH、または/および、PUSCHに対して、プリコーディングに係るパラメータを変更しなくてもよい。例えば、該プリコーディングに係るパラメータは、空間多重のためのプリコーディング行列であってもよい。また、該プリコーディングに係るパラメータは、上位層パラメータtxConfigであってもよい。また、該プリコーディングに係るパラメータは、TPMI(Transmitted Precoding Matrix Indicator)であってもよい。該TPMIは、DCIフォーマットによって与えられてもよい。また、該プリコーディングに係るパラメータは、SRI(SRS Resource Indicator)であってもよい。また、端末装置1は、実際の時間領域ウィンドウにおいて、1つのプリコーディングをPUSCHの繰り返しに対して適用してもよい。例えば、実際の時間領域ウィンドウにおける最初のPUSCHのために電力制御を実行してもよい。また、実際の時間領域ウィンドウにおいて、該最初のPUSCHを除く1または複数のPUSCHのために電力制御を実行しなくてもよい。例えば、実際の時間領域ウィンドウにおける最初のPUSCHのためにTPCコマンドフィールドの値が適用されてもよい。また、実際の時間領域ウィンドウにおける該最初のPUSCHを除く1または複数のPUSCHのためにTPCコマンドフィールドの値が適用されなくてもよい。PUSCHのためのTPCコマンドフィールドは、DCIフォーマット0_0、および、DCIフォーマット0_1、DCIフォーマット0_2、DCIフォーマット2_2、DCIフォーマット2_3、ランダムアクセスレスポンスグラントの一部または全部に含まれてもよい。また、端末装置1は、実際の時間領域ウィンドウにおいて、PUSCHの繰り返しに対して周波数ホッピングを実行しなくてもよい。該周波数ホッピングを実行しないことは、実際の時間領域ウィンドウにおける該PUCCHの繰り返しが、第1のホップ、または、第2のホップのいずれか一方に少なくとも配置されることであってもよい。また、端末装置1は、実際の時間領域ウィンドウ内のPUSCHに対して、ビームスイッチングを実行しなくてもよい。また、端末装置1は、実際の時間領域ウィンドウにおいて、PUSCH送信のための変調方式の設定、および、変調次数を変更しなくてもよい。また、端末装置1は、実際の時間領域ウィンドウにおいて、PUSCH送信のための先頭のリソースブロックのインデックス、および、リソースブロックの数を変更しなくてもよい。また、実際の時間領域ウィンドウ内の1または複数のPUSCHは、同じ時間領域リソース割り当てに対応してもよい。また、実際の時間領域ウィンドウ内の1または複数のPUSCHは、同じプリコーディングが適用されてもよい。また、実際の時間領域ウィンドウ内の1または複数のPUSCHは、同じ送信電力制御が適用されてもよい。また、実際の時間領域ウィンドウ内の1または複数のPUSCHは、同じリソースブロックに少なくとも配置されてもよい。また、実際の時間領域ウィンドウ内の連続しない2つのPUSCHの間において、端末装置1は振幅が0のベースバンド信号を送信してもよい。
【0278】
図9は、本実施形態の一態様に係る設定される時間領域ウィンドウと実際の時間領域ウィンドウの例を示す図である。端末装置1は、上りリンクキャリアにおける上りリンクBWPにおいて、スロット910でPUSCH920を送信し、スロット911でPUSCH921を送信し、スロット912でPUSCH922を送信し、スロット913でPUSCH923を送信し、スロット914でPUSCH924を送信し、スロット915でPUSCH925を送信し、スロット917でPUSCH927を送信する。PUSCH920、PUSCH921、PUSCH922、および、PUSCH923は、PRB900から開始されるPUSCHである。PRB900は第1のホップでもよい。PUSCH924、PUSCH925、PUSCH926、および、PUSCH927は、PRB901から開始される。PRB901は、第2のホップでもよく、PRB900と異なってもよい。PUSCH920、PUSCH921、PUSCH922、PUSCH923、PUSCH924、PUSCH925、PUSCH926、および、PUSCH927は周波数ホッピングが適用されていてもよい。スロット916でPUSCH926は送信されなくてもよい。例えば、PUSCH926は優先度の高い上りリンクチャネルと重複していてもよい。例えば、PUSCH926の送信はキャンセルすることが指示されてもよい。例えば、スロット916はイベントに対応するスロットであってもよい。
【0279】
図9において、設定される時間領域ウィンドウ930は、PUSCH920、PUSCH921、PUSCH922、および、PUSCH923を含む。設定される時間領域ウィンドウ931は、PUSCH924、PUSCH925、PUSCH926、および、PUSCH927を含む。実際の時間領域ウィンドウ940は、設定される時間領域ウィンドウ930に含まれるスロット、または、OFDMシンボルで構成されてもよい。例えば、実際の時間領域ウィンドウ940は設定される時間領域ウィンドウ930と同じ長さであってもよい。設定される時間領域ウィンドウ931は、実際の時間領域ウィンドウ941と実際の時間領域ウィンドウ942を含んでもよい。時間領域ウィンドウ941と実際の時間領域ウィンドウ942はPUSCH926を含まなくてもよい。
【0280】
PUSCH920、PUSCH921、PUSCH922、PUSCH923、PUSCH924、PUSCH925、PUSCH926、および、PUSCH927はPUSCH繰り返し送信であってもよい。例えば、図9におけるPUSCH繰り返し送信に対応する繰り返し回数は8であってもよい。例えば、図9におけるPUSCH繰り返し送信はPUSCH繰り返しタイプAに対応してもよい。PUSCH926はドロップされてもよい。図9におけるPUSCH繰り返しは、メッセージ3 PUSCHの繰り返し送信であってもよい。
【0281】
図9における周波数ホッピングは、バンドル間周波数ホッピングであってもよい。例えば、バンドルは4スロットであってもよい。例えば、バンドルは、設定される時間領域ウィンドウ930の長さと同じでもよい。例えば、バンドルは、設定される時間領域ウィンドウ931の長さと同じでもよい。設定される時間領域ウィンドウ930は、ウィンドウ長として上位層パラメータによって設定されてもよい。設定される時間領域ウィンドウ931は、ウィンドウ長として上位層パラメータによって設定されてもよい。該バンドルは、上位層パラメータによって設定されてもよい。例えば、バンドルは、1つの値を含む上位層パラメータによって提供されてもよい。例えば、図9では、該1つの値は4であってもよい。例えば、該1つの値が8である場合、バンドルは、スロット910、スロット911、スロット912、スロット913、スロット914、スロット915、スロット916、および、スロット917で構成されてもよい。
【0282】
課題1として、メッセージ3 PUSCHに対してDMRSバンドリングを実行する機能を備えない端末装置1は、バンドル間周波数ホッピングをPUSCHに対して適用するかどうかを切り替える必要がある。例えば、手段1は課題1の解決のために用いられてもよい。課題2として、メッセージ3 PUSCHに対してDMRSバンドリングを実行する機能を備える端末装置1は、設定される時間領域ウィンドウのための上位層パラメータ
を、例えばシステム情報から提供される必要がある。例えば、手段2は課題2の解決のために用いられてもよい。また、課題3として、バンドル間周波数ホッピングのための設定がされている端末装置1は、周波数ホッピングの方式のための柔軟性を確保することで通信効率の向上が期待できる。例えば、手段3は課題3の解決のために用いられてもよい。
【0283】
手段1、手段2、および、手段3において、周波数ホッピング方式がバンドル間周波数ホッピングであるか否かの決定に用いられる専用上位層パラメータが提供されてもよい。例えば、手段1、手段2、および、手段3において、周波数ホッピング方式がバンドル間周波数ホッピングであるか否かを示す専用上位層パラメータが提供されてもよい。また、手段1、手段2、および、手段3において、バンドル間周波数ホッピングのためのバンドルが上位層パラメータによって提供されてもよい。
【0284】
段落0285から段落0295において手段1について説明する。
【0285】
手段1において、端末装置1は、スケジューリングされたPUSCHがメッセージ3 PUSCHであるか否かに少なくとも基づき、該PUSCHに対してバンドル間周波数ホッピングを適用するか否かを決定してもよい。例えば、該PUSCHがメッセージ3 PUSCHである場合、該PUSCHに対してスロット間周波数ホッピングが適用されてもよい。例えば、該PUSCHがメッセージ3 PUSCHでない場合、該PUSCHに対してバンドル間周波数ホッピングが適用されてもよい。
【0286】
つまり、該PUSCHがメッセージ3 PUSCHではないが、該PUSCHがランダムアクセスレスポンスグラントによりスケジューリングされた場合、該PUSCHに対してスロット間周波数ホッピングが適用されてもよい。
【0287】
なお、別の一例では、該PUSCHがメッセージ3 PUSCHではないが、該PUSCHがランダムアクセスレスポンスグラントによりスケジューリングされた場合、該PUSCHに対してバンドル間周波数ホッピングが適用されてもよい。
【0288】
例えば、該PUSCHがメッセージ3 PUSCHであり、且つ、該PUSCHに対して繰り返し送信が適用されている場合、該PUSCHに対してスロット間周波数ホッピングが適用されてもよい。例えば、該PUSCHがメッセージ3 PUSCHであり、且つ、該PUSCHに対して繰り返し送信が適用されていない場合、該PUSCHに対してスロット内周波数ホッピングが適用されてもよい。例えば、該PUSCHがメッセージ3 PUSCHでなく、且つ、該PUSCHに対して繰り返し送信が適用されている場合、該PUSCHに対してバンドル間周波数ホッピングが適用されてもよい。例えば、該PUSCHがメッセージ3 PUSCHでなく、且つ、該PUSCHに対して繰り返しが適応されていない場合、該PUSCHに対してスロット内周波数ホッピングが適用されてもよい。
【0289】
例えば、該PUSCHがメッセージ3 PUSCHであり、該PUSCHに対して繰り返し送信が適用されていて、かつ、該PUSCHのスケジューリングに用いられるランダムアクセスレスポンスグラント、および、DCIのいずれかに含まれる周波数ホッピングフラグフィールドの値が1である場合、該PUSCHに対してスロット間周波数ホッピングが適用されてもよい。例えば、該PUSCHがメッセージ3 PUSCHであり、該PUSCHに対して繰り返し送信が適用されていて、かつ、該PUSCHのスケジューリングに用いられるランダムアクセスレスポンスグラント、および、DCIのいずれかに含まれる周波数ホッピングフラグフィールドの値が0である場合、該PUSCHに対して周波数ホッピングが適用されなくてもよい。例えば、該PUSCHがメッセージ3 PUSCHであり、該PUSCHに対して繰り返し送信が適用されず、かつ、該PUSCHのスケ
ジューリングに用いられるランダムアクセスレスポンスグラント、および、DCIのいずれかに含まれる周波数ホッピングフラグフィールドの値が1である場合、該PUSCHに対してスロット内周波数ホッピングが適用されてもよい。例えば、該PUSCHがメッセージ3 PUSCHであり、該PUSCHに対して繰り返し送信が適用されず、かつ、該PUSCHのスケジューリングに用いられるランダムアクセスレスポンスグラント、および、DCIのいずれかに含まれる周波数ホッピングフラグフィールドの値が0である場合、該PUSCHに対して周波数ホッピングが適用されなくてもよい。例えば、該PUSCHがメッセージ3 PUSCHでなく、該PUSCHに対して繰り返し送信が適用され、かつ、該PUSCHのスケジューリングに用いられるDCIに含まれる周波数ホッピングフラグフィールドの値が1である場合、該PUSCHに対してバンドル間周波数ホッピングが適用されてもよい。例えば、該PUSCHがメッセージ3 PUSCHでなく、該PUSCHに対して繰り返し送信が適用され、かつ、該PUSCHのスケジューリングに用いられるDCIに含まれる周波数ホッピングフラグフィールドの値が0である場合、該PUSCHに対して周波数ホッピングが適用されなくてもよい。例えば、該PUSCHがメッセージ3 PUSCHでなく、該PUSCHに対して繰り返し送信が適用されず、かつ、該PUSCHのスケジューリングに用いられるDCIに含まれる周波数ホッピングフラグフィールドの値が1である場合、該PUSCHに対してスロット内周波数ホッピングが適用されてもよい。例えば、該PUSCHがメッセージ3 PUSCHでなく、該PUSCHに対して繰り返し送信が適用されず、かつ、該PUSCHのスケジューリングに用いられるDCIに含まれる周波数ホッピングフラグフィールドの値が0である場合、該PUSCHに対して周波数ホッピングが適用されなくてもよい。該周波数ホッピングフラグフィールドの値が1であることは、該PUSCHに対して周波数ホッピングが適用されることであってもよい。該周波数ホッピングフラグフィールドの値が0であることは、該PUSCHに対して周波数ホッピングが適用されないことであってもよい。
【0290】
手段1、および、手段2では、メッセージ3 PUSCHは繰り返し送信が適用されてもよい。例えば、TC-RNTIによってスクランブルされたCRCを伴うDCIによってスケジューリングされるPUSCHに対して繰り返し送信が適用されてもよい。例えば、繰り返し回数は該DCIに少なくとも基づいて決定されてもよい。例えば、PDSCHに含まれるランダムアクセスレスポンスグラントによってスケジューリングされるPUSCHに対して繰り返し送信が適用されてもよい。例えば、繰り返し回数は該ランダムアクセスレスポンスグラントに少なくとも基づいて決定されてもよい。
【0291】
手段1、および、手段2では、メッセージ3 PUSCHは周波数ホッピングが適用されてもよい。DCI、または、ランダムアクセスレスポンスグラントによってスケジューリングされるメッセージ3 PUSCHは、該DCI、または、該ランダムアクセスレスポンスグラントに基づいて周波数ホッピングを実行してもよい。例えば、繰り返し送信が適用され、かつ、周波数ホッピングが適用されるメッセージ3 PUSCHは、スロット間周波数ホッピングを適用してもよい。例えば、繰り返し送信が適用されず、かつ、周波数ホッピングが適用されるメッセージ3 PUSCHは、スロット内周波数ホッピングを適用してもよい。
【0292】
手段1、および、手段2では、メッセージ3 PUSCHのために第1のホップ、および、第2のホップに対応する先頭リソースブロックの位置、および、RBoffsetの一方または両方は、共通上位層パラメータに少なくとも基づいて与えられてもよい。手段1、および、手段2では、メッセージ3 PUSCHのために第1のホップ、および、第2のホップに対応する先頭リソースブロックの位置、および、RBoffsetの一方または両方は、専用上位層パラメータに基づかずに与えられてもよい。
【0293】
手段1では、少なくともC-RNTI、および、CS-RNTI、MCS-C-RNT
IのいずれかによってスクランブルされるCRCを伴うDCIによってスケジューリングされるPUSCHに対して、設定される時間領域ウィンドウ、および、実際の時間領域ウィンドウの一方または両方が適用されてもよい。例えば、該PUSCHは、バンドル間周波数ホッピングを実行してもよい。該PUSCHの繰り返し送信のための周波数ホッピングにおいて、周波数ホッピング間隔に対応するスロット数は上位層パラメータで決定されてもよい。該上位層パラメータは設定される時間領域ウィンドウのためのウィンドウ長を決定してもよい。
【0294】
例えば、周波数ホッピング間隔に対応するスロット数は、1つの上位層パラメータによって決定されてもよい。例えば、該1つの上位層パラメータはPUSCH-Config毎に設定されてもよい。
【0295】
例えば、周波数ホッピング間隔に対応するスロット数は、複数の上位層パラメータから選択される1つの上位層パラメータによって決定されてもよい。例えば、該1つの上位層パラメータは、該複数の上層パラメータのうち要素1、および、要素2のいずれかに少なくとも基づいて決定されてもよい。要素1は、周波数ホッピングを適用するPUSCHをスケジューリングするDCIに対応するDCIフォーマットであってもよい。要素2は、周波数ホッピングを適用するPUSCHをスケジューリングするDCIに含まれる時間領域リソース割り当てフィールドであってもよい。
【0296】
手段1では、メッセージ3 PUSCHの繰り返し送信に対して設定される時間領域ウィンドウ、および、実際の時間領域ウィンドウの一方または両方が適用されなくてもよい。例えば、メッセージ3 PUSCHは、バンドル間周波数ホッピングを実行しなくてもよい。メッセージ3 PUSCHの繰り返し送信のための周波数ホッピングにおいて、周波数ホッピング間隔に対応するスロット数は1であってもよい。
【0297】
段落0298から段落0304において手段2について説明する。
【0298】
手段2において、端末装置1は、スケジューリングされたPUSCHがメッセージ3 PUSCHであるか否かに少なくとも基づき、該PUSCHに対して第1の上位層パラメータ、および、第2の上位層パラメータのどちらを適用するかが決定されてもよい。該第1の上位層パラメータは、第1の設定される時間領域ウィンドウのための上位層パラメータであってもよい。例えば、第1の設定される時間領域ウィンドウのための上位層パラメータは、第1のウィンドウ長を示してもよい。該第2の上位層パラメータは、第2の設定される時間領域ウィンドウのための上位層パラメータであってもよい。例えば、第2の設定される時間領域ウィンドウのための上位層パラメータは、第2のウィンドウ長を示してもよい。例えば、該PUSCHがメッセージ3 PUSCHである場合、該PUSCHに対して該第1の上位層パラメータが適用されてもよい。例えば、該PUSCHがメッセージ3 PUSCHでない場合、該PUSCHに対して該第2の上位層パラメータが適用されてもよい。該第1の上位層パラメータは、共通上位層パラメータであってもよい。該第2の上位層パラメータは、専用上位層パラメータであってもよい。
【0299】
例えば、該PUSCHがメッセージ3 PUSCHであり、且つ、該PUSCHに対して繰り返し送信が適用されている場合、該PUSCHに対して該第1の上位層パラメータが適用されてもよい。例えば、該PUSCHがメッセージ3 PUSCHであり、且つ、該PUSCHに対して繰り返し送信が適用されていない場合、該PUSCHに対して該第1の上位層パラメータ、および、該第2の上位層パラメータの両方が適用されなくてもよい。例えば、該PUSCHがメッセージ3 PUSCHでなく、且つ、該PUSCHに対して繰り返し送信が適用されている場合、該PUSCHに対して該第2の上位層パラメータが適用されてもよい。例えば、該PUSCHがメッセージ3 PUSCHでなく、且つ
、該PUSCHに対して繰り返しが適応されていない場合、該PUSCHに対して該第1の上位層パラメータ、および、該第2の上位層パラメータの両方が適用されてなくてもよい。
【0300】
例えば、該PUSCHがメッセージ3 PUSCHではないが、該PUSCHがランダムアクセスレスポンスグラントによりスケジューリングされた場合、該PUSCHに対してバンドル間周波数ホッピングが適用されてもよく、該PUSCHに対して該第1の上位層パラメータが適用されてもよい。
【0301】
手段2では、少なくともC-RNTI、および、CS-RNTI、MCS-C-RNTIのいずれかによってスクランブルされるCRCを伴うDCIによってスケジューリングされるPUSCHに対して、設定される時間領域ウィンドウ、および、実際の時間領域ウィンドウの一方または両方が適用されてもよい。例えば、該PUSCHは、バンドル間周波数ホッピングを実行してもよい。該PUSCHの繰り返し送信のための周波数ホッピングにおいて、周波数ホッピング間隔に対応するスロット数は第1の上位層パラメータで決定されてもよい。第1の上位層パラメータは第1の設定される時間領域ウィンドウのためのウィンドウ長を決定してもよい。
【0302】
例えば、第1の上位層パラメータは、1または複数の上層パラメータのうち要素1、および、要素2のいずれかに少なくとも基づいて決定されてもよい。要素1は、周波数ホッピングを適用するPUSCHをスケジューリングするDCIに対応するDCIフォーマットであってもよい。要素2は、周波数ホッピングを適用するPUSCHをスケジューリングするDCIに含まれる時間領域リソース割り当てフィールドであってもよい。
【0303】
手段2では、メッセージ3 PUSCHの繰り返し送信に対して設定される時間領域ウィンドウ、および、実際の時間領域ウィンドウの一方または両方が適用されてもよい。例えば、メッセージ3 PUSCHは、バンドル間周波数ホッピングを実行してもよい。メッセージ3 PUSCHの繰り返し送信のための周波数ホッピングにおいて、周波数ホッピング間隔に対応するスロット数は第2の上位層パラメータで決定されてもよい。第2の上位層パラメータは第1の上位層パラメータと異なってもよい。第2の上位層パラメータは第2の設定される時間領域ウィンドウのためのウィンドウ長を決定してもよい。
【0304】
例えば、第2の上位層パラメータは、1または複数の上層パラメータのうち要素1、および、要素2のいずれかに少なくとも基づいて決定されてもよい。要素1は、周波数ホッピングを適用するPUSCHをスケジューリングするDCIに対応するDCIフォーマットであってもよい。要素2は、周波数ホッピングを適用するPUSCHをスケジューリングするDCIに含まれる時間領域リソース割り当てフィールドであってもよい。
【0305】
段落0306から段落0316において手段3について説明する。
【0306】
手段3では、PUSCH繰り返し送信に対して周波数ホッピングが適用されてもよい。例えば、PUSCH繰り返し送信に対してバンドル間周波数ホッピングが適用されてもよい。PUSCH繰り返し送信のための周波数ホッピングにおいて、周波数ホッピング間隔に対応するスロット数は、第1の上位層パラメータで決定されてもよい。すなわち、バンドル間周波数ホッピングのためのバンドルは、該第1の上位層パラメータで決定されてもよい。また、PUSCH繰り返し送信のための周波数ホッピングにおいて、周波数ホッピング方式は、第2の上位層パラメータで決定されてもよい。該第1の上位層パラメータは、専用上位層パラメータであってもよい。該第2の上位層パラメータは、専用上位層パラメータであってもよい。
【0307】
手段3では、第1の上位層パラメータは第2の上位層パラメータと異なってもよい。例えば、第1の上位層パラメータはPUSCH-Config毎に設定されてもよい。例えば、第2の上位層パラメータは、PUSCH-Configにおける1または複数の上位層パラメータのうち、要素1に少なくとも基づいて決定されてもよい。要素1は、周波数ホッピングを適用するPUSCHをスケジューリングするDCIに対応するDCIフォーマットであってもよい。
【0308】
手段3では、第1の上位層パラメータが設定され、かつ、第2の上位層パラメータがスロット内周波数ホッピングを示す場合、PUSCHのための周波数ホッピングに対応する周波数ホッピングはスロット内周波数ホッピングであってもよい。また、第1の上位層パラメータが設定され、かつ、第2の上位層パラメータがスロット間周波数ホッピングを示す場合、PUSCHのための周波数ホッピングに対応する周波数ホッピングはバンドル間周波数ホッピングであってもよい。また、また、第1の上位層パラメータが設定され、かつ、第2の上位層パラメータがバンドル間周波数ホッピングを示す場合、PUSCHのための周波数ホッピングに対応する周波数ホッピングはバンドル間周波数ホッピングであってもよい。
【0309】
手段3では、第1の上位層パラメータが設定され、かつ、第2の上位層パラメータがスロット内周波数ホッピングを示す場合、PUSCHのための周波数ホッピングに対応する周波数ホッピング間隔は1スロット以内であってもよい。また、第1の上位層パラメータが設定され、かつ、第2の上位層パラメータがスロット間周波数ホッピングを示す場合、PUSCHのための周波数ホッピングに対応する周波数ホッピング間隔は第1の上位層パラメータで決定されてもよい。また、また、第1の上位層パラメータが設定され、かつ、第2の上位層パラメータがバンドル間周波数ホッピングを示す場合、PUSCHのための周波数ホッピングに対応する周波数ホッピング間隔は第1の上位層パラメータで決定されてもよい。
【0310】
手段3では、第1の上位層パラメータによって決定される周波数ホッピング間隔が1スロットよりも大きい場合、第2の上位層パラメータがスロット内周波数ホッピングを示すことを期待しなくてもよい。また、第1の上位層パラメータによってPUSCH繰り返し送信のための周波数ホッピング間隔に対応するスロット数が1より大きい値に設定される場合、端末装置1は該PUSCH繰り返し送信のためにスロット内周波数ホッピングを実行しなくてもよい。
【0311】
例えば、第1の上位層パラメータは、PUSCH-Configにおける1または複数の上層パラメータのうち要素1、および、要素2のいずれかに少なくとも基づいて決定されてもよい。要素1は、周波数ホッピングを適用するPUSCHをスケジューリングするDCIに対応するDCIフォーマットであってもよい。要素2は、周波数ホッピングを適用するPUSCHをスケジューリングするDCIに含まれる時間領域リソース割り当てフィールドであってもよい。
【0312】
第1の上位層パラメータは設定される時間領域ウィンドウのためのウィンドウ長を決定してもよい。
【0313】
手段3において、端末装置1は、スケジューリングされたPUSCHの周波数ホッピング方式を示す第2の上位層パラメータに少なくとも基づき、該PUSCHに対して周波数ホッピング間隔を示す第1の上位層パラメータを適用するかが決定されてもよい。例えば、該第1の上位層パラメータは、該PUSCHのための周波数ホッピング間隔に対応するスロット数を示してもよい。例えば、該第2の上位層パラメータがスロット内周波数ホッピングを示す場合、該PUSCHの周波数ホッピングのために該第1の上位層パラメータ
が適用されなくてもよい。例えば、該第2の上位層パラメータがスロット間周波数ホッピング、および、バンドル間周波数ホッピングのいずれかを示す場合、該PUSCHの周波数ホッピングのために該第1の上位層パラメータが適用されてもよい。
【0314】
例えば、該第2の上位層パラメータがスロット内周波数ホッピングを示す場合、該PUSCHの周波数ホッピングのために該第1の上位層パラメータが適用されなくてもよく、該PUSCHの設定される時間領域ウィンドウのために該第1の上位層パラメータが適用されてもよい。例えば、該第2の上位層パラメータがスロット間周波数ホッピング、および、バンドル間周波数ホッピングのいずれかを示す場合、該PUSCHの周波数ホッピングのために該第1の上位層パラメータが適用されてもよく、該PUSCHの設定される時間領域ウィンドウのために該第1の上位層パラメータが適用されてもよい。
【0315】
例えば、該第2の上位層パラメータがスロット内周波数ホッピングを示し、かつ、該PUSCHに対して繰り返し送信が適用される場合、該PUSCH繰り返しの周波数ホッピングのために該第1の上位層パラメータが適用されなくてもよく、該PUSCH繰り返し送信の設定される時間領域ウィンドウのために該第1の上位層パラメータが適用されてもよい。例えば、該第2の上位層パラメータがスロット間周波数ホッピング、および、バンドル間周波数ホッピングのいずれかを示し、かつ、該PUSCHに対して繰り返し送信が適用される場合、該PUSCH繰り返しの周波数ホッピングのために該第1の上位層パラメータが適用されてもよく、該PUSCH繰り返しの設定される時間領域ウィンドウのために該第1の上位層パラメータが適用されてもよい。
【0316】
例えば、該第2の上位層パラメータがスロット内周波数ホッピングを示し、かつ、該PUSCHに対して繰り返し送信が適用される場合、該PUSCH繰り返しの周波数ホッピングのために該第1の上位層パラメータが適用されなくてもよく、該PUSCH繰り返し送信のための設定される時間領域ウィンドウのウィンドウ長が該第1の上位層パラメータに基づいて決定されてもよい。例えば、該第2の上位層パラメータがスロット間周波数ホッピング、および、バンドル間周波数ホッピングのいずれかを示し、かつ、該PUSCHに対して繰り返し送信が適用される場合、該PUSCH繰り返しの周波数ホッピングのために該第1の上位層パラメータが適用されてもよく、該PUSCH繰り返し送信のための設定される時間領域ウィンドウのウィンドウ長が該第1の上位層パラメータに基づいて決定されてもよい。
【0317】
以下、本実施形態の一態様に係る種々の装置の態様を説明する。
【0318】
(1)上記の目的を達成するために、本発明の態様は、以下のような手段を講じた。すなわち、本発明の第1の態様は、端末装置であって、DCIを含むPDCCHを受信するか、または、ランダムアクセスレスポンスグラントを含むPDSCHを受信する受信部と、PUSCHを送信する送信部と、を備え、前記PUSCHの送信は、前記DCI、または、前記ランダムアクセスレスポンスグラントによって指示され、前記DCI、または、前記ランダムアクセスレスポンスグラントに少なくとも基づいて、前記PUSCHのための周波数ホッピングが実行され、前記PUSCHに対して繰り返し送信が指示され、前記DCIによって前記PUSCHの送信が指示され、かつ、前記DCIがTC-RNTIによってスクランブルされるCRCを伴う場合、前記周波数ホッピングに対応する周波数ホッピング間隔は1スロットであり、前記ランダムアクセスレスポンスグラントによって前記PUSCHの送信が指示される場合、前記周波数ホッピング間隔は1スロットであり、前記DCIによって前記PUSCHの送信が指示され、かつ、前記DCIが少なくともC-RNTI、および、CS-RNTI、MCS-C-RNTIのいずれかによってスクランブルされるCRCを伴う場合、前記周波数ホッピング間隔のためのスロット数はある上位層パラメータによって決定される。前記スロット数のために1または複数の上位層パラメータが設定されてもよく、前記ある上位層パラメータは、前記1または複数の上位層パラメータのうち要素1、および、要素2のいずれかに少なくとも基づき決定されてもよく、前記要素1は、前記DCIに対応するDCIフォーマットでもよく、前記要素2は、前記DCIに含まれる時間領域リソース割り当てフィールドでもよい。前記ある上位層パラメータは、設定される時間領域ウィンドウのためのウィンドウ長を決定してもよい。
【0319】
(2)本発明の第2の態様は、端末装置であって、DCIを含むPDCCHを受信するか、または、ランダムアクセスレスポンスグラントを含むPDSCHを受信する受信部と、PUSCHを送信する送信部と、を備え、前記PUSCHの送信は、前記DCI、または、前記ランダムアクセスレスポンスグラントによって指示され、第1の設定される時間領域ウィンドウのウィンドウ長の決定に用いられる第1の上位層パラメータと、第2の設定される時間領域ウィンドウのウィンドウ長の決定に用いられる第2の上位層パラメータと、が提供され、前記PUSCHに対して繰り返し送信が適用され、前記DCIによって前記PUSCHの送信が指示され、かつ、前記DCIがTC-RNTIによってスクランブルされるCRCを伴う場合、前記PUSCHのために前記第1の設定される時間領域ウィンドウのウィンドウ長が適用され、前記ランダムアクセスレスポンスグラントによって前記PUSCHの送信が指示される場合、前記PUSCHのために前記第1の設定される時間領域ウィンドウのウィンドウ長が適用され、前記DCIによって前記PUSCHの送信が指示され、かつ、前記DCIが少なくともC-RNTI、および、CS-RNTI、MCS-C-RNTIのいずれかによってスクランブルされるCRCを伴う場合、前記PUSCHのために前記第2の設定される時間領域ウィンドウのウィンドウ長が適用される。前記第1の上位層パラメータは、共通上位層パラメータであってもよく、前記第2の上位層パラメータは、専用上位層パラメータであってもよい。
【0320】
(3)本発明の第3の態様は、端末装置であって、PUSCHの送信を指示するDCIを含むPDCCHを受信する受信部と、前記PUSCHを送信する送信部と、を備え、前記PUSCHのための周波数ホッピングが前記DCIに少なくとも基づいて実行され、前記周波数ホッピングに対応する周波数ホッピング間隔のためのスロット数が、第1の上位層パラメータによって決定され、前記周波数ホッピングに対応する周波数ホッピング方式が、前記第1の上位層パラメータとは異なる第2の上位層パラメータによって設定され、前記第2の上位層パラメータがスロット内周波数ホッピングを示す場合、前記周波数ホッピング間隔は1スロット以内であり、前記第2の上位層パラメータがスロット間周波数ホッピング、および、バンドル間周波数ホッピングのいずれかを示す場合、前記周波数ホッピング間隔は前記スロット数である。前記スロット数のために1または複数の上位層パラメータが設定されてもよく、前記第1の上位層パラメータは、前記1または複数の上位層パラメータのうち要素1、および、要素2のいずれかに少なくとも基づき決定されてもよく、前記要素1は、前記DCIに対応するDCIフォーマットでもよく、前記要素2は、前記DCIに含まれる時間領域リソース割り当てフィールドでもよい。前記第2の上位層パラメータがスロット内周波数ホッピングを示す場合、前記PUSCHのための設定される時間領域ウィンドウのウィンドウ長は前記第1の上位層パラメータに基づいて決定されてもよく、前記第2の上位層パラメータがスロット間周波数ホッピング、および、バンドル間周波数ホッピングのいずれかを示す場合、前記PUSCHのための前記設定される時間領域ウィンドウの前記ウィンドウ長は前記第1の上位層パラメータに基づいて決定されてもよい。
【0321】
(4)本発明の第4の態様は、端末装置であって、PUSCHの送信を指示するDCIを含むPDCCHを受信する受信部と、前記PUSCHを送信する送信部と、を備え、前記PUSCHのための周波数ホッピングが前記DCIに少なくとも基づいて実行され、前記周波数ホッピングに対応する周波数ホッピング間隔のためのスロット数が、第1の上位層パラメータによって決定され、前記周波数ホッピングに対応する周波数ホッピング方式
が、前記第1の上位層パラメータとは異なる第2の上位層パラメータによって設定され、前記周波数ホッピング間隔のためのスロット数が1より大きいことに基づき、前記第2の上位層パラメータがスロット内周波数ホッピングを示すことを期待しない。前記スロット数のために1または複数の上位層パラメータが設定されてもよく、前記第1の上位層パラメータは、前記1または複数の上位層パラメータのうち要素1、および、要素2のいずれかに少なくとも基づき決定されてもよく、前記要素1は、前記DCIに対応するDCIフォーマットでもよく、前記要素2は、前記DCIに含まれる時間領域リソース割り当てフィールドでもよい。前記PUSCHのための設定される時間領域ウィンドウのウィンドウ長は、前記第1の上位層パラメータに基づいて決定されてもよい。
【0322】
(5)本発明の第5の態様は、基地局装置であって、DCIを含むPDCCHを送信するか、または、ランダムアクセスレスポンスグラントを含むPDSCHを送信する送信部と、PUSCHを受信する受信部と、を備え、前記PUSCHの送信は、前記DCI、または、前記ランダムアクセスレスポンスグラントによって指示され、前記DCI、または、前記ランダムアクセスレスポンスグラントに少なくとも基づいて、前記PUSCHのための周波数ホッピングが実行され、前記DCIによって前記PUSCHの送信が指示され、前記DCIがTC-RNTIによってスクランブルされるCRCを伴い、かつ、前記PUSCHの送信に対して繰り返し送信が適用される場合、前記周波数ホッピングに対応する周波数ホッピング間隔は1スロットであり、前記ランダムアクセスレスポンスグラントによって前記PUSCHの送信が指示され、かつ、前記PUSCHの送信に対して繰り返し送信が適用される場合、前記周波数ホッピング間隔は1スロットであり、前記DCIが少なくともC-RNTI、および、CS-RNTI、MCS-C-RNTIのいずれかによってスクランブルされるCRCを伴い、かつ、前記PUSCHの送信に対して繰り返し送信が適用される場合、前記周波数ホッピング間隔のためのスロット数はある上位層パラメータによって決定される。前記スロット数のために1または複数の上位層パラメータが設定されてもよく、前記ある上位層パラメータは、前記1または複数の上位層パラメータのうち要素1、および、要素2のいずれかに少なくとも基づき決定されてもよく、前記要素1は、前記DCIに対応するDCIフォーマットでもよく、前記要素2は、前記DCIに含まれる時間領域リソース割り当てフィールドでもよい。前記ある上位層パラメータは、設定される時間領域ウィンドウのためのウィンドウ長を決定してもよい。
【0323】
(6)本発明の第6の態様は、基地局装置であって、DCIを含むPDCCHを送信するか、または、ランダムアクセスレスポンスグラントを含むPDSCHを送信する送信部と、PUSCHを受信する受信部と、を備え、前記PUSCHの送信は、前記DCI、または、前記ランダムアクセスレスポンスグラントによって指示され、第1の設定される時間領域ウィンドウのウィンドウ長の決定に用いられる第1の上位層パラメータと、第2の設定される時間領域ウィンドウのウィンドウ長の決定に用いられる第2の上位層パラメータと、が提供され、前記DCIがTC-RNTIによってスクランブルされるCRCを伴い、かつ、前記PUSCHの送信に対して繰り返し送信が適用される場合、前記PUSCHのために前記第1の設定される時間領域ウィンドウのウィンドウ長が適用され、前記ランダムアクセスレスポンスグラントによって前記PUSCHの送信が指示され、かつ、前記PUSCHの送信に対して繰り返し送信が適用される場合、前記PUSCHのために前記第1の設定される時間領域ウィンドウのウィンドウ長が適用され、前記DCIが少なくともC-RNTI、および、CS-RNTI、MCS-C-RNTIのいずれかによってスクランブルされるCRCを伴い、かつ、前記PUSCHの送信に対して繰り返し送信が適用される場合、前記PUSCHのために前記第2の設定される時間領域ウィンドウのウィンドウ長が適用される。前記第1の上位層パラメータは、共通上位層パラメータであってもよく、前記第2の上位層パラメータは、専用上位層パラメータであってもよい。
【0324】
(7)本発明の第7の態様は、基地局装置であって、PUSCHの送信を指示するDC
Iを含むPDCCHを送信する受信部と、前記PUSCHを受信する受信部と、を備え、前記PUSCHのための周波数ホッピングが前記DCIに少なくとも基づいて実行され、前記周波数ホッピングに対応する周波数ホッピング間隔のためのスロット数が、第1の上位層パラメータによって決定され、前記周波数ホッピングに対応する周波数ホッピング方式が、前記第1の上位層パラメータとは異なる第2の上位層パラメータによって設定され、前記第2の上位層パラメータがスロット内周波数ホッピングを示す場合、前記周波数ホッピング間隔は1スロット以内であり、前記第2の上位層パラメータがスロット間周波数ホッピング、および、バンドル間周波数ホッピングのいずれかを示す場合、前記周波数ホッピング間隔は前記スロット数である。前記スロット数のために1または複数の上位層パラメータが設定されてもよく、前記第1の上位層パラメータは、前記1または複数の上位層パラメータのうち要素1、および、要素2のいずれかに少なくとも基づき決定されてもよく、前記要素1は、前記DCIに対応するDCIフォーマットでもよく、前記要素2は、前記DCIに含まれる時間領域リソース割り当てフィールドでもよい。前記第2の上位層パラメータがスロット内周波数ホッピングを示す場合、前記PUSCHのための設定される時間領域ウィンドウのウィンドウ長は前記第1の上位層パラメータに基づいて決定されてもよく、前記第2の上位層パラメータがスロット間周波数ホッピング、および、バンドル間周波数ホッピングのいずれかを示す場合、前記PUSCHのための前記設定される時間領域ウィンドウの前記ウィンドウ長は前記第1の上位層パラメータに基づいて決定されてもよい。
【0325】
(8)本発明の第8の態様は、基地局装置であって、PUSCHの送信を指示するDCIを含むPDCCHを送信する送信部と、前記PUSCHを受信する受信部と、を備え、前記PUSCHのための周波数ホッピングが前記DCIに少なくとも基づいて実行され、前記周波数ホッピングに対応する周波数ホッピング間隔のためのスロット数が、第1の上位層パラメータによって決定され、前記周波数ホッピングに対応する周波数ホッピング方式が、前記第1の上位層パラメータとは異なる第2の上位層パラメータによって設定され、前記周波数ホッピング間隔のためのスロット数が1より大きいことに基づき、前記第2の上位層パラメータがスロット内周波数ホッピングを示すことを期待しない。前記スロット数のために1または複数の上位層パラメータが設定されてもよく、前記第1の上位層パラメータは、前記1または複数の上位層パラメータのうち要素1、および、要素2のいずれかに少なくとも基づき決定されてもよく、前記要素1は、前記DCIに対応するDCIフォーマットでもよく、前記要素2は、前記DCIに含まれる時間領域リソース割り当てフィールドでもよい。前記PUSCHのための設定される時間領域ウィンドウのウィンドウ長は、前記第1の上位層パラメータに基づいて決定されてもよい。
【0326】
本発明に関わる基地局装置3、および端末装置1で動作するプログラムは、本発明に関わる上記実施形態の機能を実現するように、CPU(Central Processing Unit)等を制
御するプログラム(コンピュータを機能させるプログラム)であっても良い。そして、これら装置で取り扱われる情報は、その処理時に一時的にRAM(Random Access Memory)に蓄積され、その後、Flash ROM(Read Only Memory)などの各種ROMやHD
D(Hard Disk Drive)に格納され、必要に応じてCPUによって読み出し、修正・書き
込みが行われる。
【0327】
尚、上述した実施形態における端末装置1、基地局装置3の一部、をコンピュータで実現するようにしても良い。その場合、この制御機能を実現するためのプログラムをコンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。
【0328】
尚、ここでいう「コンピュータシステム」とは、端末装置1、又は基地局装置3に内蔵されたコンピュータシステムであって、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとす
る。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
【0329】
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
【0330】
また、上述した実施形態における基地局装置3は、複数の装置から構成される集合体(装置グループ)として実現することもできる。装置グループを構成する装置の各々は、上述した実施形態に関わる基地局装置3の各機能または各機能ブロックの一部、または、全部を備えてもよい。装置グループとして、基地局装置3の一通りの各機能または各機能ブロックを有していればよい。また、上述した実施形態に関わる端末装置1は、集合体としての基地局装置と通信することも可能である。
【0331】
また、上述した実施形態における基地局装置3は、EUTRAN(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)および/またはNG-RAN(NextGen RAN,NR RAN)であってもよい。また、上述した実施形態における基地局装置3は、eNodeBおよび/またはgNBに対する上位ノードの機能の一部または全部を有してもよい。
【0332】
また、上述した実施形態における端末装置1、基地局装置3の一部、又は全部を典型的には集積回路であるLSIとして実現してもよいし、チップセットとして実現してもよい。端末装置1、基地局装置3の各機能ブロックは個別にチップ化してもよいし、一部、又は全部を集積してチップ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、又は汎用プロセッサで実現しても良い。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いることも可能である。
【0333】
また、上述した実施形態では、通信装置の一例として端末装置を記載したが、本願発明は、これに限定されるものではなく、屋内外に設置される据え置き型、または非可動型の電子機器、たとえば、AV機器、キッチン機器、掃除・洗濯機器、空調機器、オフィス機器、自動販売機、その他生活機器などの端末装置もしくは通信装置にも適用出来る。
【0334】
以上、この発明の実施形態に関して図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。また、本発明は、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。また、上記各実施形態に記載された要素であり、同様の効果を奏する要素同士を置換した構成も含まれる。
【符号の説明】
【0335】
1(1A、1B、1C) 端末装置
3 基地局装置
10、30 無線送受信部
10a、30a 無線送信部
10b、30b 無線受信部
11、31 アンテナ部
12、32 RF部
13、33 ベースバンド部
14、34 上位層処理部
15、35 媒体アクセス制御層処理部
16、36 無線リソース制御層処理部
91、92、93、94 探索領域セット
300 コンポーネントキャリア
301 プライマリセル
302、303 セカンダリセル
700 PSSのためのリソースエレメントのセット
710、711、712、713 PBCH、および、PBCHのためのDMRSのためのリソースエレメントのセット
720 SSSのためのリソースエレメントのセット
3000 ポイント
3001、3002 リソースグリッド
3003、3004 BWP
3011、3012、3013、3014 オフセット
3100、3200 共通リソースブロックセット
900、901 リソースブロック
910、911、912、913、914、915、916、917 スロット
920、921、922、923、924、925、926、927 PUSCH
930、931 設定される時間領域ウィンドウ
940、941 実際の時間領域ウィンドウ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9