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  • 特開-ゴルフ練習用人工芝マット 図1
  • 特開-ゴルフ練習用人工芝マット 図2
  • 特開-ゴルフ練習用人工芝マット 図3
  • 特開-ゴルフ練習用人工芝マット 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024160874
(43)【公開日】2024-11-15
(54)【発明の名称】ゴルフ練習用人工芝マット
(51)【国際特許分類】
   A63B 69/36 20060101AFI20241108BHJP
【FI】
A63B69/36 511G
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023076352
(22)【出願日】2023-05-02
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り ウェブサイトの掲載日 令和5年4月12日 ウェブサイトのアドレス https://item.rakuten.co.jp/auc-r-style/02-09-01-150/ https://store.shopping.yahoo.co.jp/systemstyle/02-09-01-150.html https://www.amazon.co.jp/dp/B07B6MMHNH?ref=myi_title_dp&th=1 https://wowma.jp/item/405299407?l=true&e=llA&e2=listing_flpro https://earthshop.jp/shop/shopdetail.html?brandcode=000000000194&search=SBR%A1%A1&sort=
(71)【出願人】
【識別番号】515016916
【氏名又は名称】株式会社システムスタイル
(72)【発明者】
【氏名】羽賀 聖吾
(57)【要約】
【課題】ゴルフが上達するために、ゴルフ練習場に行かなくても自宅で手軽にゴルフコースでの実践感覚を意識しながらの練習が可能であり、且つ耐久性にも優れ長く使用可能なゴルフ練習用人工芝マットを提供する。
【解決手段】
人工芝マット10に下地マット20を貼り付け、下地マット20を人工芝マット10と不織布30で挟むように貼り付ける。不織布30は、ゴルフ練習用人工芝マット40の一番底面となる構造であり、下地マット20を強化する目的になる。そのことで、ゴルフ練習用人工芝マット40を長く使用することが可能となる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
人工芝マットと下地マット、不織布を重ね合わせた3層構造から成るゴルフ練習用人工芝マット。
【請求項2】
下地マットを人工芝マットと、不織布で挟む構造を特徴とする請求項1記載のゴルフ練習用人工芝マット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、ゴルフ練習場に行かなくても自宅でゴルフ場でのプレーを想定した練習が可能となり、且つ使用しない場合には丸めて収納ができ、より長く使用可能なゴルフ練習用人工芝マットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
ゴルフ練習場に設置されているような人工芝マットを自宅にも設置して練習することは、ゴルフ上達のポイントになると考えられる。例えば、特許文献1には、ゴルフ練習場や自宅において使用されるようなゴルフ用人工芝マットが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平8-193305号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ゴルフ上達のためにゴルフ練習場へ行くには、時間や費用が必要不可欠である。ゴルフ場での練習感覚が体験できるような、ゴルフ練習用人工芝マットを自宅に設置することにより、自宅でいつでも手軽にゴルフ練習場のような練習が可能となる。
【0005】
また、自宅でゴルフ練習用の人工芝マットを使用する場合、練習終了後はゴルフ練習用の人工芝マットの収納が必要となる。このように、ゴルフ練習用の人工芝マットを丸めたり広げたりを繰り返すうちに、下地マットに裂けや傷みが発生する可能性がある。下地マットの底面に不織布を合わせることは、コンパクトに収納するために丸めた際に起こりうる裂けや傷みの問題にも対応することなり下地マットの強化に繋がることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願発明が開示するゴルフ練習用人工芝マットにおいて、人工芝マットと下地マット、不織布を重ね合わせた3層構造から成ることを特徴とする。
人工芝マットには、密度が高くへたれにくいPP(ポリプロピレン)素材を、下地マットには、ゴルフ場のリアルな感覚を追求するためSBR(スチレンブタジエンゴム)を、さらに下地マットの強化のために化学繊維から成る不織布を使用する。
【0007】
本願発明が開示するゴルフ練習用人工芝マットにおいて、下地マットを人工芝マットと不織布で挟む構造を特徴とする。ゴルフ練習用人工芝マットをコンパクトに収納するために丸めた際にも不織布の効果により下地マットの強化に繋がる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本願発明のゴルフ練習用人工芝マットの斜視図である。
図2】本願発明のゴルフ練習用人工芝マットをアップで側面から見た図(A)(B)である。
図3】本願発明のゴルフ練習用人工芝マットを丸めた場合の図である。
図4】本願発明のゴルフ練習用人工芝マットを上から見た図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1はゴルフ練習用人工芝マット40全体を斜め方向から見た図である。人工芝マット10の人工芝のない方の面である底面と下地マット20の上部面を貼り合わせる。さらに下地マット20の底面と不織布30を貼り合わせる。貼り合わせに関しては、接着剤等を使用しても良い。貼り合わせる順番としては、下地マット20を人工芝マット10と不織布30で挟むように形成する。
【0010】
図2(A)及び(B)はゴルフ練習用人工芝マット40を側面からアップ見た図である。(B)に示した人工芝マット10、下地マット20、不織布30を貼り合わせると(A)の通り3層からなるゴルフ練習用人工芝マット40となる。
【0011】
人工芝マット10は、PP(ポリプロピレン)素材に限らず、PE(ポリエチレン)素材を使用してもよい。PP素材は硬い樹脂、PE素材は軟らかい樹脂に分類されるので、各々の特徴を生かし合わせて使用してもよい。芝25の長さは、10mmに限らず、フェアウェイやラフを想定し芝25の長さを20mm~45mmのように設定してもよい。下地マット20には、SBR(スチレンブタジエンゴム)素材に限らず、EVA(エチレン酢酸ビニル)素材やPVC(塩ビ:ポリ塩化ビニル)素材を使用してもよい。下地マット20にSBR素材を使用した場合、真夏の野外に置いても歪み難い「耐熱性」や、柔らかく弾力があるので硬い床上での使用でも本物の芝上での打感に近い「反発弾性」、丸めても広げると元の形に戻り摩擦に強く繰り返し使用できる「耐摩耗性」に優れている。その点ではEVA素材よりはSBR素材の方が優れているという特徴がある。また下地マット20の厚さは、8mmに限らずその前後の厚さにしてもよい。但し、厚すぎると沈み込んでしまい、薄すぎても地面の柔らかさの度合いが薄れてしまう恐れがあるのでゴルフ場の感覚とはかけ離れてしまう。不織布30については、化学繊維のものを使用する。素材としては、PET(ポリエステル)、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、ナイロンなどでもよい。不織布30の厚さは、1mmに限らずその前後の厚さにしてもよい。
【0012】
図3はゴルフ練習用人工芝マット40を丸めた場合の図である。不織布30を下地マット20に貼り付けることにより、下地マット20の耐久性が増すことになる。そのため、ゴルフ練習用人工芝マット40の収納時にコンパクトに丸める、また使用時に広げるという動作を繰り返した場合に、下地マット20の裂けや傷みを防ぐこととなり、より長くゴルフ練習用人工芝マット40を使用することが可能となる。
【0013】
図4はゴルフ練習用人工芝マット40を上から見た図である。向かい合う2辺付近にティーを差し込むティー用穴15を設ける。1辺に3個、反対側のもう1辺に3個、計6個のティー用穴15を設ける。計6個のティー用穴15を設けることにより、人工芝25がヘタってきた場合でも場所を入れ替えて練習ができ、より長く使用が可能となる。向い合せにティー用穴15があるため、それを左右とすると、レフティーの方も練習がしやすくなという利点もある。なお、穴の位置は向い合せに限られるわけではない。利用者のニーズに合わせることも可能である。ティー用穴15の大きさは、2cmに限らず多少は前後してもよい。但し、あまり差がありすぎるとティーが入らなかったり、反対にティーがグラついてしまう可能性もある。ティー用穴15を設けることで、ドライバーをはじめ、グリーン上で使用する数種類のゴルフクラブの練習が可能となる。
【符号の説明】
【0014】
10:人工芝マット
15:ティー用穴
20:下地マット
25:芝(人工芝)
30:不織布
40:ゴルフ練習用人工芝マット
図1
図2
図3
図4