(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024160529
(43)【公開日】2024-11-14
(54)【発明の名称】情報処理装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20241107BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023075627
(22)【出願日】2023-05-01
(71)【出願人】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100139491
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 隆慶
(74)【代理人】
【識別番号】100203264
【弁理士】
【氏名又は名称】塩川 未久
(72)【発明者】
【氏名】大瀧 翔
(72)【発明者】
【氏名】彼宗 晃弘
(72)【発明者】
【氏名】河合 祐耶
(72)【発明者】
【氏名】太箸 匠真
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC11
5L050CC11
(57)【要約】
【課題】移動体を用いて効率良く営業することができる。
【解決手段】情報処理装置10は、制御部13を備える。制御部13は、所定エリアにおける業種毎の需要を予測し、所定エリアにおける業種毎の需要の予測結果に基づいて、所定エリアにおいて移動営業を行うべき業種を決定する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定エリアにおける業種毎の需要を予測し、前記所定エリアにおける業種毎の需要の予測結果に基づいて、前記所定エリアにおいて移動営業を行うべき業種を決定する制御部を備える、情報処理装置。
【請求項2】
通信部をさらに備え、
前記制御部は、決定した前記業種に応じて移動体の態様の変更を指示する指示信号を、作業者の端末装置に前記通信部によって送信する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記所定エリアにおける人の分布情報に基づいて、前記移動営業を行うのに最適な場所を特定する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記制御部は、一日における時間帯別の前記所定エリアにおける業種毎の需要の予測結果に基づいて、一日における時間帯別に前記所定エリアにおいて移動営業を行うべき業種を決定する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記所定エリアにおける業種毎の需要の予測結果に基づいて、前記所定エリアにおける移動体の貸し出し料金を決定する、請求項1に記載の情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、移動体を用いて営業するための技術が知られている。例えば、特許文献1に記載のサービス提供システムは、取得した移動体情報と場所情報とに基づいて、移動体を配置する配置場所及び配置時間を決定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
移動体を用いて効率良く営業するための技術が望まれている。
【0005】
かかる点に鑑みてなされた本開示の目的は、移動体を用いて効率良く営業することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一実施形態に係る情報処理装置は、所定エリアにおける業種毎の需要を予測し、前記所定エリアにおける業種毎の需要の予測結果に基づいて、前記所定エリアにおいて移動営業を行うべき業種を決定する制御部を備える。
【発明の効果】
【0007】
本開示の一実施形態によれば、移動体を用いて効率良く営業することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本開示の一実施形態に係るシステムのブロック図である。
【
図2】
図1に示すシステムの動作を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示に係る実施形態について、図面を参照して説明する。
【0010】
(システムの構成)
図1に示すように、本実施形態に係るシステム1は、情報処理装置10と、端末装置20と、端末装置30と、複数の移動体40とを含む。ただし、システム1は、少なくとも一台の移動体40を含めばよい。また、システム1は、任意の数の端末装置20及び任意の数の端末装置30を含んでよい。
【0011】
情報処理装置10と、端末装置20と、端末装置30と、複数の移動体40とは、ネットワーク2を介して通信可能である。ネットワーク2は、移動体通信網及びインターネット等を含む任意のネットワークであってよい。
【0012】
情報処理装置10は、例えば、サーバとして機能するように構成された専用のコンピュータ、汎用のパーソナルコンピュータ又はクラウドコンピューティングシステム等である。
【0013】
情報処理装置10は、移動体40を貸し出すサービスを提供する。また、情報処理装置10は、所定エリアにおいて移動営業を行うべき業種を決定する。
【0014】
本開示において移動営業とは、移動体を用いて営われる事業である。つまり、移動営業は、常設の店舗を用いずに移動体を用いることにより、任意の場所で営われ得る。移動営業は、例えば、移動販売又は移動体を用いたサービス等である。移動販売は、移動体を用いて商品を販売することである。移動販売は、例えば、移動体で運んだ商品を販売すること又は移動体の内部に設置されたキッチンで調理した食品を販売すること等である。移動体を用いたサービスは、例えば、移動体を用いてデイサービスを提供すること又は移動体を用いて教育若しくは学習支援を提供すること等である。
【0015】
本開示において所定エリアは、移動営業を行うことができれば、任意の場所であってよい。所定エリアは、地域に応じて設定されてよい。所定エリアは、例えば、公園、テーマパーク、集合住宅、商業施設、市役所等の公共施設又はオフィス街等である。
【0016】
端末装置20及び端末装置30のそれぞれは、例えば、スマートフォン、タブレット端末又はパーソナルコンピュータ(PC:Personal Computer)等である。
【0017】
端末装置20は、事業者3によって操作される。事業者3は、移動体40を借りて移動営業を行う。
【0018】
端末装置30は、作業者4によって操作される。作業者4は、移動体40に対してメンテナンス等の作業を行う。
【0019】
移動体40は、例えば、車両である。ただし、移動体40は、移動が可能であれば、車両に限定されない。車両は、例えば、ガソリン自動車、電気自動車(BEV:Battery Electric Vehicle)、ハイブリッド自動車(HEV:Hybrid Electric Vehicle)、プラグインハイブリッド自動車(PHEV:Plug-in Hybrid Electric Vehicle)又は燃料電池自動車(FCEV:Fuel Cell Electric Vehicle)等の自動車である。
【0020】
移動体40は、手動運転によって移動可能であってよい。つまり、移動体40は、運転者によって運転されてよい。移動体40は、自動運転によって移動可能であってもよい。この場合、移動体40の運転の一部又は全ては、任意のレベルで自動化されていてもよい。自動化のレベルは、例えば、SAE(Society of Automotive Engineers)のレベル分けにおけるレベル1からレベル5の何れかである。移動体40は、MaaS(Mobility as a Service)専用車両であってもよい。
【0021】
移動体40は、移動営業を行う事業者に貸し出される。行われる営業の業種に応じて、移動体40の内部には、作業者4によって、キッチンユニット、レジユニット、バスユニット又は座席ユニット等が組み込まれる。
【0022】
(情報処理装置の構成)
情報処理装置10は、通信部11と、記憶部12と、制御部13とを備える。
【0023】
通信部11は、ネットワーク2に接続可能な少なくとも1つの通信モジュールを含んで構成される。通信モジュールは、例えば、有線LAN(Local Area Network)又は無線LAN等の規格に対応した通信モジュールである。通信部11は、通信モジュールによって有線LAN又は無線LANを介して、ネットワーク2に接続される。
【0024】
記憶部12は、少なくとも1つの半導体メモリ、少なくとも1つの磁気メモリ、少なくとも1つの光メモリ又はこれらのうちの少なくとも2種類の組み合わせを含んで構成される。記憶部12は、主記憶装置、補助記憶装置又はキャッシュメモリとして機能してよい。記憶部12には、情報処理装置10の動作に用いられるデータと、情報処理装置10の動作によって得られたデータとが記憶される。
【0025】
制御部13は、少なくとも1つのプロセッサ、少なくとも1つの専用回路又はこれらの組み合わせを含んで構成される。プロセッサは、例えば、CPU(Central Processing Unit)若しくはGPU(Graphics Processing Unit)等の汎用プロセッサ又は特定の処理に特化した専用プロセッサである。制御部13は、情報処理装置10の各部を制御しながら、情報処理装置10の動作に関わる処理を実行する。
【0026】
(システムの動作)
図2は、
図1に示すシステムの動作を示すシーケンス図である。
【0027】
ステップS1の処理において、情報処理装置10の制御部13は、所定エリアにおける業種毎の需要を予測する。需要が予測される業種は、移動営業が可能な業種であってよい。需要が予測される業種は、例えば、飲食物の販売、雑貨等の物品の販売、デイサービスの提供又は子供への教育の提供等である。
【0028】
制御部13は、所定日の所定エリアにおける業種毎の需要を予測してよい。所定日は、数日又は数か月後であってもよいし、予め設定されてもよい。
【0029】
制御部13は、所定日の一日における時間帯別に所定エリアにおける業種毎の需要を予測してもよい。例えば、人の生活は、朝の時間帯、昼の時間帯、夕方の時間帯及び夜の時間帯等の時間帯別に変化する。人の生活が一日における時間帯別に変化することにより、業種毎の需要も一日の時間定別に変化し得る。そこで、業種毎の需要が予測される時間帯は、人の生活を考慮して設定されてよい。例えば、業種毎の需要が予測される時間帯は、朝の時間帯、昼の時間帯、夕方の時間帯及び夜の時間帯の少なくとも何れかを含んでよい。
【0030】
制御部13は、人の位置情報、人の属性情報、過去の購買履歴、天候情報、気温情報又は湿度情報に基づいて、所定エリアにおける業種毎の需要を予測してよい。
【0031】
人の位置情報及び人の属性情報は、それぞれ、業種毎の需要が予測される所定エリア又はその所定エリアを含む地区に住む人の位置情報及び人の属性情報であってよい。人の属性情報は、子供、大人、男又は女等の属性を示す情報である。
【0032】
過去の購買履歴は、業種毎の需要が予測される所定日から所定期間過去にさかのぼった期間の購買履歴であってよい。所定期間は、需要が予測される業種に応じて設定されてよい。過去の購買履歴は、業種毎の需要が予測される所定エリア又はその所定エリアを含む地区における過去の購買履歴であってよい。
【0033】
天候情報、気温情報又は湿度情報は、それぞれ、業種毎の需要が予測される所定日の天候情報、気温情報又は湿度情報であってよい。天候情報、気温情報又は湿度情報は、それぞれ、所定日の一日における時間帯別の天候情報、気温情報又は湿度情報であってよい。
【0034】
ステップS2の処理において、制御部13は、ステップS1の処理によって取得した所定エリアにおける業種毎の需要の予測結果に基づいて、所定エリアにおいて移動営業を行うべき業種を決定する。
【0035】
制御部13は、所定エリアにおける業種毎の需要の予測結果に基づいて、所定エリアにおける業種毎の売上額を予測してよい。制御部13は、予測した売上額が高い業種を優先的に所定エリアにおいて移動営業を行うべき業種に決定してよい。制御部13は、所定日の一日における時間帯別に所定エリアにおける業種毎の需要を予測した場合、所定エリアにおける所定日の一日における時間帯別に業種毎の売上額を予測してよい。制御部13は、所定日の一日における時間帯別に、予測した売上額が高い業種を優先的に所定エリアにおいて移動営業を行うべき業種に決定してよい。
【0036】
ステップS3の処理において、制御部13は、所定エリアにおける人の分布情報に基づいて、ステップS2の処理で決定した移動営業を行うのに最適な場所を特定する。人の分布情報は、ステップS2の処理において所定日の一日における時間帯別に移動営業を行うべき業種が決定された場合、所定日の一日における時間帯別の人の分布情報であってよい。制御部13は、所定エリアにおける人の分布情報に基づいて、他の場所と比較して人の密度が高くなる場所を、移動営業を行うのに最適な場所に決定してよい。例えば、所定エリアが集合住宅であり、所定エリアの前に公園が存在するものとする。所定エリアの公園前の付近の場所では、他の場所と比較して、人の密度が高くなり得る。この場合、制御部13は、他の場所と比較して人の密度が高くなる場所を最適な場所に決定することにより、所定エリアの公園前の付近の場所を、移動営業を行うのに最適な場所に決定することができる。
【0037】
ステップS4の処理において、制御部13は、ステップS1の処理によって取得した所定エリアにおける業種毎の需要の予測結果に基づいて、所定エリアにおける移動体40の貸し出し料金を決定する。所定エリアにおける移動体40の貸し出し料金は、所定エリアにおいて移動体40を借りるのにかかる料金である。制御部13は、需要を予測したエリア毎に移動体40の貸し出し料金を決定してよい。制御部13は、業種毎の需要を合計した合計需要が高いエリアほど、移動体40の貸し出し料金を高く決定してもよい。制御部13は、ステップS1の処理において所定日の一日における時間帯別に所定エリアにおける業種毎の需要を予測した場合、所定日の一日における時間帯別に移動体40の貸し出し料金を決定してもよい。
【0038】
ステップS5の処理において、制御部13は、ステップS1の処理で取得した所定エリアにおける業種毎の需要の予測結果に基づいて、所定エリアにおいて貸し出される移動体40の台数を予測する。制御部13は、需要を予測したエリア毎に貸し出される移動体40の台数を予測してよい。制御部13は、業種毎の需要を合計した合計需要が高いエリアほど、そのエリアにおいて貸し出される移動体40の台数が多くなると予測し得る。
【0039】
ステップS6の処理において、制御部13は、
図3に示すように、ステップS2の処理で決定した移動営業を行うべき業種の情報をウェブサイト5に掲載する。制御部13は、移動営業を行うべき業種とともにステップS4の処理で決定した移動体40の貸し出し料金をウェブサイト5に掲載してもよい。
図3では、移動営業を行うべき業種が決定された所定エリアは、エリア6A、エリア6B及びエリア6Cである。また、
図3では、2023年3月18日の、8:00-11:00、11:00-14:00、14:00-17:00及び17:00-21:00の時間帯別に移動営業を行うべき事業が決定される。ウェブサイト5には、これらの時間帯別に、移動営業を行うべき事業と移動体40の貸し出し料金が掲載される。
【0040】
ステップS6の処理が実行されることにより、事業者3は、端末装置20を用いて
図3に示すようなウェブサイト5を見ることができる。事業者3は、ウェブサイト5に掲載された情報を見て、移動営業を行う業種、移動営業を行うエリア、移動体40を借りる日付及び時間帯を決定する。事業者3は、これらを決定すると、移動営業を行う業種を示す入力と、移動営業を行うエリアを示す入力と、移動体40を借りる日付及び時間帯を示す入力とを、端末装置20に入力する。例えば、事業者3は、
図3に示すようなエリア6Aにおいて、2023年3月18日の8:00-11:00の時間帯に飲食物の販売を行うと決定したものとする。この場合、事業者3は、移動営業を行う業種として飲食物の販売を示す入力と、エリアとしてエリア6Aを示す入力と、移動体40を借りる2023年3月18日の8:00-11:00を示す入力とを、端末装置20に入力する。
【0041】
ステップS7の処理において、端末装置20は、事業者3から、移動営業を行う業種を示す入力と、移動営業を行うエリアを示す入力と、移動体40を借りる日付及び時間帯を示す入力とを受け付ける。端末装置20は、これらの入力を受け付けると、ネットワーク2を介して情報処理装置10に申請情報を送信する。申請情報は、端末装置20が事業者3から入力として受け付けた情報を含む。つまり、申請情報は、事業者3が移動営業を行う業種の情報、事業者3が移動営業を行うエリアの情報、事業者3が移動体40を借りる日付及び時間帯の情報を含む。申請情報は、事業者3の情報をさらに含んでもよい。
【0042】
ステップS8の処理において、情報処理装置10の制御部13は、ネットワーク2を介して端末装置20から、申請情報を通信部11によって受信する。
【0043】
ステップS9の処理において、制御部13は、ステップS8の処理で受信した申請情報に基づいて、ステップS3の処理で特定した移動営業を行うのに最適な場所の位置情報を、ネットワーク2を介して端末装置20に通信部11によって送信する。つまり、この最適な場所の位置情報は、事業者3が移動営業を行うエリア並びに移動体40を借りる日付及び時間帯において、移動営業を行うのに最適な場所の位置情報である。
【0044】
ステップS10の処理において、端末装置20は、ネットワーク2を介して情報処理装置10から、移動営業を行うのに最適な場所の位置情報を受信する。端末装置20は、受信した最適な場所の位置情報を、端末装置20に表示してよい。このような構成により、事業者3は、移動営業を行うのに最適な場所を把握することができる。これにより、事業者3は、移動体40が手動運転によって移動可能である場合、最適な場所まで移動体40を移動させることができる。また、事業者3は、最適な場所で移動体40を用いて移動営業を行うことができる。
【0045】
ステップS11の処理において、情報処理装置10の制御部13は、指示信号を、ネットワーク2を介して端末装置30に通信部11によって送信する。指示信号は、作業者4に対して作業内容を指示する信号である。
【0046】
端末装置30へ送信する指示信号は、ステップS2の処理で決定した業種に応じて移動体40の態様の変更を指示する信号であってよい。例えば、
図3に示すようなエリア6Aでは、2023年3月18日の8:00までに、複数の移動体40のうちの何れかの態様をキッチンユニットを組み込んだ態様に変更する必要がある。また、2023年3月18日の8:00までに、複数の移動体40のうちの何れかの態様をバスユニットを組み込んだ態様に変更する必要がある。また、2023年3月18日の17:00までに、複数の移動体40のうちの何れかの態様を座席ユニットを組み込んだ態様に変更する必要がある。そのため、指示信号は、作業者4が移動体40に組み込むユニットの情報と、作業者4がそのユニットを移動体40に組み込む時刻とを示す信号であってよい。
【0047】
端末装置30へ送信する指示信号は、作業者4が所定日に所定エリアに準備しておく移動体40の台数を示す信号であってよい。この移動体40の台数は、ステップS5の処理で所定エリアにおいて貸し出されると予測された移動体の台数であってもよいし、端末装置20等から受信した申請情報に基づいて算出した移動体40の台数であってもよい。
【0048】
ステップS12の処理において、端末装置30は、ネットワーク2を介して情報処理装置10から指示信号を受信する。端末装置30は、受信した指示信号が示す内容を端末装置30に表示してよい。このような構成により、作業者4は、移動体40に対して行う作業の内容を把握することができる。
【0049】
上述したステップS9の処理において、制御部13は、移動営業を行うのに最適な場所の位置情報を、ネットワーク2を介して移動体40に通信部11によって送信してもよい。このような構成により、移動体40が自動運転により移動可能な場合、移動体40は、事業者3が移動営業を行う際、最適な場所まで自動運転で移動することができる。
【0050】
上述したステップS11の処理において、制御部13は、端末装置20から受信した申請情報に基づいて指示信号を端末装置30に送信してもよい。この場合、指示信号は、申請情報に含まれる事業者3が移動営業を行う業種に応じて移動体40の態様の変更を指示する信号であってよい。また、制御部13は、複数の事業者の端末装置からそれぞれ受信した複数の申請情報に基づいて、所定日に所定エリアにおいて貸し出す移動体40の台数を算出してもよい。この場合、指示信号は、作業者4が所定日に所定エリアに準備しておく移動体40の台数として算出された台数を示す信号であってよい。
【0051】
このように本実施形態に係る情報処理装置10では、制御部13は、所定エリアにおける業種毎の需要を予測し、所定エリアにおける業種毎の需要の予測結果に基づいて、所定エリアにおいて移動営業を行うべき業種を決定する。このような構成により、所定エリアにおける業種毎の需要を考慮して、所定エリアにおいて移動営業を行うべき業種を決定することができる。所定エリアにおける業種毎の需要が考慮されることにより、業種毎の需要が考慮されない場合よりも、移動営業を効率良く行うことができる。また、所定エリアにおける業種毎の需要が考慮されることにより、移動体40を効率良く管理することができる。
【0052】
よって、本実施形態によれば、移動体40を用いて効率良く営業することができる。
【0053】
さらに、本実施形態に係る情報処理装置10では、制御部13は、決定した業種に応じて移動体40の態様の変更を指示する指示信号を、作業者4の端末装置30に通信部11によって送信してもよい。このような構成により、作業者4は、移動体40の態様を変更させる作業を効率良く行うことができる。例えば、作業者4が移動体40に組み込むユニットの情報等を指示信号が示す場合、作業者4は、移動体40にユニットを効率良く組み込むことができる。
【0054】
また、本実施形態に係る情報処理装置10では、制御部13は、所定エリアにおける人の分布情報に基づいて、決定した移動営業を行うのに最適な場所を特定してもよい。このような構成により、事業者3は、最適な場所で移動体40を用いて移動営業を行うことができる。よって、事業者3は、利益を確実に上げることができる。
【0055】
また、本実施形態に係る情報処理装置10では、制御部13は、一日における時間帯別の所定エリアにおける業種毎の需要の予測結果に基づいて、一日における時間帯別に所定エリアにおいて移動営業を行うべき業種を決定してもよい。一日における時間帯別に所定エリアにおいて移動営業を行うべき業種が決定されることにより、一日にわたって、移動体40を貸し出すことができる。例えば、
図3に示すような2023年3月18日の8:00-11:00の時間帯に、移動体40が事業者3に貸し出されるものとする。この場合、事業者3に貸し出した移動体40を、2023年3月18日の14:00-17:00の時間帯に、事業者3とは別の事業者に貸し出すことができる。
【0056】
また、本実施形態に係る情報処理装置10では、制御部13は、所定エリアにおける業種毎の需要の予測結果に基づいて、所定エリアにおける業種毎の売上額を予測してもよい。制御部13は、予測した売上額が高い業種を優先的に所定エリアにおいて移動営業を行べき業種に決定してもよい。予測した売上額が高い業種が優先的に所定エリアにおいて移動営業を行べき業種に決定されることにより、事業者3は、利益を確実に上げることができる。
【0057】
また、本実施形態に係る情報処理装置10では、制御部13は、所定エリアにおける業種毎の需要の予測結果に基づいて、所定エリアにおいて貸し出される移動体40の台数を予測してもよい。所定エリアにおいて貸し出される移動体40の台数が予測されることにより、移動体40を効率良く貸し出すことができる。
【0058】
また、本実施形態に係る情報処理装置10では、制御部13は、所定エリアにおける業種毎の需要の予測結果に基づいて、所定エリアにおける移動体40の貸し出し料金を決定してもよい。このような構成により、移動体40の適切な貸し出し料金を決定することができる。
【0059】
本開示を諸図面及び実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形及び改変を行ってもよいことに注意されたい。したがって、これらの変形及び改変は本開示の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成部又は各ステップ等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部又はステップ等を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
【符号の説明】
【0060】
1:システム、2:ネットワーク、3:事業者、4:作業者、5:ウェブサイト、6A,6B,6C:エリア、10:情報処理装置、11:通信部、12:記憶部、13:制御部、20,30:端末装置、40:移動体