(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024160717
(43)【公開日】2024-11-15
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 20/14 20120101AFI20241108BHJP
【FI】
G06Q20/14
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023075915
(22)【出願日】2023-05-02
(71)【出願人】
【識別番号】513040384
【氏名又は名称】株式会社マネーフォワード
(74)【代理人】
【識別番号】110002789
【氏名又は名称】弁理士法人IPX
(72)【発明者】
【氏名】町田 翔
(72)【発明者】
【氏名】藤永 旺二郎
(72)【発明者】
【氏名】後藤 佑太
(72)【発明者】
【氏名】水谷 芽美
【テーマコード(参考)】
5L020
5L055
【Fターム(参考)】
5L020AA32
5L055AA32
(57)【要約】
【課題】請求書に関する業務の手間を減らすことができる情報処理システム等を提供する。
【解決手段】本発明の一態様によれば、情報処理システムが提供される。この情報処理システムは、プロセッサを備え、プロセッサが、取得ステップでは、複数の請求書情報を取得し、複数の請求書情報の各々は、それぞれの請求の内容を示す情報である。算出ステップでは、取得された複数の請求書情報に基づき、請求の内容が共通の条件を満たす請求の合計金額を算出し、共通の条件は、複数定められる。出力ステップでは、複数の共通の条件について算出された複数の合計金額のそれぞれについて、当該合計金額の請求を示す請求書データを出力する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理システムであって、
プロセッサを備え、前記プロセッサが、
取得ステップでは、複数の請求書情報を取得し、前記複数の請求書情報の各々は、それぞれの請求の内容を示す情報であり、
算出ステップでは、取得された前記複数の請求書情報に基づき、請求の内容が共通の条件を満たす請求の合計金額を算出し、前記共通の条件は、複数定められ、
出力ステップでは、複数の前記共通の条件について算出された複数の前記合計金額のそれぞれについて、当該合計金額の請求を示す請求書データを出力する、
情報処理システム。
【請求項2】
情報処理システムであって、
プロセッサを備え、前記プロセッサが、
取得ステップでは、1以上の請求書情報と、1以上の案件情報とを取得し、前記請求書情報は、それぞれの請求の内容を示す情報であり、前記案件情報は、取引が発生する案件に関する情報であり、前記取引において生じる請求の内容を示し、
算出ステップでは、取得された前記請求書情報及び前記案件情報に基づき、請求の内容が共通の条件を満たす請求の合計金額を算出し、
出力ステップでは、算出された前記合計金額の請求を示す請求書データを出力する、
情報処理システム。
【請求項3】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記共通の条件は、請求先、請求日、締め日又は支払期限が共通するという条件である、
情報処理システム。
【請求項4】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記プロセッサが、
前記算出ステップでは、請求の内容が前記共通の条件を満たす請求のうち、請求先が共通する請求の合計金額を算出する、
情報処理システム。
【請求項5】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記請求は、前記合計金額に加えるか否かを設定可能であり、
前記プロセッサが、
前記算出ステップでは、請求の内容が前記共通の条件を満たす請求のうち、前記合計金額に加える設定がされている請求の合計金額を算出する、
情報処理システム。
【請求項6】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記プロセッサが、
第1表示ステップでは、前記合計金額が算出された件数を表示させるための処理を実行する、
情報処理システム。
【請求項7】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記プロセッサが、
第2表示ステップでは、算出された前記合計金額に対応付けて、当該合計金額に含まれている請求の件数を表示させるための処理を実行する、
情報処理システム。
【請求項8】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記プロセッサが、
第3表示ステップでは、算出された前記合計金額に対応付けて、当該合計金額に含まれている請求の内容の一覧を表示させるための処理を実行する、
情報処理システム。
【請求項9】
請求項8に記載の情報処理システムにおいて、
前記プロセッサが、
前記出力ステップでは、表示された前記一覧から分離する請求が選択された場合、分離された請求を示す請求書データと、前記一覧に含まれる請求から分離された請求を除いた請求を示す請求書データとを出力する、
情報処理システム。
【請求項10】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記プロセッサが、
前記出力ステップでは、算出された前記合計金額に別の請求を加える指示がされた場合、当該合計金額に当該別の請求の金額を加えた金額の請求を示す請求書データを出力する、
情報処理システム。
【請求項11】
情報処理方法であって、
請求項1~請求項10の何れか1つに記載の情報処理システムの各ステップを備える、
情報処理方法。
【請求項12】
プログラムであって、
コンピュータに、請求項1~請求項10の何れか1つに記載の情報処理システムの各ステップを実行させる
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、各請求人情報端末から電子請求書を受信し、同一の被請求人に対する電子請求書をとりまとめるとともに合計金額を算出し、とりまとめた情報を各被請求人情報端末に送信する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
多くの請求書を処理する際に、どの請求書で対応が必要なのかを把握して作業を行う必要があるが、従来のシステムでは請求書一覧のページや合算請求書一覧のページを確認するということをしていたため不便なシステムとなっていた。
【0005】
本発明では上記事情に鑑み、請求書に関する業務の手間を減らすことができる情報処理システム等を提供することとした。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によれば、情報処理システムが提供される。この情報処理システムは、プロセッサを備え、プロセッサが、取得ステップでは、複数の請求書情報を取得し、複数の請求書情報の各々は、それぞれの請求の内容を示す情報である。算出ステップでは、取得された複数の請求書情報に基づき、請求の内容が共通の条件を満たす請求の合計金額を算出し、共通の条件は、複数定められる。出力ステップでは、複数の共通の条件について算出された複数の合計金額のそれぞれについて、当該合計金額の請求を示す請求書データを出力する。
【0007】
このような態様によれば、請求書に関する業務の手間を減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】請求管理システム1の全体構成を示す図である。
【
図2】サーバ装置10のハードウェア構成を示す図である。
【
図3】ユーザ端末20のハードウェア構成を示す図である。
【
図4】各装置の制御部の機能構成の一例を示す図である。
【
図5】業務支援処理の一例を示すアクティビティ図である。
【
図8】表示された請求書一覧の一例を示す図である。
【
図9】表示された合算請求書の一覧の一例を示す図である。
【
図10】表示されたプレビューの一例を示す図である。
【
図11】表示された合算前の各請求書の請求情報の一例を示す図である。
【
図12】表示された追加可能な請求書の請求情報の一例を示す図である。
【
図13】編集された合算前の各請求書の請求情報の一例を示す図である。
【
図14】編集された合算前の各請求書の請求情報の別の一例を示す図である。
【
図15】一括合算の対象外にする操作が行われた場合の表示の一例を示す図である。
【
図16】一括合算の対象外にする操作が確定した場合の表示の一例を示す図である。
【
図17】編集が完了した合算請求書の一覧の一例を示す図である。
【
図18】生成される請求に関する情報の一例を示す図である。
【
図19】合算請求書の件数の表示の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。
【0010】
ところで、本実施形態に登場するソフトウェアを実現するためのプログラムは、コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体(Non-Transitory Computer-Readable Medium)として提供されてもよいし、外部のサーバからダウンロード可能に提供されてもよいし、外部のコンピュータで当該プログラムを起動させてクライアント端末でその機能を実現(いわゆるクラウドコンピューティング)するように提供されてもよい。
【0011】
また、本実施形態において「部」とは、例えば、広義の回路によって実施されるハードウェア資源と、これらのハードウェア資源によって具体的に実現されうるソフトウェアの情報処理とを合わせたものも含みうる。また、本実施形態においては様々な情報を取り扱うが、これら情報は、例えば電圧・電流を表す信号値の物理的な値、0又は1で構成される2進数のビット集団体としての信号値の高低、又は量子的な重ね合わせ(いわゆる量子ビット)によって表され、広義の回路上で通信・演算が実行されうる。
【0012】
また、広義の回路とは、回路(Circuit)、回路類(Circuitry)、プロセッサ(Processor)、及びメモリ(Memory)等を少なくとも適当に組み合わせることによって実現される回路である。すなわち、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等を含むものである。
【0013】
1.ハードウェア構成
本節では、本実施形態に係る採用業務支援システムのハードウェア構成について説明する。
【0014】
図1は、請求管理システム1の全体構成を示す図である。
図1においては、請求管理システム1が備える各装置と、それらの装置を使用するユーザの概要が示されている。各概要については、他の図も参照しながら随時説明する。請求管理システム1は、請求業務を支援するための情報処理である業務支援処理を実行する情報処理システムである。請求業務とは、商品及びサービス等の取引を顧客と行った際に、その顧客に対して取引の代金を請求する業務のことである。請求業務には、例えば、請求書の作成、送付、支払いの確認、入金管理及び債権回収等が含まれる。
【0015】
請求管理システム1は、通信回線2と、サーバ装置10と、ユーザ端末20とを備える。通信回線2は、特に限定されるものではないが、例えば、インターネット網によって構成されている。また、通信回線2は、ローカルエリアネットワーク、移動体通信網及びVPN(Virtual Private Network)等を含んでいてもよい。通信回線2は、自回線に接続する装置同士のデータのやり取りを仲介する。通信回線2には、
図1の例では、サーバ装置10が有線で接続され、ユーザ端末20が無線で接続されている。なお、各装置の通信回線2との接続は有線でも無線でもよい。
【0016】
サーバ装置10は、通信回線2を介してユーザ端末20とデータをやり取りしながら、業務支援処理を実行する情報処理装置である。ユーザ端末20は、ユーザによって使用される端末であり、サーバ装置10が生成する情報等の表示及びユーザによる操作の受け付け等を実行する。ユーザ端末20は、例えばスマートフォン、タブレット端末又はパーソナルコンピュータ等である。
【0017】
図2は、サーバ装置10のハードウェア構成を示す図である。サーバ装置10は、制御部11と、記憶部12と、通信部13と、バス14とを備える。バス14は、サーバ装置10が備える各部を電気的に接続する。
【0018】
(制御部11)
制御部11は、少なくとも1つのプロセッサを含んでいる。少なくとも1つのプロセッサは、例えば不図示の中央処理装置(Central Processing Unit:CPU)、MPU(Micro Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、1以上のIntegrated Circuit、1以上のDiscrete Circuit、及び、これらの組合せによって構成されてもよい。
【0019】
制御部11は、記憶部12に記憶された所定のプログラムを読み出すことによって、請求管理システム1に係る種々の機能を実現するコンピュータである。すなわち、記憶部12に記憶されているソフトウェアによる情報処理が、ハードウェアの一例である制御部11によって具体的に実現されることで、制御部11に含まれる各機能部として実行されうる。これらについては、次節においてさらに詳述する。なお、制御部11は単一であることに限定されず、機能ごとに複数の制御部11を有するように実施してもよい。またそれらの組合せであってもよい。
【0020】
(記憶部12)
記憶部12は、前述の記載により定義される様々な情報を記憶する。これは、例えば、制御部11によって実行される請求管理システム1に係る種々のプログラム等を記憶するソリッドステートドライブ(Solid State Drive:SSD)やHDD(Hard Disk Drive)等のストレージデバイスとして、あるいは、プログラムの演算に係る一時的に必要な情報(引数、配列等)を記憶するランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)等のメモリとして実施されうる。記憶部12は、制御部11によって実行される請求管理システム1に係る種々のプログラムや変数等を記憶している。
【0021】
(通信部13)
通信部13は、通信モジュールによって構成される。通信モジュールは、IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax、LTE、5G、6G等の規格に準拠する無線通信モジュールであってもよく、IEEE802.3等の規格に準拠する有線通信モジュールであってもよい。通信部13は、サーバ装置10から種々の電気信号を外部の構成要素に送信可能に構成される。また、通信部13は、外部の構成要素からサーバ装置10への種々の電気信号を受信可能に構成される。さらに好ましくは、通信部13がネットワーク通信機能を有し、これにより通信回線2を介して、サーバ装置10と外部機器との間で種々の情報を通信可能に実施してもよい。
【0022】
図3は、ユーザ端末20のハードウェア構成を示す図である。ユーザ端末20は、制御部21と、記憶部22と、通信部23と、入力部24と、出力部25と、バス26とを備える。バス26は、ユーザ端末20が備える各部を電気的に接続する。制御部21、記憶部22及び通信部23は、
図2に示す制御部11、記憶部12及び通信部13と、スペック、モデル等は異なっていてもよいが、同様のハードウェアである。
【0023】
(入力部24)
入力部24は、キー、ボタン、タッチスクリーン及びマウス等を有し、ユーザによる入力を受け付ける。また、入力部24は、マイクロフォンを有し、ユーザによる音声の入力を受け付けてもよい。
【0024】
(出力部25)
出力部25は、ディスプレイ及びスピーカ等を有し、ディスプレイの表示面に画面、画像、アイコン、テキスト等といった、ユーザが視認可能な態様で生成された視覚情報を表示し、音声を含む音を出力する。
【0025】
2.機能構成
本節では、本実施形態の機能構成について説明する。前述の通り、各装置の記憶部に記憶されているソフトウェアによる情報処理がハードウェアの一例である制御部によって具体的に実現されることで、制御部に含まれる各機能部が実行されうる。
【0026】
図4は、各装置の制御部の機能構成の一例を示す図である。サーバ装置10の制御部11は、サーバ表示部111と、記憶制御部112と、情報取得部113と、金額算出部115と、請求出力部116とを備える。ユーザ端末20の制御部21は、ユーザ表示部211と、操作受付部212とを備える。
【0027】
サーバ表示部111は、請求管理システム1に関するシステム画面を各端末に表示させるための処理を実行する。サーバ表示部111は、本実施形態では、HTML(Hyper Text Markup Language)ファイルの生成及び送信等の処理を行い、システム画面を示すウェブページをユーザ端末20に表示させる。なお、サーバ表示部111は、請求管理システム1を利用するためのアプリケーションの表示用データの生成及び送信等の処理を行ってもよい。
【0028】
記憶制御部112は、自装置の記憶部12を制御し、記憶部12へのデータの書き込み及び読み出しを行う。情報取得部113は、業務支援処理において用いられる情報を取得する。情報取得部113は、例えば、請求の内容を示す請求書情報を取得する。情報計数部114は、後述する情報(請求書情報及び案件情報)を計数する。金額算出部115は、請求に関する金額を算出する。金額算出部115は、例えば、各取引における請求金額を算出する。請求出力部116は、業務支援処理により生成されたデータを出力する。請求出力部116は、例えば、請求の内容を示す請求書データを出力する。
【0029】
ユーザ端末20のユーザ表示部211は、サーバ装置10から送信されてきた画面データが示す請求管理システム1に関するシステム画面を表示する。操作受付部212は、ユーザ端末20を利用するユーザによる操作を受け付ける。
【0030】
ユーザがユーザ端末20を操作して請求管理システム1を利用する際は、ユーザID(Identification)及びパスワードを入力してログインが行われる。これにより、ユーザ端末20において生成される情報にユーザIDが対応付けられ、どのユーザについての情報であるかが分かるようになっている。
【0031】
3.情報処理
本節では、本実施形態において、請求管理システム1を制御するコンピュータにプログラムを実行させる情報処理(業務支援処理)について説明する。請求管理システム1は、次の
図5等で示す各ステップがなされるようにプログラムを実行可能なプロセッサを備える。
【0032】
図5は、業務支援処理の一例を示すアクティビティ図である。
図5に示す業務支援処理は、企業等の請求業務の担当者が、請求に関する業務を行うため、請求書の一覧を表示させる操作を行うことを契機に開始される。まず、ユーザ端末20は、操作受付部212により、請求書一覧の表示操作を受け付ける(A11)。請求書一覧とは、複数の請求情報を表した一覧のことである。請求情報とは、請求の内容(請求先及び請求金額等)を示す情報である。操作受付部212は、受け付けた操作及びその操作を行ったユーザを示す操作データをサーバ装置10に送信する。
【0033】
サーバ装置10は、記憶制御部112により、送信されてきた操作データを受信すると、受信した操作データが示すユーザが閲覧権限を有する請求書情報を読み出す(A12)。請求書情報とは、請求書を発行するために用いられる情報であり、請求情報が含まれる。サーバ装置10は、請求書情報を格納する請求データベースを記憶している。
【0034】
図6は、請求データベースの一例を示す図である。
図6に示す請求データベースDB1は、請求書番号、請求先、品目、納品日、作成日、請求日、入金予定日、請求額、請求残高及びステータス等の請求書情報をそれぞれ対応付けて格納している。請求書番号は、各請求書を識別するために発行される番号である。請求先は、請求書の宛先である。品目は、請求対象である商品及びサービスを識別するための分類又はカテゴリーのことである。
【0035】
納品日は、請求対象となる商品を納品した日又はサービスを提供した日を示す。作成日は、請求書が作成された日(発行された日)を示す。請求日は、請求書が発行された日を示し、本実施形態では、作成日と同じ日である。なお、請求日の設定方法はこれに限らない。例えば、請求書作成日基準で任意に設定可能としてもよいし、納品日基準で任意に設定可能としてもよい。また、後述する一括合算処理が行われる場合は、締め日基準で任意に設定可能としてもよいし、請求書作成日基準で任意に設定可能としてもよい。また、任意の設定としては、例えば、請求書作成日、請求書作成日翌日、請求書作成月末日、請求書作成翌月1日、納品日、納品日翌日、納品月末日又は納品翌月1日等が可能であるが、その他の設定が可能なようにしてもよい。
【0036】
入金予定日は、発行された請求書に対して入金される予定日である。請求額は、請求書により請求される金額であり、請求残高は、請求額から支払い済みの金額を差し引いた金額である。ステータスとは、請求書の状況のことであり、例えば、送付済み、未送付及び承認待ち等の状況を示す。なお、これらの項目は一例であり、請求に必要であれば
図6に示されていない項目が請求データベースDB1に含まれていてもよい。
【0037】
記憶制御部112は、本実施形態では、請求日が当月の請求書情報を読み出す。次に、サーバ装置10は、記憶制御部112により、受信した操作データが示すユーザが閲覧権限を有する案件情報を読み出す(A13)。案件情報とは、ユーザ又はユーザが所属する事業者と顧客との取引が発生する案件に関する情報である。案件情報は、取引の内容を示すので、その取引において生じる請求の内容を示す請求情報を含んでいる。サーバ装置10は、案件情報を格納する案件データベースを記憶する。
【0038】
図7は、案件データベースの一例を示す図である。
図7に示す案件データベースDB2は、案件番号、事業者、取引ID、部門、サービス名、請求先、契約開始日、契約終了日、請求額及び支払い回数等をそれぞれ対応付けて格納している。案件番号は、各案件を識別するために発行される番号である。事業者は、各案件の取引先となる事業者である。取引IDは、各取引を識別するために発行されるIDである。契約開始日及び契約終了日は、各取引の契約が開始される日及び終了する日である。
【0039】
請求額は、各取引における債権者が債務者に対して請求する金額である。支払い回数は、取引先の事業者と合意した支払いの回数である。契約開始日、契約終了日及び支払い回数は、支払いが発生するタイミング、すなわち、請求が発生するタイミングを示す。例えば、契約開始日が4月で契約終了日が3月で支払い回数が12回である場合、請求は毎月発生する。案件情報に含まれる品目ごとの請求金額に関する支払い回数の情報のうち、少なくとも一つの品目の請求金額に関する支払回数の情報が複数の回数を示している場合、一つの案件情報から互いに関連する一組の請求書デ-タを生成可能とするものである。なお、
図7に示す項目は一例であり、案件の管理に必要であれば
図7に示されていない項目が案件データベースDB2に含まれていてもよい。
【0040】
記憶制御部112は、本実施形態では、請求日が当月となる案件情報を読み出す。次に、サーバ装置10は、サーバ表示部111により、読み出した請求書情報及び案件情報に基づいて、請求書一覧を示す画面データを生成し、生成した画面データをユーザ端末20に送信する(A13)。ユーザ端末20は、ユーザ表示部211により、送信されてきた画面データが示す請求書一覧を表示する(A14)。表示される請求書一覧及びその請求書一覧において案件情報が示す請求の内容について、
図8を参照して説明する。
【0041】
図8は、表示された請求書一覧の一例を示す図である。
図8の例では、ユーザ表示部211が、請求管理システム1のシステム画面G1を表示している。システム画面G1には、タブTB11、タブTB12及びタブTB13と、リセットボタンB11と、絞込ボタンB12と、一括合算ボタンB13と、絞り込み条件の入力欄C11と、請求書の一覧D11と、絞込件数D12とが表示されている。
【0042】
タブTB11は、全ての請求を対象とした請求書の一覧を含むページを表示させるための操作用画像である。また、タブTB12は、未送付の請求を対象とした請求書の一覧を含むページを表示させるための操作用画像であり、タブTB13は、送付済みの請求を対象とした請求書の一覧を含むページを表示させるための操作用画像である。ここで言う「請求」には、請求書情報が示す請求及び案件情報が示す請求の両方が含まれる。
【0043】
ユーザによりタブを選択する操作が行われると、操作受付部212がその操作を受け付け、ユーザ表示部211が、サーバ表示部111と通信を行い、選択されたタブに対応する請求を対象とした請求書の一覧を含むページを表示する。
図8の例では、タブTB11が選択されており、ユーザ表示部211は、全ての請求を対象とした請求書の一覧を含むページを表示している。
【0044】
入力欄C11は、表示させる請求書を絞り込む条件を入力するための領域である。入力欄C11には、請求書番号、ステータス、請求先、納品日、作成日、請求日、入金予定日及び請求額の値又は値の範囲がそれぞれ入力可能である。絞込件数D12は、タブによって選択された請求書のうち、入力欄C11への入力により絞り込まれた請求書の件数を示す。なお、
図8の例では、入力欄C11への入力が行われていないので、絞り込みが行われる前の件数(1232件)が示されている。
【0045】
請求書の一覧D11は、タブによって選択された請求書のうち、入力欄C11への入力により絞り込まれた請求書の一覧である。請求書の一覧D11には、各請求書の請求書番号、ステータス、請求先、納品日、作成日、請求日、入金予定日、請求額及び請求残高という請求情報を示す各項目が示されている。
【0046】
図6に示す請求書情報には、請求書一覧で表示されている項目の情報が請求情報としていずれも含まれている。一方、
図7に示す案件情報には、請求書一覧の項目のうち一部の項目(請求書番号、ステータス、品目、作成日、請求日、入金予定日、請求残高)が含まれていない。そこで、サーバ表示部111は、案件情報に含まれる情報のうち、請求の内容を示す情報(すなわち請求情報)を、請求書一覧で表示されている項目の情報に変換して、請求書情報に含まれる請求情報と共に請求書一覧に含めている。
【0047】
サーバ表示部111は、例えば、案件情報の案件番号を仮の請求書番号とし(後ほど正式な請求書番号が発行される)、サービス名を品目とし、契約開始日、契約終了日及び支払い回数から決まる請求書の発行予定日を作成日及び請求日とし、発行予定日から所定の期間が経過した日を入金予定日として、請求書一覧に含めている。
【0048】
前述したように、
図6に示す請求書情報及び
図7に示す案件情報の項目は一例であり、これに限らない。例えば、案件情報に「品目」、「納品日(又は納品予定日)」及び「請求日(又は請求予定日)」等が含まれていてもよい。このように、案件情報には、請求の内容をそのまま示す項目の情報が請求情報として含まれていてもよいし、請求の内容を導き出すことができる情報が請求情報として含まれていてもよい。
【0049】
リセットボタンB11は、入力欄C11への入力をリセットする操作を受け付ける操作用画像である。絞込ボタンB12は、入力欄C11に入力された絞込条件による絞り込みを反映させる操作を受け付ける操作用画像である。
【0050】
一括合算ボタンB13は、請求書一覧に含まれている請求(請求書情報が示す請求及び案件情報が示す請求の両方)のうちその内容が共通の条件(以下「合算条件」と言う)を満たす請求を一括で合算する合算操作を受け付ける操作用画像である。ユーザ端末20は、一括合算ボタンB13への操作を、操作受付部212により、合算操作として受け付け、合算操作を受け付けたことを示す操作データをサーバ装置10に送信する(A21)。サーバ装置10は、送信されてきた操作データを受信すると、記憶制御部112により、請求書一覧に含まれている請求から、合算条件を満たす請求を抽出する(A22)。
【0051】
合算条件とは、請求書一覧に含まれている各請求が請求金額を合算する対象であるか否かを判断するための条件である。本実施形態では、初期の合算条件として、請求先が同一であり、かつ、請求日が当月の場合に満たされる条件が定められている。なお、
図8の例では、全ての請求の請求日が当月となっているので、記憶制御部112は、請求書一覧に含まれている請求(請求書情報が示す請求及び案件情報が示す請求の両方)のうち、請求先が同一で合算条件を満たす請求(請求書情報が示す請求及び案件情報が示す請求のどちらも含まれ得る)を抽出する。
【0052】
次に、サーバ装置10は、情報計数部114により、A22で抽出した請求の件数を計数する(A23)。続いて、サーバ装置10は、金額算出部115により、A22で抽出した請求が示す請求金額の合計金額を算出する(A24)。そして、サーバ装置10は、請求書一覧に含まれている全ての請求を抽出したか否かを判断し(A25)、未抽出の請求がある(NO)と判断した場合は、A22に戻り、合算条件で用いる請求先を変更して、請求の抽出を再度行う。
【0053】
サーバ装置10は、A25において未抽出の請求がなく全ての請求を抽出した(YES)と判断した場合は、サーバ表示部111により、A24で合計金額が算出された全ての合算請求書の一覧を示す画面データを生成し、生成した画面データをユーザ端末20に送信する(A26)。以下では、A22からA26までの、一括して請求を合算する処理を「一括合算処理」と言う。ユーザ端末20は、ユーザ表示部211により、送信されてきた画面データが示す合算請求書の一覧を表示する(A27)。
【0054】
図9は、表示された合算請求書の一覧の一例を示す図である。
図9の例では、ユーザ表示部211が、請求管理システム1のシステム画面G2を表示している。システム画面G2には、プレビューボタンB21と、編集ボタンB22と、集計ボタンB23と、作成ボタンB24と、合算条件の入力欄C21と、合算請求書の一覧D21と、合算後件数D22とが表示されている。
【0055】
合算後件数D22は、一括合算処理が行われた後の請求書の件数を示している。
図9の例では、一括合算処理により、
図8の例では1232件あった請求書が200件に減っている。合算請求書の一覧D21は、合算条件を満たす請求の請求金額を合計した合算請求書の一覧である。各合算請求書には、請求書情報が示す請求及び案件情報が示す請求の両方が含まれ得る。合算請求書の一覧D21には、各請求書の請求先、請求日、合計件数D23、品目及び請求額という各項目の情報が請求情報として示されている。合計件数D23には、合算後の請求書に対して請求金額が合算された元の請求の件数が表されている。例えば、合計件数が「10件」という請求書は、10件の請求の請求金額が合算された請求書である。
【0056】
各合算後の請求書には、プレビューボタンB21及び編集ボタンB22が対応付けられている。プレビューボタンB21は、合算後の請求書を表示する操作を受け付けるための操作用画像である。編集ボタンB22は、合算後の請求書を編集する操作を受け付けるための操作用画像である。合算条件の入力欄C21は、合算条件を入力するための領域である。集計ボタンB23は、入力欄C21に入力された合算条件で再度一括合算処理を実行させる操作を受け付けるための操作用画像である。作成ボタンB24は、合算請求書の一覧D21の内容で請求書を作成する操作を受け付けるための操作用画像である。
【0057】
ユーザが入力欄C21への入力と集計ボタンB23への操作を行うと、ユーザ端末20は、操作受付部212により、それらの操作を合算条件の変更操作として受け付け、入力された合算条件で再度一括合算処理を行うことを要求する要求データをサーバ装置10に送信する(A31)。サーバ装置10は、送信されてきた要求データを受信すると、受信した要求データが示す合算条件を用いて、A22からの一括合算処理を再度実行する。サーバ装置10は、一括合算処理を再度実行することで、合算請求書の一覧を更新する。
【0058】
ユーザがプレビューボタンB21への操作を行うと、ユーザ端末20は、操作受付部212により、その操作をプレビューの表示操作として受け付け、ユーザ表示部211により、操作されたプレビューボタンB21に対応する請求書の画像(プレビュー)を表示する(A32)。
【0059】
図10は、表示されたプレビューの一例を示す図である。
図10の例では、
図9に示す合算請求書のうち、請求先Cの合算請求書のプレビューE21がシステム画面G2に表示されている。プレビューE21は、
図10の例では合算請求書の上の部分だけが表示されているが、スクロール又は縮小させれば全体を表示させることができる。ユーザは、表示された合算請求書のプレビューを見て、請求内容に問題がないかどうかを確認することができる。
【0060】
ユーザ表示部211は、操作されたプレビューボタンB21よりも下にプレビューE21を表示させることで、プレビューE21と、プレビューされた合算請求書に対応する編集ボタンB22とを同時に表示させている。ユーザは、プレビューE21を見て合算請求書を編集する必要があると判断すると、その合算請求書に対応する編集ボタンB22を操作する。ユーザ端末20は、操作受付部212により、編集ボタンB22への操作を受け付け、編集対象となる合算請求書と、その合算請求書への編集の要求とを示す要求データをサーバ装置10に送信する(A33)。
【0061】
サーバ装置10は、上記要求データを受信すると、記憶制御部112により、受信した要求データが示す合算請求書に含まれる合算前の各請求書の請求情報を読み出して、ユーザ端末20に送信する(A34)。ユーザ端末20は、ユーザ表示部211により、送信されてきた合算前の各請求書の請求情報を表示する(A35)。
【0062】
図11は、表示された合算前の各請求書の請求情報の一例を示す図である。
図11の例では、
図10に示すプレビューE21の合算請求書に含まれる合算前の各請求書の請求情報D31がシステム画面G3に表示されている。請求情報D31は、請求書情報が示す請求情報及び案件情報が示す請求情報の両方を含み得る。システム画面G3には、プレビューE21と、請求情報D31と、追加ボタンB31と、対象外ボタンB32と、保存ボタンB33と、キャンセルボタンB34と、一括合算の対象外ボタンB35とが表示されている。
【0063】
追加ボタンB31は、合算請求書に他の請求書を追加するための操作を受け付ける操作用画像である。対象外ボタンB32は、合算請求書から一部の請求書を対象外にするための操作を受け付ける操作用画像である。保存ボタンB33は、編集した合算請求書を保存するための操作を受け付ける操作用画像である。キャンセルボタンB34は、合算請求書の編集をキャンセルするための操作を受け付ける操作用画像である。一括合算の対象外ボタンB35は、合算請求書の全体を一括合算の対象外とするための操作を受け付ける操作用画像である。
【0064】
システム画面G3においては、上記の各ボタンへの操作が、合算請求書の編集操作として行われる。ユーザ端末20は、操作受付部212により、それらの編集操作を受け付ける(A36)。操作受付部212は、編集操作を受け付けると、受け付けた編集操作の内容を示す操作データをサーバ装置10に送信する。サーバ装置10は、送信されてきた操作データが示す編集操作による編集を反映するための反映処理を実行する(A37)。
【0065】
操作受付部212は、例えば、合算請求書に他の請求書を追加する場合、追加ボタンB31への操作を編集操作として受け付ける。その場合、サーバ装置10は、記憶制御部112により、合算請求書に追加可能な請求書の請求情報を読み出す処理を反映処理として実行する。記憶制御部112は、例えば、合算請求書と同じ請求先であり、かつ、請求日が当月でないため合算条件を満たさず、合算されていない請求書の請求情報を読み出す。記憶制御部112は、読み出した請求書の請求情報をユーザ端末20に送信する。ユーザ端末20は、ユーザ表示部211により、送信されてきた請求書の請求情報を表示する。
【0066】
図12は、表示された追加可能な請求書の請求情報の一例を示す図である。
図12の例では、追加可能な請求書の請求情報D41がシステム画面G4に表示されている。システム画面G4には、請求情報D41と、追加可能な請求書の件数D42と、請求書の絞り込み条件の入力欄C41と、未作成ボタンB41と、作成済みボタンB42と、クリアボタンB43と、絞り込みボタンB44と、選択ボタンB45と、追加ボタンB46とが表示されている。
【0067】
請求情報D41は、合算請求書に追加可能な請求書の請求日、品目、請求額、案件ID、請求書番号、データソース及び納品日を示している。請求情報D41は、他の請求情報と同様に、請求書情報が示す請求情報及び案件情報が示す請求情報の両方を含み得る。件数D42は、合算請求書に追加可能な請求書の件数(
図12の例では34件)を示している。
【0068】
入力欄C41は、納品日、請求日、請求先及びデータソースを入力するための領域である。データソースとは、請求書の請求情報の情報源のことであり、本実施形態では、請求書情報又は案件情報である。未作成ボタンB41は、請求書が未作成(未発行)となっている請求書に絞り込む操作を受け付けるための操作用画像である。作成済みボタンB42は、請求書が作成済み(発行済み)となっている請求書に絞り込む操作を受け付けるための操作用画像である。
【0069】
クリアボタンB43は、入力欄C41への入力をクリアして絞り込みを行う前の状態に戻す操作を受け付けるための操作用画像である。絞り込みボタンB44は、入力欄C41へ入力した内容で請求書を絞り込む操作を受け付けるための操作用画像である。選択ボタンB45は、表示された各請求書の請求書情報に並べて表示され、それらの請求書のうち合算請求書に加えるものを選択する操作を受け付けるための操作用画像である。追加ボタンB46は、選択された請求書を合算請求書に追加することを決定する操作を受け付けるための操作用画像である。
【0070】
ユーザは、例えば、表示する請求書を絞り込みながら追加する請求書を見つけると、その請求書に対応する選択ボタンB45を操作して、追加ボタンB46を操作する。ユーザ端末20は、これらの操作を、操作受付部212により、合算請求書の編集操作として受け付ける(A36)。ユーザ端末20は、編集操作が受け付けられると、ユーザ表示部211により、編集された合算請求書の合算前の各請求書の請求情報を表示する。
【0071】
図13は、編集された合算前の各請求書の請求情報の一例を示す図である。
図13の例では、
図11に示す合算前の各請求書の請求情報D31から、請求書D32が追加された合算前の各請求書の請求情報D33がシステム画面G3に表示されている。ユーザ表示部211は、「合算対象の請求を1件追加しました。」という文字列を含む通知画像C31を表示している。通知画像C31は、編集により合算請求書に合算対象の請求書が追加されたことを示す画像である。
【0072】
また、操作受付部212は、合算対象の請求書を対象外にする操作、すなわち、
図11に示すシステム画面G3における対象外ボタンB32への操作を編集操作として受け付ける(A36)。その場合、サーバ装置10は、記憶制御部112により、操作された対象外ボタンB32に対応する請求書情報を、合算請求書の対象外としつつ、1件の別の請求を示す請求書情報として請求データベースDB1に格納する処理を反映処理として実行する(A37)。また、ユーザ端末20においては、ユーザ表示部211が、編集操作に応じた表示を行う。
【0073】
図14は、編集された合算前の各請求書の請求情報の別の一例を示す図である。
図14の例では、
図11に示す合算前の各請求書の請求情報D31から、1件の請求書が削除された合算前の各請求書の請求情報D34がシステム画面G3に表示されている。ユーザ表示部211は、「請求データを対象外にしました。」という文字列を含む通知画像C32を表示している。通知画像C32は、編集により合算対象の請求書が対象外にされたことを示す画像である。
【0074】
また、操作受付部212は、合算対象の請求書の全体を一括合算の対象外にする操作、すなわち、
図11に示すシステム画面G3における一括合算の対象外ボタンB35への操作を編集操作として受け付ける(A36)。一括合算の対象外ボタンB35への操作が行われた場合、ユーザ表示部211は、
図15に示す表示を行う。
【0075】
図15は、一括合算の対象外にする操作が行われた場合の表示の一例を示す図である。例えば、ユーザが、
図11に示す合算前の各請求書の請求情報D31を見た結果、一括合算の対象から外すべきと判断し、対象外ボタンB35への操作を行ったとする。その場合、ユーザ表示部211は、
図15に示すように、「請求を一括合算の対象外にしますか?対象外にすると、今回の一括合算作成では、この請求書が作成されなくなります。」という文字列を含む通知画像C33を表示する。通知画像C33は、表示されている合算対象の請求書が全て一括合算の対象外にされても問題ないか確認するための画像である。
【0076】
ユーザ表示部211は、通知画像C33に重畳させて、キャンセルボタンB37と、決定ボタンB38とを表示する。キャンセルボタンB37が操作された場合、ユーザ表示部211は、通知画像C33の表示を止めて対象外ボタンB35が操作される前の表示に戻す。決定ボタンB38が操作された場合、ユーザ端末20は、操作受付部212により、表示されている合算対象の請求書を全て一括合算の対象外にする編集操作として受け付ける。
【0077】
その場合、サーバ装置10は、記憶制御部112により、表示されている合算対象の請求書の全体を個別の請求書を示す請求書情報として請求データベースDB1に格納する処理を反映処理として実行する(A37)。記憶制御部112は、例えば、3つの請求を含む合算請求書に対して一括合算の対象外ボタンB35への操作が行われた場合、それら3つの請求をそれぞれ個別の請求として表す請求書情報を請求データベースDB1に格納する処理を反映処理として実行する。
【0078】
また、ユーザ端末20においては、ユーザ表示部211が、編集操作に応じた表示を行う。
図16は、一括合算の対象外にする操作が確定した場合の表示の一例を示す図である。
図16の例では、ユーザ表示部211は、
図9に示すシステム画面G2を再度表示し、「請求先Cへの請求書を一括合算の対象外としました。」という文字列を含む通知画像C34を表示する。通知画像C34は、一括合算の対象外にすることが確定したことを通知するための画像である。
【0079】
また、ユーザ表示部211は、一括合算の対象となる請求が1件減少した合算請求書の一覧D51と、合算後件数D52とを表示している。
図9に示す合算後件数D22は「200件」であったが、合算後件数D52は、一括合算の対象外にする操作により1件の合算請求書が減っているので、「199件」となっている。
【0080】
ユーザは、以上のとおり各種の編集操作を行い、一括合算の対象となる合算請求書の内容を確定させる。
図17は、編集が完了した合算請求書の一覧の一例を示す図である。
図17の例では、
図9に示す合算請求書の一覧D21から、合算請求書が何件か編集された請求書一覧D61か表示されている。
【0081】
例えば、請求先A、Eでは合算される請求書がそれぞれ2件から3件、1件から2件に増えている。また、請求先Fでは合算される請求書が30件から28件に減っている。また、合算請求書の一覧D21に含まれていた請求先Cは一括合算の対象外になっている。そのため、
図9に示す合算後件数D22は200件であったが、
図17に示す合算後件数D62は199件になっている。
【0082】
ユーザは、合算後の請求書一覧において必要な編集操作が完了すると、作成ボタンB24を操作する。ユーザ端末20は、作成ボタンB24への操作を、操作受付部212により、合算請求書の一括での作成を指示する指示操作として受け付ける(A41)。なお、操作受付部212は、A27で合算請求書の一覧が表示された後、すぐにこの指示操作を受け付けてもよい。ユーザ端末20は、この指示操作を受け付けた場合、請求書一覧に含まれる各合算請求書の請求情報と、それらの合算請求書の作成の指示とを示す作成指示データをサーバ装置10に送信する。
【0083】
サーバ装置10は、送信されてきた作成指示データを受信すると、記憶制御部112により、受信した作成指示データが示す各合算請求書の請求情報を請求データベースDB1に反映させる一括合算処理を実行する(A42)。ここで、一括合算処理において生成される請求に関する情報(
図8に示す請求書の一覧D11及び
図9に示す合算請求書の一覧D21等)が記憶される領域について
図18を参照して説明する。
【0084】
図18は、生成される請求に関する情報の一例を示す図である。
図18では、一括合算処理において記憶部12に確保される第1記憶領域及び第2記憶領域が示されている。これらの第1記憶領域及び第2記憶領域は、一括合算処理を実行する際に請求に関する情報を一時的に記憶させるための領域である。第1記憶領域は、請求データベースDB1に反映させるための情報が記憶される。第2記憶領域は、請求データベースDB1に反映させないが一括合算処理が行われている間、必要な情報を一時的に記憶させるための領域である。
【0085】
図18(a)では、一括合算処理において、まず請求データベースDB1から読み出された請求書情報が示す請求情報と、案件データベースDB2から読み出された案件情報が示す請求情報とが示されている。これらの請求情報には、それぞれ請求書番号(仮の請求書番号とされている案件番号を含む)が含まれている。
図18の例では、説明が分かりやすいように請求書番号が通し番号となっているが、実際はそうなっている必要はなく、重複のない請求書番号が割り当てられていればよい。
【0086】
記憶制御部112は、
図18(a)に示す一括合算の対象となる各請求書の請求情報を、第1記憶領域に記憶させている。記憶制御部112は、合算請求書の作成が指示されると、
図18(b)に示すように、各合算請求書を示す請求情報を生成して第1記憶領域に記憶させると共に、合算元の各請求書の請求情報については、第2記憶領域に移動して記憶させる。また、記憶制御部112は、例えば、合算請求書から一部の請求書が対象外とされたり、合算請求書の全体が一括合算の対象外とされたりした場合、第1記憶領域に記憶された該当する請求情報(合算の対象外となった請求情報)を削除し、第2記憶領域にそれらの請求情報を記憶させる。
【0087】
記憶制御部112は、一括合算処理を実行すると、一括合算処理により作成される合算請求書の件数を示す件数データをユーザ端末20に送信する。ユーザ端末20は、ユーザ表示部211により、送信されてきた件数データが示す合算請求書の件数を表示する(A43)。
図19は、合算請求書の件数の表示の一例を示す図である。
図19の例では、ユーザ表示部211は、一括合算された請求書の請求書一覧D71を含むシステム画面G7に、「請求書199枚を作成しました。」という文字列を含む通知画像C71を表示している。通知画像C71は、一括合算処理により作成された合算請求書の枚数を示す画像である。
【0088】
サーバ装置10は、上記のとおり合算請求書を作成すると、請求出力部116により、生成した合算請求書を示す請求データを出力する(A44)。請求出力部116は、例えば、印刷装置に対して請求データを出力し、請求書を紙で発行する。また、請求出力部116は、請求先の業務システムに対して請求データを出力し、出力した請求データに基づいて支払いの処理をおこなってもらう。このように、請求出力部116は、請求書の処理方法に応じて出力先に請求データを出力する。
【0089】
以上のとおり、請求管理システム1においては、情報取得部113は、複数の請求書情報を取得する取得部の一例である。複数の請求書情報の各々は、それぞれの請求の内容を示す情報である。また、金額算出部115は、情報取得部113により取得された複数の請求書情報に基づき、請求の内容が共通の条件(合算条件)を満たす請求の合計金額を算出する算出部の一例である。共通の条件は、複数定められる。共通の条件は、例えば、
図9の例では、請求先及び締め日が共通するという条件である。
【0090】
また、請求出力部116は、請求書データを出力する出力部の一例である。具体的には、請求出力部116は、複数の共通の条件について算出された複数の合計金額のそれぞれについて、それらの合計金額の請求を示す請求書データを出力する。このような態様によれば、請求業務において請求書を全て個別に処理する場合に比べて、請求書をまとめることで処理の件数が減り、請求書に関する業務の手間を減らすことができる。
【0091】
また、情報取得部113は、1以上の請求書情報と、1以上の案件情報とを取得する。請求書情報は、それぞれの請求の内容を示す情報である。案件情報は、取引が発生する案件に関する情報であり、取引において生じる請求の内容(請求先及び請求金額等)を示す。また、金額算出部115は、情報取得部113により取得された請求書情報及び案件情報に基づき、請求の内容が共通の条件(合算条件)を満たす請求の合計金額を算出する。
【0092】
そして、請求出力部116は、金額算出部115により算出された合計金額の請求を示す請求書データを出力する。このような態様によれば、合計金額の算出に案件情報を用いない場合に比べて、請求書情報が生成される前の段階の案件についても請求書に関する業務の手間を減らすことができる。
【0093】
なお、共通の条件(合算条件)は、上述した請求先及び締め日に限らない。共通の条件は、請求先、請求日、締め日又は支払期限の何れか1つが共通するという条件であってもよいし、それらのうちの2つ以上が共通するという条件であってもよい。いずれの条件が用いられる場合であっても、複数の請求に関する作業をまとめて行うことができる。
【0094】
また、金額算出部115は、請求の内容が共通の条件を満たす請求のうち、請求先が共通する請求の合計金額を算出する。このような態様によれば、請求先が共通する請求が合算請求書として発行されるので、同じ請求先に複数の請求書データが出力されないようにすることができる。
【0095】
また、サーバ表示部111は、合計金額が算出された件数を表示させるための処理を実行する第1表示部の一例である。サーバ表示部111は、例えば、
図19に示す通知画像C71において、合算請求書の件数、すなわち、合計金額が算出された件数が199件であることを表示させるための処理を行っている。このような態様によれば、表示された件数を、合算後の請求書の件数として把握することができる。
【0096】
また、サーバ表示部111は、算出された合計金額に対応付けて、当該合計金額に含まれている請求の件数を表示させるための処理を実行する第2表示部の一例でもある。サーバ表示部111は、例えば、
図9に示す合算後件数D22において、請求先Aについては2件の請求の合計金額が算出されており、請求先Bについては10件の請求の合計金額が算出されていることを示している。このような態様によれば、各合計金額について、それらの合計金額に含められた請求の件数を把握することができる。
【0097】
また、サーバ表示部111は、算出された合計金額に対応付けて、その合計金額に含まれている請求の内容の一覧を表示させるための処理を実行する第3表示部の一例である。サーバ表示部111は、例えば、
図11に示す請求書の請求情報D31を、請求先Cの請求の合計金額に含まれる請求の内容の一覧として表示させている。このような態様によれば、合算された請求の内容を把握することができる。
【0098】
また、請求出力部116は、表示された一覧から分離する請求が選択された場合、分離された請求を示す請求書データと、一覧に含まれる請求から分離された請求を除いた請求を示す請求書データとを出力する。例えば、
図14の例では、請求先Cに対する3件の請求のうち1件が合算請求書の対象外とされている。この場合、請求出力部116は、対象外とされた請求書の請求データと、合算請求書の残りの請求を示す請求データとをそれぞれ出力する。このような態様によれば、必要に応じて合算された請求を分離することができる。
【0099】
また、請求出力部116は、金額算出部115により算出された合計金額に別の請求を加える指示がされた場合、その合計金額にその別の請求の金額を加えた金額の請求を示す請求書データを出力する。例えば、
図13の例では、請求先Cに対する3件の請求の合計金額に、請求書D32という別の請求の金額が加えられている。このような態様によれば、必要に応じて請求をさらに合算することができる。
【0100】
<その他の実施形態>
請求出力部116は、実施形態では、印刷装置又は請求先の業務システムに請求データを出力したが、請求データの出力先はこれに限らない。例えば、請求出力部116は、サーバ装置10に接続されているディスプレイに請求内容を表示させてもよいし、記憶装置に請求データを出力して請求内容を保存してもよい。
【0101】
<合算可否の設定>
請求管理システム1において、各請求が、合計金額に加えるか否か(すなわち合算請求書の対象にするか否か)を設定可能であってもよい。その場合、金額算出部115は、請求の内容が共通の条件(合算条件)を満たす請求のうち、合計金額に加える設定がされている請求の合計金額を算出する。
【0102】
例えば、
図6に示す請求データベースDB1に、合算請求書の対象の可否を示す情報を格納しておく。そして、金額算出部115は、合算請求書の対象とすることが可能と設定された請求は合計金額に加えるが、合算請求書の対象とすることが不可と設定された請求は合計金額に加えないで合計金額を算出する。このような態様によれば、合算請求書の対象とすることが不可と設定しておけば、合算請求書に含められることがないので、必要に応じて個別の請求をすることができる。
【0103】
また、請求先を格納した請求先マスタにおいて、請求先毎に自動合算の設定が可能であってもよい。自動合算が「ON」に設定された請求先には、請求書が作成されるたびに上述した一括合算処理が自動的に行われる。そうすることで、請求先に応じてより適切な形での請求書が作成されやすいようにすることができる。
【0104】
<構成のバリエーション>
図1等に示す構成は一例であり、実施に不都合が無い限り、他の態様を取り得る。例えば、1台の装置は、2台以上の装置に分散されてもよいし、クラウドコンピューティングシステムに代替されてもよい。また、1台の装置の機能が2台以上の装置に分散して実現されてもよいし、2台以上の装置の機能が1台の装置により集中して実現されてもよい。また、1つの機能が行う動作を2以上の機能が分散して行ってもよいし、2以上の機能が1つの機能に統合されてもよい。要するに、請求管理システム1の全体で必要な各機能が実現されていれば、それらの機能を実現する装置はどのような構成であってもよい。
【0105】
上述した実施形態の態様は、サーバ装置10のような情報処理装置や、サーバ装置10を備える請求管理システム1のような情報処理システムであったが、情報処理方法であってもよい。その情報処理方法は、情報処理システムの各ステップを備える。また、上述した実施形態の態様は、プログラムであってもよい。そのプログラムは、コンピュータに、情報処理システムの各ステップを実行させる。
【0106】
<その他のバリエーション>
情報又はデータ(以下「情報等」と言う)の出力先は、他の装置、ディスプレイ、記憶部(内蔵の記憶部及び外部の記憶部を含む)等であってもよい。情報等の取得には、他の装置から送信されてきた情報等を取得する態様に加え、自装置で生成された情報等を取得する態様を含む。パラメータを対応付けたテーブルは、図示したテーブルに限らず、パラメータの数を少なくしたり多くしたりしてもよい。また、テーブルを用いずに、数式、条件式又はマクロ等によりパラメータに応じた情報等を求めてもよい。
【0107】
<付記>
さらに、次に記載の各態様で提供されてもよい。
【0108】
(1)情報処理システムであって、プロセッサを備え、前記プロセッサが、取得ステップでは、複数の請求書情報を取得し、前記複数の請求書情報の各々は、それぞれの請求の内容を示す情報であり、算出ステップでは、取得された前記複数の請求書情報に基づき、請求の内容が共通の条件を満たす請求の合計金額を算出し、前記共通の条件は、複数定められ、出力ステップでは、複数の前記共通の条件について算出された複数の前記合計金額のそれぞれについて、当該合計金額の請求を示す請求書データを出力する、情報処理システム。
【0109】
このような態様によれば、請求書に関する業務の手間を減らすことができる。
【0110】
(2)情報処理システムであって、プロセッサを備え、前記プロセッサが、取得ステップでは、1以上の請求書情報と、1以上の案件情報とを取得し、前記請求書情報は、それぞれの請求の内容を示す情報であり、前記案件情報は、取引が発生する案件に関する情報であり、前記取引において生じる請求の内容を示し、算出ステップでは、取得された前記請求書情報及び前記案件情報に基づき、請求の内容が共通の条件を満たす請求の合計金額を算出し、出力ステップでは、算出された前記合計金額の請求を示す請求書データを出力する、情報処理システム。
【0111】
このような態様によれば、請求書情報が生成される前の段階の案件についても請求書に関する業務の手間を減らすことができる。
【0112】
(3)上記(1)又は(2)に記載の情報処理システムにおいて、前記共通の条件は、請求先、請求日、締め日又は支払期限が共通するという条件である、情報処理システム。
【0113】
このような態様によれば、複数の請求に関する作業をまとめて行うことができる。
【0114】
(4)上記(1)~(3)の何れか1つに記載の情報処理システムにおいて、前記プロセッサが、前記算出ステップでは、請求の内容が前記共通の条件を満たす請求のうち、請求先が共通する請求の合計金額を算出する、情報処理システム。
【0115】
このような態様によれば、同じ請求先に複数の請求書データが出力されないようにすることができる。
【0116】
(5)上記(1)~(4)の何れか1つに記載の情報処理システムにおいて、前記請求は、前記合計金額に加えるか否かを設定可能であり、前記プロセッサが、前記算出ステップでは、請求の内容が前記共通の条件を満たす請求のうち、前記合計金額に加える設定がされている請求の合計金額を算出する、情報処理システム。
【0117】
このような態様によれば、必要に応じて個別の請求をすることができる。
【0118】
(6)上記(1)~(5)の何れか1つに記載の情報処理システムにおいて、前記プロセッサが、第1表示ステップでは、前記合計金額が算出された件数を表示させるための処理を実行する、情報処理システム。
【0119】
このような態様によれば、合算後の請求書の件数を把握することができる。
【0120】
(7)上記(1)~(6)の何れか1つに記載の情報処理システムにおいて、前記プロセッサが、第2表示ステップでは、算出された前記合計金額に対応付けて、当該合計金額に含まれている請求の件数を表示させるための処理を実行する、情報処理システム。
【0121】
このような態様によれば、合計金額に含められた請求の件数を把握することができる。
【0122】
(8)上記(1)~(7)の何れか1つに記載の情報処理システムにおいて、前記プロセッサが、第3表示ステップでは、算出された前記合計金額に対応付けて、当該合計金額に含まれている請求の内容の一覧を表示させるための処理を実行する、情報処理システム。
【0123】
このような態様によれば、合算された請求の内容を把握することができる。
【0124】
(9)上記(8)に記載の情報処理システムにおいて、前記プロセッサが、前記出力ステップでは、表示された前記一覧から分離する請求が選択された場合、分離された請求を示す請求書データと、前記一覧に含まれる請求から分離された請求を除いた請求を示す請求書データとを出力する、情報処理システム。
【0125】
このような態様によれば、必要に応じて合算された請求を分離することができる。
【0126】
(10)上記(1)~(9)の何れか1つに記載の情報処理システムにおいて、前記プロセッサが、前記出力ステップでは、算出された前記合計金額に別の請求を加える指示がされた場合、当該合計金額に当該別の請求の金額を加えた金額の請求を示す請求書データを出力する、情報処理システム。
【0127】
このような態様によれば、必要に応じて請求をさらに合算することができる。
【0128】
(11)情報処理方法であって、上記(1)~(10)の何れか1つに記載の情報処理システムの各ステップを備える、情報処理方法。
【0129】
このような態様によれば、請求書に関する業務の手間を減らすことができる。
【0130】
(12)プログラムであって、コンピュータに、上記(1)~(10)の何れか1つに記載の情報処理システムの各ステップを実行させるプログラム。
【0131】
このような態様によれば、請求書に関する業務の手間を減らすことができる。
もちろん、この限りではない。
また、上述した実施形態及び変形例を任意に組み合わせて実施するようにしてもよい。
【0132】
最後に、本発明に係る種々の実施形態を説明したが、これらは、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0133】
1 :請求管理システム
10 :サーバ装置
11 :制御部
20 :ユーザ端末
21 :制御部
111 :サーバ表示部
112 :記憶制御部
113 :情報取得部
114 :情報計数部
115 :金額算出部
116 :請求出力部
211 :ユーザ表示部
212 :操作受付部