(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024160502
(43)【公開日】2024-11-14
(54)【発明の名称】通信装置、通信装置の制御方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
F24F 11/56 20180101AFI20241107BHJP
F24F 11/89 20180101ALI20241107BHJP
F24F 11/64 20180101ALI20241107BHJP
F24F 140/00 20180101ALN20241107BHJP
【FI】
F24F11/56
F24F11/89
F24F11/64
F24F140:00
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023075569
(22)【出願日】2023-05-01
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001081
【氏名又は名称】弁理士法人クシブチ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】木幡 雅貴
(72)【発明者】
【氏名】日下部 智秋
(72)【発明者】
【氏名】持田 尚之
(72)【発明者】
【氏名】福田 修
【テーマコード(参考)】
3L260
【Fターム(参考)】
3L260AB03
3L260BA64
3L260CB01
3L260DA11
3L260FC33
3L260GA15
3L260JA03
3L260JA12
(57)【要約】
【課題】空気調和装置の運転データを適切に取得できる。
【解決手段】通信装置は、サーバ装置と通信する通信制御部と、空気調和装置の運転データを取得する取得部と、を備え、前記通信制御部は、前記空気調和装置の機種を示す機種情報を前記サーバ装置に送信し、前記機種情報に対応する、前記空気調和装置の運転データを取得するための取得コマンドを前記サーバ装置から受信し、前記取得部は、前記通信制御部が受信した前記取得コマンドに基づいて前記空気調和装置の運転データを取得する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバ装置と通信する通信制御部と、
空気調和装置の運転データを取得する取得部と、を備え、
前記通信制御部は、
前記空気調和装置の機種を示す機種情報を前記サーバ装置に送信し、
前記機種情報に対応する、前記空気調和装置の運転データを取得するための取得コマンドを前記サーバ装置から受信し、
前記取得部は、
前記通信制御部が受信した前記取得コマンドに基づいて前記空気調和装置の運転データを取得する、
通信装置。
【請求項2】
前記通信制御部が受信した前記取得コマンドを記憶する記憶部を備え、
前記取得部は、前記記憶部が前記取得コマンドを記憶した後は前記記憶部が記憶する前記取得コマンドに基づいて、前記空気調和装置の運転データを取得する、
請求項1に記載の通信装置。
【請求項3】
前記通信制御部は、
前記取得部が取得した前記空気調和装置の運転データを前記サーバ装置に送信する、
請求項1又は2に記載の通信装置。
【請求項4】
空気調和装置の機種を示す機種情報をサーバ装置に送信し、
前記機種情報に対応する、前記空気調和装置の運転データを取得するための取得コマンドを前記サーバ装置から受信し、
受信した前記取得コマンドに基づいて前記空気調和装置の運転データを取得する、
通信装置の制御方法。
【請求項5】
通信装置のプロセッサを、
サーバ装置と通信する通信制御部と、
空気調和装置の運転データを取得する取得部と、して機能させ、
前記通信制御部は、
前記空気調和装置の機種を示す機種情報を前記サーバ装置に送信し、
前記機種情報に対応する、前記空気調和装置の運転データを取得するための取得コマンドを前記サーバ装置から受信し、
前記取得部は、
前記通信制御部が受信した前記取得コマンドに基づいて前記空気調和装置の運転データを取得する、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、通信装置、通信装置の制御方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、室内機に通信アダプタを接続し、当該通信アダプタを介して空気調和機を遠隔制御する技術を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、空気調和装置の運転データを適切に取得できる通信装置、通信装置の制御方法、及びプログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示における通信装置は、サーバ装置と通信する通信制御部と、空気調和装置の運転データを取得する取得部と、を備え、前記通信制御部は、前記空気調和装置の機種を示す機種情報を前記サーバ装置に送信し、前記機種情報に対応する、前記空気調和装置の運転データを取得するための取得コマンドを前記サーバ装置から受信し、前記取得部は、前記通信制御部が受信した前記取得コマンドに基づいて前記空気調和装置の運転データを取得する。
【0006】
また、本開示における通信装置の制御方法は、空気調和装置の機種を示す機種情報をサーバ装置に送信し、前記機種情報に対応する、前記空気調和装置の運転データを取得するための取得コマンドを前記サーバ装置から受信し、受信した前記取得コマンドに基づいて前記空気調和装置の運転データを取得する。
【0007】
また、本開示におけるプログラムは、通信装置のプロセッサを、サーバ装置と通信する通信制御部と、空気調和装置の運転データを取得する取得部と、して機能させ、前記通信制御部は、前記空気調和装置の機種を示す機種情報を前記サーバ装置に送信し、前記機種情報に対応する、前記空気調和装置の運転データを取得するための取得コマンドを前記サーバ装置から受信し、前記取得部は、前記通信制御部が受信した前記取得コマンドに基づいて前記空気調和装置の運転データを取得する。
【発明の効果】
【0008】
本開示における通信装置、通信装置の制御方法、及びプログラムは、室外機の機種に対応する取得コマンドに基づいて空気調和装置の運転データを取得するため、空気調和装置の運転データを適切に取得できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】実施の形態1における通信システムの構成を示す図
【
図2】実施の形態1における空気調和装置の構成を示す図
【
図3】実施の形態1における室外機、及び室内機の制御系の構成を示す図
【
図4】実施の形態1における通信装置の構成を示す図
【
図5】実施の形態1におけるサーバ装置の構成を示す図
【
図6】実施の形態1における通信システムの動作を示すシーケンス図
【
図7】実施の形態1における通信システムの動作を示すシーケンス図
【発明を実施するための形態】
【0010】
(本開示の基礎となった知見等)
発明者らが本開示に想到するに至った当時、特許文献1のように、室内機に通信装置が接続する技術があった。この技術の分野では、室内機に通信接続する通信装置が空気調和装置の運転データを取得することが検討されている。しかしながら、空気調和装置には様々な機種があり、機種によっては、取得可能なデータの種類が違っていたり、用途が同じセンサでも具備するセンサの種類が違っていたりする。そのため、空気調和装置の機種に係わらず空気調和装置の運転データを適切に取得できることが要求されるが、従来、この要求に応える仕組みがないと言う課題を発明者らは発見し、その課題を解決するために、本開示の主題を構成するに至った。
そこで、本開示は、空気調和装置の運転データを適切に取得できる通信装置、通信装置の制御方法、及びプログラムを提供する。
【0011】
以下、図面を参照しながら実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明を省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明、または、実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図していない。
【0012】
(実施の形態1)
[1-1.構成]
[1-1-1.通信システムの構成]
図1は、通信システム1000の構成を示す図である。
通信システム1000は、空気調和システム1と、サーバ装置2とがネットワークNWを介して通信するシステムである。ネットワークNWは、インターネット、電話網、その他の通信網を含む。
【0013】
空気調和システム1は、大型のビルや学校等の施設Hに適用されるシステムである。空気調和システム1は、1台の室外機3と、室外機3に接続された複数台の室内機4とを備える。本実施の形態では、空気調和システム1が、室内機4A、4B、4Cの3台の室内機4を備える構成を例示するが、空気調和システム1が備える室内機4の台数は3台に限定されず、1台でもよいし、2台以上でもよい。室外機3と、複数の室内機4とは、通信線5により通信接続している。なお、本実施形態の室内機4は4方向天井カセット型の室内機である場合を例示するが、室内機4の形式は、2方向天井カセット型や、天井吊り下げ型、壁掛型などの他の形式でもよい。
【0014】
空気調和システム1は、室内機4の数分、リモートコントローラ(以下、「リモコン6」と表現する)を備える。本実施の形態の空気調和システム1は、リモコン6A、6B、6Cの3台のリモコン6を備える。リモコン6は、室内機4が空調する被空調空間の壁面などに設置される。リモコン6は、運転の開始操作や、運転の停止操作、メニュー操作、カーソルキー操作などを行うための複数の操作ボタンが設けられている。また、リモコン6は、液晶やLED(Light Emitting Diode)などで構成されるディスプレイや、室内機4の運転状態を表示するためのLEDなどが設けられている。なお、リモコン6Aは室内機4Aに通信接続し、リモコン6Bは室内機4Bに通信接続し、リモコン6Cは室内機4Cに通信接続する。
なお、空気調和システム1が具備するリモコン6の数は、室内機4の数と対応する数に限定されない。空気調和システム1が具備するリモコン6は、複数の室内機4を制御できてもよい。そのため、空気調和システム1が具備するリモコン6の数は、1台以上であればよい。
【0015】
空気調和システム1は、室内機4の数分、通信装置7を備える。1台の通信装置7は、1台の室内機4に通信接続する。本実施の形態の空気調和システム1は、通信装置7A、7B、7Cを備える。通信装置7Aは室内機4Aに通信接続し、通信装置7Bは室内機4Bに通信接続し、通信装置7Cは室内機4Cに通信接続する。
【0016】
通信装置7は、室内機4を介して室外機3と通信し、また、室内機4とも通信する。なお、通信装置7は、室内機4の出荷時から室内機4に接続或いは内蔵される装置ではなく、室内機4が施設Hに導入された後に室内機4に対して後付けされる装置である。通信装置7は、無線又は有線によってルータ8と通信接続し、ルータ8を介してサーバ装置2と通信する。ルータ8は、通信装置7をネットワークNWに接続するインターフェース装置であり、空気調和システム1が適用される施設Hに設けられる。
また、通信装置7は、室内機4と室外機3を備える空気調和装置9を制御する。空気調和装置9に対する通信装置7の制御内容としては、設定温度が変更された場合でも一定時間後に元の設定温度に戻す制御や、指定された時間帯における運転量を抑える制御、運転スケジュールに沿って運転させる制御などが例に挙げられる。
【0017】
サーバ装置2は、通信装置7をクライアントとして情報処理する装置である。サーバ装置2は、ネットワークNWに接続し、通信装置7と通信する。なお、各図では、サーバ装置2を、1つのブロックによって表現するが、これは必ずしもサーバ装置2が単一の装置により構成されることを意味していない。
【0018】
[1-1-2.空気調和装置の構成]
図2は、1台の室外機3と複数台の室内機4を備える空気調和装置9の構成を示す図である。
室外機3は、圧縮機30を備えている。圧縮機30の吸入側には、圧縮機30にガス冷媒を供給する気液分離器31が接続されており、圧縮機30の吐出側には、オイルセパレータ32を介して四方弁33が接続されている。四方弁33には、室外送風ファン34を備えた室外熱交換器35が接続されている。室外熱交換器35は、室外送風ファン34により送られる空気と冷媒とが熱交換するよう構成されている。
また、室外熱交換器35には、室外膨張弁36が接続されている。
【0019】
室外膨張弁36および四方弁33には、冷媒配管37を介して複数の室内機4が接続されている。各室内機4は、室内送風ファン40を備えた室内熱交換器41を備えており、室内熱交換器41の一側には、室内膨張弁42が接続されている。
【0020】
また、室外機3は、通信線5を介して各室内機4と通信する室外機通信部301を備える。室外機3の圧縮機30の冷媒吸込側には、圧縮機30に流入する冷媒圧力を検出する低圧センサ38が設けられており、圧縮機30の冷媒吐出側には、圧縮機30から吐出される冷媒圧力を検出する高圧センサ39が設けられている。さらに、圧縮機30の冷媒吐出側には、冷媒の吐出温度を検出する室外冷媒温度センサ50が設けられいる。
【0021】
室内機4は、通信線5を介して室外機3或いは他の室内機4と通信する第1室内機通信部401を備える。室内機4の室内熱交換器41の両側には、冷媒の温度を検出する室内冷媒温度センサ43が設けられている。
【0022】
図3は、室外機3、及び室内機4の制御系の構成を示す図である。なお、室内機4の各々は同様の構成であるため、
図3では、代表して室内機4Aの構成を示している。
室外機3は、室外機制御装置300、及び室外機通信部301を備える。
【0023】
室外機制御装置300は、室外機3の各部を制御する制御装置である。室外機制御装置300は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processor Unit)などのプロセッサである室外機プロセッサ310と、室外機メモリ320と、他の装置やセンサ類を接続するためのインターフェース回路とを備え、室外機3の各部を制御する。
【0024】
室外機メモリ320は、プログラムやデータを記憶するメモリである。室外機メモリ320は、制御プログラム321、室外機機種ID(Identification)322、室外機プロセッサ310に処理されるデータを記憶する。室外機メモリ320は、不揮発性の記憶領域を有する。また、室外機メモリ320は、揮発性の記憶領域を備え、室外機プロセッサ310のワークエリアを構成してもよい。室外機メモリ320は、例えばROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)によって構成される。
室外機機種ID322は、室外機3の機種を一意に特定する識別情報である。室外機機種ID322は、「機種情報」の一例である。
【0025】
室外機制御装置300には、圧縮機30、室外送風ファン34、低圧センサ38、高圧センサ39、及び室外冷媒温度センサ50が接続する。なお、室外機制御装置300に接続する機器は、これら機器に限定されず、例えば他のセンサなどの他の機器が接続してもよい。
【0026】
室外機通信部301は、通信回路などの通信ハードウェアを備え、室外機制御装置300の制御に従って、通信線5に接続する室内機4と通信する。
【0027】
室外機プロセッサ310は、室外機メモリ320から制御プログラム321を読み出して実行することにより、室外機通信制御部311、及び室外機取得部312として機能する。
【0028】
室外機通信制御部311は、室外機通信部301を介して室内機4と通信する。
【0029】
室外機取得部312は、室外機3の運転データ(以下、「室外機運転データ」と適宜に略記する)を取得する。本実施の形態において、室外機取得部312は、室外機運転データとして、低圧センサ38の検出結果を取得する。また、室外機取得部312は、室外機運転データとして、高圧センサ39の検出結果を取得する。また、室外機取得部312は、室外機運転データとして、室外冷媒温度センサ50の検出結果を取得する。
本実施の形態では、室外機運転データは、「空気調和装置の運転データ」の一例である。
【0030】
室外機通信制御部311が、室内機4を介して通信装置7から後述の取得コマンドを受信した場合、室外機取得部312は、受信した取得コマンドを実行してセンサの検出結果を取得する。そして、室外機通信制御部311は、取得されたセンサの検出結果を示す室外機運転データを、室内機4を介して通信装置7に送信する。なお、取得コマンドについては、後述する。
【0031】
図3で示すように、室内機4は、室内機制御装置400、第1室内機通信部401、第2室内機通信部402、及び第3室内機通信部403を備える。
【0032】
室内機制御装置400は、室内機4の各部を制御する制御装置である。室内機制御装置400は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processor Unit)などのプロセッサである室内機プロセッサ410と、室内機メモリ420と、他の装置やセンサ類を接続するためのインターフェース回路とを備え、室内機4の各部を制御する。
【0033】
室内機メモリ420は、プログラムやデータを記憶するメモリである。室内機メモリ420は、制御プログラム421、室内機プロセッサ410に処理されるデータを記憶する。室内機メモリ420は、不揮発性の記憶領域を有する。また、室内機メモリ420は、揮発性の記憶領域を備え、室内機プロセッサ410のワークエリアを構成してもよい。室内機メモリ420は、例えばROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)によって構成される。
【0034】
室内機制御装置400には、室内送風ファン40、室内膨張弁42、及び室内冷媒温度センサ43が接続する。なお、室内機制御装置400に接続する機器は、これら機器に限定されず、例えば他のセンサなどの他の機器が接続してもよい。
【0035】
第1室内機通信部401は、通信回路などの通信ハードウェアを備え、室内機制御装置400の制御に従って、通信線5に接続する室外機3と通信する。
【0036】
第2室内機通信部402は、通信回路などの通信ハードウェアを備え、室内機制御装置400の制御に従って、リモコン6と通信する。
【0037】
第3室内機通信部403は、通信回路などの通信ハードウェアを備え、室内機制御装置400の制御に従って、通信装置7と通信する。
なお、第2室内機通信部402と第3室内機通信部403とは、共通の回路によって構成されてもよい。
【0038】
室内機プロセッサ410は、室内機メモリ420から制御プログラム421を読み出して実行することにより、第1室内機通信制御部411、第2室内機通信制御部412、及び第3室内機通信制御部413として機能する。
【0039】
第1室内機通信制御部411は、第1室内機通信部401を介して室外機3と通信する。
第2室内機通信制御部412は、第2室内機通信部402を介してリモコン6と通信する。
第3室内機通信制御部413は、第3室内機通信部403を介して通信装置7と通信する。
【0040】
[1-1-3.通信装置の構成]
図4は、通信装置7の構成を示す図である。
通信装置7は、通信制御装置70、第1通信装置通信部71、及び第2通信装置通信部72を備える。
【0041】
通信制御装置70は、通信装置7の各部を制御する制御装置である。通信制御装置700は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processor Unit)などのプロセッサである通信プロセッサ710と、通信メモリ720と、他の装置やセンサ類を接続するためのインターフェース回路とを備え、通信装置7の各部を制御する。
通信プロセッサ710は、「プロセッサ」の一例である。通信メモリ720は、「記憶部」の一例である。
【0042】
通信メモリ720は、プログラムやデータを記憶するメモリである。通信メモリ720は、制御プログラム721、通信プロセッサ710に処理されるデータを記憶する。通信メモリ720は、不揮発性の記憶領域を有する。また、通信メモリ720は、揮発性の記憶領域を備え、通信プロセッサ710のワークエリアを構成してもよい。通信メモリ720は、例えばROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)によって構成される。
【0043】
第1通信装置通信部71は、通信回路などの通信ハードウェアを備え、通信制御装置70の制御に従って、室内機4と通信する。
【0044】
第2通信装置通信部72は、通信回路などの通信ハードウェアを備え、通信制御装置70の制御に従って、サーバ装置2と通信する。
【0045】
通信プロセッサ710は、通信メモリ720から制御プログラム721を読み出して実行することにより、取得部711、及び通信制御部712として機能する。
【0046】
取得部711は、第1通信装置通信部71を介して、室内機4と通信する。
取得部711は、室内機4に取得コマンドを送信することで、室外機3から室外機運転データを取得する。室内機4は、取得コマンドを受信すると、受信した取得コマンドを室外機3に転送する。室外機3は、取得コマンドを受信すると、受信した取得コマンドに基づいて室外機運転データを取得し、取得した室外機運転データを室内機4に送信する。室内機4は、受信した室外機運転データを通信装置7に転送する。
【0047】
通信制御部712は、第2通信装置通信部72を介してサーバ装置2と通信する。
【0048】
[1-1-4.サーバ装置の構成]
図5は、サーバ装置2の構成を示す図である。
サーバ装置2は、サーバ制御装置20と、サーバ通信部21とを備える。
【0049】
サーバ制御装置20は、サーバ装置2の各部を制御する制御装置である。サーバ制御装置20は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processor Unit)などのプロセッサであるサーバプロセッサ210と、サーバメモリ220と、他の装置やセンサ類を接続するためのインターフェース回路とを備え、サーバ装置2の各部を制御する。
【0050】
サーバメモリ220は、プログラムやデータを記憶するメモリである。サーバメモリ220は、制御プログラム221、コマンドテーブル222、サーバプロセッサ210に処理されるデータを記憶する。サーバメモリ220は、不揮発性の記憶領域を有する。また、サーバメモリ220は、揮発性の記憶領域を備え、サーバプロセッサ210のワークエリアを構成してもよい。サーバメモリ220は、例えばROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)によって構成される。
【0051】
コマンドテーブル222は、室外機3の機種ごとに、室外機機種ID322と取得コマンド群とが対応付いて記録されているテーブルである。取得コマンド群は、取得コマンドの集まりである。取得コマンドは、室外機3から室外機運転データを取得するためのコマンドである。本実施の形態の取得コマンドは、室外機運転データとして、室外機3が具備するセンサの検出結果を取得するためのコマンドである。取得コマンド群は、室外機3が具備するセンサごとに、互いに異なる取得コマンドを含む。本実施の形態の室外機3は、低圧センサ38、高圧センサ39、及び室外冷媒温度センサ50を備える。よって、コマンドテーブル222には、本実施の形態の室外機3の室外機機種ID322に対して、低圧センサ38の検出結果を取得するための取得コマンドと、高圧センサ39の検出結果を取得するための取得コマンドと、室外冷媒温度センサ50の検出結果を取得するための取得コマンドと、が対応付いて記録されている。
【0052】
なお、室外機3の機種によっては、具備するセンサの種類が異なり得る。また、室外機3の機種によっては、例えば同じ室外冷媒温度センサであっても、室外機Aが備える室外冷媒温度センサAからセンサ値を取得するためのコマンドAと、室外機Bが備える室外冷媒温度センサBからセンサ値を取得するためのコマンドBは異なる場合がある。そのため、コマンドテーブル222に記録される取得コマンド群は、室外機3の機種ごとに、取得コマンドの種類や取得コマンドの数が異なり得る。
【0053】
サーバ通信部21は、通信回路などの通信ハードウェアを備え、サーバ制御装置20の制御に従って、通信装置7と通信する。
【0054】
サーバプロセッサ210は、サーバメモリ220から制御プログラム221を読み出して実行することにより、サーバ通信制御部211として機能する。
【0055】
サーバ通信制御部211は、サーバ通信部21を介して通信装置7と通信する。
【0056】
[1-2.動作]
次に、通信システム1000の各部の動作について説明する。
以下、通信装置7Aに着目して、通信システム1000の各部の動作について説明する。
【0057】
[1-2-1.通信装置が取得コマンド群を記憶するまでの動作] まず、通信装置7Aが取得コマンド群を記憶するまでの動作について説明する。
図6は、通信システム1000の各部の動作を示すシーケンス図である。
図6に示すシーケンス図では、室外機3から室外機運転データを取得する装置に設定された通信装置7Aと、サーバ装置2との動作を示している。
【0058】
サーバ装置2のサーバ通信制御部211は、所定のタイミングで機種ID要求情報を通信装置7Aに送信する(ステップSA1)。機種ID要求情報は、室外機機種ID322を要求する情報である。
【0059】
通信制御部712が、機種ID要求情報をサーバ装置2から受信すると、取得部711は、室外機3から室外機機種ID322を取得する(ステップSA2)。
【0060】
ステップSA2において、取得部711は、室内機4に機種ID要求情報を送信する。室内機4は、機種ID要求情報を受信すると、受信した機種ID要求情報を室外機3に転送する。室外機3は、機種ID要求情報を受信すると、室外機メモリ320の室外機機種ID322を室内機4に送信する。室内機4は、受信した室外機機種ID322を通信装置7に転送する。
【0061】
次いで、通信制御部712は、ステップSA2で取得された室外機機種ID322をサーバ装置2に送信する(ステップSA3)。
【0062】
サーバ通信制御部211は、通信装置7Aから室外機機種ID322を受信すると、受信した室外機機種ID322に対応付く取得コマンド群をコマンドテーブル222から取得する(ステップSA4)。
【0063】
サーバ通信制御部211は、取得コマンド群を取得すると、取得した取得コマンド群を通信装置7Aに送信する(ステップSA5)。
【0064】
通信制御部712は、サーバ装置2から取得コマンド群を受信すると、受信した取得コマンド群を通信メモリ720に記憶させる(ステップSA6)。
【0065】
[1-2-2.取得コマンドによる取得に係わる動作]
次に、通信装置7Aが取得コマンドにより室外機運転データを取得する場合の動作について説明する。
図7は、通信システム1000の各部の動作を示すシーケンス図である。
図7に示すシーケンス図では、サーバ装置2と、室外機運転データを取得する装置に設定された通信装置7Aと、室外機3との動作を示している。
【0066】
サーバ通信制御部211は、所定のトリガーが発生した場合、データ要求情報を通信装置7Aに送信する(ステップSB1)。データ要求情報とは、室外機運転データを要求する情報である。なお、この所定のトリガーとしては、前回にデータ要求情報を送信してから所定期間が経過したことや、取得コマンド群を通信装置7Aに送信してから所定期間が経過したことなどが例に挙げられる。
【0067】
通信制御部712が、データ要求情報をサーバ装置2から受信すると、取得部711は、通信メモリ720から取得コマンド群を読み出す(ステップSB2)。
【0068】
次いで、取得部711は、取得コマンド群のうち1つの取得コマンドを室外機3へ送信する(ステップSB3)。ステップSB3について詳述すると、取得部711は、取得コマンドを室内機4に送信する。室内機4は、受信した取得コマンドを室外機3に転送する。
【0069】
室外機通信制御部311が取得コマンドを受信すると、室外機取得部312は、受信された取得コマンドを実行して、実行した取得コマンドに対応する室外機運転データを取得する(ステップSB4)。
【0070】
次いで、室外機通信制御部311は、ステップSB4で取得された室外機運転データを通信装置7Aに送信する(ステップSB5)。
【0071】
次いで、取得部711は、室外機運転データを受信する(ステップSB6)。
【0072】
通信装置7A、及び室内機4は、通信メモリ720に記憶された取得コマンド群が含む取得コマンドの各々について、ステップSB3~ステップSB6を実行する。例えば、取得コマンド群が3つの取得コマンドを含む場合、通信装置7A及び室内機4は、ステップSB3~ステップSB6を3回繰り返す。
【0073】
取得コマンド群が含む取得コマンドの各々についてステップSB3~ステップSB6が実行されると、通信制御部712は、取得コマンド群により取得した複数の室外機運転データをサーバ装置2に送信する(ステップSB7)。
【0074】
サーバ通信制御部211は、通信装置7Aから複数の室外機運転データを受信する(ステップSB8)。
【0075】
なお、
図6及び
図7で説明した動作を、通信装置7Aではなく通信装置7Bと通信装置7Cのいずれかが実行してもよい。あるいは、通信装置7Aと同様に、通信装置7Bと通信装置7Cも
図6及び
図7で説明した動作を実行してもよい。
【0076】
[1-3.効果等]
以上、説明したように、通信装置7は、サーバ装置2と通信する通信制御部712と、室外機運転データを取得する取得部711と、を備える。通信制御部712は、室外機3の機種を示す室外機機種ID322をサーバ装置2に送信する。また、通信制御部712は、室外機機種ID322に対応する、室外機運転データを取得するための取得コマンドをサーバ装置2から受信する。取得部711は、通信制御部712が受信した取得コマンドに基づいて室外機運転データを取得する。
【0077】
これによれば、室外機3の機種に対応する取得コマンドを用いて室外機運転データを取得するため、室外機運転データを適切に取得できる。また、サーバ装置2から受信した取得コマンドによって室外機運転データを適切に取得できるため、通信装置7は、室外機3の機種ごとに取得コマンドを管理する必要がない。そのため、通信装置7は、通信装置7の製造或いは販売後に新たな室外機3の機種が登場した場合でも、通信装置7のファームウェアをアップデートせずとも、室外機3から室外機運転データを適切に取得できる。
【0078】
通信装置7は、通信制御部712が受信した取得コマンドを記憶する通信メモリ720を備える。取得部711は、通信メモリ720が取得コマンドを記憶した後は通信メモリ720が記憶する取得コマンドに基づいて、室外機運転データを取得する。
【0079】
これによれば、取得コマンドを記憶した後はサーバ装置2と通信せずとも、室外機運転データを取得できるため、サーバ装置2との不要な通信を抑制しつつ、室外機運転データを適切に取得できる。
【0080】
通信制御部712は、取得部711が取得した室外機運転データをサーバ装置2に送信する。
【0081】
これによれば、サーバ装置2が適切に取得された室外機運転データを受信できるようになるため、サーバ装置2が室外機運転データを適切に収集できる。
【0082】
通信装置7の制御方法は、空気調和装置9の機種を示す室外機機種ID322をサーバ装置2に送信し、室外機機種ID322に対応する取得コマンドをサーバ装置2から受信し、受信した取得コマンドに基づいて室外機運転データを取得する。
【0083】
これによれば、上述した通信装置7と同様の効果を奏する。
【0084】
制御プログラム721は、通信装置7の通信プロセッサ710を、サーバ装置2と通信する通信制御部712と、室外機運転データを取得する取得部711と、して機能させる。通信制御部712は、室外機機種ID322をサーバ装置2に送信し、室外機機種ID322に対応する取得コマンドをサーバ装置2から受信する。取得部711は、通信制御部712が受信した取得コマンドに基づいて室外機運転データを取得する。
【0085】
これによれば、上述した通信装置7と同様の効果を奏する。
【0086】
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する例示として、上記実施の形態1を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用できる。また、上記実施の形態1で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。そこで、以下、他の実施の形態を例示する。
【0087】
上述した実施の形態1では、「通信装置」として室内機4と通信接続する通信装置7とした。他の実施の形態では、「通信装置」としてリモコン6としてもよい。この他の実施の形態の場合、リモコン6は、ルータ8を介してサーバ装置2と通信し、また、室内機4を介して室外機3と通信する。
【0088】
他の実施の形態では、通信装置7が出荷時から室内機4に内蔵されていてもよい。
【0089】
上述した実施の形態では、通信装置7がルータ8を介してサーバ装置2と通信する構成であるが、通信装置7がSIMカードを搭載し、通信装置7がルータ8を介すことなくサーバ装置2と直接通信してもよい。
【0090】
上述した実施の形態1では、1台の室外機3に対して複数台の室内機4が接続する構成である。他の実施の形態では、複数台の室外機3に対して複数台の室内機4が接続する構成としてもよい。この構成の場合、室外機運転データを取得する装置に設定された通信装置7は、室外機3の各々から室外機機種ID322を取得し、取得した複数の室外機機種ID322をサーバ装置2に送信し、サーバ装置2から室外機機種ID322の各々について取得コマンド群を受信する。そして、この構成の場合、室外機運転データを取得する装置に設定された通信装置7は、室外機3ごとに、対応する取得コマンド群の取得コマンドを用いて室外機運転データを取得する。
【0091】
上述した実施の形態1は、「空気調和装置の運転データ」として室外機運転データを例示した。他の実施の形態では、「空気調和装置の運転データ」は、室内機4の運転データとしてもよい。この構成の場合、通信装置7は、通信接続する室外機3から室内機機種IDを取得し、取得した室内機機種IDをサーバ装置2に送信する。なお、室内機機種IDは、室内機4を一意に特定する識別情報であり、「機種情報」の一例である。通信装置7は、室内機機種IDに対応する室内機4用の取得コマンド群をサーバ装置2から受信する。この室内機4用の取得コマンド群には、室内機4の運転データを取得するための取得コマンドが複数含まれる。そして、この構成の場合、通信装置7は、受信した室内機4用の取得コマンド群を記憶し、記憶した室内機4用の取得コマンド群に基づいて室内機4の運転データを取得する。
【0092】
上述した実施の形態1において、取得コマンドは、室外機3が具備するセンサの検出結果を取得するためのコマンドである。そして、上述した実施の形態1において、室外機3が具備するセンサとして、低圧センサ38、高圧センサ39、及び室外冷媒温度センサ50を例示した。他の実施の形態では、取得コマンドにより取得可能な室外機運転データは、これらセンサ以外のセンサの検出結果でもよい。この他の実施の形態の場合、室外機3は、低圧センサ38、高圧センサ39、及び室外冷媒温度センサ50以外のセンサを具備する。
また、「空気調和装置の運転データ」が室内機4の運転データの構成である場合、この構成の他の実施の形態では、取得コマンドにより取得可能な室内機4の運転データは、室内冷媒温度センサ43の検出結果や、室内機4が具備する室内冷媒温度センサ43以外のセンサの検出結果などでもよい。
【0093】
上述した実施の形態1において、取得コマンドは、室外機3が具備するセンサの検出結果を取得するためのコマンドである。他の実施の形態では、取得コマンドが、室外機3の運転履歴などのセンサの検出結果以外を取得するコマンドでもよい。また、「空気調和装置の運転データ」が室内機4の運転データの構成である場合、この構成の他の実施の形態では、取得コマンドが、室内機4の運転履歴などのセンサの検出結果以外を取得するコマンドとしてもよい。
【0094】
上述した実施の形態1は、「サーバ装置」として施設Hの外部にあるネットワークNWに接続するサーバ装置2を例示した。他の実施の形態では、「サーバ装置」として施設H内に設けられる装置でもよい。この場合の「サーバ装置」としては、例えば、施設Hを集中管理する管理装置が例に挙げられる。
【0095】
室外機プロセッサ310、室内機プロセッサ410、通信プロセッサ710、及びサーバプロセッサ210は、単一のプロセッサにより構成されてもよいし、複数のプロセッサにより構成されていてもよい。これらプロセッサは、対応する機能部を実現するようプログラムされたハードウェアでもよい。すなわち、これらプロセッサは、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)で構成されてもよい。
【0096】
図3、
図4、及び
図5に示した通信システム1000の各部の構成は一例であって、具体的な実装形態は特に限定されない。つまり、必ずしも各部に個別に対応するハードウェアが実装される必要はなく、一つのプロセッサがプログラムを実行することで各部の機能を実現する構成とすることも可能である。また、上述した実施の形態においてソフトウェアで実現される機能の一部をハードウェアとしてもよく、或いは、ハードウェアで実現される機能の一部をソフトウェアで実現してもよい。
【0097】
図6、及び
図7に示す動作のステップ単位は、動作の理解を容易にするために、主な処理内容に応じて分割したものであり、処理単位の分割の仕方や名称によって、動作が限定されることはない。処理内容に応じて、さらに多くのステップ単位に分割してもよい。また、1つのステップ単位がさらに多くの処理を含むように分割してもよい。また、そのステップの順番は、本開示の趣旨に支障のない範囲で適宜に入れ替えてもよい。
【0098】
なお、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
【0099】
(付記)
以上の実施の形態の記載により、下記の技術が開示される。
【0100】
(技術1)サーバ装置と通信する通信制御部と、空気調和装置の運転データを取得する取得部と、を備え、前記通信制御部は、前記空気調和装置の機種を示す機種情報を前記サーバ装置に送信し、前記機種情報に対応する、前記空気調和装置の運転データを取得するための取得コマンドを前記サーバ装置から受信し、前記取得部は、前記通信制御部が受信した前記取得コマンドに基づいて前記空気調和装置の運転データを取得する、通信装置。
これによれば、室外機の機種に対応する取得コマンドを用いて空気調和装置の運転データを取得するため、空気調和装置の運転データを適切に取得できる。
【0101】
(技術2)前記通信制御部が受信した前記取得コマンドを記憶する記憶部を備え、前記取得部は、前記記憶部が前記取得コマンドを記憶した後は前記記憶部が記憶する前記取得コマンドに基づいて、前記空気調和装置の運転データを取得する、技術1に記載の通信装置。
これによれば、取得コマンドを記憶した後はサーバ装置と通信せずとも、空気調和装置の運転データを取得できるため、サーバ装置との不要な通信を抑制しつつ、空気調和装置の運転データを適切に取得できる。
【0102】
(技術3)前記通信制御部は、前記取得部が取得した前記空気調和装置の運転データを前記サーバ装置に送信する、技術1又は2に記載の通信装置。
これによれば、サーバ装置が適切に取得された空気調和装置の運転データを受信できるようになるため、サーバ装置が空気調和装置の運転データを適切に収集できる。
【0103】
(技術4)空気調和装置の機種を示す機種情報をサーバ装置に送信し、前記機種情報に対応する、前記空気調和装置の運転データを取得するための取得コマンドを前記サーバ装置から受信し、受信した前記取得コマンドに基づいて前記空気調和装置の運転データを取得する、通信装置の制御方法。
これによれば、技術1の通信装置と同様の効果を奏する。
【0104】
(技術5)通信装置のプロセッサを、サーバ装置と通信する通信制御部と、前記空気調和装置の運転データを取得する取得部と、して機能させ、前記通信制御部は、前記空気調和装置の機種を示す機種情報を前記サーバ装置に送信し、前記機種情報に対応する、前記空気調和装置の運転データを取得するための取得コマンドを前記サーバ装置から受信し、前記取得部は、前記通信制御部が受信した前記取得コマンドに基づいて前記空気調和装置の運転データを取得する、プログラム。
これによれば、技術1の通信装置と同様の効果を奏する。
【産業上の利用可能性】
【0105】
以上のように、本発明に係る通信装置、通信装置の制御方法、及びプログラムは、室内機に接続する通信装置が、空気調和装置の運転データを取得する用途に利用可能である。
【符号の説明】
【0106】
1 空気調和システム
2 サーバ装置
3 室外機
4、4A、4B、4C 室内機
5 通信線
6、6A、6B、6C リモコン(通信装置)
7、7A、7B、7C 通信装置
8 ルータ
9 空気調和装置
20 サーバ制御装置
21 サーバ通信部
30 圧縮機
31 気液分離器
32 オイルセパレータ
33 四方弁
34 室外送風ファン
35 室外熱交換器
36 室外膨張弁
37 冷媒配管
38 低圧センサ
39 高圧センサ
40 室内送風ファン
41 室内熱交換器
42 室内膨張弁
43 室内冷媒温度センサ
50 室外冷媒温度センサ
70 通信制御装置
71 第1通信装置通信部
72 第2通信装置通信部
210 サーバプロセッサ
211 サーバ通信制御部
220 サーバメモリ
221 制御プログラム
222 コマンドテーブル
300 室外機制御装置
301 室外機通信部
310 室外機プロセッサ
311 室外機通信制御部
312 室外機取得部
320 室外機メモリ
321 制御プログラム
322 室外機機種ID(機種情報)
400 室内機制御装置
401 第1室内機通信部
402 第2室内機通信部
403 第3室内機通信部
410 室内機プロセッサ
411 第1室内機通信制御部
412 第2室内機通信制御部
413 第3室内機通信制御部
420 室内機メモリ
421 制御プログラム
700 通信制御装置
710 通信プロセッサ(プロセッサ)
711 取得部
712 通信制御部
712 取得部
720 通信メモリ(記憶部)
721 制御プログラム(プログラム)
1000 通信システム
H 施設
NW ネットワーク