IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

<>
  • -駆動装置 図1
  • -駆動装置 図2
  • -駆動装置 図3
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024160607
(43)【公開日】2024-11-14
(54)【発明の名称】駆動装置
(51)【国際特許分類】
   B60K 6/26 20071001AFI20241107BHJP
   B60K 6/24 20071001ALI20241107BHJP
   B60K 6/405 20071001ALI20241107BHJP
   H02K 5/00 20060101ALI20241107BHJP
【FI】
B60K6/26
B60K6/24 ZHV
B60K6/405
H02K5/00 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023075798
(22)【出願日】2023-05-01
(71)【出願人】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】菱沼 昇治
【テーマコード(参考)】
3D202
5H605
【Fターム(参考)】
3D202EE01
3D202EE02
3D202EE21
3D202EE23
5H605AA08
5H605BB05
5H605CC01
5H605EA18
5H605GG06
(57)【要約】
【課題】コネクタにエクステンション工具が接触することを防止することができる駆動装置を提供すること。
【解決手段】駆動装置は、内燃機関と、前記内燃機関に取り付けられており、電動機とインバータとが一体化されている電動ユニットと、を備え、前記電動ユニットは、側壁面から外側に延設されているフランジ部に形成されており、前記内燃機関にボルトにより締結される締結部と、前記ボルトの軸方向に沿った直線上に位置し、前記側壁面に突設されており、前記インバータに電力を供給する配線が接続されるコネクタと、前記ボルトの軸方向に沿った直線上に位置し、前記側壁面に突設されており、前記コネクタより前記側壁面からの高さが高い壁部と、を有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内燃機関と、
前記内燃機関に取り付けられており、電動機とインバータとが一体化されている電動ユニットと、
を備え、
前記電動ユニットは、
側壁面から外側に延設されているフランジ部に形成されており、前記内燃機関にボルトにより締結される締結部と、
前記ボルトの軸方向に沿った直線上に位置し、前記側壁面に突設されており、前記インバータに電力を供給する配線が接続されるコネクタと、
前記ボルトの軸方向に沿った直線上に位置し、前記側壁面に突設されており、前記コネクタより前記側壁面からの高さが高い壁部と、
を有する駆動装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、駆動装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、エンジンと、モータとインバータ等の周辺部品とが一体化されている機電一体ユニットと、を備える駆動装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-046003号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
機電一体ユニットを設計する際に、製造コストを低減するために従来の構造や組み立て方法を採用すると、部品配置が制限される。その結果、モータ側にインバータを取り付ける場合、機電一体ユニットをエンジンに取り付けるボルトを締結するエクステンション工具が、インバータに電力を供給するコネクタに接触してしまう場合がある。
【0005】
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、コネクタにエクステンション工具が接触することを防止することができる駆動装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る駆動装置は、内燃機関と、前記内燃機関に取り付けられており、電動機とインバータとが一体化されている電動ユニットと、を備え、前記電動ユニットは、側壁面から外側に延設されているフランジ部に形成されており、前記内燃機関にボルトにより締結される締結部と、前記ボルトの軸方向に沿った直線上に位置し、前記側壁面に突設されており、前記インバータに電力を供給する配線が接続されるコネクタと、前記ボルトの軸方向に沿った直線上に位置し、前記側壁面に突設されており、前記コネクタより前記側壁面からの高さが高い壁部と、を有する。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、コネクタにエクステンション工具が接触することを防止することができる駆動装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る駆動装置の部分拡大図である。
図2図2は、図1のA矢視図である。
図3図3は、図2のB矢視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示の実施形態に係る駆動装置について、図面を参照しながら説明する。なお、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
【0010】
〔駆動装置の構成〕
まず、駆動装置の構成を説明する。図1は、実施形態に係る駆動装置の部分拡大図である。図1に示す駆動装置100は、電動ユニット1と、内燃機関2と、を備える。
【0011】
電動ユニット1は、電動機(モータ)とインバータとが一体化されている機電一体ユニットである。電動ユニット1は、内燃機関2に取り付けられている。電動ユニット1は、締結部11と、側壁面12と、コネクタ13と、壁部14と、PCU(Power Control Unit)15と、を有する。
【0012】
締結部11は、側壁面12から外側に延設されているフランジ部に形成されており、内燃機関2にボルトにより締結される。
【0013】
側壁面12及びコネクタ13は、側壁面12に突設されている。
【0014】
コネクタ13は、インバータに電力を供給する配線が接続されるコネクタである。コネクタ13は、例えば樹脂からなり、シールされている。
【0015】
PCU15は、バッテリからの電力を交流に変換するインバータを含み、駆動装置100の駆動を制御する。
【0016】
内燃機関2は、ガソリン等の燃料を燃焼させて動力を発生させるエンジンである。
【0017】
〔壁部の構成〕
次に、壁部14の詳細な構成を説明する。図2は、図1のA矢視図である。図2に示すように、コネクタ13及び壁部14は、締結部11を内燃機関2に締結するボルトの軸方向に沿った直線上に位置する。その結果、コネクタ13及び壁部14は、ボルトを締結する際に用いるエクステンション工具T(図2の破線)の外径に近接した領域に配設されている。
【0018】
図3は、図2のB矢視図である。図3に示すように、壁部14の側壁面12からの高さH2は、コネクタ13の側壁面12からの高さH1より高い。
【0019】
以上説明した駆動装置100によれば、コネクタ13及び壁部14がエクステンション工具Tの外径に近接した領域に配設されており、壁部14の側壁面12からの高さがコネクタ13より高い。そのため、エクステンション工具Tを壁部14に当接させた状態で、エクステンション工具Tによりボルトを締結することができる。その結果、エクステンション工具Tによりボルトを締結する際に、エクステンション工具Tがコネクタ13に接触することを防止することができる。
【0020】
更なる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。よって、本発明のより広範な態様は、以上のように表わし、かつ記述した特定の詳細及び代表的な実施形態に限定されるものではない。従って、添付のクレーム及びその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神又は範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
【符号の説明】
【0021】
1 電動ユニット
2 内燃機関
11 締結部
12 側壁面
13 コネクタ
14 壁部
15 PCU
100 駆動装置
図1
図2
図3