(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024160238
(43)【公開日】2024-11-13
(54)【発明の名称】システム情報を更新する方法、及びそれを使用するワイヤレス送信/受信ユニット
(51)【国際特許分類】
H04W 52/02 20090101AFI20241106BHJP
H04W 48/08 20090101ALI20241106BHJP
【FI】
H04W52/02
H04W48/08
【審査請求】有
【請求項の数】16
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024114410
(22)【出願日】2024-07-18
(62)【分割の表示】P 2021534661の分割
【原出願日】2019-12-17
(31)【優先権主張番号】62/780,651
(32)【優先日】2018-12-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/886,101
(32)【優先日】2019-08-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
2.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】510030995
【氏名又は名称】インターデイジタル パテント ホールディングス インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100108213
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 豊隆
(72)【発明者】
【氏名】エルコトビー、ハッサン、イー.
(72)【発明者】
【氏名】プラガダ、ラヴィクマール、ヴィ.
(72)【発明者】
【氏名】ハケ、タンビル
(72)【発明者】
【氏名】カブロル、パトリック
(72)【発明者】
【氏名】バラスブラマニアン、アナンサラマン
(72)【発明者】
【氏名】ルドルフ、マリアン
(72)【発明者】
【氏名】ロートン、ウィリアム、イー.
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ワイヤレス送信/受信ユニット(WTRU)によって実行する方法を提供する。
【解決手段】方法は、アクティブ受信機を使用して、WTRUにとって現在有効である第1のシステム情報セットを含むシステム情報を受信することと、システム情報を保存することと、アクティブ受信機を無効化し、かつ、パッシブ受信機を有効化することと、BSSIにおける第1のパラメータと、第1のシステム情報セットにおける第1のパラメータとの間の差が、閾値より大きいか否かを決定することと、その差が、閾値より大きい場合、WTRUにとって現在有効なシステム情報セットとして第2のシステム情報セットを受信するために、アクティブ受信機を再有効化することと、を含む。
【選択図】
図10A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤレス送信/受信ユニット(WTRU)によってシステム情報を更新する方法であって、
アクティブ受信機を使用して、第1のシステム情報セットを含むシステム情報を受信することであって、前記第1のシステム情報セットが、前記WTRUにとって現在有効である、受信することと、
前記システム情報を保存することと、
前記アクティブ受信機を無効化し、及びパッシブ受信機を有効化することと、
前記パッシブ受信機を使用して、システム情報の基本セット(BSSI)を受信することと、
前記BSSIにおける第1のパラメータと、前記第1のシステム情報セットにおける第1のパラメータとの間の差が、閾値より大きいか否かを決定することと、
を含み、
前記差が、前記閾値より大きいという条件で、前記WTRUにとって現在有効なシステム情報セットとして第2のシステム情報セットを受信するために、前記アクティブ受信機を再有効化すること、方法。
【請求項2】
前記差が、前記閾値以下であるという条件で、後方散乱を使用して、第3のシステム情報セットをリクエストすること、又は前記パッシブ受信機を調整して、前記WTRUにとって前記現在有効なシステム情報セットとして前記第3のシステム情報セットを受信すること、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記システム情報が、第4のシステム情報セットをさらに含み、前記差が、前記閾値以下であるという条件で、前記第4のシステム情報セットにおける第1のパラメータが、前記BSSIにおける前記第1のパラメータと合致するか否かを決定すること、
前記第4のシステム情報セットにおける前記第1のパラメータが、前記BSSIにおける前記第1のパラメータと合致するという条件で、前記第1のシステム情報セットにおける情報要素と、前記第4のシステム情報セットにおける情報要素の組み合わせを前記現在有効なシステム情報セットとして使用すること、
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第4のシステム情報セットにおける前記第1のパラメータが、前記BSSIにおける前記第1のパラメータと合致しないという条件で、後方散乱を使用して、第5のシステム情報セットをリクエストすること、又は前記パッシブ受信機を調整して、前記WTRUにとって前記現在有効なシステム情報セットとして前記第5のシステム情報セットを受信すること、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記パッシブ受信機を使用して、前記システム情報の基本セット(BSSI)を受信する前に、前記方法が、第1の条件が満たされたか否かを決定することをさらに含み、
前記第1の条件が満たされたという条件で、前記方法が、前記パッシブ受信機を使用して、前記システム情報の基本セット(BSSI)を受信することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1のパラメータが、システム情報バージョン識別子を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第1のパラメータが、ZEセル識別子又はZEモビリティエリア識別子の少なくとも一方をさらに含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
ワイヤレス送信/受信ユニット(WTRU)によってシステム情報を更新する方法であって、
アクティブ受信機を使用して、複数のシステム情報セットを含むシステム情報を受信することであって、前記複数のシステム情報セットの中の第1のシステム情報セットが、前記WTRUにとって現在有効であり、前記複数のシステム情報セットのそれぞれが、第1のパラメータを含む、受信することと、
前記システム情報を保存することと、
前記アクティブ受信機を無効化し、及びパッシブ受信機を有効化することと、
前記パッシブ受信機を使用して、システム情報の基本セット(BSSI)を受信することと、
前記BSSIにおける第1のパラメータと、前記複数のシステム情報セットにおける各第1のパラメータとの間の差のそれぞれが、閾値より大きいか否かを決定することと、
を含み、
各差が、前記閾値より大きいという条件で、前記WTRUにとって現在有効なシステム情報セットとして更新システム情報セットを受信するために、前記アクティブ受信機を再有効化すること、方法。
【請求項9】
前記パッシブ受信機を使用して、システム情報の基本セット(BSSI)を前記受信することの前に、前記方法が、第1の条件が満たされたか否かを決定することをさらに含み、前記第1の条件が満たされたという条件で、前記方法が、前記パッシブ受信機を使用して、前記システム情報の基本セット(BSSI)を受信することをさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記差の1つが、前記閾値以下であるという条件で、前記複数のシステム情報セットの中の第2のシステム情報セットによって第2の条件が満たされるか否かを決定すること、
前記第2の条件が満たされたという条件で、前記WTRUにとって前記現在有効なシステム情報セットとして前記第2のシステム情報セットを使用すること、及び
前記第2の条件が満たされないという条件で、後方散乱を使用して、前記更新システム情報セットをリクエストすること、又は前記パッシブ受信機を調整して、前記WTRUにとって前記現在有効なシステム情報セットとして前記更新システム情報セットを受信すること、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記第2の条件が、前記複数のシステム情報セットのうちの1つにおける第1のパラメータが、前記BSSIにおける前記第1のパラメータと合致することである、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
システム情報を更新するワイヤレス送信/受信ユニット(WTRU)であって、
第1のシステム情報セットを含むシステム情報を受信するように構成されたアクティブ受信機であって、前記第1のシステム情報セットが、前記WTRUにとって現在有効である、アクティブ受信機と、
前記システム情報を保存するように構成されたメモリと、
システム情報の基本セット(BSSI)を受信するように構成されたパッシブ受信機と、
前記アクティブ受信機が前記システム情報を受信した後に、前記アクティブ受信機を無効化し、及び前記パッシブ受信機を有効化するように構成され、並びに、前記BSSIにおける第1のパラメータと、前記第1のシステム情報セットにおける第1のパラメータとの間の差が、閾値より大きいか否かを決定するように構成されたプロセッサであって、
前記差が、前記閾値より大きいという条件で、前記プロセッサが、前記WTRUにとって現在有効なシステム情報セットとして第2のシステム情報セットを受信するために、前記アクティブ受信機を再有効化するようにさらに構成されている、プロセッサと、
を含む、ワイヤレス送信/受信ユニット(WTRU)。
【請求項13】
前記差が、前記閾値以下であるという条件で、前記プロセッサが、後方散乱を使用して、第3のシステム情報セットをリクエストすること、又は前記パッシブ受信機を調整して、前記WTRUにとって前記現在有効なシステム情報セットとして前記第3のシステム情報セットを受信することを行うようにさらに構成されている、請求項12に記載のWTRU。
【請求項14】
前記システム情報が、第4のシステム情報セットをさらに含み、前記差が、前記閾値以下であるという条件で、前記プロセッサが、前記第4のシステム情報セットにおける第1のパラメータが、前記BSSIにおける前記第1のパラメータと合致するか否かを決定するようにさらに構成され、
前記第4のシステム情報セットにおける前記第1のパラメータが、前記BSSIにおける前記第1のパラメータと合致するという条件で、前記プロセッサが、前記第1のシステム情報セットにおける情報要素と、前記第4のシステム情報セットにおける情報要素の組み合わせを前記現在有効なシステム情報セットとして使用するようにさらに構成されている、請求項12に記載のWTRU。
【請求項15】
前記第4のシステム情報セットにおける前記第1のパラメータが、前記BSSIにおける前記第1のパラメータと合致しないという条件で、前記プロセッサが、後方散乱を使用して、第5のシステム情報セットをリクエストすること、又は前記パッシブ受信機を調整して、前記WTRUにとって前記現在有効なシステム情報セットとして前記第5のシステム情報セットを受信することを行うようにさらに構成されている、請求項14に記載のWTRU。
【請求項16】
前記プロセッサが、前記パッシブ受信機が前記システム情報の基本セット(BSSI)を受信する前に、第1の条件が満たされたか否かを決定するようにさらに構成され、
前記第1の条件が満たされたという条件で、前記パッシブ受信機が、前記システム情報の基本セット(BSSI)を受信する、請求項12に記載のWTRU。
【請求項17】
前記第1のパラメータが、システム情報バージョン識別子を含む、請求項12に記載のWTRU。
【請求項18】
前記第1のパラメータが、ZEセル識別子又はZEモビリティエリア識別子の少なくとも一方をさらに含む、請求項17に記載のWTRU。
【請求項19】
前記第1の条件が、前記パッシブ受信機が、システム情報変更通知又は公衆警報通知を受信することである、請求項16に記載のWTRU。
【請求項20】
前記第1の条件が、前記WTRUがサービングセルの変更を検出すること、又はセル再選択プロシージャを起動することである、請求項16に記載のWTRU。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001] 本出願は、その内容が参照により本明細書に援用される、2018年12月17日に出願された米国仮特許出願第62/780,651号、及び2019年8月13日に出願された米国仮特許出願第62/886,101号の便益を主張するものである。
【背景技術】
【0002】
背景
[0002] パッシブ受信機又はゼロエネルギー(ZE)受信機は、アクティブな電力供給なしに、受信RF波形を処理することができる無線周波数(RF)回路網の一種である。例えば、このようなデバイスは、受信信号を処理するために必要な回路網を走らせるために、受信RF波形からエネルギーを収集し得る。このパッシブ受信機は、電圧増倍器又は整流器、電荷ポンプ、及び信号検出器に必要とされる機能を実装するために、カスケードコンデンサ、ゼロバイアスショットキーダイオード、又は微小電子機械システム(MEMS)などのRFコンポーネントを使用し得る。従って、パッシブ受信機をユーザデバイスで使用すると、電力消費が大幅に削減される。例えば、ユーザデバイスがアイドルモードにある間、ユーザデバイスの電力消費は1mW未満にまで減少され得る。完全な電力消費恩恵を収集するためには、パッシブ受信機を装備したユーザデバイスは、あたかもセルラーメイントランシーバが行うように、セル(再)選択、ページング、ランダムアクセス、システム情報更新、及び公衆警報メッセージなどのセルラーアイドルモード機能性をサポートする必要がある。
【発明の概要】
【0003】
概要
[0003] ワイヤレス送信/受信ユニット(WTRU)によってシステム情報を更新する方法。この方法は、アクティブ受信機を使用して、第1のシステム情報セットを含むシステム情報を受信することであって、第1のシステム情報セットが、WTRUにとって現在有効である、受信することと、システム情報を保存することと、アクティブ受信機を無効化し、及びパッシブ受信機を有効化することと、BSSIにおける第1のパラメータと、第1のシステム情報セットにおける第1のパラメータとの間の差が、閾値より大きいか否かを決定することと、この差が閾値より大きいという条件で、WTRUにとって現在有効なシステム情報セットとして第2のシステム情報セットを受信するために、アクティブ受信機を再有効化することと、を含む。
【0004】
[0004] システム情報を更新するためのワイヤレス送信/受信ユニット(WTRU)。WTRUは、第1のシステム情報セットを含むシステム情報を受信するように構成されたアクティブ受信機であって、第1のシステム情報セットが、WTRUにとって現在有効である、アクティブ受信機と、システム情報を保存するように構成されたメモリと、システム情報の基本セット(BSSI)を受信するように構成されたパッシブ受信機と、アクティブ受信機がシステム情報を受信した後に、アクティブ受信機を無効化し、及びパッシブ受信機を有効化するように構成され、並びに、BSSIにおける第1のパラメータと、第1のシステム情報セットにおける第1のパラメータとの間の差が、閾値より大きいか否かを決定するように構成されたプロセッサであって、上記差が閾値より大きいという条件で、プロセッサが、WTRUにとって現在有効なシステム情報セットとして第2のシステム情報セットを受信するために、アクティブ受信機を再有効化するようにさらに構成される、プロセッサと、を含む。
図面の簡単な説明
[0005] より詳細な理解は、図における同様の参照符号が同様の要素を示す添付の図面と併せて、例として提供される以下の説明から得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【
図1A】[0006]1つ又は複数の開示の実施形態が実装され得る通信システム例を図示するシステム図である。
【
図1B】[0007]ある実施形態による、
図1Aに図示された通信システム内で使用され得るワイヤレス送信/受信ユニット(WTRU)例を図示するシステム図である。
【
図1C】[0008]ある実施形態による、
図1Aに図示された通信システム内で使用され得る無線アクセスネットワーク(RAN)例及びコアネットワーク(CN)例を図示するシステム図である。
【
図1D】[0009]ある実施形態による、
図1Aに図示された通信システム内で使用され得るさらなるRAN例及びさらなるCN例を図示するシステム図である。
【
図2】[0010]ゼロエネルギー(ZE)信号構築例を図示する図である。
【
図3】[0011]電力最適化波形のマルチトーン送信例を図示する図である。
【
図4】[0012]ZE信号構造及びエネルギーハーベスティングプロファイル例を図示する図である。
【
図5】[0013]ZE受信機の状態機械例を図示する図である。
【
図6】[0014]電力及び情報の並列送達例を図示する図である。
【
図7】[0015]送信シグネチャ例を図示する図である。
【
図8】[0016]WTRUが既知のZE参照送信フォーマットを処理する際の検出シーケンス例を図示する図である。
【
図9】[0017]パッシブ受信機を使用したWTRU自律システム情報更新プロシージャ例である。
【
図10A】[0018]本出願のある実施形態による、システム情報を更新する方法を図示する図である。
【
図10B】[0019]本出願のある実施形態による、システム情報を更新する方法を図示する図である。
【
図11A】[0020]本出願のある実施形態による、システム情報を更新する方法を図示する図である。
【
図11B】[0021]本出願のある実施形態による、システム情報を更新する方法を図示する図である。
【
図12】[0022]本出願の別の実施形態による、システム情報を更新する方法を図示する図である。
【
図13】[0023]エリア識別子の分布例、及びモビリティ状況例とのセル関連性を図示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
詳細な説明
[0024]
図1Aは、1つ又は複数の開示の実施形態が実装され得る通信システム例100を図示する図である。通信システム100は、音声、データ、ビデオ、メッセージング、ブロードキャストなどのコンテンツを複数のワイヤレスユーザに提供する多重アクセスシステムでもよい。通信システム100は、ワイヤレス帯域幅を含むシステムリソースの共有によって、複数のワイヤレスユーザが上記のようなコンテンツにアクセスすることを可能にし得る。例えば、通信システム100は、CDMA(code division multiple access)、TDMA(time division multiple access)、FDMA(frequency division multiple access)、OFDMA(orthogonal FDMA)、SC-FDMA(single-carrier FDMA)、ZT-UW-DFT-S-OFDM(zero-tail unique-word discrete Fourier transform Spread OFDM)、UW-OFDM(unique-word OFDM)、リソースブロックフィルタ処理済みOFDM(resource block-filtered OFDM)、FBMC(filter bank multicarrier)、及び同様のものなどの1つ又は複数のチャネルアクセス法を採用し得る。
【0007】
[0025]
図1Aに示すように、通信システム100は、ワイヤレス送信/受信ユニット(WTRU)102a、102b、102c、102d、無線アクセスネットワーク(RAN)104、コアネットワーク(CN)106、公衆交換電話網(PSTN)108、インターネット110、及び他のネットワーク112を含み得るが、開示の実施形態が、任意の数のWTRU、基地局、ネットワーク、及び/又はネットワーク要素を企図することが理解されるだろう。WTRU102a、102b、102c、102dのそれぞれは、ワイヤレス環境で動作及び/又は通信するように構成された任意のタイプのデバイスでもよい。例として、WTRU102a、102b、102c、102d(これらの何れも、局(STA)と呼ばれることがある)は、ワイヤレス信号を送信及び/又は受信するように構成されてもよく、ユーザ機器(UE)、移動局、固定又はモバイル加入者ユニット、サブスクリプションベースのユニット、ページャ、セルラー電話、携帯情報端末(PDA)、スマートフォン、ノート型パソコン、ネットブック、パーソナルコンピュータ、ワイヤレスセンサ、ホットスポット又はMi-Fiデバイス、インターネット・オブ・シングス(IoT)デバイス、ウォッチ又は他のウェアラブル機器、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)、車両、ドローン、医療デバイス及びアプリケーション(例えば、遠隔手術)、産業デバイス及びアプリケーション(例えば、産業及び/又は自動化処理チェーン状況で動作するロボット及び/又は他のワイヤレスデバイス)、家庭用電子デバイス、商業及び/又は産業用ワイヤレスネットワークで動作するデバイス、並びに同様のものを含み得る。WTRU102a、102b、102c、及び102dの何れも、言い換え可能にUEと呼ばれることがある。
【0008】
[0026] 通信システム100は、基地局114a及び/又は基地局114bも含み得る。基地局114a、114bのそれぞれは、CN106、インターネット110、及び/又は他のネットワーク112などの1つ又は複数の通信ネットワークへのアクセスを容易にするために、WTRU102a、102b、102c、102dの少なくとも1つとワイヤレスにインタフェースするように構成された任意のタイプのデバイスでもよい。例として、基地局114a、114bは、ベーストランシーバステーション(BTS)、ノードB、eノードB(eNB)、ホームノードB、ホームeノードB、次世代ノードB、例えば、gノードB(gNB)、新無線(NR)ノードB、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、ワイヤレスルータ、及び同様のものでもよい。基地局114a、114bはそれぞれ、単一の要素として描かれているが、基地局114a、114bが、任意の数の相互接続された基地局及び/又はネットワーク要素を含み得ることが理解されるだろう。
【0009】
[0027] 基地局114aは、RAN104の一部でもよく、RAN104は、他の基地局及び/又は基地局コントローラ(BSC)、無線ネットワークコントローラ(RNC)、中継ノード、及び同様のものなどのネットワーク要素(図示せず)も含み得る。基地局114a及び/又は基地局114bは、セル(図示せず)と呼ばれることがある1つ又は複数のキャリア周波数で、ワイヤレス信号を送信及び/又は受信するように構成されてもよい。これらの周波数は、認可スペクトル、無認可スペクトル、又は認可スペクトル及び無認可スペクトルの組み合わせ内のものでもよい。セルは、比較的固定され得る、又は経時的に変化し得る特定の地理的エリアに対するワイヤレスサービスのカバレッジを提供し得る。セルは、セルセクタにさらに分けられ得る。例えば、基地局114aに関連するセルは、3つのセクタに分けられ得る。従って、一実施形態では、基地局114aは、3つのトランシーバ(すなわち、セルのセクタごとに1つ)を含み得る。ある実施形態では、基地局114aは、多重入出力(MIMO)技術を採用してもよく、セルのセクタごとに複数のトランシーバを利用し得る。例えば、所望の空間方向に信号を送信及び/又は受信するために、ビーム形成が使用され得る。
【0010】
[0028] 基地局114a、114bは、任意の適当なワイヤレス通信リンク(例えば、無線周波数(RF)、マイクロ波、センチメートル波、マイクロメートル波、赤外線(IR)、紫外線(UV)、可視光など)でもよいエアインタフェース116によって、WTRU102a、102b、102c、102dの1つ又は複数と通信し得る。エアインタフェース116は、任意の適当な無線アクセス技術(RAT)を使用して確立され得る。
【0011】
[0029] より具体的には、上述の通り、通信システム100は、多重アクセスシステムでもよく、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC-FDMA、及び同様のものなどの1つ又は複数のチャネルアクセススキームを採用し得る。例えば、RAN104内の基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、広帯域CDMA(WCDMA)を使用してエアインタフェース116を確立し得る、UTRA(Universal Mobile Telecommunications System (UMTS) Terrestrial Radio Access)などの無線技術を実装し得る。WCDMAは、HSPA(High-Speed Packet Access)及び/又はHSPA+(Evolved HSPA)などの通信プロトコルを含み得る。HSPAは、HSDPA(High-Speed Downlink (DL) Packet Access)及び/又はHSUPA(High-Speed Uplink(UL) Packet Access)を含み得る。
【0012】
[0030] ある実施形態では、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、LTE(Long Term Evolution)及び/又はLTE-A(LTE-Advanced)及び/又はLTE-A Pro(LTE-Advanced Pro)を使用してエアインタフェース116を確立し得る、E-UTRA(Evolved UMTS Terrestrial Radio Access)などの無線技術を実装し得る。
【0013】
[0031] ある実施形態では、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、NRを使用してエアインタフェース116を確立し得る、NR無線アクセスなどの無線技術を実装し得る。
【0014】
[0032] ある実施形態では、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、複数の無線アクセス技術を実装し得る。例えば、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、実例として、デュアル接続性(DC)原理を使用して、LTE無線アクセス及びNR無線アクセスを一緒に実装し得る。従って、WTRU102a、102b、102cによって利用されるエアインタフェースは、複数のタイプの無線アクセス技術、及び/又は複数のタイプの基地局(例えば、eNB及びgNB)に送られた/複数のタイプの基地局から送られた送信によって特徴付けられ得る。
【0015】
[0033] 他の実施形態では、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、IEEE802.11(すなわち、WiFi(Wireless Fidelity)、IEEE802.16(すなわち、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access))、CDMA2000、CDMA2000 1X、CDMA2000 EV-DO、暫定規格2000(IS-2000)、暫定規格95(IS-95)、暫定規格856(IS-856)、GSM(Global System for Mobile communications)、EDGE(Enhanced Data rates for GSM Evolution)、GSM EDGE(GERAN)、及び同様のものなどの無線技術を実装し得る。
【0016】
[0034]
図1Aの基地局114bは、例えば、ワイヤレスルータ、ホームノードB、ホームeノードB、又はアクセスポイントでもよく、職場、住居、車両、キャンパス、産業施設、(例えば、ドローンによって使用される)空中回廊、道路、及び同様のものなどの局所的エリアにおけるワイヤレス接続性を容易にするための任意の適当なRATを利用し得る。一実施形態では、基地局114b及びWTRU102c、102dは、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)を確立するために、IEEE802.11などの無線技術を実装し得る。ある実施形態では、基地局114b及びWTRU102c、102dは、ワイヤレスパーソナルエリアネットワーク(WPAN)を確立するために、IEEE802.15などの無線技術を実装し得る。さらに別の実施形態では、基地局114b及びWTRU102c、102dは、ピコセル又はフェムトセルを確立するために、セルラーベースのRAT(例えば、WCDMA、CDMA2000、GSM、LTE、LTE-A、LTE-A Pro、NRなど)を利用し得る。
図1Aに示されるように、基地局114bは、インターネット110への直接接続を有し得る。従って、基地局114bは、CN106を介してインターネット110にアクセスすることを必要とされないことがある。
【0017】
[0035] RAN104は、WTRU102a、102b、102c、102dの1つ又は複数に対して、音声、データ、アプリケーション、及び/又はVoIP(voice over internet protocol)サービスを提供するように構成された任意のタイプのネットワークでもよいCN106と通信し得る。データは、異なるスループット要件、遅延要件、誤差許容要件、信頼性要件、データスループット要件、モビリティ要件、及び同様のものなどのいろいろなサービスの品質(QoS)要件を有し得る。CN106は、コール制御、課金サービス、モバイルロケーションベースのサービス、プリペイドコーリング、インターネット接続性、ビデオ配信などを提供し、及び/又はユーザ認証などの高度なセキュリティ機能を行い得る。
図1Aには示されないが、RAN104及び/又はCN106は、RAN104と同じRAT、又は異なるRATを採用する他のRANと直接的に、又は間接的に通信し得ることが理解されるだろう。例えば、NR無線技術を利用していることがあるRAN104に接続されることに加えて、CN106は、GSM、UMTS、CDMA2000、WiMAX、E-UTRA、又はWiFi無線技術を採用する別のRAN(図示せず)とも通信し得る。
【0018】
[0036] CN106は、PSTN108、インターネット110、及び/又は他のネットワーク112にアクセスするためにWTRU102a、102b、102c、102dのゲートウェイとしての役割も果たし得る。PSTN108は、単純旧式電話サービス(POTS)を提供する回線交換電話網を含み得る。インターネット110は、TCP/IPインターネットプロトコル群内のトランスミッションコントロールプロトコル(TCP)、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)、及び/又はインターネットプロトコル(IP)などの共通の通信プロトコルを使用する、相互接続されたコンピュータネットワーク及びデバイスのグローバルシステムを含み得る。ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有及び/又は運営される有線及び/又はワイヤレス通信ネットワークを含み得る。例えば、ネットワーク112は、RAN104と同じRAT、又は異なるRATを採用し得る1つ又は複数のRANに接続された別のCNを含み得る。
【0019】
[0037] 通信システム100内のWTRU102a、102b、102c、102dの一部又は全ては、マルチモード能力を含み得る(例えば、WTRU102a、102b、102c、102dは、異なる複数のワイヤレスリンクによって、異なる複数のワイヤレスネットワークと通信するための複数のトランシーバを含み得る)。例えば、
図1Aに示されるWTRU102cは、セルラーベースの無線技術を採用し得る基地局114a、及びIEEE802無線技術を採用し得る基地局114bと通信するように構成され得る。
【0020】
[0038]
図1Bは、WTRU例102を図示するシステム図である。
図1Bに示されるように、WTRU102は、数ある中でも、プロセッサ118、トランシーバ120、送信/受信要素122、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、ディスプレイ/タッチパッド128、非リムーバブルメモリ130、リムーバブルメモリ132、電源134、グローバルポジショニングシステム(GPS)チップセット136、及び/又は他の周辺機器138を含み得る。WTRU102が、ある実施形態と一致しつつ、前述の要素の任意のサブコンビネーションを含み得ることが理解されるだろう。
【0021】
[0039] プロセッサ118は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来のプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと関連する1つ又は複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、その他のタイプの集積回路(IC)、状態機械、及び同様のものでもよい。プロセッサ118は、信号コーディング、データ処理、電力制御、入出力処理、及び/又はWTRU102がワイヤレス環境で動作することを可能にするその他の機能性を行い得る。プロセッサ118は、送信/受信要素122に結合され得るトランシーバ120に結合され得る。
図1Bは、プロセッサ118及びトランシーバ120を別個のコンポーネントとして描いているが、プロセッサ118及びトランシーバ120が、電子パッケージ又はチップ内に一緒に統合され得ることが理解されるだろう。
【0022】
[0040] 送信/受信要素122は、エアインタフェース116によって、基地局(例えば、基地局114a)に信号を送信し、又は基地局から信号を受信するように構成され得る。例えば、一実施形態では、送信/受信要素122は、RF信号を送信及び/又は受信するように構成されたアンテナでもよい。ある実施形態では、送信/受信要素122は、例えば、IR、UV、又は可視光信号を送信及び/又は受信するように構成されたエミッタ/検出器でもよい。さらに別の実施形態では、送信/受信要素122は、RF信号及び光信号の両方を送信及び/又は受信するように構成され得る。送信/受信要素122が、ワイヤレス信号の任意の組み合わせを送信及び/又は受信するように構成され得ることが理解されるだろう。
【0023】
[0041] 送信/受信要素122は、単一要素として
図1Bに描かれているが、WTRU102は、任意の数の送信/受信要素122を含み得る。より具体的には、WTRU102は、MIMO技術を採用し得る。従って、一実施形態では、WTRU102は、エアインタフェース116によって、ワイヤレス信号を送信及び受信するための2つ以上の送信/受信要素122(例えば、複数のアンテナ)を含み得る。
【0024】
[0042] トランシーバ120は、送信/受信要素122によって送信される予定の信号を変調し、送信/受信要素122によって受信された信号を復調するように構成され得る。上述の通り、WTRU102は、マルチモード能力を有し得る。従って、トランシーバ120は、WTRU102が、例えば、NR及びIEEE802.11などの複数のRATによって通信することを可能にする複数のトランシーバを含み得る。
【0025】
[0043] WTRU102のプロセッサ118は、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、及び/又はディスプレイ/タッチパッド128(例えば、液晶ディスプレイ(LCD)ディスプレイユニット、又は有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイユニット)に結合されてもよく、及びそれ(ら)からユーザ入力データを受信し得る。また、プロセッサ118は、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、及び/又はディスプレイ/タッチパッド128にユーザデータを出力し得る。加えて、プロセッサ118は、非リムーバブルメモリ130及び/又はリムーバブルメモリ132などの任意のタイプの適当なメモリから情報にアクセスし、並びに、そのような任意のタイプの適当なメモリにデータを保存し得る。非リムーバブルメモリ130は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、ハードディスク、又はその他のタイプのメモリストレージデバイスを含み得る。リムーバブルメモリ132は、加入者識別モジュール(SIM)カード、メモリスティック、セキュアデジタル(SD)メモリカード、及び同様のものを含み得る。他の実施形態では、プロセッサ118は、サーバ又はホームコンピュータ(図示せず)上などのWTRU102上に物理的に位置しないメモリから情報にアクセスし、及びそのメモリ内にデータを保存し得る。
【0026】
[0044] プロセッサ118は、電源134から電力を受け取り、WTRU102内の他のコンポーネントに対して、電力の分配及び/又は制御を行うように構成され得る。電源134は、WTRU102に電力供給するための任意の適当なデバイスでもよい。例えば、電源134は、1つ又は複数の乾電池(例えば、ニッケルカドミウム(NiCd)、ニッケル亜鉛(NiZn)、ニッケル水素(NiMH)、リチウムイオン(Li-ion)など)、太陽電池、燃料電池、及び同様のものを含み得る。
【0027】
[0045] プロセッサ118は、WTRU102の現在のロケーションに関するロケーション情報(例えば、経度及び緯度)を提供するように構成され得るGPSチップセット136にも結合され得る。GPSチップセット136からの情報に加えて、又はその情報に代えて、WTRU102は、基地局(例えば、基地局114a、114b)からエアインタフェース116によってロケーション情報を受信し、及び/又は2つ以上の近くの基地局から受信された信号のタイミングに基づいて、そのロケーションを決定し得る。WTRU102が、ある実施形態と一致しつつ、任意の適当なロケーション決定方法を用いてロケーション情報を獲得し得ることが理解されるだろう。
【0028】
[0046] プロセッサ118はさらに、追加のフィーチャ、機能性、及び/又は有線若しくはワイヤレス接続性を提供する1つ又は複数のソフトウェア及び/又はハードウェアモジュールを含み得る他の周辺機器138に結合され得る。例えば、周辺機器138は、加速度計、eコンパス、衛星トランシーバ、(写真及び/又はビデオ用の)デジタルカメラ、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート、振動デバイス、テレビジョントランシーバ、ハンズフリーヘッドセット、Bluetooth(登録商標)モジュール、周波数変調(FM)無線ユニット、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブラウザ、仮想現実及び/又は拡張現実(VR/AR)デバイス、アクティビティトラッカ、及び同様のものを含み得る。周辺機器138は、1つ又は複数のセンサを含んでもよい。センサは、ジャイロスコープ、加速度計、ホール効果センサ、磁力計、方位センサ、近接センサ、温度センサ、時間センサ、ジオロケーションセンサ、高度計、光センサ、タッチセンサ、磁力計、気圧計、ジェスチャセンサ、生体センサ、湿度センサ、及び同様のものの1つ又は複数でもよい。
【0029】
[0047] WTRU102は、(例えば、(例えば、送信のための)UL及び(例えば、受信のための)DLの両方に関する特定のサブフレームに関連する信号の一部又は全ての送信及び受信が並列及び/又は同時でもよい全二重無線を含み得る。全二重無線は、ハードウェア(例えば、チョーク)又はプロセッサ(例えば、別個のプロセッサ(図示せず)若しくはプロセッサ118)による信号処理のどちらかによって、自己干渉を減らす、及び又は実質的になくすための干渉管理ユニットを含み得る。ある実施形態では、WTRU102は、(例えば、(例えば、送信のための)UL又は(例えば、受信のための)DLのどちらかに関する特定のサブフレームに関連する)信号の一部又は全ての送信及び受信が半二重無線を含み得る。
【0030】
[0048]
図1Cは、ある実施形態による、RAN104及びCN106を図示するシステム図である。上述の通り、RAN104は、エアインタフェース116によって、WTRU102a、102b、102cと通信するために、E-UTRA無線技術を採用し得る。RAN104は、CN106とも通信し得る。
【0031】
[0049] RAN104は、eノードB160a、160b、160cを含み得るが、RAN104が、ある実施形態と一致しつつ、任意の数のeノードBを含み得ることが理解されるだろう。eノードB160a、160b、160cはそれぞれ、エアインタフェース116によってWTRU102a、102b、102cと通信するための1つ又は複数のトランシーバを含み得る。一実施形態では、eノードB160a、160b、160cは、MIMO技術を実装し得る。従って、例えば、eノードB160aは、WTRU102aにワイヤレス信号を送信し、及び/又はWTRU102aからワイヤレス信号を受信するために複数のアンテナを使用し得る。
【0032】
[0050] eノードB160a、160b、160cのそれぞれは、ある特定のセル(図示せず)と関連してもよく、無線リソース管理判断、ハンドオーバ判断、UL及び/又はDLにおけるユーザのスケジューリング、並びに同様のことを取り扱うように構成され得る。
図1Cに示されるように、eノードB160a、160b、160cは、X2インタフェースによって互いに通信し得る。
【0033】
[0051]
図1Cに示されるCN106は、モビリティ管理エンティティ(MME)162、サービングゲートウェイ(SGW)164、及びパケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ(PGW)166を含み得る。前述の要素は、CN106の一部として描かれているが、これらの要素の何れも、CNオペレータ以外のエンティティによって所有及び/又は運営され得ることが理解されるだろう。
【0034】
[0052] MME162は、S1インタフェースによってRAN104内のeノードB162a、162b、162cのそれぞれと接続されてもよく、及び制御ノードとしての役割を果たし得る。例えば、MME162は、WTRU102a、102b、102cのユーザを認証すること、ベアラの有効化/無効化、WTRU102a、102b、102cの初期アタッチ(initial attach)中に特定のサービングゲートウェイを選択すること、及び同様のことを担当し得る。MME162は、RAN104と、GSM及び/又はWCDMAなどの他の無線技術を採用する他のRAN(図示せず)を切り替えるための制御プレーン機能を提供し得る。
【0035】
[0053] SGW164は、S1インタフェースによってRAN104内のeノードB160a、160b、160cのそれぞれと接続され得る。SGW164は、一般に、WTRU102a、102b、102cに対して/WTRU102a、102b、102cから、ユーザデータパケットのルーティング及び転送を行い得る。SGW164は、eノードB間のハンドオーバ中にユーザプレーンをアンカリングすること、DLデータが、WTRU102a、102b、102cに対して利用可能である場合にページングをトリガすること、WTRU102a、102b、102cのコンテキストを管理及び保存すること、並びに同様のことなどの他の機能を行い得る。
【0036】
[0054] SGW164は、WTRU102a、102b、102cと、IP対応デバイスとの間の通信を容易にするために、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供し得るPGW166に接続され得る。
【0037】
[0055] CN106は、他のネットワークとの通信を容易にし得る。例えば、CN106は、WTRU102a、102b、102cと、伝統的な固定電話回線通信デバイスとの間の通信を容易にするために、PSTN108などの回線交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供し得る。例えば、CN106は、CN106とPSTN108との間のインタフェースとしての役割を果たすIPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステム(IMS)サーバ)を含んでもよく、又はそのようなIPゲートウェイと通信し得る。加えて、CN106は、他のサービスプロバイダによって所有及び/又は運営される他の有線及び/又はワイヤレスネットワークを含み得る他のネットワーク112へのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供し得る。
【0038】
[0056] WTRUは、
図1A~1Dではワイヤレス端末として記載されるが、そのような端末が(例えば、一時的又は永久的に)使用し得る、ある代表的実施形態では、有線通信が通信ネットワークとインタフェースすることが企図される。
【0039】
[0057] 代表的実施形態では、他のネットワーク112は、WLANでもよい。
【0040】
[0058] インフラストラクチャ基本サービスセット(BSS)モードのWLANは、BSS用のアクセスポイント(AP)、及びAPに関連する1つ又は複数の局(STA)を有し得る。APは、配信システム(DS)、又はBSS内にトラフィックを運び、及び/又はBSSから外にトラフィックを運ぶ別のタイプの有線/ワイヤレスネットワークに対するアクセス又はインタフェースを有し得る。BSSの外部から送出された、STAへのトラフィックは、APを通って到着し得、及びSTAへと送達され得る。BSSの外部の宛先へとSTAから送出されるトラフィックは、各宛先へと送達されるために、APへと送られ得る。BSS内のSTA間のトラフィックは、APを通して送られることがあり、例えば、ソースSTAは、トラフィックをAPへと送ることができ、及びAPは、トラフィックを宛先STAへと送達することができる。BSS内のSTA間のトラフィックは、ピアツーピアトラフィックと見なされることがあり、及び/又はピアツーピアトラフィックと呼ばれることがある。ピアツーピアトラフィックは、直接リンクセットアップ(DLS)を用いて、ソースSTAと宛先STAとの間で(例えば、直接的にそれらの間で)送られ得る。ある代表的実施形態では、DLSは、802.11e DLS又はTDLS(802.11z tunneled DLS)を使用し得る。IBSS(Independent BSS)モードを使用するWLANは、APを有していないことがあり、IBSS内、又はIBSSを使用するSTA(例えば、STAの全て)が、互いに直接通信し得る。通信のIBSSモードは、本明細書では、時に、通信の「アドホック」モードと呼ばれることがある。
【0041】
[0059] 802.11acインフラストラクチャ動作モード又は類似の動作モードを使用した場合、APは、一次チャネルなどの固定チャネル上でビーコンを送信し得る。一次チャネルは、固定幅(例えば、20MHz幅の帯域幅)でもよく、又は動的に設定された幅でもよい。一次チャネルは、BSSの動作チャネルでもよく、APとの接続を確立するためにSTAによって使用され得る。ある代表的実施形態では、衝突回避を備えたキャリア検知多重アクセス(CSMA/CA)が、例えば、802.11システム内で実装され得る。CSMA/CAでは、APを含むSTA(例えば、あらゆるSTA)が一次チャネルを検知し得る。一次チャネルが、ある特定のSTAによって検知/検出され、及び/又はビジーであると決定される場合、この特定のSTAはバックオフし得る。1つのSTA(例えば、たった1つの局)が、所与のBSS内で任意の所与の時間に送信し得る。
【0042】
[0060] HT(High Throughput)のSTAは、例えば、40MHz幅のチャネルを形成するために、一次20MHzチャネルと、隣接した、又は非隣接の20MHzチャネルの組み合わせを用いて、通信のために40MHz幅のチャネルを使用し得る。
【0043】
[0061] VHT(Very High Throughput)のSTAは、20MHz、40MHz、80MHz、及び/又は160MHz幅のチャネルをサポートし得る。40MHz及び/又は80MHz、チャネルは、連続した複数の20MHzのチャネルを組み合わせることによって形成され得る。160MHzのチャネルは、8つの連続した20MHzのチャネルを組み合わせることによって、又は80+80構成と呼ばれることがある2つの非連続の80MHzのチャネルを組み合わせることによって形成され得る。80+80構成の場合、データは、チャネル符号化後に、データを2つのストリームに分け得るセグメントパーサを通され得る。逆高速フーリエ変換(IFFT)処理、及び時間ドメイン処理が、別個に各ストリームに対して行われ得る。ストリームは、2つの80MHzのチャネル上にマッピングされてもよく、データは、送信STAによって送信され得る。受信STAの受信機では、80+80構成に関する上記の動作が、逆にされてもよく、組み合わせられたデータが、媒体アクセス制御(MAC)に送られ得る。
【0044】
[0062] サブ1GHz動作モードが、802.11af及び802.11ahによってサポートされる。チャネル動作帯域幅及びキャリアは、802.11n及び802.11acで使用されるものと比べて、802.11af及び802.11ahでは減少する。802.11afは、TVホワイトスペース(TVWS)スペクトル中の5MHz、10MHz、及び20MHzの帯域幅をサポートし、802.11ahは、非TVWSスペクトルを使用して、1MHz、2MHz、4MHz、8MHz、及び16MHzの帯域幅をサポートする。代表的実施形態によれば、802.11ahは、マクロカバレッジエリア内のMTCデバイスなどのメータタイプ制御/マシンタイプ通信(MTC)をサポートし得る。MTCデバイスは、ある能力、例えば、ある帯域幅及び/又は有限帯域幅のサポート(例えば、それらに対する唯一のサポート)を含む限定された能力を有し得る。MTCデバイスは、(例えば、非常に長いバッテリ寿命を維持するために)閾値を上回るバッテリ寿命を持つバッテリを含み得る。
【0045】
[0063] 802.11n、802.11ac、802.11af、及び802.11ahなどの複数のチャネル及びチャネル帯域幅をサポートし得るWLANシステムは、一次チャネルと呼ばれ得るチャネルを含む。一次チャネルは、BSS内の全てのSTAによってサポートされる最大の共通動作帯域幅に等しい帯域幅を有し得る。一次チャネルの帯域幅は、BSS内で動作している全てのSTAの中から、最小の帯域幅動作モードをサポートするSTAによって設定及び/又は限定され得る。802.11ahの例では、AP及びBSS内の他のSTAが、2MHz、4MHz、8MHz、16MHz、及び/又は他のチャネル帯域幅動作モードをサポートする場合であっても、一次チャネルは、1MHzモードをサポートする(例えば、それだけをサポートする)STA(例えば、MTCタイプのデバイス)に関して、1MHz幅であり得る。キャリア検知及び/又はネットワーク割り当てベクトル(NAV)の設定は、一次チャネルのステータスに依存し得る。一次チャネルが、例えば、APに送信している(1MHz動作モードのみをサポートする)STAのためにビジーである場合、利用可能な周波数帯域の大部分がアイドル状態のままであっても、利用可能な周波数帯域全てがビジーであると見なされ得る。
【0046】
[0064] 米国では、802.11ahによって使用され得る利用可能な周波数帯域は、902MHz~928MHzである。韓国では、利用可能な周波数帯域は、917.5MHz~923.5MHzである。日本では、利用可能な周波数帯域は、916.5MHz~927.5MHzである。802.11ahに関して利用可能な総帯域幅は、国コードに応じて6MHz~26MHzである。
【0047】
[0065]
図1Dは、ある実施形態による、RAN104及びCN106を図示するシステム図である。上述の通り、RAN104は、エアインタフェース116によってWTRU102a、102b、102cと通信するために、NR無線技術を採用し得る。RAN104は、CN106とも通信し得る。
【0048】
[0066] RAN104は、gNB180a、180b、180cを含み得るが、RAN104が、ある実施形態と一致しつつ、任意の数のgNBを含み得ることが理解されるだろう。gNB180a、180b、180cはそれぞれ、エアインタフェース116によってWTRU102a、102b、102cと通信するための1つ又は複数のトランシーバを含み得る。一実施形態では、gNB180a、180b、180cは、MIMO技術を実装し得る。例えば、gNB180a、108bは、gNB180a、180b、180cに信号を送信し、及び/又はそれらから信号を受信するために、ビーム形成を利用し得る。従って、gNB180aは、例えば、WTRU102aにワイヤレス信号を送信し、及び/又はWTRU102aからワイヤレス信号を受信するために複数のアンテナを使用し得る。ある実施形態では、gNB180a、180b、180cは、キャリアアグリゲーション技術を実装し得る。例えば、gNB180aは、WTRU102aに複数のコンポーネントキャリアを送信し得る(図示せず)。これらのコンポーネントキャリアのサブセットは、無認可スペクトル上に存在し得るが、残りのコンポーネントキャリアは、認可スペクトル上に存在し得る。ある実施形態では、gNB180a、180b、180cは、多地点協調(CoMP:Coordinated Multi-Point)技術を実装し得る。例えば、WTRU102aは、gNB180a及びgNB180b(及び/又はgNB180c)から協調送信を受信し得る。
【0049】
[0067] WTRU102a、102b、102cは、スケーラブルヌメロロジに関連する送信を使用して、gNB180a、180b、180cと通信し得る。例えば、OFDMシンボルスペーシング及び/又はOFDMサブキャリアスペーシングは、異なる送信、異なるセル、及び/又はワイヤレス送信スペクトルの異なる部分ごとに変動し得る。WTRU102a、102b、102cは、(例えば、いろいろな数のOFDMシンボルを包含する、及び/又はいろいろな長さの絶対時間持続する)様々な長さ又はスケーラブルな長さのサブフレーム又は送信時間間隔(TTI)を使用して、gNB180a、180b、180cと通信し得る。
【0050】
[0068] gNB180a、180b、180cは、スタンドアロン構成及び/又は非スタンドアロン構成のWTRU102a、102b、102cと通信するように構成され得る。スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、他のRAN(例えば、eノードB160a、160b、160cなど)にもアクセスすることなく、gNB180a、180b、180cと通信し得る。スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、モビリティアンカーポイントとしてgNB180a、180b、180cのうちの1つ又は複数を利用し得る。スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、無認可帯域内の信号を使用して、gNB180a、180b、180cと通信し得る。非スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、eノードB160a、160b、160cなどの別のRANとも通信/接続しながら、gNB180a、180b、180cと通信/接続し得る。例えば、WTRU102a、102b、102cは、1つ又は複数のgNB180a、180b、180c及び1つ又は複数のeノードB160a、160b、160cと実質的に同時に通信するために、DC原理を実装し得る。非スタンドアロン構成では、eノードB160a、160b、160cは、WTRU102a、102b、102cのためのモビリティアンカーとしての役割を果たすことができ、並びに、gNB180a、180b、180cは、WTRU102a、102b、102cにサービスを提供するための追加のカバレッジ及び/又はスループットを提供し得る。
【0051】
[0069] gNB180a、180b、180cの各々は、ある特定のセル(図示せず)と関連してもよく、無線リソース管理判断、ハンドオーバ判断、UL及び/又はDLにおけるユーザのスケジューリング、ネットワークスライシングのサポート、DC、NRとE-UTRAとの間のインタワーキング、ユーザプレーン機能(UPF)184a、184bに向けたユーザプレーンデータのルーティング、アクセス及びモビリティ管理機能(AMF)182a、182bに向けた制御プレーン情報のルーティング、並びに同様のことを取り扱うように構成され得る。
図1Dに示されるように、gNB180a、180b、180cは、Xnインタフェースによって互いに通信し得る。
【0052】
[0070]
図1Dに示されるCN106は、少なくとも1つのAMF182a、182b、少なくとも1つのUPF184a、184b、少なくとも1つのセッション管理機能(SMF)183a、183b、及び場合によっては、データネットワーク(DN)185a、185bを含み得る。前述の要素が、CN106の一部として描かれているが、これらの要素の何れかが、CNオペレータ以外のエンティティによって所有及び/又は運営され得ることが理解されるだろう。
【0053】
[0071] AMF182a、182bは、N2インタフェースによってRAN104内のgNB180a、180b、180cのうちの1つ又は複数と接続されてもよく、及び制御ノードとしての役割を果たし得る。例えば、AMF182a、182bは、WTRU102a、102b、102cのユーザを認証すること、ネットワークスライシング(例えば、異なる要件を持つ異なるプロトコルデータユニット(PDU)セッションの取り扱い)のサポート、ある特定のSMF183a、183bを選択すること、登録エリアの管理、非アクセス層(NAS)シグナリングの終結、モビリティ管理、及び同様のことを担当し得る。ネットワークスライシングは、利用されたWTRU102a、102b、102cであるサービスのタイプに基づいて、WTRU102a、102b、102cに対するCNサポートをカスタマイズするために、AMF182a、182bによって使用され得る。例えば、異なるネットワークスライスが、URLLC(ultra-reliable low latency)アクセスに依存するサービス、eMBB(enhanced massive mobile broadband)アクセスに依存するサービス、MTCアクセスのサービス、及び同様のものなどの異なる使用事例に対して確立され得る。AMF182a、182bは、RAN104と、LTE、LTE-A、LTE-A Pro、及び/又はWiFiなどの非3GPPアクセス技術などの他の無線技術を採用する他のRAN(図示せず)を切り替えるための制御プレーン機能を提供し得る。
【0054】
[0072] SMF183a、183bは、N11インタフェースによって、CN106内のAMF182a、182bに接続され得る。SMF183a、183bは、N4インタフェースによって、CN106内のUPF184a、184bにも接続され得る。SMF183a、183bは、UPF184a、184bの選択及び制御を行い、UPF184a、184bを通してトラフィックのルーティングを構成し得る。SMF183a、183bは、UEのIPアドレスの管理及び割り当てを行うこと、PDUセッションを管理すること、ポリシーの施行及びQoSを制御すること、DLデータの通知を提供すること、並びに同様のことなどの他の機能を行い得る。PDUセッションのタイプは、IPベースのもの、非IPベースのもの、イーサネットベースのもの、及び同様のものでもよい。
【0055】
[0073] UPF184a、184bは、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にするために、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供し得るN3インタフェースによって、RAN104内のgNB180a、180b、180cのうちの1つ又は複数に接続され得る。UPF184、184bは、パケットのルーティング及び転送を行うこと、ユーザプレーンポリシーを施行すること、マルチホームPDUセッションをサポートすること、ユーザプレーンQoSを取り扱うこと、DLパケットをバッファリングすること、モビリティアンカリングを提供すること、並びに同様のことなどの他の機能を行い得る。
【0056】
[0074] CN106は、他のネットワークとの通信を容易にし得る。例えば、CN106は、CN106とPSTN108との間のインタフェースとしての役割を果たすIPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステム(IMS)サーバ)を含んでもよく、又はそのようなIPゲートウェイと通信し得る。加えて、CN106は、他のサービスプロバイダによって所有及び/又は運営される他の有線及び/又はワイヤレスネットワークを含み得る他のネットワーク112へのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供し得る。一実施形態では、WTRU102a、102b、102cは、UPF184a、184bへのN3インタフェース、及びUPF184a、184bとDN185a、185bとの間のN6インタフェースを用いて、UPF184a、184bを通してローカルDN185a、185bに接続され得る。
【0057】
[0075]
図1A~1D及び
図1A~1Dの対応する記載に照らして、WTRU102a~d、基地局114a~b、eノードB160a~c、MME162、SGW164、PGW166、gNB180a~c、AMF182a~b、UPF184a~b、SMF183a~b、DN185a~b、及び/又は本明細書に記載されるその他の1つ又は複数のデバイスのうちの1つ又は複数に関して本明細書に記載される機能のうちの1つ又は複数又は全てが、1つ又は複数のエミュレーションデバイス(図示せず)によって行われ得る。エミュレーションデバイスは、本明細書に記載される機能のうちの1つ又は複数又は全てをエミュレートするように構成された1つ又は複数のデバイスでもよい。例えば、エミュレーションデバイスは、他のデバイスをテストするため、及び/又はネットワーク及び/又はWTRU機能をシミュレートするために使用され得る。
【0058】
[0076] エミュレーションデバイスは、ラボ環境で、及び/又はオペレータネットワーク環境で他のデバイスの1つ又は複数のテストを実施するように設計され得る。例えば、1つ又は複数のエミュレーションデバイスは、通信ネットワーク内の他のデバイスをテストするために、有線及び/又はワイヤレス通信ネットワークの一部として完全に、又は部分的に実装及び/又は展開されながら、1つ又は複数又は全ての機能を行い得る。1つ又は複数のエミュレーションデバイスは、有線及び/又はワイヤレス通信ネットワークの一部として、一時的に実装/展開されながら、1つ又は複数又は全ての機能を行い得る。エミュレーションデバイスは、テスティングを目的として、別のデバイスに直接結合されてもよく、及び/又は無線によるワイヤレス通信を使用してテスティングを行い得る。
【0059】
[0077] 1つ又は複数のエミュレーションデバイスは、有線及び/又はワイヤレス通信ネットワークの一部として実装/展開されずに、1つ又は複数(全てを含む)の機能を行い得る。例えば、エミュレーションデバイスは、1つ又は複数のコンポーネントのテスティングを実施するために、テスティングラボ及び/又は非展開(例えば、テスティング)有線及び/又はワイヤレス通信ネットワークにおけるテスティング状況で利用され得る。1つ又は複数のエミュレーションデバイスは、テスト機器でもよい。データを送信及び/又は受信するために、直接RF結合及び/又は(例えば、1つ又は複数のアンテナを含み得る)RF回路網によるワイヤレス通信が、エミュレーションデバイスによって使用され得る。
【0060】
[0078] セルラー及びWLANなどの最新のワイヤレス技術では、RFフロントエンドは、通常、パッシブコンポーネントとアクティブコンポーネントの混合である。例えば、パッシブコンポーネントは、Rxアンテナ、Tx/Rx経路スイッチ及びフィルタを含み得る。これらのパッシブコンポーネントは、機能するために必要とされる電力は、あるとしても極めて少ない。一方、アクティブコンポーネントは、機能するために電力を必要とする。例えば、キャリア周波数に調整するための発振器、低雑音増幅器、及びRx経路におけるA/D変換器は、アクティブコンポーネントである。
【0061】
[0079] 過去数年にわたるRFコンポーネント設計における進歩によって、アクティブな電力供給なしに受信デバイスによってアンテナフロントエンドを通して集められた受信RF波形を処理することができるパッシブ受信機などのRF回路網の一種を使用することが可能となった。例えば、このようなデバイスは、信号を処理するために必要な回路網を走らせるために、受信RF波形からエネルギーを収集し得る。これらのパッシブ受信機は、電圧増倍器又は整流器、電荷ポンプ、及び信号検出器に必要とされる機能性を実装するために、カスケードコンデンサ、ゼロバイアスショットキーダイオード、微小電子機械システム(MEMS)、又は同様のものなどのRFコンポーネントを使用し得る。これらのRFコンポーネントを使用して、パッシブ受信機は、アンテナ遠距離場で動作し、大きなリンクバジェットをサポートし得る。これによって、かなりの距離にわたるパッシブ受信機による無線信号の受信が可能となる。
【0062】
[0080] パッシブ受信機は、本出願によるWTRUの一コンポーネントであり、一般的に、パッシブ受信機は、ZEモード又はアイドルモードで稼働する。基本的に、パッシブ受信機は、WTRU内のプロセッサ、及び基地局(例えば、
図1A~1Dに示される基地局114a)からの送信機と共に稼働し得る。パッシブ受信機を適切に機能させるために、5G及びLTEなどのワイヤレス送信状況下での信号送信に関するプロトコル及びソフトウェアが存在すべきである。これらのプロトコル、ソフトウェア、及びハードウェア(パッシブ受信機を含む)の全ては、全体としてZEエアインタフェースと呼ばれることがある。本開示全体を通して、別段の指示のない限り、「パッシブ受信機」、「ZE受信機」、及び「ZEエアインタフェース」という用語は、言い換え可能に使用され得る。
【0063】
[0081] パッシブ受信機とは異なり、低周波数(LF)及び高周波数(HF)帯域の従来のRFID及びNFC技術は、リーダアンテナの近距離場領域で動作し得る。タグ及びリーダアンテナは、キャリア波長のわずかな比率分だけ分離される。従って、通信は、短距離でのみ可能である。近距離場領域では、タグは、リーダ上の送信機と密接に結合される。次いで、タグなどのメイン受信機又はアクティブ受信機は、タグが送信リーダアンテナに示すインピーダンス値を変更することによってリーダによって生成された電磁(EM)場を変調する。低相対インピーダンス負荷と高相対インピーダンス負荷の切り替えを行うことによって、タグは、リーダが次に検出する変化を生じさせる。極超短波(UHF)及びさらにより高い周波数では、タグは、リーダから2つ以上の無線波長離れているため、異なる手法を必要とする。信号を変調するために、後方散乱がタグによって使用される。
【0064】
[0082] アクティブ受信機は、本出願によるWTRUの一コンポーネントであり、一般的に、アクティブ受信機は、アクティブモード又は非ZEモードで稼働する。基本的に、アクティブ受信機は、WTRU内のプロセッサ、及び基地局(例えば、
図1A~1Dに示される基地局114a)からの送信機と共に稼働し得る。アクティブ受信機を適切に機能させるために、5G及びLTEなどのワイヤレス送信状況下での信号送信に関するプロトコル及びソフトウェアが存在すべきである。これらのプロトコル、ソフトウェア、及びハードウェア(アクティブ受信機を含む)の全ては、全体としてUuエアインタフェースと呼ばれることがある。本出願を明瞭に記載するために、本開示全体を通して、別段の指示のない限り、「アクティブ受信機」、「メイン受信機」、及び「Uuエアインタフェース」という用語は、言い換え可能に使用され得る。
【0065】
[0083] パッシブ受信機は、既知のシグネチャ波形に対する相関などの基本信号検出を行うことができ、及び/又はそれらは、Rxアンテナを通して受信機フロントエンドに入るRF波形からエネルギーを蓄積することによって、エネルギーハーベスティングモードの状態にされ得る。小又は中エリアセルラー基地局のリンクバジェット特徴がサポートされ得る。例えば、パッシブ受信機は、次にアクティブRFコンポーネントを使用するメインモデム受信機(又は一次接続性無線(primary connectivity radio))にスタートアップするように促し得るウェイクアップシグナリングの検出に続く、デバイスの内部ウェイクアップ及び信号割り込みをトリガするためのウェイクアップ無線(WUR(wake-up radio))として使用され得る。本明細書では、パッシブ受信機、パッシブトランシーバ、ZE受信機、ZEトランシーバ、ウェイクアップ受信機、ウェイクアップトランシーバ、コンパニオン受信機、コンパニオン無線、及びウェイクアップ無線は、本開示全体を通して言い換え可能に使用され得る。メイン受信機、メイントランシーバ、メインモデム受信機、及びPAR(primary connectivity radio)は、本開示全体を通して言い換え可能に使用され得る。
【0066】
[0084] パッシブ受信機が使用されたときのデバイスの電力消費の減少は、かなりのものである。一般的なセルラー3G、4G、又は5Gのモデムトランシーバは、接続モード(例えば、RRC_CONNECTED)などにおけるアクティブ受信中に受信信号の復調及び処理を行うために、最大で数百mWsを簡単に必要とし得る。電力消費は、デバイス上でアクティブなRFフロントエンドチェーンの数、受信に使用とされるチャネル帯域幅、及び受信データレートと共に拡大縮小する。データの受信又は送信が行われていない状態で、デバイスがRRC_IDLEモードにある場合、(e)DRXなどのセルラー無線節電プロトコルが、受信機が最大でも1秒当たり数回、電源を入れられるだけでよいことを確実にし得る。一般的に、デバイスは、その後、セル(再)選択プロシージャ及びページングチャネルの受信を目的として、サービング及び/又は近傍セルの受信信号強度を測定することなどのタスクを行う。加えて、デバイスは、コヒーレント復調を支援して、自動周波数制御(AFC(automatic frequency control))及びチャネル推定を行う。アイドルモード(例えば、RRC_IDLE)にあるときのデバイスの電力消費は、数mWsのオーダーである。R15 eMTC(enhanced machine-type-communication)、及びNB-IoT(narrowband Internet of Things)では、RRC_IDLEモードにおける帯域内ウェイクアップ信号の処理のためのシーケンス検出回路網も、専用ウェイクアップ受信機又はパッシブ受信機の形態で実装され得る。これによって、デバイスが、アナログ/デジタル(A/D)変換器及びデジタルベースバンドプロセッサのかなりの部分の電源を切ることを可能にする。しかし、低雑音増幅器及び発振器などのRFフロントエンド内の幾つかのアクティブコンポーネントは、依然として使用され得る。パッシブ受信機を用いた場合、アイドルモード(例えば、RRC_IDLE)におけるデバイスの電力消費は、例えば、約1mWにまで減少され得る。
【0067】
[0085] 2G、3G、4G、及び/又は5GのRATの1つ又は組み合わせを実装するWTRUは、RRC_IDLEモード中に、PLMN(public land mobile network)選択、セル選択/再選択、及びロケーション登録プロシージャを行い得る。能力に応じて、一部のデバイスは、RRC_IDLEモードにおいて、手動CSG(closed subscriber group)選択、又はMBMS(multimedia broadcast multicast service)周波数優先順位付けもサポートし得る。5Gデバイスは、RRC_INACTIVE状態におけるRNA(RAN-level notification area)更新及び動作をサポートし得る。
【0068】
[0086] WTRUがオンにされると、WTRUによって、PLMNが選択される。選択されたPLMNに関して、関連する1つ又は複数のRATが設定され得る。セル選択を用いて、WTRUは、選択されたPLMNの適当なセルを探索し、利用可能なサービスを提供するためにそのセルを選び、及びそれの制御チャネルをモニタリングし得る。WTRUは、選ばれたセルの追跡エリアにおいてNAS登録プロシージャを用いて、それの存在を登録し得る。
【0069】
[0087] RRC_IDLE中に、WTRUは、サービング及び/又は近傍セルに対して受信信号強度測定を行う。WTRUが、セル再選択基準に従って、より適当なセルを見つけると、WTRUは、そのセルを再選択し、それにキャンプオンし得る。この新しいセルが、WTRUが登録された少なくとも1つの追跡エリアに属さない場合は、ロケーション登録が行われ得る。また、WTRUは、一定の時間間隔で、より高い優先度のPLMNを探索し、別のPLMNがそれのNASによって選択されている場合は、適当なセルを探索し得る。
【0070】
[0088] WTRUが、登録されたPLMNのカバレッジを失うと、新しいPLMNが自動的に選択されるか、或いは手動選択が行われ得るように、利用可能なPLMNの表示がユーザに与えられる。低、中、又は高モビリティWTRUがセル再選択を行うレートを制御するため、及び選択された追跡エリアがWTRUによって再選択されることを防ぐために、ネットワークが特定のRATに対するセル選択の優先順位付けを行うための様々な制御手段が存在し得る。
【0071】
[0089] WTRUが、RRC_IDLE状態又はRRC_INACTIVE状態において、あるセルにキャンプオンすると、WTRUは、(1)PLMNからシステム情報(例えば、システム情報ブロック)を受信すること、(2)RRC接続を確立すること、若しくは一時停止中のRRC接続を再開すること、及び/又は(3)ETWS(earthquake & tsunami warning system)若しくはCMAS(commercial mobile alert system)の通知を受信することを行い得る。また、ネットワークが、制御メッセージを送ること、又はデータを登録されたWTRUに送達することを行う必要がある場合、それは、ほとんどの場合、WTRUがキャンプする追跡エリアのセットを知っている。次いで、ページングメッセージが、対応するエリアのセット内にある全てのセルの制御チャネル上のWTRUに送られ得る。次いで、WTRUが、ページングメッセージを受信し得、及びページングメッセージに応答することができる。
【0072】
[0090] 既存の最新のデバイスとは異なり、パッシブ受信機を実装するWTRUは、それが、ネットワークとデータ及び制御シグナリングをやり取りする目的で、アクティブに送信又は受信を行っていないときに、ゼロに近い電力消費から恩恵を受け得る。
【0073】
[0091] このようなデバイスがモバイルであると仮定すると、ネットワークが、少なくとも追跡エリアレベルで、パッシブ受信機を実装するWTRUのおおよそのロケーションを追跡する必要がある。ページングメッセージ及びウェイクアップシグナリングの送信は、電力、スペクトル、及び時間リソースの観点から、ネットワークによるDL送信リソースの使用を必要とし、従って、DL干渉を生じさせ、及びDLシステム容量を減少させ得る。仮に、ページング及びウェイクアップシグナリングが、WTRUに対して、そのWTRUの所在を知らない、PLMN全体、又はそれらの地理的カバレッジのかなりの部分上で送信されるとすれば、DL送信リソースの使用は、すぐに、とてつもなく大きくなるだろう。従って、パッシブ受信機を実装するWTRUは、1つ又は複数の追跡エリア更新プロシージャと組み合わせて、アイドルモードにおけるセル(再)選択をサポートする必要がある。
【0074】
[0092] 同様に、パッシブ受信機を実装するWTRUは、RRC_IDLE及び/又はRRC_INACTIVEモードによって例示されるようなアイドルモードで動作中に、メインセルラーモデム受信機の全て又はかなりの部分をシャットダウンすることが予期され得る。ページング又はウェイクアップシグナリングがネットワークによってデバイス内のパッシブ受信機に送信されるときに、WTRUのメインモデムトランシーバをスタートアップする必要があり得、これは、かなりの時間遅延を招くことがあり、及びバッテリの電力消費の観点から費用がかかる。コールドスタート遅延のほとんどは、多くの場合、あるPLMNが既に予め選択されているとしても、長期間にわたり、非常に多数の異なる周波数及び動作帯域を測定することを示唆する初期セル選択中に、キャンプオンするセルを決定することに起因する。従って、パッシブ受信機を実装するWTRUは、それらのメインモデムトランシーバを始動させることが必要とされるときに、スタートアップ時間及び電力消費を劇的に減少させるために、セル(再)選択をサポートする必要がある。
【0075】
[0093] アイドルモード動作の状況で、パッシブ受信機を装備したWTRUは、ページングプロシージャ及びウェイクアップコマンドを実装し得る。加えて、メインセルラーモデムを装備したWTRUは、LTEのeMTC及びNB-IoTに関する1つ又は複数のページングメッセージを運ぶPDCCH(physical downlink control channel)及びPDSCH(physical downlink shared channel)上でP-RNTI(paging-radio network temporary identifier)を使用する既存のDCI(downlink control information)の差し迫った到着の前に帯域内で送達された送信ウェイクアップ信号の補足的使用を実装し得る。
【0076】
[0094] パッシブ受信機を装備したマルチモードデバイスを用いて、それらがアイドルモード状態にされたときに達成可能な完全な電力消費恩恵を収集するためには、あたかもセルラーメインモデムが使用されたかのように、ZE無線の使用時に、セルラーアイドルモード機能性をサポートする必要がある。仮に既存のセルラー無線アイドルモード機能性が、パッシブ受信機によって部分的にのみサポートされるとすれば、マルチモードWTRUによるアイドルモードのパッシブ受信機の使用は、重い犠牲を伴うだろう。
【0077】
[0095] 第一に、アイドルモードにおいてセル(再)選択プロシージャを行うセルラーデバイスは、測定値及び構成可能な評価基準のセットを用いて、サービングセルを決定する。例えば、これらの基準及び評価パラメータは、低速WTRUと高速WTRUを区別するため、又はデバイスによる不必要に高い測定アクティビティを防止するために、現在のサービングセルを同じ又は異なる周波数チャネル上の測定された近傍セルと比較するために使用される。仮にページングプロシージャのみが、RRC_IDLEでパッシブ受信機を動作させるWTRUによってサポートされるとすれば、デバイスが移動時にセル(再)選択プロシージャを有意義に実行する手段は存在しないだろう。
【0078】
[0096] 第二に、セルラーマルチモードデバイスが、サービングセルとの接続確立プロシージャを起動すると、それは、ランダムアクセスを行う必要がある。通常、デバイスは、ネットワークから制御シグナリングを受信する前は、時間及び周波数的に整合されていないため、UL干渉が制御される必要があり得る。具体的には、十分なガードインターバル及びガード帯域を有する割り当てられた時間/周波数リソース、並びに低複雑性検出のためのランダムアクセスプリアンブルのセットが、ULランダムアクセスを目的として確保され得る。また、セクター化及び/又はビーム形成を用いるセルラーシステムでは、ランダムアクセスリソースは、十分な共通制御チャネルカバレッジを提供するために、初期アクセス中にセルラーデバイスを区別するためにネットワークによって使用され得る。セルラーデバイスは、通例、DLシステム情報ブロードキャスト情報からのランダムアクセスを目的として、UL無線リソースの使用に関する情報の復号及び保存を行う。仮に、ULアクセスパラメータが未知であるとすれば、又はメインセルラーモデムを使用して、ランダムアクセスプロシージャの開始の直前にWTRUによって決定されるとすれば、接続確立遅延の観点からかなりの犠牲を被り得る。
【0079】
[0097] 第三に、セルラーWTRUは、セル(再)選択に対する更新の受信、ULランダムアクセス、接続確立、及び他のパラメータなどの目的のために、全般的なDLシステム情報を定期的に再獲得する必要がある。システム情報コンテンツの変更がネットワークによってWTRUに告知されるやり方の1つは、システム変更通知メッセージによるものである。これは、変更された、又は変更されていない、全てのブロードキャストされたシステム情報コンテンツをWTRUが定期的に再読み取りすることを防止するためである。仮にページングのみがアイドルモードのパッシブ受信機によってサポートされるとすれば、DL受信のためのメインセルラーモデムの使用が再び必要となるだろう。これは、アイドルモード中にパッシブ受信機を使用するWTRUにとって、過度の電力消費という犠牲をもたらし得る。
【0080】
[0098] 第四に、セルラーWTRUは、公衆警報メッセージ(例えば、ETWS、PWS、及びCMAS)を受信する目的でDLシグナリングチャネルをモニタリングする必要がある。アイドルモードにおけるこのタイプのデバイス機能性に対するサポートは、規制要件によって義務付けられる。これらの公衆警報メッセージの送達は、本質的にタイムクリティカルである。マルチモードWTRUが、パッシブ受信機を使用してRRC_IDLEで動作し、RRC_IDLEの状態にされたときに公衆警報メッセージの受信が不可能である場合、マルチモードセルラーデバイスの状況におけるZE無線技術の使用は、実行可能ではないことがある。
【0081】
[0099] 第五に、RRC_IDLE中に(e)DRXで動作しているセルラーデバイスは、ページング機会、並びにタイマを使用して決定され、シグナリング負荷を分散させるためにデバイス及びネットワーク識別子に従って疑似ランダム化されたページング時間ウィンドウに関して定義された時刻同期プロトコルに従ってページングを受信する。アイドルモード中にパッシブ受信機を使用するWTRUは、シグナリングの受信のために、エネルギーハーベスティング及び蓄積フェーズを必要とし得る。WTRUが収集できるエネルギー量は、送信機までの無線距離、及びDL送信設定に依存することがあり、エネルギー蓄積継続時間は、経時的に変動し得る。一般に、ネットワークが、完全に時刻同期され及び協調されたやり方で、パッシブ受信機を使用したWTRUへのページングの送達を確実に行うことは、常に可能というわけではないことが予期され得る。
【0082】
[0100] 上記の考察から、パッシブ受信機を備えたWTRUが、パッシブ受信機技術の特定の必要性及び特徴に適したやり方で、複数の重要なシステムシグナリングプロシージャを実装するアイドルモードで動作することを可能にするために、方法及び装置が必要とされる。
【0083】
[0101] 本明細書では、パッシブ受信機を装備したWTRUは、以下:2GのGSM/EGPRS、3GのWCDMA/HSPA、4GのLTE/eMTC/NB-IoT、5GのNR、又は同様のもののうちの1つ又は組み合わせをサポートするマルチモードRATデバイスを指し得る。これらのデバイスは、Wi-Fi、Bluetooth、GPS、又は類似の機能性も含み得る。
【0084】
[0102] 本明細書では、WTRUのパッシブ受信機は、帯域内で、及び/又は専用帯域上で動作し得る。帯域内動作は、メインモデム受信機も動作する動作帯域/周波数チャネル内又はそれの一部で運ばれる、パッシブ受信機に対するZEシグナリングを指し得る。例えば、両者は、LTE/NR帯域1内の20MHzチャネルで送信される。専用帯域動作は、メインモデムセルラーDL/ULとは異なる周波数チャネルで運ばれるZEシグナリングを指し得る。例えば、ZEシグナリングは、700MHz帯域の1MHz幅の部分で送信されるが、メインモデム受信機は、LTE/NR帯域1の20MHz幅のチャネルで動作する。
【0085】
[0103] 本明細書に記載される実施形態は、復号のためにRFエネルギーハーベスティングを必要とするZE波形の特定の性質に適したシグナリングをサポートする方法を記載し得る。
【0086】
[0104]
図2は、ゼロエネルギー(ZE)信号構築の2つの例を図示する。
図2では、これらの2つの例は、本出願に記載されるメッセージの何れか(例えば、ページング通知メッセージ(Paging notification message)又はシステム情報変更通知メッセージ(System Information Change Notification message))を伝達するためにZEエアインタフェースによって使用され得る2つの潜在的なフレームフォーマットを図示する。両フォーマットにおいて、フレームは、フレームの始まりを識別し、電力最適化波形(Power-Optimized Waveform)を使用してWTRUにエネルギーを提供するために使用され得るプリアンブルから始まる。2つのフォーマット間の違いは、それらのうちの一方における訓練シーケンスの存在であり、これは、フレーム本体の始まりの識別のための、よりロバストな方法を提供するため、又はメッセージ/フレーム本体の適切な復号に必要とされるパラメータの一部の検出を支援するために使用され得る。
【0087】
[0105]
図3は、
図2に記載される電力最適化波形のマルチトーン送信例を図示する。より具体的には、
図3は、
図2に示されるZEフレームフォーマットの構築において使用され得る潜在的な電力最適化波形の例示的な周波数応答を提供する。
【0088】
[0106]
図2に図示されるように、WTRUのパッシブ受信機は、1つ又は複数の電力最適化波形部分及びシグナリング部分から成る、送信されたZE波形を処理し得る。例えば、電力最適化波形部分の送信は、1つ若しくは複数の選択された正弦波、又はマルチトーン送信が、周波数スペクトルの一部分上で送られるプリアンブル部分を用いて行われ得る。フレーム本体は、変調又は多重化スキームを使用して送信され得る。例えば、オンオフキーイング(OOK)、周波数シフトキーイング(FSK)、二値位相シフトキーイング(BPSK)、四相位相シフトキーイング(QPSK)、及びTDMA、FDMA、CDMA、又はOFDMが、情報を送信するために使用され得る。フレーム本体が、
図2及び3に図示されるように、制御及び/又はデータシグナリングの決定及び処理を行うために、パッシブ受信機によって使用され得る。ZE波形は、チャネル状態及び/又は受信条件を決定するために使用され得る。
【0089】
[0107]
図4は、ZE信号構造及びエネルギーハーベスティングプロファイル例を図示する。パッシブ受信機は、
図4に図示されるように、受信された電力最適化波形及び/又はシグナリング部分からエネルギーの収集又は蓄積を行い得る。POW及び/又はシグナリング部分は、測定又は観察されたエネルギーシグネチャ又はシーケンスに関連し得る。
【0090】
[0108]
図5は、ZE受信機の状態機械例を図示する。
図5に図示されるように、パッシブ受信機による受信されたZEシグナリングの処理は、明確に定義された処理状態及びこれらの状態間の遷移条件に従って起こり得る。例えば、エネルギーハーベスティング状態及び復号状態は、パッシブ受信機が、1つ又は複数の情報をのせて運ぶ信号を処理する前に、エネルギーの蓄積を行いながら処理を行うことを示し得る。これらの状態のそれぞれは、状態の主な機能、すなわち、「エネルギーハーベスティング」、又は「訓練」、又は「復号」を行うための条件、及びその状態から他の状態への遷移条件を定義する。状態遷移の実現例の1つは、
図2の第1のフレームフォーマットを鑑みて説明することができ、この場合、デバイスが、ZEフレームを受信し、プリアンブルを利用して、ある特定の閾値に達するまでエネルギーを蓄積し、その後、次の状態である「訓練状態」に遷移し、ここでは、フレームの主本体の復号が起こる次の状態である「復号状態」に必要とされる検出閾値を獲得するために、訓練シーケンスが利用される。これらの状態の何れかの目標の達成の失敗は、デバイスが、同じ状態にとどまること、又は前の状態に戻ることのどちらかを必要とし得る。
【0091】
[0109]
図6は、電力及び情報の並列送達例を図示する。
図6に図示されるように、電力最適化波形及び/又はシグナリング部分の送信は、TDM、FDM、SDM、及び/又はZEシグナリング部分が必ずしも連続している必要がない電力ドメイン多重化原理に従って起こり得る。使用される受信機アーキテクチャのタイプは、本文書に記載される通知メッセージの何れかを伝達するために使用されるZE信号のフォーマットに影響を与える。例えば、時間分割アーキテクチャは、ZE信号が時間的に2つの部分に分割されることを必要とし、第1の部分は、後にZE信号の第2の部分を復号するために使用されるエネルギーを受信機に伝送するために使用されるプリアンブルを表す。電力分割技術及びマルチアンテナ技術に関して、ZE信号のエネルギー伝送コンポーネント及び情報伝送コンポーネントの両方が、同時に送信され得る。しかし、電力分割技術は、情報復号品質とエネルギーハーベスティング量との間で考慮される必要があるトレードオフを有する。
【0092】
[0110] ZE波形を使用する信号検出に関する実施形態が本明細書に記載される。
【0093】
[0111] 第1の実施形態では、パッシブ受信機を備えたWTRUは、既知の(若しくは予め決定された)送信特徴、及び/又は1つ若しくは複数の既知の(若しくは予め決定された)シグナリング表示を用いて送信フォーマットを決定するZE通知信号を処理し得る。
【0094】
[0112] 一般性を失うことなく、本明細書に記載されるZE通知信号に対する信号検出が、システム変更通知、緊急又は公衆警報通知、ページング通知、又は同様のものなどの目的でパッシブ受信機を使用して送達される通知に適用され得る。
【0095】
[0113] 第1の技術的実現では、ZE信号波形、又はそのZE波形部分のうちの1つ若しくは複数に関連する以下の送信特徴の1つ又は組み合わせが、既知であり得、又はZE通知信号を処理しながらパッシブ受信機によって予め決定され得る。このような送信特徴の例には、(1)絶対継続時間又は参照値と比較した相対継続時間などの1つ又は複数の送信継続時間と、(2)変調スキーム及びそれのパラメータ化、変調順序、トーンシーケンスの数又は配置、並びにZE通知信号の一部として構成されるZE波形部分の組成などの送信フォーマットと、(3)電力、又はピーク電力、平均電力、これらを計算する際の調節係数の可能性を含むPAPRなどの一次若しくはN次電力分布プロファイル統計値を表す値などの電力プロファイルと、(4)エネルギー蓄積及び閾値化イベントの数、分布、及び/又は分離などのエネルギープロファイル又はシグネチャと、(5)干渉寄与をランダム化するため、及び/又は送信のロバスト性を向上させるために1つ又は複数の送信パラメータが変更される場合に、ZE通知信号の送信機によって使用されている、周波数ロケーション、送信パターン、又はシーケンスなどの送信設定とが含まれるが、これらに限定されない。
【0096】
[0114] パッシブ受信機と共に使用するZE通知信号に関連する送信特徴は、予め構成され得、既知であり得、及びWTRU内のメモリに保存され得る。代替的又は追加的に、これらの送信特徴は、シグナリングされ得、及びWTRUにおいて構成可能であり得る。例えば、MME又はeNBなどのネットワークノードは、WTRUによってパッシブ受信機を使用した通知送達の目的で、送信フォーマットを構成及び/又は表示するために、アクティブ時にメインセルラーモデムを使用するNAS、RRC、MAC CE、又はL1シグナリングの形態の制御シグナリングを使用し得る。
【0097】
[0115] 送信特徴の一部又は全ての知識により、パッシブ受信機を備えたWTRUが、ZE通知信号に対する検出ロバスト性を向上させ、及びカバレッジ範囲を拡大することが可能となり得る。
【0098】
[0116]
図7は、送信シグネチャ又はフォーマット例を図示する。POWは、周波数ドメイン内のツートーン信号であり得、サブキャリアf1及びサブキャリアf2上で送信され得る。送信シーケンスは、複数のシンボル間隔(例えば、最大9つの時間的なシンボル間隔)を含み得る。
図7に図示されるように、ZE信号のPOW部分に関して定義された既知のZE通知信号は、f1上で、9つのシンボル間隔のうちの3つを使用し、及びf2上で、9つのシンボル間隔のうちの3つを使用して、WTRUにとって既知の送信シグネチャ1(左側)を使用し得る。結果として生じる時間ドメイン波形全体(
図7には図示されない)が、それのPAPRによって、デバイスによるエネルギーハーベスティングを可能にし得る。
【0099】
[0117]
図8は、WTRUが既知のZE参照送信フォーマットを処理する際の検出シーケンス例を図示する。
図8に図示されるように、WTRUパッシブ受信機は、送信シグネチャ2の存在を、それの既知のエネルギーシグネチャに対して蓄積することによって検出し得る。このシグネチャの検出時に、WTRUパッシブ受信機プロセッサは、さらに記載されるように、ZE通知の存在を検出し得る。
【0100】
[0118] 代替又は追加の技術的実現では、パッシブ受信機を備えたWTRUは、ZEシグナリング部分を復号することから、ZE通知信号の存在を決定し得る。1つ若しくは複数の選択されたビットフラグ、1つ若しくは複数のシンボルシーケンス、又は識別された送信特徴は、ある特定の送信されたZE波形がZE通知信号を表すことをWTRUにシグナリングするために使用され得る。明示的なシグナリングによる表示(すなわち、信号表示)は、パッシブ受信機が、汎用シグナリングフォーマット(例えば、エネルギーシグネチャ、運ばれたビットによるペイロードコンテンツの区別、又は同様のこと)を使用して検出複雑性を低下させることを可能にし得る。
【0101】
[0119] 受信されたZE通知信号のWTRUによる検出は、両局面を組み合わせてもよく、通知信号は、場合によっては、あり得る候補送信フォーマットのセット、及びZE波形の復号から得られた明示的なシグナリングから、完全又は部分的に既知の送信フォーマットを仮定するデバイスによって復号され得る。
【0102】
[0120] ZE通知信号は、1回、又は複数回、送信され得る。ZE通知信号は、繰り返され得る。これは、同じ通知が、複数のインスタンスを使用して送信され得ることを意味する。代替的又は追加的に、ZE通知信号が、複数の送信インスタンスを使用して、複数のZE POW又はシグナリング部分を用いて、WTRUに送信され得る。
【0103】
[0121] パッシブ受信機を備えたWTRUは、ZE通知信号の複数の送信されたバージョンの存在を考慮する場合、又は考慮しない場合がある。複数の送信されたインスタンスのうちの単一のZE通知信号が、WTRUによって受信及び復号される場合、WTRUプロセッサは、その復号されたインスタンスに対して働き得る。複数のインスタンスがWTRUによって受信される場合、WTRUは、その検出性能を向上させるために、複数の受信されたZE通知信号インスタンスを組み合わせ得る。
【0104】
[0122] ZE通知信号を送信するために複数のインスタンスを使用することにより、WTRUが、WTRUにおける失敗検出の確率を減少させることが可能となり得る。
【0105】
[0123] 第2の実施形態では、パッシブ受信機を備えたWTRUは、受信スケジュール(例えば、明確に決定された、又は予め決定された受信スケジュール)に従って、1つ又は複数の到来ZE通知信号を処理し得る。
【0106】
[0124] 受信スケジュールは、ZE通知信号のあり得る発生、インスタンス、又は送信機会を決定するために、WTRUによって使用され得る。例えば、ZE通知信号は、M回、Nミリ秒ごとに送信され得る。
【0107】
[0125] ZE通知信号の送達に関して指定された受信スケジュールを使用することにより、パッシブ受信機を備えたWTRUが、高い信頼性で、受信されたZE通知を復号することを可能にするのに十分なエネルギー蓄積間隔が確保され得ることに留意されたい。
【0108】
[0126] あり得る受信スケジュールは、パッシブ受信機を備えた個々のWTRUに対して、又はWTRUのグループに対して有効であり得る。受信スケジュールは、ZEシグナリング波形を使用する他の検出可能なシグナリングイベントの1つ又は複数の発生に結び付けられ得る。例えば、ZE通知信号の送達に関する構成された受信スケジュールが、別のZE信号を使用して、有効化又は無効化され得る。パッシブ受信機を備えたWTRUが、保存された情報によって受信スケジュールを決定した、又はさらに記載されるようにシグナリングを用いて構成されたと仮定して、受信スケジュールの有効化として使用される第1のZE通知信号。有効化として使用される、この第1のZE通知信号の受信前に、デバイスは、受信スケジュールに従って、送信機会をモニタリングしていないことがある。有効化信号の受信に続いて、デバイスは、ZE通知信号の発生のスケジュールに従って、あり得る受信インスタンスのモニタリングを開始し得る。同様に、無効化タイプのZE通知信号が、デバイスに送信され得る。それの受信に続いて、WTRUは、スケジュールに従ったZE通知信号のあり得る発生のモニタリングを停止し得る。
【0109】
[0127] 受信されたZE通知信号の処理に関するスケジュールは、ZE波形、又は1つ若しくは複数のシグナリング部分に関連する特徴の1つ又は組み合わせから成り得る。このような特徴の例には、(1)サイクルの長さ又は継続時間、(2)1つ又は複数のZE通知信号のあり得る発生の数、及び(3)タイマ値が含まれるが、これらに限定されない。
【0110】
[0128] 指定された時間間隔を含む、サイクルの長さ又は継続時間の間、1つ又は複数のZE通知信号が、送信されてもよく、又は送信されなくてもよい。例えば、ZE通知信号の1つのインスタンスが、Nミリ秒ごとに送信され得る。代替的又は追加的に、N個のインスタンスは、時間的に等しく間隔が空けられてもよい。代替的又は追加的に、N個のインスタンスは、Nミリ秒の継続時間中に、時間又は周波数に関して指定された送信パターンに従って送られ得る。代替的又は追加的に、1つ又は複数のZE通知信号のN個のあり得る送信インスタンスを有する、継続時間T1の第1の期間の後に、次の継続時間T1の始まりまで送信インスタンスが許可されない継続時間T2の第2の期間が続いてもよく、このシーケンスが繰り返す
[0129] 送信インスタンスに関する1つ又は複数のZE通知信号のあり得る発生の数について、例えば、ZEページング信号が、送信機会ごとに一回送信され、及びそのように表示されてもよく、又はそれは、場合によっては、個々の送信機会間が分離したシーケンスを含む、決定された1つ又は複数の指定された時間間隔で、N1回、送信され得る。
【0111】
[0130] タイマ値に関して、WTRUは、1つ又は複数のタイマ値、及び少なくとも第2のパラメータから、ZE通知信号を処理するために予期される発生を決定\し得る。例えば、既知の、又は導出された開始時間、及び0.5秒ごとの繰り返し周期と共に、3秒のタイマ値によれば、WTRUは、ZEページング信号が6回送信され得ることを決定する。
【0112】
[0131] パッシブ受信機と共に使用するZE通知信号に関連する受信スケジュールは、予め構成され得、既知であり得、及びWTRU内のメモリに保存され得る。代替的又は追加的に、スケジュールは、WTRUにおいて構成可能であり得る。例えば、MME又はeNBなどのネットワークノードは、WTRUによってパッシブ受信機を使用したZE通知信号の送達の目的で、このようなスケジュールに関連するパラメータを構成及び/又は表示するために、アクティブ時にメインセルラーモデムを使用するNAS、RRC、MAC CE、又はL1シグナリングの形態の制御シグナリングを使用し得る。
【0113】
[0132] ZE通知信号を処理するパッシブ受信機を備えたWTRUは、最初に、受信スケジュールを決定し得る。例えば、WTRUは、ZE通知信号の送信インスタンスが、時間インスタンスT1、T2、T3、…、TNのシーケンスに従って起こることを決定する。次に、WTRUは、決定された時間インスタンスの構成されたシーケンスに従って、何れの受信されたZE通知信号も処理するようにパッシブ受信機を構成し得る。例えば、WTRUは、ZE POW部分に関する、あり得るエネルギー蓄積間隔の始まりを、ある決定された時間インスタンスでZEシグナリング部分の復号を試みる際に、指定された最低限のXの閾値レベルを満たすために十分に大きな値に設定する。次いで、WTRUは、決定された時間インスタンスで、又は決定された時間インスタンスに続いて、ZE信号部分を受信し得る。
【0114】
[0133] システム変更通知に関する実施形態が本明細書に記載される。
【0115】
[0134] 第1の実施形態では、ZE通知信号は、選択されたDLシステム情報コンテンツの変更を表示し、表し、又は告知するシグナリングメッセージに対応し得る。
【0116】
[0135] 例えば、パッシブ受信機によって処理されるZEシステム変更通知信号は、システム情報が変化したことを表示し得る。具体的には、第1のシグナリング値が、システム情報が変化したことを表示し得る。第2のシグナリング値は、そのような変化が起こらなかったことを表示し得る。代替的又は追加的に、そのようなZEシステム変更通知信号の存在又は欠如は、変更が起こったこと、又は起こらなかったことを示唆し得る。第一に、WTRUは、到来ZEシステム変更通知を処理するパッシブ受信機を使用することによって、システム情報が変わったことを決定し得る。第二に、WTRUは、システム情報に対する表示された変更に関するさらなる詳細を決定し得る。第三に、パッシブ受信機又はメインセルラーモデムのどちらかが、WTRUによって使用され得る。
【0117】
[0136] 別の例では、ZEシステム変更通知信号は、あるセル、セルのグループ、追跡エリア又はルーティングエリア(場合によっては、所与の周波数帯域に言及する、又は選択された周波数チャネル上の)に対して有効なシステム情報メッセージ及び/又はブロックの全て、又は選択されたサブセットに対する変更を表示し得る。
【0118】
[0137] WTRUによる、受信されたZEシステム変更通知の処理は、前述のような、既知の送信特徴、シグナリング表示、複数の送信インスタンス、又は受信スケジュールの使用に基づき得る。
【0119】
[0138] パッシブ受信機を備えたWTRUによる、受信されたZEシステム変更通知の処理は、修正期間の使用に関連し得る。例えば、時間間隔T1~T2で受信された通知メッセージは、時間瞬間T2以降に適用される変更を表示し得る。
【0120】
[0139] 第1の技術的実現では、受信されたZEシステム変更通知信号は、そのビット表現において、システム情報メッセージ、ブロック、又はコンテンツのどの部分が変更されたか、又は変更される予定であるかを直接表示し得る。例えば、ZE波形のシグナリング部分は、ビット表現を運ぶために使用され得る。
【0121】
[0140] 代替技術的実現では、受信されたZEシステム変更通知は、システム情報メッセージ、ブロック、又はコンテンツのどの部分が変更されたか、又は変更される予定であるかに関する情報に対応する詳細値を探すためにWTRUによって使用されるインデックス値を表し得る。この手法は、より多くの時間が、パッシブ受信機によるエネルギー蓄積に可能であるため、ZE波形のシグナリング負荷を大きく減少させ、従って、範囲を拡大し得る。
【0122】
[0141] パッシブ受信機を装備したWTRUによってZE通知信号と共に使用するシステム情報の変更に関連する情報は、予め構成され得、既知であり得、及びWTRU内のメモリに保存され得る。代替的又は追加的に、この情報は、シグナリングされ得、及びWTRUにおいて構成可能であり得る。例えば、MME又はeNBなどのネットワークノードは、WTRUによってパッシブ受信機を使用したシステム情報又はシステム情報に対する変更に関連する情報を構成及び/又は表示するために、アクティブ時にメインセルラーモデムを使用するNAS、RRC、MAC CE、又はL1シグナリングの形態の制御シグナリングを使用し得る。
【0123】
[0142] あるプロシージャ例では、ZEシステム情報通知を処理するパッシブ受信機を備えたWTRUは、シグナリング波形に関する1つ又は複数の送信特徴を決定し得る。例えば、WTRUは、ZEシステム情報通知の送達のための、ある特定のエネルギーシグネチャ及び閾値化イベントの予期されるシーケンスの特徴に関してパッシブ受信機を構成し得る。次いで、WTRUは、決定されたエネルギーシグネチャが検出されたことをWTRUプロセッサに知らせる表示イベントの発生を決定し得る。次いで、正検出時に、パッシブ受信機を備えたWTRUは、何れの更新されたシステム情報も受信し、及び詳細に決定するために、メインセルラーモデム受信機を開始させ得る。代替又は追加の実施態様では、パッシブ受信機を備えたWTRUは、受信されたZEシステム通知シグナリングのコンテンツ又はシグナリング表現を決定し、次いで、決定されたシグナリング表現を使用して前のシステム情報コンテンツを差し替えるメモリに保存された情報からシステム情報コンテンツを更新し得る。
【0124】
[0143] 公衆警報通知に関する実施形態が本明細書に記載される。
【0125】
[0144] 第1の実施形態では、ZE通知信号は、緊急又は公衆警報メッセージの送信を表示し、表し、又は告知するシグナリングメッセージに対応し得る。
【0126】
[0145] 一般性を失うことなく、且つ説明目的で、ZE緊急通知は、ETWS、PWS、又はCMASと併せて使用され得る。緊急警報は、単一のシグナリング部分、又は場合によっては異なる長さ及びペイロードコンテンツを有する複数の部分のどちらかから成り得る。例えば、緊急警報の第1のシグナリング部分は、緊急警報メッセージが送信予定であることを表示するショートコードなどの数ビットを包含し得る。第2のシグナリング部分は、実際の緊急警報メッセージを包含し得る。
【0127】
[0146] 例えば、パッシブ受信機によって処理されるZE緊急通知信号は、緊急警報がブロードキャスト中であることのみを表示し得る。具体的には、第1のシグナリング値は、緊急警報が送信されることを表示し得る。第2のシグナリング値は、そのような送信が起こっていないことを表示し得る。代替的又は追加的に、そのようなZE緊急通知信号の存在又は欠如は、緊急警報が送信中であること、又は緊急警報が送信中でないことを示唆し得る。第一に、WTRUは、到来ZE緊急通知信号を処理するパッシブ受信機を用いて緊急警報が送信されることを決定し得る。第二に、WTRUは、表示された緊急メッセージのさらなる詳細又は実際のコンテンツを決定し得る。この決定のために、パッシブ受信機又はメインセルラーモデムのどちらかが、WTRUによって使用され得る。
【0128】
[0147] より詳細な緊急警報メッセージは、必要に応じて(すなわち、必要とされる場合のみ)メインセルラーモデムを使用してデバイスによって復号されるが、上記の緊急通知は、パッシブ受信機を使用して、あるとしても極めて少ないバッテリ電力がデバイスによって消費されながら、確実且つタイムクリティカルにWTRUに送達され得ることに留意されたい。
【0129】
[0148] WTRUによる受信されたZE緊急通知の処理は、前述のような、既知の送信特徴、シグナリング表示、複数の送信インスタンス、又は受信スケジュールの使用に基づき得る。
【0130】
[0149] 第1の技術的実現では、受信されたZE緊急通知信号は、タイプ、分類、優先度レベル、クリティカリティ、又は送信中の緊急警報の他の部分の復号のための送信構成を表示し得る。ショートコードが使用され得る。
【0131】
[0150] 例えば、ZE波形のシグナリング部分は、ビット表現を運ぶために使用され得る。代替的又は追加的に、受信されたZE緊急通知は、緊急警報に対応する詳細値を探すために、WTRUによって使用されるインデックス値の形態で表され得る。この手法は、より多くの時間が、パッシブ受信機によるエネルギー蓄積に可能であるため、ZE波形のシグナリング負荷を大きく減少させ、従って、範囲を拡大し得る。
【0132】
[0151] パッシブ受信機を装備したWTRUによってZE通知信号と共に使用する緊急警報に関連する情報は、予め構成され得、既知であり得、及びWTRU内のメモリに保存され得る。代替的又は追加的に、この情報は、シグナリングされ得、及びWTRUにおいて構成可能であり得る。例えば、MME又はeNBなどのネットワークノードは、WTRUによってパッシブ受信機を使用する緊急警報に関連する情報を構成及び/又は表示するために、アクティブ時にメインセルラーモデムを使用するNAS、RRC、MAC CE、又はL1シグナリングの形態の制御シグナリングを使用し得る。
【0133】
[0152] あるプロシージャ例では、第一に、ZE緊急通知信号を処理するパッシブ受信機を備えたWTRUは、シグナリング波形に関する1つ又は複数の送信特徴を決定し得る。例えば、WTRUは、ZE緊急通知の送達のための、ある特定のエネルギーシグネチャ及び閾値化イベントの予期されるシーケンスの特徴に関してパッシブ受信機を構成し得る。第二に、WTRUは、決定されたエネルギーシグネチャが検出されたことをWTRUプロセッサに知らせる表示イベントの発生を決定し得る。第三に、正検出時に、パッシブ受信機を備えたWTRUは、緊急メッセージの受信及び詳細な決定を行うために、メインセルラーモデム受信機を開始させ得る。代替又は追加の実施態様では、パッシブ受信機を備えたWTRUは、受信されたZE緊急通知信号のコンテンツ又はシグナリング表現を決定し、次いで、メモリ内の保存された情報から情報コンテンツを取り出し得る。デバイスのメインプロセッサが、スタートアップされ得る。可聴若しくは可視表示を発行するリクエスト若しくはフラグ、又は受信されたZE緊急通知の存在及び詳細が、パッシブ受信機論理によって発行され、メインデバイスプロセッサに渡され得る。
【0134】
[0153] ページング通知に関する実施形態が本明細書に記載される。
【0135】
[0154] 第1の実施形態では、ZE通知信号は、ページングメッセージを表示し、表し、又は告知するシグナリングメッセージに対応し得る。
【0136】
[0155] 一般性を失うことなく、且つ説明目的で、ZEページング通知は、AS及びNAS発行ページングと併せて使用され得る。ページング通知は、単一のシグナリング部分、又は場合によっては異なる長さ及びペイロードコンテンツを有する複数の部分のどちらかから成り得る。例えば、ページングメッセージの第1のシグナリング部分は、ページングメッセージが送信予定であることを表示するショートコードなどの数ビットを包含し得る。第2のシグナリング部分は、場合によっては、一人のユーザ、若しくはユーザのグループに対する実際のページングメッセージ、又は1つのシグナリングメッセージで伝達される複数のユーザを意図した個々のページングメッセージを包含し得る。
【0137】
[0156] 例えば、パッシブ受信機によって処理されるZEページング通知信号は、ページングメッセージがブロードキャスト中であることを表示し得る。具体的には、第1のシグナリング値は、ページングメッセージが送信されることを表示し得る。第2のシグナリング値は、そのような送信が起こっていないことを表示し得る。代替的又は追加的に、そのようなZEページング通知信号の存在又は欠如は、ページングメッセージが送信中であること、又はページングメッセージが送信中でないことを示唆し得る。第一に、WTRUは、到来ZEページング通知信号を処理するパッシブ受信機を用いてページングメッセージが送信されることを決定し得る。第二に、WTRUは、表示されたページングメッセージのさらなる詳細又は実際のコンテンツを決定し得る。この決定のために、パッシブ受信機又はメインセルラーモデムのどちらかが、WTRUによって使用され得る。
【0138】
[0157] より詳細なページングメッセージコンテンツは、必要に応じて(例えば、必要とされる場合のみ)メインセルラーモデムを使用してデバイスによって復号されるが、ページングメッセージは、パッシブ受信機を使用して、あるとしても極めて少ないバッテリ電力がデバイスによって消費されながら、確実且つタイムクリティカルにWTRUに送達され得ることに留意されたい。
【0139】
[0158] ZEページング通知メッセージは、同期又は非同期送信オプションの1つ又は組み合わせを使用して送信され得る。
【0140】
[0159] 同期送信では、ZEページング通知は、数あるオプションの中でも、明確に決定されたセル特有及び/又はWTRU特有ベースのスケジュールに従って起こり得る。
【0141】
[0160] 非同期送信では、ZEページング通知は、明確に決定された、及び/又は予め構成された送信フォーマットを使用して、任意の時点で起こり得る。
【0142】
[0161] 同期送信に基づいた、WTRUによる受信されたページング通知の処理は、WTRUが、前述のような受信スケジュールに従って、特定の時間のインスタンスでページング通知を探索することを必要とし得る。例えば、受信スケジュールは、WTRUがページングシグナリングを受信し得る適用可能なPO及び/又はPTWの関数として、WTRUによって決定され得る。PO及び/又はPTWは、数あるオプションの中でも、WTRU、セル若しくは追跡エリア識別子、及び/又はクロック及びカウンタ値などのタイミングパラメータの関数として決定され得る。考慮されるWTRU識別子は、IMSIなどの一意のエリア非依存識別子、S-TMSIなどの追跡エリア一意識別子、RNA一意識別子、及び/又はZEページング通知受信の目的でネットワークによって具体的に定義され得る他の一意の、或いは1つ若しくは複数のグループ識別子であり得る。
【0143】
[0162] 非同期送信に基づいた、WTRUによる受信されたZEページング通知の処理は、WTRUが、常にページング通知の探索を維持することを必要とし得る。WTRUは、前述のような、既知の送信特徴、シグナリング表示、及び/又は複数の送信インスタンスの使用を検出することによって、ページング通知の受信を識別し得る。例えば、ページング通知は、閾値化イベントの数、分布、分離、及び/又は同様のものなどの特定のエネルギープロファイル又はシグネチャを使用して、WTRUによって検出され得る。
【0144】
[0163] パッシブ受信機を備えたマルチモードWTRUへ向かう予定のZEページング通知の受信の失敗は、以下のオプションのうちの1つ又は組み合わせを使用して、WTRU及び/又はネットワークによって検出され得る。
【0145】
[0164] 第一に、WTRUは、WTRUによって決定され得る、又はネットワークによってWTRUにシグナリングされ得る、特定の期間の間、明確に決定された、及び/又は予め構成されたZEページング通知送信フォーマットのセットを使用して、ページング通知メッセージの存在を検出することを失敗し得る。
【0146】
[0165] 第二に、WTRUは、WTRUによって決定され得る、又はネットワークによってWTRUにシグナリングされ得る特定の回数、又は特定の期間の間、明確に決定された、又は構成された送信スケジュールを使用して、ページング通知メッセージを検出することを失敗し得る。
【0147】
[0166] 第三に、WTRUは、WTRUによって決定され得る、又はネットワークによってWTRUにシグナリングされ得る特定の回数、又は特定の期間の間、ZEページング通知信号における1つ及び/又は2つ以上のシグナリング部分を検出/復号することを失敗し得る。
【0148】
[0167] 第四に、ネットワークは、ページング通知メッセージの1つ又は複数の送信後に、予め定義された時間ウィンドウ内で、ページングされたWTRUから応答を受信することを失敗し得る。
【0149】
[0168] ページング通知の受信の失敗を検出するネットワークは、システム情報変更通知の送信を必要とするかもしれない、又はそれを必要としないかもしれない、同じ又は異なる送信フォーマットを使用して、ZEページング通知メッセージを再送信し得る。例えば、ネットワークは、WTRUが、ページング通知を復号しようとする前に、より多くのエネルギーを蓄積することを可能にするために、ZE信号のPOW部分の継続時間、及び/又は電力、及び/又は波形を漸増的に増加させ得る。代替的又は追加的に、ネットワークは、前述の他の送信フォーマット構成の中でも、WTRUの検出/復号の成功の確率を増加させるために、ZE信号のシグナリング部分を1回又は複数回繰り返すことを決め得る。
【0150】
[0169] 一方、ページング通知の受信の失敗を検出し、且つ、ZEページング通知送信フォーマット及び/又はスケジュールに関連するかもしれないシステム情報修正通知、又は追跡エリア識別子の変更を最近検出していないWTRUは、ページング失敗フォールバックプロシージャを起動し得る。このプロシージャでは、WTRUは、メインセルラーモデムをウェイクアップし、現在のZEページング通知構成に対する変更を検出するためにシステム情報を獲得することができる。WTRUが構成の変更を検出すると、それは、システム情報を更新し、パッシブ受信機動作を再開し得る。そうでなければ、WTRUは、メインセルラーモデムを使用してRRC_IDLE状態を継続することを決め得る。
【0151】
[0170] 第1の技術的実現では、受信されたZEページング通知信号は、タイプ、分類、優先度レベル、クリティカリティ、又は送信中のページングメッセージの他の部分の復号のための送信構成を表示し得る。ショートコードが使用され得る。
【0152】
[0171] 例えば、ZE波形のシグナリング部分は、ビット表現を運ぶために使用され得る。代替的又は追加的に、受信されたZEページング通知は、ページングメッセージに対応する詳細値を探すために、WTRUによって使用されるインデックス値の形態で表され得る。この手法は、より多くの時間が、パッシブ受信機によるエネルギー蓄積に可能であるため、ZE波形のシグナリング負荷を大きく減少させ、従って、範囲を拡大し得る。
【0153】
[0172] パッシブ受信機を装備したWTRUによってZE通知信号と共に使用するページングメッセージに関連する情報は、予め構成され得、既知であり得、及びWTRU内のメモリに保存され得る。代替的又は追加的に、この情報は、シグナリングされ得、及びWTRUにおいて構成可能であり得る。例えば、MME又はeNBなどのネットワークノードは、WTRUによってパッシブ受信機を使用するページングメッセージに関連する情報を構成及び/又は表示するために、アクティブ時にメインセルラーモデムを使用するNAS、RRC、MAC CE、又はL1シグナリングの形態の制御シグナリングを使用し得る。
【0154】
[0173] あるプロシージャ例では、第一に、ZEページング通知信号を処理するパッシブ受信機を備えたWTRUは、シグナリング波形に関する1つ又は複数の送信特徴を決定し得る。例えば、WTRUは、ZEページング通知の送達のための、ある特定のエネルギーシグネチャ及び閾値化イベントの予期されるシーケンスの特徴に関してパッシブ受信機を構成し得る。第二に、WTRUは、決定されたエネルギーシグネチャが検出されたことをWTRUプロセッサに知らせる表示イベントの発生を決定し得る。第三に、正検出時に、パッシブ受信機を備えたWTRUは、ページングメッセージの受信及び詳細な決定を行うために、メインセルラーモデム受信機を開始させ得る。代替又は追加の実施態様では、パッシブ受信機を備えたWTRUは、受信されたZEページング通知信号のコンテンツ又はシグナリング表現を決定し、次いで、メモリ内の保存された情報から情報コンテンツを取り出し得る。
【0155】
[0174] システム情報に関する実施形態が本明細書に記載される。
【0156】
[0175] 第1の実施形態では、パッシブ受信機を備えたWTRUは、ZEシグナリング波形を処理することによって、メインセルラーモデムの使用に関する受信又は送信パラメータに関連する構成を決定し得る。
【0157】
[0176] メインセルラーモデムとの受信又は送信に使用するための、及びZEシステム情報通知を処理するパッシブ受信機を使用するWTRUによって決定された構成は、以下のパラメータの1つ又は組み合わせに関連し得る。時間ドメイン特徴の例には、(1)セル(再)選択基準を用いて、パッシブ受信機を含む同じRAT上で、又は異なる複数のRATにわたり、1つ又は複数のセルの評価又は比較を行うための、臨界Rx信号レベル、閾値、オフセット、1つ又は複数のヒステリシス値、近傍セル、PLMN、又は周波数チャネル優先度レベルなどのセル(再)選択パラメータ、(2)ロケーションエリア更新パラメータ、追跡、ロケーション、ルーティング、若しくはエリア識別子、又はこれらを表すショートコードなどのセル又はセルグループの識別子、ロケーション更新メッセージを送信するためのタイマ値又は遅延値又は条件付き値、(3)ランダムアクセスチャネルプリアンブル、時間/周波数リソース、Tx電力、Tx電力ステップ、1ステップの繰り返しの数、候補送信フォーマット、ランダムアクセスの繰り返し又はタイムアウトタイマ、継続時間、又はカウンタ、又は許容されたオフチャネル期間、又は再接続までの時間、WTRUネットワーク接続(再)確立挙動を制御するシグナリングフラグ、(4)パッシブ受信機カバレッジが提供されるセル又はセルグループエリアにおいて利用可能な、又は許容されるRATなどのエリア情報、これらに関連する周波数、チャネル、又は動作帯域情報、(5)PLMN、又はPLMN若しくは等価PLMNのリスト、並びに(6)オペレータの使用のために禁止されたセル、残しておいたセル、又は制限されたセル、アクセス制限を有する統合アクセス制御が含まれるが、これらに限定さない。
【0158】
[0177] WTRUによる、受信されたZEシステム情報通知の処理は、前述のような既知の送信特徴、シグナリング表示、複数の送信インスタンス、又は受信スケジュールの使用に基づき得る。
【0159】
[0178] 例えば、WTRUは、メインセルラーモデムがオフにされている間に、継続的に、それのパッシブ受信機を使用し得る。WTRUが、1つ又は複数のZEシグナリング波形におけるPOW部分からエネルギーの収集及び蓄積を行うことができるレートに従った低データレートで、到来ZE無線シグナリングを処理しながら、WTRUは、どのRAT、PLMN/等価PLMN、アクセス制限及び動作帯域が、地理的エリアで利用可能であるかを決定し得る。代替的又は追加的に、WTRUは、どのくらいの頻度で、それが、メインセルラーモデムを使用してセルラーネットワークに再接続すべきかを決定し得る。代替的又は追加的に、WTRUは、カバレッジエリアにおいて、パッシブ受信機の使用が、可能にされるか、望ましいか、又はWTRU実施態様による選択肢として残されているかどうかを決定し得る。
【0160】
[0179] 例えば、ZEシステム情報通知のシグナリング部分は、ビット表現を運ぶために使用され得る。代替的又は追加的に、受信されたZEシステム情報通知は、システム情報メッセージに対応する詳細値を探すために、WTRUによって使用されるインデックス値の形態で表され得る。この手法は、より多くの時間が、パッシブ受信機によるエネルギー蓄積に可能であるため、ZE波形のシグナリング負荷を大きく減少させ、従って、範囲を拡大し得る。
【0161】
[0180] パッシブ受信機を装備したWTRUによってZE通知信号と共に使用するシステム情報メッセージに関連する情報は、予め構成され得、既知であり得、及びWTRU内のメモリに保存され得る。代替的又は追加的に、この情報は、シグナリングされ得、及びWTRUにおいて構成可能であり得る。例えば、MME又はeNBなどのネットワークノードは、WTRUによってパッシブ受信機を使用するシステム情報メッセージに関連する情報を構成及び/又は表示するために、アクティブ時にメインセルラーモデムを使用するNAS、RRC、MAC CE、又はL1シグナリングの形態の制御シグナリングを使用し得る。
【0162】
[0181] あるプロシージャ例では、第一に、ZEシステム情報通知信号を処理するパッシブ受信機を備えたWTRUは、シグナリング波形に関する1つ又は複数の送信特徴を決定し得る。例えば、WTRUは、ZEシステム情報通知の送達のための、ある特定のエネルギーシグネチャ及び閾値化イベントの予期されるシーケンスの特徴に関してパッシブ受信機を構成し得る。第二に、WTRUは、決定されたエネルギーシグネチャが検出されたことをWTRUプロセッサに知らせる表示イベントの発生を決定し得る。第三に、パッシブ受信機を備えたWTRUは、受信されたZEシステム情報通知信号のコンテンツ又はシグナリング表現を決定し、次いで、メモリ内の保存された情報から情報コンテンツを取り出し得る。第四に、WTRUプロセッサは、更新されたシステム情報をメインセルラーモデムが利用可能なメモリに送達し得る。例えば、セル識別子、周波数チャネル、及びパッシブ受信機によってカバレッジが提供されるエリアに有効なLTEネットワーク層のULランダムアクセスパラメータのような、更新されたサービングセル情報は、スタートアップ時に、メインセルラーモデムが、この情報を使用して、初期接続確立を加速させ、及びメインセルラーモデムを使用しながら電力消費を減少させることができるメモリに利用可能にされる(
図9)。
【0163】
[0182] ある実施形態では、
図9に示されるように、システム情報を更新する方法900は、901において、Uuエアインタフェースによってシステムパラメータを受信し、及びシステムパラメータをメモリに保存することと、902において、ZE Rxを使用してアイドルモードに入り、及びセルラーTRXを動作不能にすることと、903において、システム変更を表示するZE通知が受信されたかどうかを検出することであって、ZE通知が受信された場合には、904において、更新されたシステム情報をセルラーTRXが利用できるようにし、又は更新されたシステム情報を使用してセルラーTRXをスタートアップする、検出することと、905において、セルラーRRC_IDLEプロシージャを使用してセルにキャンプオンすることと、を含み得る。
【0164】
[0183] パッシブ受信機を装備したマルチモードWTRUは、一部又は全ての評価基準、並びにパッシブ及び/又はメインセルラーモデムの測定獲得がどのように行われるかに関係するセル(再)選択パラメータのうちの1つ又は複数に関連するシステム情報変更の受信及び処理を行い得る。次いで、WTRUは、更新されたシステム情報をパッシブ及び/又はメインセルラーモデムが利用可能なメモリへと送達し得る。例えば、セル(再)選択パラメータの変更は、既存の、及び/又は更新された優先度レベルを考慮して、並びに正規の、又は緩和されたモニタリング基準に従って、新しい周波数内測定、周波数間測定、及び/又はRAT間測定を行うために、WTRUがメインセルラーモデムをウェイクアップすることを必要とし得る。代替的又は追加的に、WTRUは、周波数内、周波数間、及び/又はRATセル間の(再)選択目的で、サービングセル及び/又は近傍セルの評価/比較を行うために、メインセルラーモデムをウェイクアップすること、並びに、既存の、及び/又は更新された優先度レベルと共に、既に利用可能なパッシブ受信機測定の一部又は全てを考慮することが必要とされ得る。代替的又は追加的に、WTRUは、単に、パッシブ受信機動作を再開することができる。
【0165】
[0184] WTRUによるパッシブ受信機の使用、及びそれが伴う利点である、RRC_IDLEにおける、ほとんどない、或いは全くない電力消費は、スタートアップ時間を加速させ、及びバッテリ消費を減少させるために、セルラーモデムの使用と有利に組み合わせられ得ることに留意されたい。
【0166】
[0185] 本出願によるWTRUによってシステム情報を更新する方法は、一般に、以下のように記載される。第一に、パッシブ受信機を備えたWTRUは、アクティブ時に、一般的又は専用シグナリングを使用して、Uuエアインタフェースによって、1つ又は複数のZEモビリティエリアに関連する1つ又は複数のセルに関するシステム情報を受信する。次に、WTRUは、アクティブ受信機とパッシブ受信機との間で共有されるメモリ内に、受信されたシステム情報を保存し、現在のサービングセルに関連するシステム情報セットを識別し得る。次いで、WTRUは、ZEエアインタフェースによって受信された、ZEセルエリア識別子及びZEモビリティエリア識別子などのパラメータを使用して、WTRUがZEセルエリア間を移動する際に有効なシステム情報セットを維持し得る。
【0167】
[0186] パッシブ受信機及びアクティブ受信機を備えたWTRUによってシステム情報を更新する方法1000は、
図10A~10Bを参照して、以下のように詳細に記載される。
図10Aは、本出願のある実施形態による、システム情報を更新する方法を図示するフローチャートである。
図10Bは、本出願の別の実施形態による、システム情報を更新する方法を図示するフローチャートである。
図10A~10Bは、本出願によるシステム情報を更新する方法の2つの好適な実施形態のみを図示し、他の好適な実施形態が、以下の
図11A~11Bを参照して図示及び記載されることに留意されたい。本出願の完全且つ明瞭な説明を行うため、並びに異なる複数の実施形態の比較を行う目的で、
図11A~11Bに示されるこれらの実施形態に関する幾つかのフィーチャは、
図10A~10Bに示される実施形態を説明する際に述べられる。
【0168】
[0187]
図10Aに示されるように、方法1000は、1001において、アクティブ受信機を使用して、第1のシステム情報セットを含むシステム情報を受信することであって、第1のシステム情報セットが、WTRUにとって現在有効である、受信することと、1002において、システム情報を保存することと、1003において、アクティブ受信機を無効化し、及びパッシブ受信機を有効化することと、1004において、パッシブ受信機を使用して、システム情報の基本セット(BSSI)を受信することと、1010において、BSSIにおける第1のパラメータと、第1のシステム情報セットにおける第1のパラメータとの間の差が、閾値より大きいか否かを決定することと、上記差が、閾値より大きいという条件で、1005において、WTRUにとって現在有効なシステム情報セットとして第2のシステム情報セットを受信するために、アクティブ受信機を再有効化することと、上記差が、閾値以下であるという条件で、1006において、後方散乱を使用して、第3のシステム情報セットをリクエストすること、又はパッシブ受信機を調整して、WTRUにとって現在有効なシステム情報セットとして第3のシステム情報セットを受信することと、を含む。
【0169】
[0188] 従って、本出願によるWTRUは、第1のシステム情報セットを含むシステム情報を受信するように構成されたアクティブ受信機であって、第1のシステム情報セットが、WTRUにとって現在有効である、アクティブ受信機と、システム情報を保存するように構成されたメモリと、システム情報の基本セット(BSSI)を受信するように構成されたパッシブ受信機と、アクティブ受信機がシステム情報を受信した後に、アクティブ受信機を無効化し、及びパッシブ受信機を有効化するように構成され、並びに、BSSIにおける第1のパラメータと、第1のシステム情報セットにおける第1のパラメータとの間の差が、閾値より大きいか否かを決定するように構成されたプロセッサであって、上記差が、閾値より大きいという条件で、プロセッサが、WTRUにとって現在有効なシステム情報セットとして第2のシステム情報セットを受信するために、アクティブ受信機を再有効化するようにさらに構成され、及び、上記差が、閾値以下であるという条件で、プロセッサが、後方散乱を使用して、第3のシステム情報セットをリクエストするように、又はパッシブ受信機を調整して、WTRUにとって現在有効なシステム情報セットとして第3のシステム情報セットを受信するようにさらに構成される、プロセッサと、を含み得る。
【0170】
[0189] パッシブ受信機は、
図2~8を参照して上記に記載したパッシブ受信機と同じであり、又はそれらに類似する。アクティブ受信機は、
図2~8を参照して上記に記載したアクティブ受信機と同じであり、又はそれらに類似する。
【0171】
[0190] 1001~1006のプロセスは、以下のように詳細に記載される。
【0172】
[0191]
図10Aに示されるように、方法1000は、1001において、アクティブ受信機を使用して、第1のシステム情報セットを含むシステム情報を受信することであって、第1のシステム情報セットが、WTRUにとって現在有効である、受信することを含み得る。すなわち、WTRUは、第1のシステム情報セットを含むシステム情報を受信するように構成され得るアクティブ受信機であって、第1のシステム情報セットが、WTRUにとって現在有効である、アクティブ受信機を含む。
【0173】
[0192] システム情報は、第1のシステム情報セット及び下記のような他のシステム情報セットなどの、1つ又は複数のシステム情報セットを含み得る。
図10A~10Bに示される実施形態では、システム情報は、1つのみのシステム情報セット、すなわち、第1のシステム情報セットを含み得、
図11A~11Bに示される実施形態では、システム情報は、複数のシステム情報セット、例えば、第1のシステム情報セット及び下記のような第4のシステム情報セットを含み得ることに留意されたい。
【0174】
[0193] 各システム情報セットは、アイドル/イナクティブ状態でメイン及び/又はパッシブ受信機動作/プロシージャをサポートするために、以下の情報要素のうちの1つ又は組み合わせを含み得る:Uuエアインタフェースによる、セルアクセス評価基準/パラメータ、及びブロードキャストシステム情報スケジューリングパラメータ;ZEエアインタフェースによる、セルアクセス評価基準/パラメータ、及び/又はブロードキャストシステム情報スケジューリングパラメータ;Uuエアインタフェースによる、周波数内、周波数間、及び/又はRAT間再選択に共通の、セル再選択閾値、ヒステリシス、優先度、及び他の(すなわち、モビリティ)パラメータ;ZEエアインタフェースによる、周波数内、周波数間、及び/又はRAT間再選択に共通の、セル再選択閾値、ヒステリシス、優先度、及び他の(すなわち、モビリティ)パラメータ;Uuエアインタフェースによるセル内、及び/又はセル間、及び/又はRAT間再選択に関連する、1つ又は複数の近傍のセルに特有のオフセットパラメータ、1つ又は複数の物理的セル識別情報、及び1つ又は複数の周波数キャリア/帯域パラメータ/リスト;ZEエアインタフェースによるセル内及び/又はセル間再選択に関連する、1つ又は複数の近傍のセルに特有のオフセットパラメータ、1つ又は複数のZEセル識別情報、及び1つ又は複数のZEモビリティエリア識別情報;1つ又は複数の物理的セル識別情報に対する、1つ又は複数の近傍のセルの1つ又は複数のZEセル識別情報と、1つ又は複数のZEモビリティエリア識別情報との間のマッピング;ZEセル識別情報及びZEモビリティエリア識別情報マッピング曖昧さ解消パラメータ;及び/又はシステム情報のバージョン識別子。
【0175】
[0194] 上記の情報要素は、排他的であること、又は本出願を限定することを意図したものではないことに留意されたい。1001で受信され、以下のプロセスで更新されるシステム情報は、本出願の原理の実現に役立ち得る限り、他の情報要素も含み得る。
【0176】
[0195] システム情報が、データ、フレーム、値などの形態で送信及び保存され得ることにも留意されたい。本出願は、システム情報の形態を制限しない。システム情報の最も重要な機能の1つは、WTRUによって適用され得るパラメータメッセージ又は構成メッセージを送信することである。従って、本出願では、別段の指示のない限り、「システム情報」、「システム情報メッセージ」、及び「1つ又は複数のシステム情報セット」という用語は、言い換え可能に使用され得る。
【0177】
[0196] システム情報セットは、システム情報内のユニットでもよく、それは、モビリティエリア内のセルに対応し得る。システム情報は、1つ又は複数のそのようなシステム情報セット(従って、これらは、1つ又は複数のモビリティエリア内の1つ又は複数のセルに対応し得る)を含み得る。例えば、システム情報は、システム情報セットA、システム情報セットB、及びシステム情報セットCを含む。システム情報セットAは、モビリティエリア#1内のセル#1に対応し、システム情報セットBは、モビリティエリア#1内のセル#2に対応し、システム情報セットCは、モビリティエリア#2内のセル#1に対応する。
【0178】
[0197] システム情報は、複数のシステム情報セットを含み得るが、これらのシステム情報セットの1つが、WTRUにとって現在有効なシステム情報セットである。すなわち、システム情報セットが対するセルの1つが、WTRUにサービスを提供している、又はWTRUが位置する現在のサービングセルに対応する。一般的に、たった1つのサービングセルが存在する。上記段落の例を続けて、WTRUが、モビリティエリア#1内のセル#1に、それが現在のサービングセルであるように現在位置すると仮定する。システム情報セットAは、現在有効なシステム情報セットである。その後、WTRUが、同じモビリティエリア内のセル#2に移動し、従って、セル#2がサービングセルとなる。従って、システム情報セットBが、現在有効なシステム情報セットになる。WTRUが同じセルにとどまり続けるとしても、現在有効なシステム情報セットは、古くなるかもしれず、従って、状況によっては、更新を必要とする。本出願の目的の1つは、WTRUが、必要に応じて、システム情報セットの正しく有効なバージョンを保有することを確実にすることである。
【0179】
[0198] ここで「バージョン」という用語は、「古くなったシステム情報セット」と、「更新されたシステム情報セット」を差別化することを意図することに留意されたい。上記のように、更新されたシステム情報セットは、新しいサービングセルに対応する新しいシステム情報セット、又は同じサービングセルに対応する、更新されたシステム情報セットであり得る。下記の説明は、詳細な実施形態並びに1005及び1006のプロセスも参照して、システム情報セットの有効なバージョンをさらに説明する。
【0180】
[0199] 1001において、第1のシステム情報セットは、現在有効なシステム情報セット(すなわち、システム情報セットの現在有効なバージョン)を表す。
図10A~10Bに示されるように、1001で受信されたシステム情報が、たった1つのシステム情報セットを有する場合、それは、第1のシステム情報セットであるはずである。
図10A~10Bに示されるように、1001で受信されたシステム情報が、複数のシステム情報セットを有する場合、それらの1つが、第1のシステム情報セットである。第1のシステム情報は、上述のように、異なる複数の要素を含み得る。
【0181】
[0200] 「第1のシステム情報セット」という用語は、それを、以下のプロセスにおいてWTRUによって受信され得る他のシステム情報セットから差別化することを意図したものであることが理解されるだろう。従って、ここでは、「第1の」という用語は、1001で受信されるシステム情報セットのコンテンツを限定することを意図したものではない。
【0182】
[0201] 方法1000は、1002において、システム情報を保存することを含み得る。すなわち、メモリは、システム情報を保存するように構成される。
【0183】
[0202] ある実施形態では、WTRUは、アクティブ受信機とパッシブ受信機との間で共有されるメモリ内に、受信されたシステム情報を保存し得る。システム情報セット内のこれらの情報要素は、1001で受信されたシステム情報を更新するために、アクティブ受信機及びパッシブ受信機の両方によって使用され得る。3つのシステム情報セットの上記例で述べたように、WTRUがモビリティエリア#1内のセル#2に移動した場合に、システム情報セットBが、WTRUにとって有効になる。この場合、システム情報セットBは、アイドル状態動作又はプロシージャ、例えば、セル再選択プロシージャのために、アクティブ受信機及び/又はパッシブ受信機によってアクセスされ得る。
【0184】
[0203] ある実施形態では、WTRUは、パッシブ受信機又はアクティブ受信機のどちらかにのみ利用可能なメモリに、受信されたシステム情報を保存し得る。例えば、現在のサービングセルに関するシステム情報更新が、一般的に、ZEエアインタフェースによって周期的にブロードキャストされず、及び後方散乱ベースのシステム情報リクエストがサポートされない状況でWTRUが使用される場合、システム情報を更新しようとするたびに、アクティブ受信機が有効化されるべきであり、従って、パッシブ受信機が保存されたシステム情報にアクセスする必要がないため、システム情報は、アクティブ受信機にのみ利用可能なメモリに保存され得る。従って、1001において受信されたシステム情報は、アクティブ受信機にのみ利用可能なメモリに保存され得る。
【0185】
[0204] ある実施形態では、1001で受信されたシステム情報の一部のみが保存され得る。すなわち、1001で受信されたシステム情報セットの一部のみが、メモリに保存され得る。
図10A~10Bに示される実施形態では、受信された、たった1つのシステム情報セット(すなわち、第1のシステム情報セット)が存在し、従って、第1のシステム情報セットが、1002において保存される。
図11A~11Bに示される実施形態では、3つのシステム情報セットの上記例で述べたように、WTRUは、それが、受信されたシステム情報の一部を保存するのに十分な共有メモリのみを有すると決定し得、モビリティエリア#1内のセル#1及び#2に関連するシステム情報セットA及びBを保存することを決める。どのシステム情報セットを保存するかを決定する判断は、サービングセル/ネットワークの助けを受けて、又はそのような助けなしに、ランダム選択又は履歴データに基づくかもしれない。
【0186】
[0205] 上記の記載は、システム情報を保存する異なる複数の実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例示的な目的で提供されたものであり、排他的であること、又は本出願を限定することを意図したものではない。1001で受信されたシステム情報は、本出願による方法1000の原理の実現に役立つ限り、その他のやり方で保存され得る。
【0187】
[0206] 方法1000は、1003において、アクティブ受信機を無効化すること、及びパッシブ受信機を有効化することをさらに含み得る。従って、本出願によるWTRUは、アクティブ受信機の無効化、及びパッシブ受信機の有効化を行うように構成され得る。
【0188】
[0207] 上述の通り、アクティブ受信機は、システム情報を受信するために、1001において、アクティブモードで稼働している。次いで、システム情報の受信後に、WTRUは、エネルギーを節約するために、アイドルモードにシフトする必要がある。アイドルモードでは、アクティブ受信機は、非アクティブモードである必要があり、パッシブ受信機は、アクティブモードである必要がある。言い換えれば、WTRUは、アクティブ受信機を無効化する必要がある。その一方で、パッシブ受信機は、BSSIの検出及び受信のために、有効化される必要がある。
【0189】
[0208] ある実施形態では、アクティブ受信機の無効化及びパッシブ受信機の有効化は、同時に起こり得る。別の実施形態では、アクティブ受信機の無効化及びパッシブ受信機の有効化は、順次起こり得る。例えば、WTRUは、まずアクティブ受信機を無効化し、次いで、パッシブ受信機を有効化し得る。時には、WTRUは、すぐに別のセルに移動するかもしれない。従って、無効化プロセスと有効化プロセスとの間の時間差は、パッシブ受信機が、時間内にBSSIの検出及び受信を行うために有効化され得るように、実質的に短くあるべきである。
【0190】
[0209] 上記の実施形態は、無効化プロセス及び有効化プロセスのシーケンスを示したが、それらは、排他的であること、又は方法1000を限定することを意図したものではない。上記の実施形態では、1003における無効化プロセス及び有効化プロセスは、1002のプロセスの後に示されたが、これらの実施形態は、排他的であること、又は方法1000を限定することを意図したものではないことが理解されるだろう。無効化プロセス及び有効化プロセスは、1001のプロセスの後であり、且つ1002のプロセスの前に起こり得る。
【0191】
[0210] 1003のプロセスの後に、方法1000は、
図10Bに示される実施形態において、1020のプロセスに進み得、さらに、1020において第1の条件が満たされた場合、方法1000は、1004のプロセスに進み得る。
図10Aに示される実施形態では、1020のプロセスは存在しないことに留意されたい。換言すると、
図10Aに示されるように、1003のプロセスの後に、方法1000は、1004のプロセスに進み得る。言い換えれば、
図10A~10Bにそれぞれ示される2つの実施形態間の違いの1つは、
図10Bに示される実施形態が、1003のプロセスと1004のプロセスとの間に、1020のプロセスを含むことである。以下の記載は、まず、1020のプロセスをまず述べて、次いで、これら2つの実施形態に共通して含まれる1004のプロセスを述べることに進む。
【0192】
[0211] 方法1000は、1020において、第1の条件が満たされたか否かを決定することと、第1の条件が満たされたという条件で、パッシブ受信機を使用して、システム情報の基本セット(BSSI)を受信することと、を含み得る。従って、プロセッサは、第1の条件が満たされたか否かを決定するように構成され得、第1の条件が満たされたという条件で、パッシブ受信機は、システム情報の基本セット(BSSI)を受信するようにさらに構成され得る。
【0193】
[0212] ある実施形態では、第1の条件は、パッシブ受信機がシステム情報変更通知を受信することであり得る。システム情報変更通知は、データ、信号、フレームなどの形態として受信され得る。システム情報変更通知は、システム変更通知、システム変更通知信号、又はZEシステム変更通知とも呼ばれることがある。
【0194】
[0213] システム情報変更通知は、様々なやり方で、システム情報が変化したか否かを表示し得る。例えば、システム情報変更通知は、2つのシグナリング値:システム情報が変化したことを表示する第1のシグナリング値、及びそのような変化が起こらなかったことを表示する第2のシグナリング値を含み得る。システム情報変更通知自体は、変化が起こったことも示唆し得る。すなわち、パッシブ受信機がシステム情報変更通知を受信した場合、WTRUは、システム情報が変化したと決定し得る。
【0195】
[0214] 上述の通り、システム情報は、複数のシステム情報セットを含み得る。この場合、システム情報変更通知は、システム情報セットの全てに対する変更が存在するか、それともシステム情報セットの1つ又は一部のみに対する変更が存在するかも表示し得る。例えば、システム情報変更通知は、それのビット表現において、受信されたシステム情報のどのセット又はどの複数のセットが変更されるかを直接表示し得る。別の例として、システム情報変更通知は、システム情報のどのセット又はどの複数のセットが変更されるかに関する情報に対応する詳細値を探すために、WTRUによって使用され得るインデックス値を有し得る。上記の2つの例は、より多くの時間が、パッシブ受信機によるエネルギー蓄積に可能であるため、システム情報変更通知に関するZE波形のシグナリング負荷を大きく減少させ、従って、範囲を拡大し得る2つの手法を示す。
【0196】
[0215] パッシブ受信機は、前述のような、既知の通信特徴、シグナリング表示、複数の送信インスタンス、又は受信スケジュールに基づくシステム情報変更通知を受信し得る。
【0197】
[0216] システム情報変更通知の上記実施形態は、例として記載されたものであり、排他的であること、又は本出願を限定することを意図したものではないことが理解されるだろう。
【0198】
[0217] ある実施形態では、第1の条件は、パッシブ受信機が公衆警報通知を受信することであり得る。公衆警報通知は、データ、信号、フレームなどの形態として受信され得る。公衆警報通知は、公衆警報システム通知、公衆警報通知信号、公衆警報メッセージ、又は緊急警報メッセージとも呼ばれることがある。
【0199】
[0218] 公衆警報通知は、様々なやり方で公衆警報がブロードキャストされるか否かを表示し得る。例えば、公衆警報通知は、以下の2つのシグナリング部分:公衆警報が送信予定であることを表示する公衆警報通知の第1のシグナリング部分、及び実際の緊急警報メッセージを包含する公衆警報通知の第2のシグナリング部分から成り得る。別の例として、公衆警報通知は、以下の2つの値:公衆警報が送信されることを表示する第1のシグナリング値、及びそのような送信が生じていないことを表示する第2のシグナリング値を含み得る。
【0200】
[0219] パッシブ受信機は、前述のような、既知の通信特徴、シグナリング表示、複数の送信インスタンス、又は受信スケジュールに基づく公衆警報通知を受信し得る。
【0201】
[0220] 公衆警報通知の上記の実施形態は、例として記載されたものであり、排他的であること、又は本出願を限定することを意図したものではないことが理解されるだろう。ある実施形態では、第1の条件は、WTRUがサービングセルの変更を検出することであり得る。
【0202】
[0221] 例えば、3つのシステム情報セットの上記の例で述べたように、WTRUが、モビリティエリア#1内内のセル#1からモビリティエリア#1内内のセル#2に移動した場合、セル#2が新しいサービングセルとなる。このとき、WTRUは、サービングセルの変更、すなわち、セル#1からセル#2への変更を検出し得る。次いで、プロセッサは、1020において、第1の条件が満たされたと決定し得る。
【0203】
[0222] 上記の例は、例として記載されたものであり、排他的であること、又は本出願を限定することを意図したものではないことが理解されるだろう。WTRUは、方法が本出願の実現に役立ち得る限り、サービングセルの変更を検出するための任意の利用可能な方法を使用し得る。
【0204】
[0223] ある実施形態では、第1の条件は、WTRUがセル再選択プロシージャを起動することであり得る。
【0205】
[0224] 例えば、WTRUは、現在のサービングセル及び/又は近傍セルに対して、受信された信号の強度測定を行い得る。WTRUが、セル再選択基準に従って、より適当なセルを見つけた場合、それは、新しいサービングセルとして、そのセルを再選択し、それにキャンプオンする。セル再選択プロシージャのこの例は、例として提供されたものであり、排他的であること、又は本出願を限定することを意図したものではないことが理解されるだろう。
【0206】
[0225] セル再選択プロシージャが、サービングセルの変更に関係することが分かる。一般的に、WTRUがサービングセルの変更を検出すると、それは、セル再選択プロシージャを行う。従って、ある実施形態では、1020の第1の条件は、WTRUがサービングセルの変更を検出し、従って、セル再選択プロシージャを起動することであり得る。すなわち、第1の条件は、以下の2つの副条件:(1)サービングセルを変更すること、及び(2)セル再選択プロシージャを開始することを含み得る。
【0207】
[0226] 上記の実施形態は、1020における幾つかの例示的な第1の条件を示すが、これらの実施形態が、排他的であること、又は本出願において適用され得る第1の条件を限定することを意図したものではないことが理解されるだろう。本出願によるシステム情報を更新する方法は、1020のプロセスを実現するために役に立ち得る任意の条件を選択し得る。
【0208】
[0227]
図10Aに示されるように、方法1000は、1004において、パッシブ受信機を使用してBSSIを受信することをさらに含み得る。従って、パッシブ受信機は、BSSIを受信するようにさらに構成され得る。
【0209】
[0228] WTRUは、1001で受信されるシステム情報の記載を参照して上記で述べたように、システム情報セットの有効なバージョンの保有を確実にするために、周期的にBSSIを獲得することが必要とされ得る。パッシブ受信機は、上記のような、予め構成されたスケジューリングされた送信インスタンス又は特定の送信特徴をモニタリングすることによって、BSSIを獲得し得る。第1の条件が1004で満たされた場合にも、パッシブ受信機は、BSSIを獲得する必要があり得る。例えば、パッシブ受信機は、セル再選択(すなわち、現在のサービングセルの変更の検出)時、上記のようなシステム情報変更通知の受信時、及び/又は公衆警報通知の受信時に、アイドル/イナクティブ状態でBSSIを獲得する必要があり得る。
【0210】
[0229] WTRUがシステム情報セットの有効なバージョンを有すると決定する方法に関する上記2つの実施形態は、例のやり方で提供されたものであり、それらが、排他的であること、又は本出願を限定することを意図したものではないことが理解されるだろう。
【0211】
[0230] BSSIは、第1のパラメータを含み得る。第1の実施形態では、第1のパラメータは、システム情報バージョン識別子を含み得る。第2の実施形態では、第1のパラメータは、ZEセル識別子を含み得る。第3の実施形態では、第1のパラメータは、ZEモビリティエリア識別子を含み得る。第4の実施形態では、第1のパラメータは、PLMN(public land mobile network)識別情報を含み得る。
【0212】
[0231] 第1のパラメータに関する上記3つの実施形態は、単に例として提供されたものであり、それらが、排他的であること、又は第1のパラメータのコンテンツを限定することを意図したものではないことに留意されたい。第1のパラメータは、本出願の原理の実現に役立ち得る任意の要素を含み得る。例えば、第1のパラメータは、ZEセル識別子、ZEモビリティエリア識別子、システム情報バージョン識別子、又はPLMN識別情報のうちの少なくとも1つを含み得る。
【0213】
[0232] BSSIは、第2のパラメータをさらに含み得る。第2のパラメータは、送信期間、参照時間、送信順序、又は送信特徴のうちの少なくとも1つを含み得る。
【0214】
[0233] BSSIは、現在のセルにおいて、他のシステム情報セットが周期的に送信されるか否かに関する情報、及び該当する場合、各システム情報セットの他のシステム情報セットの送信パラメータをさらに含み得る。
【0215】
[0234] BSSIにおけるこれらの送信パラメータは、例えば、以下のうちの1つ又は複数として定義/識別することができる:(1)全てのシステム情報セットが送信される送信期間Tp;(2)第1のシステム情報セット送信の始まりを定義する参照時間、例えば、予め構成された特徴、又は関係NfmodNp=0(式中、Npは、送信期間に対応するフレームの数である)を満たすフレーム数Nfを備えたプリアンブルの検出後のオフセットΔTr;(3)システム情報セットの送信順序及び対応する送信継続時間、例えば、継続時間T2のセット2の後に、継続時間T4のセット3が続く(以下省略)など;及び/又は(4)変調、波形、送信レート、送信繰り返し、及びSIセット多重化(時間/周波数)などの送信特徴、例えば、SIセット送信は、異なる複数のセットを異なる複数のサブバンドにおいて同時に送信することによって、周波数多重化され得、WTRUのパッシブ受信機の能力に応じて、複数のSIセットが並列的に復号され得る。
【0216】
[0235] 上記の実施形態は、BSSIにおける幾つかの例示的なパラメータを示すが、これらのパラメータは、排他的であること、又は本出願において適用され得るBSSIのコンテンツを限定することを意図したものではないことが理解されるだろう。BSSIは、本出願による方法1000を実現するために役に立ち得る任意のパラメータを含み得る。
【0217】
[0236] BSSIにおけるこれらのパラメータ(例えば、第1のパラメータ及び第2のパラメータ)は、方法1000を実施するために重要である。例えば、BSSIにおけるこれらのパラメータは、WTRUがシステム情報セットの現在有効なバージョンを有しているか否かを決定するために使用され得る。ある実施形態では、保存されたシステム情報セットが最後に検証されてから、WTRUが、ある予め構成された(R)分/時間未満経過している場合には、WTRUは、それが、システム情報セットの有効なバージョンを有していると決定し得る。別の実施形態では、WTRUは、BSSIにおいて検出された以下のパラメータの値のうちの1つ又は複数が、保存されたシステム情報セットのうちの1つと合致する場合に、それがシステム情報セットの有効なバージョンを有すると決定し得る:(1)ある特定のエリア展開の一部であり、及び/又は同じSI構成を有するBS/セルのマーキング/識別を行うエリア識別子、(2)ある特定のエリア内のセルの中で、システム情報の異なる/漸増的変化同士を差別化するセル識別子、(3)指定されたエリア内のBS/セルによって考慮された最新のバージョンのマーキング/識別を行うシステム情報バージョン識別子、並びに(4)WTRUが、所望の/登録されたネットワークの構成されたシステム情報/パラメータを獲得していることを確実にするPLMN識別情報。以下の記載は、方法1000を実施するための上述のパラメータの使用方法をさらに説明する。
【0218】
[0237]
図10Aに示されるように、方法1000は、1010において、BSSIにおける第1のパラメータと、第1のシステム情報セットにおける第1のパラメータとの間の差が閾値より大きいか否かを決定することと、上記差が、閾値より大きいという条件で、1005において、WTRUにとって現在有効なシステム情報セットとして第2のシステム情報セットを受信するために、アクティブ受信機を再有効化することと、上記差が、閾値以下であるという条件で、1006において、後方散乱を使用して、第3のシステム情報セットをリクエストすること、又はパッシブ受信機を調整して、WTRUにとって現在有効なシステム情報セットとして第3のシステム情報セットを受信することと、をさらに含み得る。
【0219】
[0238] 先に述べた通り、BSSIは、第1のパラメータを含み得る。それに対応して、1001で受信された第1のシステム情報セットも、第1のパラメータを含み得る。すなわち、第1のシステム情報セットにおける第1のパラメータは、BSSIにおける第1のパラメータに対応している。例えば、ある実施形態では、BSSIにおける第1のパラメータは、システム情報バージョン識別子を含み、第1のシステム情報セットにおける第1のパラメータも、システム情報バージョン識別子を含む。別の実施形態では、BSSIにおける第1のパラメータは、ZEセル識別子を含み、第1のシステム情報セットにおける第1のパラメータも、ZEセル識別子を含む。
【0220】
[0239] ある実施形態では、システム情報バージョン識別子は、保存されたシステム情報を更新する方法を決定するために使用され得る。例えば、1010において、プロセッサは、BSSIにおけるシステム情報バージョン識別子と、第1のシステム情報セットにおけるシステム情報バージョン識別子との間の差を計算し得る。異なる計算結果が、システム情報を更新するための異なる手法へと方法1000を導く。例えば、1010で得られた差が、閾値(例えば、10)より大きい場合は、方法1000は、1005のプロセスに行く。上記差が閾値より少ない、又は閾値に等しい場合は、方法1000は、1006のプロセスに行く。
【0221】
[0240] ある実施形態では、ZEセル識別子は、保存されたシステム情報を更新する方法を決定するために使用され得る。例えば、1010において、プロセッサは、BSSIにおけるZEセル識別子と、第1のシステム情報セットにおけるZEセル識別子との間の差を計算し得る。異なる計算結果が、システム情報を更新するための異なる手法へと方法1000を導く。例えば、1010で得られた差が、閾値(例えば、10)より大きい場合は、方法1000は、1005のプロセスに行く。上記差が閾値より少ない、又は閾値に等しい場合は、方法1000は、1006のプロセスに行く。
【0222】
[0241] 1010でシステム情報を更新する方法を決定する上述の例は、例として提供されたものであり、それらが、排他的であること、又は本出願を限定することを意図したものではないことが理解されるだろう。以下の実施形態は、1005及び1006のプロセスを詳細に示す。
【0223】
[0242]
図10Aに示されるように、1002で保存されたシステム情報は、2つの異なる手法によって更新され得る。第1の手法は、システム情報更新を受信するために、アクティブ受信機を再有効化することであり得る。第1の手法に関して、方法1000は、1005において、WTRUにとって現在有効なシステム情報セットとして第2のシステム情報セットを受信するために、アクティブ受信機を再有効化することをさらに含み得る。従って、本出願によるWTRUは、WTRUにとって現在有効なシステム情報セットとして第2のシステム情報セットを受信するためにアクティブ受信機を有効化するようにさらに構成され得る。
【0224】
[0243] 第2のシステム情報セットは、第1のシステム情報セットのものと同じ種類の情報要素を含み得る。例えば、第2のシステム情報は、システム情報セット識別子を含む第1のパラメータ、セルアクセス評価基準/パラメータ、セル再選択閾値などを含み得る。3つのシステム情報セットの上記例で述べたように、WTRUが、モビリティエリア#1内のセル#1からモビリティエリア内内のセル#2に移動した場合、WTRUは、アクティブ受信機を使用して、現在有効なシステム情報セットとしてシステム情報セットB(すなわち、1005で受信された第2のシステム情報セット)を受信し得る。従って、保存されたシステム情報が更新済みである。
【0225】
[0244] 1005のプロセスの後に、WTRUは、WTRUにとって現在有効なシステム情報セットとして第2のシステム情報セットを使用し、その一方で、WTRUにとって現在有効なシステム情報セットとして第1のシステム情報セットを使用することを停止し得る。WTRUは、第2のシステム情報セットをメモリに保存し得る。WTRUは、WTRUにとって現在有効なシステム情報セットとして第1のシステム情報セットを使用することを停止し得るが、第1のシステム情報セットにおける一部のパラメータ又は要素は、依然として使用され得ることに留意されたい。例えば、WTRUが、モビリティエリア#1内のZEセル#1からモビリティエリア#1内のZEセル#2に移動した場合、第1のシステム情報セット及び第2のシステム情報セットは、モビリティエリア#1を識別する、同じZEモビリティエリア識別子を共有し得る。この場合、WTRUは、第1のシステム情報セットからのZEモビリティエリア識別子を依然として使用し得る。言い換えれば、WTRUは、更新システム情報セット(例えば、第2のシステム情報セット)を使用することによって、必ずしも第1のシステム情報セットを置き換えない。上述の原理は、依然として、第3のシステム情報セット及び4つのシステム情報セットなどの他の更新システム情報セットに適用することができる。
【0226】
[0245] 上記の第2のシステム情報セットは、例として提供されたものであり、排他的であること、又は本出願を限定することを意図したものではないことが理解されるだろう。第2のシステム情報セットは、本出願の原理の実現に役立ち得る限り、1005においてアクティブ受信機によって受信される任意の利用可能なシステム情報セットでもよい。
【0227】
[0246] 第2の手法は、後方散乱を使用して、システム情報更新(すなわち、第3のシステム情報セット)をリクエストすること、又はパッシブ受信機を調整して、システム情報更新を受信することであり得る。第2の手法は、1006のプロセスに対応している。第2の手法に関して、方法1000は、1006において、後方散乱を使用して、第3のシステム情報セットをリクエストすること、又はパッシブ受信機を調整して、WTRUにとって現在有効なシステム情報セットとして第3のシステム情報セットを受信することをさらに含み得る。従って、プロセッサは、後方散乱を使用して、第3のシステム情報セットをリクエストするように、又はパッシブ受信機を調整して、WTRUにとって現在有効なシステム情報セットとして第3のシステム情報セットを受信するようにさらに構成され得る。
【0228】
[0247] 第3のシステム情報セットは、第1のシステム情報セットのものと同じ種類の情報要素を含み得る。例えば、第3のシステム情報は、システム情報セット識別子を含む第1のパラメータ、セルアクセス評価基準/パラメータ、セル再選択閾値などを含み得る。ある実施形態では、WTRUが、保存されたシステム情報を更新するために第2の手法を使用することを決定した場合、それは、例えば、システム情報更新をリクエストするためにBSSIを送信した基地局に波形又は信号を反射し返すために後方散乱技術を使用し得る。別の実施形態では、WTRUは、システム情報更新を受信するために、BSSI内のそれらのパラメータ(例えば、送信特徴)に基づいて、パッシブ受信機を調整し得る。
【0229】
[0248] 特定のシステム情報セット(例えば、第3のシステム情報セット)の受信に関心があるWTRUは、ネットワークによって予め構成された、又は構成された後方散乱受信期間が後に続く、サービングセルによって起動されたシステム情報リクエストポールに対する応答として、そのセルにそれらの送信をリクエストし得る。システム情報リクエストポールは、周期的に、各セルによって送信され得、任意選択的に、システム情報送信への関心を宣言するためにセルカバレッジ下でWTRUによって使用される検出期間が後に続き得る。次いで、WTRUが検出されたか否かに基づいて、検出期間の後に、後方散乱受信期間が続き得る。システム情報獲得のためにパッシブ受信機を利用するWTRUは、例えば、それが、アイドル/イナクティブ状態において別のセルから現在のセルに移動した場合、及び/又はそれが、BSSIの復号後に、必要とされるシステム情報セットの一部が、現在のサービングセルの下で、有効でないこと、及び周期的に送信されないことを決定した場合に、後方散乱を使用して、必須のシステム情報セットをリクエストし得る。
【0230】
[0249] 上記の第3のシステム情報セット、及びその受信方法は、例として提供されたものであり、排他的であること、又は本出願を限定することを意図したものではないことが理解されるだろう。第3のシステム情報セットは、本出願の原理の実現に役立ち得る限り任意の利用可能な方法によって、1006においてパッシブ受信機によって受信され得る。
【0231】
[0250]
図10Bに示される実施形態は、
図10Aを参照して上記で述べたプロセスの全てを含み得る。さらに、
図10Bに示される実施形態は、1020のプロセスをさらに含む。上記の記載は、1020のプロセスを既に説明している。従って、本出願は、
図10Bに示されるこれらのプロセスの記載を省略する。
【0232】
[0251] 本出願によるシステム情報を更新する方法1100は、
図11A~11Bを参照して以下に説明される。
図11Aは、本出願のある実施形態による、システム情報を更新する方法1100を図示するフローチャートである。
図11Bは、本出願の別の実施形態による、システム情報を更新する方法1100を図示するフローチャートである。
【0233】
[0252] 1101、1102、1103、1104、1105、1106、1110、及び1120のプロセスは、
図10A~10Bに示される対応するプロセスと同じであり、又はそれらに類似することに留意されたい。例えば、方法1100は、1105において、WTRUにとって現在有効なシステム情報セットとして第2のシステム情報セットを受信するために、アクティブ受信機を再有効化することを含み得る。
【0234】
[0253]
図11A~11Bに示される実施形態と、
図10A~10Bに示される実施形態の違いは、
図11A~11Bに示される実施形態が、1130及び1107のプロセスを含み得る点である。より具体的には、
図11A~11Bに示される実施形態は、受信されたシステム情報が複数のシステム情報セットを含む状況に焦点を合わせる。比較として、
図10A~10Bに示される実施形態は、受信されたシステム情報が、1つのシステム情報セット(すなわち、上述のような第1のシステム情報セット)を含む状況に焦点を合わせる。以下の部分は、この違い、並びに1130及び1107におけるプロセスを詳細に説明する。
【0235】
[0254]
図11A~11Bに示される実施形態では、1101で受信されたシステム情報は、複数のシステム情報セットを含み得る。例えば、システム情報は、第1のシステム情報セット及び第4のシステム情報セットを含み得る。第1のシステム情報セットは、
図10Aを参照して上記で述べた第1のシステム情報セットと同じであり、又はそれに類似する。第4のシステム情報セットは、システム情報内の余分なシステム情報セットである。第4のシステム情報セットは、第1のシステム情報セットと同じ種類の情報要素を含み得る。例えば、ある実施形態では、第4のシステム情報セットは、システム情報セット識別子を含む第1のパラメータ、セルアクセス評価基準/パラメータ、セル再選択閾値などを含み得る。別の実施形態では、第4の情報セットは、第1のシステム情報セット内の情報要素のサブセットのみを含み得る。
【0236】
[0255] 「第1のシステム情報セット」、「第4のシステム情報セット」という上記用語は、システム情報内の異なるシステム情報セットを差別化するために使用されるものであり、それらは、本出願を限定することを意図したものではないことに留意されたい。上記の実施形態が、「第2のシステム情報セット」及び「第3のシステム情報」という用語を既に使用したため、ここでは、「第4のシステム情報セット」という用語を使用して、混同を避けようとしている。
【0237】
[0256]
図11A~11Bに示されるように、方法1100は、(1110において)上記差が、閾値以下であるという条件で、1130において、第4のシステム情報セットにおける第1のパラメータが、BSSIにおける第1のパラメータと合致するか否かを決定することと、第4のシステム情報セットにおける第1のパラメータが、BSSIにおける第1のパラメータと合致するという条件で、1107において、第1のシステム情報セットにおける情報要素と、第4のシステム情報セットにおける情報要素の組み合わせを現在有効なシステム情報セットとして使用することと、をさらに含み得る。従って、上記差が閾値以下であるという条件で、プロセッサは、第4のシステム情報セットにおける第1のパラメータが、BSSIにおける第1のパラメータと合致するか否かを決定するようにさらに構成され、第4のシステム情報セットにおける第1のパラメータが、BSSIにおける第1のパラメータと合致するという条件で、プロセッサは、第1のシステム情報セットにおける情報要素と、第4のシステム情報セットにおける情報要素の組み合わせを現在有効なシステム情報セットとして使用するようにさらに構成される。例えば、現在有効なシステム情報セットは、第1のシステム情報セットからのセル再選択閾値、及び第4のシステム情報セットからのシステム情報バージョン識別子を含み得る。第1のシステム情報セット及び第4のシステム情報からの情報要素の組み合わせの上記例は、単に例として提供されたものであり、排他的であることを意図したものではないことに留意されたい。WTRUは、異なる状況に基づいて、現在有効なシステム情報セットとして、これら2つのシステム情報セットから、情報要素の他の組み合わせを選択し得る。
【0238】
[0257] ある実施形態では、1110において、WTRUが、BSSIにおける第1のパラメータと、第1のシステム情報セットにおける第1のパラメータとの間の差が、閾値以下であると決定した場合、それは、所望のシステム情報更新が、1101で受信されたシステム情報内に既に保存されていることがあることを意味し得る。言い換えれば、WTRUは、前のサービングセルからあまり離れていないセルに移動していただけであり、従って、この新しいセルに関する所望のシステム情報セットは、1101で受信されたシステム情報に既に保存されていることがある。従って、WTRUは、システム情報内のこれらの複数のシステム情報セットを探索したいことがある。複数のシステム情報セットのある特定のシステム情報セットが新しいセルに対応している場合は、この特定のシステム情報セットが、WTRUにとって現在有効なシステム情報セットとして使用され得、従って、システム情報更新を受信するために、アクティブ受信機又はパッシブ受信機のどちらも使用する必要がない。
【0239】
[0258] 第4のシステム情報セットにおける第1のパラメータは、第1のシステム情報セットのものと同じ種類の要素を含み得る。例えば、第4のシステム情報における第1のパラメータは、システム情報バージョン識別子を含み得る。1130において、プロセッサは、BSSIにおけるシステム情報バージョン識別子と、第4のシステム情報セットにおけるシステム情報バージョン識別子との間の差を計算し得る。得られた差がゼロである場合には、プロセッサは、第4のシステム情報セットにおける第1のパラメータが、BSSIにおける第1のパラメータに合致すると決定し得る。次いで、方法1100は、1107のプロセスに進み得る。
【0240】
[0259]
図10A~10Bに示される実施形態を参照して述べた通り、第1のパラメータは、ZEセル識別子も含み得る。ZEセル識別子は、1130における決定にも使用され得る。1130のプロセスは、システム情報バージョン識別子及びZEセル識別子の両方を決定することを含み得ることが理解されるだろう。言い換えれば、BSSI及び第4のシステム情報セットの両方からのシステム情報バージョン識別子が互いに合致し、且つその一方で、BSSI及び第4のシステム情報セットの両方からのZEセル識別子が互いに合致する場合、プロセッサは、1103において、第4のシステム情報セットにおける第1のパラメータが、BSSIにおける第1のパラメータに合致すると決定し得る。
【0241】
[0260] 1107において、方法1100は、システム情報からの第4のシステム情報セットをWTRUにとって現在有効なシステム情報セットとして使用することをさらに含む。従って、システム情報が更新される。
【0242】
[0261] 1130において、WTRUが、合致が存在しないと決定した場合、方法1100は、1106のプロセス、すなわち、後方散乱を使用して、第3のシステム情報セットをリクエストすること、又はパッシブ受信機を調整して、WTRUにとって現在有効なシステム情報セットとして第3のシステム情報セットを受信することに進み得る。
【0243】
[0262] 本出願によるシステム情報を更新する方法を以下の通り説明する。この方法は、上述の方法1100に類似する。これら2つの方法間の違いは、この方法の差決定プロセスが、1110におけるプロセスとは異なる点である。ここで、この方法では、それは、BSSIにおける第1のパラメータと、複数のシステム情報セットにおける各第1のパラメータとの間の各差が、閾値より大きいか否かを決定することを含む。各差が閾値より大きい場合は、この方法は、WTRUにとって現在有効なシステム情報セットとして更新システム情報セットを受信するためにアクティブ受信機を再有効化することを含み得る。
【0244】
[0263] 上記差の1つが、閾値以下である場合は、この方法は、複数のシステム情報セットの中の第2のシステム情報セットによって第2の条件が満たされるか否かを決定することを含み得る。第2の条件が満たされた場合は、この方法は、1107のプロセスと同じプロセスに進み得る。第2の条件が満たされなかった場合は、この方法は、1106のプロセスと同じプロセスに進み得る。
【0245】
[0264] ある実施形態では、第2の条件は、複数のシステム情報セットのうちの1つにおける第1のパラメータが、BSSIにおける第1のパラメータと合致することであり得る。例えば、
図11Aを参照した上記の説明に類似して、第4のシステム情報セットにおける第1のパラメータが、BSSにおける第1のパラメータに合致する場合、第2の条件が満たされる。上記の第2の条件は、単に例として提供されたものであり、排他的であること、又は本出願を限定することを意図したものではないことに留意されたい。
【0246】
[0265]
図12を参照して、パッシブ受信機及びアクティブ受信機を備えたWTRUによってシステム情報を更新する方法のある実施形態を以下の通り詳細に説明する。
図12は、本出願の別の実施形態による、システム情報を更新する方法1200を図示する。
【0247】
[0266] 方法1200は、1201において、Uuエアインタフェースによってシステムパラメータを受信し、それらのシステムパラメータをメモリに保存し、及び既知の送信特徴を有する、明確に決定された送信フォーマットを仮定して、エネルギー蓄積イベントのシーケンスを決定することと、1202において、ZE Rxを使用して、アイドルモードに入り、及びセルラーTRXを動作不能にすることと、1203において、既知のエネルギープロファイル又はシグネチャを使用してシステム情報変更通知の存在を検出する(例えば、システム変更を表示するシステム情報通知が受信されたかどうかを検出する)ことと、1204において、パッシブ受信機を使用して、システム情報の基本セット(BSSI)を獲得することと、1205において、(例えば、ZEエアインタフェースによる漸増的システム情報更新の周期的送信の存在/パラメータ(すなわち、スケジューリング情報及び/又は送信特徴)と、保存されたバージョンに対する、これらの漸増的更新の有効性とを決定するために、獲得されたBSSIを使用して)システム情報更新手法を決定し、並びに、システム情報セットの更新されたバージョンを獲得することと、1206において、アクティブ受信機とパッシブ受信機との間の共有メモリに、システム情報セットの更新されたバージョンを保存することと、1207において、システム情報セットの更新されたバージョンに基づいて、セルラーRRC_IDLEプロシージャを使用して、WTRUをセルにキャンプオンさせることとを含み得る。
【0248】
[0267] 本出願による方法の別の実施形態を以下のようにさらに説明する。本実施形態では、第一に、ZEセル再選択測定を行うWTRUが、第一に、セル再選択プロシージャをトリガし得る。第二に、WTRUは、新しいセルを選択し、新しいBSSI(例えば、ZEモビリティエリア識別子、ZEセル識別子、システム情報バージョン識別子など)を獲得し得る。第三に、WTRUは、受信された識別子が、保存されたシステム情報セットの何れかに関連した識別子と合致するかどうかをチェックし得る。第四に、WTRUは、合致を検出し、それに関連したシステム情報のセットが、現在のバージョンであると見なし得る。代替的に、WTRUは、バージョン識別子のミスマッチを検出し、それに関連したシステム情報のセットを無効とマーキングし得る。第五に、WTRUは、BSSIにおいて検出されたシステム情報ブロードキャストスケジューリング情報を考慮し得る。代替的に、WTRUは、漸増的システム情報更新が、ブロードキャストされず、又は現在の保存されたベースバージョンに対応しないことを決定し得る。第六に、WTRUは、漸増的システム情報更新を受信し、又は代替的に、後方散乱技術を使用して、システム情報ブロードキャストをリクエストし得る。第七に、WTRUは、アクティブ受信機との共有メモリ内に、システム情報の新しいバージョンを保存し得る。
【0249】
[0268] 本出願による方法の別の実施形態を以下のようにさらに説明する。この実施形態では、第一に、パッシブ受信機を装備したWTRUが、Uuエアインタフェースを使用して、ZEエアインタフェースによる周波数内セル再選択に関する近傍のセルパラメータ、Uuエアインタフェースによる周波数間/RAT間セル再選択に関する近傍のセルパラメータ、及びZE識別子とUu物理的セル識別子との間のマッピングを有するシステム情報を受信し得る。第二に、WTRUは、アクティブ受信機を無効化し得、アイドルモード動作/プロシージャ(例えば、セル再選択プロシージャ)のためにパッシブ受信機を使用する。第三に、WTRUは、セル再選択基準及び/又はネットワーク構成に基づいて、ZEアイドルモードからUuアイドルモードへの切り替えが必要とされることを決定し得る。第四に、WTRUは、ZE識別子からUu物理的セル識別子へのマッピングを使用し、UuセルID探索空間を限定することによって、処理の複雑さを低減し、及びUuエアインタフェースによるセルキャンピングプロセスを加速させるために、依然として有効な、1つ又は複数の関連の保存されたシステム情報セットをロードする。代替的に、WTRUは、ZEエアインタフェースに切り替える前に、Uuエアインタフェースによって、システム情報及び長さの短いセル識別子と一意の物理的セル識別子との間のマッピングを受信し得る。
【0250】
[0269] 本出願による方法の別の実施形態を以下のようにさらに説明する。この実施形態では、第一に、WTRUは、Uuエアインタフェースによって、アクティブ時に1つ又は複数のZEモビリティエリア内の1つ又は複数のZEセルに関する、複合システム情報セットを受信し得る。第二に、WTRUは、アクティブ受信機とパッシブ受信機との間で共有されるメモリ又はバッファに受信されたシステム情報セットを保存し得る。第三に、WTRUは、サービングセルの変更を検出し、及びセル再選択プロシージャを起動させ、システム情報変更通知を受信し、又はZEエアインタフェースによって公衆警報システム通知を受信し得る。第四に、WTRUは、保存されたシステム情報セットを更新するために必要とされるパラメータを決定するために使用される、ZEエアインタフェースによるBSSIのWTRU獲得プロシージャをトリガし得る。第五に、WTRUは、ZEエアインタフェースによって、保存されたシステム情報の漸増的更新を受信するために、BSSIに基づいて、それのパッシブ受信回路網を調整し得る。代替的又は追加的に、WTRUは、Uuエアインタフェースによって、新しい複合システム情報セットを受信するために、それのアクティブ受信機を再有効化し得る。代替的に、WTRUは、BSSIにおいて受信された後方散乱パラメータを利用して、ZEエアインタフェースによる特定のシステム情報送信をリクエストし得る。代替的に、WTRUは、1つ又は複数のシステム情報セットの現在の保存されたバージョンを有効にするために、BSSIを受信し得る。代替的に、WTRUは、ZEエアインタフェースによるアイドルモード動作に関する長さの短いセル識別子を利用し、ZEエアインタフェースによって、漸増的システム情報更新を受信し得る。代替的に、WTRUは、Uuエアインタフェースに切り替える際に、セルID探索空間を限定するために、ZEの長さの短いセル識別子と一意の物理的セル識別子との間のマッピングを利用し得る。
【0251】
[0270] 十分に空間的に分離したエリア上でZEモビリティエリア識別子、異なる複数のエリア上で一時的なZEセル識別子、及び経時的にシステム情報バージョン識別子を再使用する技術的利点は、パッシブ受信機を使用したZEエアインタフェースによるシグナリングオーバーヘッドを減少させることであり得る。
【0252】
[0271]
図13を参照して、本出願による方法の別の実施形態を以下のようにさらに説明する。
図13は、エリア識別子の分布例、及びモビリティ状況例とのセル関連性を図示する。
図13は、ZEモビリティエリア識別子の分布、及びパッシブ受信機を利用したWTRUシステム情報獲得プロシージャの異なる複数の技術的実現を説明するために使用される3つの異なるWTRUモビリティ状況に加えた各エリアのZEセルの関連性の例示である。
図13に図示されるように、各エリアが、最大で4つの異なるZEセルから成り、従って、最大で4つの一時的なZEセル識別子が考慮される、3つのZEモビリティエリア識別子が使用又は再使用される。一時的なZEセル識別子は、ZEモビリティエリア内のセルに一意的に割り当てられる必要はない(すなわち、同じシステム情報パラメータを有するZEモビリティエリア内のZEセルが、同じ一時的なZEセル識別子を割り当てられる)。
【0253】
[0272]
図13に示される第1の実施形態では、第一に、WTRU(すなわち、
図13のUE
1)は、一般的又は専用制御シグナリングを使用して、Uuエアインタフェースによって、エリアID#1及び#2を有する2つの異なるZEモビリティエリア内のセルに対応するシステム情報セットを受信し得る。第二に、WTRUは、それが、受信されたシステム情報セットの全てを保存するのに十分なメモリを有することを決定し得る。第三に、WTRUが、エリア#1内のZEセル#1からエリア#2内のZEセル#3に移動する際に、WTRUは、セル再選択プロシージャを起動し、ZEエアインタフェースによって、エリア#2内のZEセル#3からシステム情報の基本セットを再獲得し得る。第四に、システム情報の基本セットの一部として受信された、ZEモビリティエリア識別子、一時的なZEセル識別子、及びバージョン識別子を使用して、WTRUは、それらが、保存されたシステム情報セットの何れかに関連する識別子と合致することを確かめるためにチェックを行うことができ、メモリアドレスポインタを合致したシステム情報セット(すなわち、この図示状況では、エリア#2内のZEセル#3に関連するシステム情報セット)のロケーションに更新する。第五に、WTRUは、アイドル状態動作/プロシージャ(例えば、セル再選択プロシージャ)のために、新しくロードされたシステム情報セットを利用し得る。WTRUが、エリア#1内のZEセル#1に戻る際に、それは、共有メモリアドレスポインタを対応するシステム情報セットのロケーションに更新するために、同じプロシージャを繰り返し得る。
【0254】
[0273]
図13に示される第2の実施形態では、WTRU(すなわち、
図13のUE
2)は、一般的又は専用制御シグナリングを使用して、Uuエアインタフェースによって、エリアID#1及び#2を有する2つの異なるZEモビリティエリア内のセルに対応するシステム情報セットを受信し得る。次いで、WTRUは、WTRUが、受信されたシステム情報のサブセットを保存するのに十分な共有メモリを有すると決定し得、それは、エリア#1内のセル#1及びエリア#2内のセル#4に関連するシステム情報セットを保存することを決める(ここで、この判断は、サービングセル/ネットワークの助けを受けて、又はそのような助けなしに、ランダム選択又は履歴データに基づくかもしれない)。次いで、WTRUは、新しく選択されたセルに関連するシステム情報を有効化するために、それがエリア#1内のセル#1からエリア#2内のセル#4に移動する際に、
図13に示される上記の第1の実施形態の第3のステップ~第5のステップを繰り返し得る。WTRUが、エリア#2内のセル#4からエリア#3内のセル#4に移動し続ける時に、WTRUは、上記の第1の実施形態の第3のステップ及び第4のステップを繰り返し得るが、ステップ4のプロセス中に、WTRUは、受信されたエリア識別子が、保存されたものの何れとも合致しないことを決定し得る。WTRUは、現在のサービングセルに関する必要とされるシステム情報が、ZEエアインタフェースによって周期的にブロードキャストされないこと、及び後方散乱ベースのシステム情報リクエストがサポートされず、従って、それが、所望のシステム情報更新を受信するためにアクティブ受信機を再有効化することも決定し得る。WTRUは、エリア#3内の全てのZEセルに関する複合システム情報を受信し得るが、WTRUは、エリア#1(すなわち、最も古い検出されたエリア識別子)に関連するシステム情報セットを上書きすることによって、エリア#3内のセル#4に関連するシステム情報セットを保存することを決め得る。
【0255】
[0274]
図13に示される第3の実施形態では、WTRU(すなわち、
図13のUE
3)は、一般的又は専用制御シグナリングを使用して、Uuエアインタフェースによって、エリアID#1及び#3を有する2つの異なるZEモビリティエリア内のセルに対応するシステム情報セットを受信し得る。次いで、WTRUは、WTRUが、受信されたシステム情報のサブセットを保存するのに十分な共有メモリを有すると決定し得、それは、エリア#1内のZEセル#1~#2及びエリア#3内のZEセル#1~#3に関連するシステム情報セットを保存することを決める(ここで、この判断は、サービングセル/ネットワークの助けを受けて、又はそのような助けなしに、ランダム選択又は履歴データに基づくかもしれない)。次いで、WTRUは、WTRUが、新しく選択されたセルに関連するシステム情報セットを有効化するために、エリア#1内のセル#2からエリア#3内のセル#3に移動する際に(及びそれが、エリア#3内のセル#3からエリア#3内のセル#2に移動する際に)、
図13に示される上記の第1の実施形態の第3のステップ~第5のステップを繰り返し得る。WTRUが、エリア#3内のセル#2からエリア#1内のセル#2に移動し続ける時に、WTRUは、
図13に示される上記の第1の実施形態の第3のステップ及び第4のステップを繰り返し得るが、ステップ4のプロセス中に、WTRUは、受信されたエリア識別子が、無効性が以下のオプションの何れかを使用して決定されるかもしれない、無効な保存されたシステム情報セットに属するものと合致すると決定し得る。
【0256】
[0275] 第一に、ある特定のZEモビリティエリアIDに関連するシステム情報が、異なるZEモビリティエリアIDを有するエリア内における第1のセル再選択を過ぎた期間Tv後に無効になり得る制限時間。制限時間は、予期されるWTRUモビリティと、同じZEモビリティエリアIDを割り当てられた2つのエリア間の距離を考慮に入れ得る。
【0257】
[0276] 第二に、セル(再)選択パラメータを使用したセル遷移追跡が、近傍のセルに関する、保存されたシステム情報に含まれ得る。例えば、エリア#1に関する保存されたシステム情報が、近傍のセルとしてセル#3及び#4を識別すると決定すること、並びにエリア#3内のセル#2からエリア#1内のセル#2への遷移を検出することが、最新の検出エリアID#1を保存されたものとは異なるとフラグを立て得る。
【0258】
[0277] 第三に、利用可能であれば、無線リソース利用を最適化するために、システム情報の基本セットよりも低い周期性で送信されるかもしれない、一意の物理的セルIDの利用。
【0259】
[0278] 第四に、利用可能であれば、ネットワークの助けを受けて、又はそのような助けなしに、ロケーション/ポジショニング情報の利用。例えば、新しく検出されたエリアIDに関連する位置が、予め構成された閾値よりも大きい、前に検出されたエリアID#1に関連する、保存された位置から距離D離れている場合は、UE3は、エリアID#1に関連するシステム情報が無効であると宣言する。
【0260】
[0279] WTRUは、現在のサービングセルに関する必要とされるシステム情報セットが、ZEエアインタフェースによって周期的にブロードキャストされないこと、及び後方散乱ベースのシステム情報リクエストがサポートされず、従って、それが、所望のシステム情報更新を受信するためにアクティブ受信機を再有効化することも決定し得る。
【0261】
[0280]
図13に示される第4の実施形態では、第一に、WTRU(
図13のUE
1)は、一般的又は専用制御シグナリングを使用して、Uuエアインタフェースによって、エリアID#1及び#2を有する2つの異なるZEモビリティエリア内のセルに対応するシステム情報セットを受信し得る。第二に、WTRUは、それが、受信されたシステム情報の全てを保存するのに十分なメモリを有することを決定し得る。次いで、WTRUは、新しく選択されたセルに関連するシステム情報を有効化するために、それがエリア#1内のセル#1からエリア#2内のセル#3に移動する際に、
図13に示される上記の第1の実施形態の第3のステップ~第5のステップを繰り返し得る。WTRUが、エリア#2内のセル#3からエリア#1内のセル#1に移動し続ける時に、WTRUは、
図13に示される上記の第1の実施形態の第3のステップ及び第4のステップを繰り返し得るが、ステップ4のプロセス中に、WTRUは、受信されたバージョン識別子が、単一のバージョン差を有する保存されたものと合致しないことを決定し得る。WTRUは、保存されたバージョンに対するシステム情報のシステム情報更新が、ZEエアインタフェースによって周期的にブロードキャストされることも決定し得る。WTRUは、エリア#1内の単一のセル又は複数のセル(図示例では、このエリア内の全てのセルに関して単一の構成のみが存在するが、システム情報変更は、セルごとに異なる複数の構成をもたらし得る)に対応するシステム情報変更を受信するために、BSSIにおいて受信された、又はWTRUで予め構成されたスケジューリング情報に基づいて、それのパッシブ受信機回路網を調整し得る。
【0262】
[0281] フィーチャ及び要素を特定の組み合わせで上記に記載したが、各フィーチャ又は要素が、単独で、又は他のフィーチャ及び要素との任意の組み合わせで使用され得ることを当業者は理解するだろう。加えて、本明細書に記載される方法は、コンピュータ又はプロセッサによる実行のためにコンピュータ可読媒体に組み込まれたコンピュータプログラム、ソフトウェア、又はファームウェアに実装され得る。コンピュータ可読媒体の例には、(有線又はワイヤレス接続によって送信される)電子信号、及びコンピュータ可読ストレージ媒体が含まれる。コンピュータ可読ストレージ媒体の例には、リードオンリーメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、内部ハードディスク及びリムーバブルディスクなどの磁気媒体、光磁気媒体、並びにCD-ROMディスク及びデジタル多用途ディスク(DVD)などの光媒体が含まれるが、これらに限定されない。WTRU、UE、端末、基地局、RNC、又は任意のホストコンピュータで使用するための無線周波数トランシーバを実装するために、ソフトウェアに関連してプロセッサが使用され得る。
【手続補正書】
【提出日】2024-08-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤレス送信/受信ユニット(WTRU)によって実行される方法であって、
第1の受信機を使用して、1つ又は複数のゼロエネルギー(ZE)波形を受信することと、
前記1つ又は複数のZE波形のうちの少なくとも1つがZE通知を含むと決定することであって、前記1つ又は複数のZE波形のうちの少なくとも1つがZE通知を含むとの前記決定が、ビットフラグ又はシンボルシーケンスのうちの1つに基づく、ことと、
前記ZE波形がZE通知を含むとの前記決定に基づいて、第2の受信機を有効化することと、を含む、方法。
【請求項2】
前記第1の受信機及び前記第2の受信機が同一の受信機である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1の受信機がアクティブ受信機である、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第2の受信機がパッシブ受信機である、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記WTRUが、前記1つ又は複数のZE波形を復号することにより、前記1つまたは複数のZE波形のうちの少なくとも1つがZE通知を含むと決定する、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記WTRUが、受信スケジュールに基づいて前記1つ又は複数のZE波形を復号する、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記受信スケジュールがサイクルの長さに基づく、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記受信スケジュールが継続時間に基づく、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
ワイヤレス送信/受信ユニット(WTRU)であって、
送受信機と、
プロセッサと、を含み、
前記送受信機及び前記プロセッサが、
第1の受信機を使用して、1つ又は複数のゼロエネルギー(ZE)波形を受信することと、
前記1つ又は複数のZE波形のうちの少なくとも1つがZE通知を含むと決定することであって、前記1つ又は複数のZE波形のうちの少なくとも1つがZE通知を含むとの前記決定が、ビットフラグ又はシンボルシーケンスのうちの1つに基づく、ことと、
前記ZE波形がZE通知を含むとの前記決定に基づいて、第2の受信機を有効化すること、を行うように構成される、ワイヤレス送信/受信ユニット(WTRU)。
【請求項10】
前記第1の受信機及び前記第2の受信機が同一の受信機である、請求項9に記載のWTRU。
【請求項11】
前記第1の受信機がアクティブ受信機である、請求項9に記載のWTRU。
【請求項12】
前記第2の受信機がパッシブ受信機である、請求項9に記載のWTRU。
【請求項13】
前記WTRUが、前記1つ又は複数のZE波形を復号することにより、前記1つまたは複数のZE波形のうちの少なくとも1つがZE通知を含むと決定する、請求項9に記載のWTRU。
【請求項14】
前記WTRUが、受信スケジュールに基づいて前記1つ又は複数のZE波形を復号する、請求項13に記載のWTRU。
【請求項15】
前記受信スケジュールがサイクルの長さに基づく、請求項14に記載のWTRU。
【請求項16】
前記受信スケジュールが継続時間に基づく、請求項15に記載のWTRU。
【外国語明細書】