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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024160472
(43)【公開日】2024-11-14
(54)【発明の名称】組み什器および什器
(51)【国際特許分類】
   A47B 7/00 20060101AFI20241107BHJP
   A47B 13/10 20060101ALI20241107BHJP
   A47B 13/00 20060101ALI20241107BHJP
【FI】
A47B7/00 Z
A47B13/10
A47B13/00 Z
A47B13/00 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023075499
(22)【出願日】2023-05-01
(71)【出願人】
【識別番号】000000561
【氏名又は名称】株式会社オカムラ
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(72)【発明者】
【氏名】根岸 一彰
【テーマコード(参考)】
3B053
【Fターム(参考)】
3B053NN01
3B053NQ06
(57)【要約】
【課題】天板拡張性と配線取り出し性とを両立させることができる組み什器および什器を提供する。
【解決手段】組み什器は、第一天板を備えた第一什器と、第一天板と上下方向位置が重なる高さの第二天板を備えた複数の第二什器と、を備え、上下方向から見て、第一天板の周囲を複数の第二天板で囲むように、第一什器の周囲に複数の第二什器を配置可能である。第一天板の外周縁部は、第一天板の周方向で並ぶ複数の単位外周縁部に区切られ、第二天板の外周縁部は、第一天板の周囲を複数の第二天板で囲って組み合わせ天板を形成したとき、第一天板の複数の単位外周縁部の何れかに第一天板の径方向で対向する対向縁部を備え、組み合わせ天板を形成したとき、互いに対向する単位外周縁部と対向縁部との間には、径方向での隙間が狭い近接部と、近接部の間において各近接部よりも径方向での隙間が広い離間部と、が設定されている。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一天板を備えた第一什器と、
前記第一天板と上下方向位置が重なる高さの第二天板を備えた複数の第二什器と、を備え、
上下方向から見て、前記第一天板の周囲を複数の前記第二天板で囲むように、前記第一什器の周囲に複数の前記第二什器を配置可能な組み什器であって、
前記第一天板の外周縁部は、前記第一天板の周方向で並ぶ複数の単位外周縁部に区切られ、
前記第二天板は、前記第一天板の周囲を複数の前記第二天板で囲って組み合わせ天板を形成したとき、前記第一天板の複数の前記単位外周縁部の何れかに前記第一天板の径方向で対向する対向縁部を備え、
前記組み合わせ天板を形成したとき、互いに対向する前記単位外周縁部と前記対向縁部との間には、前記径方向での隙間が狭い近接部と、前記近接部よりも前記径方向での隙間が広い離間部と、が設定されている、組み什器。
【請求項2】
前記第一天板の外周部には、前記第一天板の外周側に凸の突出形状をなす複数の突出部が形成され、
前記組み合わせ天板の内周側には、複数の対向縁部で囲まれた多角形状の天板配置開口部が形成され、
前記第一天板の平面視の中心から前記突出部の突出先端部までの距離は、前記天板配置開口部の平面視の中心から前記多角形状の各辺の長さ方向中央部までの距離よりも長い、請求項1に記載の組み什器。
【請求項3】
前記離間部の下方に、前記第一天板又は前記第二天板に支持された棚部を備えている、請求項1又は2に記載の組み什器。
【請求項4】
前記組み合わせ天板を形成したとき、
一つの前記単位外周縁部に一つの前記対向縁部が対向して配置され、
前記単位外周縁部および前記対向縁部の組み合わせ毎に、一対の前記近接部と、これら一対の前記近接部の間の一つの前記離間部と、が設定されている、請求項1又は2に記載の組み什器。
【請求項5】
前記組み合わせ天板を形成したとき、
前記第一天板の周方向で隣接する前記第二天板は、各々の周方向の側端部同士を当接可能である、請求項1又は2に記載の組み什器。
【請求項6】
前記単位外周縁部および前記対向縁部は、上下方向から見て、一方が直線状に形成され、他方が曲線状に形成されている、請求項1又は2に記載の組み什器。
【請求項7】
前記第二什器は、前記第二天板を支持するとともに什器設置面にキャスターを介して接地する脚を備えている、請求項1又は2に記載の組み什器。
【請求項8】
天板を備え、
前記天板の周囲に、上下方向位置が重なる高さの第二天板を備えた複数の第二什器を配置可能な什器であって、
前記天板の外周部には、
前記天板の外周側に凸の突出形状をなす複数の突出部と、
前記天板の周方向で隣接する一対の前記突出部の間に形成され、前記天板の内周側に凹む凹形状をなす複数の凹部と、が形成されている、什器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、組み什器および什器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、一つの中央什器の周囲を取り囲むように、複数の天板付什器を配置した組み什器が知られている。このような組み什器において、中央什器には、各天板付什器に電源を供給可能とするために、各天板付什器の天板とは異なる位置に、コンセント等を接続するタップやハブを配置したり各種配線を挿通可能な隙間を設けたりしている(例えば、特許文献1,2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平7-008327号公報
【特許文献2】特開2003-024155号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1,2に開示の技術では、中央什器の上部面は、天板付什器の天板面より高い位置に配置されており、配線等の索状部材を接続したり挿通したりすることを容易にしている。しかし、中央什器の上部面が天板付什器の天板面より高い位置に配置されると、中央什器の上部面を天板面としていても、中央什器の上部面は天板什器の天板面と面一にならず、天板付什器の利用者の作業面は実質的に広がらない。また、中央什器に天板付什器を隣接配置させた状態において、一利用者と、その利用者の正面にいる別の利用者との間には、天板付什器の天板面よりも高い位置に中央什器の上部が存在することとなるため、対面する利用者の間で物品等のやり取りが行い難く、対話も遮られてしまう。また、複数の什器天板面高さが異なる場合、大きなものを広げるなどの拡張性が大きく損なわれ、複数配置することによる面積拡大にはつながらず中央什器上部面の存在意義も限定的となる。
【0005】
そこで本発明は、第一什器の周囲を囲むように複数の第二什器を配置可能な組み什器および什器において、天板の上下に渡る配線の取り回しを容易にしながら、天板拡張性を高めることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明は以下の態様を採用した。
(1)本発明の一態様に係る組み什器は、第一天板を備えた第一什器と、第一天板と上下方向位置が重なる高さの第二天板を備えた複数の第二什器と、を備え、上下方向から見て、第一天板の周囲を複数の第二天板で囲むように、第一什器の周囲に複数の第二什器を配置可能な組み什器であって、第一天板の外周縁部は、第一天板の周方向で並ぶ複数の単位外周縁部に区切られ、第二天板は、第一天板の周囲を複数の第二天板で囲って組み合わせ天板を形成したとき、第一天板の複数の単位外周縁部の何れかに第一天板の径方向で対向する対向縁部を備え、組み合わせ天板を形成したとき、互いに対向する単位外周縁部と対向縁部との間には、径方向での隙間が狭い近接部と、近接部よりも径方向での隙間が広い離間部と、が設定されている。
本態様によれば、第一天板の周囲を複数の第二天板で囲むように、第一什器の周囲に複数の第二什器を配置可能な組み什器において、第一天板と第二天板とを互いに上下方向位置が重なる高さに設けることで、平坦状で大型の組み合わせ天板を形成することが可能となり、組み什器の使い勝手を向上させることができる。
また、第一天板の外周縁部を複数の単位外周縁部に区切るとともに、各単位外周縁部の外周側に第二天板の対向縁部を対向させて配置したとき、互いに対向する単位外周縁部と対向縁部との間には、径方向での隙間が狭い近接部と、近接部よりも径方向での隙間が広い離間部と、を設定することで、近接部によって離間部の隙間を確保しやすく、かつ離間部が形成する空間が組み合わせ天板を上下に貫通する開口となり、組み合わせ天板の上下に渡る電源ケーブル等を容易に配索することができる。一つの単位外周縁部に対する突出部の数は、一つでも複数でもよい。
このように、上記構成によれば、天板拡張性、設置容易性、索状部材取り出し性の高い組み什器を提供することができる。
【0007】
(2)上記(1)の態様に係る組み什器において、第一天板の外周部には、第一天板の外周側に凸の突出形状をなす複数の突出部が形成され、組み合わせ天板の内周側には、複数の対向縁部で囲まれた多角形状の天板配置開口部が形成され、第一天板の平面視の中心から各突出部の突出先端部までの距離は、天板配置開口部の平面視の中心から多角形状の各辺の長さ方向中央部までの距離よりも長いことが好ましい。
本態様によれば、第一天板の周囲に複数の第二天板を配置して組み合わせ天板を形成したとき、第一天板の中心から各突出部の突出先端部までの距離を、天板配置開口部の中心から多角形状の各辺の長さ方向中央部までの距離よりも長く設定することで、天板配置開口部内で第一天板が回転することが規制され、第一天板を規定の位置および向きに配置した組み什器を容易に設置することができる。
ここで、突出部の数を「a」、天板配置開口部の多角形状の辺の数を「b」としたとき、本態様は「a≧b」の関係を満たす。すなわち、全ての突出部が天板配置開口部の多角形状の角部にある構成に限らず、複数の突出部の一部が天板配置開口部の多角形状の角部以外の箇所にあっても構わない。
また、「a=b×n(nは自然数)」の関係であれば、多角形状の一つの辺に対向する突出部の数を等しくすることができ、見た目が良くなる。さらに、「n=1」であれば、突出部が天板配置開口部の角部にあることになるため、第一天板の周囲に第二天板を配置する際、第二天板の対向縁部を第一天板の単位外周縁部に沿わせやすい。また、「n≧2」の場合よりも対向縁部および単位外周縁部の間の隙間を大きくすることができる。
【0008】
(3)上記(1)又は(2)の態様に係る組み什器において、離間部の下方に、第一天板又は第二天板に支持された棚部を備えていることが好ましい。
本態様によれば、組み合わせ天板を上下に貫通する離間部からアクセスしやすい位置に棚部を設けることで、各種ケーブルを接続するタップやハブなどの関連部品を離間部からアクセスしやすい位置配置可能となり、組み什器の使い勝手を向上させることができる。
【0009】
(4)上記(1)から(3)の何れか一つの態様に係る組み什器において、組み合わせ天板を形成したとき、一つの単位外周縁部に一つの対向縁部が対向して配置され、単位外周縁部および対向縁部の組み合わせ毎に、一対の近接部と、これら一対の近接部の間の一つの離間部と、が設定されていることが好ましい。
本態様によれば、一つの単位外周縁部と一つの対向縁部との組み合わせ毎に、一対の近接部と一つの離間部とを設定することで、簡易な構成で第二天板の位置および向きを規定しやすく、第一天板および第二天板の製造を容易にするとともに、組み什器の設置を容易にすることができる。
【0010】
(5)上記(1)から(4)の何れか一つの態様に係る組み什器において、組み合わせ天板を形成したとき、第一天板の周方向で隣接する第二天板は、各々の周方向の側端部同士を当接可能であることが好ましい。
本態様によれば、複数の第二天板で第一天板の周囲を取り囲んだ際に、周方向で隣接する第二天板同士を当接させることで、第二天板の位置合わせを容易にすることができる。また、第一天板の周囲を複数の第二天板で隙間なく囲むことが可能となり、一体感のある組み合わせ天板を形成することができる。
【0011】
(6)上記(1)から(5)の何れか一つの態様に係る組み什器において、単位外周縁部および対向縁部は、上下方向から見て、一方が直線状に形成され、他方が曲線状に形成されていることが好ましい。
本態様によれば、互いに対向する単位外周縁部および対向縁部の一方を直線状、他方を曲線状に形成することで、単位外周縁部と対向縁部とが互いに点接触する関係となり、単位外周縁部と対向縁部との間に適宜隙間を生じさせる。このため、第一天板に対する第二天板の位置や向きに多少のズレが生じても、このズレが目立たなくなり、規定の配置の組み什器を容易に設置することができる。
【0012】
(7)上記(1)から(6)の何れか一つの態様に係る組み什器において、第二什器は、第二天板を支持するとともに什器設置面にキャスターを介して接地する脚を備えていることが好ましい。
本態様によれば、第二什器はキャスター付きの脚によって什器設置面に対して移動自在とし、第一什器の周囲への配置自由度を高めることで、例えば第一天板の周囲の半周分を第二天板で囲った組み合わせ天板を形成する等、天板の拡張自由度を高めることができる。例えば、第一什器は、床下配線を介して什器設置面に連結し、連結什器設置面の規定位置に移動不能に設置することで、電源機能等を有するセンターテーブルとして利用可能とし、この第一什器の周囲に第二什器を自由に配置して利便性の高い組み什器を構成することができる。
【0013】
(8)本発明の一態様に係る什器は、天板を備え、天板の周囲に、上下方向位置が重なる高さの第二天板を備えた複数の第二什器を配置可能な什器であって、天板の外周部には、天板の外周側に凸の突出形状をなす複数の突出部と、天板の周方向で隣接する一対の突出部の間に形成され、天板の内周側に凹む凹形状をなす複数の凹部と、が形成されている。
本態様によれば、天板の周囲を複数の第二天板で囲むように、什器の周囲に複数の第二什器を配置した組み什器を構成する場合、天板と第二天板とが互いに上下方向位置が重なる高さにあることで、平坦状で大型の組み合わせ天板を形成することが可能となり、組み什器の使い勝手を向上させることができる。
また、天板の外周縁部を、複数の突出部を境に複数の単位外周縁部に分けるとともに、各単位外周縁部の外周側に第二天板の対向縁部を対向させる構成において、互いに対向する単位外周縁部と対向縁部との間では、一対の突出部が対向縁部に近接又は当接することで、対向縁部を平面視で傾けることなく単位外周縁部に対向させることが可能となる。また、一対の突出部の間に凹部を形成することで、凹部を利用して天板上下に渡る電源ケーブル等の挿通部を容易に形成することができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、天板拡張性と配線取り出し性とを両立させることができる組み什器および什器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の実施形態における組み什器を斜め上方から見た斜視図である。
図2】上記組み什器から第二什器の一部を無くした状態の図1に相当する斜視図である。
図3】上記組み什器を上下方向の上方から見た平面図である。
図4】上記組み什器を水平方向の一側方から見た側面図である。
図5】上記組み什器の第二実施形態を示す図3に相当する平面図である。
図6】上記組み什器の第三実施形態を示す図3に相当する平面図である。
図7】上記組み什器の第四実施形態を示す図3に相当する平面図である。
図8】上記組み什器の第五実施形態を示す図3に相当する平面図である。
図9】上記組み什器の第六実施形態を示す図3に相当する平面図である。
図10】上記組み什器の第七実施形態を示す図3に相当する平面図である。
図11】上記組み什器の第八実施形態を示す図3に相当する平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を用いて本発明の実施形態を説明するが、本発明の範囲はここで説明する各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更ができる。
【0017】
<第一実施形態>
図1図4に示すように、第一実施形態の組み什器1Aは、会議、グループデスクワーク、単独のデスクワーク等の多目的に便利に使用できるとともに、パソコン、電話、その他の情報機器類の使用にも適したテーブルシステムを構成する。組み什器1Aは、例えば建造物の室内の水平な床面(什器設置面)FS上に設置される。
【0018】
以下、床面FSに垂直な鉛直方向を上下方向、床面FSに平行な一水平方向を前後方向、床面FSに平行かつ前後方向と直交する水平方向を左右方向と称する。図中矢印DUは上下方向の上方、矢印DDは上下方向の下方、矢印DFは前後方向の前方、矢印DBは前後方向の後方、矢印DRは左右方向における前方DFを見たときの右方、矢印DLは左右方向における前方DFを見たときの左方、をそれぞれ示す。
【0019】
以下の説明における前、後、上、下、右、左の向きは、特に記載がなければ矢印FD、BD、UD、DD、RD、LDで示す向きとする。上下方向に沿って上方から対象を見ることを「平面視」と称する。前後方向に沿って対象を見ることを「正面視」、左右方向に沿って対象を見ることを「側面視」と称してもよい。
【0020】
組み什器1Aは、例えば床下から床面FSの上方に延びて商用電力を供給可能とする電源ケーブル5が固定されるセンターテーブル10Aと、センターテーブル10Aの周囲を取り囲むように床面FS上に配置される複数(六卓)のサイドテーブル30Aと、を備えている。センターテーブル10Aおよび各サイドテーブル30Aは、それぞれ水平に配置された天板11A,31Aを有している。
【0021】
各天板11A,31Aは、上下方向に規定の厚さを有し、互いに上下方向位置が重なる高さに配置されている。実施形態では、各天板11A,31Aは、互いに上面(テーブル上面)の高さを同一にし、各上面が面一状に並ぶように配置される。各天板11A,31Aは、水平方向で互いに端縁が突き当たる配置であれば、上下方向の厚さの範囲で多少の高さのズレを有してもよい。
【0022】
<センターテーブル>
図1図3に示すように、センターテーブル10Aは、平面視で凹凸が連続した外周形状を有するセンター天板11Aと、センター天板11Aの下面から下方(床面FS)に向けて上下方向に沿って延びる複数(六本)のセンター脚12と、センター天板11Aの下面の下方に物品載置面17を形成する複数(六つ)の棚部16と、を備えている。
【0023】
センター天板11Aは、平面視の中心C1に配置されて上下方向に沿って延びる軸線C2を中心に、60度毎の回転対称に形成されている。以下、軸線C2中心の回転方向をセンター天板11Aの周方向、軸線C2と直交する方向をセンター天板11Aの径方向ということがある。センター天板11Aの中心C1、周方向および径方向は、それぞれセンター天板11Aの平面視の外接円の中心、周方向および径方向でもある。
【0024】
センター天板11Aの平面視の外周部には、センター天板11Aの外周側に凸の突出形状をなす複数(六つ)の突出部21と、センター天板11Aの周方向で隣り合う一対の突出部21の間に形成され、センター天板11Aの内周側に凹む凹形状をなす複数(六つ)の凹部22と、が形成されている。
【0025】
各突出部21は、平面視でセンター天板11Aの外周側に凸の半円形状に形成されている。各突出部21は、センター天板11Aの周方向で等間隔に並んでいる。図中線L1は、センター天板11Aの平面視における中心角60度毎の第一基準線を示す。各突出部21は、センター天板11Aの平面視において、各第一基準線L1上に配置され、かつ各第一基準線L1を対称軸とした線対称に形成されている。各突出部21は、平面視の先端形状21aが円弧状に形成されている。各突出部21の平面視で先端形状21aと第一基準線L1との交点は、各突出部21の突出頂点23とする。
【0026】
各凹部22は、平面視でセンター天板11Aの内周側に凸の半円形状の窪み(切り欠き)を形成する。各凹部22は、センター天板11Aの周方向で等間隔に並んでいる。図中線L2は、センター天板11Aの平面視における中心角60度毎の第二基準線を示す。各第二基準線L2は、センター天板11Aの周方向で隣り合う一対の第一基準線L1の間の中央に配置されている。
【0027】
すなわち、各第二基準線L2は、センター天板11Aの周方向で隣り合う一対の第一基準線L1の間の中心角の二等分線であり、各第一基準線L1に対して各第二基準線L2は中心角で30度ずれて配置されている。各凹部22は、センター天板11Aの平面視において、各第二基準線L2上に配置され、かつ各第二基準線L2を対称軸とした線対称に形成されている。各凹部22と各突出部21とは、センター天板11Aの周方向で交互にかつ等間隔に並んで配置されている。
【0028】
各凹部22は、平面視の底部形状22aが円弧状に形成されている。各底部の底部形状22aは、各突出部21の先端形状21aよりもやや小径(または各突出部21の先端形状21aと略同一径)の円弧形状であり、各突出部21の先端形状21aと滑らかに連続している。
【0029】
図4を併せて参照し、センター天板11Aの下面には、床面FS上に引き出された電源ケーブル5等の床下配線が、複数のケーブルクランプ6等の固定手段によって固定される。電源ケーブル5は、床面FSから余長を有してセンター天板11Aの下面中央部に至った後、各凹部22に向けた複数の分岐配線(不図示)に分岐する。各分岐配線は、平面視で各第二基準線L2に沿うようにセンター天板11Aの外周側に延び、各凹部22の下方に配置された棚部16の物品載置面17上に至る。センターテーブル10Aは、電源ケーブル5を介して床面FSに連結されることで、床面FSの規定位置から移動不能(詳細には電源ケーブル5の余長分のみ移動可能)とされている
【0030】
各棚部16は、センター天板11Aの外周側で各凹部22の下方にそれぞれ配置されている。各棚部16は、各凹部22の窪みの下方に水平な物品載置面17を形成する。各棚部16は、物品載置面17を形成する板状のトレー部18と、トレー部18におけるセンター天板11Aの周方向の両側から上方に屈曲して延びる一対の支持板部19と、を備えている。
【0031】
トレー部18は、平面視でセンター天板11Aの接線方向に長い矩形状をなし、長手方向の両端部を、センター天板11Aの周方向で各凹部22の両側に並ぶ突出部21の下方に至らしめる。トレー部18の長手方向の両端部からは、それぞれ支持板部19が上方に屈曲して延び、各支持板部19の上端部が突出部21の下面にネジ等の締結具を用いて固定される。これにより、各凹部22の窪みの下方に物品載置面17が形成され、前記分岐配線の先端部を接続する電源タップや各種配線の余長部分等を載置可能とする。物品載置面17の高さは、載置した物品に対し、利用者が凹部22を通じてアクセス可能な程度に設定される。
【0032】
トレー部18におけるセンター天板11Aの径方向外側に位置する外側縁は、平面視において以下の接線と平行である。すなわち、前記接線とは、センター天板11Aの周方向で凹部22の両側に並ぶ一対の突出部21の先端形状21aに外接する接線である。トレー部18の前記外側縁は、前記接線よりもセンター天板11Aの径方向内側にオフセットして配置されている。
【0033】
各突出部21の下方には、それぞれセンター脚12が配置されている。各センター脚12は、上下方向に沿って延びる脚本体13と、脚本体13の下端部に取り付けられる接地部材14と、脚本体13の上端が固定されるとともに各突出部21の下面に固定される固定プレート15と、を備えている。
脚本体13は、例えば直線状の丸鋼管で構成され、下端部には接地部材14が取り付けられる。接地部材14は、例えば床面FSに面接触してセンターテーブル10Aの移動を制限する。接地部材14は、上下方向のアジャスタ機能を有してもよい。
【0034】
固定プレート15は、平面視で第一基準線L1に沿って長い略菱形に形成され、センターテーブル10Aの径方向外側方に位置する端部に脚本体13の上端部を固定している。固定プレート15は、センター天板11Aの下面に対して、複数のネジ等の締結具を用いて固定される。
実施形態では、全ての突出部21に対応する位置に脚を設けているが、これに限らず、例えば突出部21の数が多い場合等には、センター天板11Aの周方向で一つ置きの突出部21の下方に脚を設ける等、一部の突出部21の下方に脚を設ける構成としてもよい。
【0035】
<外周縁部>
図3を参照し、センターテーブル10Aのセンター天板11Aは、平面視の外形状を形成する外周縁部24を有している。外周縁部24は、各突出部21の突出頂点23を境に、センター天板11Aの周方向で並ぶ複数(六つ)の単位外周縁部25に区切られる。一つの単位外周縁部25は、センター天板11Aの周方向で並ぶ一対の第一基準線L1の間の外周縁部である。単位外周縁部25は、センター天板11Aの周方向で内側の範囲が凹部22の内周縁(底部形状22a)に沿って形成され、センター天板11Aの周方向で外側の範囲がそれぞれ突出部21の外周縁(先端形状21a)に沿って形成される。単位外周縁部25は、平面視で曲線の集合体として形成されている。
【0036】
平面視において、センターテーブル10Aの周囲(例えば全周)を複数のサイドテーブル30Aで取り囲むことで、組み什器1Aが形成される。このとき、センターテーブル10Aのセンター天板11Aの周囲(例えば全周)を、複数のサイドテーブル30Aのサイド天板31Aで取り囲むことで、組み什器1Aにおける上面高さを同一(面一)にした大型の組み合わせ天板2Aが形成される。このとき、センター天板11Aの各単位外周縁部25には、センター天板11Aの径方向外側から対向するように、サイド天板31Aの後述する対向縁部38が配置される。
【0037】
このとき、互いに対向する単位外周縁部25と対向縁部38との間には、これら単位外周縁部25および対向縁部38の間の隙間が狭い(単位外周縁部25および対向縁部38が互いに当接した状態を含む)一対の近接部26と、一対の近接部26の間において各近接部26よりも単位外周縁部25および対向縁部38の間の隙間が広い離間部27と、が形成される。対向縁部38は、平面視で直線状に形成され、単位外周縁部25は、平面視で曲線状に形成されている。センター天板11Aの周囲を複数のサイド天板31Aで囲ったとき、単位外周縁部25は、少なくとも対向縁部38と対向する直線部を含まない。これにより、センター天板11Aに対するサイド天板31Aの位置や向きに多少のズレが生じたとしても、このズレが目立たなくなる。
【0038】
<サイドテーブル>
図1図3を参照し、各サイドテーブル30Aは、平面視台形状のサイド天板31Aと、サイド天板31Aの四隅近傍の下面から下方(床面FS)に向けて上下方向に沿って延びる複数(四本)のサイド脚32と、複数のサイド脚32の少なくとも一部の下端に取り付けられるキャスター34と、を備えている。
【0039】
各サイド天板31Aの平面視形状は、センター天板11Aの径方向において、内側方に位置する短辺35と外側方に位置する長辺36とを有する。各サイド天板31Aの短辺35は、センター天板11Aの一つの単位外周縁部25に、センター天板11Aの径方向外側から対向するように配置される。図中符号37は各サイド天板31Aの平面視形状におけるセンター天板11Aの周方向両側方に位置する傾斜辺を示す。傾斜辺37は、各サイド天板31Aにおけるセンター天板11Aの周方向両側方に位置する側端部39である。
【0040】
各サイド天板31Aは、平面視台形状の短辺35をセンター天板11Aの単位外周縁部25に近接又は当接させた状態で、センター天板11Aの周方向で隣り合うサイド天板31Aの側端部39同士を当接可能である。これにより、複数のサイド天板31Aでセンター天板11Aの周囲を隙間なく囲うことができる。複数のサイド天板31Aの側端部39同士を確実に当接させるために、複数のサイド天板31Aの対向縁部38とセンター天板11Aの外周縁部24との間には、隙間を形成可能な設定であるとよい。
【0041】
各サイド天板31Aの平面視台形状の短辺35は、センター天板11Aの各単位外周縁部25にセンター天板11Aの径方向で対向する対向縁部38である。対向縁部38は、平面視において、センター天板11Aの周方向で隣り合う突出部21の先端形状21aに外接する接線に沿うように配置される。対向縁部38は平面視で直線状に形成され、突出部21の先端形状21aを含む単位外周縁部25は平面視で曲線状に形成されている。これにより、対向縁部38および単位外周縁部25を互いに整合させる(互いに隙間なく当接させることの他、互いに平行に並べることを含む)構成である場合と比べて、センター天板11Aおよびサイド天板31Aの相対的な位置や角度のズレが目立たなくなる。
【0042】
対向縁部38を単位外周縁部25にセンター天板11Aの径方向で対向させた状態で、サイド天板31Aの平面視台形状の両側端部39は、平面視において第一基準線L1と重なるように配置される。すなわち、センター天板11Aの周方向で隣り合うサイド天板31Aの側端部39同士は、平面視において第一基準線L1上で当接する。
【0043】
サイド天板31Aの平面視形状の四隅近傍の下方には、それぞれサイド脚32が配置されている。各サイド脚32は、上下方向に沿って延びる脚本体33と、脚本体33の上端が固定されるとともにサイド天板31Aの下面に固定される固定プレート(不図示)と、を備えている。
【0044】
脚本体33は、例えば直線状の丸鋼管で構成され、下端部にはキャスター34又は接地部材34aが取り付けられる。キャスター34は、垂直な回転軸を中心に水平な車輪軸を回転可能とした公知のもので、少なくともキャスター34を取り付けたサイド脚32を床面FSに沿って移動自在とする。接地部材34aは、例えば床面FSに面接触し、接地部材34aを取り付けたサイド脚32の移動を制限する。接地部材34aは、上下方向のアジャスタ機能を有してもよい。
【0045】
固定プレート(不図示)は、平面視でサイド天板31Aの下面に沿って形成され、第一基準線L1に沿って長い略菱形に形成され、センターテーブル10Aの径方向外側方に位置する端部に脚本体33の上端部を固定している。固定プレートは、センター天板11Aの下面に対して、複数のネジ等の締結具を用いて固定される。
【0046】
以下、各サイドテーブル30Aの平面視において、サイド天板31Aの短辺35両側に位置する一対のサイド脚32の内、センター天板11Aの反時計回り方向下流側に位置するサイド脚32を第一サイド脚32aとし、この第一サイド脚32aから各サイドテーブル30Aの反時計回り方向の順で、残余の脚を第二サイド脚32b、第三サイド脚32cおよび第四サイド脚32dと称する。
【0047】
キャスター34は、各サイドテーブル30Aの例えば全てのサイド脚32に取り付けられることで、各サイドテーブル30Aを床面FSに沿って移動自在とする。このとき、各キャスター34の少なくとも一対程度は、車輪の回転および垂直軸回りの回転を規制するロック機能を有し、各サイドテーブル30Aの移動を制限可能とする。
【0048】
キャスター34は、例えば各サイドテーブル30Aの反時計回り方向で並ぶ一対のサイド脚32のみに取り付けられてもよい。このとき、残余のサイド脚32には接地部材34aが取り付けられる。具体的に、第一および第二サイド脚32a,32bのみにキャスター34が取り付けられたり、第二および第三サイド脚32b,32cのみにキャスター34が取り付けられたり、第三および第四サイド脚32c,32dのみがキャスター34を取り付けられたり、第四および第一サイド脚32d,32aのみにキャスター34が取り付けられたりしてもよい。
【0049】
一対のサイド脚32のみにキャスター34を取り付けた場合、各サイドテーブル30Aにおけるキャスター34の無いサイド脚32側を持ち上げることで、各サイドテーブル30Aを容易に移動可能であり、キャスター34の無いサイド脚32を床面FSに下ろせば、各サイドテーブル30Aの移動を制限可能である。
【0050】
実施形態において、センターテーブル10Aは、床面FSの規定位置に電源ケーブル5等の索状部材(連結手段)を介して連結された状態(移動不能な状態)で設置され、各サイドテーブル30Aは、センターテーブル10Aとは分離して個々に移動可能かつ所定位置で移動制限可能に設けられる。これにより、センターテーブル10Aの周囲において、各サイドテーブル30Aを適宜移動し、任意の位置で各サイドテーブル30Aを設置して、使用目的に適した組み什器1Aを形成することができる。
【0051】
すなわち、センターテーブル10Aを中心にその周囲に複数のサイドテーブル30Aを配置して、大型のテーブルとして使用することができる。サイドテーブル30Aの台数は、センターテーブル10Aのセンター天板11Aの大きさおよび形状、ならびにサイドテーブル30Aのサイド天板31Aの大きさおよび形状に基づき、任意の台数で使用することができる。サイドテーブル30Aは、サイド天板31Aの高さをセンターテーブル10Aのセンター天板11Aの高さと実質同一とし、天板上面を面一に並べて使用することができる。
サイド天板31Aの平面視形状は、センター天板11Aの平面視形状に応じて様々に形成され可能である。各天板11A,31Aの他の例については、第二~第八実施形態として後述する。
【0052】
<天板配置開口部>
図3を参照し、センター天板11Aの全ての単位外周縁部25にそれぞれサイド天板31Aの対向縁部38を対向させ、センター天板11Aの周方向で隣り合うサイド天板31Aの側端部39同士を当接させることで、センター天板11Aおよび複数のサイド天板31Aによって平面視正六角形状の組み合わせ天板2Aが形成される。また、組み合わせ天板2Aの平面視の内周側には、複数の対向縁部38で取り囲まれた天板配置開口部41Aが形成される。天板配置開口部41Aは、平面視で組み合わせ天板2Aの外形状(正六角形状)よりも小型の相似形状(正六角形状)をなしている。
【0053】
天板配置開口部41Aの平面視形状の各隅部(各角部の内周側)には、センター天板11Aの各突出部21が配置される。各突出部21は、天板配置開口部41Aを形成する複数の対向縁部38の内、突出部21自身が配置される隅部を形成する一対の対向縁部38(以下、近接対向縁部38という。)に近接する。
天板配置開口部41A内に配置されたセンター天板11Aの各単位外周縁部25が、センター天板11Aの径方向で対向するサイド天板31Aの対向縁部38に当接しない(隙間を有する)設定であっても、天板配置開口部41A内でセンター天板11Aが周方向に回転することは規制される。
【0054】
具体的に、センター天板11Aの平面視の中心C1から各突出部21の先端形状21aまでの距離D1は、天板配置開口部41Aの平面視の中心C3から各対向縁部38の長さ方向中央38aまでの距離D2よりも長く設定されている。
距離D1は、中心C1から、各突出部21の先端形状21aにおける近接対向縁部38に対して最も近接する位置(実施形態では先端形状21aの長さ方向両側の近接点21b)までの距離である。各突出部21の先端形状21aにおける近接対向縁部38に対して最も近接する位置を含んで、各突出部21の突出先端部という。
距離D2は、中心C3から、各対向縁部38における中心C3に対して最も近接する位置(実施形態では各対向縁部38の長さ方向中央38a)までの距離である。各対向縁部38における中心C3に対して最も近接する位置を含んで、各対向縁部38の長さ方向中央部という。
【0055】
上記距離D1,D2の設定により、天板配置開口部41A内でセンター天板11Aが回転しようとしても、各突出部21が近接各対向縁部38を越えて回転することができず、天板配置開口部41A内でのセンター天板11Aの回転が規制され、センター天板11Aの各単位外周縁部25が各センター天板11Aの対向縁部38に対向した状態を維持する。
【0056】
<近接部と離間部>
図3を参照し、組み合わせ天板2Aの平面視において、互いに対向する単位外周縁部25と対向縁部38との間には、これら単位外周縁部25および対向縁部38の間の隙間が狭い一対の近接部26と、一対の近接部26の間において各近接部26よりも前記隙間が広い離間部27と、が設定されている。
一対の近接部26は、センター天板11Aの外周部で各単位外周縁部25の長さ方向両側に形成された一対の突出部21と、対向縁部38における各突出部21に対向する部位と、で形成されている。各近接部26において、突出部21の円弧状の先端形状21a(平面視曲線状の単位外周縁部25の長さ方向両側に含まれる)と平面視直線状の対向縁部38とは、互いに当接したとしても点接触であり、接点の周囲には一定ではない隙間28,29が形成される。
【0057】
具体的に、単位外周縁部25および対向縁部38の長さ方向内側の範囲(接点よりも長さ方向内側の範囲、離間部27)には、長さ方向中央に近付くほど増加する隙間28が形成される。単位外周縁部25および対向縁部38の長さ方向端近傍の範囲(接点よりも長さ方向外側の範囲)には、長さ方向端に近付くほど増加する隙間29が形成される。後者の隙間29は、センター天板11Aの周方向で隣り合う一対の対向縁部38の長さ方向端部と、これら一対の対向縁部38の長さ方向端部に対してセンター天板11Aの径方向内側方に位置する突出部21の外周縁(先端形状21a)と、で囲まれた平面視略三角形状の隙間である。
【0058】
単位外周縁部25と対向縁部38との間に一定ではない隙間28,29が形成されることで、センター天板11Aおよびサイド天板31Aの相対的な位置や角度のズレが目立ち難くなる。一方、センター天板11Aの単位外周縁部25の長さ方向両側で、サイド天板31Aの位置および傾きが規定されるので、簡易な構成でサイド天板31Aの位置決めを行うことができる。
【0059】
離間部27は、センター天板11Aの外周部で各単位外周縁部25の長さ方向両側方に位置する突出部21の間に形成された凹部22と、対向縁部38における凹部22に対向する部位と、で形成されている。離間部27は、凹部22の円弧状の底部形状22a(平面視曲線状の単位外周縁部25の長さ方向内側に含まれる)と平面視直線状の対向縁部38との間に、組み合わせ天板2Aを上下に貫通する空間(開口)を形成する。この空間を利用して、組み合わせ天板2Aを上下に貫通する電源ケーブル5等を容易に配索することができる。
【0060】
以上説明したように、上記実施形態における組み什器1Aは、センター天板11Aを備えたセンターテーブル10Aと、センター天板11Aと上下方向位置が重なる高さのサイド天板31Aを備えた複数のサイドテーブル30Aと、を備え、上下方向から見て、センター天板11Aの周囲を複数のサイド天板31Aで囲むように、センターテーブル10Aの周囲に複数のサイドテーブル30Aを配置可能な組み什器であって、センター天板11Aの外周縁部24は、センター天板11Aの周方向で並ぶ複数の単位外周縁部25に区切られ、サイド天板31Aは、センター天板11Aの周囲を複数のサイド天板31Aで囲って組み合わせ天板2Aを形成したとき、センター天板11Aの複数の単位外周縁部25の何れかにセンター天板11Aの径方向で対向する対向縁部38を備え、組み合わせ天板2Aを形成したとき、互いに対向する単位外周縁部25と対向縁部38との間には、これら単位外周縁部25および対向縁部38の隙間が狭い複数の近接部26と、複数の近接部26の間において各近接部26よりも隙間が広い離間部27と、が設定されている。
【0061】
この構成によれば、センター天板11Aの周囲を複数のサイド天板31Aで囲むように、センターテーブル10Aの周囲に複数のサイドテーブル30Aを配置可能な組み什器1Aにおいて、センター天板11Aとサイド天板31Aとを互いに上下方向位置が重なる高さに設けることで、平坦状で大型の組み合わせ天板2Aを形成することが可能となり、組み什器1Aの使い勝手を向上させることができる。
また、センター天板11Aの外周縁部24を複数の単位外周縁部25に区切るとともに、各単位外周縁部25の外周側にサイド天板31Aの対向縁部38を対向させて配置し、互いに対向する単位外周縁部25と対向縁部38との間には、これら単位外周縁部25および対向縁部38の間の隙間が狭い複数の近接部26を設定することで、対向縁部38を平面視の傾きを抑えて単位外周縁部25に対向させることが可能となる。このため、センター天板11Aの外周側に、複数のサイド天板31Aを、規定の位置および向きで配置しやすくなり、組み什器1Aを容易に設置することができる。
また、センター天板11Aの周囲に複数のサイド天板31Aを配置して組み合わせ天板2Aを形成したとき、互いに対向する単位外周縁部25と対向縁部38との間で複数の近接部26の間には、近接部26よりも単位外周縁部25および対向縁部38の間の隙間が広い離間部27を設定することで、離間部27が形成する空間が組み合わせ天板2Aを上下に貫通する開口となり、組み合わせ天板2Aの上下に渡る電源ケーブル5等を容易に配索することができる。
このように、上記構成によれば、天板拡張性、設置容易性、索状部材取り出し性の高い組み什器1Aを提供することができる。
【0062】
上記組み什器1Aにおいて、センター天板11Aの外周部には、センター天板11Aの外周側に凸の突出形状をなす複数の突出部21が形成され、組み合わせ天板2Aの内周側には、複数の対向縁部38で囲まれた天板配置開口部41Aが形成され、センター天板11Aの平面視の中心C1から各突出部21の突出先端部までの距離D1は、天板配置開口部41Aの平面視の中心C3から対向縁部38の長さ方向中央部までの距離D2よりも長い。
この構成によれば、センター天板11Aの周囲に複数のサイド天板31Aを配置して組み合わせ天板2Aを形成したとき、センター天板11Aの中心C1から突出部21の突出先端部までの距離D1を、天板配置開口部41Aの中心C3から対向縁部38の長さ方向中央部までの距離D2よりも長く設定することで、天板配置開口部41A内でセンター天板11Aが回転することを規制し、センター天板11Aを規定の位置および向きに配置した組み什器1Aを容易に設置することができる。
【0063】
上記組み什器1Aにおいて、離間部27の下方に、センター天板11A又はサイド天板31Aに支持された棚部16を備えている。
この構成によれば、組み合わせ天板2Aを上下に貫通する離間部27からアクセスしやすい位置に棚部16を設けることで、各種ケーブルを接続するタップやハブなどの関連部品を離間部27からアクセスしやすい位置配置可能となり、組み什器1Aの使い勝手を向上させることができる。
【0064】
上記組み什器1Aにおいて、組み合わせ天板2Aを形成したとき、一つの単位外周縁部25に一つの対向縁部38が対向して配置され、単位外周縁部25および対向縁部38の組み合わせ毎に、一対の近接部26と、これら一対の近接部26の間の一つの離間部27と、が設定されている。
この構成によれば、一つの単位外周縁部25と一つの対向縁部38との組み合わせ毎に、一対の近接部26と一つの離間部27とを設定することで、簡易な構成でサイド天板31Aの位置および向きを規定しやすく、センター天板11Aおよびサイド天板31Aの製造を容易にするとともに、組み什器1Aの設置を容易にすることができる。
【0065】
上記組み什器1Aにおいて、組み合わせ天板2Aを形成したとき、センター天板11Aの周方向で隣接する一対のサイド天板31Aは、各々の周方向の側端部39同士を当接可能である。
この構成によれば、複数のサイド天板31Aでセンター天板11Aの周囲を取り囲んだ際に、周方向で隣接するサイド天板31A同士を当接させることで、サイド天板31Aの位置合わせを容易にすることができる。また、センター天板11Aの周囲を複数のサイド天板31Aで隙間なく囲むことが可能となり、一体感のある組み合わせ天板2Aを形成することができる。
【0066】
上記組み什器1Aにおいて、単位外周縁部25および対向縁部38は、上下方向から見て、一方が直線状に形成され、他方が曲線状に形成されている。
この構成によれば、互いに対向する単位外周縁部25および対向縁部38の一方を直線状、他方を曲線状に形成することで、単位外周縁部25と対向縁部38とが互いに点接触する関係となり、単位外周縁部25と対向縁部38との間に適宜隙間28,29を生じさせる。このため、センター天板11Aに対するサイド天板31Aの位置や向きに多少のズレが生じても、このズレが目立たなくなり、規定の配置の組み什器1Aを容易に設置することができる。
【0067】
上記組み什器1Aにおいて、センターテーブル10Aは、床面FSの規定位置に電源ケーブル5を介して連結された状態で設置され、サイドテーブル30Aは、センターテーブル10Aから分離して移動可能に設けられている。
この構成によれば、センターテーブル10Aは、例えば電源ケーブル5を床面FSへの連結手段として、床面FSの規定位置に移動不能に設置することで、センターテーブル10Aを、電源機能等を有するセンターテーブル10Aとして利用可能となる。また、サイドテーブル30Aはセンターテーブル10Aに対して移動自在とし、移動が規制されたセンターテーブル10Aの周囲への配置自由度を高めることで、例えばセンター天板11Aの周囲の半周分をサイド天板31Aで囲った組み合わせ天板2Aを形成する等、天板の拡張自由度を高めることができる。
【0068】
上記実施形態におけるセンターテーブル10Aは、センター天板11Aを備え、センター天板11Aの周囲に、上下方向位置が重なる高さのサイド天板31Aを備えた複数のサイドテーブル30Aを配置可能な什器であって、センター天板11Aの外周部には、センター天板11Aの外周側に凸の突出形状をなす複数の突出部21と、センター天板11Aの周方向で隣接する一対の突出部21の間に形成され、センター天板11Aの内周側に凹む凹形状をなす複数の凹部22と、が形成されている。
この構成によれば、センター天板11Aの周囲を複数のサイド天板31Aで囲むように、センターテーブル10Aの周囲に複数のサイドテーブル30Aを配置した組み什器1Aを構成する場合、センター天板11Aとサイド天板31Aとが互いに上下方向位置が重なる高さにあることで、平坦状で大型の組み合わせ天板2Aを形成することが可能となり、組み什器1Aの使い勝手を向上させることができる。
また、センター天板11Aの外周縁部24を、複数の突出部21を境に複数の単位外周縁部25に分けるとともに、各単位外周縁部25の外周側にサイド天板31Aの対向縁部38を対向させる構成において、互いに対向する単位外周縁部25と対向縁部38との間では、一対の突出部21が対向縁部38に近接又は当接することで、対向縁部38を平面視で傾けることなく単位外周縁部25に対向させることが可能となる。また、一対の突出部21の間に凹部22を形成することで、凹部22を利用してセンター天板11A上下に渡る電源ケーブル5等の挿通部を容易に形成することができる。
【0069】
センターテーブル10Aのセンター天板11Aおよびサイドテーブル30Aのサイド天板31Aの各々の形状、ならびにこれらを組み合わせた組み什器1Aの組み合わせ天板2Aの形状は、様々なパターンが考えられる。以下、センター天板11A、サイド天板31Aおよび組み合わせ天板2Aの他の態様について第二~第八実施形態として説明を行う。第一実施形態と同一構成には同一符号を付して詳細説明は省略する。各天板の形状に関する構成以外は第一実施形態と同様とする。
【0070】
<第二実施形態>
図5に示すように、第二実施形態の組み什器1Bでは、センターテーブル10Bのセンター天板11Bが、平面視の中心C1で上下方向に沿う軸線C2を中心に120度毎の回転対称に形成されている。センター天板11Bの平面視の外周部には、センター天板11Bの外周側に凸の突出形状をなす三つの突出部21と、天板の周方向で隣り合う一対の突出部21の間に形成され、天板の内周側に凹む凹形状をなす三つの凹部22と、が形成されている。第一基準線L1および第二基準線L2は、それぞれセンター天板11Bの中心角120度毎に配置されている。第一基準線L1と第二基準線L2とは、センター天板11Bの中心角で60度ずれて配置されている。各凹部22と各突出部21とは、センター天板11Bの周方向で交互にかつ等間隔に並んで配置されている。
【0071】
各凹部22の下方には、それぞれ棚部16(不図示)が配置されている。各突出部21の下方には、それぞれセンター脚12(不図示)が配置されている。センター天板11Bにおける平面視の外形状を形成する外周縁部24は、各突出部21の突出頂点23を境に、センター天板11Bの周方向で並ぶ三つの単位外周縁部25に区切られる。
【0072】
平面視において、センターテーブル10Bの周囲(例えば全周)を複数(三卓)のサイドテーブル30Bで取り囲むことで、組み什器1Bが形成される。センターテーブル10Bのセンター天板11Bの周囲(例えば全周)を、複数のサイドテーブル30Bのサイド天板31Bで取り囲むことで、組み什器1Bにおける上面高さを同一(面一)にした大型の組み合わせ天板2Bが形成される。センター天板11Bの各単位外周縁部25には、センター天板11Bの径方向外側から対向するように、サイド天板31Bの後述する対向縁部38が配置される。
【0073】
対向縁部38は、平面視で直線状に形成され、単位外周縁部25は、平面視で曲線状に形成されている。センター天板11Bの周囲を複数のサイド天板31Bで囲ったとき、単位外周縁部25は、少なくとも対向縁部38と対向する直線部を含まない。これにより、センター天板11Bに対するサイド天板31Bの位置や向きに多少のズレが生じたとしても、このズレが目立たなくなる。
【0074】
各サイドテーブル30Bのサイド天板31Bは、平面視台形状をなしている。各サイド天板31Bは、センター天板11Bの各単位外周縁部25に沿って長い横長の台形状をなしている。
以下、各サイド天板31Bの内、図中下側に位置するものを第一サイド天板31Baとし、この第一サイド天板31Baからセンター天板11Bの反時計回り方向の順で、残余のサイド天板31Bを第二サイド天板31Bbおよび第三サイド天板31Bcと称する。
【0075】
第一サイド天板31Baの長さ方向一側(図中右側)は、対向する単位外周縁部25よりも延長方向に延びている。この延長部分の短辺35側(対向縁部38側)には、第二サイド天板31Bbの図中下側の傾斜辺37(側端部39)が当接する。第二サイド天板31Bbの長さ方向一側(図中上側)は、対向する単位外周縁部25よりも延長方向に延びている。この延長部分の短辺35側(対向縁部38側)には、第三サイド天板31Bcの図中上側の傾斜辺37(側端部39)が当接する。第三サイド天板31Bcの長さ方向一側(図中下側)は、対向する単位外周縁部25よりも延長方向に延びている。この延長部分の短辺35側(対向縁部38側)には、第一サイド天板31Baの図中左側の傾斜辺37(側端部39)が当接する。
【0076】
上述のようにセンターテーブル10Bの周囲を複数のサイドテーブル30Bで取り囲むことで、平面視正三角形状の組み合わせ天板2Bが形成される。組み合わせ天板2Bの平面視の内周側には、複数の対向縁部38で取り囲まれた天板配置開口部41Bが形成される。天板配置開口部41Bは、平面視で組み合わせ天板2Bの外形状(正三角形状)よりも小型の相似形状(正三角形状)をなしている。センター天板11Bの平面視の中心C1から各突出部21の突出先端部までの距離D1は、天板配置開口部41Bの平面視の中心C3から各対向縁部38の長さ方向中央部までの距離D2よりも長く、天板配置開口部41B内でのセンター天板11Bの回転が規制される。
【0077】
組み合わせ天板2Bの平面視において、互いに対向する単位外周縁部25と対向縁部38との間には、これら単位外周縁部25および対向縁部38の間の隙間が狭い一対の近接部26と、一対の近接部26の間において各近接部26よりも前記隙間が広い離間部27と、が設定されている。
【0078】
各近接部26において、突出部21の円弧状の先端形状21a(平面視曲線状の単位外周縁部25の長さ方向両側)と平面視直線状の対向縁部38との間には、一定ではない隙間28,29が形成される。このため、センター天板11Bおよびサイド天板31Bの相対的な位置や角度のズレが目立ち難くなる。センター天板11Bの単位外周縁部25の長さ方向両側で、サイド天板31Bの位置および傾きが規定されるので、簡易な構成でサイド天板31Bの位置決めを行うことができる。離間部27が形成する空間(組み合わせ天板2Bを上下に貫通する開口)を利用して、組み合わせ天板2Bの上下に渡る電源ケーブル5等を容易に配索することができる。
【0079】
<第三実施形態>
図6に示すように、第三実施形態の組み什器1Cは、第二実施形態と同様のセンターテーブル10Bを有している。
平面視において、センターテーブル10Bの周囲(例えば全周)を複数(三卓)のサイドテーブル30Cで取り囲むことで、組み什器1Cが形成される。センターテーブル10Bのセンター天板11Bの周囲(例えば全周)を、複数のサイドテーブル30Cのサイド天板31Cで取り囲むことで、組み什器1Cにおける上面高さを同一(面一)にした大型の組み合わせ天板2Cが形成される。センター天板11Bの各単位外周縁部25には、センター天板11Bの径方向外側から対向するように、サイド天板31Cの後述する対向縁部38が配置される。
【0080】
対向縁部38は、平面視で直線状に形成され、単位外周縁部25は、平面視で曲線状に形成されている。センター天板11Bの周囲を複数のサイド天板31Cで囲ったとき、単位外周縁部25は、少なくとも対向縁部38と対向する直線部を含まない。これにより、センター天板11Bに対するサイド天板31Cの位置や向きに多少のズレが生じたとしても、このズレが目立たなくなる。
【0081】
各サイドテーブル30Cのサイド天板31Cは、平面視三角形状をなしている。各サイド天板31Cは、センター天板11Bの各単位外周縁部25に対して一辺(対向縁部38)を対向させる。センター天板11Bの周方向で隣り合う一対のサイド天板31Cは、互いの頂点23部分を点接触させる。センターテーブル10Bの周囲を複数のサイドテーブル30Cで取り囲むことで、平面視正三角形状(図6では逆三角形状)の組み合わせ天板2Cが形成される。
【0082】
組み合わせ天板2Cの平面視の内周側には、複数の対向縁部38で取り囲まれた天板配置開口部41Bが形成される。天板配置開口部41Bは、平面視で組み合わせ天板2Cの外形状(逆正三角形状)よりも小型でかつ図中の上下を反転した正三角形状をなしている。センター天板11Bの平面視の中心C1から各突出部21の突出先端部までの距離D1は、天板配置開口部41Bの平面視の中心C3から各対向縁部38の長さ方向中央部までの距離D2よりも長く、天板配置開口部41B内でのセンター天板11Bの回転が規制される。
【0083】
組み合わせ天板2Cの平面視において、互いに対向する単位外周縁部25と対向縁部38との間には、これら単位外周縁部25および対向縁部38の間の隙間が狭い一対の近接部26と、一対の近接部26の間において各近接部26よりも前記隙間が広い離間部27と、が設定されている。
【0084】
各近接部26において、突出部21の円弧状の先端形状21a(平面視曲線状の単位外周縁部25の長さ方向両側)と平面視直線状の対向縁部38との間には、一定ではない隙間28,29が形成される。このため、センター天板11Bおよびサイド天板31Cの相対的な位置や角度のズレが目立ち難くなる。センター天板11Bの単位外周縁部25の長さ方向両側で、サイド天板31Cの位置および傾きが規定されるので、簡易な構成でサイド天板31Cの位置決めを行うことができる。離間部27が形成する空間(組み合わせ天板2Cを上下に貫通する開口)を利用して、組み合わせ天板2Cの上下に渡る電源ケーブル5等を容易に配索することができる。
【0085】
<第四実施形態>
図7に示すように、第四実施形態の組み什器1Dでは、センターテーブル10Dのセンター天板11Dが、平面視の中心C1で上下方向に沿う軸線C2を中心に90度毎の回転対称に形成されている。センター天板11Dの平面視の外周部には、センター天板11Dの外周側に凸の突出形状をなす四つの突出部21と、天板の周方向で隣り合う一対の突出部21の間に形成され、天板の内周側に凹む凹形状をなす四つの凹部22と、が形成されている。第一基準線L1および第二基準線L2は、それぞれセンター天板11Dの中心角90度毎に配置される。第一基準線L1と第二基準線L2とは、センター天板11Dの中心角で45度ずれて配置されている。各凹部22と各突出部21とは、センター天板11Dの周方向で交互にかつ等間隔に並んで配置されている。
【0086】
各凹部22の下方には、それぞれ棚部16(不図示)が配置されている。各突出部21の下方には、それぞれセンター脚12(不図示)が配置されている。センター天板11Dにおける平面視の外形状を形成する外周縁部24は、各突出部21の突出頂点23を境に、センター天板11Dの周方向で並ぶ四つの単位外周縁部25に区切られる。
【0087】
平面視において、センターテーブル10Dの周囲(例えば全周)を複数(四卓)のサイドテーブル30Dで取り囲むことで、組み什器1Dが形成される。センターテーブル10Dのセンター天板11Dの周囲(例えば全周)を、複数のサイドテーブル30Dのサイド天板31Dで取り囲むことで、組み什器1Dにおける上面高さを同一(面一)にした大型の組み合わせ天板2Dが形成される。センター天板11Dの各単位外周縁部25には、センター天板11Dの径方向外側から対向するように、サイド天板31Dの後述する対向縁部38が配置される。
【0088】
対向縁部38は、平面視で直線状に形成され、単位外周縁部25は、平面視で曲線状に形成されている。センター天板11Dの周囲を複数のサイド天板31Dで囲ったとき、単位外周縁部25は、少なくとも対向縁部38と対向する直線部を含まない。これにより、センター天板11Dに対するサイド天板31Dの位置や向きに多少のズレが生じたとしても、このズレが目立たなくなる。
【0089】
各サイドテーブル30Dのサイド天板31Dは、平面視台形状をなしている。各サイド天板31Dは、平面視でセンター天板11Dの径方向内側方に位置する短辺35(対向縁部38)を、センター天板11Dの一つの単位外周縁部25に、センター天板11Dの径方向外側から対向させる。各サイド天板31Dは、対向縁部38をセンター天板11Dの単位外周縁部25に近接又は当接させた状態で、センター天板11Dの周方向で隣り合うサイド天板31Dの側端部39同士が当接可能であり、複数のサイド天板31Dでセンター天板11Dの周囲を隙間なく囲うことが可能である。
【0090】
上述のようにセンターテーブル10Dの周囲を複数のサイドテーブル30Dで取り囲むことで、平面視正方形状の組み合わせ天板2Dが形成される。組み合わせ天板2Dの平面視の内周側には、複数の対向縁部38で取り囲まれた天板配置開口部41Dが形成される。天板配置開口部41Dは、平面視で組み合わせ天板2Dの外形状(正方形状)よりも小型の相似形状(正方形状)をなしている。センター天板11Dの平面視の中心C1から各突出部21の突出先端部までの距離D1は、天板配置開口部41Dの平面視の中心C3から各対向縁部38の長さ方向中央部までの距離D2よりも長く、天板配置開口部41D内でのセンター天板11Dの回転が規制される。
【0091】
組み合わせ天板2Dの平面視において、互いに対向する単位外周縁部25と対向縁部38との間には、これら単位外周縁部25および対向縁部38の間の隙間が狭い一対の近接部26と、一対の近接部26の間において各近接部26よりも前記隙間が広い離間部27と、が設定されている。
【0092】
各近接部26において、突出部21の円弧状の先端形状21a(平面視曲線状の単位外周縁部25の長さ方向両側)と平面視直線状の対向縁部38との間には、一定ではない隙間28,29が形成される。このため、センター天板11Dおよびサイド天板31Dの相対的な位置や角度のズレが目立ち難くなる。センター天板11Dの単位外周縁部25の長さ方向両側で、サイド天板31Dの位置および傾きが規定されるので、簡易な構成でサイド天板31Dの位置決めを行うことができる。離間部27が形成する空間(組み合わせ天板2Dを上下に貫通する開口)を利用して、組み合わせ天板2Dの上下に渡る電源ケーブル5等を容易に配索することができる。
【0093】
<第五実施形態>
図8に示すように、第五実施形態の組み什器1Eは、第四実施形態と同様のセンターテーブル10Dを有している。
平面視において、センターテーブル10Dの周囲(例えば全周)を複数(四卓)のサイドテーブル30Eで取り囲むことで、組み什器1Eが形成される。センターテーブル10Dのセンター天板11Dの周囲(例えば全周)を、複数のサイドテーブル30Eのサイド天板31Eで取り囲むことで、組み什器1Eにおける上面高さを同一(面一)にした大型の組み合わせ天板2Eが形成される。センター天板11Dの各単位外周縁部25には、センター天板11Dの径方向外側から対向するように、サイド天板31Eの後述する対向縁部38が配置される。
【0094】
対向縁部38は、平面視で直線状に形成され、単位外周縁部25は、平面視で曲線状に形成されている。センター天板11Dの周囲を複数のサイド天板31Eで囲ったとき、単位外周縁部25は、少なくとも対向縁部38と対向する直線部を含まない。これにより、センター天板11Dに対するサイド天板31Eの位置や向きに多少のズレが生じたとしても、このズレが目立たなくなる。
【0095】
各サイドテーブル30Eのサイド天板31Eは、平面視矩形状をなしている。各サイド天板31Eは、センター天板11Dの各単位外周縁部25に沿って長い横長の長方形状をなしている。各サイド天板31Eは、センター天板11Dの各単位外周縁部25に対して一長辺36(対向縁部38)を対向させる。
以下、各サイド天板31Eの内、図中下側に位置するものを第一サイド天板31Eaとし、この第一サイド天板31Eaからセンター天板11Dの反時計回り方向の順で、残余のサイド天板31Eを第二サイド天板31Eb、第三サイド天板31Ecおよび第四サイド天板31Edと称する。
【0096】
第一サイド天板31Eaの長さ方向一側(図中右側)は、対向する単位外周縁部25よりも延長方向に延びている。この延長部分の一長辺36側(対向縁部38側)には、第二サイド天板31Ebの図中下側の短辺35(側端部39)が当接する。第二サイド天板31Ebの長さ方向一側(図中上側)は、対向する単位外周縁部25よりも延長方向に延びている。この延長部分の一長辺36側(対向縁部38側)には、第三サイド天板31Ecの図中右側の短辺35(側端部39)が当接する。第三サイド天板31Ecの長さ方向一側(図中左側)は、対向する単位外周縁部25よりも延長方向に延びている。この延長部分の一長辺36側(対向縁部38側)には、第四サイド天板31Edの図中上側の短辺35(側端部39)が当接する。第四サイド天板31Edの長さ方向一側(図中下側)は、対向する単位外周縁部25よりも延長方向に延びている。この延長部分の一長辺36側(対向縁部38側)には、第一サイド天板31Eaの図中左側の短辺35(側端部39)が当接する。
【0097】
上述のようにセンターテーブル10Dの周囲を複数のサイドテーブル30Eで取り囲むことで、平面視正方形状の組み合わせ天板2Eが形成される。組み合わせ天板2Eの平面視の内周側には、複数の対向縁部38で取り囲まれた天板配置開口部41Dが形成される。天板配置開口部41Dは、平面視で組み合わせ天板2Eの外形状(正方形状)よりも小型の相似形状(正方形状)をなしている。センター天板11Dの平面視の中心C1から各突出部21の突出先端部までの距離D1は、天板配置開口部41Dの平面視の中心C3から各対向縁部38の長さ方向中央部までの距離D2よりも長く、天板配置開口部41D内でのセンター天板11Dの回転が規制される。
【0098】
組み合わせ天板2Eの平面視において、互いに対向する単位外周縁部25と対向縁部38との間には、これら単位外周縁部25および対向縁部38の間の隙間が狭い一対の近接部26と、一対の近接部26の間において各近接部26よりも前記隙間が広い離間部27と、が設定されている。
【0099】
各近接部26において、突出部21の円弧状の先端形状21a(平面視曲線状の単位外周縁部25の長さ方向両側)と平面視直線状の対向縁部38との間には、一定ではない隙間28,29が形成される。このため、センター天板11Dおよびサイド天板31Eの相対的な位置や角度のズレが目立ち難くなる。センター天板11Dの単位外周縁部25の長さ方向両側で、サイド天板31Eの位置および傾きが規定されるので、簡易な構成でサイド天板31Eの位置決めを行うことができる。離間部27が形成する空間(組み合わせ天板2Eを上下に貫通する開口)を利用して、組み合わせ天板2Eの上下に渡る電源ケーブル5等を容易に配索することができる。
【0100】
<第六実施形態>
図9に示すように、第六実施形態の組み什器1Fは、第四実施形態と同様のセンターテーブル10Dを有している。
平面視において、センターテーブル10Dの周囲(例えば全周)を複数(六卓)のサイドテーブル30Fで取り囲むことで、組み什器1Fが形成される。センターテーブル10Dのセンター天板11Dの周囲(例えば全周)を、複数のサイドテーブル30Fのサイド天板31Fで取り囲むことで、組み什器1Fにおける上面高さを同一(面一)にした大型の組み合わせ天板2Fが形成される。センター天板11Dの各単位外周縁部25には、センター天板11Dの径方向外側から対向するように、サイド天板31Fの後述する対向縁部38が配置される。
【0101】
第六実施形態では、センター天板11Dの図中上下の単位外周縁部25には、それぞれ一つのサイド天板31Fの一長辺36で形成された対向縁部38が対向する。センター天板11Dの図中左右の単位外周縁部25には、それぞれ図中上下に並ぶ二つのサイド天板31Fの一長辺36で形成された対向縁部38が対向する。図中左右の単位外周縁部25に沿って上下に並ぶ二つのサイド天板31Fは、互いの短辺35を当接させている。
【0102】
対向縁部38は、平面視で直線状に形成され、単位外周縁部25は、平面視で曲線状に形成されている。センター天板11Dの周囲を複数のサイド天板31Fで囲ったとき、単位外周縁部25は、少なくとも対向縁部38と対向する直線部を含まない。これにより、センター天板11Dに対するサイド天板31Fの位置や向きに多少のズレが生じたとしても、このズレが目立たなくなる。
【0103】
各サイドテーブル30Fのサイド天板31Fは、平面視矩形状をなしている。各サイド天板31Fは、センター天板11Dの各単位外周縁部25に沿って長い横長の長方形状をなしている。各サイド天板31Fは、センター天板11Dの各単位外周縁部25に対して一長辺36(対向縁部38)を対向させる。センター天板11Dの図中上下の単位外周縁部25には、それぞれ一つのサイド天板31Fの長辺36(対向縁部38)が対向し、センター天板11Dの図中左右の単位外周縁部25には、それぞれ図中上下に並ぶ二つのサイド天板31Fの各長辺36(対向縁部38)が対向する。
【0104】
図中上側のサイド天板31Fは、各々の左右短辺35を、図中左右の上側に位置するサイド天板31Fの左右方向内側の長辺36の上部にそれぞれ当接させる。図中下側のサイド天板31Fは、各々の左右短辺35を、図中左右の下側に位置するサイド天板31Fの左右方向内側の長辺36の下部にそれぞれ当接させる。
各サイド天板31Fは、対向縁部38をセンター天板11Dの単位外周縁部25に近接又は当接させた状態で、センター天板11Dの周方向で並ぶサイド天板31F同士が当接可能であり、複数のサイド天板31Fでセンター天板11Dの周囲を隙間なく囲うことが可能である。
【0105】
上述のようにセンターテーブル10Dの周囲を複数のサイドテーブル30Fで取り囲むことで、平面視正方形状の組み合わせ天板2Fが形成される。組み合わせ天板2Fの平面視の内周側には、複数の対向縁部38で取り囲まれた天板配置開口部41Dが形成される。天板配置開口部41Dは、平面視で組み合わせ天板2Fの外形状(正方形状)よりも小型の相似形状(正方形状)をなしている。センター天板11Dの平面視の中心C1から各突出部21の突出先端部までの距離D1は、天板配置開口部41Dの平面視の中心C3から各対向縁部38の長さ方向中央部までの距離D2よりも長く、天板配置開口部41D内でのセンター天板11Dの回転が規制される。
【0106】
組み合わせ天板2Fの平面視において、互いに対向する単位外周縁部25と対向縁部38との間には、これら単位外周縁部25および対向縁部38の間の隙間が狭い一対の近接部26と、一対の近接部26の間において各近接部26よりも前記隙間が広い離間部27と、が設定されている。
【0107】
各近接部26において、突出部21の円弧状の先端形状21a(平面視曲線状の単位外周縁部25の長さ方向両側)と平面視直線状の対向縁部38との間には、一定ではない隙間28,29が形成される。このため、センター天板11Dおよびサイド天板31Fの相対的な位置や角度のズレが目立ち難くなる。センター天板11Dの単位外周縁部25の長さ方向両側で、サイド天板31Fの位置および傾きが規定されるので、簡易な構成でサイド天板31Fの位置決めを行うことができる。離間部27が形成する空間(組み合わせ天板2Fを上下に貫通する開口)を利用して、組み合わせ天板2Fの上下に渡る電源ケーブル5等を容易に配索することができる。
【0108】
<第七実施形態>
図10に示すように、第七実施形態の組み什器1Gは、第四実施形態と同様のセンターテーブル10Dを有している。
平面視において、センターテーブル10Dの周囲(例えば全周)を複数(四卓)のサイドテーブル30Gで取り囲むことで、組み什器1Gが形成される。センターテーブル10Dのセンター天板11Dの周囲(例えば全周)を、複数のサイドテーブル30Gのサイド天板31Gで取り囲むことで、組み什器1Gにおける上面高さを同一(面一)にした大型の組み合わせ天板2Gが形成される。センター天板11Dの各単位外周縁部25には、センター天板11Dの径方向外側から対向するように、サイド天板31Gの後述する対向縁部38が配置される。
【0109】
対向縁部38は、平面視で直線状に形成され、単位外周縁部25は、平面視で曲線状に形成されている。センター天板11Dの周囲を複数のサイド天板31Gで囲ったとき、単位外周縁部25は、少なくとも対向縁部38と対向する直線部を含まない。これにより、センター天板11Dに対するサイド天板31Gの位置や向きに多少のズレが生じたとしても、このズレが目立たなくなる。
【0110】
各サイドテーブル30Gのサイド天板31Gは、図7の平面視台形状のサイド天板31Gに対し、長辺36部分をセンター天板11Dの径方向外側に凸の円弧状に湾曲させた点が異なる。各サイド天板31Gは、平面視でセンター天板11Dの径方向内側方に位置する短辺35(対向縁部38)を、センター天板11Dの一つの単位外周縁部25に、センター天板11Dの径方向外側から対向させる。各サイド天板31Gは、対向縁部38をセンター天板11Dの単位外周縁部25に近接又は当接させた状態で、センター天板11Dの周方向で隣り合うサイド天板31Gの側端部39同士が当接可能であり、複数のサイド天板31Gでセンター天板11Dの周囲を隙間なく囲うことが可能である。
【0111】
上述のようにセンターテーブル10Dの周囲を複数のサイドテーブル30Gで取り囲むことで、平面視円形状の組み合わせ天板2Gが形成される。組み合わせ天板2Gの平面視の内周側には、複数の対向縁部38で取り囲まれた天板配置開口部41Dが形成される。天板配置開口部41Dは、平面視で組み合わせ天板2Gの外形状(円形状)よりも小型の正方形状をなしている。センター天板11Dの平面視の中心C1から各突出部21の突出先端部までの距離D1は、天板配置開口部41Dの平面視の中心C3から各対向縁部38の長さ方向中央部までの距離D2よりも長く、天板配置開口部41D内でのセンター天板11Dの回転が規制される。
【0112】
組み合わせ天板2Gの平面視において、互いに対向する単位外周縁部25と対向縁部38との間には、これら単位外周縁部25および対向縁部38の間の隙間が狭い一対の近接部26と、一対の近接部26の間において各近接部26よりも前記隙間が広い離間部27と、が設定されている。
【0113】
各近接部26において、突出部21の円弧状の先端形状21a(平面視曲線状の単位外周縁部25の長さ方向両側)と平面視直線状の対向縁部38との間には、一定ではない隙間28,29が形成される。このため、センター天板11Dおよびサイド天板31Gの相対的な位置や角度のズレが目立ち難くなる。センター天板11Dの単位外周縁部25の長さ方向両側で、サイド天板31Gの位置および傾きが規定されるので、簡易な構成でサイド天板31Gの位置決めを行うことができる。離間部27が形成する空間(組み合わせ天板2Gを上下に貫通する開口)を利用して、組み合わせ天板2Gの上下に渡る電源ケーブル5等を容易に配索することができる。
【0114】
<第八実施形態>
図11に示すように、第八実施形態の組み什器1Hでは、センターテーブル10Hのセンター天板11Hが、平面視の中心C1で上下方向に沿う軸線C2を中心に72度毎の回転対称に形成されている。センター天板11Hの平面視の外周部には、センター天板11Hの外周側に凸の突出形状をなす五つの突出部21と、天板の周方向で隣り合う一対の突出部21の間に形成され、天板の内周側に凹む凹形状をなす五つの凹部22と、が形成されている。第一基準線L1および第二基準線L2は、それぞれセンター天板11Hの中心角72度毎に配置される。第一基準線L1と第二基準線L2とは、センター天板11Hの中心角で36度ずれて配置されている。各凹部22と各突出部21とは、センター天板11Hの周方向で交互にかつ等間隔に並んで配置されている。
【0115】
各凹部22の下方には、それぞれ棚部16(不図示)が配置されている。各突出部21の下方には、それぞれセンター脚12(不図示)が配置されている。センター天板11Hにおける平面視の外形状を形成する外周縁部24は、各突出部21の突出頂点23を境に、センター天板11Hの周方向で並ぶ五つの単位外周縁部25に区切られる。
【0116】
平面視において、センターテーブル10Hの周囲(例えば全周)を複数(五卓)のサイドテーブル30Hで取り囲むことで、組み什器1Hが形成される。センターテーブル10Hのセンター天板11Hの周囲(例えば全周)を、複数のサイドテーブル30Hのサイド天板31Hで取り囲むことで、組み什器1Hにおける上面高さを同一(面一)にした大型の組み合わせ天板2Hが形成される。センター天板11Hの各単位外周縁部25には、センター天板11Hの径方向外側から対向するように、サイド天板31Hの後述する対向縁部38が配置される。
【0117】
対向縁部38は、平面視で直線状に形成され、単位外周縁部25は、平面視で曲線状に形成されている。センター天板11Hの周囲を複数のサイド天板31Hで囲ったとき、単位外周縁部25は、少なくとも対向縁部38と対向する直線部を含まない。これにより、センター天板11Hに対するサイド天板31Hの位置や向きに多少のズレが生じたとしても、このズレが目立たなくなる。
【0118】
各サイドテーブル30Hのサイド天板31Hは、平面視略台形状をなしている。各サイド天板31Hは、平面視でセンター天板11Hの径方向内側方に位置する短辺35(対向縁部38)を、センター天板11Hの一つの単位外周縁部25に、センター天板11Hの径方向外側から対向させる。各サイド天板31Hは、対向縁部38をセンター天板11Hの単位外周縁部25に近接又は当接させた状態で、センター天板11Hの周方向で隣り合うサイド天板31Hの側端部39同士が当接可能であり、複数のサイド天板31Hでセンター天板11Hの周囲を隙間なく囲うことが可能である。
【0119】
上述のようにセンターテーブル10Hの周囲を複数のサイドテーブル30Hで取り囲むことで、平面視正五角形状の組み合わせ天板2Hが形成される。組み合わせ天板2Hの平面視の内周側には、複数の対向縁部38で取り囲まれた天板配置開口部41Hが形成される。天板配置開口部41Hは、平面視で組み合わせ天板2Hの外形状(正五角形状)よりも小型の相似形状(正五角形状)をなしている。センター天板11Hの平面視の中心C1から各突出部21の突出先端部までの距離D1は、天板配置開口部41Hの平面視の中心C3から各対向縁部38の長さ方向中央部までの距離D2よりも長く、天板配置開口部41H内でのセンター天板11Hの回転が規制される。
【0120】
組み合わせ天板2Hの平面視において、互いに対向する単位外周縁部25と対向縁部38との間には、これら単位外周縁部25および対向縁部38の間の隙間が狭い一対の近接部26と、一対の近接部26の間において各近接部26よりも前記隙間が広い離間部27と、が設定されている。
【0121】
各近接部26において、突出部21の円弧状の先端形状21a(平面視曲線状の単位外周縁部25の長さ方向両側)と平面視直線状の対向縁部38との間には、一定ではない隙間28,29が形成される。このため、センター天板11Hおよびサイド天板31Hの相対的な位置や角度のズレが目立ち難くなる。センター天板11Hの単位外周縁部25の長さ方向両側で、サイド天板31Hの位置および傾きが規定されるので、簡易な構成でサイド天板31Hの位置決めを行うことができる。離間部27が形成する空間(組み合わせ天板2Hを上下に貫通する開口)を利用して、組み合わせ天板2Hの上下に渡る電源ケーブル5等を容易に配索することができる。
【0122】
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、突出部21および凹部22はセンター天板に形成されるが、サイド天板に形成されてもよい。棚部16はセンター天板に支持されるが、サイド天板に支持されてもよい。センターテーブルの全周を複数のサイドテーブルで囲む構成に限らず、センターテーブルの全集の一部を複数のサイドテーブルで囲む構成でもよい。
センターテーブル(第一什器)とサイドテーブル(第二什器)とは、互いに当接していてもよく、互いの間に隙間を有していてもよい。隙間を有する場合、第一什器および第二什器の並べた際の相対的な位置や角度のズレが目立ち難くなる。
単位外周縁部および対向縁部の内、対向縁部を曲線状、単位外周縁部を直線状とする構成も有り得る。実施形態では、サイドテーブルの対向縁部が直線状であるため、複数のサイドテーブル同士を組み合わせて配置することが容易となる。これにより、例えば電源等が不要ながら二名が対面で話し合いを行いたい場合等には、サイドテーブル同士を向かい合わせた配置とすることで、対面で話し合うことが容易となる。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、実施形態の構成要素を周知の構成要素に置き換える等、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0123】
1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G,1H 組み什器
2A,2B,2C,2D,2E,2F,2G,2H 組み合わせ天板
5 電源ケーブル(連結手段)
10A,10B,10D,10H センターテーブル(第一什器)
11A,11B,11D,11H センター天板(第一天板)
C1 中心
C2 軸線
16 棚部
17 物品載置面
21 突出部
21a 先端形状
21b 長さ方向両端(突出先端部)
22 凹部
25 単位外周縁部
26 近接部
27 離間部
28,29 隙間
30A,30B,30C,30D,30E,30F,30G,30H サイドテーブル(第二什器)
31A,31B,31C,31D,31E,31F,31G,31H サイド天板(第二天板)
32 サイド脚(脚)
34 キャスター
38 対向縁部
38a 長さ方向中央(長さ方向中央部)
39 側端部
41A、41B,41D,41H 天板配置開口部
C3 中心
D1,D2 距離
FS 床面(什器設置面)
L1 第一基準線
L2 第二基準線
図1
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図11