(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024160602
(43)【公開日】2024-11-14
(54)【発明の名称】組立式椅子
(51)【国際特許分類】
A47C 4/04 20060101AFI20241107BHJP
【FI】
A47C4/04 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023075786
(22)【出願日】2023-05-01
(71)【出願人】
【識別番号】391036404
【氏名又は名称】株式会社ロゴスコーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100104569
【弁理士】
【氏名又は名称】大西 正夫
(72)【発明者】
【氏名】官林 龍之介
(57)【要約】
【課題】簡単かつ迅速に組み立てられ、分解することで小型化を図ることができ、しかもアウトドアでのサウナで使用しても耐久性に優れ、高温、高湿度に耐えることができ、軽量小型化をも図ることができ、しかも火傷等のおそれが少なく、もちろん通常の椅子としても使用することができる組立式椅子を提供することを目的としている。
【解決手段】脚部Fを構成する2つの立板部材100と、座った際に臀部や太股の裏側が接触する座面Sを構成する4つの水平部材200とを備えており、前記立板部材100には上端面140に複数の立板部材側凹部110が、前記水平部材200には前記立部板材側凹部110に対応した2つの水平部材側凹部210がそれぞれ形成されており、2つの立板部材100を対向させた状態で立板部材側凹部110に水平部材側凹部210が嵌まり込むことで2つの立板部材100を連結させて水平部材200が座面Sを形作っている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
脚部を構成する2つの立板部材と、座面を構成する複数の水平部材とを具備しており、前記立板部材には上端面に複数の立板部材側凹部が、前記水平部材には前記立部板材側凹部に対応した2つの水平部材側凹部がそれぞれ形成されており、2つの立板部材を対向させた状態で立板部材側凹部に水平部材側凹部が嵌まり込むことで2つの立板部材を連結させて水平部材が座面を形作ることを特徴とする組立式椅子。
【請求項2】
前記複数の水平部材は、間隔を空けて2つの立板部材を連結することを特徴とする請求項1記載の組立式椅子。
【請求項3】
前記2つの立板部材には、中腹部に貫通孔が開設されており、2つの立板部材を対向させた状態で連結部材が前記貫通孔の下縁部に嵌まり込むことを特徴とする請求項1又は2記載の組立式椅子。
【請求項4】
前記連結部材は、前記水平部材と同一の形状に形成されていることを特徴とする請求項3記載の組立式椅子。
【請求項5】
少なくとも前記水平部材は木製であることを特徴とする請求項1又は2記載の組立式椅子。
【請求項6】
脚部を構成する1つの背低立板部材と、この背低立板部材よりも背高で脚部と背もたれ部を構成する背高立板部材と、座面を構成する複数の水平部材とを具備しており、前記背低立板材の上端面には複数の背低立板部材側凹部が、前記背高立板材の中腹部には複数の背高立板部材側開口部がそれぞれ形成されており、前記背高立板部材側開口部は、背低立板部材側凹部と同一高さに設定されており、前記水平部材には前記背低立板材側凹部及び背高立板材側開口部に対応した2つの水平部材側凹部が形成されており、背低立板部材と背高立板部材とを対向させた状態で背低立板部材側凹部と背高立板部材側開口部に水平部材側凹部が嵌まり込むことで背低立板部材と背高立板部材とを連結させて水平部材が座面を形作ることを特徴とする組立式椅子。
【請求項7】
前記複数の水平部材は、間隔を空けて2つの立板部材を連結することを特徴とする請求項6記載の組立式椅子。
【請求項8】
前記2つの立板部材には、中腹部に貫通孔が開設されており、2つの立板部材を対向させた状態で連結部材が前記貫通孔の下縁部に嵌まり込むことを特徴とする請求項6又は7記載の組立式椅子。
【請求項9】
前記連結部材は、前記水平部材と同一の形状に形成されていることを特徴とする請求項8記載の組立式椅子。
【請求項10】
少なくとも前記水平部材は木製であることを特徴とする請求項6又は7記載の組立式椅子。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばスチームサウナで使用される組立式の椅子に関する。
【背景技術】
【0002】
近頃のアウトドアブームでは、単にキャンプ場にテントを設営して寝泊まりするという従来型の楽しみ方から多種多様の楽しみ方が模索されている。
その新しい楽しみ方の一つとしてアウトドアでのサウナが広がりを見せている。
アウトドアでのサウナは、通常、木材や石材で作られた小屋やテントなどで、熱い蒸気を発生させるストーブを使用する。
小屋は常設のものとなるので手軽にアウトドアでのサウナを楽しむためには、組立式のテントを用いる。このテントは、少なくとも80℃から110℃の高温、高湿度に耐えられる組立式のテントが用いられ。なお、テント内に設置する熱源としてのストーブを使用する。なお、ストーブで熱せられるサウナストーンを使用するタイプと使用しないタイプとがある。
テント内では使用者は椅子に腰掛けて過ごすことが多い。
【0003】
この種の椅子としては、例えば金属製のフレームに布製の座部を掛け渡したタイプや、木製のベンチタイプのものが多く使用されている。
また、木製のものとしては実公平08-005698号公報記載のものがある。
【0004】
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、金属製のフレームを使用した椅子は、折り畳み式となっているので軽量小型化が図られているが、フレームが過熱し火傷の原因となることがある。フレームに金属を使用しなければこの問題は回避できるが、木製のフレームは軽量化に問題があるし、合成樹脂製のフレームはサウナの熱に耐えることができないという問題がある。
また、木製のベンチタイプのものは、耐久性に優れ、高温、高湿度に耐えられる点からは優れ、上記のような火傷の問題はないが、軽量小型化を図ることが難しいという問題がある。
なお、木製のベンチタイプのものでも座面に隙間がないと軽量化の点で問題がある。
さらに、アウトドアでのサウナに使用するテントやストーブは組立式となっているものが大半であるのに対し、椅子は安全面から組立式のものがないという問題があった。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みて創案されたもので、アウトドアでのサウナで使用しても耐久性に優れ、高温、高湿度に耐えられ、軽量小型化を図ることができ、しかも火傷等のおそれが少なく、もちろん通常の椅子としても使用することができ、しかも簡単かつ迅速に組み立て分解をすることができる組立式椅子を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る組立式椅子は、脚部を構成する2つの立板部材と、座面を構成する複数の水平部材とを備えており、前記立板部材には上端面に複数の立板部材側凹部が、前記水平部材には前記立部板材側凹部に対応した2つの水平部材側凹部がそれぞれ形成されており、2つの立板部材を対向させた状態で立板部材側凹部に水平部材側凹部が嵌まり込むことで2つの立板部材を連結させて水平部材が座面を形作るようになっている。
【0008】
前記複数の水平部材は、間隔を空けて2つの立板部材を連結する。
【0009】
前記2つの立板部材には、中腹部に貫通孔が開設されており、2つの立板部材を対向させた状態で連結部材が前記貫通孔の下縁部に嵌まり込むようになっている。
【0010】
前記連結部材は、前記水平部材と同一の形状に形成されている。
【0011】
少なくとも前記水平部材は木製である。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係る組立式椅子は、簡単かつ迅速に組み立てることができ、分解することで小型化を図ることができ、しかもアウトドアでのサウナで使用しても耐久性に優れ、高温、高湿度に耐えることができ、軽量小型化をも図ることができ、しかも火傷等のおそれが少なく、もちろん通常の椅子としても使用することができる。
アウトドアでのサウナのみならず、一般的な組立式椅子としての優れたものとなっている。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明の実施の形態に係る組立式椅子の概略的斜視図である。
【
図2】本発明の実施の形態に係る組立式椅子の概略的正面図である。
【
図3】本発明の実施の形態に係る組立式椅子の概略的側面図である。
【
図4】本発明の実施の形態に係る組立式椅子の概略的平面図である。
【
図5】本発明の実施の形態に係る組立式椅子の概略的底面図である。
【
図6】本発明の実施の形態に係る組立式椅子を構成する立板部材の概略的正面図である。
【
図7】本発明の実施の形態に係る組立式椅子を構成する水平部材(連結部材)の概略的側面図である。
【
図8】本発明の他の実施の形態に係る組立式椅子の概略的斜視図である。
【
図9】本発明の他の実施の形態に係る組立式椅子を構成する背高立板部材の概略的正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の実施の形態に係る組立式椅子1000は、脚部Fを構成する2つの立板部材100と、座った際に臀部や太股の裏側が接触する座面Sを構成する4つの水平部材200とを備えており、前記立板部材100には上端面140に複数の立板部材側凹部110が、前記水平部材200には前記立部板材側凹部110に対応した2つの水平部材側凹部210がそれぞれ形成されており、2つの立板部材100を対向させた状態で立板部材側凹部110に水平部材側凹部210が嵌まり込むことで2つの立板部材100を連結させて水平部材200が座面Sを形作っている。
【0015】
まず、この組立式椅子1000を構成する立板部材100、水平部材200は木製であり、例えば木材として最軽量で熱伝導率が低い桐材を使用する。
桐材は、広葉樹や針葉樹の繊維構造とは異なって独立気泡構造であるため、サウナのような高温多湿の環境下で使用しても熱くなりにくく、断熱性及び調湿性に優れ、かつ割れや狂いが少ないという特徴を有しているため、サウナのような高温多湿の環境下での使用に適している。
なお、立板部材200や水平部材200には、強度を確保するために複数枚の板材を集成した集成材を使用する。また、集成材を使用することでコストも低く抑えられる。
【0016】
本発明の実施の形態に係る組立式椅子1000を構成する立板部材100は、完成した時点で脚部Fとして機能する。
かかる立板部材100の上端面140には、
図6に示すように、4つの立板部材側凹部110が等間隔で形成されている。
この立板部材側凹部110は、幅寸法が後述する水平部材200の幅寸法より若干大きく、深さ寸法が水平部材200の高さ寸法の1/2にそれぞれ設定されている。
【0017】
また、この立板部材100の下端面150には、幅広の切欠き120が形成されている。この切欠き120が形成されているので、組立式椅子1000を設置面に置いた場合、脚部Fとしての立板部材100の下端面150が設置面に全面的に接触しないようになっている。
この切欠き120を形成することで、立板部材100の下端面150が設置面に接触する面積を小さくしているので、サウナを構成する図示しないテントのグランドシート(設置面に敷くシート)に与える影響が少なくなっている。
【0018】
さらに、この立板部材100の中腹部(立板部材100の略中心)には、矩形状の貫通孔130が開設されている。
この貫通孔130は、後述する水平部材200と同一の形状に形成されている連結部材300が嵌まり込む部分である。
この貫通孔130の縦寸法は連結部材300の高さ寸法より若干大きく、横寸法は連結部材300の幅寸法より若干大きく設定されている。
【0019】
このように構成された立板部材100は、1つの組立式椅子1000に対向した状態で2つ使用される。
【0020】
本発明の実施の形態に係る組立式椅子1000を構成する水平部材200は、完成した時点で座面Sとして機能する。
かかる水平部材200は、
図7等に示すように、断面が略正方形状の棒体であり、同一面に2つの水平部材側凹部210が形成されている。
この水平部材側凹部210は、幅寸法が立板部材100の厚さ寸法より若干小さく、深さ寸法が立板部材側凹部110の高さ寸法の1/2にそれぞれ設定されている。
【0021】
この水平部材200は、立板部材100の立板部材側凹部110に嵌まり込むことで座面Sを構成するのであるから、立板部材側凹部110の数に対応して4つ使用される。
かかる水平部材200は、2つの立板部材100を対向させた状態で立板部材側凹部110と水平部材側凹部210とを組み合わせることで2つの立板部材100を連結するとともに座面Sを構成する。
【0022】
しかも、立板部材側凹部110は、等間隔で形成されているため、水平部材200の間には合計3つの隙間Gが形成されることになる。
また、立板部材側凹部110の深さ寸法と水平部材側凹部210の高さ寸法とが、それぞれ水平部材200の高さ寸法の1/2に設定されているため、立板部材100を連結した水平部材200の上面220は、立板部材100の上端面140と面一になる。
【0023】
また、前記連結部材300は、上述した水平部材200と同一の形状に形成されている。なお、連結部材300は、水平部材200と同一の形状であるため、
図7の水平部材200の図面で兼用し、連結部材300を示す図番は括弧ないに記載するものとする。
かかる連結部材300は,
図7等に示すように、断面が略正方形状の棒体であり、同一面に2つの連結部材側凹部310が形成されている。
この連結部材側凹部310は、幅寸法が立板部材100の厚さ寸法より若干小さく、深さ寸法が貫通孔130の高さ寸法の1/2にそれぞれ設定されている。
なお、この連結部材300は、水平部材200と同様に木製、例えば桐材から構成されている。
【0024】
この連結部材300を対向させた2つの立板部材100の貫通孔130に通し、連結部材側凹部310と貫通孔130とを係合させることで2つの立板部材100は連結されることになる。
なお、対向した2つの立板部材100はすでに水平部材200によって連結されているので、連結部材300がなくともその連結が弱まることはほとんどあり得ないが、連結部材300で連結することでより強固、確実に連結されることになる。
しかも、この連結部材300は水平部材200と同一の形状に形成されているので、水平部材200とは違った形状の連結部材を採用するよりもコストダウンを図ることができる。
【0025】
上述のように2つの立板部材100、4つの水平部材200、1つの連結部材300から構成される組立式椅子1000は、釘やねじ等の締結部品を使用することなく、各部材の凹部を組み合わせるだけなので、誰でも簡単かつ迅速に組み立てることができる。しかも、この組立式椅子1000は誰にでも簡単かつ迅速に分解することができるし、釘やねじ等の小さな締結部品を使用していないので、それらの紛失も発生しない。釘やねじ等は強度等の関係から金属製のものが使用されることが多いが、金属製であると火傷の問題を回避することができないので、これらを使用しない本発明の実施の形態に係る組立式椅子1000はより安全である。
【0026】
この組立式椅子1000は、組み立てや分解が簡単かつ容易で、しかも紛失してしまったら組み立てが不可能になる部品を使用していないので、設営や撤収を素早くしなければならで、部品を紛失してしまったら探し出すことが容易ではないアウトドアでの使用にとても適したものとなっている。
【0027】
この組立式椅子1000は、すべてが木製であるため、サウナ等の高温、高湿度の環境下で使用しても火傷等の原因となることがない。しかも、座面Sとなる水平部材200は間隔Gを空けて2つの対向した立板部材100を連結するので、座っても身体(具体的には臀部や太股の裏側)に接触する面積が少なくなるのでより火傷等の原因となることがない。
【0028】
上述した組立式椅子1000は、背もたれのないスツールタイプであったが、以下の組立式椅子2000は、背もたれ部Bが存在するタイプのものである。
かかる組立式椅子2000は、脚部Fを構成する1つの背低立板部材500と、この背低立板部材500よりも背高で脚部Fと背もたれ部Bを構成する背高立板部材600と、座面Sを構成する4つの水平部材700とを備えており、前記背低立板材500の上端面540には複数の背低立板部材側凹部510が、前記背高立板材600の中腹部には4つの背高立板部材側開口部610がそれぞれ形成されており、前記背高立板部材側開口部610は、背低立板部材側凹部510と同一高さに設定されており、前記水平部材700には前記背低立板材側凹部510及び背高立板材側開口部610に対応した2つの水平部材側凹部700が形成されており、背低立板部材500と背高立板部材600とを対向させた状態で背低立板部材側凹部510と背高立板部材側開口部610とに水平部材側凹部710が嵌まり込むことで背低立板部材500と背高立板部材600とを連結させて水平部材700が座面Sを形作るようになっている。
【0029】
この組立式椅子2000が上述したスツールタイプの組立式椅子1000と異なる点は、背もたれ部Bが存在する点である。
従って、組立式椅子2000の背低立板部材500は立板部材100と、水平部材700は水平部材200と、連結部材800は連結部材300と同等に構成されている。
異なるのは、背低立板部材500よりも背高で脚部Fと背もたれ部Bを構成する背高立板部材600のみである。
【0030】
この背高立板部材600は、
図9に示すように、中腹部には4つの背高立板部材側開口部610が形成されている。
この背高立板部材側開口部610は、水平部材700の水平部材側凹部710が嵌まり込む部分であり、間隔を空けて4つ形成されている。
この背高立板部材側開口部610より上側が背もたれ部Bを構成する部分であり、下側が脚部Fを構成する部分である。
【0031】
なお、
図8等においては、背もたれ部Bを構成する部分は、開口等が形成されていない無垢の状態であるが、軽量化や見栄え向上のために背高立板部材側開口部610に沿った縦長の開口を形成したり、円形状や四角形状等のくり抜き孔を形成することもある。
【0032】
かかる背低立板部材500の下端面550には、幅広の切欠き520が形成されている。この切欠き520が形成されているので、組立式椅子2000を設置面に置いた場合、脚部Fとしての背低立板部材500の下端面550が設置面に全面的に接触しないようになっている。
この切欠き520を形成することで、背低立板部材500の下端面550が設置面に接触する面積を小さくしているので、サウナを構成する図示しないテントのグランドシート(設置面に敷くシート)に与える影響が少なくなっている。
【0033】
また、同様に背高立板部600の下端面650には、幅広の切欠き620が形成されている。この切欠き620が形成されているので、組立式椅子2000を設置面に置いた場合、脚部Fとしての背高立板部材600の下端面650が設置面に全面的に接触しないようになっている。
この切欠き620を形成することで、背高立板部材600の下端面650が設置面に接触する面積を小さくしているので、サウナを構成する図示しないテントのグランドシート(設置面に敷くシート)に与える影響が少なくなっている。
【0034】
また、背低立板部材500の中腹部(背低立板部材500の略中心)及び背高立板部材600の前記中腹部に相当する位置には、それぞれ貫通孔530、630が形成されている。
この貫通孔530、630は、背低立板部材500と背高立板部材600とを対向させた状態で後述する連結部材800の連結部材側凹部810と係合されることで背低立板部材500と背高立板部材600とをより強固に連結するものである。
【0035】
また、前記連結部材800は、上述した水平部材700と同一の形状に形成されている。なお、連結部材800は、水平部材700と同一の形状であるため、
図7の水平部材200の図面で兼用し、連結部材800を示す図番は括弧内に記載するものとする。
かかる連結部材800は,
図7等に示すように、断面が略正方形状の棒体であり、同一面に2つの連結部材側凹部810が形成されている。
この連結部材側凹部810は、幅寸法が背低立板部材500及び背高立板部材600の厚さ寸法より若干小さく、深さ寸法が前記貫通孔530、630の高さ寸法の1/2にそれぞれ設定されている。
なお、この連結部材800は、水平部材700と同様に木製、例えば桐材から構成されている。
【0036】
このように背もたれ部Bを構成する背高立板部材600を用いた場合、使用者が背もたれ部Bに対してもたれかかると、背高立板部材600の上半分、すなわち背もたれ部Bに力が加えられ、水平部材700との連結部分を中心として後ろ側へたわむことが考えられる。
しかし、連結部材800によって背高立板部600と背低立板部材500とが連結されていると、そのたわみによる弊害、例えば、背高立板部600が水平部材700から外れるといった弊害を防止することが可能となる。
【符号の説明】
【0037】
100 立板部材
110 立板部材側凹部
200 水平部材
210 水兵部材側凹部
F 脚部
S 座面
1000 組立式椅子