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特開2024-160888大気汚染を防止する排出ガス排出循環濾過装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024160888
(43)【公開日】2024-11-15
(54)【発明の名称】大気汚染を防止する排出ガス排出循環濾過装置
(51)【国際特許分類】
   B01D 46/18 20060101AFI20241108BHJP
   B01D 53/38 20060101ALI20241108BHJP
   B01D 53/78 20060101ALI20241108BHJP
   B01D 53/14 20060101ALI20241108BHJP
   B01D 53/18 20060101ALI20241108BHJP
   B01D 39/08 20060101ALI20241108BHJP
【FI】
B01D46/18 A ZAB
B01D53/38 120
B01D53/78
B01D53/14 210
B01D53/18 120
B01D39/08 Z
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023076387
(22)【出願日】2023-05-04
(71)【出願人】
【識別番号】507307558
【氏名又は名称】徳晃有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100143720
【弁理士】
【氏名又は名称】米田 耕一郎
(72)【発明者】
【氏名】許温徳
【テーマコード(参考)】
4D002
4D019
4D020
4D058
【Fターム(参考)】
4D002AB02
4D002BA02
4D002CA05
4D002DA35
4D019AA01
4D019BA03
4D019BB02
4D019BC10
4D019CB09
4D020AA09
4D020BA23
4D020BB03
4D020CB07
4D058JA23
4D058JB04
4D058JB24
4D058KC43
4D058MA12
4D058MA48
4D058QA03
4D058QA11
4D058QA21
4D058TA02
4D058TA07
(57)【要約】
【課題】大気汚染を防止する排出ガス排出循環濾過装置を提供する。
【解決手段】大気汚染を防止する排出ガス排出循環濾過装置100は、排煙ダクト10と、複数の排風装置20と、搬送装置30と、濾過網布40と、槽洗浄装置50と、洗浄装置60とを備える。排煙ダクトは、複数の排風口11を有する。排風装置は、排煙ダクトの排風口の外側に対応して設置され、排風口に対向する。搬送装置は、水平軸方向の第1の搬送流路31と、垂直縦方向の第2の搬送流路32とを有する。第1の搬送流路は、各排風口の流路を取り囲むようその周囲に形成されるとともに、第2の搬送流路と接続され、2段式周回流路を形成する。濾過網布は、搬送装置の第1の搬送流路及び第2の搬送流路の周回流路に挿設される。槽洗浄装置は、第2の搬送流路間に設置され、収容槽を有する液槽である。洗浄装置は、槽洗浄装置中に間隔をおいて設けられる。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
排煙ダクトと、複数の排風装置と、搬送装置と、濾過網布と、槽洗浄装置と、洗浄装置とを備えた、大気汚染を防止する排出ガス排出循環濾過装置であって、
前記排煙ダクトは、複数の排風口を有し、
前記排風装置は、前記排煙ダクトの前記排風口の外側に対応して設置され、前記排風口に対向し、
前記搬送装置は、水平軸方向の第1の搬送流路と、垂直縦方向の第2の搬送流路とを有し、前記第1の搬送流路は、各前記排風口の流路を取り囲むようその周囲に形成されるとともに、前記第2の搬送流路と接続され、2段式周回流路を形成し、
前記濾過網布は、前記搬送装置の前記第1の搬送流路及び前記第2の搬送流路の周回流路に挿設され、
前記槽洗浄装置は、前記第2の搬送流路間に設置され、収容槽を有する液槽であり、
前記洗浄装置は、複数のローラ軸ブラシを有するとともに、前記槽洗浄装置中に間隔をおいて設けられ、
前記搬送装置は、外部電源と電気的に接続されて駆動され、前記濾過網布を前記搬送装置の周回流路で周回循環させ、前記濾過網布は、前記第1の搬送流路により周回されて前記排風口の流路を通過し、濾過行程を行って空気微粒子、粉塵を濾過し、前記濾過網布を前記第2の搬送流路で周回させて前記槽洗浄装置、前記洗浄装置により洗浄工程を行ってスクラブ洗浄し、洗浄された前記濾過網布は、湿って水分を含む湿状網布となり、前記濾過網布が水分子を十分に吸着し、水分子が有する表面張力により、前記濾過網布の組織上に付着し、前記濾過網布の濾過密度が縮小され、より微細な分子が濾過されるとともに、濾過布の表面に形成された水膜層が前記濾過網布上に付着され、前記水膜層の表面に形成されたバリア層により効果的に有害物質を粘着させて異臭を吸収し、前記第1の搬送流路及び前記第2の搬送流路の2段式循環濾過行程、洗浄工程へ送り、浄化されたガスを前記排風装置から排出することを特徴とする、
大気汚染を防止する排出ガス排出循環濾過装置。
【請求項2】
前記搬送装置の前記第1の搬送流路及び前記第2の搬送流路は、互いに垂直面で交接された搬送流路を有することを特徴とする請求項1に記載の大気汚染を防止する排出ガス排出循環濾過装置。
【請求項3】
前記搬送装置は、ローラ軸式で伝動することを特徴とする請求項1に記載の大気汚染を防止する排出ガス排出循環濾過装置。
【請求項4】
前記濾過網布は、単層又は複数層の複合式濾過網布からなることを特徴とする請求項1に記載の大気汚染を防止する排出ガス排出循環濾過装置。
【請求項5】
前記濾過網布は、活性炭フィルター、HEPAフィルターの耐水洗の高性能濾過材料からなることを特徴とする請求項3に記載の大気汚染を防止する排出ガス排出循環濾過装置。
【請求項6】
前記濾過網布は湿式濾過網布であることを特徴とする請求項3に記載の大気汚染を防止する排出ガス排出循環濾過装置。
【請求項7】
前記排風装置の数は、前記排煙ダクトの前記排風口の数と同じであることを特徴とする請求項1に記載の大気汚染を防止する排出ガス排出循環濾過装置。
【請求項8】
前記槽洗浄装置の底部には、着脱可能な集塵桶が間隔をおいて設けられることを特徴とする請求項1に記載の大気汚染を防止する排出ガス排出循環濾過装置。
【請求項9】
ずれ防止装置をさらに備え、
前記ずれ防止装置は、複数の位置決めベース及び2つのホルダーを含み、
前記位置決めベースは、C字状槽口を有し、前記搬送装置の前記第1の搬送流路及び前記第2の搬送流路の両側に間隔を置いて設けられ、
前記ホルダーは、前記濾過網布の両側に設置され、前記位置決めベースの前記C字状槽口に対応して挿設されることを特徴とする請求項1に記載の大気汚染を防止する排出ガス排出循環濾過装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、大気汚染を防止する排出ガス排出循環濾過装置に関し、特に、大気汚染を防止する濾過循環装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、廃棄物を燃焼させて発生した排出ガス、黒煙が煙突から排出されていたため、汚染物質が空気中に排出される上、大量の二酸化炭素が排出されて気候変動をもたらし、重大な空気汚染は世界的な問題となっており、人々の健康と生活を脅かしていた。従来技術では、排出ガスの問題を改善するために、煙突に取り付けられた散水装置により、液体を霧化スプレーして汚れを吸着し、黒煙による環境汚染を防いでいた。黒煙による汚染は、散水することにより低減させることができたが、煙突の内燃温度が高すぎるため、煙突上に架設された噴水システムは壊れやすかった。そのため、大気汚染を防止する空気洗浄性能を高めるとともに、廃棄物の焼却処理設備に対する改善の余地が依然としてあり、それらの問題解決が求められていた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の主な課題は、排出ガスが空気中に排出され、十分に浄化されずに大気を汚染させてしまう従来技術の問題を解決し、空気の浄化を強化して異臭を除去する効果を得る、大気汚染を防止する排出ガス排出循環濾過装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するために、本発明の第1の形態によれば、排煙ダクトと、複数の排風装置と、搬送装置と、濾過網布と、槽洗浄装置と、洗浄装置とを備えた、大気汚染を防止する排出ガス排出循環濾過装置であって、前記排煙ダクトは、複数の排風口を有し、前記排風装置は、前記排煙ダクトの前記排風口の外側に対応して設置され、前記排風口に対向し、前記搬送装置は、水平軸方向の第1の搬送流路と、垂直縦方向の第2の搬送流路とを有し、前記第1の搬送流路は、各前記排風口の流路を取り囲むようその周囲に形成されるとともに、前記第2の搬送流路と接続され、2段式周回流路を形成し、前記濾過網布は、前記搬送装置の前記第1の搬送流路及び前記第2の搬送流路の周回流路に挿設され、前記槽洗浄装置は、前記第2の搬送流路間に設置され、収容槽を有する液槽であり、前記洗浄装置は、複数のローラ軸ブラシを有するとともに、前記槽洗浄装置中に間隔をおいて設けられ、前記搬送装置は、外部電源と電気的に接続されて駆動され、前記濾過網布を前記搬送装置の周回流路で周回循環させ、前記濾過網布は、前記第1の搬送流路により周回されて前記排風口の流路を通過し、濾過行程を行って空気微粒子、粉塵を濾過し、前記濾過網布を前記第2の搬送流路で周回させて前記槽洗浄装置、前記洗浄装置により洗浄工程を行ってスクラブ洗浄し、洗浄された前記濾過網布は、湿って水分を含む湿状網布となり、前記濾過網布が水分子を十分に吸着し、水分子が有する表面張力により、前記濾過網布の組織上に付着し、前記濾過網布の濾過密度が縮小され、より微細な分子が濾過されるとともに、濾過布の表面に形成された水膜層が前記濾過網布上に付着され、前記水膜層の表面に形成されたバリア層により効果的に有害物質を粘着させて異臭を吸収し、前記第1の搬送流路及び前記第2の搬送流路の2段式循環濾過行程、洗浄工程へ送り、浄化されたガスを前記排風装置から排出することを特徴とする、大気汚染を防止する排出ガス排出循環濾過装置を提供する。
【発明の効果】
【0005】
本発明に係る大気汚染を防止する排出ガス排出循環濾過装置は、排出ガスが空気中に排出され、十分に浄化されずに大気を汚染させてしまう従来技術の問題を解決し、空気の浄化を強化して異臭を除去する効果を得る。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】本発明の一実施形態に係る大気汚染を防止する排出ガス排出循環濾過装置を示すブロック図である。
図2】本発明の一実施形態に係る大気汚染を防止する排出ガス排出循環濾過装置を示す平面図である。
図3】本発明の一実施形態に係る大気汚染を防止する排出ガス排出循環濾過装置を示す側面図である。
図4】本発明の一実施形態に係る大気汚染を防止する排出ガス排出循環濾過装置の循環プロセスを示す説明図である。
図5】本発明の一実施形態に係る大気汚染を防止する排出ガス排出循環濾過装置を焼却装置に応用したときの排出ガスの排出循環を示す説明図である。
図6】本発明の一実施形態に係る大気汚染を防止する排出ガス排出循環濾過装置の搬送装置が濾過網布を搬送する状態を示す説明図である。
図7】本発明の一実施形態に係る大気汚染を防止する排出ガス排出循環濾過装置のずれ防止装置を示す説明図である。
図8図6の部分拡大図である。
図9図6の部分拡大断面図である。
図10図6の部分拡大平面図である。
図11図6の部分拡大斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
図1図4を参照する。図1図4に示すように、本発明の一実施形態に係る大気汚染を防止する排出ガス排出循環濾過装置100は、複数の排風口11を有する排煙ダクト10と、複数の排風装置20と、搬送装置30と、濾過網布40と、槽洗浄装置50と、洗浄装置60とを含む。複数の排風装置20は、排煙ダクト10の排風口11の外側に対応して設置される。搬送装置30は、水平軸方向の第1の搬送流路31と、垂直縦方向の第2の搬送流路32とを有する。第1の搬送流路31と第2の搬送流路32とは互いに接続される。第1の搬送流路31は、各排風口11の流路を取り囲むようその周囲に形成され、第2の搬送流路32は、槽洗浄装置50の液槽及び洗浄装置60を取り囲むようにその周囲に形成されて2段式周回流路が形成される。濾過網布40は、布質濾過網布であり、搬送装置30の第1の搬送流路31及び第2の搬送流路32に挿設されて周回され、槽洗浄装置50は、排風口11の下方に設置され、液槽を有する。洗浄装置60は、複数のローラブラシを有するとともに、槽洗浄装置50中に間隔をおいて設けられ、搬送装置30を外部電源80と電気的に接続して起動し、濾過網布40を循環させ、第1の搬送流路31を介して排出ガスにより排出された浮遊微粒子、不純物を吸着して濾過する濾過行程を行い、第2の搬送流路32を介して洗浄工程を行い、濾過網布を洗浄して浄化し、2段式周回流路により濾過及び洗浄を行う2行程循環運転を行い、排煙ダクトから排出された排出ガスを濾過してから、排風装置20により浄化されたガスを排出させる。
【0008】
本発明が達成可能な効果を理解するために、本発明の構成要素及びその組立方式について以下詳説する。
【0009】
本実施形態において、排煙ダクト10は、頂端の外周壁に複数の排風口11が設けられ、内部に適宜な長さの中空ダクトが設けられ、底部が焼却炉の吸気口と連通しているため(図示せず)、焼却されたガスを排出させるのに適する。
【0010】
複数の排風装置20は、排煙ダクト10の排風口11の外側にそれぞれ対応して設置された遠心ファンであり、排風口11に対向し、遠心ファン20の回転により風力を発生させ、排煙ダクト10内で濾過されたガスを屋外の外気に排出させる。
【0011】
搬送装置30は、第1の搬送流路31及び第2の搬送流路32を含む。第1の搬送流路31は、水平軸向きの搬送路を有し、排煙ダクト10の排風口11と同じ水平軸方向を呈するとともに、排風口11の流路を取り囲むようにその周囲に形成される。第2の搬送流路32は、排煙ダクト10の管壁外側に沿って垂直縦向きの搬送路を有する。第1の搬送流路31と第2の搬送流路32とは互いに接続され、2段式周回流路が形成される。
【0012】
上述した搬送装置30の第1の搬送流路31及び第2の搬送流路32は、複数組のローラ(roller)301にそれぞれ間隔をおいて設けられ、同期で循環周回可能であり、周回軌跡に基づいて自動的に搬送行程が形成可能である。
【0013】
上述した搬送装置30の各ローラ301の表面には、濾過網布40が巻き掛けられ、濾過網布40の網面にラチェット表面Aを挿入し、ローラ301の回転により同時に濾過網布40を前方へ引っ張って移動させる補助的な引張り力を提供することができるラチェット表面Aが設けられてもよい(図9図11を参照する)。
【0014】
濾過網布40は、長尺状布質の濾過網布であり、搬送装置30の第1の搬送流路31及び第2の搬送流路32の循環流路で循環され、濾過網布40が第1の搬送流路31を通ると、水平軸方向で移動し、排風口11の流路を取り囲むようにその周囲に形成され、排風口11の排出ガスが濾過網布40を通過することにより濾過行程が行われ、排煙ダクト10の排風口11から排出された排出ガス中の微粒子、浮遊粒子などの汚染源となる有害物質を吸着するとともに、浄化されたガスが排風装置20により吸い出されるとともに、濾過網布40が第2の搬送流路32を通過するときに、槽洗浄50及び洗浄装置60を介して洗浄工程を行い、濾過網布40をスクラブ洗浄して汚れを除去し、この際、濾過網布40が湿って水分を含む湿状網布となり、濾過網布40が水分子を十分に吸着し、水分子が有する表面張力により、濾過網布40の組織上に付着され、濾過網布40の濾過密度が縮小され、より微細な分子が濾過されるとともに、濾過網布の表面に形成された水膜層が濾過網布40上に付着され、水膜層の表面に形成されたバリア層により効果的に有害物質を粘着させて異臭を吸収し、濾過した濾過網布40を再び循環させて第1の搬送流路31に搬送して濾過し、排煙ダクト10の排風口11から排出された排出ガスを第2の搬送流路32に搬送して洗浄工程を行い、同様のステップを繰り返し、第1の搬送流路31及び第2の搬送流路32の周回流路で循環させて濾過行程、洗浄行程を行い、2段式循環濾過行程を形成する。
【0015】
上述した濾過網布40は、単層又は多層複合式の活性炭フィルター、HEPAフィルターを有し、濾過網布40を介して排出ガス中の微粒子、粉塵、浮遊粒子に対して高性能濾過を行う。
【0016】
本実施形態の上述した濾過網布40を湿式濾過網布40に成形し、布体組織により水分子を吸着し、水分子の表面張力により布面網目に吸着されると、バリア膜層が形成され、ガス中の超微細な浮遊微粒子(例えばPM2.5)を濾過するとともに異臭を放つことを防ぐことができる。
【0017】
槽洗浄装置50は、収容空間を有する液槽51であり、アルカリ性の洗浄液を収容する。液槽51の底部下方には、分離可能に結合された複数の集塵桶(dust bucket)52が間隔をおいて設けられる。集塵桶52と液槽51の底部との結合箇所には、排出口(discharge hole)53がそれぞれ対応して設けられ、槽洗浄装置50を定期的に洗浄し、底部の排出口53から集塵桶52に汚れを排出する。
【0018】
上述した槽洗浄装置50底部に設けられた集塵桶52は、着脱、洗浄、組立てることができるため、定期的にメンテナンス及びクリーニングをすることができる。
【0019】
洗浄装置60は、槽洗浄装置50の液槽51内に設置されるとともに、複数のローラ軸61を有し、ローラ軸61の外周面に設けられたブラシ62は、槽洗浄装置50に巻き掛けられた濾過網布40を自動的にスクラブ洗浄して洗浄工程を行う。
【0020】
本発明の一実施形態に係る大気汚染を防止する排出ガス排出循環濾過装置は、ずれ防止装置70をさらに含む。ずれ防止装置70は、複数の位置決めベース71及び2つのホルダー(holder)72を含む。位置決めベース71は、C字状槽口711を有する。ホルダー72は、挟持面を有し、位置決めベース71のC字状槽口711には、ホルダー72が挿設され、搬送装置30の第1の搬送流路31及び第2の搬送流路32の両側に位置決めベース71が間隔をおいて設けられ、ホルダー72は濾過網布40の両側に設置され、ホルダー72が濾過網布40により駆動されて位置決めベース71に挿通され、濾過網布40の搬送位置決めを補正し、偏移することを防ぐ。
【0021】
搬送装置30は、水平軸方向の第1の搬送流路31と、垂直縦方向の第2の搬送流路32とが連結されて2段式周回流路を形成し、濾過網布40が搬送装置30の周回流路に設置されて周回し、搬送装置30の第1の搬送流路31及び第2の搬送流路32の両側には、ずれ防止装置70の位置決めベース71が平行に間隔をおいて設けられる。ホルダー72は、濾過網布40の両側に配設され、両側のホルダー72と両側の平行位置決めベース71のC字状槽口711とは等間隔に設けられ、ホルダー72が濾過網布40の搬送に伴って位置決めベース71に挿設されると、濾過網布40の搬送流路が自動的に補正され、搬送装置30が外部電源80と電気的に接続されているため、オンされたときに、図5に示すように、搬送装置が運転を開始すると、濾過網布40が搬送装置30の周回流路で周回循環され、濾過網布40の搬送行程が運行軌跡中で運行するように保持され、偏移することを防ぎ、第1の搬送流路31が排風口11の流路を通過し、排風装置20が吸引力を発生させ、排出ガス中の浮遊微粒子、粉塵を自動的に濾過して吸着する濾過行程を行い、第2の搬送流路32が槽洗浄装置50及び洗浄装置60の周りに設けられ、濾過網布40を洗浄して汚れを除去し、洗浄工程を行い、浄化した後の濾過網布40を第1の搬送流路31の濾過行程と、第2の搬送流路32の洗浄工程とに送り、濾過行程と洗浄行程とを交互に循環させる2段式濾過行程を形成するとともに、浄化されたガスを排風装置20から排出して空気を浄化することにより、排出ガスが空気中に排出され、十分に浄化されずに大気を汚染させてしまう従来技術の問題を解決し、空気の浄化を強化して異臭を除去する効果を得る。
【符号の説明】
【0022】
10 排煙ダクト
11 排風口
20 排風装置
30 搬送装置
31 第1の搬送流路
32 第2の搬送流路
40 濾過網布
50 槽洗浄装置
51 液槽
52 集塵桶
53 排出口
60 洗浄装置
61 ローラ軸
62 ブラシ
70 ずれ防止装置
71 位置決めベース
72 ホルダー
80 外部電源
100 排出ガス排出循環濾過装置
301 ローラ
711 C字状槽口
A ラチェット表面
X1 濾過行程
X2 洗浄行程
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11