(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024160542
(43)【公開日】2024-11-14
(54)【発明の名称】求人情報提供システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/06 20230101AFI20241107BHJP
【FI】
G06Q10/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023075661
(22)【出願日】2023-05-01
(71)【出願人】
【識別番号】523164089
【氏名又は名称】樋口工業有限会社
(74)【代理人】
【識別番号】100134072
【弁理士】
【氏名又は名称】白浜 秀二
(72)【発明者】
【氏名】樋口 貴俊
【テーマコード(参考)】
5L010
5L049
【Fターム(参考)】
5L010AA08
5L049AA08
(57)【要約】
【課題】求職者自身が日単位のお試し入社期間を設定し、かつ、高額の日給の支払いを保証し、お試し入社期間が終了した時点で本応募するか否かを求職者自身が判断すること。
【解決手段】ネットワーク1を介して、求職を希望する求職者が操作する第1のデータ端末2と、前記求職者を雇用する雇用主が操作する第2のデータ端末4と、求人情報提供アプリケーションを提供するサーバ装置3とが通信可能な求人情報提供システムにおいて、提供手段は、第1のデータ端末2に対して、作成手段が作成した前記第2のデータ端末4から登録された求人者が予定するインターンシップ期間における給与額よりも高額の給与額を示す求人情報を提供することを特徴とする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介して、求職を希望する求職者が操作する第1のデータ端末と、前記求職者を雇用する雇用主が操作する第2のデータ端末と、求人情報提供アプリケーションを提供するサーバ装置とが通信可能な求人情報提供システムであって、
前記第1のデータ端末は、
前記求人情報提供アプリケーションが提供する応募画面に対して、お試し入社期間、前記お試し入社期間における日給額を含むお試し入社条件を前記サーバ装置に設定する設定手段と、
前記設定手段が設定した前記お試し入社条件に応答して前記サーバ装置から配信される登録雇用主情報を受領するとともに、さらに、前記お試し入社条件に設定された前記お試し入社期間が経過するタイミングで前記サーバ装置から配信される本雇用契約確認情報を受領する受領手段と、
を備え、
前記サーバ装置は、
前記第1のデータ端末と、前記第2のデータ端末に対して求人情報提供アプリケーションを提供する提供手段と、
前記第1のデータ端末から応答される前記お試し入社条件に基づいて登録された求人情報の中から、合致する前記お試し入社期間を設定している求人情報を前記第1のデータ端末に配信するとともに、前記お試し入社期間が経過するタイミングで、前記求職者が本雇用契約の可否を判断するための前記本雇用契約確認情報を前記第1のデータ端末に対して配信する配信手段と、
を備えることを特徴とする求人情報提供システム。
【請求項2】
前記サーバ装置は、
前記第1のデータ端末と、前記第2のデータ端末とから前記求人情報提供システムを利用する登録料を徴収する徴収手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の求人情報提供システム。
【請求項3】
前記第1のデータ端末は、
前記配信手段により配信された前記本雇用契約確認情報に基づく判断結果を示す雇用契約の可否を前記サーバ装置に応答する応答手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の求人情報提供システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、求職者を募る雇用主が操作するデータ端末と、求人を希望する使用者が操作するデータ端末と、求人情報提供アプリケーションを提供するサーバ装置とが通信可能な求人情報提供システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、WEB上で公開される求人サイトを利用して、希望する職種の企業を検索し、採用条件を閲覧しながら、面接希望日時を入力するだけで雇用主と求職者が直接あるいはTV会議システム等を利用して相互に面接を行うシステムが開発されている。
【0003】
ここで、雇用主は、WEB公開された雇用条件のうち、給与面に対する条件については、近々の雇用条件で設定された給与と比較してできるだけ高額で採用されることを希望するのが通例である。
【0004】
一方、求職者を募る雇用主は、WEB公開された雇用条件のうち、給与面については、同業他社が支払う金額を参照してできるだけ高めに設定して、才能豊かな応募者を採用したいと考えるが、会社運営事情、例えば売上額、負債額等の事情を考慮してできるだけ人件費を抑えたという事情もある。
【0005】
求人情報提供装置として、下記特許文献1には、「法定の最低賃金未満の給与額の求人情報を提供することを抑制するため、求人情報提供装置200は、法定の最低賃金額を示す法定賃金情報を取得する情報取得部232と、求人情報の一つである給与額を受け付ける受付部231と、給与額が、情報取得部232が取得した法定賃金情報が示す最低賃金額未満である場合に、給与額の入力に用いられた情報入力用端末に警告を表示させる表示制御部234と、を有する。このような構成により、法定の最低賃金未満の給与額の求人情報を提供することを抑制することができる。」ことが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、引用文献1に記載されているような、「法定の最低賃金未満の給与額の求人情報」で開示される法定の最低賃金と、雇用主が希望する給与賃金との間には、埋め合わせることができないが差額が発生してしまうと、他の雇用条件が希望する条件と一致したとしても、他社の応募条件から職種に合致する企業に応募することとなる。
このため、求人者は、優秀な人材を迅速に選択して雇用することが難しいという課題が指摘されていた。
【0008】
また、雇用条件として、インターンシップ(トライアル)期間、例えば6月の期間を設けて、採用すべき人材として相応しいかどうかを実践における処理能力を確認して本採用を決定するシステムを採用している企業も多い。
【0009】
一方、現存する求人検索システムでは、求職者が求人を検索する際に表示される会社案内に記載される雇用条件が雇用主により設定された給与体系に縛られてしまうため、会社案内で表示された雇用条件に齟齬がないか求職者自身が判断するタイミングは、試用期間の経過後になってしまうため、他の企業に応募したい求職者には過度の精神的苦痛を強いている実体も報告されている。
【0010】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、本発明の目的は、求職者自身が日単位のお試し入社期間を設定し、かつ、高額の日給の支払いを保証し、お試し入社期間が終了した時点で本応募するか否かを求職者自身が判断することができる利便性に優れた求人情報提供システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成する本発明の求人情報提供システムは以下に示す構成を備える。
【0012】
ネットワークを介して、求職を希望する求職者が操作する第1のデータ端末と、前記求職者を雇用する雇用主が操作する第2のデータ端末と、求人情報提供アプリケーションを提供するサーバ装置とが通信可能な求人情報提供システムであって、前記第1のデータ端末は、前記求人情報提供アプリケーションが提供する応募画面に対して、お試し入社期間、前記お試し入社期間における日給額を含むお試し入社条件を前記サーバ装置に設定する設定手段と、前記設定手段が設定した前記お試し入社条件に応答して前記サーバ装置から配信される登録雇用主情報を受領するとともに、さらに、前記お試し入社条件に設定された前記お試し入社期間が経過するタイミングで前記サーバ装置から配信される本雇用契約確認情報を受領する受領手段と、を備え、前記サーバ装置は、前記第1のデータ端末と、前記第2のデータ端末に対して求人情報提供アプリケーションを提供する提供手段と、前記第1のデータ端末から応答される前記お試し入社条件に基づいて登録された求人情報の中から、合致する前記お試し入社期間を設定している求人情報を前記第1のデータ端末に配信するとともに、前記お試し入社期間が経過するタイミングで、前記求職者が本雇用契約の可否を判断するための前記本雇用契約確認情報を前記第1のデータ端末に対して配信する配信手段と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る求人情報提供システムの一つ以上の実施態様によれば、求職者自身が日単位のお試し入社期間を設定し、かつ、高額の日給の支払いを保証し、お試し入社期間が終了した時点で本応募するか否かを求職者自身が判断できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図面は、本発明の特定の実施の形態を示し、発明の不可欠な構成ばかりでなく、選択的及び好ましい実施の形態を含む。
【
図1】本実施形態を示す求人情報提供システムの構成を説明するブロック図。
【
図2】サーバ装置のアプリケーション機能を説明するブロック図。
【
図3】第1のデータ端末のアプリケーション機能を説明するブロック図。
【
図4】
図1に示したタッチパネル表示部に表示される求人検索処理画面を示す図。
【
図5】
図1に示したタッチパネル表示部に表示される求人検索処理画面に階層される詳細画面を示す図。
【
図6】
図1に示したサーバ装置から受領する採用通知画面の一例を示す図。
【
図7】
図1に示した第1のデータ端末における求人情報提供処理手順を示すフローチャート。
【
図8】
図1に示したサーバ装置における求人情報提供処理手順を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0015】
次に本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
下記の実施の形態は、
図1~
図8に示す求人情報提供システムに関し、発明の不可欠な構成ばかりでなく、選択的及び好ましい実施の形態を含む。
【0016】
<システム構成の説明>
〔第1実施形態〕
図1は、本実施形態を示す求人情報提供システムの構成を説明するブロック図である。なお、ネットワークを介して、求職を希望する求職者が操作する第1のデータ端末と、前記求職者を雇用する雇用主が操作する第2のデータ端末と、求人情報提供アプリケーションを提供するサーバ装置とが通信可能な求人情報提供システムを例とする。
【0017】
また、求人情報提供システムは、ネットワークを介して、他の機器、クラウド上に設定される蓄積装置、電子決済システム、メールサーバ、セキュリティサーバ等と接続して連携した複合的にデータ処理を実行可能であるものとする。
【0018】
さらに、WEB公開される求人サイトシステムと連携して、本システムが提供するサービスを利用可能とする構成とし、求人サイトシステムが提供する求人サイト画面上に本システムが提供するURLにリンクしているアイコンを表示する構成としてもよい。
また、サーバ装置側、第1のデータ端末側の手段をコンピュータが実行可能なプログラムとして構成することも可能である。
図1において、1はネットワークで、第1のデータ端末2、第2のデータ端末4,サーバ装置3を相互に所定のプロトコルで通信可能に接続する。
【0019】
第1のデータ端末2において、2-1は通信部で、ネットワーク1を介してサーバ装置3、第2のデータ端末4との通信を処理する。2-2はCPUで、ROM2-3に記憶されたオペレーティングシステムをRAM2-4に展開し、さらに不揮発性メモリに登録された各種のアプリケーションプログラムをRAM2-4に展開して実行することで各種のデータ処理、データ通信処理等を総括的に制御する。
【0020】
2-5はタッチパネル表示部で、CPU2-2が実行するアプリケーションに基づいて各種の設定画面、確認画面、動画、静止画、メール画面等を表示する。2-6はバッテリで、第1のデータ端末2内に配置されたハードウエアを構成する回路に所定のDC電力を供給する。なお、バッテリ2-6は、充電により、繰り返し利用可能である。
【0021】
第2のデータ端末4において、4-1は通信部で、ネットワーク1を介してサーバ装置3、第1のデータ端末2との通信を処理する。4-2はCPUで、ROM4-3に記憶されたオペレーティングシステムをRAM4-4に展開し、さらに不揮発性メモリに登録された各種のアプリケーションプログラムをRAM4-4に展開して実行することで各種のデータ処理、データ通信処理等を総括的に制御する。
【0022】
4-5は電源部で、第2のデータ端末4内に配置されたハードウエアを構成する回路に所定のDC電力を供給する。4-6は入出力インタフェース(I/O)で、外部モニタを構成する表示部7、キーボード、ポインティングデバイスを含む入力部8を接続する。
【0023】
サーバ装置3において、3-1は通信部で、ネットワーク1を介して第1のデータ端末2、第2のデータ端末4との通信を処理する。3-2はCPUで、ROM3-3に記憶されたオペレーティングシステムをRAM3-4に展開し、さらに不揮発性メモリに登録された各種のアプリケーションプログラムをRAM3-4に展開して実行することで各種のデータ処理、データ通信処理等を総括的に制御する。
【0024】
3-5は電源部で、サーバ装置3内に配置されたハードウエアを構成する回路に所定のDC電力を供給する。3-6は入出力インタフェース(I/O)で、外部モニタを構成する表示部5、キーボード、ポインティングデバイスを含む入力部6、大容量の外部メモリ9を接続する。
【0025】
図2は、
図1に示したサーバ装置3のRAM3-4に展開されるプログラム構成を説明するブロック図である。
【0026】
図2に示すサーバ装置3において、3-4-1は提供部で、第1のデータ端末2と、第2のデータ端末4からの要求を受領することに応じて、外部メモリ9に記憶されている求人情報提供アプリケーションを提供する。なお、第1のデータ端末2と、第2のデータ端末4の機能を共通化する構成とするか、第1のデータ端末2と、第2のデータ端末4に対して個別的な機能として構成するかは任意である。
【0027】
具体的には、配信部3-4-2は、第1のデータ端末2から応答される後述する
図8に示すフローチャートの手順に従い、お試し入社条件に基づいて登録された求人情報の中から、合致するお試し入社期間を設定している求人情報を第1のデータ端末2に配信するとともに、お試し入社期間が経過するタイミングで、第1のデータ端末2を操作する求職者が本雇用契約の可否を判断するための本雇用契約確認情報を第1のデータ端末2に対して配信する。
【0028】
また、徴収部3-4-3は、第1のデータ端末2と、第2のデータ端末4とから求人情報提供システムにおける求人情報提供アプリケーションの使用を許諾した際、ユーザ登録、企業登録等に関して登録料を徴収する。なお、登録料の決済は、電子決済、銀行振り込み、カード支払い、電子マネー支払い等柔軟に対応可能に構成されている。
【0029】
図3に示す第1のデータ端末2において、2-4-1は設定部で、サーバ装置3からダウンロードした求人情報提供アプリケーションが提供する応募画面に対して、タッチパネル表示部2-5を操作してお試し入社期間、お試し入社期間における日給額を含むお試し入社条件をネットワーク1を介して送信することでサーバ装置3に設定する処理を実行する。
【0030】
2-4-2は受領部で、設定部2-4-1が設定したお試し入社条件に応答してサーバ装置3から配信される登録雇用主情報を受領するとともに、さらに、お試し入社条件に設定されたお試し入社期間が経過するタイミングでサーバ装置3から配信される本雇用契約確認情報をネットワーク1を介して受領する処理を実行する。
【0031】
図4は、
図1に示した第1のデータ端末2のタッチパネル表示部2-5に表示される操作画面の一例を示す図である。
【0032】
図4において、2-5-1は登録情報表示部で、求人情報提供アプリケーションを利用するためにユーザ登録する際に入力する識別情報(ID)と、パスワード(PASS)を表示する。
【0033】
BT1~BT10は操作ボタンで、操作ボタンBT1は業種を入力する際に押下される。操作ボタンBT2は勤務地を特定する地域を入力する際に押下される。操作ボタンBT3は勤務条件を入力する際に押下される。操作ボタンBT4はお試し給与を入力する際に押下される。
【0034】
操作ボタンBT5は入力した情報をサーバ装置3に登録する際に押下される。操作ボタンBT6は各種の情報検索を行う際に押下される。操作ボタンBT7はサーバ装置3から紹介された求人に応募する際に押下される。操作ボタンBT8はデータ処理に対して実行する際に押下される。
【0035】
操作ボタンBT9は入力した内容を取り消しする際に押下される。操作ボタンBT10は表示画面を前の画面に戻る際に押下される。
【0036】
図5は、
図1に示した第1のデータ端末2のタッチパネル表示部2-5に表示される操作画面の一例を示す図であって、
図4に示した画面上で操作ボタンBT4が押下された際に表示される。なお、本画面の構成は、一例であって、表示形式を含めて各種の情報のレイアウトは変更に供する。
【0037】
図6は、
図1に示した第1のデータ端末2のタッチパネル表示部2-5に表示される操作画面の一例を示す図であって、ユーザがお試し入社期間完了時点でサーバ装置3から配信された際に表示される画面構成である。
【0038】
なお、本画面では、お試し入社期間が開始された場合と、お試し入社期間が終了した場合とで、表示形態を変更する制御が実行されることで、第1のデータ端末2のユーザが現在の勤務状況における進捗状態を視覚的に確認することができる。
【0039】
〔第1のデータ端末の処理〕
図7は、本発明の求人情報提供システムにおける第1のデータ処理手順を説明するフローチャートであって、なお、(1)~(13)は各ステップを示し、第1
のデータ端末2のCPU2-2がRAM2-4に展開されたプログラムを実行することで実現される。
【0040】
また、本処理において、順序を入れ替え可能なステップについて適宜順序を調整可能であり、かつ、他のデータ処理を任意のステップ間に挿入してデータ処理を拡張することも可能に構成されている。
【0041】
求職を希望する求職者が操作する第1のデータ端末2において、サーバ装置3からダウンロードした求人情報提供アプリケーションを起動したら(1)、CPU2-2は、
図4に示すユーザインタフェース画面がタッチパネル表示部2-5に
図4に示した操作画面を表示した状態で、サーバ装置3に登録したID、PASSを入力して(2)、サーバ装置3が提供するお試し入社システムに接続を試みる。
【0042】
次に、サーバ装置3から入力されたID、PASSの認証がOKと判断された場合(3)、CPU2-2は、書誌情報がサーバ装置3の外部メモリ9に登録されているかを判断する(4)。ここで、CPU2-2は、書誌情報がサーバ装置3の外部メモリ9に登録されていないと判断した場合、図示しない文字入力画面を表示した状態で入力される求職者の名前、年齢、職歴、資格、学歴等をサーバ装置3に送信する(5)。
【0043】
その後、サーバ装置3より求職者が入力した書誌情報の登録が完了した通知を受け取ったら(6)、ステップ(4)へ戻る。
【0044】
一方、ステップ(4)において、CPU2-2は、書誌情報がサーバ装置3の外部メモリ9に登録されていると判断した場合、ステップ(7)へ進み、CPU2-2は、サーバ装置3の外部メモリ9に登録されたお試し入社求人情報を受信して、登録一覧画面をタッチパネル表示部2-5に表示する。
【0045】
次に、CPU2-2は、タッチパネル表示部2-5に表示される登録一覧画面上で図示しない次へボタンが押下されたことを検出したら(8)、CPU2-2は、タッチパネル表示部2-5に表示される
図5に示したお試し入社設定画面に、求職者が入社日数、日給額を入力するのを待機する(9)。そして、CPU2-2は、お試し期間が終了したことを確認したら(10)、CPU2-2は、タッチパネル表示部2-5に
図4に示す操作画面に切り替えた状態で、応募するために操作ボタンBT7が押下されたことを確認した後(11)、CPU2-2は、サーバ装置3がお試し入社応募を受け付けた旨を示す応募完了通知を受領する(12)。
【0046】
これにより、求職者は、お試し入社に基づく企業に出社して課せられた職務を設定した日数分繰り返し実行する。
【0047】
なお、日給額の入金は、図示しない登録画面で求職が指定した銀行口座に入金するものとするが、他の電子決済システムを利用することも可能である。
その後、CPU2-2は、サーバ装置3から本採用に関わる本雇用契約確認情報を受領したことを確認したら(13)、本処理を終了する。
【0048】
これにより、求職者は、希望するお試し入社条件で求人者が提供する職場にてトライアル勤務を経過した時点で、本採用勤務へ移行するか否かを自ら設定したタイミングで決定することができる。
【0049】
〔サーバ装置の処理〕
図8は、本発明の求人情報提供システムにおけるサーバ装置における求人情報提供処理手順を説明するフローチャートであって、なお、(21)~(33)は各ステップを示し、サーバ装置3のCPU3-2がRAM3-4に展開されたプログラムを実行することで実現される。
【0050】
CPU3-2は、ネットワーク1を介して第1のデータ端末2または第2のデータ端末4から求人情報提供アプリケーションのダウンロード(DW)要求を受領したと判断した場合(21)、求人情報提供アプリケーションをネットワーク1を介して第1のデータ端末2または第2のデータ端末4に提供する(22)。
【0051】
次に、CPU3-2は、ログイン者が求職者であるかどうかを判断し(23)、求職者であると判断した場合は、ステップ(24)以降へ進み、求職者でなく、雇用主であると判断した場合は、ステップ(28)以降へ進む。
次に、第1のデータ端末2または第2のデータ端末4からログインを受け付けた際、CPU3-2は、ログイン要求が求職者登録後、最初のログインであるかどうかを判断する(24)。ここで、CPU3-2は、求職者からの最初のログイン要求でないと判断した場合、ステップ(26)へ進む。
【0052】
一方、ステップ(24)で、CPU3-2は、求職者からの最初のログイン要求であると判断した場合、求職者が第1のデータ端末2を操作して、例えば
図4に示す操作画面に書誌的情報を入力して送信してきた場合、ネットワーク1を介して受信した書誌的情報を外部メモリ9に登録するとともに、登録料を電子決済により徴収する(25)。
【0053】
次に、CPU3-2は、求職者が第1のデータ端末2を操作して、例えば
図5に示す操作画面を要求していると判断した場合(26)、雇用条件に合致する求人情報を外部メモリ9を検索して読み出した後、該読み出したお試し入社求人情報をネットワーク1を介して第1のデータ端末2に提供して(27)、処理を終了する。
【0054】
一方、ステップ(23)で、CPU3-2は、第2のデータ端末4を操作する雇用主からのログインが企業登録後、最初のログインであるかどうかを判断する(28)。ここで、CPU3-2は、求人者からの最初のログイン要求でないと判断した場合、ステップ(30)へ進む。
【0055】
一方、ステップ(28)で、求職者が最初のログインであると判断した場合、CPU3-2は、図示しない操作画面を介して求人者が入力した企業情報を受信して外部メモリ9に企業登録する(29)。なお、ステップ(25)で第1のデータ端末2を操作する求職者からお試し入社登録が外部メモリ9に対して実行された場合、図示しない期限管理を行うカウンタにより、お試し入社による勤務日数の計測がバックグラウンドで実行されているものとする。
【0056】
次に、CPU3-2は、上記カウンタによる日数値が、求職者により外部メモリ9に登録したお試し期間が満了したかどうかを判断する(30)。ここで、CPU3-2は、上記カウンタによる日数値が、求職者により外部メモリ9に登録したお試し期間に合致していないと判断した場合、ステップ(32)へ進む。
【0057】
一方、ステップ(30)で、CPU3-2は、上記カウンタによる日数値が、求職者により外部メモリ9に登録したお試し期間に合致していると判断した場合、
図6に示した本採用可否を問い合わせる画面を第1のデータ端末2に配信する(31)。
【0058】
次に、CPU3-2は、第1のデータ端末2から
図6に示した本採用可否を問い合わせる画面に対応する応答を待って、所定期間内に本採用を求める応答がない場合は、本処理を終了する。
【0059】
一方、ステップ(32)で、CPU3-2は、所定期間内に本採用を求める応答を受領したと判断した場合、図示しない雇用契約書面をサーバ装置3との間で取り交わす契約処理へ移行する(33)。
なお、契約処理の詳細については、いわゆる電子契約処理の手続に準ずるのものとし、本発明では特定しないものとする。
【0060】
これにより、求職者と、当該求職者が設定するお試し入社期間と、日給額とを保証できる求人者とのお試し入社の機会をマッチングして、双方が適切に対応することでよりよい転職活動を支援するサービスを提供することができる。
【産業上の利用可能性】
【0061】
求人情報提供システムにおいて、雇用条件の変動に適用して電子雇用契約書を発行して、求職者と求人者との書誌的な取り決めの操作負担を軽減できるように構成し、さらに、社会保険、雇用保険における書面手続きを電子化するサービスを付帯する構成としてもよい。
【0062】
以上の記載した本発明に関する開示は、少なくとも下記事項に要約することができる。
【0063】
(1)ネットワークを介して、求職を希望する求職者が操作する第1のデータ端末と、前記求職者を雇用する雇用主が操作する第2のデータ端末と、求人情報提供アプリケーションを提供するサーバ装置とが通信可能な求人情報提供システムであって、前記第1のデータ端末は、前記求人情報提供アプリケーションが提供する応募画面に対して、お試し入社期間、前記お試し入社期間における日給額を含むお試し入社条件を前記サーバ装置に設定する設定手段と、前記設定手段が設定した前記お試し入社条件に応答して前記サーバ装置から配信される登録雇用主情報を受領するとともに、さらに、前記お試し入社条件に設定された前記お試し入社期間が経過するタイミングで前記サーバ装置から配信される本雇用契約確認情報を受領する受領手段と、を備え、前記サーバ装置は、前記第1のデータ端末と、前記第2のデータ端末に対して求人情報提供アプリケーションを提供する提供手段と、前記第1のデータ端末から応答される前記お試し入社条件に基づいて登録された求人情報の中から、合致する前記お試し入社期間を設定している求人情報を前記第1のデータ端末に配信するとともに、前記お試し入社期間が経過するタイミングで、前記求職者が本雇用契約の可否を判断するための前記本雇用契約確認情報を前記第1のデータ端末に対して配信する配信手段と、を備えることを特徴とする。
【0064】
(2)前記サーバ装置は、前記第1のデータ端末と、前記第2のデータ端末とから前記求人情報提供システムを利用する登録料を徴収する徴収手段を備えることを特徴とする。
【0065】
(3)前記第1のデータ端末は、前記配信手段により配信された前記本雇用契約確認情報に基づく判断結果を示す雇用契約の可否を前記サーバ装置に応答する応答手段を備えることを特徴とする。
【符号の説明】
【0066】
1 ネットワーク
2 第1のデータ端末
3 サーバ装置
4 第2のデータ端末