(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024160786
(43)【公開日】2024-11-15
(54)【発明の名称】体幹バランスの測定方法と、眼科用レンズの色の決定方法
(51)【国際特許分類】
G02C 13/00 20060101AFI20241108BHJP
G02C 7/10 20060101ALI20241108BHJP
【FI】
G02C13/00
G02C7/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023076142
(22)【出願日】2023-05-02
(71)【出願人】
【識別番号】518405234
【氏名又は名称】株式会社Innochi
(74)【代理人】
【識別番号】110002446
【氏名又は名称】弁理士法人アイリンク国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】灰谷 孝
【テーマコード(参考)】
2H006
【Fターム(参考)】
2H006BE00
2H006DA05
(57)【要約】
【課題】 対象者の体幹バランスを再現性良く簡単に測定できる方法と、対象者にとって適切な眼科用レンズの色を簡単かつ正確に決定できる方法を提供すること。
【解決手段】 対象者が自身の腕を自身の体の中心軸周りに回転させる回転ステップと、上記腕の回転状態を基に上記回転させた腕側の肩の可動域を特定する可動域特定ステップと、上記可動域が大きいほど体幹バランスが良いと判断する判断ステップとを備えている。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象者が肩を動かす動作ステップと、
上記肩の可動状態を測定する測定ステップと、
上記可動状態を基に体幹バランスを判断する判断ステップと
を備えた体幹バランスの測定方法。
【請求項2】
上記測定ステップは、上記可動状態として上記肩の可動域を測定し、
上記判断ステップは、上記可動域が大きいほど体幹バランスが良いと判断する請求項1に記載の体幹バランスの測定方法。
【請求項3】
上記対象者の一方の肩を固定する固定ステップを備え、
上記動作ステップは、上記一方の肩を固定した状態で、上記固定していない他方の肩を動かす請求項1に記載の体幹バランスの測定方法。
【請求項4】
上記動作ステップは、上記対象者が上記他方の肩側の腕を当該肩の高さで伸ばし、上記腕の手先を見ながら、上記腕を自身の体の中心軸周りに回転させ、
上記測定ステップは、上記対象者の上記手先の移動を基に、上記肩の可動状態を測定する請求項1に記載の体幹バランスの測定方法。
【請求項5】
対象者が、異なる色の眼科用レンズを順次装着して、請求項1に記載の体幹バランスの測定方法を繰り返し実行する実行ステップと、
上記実行ステップにおいて、最も体幹バランスが良かったレンズの色を特定するレンズ色特定ステップと、
上記特定した色を上記対象者に適した眼科用レンズの色として決定するレンズ色決定ステップと
を備えた眼科用レンズの色の決定方法。
【請求項6】
対象者が、異なる色を有する色見本を順次見ながら請求項1に記載の体幹バランスの測定方法を繰り返し実行する実行ステップと、
上記実行ステップにおいて、最も体幹バランスが良かった色見本の色を特定する色見本特定ステップと、
上記特定した色見本に予め対応付けられた眼科用レンズの色を上記対象者に適した眼科用レンズの色として決定するレンズ色決定ステップと
を備えた眼科用レンズの色の決定方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、体幹バランスの測定方法と、眼科用レンズの色を決定する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
レンズの色によって、対象者の体幹バランスが変化することが知られている(特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1では、異なる色の色紙を順次見て、体幹バランスが良かった色紙の色を選択し、この色紙の色に対応した眼鏡用レンズの色を適正レンズ色として決定するようにしている。
そして、上記体幹バランスの良し悪しは、次のようにして測定している。
まず、対象者が、片足を上げて立つ。そして、足を上げた方の肩を下方へ押し下げたときの、体の軸のぶれを、体幹バランスの良し悪しとして測定する。
【0004】
次に、足を上げていない方の手で選んだ色紙を一つ持ち、それを見ながら片足立ちを続ける。この状態で、足を上げている方の肩を下方に押し下げ、体の軸のぶれを測定する。
複数の色について、上記のステップを実行し、体の軸のぶれが少ないほど、体幹バランスが良いと判断し、体幹バランスが良くなる色を眼鏡用レンズの色として決定するようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記した従来のレンズの色の決定方法では、体幹バランスを測定するために、対象者の肩を押し下げなければならない。つまり、体幹バランスの測定には、測定者としての第三者の押し下げ力が必要である。
また、第三者が、片足立ちをしている対象者の肩を、いつも同じように押し下げることは難しい。したがって、体幹バランスの測定結果の再現性は悪く、正確な結果を得ることは難しかった。
その結果、体幹バランスが良くなるような眼鏡用レンズの色を、正しく決定できないこともあった。
また、再現性の悪い押し下げ動作によって正確な結果を得るためには、繰り返し測定が必要となり、測定時間が長くなるという問題もあった。
【0007】
この発明の目的は、対象者の体幹バランスを再現性良く簡単に測定できる方法と、対象者にとって適切な眼科用レンズの色を簡単かつ正確に決定できる方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の発明の体幹バランスの測定方法は、対象者が肩を動かす動作ステップと、上記肩の可動状態を測定する測定ステップと、上記可動状態を基に体幹バランスを判断する判断ステップとを備えている。
【0009】
第2の発明は、上記測定ステップが、上記可動状態として上記肩の可動域を測定し、上記判断ステップは、上記可動域が大きいほど体幹バランスが良いと判断する.。
【0010】
第3の発明は、上記対象者の一方の肩を固定する固定ステップを備え、上記動作ステップは、上記一方の肩を固定した状態で、上記固定していない他方の肩を動かす。
【0011】
第4の発明は、上記動作ステップが、上記対象者が上記他方の肩側の腕を当該肩の高さで伸ばし、上記腕の手先を見ながら、上記腕を自身の体の中心軸周りに回転させ、上記測定ステップは、上記対象者の上記手先の移動を基に、上記肩の可動状態を測定する。
【0012】
第5の発明は、対象者が、異なる色の眼科用レンズを順次装着して、第1の発明の体幹バランスの測定方法を繰り返し実行する実行ステップと、上記実行ステップにおいて、最も体幹バランスが良かったレンズの色を特定するレンズ色特定ステップと、上記特定した色を上記対象者に適した眼科用レンズの色として決定するレンズ色決定ステップとを備えている。
なお、上記眼科用レンズには、眼鏡用レンズとコンタクトレンズとを含むものとする。
【0013】
第6の発明は、対象者が、異なる色を有する色見本を順次見ながら第1の発明の体幹バランスの測定方法を繰り返し実行する実行ステップと、上記実行ステップにおいて、最も体幹バランスが良かった色見本の色を特定する色見本特定ステップと、上記特定した色見本に予め対応付けられた眼科用レンズの色を上記対象者に適した眼科用レンズの色として決定するレンズ色決定ステップとを備えている。
【発明の効果】
【0014】
第1の発明によれば、従来のように、第三者の押し下げ力を必要としないので、対象者自身でいつでも簡単に、再現性良く体幹バランスを測定できる。また、繰り返しの測定も容易なので、短時間でより正確な結果が得られる。
【0015】
第2の発明によれば、肩の可動域の測定により、容易に肩の可動状態を測定できる。
【0016】
第3の発明によれば、一方の肩を固定することで、他方の肩の可動状態の測定が正確にできる。
【0017】
第4の発明によれば、一定の手順で肩の可動状態を測定できるため、測定の再現性及び正確性を上げることができる。
【0018】
第5,6の発明によれば、体幹バランスが良くなる適切な眼科用レンズの色を、簡単かつ正確に決定することができる。
【0019】
特に、第6の発明によれば、眼科用レンズを用いずに、対象者に適したレンズ色の範囲を絞り込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】
図1は、第1実施形態において、眼科用レンズの色を決定する方法を示したフローチャートである。
【
図2】
図2は、第1実施形態の体幹バランスの測定方法を示すフローチャートである。
【
図3】
図3は、第1実施形態の体幹バランスを測定する対象者を上方から見た図である。
【
図4】
図4は、第1実施形態の体幹バラスの測定方法と、従来の体幹バランスの測定方法とを対比した表である。
【
図5】
図5は、第2実施形態において、眼科用レンズの色を決定する方法を示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
[第1実施形態]
以下に、本発明の体幹バランスの測定方法を用いて、対象者に適したレンズの色を決定する第1実施形態を説明する。
図1は、第1実施形態における体幹バランスの測定手順を示したフローチャート、
図2は対象者に適したレンズ色を決定する手順を示したフローチャートである。
図3は、体幹バランスを測定する対象者を上方から見た図である。
図4は、第1実施形態の体幹バランスの測定方法と従来の測定方法とを対比した表である。
【0022】
この第1実施形態では、体幹バランスが良くなる眼科用レンズの色を決定する。
その手順は、
図1,2に示す通りである。
図1に示すように、
図3に示す対象者1は異なる色の眼鏡用レンズを順次装着して、体幹バランスを測定し、最も体幹バランスが良かったレンズ色を特定する。
【0023】
具体的には、ステップS1で色付きの眼科用レンズの眼鏡を掛けて、ステップS2(実行ステップ)で体幹バランスを測定する。この体幹バランスの測定の実行ステップであるステップS2の詳細については後で詳しく説明する。
対象者1は、異なる色のレンズを順次装着して体幹バランスの測定を実行するが、ステップS3で予め用意された全色のレンズの装着が終了するまではステップS1に戻り、全色の装着が終了したらステップS4(レンズ色特定ステップ)に進む。
【0024】
ステップS4では、測定した体幹バランスのなかで最も体幹バランスが良かった時に装着していたレンズの色を特定する。このステップS4で特定されたレンズ色が、対象者1にとって体幹バランスをよくするレンズの色であり、ステップS4はレンズ色決定ステップを兼ねている。
【0025】
次に、上記ステップS2(実行ステップ)における体幹バランスの測定方法の手順を、
図2のフローチャートにしたがって説明する。
まず、対象者1は、ステップS11で一方の肩2を壁面wに押し付けて固定する。
ステップS12で、他方の腕3を他方の肩4の高さまで上げる。このとき、腕3の手先3aが対象者1の顔の正面に来るようにする。
【0026】
ステップ13(動作ステップ)で、対象者1は一方の肩2を固定した状態を維持したまま、上げた腕3の手先3aを見ながら腕3を体の中心軸Aの周りに回転させる。
図3では、時計まわりの回転になる。
腕3を回転させると、
図3に二点鎖線で示したように他方の肩4も回転するので、ステップS14(測定ステップ)では肩4の可動域を特定する。
【0027】
上記肩4の可動域は、腕3の回転状態又は移動位置に基づいて特定する。回転状態とは、
図3に示す回転角θや、回転速度などである。ただし、回転角θは直接計測できなくても、動作ステップにおいて、対象者から見える景色によって可動域を特定することもできる。対象者が手先3aを見ながら腕を回転させたときの回転角によって手先3aの方角に見える景色は変わるからである。
【0028】
また、腕3の回転速度によって、肩4の可動域を特定することもできる。回転速度が大きい場合は回転させやすいということなので、可動域は大きく、回転速度が小さい場合は、可動域が小さいと判断する。この回転速度は、対象者1の感覚的なものでもかまわない。
そして、ステップS15(判断ステップ)では、上記のようにして特定した可動域の大小で体幹バランスの良し悪しを判断する。上記可動域が大きいほど体幹バランスが良いと判断する。
【0029】
[作用・効果等]
第1実施形態では、
図2の体幹バランスを測定するステップS2で、色の異なるレンズの眼鏡を掛け替えるごとに肩4の可動域を特定して体幹バランスの良し悪しを判断している。そのため、体幹バランスが良くなるレンズ色を簡単に特定することができる。
【0030】
なお、上記肩の可動域を特定することで、体幹バランスを測定できることを確認する実験を行なった。
この確認実験では、対象者である被験者が異なる色のレンズを装着して、順次、体幹バランスの測定を実施した。体幹バランスの測定には、従来の測定方法、すなわち片足立ちで肩を押し下げる方法と、上記した実施形態の測定方法のそれぞれを行なった。
【0031】
被験者はA,B,C,D,Eの4名であり、使用したレンズ色は、青色、赤色、黄色、緑色、灰色、茶色、薄灰色(透明に近い灰色)の7色である。
実験では、上記7色のレンズをそれぞれ、同系色のフレームにはめ込んだ眼鏡を順次使用し、従来の測定方法と本発明の測定方法それぞれで体幹バランスを測定した。
【0032】
従来の測定法は、片足立ちの被験者の肩を押し下げたときの、ふらつきの度合いによって体幹バランスの良し悪しを測定するもので、レンズ色ごとのバランスの良い順位1~7を特定した。
実施形態の測定法は、上記した通り、被験者の肩の可動域を特定し、可動域が大きいほど体幹バランスが良いと判断するものである。
【0033】
これらの結果を
図4に示す。
なお、肩の可動域を測定する方法では、被験者が立った状態(立位)での測定と、椅子に腰かけた座位での測定とで、結果に差はなかった。ここでは立位での測定結果を示している。
【0034】
測定結果は、
図4に示す通り、被験者A,C,Dでは、従来の測定法と本実施形態の測定法とで、体幹バランスの順位はすべて一致している。
被験者Bは、従来の測定方法と本実施形態の測定方法とで、緑色と灰色の順位4,5が反対になっているが、その他は一致している。
また、被験者Eでは、従来の測定方法と本実施形態の測定方法とで青色と黄色の順位4,5が反対になっているが、その他は一致している。
【0035】
つまり、両測定方法による体幹バランスの測定結果はほぼ一致し、
図4中の欄に色を付けたように、最も体幹バランスが良くなる1位の色と、最も悪くなる7位の色については、いずれの被験者でも、測定方法による差はないことが分かった。
したがって、この実施形態のように、肩の可動域に基づいて体幹バランスを測定でき、特にバランスが良くなる色を正確に決定できることが分かった。
【0036】
このように、第1実施形態の体幹バランスの測定方法では、
図3に示すように、対象者1の他方の肩4の可動域に基づいて体幹バランスを判断することができる。したがって、従来の測定方法のように、第三者による肩の押し下げを必要としない。従来方法では、肩の押し下げ力を一定にすることは難しく、測定結果の再現性が悪くなることがあったが、この実施形態の方法では、押し下げステップを必要としないため、より正確な測定結果が得られる。
【0037】
また、腕を回転させる動作ステップはもちろん、可動域を特定する測定ステップも対象者自身で実行できるので、より手軽に体幹バランスを測定できる。
そして、この体幹バランスの測定方法を用いて、対象者に適したレンズ色を決定することもできる。
なお、この実施形態では、一方の肩を壁面wに押し付けて固定するようにしているが、肩の固定の方法はこれに限らない。また、肩の可動域や回り易さが特定できればよいので、肩を固定することも必須ではない。
さらに、上記中心軸Aの周りで、両腕を同時に回すようにしても良い。
また、肩の可動状態の測定として、肩の可動域以外に、肩の回転速度、肩を回転させた際の肩に感じる違和感、痛み等により、肩の可動状態を測定するようにしても良い。この場合、例えば、肩の回転速度が速いほど、肩の違和感が少ないほど、又は肩の痛みが少ないほど、体幹バランスが良いと判断する。
さらに、腕または肩の動かし方は、身体の中心軸Aの周りで回すものに限らない。
【0038】
[第2実施形態]
図5は、体幹バランスがよい眼科用レンズの色を決定する第2実施形態の手順を示したフローチャートである。
この第2実施形態では、異なる色のレンズを装着する代わりに、手に持った色見本を見ながら体幹バランスを測定する。色見本は例えば色紙である。
まず、ステップS21で、対象者は色見本を手に持つ。使用する色見本の色は、色相差が明確な数色である。例えば、上記第1実施形態で使用したレンズ色に対応した色である。
【0039】
対象者は、色見本を手に持ったら、体幹バランスを測定する実行ステップであるステップS22で体幹バランスを測定する。
このステップS22では、上記第1実施形態で色付きの眼鏡をかける代わりに、色見本を見ながら
図2に示すステップS11~S14を実行する。具体的には、色見本を持った方の腕3を肩の高さに上げて伸ばし、色見本を見ながら腕3を回し、肩の可動域を特定する(ステップS14)。
【0040】
図5のステップS22として、
図2のステップS11~S14を実行し、ステップS23で、用意した色見本をすべて使用するまでは、ステップS21に戻ることを繰り返す。全色使用したら、ステップS23からステップS24(色見本特定ステップ)に進んで、ステップS24で、最も体幹バランスが良かった色見本を特定する。
ステップS25(レンズ色決定ステップ)では、ステップS24で特定された色見本に対応するレンズ色を特定し、対象者に適したレンズの色を決定する。
【0041】
上記色見本に対応するレンズ色とは、予め対応付けられた色である。ただし、色見本とレンズ色とは全く同じではないので、色見本とレンズ色とが1対1に対応しない場合もある。例えば、色見本に対して色見本と同一又は同系の複数のレンズ色を対応付けておき、その中から実際に装着して体幹バランスの測定を行い、最適なレンズ色を決定するようにしてもよい。
また、色見本に対応付けるレンズ色は、経験値、計算値、理論値等によって、又は統計的に設定されるものであり、色見本と同一又は同系ではない色も含まれる。
【0042】
[作用・効果等]
この第2実施形態においても、体幹バランスの測定に、不安定な押し下げ力を必要としないため、正確な測定が簡単にできる。したがって、対象者に適したレンズ色の決定も容易になる。
また、実際に様々な色のレンズを使用する前に、色紙などの色見本を用いて体幹バランスが安定する色を絞り込むことができる。色見本を用いれば、眼鏡をかけ替えるよりも手軽に測定ができる。
【0043】
なお、上記眼科用レンズには、眼鏡用レンズ及びコンタクトレンズが含まれ、レンズ色の効果は眼鏡用、コンタクトレンズとも同様である。ただし、コンタクトレンズの色を決定する場合には、色違いのコンタクトレンズを入れ替えて測定するのではなく、色見本や眼鏡によってレンズ色の候補を決定することもできる。
【0044】
さらに、上記色見本は、色紙に限定されない。色のついた液体が入った透明容器などの色のついた物であれば良い。
また、上記色見本は、腕を回す動作ステップの際に、対象者から見えればよく、手に持つ色紙などに限定されない。測定室の壁面やカーテン、衝立などの色を利用しても良い。
【産業上の利用可能性】
【0045】
対象者自身で、体幹バランスを測定することができる。
【符号の説明】
【0046】
1 対象者
2 一方の肩
3 (他方の)腕
3a 手先
4 他方の肩
A (身体の)中心軸