(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024160797
(43)【公開日】2024-11-15
(54)【発明の名称】印刷システム、及び印刷システムの制御方法
(51)【国際特許分類】
B41J 29/38 20060101AFI20241108BHJP
G06F 3/12 20060101ALI20241108BHJP
B41J 29/42 20060101ALI20241108BHJP
【FI】
B41J29/38 204
G06F3/12 308
G06F3/12 326
B41J29/42 F
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023076168
(22)【出願日】2023-05-02
(71)【出願人】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100090273
【弁理士】
【氏名又は名称】國分 孝悦
(72)【発明者】
【氏名】白井 健一
【テーマコード(参考)】
2C061
【Fターム(参考)】
2C061AP01
2C061AP07
2C061AQ05
2C061AQ06
2C061CQ04
2C061CQ23
2C061CQ34
2C061CQ41
2C061HJ07
2C061HJ08
2C061HK11
2C061HN04
2C061HN05
2C061HN26
2C061HQ17
2C061HV32
(57)【要約】
【課題】印刷システム経由で印刷データの印刷を行うケースにおいて、印刷装置に装着される消耗品が専用消耗品ではない場合に、当該印刷装置での印刷を制限しつつ、当該印刷装置を使用するユーザーに対して印刷が制限されている旨の情報を提供する。
【解決手段】印刷システムに登録済みの印刷装置の印刷要求を受け付けた場合に、印刷要求のあった印刷装置に装着される消耗品が第1消耗品、および、それ以外の第2消耗品のいずれであるかを示す情報を含む消耗品情報を取得する。消耗品情報が第1消耗品を示す印刷装置については、当該印刷装置からの要求に応じた印刷を許容し、消耗品情報が第2消耗品を示す印刷装置については、当該印刷装置での印刷を制限する。印刷が制限された場合に、第2消耗品が装着された印刷装置での印刷が制限されていることを示すメッセージが当該印刷装置で出力されるよう制御する。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
特定の印刷契約に基づく印刷サービスを提供するための印刷システムであって、
前記印刷システムに登録済みの印刷装置の印刷要求を受け付けた場合に、前記印刷要求のあった前記印刷装置に装着される消耗品が前記印刷契約に準拠した第1消耗品、および、それ以外の第2消耗品のいずれであるかを示す情報を含む消耗品情報を取得する取得手段と、
前記消耗品情報が前記第1消耗品が装着されていることを示す印刷装置については、当該印刷装置からの要求に応じた前記印刷サービスで管理する印刷データの当該印刷装置での印刷を許容する制御を実行する第1制御手段と、
前記消耗品情報が前記第2消耗品が装着されていることを示す印刷装置については、前記印刷サービスで管理する印刷データの当該印刷装置での印刷を制限するための制御を実行する第2制御手段と、
前記第2制御手段により印刷が制限された場合に、前記第2消耗品が装着された前記印刷装置での印刷が制限されていることを示すメッセージが当該印刷装置で出力されるよう制御する第3制御手段と、
を有することを特徴とする印刷システム。
【請求項2】
前記印刷システムに登録済みの印刷装置を管理する管理手段を更に有し、
前記管理手段は、前記印刷装置から受信した消耗品に関する情報に基づいて、前記印刷装置に装着される消耗品の前記消耗品情報を管理し、
前記取得手段は、前記印刷要求のあった前記印刷装置の前記消耗品情報を、前記管理手段から取得することを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
【請求項3】
前記印刷装置から受信した消耗品に関する情報に基づいて、当該印刷装置に装着される消耗品が前記第1消耗品、および、前記第2消耗品のいずれであるかを判定する判定手段を更に有し、
前記管理手段は、前記判定手段による判定結果を、前記消耗品情報に含めて管理することを特徴とする請求項2に記載の印刷システム。
【請求項4】
前記第1制御手段は、前記印刷要求のあった前記印刷装置での印刷を許容した後で、当該印刷装置からの印刷処理結果を受信した場合に、前記印刷処理結果を前記取得手段により取得した前記消耗品情報に関連付けて記録することを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
【請求項5】
前記印刷システムは、前記印刷システムに登録済みの印刷装置を更に含み、
前記印刷装置は、
前記第2消耗品の装着を検知した場合に、印刷が制限されることを表すメッセージを出力する出力手段
を有することを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
【請求項6】
前記第3制御手段は、前記メッセージが出力された後で、印刷の制限を許諾する旨の通知を前記印刷装置から受け付けた場合に、当該印刷装置で印刷する対象の印刷画像データが当該印刷装置から外部へ送信されるよう制御することを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
【請求項7】
前記第3制御手段は、前記印刷装置から送信された前記印刷画像データを表示して、前記第2消耗品が装着された前記印刷装置での印刷を許可するかの指示を受け付けることを特徴とする請求項6に記載の印刷システム。
【請求項8】
前記第2制御手段は、前記消耗品情報が前記第2消耗品が装着されていることを示す印刷装置であっても、当該印刷装置からの要求に応じた前記印刷データの種別が印刷可能な種別を表す場合には、当該印刷データの当該印刷装置での印刷を許容する制御を実行することを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
【請求項9】
前記管理手段で管理されている前記消耗品情報に基づいて、前記消耗品情報が前記第2消耗品が装着されていることを示す印刷装置に関する情報を通知するよう制御する第4制御手段
を更に有することを特徴とする請求項2に記載の印刷システム。
【請求項10】
前記第4制御手段は、前記消耗品情報が前記第1消耗品が装着されていることを示す印刷装置に関する情報を、前記特定の印刷契約に附随するサービスを提供するシステムに通知し、前記消耗品情報が前記第2消耗品が装着されていることを示す印刷装置に関する情報については、前記附随するサービスを提供するシステムに通知しないよう制御することを特徴とする請求項9に記載の印刷システム。
【請求項11】
特定の印刷契約に基づく印刷サービスを提供するための印刷システムの制御方法であって、
前記印刷システムに登録済みの印刷装置の印刷要求を受け付けた場合に、前記印刷要求のあった前記印刷装置に装着される消耗品が前記印刷契約に準拠した第1消耗品、および、それ以外の第2消耗品のいずれであるかを示す情報を含む消耗品情報を取得する取得ステップと、
前記消耗品情報が前記第1消耗品が装着されていることを示す印刷装置については、当該印刷装置からの要求に応じた前記印刷サービスで管理する印刷データの当該印刷装置での印刷を許容する制御を実行する第1制御ステップと、
前記消耗品情報が前記第2消耗品が装着されていることを示す印刷装置については、前記印刷サービスで管理する印刷データの当該印刷装置での印刷を制限するための制御を実行する第2制御ステップと、
前記第2制御ステップにより印刷が制限された場合に、前記第2消耗品が装着された前記印刷装置での印刷が制限されていることを示すメッセージが当該印刷装置で出力されるよう制御する第3制御ステップと、
を含むことを特徴とする印刷システムの制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷システム、及び印刷システムの制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、自宅で業務を行うリモートワークが急速に普及している。それに伴い、自宅のプリンタで印刷業務を行うケースも増加している。自宅で印刷業務を行う場合でも、会社が自宅のプリンタの使用状況を監視して、消耗品のコスト負担や、不足している消耗品の利用者への配送を行うようなサービスが提供されている。一方、自宅で使用するプリンタはプリンタメーカーとの契約に基づき、一般的に普及しているプリンタと同一の型のものが会社から支給されることが多い。そのため、プリンタの消耗品は量販店などで容易に入手可能である。一方で、契約外の消耗品や非純正品の消耗品が印刷業務で使用された場合、会社は正規の料金を負担しているにも関わらず、本来保証されているはずの印刷品質を獲得できない。また、非正規の消耗品が使用されたことによるプリンタの故障原因、残量の誤検知による重配送など、会社に不利益となる事象が発生する。特許文献1では、正規以外の消耗品が装着された場合に、プリンタの画面上に正規品と画像品質、性能が劣ることを表示し、ユーザーに通知する方法が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、クラウド経由で印刷データの印刷を行うケースにおいては、印刷装置に装着されている消耗品が契約に基づく専用消耗品ではない場合に印刷制限を行ったとしても、印刷装置を使用するユーザーに対しては通知を行うことができない。
【0005】
本発明は、印刷システム経由で印刷データの印刷を行うケースにおいて、印刷装置に装着される消耗品が専用消耗品ではない場合に、当該印刷装置での印刷を制限しつつ、当該印刷装置を使用するユーザーに対して印刷が制限されている旨の情報を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の印刷システムは、特定の印刷契約に基づく印刷サービスを提供するための印刷システムであって、前記印刷システムに登録済みの印刷装置の印刷要求を受け付けた場合に、前記印刷要求のあった前記印刷装置に装着される消耗品が前記印刷契約に準拠した第1消耗品、および、それ以外の第2消耗品のいずれであるかを示す情報を含む消耗品情報を取得する取得手段と、前記消耗品情報が前記第1消耗品が装着されていることを示す印刷装置については、当該印刷装置からの要求に応じた前記印刷サービスで管理する印刷データの当該印刷装置での印刷を許容する制御を実行する第1制御手段と、前記消耗品情報が前記第2消耗品が装着されていることを示す印刷装置については、前記印刷サービスで管理する印刷データの当該印刷装置での印刷を制限するための制御を実行する第2制御手段と、前記第2制御手段により印刷が制限された場合に、前記第2消耗品が装着された前記印刷装置での印刷が制限されていることを示すメッセージが当該印刷装置で出力されるよう制御する第3制御手段と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、印刷システム経由で印刷データの印刷を行うケースにおいて、印刷装置に装着される消耗品が専用消耗品ではない場合に、当該印刷装置での印刷を制限しつつ、当該印刷装置を使用するユーザーに対して印刷が制限されている旨の情報を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図2】各装置のハードウェア構成例を示す図である。
【
図4】印刷システムで実行される処理を示すシーケンス図である。
【
図5】デバイス管理サービスで実行される処理を示すフロー図である。
【
図6】印刷サービスで実行される処理を示すフロー図である。
【
図7】デバイスで実行される処理を示すフロー図である。
【
図8】実施形態2に係る表示画面の例を示す図である。
【
図9】実施形態3に係る表示画面の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
【0010】
[実施形態1]
<印刷システムの全体構成>
図1は、本実施形態に係る印刷システムの全体構成例を示す図である。本実施形態において、印刷システムは、
図1において、印刷サービス104、デバイス管理サービス105、連携サービス106、クライアント端末103,109、及びデバイス102を含む。印刷サービス104、デバイス管理サービス105、連携サービス106、及びクライアント端末109は、インターネット100に接続されている。この印刷システムによれば、例えばクラウドが管理する印刷データを在宅環境に設置されるデバイスで印刷するための在宅プリントサービスが提供される。このようなサービスは、特定の印刷契約に基づき提供される。特定の印刷契約には、例えば印刷のサブスクリプション契約がある。デバイス102が当該印刷システムに登録されると、印刷サービス104で管理する画像データをクライアント端末103やデバイス102からの要求に応じてデバイス102で印刷することが可能となる。
【0011】
クライアント端末103及びデバイス102は、ローカルネットワーク101を介してインターネット100に接続されている。デバイス102は、印刷装置の例であり、一般的に普及している型を想定している。
クライアント端末109は、デバイス管理サービス105の管理者としての権限のあるユーザーの使用するPC(パーソナルコンピュータ)などの端末装置であり、デバイス管理サービス105からの通知の送信先になり得る。
【0012】
インターネット100は、例えば、インターネットなどのLAN、WAN、電話回線、専用デジタル回線、ATMやフレームリレー回線、ケーブルテレビ回線、データ放送用無線回等により実現される、いわゆる通信ネットワークである。インターネット100は、データの送受信が可能であればよい。
【0013】
デバイス102は、デバイス管理サービス105に接続し、自機の構成情報や自機に装着されている消耗品に関する消耗品情報を通知する。また、デバイス102は、クライアント端末103からの印刷指示によって、印刷サービス104にアクセスし、印刷データを取得して印刷処理を実行する。また、デバイス102は、操作パネル220(
図2)を備えており、自機の状態に関する情報や自機に関するメッセージを表示する機能を備える。
【0014】
クライアント端末103は、ユーザーが操作するPC(パーソナルコンピュータ)などの端末装置である。クライアント端末103は、ウェブブラウザを介して、デバイス管理サービス105へのデバイス102の登録要求や、印刷サービス104への印刷要求や、登録されたデバイス102の情報閲覧を行う。なお、説明は省略するが、クライアント端末103から印刷サービス104、及びデバイス管理サービス105にアクセスするために不図示の認証サービスを利用する。
【0015】
印刷サービス104、デバイス管理サービス105、及び連携サービス106は、サーバーコンピュータ上に構成されている。また、印刷サービス104、デバイス管理サービス105、連携サービス106、クライアント端末103,109、及びデバイス102は、ネットワーク100,101を介して相互に通信可能であり、情報の送受信を行う機能を備える。
【0016】
印刷サービス104は、文書データを管理するとともに、デバイス管理サービス105に登録されているデバイス102での文書データの印刷を管理する。印刷サービス104は、デバイス管理サービス105からデバイス102のデバイス情報を取得して、デバイス102が処理可能な印刷データを生成する機能を備える。
【0017】
デバイス管理サービス105は、クライアント端末103からデバイス102の登録要求を受け付ける機能や、デバイス102に関する情報を管理する機能を備える。また、デバイス管理サービス105は、デバイス102から受信したデータをクライアント端末103,109に表示する機能を備える。
【0018】
連携サービス106は、デバイス管理サービス105からデバイス102に関する情報を取得し、デバイス102やクライアント端末103のユーザーに対し、印刷契約に附随するサービスを提供する。本実施形態において、連携サービス106が提供するサービスは、特定のサービスに限定しない。例えばデバイス102の消耗品の使用状況を監視し、消耗品が無くなる前に事前に消耗品を利用者に送付する消耗品自動配送サービスや、デバイス102の障害情報を分析し、今後発生する障害個所を推定するサービスがある。また、連携サービス106のハードウェア構成、及びソフトウェア構成は、デバイス管理サービス105と通信可能であれば特に限定しない。
【0019】
本実施形態に係る印刷サービス104、デバイス管理サービス105、及び連携サービス106は、1以上の物理的なサーバー、または、1以上の物理装置により実現される1以上の仮想的なサーバーによって実現される。1以上の仮想的なサーバーによって実現する際には、クラウドコンピューティング技術を応用することによって実現される。また、
図3で説明する各機能を、1以上の物理的なサーバーまたは1以上の仮想サーバーに分散して実現するようにしてもよい。
【0020】
<システムのハードウェア構成>
<情報処理装置200のハードウェア構成>
図2(a)は、印刷サービス104、デバイス管理サービス105、及び連携サービス106のハードウェアの構成例を示す図である。これら各サービスは、特に断らない限り、本実施形態に係る機能が実現可能であるならば、単体の機器で構成されてもよく、複数の機器からなるシステムで構成されても構わない。また、特に断らない限り、本実施形態に係る機能が実現可能であるならば、LAN、WAN等のネットワークを介して接続が為され、処理が実行されるシステムであっても構わない。以下では、印刷サービス104、デバイス管理サービス105、及び連携サービス106を構成するハードウェアを、システムバス208により各構成要素が接続されている情報処理装置200として説明する。また、クライアント端末103、109についても、情報処理装置200と同様のハードウェア構成により実現可能である。
【0021】
図2(a)に示す情報処理装置200は、CPU201、ROM202、RAM203、通信I/F204、操作部205、表示装置206、及び記憶装置207を備える。CPU(Central Professing Unit)201は、情報処理装置200の全体の制御を司る。ROM(Read Only Memory)202は、各種のデータや、各種のプログラムを記憶する。RAM(Random Access Memory)203は、一時記憶手段であり、CPU201の主記憶メモリやワークエリア等として機能する。CPU201が、ROM202または記憶装置207に記憶されているプログラムをRAM203に読み出して実行することで、
図3(b)~(d)に示す各機能部の動作や、後述するシーケンス図やフロー図の処理が実現する。
【0022】
記憶装置207は、外部記憶手段の一つで、大容量メモリとして機能する記憶装置であり、各種のプログラム、OS等を記憶している。通信I/F204は、ネットワークインターフェースカード(NIC)であり、ネットワーク100,101などの回線に接続するためのインターフェースである。操作部205は、キーボード、マウス等の入力デバイスであり、操作者の操作指示を受け付ける。表示装置206は、表示デバイスであり、ウィンドウ、アイコン、メッセージ、メニューその他のUI(ユーザーインタフェース)情報を表示する。
【0023】
<デバイス102のハードウェア構成>
図2(b)は、デバイス102のハードウェアの構成例を示す図である。デバイス102は、画像形成装置であり、例えばデジタル複合機、レーザービームプリンタ、インクジェットプリンタなどの装置を用いることが可能である。
デバイス102は、CPU211、ROM212、RAM213、通信I/F214、ADF215、イメージリーダー216、DKC217、プリントエンジン219、操作パネル220、記憶装置221、及び機器I/F222を備える。これら各構成要素が、がシステムバス210を介して接続されている。
【0024】
CPU211は、デバイス102の全体の制御を司る。この制御は、ROM212に記憶されたプログラム、DKC(ディスクコントローラ)217を介して接続された外部メモリ223に記憶されたプログラム、又はソースデータ(資源情報)等に基づく。RAM213は、CPU211の主メモリ、ワークエリア等として機能し、図示しない増設ポートに接続されるオプションRAMにより、メモリ容量を拡張することができるように構成されている。記憶装置221は、外部記憶手段の一つであり、大容量メモリとして機能し、各種のプログラム、自機の構成情報などの各種のデータを記憶する。CPU201が、ROM212または記憶装置221に記憶されているプログラムをRAM213に読み出して実行することで、
図3(a)に示す各機能部の動作や、後述するシーケンス図やフロー図の処理が実現する。
【0025】
通信I/F214は、無線又は有線ケーブルによって、ローカルネットワーク101などの回線に接続するためのインターフェースである。ADF(自動原稿搬送装置)215は、原稿トレイの積載面にセットされた原稿束を1頁目の原稿から、ページ順に順番に分離して、イメージリーダー216によって原稿走査されるように原稿台ガラス上へ搬送する。イメージリーダー216は、原稿台ガラス上に搬送された原稿の画像を読み取り、CCDによって画像データに変換する。
【0026】
プリントエンジン219は、用紙に画像を印刷する印刷部であり、電子写真方式(レーザービーム方式)、インクジェット方式、昇華方(熱転写)方式等の既知の印刷方式が用いられる。ラスタコントローラ218は、PDL言語・PDF言語である印刷データを印刷画像データに変換するコントローラである。ラスタコントローラ218は、印刷データをプリントエンジン219で印刷可能な印刷画像データに変換し、印刷画像データをプリントエンジン219に提供する。プリントエンジン219で用いられるインクやトナーのカートリッジは、デバイス102に装着される消耗品の例である。
【0027】
操作パネル220は、例えばタッチパネルディスプレイであり、CPU211の制御により、UI画面を表示して、UI画面を介してユーザーの操作指示を受け付ける。また、操作パネル220は、CPU211の制御により、デバイス102の動作モード等の設定画面、複写指定等の指示を行う操作画面、及び自機の動作状況の表示画面などを表示してもよい。機器I/F222は、USB等によって外部機器に接続するためのインターフェースである。
【0028】
<印刷システムの機能構成>
図3は、
図1に示す印刷システムを構成する各装置の機能構成の例を示す図である。デバイス102の各ソフトウェアモジュールが、
図2(b)のROM212等に記憶されており、CPU211によってRAM213にロードされ実行されることにより、
図3(a)に示す各機能部の動作が実現する。また、クライアント端末103、印刷サービス104、及びデバイス管理サービス105の各ソフトウェアモジュールが、各情報処置装置200の
図2(a)のROM202等に記憶されており、CPU201によってRAM203にロードされ実行される。これにより、
図3(b)から(d)に示す各機能部の動作が実現する。
【0029】
<デバイス102の機能構成>
デバイス102は、リクエスト送受信部321、制御部322、及び表示制御部323の機能を備える。
リクエスト送受信部321は、クライアント端末103から、デバイス管理サービス105への接続要求と印刷指示を受け付ける。また、印刷データを印刷サービス104から受信する。また、リクエスト送受信部321は、制御部322からの要求によって、デバイス内部に保存されている情報を外部へ送信する。
制御部322は、リクエスト送受信部321が受け付けた要求や指示を処理する。制御部322は、印刷データのURLを受信した場合は、リクエスト送受信部321に印刷データの受信指示を行う。また、印刷データを受信した場合は、ラスタコントローラ218とプリントエンジン219を用いて印刷処理を実行する。制御部322は、印刷処理の実行後、リクエスト送受信部321に対して、印刷処理結果や消耗品情報を外部へ送信するよう要求する。
表示制御部323は、紙詰まりなどの各種のエラーメッセージや、印刷状況などを操作パネル220上に表示する。
【0030】
<クライアント端末103の機能構成>
クライアント端末103は、印刷クライアント部331、及び表示制御部332の機能を備える。
印刷クライアント部331は、デバイス管理サービス105に対してデバイス102のデバイス情報の登録要求を行う。デバイス情報の登録後、印刷クライアント部331は、デバイス102に対してデバイス管理サービス105への接続要求を行う。本実施形態では、印刷クライアント部331がデバイス102から所定の情報を取得し、デバイス管理サービス105に対してデバイス登録要求を送信することを想定している。なお、利用者がデバイス管理サービス105にログインし、デバイス管理サービス105の提供する登録画面(不図示)に所定の情報を入力することで、デバイス情報の登録を行ってもよい。この場合、印刷クライアント部331は、デバイス102に対してデバイス管理サービス105への接続要求のみを行う。
【0031】
また、印刷クライアント部331は、後述するユーザーIDを用いて印刷サービス104が管理している文書データの情報を取得して、印刷要求を行う。また、印刷クライアント部331は、クライアント端末内部に保存されている文書データの印刷を、デバイス102に対して行う。本実施形態では、印刷サービス104内の文書データを印刷する場合は、印刷クライアント部331が印刷サービス104に対して印刷要求を行い、印刷サービス104から発行される印刷データのURLをデバイス102に送信することを想定している。
【0032】
なお、印刷の方法としては、印刷サービス104が直接デバイス102に印刷データを送信する方法でもよく、クライアント端末103が印刷サービス104から印刷データを受信し、デバイス102に印刷データを送信する方法でよい。クライアント端末内部に保存されている文書データを印刷する場合は、印刷クライアント部331は、一般的なプリンタドライバを使用して文書データをPDL(Page Description Language)に変換してデバイス102へ送信する。
【0033】
表示制御部332は、印刷サービス104やデバイス管理サービス105で保持している情報を、クライアント端末103の表示装置206に表示するよう制御する。表示装置206に表示される内容は、クライアント端末103にログイン中のユーザーの権限に応じて制御される。例えばクライアント端末103にログイン中のユーザーが管理者権限を持ったユーザーであれば、印刷システムで管理対象の全デバイスのデバイス情報が表示され、一般権限のユーザーであればそのユーザーが利用可能なデバイスのデバイス情報のみ表示される。本実施形態では、不図示の認証サービスを介して、印刷サービス104やデバイス管理サービス105にログインする際のアカウントに権限が付与されているものとする。
【0034】
<印刷サービス104の機能構成>
印刷サービス104は、リクエスト受信部341、印刷管理部342、及び外部通信部343の機能を備える。
リクエスト受信部341は、クライアント端末103からの文書取得要求、文書データ印刷要求、及びデバイス102からの印刷データ取得要求を受け付ける。
印刷管理部342は、文書データ印刷要求を受信すると、外部通信部343を介してデバイス管理サービス105から印刷要求元のデバイス102のデバイス情報を取得する。印刷管理部342は、取得したデバイス情報に基づき、文書データをデバイス102で処理可能な印刷データに変換する。本実施形態では、文書データは印刷サービス104内の記憶装置207に保持されているものとして説明するが、ネットワーク上のストレージ、または外部のストレージサービス上に保持されいてもよい。
【0035】
下記の表1は、印刷管理部342で管理される文書管理テーブルの例を示す。文書管理テーブルは、印刷サービス104内の記憶装置207に保持されているものとする。
【表1】
【0036】
文書管理テーブルで管理される文書情報は、文書ID、文書名、ユーザーID、及び文書種別を含む。文書IDは、印刷サービス104が管理する文書データを一意に特定するための識別子であり、文書データが登録された際に発行される。また、印刷サービス104は、クライアント端末103からの文書取得要求や印刷要求を受け付ける際も、文書IDに基づき対象の文書データを特定する。文書名は、文書データの名称であり、利用者がどの文書かを判断するための補助的な情報である。
【0037】
ユーザーIDは、印刷システムを利用する利用者を一意に特定するための識別子であり、不図示の認証サービスで発行され、利用者が印刷システム内の各サービスにアクセスする際のログイン情報に含まれる。印刷サービス104は、文書データの所有者として、文書データにユーザーIDを関連付ける。文書種別は、文書データの種別を示す。文書種別には、機密情報ではない一般的な文書や、利用者が利用者の顧客に提供するような業務文書、伝票などあらかじめフォーマットが厳密に設定された帳票文書などがある。
【0038】
印刷管理部342は、印刷要求元のデバイス102のデバイス情報と、印刷要求に応じた画像データの文書IDに紐づく文書種別に基づいて、印刷要求元のデバイス102での印刷を許容する制御、または制限する制御を行う。本実施形態において、印刷管理部342は、印刷を許容する場合、印刷要求に応じた画像データから、印刷要求元のデバイス102で処理可能な印刷データを生成し、生成したURLを印刷要求元のクライアント端末103に対して送信する。また、印刷を制限する場合、印刷エラーを印刷要求元のクライアント端末103に対して送信する。また、本実施形態では、デバイス情報の非正規品判定が非正規を表す場合であって、文書種別が業務、帳票などの場合には、印刷を制限する制御を行い、文書種別が一般などの場合には、非正規品判定が非正規を表す場合であっても、印刷を許容する制御を行う。また、印刷サービス104は、文書取得要求を受け付けると、取得要求に応じたユーザーIDに関連付けられる対象文書を特定し、当該対象文書に対応する文書データを応答する。
外部通信部343は、印刷を許容する場合、印刷要求元のデバイス102からの上記URLへのアクセスに応じて、印刷管理部342で生成された印刷データを、印刷要求元のデバイス102に対して送信する。また、外部通信部343は、印刷を制限する場合、非正規の消耗品が装着されているため印刷が制限されていることを示すメッセージ情報を、印刷要求元のデバイス102に対して送信する。
【0039】
<デバイス管理サービス105の機能構成>
デバイス管理サービス105は、リクエスト受信部351、デバイス管理部352、データ保存部353、及び外部通信部354の機能を備える。
リクエスト受信部351は、クライアント端末103からのデバイス登録要求、及びデバイス情報一覧取得要求、並びにデバイス102からの接続要求、及び消耗品情報の通知を受け付ける。デバイス管理部352がデバイス登録要求を受け付けると、データ保存部353にデバイス情報を新たに登録する。
【0040】
下記の表2は、データ保存部353に保存されるデバイス管理テーブルの例を示す。デバイス管理テーブルは、デバイス管理サービス105内の記憶装置207に保持されているものとする。
【表2】
【0041】
デバイス管理テーブルで管理されるデバイス情報は、ユーザーID、デバイスID、製品名、消耗品ID、及び正規品判定を含む。ユーザーIDは、前述の印刷サービス104と同様に、利用者を一意に特定するための識別子であり、不図示の認証サービスで発行され、利用者が印刷システムの各サービスにアクセスする際のログイン情報に含まれる。デバイスIDは、クライアント端末103からのデバイス登録要求によって登録されたデバイスを一意に特定するための識別子である。製品名は、デバイス102の製品を識別するための名称である。
【0042】
消耗品IDは、デバイス102でに装着される消耗品を特定するための識別子であり、デバイス102からの消耗品情報の通知に含まれている。データ保存部353は、消耗品に関する消耗品情報を別途保持している。デバイス管理部352は、デバイスIDと消耗品IDを用いて更新の対象とする消耗品情報を特定する。
【0043】
消耗品情報は、デバイスIDのデバイス102で用いられている消耗品IDの消耗品の使用量(または残量)に関する情報である。下記の表3は、データ保存部353が保存する消耗品管理テーブルの例を示す。消耗品管理テーブルは、デバイス管理サービス105内の記憶装置207に保持されているものとする。
【表3】
【0044】
消耗品管理テーブルで管理される消耗品情報は、デバイスID、消耗品ID、及び使用率を含む。デバイスID、及び消耗品IDは、表2と同様である。使用率は、消耗品がどの程度消費されているかを示す情報であり、0から100%の範囲の値を取り得る。
【0045】
デバイス情報に含まれる正規品判定の情報は、そのデバイス102に装着される消耗品が正規のものか、非正規のものかの情報を表す。デバイス管理サービス105のデータ保存部353は、製品名と消耗品IDの組み合わせ情報(以下、製品マスター情報と呼ぶ)を別途保持している。デバイス管理部352は、製品マスター情報とデバイス情報とを照合することで、デバイス102に装着される消耗品が、正規の消耗品、および、非正規の消耗品のいずれであるかの判定を行い、その判定結果を正規品判定の情報として管理する。ここで正規の消耗品は、印刷契約に準拠した専用の消耗品を意味する。また非正規の消耗品は、専用の消耗品以外の消耗品を意味する。したがって、プリンタメーカーの純正の消耗品も、専用の消耗品以外の消耗品になり得る。
【0046】
また、リクエスト受信部351は、印刷サービス104からデバイス情報の取得要求を受信すると、デバイス情報の取得要求に応じたデバイスIDのデバイス情報をデータ保存部353から検索して返却する。
外部通信部354は、デバイス管理部352からの要求により、印刷サービス104や連携サービス106に対して、デバイス情報や消耗品情報を送信する。送信する方法としては、印刷サービス104や連携サービス106が公開しているAPI(Application Programing Interface)を呼び出す方法でもよい。また、出版購読型モデルのようにデバイス管理サービス105がデバイス情報のトピックを出版し、印刷サービス104や連携サービス106がそのトピックを購読することによってメッセージを送信する方法でもよい。
【0047】
続いて、本実施形態に係る印刷システムで実行される処理について説明する。
図4は、印刷システムで実行される処理の流れをシーケンス図である。なお、図の煩雑化を避けるため、要求に対する応答や各サービスの内部処理は一部省略して記載している。また、以下の説明では、各工程(ステップ)について先頭にSを付けて表記することで、工程(ステップ)の表記を省略する。
【0048】
<デバイス登録処理>
まず、デバイス102をデバイス管理サービス105に登録するデバイス登録処理に関して
図4のS401~S403を参照して説明する。なお、デバイス102とデバイス登録を行うクライアント端末103は、同一ネットワーク内で接続されており通信可能な状態ある。
S401において、クライアント端末103の印刷クライアント部331は、デバイス管理サービス105に対してデバイス登録要求を行う。デバイス登録要求には、ログイン中のユーザーのユーザーIDと、デバイス102のデバイスID、製品名、消耗品IDとが含まれる。本実施形態では、印刷クライアント部331が、デバイス102と通信し、デバイス102からデバイスID、製品名、消耗品IDを取得し、デバイス管理サービス105へ送信する。デバイス管理サービス105のデバイス管理部352が、リクエスト受信部351を介してクライアント端末103からのデバイス登録要求を受け付けると、データ保存部353にデバイス情報を登録する。
【0049】
S402において、クライアント端末103の印刷クライアント部331は、デバイス登録完了後、デバイス102に対してユーザーIDと共に接続要求を行う。
S403において、デバイス102の制御部322が、リクエスト送受信部321を介してクライアント端末103からの接続要求を受け付けると、自身のデバイスIDと、ユーザーIDと共にデバイス管理サービス105に対して接続要求を行う。ここで、デバイス管理サービス105への接続先はデバイス102の記憶装置221にあらかじめ設定されていてもよいし、印刷クライアント部331から接続要求と共に渡してもよい。
【0050】
デバイス管理サービス105のデバイス管理部352は、デバイス102からの接続要求を受信すると、表2で示されるデバイス情報テーブルに基づき、デバイスIDとユーザーIDが合致するデバイス情報があるか判定する。合致するものがあれば、デバイス管理部352は、デバイス102の接続を許可する。デバイス102の制御部322は、デバイス管理サービス105から接続の許可を受信した以降、自身のもつ消耗品の最新情報や発生したイベント情報をデバイス管理サービス105に通知する。
【0051】
<印刷システムの印刷処理>
続いて、印刷サービス104で管理される画像データをデバイス102で印刷するための印刷処理について、
図4のS404~S412を参照して説明する。
S404において、クライアント端末103の印刷クライアント部331は、ユーザーIDと、文書IDと、デバイスIDを用いて、印刷サービス104に対して印刷要求を行う。
S405において、印刷サービス104の印刷管理部342は、リクエスト受信部341を介して印刷要求を受け付けると、印刷要求に含まれるデバイスIDを用いてデバイス管理サービス105からデバイス情報を取得する。
【0052】
S406において、印刷サービス104の印刷管理部342は、取得したデバイス情報のユーザーIDと印刷要求のユーザーIDが一致することを確認する。その後デバイス情報の製品名に基づいて印刷データの生成を開始する。生成する印刷データは、PDL(Page Description Language)など、デバイス102のラスタコントローラ218が解釈可能なデータである。印刷管理部342は、印刷データを生成すると、デバイス102に印刷データを取得させるためのURLを生成する。印刷管理部342は、印刷要求に対するレスポンスとして生成したURLをクライアント端末103に対して返却する。
【0053】
S407において、クライアント端末103の印刷クライアント部331は、印刷サービス104から受け取ったURLをデバイス102に通知し、印刷開始を指示する。
S408において、デバイス102の制御部322は、リクエスト送受信部321を介して、クライアント端末103からURLを受信し、受信したURLを用いて印刷サービス104に対し印刷データの取得要求を行う。
S409において、デバイス102の制御部322は、印刷サービス104から印刷データを取得し、ラスタコントローラ218を用いて印刷画像データに変換し、プリントエンジン219を用いて変換された印刷画像データの印刷処理を実行する。
【0054】
S410において、デバイス102の制御部322は、印刷処理が完了すると、消耗品情報をデバイス管理サービス105に対して通知する。デバイス管理サービス105のデバイス管理部352は、デバイス102から受け取った消耗品情報を用いて、データ保存部353に保存されているデバイス情報や消耗品情報を更新する。
S411において、デバイス管理サービス105のデバイス管理部352は、連携サービス106に対してS410にて更新されたデバイス情報や消耗品情報に基づく通知を行う。連携サービス106は、デバイス管理サービス105から受け取った情報を利用して、例えば消耗品が無くなる前に事前に消耗品をユーザーに送付するサービスや、デバイスの障害情報を分析して今後発生する障害個所を推定するサービスを提供する。
【0055】
S412において、デバイス102の制御部322は、S409の印刷処理が完了したことに基づく印刷処理結果を印刷サービス104に対して通知する。印刷サービス104の印刷管理部342は、デバイス102から受け取った印刷処理結果を、S405で取得したデバイス情報と関連付けて、印刷ログとして記録する。印刷ログをデバイス情報と関連付けることで、ユーザーID、デバイスID、印刷日時、文書ID、印刷枚数、カラー/モノクロなどの情報に、正規品判定の情報が関連付けられる。これより、印刷にかかった費用の請求や、利用者が印刷した文書のログの精査が可能になる。
以上のようにして、
図4のシーケンス図に示す一連の処理が終了する。
【0056】
<デバイス管理サービス105により実行される処理>
以降、デバイス102に装着される消耗品が非正規品である場合に、印刷サービス104、及びデバイス管理サービス105により実行される処理について説明していく。
図5は、デバイス102に装着される消耗品が非正規品である場合に、デバイス管理サービス105により実行される処理を示すフローチャートである。
S501において、デバイス管理サービス105のデバイス管理部352は、リクエスト受信部351を介して、デバイス102から消耗品情報を受信する。消耗品情報は、デバイスID、消耗品ID、及び使用率を含む。デバイス102が消耗品情報を送信するのは、デバイス102がデバイス管理サービス105に接続したとき、印刷処理が完了したとき、消耗品が入れ替わり消耗品情報に変化があったときなどである。
【0057】
S502において、デバイス管理サービス105のデバイス管理部352は、S501で受信した消耗品情報に含まれるデバイスIDと消耗品IDと、表3に示す消耗品管理テーブルに保持されている消耗品情報とを比較する。比較の結果、保持されている消耗品情報に更新がある場合には、S503に遷移させ、更新がない場合には、本フローチャートの処理を終了する。
S503において、デバイス管理サービス105のデバイス管理部352は、保持される消耗品情報を、S501で受信した消耗品情報で更新する。なお、デバイス102から初めて通信があった場合や、これまで使用した消耗品が別種類の消耗品に交換された場合など、S501で受信した消耗品情報に含まれるデバイスIDと消耗品IDの組み合わせが、表3に示す消耗品管理テーブルに存在しないことがある。その場合、デバイス管理部352は、S501で受信した消耗品情報をデータ保存部353に追加する。
【0058】
S504において、デバイス管理サービス105のデバイス管理部352は、更新または追加した消耗品情報と製品マスター情報の比較を行う。
S505において、デバイス管理サービス105のデバイス管理部352は、更新または追加した消耗品情報の消耗品IDが正規品、および、非正規品のいずれを示すかの判定を行う。また、デバイス管理部352は、判定の結果を用いて、該当するデバイス情報の正規品判定の情報を更新する。デバイス管理部352は正規品であると判定した場合、S506の処理を行い、非正規品であると判定した場合、S507の処理を行う。
【0059】
S506において、デバイス管理サービス105のデバイス管理部352は、外部通信部354を介して、連携サービス106に対して消耗品情報の更新通知を行う。
以上のようにデバイス管理サービス105は、正規の消耗品が装着されるデバイス102の消耗品の使用量などの情報が追加、更新された場合には、当該デバイス102の消耗品に関する情報を、連携サービス106に対して通知する。その後本フローチャートの処理が終了する。
【0060】
S507において、デバイス管理サービス105のデバイス管理部352は、外部通信部354を介して、非正規の消耗品が装着されるデバイス102に関する情報を管理者に通知する。ここでの通知の方法は、管理者としての権限を有するユーザーの使用する端末装置に対してメール等を送信する方法でもよく、管理者としての権限を有するユーザーのブラウザ画面に警告を出力する方法でもよい。その後本フローチャートの処理が終了する。
以上のようにデバイス管理サービス105は、デバイス102の消耗品情報が更新されたとしても、非正規品が装着されるデバイス102の消耗品に関する情報については、連携サービス106に対して通知しないよう制御する。
【0061】
以上のような
図5のフローチャートによれば、非正規の消耗品が装着されるデバイス102の存在を印刷システムの管理者が認識することができる。また、デバイス102に装着される消耗品情報が正規品を示す場合に限り、消耗品に関する情報が連携サービス106に提供されるため、非正規の消耗品が装着されるデバイス102に関する情報が連携サービス106で活用されるのを抑制することができる。
【0062】
<印刷サービス104により実行される処理>
図6は、デバイス102に装着される消耗品が非正規品である場合に、印刷サービス104により実行される処理を示すフローチャートである。
S601において、印刷サービス104の印刷管理部342は、リクエスト受信部341を介してクライアント端末103から印刷要求を受信する。この印刷要求には、デバイスIDと、文書IDと、ユーザーIDが含まれる。
【0063】
S602において、印刷サービス104の印刷管理部342は、S601で受信したデバイスIDに対応付けられるデバイス情報を、デバイス管理サービス105から取得する。このとき印刷サービス104の印刷管理部342は、取得したデバイス情報のユーザーIDと、S601で受信したユーザーIDが一致することを確認する。このようにして、登録済みのデバイス102における印刷要求を受け付ける。なお、印刷サービス104の印刷管理部342は、デバイス102から印刷要求を直接受信しても構わない。
S603において、印刷サービス104の印刷管理部342は、S602で取得したデバイス情報の正規品判定の情報が、正規品、および、非正規品のいずれを示すかを判定する。印刷管理部342は正規品を示すと判定した場合、S607の処理を行い、非正規品を示すと判定した場合、S604の処理を行う。
【0064】
S604において、印刷サービス104の印刷管理部342は、S601で受信した文書IDに対応付けられる文書情報の文書種別を確認する。
S605において、印刷サービス104の印刷管理部342は、文書情報の文書種別が印刷可能な種別であるか否かを判定する。本実施形態では、印刷管理部342は、正規品判定の情報が非正規品を示す場合、文書種別が一般の場合には、印刷要求元のデバイス102での印刷を許容するが、それ以外の文書種別の場合には、印刷要求元のデバイス102での印刷を制限する。なお、印刷管理部342は、S603の判定で非正規品を示すと判定した場合、S604及びS605をスキップしてS606に進んでも構わない。
【0065】
S606において、印刷サービス104の印刷管理部342は、一連の印刷処理を中止して、印刷エラーの旨を、印刷要求元のクライアント端末103に返却する。このようにして印刷サービス104の印刷管理部342は、正規品判定の情報が非正規品を示すデバイス102での印刷を制限する制御を実行する。その後本フローチャートの処理が終了する。
S607において、印刷サービス104の印刷管理部342は、S602で取得したデバイス情報の製品名に対応した印刷データを生成し、デバイス102に印刷データを取得させるためのURLを生成する。印刷サービス104の印刷管理部342は、印刷要求元のクライアント端末103に生成したURLを返却する。このようにして印刷サービス104の印刷管理部342は、正規品判定の情報が正規品を示すデバイス102での印刷を許容する制御を実行する。その後本フローチャートの処理が終了する。
【0066】
以上のような
図5のフローチャートによれば、印刷要求のあったデバイス102に装着される消耗品が非正規品であることを示す場合には、印刷サービス104で管理される画像データの当該デバイス102での印刷を制限することができる。また、文書種別に応じた制限を行うことで、業務上重要な文書についての印刷を停止するなどの運用も可能となる。
【0067】
以上のような本実施形態によれば、正規の消耗品が装着される印刷装置では、当該印刷装置からの印刷要求に応じた印刷データの印刷を許容し、非正規の消耗品が装着される印刷装置では、当該印刷装置での印刷システム経由の印刷を制限することができる。
【0068】
[実施形態2]
実施形態1では、非正規の消耗品が装着されるデバイス102での印刷を制限することが可能となる。一方で、継続して非正規の消耗品が装着されることは、デバイス102の品質維持、故障回避の観点から推奨すべきではない。本実施形態では、継続して非正規の消耗品が装着されることをデバイス102側で抑止する方法について説明する。
【0069】
図7は、デバイス102に非正規の消耗品の装着を検知した場合に実行される処理を示すフローチャートである。
まずS701において、デバイス102の制御部322は、自機に非正規の消耗品が装着されたことを検知する。非正規の検知方法に関しては、デバイス102自体が消耗品IDによって非正規品が装着されたことを検知してもよい。または、
図5のS505の判定により、非正規品であると判定された場合に、デバイス管理サービス105から通知を受信することで、非正規品が装着されたことを検知してもよい。
【0070】
S702において、デバイス102の表示制御部323は、操作パネル220に非正規品が装着された旨を示す許諾画面を表示する。
図8は、許諾画面の例を示す。許諾画面801には、非正規の消耗品が装着されているため印刷が制限される旨を警告するメッセージが表示されている。許諾画面に設けられたボタン802,803を選択することで、印刷が制限される旨を許諾するか否かのユーザーの意思を示すことができる。
S703において、デバイス102の表示制御部323は、許諾画面801における「はい」ボタン802が選択された場合には、S704の処理に進み、「いいえ」ボタン803が選択された場合には、S705の処理に進む。
【0071】
S704において、デバイス102の制御部322は、非正規の消耗品が装着されている限り、印刷処理により生成された印刷画像データをデバイス管理サービス105に対して送信することを設定として保持する。なお、ここでの印刷処理とは、イメージリーダー216を用いたコピー印刷、クライアント端末103によるローカル印刷、印刷サービス104によるクラウド印刷等、消耗品を使用するすべての印刷を含む。その後本フローチャートの処理が終了する。
【0072】
S705において、デバイス102の制御部322は、非正規の消耗品が装着されている限り、デバイス102で実行される印刷処理をすべて停止にすることを設定として保持する。その後S702に戻り、デバイス102の表示制御部323は、許諾画面801の表示を継続する。
【0073】
以上のような本実施形態によれば、非正規の消耗品の使用をデバイス102側で抑止することが可能となる。
【0074】
上記の本実施形態では、デバイス102の制御により
図7のフローチャートの処理が実現される場合について説明した。以下、本実施形態の変形例として、印刷サービス104の制御により
図7のフローチャートの処理が実現される場合について説明する。
【0075】
まずS701において、印刷サービス104の印刷管理部342は、印刷サービス104に対する印刷要求に応じたデバイス102での印刷が、当該デバイス102に非正規の消耗品が装着されていることに起因して制限されたことを検知する。ここでは、
図6のS606で、印刷要求のあったデバイス102での印刷が制限されたことを検知する。
【0076】
S702において、印刷サービス104の印刷管理部342は、印刷要求のあったデバイス102に対して、
図8に示す許諾画面の表示情報を送信する。ここでの送信先は、
図6のS602で取得したデバイス情報に基づき特定できる。印刷サービス104から表示情報を受信したデバイス102の表示制御部323は、操作パネル220に
図8に示す許諾画面を表示する。このようにして印刷サービス104の印刷管理部342は、非正規品が装着された印刷装置での印刷が制限されている旨を警告するメッセージが、非正規の消耗品が装着されているデバイス102で出力されるよう制御する。なお、上記メッセージを出力する方法は、操作パネル220にメッセージを表示する方法に限らず、デバイス102の不図示の音声出力部から警告を表す音声情報を出力する方法など他の方法でも構わない。
【0077】
S703において、デバイス102の表示制御部323は、許諾画面801における「はい」ボタン802が選択された場合、印刷制限を許諾する旨を示す入力情報を印刷サービス104へ送信し、S704の処理に進む。一方「いいえ」ボタン803が選択された場合、印刷制限を拒否する旨を示す入力情報を印刷サービス104へ送信し、S705の処理に進む。
【0078】
S704において、印刷サービス104の印刷管理部342は、デバイス102に非正規の消耗品が装着されている限り、当該デバイス102で生成された印刷画像データが、デバイス102からデバイス管理サービス105に対して送信されるよう制御する。なお、ここでの印刷画像データは、消耗品を使用する印刷処理により生成された印刷画像データであれば、コピー印刷、ローカル印刷、クラウド印刷等、その印刷処理に制限はない。その後本フローチャートの処理が終了する。
【0079】
S705において、印刷サービス104の印刷管理部342は、デバイス102に非正規の消耗品が装着されている限り、デバイス102での印刷処理の実行を停止するよう制御する。そして処理はS702に戻り、印刷サービス104の印刷管理部342は、デバイス102の表示制御部323に対し、
図8に示す許諾画面の表示を継続させるよう指示する。
【0080】
以上のような本変形例によれば、デバイス102に装着される消耗品が専用消耗品ではない場合に、当該デバイス102を使用するユーザーに対して消耗品が専用消耗品ではないことに起因して印刷が制限されている旨の情報を提供することができる。
【0081】
[実施形態3]
実施形態2では、非正規の消耗品が装着されたデバイス102から印刷画像データをデバイス管理サービス105に送信することで、非正規の消耗品の使用を抑止する方法について説明した。一方で、印刷画像データを外部へ送付することが許諾された場合でも、必要な印刷かどうかを管理者が認識し、場合によっては印刷を停止する必要がある。本実施形態では、デバイス102から送信された印刷画像データの印刷内容を管理者に確認させ、デバイス102での印刷を停止させるかを判断させる方法について説明する。
【0082】
図9は、デバイス管理サービス105の管理者に提示される管理者画面の例を示す。管理者画面901は、デバイス管理サービス105の制御により、デバイス管理サービス105が提供するブラウザ画面に表示される。このブラウザ画面は、ログインするユーザーの権限によって表示される画面内容が変化する。管理者画面901は、デバイス管理サービス105の管理者としての権限を有するユーザーのブラウザ画面である。管理者画面901には、デバイス管理サービス105に登録済みのデバイス102の、デバイス情報及び消耗品情報の一部が一覧表示されている。これにより、デバイス管理サービス105の管理者は、非正規の消耗品が装着されるデバイス102の存在を確認できる。
【0083】
図9の管理者画面には、非正規の消耗品が装着されるデバイス102に対応付けて、そのデバイス102から送信された印刷画像データの表示を指示するボタン902と、そのデバイス102での印刷禁止を指示するボタン903が設けられている。ボタン902が押下されると、デバイス管理サービス105のデバイス管理部352は、そのデバイス102から送信された印刷画像データの印刷内容をブラウザ画面に表示させる。また、ボタン903が押下されると、デバイス管理サービス105のデバイス管理部352は、そのデバイス102に対して印刷禁止命令を通知する。デバイス102の制御部322は、印刷禁止命令を受信すると、
図7のS705と同様の処理を行う。
【0084】
以上のような本実施形態によれば、非正規品の使用が継続された場合に印刷内容を管理者が確認可能となり、必要に応じて印刷を禁止することが可能となる。
【0085】
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
【0086】
上述の各実施形態の開示は、以下の構成、及び方法を含む。
(構成1)
特定の印刷契約に基づく印刷サービスを提供するための印刷システムであって、
前記印刷システムに登録済みの印刷装置の印刷要求を受け付けた場合に、前記印刷要求のあった前記印刷装置に装着される消耗品が前記印刷契約に準拠した第1消耗品、および、それ以外の第2消耗品のいずれであるかを示す情報を含む消耗品情報を取得する取得手段と、
前記消耗品情報が前記第1消耗品が装着されていることを示す印刷装置については、当該印刷装置からの要求に応じた前記印刷サービスで管理する印刷データの当該印刷装置での印刷を許容する制御を実行する第1制御手段と、
前記消耗品情報が前記第2消耗品が装着されていることを示す印刷装置については、前記印刷サービスで管理する印刷データの当該印刷装置での印刷を制限するための制御を実行する第2制御手段と、
前記第2制御手段により印刷が制限された場合に、前記第2消耗品が装着された前記印刷装置での印刷が制限されていることを示すメッセージが当該印刷装置で出力されるよう制御する第3制御手段と、
を有することを特徴とする印刷システム。
(構成2)
前記印刷システムに登録済みの印刷装置を管理する管理手段を更に有し、
前記管理手段は、前記印刷装置から受信した消耗品に関する情報に基づいて、前記印刷装置に装着される消耗品の前記消耗品情報を管理し、
前記取得手段は、前記印刷要求のあった前記印刷装置の前記消耗品情報を、前記管理手段から取得することを特徴とする構成1に記載の印刷システム。
(構成3)
前記印刷装置から受信した消耗品に関する情報に基づいて、当該印刷装置に装着される消耗品が前記第1消耗品、および、前記第2消耗品のいずれであるかを判定する判定手段を更に有し、
前記管理手段は、前記判定手段による判定結果を、前記消耗品情報に含めて管理することを特徴とする構成2に記載の印刷システム。
(構成4)
前記第1制御手段は、前記印刷要求のあった前記印刷装置での印刷を許容した後で、当該印刷装置からの印刷処理結果を受信した場合に、前記印刷処理結果を前記取得手段により取得した前記消耗品情報に関連付けて記録することを特徴とする構成1~3の何れか1つに記載の印刷システム。
(構成5)
前記印刷システムは、前記印刷システムに登録済みの印刷装置を更に含み、
前記印刷装置は、
前記第2消耗品の装着を検知した場合に、印刷が制限されることを表すメッセージを出力する出力手段
を有することを特徴とする構成1~4の何れか1つに記載の印刷システム。
(構成6)
前記第3制御手段は、前記メッセージが出力された後で、印刷の制限を許諾する旨の通知を前記印刷装置から受け付けた場合に、当該印刷装置で印刷する対象の印刷画像データが当該印刷装置から外部へ送信されるよう制御することを特徴とする構成1~5の何れか1つに記載の印刷システム。
(構成7)
前記第3制御手段は、前記印刷装置から送信された前記印刷画像データを表示して、前記第2消耗品が装着された前記印刷装置での印刷を許可するかの指示を受け付けることを特徴とする構成6に記載の印刷システム。
(構成8)
前記第2制御手段は、前記消耗品情報が前記第2消耗品が装着されていることを示す印刷装置であっても、当該印刷装置からの要求に応じた前記印刷データの種別が印刷可能な種別を表す場合には、当該印刷データの当該印刷装置での印刷を許容する制御を実行することを特徴とする構成1~7の何れか1つに記載の印刷システム。
(構成9)
前記管理手段で管理されている前記消耗品情報に基づいて、前記消耗品情報が前記第2消耗品が装着されていることを示す印刷装置に関する情報を通知するよう制御する第4制御手段
を更に有することを特徴とする構成2に記載の印刷システム。
(構成10)
前記第4制御手段は、前記消耗品情報が前記第1消耗品が装着されていることを示す印刷装置に関する情報を、前記特定の印刷契約に附随するサービスを提供するシステムに通知し、前記消耗品情報が前記第2消耗品が装着されていることを示す印刷装置に関する情報については、前記附随するサービスを提供するシステムに通知しないよう制御することを特徴とする構成9に記載の印刷システム。
(方法)
特定の印刷契約に基づく印刷サービスを提供するための印刷システムの制御方法であって、
前記印刷システムに登録済みの印刷装置の印刷要求を受け付けた場合に、前記印刷要求のあった前記印刷装置に装着される消耗品が前記印刷契約に準拠した第1消耗品、および、それ以外の第2消耗品のいずれであるかを示す情報を含む消耗品情報を取得する取得ステップと、
前記消耗品情報が前記第1消耗品が装着されていることを示す印刷装置については、当該印刷装置からの要求に応じた前記印刷サービスで管理する印刷データの当該印刷装置での印刷を許容する制御を実行する第1制御ステップと、
前記消耗品情報が前記第2消耗品が装着されていることを示す印刷装置については、前記印刷サービスで管理する印刷データの当該印刷装置での印刷を制限するための制御を実行する第2制御ステップと、
前記第2制御ステップにより印刷が制限された場合に、前記第2消耗品が装着された前記印刷装置での印刷が制限されていることを示すメッセージが当該印刷装置で出力されるよう制御する第3制御ステップと、
を含むことを特徴とする印刷システムの制御方法。
【符号の説明】
【0087】
100:インターネット、101:ローカルネットワーク、102:デバイス、103:クライアント端末、104:印刷サービス、105:デバイス管理サービス、106:連携サービス