(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024160210
(43)【公開日】2024-11-13
(54)【発明の名称】軸流圧縮機用の抽気インペラ
(51)【国際特許分類】
F04D 29/38 20060101AFI20241106BHJP
F04D 19/02 20060101ALI20241106BHJP
F04D 29/34 20060101ALI20241106BHJP
【FI】
F04D29/38 D
F04D19/02
F04D29/34 F
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024068701
(22)【出願日】2024-04-19
(31)【優先権主張番号】18/307,038
(32)【優先日】2023-04-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】515322297
【氏名又は名称】ゼネラル エレクトリック テクノロジー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
【氏名又は名称原語表記】General Electric Technology GmbH
【住所又は居所原語表記】Brown Boveri Strasse 8, 5400 Baden, Switzerland
(74)【代理人】
【識別番号】100105588
【弁理士】
【氏名又は名称】小倉 博
(74)【代理人】
【識別番号】110002848
【氏名又は名称】弁理士法人NIP&SBPJ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】スブラマニアン、ムーアティ
(72)【発明者】
【氏名】キシャン ティー アール、ナヴァニート
(57)【要約】 (修正有)
【課題】流れの非定常性を低減する軸流圧縮機用インペラを提供する。
【解決手段】複数の第1のベーン210は、前記本体202の外側流入口縁部220から、前記表面204において前記回転軸Aが存在する中央部分に配置された流出口ハブ222まで半径方向に延在する。前記複数の第1のベーン210の各第1のベーンの半径方向内側端部は、前記回転軸Aに対して垂直な方向で流出口ハブ222に接続する。第2のベーン230は、隣接する第1のベーン210の間に配置され、複数の第3のベーン240は、第2のベーン230の間、及び第1のベーン210と第2のベーン240との間に配置されている。前記複数の第2のベーン230は、第3のベーン240よりも半径方向に長い。インペラ200は、軸流圧縮機から空気を抽出し、渦笛が低減された軸流を形成する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
軸流圧縮機(102)用の抽気インペラ(200)であって、前記抽気インペラ(200)は、
回転軸(A)と前記回転軸(A)に垂直な表面(204)とを有する本体(202)、
前記表面(204)に配置された細長いS字形状を有する複数の第1のベーン(210)であって、前記複数の第1のベーン(210)は、前記本体(202)の外側流入口縁部(220)から、前記表面(204)において前記回転軸(A)が存在する中央部分に配置された流出口ハブ(222)まで半径方向に延在しており、前記複数の第1のベーン(210)の各第1のベーンの半径方向内側端部(224)は、前記回転軸(A)に対して垂直な方向で流出口ハブ(222)に接続する、複数の第1のベーン(210)、
前記表面(204)に配置された複数の第2のベーン(230)であって、前記複数の第2のベーン(230)のうちの少なくとも1つの第2のベーンは、隣接する第1のベーン(210)の間に配置された、複数の第2のベーン(230)、及び
前記表面(204)に配置された複数の第3のベーン(240)であって、隣接する第2のベーン(230)の間、及び隣接する第1のベーン(210)と第2のベーン(240)との間に配置された複数の第3のベーン(240)
を含み、
前記複数の第2のベーン(230)のうちの少なくとも1つの第2のベーンは、前記複数の第3のベーン(240)よりも半径方向に長い、抽気インペラ。
【請求項2】
前記複数の第2のベーン(230)のうちの少なくとも1つの第2のベーンは、前記表面(204)において、隣接する第1のベーン(210)の間に配置された第4のベーン(230A)及び第5のベーン(230B)を含む、請求項1に記載の抽気インペラ(200)。
【請求項3】
前記第4のベーン(230A)は、前記回転軸(A)から第1の半径方向距離(R1)だけ離れた半径方向内側端部(234)を有し、前記第5のベーン(230B)は、前記回転軸(A)から第2の半径方向距離(R2)だけ離れた半径方向内側端部(236)を有し、各第3のベーン(240)は、回転軸(A)から第3の半径方向距離(R3)だけ離れた半径方向内側端部(242)を有し、前記第1の半径方向距離(R1)、前記第2の半径方向距離(R2)、及び前記第3の半径方向距離(R3)は異なっており、前記第1の半径方向距離(R1)及び前記第2の半径方向距離(R2)は、前記第3の半径方向距離(R3)よりも小さい、請求項2に記載の抽気インペラ(200)。
【請求項4】
前記複数の第1のベーン(210)、前記複数の第2のベーン(230)、及び前記複数の第3のベーン(240)の軸方向遠位端(260)が同一平面上にある、請求項1に記載の抽気インペラ(200)。
【請求項5】
前記本体(202)の表面(204)は、平坦な部分(208)と、回転軸(A)を囲むドーム状部分(212)であって、前記平坦な部分(208)よりも軸方向に徐々に遠くに離れるように広がるドーム状部分(212)とを含み、前記複数の第1のベーン(210)及び前記複数の第2のベーン(230)の半径方向内側端部(224)は、それぞれ、前記複数の第1のベーン(210)及び前記複数の第2のベーン(230)の半径方向外側端部よりも軸方向の長さが短い、請求項4に記載の抽気インペラ(200)。
【請求項6】
前記複数の第3のベーン(240)の半径方向内側端部(224)は、本体(202)の表面(204)の平坦な部分(208)とドーム状部分(212)との間の移行線(244)に位置する、請求項5に記載の抽気インペラ(200)。
【請求項7】
前記複数の第1のベーン(210)、前記複数の第2のベーン(230)、及び前記複数の第3のベーン(240)の半径方向外側端部は、前記本体(202)の外側流入口縁部(220)で終端する、請求項1に記載の抽気インペラ(200)。
【請求項8】
前記本体(202)は円形であり、前記複数の第1のベーン(210)、前記複数の第2のベーン(230)、及び前記複数の第3のベーン(240)の半径方向外側端部は、前記本体(202)の外側流入口縁部(220)において周方向に等距離に配置されている、請求項1に記載の抽気インペラ(200)。
【請求項9】
前記表面(204)において前記回転軸(A)が存在する中央部分に配置された前記流出口ハブ(222)は複数の先細りの部分を含む星形の形状を有し、星形の各先細りの部分は、前記複数の第1のベーン(210)のそれぞれの第1のベーンの半径方向内側端部(224)に結合されている、請求項1に記載の抽気インペラ(200)。
【請求項10】
前記複数の第2のベーン(230)及び前記複数の第3のベーン(240)の半径方向内側端部(224)は、前記回転軸(A)の接線方向に空気流を向ける、請求項1に記載の抽気インペラ(200)。
【請求項11】
前記複数の第2のベーン(230)は、前記本体(202)の半径に対して28°~32°の範囲の転向角を有し、前記複数の第3のベーン(240)は、前記本体(202)の半径に対して10°~14°の範囲の流出角を有する、請求項10に記載の抽気インペラ(200)。
【請求項12】
前記本体(202)は、軸流圧縮機(102)の圧縮機ホイール(130)に結合するように構成されたマウント(270)を含み、前記本体(202)の半径方向外側領域は、前記軸流圧縮機(102)の圧縮空気通路(120)と流体連通しており、前記本体(202)の中央領域は、前記軸流圧縮機(102)の軸方向通路(172)と流体連通している、請求項1に記載の抽気インペラ(200)。
【請求項13】
前記複数の第1のベーン(210)は5個の第1のベーンを含み、前記複数の第2のベーン(230)は10個の第2のベーンを含み、前記複数の第3のベーン(240)は15個の第3のベーンを含む、請求項1に記載の抽気インペラ(200)。
【請求項14】
軸流圧縮機(102)用の圧縮機ホイール(130)であって、前記圧縮機ホイール(130)は、
ロータ(112)に結合するホイール本体(160)と、
主ホイール本体(160)に結合され、空気流(162)を圧縮空気通路(120)で圧縮するための複数の回転ブレード(144)と、
前記ホイール本体(160)に結合され、前記圧縮空気通路(120)と流体連通する抽気インペラ(200)であって、前記抽気インペラ(200)は、
回転軸(A)と前記回転軸(A)に垂直な表面(204)とを有するインペラ本体(202)、
前記表面(204)に配置された細長いS字形状を有する複数の第1のベーン(210)であって、前記複数の第1のベーン(210)は、前記インペラ本体(202)の外側流入口縁部(220)から、前記表面(204)において前記回転軸(A)が存在する中央部分に配置された流出口ハブ(222)まで半径方向に延在しており、前記複数の第1のベーン(210)の各ベーンの半径方向内側端部(224)は、前記回転軸(A)に対して垂直な方向で前記流出口ハブ(222)に接続する、複数の第1のベーン(210)、
前記表面(204)に配置された複数の第2のベーン(230)であって、前記複数の第2のベーン(230)のうちの少なくとも1つの第2のベーンは、隣接する第1のベーン(210)の間に配置された、複数の第2のベーン(230)、及び
前記表面(204)に配置された複数の第3のベーン(240)であって、隣接する第2のベーン(230)の間、及び隣接する第1のベーン(210)と第2のベーン(240)との間に配置された複数の第3のベーン(240)
を含む、抽気インペラ(200)と
を含み、
前記複数の第2のベーン(230)のうちの少なくとも1つの第2のベーンは、前記複数の第3のベーン(240)よりも半径方向に長い、圧縮機ホイール。
【請求項15】
前記複数の第2のベーン(230)のうちの少なくとも1つの第2のベーンは、隣接する第1のベーン(210)の間の表面(204)に配置された第4ベーン(230A)及び第5ベーン(230B)を含む、請求項14に記載の圧縮機ホイール(130)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、ターボ機械に関する。より具体的には、本開示は、軸流圧縮機用の抽気インペラに関する。
【背景技術】
【0002】
軸流圧縮機は、流体(空気など)を圧縮して様々な用途に使用される。ガスタービンシステムは、軸流圧縮機の用途の1つである。ガスタービンシステムには、軸流圧縮機、燃焼器、及びタービンが含まれる。運転中、空気は軸流圧縮機を通って流れ、軸流圧縮機によって圧縮されて燃焼器に供給される。具体的には、圧縮された空気は、燃焼器と一体の燃料ノズルアセンブリに供給される。燃料ノズルアセンブリは、燃料源と流体連通しており、燃料及び空気を燃焼器の燃焼領域に流す。燃焼器は燃料を点火して燃焼させる。燃焼器はタービンと連通しており、タービン内で、ガス流の熱エネルギーがタービンの回転翼によって機械的な回転エネルギーに変換される。タービンの回転ブレードは、ロータに回転可能に結合されてロータを駆動する。軸流圧縮機もロータに回転可能に連結される。
【0003】
抽気インペラを軸流圧縮機の圧縮機ホイールに結合して、圧縮された空気流から他の目的で抽気することができる。例えば、圧縮された空気流から空気を抽出して半径方向の内側に送り、次に軸方向通路を通ってガスタービンシステムのタービンの一部を冷却することができる。この例では、空気が半径方向内向きに半径の小さい軸方向通路へと流れるにつれて、空気の周方向速度又は接線方向速度が増加する。空気流の旋回性が高いので、インペラの出口において空気流に振動が発生する。この振動は、ボルテックスホイッスルと呼ばれる。空気が軸方向通路の半径の大きい部分、すなわち燃焼器に隣接する軸方向圧縮機の下流又はタービンに流れるにつれて、ボルテックスホイッスルは増加する。ボルテックスホイッスルは、軸方向通路を取り囲む構造の音響モードと相互作用して増幅する。
【発明の概要】
【0004】
以下に述べる全ての態様、例、特徴は、技術的に可能なあらゆる方法で組み合わせることができる。
【0005】
本開示の一態様は、軸流圧縮機用の抽気インペラを提供し、前記抽気インペラは、回転軸と前記回転軸に垂直な表面とを有する本体、前記表面に配置された細長いS字形状を有する複数の第1のベーンであって、前記複数の第1のベーンは、前記本体の外側流入口縁部から、前記表面において前記回転軸が存在する中央部分に配置された流出口ハブまで半径方向に延在しており、前記複数の第1のベーンの各第1のベーンの半径方向内側端部は、前記回転軸に対して垂直な方向で流出口ハブに接続する、複数の第1のベーン、前記表面に配置された複数の第2のベーンであって、前記複数の第2のベーンのうちの少なくとも1つの第2のベーンは、隣接する第1のベーンの間に配置された、複数の第2のベーン、及び前記表面に配置された複数の第3のベーンであって、隣接する第2のベーンの間、及び隣接する第1のベーンと第2のベーンとの間に配置された複数の第3のベーンを含み、前記複数の第2のベーンのうちの少なくとも1つの第2のベーンは、前記複数の第3のベーンよりも半径方向に長い。
【0006】
本開示の別の態様は、上記の態様を含み、前記複数の第2のベーンのうちの少なくとも1つの第2のベーンは、前記表面において、隣接する第1のベーンの間に配置された第4のベーン及び第5のベーンを含む。
【0007】
本開示の別の態様は、上記の態様のうちのいずれかの態様を含み、前記第4のベーンは、前記回転軸から第1の半径方向距離だけ離れた半径方向内側端部を有し、前記第5のベーンは、前記回転軸から第2の半径方向距離だけ離れた半径方向内側端部を有し、各第3のベーンは、回転軸から第3の半径方向距離だけ離れた半径方向内側端部を有し、前記第1の半径方向距離、前記第2の半径方向距離、及び前記第3の半径方向距離は異なっており、前記第1の半径方向距離及び前記第2の半径方向距離は、前記第3の半径方向距離よりも小さい。
【0008】
本開示の別の態様は、上記の態様のうちのいずれかの態様を含み、前記複数の第1のベーン、前記複数の第2のベーン、及び前記複数の第3のベーンの軸方向遠位端が同一平面上にある。
【0009】
本開示の別の態様は、上記の態様のうちのいずれかの態様を含み、前記本体の表面は、平坦な部分と、回転軸を囲むドーム状部分であって、前記平坦な部分よりも軸方向に徐々に遠くに離れるように広がるドーム状部分とを含み、前記複数の第1のベーン及び前記複数の第2のベーンの半径方向内側端部は、それぞれ、前記複数の第1のベーン及び前記複数の第2のベーンの半径方向外側端部よりも軸方向の長さが短い。
【0010】
本開示の別の態様は、上記の態様のうちのいずれかの態様を含み、前記複数の第3のベーンの半径方向内側端部は、本体の表面の平坦な部分とドーム状部分との間の移行線に位置する。
【0011】
本開示の別の態様は、上記の態様のうちのいずれかの態様を含み、前記複数の第1のベーン、前記複数の第2のベーン、及び前記複数の第3のベーンの半径方向外側端部は、前記本体の外側流入口縁部で終端する。
【0012】
本開示の別の態様は、上記の態様のうちのいずれかの態様を含み、前記本体は円形であり、前記複数の第1のベーン、前記複数の第2のベーン、及び前記複数の第3のベーンの半径方向外側端部は、前記本体の外側流入口縁部において周方向に等距離に配置されている。
【0013】
本開示の別の態様は、上記の態様のうちのいずれかの態様を含み、前記表面において前記回転軸が存在する中央部分に配置された前記流出口ハブは複数の先細りの部分を含む星形の形状を有し、星形の各先細りの部分は、前記複数の第1のベーンのそれぞれの第1のベーンの半径方向内側端部に結合されている。
【0014】
本開示の別の態様は、上記の態様のうちのいずれかの態様を含み、前記複数の第2のベーン及び前記複数の第3のベーンの半径方向内側端部は、前記回転軸の接線方向に空気流を向ける。
【0015】
本開示の別の態様は、上記の態様のうちのいずれかの態様を含み、前記複数の第2のベーンは、前記本体の半径に対して28°~32°の範囲の転向角を有し、前記複数の第3のベーンは、前記本体の半径に対して10°~14°の範囲の流出角を有する。
【0016】
本開示の別の態様は、上記の態様のうちのいずれかの態様を含み、前記本体は、軸流圧縮機の圧縮機ホイールに結合するように構成されたマウントを含み、前記本体の半径方向外側領域は、前記軸流圧縮機の圧縮空気通路と流体連通しており、前記本体の中央領域は、前記軸流圧縮機の軸方向通路と流体連通している。
【0017】
本開示の別の態様は、上記の態様のうちのいずれかの態様を含み、前記複数の第1のベーンは5個の第1のベーンを含み、前記複数の第2のベーンは10個の第2のベーンを含み、前記複数の第3のベーンは15個の第3のベーンを含む。
【0018】
本開示の別の態様は、軸流圧縮機用の圧縮機ホイールを含み、前記圧縮機ホイールは、ロータに結合するホイール本体と、前記主ホイール本体に結合され、空気流を圧縮空気通路で圧縮するための複数の回転ブレードと、前記ホイール本体に結合され、前記圧縮空気通路と流体連通する抽気インペラであって、前記抽気インペラは、回転軸と前記回転軸に垂直な表面とを有するインペラ本体、前記表面に配置された細長いS字形状を有する複数の第1のベーンであって、前記複数の第1のベーンは、前記インペラ本体の外側流入口縁部から、前記表面において前記回転軸が存在する中央部分に配置された流出口ハブまで半径方向に延在しており、前記複数の第1のベーンの各ベーンの半径方向内側端部は、前記回転軸に対して垂直な方向で前記流出口ハブに接続する、複数の第1のベーン、前記表面に配置された複数の第2のベーンであって、前記複数の第2のベーンのうちの少なくとも1つの第2のベーンは、隣接する第1のベーンの間に配置された、複数の第2のベーン、及び前記表面に配置された複数の第3のベーンであって、隣接する第2のベーンの間、及び隣接する第1のベーンと第2のベーンとの間に配置された複数の第3のベーンを含む、抽気インペラとを含み、前記複数の第2のベーンのうちの少なくとも1つの第2のベーンは、前記複数の第3のベーンよりも半径方向に長い。
【0019】
本開示の別の態様は、上記の態様のうちのいずれかの態様を含み、前記複数の第2のベーンのうちの少なくとも1つの第2のベーンは、隣接する第1のベーンの間の表面に配置された第4ベーン及び第5ベーンを含む。
【0020】
本開示の別の態様は、上記の態様のうちのいずれかの態様を含み、前記第4のベーンは、前記回転軸から第1の半径方向距離だけ離れた半径方向内側端部を有し、前記第5のベーンは、前記回転軸から第2の半径方向距離だけ離れた半径方向内側端部を有し、各第3のベーンは、回転軸から第3の半径方向距離だけ離れた半径方向内側端部を有し、前記第1の半径方向距離、前記第2の半径方向距離、及び前記第3の半径方向距離は異なっており、前記第1の半径方向距離及び前記第2の半径方向距離は、前記第3の半径方向距離よりも小さい。
【0021】
本開示の別の態様は、上記の態様のうちのいずれかの態様を含み、前記複数の第1のベーン、前記複数の第2のベーン、及び前記複数の第3のベーンの軸方向遠位端が同一平面上にある。
【0022】
本開示の別の態様は、上記の態様のうちのいずれかの態様を含み、前記本体の表面は、平坦な部分と、回転軸を囲むドーム状部分であって、前記平坦な部分よりも軸方向に徐々に遠くに離れるように広がるドーム状部分とを含み、前記複数の第1のベーン及び前記複数の第2のベーンの半径方向内側端部は、それぞれ、前記複数の第1のベーン及び前記複数の第2のベーンの半径方向外側端部よりも軸方向の長さが短い。
【0023】
本開示の別の態様は、上記の態様のうちのいずれかの態様を含み、前記複数の第3のベーンの半径方向内側端部は、本体の表面の平坦な部分とドーム状部分との間の移行線に位置する。
【0024】
本開示の別の態様は、上記の態様のうちのいずれかの態様を含み、前記複数の第1のベーン、前記複数の第2のベーン、及び前記複数の第3のベーンの半径方向外側端部は、前記本体の外側流入口縁部で終端する。
【0025】
本開示の別の態様は、上記の態様のうちのいずれかの態様を含み、前記本体は円形であり、前記複数の第1のベーン、前記複数の第2のベーン、及び前記複数の第3のベーンの半径方向外側端部は、前記本体の外側流入口縁部において周方向に等距離に配置されている。
【0026】
本開示の別の態様は、先行する態様のいずれかを含み、前記表面において前記回転軸が存在する中央部分に配置された前記流出口ハブは複数の先細りの部分を含む星形の形状を有し、星形の各先細りの部分は、前記複数の第1のベーンのそれぞれの第1のベーンの半径方向内側端部に結合されている。
【0027】
本開示の別の態様は、上記の態様のうちのいずれかの態様を含み、前記複数の第2のベーン及び前記複数の第3のベーンの半径方向内側端部は、前記回転軸の接線方向に空気流を向ける。
【0028】
本開示の別の態様は、上記の態様のうちのいずれかの態様を含み、前記複数の第2のベーンは、前記本体の半径に対して28°~32°の範囲の転向角を有し、前記複数の第3のベーンは、前記本体の半径に対して10°~14°の範囲の流出角を有する。
【0029】
本開示の別の態様は、上記の態様のうちのいずれかの態様を含み、前記本体は、軸流圧縮機の圧縮機ホイールに結合するように構成されたマウントを含み、前記本体の半径方向外側領域は、前記軸流圧縮機の圧縮空気通路と流体連通しており、前記本体の中央領域は、前記軸流圧縮機の軸方向通路と流体連通している。
【0030】
本開示の別の態様は、上記の態様のうちのいずれかの態様を含み、前記複数の第1のベーンは5個の第1のベーンを含み、前記複数の第2のベーンは10個の第2のベーンを含み、前記複数の第3のベーンは15個の第3のベーンを含む。
【0031】
本開示の一態様は、ガスタービンシステムを含む。ガスタービンシステムは、圧縮機ホイールに関する上記の態様のうちのいずれかの態様による圧縮機ホイールを含む軸流圧縮機と、前記軸流圧縮機に動作可能に連結された燃焼器と、前記燃焼器に動作可能に結合されたガスタービンとを含む。
【0032】
本開示に記載されている2つ以上の態様(発明の概要に記載されているものを含む)を組み合わせて、本明細書に特には記載されていない実装態様を形成することができる。すなわち、本明細書に記載された全ての実施形態は、互いに組み合わせることができる。
【0033】
1つ又は複数の実装態様の詳細は、添付の図面及び以下の発明を実施するための形態に記載されている。他の特徴、目的及び利点は、発明を実施するための形態及び図面、並びに特許請求の範囲から明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
本開示のこれらの特徴及び他の特徴は、本開示の様々な実施形態を示す添付の図面とともに本開示の様々な態様の以下の詳細な記載から更に容易に理解することができる。
【
図1】本開示の実施形態による、抽気インペラを持つ圧縮機ホイールを有する軸流圧縮機を含むガスタービンシステムの形態の例示的なターボ機械の断面図を示す。
【
図2】本開示の実施形態による、抽気インペラの端面図を示す。
【
図3】本開示の実施形態による、抽気インペラの透視端面図を示す。
【
図4】本開示の実施形態による、インペラの中心にある流出口ハブの拡大斜視図を示す。
【
図5】本開示の実施形態による、インペラの
図2の線5-5の断面図と拡大断面図である。
【
図6】本開示の実施形態による、インペラの流入口縁部の拡大斜視図を示す。
【
図7】本開示の他の実施形態による、抽気インペラの端面図を示す。
【
図8】本開示の追加的な実施形態による、抽気インペラの端面図を示す。
【
図9】本開示の実施形態による、抽気インペラの端面図を示す。
【
図10】本開示の他の実施形態による、抽気インペラの端面図を示す。
【
図11】本開示の実施形態による、
図10のビュー線11-11から見たインペラの、拡大された断面を伴う断面図を示す。
【
図12】本開示の他の実施形態による、抽気インペラの端面図を示す。
【0035】
本開示の図面は必ずしも同一の縮尺ではないことに留意されたい。図面は、本開示の典型的な態様のみを示すことを意図しており、したがって、本開示の範囲を限定するものとみなされるべきではない。図面において、同様の番号は、図面間で同様の要素を表している。
【発明を実施するための形態】
【0036】
先ず初めに、本開示を明確に説明するためには、例示的な用途のターボ機械の関連する機械の構成要素に言及し説明するときに、特定の用語を選択することが必要になる。用語の選択をする場合、可能な限り、一般的な業界用語が、その業界で受け入れられている意味と一致する態様で使用され、採用される。特に明記しない限り、上記の用語は、本出願の文脈及び特許請求の範囲と一致する広い解釈が与えられるべきである。当業者は、多くの場合、特定の構成要素がいくつかの異なる用語又は重複する用語を使用して言及される場合があることを理解することができる。本明細書において単一の部品として説明されているものは、別の文脈では、複数の構成要素を含むことがあり、また、複数の構成要素を構成するものとして言及されることがある。あるいは、本明細書において複数の構成要素を含むものとして説明されているものは、他の箇所では単一の部品として言及されることがある。
【0037】
更に、本明細書では、いくつかの記述用語が規則的に使用される場合があり、発明を実施するための形態の始めにこれらの用語を定義しておくことが有益である。これらの用語と用語の定義は、特に明記しない限り、以下の通りである。本明細書において、「下流」及び「上流」は、空気(ターボ機械を流れる作業空気など)の流れの相対的な方向、又は、例えば、燃焼器を流れる空気若しくはターボ機械の複数の構成要素システムのうちの1つを流れる冷却媒体の流れの相対的な方向を示す用語である。「下流」という用語は空気の流れの方向に対応し、「上流」という用語は、その空気の流れとは反対の方向を表す。「前方」及び「後方」という用語は、他に特別なことがない限り、方向を表し、「前方」はターボ機械の前部側又は圧縮機端側を表し、「後方」はターボ機械の後部側又はタービン端側を表す。
【0038】
中心軸に対して半径方向の異なる位置に配置された部品を説明することが要求されることがある。「軸の」という用語は、軸(例えば、ターボ機械又は抽気インペラの回転軸)に平行な動き又は位置を表す。「半径の」という用語は、軸(例えば、圧縮機又は抽気インペラの回転軸)に垂直な動き又は位置を表す。例えば、第1の構成要素が第2の構成要素よりも軸の近くに存在している場合、本明細書では、第1の構成要素は、第2の構成要素の「半径方向内側に」又は「内側に」存在すると記載することができる。一方、第1の構成要素が第2の構成要素よりも軸から遠くに存在する場合、本明細書では、第1の構成要素は第2の構成要素の「半径方向外側に」又は「外側に」存在すると記載することができる。最後に、「周方向の」という用語は、軸の周りの動き又は位置、例えば、抽出インペラの回転軸の周囲に延在する抽出インペラの周方向外縁部を表す。上に示したように、このような用語は、ターボ機械の回転軸及び/又は抽出インペラの軸に関連して適用され、これらの軸は、同一空間に延在することができることが理解される。
【0039】
更に、本明細書では、以下に説明するように、いくつかの記述用語が規則的に使用される場合がある。「第1」、「第2」、及び「第3」という用語は、ある構成要素を別の構成要素と区別するために互換的に使用することができ、個々の構成要素の位置及び重要度を意味することを意図するものではない。
【0040】
明細書で使用される用語は、特定の実施形態のみを説明することを目的としており、本開示を限定することを意図するものではない。本明細書において、単数形「1つ(a)」、「1つ(an)」、及び「この(the)」は、文脈が明らかに複数形を含むことを示していない限り、複数形を含むことも意図している。「含む、有する、備える(comprises)」及び/又は「含んでいる、有している、備えている(comprising)」という用語は、本明細書で使用される場合、言及された特徴、整数、工程、動作、要素、及び/又は構成要素が存在していることを特定しているが、1つ又は複数の他の特徴、整数、工程、動作、要素、構成要素、及び/又はそれらのグループの存在及び追加を排除しないことが更に理解される。「任意選択の」又は「任意選択で」は、その後に記述される事象が発生しても発生しなくてもよいこと、又はその後に記述される特徴が存在しても存在しなくてもよいこと、及びその記述が、事象が発生する又はその特徴が存在する例、その事象が発生しない又はその特徴が存在しない例を含むことを意味する。
【0041】
ある要素又は層が、別の要素又は層「に接触する」、「に係合されている」、「に接続されている」、又は「に結合されている」ものとして言及されている場合、ある要素又は層は、他の要素又は層に、直接的に接触する、係合する、接続する、結合する、又は取り付けられるものであってもよいし、介在する要素又は層が存在していてもよい。対照的に、ある要素が、別の要素又は層「に直接的に接触」、「に直接的に結合」、「に直接的に接続」、又は「に直接的に結合」しているものとして言及されている場合、介在する要素又は層は存在していない。要素間の関係を説明するために使用される他の言葉は、同じように解釈されるべきである(例えば、「間に」と「直接的に間に」、「隣接する」と「直接的に隣接する」など)。本明細書において、「及び/又は」という用語は、列挙された関連する複数の項目のうちの1つ以上の項目のあらゆる組合せを含む。本明細書では、「結合する」及び「取り付ける」は、互いに交換可能に使用することができる。
【0042】
本開示の実施形態は、軸流圧縮機用の抽気インペラを含んでいる。抽気インペラは、インペラ本体の表面に配置された細長いS字形状を有する第1のベーンを含んでいる。第1のベーンは、前記本体の外側流入口縁部から、前記表面において前記インペラの回転軸が存在する中央部分に配置された流出口ハブまで半径方向に延在している。前記複数の第1のベーンの各第1のベーンの半径方向内側端部は、回転軸に対して垂直な方向で流出口ハブに接続する。第2のベーンは、隣接する第1のベーンの間に配置され、第3のベーンは、第2のベーンの間、又は第1のベーンと第2のベーンとの間に配置されている。第2のベーンは第3のベーンよりも半径方向に長い。インペラは、軸流圧縮機から空気を抽出し、従来のインペラに比べて円周方向又は接線方向のパラメータが少なくなるように軸流通路に軸流を形成し、渦笛と流れの非定常性を低減する。
【0043】
図1は、本開示の実施形態による軸流圧縮機の圧縮機ホイールの抽気インペラの1つの例示的な用途の断面図を示す。より詳細には、
図1は、本開示の教示が使用される燃焼又はガスタービンシステム100(以下、「GTシステム100」)を示す。GTシステム100は、本開示の実施形態による圧縮機ホイール130を含む軸流圧縮機102を含む。また、GTシステム100は、軸流圧縮機102に動作可能に結合された燃焼器104と、燃焼器104に動作可能に結合されたタービン110とを含んでいる。燃焼器104は、燃焼領域106と、燃料ノズルアセンブリ108とを含んでいる。GTシステム100は、圧縮機/タービンに共通のシャフト112(ロータ112と呼ばれることもある)も含んでいる。一実施形態では、GTシステム100は、サウス・カロライナ州 グリーンビルのゼネラル・エレクトリック・カンパニィ(General Electric Company)から商業的に入手可能な7HA.03エンジンである。本開示は、1つの特定のGTシステムに限定されず、他のエンジン(例えば、ゼネラル・エレクトリック・カンパニィの他のHA、F、B、LM、GT、TM及びEクラスのエンジンモデル、並びに他社のエンジンモデルを含む)に関しても適用できる。更に、本開示は、特定のターボ機械に限定されるものではなく、例えば、蒸気タービン、ジェットエンジン、圧縮機、ターボファンなどに適用することができる。
【0044】
動作においては、空気が軸流圧縮機102(以下、「圧縮機102」)を流れ、圧縮機ケーシング126に結合された静止ノズル124の間に配置された回転ブレード122の段によって圧縮空気通路120で圧縮される。各段の回転ブレード122は、ロータ112に結合するそれぞれの圧縮機ホイール130に結合される。圧縮空気は、圧縮空気通路120を通じて燃焼器104に供給される。具体的には、圧縮空気は、燃焼領域106と一体の燃料ノズルアセンブリ108に供給される。すなわち、燃料ノズルアセンブリ108は燃焼領域106と流体連通している。また、燃料ノズルアセンブリ108は、燃料源(図示せず)と流体連通しており、燃料及び空気を燃焼領域106に流す。燃焼器104は燃料に点火し燃焼させる。燃焼器104は、ガス流の熱エネルギーが機械的な回転エネルギーに変換されるタービン110と流体連通している。タービン110は、ロータ112に回転可能に結合され、ロータ112を駆動する。圧縮機102も、圧縮機ホイール130を介してロータ112に回転可能に結合されている。図示の実施形態では、複数の燃焼器104と燃料ノズルアセンブリ108がある。
【0045】
タービン110は、GTシステム100の静止ケーシング142に結合されたノズル又はベーンの列140を含み、ベーンの列140は回転ブレードの列144に軸方向に隣接している。ノズル又はベーン146は、半径方向外側のプラットフォーム148及び半径方向内側のプラットフォーム150によってタービン110に保持される。タービン110のブレードの各列又は各段144は、ロータ112に結合された回転ブレード152であって、ロータと共に回転する回転ブレード152を含んでいる。回転ブレード152は、(ロータ112に結合されたブレードのルート部における)半径方向内側のプラットフォーム154と、半径方向外側の先端部156とを含むことができる。
【0046】
軸流圧縮機102用の圧縮機ホイール130は、ロータ112に結合するホイール本体160であって、複数の回転ブレード122を回転可能に取り付けるためのホイール本体160を含んでいる。ホイール本体160は、ロータ112に回転可能に結合する構造であって、ロータ112の選択された軸方向位置において回転ブレード122をロータ112に結合するための既知の又は将来的に開発される任意の構造(例えば、ブレードのダボテールとホイール本体160の嵌合スロット)を含むことができる。圧縮機102の各ブレード段は、特定のサイズ、形状、長さの回転ブレード122を取り付けるためのそれぞれのホイール本体160を有することができる。回転ブレード122の各段は、圧縮空気通路120の空気流を圧縮するために、それぞれのホイール本体160に結合されている。圧縮機102の各段は、下流側のブレード段の回転ブレード122に空気を導くために、それぞれの上流側及び下流側のノズル段を含むこともできる。ノズル124は静止しており、圧縮機ケーシング126に取り付けられている。図示された非限定的な例では、圧縮機102は、10個のブレード段及び10個のノズル段を含んでいる。
【0047】
空気は、燃焼器104とは別の用途で(例えば、タービン110(
図1)の部品の冷却のために)、圧縮空気流162から抽出することができる。抽出された空気の供給源は、圧縮機102内の特定の軸方向位置における空気の特性(例えば、空気圧、流量など)に基づいて選択することができる。空気抽出が行われる場合、ホイール本体160は、ホイール本体160に結合された抽気インペラ200であって、圧縮空気通路120と流体連通している抽気インペラ200を含むことができる。抽気インペラ200は、圧縮空気通路120からロータ112の軸(すなわち、ターボ機械及び/又は抽気インペラの回転軸A)に向かって半径方向内側に空気を引き込み、次いで、空気が軸方向通路172を流れてタービン110に向かうように軸方向に導く。軸方向通路172は、軸流圧縮機102の内側部分であり、ロータ112に対して空気を概ね軸方向に向ける任意の形態を有することができる。当該技術分野で理解されるように、軸方向通路172は、ロータ112の中心から半径方向外側の異なる位置に空気を送るために、軸方向通路172の長さに沿って、様々な直径の大きい部分174を有することができる。直径の大きい部分174は、ロータ112の内側に存在することができる。抽気インペラ200は、どの段のどのホイール本体160にも配置することができる。利用される特定のホイール本体160及び段は、例えば、圧縮空気通路120から所望の空気流が供給されるように選択することができる。より詳細には、使用される特定のホイール本体160及び段は、圧縮空気通路120内のその位置における空気流又は軸流圧縮機102の特性に応じて選択することができる。例えば、ホイール本体160を、空気圧、流量、温度、又は軸流圧縮機102の抽気目的で利用可能な空間を有する領域に基づいて選択することができる。
【0048】
図2は、本開示の実施形態による、抽気インペラ200(以下、「インペラ200」)の軸方向端面図であり、
図3は、インペラ200の端面斜視図である。
図4は、本開示の実施形態による、インペラ200の中心における流出口ハブの拡大斜視図である。インペラ200は、回転軸Aと回転軸Aに対して(概ね)垂直な表面204とを有する本体202を含むことができる。本明細書で記載されるように、表面204とは反対側の面206(
図5)は、圧縮機ホイール130(
図1)のホイール本体160に結合することができる。特定の実施形態では、本体202は円形であるが、円形から多少の変動があってもよい。回転軸Aは、ターボ機械100(
図1)のロータ112(
図1)の回転軸と同軸とすることができる。本明細書で更に説明されるように、本体202の表面204は、平坦な部分208とドーム状部分212とを含むことができる。ドーム状部分212は、回転軸Aを取り囲んでおり、平坦な部分208よりも軸方向に徐々に遠くに離れるように、すなわちタービン110(
図1)に向かうように、広がっている。
【0049】
インペラ200は、圧縮空気通路120から半径方向内側に空気を引き込み、従来のインペラと比較して渦笛を減少させて空気が軸方向に導かれて軸方向通路172(
図1)を流れるように構成された複数のベーンを含むことができる。様々なベーンは、表面204から軸方向に、すなわちタービン110(
図1)に向かって延在している。インペラ200は、表面204に配置された細長いS字形の複数の第1のベーン210を含んでいる。本明細書において、「細長いS字形状」は、第1のベーン210が、互いに反対方向を向く接続された凹面を有するが、例えば、ここに印刷されるように、均等にバランスのとれた「S字形状」に比べて長くなるように配置されていることを示している。更に、凹面は同じ曲率半径を有していない。例えば、各第1のベーン210は、
図2及び
図4の選択された第1のベーン210に対して符号が付されているように、比較的大きな曲率半径を有する第1の凹面216と、比較的小さな曲率半径を有する第2の凹面218であって、第1の凹面216に接続された第2の凹面218とを含むことができる。第1のベーン210は、本体202の外側流入口縁部220から、表面204において回転軸Aが存在する中央部分に配置された流出口ハブ222まで半径方向に延在している。各第1のベーン210の半径方向内側端部224は、回転軸Aに対して垂直な方向で流出口ハブ222に接続される。言い換えれば、第1のベーン210の半径方向内側端部224を延長していくことを仮定すると(すなわち、流出口ハブ222の対向する側の構造を取り除くことを考える)、これらの端部は回転軸Aと交差する。したがって、第1のベーン210は、ベーン210によって案内された空気流を回転軸Aに直接導いていく。
【0050】
流出口ハブ222は、表面204において回転軸Aが存在する中央部分に配置されており、複数の先細りの部分を含む星形の形状を有している。星形の各先細りの部分は、複数の第1のベーン210のそれぞれの第1のベーン210の半径方向内側端部224に結合されている。より詳細には、第1のベーン210の半径方向内側端部224の第2の凹面218により、流出口ハブ222は、わずかに曲がった星形部分を有し複数の先細りの部分を含む星形の形状を有する。曲がった星形部分は、それぞれの第1のベーン210の半径方向内側端部224から、回転軸Aに近づくにつれて広がっていき、星形の流出口ハブ222を形成する。流出口ハブ222は、流出口ハブ222に結合された第1のベーン210と同じ数の先細りの部分を有している。
図2~
図4に示す例では、流出口ハブ222は、5つの先細りの部分を有しており、各第1のベーン210に対して1つの先細りの部分がある。本明細書に記載されるように、流出口ハブ222は、別の数の第1のベーン210に結合していてもよい(例えば、
図7を参照)。いずれにしても、流出口ハブ222は、空気流を軸方向に導き、軸方向通路172(
図1)に流入するようにする。
【0051】
また、インペラ200は、表面204に配置された複数の第2のベーン230を含んでいる。複数の第2のベーン230のうちの少なくとも1つの第2のベーンは、隣接する第1のベーン210の間に存在している。例えば、
図2の1つの区域に示されているように、第2のベーン230A、230Bは、隣接する第1のベーン210A、210Bの間に存在している。特定の実施形態では、
図2~
図4に示すように、第2のベーン230は、隣接する第1のベーン210の間において表面204に配置された第4のベーン230A及び第5のベーン230Bの2つのベーンを含むことができる。第2のベーン230は、第1のベーン210よりも短い。
【0052】
また、インペラ200は、任意の隣接する第2のベーン230の間において、及び隣接する第1のベーン210と第2のベーン230との間において、表面204に配置された複数の第3のベーン240を含んでいる。
図2~
図3に示す例では、3つの第3のベーン240A~240Cが、隣接する第1のベーン210A及び210Bのペアの間に設けられている。より詳細には、
図2及び
図3の各図において1つの区域に示されているように、1つの第3のベーン240Aが第1のベーン210Aと第2のベーン230Aとの間に存在し、1つの第3のベーン240Bが第2のベーン230Aと230Bとの間に存在し、1つの第3のベーン240Cが第1のベーン210Bと第2のベーン230Bとの間に存在している。
図2~
図3に示すように、説明されたベーン210、230、240のパターンは、本体202を一回りして5回繰り返されている。
【0053】
第1のベーン210、第2のベーン230及び第3のベーン240の半径方向外側端部は、すべて、本体202の外側流入口縁部220で終端している。したがって、ベーン210、230、240の半径方向外側端部は、外側流入口縁部220(すなわち、表面204の半径方向外側縁部)の半径方向位置が同じである。
図2~
図3に示すように、第1のベーン210、第2のベーン230、及び第3のベーン240の半径方向外側端部は、例えば、圧縮空気通路120からインペラ200内に空気を確実に均等に引き込むために、本体202の外側流入口縁部220において周方向に等距離の間隔を空けて配置されている。
【0054】
第1、第2及び第3のベーン210、230、240の半径方向内側端部は、流出口ハブ222及びドーム状部分212と共同して、渦笛を低減するために、従来のインペラと比較して、円周方向又は接線方向のパラメータを少なくして、軸方向通路172に沿う軸方向に空気流を導くように構成されている。第2のベーン230は、第3のベーン240よりも半径方向に長く、外側流入口縁部220からドーム状部分212の領域まで延在している。対照的に、第3のベーン240は、外側流入口縁部220から、ドーム状部分212の半径方向外側縁部又は移行線244において表面204の平坦な部分208で終端する半径方向内側端部242まで延在している。すなわち、第3のベーン240の半径方向内側端部242は、本体202の表面204の平坦な部分208とドーム状部分212との間の移行線244に位置する。より詳細には、第2の(第4の)ベーン230Aは、回転軸Aから第1の半径方向距離R1だけ離れた半径方向内側端部234を有し、第2の(第5の)ベーン230Bは、回転軸Aから第2の半径方向距離R2だけ離れた半径方向内側端部236を有している。対照的に、各第3のベーン240は、回転軸Aから第3の半径方向距離R3だけ離れた半径方向内側端部242を有している。特定の実施形態では、
図2~4に示すように、第1、第2及び第3の半径方向距離R1、R2、R3はすべて異なっており、第1及び第2の半径方向距離R1、R2は第3の半径方向距離R3よりも小さい。一部の実施形態では、
図3に示すように、半径方向距離R1と半径方向距離R2は異なっている。他の実施形態では、
図9に示すように、半径方向距離R1と半径方向距離R2は同じであってもよい。
【0055】
更に、ドーム状部分212に関して、
図5は、
図2のビュー線5-5に沿うインペラ200の断面図を示し、ドーム状部分212の拡大断面図を含んでいる。
図6は、インペラ200の半径方向外側領域における外側流入口縁部220の拡大斜視図を示している。本体202の表面204は平坦な部分208を含んでおり、平坦な部分208は円形とすることができ、ドーム状部分212を囲んでいる。ドーム状部分212の半径方向外側縁部(移行線)244は、ドーム状部分212が平坦な部分208と接する箇所、すなわち円形の移行線において画定される。
図2~
図4に示すように、ドーム状部分212は、回転軸Aを取り囲んでおり、流出口ハブ222に近づくにつれて、平坦な部分208よりも軸方向に徐々に遠くに離れるように(すなわち、
図1ではタービン110に向かって、
図5では
図5が示されているページの右側に向かうように)広がっている。このようにして、空気が流出口ハブ222に向かって半径方向内側に流れるにつれて、ドーム状部分212は、流れを軸方向に導いて軸方向通路172に向かうようにする。
【0056】
図5にも示されるように、第1のベーン210、第2のベーン230及び第3のベーン240の軸方向遠位端260は、同一平面上にある。すなわち、全てのベーン210、230、240は、それらの軸方向遠位端260が同一平面内に存在するようにそれぞれの軸方向範囲まで延在する。しかしながら、ドーム状部分212によって、第1のベーン210の(流出口ハブ222に隣接する)半径方向内側端部224(
図2~
図4)及び第2のベーン230の半径方向内側端部234、236(
図2~
図4)は、それぞれ、第1のベーン210及び第2のベーン230の(外側流入口縁部220における)半径方向外側端部よりも軸方向の長さが短くなる。すなわち、
図5及び
図6で観察されるように、第1のベーン210の流出口ハブ222に隣接する半径方向内側端部224のドーム状部分212の表面204からの軸方向高さH1、及び第2のベーン230A、230Bのそれぞれの半径方向内側端部234、236のドーム状部分212の表面204からの高さH2、H3は、第1のベーン210及び第2のベーン230A~230Bの半径方向外側端部における(すなわち、本体202の外側流入口縁部220における)高さH4よりも短い。本体202の外側流入口縁部220におけるベーン210、230の高さH4は、同じにすることができる。
【0057】
図2に示すように、第2のベーン230の半径方向内側端部234、236及び第3のベーン240の半径方向内側端部242は、空気流を、回転軸Aの接線方向(すなわち、回転軸Aに直接向かわない方向)に向ける。この目的のために、第2のベーン230は、本体202の半径RD1に対して28°~32°の範囲の転向角βを有することができ、第3のベーン240は、本体202の半径RD2に対して10°~14°の範囲の流出角(flow exit angle)γを有することができる。所定のベーン230、240の転向角は、所定のベーンの半径方向内側端部と半径方向外側端部との両方を通る直線(
図2参照)が、所定のベーンの半径方向内側端部と交差する本体202のそれぞれの半径(例えば、RD1、RD2)と交差する角度によって特定することができる。半径RD1は、それぞれの第2のベーン230A、230Bの半径方向内側端部234又は236と交差し(半径方向内側端部234と交差する様子は図示されている)、半径RD2は、第3のベーン240の半径方向内側端部242と交差する。
【0058】
図1及び
図5に示されるように、本体202は、本体202を軸流圧縮機102の圧縮機ホイール130に結合するように構成された既知の又は将来的に開発される任意のマウント270を含むことができる。本体202の表面204とは反対側の面206は、既知の又は将来的に開発される任意の方法で、マウント270を使用して軸流圧縮機102の圧縮機ホイール130に結合するように構成することができる。
図1に示すように、本体202の外側流入口縁部220は、軸流圧縮機102の圧縮空気通路120と流体連通しており、本体202の中央領域(すなわち、流出口ハブ222の領域又は流出口ハブ222の近くの領域)は、軸流圧縮機102の軸方向通路172と流体連通している。
【0059】
図2~
図4に示す実施形態では、ベーン210、230、240の5つの繰り返し配列が設けられている。この場合、第1のベーン210には5つの第1のベーン210が含まれ、第2のベーン230には10個の第2のベーン230が含まれ(すなわち、2個の第2のベーン230A、230Bが、隣接する第1のベーン210A、210Bのペアの間に存在する)、第3のベーン240には15個の第3のベーン240が含まれる(すなわち、1つの第3のベーン240Bが、隣接する第2のベーン230A、230Bのペアの間に存在し、1つの第3のベーン240Aが、隣接する第1のベーン210Aと第2のベーン230Aとの間に存在し、1つの第3のベーン240Cが、隣接する第1のベーン210Bと第2のベーン230Bとの間に存在する)。
【0060】
ベーンの他の配置も可能である。
図7~
図9は、本開示の他の様々な実施形態によるインペラ200の端面図である。例えば、
図7は、
図2~4と同様の配置で、ベーン210、230、240のセットを4つのみ含むインペラ200の端面図を示す。
図7に示す例では、流出口ハブ222は、4つの先細りを有しており、各第1のベーン210に対して1つの先細りである。この場合、第1のベーン210には4つの第1のベーン210が含まれ、第2のベーン230には8つの第2のベーン230が含まれ(すなわち、2つの第2のベーン230が、隣接する第1のベーン210のペアの間に存在する)、第3のベーン240には12(12)個の第3のベーン240が含まれる(すなわち、1つの第3のベーン240が、隣接する第2のベーン230のペアの間に存在し、1つの第3のベーン240が、隣接する第1のベーン210と第2のベーン230との間に存在し、1つの第3のベーン240が、隣接する第1のベーン210と第2のベーン230との間に存在する)。
【0061】
図8はインペラ200の端面図を示し、インペラ200は、5つの第1のベーン210を含むが、第1のベーン210のペアの間には1つの第2のベーン230しかなく、隣接する第1のベーン210と第2のベーン230との間には1つの第3のベーン240を有している。この場合、第1のベーン210には5つの第1のベーン210が含まれ、第2のベーン230には5つの第2のベーン230が含まれ(すなわち、1つの第2のベーン230が、隣接する第1のベーン210のペアの間に存在する)、第3のベーン240には10個の第3のベーン240が含まれる(すなわち、第3のベーン240が、隣接する第1のベーン210及び第2のベーン230のペアの間に存在する)。
【0062】
図9は、
図2~
図3と同様の構成のインペラ200の端面図を示すが、第2のベーン230A、230Bの半径方向内側端部234、236のそれぞれの回転軸Aからの第1及び第2の距離R1、R2は同じであるが、第3の半径方向R3とは異なっており、第1及び第2の半径方向距離R1、R2は両方とも第3の半径方向距離R3よりも短い。
【0063】
図10は、本開示の他の実施形態によるインペラ200の端面図である。
図11は、
図10のビュー線11-11から見たインペラ200の断面図と拡大断面図とを示す。
図10及び
図11は代替の実施形態を示し、この実施形態では、ドーム状部分212は省略され、平坦な部分208のみが示されている。
図10及び
図11は、
図2のベーンの配置を示しているが、本明細書で説明する任意のベーンの配置を、ドーム状部分212を備えずに使用することができる。
【0064】
図12は、本開示の他の実施形態によるインペラ200の端面図である。より詳細には、
図12は代替の実施形態を示しており、この実施形態では、ドーム状部分212は、先に説明した実施形態よりも本体202の表面204の半径方向外側に更に離れた位置に配置されている。すなわち、ドーム状部分212と平坦な部分208との間の移行線244は、回転軸Aから更に半径方向外側に離れている。また、前の実施形態とは対照的に、第3のベーン240は、外側流入口縁部220から、ドーム状部分212で終端する半径方向内側端部242まで延在している、すなわち、第3のベーン240の半径方向内側端部242は、本体202の表面204の平坦な部分208とドーム状部分212との間の移行線244よりも半径方向内側に存在している。本体202の表面204の平坦な部分208とドーム状部分212との間の移行線244の3つの半径方向位置を図示したが、他の半径方向位置も可能である。例えば、移行線244は、本体202の表面204の、回転軸Aと外側流入口縁部220との間の半径方向範囲の0%~50%の間の任意の位置とすることができる。
図12は、
図2のベーンの配置を示すが、本明細書に記載される任意のベーンの配置は、本体202の表面204の平坦な部分208とドーム状部分212との間の移行線244であって、様々な半径方向位置の移行線244と共に使用することができる。
【0065】
ベーンの特定の配置が図示されているが、本開示の範囲内で様々な代替の配置も可能であることが認識される。本明細書に記載された異なる実施形態は、所望の方法で組み合わせることができる。
【0066】
動作においては、軸流圧縮機102は複数のブレード段を含んでいる。軸流圧縮機102の各段はホイール本体160を含んでおり、ホイール本体160は、複数の回転ブレード122をホイール本体160の円周方向に定める。ロータ112が回転すると、軸流圧縮機102の様々な段のブレード122が空気を圧縮して圧縮空気通路120に送る。インペラ200を含むホイール本体160は、他の目的(例えば、タービン110の部品(タービンの回転ブレード152など)を冷却すること)で使用可能な所望の特性の圧縮空気を有する軸流圧縮機102において、任意の所望の軸方向位置に配置することができる。(図示しないが、複数のホイール130がインペラ200を含むことができることに留意されたい)。インペラ200は、選択されたホイール本体160に結合され、ホイール本体とともに回転する。ベーン210、230、240は、圧縮空気通路120から流出口ハブ222に向かって半径方向内側に圧縮空気を引き込む。圧縮空気は、流出口ハブ222、ベーン210、230、240、及び(設けられている場合は)ドーム状部分212との流れの相互作用によって、軸方向下流に向かって(例えば、タービン110に向かって)軸流圧縮機102内に画定された軸方向通路172に導かれる。抽出された圧縮空気が軸方向通路172に流入すると、従来のインペラから抽出された圧縮空気と比較して、周方向又は接線方向の流れの量が減少する。ベーンの構造には、流出口ハブ222まで(すなわち、回転軸Aまで)半径方向内側に延在する第1のベーン210が含まれている。ベーン210、230、240、ハブ222、及び(設けられている場合は)ドーム状部分212は、全体で、抽出された圧縮空気の流れをインペラ200の中心における回転軸Aに導き、流れがインペラ200から軸方向に流れていく場所で周方向速度を軸方向速度に変換し、軸方向通路172での軸方向速度を大きくする。抽出された圧縮空気は、タービン110に向かって下流に流れ、抽出された圧縮空気は様々な目的のために(タービン110での既知の方法による冷却、又は燃焼器104での燃焼などであるが、これらに限定されることはない)様々な異なる方向に向けられる。
【0067】
本開示の実施形態によって、様々な技術的利点及び商業的利点を得ることができ、その例は本明細書で説明される。前述のように、インペラは、インペラの出口における軸方向通路の空気流の周方向又は接線方向の速度及び旋回を低減し、これにより流れの非定常性が低減される。
【0068】
本明細書及び特許請求の範囲を通じて使用される近似を表す文言は、関連する基本的機能に変化をもたらすことなく、差し支えない程度に変動し得る任意の量的表現を修飾するために適用することができる。したがって、1つの又は複数の用語(「およそ」、「約」、及び「実質的に」など)によって修飾された値は、明記された厳密な値に限定されるものではない。少なくとも一部の例では、近似を表す文言は、値を測定するための機器の精度に対応する場合がある。ここに記載されたこと並びに本明細書及び特許請求の範囲を通して、範囲の限定を組み合わせること及び/又は置き換えることが可能である。文脈又は文言が特に指示しない限り、このような範囲は識別され、それに包含される全ての部分範囲を含む。範囲の特定の値に適用される「約」又は「およそ」は、当該範囲の両端の値に適用され、値を測定する機器の精度に特に依存しない限り、言及された値の+/-10%を示すことができる。
【0069】
特許請求の範囲におけるミーンズプラスファンクション又はステッププラスファンクションの要素すべての、対応する構造、材料、動作、及び均等物は、具体的に請求された他の請求要素と組み合わせてその機能を実施するための、一切の構造、材料、又は動作を包含することを意図している。本開示の記載は、例示及び説明の目的で提示されており、可能な全てのものが含まれていることを意図するものではなく、開示された形態で本開示に限定することを意図するものでもない。当業者には、本開示の範囲及び趣旨から逸脱することなく多くの修正及び変形が明らかである。本開示の原理及び実際の用途を最適に説明し、他の当業者が本開示を理解し、特定の使用に適するような様々な実施形態の様々な修正を考えることができるように、本実施形態が選択され、かつ記載された。
【符号の説明】
【0070】
100 ガスタービンシステム
102 軸流圧縮機
104 燃焼器
106 燃焼領域
108 燃料ノズルアセンブリ
110 タービン
112 シャフト
120 圧縮空気通路
122 回転ブレード
124 静止ノズル
126 圧縮機ケーシング
130 圧縮機ホイール
140 列
142 静止ケーシング
144 列
144 段
146 ベーン
148 プラットフォーム
150 プラットフォーム
152 回転ブレード
154 プラットフォーム
156 先端部
160 ホイール本体
162 圧縮空気流
172 軸方向通路
200 抽気インペラ
202 本体
208 平坦な部分
216 第1の凹面
218 第2の凹面
222 流出口ハブ
230 第2のベーン
240 第3のベーン
244 移行線
260 軸方向遠位端
270 マウント
【外国語明細書】