(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024160560
(43)【公開日】2024-11-14
(54)【発明の名称】トラック荷台のテールゲートに用いる開閉装置
(51)【国際特許分類】
B62D 33/037 20060101AFI20241107BHJP
F16B 5/00 20060101ALI20241107BHJP
F16B 7/04 20060101ALI20241107BHJP
【FI】
B62D33/037 M
F16B5/00 E
F16B7/04 302A
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023075694
(22)【出願日】2023-05-01
(71)【出願人】
【識別番号】599170881
【氏名又は名称】柿副 實
(72)【発明者】
【氏名】柿副 實
【テーマコード(参考)】
3J001
3J039
【Fターム(参考)】
3J001FA07
3J001GB01
3J001HA04
3J001HA10
3J001JD02
3J001KA19
3J001KB01
3J039AA01
3J039BB01
3J039FA07
(57)【要約】
【課題】
従来のトラックでは、荷台が三方開きのテールゲートに取り付けられたL字型のハンドルで開錠・施錠する仕組みになっています。しかし、左右別々な操作となるため時間がかかるのと、実際には思わぬ力を必要とすることもあり、非力な者には厳しい作業となるきらいがある。
【解決手段】
本発明の「トラック荷台のテールゲートに用いる開閉装置」は、バーハンドルを片手で同時に操作できるので、施錠・開錠に時間をかけずにいっぺんにできる。また、開錠時にグリップを握る力は、それほど大きな力を要しないので、非力な者にとっても楽な作業となる。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
両サイドゲートの後部にJ型金具を溶接し、またテールゲートの両端にフレ止金具を同じく溶接する。サイドゲートならびにテールゲートが外へ開かないように、J型金具をフレ止め金具で押さえている。
バーハンドルの両端がJ型金具の穴に確実に噛み合う構造である。以上のことを特長とする開閉装置。
【請求項2】
請求項1に記載したごとく、J型金具の穴にはバーハンドルの両端がコイルバネの力で噛み合っています。また、左右バーハンドルのグリップ部分を同時に握りしめることでコイルバネを圧縮し、両サイドゲートからテールゲートを倒して開けることが出来ます。それには、コイルバネ・受け金具・押え金具の3つがまとまった一つの構造となり、その中をバーハンドルは自由に動かせることを特徴とした開閉装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
トラックは使用目的によって荷台の構造が異なっている。その中で三方開き平ボディのテールゲートに関する分野です。
【背景技術】
【0002】
従来のトラックの三方開き荷台のテールゲートには、L字型のハンドルが設置されていますが、これが思いのほか力も必要で非常に使いづらい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来のトラック三方開きのテールゲートに取り付けられたL字型のハンドルは欠陥があります。それはハンドルをゆすりながら、ずらしながら施錠・開錠をするため時間がかかるし、また整備が行き届かない車両は大きな力がないと実行できないという欠陥がある.
【課題を解決するための手段】
【0004】
トラックのテールゲートの上方に片手で操作できる開閉装置を取り付けたため、余った片手でテールゲート自体を支えることができる。
【発明の効果】
【0005】
本発明では、操作時間が大幅に短縮され仕事の能率が上がる。また、
コイルバネの力で常時施錠した状態で安全性が高い。それに女性でも気兼ねなく操作できます。
【0006】
従来のL字型ハンドルの部分が、本発明ではフレ止め金具に代わり、その結果すっきりしたデザインとなり安全性も増す。テールゲートのグリップ部を握りしめるとJ型金具の穴から外れ開錠となり、手を離すとJ型金具13の穴へバーハンドル3の両先端が入って施錠する楽な操作である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図2】トラックのテールゲート、サイドゲートの半開き状態を示す立体図
【
図3】サイトゲートにテールゲートが施錠された状態を示す平面図
【発明を実施するための形態】
【0008】
従来のL字型ハンドルの部分が、本発明ではフレ止め金具に代わり、その結果すっきりしたデザインとなり安全性も増す。テールゲートのグリップを握りしめるとJ型金具の穴からはずれ開錠となり、手を離すとJ型金具13の穴へバーハンドル3の先端が入って施錠する楽な操作である。
【0009】
両サイドゲート2の後部に穴付きJ型金具13を溶接し、またテールゲート1の両端に穴付きフレ止め金具14を同じく溶接で取り付けたため、J型金具13をフレ止め金具14で確実に押さえるので、サイドゲート2とテールゲート1は外へは開かない構造である。(
図3,
図4)
【0010】
テールゲート1をサイドゲート2に確実に固定するため、J型金具13の穴の中にバーハンドル3の両端先端を挿入し、尚且つバーハンドル3がJ型金具の穴から落ちないように、コイルバネの力で外側に圧力をかけた。そのために平ワッシャ10と割ピン8を利用して、コイルバネ4を圧縮した位置にバーハンドルに穴7を空け割ピン8を通してコイルバネ4をバーハンドル3に固定した。(
図2,
図3)
【0011】
受け金具5をテールゲートの中心から右寄りに取り付ける時の工程は以下の通りである。受け金具を受け止めるためにテールゲートに穴を空ける。ボルト9を受け金具5の穴Aに通して、荷台側(内側)に突き出す。その突き出したボルトの先端部分に平ワッシャ10、スプリングワッシャ11の順に通して、ナット12で締め付ける。(
図5,
図6)
【0012】
スプリング4を外に圧縮しながら、受け金具5の凹みに、バーハンドル3の直角の部分を乗せる。次に受け金具5に押さえ金具6をかぶせて受け金具5のBの穴からテールゲート1の荷台側(内側)にボルト9の先端を突き出し、同じように平ワッシャ10、スプリングワッシャ11をナット12で締め付けて固定する。(
図1)
【0013】
1図に示すごとく、バーハンドル3、スプリング4、受け金具5、押え金具6はセット部品となり、左右のバーハンドル3の握り部分を握りしめて開錠するか、また手をはなして施錠したかを確実に見極める。
【産業上の利用可能性】
【0014】
主にトラックの三方開き平ボディに用いるが、荷台を単独でも活用できるし、その他、物置等の開閉装置としても使用できる。
【符号の説明】
【0015】
1.テールゲート
2.サイトゲート
3.バーハンドル
4.コイルバネ
5.受け金具
6.押さえ金具
7.割ピンを通す穴
8.割ピン
9.ボルト
10.平ワッシャ
11.スプリングワッシャ^
12.ナット
13.J型金具
14.フレ止め金具