IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ イーエルシー マネージメント エルエルシーの特許一覧

<>
  • 特開-再利用可能なポンプディスペンサ 図1
  • 特開-再利用可能なポンプディスペンサ 図2
  • 特開-再利用可能なポンプディスペンサ 図3
  • 特開-再利用可能なポンプディスペンサ 図4
  • 特開-再利用可能なポンプディスペンサ 図5
  • 特開-再利用可能なポンプディスペンサ 図6A
  • 特開-再利用可能なポンプディスペンサ 図6B
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024160235
(43)【公開日】2024-11-13
(54)【発明の名称】再利用可能なポンプディスペンサ
(51)【国際特許分類】
   A45D 34/00 20060101AFI20241106BHJP
   B05B 11/00 20230101ALI20241106BHJP
   B05B 11/10 20230101ALI20241106BHJP
   B65D 83/00 20060101ALI20241106BHJP
   A45D 34/04 20060101ALI20241106BHJP
   A45D 44/22 20060101ALI20241106BHJP
【FI】
A45D34/00 510Z
B05B11/00 101E
B05B11/00 103E
B05B11/10 103E
B05B11/10 103H
B05B11/00 103H
B05B11/10 101E
B65D83/00 K
A45D34/04 555
A45D44/22 F
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024113722
(22)【出願日】2024-07-17
(62)【分割の表示】P 2022544726の分割
【原出願日】2021-01-20
(31)【優先権主張番号】16/749,174
(32)【優先日】2020-01-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】513161449
【氏名又は名称】イーエルシー マネージメント エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】110002572
【氏名又は名称】弁理士法人平木国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ブワ、エルベ エフ.
(72)【発明者】
【氏名】ゴルブ、バイロン ジェファーソン
(72)【発明者】
【氏名】ジェイコブ、クリストフ
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ユーザに対して所定量の製品を同時に冷却及び送達するように配置された分注システムを含む再利用可能なポンプディスペンサを提供する。
【解決手段】再利用可能なポンプディスペンサ400は、ユーザに対して製品を同時に分注及び冷却することができる。製品は、所定の、かつ/又はユーザによって所望される量で分注又は投与され得る。製品は、周囲温度から製品適用温度に冷却され得る。冷却回路サブアセンブリは、製品の温度、粘度、及び追加の特性を制御し、それによって、ユーザに適用されるときに製品の最大利益を提供することができる。再利用可能なポンプディスペンサは、製品から微生物を除去し、ユーザの手に保持され得る物理的構造を提供し得る。再利用可能なポンプディスペンサは、容易に交換され、補充され、再利用され得る再利用可能なハウジング1を提供し得る。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
再利用可能なポンプディスペンサであって、
ユーザに対して所定量の製品を同時に冷却及び送達するように配置された分注システムを備える、再利用可能なポンプディスペンサ。
【請求項2】
前記ユーザに対して前記所定量の製品を同時に冷却及び送達することにより、前記所定量の製品及び前記再利用可能なポンプディスペンサから微生物が除去される、請求項1に記載の再利用可能なポンプディスペンサ。
【請求項3】
前記分注システムが、前記ユーザに対する前記所定量の製品の冷却及び送達中に、前記所定量の製品の粘度を制御する、請求項1に記載の再利用可能なポンプディスペンサ。
【請求項4】
前記再利用可能なポンプディスペンサが、前記ユーザの手に保持されるサイズ及び形状である、請求項1に記載の再利用可能なポンプディスペンサ。
【請求項5】
前記所定量の製品が、周囲温度から製品適用温度まで冷却される、請求項1に記載の再利用可能なポンプディスペンサ。
【請求項6】
前記周囲温度が、約摂氏20度~摂氏25度である、請求項5に記載の再利用可能なポンプディスペンサ。
【請求項7】
前記製品適用温度が、約摂氏15度未満である、請求項5に記載の再利用可能なポンプディスペンサ。
【請求項8】
前記分注システムが、
分注ヘッドに近接する分注ポンプを備え、
前記分注ヘッドは、再利用可能なハウジングに取り付けられ、
前記再利用可能なハウジングは、前記再利用可能なポンプディスペンサの動作中に、前記分注ヘッドを静止位置に保持する、請求項1に記載の再利用可能なポンプディスペンサ。
【請求項9】
前記再利用可能なハウジングが、容易に補充、交換、及び再利用されるように配置された収容リザーバを含む、請求項8に記載の再利用可能なポンプディスペンサ。
【請求項10】
前記再利用可能なハウジングの第1のセクションの内側に配置されたプリント回路基板(PCB)を含む冷却回路サブアセンブリを更に備える、請求項8に記載の再利用可能なポンプディスペンサ。
【請求項11】
前記PCBが、中央処理装置(CPU)により制御される発光ダイオード(LED)を含み、前記LEDは、前記再利用可能なポンプディスペンサが前記製品適用温度を提供するときに前記ユーザに注意喚起する、請求項10に記載の再利用可能なポンプディスペンサ。
【請求項12】
前記冷却回路サブアセンブリ内のアルミニウムヒートシンクに近接して配置されたペルチェ素子を更に備える、請求項10に記載の再利用可能なポンプディスペンサ。
【請求項13】
前記再利用可能なハウジングの第2のセクションが、前記第1のセクションに近接し、前記第2のセクションが、前記再利用可能なハウジングの上部からアクセス可能であり、ピストンが、前記第2のセクションに挿入されるか、又は前記第2のセクションから取り外される、ことを更に含む、請求項10に記載の再利用可能なポンプディスペンサ。
【請求項14】
前記再利用可能なハウジングの前記第1のセクション内に収納された電源を更に備える、請求項10に記載の再利用可能なポンプディスペンサ。
【請求項15】
前記電源と前記冷却回路サブアセンブリとの間の電気の流れを交互に遮断及び再確立するように接続された1つ以上の電気スイッチを更に備える、請求項10に記載の再利用可能なポンプディスペンサ。
【請求項16】
前記冷却回路サブアセンブリが、前記電源の出力電圧を監視及び維持する、請求項10に記載の再利用可能なポンプディスペンサ。
【請求項17】
アクチュエータ、導管、銅管を通り、かつ前記分注ヘッドを通って、前記ユーザに対する前記所定量を機械的ポンプに輸送するように配置された全体流路を更に備える、請求項8に記載の再利用可能なポンプディスペンサ。
【請求項18】
前記アクチュエータが、可撓性導管を介した制限なしに、前記再利用可能なポンプディスペンサを上下に移動させる、請求項17に記載の再利用可能なポンプディスペンサ。
【請求項19】
前記PCBから延在するタクタイルスイッチであって、前記再利用可能なポンプのオン位置及びオフ位置を作動させるように配置されている、タクタイルスイッチを更に備える、請求項10に記載の再利用可能なポンプディスペンサ。
【請求項20】
前記再利用可能なハウジングのプラグと組み立てられたエラストマープッシュボタンであって、前記タクタイルスイッチの上に載っている、エラストマープッシュボタンを更に備える、請求項19に記載の再利用可能なポンプディスペンサ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、分注システムに関し、より具体的には、再利用可能なポンプディスペンサに関する。
【背景技術】
【0002】
美容冷却装置は、マッサージと、冷却と、単一の冷却装置を使用して実行することができるが、複数の処理アクション又は美容処理ステップを順次行う必要があり得る他の美容処理能力と、を提供することができる。例えば、ある美容装置は、製品を第1のステップで表面又はユーザの皮膚に適用することができ、第2のステップで表面又はユーザの皮膚を冷却する必要があり得る。更に、美容冷却装置は、単回使用つまり一回切りの使用に限定され得る巨大又は大きな物理的構造を提供することができる。
【発明の概要】
【0003】
本開示の実施形態は、一般に、ユーザに対して所定量の製品を同時に冷却及び送達するように配置された分注システムを含む再利用可能なポンプディスペンサを提供する。再利用可能なポンプディスペンサは、ユーザに対して所定量の製品を同時に冷却及び送達することができ、これにより所定量の製品から微生物を除去することができる。分注システムは、ユーザに対する所定量の製品の冷却及び送達時の所定量の製品の粘度を制御し得る。再利用可能なポンプディスペンサは、ユーザの手に保持されるようにサイズ決定及び成形され得る。更に、所定量の製品は、周囲温度から製品適用温度に冷却され得る。
【0004】
前述の概要は、詳細な説明において以下でより詳細に説明される選択された特徴に対する簡単な導入を提供することのみを意図している。他の技術的特徴は、以下の図面、説明、及び特許請求の範囲から当業者に容易に明らかであり得る。したがって、この概要は、主要であるか、又は特許請求される主題に不可欠であると考えられる特徴を特定、表現、又は強調することを意図するものではない。更に、この概要は、特許請求される主題の範囲を決定する際の助けとして使用されることを意図するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0005】
様々な例示的な実施形態は、限定としてではなく例として示されており、添付の図面の図において、同様の参照番号は、同様の要素を指す。
図1】本開示の一実施形態による、再利用可能なポンプディスペンサを示す。
図2】本開示の一実施形態による、冷却回路を示す。
図3】本開示の一実施形態による、プッシュボタンアセンブリを示す。
図4】本開示の一実施形態による、閉鎖した又は組み立てられた再利用可能なポンプディスペンサの斜視図を示す。
図5】本開示の一実施形態による、プリント回路基板(PCB)を含む再利用可能なポンプディスペンサの内面図を示す。
図6A】本開示の一実施形態による、再利用可能なポンプディスペンサの上面図を示す。
図6B】本開示の一実施形態による、再利用可能なポンプディスペンサの底面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0006】
本開示は、一般に、手持ち式の再利用可能なポンプディスペンサを提供する。ディスペンサは、ディスペンサ内のリザーバからの流体の冷却及び分注を同時に行うことができる。以下の記述では、説明の目的で、開示された実施形態の完全な理解を提供するために、多数の具体的な詳細が記載されている。しかしながら、様々な実施形態がこれらの特定の詳細を伴わずに、又は同等の配置で実施され得ることが当業者には明らかになるであろう。
【0007】
図1は、本開示の一実施形態による、再利用可能なポンプディスペンサ100を示す。再利用可能なポンプディスペンサ100は、リザーバ2を提供し得る手持ち式の再利用可能な冷却ディスペンサであり得る。リザーバ2は、再利用可能なポンプディスペンサ100から取り外し可能であり得、流動性製品を含み得る。製品がリザーバ2から分注されると、再利用可能なポンプディスペンサ100は、流動性製品の一部を冷却し得る。製品がリザーバ2から分注される間、再利用可能なポンプディスペンサ100はパーソナルケア製品を冷却し得ることを理解されたい。リザーバ2は、ハウジング1の上端部30Aに向かって開放端2Aを提供し得、流動性製品で充填され得る。分注ポンプ3は、リザーバ2の上部に設けられるか、又はリザーバ2の上方に載置されてもよく、分注ポンプ3は、開放端2Aを封止することができる。再利用可能なポンプディスペンサ100は、リザーバハウジング1Aを提供し、電源16を収納し得る再利用可能なハウジング1を提供し得る。アクチュエータ5は、ハウジング1の端部に近接して配置され得、分注ポンプ3及びステム30を作動させることができる。再利用可能なハウジング1は、電気ファン14のための複数の溝又はグリッドを提供して、アルミニウムヒートシンク11から熱を排出することができることを理解されたい。プラグ6は、ハウジング1上に溶接されてもよく、プラスチック製であってもよい。エラストマープッシュボタン18及び反射器は、プラグ6と一体化され得ることを理解されたい。プラグ6は、電気ファン14を通過して生成された加熱空気を、再利用可能なハウジング1の周りに提供される複数の溝又はグリッドに吹き付けるのに役立ち得る突出部を提供し得る。ベース9及び底部カバー8は、ハウジング1の底端部30Bに近接して設けられて、冷却回路サブアセンブリ28をハウジング1の中にロック又は閉鎖することができる。バッテリドア7は、再利用可能なハウジング1の第1のセクションへのアクセスを提供することができ、別様であれば分注ヘッド4が組み立てられた構成にないときに、アクセスすることができる。再利用可能なハウジング1の第2のセクションは、再利用可能なハウジング1の上部からアクセス可能であり得る。冷却回路サブアセンブリ28は、可撓性導管13、銅管12、及び分注ヘッド4の組み合わせを提供し得る。更に、冷却回路サブアセンブリ28は、PCB15、アルミニウムヒートシンク11、電気ファン14、ペルチェ素子10、銅管12、電源16、及び金属ストリップ17を含み、接続することができる。溶接コネクタ27は、電気ファン14をPCB15と接続するために提供され得る。
【0008】
図2は、本開示の一実施形態による、冷却回路200を示す。冷却回路サブアセンブリ28(図1)は、アクチュエータ5、可撓性導管13、銅管12、及び分注ヘッド4を提供し得る。冷却回路サブアセンブリ28は、アルミニウムヒートシンク11に近接するペルチェ素子10を提供することができる。ペルチェ素子10は、ペルチェ効果又は冷蔵技術を提供して、再利用可能なポンプディスペンサ100(図1)内の製品を熱制御することができる。
【0009】
図3は、本開示の一実施形態による、プッシュボタンアセンブリ300を示す。プッシュボタンアセンブリ300は、エラストマープッシュボタン18、PCB15、及びタクタイルスイッチ21を提供することができる。プッシュボタン18及び反射器は、プラグ6(図1)と一体化され得る。プッシュボタン18は、ユーザにオン/オフスイッチを提供し得るタクタイルスイッチ21の上に載せることができる。タクタイルスイッチ21は、ユーザ用のオン/オフ位置として指定され得る少なくとも2つの位置を有し得る。オン位置では、電気冷却回路は、閉鎖電気ループを形成し得、オフ位置では、電気冷却回路は、開放され得る。
【0010】
図4は、本開示の一実施形態による、閉鎖した又は組み立てられた再利用可能なポンプディスペンサ400を示す。閉鎖した再利用可能なポンプディスペンサ400は、ハウジング1、及びハウジング1の一部分の内側に嵌合し得るリザーバ又は容器2を提供し得る。底部カバー8は、ハウジング1内の構成要素を固定することができ、分注ヘッド5及びアクチュエータ5は、再利用可能なポンプディスペンサ400の上部を形成し得る。
【0011】
図5は、本開示の一実施形態による、再利用可能なポンプディスペンサ100(図1)内のPCB15の構成要素を含むPCBアセンブリ500を示す。PCB15は、CPU20及び発光ダイオード(light-emitting diode、LED)19を提供し得る。LED19は、CPU20によって制御され得、再利用可能なポンプディスペンサ100が効果的な使用のために正しい温度を提供するときにユーザに注意喚起することができる。PCB15は、バッテリ用の負の接点と、負の金属ストリップ17を介して負のバッテリ電極を接続し得る正の接点とを提供することができる。タクタイルスイッチ21は、再利用可能なポンプディスペンサ100のオン/オフ状態を指示するためにPCB15上に配置され得る。溶接コネクタ22は、ペルチェ素子10の電線をPCB15に差し込むことができる。PCB15は、再利用可能なハウジング1(図1)の内部に金属ねじ26を用いてPCB15を組み立てるための開口部又は穴を提供し得る。PCB15は、一方の端部の電源16に近接して配置され得、ファン14は、反対側の端部のアルミニウムヒートシンク11に近接している。アルミニウムヒートシンク11は、ペルチェ素子10の低温表面と接触して銅管12を提供し得る。
【0012】
図6A及び図6Bは、本開示の一実施形態による、再利用可能なポンプディスペンサ100(図1)の上面図600A及び底面図600Bを示す。上面図600A及び底面図600Bは、ハウジング1のシェル(図1)を描写し得る。シェル又は上面図600A及び底面図600Bは、リザーバ又は容器2(図1及び図4)に収容された製品を断熱することができる材料で作製することができる。
【0013】
リザーバ
リザーバ2は、流動性製品を保持し得、流動性製品で充填され得る開放端2Aを提供し得る。リザーバ2は、再利用可能なハウジング1のリザーバハウジング1Aに挿入され得、リザーバ2は、ハウジング1の一部分とスナップ嵌め又は確実な接続を形成し得る。リザーバ2は取り外し可能であり得、リザーバハウジング1Aに挿入されたときに動きが制限されているか、又は動きがない場合があることを理解されたい。リザーバ2は、剛性、折り畳み可能であり得、かつ/又はピストンを提供し得る。リザーバ2は、剛性であり、プラスチック製であり得ることを理解されたい。リザーバ2及びリザーバハウジング1Aは、円筒形の雄雌接続を形成し得ることも理解されたい。リザーバ2は、任意の材料で作製され得ることを更に理解されたい。リザーバ2及びリザーバハウジング1Aは各々、共に確実な雄雌接続を形成し得る任意の形状を有し得る。リザーバ2は、折り畳み可能であり得、かつ本開示から逸脱することなく、プラスチック、箔、紙、及び/又は他の材料で作製され得ることを理解されたい。リザーバ2は、分注ポンプ3の下に配置され得るか、又は分注ポンプ3に対して載置され得、それによって液密接続を形成する。スナップ式取付具又はねじ山は、リザーバ2を分注ポンプ3に固定することができることを理解されたい。
【0014】
分注ポンプ
分注ポンプ3は、リザーバ2の上に配置され得る。分注ポンプ3は、化粧品又はパーソナルケア分注機構であり得ることを理解されたい。分注ポンプ3は、投与を提供し得る機械的計量ポンプであり得ることも理解されたい。分注ポンプ3は、エアレスポンプであり得ることを更に理解されたい。分注ポンプ3は、ピストンを提供することができるリザーバ2に接続され得、ユーザ作動は、流動性製品を投与するために分注ポンプ3を促すことができる。流動性製品を投与することは、ユーザの作動を必要とし得ることを理解されたい。分注ポンプ3の一部は、リザーバ2の開放端2Aに受容され得る。分注ポンプ3の別の部分は、リザーバ2の開放端2Aの周りに液密シールを形成し得る。分注ポンプ3は、スナップ式取付具、ねじ山、及び/又は他の取り付け機構を利用することによって、リザーバ2で封止され得る。ステム30は、分注ポンプ3から延在してもよく、オリフィスを提供してもよい。流動性製品は、ステム30を通って、オリフィスから流れ又は上昇して出ることができる。ステム30は、アクチュエータ5と通信し得、液密接続又は嵌合を形成し得る。ステム30は、アクチュエータ5の入口開口部との摩擦嵌合を形成し得、分注ポンプ3の作動は、アクチュエータ5を押し下げることによって達成され得ることを理解されたい。アクチュエータ5は、ステム30を下方に移動させ、分注ポンプ3のチャンバ内で流動性製品を加圧することができることも理解されたい。加圧された製品が中を通ってステム30に流れ込むことができるポートは、ステム30のオリフィスを通って、アクチュエータ5の中へ通じ得ることを更に理解されたい。計量投与量ディスペンサが利用され得、本開示から逸脱することなく、分注される製品をより効率的に冷却することができることを理解されたい。エアレスディスペンサが利用され得、そこでエアレスポンプは、ピストンを提供し得る円筒容器と組み合わされ得ることも理解されたい。
【0015】
アクチュエータ5は、分注ポンプ3(図1)を作動させるために提供され得る。アクチュエータ5は、ハウジング1(図1)の上端部30Aに近接して配置されてもよく、アクチュエータ入口からアクチュエータ出口又は出口オリフィスに延在し得るチャネルを提供してもよい。チャネルは、分注ポンプ3から解放された後の流動性製品のルーティング専用であり得る。アクチュエータ5は、ステム30(図1)との液密な流体連通を提供し得る。分注ポンプ3は、本開示から逸脱することなく、ステム30から取り外され得ることを理解されたい。ハウジング1のセクションは、アクチュエータ5がその組み立て位置に配置されていないとき、又はアクチュエータ5が組み立てられた位置に挿入される前に、ハウジング1の上端部30Aからアクセスされ得る。アクチュエータ5は、分注ポンプ3のストロークによって制御され得る距離にわたって上下にスライドし得る。分注ポンプ3は、アクチュエータ5を押し下げることによって作動され得、ステム30を下方に移動させることができる。ステム30の動きは、アクチュエータ5を押し下げることによって実現され得る。ステム30の下方移動は、分注ポンプ3のチャンバ内の流動可能な製品を加圧することができる。ステム30は、加圧された製品が中を通ってステム30に流れ込むことができるポートをステムオリフィスを通って、アクチュエータ5の中へ通じさせ得る。アクチュエータ5は、製品流路を画定し得ることを理解されたい。製品流路は、アクチュエータ入口、アクチュエータチャネル、及びアクチュエータオリフィスを提供し得る。中間チャネルは、製品流路の部分間に画定され得ることも理解されたい。アクチュエータオリフィスは、可撓性導管13を介して、分注ヘッド4によって提供され得る銅管12と連通することができる。加圧された製品は、アクチュエータオリフィスから出て、最終的に分注ヘッド4に入ることができる。
【0016】
分注ヘッド
分注ヘッド4は、再利用可能なハウジング1の上端部30Aに近接して位置し得る。分注ヘッド4は、再利用可能なハウジング1に取り付けられ得、再利用可能なポンプディスペンサ100の通常の動作中に、分注ヘッド4を所定の位置に、又は静止位置に保持することができる。好ましくは、分注ヘッド4は静止したままであり、再利用可能なポンプディスペンサ100の通常の動作中に、かつ/又は再利用可能なポンプディスペンサ100に対して移動しない場合がある。アクチュエータ5が上下に移動すると、分注ヘッド4は移動しない場合があることを理解されたい。任意選択で、分注ヘッド4は、再利用可能なハウジング1から取り外し可能であり得る。分注ヘッド4がその組み立てられた構成に配置される前、又は別様であれば分注ヘッド4がその組み立てられた構成にない場合、再利用可能なハウジング1のセクションは、再利用可能なハウジング1の上端部30Aからアクセス可能であり得る。銅管12は、ペルチェ素子10の低温表面と接触していてもよく、導電性樹脂は、それらの間に配置されていてもよい。加圧された製品を移動アクチュエータ5から固定分注ヘッド4に搬送するために、可撓性導管13を提供することができる。可撓性導管13は、アクチュエータ5の出口オリフィスと流体連通することができる第1の端部を提供し得る。可撓性導管13の第1の端部は、アクチュエータ5と共に上下に移動し得る。可撓性導管13は、分注ヘッド4の銅管12と流体連通することができる第2の端部を提供し得る。可撓性導管13の第2の端部は、静止していてもよい。可撓性導管13の端部は、アクチュエータ5の出口オリフィス又は分注ヘッド4の入口に摩擦嵌合を形成し得る。他の接続機構が利用され得ることを理解されたい。アクチュエータ5及び分注ヘッド4は、単一の均一な構成要素の外観を形成するように、互いに近接又は直接隣接していてもよいことも理解されたい。可撓性導管13は、アクチュエータ5と銅管12との間に広がり得る。分注ヘッド4は、アクチュエータ5及び/又は分注ヘッド4の内側に、可撓性導管13が存在し得る空間を提供し得る。
【0017】
導管
導管13は、可撓性であってもよく、所望の角度に曲げることができる。所望の角度は、アクチュエータ5が制限なしに再利用可能なポンプディスペンサ100を上下に移動させることを可能にし得る。導管13は、屈曲する又は曲がるのに十分な強度の材料で作製されてもよいが、一方、導管13内に提供されるルーメンは、著しく制限されない場合がある。導管13は、製品の流れが著しく妨げられるのを防ぐのに十分に屈曲し得る。好ましくは、導管13は、可撓性プラスチック管であり得る。本開示から逸脱することなく、導管13が他の材料で作製され得ることを理解されたい。全体流路は、機械的ポンプ3を通る流路、アクチュエータ5を通る別の流路、導管13、銅管12、及び分注ヘッド4を通る追加の流路によって画定され得る。好ましくは、流路に沿った各接続において、構成要素間の接続部は、流体密である。流体密接続は、流動性製品が全体流路から漏出するのを防止し、製品形態が空気に曝露されるのもまた防止し、それによって流動性製品が乾燥又は水分を失うことを防止し得る。
【0018】
加熱回路
再利用可能なポンプディスペンサ100は、遮断可能な電気冷却回路を提供し得る。遮断可能な電気冷却回路は、電源16と組み合わせて冷却回路サブアセンブリ28、電気スイッチを動作させる手段、及び1つ以上の導電体を提供し得る。1つ以上の導電体は、電源16とPCB15との間に電気を流すことができる。PCB15は、冷却回路サブアセンブリ28によって提供され得るペルチェ素子10に接続され得る。冷却回路サブアセンブリ28は、本開示から逸脱することなく他の要素を含み得ることを理解されたい。電気スイッチが閉じられると、電流が冷熱発生部分に流れることができ、これは、冷熱発生部分を「オン」になっているか又は起動されているとして定義することができる。電気スイッチが開かれると、電流は冷却生成部分に流れることができず、これは、冷熱発生部分を「オフ」になっているか又は停止されているとして定義することができる。再利用可能なポンプディスペンサ100は、本開示から逸脱することなく、追加の回路を提供し得ることを理解されたい。
【0019】
電源
電源16は、再利用可能なポンプディスペンサ100に電流源を提供することができる。好ましくは、電源16は、DC電源であり得る。電源16は、電源16を収容するのに十分な大きさのサイズを提供し得る再利用可能なハウジング1の第1のセクション内に収納され得る。電源16は、少なくとも1つの正端子及び少なくとも1つの負端子を提供することができる。正の端子及び負の端子は、それぞれ求心性回路(電力源又は電流源から離れる方向)の一部と、遠心性回路(電力源又は電流源に向かう方向)と、を形成し得る。電源16の1つ以上の端子は、PCB15上の導電性素子に直接接触してもよく、かつ/又は1本以上の電気リード線が、導電性素子との間に介在してもよい。1本以上の電気リード線は、本開示から逸脱することなく、リード線、ばね、又は別の導電性構成要素であり得ることを理解されたい。冷却回路が起動されるか、又は「オン」であるとき、電源16は、本明細書に記載されるように、流動性製品の温度を低下させるのに足るほど十分なエネルギーを独立して提供し得る。好ましくは、電源16は、典型的な普通サイズ(すなわち、非販促用サイズ)の市販容器の寿命期間にわたり再充電、交換、及び/又は加熱性能を実質的に低下させることなく、再利用可能なポンプディスペンサ100に電力を供給するのに足るほど十分なエネルギーを提供し得る。容器の寿命は、通常又は意図された使用中に容器から表面に可能な限り多くの製品を抽出して適用するためにユーザに必要な時間を指し得ることを理解されたい。
【0020】
好ましい実施形態では、DC電源は、1つ以上のバッテリを提供し得る。より好ましくは、DC電源は、バッテリを1つだけ提供し得る。本開示から逸脱することなく、任意の数量のバッテリが提供され得ることを理解されたい。いくつかのタイプのバッテリを利用して、容器又はパッケージの寿命にわたって必要な量の電力を送達することができ、所望の性能レベルを達成することができる。バッテリタイプの例としては、亜鉛-炭素(又は標準炭素)、アルカリ、リチウム、ニッケル-カドミウム(充電式)、ニッケル-金属水素化物(充電式)、リチウムイオン、亜鉛-空気、亜鉛-酸化水銀、及び/又は銀-亜鉛化学が挙げられるが、これらに限定されない。フラッシュライト及び煙検出器で使用されるものなどの一般家庭用バッテリは、小さな手持ち式装置にしばしば見られる。これらの一般家庭用バッテリは、典型的には、AA、AAA、C、D、及び9ボルトのバッテリを含む。適切であり得る他のバッテリは、補聴器及び腕時計に一般的に見られる。バッテリは、通常の家庭用廃棄物の流れを介して配置することができる場合が好ましい。したがって、水銀を含むバッテリなど、処理のために正常な家庭用廃棄物の流れから法により分離する必要があるバッテリは、より好ましくない。別の実施形態では、加熱されたディスペンサの電力性能ニーズは、単一の非充電式バッテリによって満たされ得る。例えば、水銀を含有しないリチウム/二酸化マンガン化学は、3ボルトの公称量を提供し得る。単一の非充電式バッテリは、少なくとも1,400ミリアンペア時間(mAh)の容量を提供し得る。バッテリは、本開示から逸脱することなく、1,400~1,800mAhを提供することができる。本開示から逸脱することなく、1,400mAhより多いか又は少ないボルトが公称であり得ることを理解されたい。3ボルトの公称量が約2.5~3.5ボルトであり得ることも理解されたい。本開示から逸脱することなく、3ボルトより多いか又は少ないボルトが公称であり得ることが更に理解されるべきである。所望の又は公称の容量及び電圧を有する市販のバッテリは、3ボルト及び1,500mAhを有するEnergizer(登録商標)123バッテリであり得る。
【0021】
電源16は、交換可能又は充電式であり得ることを理解されたい。例えば、再利用可能なハウジング1は、取り外し可能なドア又はバッテリドア7を有し得る。バッテリドア7は、第1のセクションにおいて電源16へのアクセスを提供し得る。代替的に、又は交換可能であることに加えて、電源16は、充電式であり得るバッテリであり得る。電源16を再利用可能なハウジング1から取り外すことができるか、又は再利用可能なハウジング1の外部に電源16への電気リード線が設けられていてもよいか、のどちらかである。再利用可能なポンプディスペンサ100は、充電台に据えられてもよく、台からの電力は、バッテリに送られ、バッテリ内に保存され得る。これらの特徴は、任意選択的であり得、再利用可能なポンプディスペンサ100における電源16の実装は、様々な要因に依存し得ることを理解されたい。例えば、再利用可能なポンプディスペンサ100が販売及び/又は利用されるグローバルな地理的位置に応じて、バッテリの廃棄は、それぞれの領域の規制によって支配され得る。特に、充電式バッテリの販売、使用、及び廃棄は、非充電式バッテリよりも厳しい制限を受ける場合がある。単一の電源16を有する再利用可能なポンプディスペンサ100は、通常の使用において、更なる流動性製品が分注できなくなるまで、流動性製品を加熱するのに十分な電力を提供するのに十分であり得ることを理解されたい。単一の電源を有する再利用可能なポンプディスペンサ100は、環境の懸念を軽減し得、ユーザに利便性を提供し得ることも理解されたい。
【0022】
再利用可能なハウジング
再利用可能なハウジング1は、冷却ディスペンサと一体化され得、上端部30A及び底端部30Bを含む細長い構造を提供し得る。再利用可能なハウジング1は、ユーザの手によって把持され得る幾何学的形状又は形状を提供し得る。幾何学的形状又は形状は、部分的に中空であり得る構造を提供し得る。再利用可能なハウジング1は、本開示から逸脱することなく、円筒形状、準円筒形、又は別の形状を有し得ることを理解されたい。更に、再利用可能なハウジング1は、第1のセクション及び第2のセクションに分割され得る内部空間を提供し得る。第1のセクションは、PCB15を収容又は収納するのに十分な空間を提供し得る。PCB15は、電源16を含み得、電源16は、1つ以上のバッテリであり得ることを理解されたい。PCB15は、負の金属ストリップ17、ペルチェ素子10、及びペルチェ素子10に接触し得る銅管12、並びに任意の他の支持構造を含み得ることも理解されたい。
【0023】
再利用可能なハウジング1の側面は、バッテリドア7を提供し得る。バッテリドア7が再利用可能なハウジング1から取り外されると、ハウジング1の第1のセクションへのアクセスが得られ得る。バッテリドア7を通して、少なくとも1つのバッテリ又は電源16を、電気冷却回路に挿入するか、又は電気冷却回路から取り外すことができる。タクタイルスイッチ21が提供され得、タクタイルスイッチ21は、オン位置及びオフ位置として指定され得る少なくとも2つの位置を有し得る。オン位置では、電気冷却回路は、閉鎖電気ループを形成し得、オフ位置では、電気冷却回路は、開ループを形成し得る。再利用可能なハウジング1は、リザーバ又は容器2などのように第2のセクションで見ることができる開口部又は窓を有し得る。再利用可能なハウジング1の底端部は、取り外し可能なカバー9を有し得る。取り外し可能なカバー9は、再利用可能なポンプディスペンサ100の通常動作中に取り外し可能なカバー9を所定の位置に保持し得る任意の好適な手段によって再利用可能なハウジング1に取り付けることができ、したがって、再利用可能なハウジング1は、ユーザによって必要に応じて容易に取り外され得る。取り外し可能なカバー9が再利用可能なハウジング1から取り外されると、第2のセクションへのアクセスが得られ得る。リザーバ又は容器2及び機械的ポンプ3は、ピストンを含み得る第2の容器と組み合わせることができる。ピストンは、第2のセクションに挿入されるか、又は第2のセクションから取り外され得る。リザーバ又は容器2及び機械的ポンプ3を組み合わせることは、初期工場アセンブリで実行され得る。この組み合わせは、リザーバ又は容器2の製品を補充することができ、かつ/又は製品を含む新しいリザーバを供給し得る。冷却回路及び分注機構が分離されてもよく、互いに相互作用する必要はない場合があることを理解されたい。再利用可能なポンプディスペンサ100の他の構成要素に影響を与えることなく、設計変更が起こり得ることも理解されたい。例えば、機械的ポンプ3への設計変更は、加熱回路の動作に影響を与えない場合がある。分注機構から冷却回路を分離することは、再利用可能なポンプディスペンサ100の製造及び組み立てに関連する柔軟性、効率、及びコスト削減を提供し得ることを理解されたい。
【0024】
再利用可能なハウジング1の全体的な寸法は、ユーザの片手でディスペンサを保持することを容易にし得、これにより、アクチュエータ5を同じ手のユーザの指によって作動させることができる。例えば、再利用可能なハウジング1は、約10~20センチメートル(cm)の長さ及び約2~5cmの直径を提供することができる。これらの寸法は単なる例示であり、再利用可能なハウジングは、前述の寸法よりも小さい又は大きい長さを有し得ることを理解されたい。ディスペンサは、好ましくは、ユーザによって空中で便利に保持又は持ち上げられ得、ユーザの片手で操作できる手持ち式ディスペンサであることも理解されたい。再利用可能なポンプディスペンサ100の重量及び寸法は、その使用の障害となるものを提供しない場合があることを理解されたい。満杯時つまり最大限で、再利用可能なポンプディスペンサ100は、約1000グラム未満の重量を有し得る。好ましくは、満杯の再利用可能なポンプディスペンサ100は、約500グラム未満、より好ましくは約250グラム未満の重量であり得る。再利用可能なポンプディスペンサ100は、それぞれ、1,000グラムを超える重量を有してもよく、100グラム未満の重量を有してもよいことを理解されたい。より低い重量又は質量の再利用可能なポンプディスペンサ100は、より大きな可搬性及び有用性を提供し得ることも理解されたい。
【0025】
冷却回路サブアセンブリ
冷却回路サブアセンブリ28は、PCB15、アルミニウムヒートシンク11、電気ファン14、ペルチェ素子10、銅管12、電源16、及び金属ストリップ17を提供することができる。PCB15は、再利用可能なハウジング1の第1のセクションの内側に配置され得る。PCB15は、再利用可能なハウジング1に対して実質的に動くことができないハウジングを提供し得、再利用可能なハウジング1の第1のセクションの内部と同様に成形され得る。PCB15は、再利用可能なハウジング1の内部に金属ねじ26を用いてPCB15を組み立てるための開口部又は穴を提供し得る。再利用可能なハウジング1は、金属ねじ26を受容し、PCB15を所望の位置にロックすることができる機構又は構造を提供することができる。PCB15を所望の場所に固定し、PCB15の望ましくない動きを防止することは、他のハードウェア又は固定機構を利用することによって達成され得ることを理解されたい。
【0026】
PCB15は、再利用可能なポンプディスペンサ100の通常の使用又は予想される使用の状態で非導電性であり得る基板を提供することができる。基板は、エポキシ樹脂、ガラスエポキシ、ベークライト、又は熱硬化性フェノールホルムアルデヒド樹脂、及び/又はグラスファイバーが挙げられるがこれらに限定されない材料で作製され得る。基板は、約0.25~5.0ミリメートル(mm)、好ましくは0.5~3mm、より好ましくは約0.75~1.5mmの範囲の厚さを提供し得る。基板の一方又は両方の側面部分は、銅の層で覆われ得る。例えば、銅の層は、約35μmの厚さであり得る。銅層は、本開示から逸脱することなく、35μm未満又は35μmを超える厚さを有し得ることを理解されたい。基板は、1つ以上の発熱部分、電子部品、及び/又は導電性素子を支持し得る。PCB15によって支持される導電性素子の中で、電気リード及び/又は端子は、PCB15をバッテリ16に接続するのに効果的であり得る。PCB15は、好ましいが限定的ではない実施形態において様々な素子をサポートし得ることを理解されたい。PCB15は、PCB15ハウジング及び再利用可能なハウジング1の製造及び組み立ての容易さを提供し得る任意の形状又は寸法を提供し得、PCB15が電流源から延在することを確実にし得る。PCB15を電流源に延伸するのに必要な長さは、再利用可能な電力ディスペンサ100の全長及び設計に依存し得る。
【0027】
中央処理ユニット(CPU)マイクロプロセッサは、再利用可能なポンプディスペンサ100をプログラムするために利用され得、時間、温度制御、及び他の特徴の関数としての冷却を含むがこれらに限定されないプログラムを提供し得る。好ましいCPUは、128Bのメモリを有するTexas Instruments(登録商標)Mixed Signal Microcontroller MSP430G2210であり得る。RT1又はNTCサーミスタを利用することができる。好ましくは、NTCサーミスタは、冷却素子に極めて近接していてもよい。NTCサーミスタは、銅管12及びペルチェ素子10の近くの空間に位置し得る。NTCサーミスタは、冷却素子を取り囲む空間の周囲温度のわずかな変動が検出可能であり得る任意の空間に配置され得ることを理解されたい。例えば、冷却発生部分は、約30秒~1分の範囲の期間の後、又は任意の所望の期間後に自動的にオフにすることができる。オーバーヘッドタイマ及び自動停止機能は、任意選択的であってもよく、ユーザが回路をオフにすることができない場合、この機能は、バッテリが電力を失うことを防止することができることを理解されたい。
【0028】
冷却回路サブアセンブリ28は、出力温度を能動的に測定し、所望の温度を満たすようにそれ自体を調整し得るシステムを提供し得る。冷却ディスペンサは、「オン」又は無期限に起動されたままであり得る回路を含み得る。回路は、所望の温度を保持し、過熱しないことができる。更に、回路は、冷却素子の温度を監視し、典型的にはディスペンサによって提供される電力使用量を低減することができる自動停止機能を提供し得る。回路は、電源の出力電圧を監視及び維持するためのシステムを含み得る。例えば、典型的には、バッテリは、3ボルトなどの公称電圧で評価されるが、バッテリごとの変動、及び同じバッテリの使用ごとの変動があり得る。必要に応じて、出力電圧を監視及び調整する任意選択のシステムが含まれ得る。任意選択のシステムは、典型的にはバッテリが供給するよりも低い電圧耐性を維持することができる。任意選択のシステムは、アプリケータ性能の一貫性を改善することができ、バッテリ寿命の予測可能性を改善した。再利用可能な電力ディスペンサ100は商業的に実現可能であり得、従来のディスペンサと比較してより高いレベルの精度及び信頼性を提供し得ることを理解されたい。
【0029】
回路は、電子回路サブアセンブリを形成し得るPCB15を提供し得る。電子回路アセンブリは、再利用可能なハウジング1の第1のセクションに挿入され得る。電子回路アセンブリは、その構造的完全性又は電気的動作のために、再利用可能なハウジング1に依存しなくてもよい。電気回路アセンブリは、コスト削減を提供し、製造中に行われるエラーを低減することができる。したがって、電気回路アセンブリは、有効で商業的に実現可能な審美的に許容可能なバッテリ駆動式、かつ再利用可能な冷却ディスペンサを含むが、これらに限定されない利点を提供し得る。電気回路アセンブリは、従来のアセンブリと比較して、強化された性能、信頼性、及び利便性を更に提供し得る。本明細書に記載されるように、電気回路アセンブリがない場合、電子回路サブアセンブリの作成は、かなり困難で、より高価、かつ信頼性が低くなり得ることを理解されたい。パーソナルケア市場では、本明細書に記載されるように、PCB15を含まない電子回路サブアセンブリを作成することにより、製造コストが法外になり、品質性能が低くなり得る。
【0030】
PCB15は、CPU20(図4)によって制御され得る発光ダイオード(LED)19(図4)を提供し得、再利用可能なポンプディスペンサ100が効果的な使用のための正しい温度を提供するときにユーザに注意喚起することができる。LED19は、ペルチェ素子10が再利用可能なポンプディスペンサ100を作動温度に上昇させるまで点滅することができる。PMMA反射体は、プラグ6又はLED19が載せられている再利用可能なハウジング1のプラスチックプラグを用いて組み立てられ得る。ライトパイプは、ユーザによる再利用可能なポンプディスペンサ100の容易な制御のために、LED19が再利用可能なハウジング1の外側に光を誘導することを可能にし得る。PCB15は、バッテリ用の負の接点と、負の金属ストリップ17を介して負のバッテリ電極を接続し得る正の接点とを提供することができる。タクタイルスイッチ21は、再利用可能なポンプディスペンサ100のオン/オフ状態を指示するために、PCB15上に配置され得る。エラストマープッシュボタン18は、再利用可能なハウジング1のプラグ6と組み立てられ得、ユーザのオン/オフスイッチを提供し得るタクタイルスイッチ21の上に載せることができる。
【0031】
電気スイッチ
再利用可能なポンプディスペンサ100は、オン/オフスイッチであり得る1つ以上の電気スイッチを提供することができる。1つ以上の電気スイッチは、電源16と冷却素子との間の電気の流れを交互に遮断及び再確立することが可能であり得る。1つ以上の電気スイッチのうちの少なくとも1つは、再利用可能なポンプディスペンサ100の外部からアクセス可能であり得るオン/オフスイッチであり得る。1つ以上の電気スイッチのうちの少なくとも1つは、ユーザによって直接的又は間接的に関与され得る。オン/オフスイッチは手動であり得、ユーザがスイッチに直接関与する必要があり得ることを理解されたい。従来のディスペンサは、ユーザがオン/オフスイッチに直接関与する必要がない場合があり、ユーザ制御をより少なく提供し得ることも理解されたい。利用され得るオン/オフスイッチのタイプとしては、タクタイルスイッチトグルスイッチ、ロッカスイッチ、スライダ、ボタン、回転ノブ、タッチ式起動表面、磁気スイッチ、及び光スイッチが挙げられるが、これらに限定されない。冷却素子が複数の冷却出力レベルを提供するとき、マルチ位置スイッチ又はスライダスイッチが利用され得ることを理解されたい。一般に、手動スイッチは、再利用可能なポンプディスペンサ100の外部の周りの場所から直接的又は間接的にアクセス可能性を提供するように配置され得る。再利用可能なポンプディスペンサ100の通常の使用の結果として、冷却素子がオン又はオフにされるときに自動切り替えが行われ得ることを理解されたい。ユーザは、エアレスポンプのアクチュエータを押圧して単回用量の流動性製品を分注する前に、タクタイルスイッチ21を押して、オン位置を作動させることができる。ユーザは、タクタイルスイッチ21を再度押して、オフ位置を作動させることができる。本開示から逸脱することなく、再利用可能なポンプディスペンサ100のために2つ以上のオン/オフスイッチが提供され得ることを理解されたい。第1のスイッチは、上述のような手動スイッチであってもよく、第2のスイッチは、自動スイッチであってもよい。本開示から逸脱することなく、異なるタイプのスイッチが任意の順序で含まれ得ることを理解されたい。また、複数のスイッチが有線であり、自動スイッチをオーバーライドするための三路スイッチとして動作することができることも理解されたい。
【0032】
冷熱発生部分
冷熱発生部分は、ペルチェ素子10、アルミニウムヒートシンク11、電気ファン14、及び銅管12を含み得る。ペルチェ素子10は、ペルチェ効果又は冷蔵技術を提供して、処理及び冷却における信頼性を提供することができることを理解されたい。例えば、電気冷却ボックスは、精度及び信頼性を提供するために、研究、宇宙、及び軍事用途に一般的に利用されるペルチェ装置のタイプである。ペルチェ素子10は、熱電力を容易にし、より具体的にはペルチェ効果を提供することができる。ペルチェ素子10に電流を供給してもよく、低温表面及び高温表面などの2つの表面を提供してもよい。冷却される物体は、低温表面上に配置されてもよく、低温表面の反対側の放熱機構を利用する必要があり得る。
【0033】
製品適用温度は、改善され得る製品の特性又は性質を改善し得る周囲温度よりも低い場合がある製品の温度を指し得ることを理解されたい。例えば、周囲温度は、摂氏20~25度であり得、製品適用温度は、摂氏15度以下、摂氏10度以下、摂氏5度以下、又は周囲温度よりも低い別の温度であり得る。製品の特性又は性質は、ユーザの皮膚、髪への製品の適用、又はその他の動作特性を指し得る。製品の特性又は性質はまた、製品の改善された貯蔵寿命又は粘度の所定の低減を指し得る。閾値温度を超える活性成分の活性化も動作特性であり得ることを理解されたい。製品中の有害な微生物の低減に起因するより長い貯蔵寿命は、改善された製品特性又は性質であり得ることも理解されたい。有害な微生物は、再利用可能なポンプディスペンサ100から所定量の製品の分配及び冷却を同時に行うことによって除去され得ることを更に理解されたい。
【0034】
再利用可能なポンプディスペンサ100は、ユーザの顔、眼、及び/又はユーザの身体の他の部分に適用され得ることを理解されたい。再利用可能なポンプディスペンサ100は、手持ち式であってもよく、約25秒以下で周囲温度から製品適用温度まで、少なくとも約50μLの流動性製品を冷却し得る。再利用可能なポンプディスペンサは、約15秒以下、10秒以下、又は5秒以下で流動性製品を冷却し得ることを理解されたい。本開示から逸脱することなく、流動性製品を冷却するために、約5~25秒より多いか又は少ない時間が必要とされ得ることも理解されたい。好ましくは、再利用可能なポンプディスペンサ100は、少なくとも約100μLの流動性製品、250μLの流動性製品、最も好ましくは少なくとも約500μLの流動性製品を冷却し得る。本開示から逸脱することなく、約50μL~500μLより多いか又は少ない流動性製品を冷却することができることを理解されたい。
【0035】
本明細書に開示される寸法及び値は、列挙される正確な数値に厳密に限定されるものとして理解されるべきではない。代わりに、別段の指定がない限り、かかる各寸法は、列挙された値及びその値を取り囲む機能的に同等の範囲の両方を意味することを意図する。例えば、「40mm」として開示される寸法は、「約40mm」を意味することを意図する。
【0036】
本特許文書で使用される特定の単語及び語句の定義を記載することが有利であり得る。「含む(including)」及び「含む(comprise)」という用語、並びにそれらの派生語は、限定することなく、包含を意味する。「又は」という用語は、包括的であり、及び/又はを意味する。「関連する」及び「それに関連する」という語句、並びにそれらの派生語は、含む(include)、~内に含まれる(be included within)、~と相互接続する(interconnect with)、含む(contain)、~内に含まれる(be contained within)、~に又は~と接続する(connect to or with)、~と通信可能である(be communicable with)、~と協同する(cooperate with)、インターリーブ、並置、~に近接する(be proximate to)、~に又は~と結合される(be bound to or with)、有する、~の特質を有する(have a property of)などを意味し得る。
【0037】
本開示は特定の実施形態及び一般に関連する方法を記載してきたが、これらの実施形態及び方法の、改変及び並べ替えが当業者には明らかであろう。したがって、例示的な実施形態の上記の説明は、本開示を定義又は制約しない。以下の特許請求の範囲によって定義されるように、本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、他の変更、置換、及び回は煙も可能である。
図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
【手続補正書】
【提出日】2024-08-09
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
再利用可能なポンプディスペンサであって、
ユーザに対して所定量の製品を同時に冷却及び送達するように配置された分注システムを備える、再利用可能なポンプディスペンサ。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0037】
本開示は特定の実施形態及び一般に関連する方法を記載してきたが、これらの実施形態及び方法の、改変及び並べ替えが当業者には明らかであろう。したがって、例示的な実施形態の上記の説明は、本開示を定義又は制約しない。以下の特許請求の範囲によって定義されるように、本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、他の変更、置換、及び回は煙も可能である。
本発明は、以下の態様を含む。
[付記1]
再利用可能なポンプディスペンサであって、
ユーザに対して所定量の製品を同時に冷却及び送達するように配置された分注システムを備える、再利用可能なポンプディスペンサ。
[付記2]
前記ユーザに対して前記所定量の製品を同時に冷却及び送達することにより、前記所定量の製品及び前記再利用可能なポンプディスペンサから微生物が除去される、付記1に記載の再利用可能なポンプディスペンサ。
[付記3]
前記分注システムが、前記ユーザに対する前記所定量の製品の冷却及び送達中に、前記所定量の製品の粘度を制御する、付記1に記載の再利用可能なポンプディスペンサ。
[付記4]
前記再利用可能なポンプディスペンサが、前記ユーザの手に保持されるサイズ及び形状である、付記1に記載の再利用可能なポンプディスペンサ。
[付記5]
前記所定量の製品が、周囲温度から製品適用温度まで冷却される、付記1に記載の再利用可能なポンプディスペンサ。
[付記6]
前記周囲温度が、約摂氏20度~摂氏25度である、付記5に記載の再利用可能なポンプディスペンサ。
[付記7]
前記製品適用温度が、約摂氏15度未満である、付記5に記載の再利用可能なポンプディスペンサ。
[付記8]
前記分注システムが、
分注ヘッドに近接する分注ポンプを備え、
前記分注ヘッドは、再利用可能なハウジングに取り付けられ、
前記再利用可能なハウジングは、前記再利用可能なポンプディスペンサの動作中に、前記分注ヘッドを静止位置に保持する、付記1に記載の再利用可能なポンプディスペンサ。
[付記9]
前記再利用可能なハウジングが、容易に補充、交換、及び再利用されるように配置された収容リザーバを含む、付記8に記載の再利用可能なポンプディスペンサ。
[付記10]
前記再利用可能なハウジングの第1のセクションの内側に配置されたプリント回路基板(PCB)を含む冷却回路サブアセンブリを更に備える、付記8に記載の再利用可能なポンプディスペンサ。
[付記11]
前記PCBが、中央処理装置(CPU)により制御される発光ダイオード(LED)を含み、前記LEDは、前記再利用可能なポンプディスペンサが前記製品適用温度を提供するときに前記ユーザに注意喚起する、付記10に記載の再利用可能なポンプディスペンサ。
[付記12]
前記冷却回路サブアセンブリ内のアルミニウムヒートシンクに近接して配置されたペルチェ素子を更に備える、付記10に記載の再利用可能なポンプディスペンサ。
[付記13]
前記再利用可能なハウジングの第2のセクションが、前記第1のセクションに近接し、前記第2のセクションが、前記再利用可能なハウジングの上部からアクセス可能であり、ピストンが、前記第2のセクションに挿入されるか、又は前記第2のセクションから取り外される、ことを更に含む、付記10に記載の再利用可能なポンプディスペンサ。
[付記14]
前記再利用可能なハウジングの前記第1のセクション内に収納された電源を更に備える、付記10に記載の再利用可能なポンプディスペンサ。
[付記15]
前記電源と前記冷却回路サブアセンブリとの間の電気の流れを交互に遮断及び再確立するように接続された1つ以上の電気スイッチを更に備える、付記10に記載の再利用可能なポンプディスペンサ。
[付記16]
前記冷却回路サブアセンブリが、前記電源の出力電圧を監視及び維持する、付記10に記載の再利用可能なポンプディスペンサ。
[付記17]
アクチュエータ、導管、銅管を通り、かつ前記分注ヘッドを通って、前記ユーザに対する前記所定量を機械的ポンプに輸送するように配置された全体流路を更に備える、付記8に記載の再利用可能なポンプディスペンサ。
[付記18]
前記アクチュエータが、可撓性導管を介した制限なしに、前記再利用可能なポンプディスペンサを上下に移動させる、付記17に記載の再利用可能なポンプディスペンサ。
[付記19]
前記PCBから延在するタクタイルスイッチであって、前記再利用可能なポンプのオン位置及びオフ位置を作動させるように配置されている、タクタイルスイッチを更に備える、付記10に記載の再利用可能なポンプディスペンサ。
[付記20]
前記再利用可能なハウジングのプラグと組み立てられたエラストマープッシュボタンであって、前記タクタイルスイッチの上に載っている、エラストマープッシュボタンを更に備える、付記19に記載の再利用可能なポンプディスペンサ。
【外国語明細書】