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特開2024-160681揮発性および不揮発性ストレージを有する車両内システムおよびその使用方法
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  • 特開-揮発性および不揮発性ストレージを有する車両内システムおよびその使用方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024160681
(43)【公開日】2024-11-14
(54)【発明の名称】揮発性および不揮発性ストレージを有する車両内システムおよびその使用方法
(51)【国際特許分類】
   G07C 5/00 20060101AFI20241107BHJP
   G08G 1/00 20060101ALI20241107BHJP
【FI】
G07C5/00 A
G08G1/00 D
G07C5/00 Z
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024018000
(22)【出願日】2024-02-08
(31)【優先権主張番号】18/310,500
(32)【優先日】2023-05-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】521042770
【氏名又は名称】ウーブン・バイ・トヨタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100147555
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 公一
(74)【代理人】
【識別番号】100123593
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 宣夫
(74)【代理人】
【識別番号】100133835
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 努
(74)【代理人】
【識別番号】100122116
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 浩二
(72)【発明者】
【氏名】マリオ フレイタス
(72)【発明者】
【氏名】ロハン フェア
(72)【発明者】
【氏名】ジェローム ペールータバッス
(72)【発明者】
【氏名】関谷 岳史
(72)【発明者】
【氏名】ニック チジョフ
(72)【発明者】
【氏名】ヨハン リンクィスト
(72)【発明者】
【氏名】ビニット テア
(72)【発明者】
【氏名】エリック ステゴール
(72)【発明者】
【氏名】カリヤニ オルガンティ
(72)【発明者】
【氏名】パース パテル
(72)【発明者】
【氏名】ジャスティン チョア
(72)【発明者】
【氏名】ニック ホリ
【テーマコード(参考)】
3E138
5H181
【Fターム(参考)】
3E138AA07
3E138BB01
3E138CA03
3E138CC01
3E138GA02
3E138MA01
3E138MB02
3E138MB03
3E138MB04
3E138MB08
3E138MB10
3E138MB13
3E138MC02
3E138MC03
3E138MC05
3E138MD01
3E138MD04
3E138MD05
3E138ME04
3E138MF02
3E138MF06
5H181AA01
5H181BB04
5H181BB20
5H181CC01
5H181CC02
5H181CC03
5H181CC04
5H181CC11
5H181CC12
5H181CC14
5H181CC17
5H181EE11
5H181FF04
5H181FF05
5H181FF07
5H181FF10
5H181MC19
5H181MC27
(57)【要約】
【課題】車両のリソースをより効率的に使用する。
【解決手段】車両内のデータを収集する方法は、少なくとも一つのセンサからセンサデータを受け取ることを含む。方法は、1以上の所定の条件が満足されるか否かを判定することをさらに含み、1以上の所定の条件はセンサデータの収集のルールに関する。方法は、1以上の所定の条件の少なくとも一つが満足されるとの判定に応じて、センサデータを不揮発性メモリ(NVM)構造に保存することをさらに含む。方法は、1以上の所定の条件のいずれも満足されないとの判定に応じて、センサデータを揮発性メモリ(VM)構造に保存する、ことをさらに含む。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一つのセンサからセンサデータを受け取り、
1以上の所定の条件が満足されるか否かを判定し、前記1以上の所定の条件はセンサデータの収集のルールに関し、
前記1以上の所定の条件の少なくとも一つが満足されるとの判定に応じて、前記センサデータを不揮発性メモリ(NVM)構造に保存し、
前記1以上の所定の条件のいずれも満足されないとの判定に応じて、前記センサデータを揮発性メモリ(VM)構造に保存する、
ことを含む、車両内のデータを収集する方法。
【請求項2】
前記1以上の所定の条件は、
前記ルールが適用されているか否か、
前記ルールがトリガー事象の検出前の時間についてのデータの収集要求を含むか否か、
前記トリガー事象の前において前記データが収集される期間の長さ、
前記NVM構造を使用するための前記ルールについての料金を受領したか否か、または、
前記ルールが前記車両内の1以上の安全システムに関するか否か、
を含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記1以上の所定の条件が満足されるか否かの判定は、検出されたトリガー事象の前の第1期間閾値よりも短い期間におけるデータの要求を含む前記ルールに応じて前記1以上の所定の条件が満足されないか否かを判定することを含む請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記1以上の所定の条件が満足されるか否かの判定は、検出されたトリガー事象の前の第2期間閾値と等しいかより長い期間におけるデータの要求を含む前記ルールに応じて前記1以上の所定の条件が満足されるか否かを判定することを含む請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第1期間閾値は前記第2期間閾値と等しい請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記1以上の所定の条件が満足されるか否かの判定は、周期的トリガー事象を含む前記ルールに応じて前記1以上の所定の条件が満足されるか否かを判定することを含む請求項1または2に記載の方法。
【請求項7】
トリガー事象を検出し、前記トリガー事象は前記ルールに関連づけられ、
前記トリガー事象の検出に応じてセンサデータを収集することをさらに含み、前記センサデータの収集は前記NVM構造または前記VM構造の少なくとも一つから前記センサデータを読み出すことを含む、
請求項1または2に記載の方法。
【請求項8】
前記センサデータの収集は、前記NVM構造および前記VM構造の両方から前記センサデータを読み出すことを含む請求項7に記載の方法。
【請求項9】
不揮発性メモリ(NVM)構造と、
揮発性メモリ(VM)構造と、前記NVM構造または前記VM構造の少なくとも一つは命令を保存するよう構成されており、
少なくとも一つのセンサからセンサデータを受け取り、
1以上の所定の条件が満足されるか否かを判定し、前記1以上の所定の条件はセンサデータの収集のルールに関し、
前記1以上の所定の条件の少なくとも一つが満足されるとの判定に応じて、前記センサデータを前記NVM構造に保存し、
前記1以上の所定の条件のいずれも満足されないとの判定に応じて、前記センサデータを前記VM構造に保存する、
ための命令を実行するよう構成され、前記NVM構造および前記VM構造に接続されるプロセッサと、
を備える、車両内のデータを収集するシステム。
【請求項10】
前記1以上の所定の条件は、
前記ルールが適用されているか否か、
前記ルールがトリガー事象の検出前の時間についてのデータの収集要求を含むか否か、
前記トリガー事象の前において前記データが収集される期間の長さ、
前記NVM構造を使用するための前記ルールについての料金を受領したか否か、または、
前記ルールが前記車両内の1以上の安全システムに関するか否か、
を含む請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記プロセッサは、検出されたトリガー事象の前の第1期間閾値よりも短い期間におけるデータの要求を含む前記ルールに応じて前記1以上の所定の条件が満足されないか否かを判定するための命令を実行するようさらに構成される請求項9または10に記載のシステム。
【請求項12】
前記プロセッサは、検出されたトリガー事象の前の第2期間閾値と等しいかより長い期間におけるデータの要求を含む前記ルールに応じて前記1以上の所定の条件が満足されるか否かを判定するための命令を実行するようさらに構成される請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記第1期間閾値は前記第2期間閾値と等しい請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記プロセッサは、周期的トリガー事象を含む前記ルールに応じて前記1以上の所定の条件が満足されるか否かを判定するための命令を実行するようさらに構成される請求項9または10に記載のシステム。
【請求項15】
前記プロセッサは、
トリガー事象を検出し、前記トリガー事象は前記ルールに関連づけられ、
前記トリガー事象の検出に応じてセンサデータを収集する、ための命令を実行するようさらに構成され、前記センサデータの収集は前記NVM構造または前記VM構造の少なくとも一つから前記センサデータを読み出すことを含む、
請求項9または10に記載のシステム。
【請求項16】
前記プロセッサは、前記NVM構造および前記VM構造の両方から前記センサデータを読み出すことにより前記センサデータを収集するための命令を実行するようさらに構成される請求項9または10に記載の方法。
【請求項17】
命令を保存するよう構成される非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記命令は、
少なくとも一つのセンサからセンサデータを受け取り、
1以上の所定の条件が満足されるか否かを判定し、前記1以上の所定の条件はセンサデータの収集のルールに関し、
前記1以上の所定の条件の少なくとも一つが満足されるとの判定に応じて、前記センサデータを不揮発性メモリ(NVM)構造に保存し、
前記1以上の所定の条件のいずれも満足されないとの判定に応じて、前記センサデータを揮発性メモリ(VM)構造に保存する、
ための動作をプロセッサに実行させるよう構成される非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項18】
前記1以上の所定の条件は、
前記ルールが適用されているか否か、
前記ルールがトリガー事象の検出前の時間についてのデータの収集要求を含むか否か、
前記トリガー事象の前において前記データが収集される期間の長さ、
前記NVM構造を使用するための前記ルールについての料金を受領したか否か、または、
前記ルールが前記車両内の1以上の安全システムに関するか否か、
を含む請求項17に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項19】
前記命令は、前記プロセッサに、
トリガー事象を検出し、前記トリガー事象は前記ルールに関連づけられ、
前記トリガー事象の検出に応じてセンサデータを収集する、ための動作を実行させるようさらに構成され、前記センサデータの収集は前記NVM構造または前記VM構造の少なくとも一つから前記センサデータを読み出すことを含む、
請求項17または18に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項20】
前記命令は、前記プロセッサに、前記NVM構造および前記VM構造の両方から前記センサデータを読み出すことにより前記センサデータを収集するための動作を実行させるようさらに構成される請求項19に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
車両内システムで用いられるコンピュータ技術は高度化していきている。こうしたコンピュータ技術では、車両の動作に関する情報または車両の周辺環境に関する情報を収集するため、車両内のセンサを多用するようになっている。これらの情報は、評価および分析を行って車両の動作の改善の一助とし、また、車両の走行環境に関する情報を収集するために、中央サーバに送信されることがある。場合によっては、アプリケーション開発者、保険会社、政府機関といった第三者が、車両の動作または車両周辺の環境に関する情報について問い合わせを行うことがある。
【図面の簡単な説明】
【0002】
本開示の態様は、添付図面とともに以下の詳細な説明を読むことで十分理解される。業界の標準的慣行に従って、各種図面は一定の縮尺で描かれてはいないことに留意されたい。実際には、各種形状の寸法は、説明の明確化のため適宜拡大または縮小されることがある。
【0003】
図1】実施形態の要求検索システムの模式図である。
図2】実施形態の要求検索システムにおけるGUI(Graphical User Interface)を表す図である。
図3】実施形態における要求検索命令のデータ構造図である。
図4】実施形態の要求検索システムの模式図である。
図5】実施形態の要求検索システムを実装する方法のフローチャートである。
図6】実施形態の車両内システムを用いたデータ収集方法のフローチャートである。
図7】実施形態の要求検索システムを実装するためシステムの構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0004】
以下の開示は、本主題の異なる特徴を実装するための多くの異なる実施形態または実施例を提供する。以下で説明される構成要素、値、操作、材料、組み合わせなどの特定の例は、本開示を簡単にするためのものである。これらは当然ながら、単なる例であり、限定を意図するものではない。それ以外の構成要素、値、操作、材料、組み合わせなども、適用可能である。例えば、以下の説明において、第1の形状が第2の形状の上にある構造は、第1の形状と第2の形状とが直接接するよう形成される実施形態を含んでよく、また、第1の形状と第2の形状との間に追加形状が形成されて第1の形状と第2の形状とが直接接しない実施形態を含んでもよい。さらに、本開示ではいくつかの例において参照符号が繰り返し使われることがある。こうした繰り返しは単純明快な説明のためであり、これが用いられる実施形態および/または構成の間の関係を示すものではない。
【0005】
さらに、「下方に」(beneath)、「下に」(below)、「下側に」(lower)、「上に」(above)、「上側に」(upper)といった空間関係の用語は、図面に表されるある要素または形状と他の要素または形状との関係を簡単に記載するためにここで用いられ得る。空間関係の用語は、図面において使用される機器または操作の向きに加えて異なる向きを包含する意図で用いられる。装置は他の方向(90度回転または他の向き)を向いていてよく、ここで空間関係記述子はその向きに従って同様に解釈されてよい。
【0006】
第三者顧客が受け取るルールまたは要求の履行のために、1以上の車両において検出されたトリガー事象に基づくデータ収集を用いることができる。あるルールまたは要求のためのデータ収集は、検出されたトリガー事象に応じて行われる。ある実施形態では、データ収集は車両内のメモリに保存されたデータの検索を含む。ある実施形態では、データ収集は車両内の1以上のセンサからの新たに検出されたデータの取得を含む。ある実施形態では、データ収集は保存されたデータの検索と新たなデータの取得との両方を含む。
【0007】
本明細書は、揮発性保存媒体(VM)および不揮発性保存媒体(NVM)という二つの異なる種類の保存媒体(ストレージメディア)を有する車両内システムの記載を含む。二つの異なる種類の保存媒体を含むことで、急速なデータ収集でのNVMの焼き付き(burnout)を防止しつつ、特に低電力リスクの可能性があるときの長期データ保存におけるNVMの利点を生かすのに役立つ。NVMが焼き付くと、その保存媒体の交換は多額の費用を要し、または時間がかかる。加えて、NVMの交換に失敗すると、焼き付いてから交換するまでの時間のルールの適用は潜在的に阻害される。
【0008】
VMは、データが将来使用される確実性が低い状況のセンサデータの収集に使用される。例えば、データがルールに関連づけられていない場合、または、データがトリガー事象の検出に応じた過去データの収集に関与するルールに関連づけられている場合、データ使用の確実性は低いと言える。例えば、トリガー事象の検出に応じて、ある実施形態では、トリガー事象の検出の前の10秒間のデータが加速度計から収集される。しかし、トリガー事象が検出されない場合、加速度計のデータは、加速度計データの10秒間のウィンドウを維持するため、先入れ先出し方式で上書きされる。車両内システムはデータがすぐに使用され上書きされるという点で確実性が低く、この状況でNVMのセルが焼き付くリスクを有している。
【0009】
NVMは、データが将来使用される確実性が高いとき、または、データが長期間保存される場合に使用される。例えば、ルールが周期的な間隔で適用される場合、または、ルールが車両の安全システムに関連するルールの一部である場合、データが将来使用される確実性は高い。データが将来実際に使用される確実性が高い場合、または、データが長時間経過後に要求される見込みがある場合には、NVMが焼き付くリスクの低減はより有意義となる。
【0010】
各車両のリソース量は有限なので、二つの異なる種別の保存媒体を使用することで、使用可能なリソースのより効率的な使用が可能となる。そして、リソースを効率的に使用することで、より多くのルールを適用し満足させることができる。
【0011】
ある実施形態では、ユーザは、そのユーザが作成したルールの満足に使用されるべき保存媒体を選択可能とするための料金の提示を受ける。ある実施形態では、ユーザは、トリガー事象前の長い時間のデータを要求するルールを満足させ得るようデータをより長い間保存可能とするための料金に提示を受ける。ある実施形態では、トリガー事象前のこの時間は回想(ルックバック)ウィンドウと呼ばれる。例えば、ある実施形態では、あるルールにより定義された回想ウィンドウが、データがNVMに保存される程度の十分な長さを有している場合、VMを用いて実装可能なより短い回想ウィンドウを有するルールよりも高額な料金が請求される。
【0012】
図1は、ある実施形態における要求検索システム100の模式図である。要求検索システム100は、ユーザインタフェース(UI)110を含む。UI100は、車両140からデータを要求するユーザ要求を受け取るよう構成される。要求検索システム100はサーバ120をさらに含む。サーバ120は、UI110からユーザ要求を受け取り、車両140にユーザ要求を送信し、車両140からデータを受け取り、アクセス可能コンソール150を介してユーザにデータを提供するよう構成される。サーバ120は、UI110および車両140と通信するための通信部130を含む。要求検索システム100は、車両140から収集したデータをユーザに伝えるよう構成されるアクセス可能コンソール150をさらに含む。
【0013】
UI110はユーザから入力指示を受け取るよう構成される。ある実施形態では、ユーザはソフトウェア開発者を含む。ある実施形態では、ユーザは機械学習モデルの開発者を含む。ある実施形態では、ユーザは保険会社を含む。ある実施形態では、ユーザは法執行機関を含む。ある実施形態では、ユーザは市場調査会社を含む。UI110は、データ要求の対象となる車両種別およびデータ種別をユーザが選択可能なオプションを提供する。ある実施形態では、UI110は、車両識別情報、要求されたデータ種別、開始時刻および終了時刻に関するフォームを用いてデータ要求を生成することができる。ある実施形態では、開始時刻および終了時刻は、UNIX(登録商標)エポックからの経過時間を表すUNIX時刻といった絶対時刻である。ある実施形態では、開始時刻および終了時刻は、車両によりデータ要求が受け取られた時刻を基準とする相対時刻である。ある実施形態では、開始時刻および終了時刻は、トリガー事象を基準とする相対時刻である。ある実施形態では、UI110はユーザに、トリガー事象の選択およびトリガー事象を基準とするデータ収集期間のオプションも提供する。ある実施形態では、UI110は、データが要求される車両の種別に関する情報を含む。ある実施形態では、UI110は、要求の対象となる車両を一意に識別可能な車両IDを含む。例えば、車両IDはUUID(Universally Unique Identifier)形式を含む。ある実施形態では、UI110はユーザが収集を希望するデータの生成元を識別可能なデータ種別を含む。例えば、データ種別は、センサデータが収集されるセンサのセンサID、アプリケーションログが収集されるアプリケーションのアプリケーションIDを含む。ある実施形態では、センサIDおよびアプリケーションIDのフォーマットはUUID形式を含む。ある実施形態では、UI110はドロップダウンメニューを含む。ある実施形態では、UI110は、データ要求に関連する情報を受け取るための編集可能領域を含む。ある実施形態では、UI110は、ユーザが入手可能なデータオプション種別に関する情報を提供する。ある実施形態では、入手可能なデータオプション種別は、ユーザに依存する。例えば、ある実施形態において、法執行機関は保険会社よりも多くのデータオプションを選択することが可能である。
【0014】
ある実施形態では、UI110は、グラフィカルユーザインタフェース(GUI)を含む。ある実施形態では、UI110は、携帯電話といった、サーバ120に接続可能な携帯端末を含む。ある実施形態では、UI110は、RESTful APIといったWebインタフェースを含む。ある実施形態では、UI110は、サーバ120に接続可能なコンピュータを含む。ある実施形態では、UI110は、サーバ120への無線接続が可能である。ある実施形態では、UI110は、有線接続によりサーバ120に接続可能である。また、UI110は、データ要求の状況に関する最新情報をユーザに提供することができる。ある実施形態では、UI110は、ユーザによる追加問い合わせに応じてデータ要求の状況に関する最新情報を提供する。ある実施形態では、ある実施形態において、UI110は、サーバ120からの最新情報の受け取りに応じて自動的にユーザの介入なくデータ要求の状況に関する最新情報を提供する。ある実施形態では、状況に関する最新情報はUI110によるユーザへの通知のトリガーとなる。ある実施形態では、通知は聴覚的通知または視覚的通知を含む。
【0015】
ある実施形態では、UI110は、ユーザによる料金支払いの受付手段を含む。ある実施形態では、UI110は、ユーザが支払カード情報を入力できるデータ入力欄を含む。ある実施形態では、UI110は、磁気ストライプリーダー、バーコードリーダー、ICチップリーダー、または他の適切なリーダーといった支払いカードの情報を検出するリーダーを含む。
【0016】
サーバ120は、UI110および車両140と通信するよう構成される通信部130を含む。通信部130は、UI110からデータ要求を受信するよう構成される受信機131を含む。ある実施形態では、受信機131は、無線受信機を含む。ある実施形態では、受信機131は、有線接続を介してデータ要求を受信するよう構成される。ある実施形態では、受信機131は、受け取ったデータ要求に初期処理を行うようさらに構成される。ある実施形態では、受け取ったデータ要求は優先順位レベル情報を含む。ある実施形態では、受信機131は、データ要求を登録したユーザの身元、または、データ要求を登録したユーザにより支払われた料金に基づいて、データ要求に優先順位レベルを関連づけるよう構成される。ある実施形態では、受信機131は、受け取った各データ要求に要求識別番号(要求ID)を関連づけるよう構成される。ある実施形態では、サーバ120は、ユーザの身元に基づいて車両140内の所定のセンサへのアクセスを制限するよう構成される。例えば、ある実施形態において、第三者ユーザは車両140の安全機能に関するセンサにアクセスできない。
【0017】
通信部130は、受信機131が受け取ったデータ要求を保存するよう構成される記憶部132をさらに含む。ある実施形態では、記憶部132は、ランダムアクセスメモリ、半導体メモリ、またはその他の種類のメモリを含む。ある実施形態では、記憶部132は、データ要求の状況とともにデータ要求を保存するよう構成される。ある実施形態では、データ要求の状況は、登録待ち(データ要求の車両140への送信前)、登録済(データ要求の車両140への送信後)、および完了(車両140からの要求されたデータの受信後)を含む。ある実施形態では、記憶部132はユーザによりアクセス可能である。ある実施形態では、記憶部132における情報の更新は、記憶部132で更新された情報に関連づけられたユーザへの通知のトリガーとなる。ある実施形態では、記憶部132は、データ要求が受け取られた時刻を示すタイムスタンプ情報とともにデータ要求を保存する。ある実施形態では、記憶部132は、優先順位レベルに関連づけてデータ要求を保存する。ある実施形態では、優先順位レベルは、ユーザの身元に基づいて決定される。例えば、ある実施形態において、法執行機関は保険会社よりも高い優先順位を有し、保険会社はソフトウェア開発者といった一般ユーザよりも高い優先順位を有する。ある実施形態では、ユーザは、自分の要求の優先順位レベルを上げるため、または、要求したデータを早く取得するために、料金を支払うことができる。ある実施形態では、データ要求の優先順位レベルは、データ要求が最初に保存されてから車両に送信されるまでの時間間隔が増加するほど高くなる。
【0018】
通信部130は、送信機133をさらに含む。送信機133は、データ要求の状況をUI110に送信するよう構成される。ある実施形態では、データ要求の状況はUI110に無線で送信される。ある実施形態では、データ要求の状況はUI110に有線接続を介して送信される。ある実施形態では、送信機133は、記憶部132での更新に応じてデータ要求の最新情報を自動で提供するよう構成される。ある実施形態では、送信機133は、ユーザから受け取る最新情報要求に応じてデータ要求の最新情報を提供するよう構成される。ある実施形態では、送信機133は、データ要求が記憶部132に最初に保存されたときに要求IDを自動で送信するよう構成される。ある実施形態では、データ要求の状況は、データ要求の優先順位レベルを含む。ある実施形態では、データ要求の状況は、データ要求が車両140に送信されるまでの推定時間を含む。
【0019】
通信部130は、車両140への送信のための優先順位に従ってデータ要求を保存するよう構成される問合せキュー134をさらに含む。ある実施形態では、問合せキュー134は、記憶部132と統合される。ある実施形態では、問合せキュー134は、記憶部132と分離される。ある実施形態では、問合せキュー134は、優先順位レベルおよびタイムスタンプ情報に基づいてデータ要求を記憶部132から読み出すよう構成される。ある実施形態では、問合せキュー134は、優先順位レベルに基づいてデータ要求を整列させ、同じ優先順位レベルを有するデータ要求については、記憶部132に最初に保存されてからの経過時間により整列させるよう構成される。
【0020】
通信部130は、問合せキュー134からのデータ要求を車両140に送信するよう構成される送信機135をさらに含む。送信機135は、問合せキュー134におけるデータ要求の順序に基づいてデータ要求を車両140に送信するよう構成される。ある実施形態では、データ要求は車両140に無線で送信される。ある実施形態では、データ供給は車両140に有線接続で送信される。車両140に送信されるデータ要求は、トリガー事象情報、トリガー事象の前後のどのくらいの期間におけるデータを収集すべきかに関するデータ期間情報、および、車両140のセンサのうちデータ収集の対象とすべきセンサ種別を示すセンサ情報を含む。ある実施形態では、車両140に送信されるデータ要求は、優先順位レベル情報を含む。ある実施形態では、送信機135は、車両140にデータ要求を送信する要求を車両140がサーバ120に送信したときに、車両140にデータ要求を送信するよう構成される。ある実施形態では、送信機135は、通信部130が車両140との間でデータ要求を送信するために十分な接続を有しているときは、車両140が新たなデータ要求を受け付けることができないことを示す情報を通信部130が受け取っていない限りいつでも車両140にデータ要求を送信するよう構成される。ある実施形態では、送信機135は、車両140が新たなデータ要求を受け取り可能であり送信機135が車両140との十分な接続を有している限り、車両140にデータ要求を周期的に送信するよう構成される。ある実施形態では、送信機135は、五つのデータ要求、20のデータ要求、または他の数のデータ要求といったまとまりで車両140にデータ要求を送信するよう構成される。ある実施形態では、送信機135は、車両140からデータ要求の受領確認を要求するよう構成される。車両から所定期間内に受領確認を受け取らない場合、送信機135は、データ要求を再送するよう構成される。ある実施形態では、記憶部132に保存されるデータ要求の状況は、データ要求についての受領確認を車両140からの通信部130が受け取ったことに応じて、車両140への登録済を示すよう更新される。
【0021】
通信部130は、車両140からトリガー事象の発生の通知を受け取るよう構成される受信機136をさらに含む。ある実施形態では、トリガー事象の発生はデータ要求の受領である。ある実施形態では、受信機136は、無線でトリガー事象の通知を受信するよう構成される。ある実施形態では、受信機136は、有線接続を介してトリガー事象の通知を受信するよう構成される。ある実施形態では、受信機136は、通知されたトリガー事象に関連するデータ要求の状態を更新するための信号を記憶部132に送るよう構成される。
【0022】
通信部130は、送信機135により送信されたデータ要求に応じた車両140からのデータを受け取るよう構成される受信機137をさらに含む。ある実施形態では、データは、車両140により、車両140からサーバ120へ送信するときの単位であるパケットに分割され、受信機137は、車両140からデータパケットを受信する。ある実施形態では、受信機137は、無線でデータを受信するよう構成される。ある実施形態では、受信機137は、有線接続を介してデータを受信するよう構成される。ある実施形態では、受信機137は、記憶部132に信号を送信して、受領した要求データに関連するデータ要求の状況を更新するよう構成される。ある実施形態では、一つのデータ要求に対応するデータは、車両140からの一つのパケットで受領される。ある実施形態では、一つのデータ要求に対応するデータは、車両140からの複数のパケットで受領される。受信機137は、受領したデータを前処理機122に渡す。
【0023】
サーバ120は、受信機137からデータを受け取りし、データに前処理を実行して収集データを生成するよう構成される前処理機122を含む。ある実施形態では、前処理は、複数のパケットからデータを再構成してデータ要求に対応するデータにまとめることを含む。ある実施形態では、前処理は、データを受け取ったときのバイト配列から非シリアル化して構造化することを含む。ある実施形態では、前処理は、車両140からの送信の前に圧縮されていたデータを展開することを含む。ある実施形態では、前処理は、リード・ソロモン(RS)符号、Bose-Chaudhuri-Hocquenghem(BCH)符号、低密度パリティ検査(LDPC)符号等といった誤り訂正符号(ECC)による誤り訂正を含む。ある実施形態では、前処理は、外れ値を除去しデータを平滑化してユーザに不正確なデータを報告するリスクを低減することを含む。ある実施形態では、前処理は、受信機137から受け取ったデータに、データ要求ID情報、優先順位レベル情報、または他の適切な情報を関連づけることを含む。ある実施形態では、理解しやすく読み取るのに特別な知識や装置を要しない形式でユーザに提供されるように、データが前処理される。
【0024】
サーバ120は、前処理機122により生成された収集データを保存するよう構成されるデータストレージ126をさらに含む。ある実施形態では、データストレージ126は記憶部132と統合される。ある実施形態では、データストレージ126は記憶部132と分離される。ある実施形態では、データストレージ126は、半導体ドライブ(SSD)、ランダムアクセスメモリ、または他の適切なメモリを含む。ある実施形態では、データストレージ126は、例えばUI110またはアクセス可能コンソール150を使用するユーザによりアクセス可能である。ある実施形態では、データストレージ126は、データ要求に関連するデータが利用可能になったことをユーザに通知するよう構成される。ある実施形態では、通知はユーザへの通知を含む。ある実施形態では、通知は聴覚的または視覚的通知を含む。ある実施形態では、データストレージ126は、UI110またはアクセス可能コンソール150に収集データの利用可能性についての通知を自動的に表示させるよう構成される。ある実施形態では、データストレージ126は、ユーザがデータ要求を登録しなくても、アクセス可能コンソール150を使用するユーザによりアクセス可能である。ある実施形態では、データストレージ126内のデータは、アクセス可能コンソール150を介してユーザにより検索可能である。ある実施形態では、収集データはアクセス可能コンソール150で視覚化される。
【0025】
要求検索システム100は、車両140をさらに含む。車両140は、車両140の内部の状態と、車両140の周辺の外部環境との両方を検出する複数のセンサを含む。ある実施形態では、センサは、カメラ、LiDAR(Light Distance And Ranging)センサ、RADAR(Radio Distance And Ranging)センサ、SONAR(Sound Navigation And Ranging)センサ、加速度センサ、ステアリングホイール位置、車速センサ、または他の適切なセンサを含む。車両140は、データ要求を、無線で、または、有線接続を介して受け取ることができる。
【0026】
ある実施形態では、車両140は、データ要求の受領に応じて、受け取ったデータ要求にデータ要求IDを割り当てるよう構成される。データ要求は、データ要求の元のシステムまたはプログラムに依存することなく処理される。他の実施形態では、車両140に代わって通信部130がデータ要求IDを割り当て、データ要求IDは通信部130が車両140に送るデータ要求に含められる。データ要求をデータ要求の元のシステムまたはプログラムに依存しないようにすることで、車両140は異なるユーザおよびシステムからさらに幅広くデータ要求を受領し処理することができるようになる。車両140は、データ要求を処理し、車両140で利用可能などのセンサからのどの種別のデータがデータ要求を満足できるかを判定するプロセッサを含む。車両140は、センサからのデータを保存するメモリをさらに含む。ある実施形態では、車両140は、異なる種類のメモリを含む。ある実施形態では、車両140は、揮発性メモリ(VM)および不揮発性メモリ(NVM)を含む。ある実施形態では、VMは、RAM(Random Access Memory)、例えばダイナミックRAMまたはスタティックRAMといったメモリ構造、または他の適切な揮発性メモリ構造を含む。ある実施形態では、NVMは、フラッシュメモリ、消去可能プログラマブルROM(EPROM)、強誘電体RAM、または他の適切な種類の不揮発性メモリ構造を含む。VMは、データの読み書きが速く、メモリ構造の焼き付きのリスクが小さい。しかし、VMはメモリ構造内にデータを維持するのに電力を使用するため、電力が失われ、または不十分となると、データが失われ、または破損するリスクがNVMと比較して増加する。メモリ構造が繰り返し上書きされ、メモリ構造への消去および再書き込みの繰り返しによりメモリ構造の構成要素が破損してメモリ構造が確実にデータを保存できなくなったときに、メモリ構造の焼き付きが生じる。低電力または無電力の状況であってもデータを確実に保存できるというNVMの特性から、NVMの構造はVMの構造よりも焼き付きを生じやすい。ある実施形態では、プロセッサはメモリにアクセスして保存されているデータがデータ要求を満足できるかを判定する。車両140は、さらに、データ要求を満足するものとされたデータをサーバ120に、無線で、または有線接続を介して、送信することができる。ある実施形態では、プロセッサは、受け取ったデータ要求の優先順位レベルに基づいて、受け取ったデータ要求を優先順位の順序で満足させるように構成される。ある実施形態では、車両140は、受け取ったデータ要求の優先順位レベルに基づいて、データをサーバに優先的に送信するよう構成される。
【0027】
ある実施形態において、車両140のメモリおよびプロセッサは、車両140内のECU(Electronic Control Unit)のソフトウェアアプリケーションを保存し実行するよう構成される。ある実施形態では、データ要求はECUに保存されたソフトウェアアプリケーションにより生成される。ある実施形態では、データ要求は、急加速、急ブレーキ、ソフトウェアアプリケーションで予め定められた特定の物体または特定のシーンを含むセンサデータの取得、ソフトウェアアプリケーションの動作停止(クラッシュ)、ソフトウェアアプリケーションでの異常検出、またはその他の適切な出来事の検出といったトリガー事象に応じて生成される。ある実施形態では、車両140は、ソフトウェアアプリケーションに関連づけられたトリガー事象の検出に応じて、ソフトウェアアプリケーションの保守管理者、例えばユーザへの通知を生成するよう構成される。ある実施形態では、通知は、無線により、または、有線接続を介して、例えばUI110を介して、ユーザに直接送信される。ある実施形態では、通知は、無線により、または、有線接続を介して、サーバ120を介してユーザに送信される。ある実施形態では、通知は、ユーザの介入なくUI110に通知を自動的に表示させるよう構成される。
【0028】
要求検索システム100は、アクセス可能コンソール150をさらに含む。アクセス可能コンソール150は、ユーザをデータストレージ126に保存された収集データへアクセスできるようにする。ある実施形態では、アクセス可能コンソール150は、UI110と統合される。ある実施形態では、アクセス可能コンソール150は、UI110と分離される。ある実施形態では、アクセス可能コンソール150は、サーバ120と分離された別のサーバを含む。ある実施形態では、アクセス可能コンソール150は、データストレージ126が収集データを受け取ると、ユーザからのデータ要求に関連する収集データを自動的に受け取る。ある実施形態では、アクセス可能コンソール150は、ユーザがデータ要求を登録していなくても、ユーザがデータストレージ126を検索してデータストレージ126に保存された収集データのいずれがユーザに有用かを判断できるようにする。
【0029】
要求検索システム100を使用することにより、ユーザは、受け取ったデータの要求や読み取りに特別な装置を要せず理解しやすい形式で、1以上の車両140からの情報を取得することができる。要求検索システム100は、データ要求を優先順位付けすることができるため、法執行機関または他のユーザが確実にデータを取得でき、また、料金を支払うユーザが迅速にデータを取得できる。要求検索システム100はこのように柔軟性であるため、幅広いユーザにとってより有用なものとなる。
【0030】
図2は、実施形態の要求検索システムにおけるGUI(Graphical User Interface)200および250を表す図である。ある実施形態において、GUI200は要求検索システム100のUI110(図1)として使用可能である。ある実施形態において、GUI200は受信機131(図1)により受領されるデータ要求を生成するために使用可能である。GUI200は、GUI200がユーザから受け付けることのできる情報の種別を識別する複数の情報種別210を含む。GUI200は、GUI200の対応する情報種別210に関連する情報を受け取るよう構成される複数の欄220をさらに含む。GUI200は、欄220の情報に基づいてデータ要求をサーバ、例えばサーバ120(図1)に登録するよう構成される登録ボタン230を含む。当業者は、複数の情報種別210の名称および数が単なる例示であって異なる数および種別の情報もまた本開示の範囲内にあることを認識するだろう。
【0031】
ある実施形態では、欄220は、ユーザが車両ID、データ種別、開始時刻および終了時刻を入力する欄を含む。ある実施形態では、欄220は、ユーザがデータ要求の優先順位レベルを入力する欄をさらに含む。ある実施形態では、GUI200は、適用可能な各優先順位レベルに関連づけられる料金の掲示といった、データ要求の優先順位レベルをユーザが上げる方法に関する情報をさらに含む。ある実施形態では、GUIは、ユーザが身元確認のためにログイン情報を入力できる欄220を含む。ある実施形態では、GUI200は、続いてログイン情報を受け取ったユーザの優先順位レベルを表示するよう構成される。ある実施形態では、GUI200は、データ要求の優先順位を決めるための料金に関する支払い情報を受け取るための欄220をさらに含む。
【0032】
GUI250は、ユーザがGUI200の登録ボタン230を選択した後にユーザに表示されるよう構成される。ある実施形態では、GUI250は、要求検索システム100におけるGUI110(図1)として使用可能である。GUI250は、データ要求が受け取られたことを示す情報を含む。GUI250は、要求IDラベル260と要求ID欄270とを含む。要求ID欄270に表示するための情報は、サーバ、例えばサーバ120(図1)から、サーバがデータ要求を受け取って保存した後に受信される。ある実施形態では、GUI250は、車両IDの情報を含む。ある実施形態では、GUI250は、データ要求の優先順位レベルに関連する情報を含む。ある実施形態では、GUI250は、登録待ち、登録済、完了等といったデータ要求の状況に関する情報を含む。ある実施形態では、GUI250は、データ要求が車両、例えば車両140(図1)に登録されるまでの推定時間に関連する情報を含む。ある実施形態では、GUI250は、サーバからの問合せID情報の受領に応じて自動的に表示される。ある実施形態では、GUI250は、アップロードされたデータ要求の最新情報要求のユーザによる登録に応じて表示される。
【0033】
図3は、実施形態における要求検索命令310のデータ構造300の図である。ある実施形態では、要求検索命令310は、サーバ120から車両140(図1)に送信される。要求検索命令310は、データ要求が車両、例えば車両140(図1)に要求するデータ種別に関連する情報を含む。
【0034】
要求検索命令310は、データ要求の優先順位レベルを示す転送優先順位パラメータ311を含む。要求検索命令310は、車両の他のアプリケーションから取得すべきデータ(あれば)の種別を示すログレベルパラメータ312をさらに含む。例えば、ある実施形態において、要求検索命令310は、物体検出アプリケーションからデータを取得する。ログレベルパラメータ312は、他のアプリケーションから、エラーレベルまたは重大問題レベルといったどの種別のデータを取得するかを定める。ある実施形態では、ログレベルパラメータ312は、要求検索命令310から省略され、または、ログレベルパラメータ312はヌル状態のままとされる。要求検索命令310は、トリガー事象の前後においてデータを収集すべき時間範囲を示す収集時間範囲パラメータ313をさらに含む。時間範囲は、ユーザによりGUI200(図2)に入力された開始時刻および終了時刻に対応する。要求検索命令310は、データ要求に対応して収集されるデータの送付先を示すURL(Uniform Resource Locator)終点パラメータ314をさらに含む。要求検索命令310は、収集時間範囲パラメータ313に示される時間範囲においてデータがサンプリングされるとして、どの程度の頻度でサンプリングされるべきかを示す頻度パラメータ315をさらに含む。例えば、事象の時刻tが100秒であり、時間範囲は開始時刻として-1秒と終了時刻として2秒とを有し、頻度が10Hz(100ミリ秒周期)である場合、時刻tが99.0秒、99.1秒、99.2秒、…、101.9秒、102.0秒におけるデータが要求検索命令により収集される。要求検索命令310は、データ要求により要求されるデータの収集に使用可能なセンサおよび/またはアプリケーションの種別を示すログIDパラメータ316をさらに含む。ある実施形態では、一意のID(例えばUUID(Universally Unique Identifier))がすべてのセンサおよびアプリケーションに予め割り当てられ、ユーザがデータ収集を求める一意のIDがログIDパラメータ316で特定される。要求検索命令310は、データ要求を作成したユーザの身元を示す要求者IDパラメータ317をさらに含む。要求検索命令310は、データ要求に関連づけられたトリガー事象を示す事象IDパラメータ318をさらに含む。要求検索命令310は、データ要求を満足するために車両、例えば車両140(図1)のリソースをどの程度割り当てるかを示す割り当てIDパラメータ319をさらに含む。当業者は、要求検索命令310が図3に示すすべてのパラメータを常に含むわけでないことも理解するだろう。例えば、ある実施形態において、割り当てIDパラメータ319は省略される。
【0035】
図4は、実施形態の要求検索システム400のブロック図である。ある実施形態では、要求検索システム400は要求検索システム100(図1)の一部である。ある実施形態では、要求検索システム400は、要求検索システム100(図1)と連携して使用可能である。ある実施形態では、要求検索システム400は、要求検索システム100(図1)と分離可能である。
【0036】
要求検索システム400は、車両の、もしくは車両の周辺の情報を取得するよう構成される検出車両システム410を含む。検出車両システム410は、車両および周辺の情報を取得し、情報をサーバに送信する。要求検索システム400は、情報を受け取り、情報をコード化し、ユーザ端末460に情報を広めるよう構成される。
【0037】
検出車両システム410は、センサ414、GPS(Global Positioning System)416および地図418からデータを受け取るよう構成されたECU420を含む。ECU420は、状況検出部422と、データ特定部432と、ログ収集部434と、ログ送信部436とを含む。状況検出部422は、車両制御モニタ424と、物体検出部426と、シーン検出部428とを含む。
【0038】
ある実施形態では、ECU420は、GPS416および地図418からデータを受け取って車両の位置および向きと、検出され、および/または既知の、物体および/または道路位置に対する車両の状態とを判定するよう構成されたローカライズ部をさらに含む。向きは、車道などの参照点に対する車両の方向である。ある実施形態では、車両の位置は、車両の位置ベクトルとともに表される。向きおよび車両の状態は、速度および車両の進行方向により表される。ある実施形態では、向きおよび車両の状態は、車両の速度ベクトル、加速度ベクトル、および加加速度ベクトルとともに表される。ある実施形態では、位置ベクトル、速度ベクトル、加速度ベクトル、および加加速度ベクトルは、角度ベクトルを含む。ある実施形態では、車両の状態は、車両のエンジンまたはモータが動作しているか否かとともに表される。
【0039】
センサ414は、車両の周辺環境に関する情報、例えば画像を取り込むよう構成される。ある実施形態では、センサ414は、可視光カメラ、赤外光カメラを含む。ある実施形態では、センサ414は、LiDARセンサ、RADARセンサ、SONARセンサ、または他の適切なセンサにより代替され、または、これらをさらに含む。ある実施形態では、センサ414は、車両の他の位置にある追加カメラを含む。例えば、ある実施形態において、追加カメラは、対象車両の左右の環境をより広く検出するために、車両の横の位置にある。車両の乗員は車両のサイドウィンドウから外を見ることができるため、車両の周辺環境をより広く検出する追加カメラを用いることで、車両の周辺の物体または状況の検出精度を高めることができる。例えば、ある実施形態において、追加カメラは、車両の後方の環境をより広く検出するために、車両の後の位置にある。この情報により、物体についての情報を取り込むことができる。ある実施形態では、センサ414からのデータは、センサ414からのデータを他の機器からのデータと同期できるようにするためのタイムスタンプまたは他のメタデータを含む。
【0040】
GPS416は、車両の位置を判定するよう構成される。対象車両の位置を知ることで、物体または状況を地図418における判定された位置に関連づけることができる。
【0041】
図418は、車道および車道沿いにある既知の物体に関連する情報を含む。ある実施形態では、地図418は、GPS416と連携して車両の位置および進行方向を決定するのに使用することができる。ある実施形態では、地図418は、サーバ440といった外部機器から受領される。ある実施形態では、地図418は、センサ414および/またはGPS416からの情報に基づいて周期的に更新される。ある実施形態では、地図418は、外部機器から受け取った情報に基づいて周期的に更新される。ある実施形態では、地図418は、センサデータからSLAM(Simultaneous Localization And Mapping)アルゴリズムにより生成される。地図418を含むことで、物体が既知の物体であるか否かを判定することができる。既知の物体を有する地図418を含むことで、新たな物体の検出精度を高めることができる。
【0042】
状況検出部422は、車両および車両内システムの動作に関する情報を生成するよう構成される。状況検出部422は、センサ414、ブレーキシステム、加速システム、および他の適切な機器といった車両内の機器から情報を収集することができる。こうした情報を用いて、状況検出部422は、車両の動作を判定することができる。ある実施形態では、状況検出部422は、車両内のソフトウェアおよびネットワークの動作をさらにモニタするよう構成される。例えば、ある実施形態において、状況検出部422は、車両内のソフトウェアまたはアプリケーションの「クラッシュ」に関する情報を受け取るよう構成される。ある実施形態では、状況検出部422は、車両内の記憶装置の記憶容量に関する情報を収集するよう構成される。ある実施形態では、状況検出部422は、車両内のプロセッサの処理容量に関する情報を受け取るよう構成される。
【0043】
車両制御モニタ424は、センサデータおよび車両の現在の動作に関する制御ログを受け取るよう構成される。ある実施形態では、センサデータは、車速、加速度、加加速度、制動、操舵、ピッチ、ロール、ヨー、ハザードランプ点滅、クラクションに関する情報、または他の適切な情報を含む。車両制御モニタ424は、受け取ったセンサデータのいずれかが、要求履行の満足基準、例えばトリガー事象の満足を示すか否かを判定するよう構成される。
【0044】
物体検出部426は、センサ414からセンサデータを受け取って車道に異物が存在するか否かを判定するよう構成される。ある実施形態では、物体検出部426は、車道沿いまたは近傍に物体が存在するか否かをさらに判定するよう構成される。ある実施形態では、センサ414からのセンサデータは画像を含み、物体検出部426は、例えば学習済みニューラルネットワークを用いて、受け取った画像に対し画像認識を行い、異物を検出するよう構成される。ある実施形態では、物体検出部426は、特定された物体の種別を判定できるように、特定された物体をGPS416および地図418からの情報と比較するよう構成される。ある実施形態では、物体検出部426は、物体として、例えばタイヤ、車両の部分等、動物、穴、交通標識、緊急車両、ハザードランプを点灯している車両といった物体、または他の適切な物体を特定するよう構成される。
【0045】
シーン検出部428は、センサ414からセンサデータを受け取り、要求を履行するための条件を満足するシーンが車両の周辺環境にあるか否かを判定するよう構成される。ある実施形態では、シーン検出部428は、2台以上の車両が互いに接触していること、または、車両が複数の落下物の囲まれていることが検出されたことに基づいて、車両事故が発生したと判定するよう構成される。ある実施形態では、シーン検出部428は、極めて接近して複数の工事車両が検出されると、工事が行われていると判定するよう構成される。ある実施形態では、シーン検出部428は、車両が車道の近傍にあり、動いてない、または、他車両よりも明かに遅い速度で動いていることが検出されたことに基づいて、車両が路肩に停車していると判定するよう構成される。ある実施形態では、シーン検出部428は、例えば学習済みニューラルネットワークを用いた画像認識を用いて、車両の周辺シーンの内容を判定するよう構成される。
【0046】
ある実施形態では、物体検出部426およびシーン検出部428のそれぞれは、車両が動作している間ずっと、例えば車両のエンジンまたはモータが動作している間、動作している。ある実施形態では、車両制御モニタ424による所定の状態、例えばトリガー事象が検出されたとの判定に応じて、物体検出部426およびシーン検出部428の少なくとも一つが動作する。
【0047】
データ特定部432は、要求が履行されたこと、または、トリガー事象が検出されたことの判定を受け取るよう構成される。データ特定部432は、受け取った情報を分析し、受け取ったデータに基づいてセンサ414からのどのセンサデータが収集されるべきかを判定するよう構成される。例えば、ある実施形態において、データ特定部432は、運転者による異常な操舵操作が検出された場合、センサ414のうちの前カメラからの画像データが取り込まれるべきと判定するよう構成される。さらに、データ特定部432は、判定されたセンサからデータを収集すべき時間間隔を、検出された状況の時間に基づいて判定するよう構成される。ある実施形態では、データ特定部432は、ユーザから受け取った要求における指示に基づいて、データ収集の対象とすべきセンサ414を判定するよう構成される。
【0048】
ある実施形態では、データ特定部432は、検出された状況に関連する受け取ったセンサデータの領域を判定するよう構成される。ある実施形態では、受け取ったセンサデータの領域は、物体検出部426またはシーン検出部428により実行された物体認識に基づいて特定される。ある実施形態では、データ特定部432は、異常状況ログの情報量を削減するため、センサから受け取った画像をトリミングし、または、センサデータが画像でない場合はセンサデータから不要データを削除するよう構成される。ある実施形態では、データ特定部432は、センサデータからナンバープレート、人の顔等といった個人情報を削除するよう構成される。
【0049】
ログ収集部434は、データ特定部432からデータを受け取るよう構成される。ある実施形態では、ログ収集部434は、データ特定部432により提供される情報に基づいて、センサ414、GPS416、または状況検出部422から直接データを受け取るよう構成される。また、ログ収集部434は、例えばGPS416または地図418からの位置情報、センサ414からの画像情報、データ特定部432からのトリミングまたは削減された情報、物体またはシーンが検出された時刻に関するタイムスタンプ情報、または他の適切な情報といった情報のうち、どの情報が物体の種別および場所を特定するのに使用可能であるかを判定する。
【0050】
ログ収集部434は、受け取って互いに関連づけられたデータ、例えばトリミングされた画像と位置データとに基づいて、ログデータを生成する。また、ログ収集部434は、収集データの同期およびサーバ440における優先順位による整列が容易になるように、ログデータにタイムスタンプ情報を関連づける。ある実施形態では、ログ収集部434は、トリミング画像に関連づけられた世界座標をさらに含むログデータを生成する。ある実施形態では、ログ収集部434は、トリミング画像に関連づけられた地図位置をさらに含むログデータを生成する。ある実施形態では、ログ収集部434は、物体またはシーンのより正確な判定に資する追加情報を含むログデータを生成する。
【0051】
上記はセンサ414からの画像データに基づくログデータの生成に関連しているが、ログ収集部434が画像に基づくログデータの生成のみに限定されないことを当業者は理解できるだろう。ある実施形態では、ログ収集部434は、RADAR、LiDAR、または他の適切なセンサといった、車両に搭載された他のセンサからの情報に基づいてログデータを生成するよう構成される。ある実施形態では、ログ収集部434は、乗員がスマートグラスを使用している場合に、スマートグラスから受け取った情報にさらに基づいてログデータを生成するように構成される。
【0052】
ログ送信部436は、ログデータをログ収集部434から受け取ってサーバ440に送信するよう構成される。ある実施形態では、ログ送信部436は、無線でログデータを送信するよう構成される。ある実施形態では、ログ送信部436は、有線接続を介してログデータを送信するよう構成される。ある実施形態では、ログ送信部436は、ユーザ端末460に直接ログデータを送信するよう構成される。ある実施形態では、ログ送信部436は、ユーザによりアクセス可能な携帯機器にログデータを送信する。このとき、携帯機器は、サーバ440にログデータを送信するよう構成される。ある実施形態では、ログ送信部436は、携帯機器にBluetooth(登録商標)または他の適切な無線技術を用いてログデータを送信するよう構成される。ある実施形態では、ECU420は、携帯機器からサーバ440へのデータ転送レートがログ送信部436からサーバ440への転送レートよりも高いか否かを判定するよう構成される。携帯機器からサーバ440へのデータ転送レータの方が高いと判定された場合、ログ送信部436は、ログデータがサーバ440に携帯端末から送信されるよう、携帯端末にログデータを送信するよう構成される。携帯機器からサーバ440へのデータ転送レータの方が高くないと判定された場合、ログ送信部436は、ログデータを、携帯端末に転送することなく検出車両システム410から直接サーバ440に送信するよう構成される。
【0053】
ある実施形態では、検出車両システム410は、車両に搭載されたセンサからのセンサデータを保存するよう構成されたメモリをさらに含む。ある実施形態では、メモリは、過去に検出された物体またはシーンに関連づけられた情報をさらに保存するよう構成される。ある実施形態では、過去の物体またはシーンに合致する物体またはシーンが検出された場合、データ特定部432は、合致する物体またはシーンに基づいて結果を提供するよう構成される。ある実施形態では、検出車両システム410は、状況検出部422からの判定された物体またはシーンに合致する物体またはシーンに関連する情報を、検出車両がサーバ440から受け取ったか否かをさらに判定するよう構成される。ある実施形態では、検出車両が判定された物体またはシーンに関連する情報を既に受け取っていると判定された場合、検出車両システム410は、サーバ440へのログデータの送信を抑制するよう構成される。サーバ440に重複情報を送信しないようにすることで、サーバ440に送信されるデータを削減し、検出車両システム410の電力消費を低減できる。ある実施形態では、過去の要求の保存はキャッシュと呼ばれる。当業者は、キャッシュが将来の要求に対しデータをより速く提供できるようにデータを保存するためのハードウェアまたはソフトウェアの使用であることを理解するだろう。
【0054】
サーバ440は、ログ送信部436からログデータを受け取るよう構成されるログデータ受信部442を含む。ある実施形態では、ログデータ受信部442は、携帯機器からログデータを受け取るよう構成される。サーバ440は、ログデータをエンコードするログエンコード部444をさらに含む。サーバ440は、エンコードされたログデータをユーザ端末160に転送するログ転送部446をさらに含む。サーバ440は、ユーザ端末460から要求またはルールを受け取るよう構成される要求/ルール受信部448をさらに含む。
【0055】
ログデータ受信部442は、ログ送信部436からログデータを受け取るよう構成される。ある実施形態では、ログデータ受信部442は、携帯機器からログデータを受け取るよう構成される。ある実施形態では、ログデータ受信部442は、無線でログデータを受け取るよう構成される。ある実施形態では、ログデータ受信部442は、有線接続を介してログデータを受け取るよう構成される。ある実施形態では、ログデータ受信部442は、ログデータを受け取った時刻のタイプスタンプをログデータに付すよう構成される。
【0056】
ログエンコード部444は、所定のコード化プロトコルに従って受け取ったログデータをエンコードするよう構成される。所定のコード化プロトロルに従ってログデータをエンコードすることにより、ユーザ端末460でログデータを使用する際に、ユーザ端末460はログデータを確実にデコードすることができる。ある実施形態では、ログエンコード部444は、ログデータの圧縮、画像エンコーディング、サムネイル画像の生成、または他の適切なコード化プロトコルを実行するよう構成される。ある実施形態では、ログエンコード部444は、ログデータの暗号化を実行するよう構成される。ある実施形態では、ログエンコード部444は、データをユーザがより見やすくするために、超解像処理を実行するよう構成される。当業者は、超解像処理が低解像度の画像から高解像度の画像を得る処理であることを理解するだろう。ログデータの解像度を改善することで、誤検出または検出漏れを減少させることができる。
【0057】
ある実施形態では、サーバ440は、受け取ったログデータを保存するデータベースをさらに含む。ある実施形態では、ログデータは、ログエンコード部444によるエンコードに先立って、またはエンコード後に、データベースに保存される。ある実施形態では、ログデータは、データベースの優先順位キューに保存される。ある実施形態では、優先順位キューは、物体またはシーン、例えばトリガー事象が検出された時刻、ログデータ受信部442がログデータを受け取った時刻、物体またはシーンの種別、検出車両の運転者の身元、または他の適切な優先順位基準に基づいて定められる。
【0058】
ログ転送部446は、エンコードされたログデータをログエンコード部444から受け取るよう構成される。ログ転送部446は、エンコードされたログデータをユーザ端末460に送信するよう構成される。ある実施形態では、ログ転送部446は、エンコードされたログデータを、ユーザがアクセス可能な携帯機器に送信するよう構成される。ある実施形態では、ログ転送部446は、エンコードされたログデータを無線で送信するよう構成される。ある実施形態では、ログ転送部446は、エンコードされたログデータを、有線接続を介して送信するよう構成される。ある実施形態では、ログ転送部446は、エンコードされたログデータとともに、コード化プロトコル情報を送信するよう構成される。エンコードされたログデータのコード化プロトコル情報を送信することで、携帯機器またはユーザ端末460は、ユーザ端末460で用いることができるように、エンコードされたログデータを正確にデコードできるようになる。
【0059】
要求/ルール受信部448は、ユーザから、データについての、新たな、または更新された、ルールまたは要求を受け取るよう構成される。ある実施形態では、要求/ルール受信部448は、新たな、または更新された、ルールまたは要求を、無線で受け取るよう構成される。ある実施形態では、要求/ルール受信部448は、新たな、または更新された、ルールまたは要求を、有線接続を介して受け取るよう構成される。ある実施形態では、要求/ルール受信部448は、新たな、または更新された、ルールまたは要求を、UI110(図1)から受け取るよう構成される。
【0060】
ある実施形態では、サーバ440は、複数の車両から位置情報を受け取るよう構成される。ある実施形態では、サーバ440は、複数の車両から航行情報を受け取るよう構成される。ある実施形態では、ログ転送部446は、エンコードされたログデータの送信先を、検出されたトリガー事象から所定距離以内にある車両に限定するよう構成される。
【0061】
ある実施形態では、サーバ440は、新たに検出されたトリガー事象に関連づけられたログデータのみを送信するよう構成される。すなわち、トリガー事象がサーバ440により報告済みの場合、そのトリガー事象は再び報告されない。トリガー事象を繰り返し報告しないようにすることで、サーバ440は、ユーザ端末が受け取る重複データを削減することができる。
【0062】
ユーザ端末460は、履行された要求に関連づけられたユーザがアクセス可能なユーザ端末である。ある実施形態では、ユーザ端末460は、GUIを含む。ある実施形態では、ユーザ端末460は、サーバ440からのデータの受領に応じて自動的に通知を生成するよう構成される。ある実施形態では、通知は聴覚的または視覚的通知を含む。
【0063】
当業者は、要求検索システム400への変更が本開示の範囲内となることを理解するだろう。例えば、ある実施例において、検出車両システム410は、ユーザ端末460にログデータを、無線ネットワークなどのネットワークにより直接送信することができる。ある実施形態では、検出車両の乗員の携帯機器は、ユーザ端末460にログデータを、無線ネットワークなどのネットワークにより直接送信することができる。
【0064】
ルールまたは要求の満足に関連して車両内または車両周辺の環境で検出されたデータを自動で特定し広めることで、ユーザは、ECU420といった車両の処理システムが用いるアプリケーションまたはソフトウェアの動作を構造させることができる。ある実施形態では、事故のような事象に関連する物体情報を受け取ることができる。
【0065】
図5は、実施形態の要求検索システムが実行する方法500のフローチャートである。ある実施形態では、方法500は、要求検索システム100(図1)または要求検索システム400(図4)により実行される。ある実施形態では、方法500は、要求検索システムが実装されたシステム700(図7)により実行される。ある実施形態では、方法500は、要求検索システム100(図1)、要求検索システム400、またはシステム700(図7)以外のシステムにより実行される。以下の説明は、車両から受け取ったルールまたは要求の処理に関連する。
【0066】
動作505において、センサデータが収集される。センサデータは、車両に接続可能な1以上のセンサにより収集される。ある実施形態では、センサデータは、車両の制御パラメータを含む。ある実施形態では、センサデータは、車両の周辺環境に関する情報を含む。ある実施形態では、センサデータは、センサ414(図4)および/または車両の他のセンサからのデータを含む。
【0067】
動作510において、センサデータが処理される。センサデータは、車両のメモリに保存された1以上のルールに関する1以上のトリガー事象を特定するよう処理される。ある実施形態では、センサデータは、状況検出部422(図4)により処理される。ある実施形態では、センサデータは、車両のメモリに保存された1以上のルールに関する前処理指示に基づいて処理される。ある実施形態では、センサデータは、センサデータからプライバシーに関する懸念を除去するよう処理される。ある実施形態では、センサデータは、車両のメモリでの保存のためセンサデータを圧縮するよう処理される。
【0068】
動作515において、1以上の保存条件が満足されたか否かについての判定が行われる。ある実施形態では、動作510からのデータが将来使用される確実性が高い場合に、1以上の保存条件が満足される。ある実施形態において、1以上の保存条件は、閾値よりも大きい重要度を有するセンサデータを含む。重要なセンサデータをNVMに保存することで、車両がシャットダウンした場合に重要なセンサデータが失われるリスクが減少する。ある実施形態において、センサデータは、車両の安全、車両の走行、または他の適切な基準に関連することに応じ、閾値よりも大きい重要度を有していると判定される。
【0069】
ある実施形態では、確実性に関する判定は、データが1以上の所定の条件を満足するルールに関するか否かに基づいて行われる。以下では、ある実施形態における動作515の確実性判定に着目して説明する。ルールが1以上の所定の条件を満足するとの判定に応じて、データが将来使用される確実性が高いとの判定が行われる。ルールが1以上の所定の条件を満足しないとの判定に応じて、データが将来使用される確実性が低いとの判定が行われる。
【0070】
動作515の判定は、検出車両システム410に保存された各ルールのために収集が求められるデータの種別を特定することにより行われる。データの種別は、要求されるデータの収集に用いられるセンサを特定するセンサ情報、および、ルールに関連づけられたトリガー事象を基準としたデータ収集時間の両方を含む。センサデータが検出車両システム410に保存されたどのルールによっても収集されないと判定されると、そのデータが使用される確実性は低いと判定される。
【0071】
ルールがトリガーされる高い確率を有していること、ルールが車両内の1以上の安全システムに関連すること、またはルールを作成したユーザが特定の種類の保存媒体を使用するための料金を支払ったことを示す基準に基づいて、所定の条件が設定される。ある実施形態では、所定の条件は、ルールが適用されて現在データを収集しているか否か、ルールがトリガー事象の検出前の時間のデータ収集を含むか否か、トリガー事象の前のデータが収集される時間の長さ、ユーザがNVMの使用のための料金を支払ったか否か、ルールが車両内の1以上の安全システムに関連するか否か、トリガー事象が起こりそうか否か、または、他の適切な所定の条件を含む。
【0072】
ルールが既に適用され、データ収集が既に開始されている場合、データが将来使用される確実性は高い。データが既に収集されているため、データの使用はほぼ保証されている。したがって、動作515では、そのデータが将来使用される確実性は高いと判定する。
【0073】
ルールがトリガー事象の検出前のデータ収集を含み、かつ、トリガー事象の前のデータ収集期間が第1期間閾値よりも短い場合、データが将来使用される確実性は低い。ある実施形態では、第1期間閾値は5秒から20秒までの範囲の値である。第1期間閾値が短すぎる場合、ある実施形態では、データ上書きの繰り返しのリスクによりNVMの焼き付きのリスクが増加する。第1期間閾値が長すぎる場合、ある実施形態では、ルールにより要求されるデータがVMに保存され、例えば電力低下により一部が失われるリスクが増加する。データ収集の期間は比較的短いため、データは頻繁に上書きされる。データが頻繁に上書きされると、NVMの焼き付きのリスクが増加する。また、トリガー事象の検出前のデータ収集期間が短いということは、データが将来使用されるためには、データが収集された時刻から短い期間内にトリガー事象が検出されるべきことを意味する。結果として、トリガー事象の検出前の短い期間のデータ収集を含むルールにかかるデータは、使用される確実性が低い。したがって、動作515は、そのデータが将来使用される確実性は低いと判定する。
【0074】
これに対し、ルールがトリガー事象の検出前のデータ収集を含み、かつ、トリガー事象の前のデータ収集期間が第2期間閾値と等しいかより長い場合、データが将来使用される確実性は高い。ある実施形態では、第1期間閾値は第2期間閾値と等しい。ある実施形態では、第2期間閾値は30秒から1分までの範囲の値である。第2期間閾値が短すぎる場合、ある実施形態では、データ上書きの繰り返しのリスクによりNVMの焼き付きのリスクが増加する。第2期間閾値が長すぎる場合、ある実施形態では、ルールにより要求されるデータがVMに保存され、例えば電力低下により一部が失われるリスクが増加する。データ収集の期間は比較的長いため、データは頻繁には上書きされず、NVMの焼き付きのリスクは、トリガー事象の前の短い期間にデータを収集するルールと比較して低減される。また、トリガー事象の検出前のデータ収集期間が長いということは、データが収集された期間内にトリガー事象がより検出されやすいことを意味する。結果として、トリガー事象の検出前の長い期間のデータ収集を含むルールにかかるデータは、使用される確実性が高い。したがって、動作515は、そのデータが将来使用される確実性は高いと判定する。
【0075】
ユーザがNVMの使用のための料金を支払っている場合、動作515は、データが将来使用される確実性は高いと判定する。ある実施形態では、検出車両システム410は、NVMのより信頼性の高い技術を使用するために、例えばUI110(図1)を用いてユーザが料金を支払ったことの通知を受ける。ユーザがNVMの使用に関連する料金を支払ったため、焼き付いたNVMの交換費用はユーザから収集した料金により相殺される。
【0076】
ルールが車両内の1以上の安全システムに関連する場合、動作515は、データが将来使用される可能性は高いと判定してよい。車両内の安全システムは、適切な動作を確保するためにたびたび検査されやすいので、1以上の安全システムに関連するルールは適用されやすく、こうしたルールに関連するデータは使用されやすい。
【0077】
トリガー事象が起こりやすい場合、動作515は、データが使用される確実性が高いと判定してよい。ある実施形態では、トリガー事象は時間の経過、すなわち周期的トリガー事象である。このような状況では、トリガー事象は繰り返し生じ、データを信頼性高く収集するためにNVMの使用が必要となる。
【0078】
以上の説明は、いくつかの所定の条件を個別に対象としたものである。ある実施形態では、所定の条件のいずれか一つが満足された場合、動作515は、データが将来使用される確実性は高いと判定する。ある実施形態では、検出車両システム410は、所定の条件の間の競合を解決するために、ルール間の優先順位関係を使用する。例えば、ある実施形態では、ルールがトリガー事象の前の短い期間のデータを要求するが、そのルールが車両内の安全システムに関連する場合において、安全システムに関連する所定の条件がトリガー事象前の期間に関するルールよりも高い優先順位を有するならば、動作515は、データの使用される確実性が高いと判定してよい。ある実施形態では、所定の条件間の優先順位は、車両の製造者により決定される。ある実施形態では、所定の条件間の優先順位は、サーバ、例えばサーバ440(図4)のオペレータにより調整可能である。
【0079】
データが検出車両システム410により使用されやすいか否かを判定することで、動作515は、検出車両システム410内でのメモリ使用効率の改善を助け、メモリの有用な寿命を延ばし、ルールを満足するデータを正確かつ精密に収集できるようにする。頻繁に上書きされるデータをVMに保存することで、方法500は、NVMの焼き付きのリスクを低減し、NVMの有用な寿命を延ばすのに寄与する。そして、これにより、車両所有者の費用を削減し、車両の十分なリソースを維持してルールをより長く満足し続けられるようになる。安全システムに関連する、または、他の基準に合致するデータをNVMに保存することで、方法500は、ユーザ、製造者、車両所有者、または他の第三者にとって高い価値を有するデータが、低電力または無電力の状況であっても確実に保存されることを可能とする。
【0080】
データが将来使用される確実性が低いとの判定に応じて、方法500は、動作517に進む。データが将来使用される確実性が高いとの判定に応じて、方法500は動作519に進む。動作515での判定にかかわらず、方法500はまた、動作520に進む。
【0081】
動作517では、データはVMに保存される。ある実施形態では、VMは、RAM、例えばダイナミックRAM(DRAM)、スタティックRAM(SRAM)、または他の適切な揮発性メモリ構造を含む。VMに保存されたデータは、VMに保存されたデータを要求するルールに関連づけられたトリガー事象の検出に応じた、動作525におけるルールデータの収集に使用することができる。
【0082】
動作519では、データはNVMに保存される。ある実施形態では、NVMは、フラッシュメモリ、EPROM、強誘電体RAM、または他の適切な種類の不揮発性メモリ構造を含む。NVMに保存されたデータは、NVMに保存されたデータを要求するルールに関連づけられたトリガー事象の検出に応じた、動作525におけるルールデータの収集に使用することができる。
【0083】
動作520では、トリガー事象が検出される。トリガー事象は、検出車両システム410においてNVMまたはVMに保存された1以上ルールに基づいて判定される。トリガー事象は、車両内の1以上のセンサを用いて検出される。ある実施形態では、トリガー事象は、所定期間の経過後にルールが適用されることとなる周期的トリガー事象である。トリガー事象の検出に応じて、トリガー事象に関連づけられた1以上のルールが適用される。
【0084】
動作525では、動作520で検出されたトリガー事象に基づいて適用された1以上のルールに基づいて、データが収集される。ある実施形態では、ルールデータはVMから収集される。ある実施形態では、ルールデータはNVMから収集される。ある実施形態では、ルールデータはVMおよびNVMの両方から収集される。ある実施形態では、複数の異なるルールが、類似の、または重複する、センサデータを要求する。すなわち、第1のルールを満足させるデータにおけるセンサの種別および期間は、第2のルールを満足させるデータにおけるセンサの種別および期間と、少なくとも部分的に重複する。ある実施形態では、第1のルールは少なくとも一つの所定の条件を満足し、第2のルールは所定の条件のいずれも満足しない。このような条件において、第1のルールを満足させるデータはNVMに保存され、第2のルールを満足させるデータはVMに保存される。ある実施形態では、車両のリソースを節約するため、第1のルールを満足させるデータはNVMに保存され、第2のルールを満足させるデータのうち第1のルールを満足させるデータと重複しないものだけが、VMに保存される。このような状況では、動作525は、動作520において第2のルールに関連づけられたトリガー事象の検出に応じて、VMおよびNVMの両方からデータを読み出してよい。ある実施形態では、収集されたルールデータは、データが収集された時刻、またはトリガー事象が検出された時刻に関するタイムスタンプ情報を含む。ある実施形態では、収集されたルールデータは、ログ収集部434(図4)を用いて保存される。
【0085】
動作530では、収集されたルールデータがサーバ440に送信される。ある実施形態では、収集されたルールデータは無線で送信される。ある実施形態では、収集されたルールデータは有線接続を介して送信される。ある実施形態では、収集されたルールデータはログ送信部436(図4)を用いて送信される。
【0086】
動作535では、送信されたデータがサーバ440により受け取られる。ある実施形態では、データはログデータ受信部442(図4)により受け取られる。ある実施形態では、受け取られたデータはサーバ440のメモリに保存される。ある実施形態では、受け取られたデータはサーバ440の優先順位キューに保存される。
【0087】
動作540では、受け取られたデータがエンコードされる。ある実施形態では、受け取られたデータは所定のコード化プロトコルに従ってエンコードされる。ある実施形態では、受け取られたデータは、受け取られたデータに関連づけられるルールにより定められる基準に従ってエンコードされる。ある実施形態では、受け取られたデータは優先順位キューにおけるデータの優先順位に従ってエンコードされる。ある実施形態では、エンコードされたデータはサーバ440のメモリに保存される。ある実施形態では、エンコードされたデータはサーバ440の優先順位キューにおけるメモリに保存される。ある実施形態では、動作540は省略され、受け取られたデータはエンコードされない。
【0088】
動作545では、エンコードされたデータがユーザ端末460に送信される。ある実施形態では、エンコードされたデータは無線で送信される。ある実施形態では、エンコードされたデータは有線接続を介して送信される。ある実施形態では、エンコードされたデータは優先順位キューにおけるエンコードされたデータの優先順位に従って送信される。ある実施形態では、エンコードされたデータはログ転送部446(図4)により送信される。
【0089】
動作550では、エンコードされたデータが受け取られる。ある実施形態では、エンコードされたデータはユーザ端末460(図4)により受け取られる。ある実施形態では、受け取られたデータは、デコードに先立ってユーザ端末460(図4)のメモリに保存される。ある実施形態では、受け取られたデータはユーザ端末460(図4)の優先順位キューに保存される。
【0090】
動作555では、データがデコードされる。ある実施形態では、データは所定のデコードプロトコルに従ってデコードされる。ある実施形態では、データはサーバ440からデータとともに受け取ったコード化プロトコル情報に基づいてデコードされる。ある実施形態では、データは受け取ったデータの種別に従ってデコードされる。ある実施形態では、データは優先順位キューにおける優先順位に基づいてデコードされる。ある実施形態では、デコードされたデータはユーザ端末460(図4)のメモリに保存される。ある実施形態では、デコードされたデータはユーザ端末460(図4)のメモリにおける優先順位キューに保存される。
【0091】
動作560では、デコードされたデータが視覚化される。デコードされたデータを視覚化することで、データの視覚的表現が提供される。ある実施形態では、視覚的表現は、車両からのデータの画像を含む。ある実施形態では、視覚的表現は、車両からのデータを表すアイコンを含む。ある実施形態では、視覚的表現は、データの表を含む。ある実施形態では、視覚的表現は、JSONテキストといったテキストを含む。ある実施形態では、視覚的表現は、検出されたトリガー事象の地図上の位置を含む。ある実施形態では、デコードされたデータはユーザ端末460(図4)を用いて視覚化される。
【0092】
動作565では、ユーザは視覚化されたデータについて通知を受ける。ある実施形態では、ユーザはUI、例えばUI110(図1)を用いて通知を受ける。ある実施形態では、ユーザは乗員によりアクセス可能な携帯機器を用いて通知を受ける。ある実施形態では、通知は聴覚的または視覚的通知を含む。ある実施形態では、通知はユーザによりアクセス可能な携帯機器において通知を自動的に生成するよう構成される。
【0093】
当業者は、方法500を変更したものが本明細書の範囲内にあると理解するだろう。ある実施形態では、少なくとも一つの追加動作が方法500に含まれる。例えば、ある実施形態において、方法500は、車両の乗員からトリガー事象の確認を受け取ることをさらに含む。ある実施形態では、少なくとも一つの動作が方法500から除かれる。例えば、ある実施形態において、動作540が除かれ、データはエンコードされることなくユーザ端末460に供給される。ある実施形態では、方法500における動作の順序が変更される。例えば、ある実施形態において、動作510は、センサデータを保管するために、トリガー事象が検出されたか否かに関する判定の後に実行される。当業者は、方法500への他の変更が本明細書の範囲内にあると理解するだろう。
【0094】
図6は、実施形態における車両内システムを用いてデータを収集する方法600のフローチャートである。ある実施形態では、方法600は方法500(図5)の1以上の動作として実行される。ある実施形態では、方法600は状況検出部422(図4)により実行される。ある実施形態では、方法600は、要求検索システム100(図1)または要求検索システム400(図4)を用いて実行される。ある実施形態では、方法600は、要求検索システム100(図1)または要求検索システム400(図4)以外のシステムを用いて実行される。方法600は、センサデータがルールを満足させるのに使用されやすいか否かに基づいて、センサデータの保存に用いるメモリ構造を判定するのに使用可能である。
【0095】
動作605では、センサデータが収集される。センサデータは、車両に接続可能な1以上のセンサから収集される。ある実施形態では、センサデータは車両の制御パラメータを含む。ある実施形態では、センサデータは、車両の周辺環境に関する情報を含む。ある実施形態では、センサデータは、センサ414(図4)および/または車両内の他のセンサからのデータを含む。
【0096】
動作610では、センサデータが処理される。センサデータは、車両のメモリに保存された1以上のルールに関する1以上のトリガー事象を特定するよう処理される。ある実施形態では、センサデータは状況検出部422(図4)により処理される。ある実施形態では、センサデータは、車両のメモリに保存された1以上のルールに関する前処理指示に基づいて処理される。ある実施形態では、センサデータは、センサデータからプライバシーに関する懸念を除去するよう処理される。ある実施形態では、センサデータは、車両のメモリでの保存のためセンサデータを圧縮するよう処理される。
【0097】
動作615では、動作610からデータが将来使用される確実性が高いか否かに関する判定が行われる。判定は、データが1以上の所定の条件を満足させるルールに関連するか否かに基づいて行われる。ルールが1以上の所定の条件を満足させるとの判定に応じて、データが将来使用される確実性が高いとの判定が行われる。ルールが1以上の所定の条件をいずれも満足させないとの判定に応じて、データが将来使用される確実性が低いとの判定が行われる。ある実施形態では、動作615は動作515と類似し、説明の簡潔化のため詳細な記載は省略する。
【0098】
データが利用されやすいか否かを判定することで、動作615は、車両内のメモリ使用効率の改善を助け、メモリの有用な寿命を延ばし、ルールを満足するデータを正確かつ精密に収集できるようにする。頻繁に上書きされるデータをVMに保存することで、方法600は、NVMの焼き付きのリスクを低減し、NVMの有用な寿命を延ばすのに寄与する。そして、これにより、車両所有者の費用を削減し、車両の十分なリソースを維持してルールをより長く満足し続けられるようになる。安全システムに関連する、または、他の基準に合致するデータをNVMに保存することで、方法600は、ユーザ、製造者、車両所有者、または他の第三者にとって高い価値を有するデータが、低電力または無電力の状況であっても確実に保存されることを可能とする。
【0099】
データが将来使用される確実性が低いとの判定に応じて、方法600は、動作620に進む。データが将来使用される確実性が高いとの判定に応じて、方法600は動作625に進む。動作615での判定にかかわらず、方法600はまた、動作630に進む。
【0100】
動作620では、データはVMに保存される。ある実施形態では、VMは、RAM、例えばダイナミックRAM(DRAM)、スタティックRAM(SRAM)、または他の適切な揮発性メモリ構造を含む。VMに保存されたデータは、VMに保存されたデータを要求するルールに関連づけられたトリガー事象の検出に応じた、動作635におけるルールデータの収集に使用することができる。
【0101】
動作625では、データはNVMに保存される。ある実施形態では、NVMは、フラッシュメモリ、EPROM、強誘電体RAM、または他の適切な種類の不揮発性メモリ構造を含む。NVMに保存されたデータは、NVMに保存されたデータを要求するルールに関連づけられたトリガー事象の検出に応じた、動作635におけるルールデータの収集に使用することができる。
【0102】
動作630では、トリガー事象が検出される。トリガー事象は、車両においてNVMまたはVMに保存された1以上ルールに基づいて判定される。トリガー事象は、車両内の1以上のセンサを用いて検出される。ある実施形態では、トリガー事象は、所定期間の経過後にルールが適用されることとなる周期的トリガー事象である。トリガー事象の検出に応じて、トリガー事象に関連づけられた1以上のルールが適用される。
【0103】
動作635では、動作630で検出されたトリガー事象に基づいて適用された1以上のルールに基づいて、データが収集される。ある実施形態では、ルールデータはVMから収集される。ある実施形態では、ルールデータはNVMから収集される。ある実施形態では、ルールデータはVMおよびNVMの両方から収集される。ある実施形態では、複数の異なるルールが、類似の、または重複する、センサデータを要求する。すなわち、第1のルールを満足させるデータにおけるセンサの種別および期間は、第2のルールを満足させるデータにおけるセンサの種別および期間と、少なくとも部分的に重複する。ある実施形態では、第1のルールは少なくとも一つの所定の条件を満足し、第2のルールは所定の条件のいずれも満足しない。このような条件において、第1のルールを満足させるデータはNVMに保存され、第2のルールを満足させるデータはVMに保存される。ある実施形態では、車両のリソースを節約するため、第1のルールを満足させるデータはNVMに保存され、第2のルールを満足させるデータのうち第1のルールを満足させるデータと重複しないものだけが、VMに保存される。このような状況では、動作635は、動作630において第2のルールに関連づけられたトリガー事象の検出に応じて、VMおよびNVMの両方からデータを読み出してよい。ある実施形態では、収集されたルールデータは、データが収集された時刻、またはトリガー事象が検出された時刻に関するタイムスタンプ情報を含む。ある実施形態では、収集されたルールデータは、ログ収集部434(図4)を用いて保存される。
【0104】
動作640では、収集されたルールデータがサーバ、例えばサーバ440(図4)に送信される。ある実施形態では、収集されたルールデータは無線で送信される。ある実施形態では、収集されたルールデータは有線接続を介して送信される。ある実施形態では、収集されたルールデータはログ送信部436(図4)を用いて送信される。
【0105】
当業者は、方法600を変更したものが本明細書の範囲内にあると理解するだろう。ある実施形態では、少なくとも一つの追加動作が方法600に含まれる。例えば、ある実施形態において、方法600は、ユーザ端末、例えばユーザ端末460(図4)に通知を送信することをさらに含む。ある実施形態では、少なくとも一つの動作が方法600から除かれる。例えば、ある実施形態において、未処理のセンサデータがサーバに送信される場合には、動作610が除かれる。ある実施形態では、方法600における動作の順序が変更される。例えば、ある実施形態において、動作615は動作610に先立って実行される。当業者は、方法600への他の変更が本明細書の範囲内にあると理解するだろう。
【0106】
図7は、実施形態の要求検索システムが実装されるシステム700の模式図である。システム700は、ハードウェアであるプロセッサ702と、コンピュータプログラムコード706、例えば実行可能な命令セットがエンコードされた、例えばこれを含む、非一時的コンピュータ可読保存媒体704とを含む。コンピュータ可読保存媒体704には、外部機器と接続する命令707もまたエンコードされる。プロセッサ702は、バス708を介してコンピュータ可読保存媒体704と電気的に連結される。また、プロセッサ702は、バス708によりI/Oインタフェース710と電気的に連結される。また、ネットワークインタフェース712はバス708を介してプロセッサ702と電気的に連結される。ネットワークインタフェース712はネットワーク714に接続され、これによりプロセッサ702およびコンピュータ可読保存媒体704はネットワーク714を介して外部要素と接続可能となる。システム700が要求検索システム100(図1)、要求検索システム400(図4)、方法500(図5)、方法600(図6)で説明される動作の一部または全部を実行するように使用可能とするため、プロセッサ702は、コンピュータ可読保存媒体704にエンコードされるコンピュータプログラムコード706を実行するよう構成される。
【0107】
ある実施形態では、プロセッサ702は、CPU(Central Processing Unit)、マルチプロセッサ、分散処理システム、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、および/または適切な処理ユニットである。
【0108】
ある実施形態では、コンピュータ可読保存媒体704は、電子的、磁気的、光学的、電磁的、赤外線、および/または半導体のシステム(または装置または機器)である。例えば、コンピュータ可読保存媒体704は、半導体または固体メモリ、磁気テープ、取り外し可能コンピュータディスケット、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read-Only Memory)、剛体磁気ディスク、および/または光学ディスクを含む。光学ディスクを用いるある実施形態では、コンピュータ可読保存媒体704は、CD-ROM(Compact Disk - Read Only Memory)、CD-R/W(Compact Disk - Read/Write)、および/またはDVD(Digital Versatile Disk)を含む。
【0109】
ある実施形態では、保存媒体704は、システム700が要求検索システム100(図1)、要求検索システム400(図4)、方法500(図5)、方法600(図6)で説明される動作の一部または全部を実行するように構成されたコンピュータプログラムコード706を保存する。ある実施形態では、保存媒体704は、要求検索システム100(図1)、要求検索システム400(図4)、方法500(図5)、方法600(図6)で説明される動作の一部または全部の実行に必要な情報、および、要求検索システム100(図1)、要求検索システム400(図4)、方法500(図5)、方法600(図6)で説明される動作の一部または全部の実行にあたり生成される情報、例えばセンサデータパラメータ716、ルールパラメータ718、収集データパラメータ720、保存基準パラメータ722、および/または要求検索システム100(図1)、要求検索システム400(図4)、方法500(図5)、方法600(図6)で説明される動作の一部または全部を実行するための実行可能な命令セットを保存する。
【0110】
システム700は、I/Oインタフェース710を含む。I/Oインタフェース710は、外部回路と連結される。ある実施形態では、I/Oインタフェース710は、プロセッサ702に情報およびコマンドを伝達するためのキーボード、キーパッド、マウス、トラックボール、トラックパッド、および/またはカーソル方向キーを含む。
【0111】
システム700は、また、プロセッサ702に連結されるネットワークインタフェース712を含む。ネットワークインタフェース712により、システム700は、1以上の他のコンピュータシステムが接続されたネットワーク714と通信可能となる。ネットワークインタフェース712は、Bluetooth、Wi-Fi、WiMAX、GPRS、またはWCDMA(登録商標)といった無線ネットワークインタフェース、または、イーサネット、USB、またはIEEE 1394といった有線ネットワークインタフェースを含む。ある実施形態では、要求検索システム100(図1)、要求検索システム400(図4)、方法500(図5)、方法600(図6)で説明される動作の一部または全部は、2以上のシステム700に実装され、優先順位レベル、問合せID、問合せ状態、および問合せデータといった情報がネットワーク714を介して異なるシステム700の間で交換される。
【0112】
[付記1]
【0113】
車両内のデータを収集する方法は、少なくとも一つのセンサからセンサデータを受け取ることを含む。方法は、1以上の所定の条件が満足されるか否かを判定することをさらに含み、1以上の所定の条件はセンサデータの収集のルールに関する。方法は、1以上の所定の条件の少なくとも一つが満足されるとの判定に応じて、センサデータを不揮発性メモリ(NVM)構造に保存することをさらに含む。方法は、1以上の所定の条件のいずれも満足されないとの判定に応じて、センサデータを揮発性メモリ(VM)構造に保存することをさらに含む。
【0114】
[付記2]
【0115】
付記1に記載の方法であって、1以上の所定の条件は、ルールが適用されているか否か、ルールがトリガー事象の検出前の時間についてのデータの収集要求を含むか否か、トリガー事象の前においてデータが収集される期間の長さ、NVM構造を使用するためのルールについての料金を受領したか否か、または、ルールが車両内の1以上の安全システムに関するか否か、を含む。
【0116】
[付記3]
【0117】
付記1または2に記載の方法であって、1以上の所定の条件が満足されるか否かの判定は、検出されたトリガー事象の前の第1期間閾値よりも短い期間におけるデータの要求を含むルールに応じて1以上の所定の条件が満足されないか否かを判定することを含む。
【0118】
[付記4]
【0119】
付記1-3のいずれか一つに記載の方法であって、1以上の所定の条件が満足されるか否かの判定は、検出されたトリガー事象の前の第2期間閾値と等しいかより長い期間におけるデータの要求を含むルールに応じて1以上の所定の条件が満足されるか否かを判定することを含む。
【0120】
[付記5]
【0121】
付記1-4のいずれか一つに記載に方法であって、第1期間閾値は第2期間閾値と等しい。
【0122】
[付記6]
【0123】
付記1-5のいずれか一つに記載の方法であって、1以上の所定の条件が満足されるか否かの判定は、周期的トリガー事象を含むルールに応じて1以上の所定の条件が満足されるか否かを判定することを含む。
【0124】
[付記7]
【0125】
付記1-6のいずれか一つに記載の方法であって、トリガー事象を検出し、トリガー事象の検出に応じてセンサデータを収集することをさらに含む。ここで、トリガー事象はルールに関連づけられ、センサデータの収集はNVM構造またはVM構造の少なくとも一つからセンサデータを読み出すことを含む。
【0126】
[付記8]
【0127】
付記1-7のいずれか一つに記載の方法であって、センサデータの収集は、NVM構造およびVM構造の両方からセンサデータを読み出すことを含む。
【0128】
[付記9]
【0129】
車両内のデータを収集するシステムは、不揮発性メモリ(NVM)構造と、揮発性メモリ(VM)構造とを含み、NVM構造またはVM構造の少なくとも一つは命令を保存するよう構成されており、さらに、NVM構造およびVM構造に接続されるプロセッサを含む。プロセッサは、少なくとも一つのセンサからセンサデータを受け取るための命令を実行するよう構成される。プロセッサは、1以上の所定の条件が満足されるか否かを判定するための命令を実行するよう構成され、1以上の所定の条件はセンサデータの収集のルールに関する。プロセッサは、1以上の所定の条件の少なくとも一つが満足されるとの判定に応じて、センサデータをNVM構造に保存するための命令を実行するよう構成される。プロセッサは、1以上の所定の条件のいずれも満足されないとの判定に応じて、センサデータをVM構造に保存するための命令を実行するよう構成される。
【0130】
[付記10]
【0131】
付記9に記載のシステムであって、1以上の所定の条件は、ルールが適用されているか否か、ルールがトリガー事象の検出前の時間についてのデータの収集要求を含むか否か、トリガー事象の前においてデータが収集される期間の長さ、NVM構造を使用するためのルールについての料金を受領したか否か、または、ルールが車両内の1以上の安全システムに関するか否か、を含む。
【0132】
[付記11]
【0133】
付記9または10に記載のシステムであって、プロセッサは、検出されたトリガー事象の前の第1期間閾値よりも短い期間におけるデータの要求を含むルールに応じて1以上の所定の条件が満足されないか否かを判定するための命令を実行するようさらに構成される。
【0134】
[付記12]
【0135】
付記9-11のいずれか一つに記載のシステムであって、プロセッサは、検出されたトリガー事象の前の第2期間閾値と等しいかより長い期間におけるデータの要求を含むルールに応じて1以上の所定の条件が満足されるか否かを判定するための命令を実行するようさらに構成される。
【0136】
[付記13]
【0137】
付記9-12のいずれか一つに記載のシステムであって、第1期間閾値は第2期間閾値と等しい。
【0138】
[付記14]
【0139】
付記9-13のいずれか一つに記載のシステムであって、プロセッサは、周期的トリガー事象を含むルールに応じて1以上の所定の条件が満足されるか否かを判定するための命令を実行するようさらに構成される。
【0140】
[付記15]
【0141】
付記9-14のいずれか一つに記載のシステムであって、プロセッサは、トリガー事象を検出し、トリガー事象の検出に応じてセンサデータを収集する、ための命令を実行するようさらに構成される。ここで、トリガー事象はルールに関連づけられ、センサデータの収集はNVM構造またはVM構造の少なくとも一つからセンサデータを読み出すことを含む。
【0142】
[付記16]
【0143】
付記9-15のいずれか一つに記載のシステムであって、プロセッサは、NVM構造およびVM構造の両方からセンサデータを読み出すことによりセンサデータを収集するための命令を実行するようさらに構成される。
【0144】
[付記17]
【0145】
命令を保存するよう構成される非一時的コンピュータ可読媒体である。命令は、少なくとも一つのセンサからセンサデータを受け取るための動作をプロセッサに実行させるよう構成される。命令は、1以上の所定の条件が満足されるか否かを判定するための動作をプロセッサに実行させるよう構成される。ここで、1以上の所定の条件は、センサデータの収集のルールに関する。命令は、1以上の所定の条件の少なくとも一つが満足されるとの判定に応じて、センサデータを不揮発性メモリ(NVM)構造に保存するための動作をプロセッサに実行させるよう構成される。命令は、1以上の所定の条件のいずれも満足されないとの判定に応じて、センサデータを揮発性メモリ(VM)構造に保存するための動作をプロセッサに実行させるよう構成される。
【0146】
[付記18]
【0147】
付記17に記載の非一時的コンピュータ可読媒体であって、1以上の所定の条件は、ルールが適用されているか否か、ルールがトリガー事象の検出前の時間についてのデータの収集要求を含むか否か、トリガー事象の前においてデータが収集される期間の長さ、NVM構造を使用するためのルールについての料金を受領したか否か、または、ルールが車両内の1以上の安全システムに関するか否か、を含む。
【0148】
[付記19]
【0149】
付記17または18に記載の非一時的コンピュータ可読媒体であって、命令は、トリガー事象を検出し、トリガー事象の検出に応じてセンサデータを収集する、ための動作をプロセッサに実行させるようさらに構成される。ここで、トリガー事象はルールに関連づけられ、センサデータの収集はNVM構造またはVM構造の少なくとも一つからセンサデータを読み出すことを含む。
【0150】
[付記20]
【0151】
付記17-19のいずれか一つに記載の非一時的コンピュータ可読媒体であって、命令は、NVM構造およびVM構造の両方からセンサデータを読み出すことによりセンサデータを収集するための動作をプロセッサに実行させるようさらに構成される。
【0152】
上記は当業者が本開示の態様をよりよく理解できるよういくつかの実施形態の特徴を概説したものである。当業者は、ここで紹介された実施形態と同様の目的の遂行および/または同様の利点の達成のため、本開示を他の処理または構造の設計または改良の目的で容易に利用することができることを理解するはずである。また、当業者は、そのような同等の構成物は本開示の精神および範囲を離れるものではなく、本開示の精神および範囲から離れることなく本開示に変更、代替、変更を加えることができることを認識するはずである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【外国語明細書】