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特開2024-160890エンベロープタイプのドキュメントケース
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024160890
(43)【公開日】2024-11-15
(54)【発明の名称】エンベロープタイプのドキュメントケース
(51)【国際特許分類】
   B42F 7/00 20060101AFI20241108BHJP
【FI】
B42F7/00 Q
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023076395
(22)【出願日】2023-05-05
(71)【出願人】
【識別番号】523167035
【氏名又は名称】有限会社フェニックス工業所有権研究所
(74)【代理人】
【識別番号】100135965
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 要泰
(72)【発明者】
【氏名】高橋 要泰
【テーマコード(参考)】
2C017
【Fターム(参考)】
2C017QA02
2C017QD05
(57)【要約】
【課題】本発明は、比較的製品寿命が長いエンベロープタイプのドキュメントケースを提供することを目的とする。
【解決手段】
本発明に係るエンベロープタイプのドキュメントケースは、一面では、書類を収納する開口を有する本体部と、前記本体部の開口を覆う蓋部と、前記蓋部に取り付けられた第1のワッシャと、前記本体部に取り付けられた第2のワッシャと、前記ワッシャのいずれか一方から延在し、他方のワッシャに巻回される紐とを備え、第2のワッシャは、一部が前記本体部に接続され、前記紐の張力方向に向かって開く展開部材に固定されている。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
書類を収納する開口を有する本体部と、
前記本体部の開口を覆う蓋部と、
前記蓋部に取り付けられた第1のワッシャと、
前記本体部に取り付けられた第2のワッシャと、
前記ワッシャのいずれか一方から延在し、他方のワッシャに巻回される紐とを備え、
第2のワッシャは、一部が前記本体部に接続され、前記紐の張力方向に向かって開く展開部材に固定されている、エンベロープタイプのドキュメントケース。
【請求項2】
請求項1に記載のエンベロープタイプのドキュメントケースにおいて、
前記展開部材は、下端部の一部又は全部が前記本体部に固着された部材からなる、エンベロープタイプのドキュメントケース。
【請求項3】
請求項1に記載のエンベロープタイプのドキュメントケースにおいて、
前記展開部材は、第2のワッシャの周りに部分的に形成された切れ目又は溝により前記本体部の一部からなる、エンベロープタイプのドキュメントケース。
【請求項4】
請求項1に記載のエンベロープタイプのドキュメントケースにおいて、
前記ドキュメントケースは、可撓性を有する合成樹脂から形成され、
第1のワッシャは硬質合成樹脂からなり、前記蓋部に鳩目を使って取り付けられ、
第2のワッシャは硬質合成樹脂からなり、前記本体部に鳩目を使って取り付けられ、
前記紐は、第1のワッシャから延在し、第2のワッシャに巻回される、エンベロープタイプのドキュメントケース。
【請求項5】
請求項1に記載のエンベロープタイプのドキュメントケースにおいて、
前記展開部材は、前記ドキュメントケースと同じ可撓性を有する合成樹脂から形成されている、エンベロープタイプのドキュメントケース。
【請求項6】
請求項1に記載のエンベロープタイプのドキュメントケースにおいて、
前記紐は、弾性部材から形成されている、エンベロープタイプのドキュメントケース。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エンベロープタイプのドキュメントケースに関する。
【背景技術】
【0002】
書類を収納するケースとして、広くエンベロープタイプのドキュメントケースが使用されている。一般に、エンベロープタイプのドキュメントケースは、可撓性のある合成樹脂から形成されている。このドキュメントケースに書類又はファイルを収納し、蓋部に鳩目で取り付けられたワッシャから延在する紐を、本体部に鳩目で取り付けられたワッシャに巻回することで、蓋部を閉じている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平5-246189「合成樹脂製書類ケースの製造方法」
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ドキュメントケースは、可撓性のある合成樹脂製である。一方、ワッシャは硬質樹脂製であり、紐は伸縮性がない。このため、紐を通して一定以上の外力が加わると、ワッシャが外れて蓋部を閉じることができないという問題が生じている。
【0005】
かかる問題点に鑑みて、本発明は、比較的製品寿命が長いエンベロープタイプのドキュメントケースを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るエンベロープタイプのドキュメントケースは、一面では、 書類を収納する開口を有する本体部と、前記本体部の開口を覆う蓋部と、前記蓋部に取り付けられた第1のワッシャと、前記本体部に取り付けられた第2のワッシャと、前記ワッシャのいずれか一方から延在し、他方のワッシャに巻回される紐とを備え、第2のワッシャは、一部が前記本体部に接続され、前記紐の張力方向に向かって開く展開部材に固定されている。
【0007】
更に、上記エンベロープタイプのドキュメントケースでは、前記展開部材は、下端部の一部又は全部が前記本体部に固着された部材からなっていてもよい。
【0008】
更に、上記エンベロープタイプのドキュメントケースでは、前記展開部材は、第2のワッシャの周りに部分的に形成された切れ目又は溝により前記本体部の一部からなっていてもよい。
【0009】
更に、上記エンベロープタイプのドキュメントケースでは、前記ドキュメントケースは、可撓性を有する合成樹脂から形成され、第1のワッシャは硬質合成樹脂からなり、前記蓋部に鳩目を使って取り付けられ、第2のワッシャは硬質合成樹脂からなり、前記本体部に鳩目を使って取り付けられ、前記紐は、第1のワッシャから延在し、第2のワッシャに巻回されていてもよい。
【0010】
更に、上記エンベロープタイプのドキュメントケースでは、前記展開部材は、前記ドキュメントケースと同じ可撓性を有する合成樹脂から形成されていてもよい。
【0011】
更に、上記エンベロープタイプのドキュメントケースでは、前記紐は、弾性部材から形成されていてもよい。
【0012】
更に、本発明に係るエンベロープタイプのドキュメントケースは、一面において、紐を通して第2のワッシャに加わる張力に対する機械的強度を増加するため、第2のワッシャを複数個設けている。
【0013】
更に、上記エンベロープタイプのドキュメントケースでは、一面において、第2のワッシャの配置は、任意であってよい。例えば、図7に示すように、Y方向に2個以上揃えて配置する。
【0014】
更に、上記エンベロープタイプのドキュメントケースでは、一面において、紐16を弾性部材(例えば、ゴム、輪ゴム等)から形成されている。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、比較的製品寿命が長いドエンベロープタイプのドキュメントケースを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1図1は、ドキュメントケース(書類ケース)の一例であるエンベロープタイプのドキュメントケースの斜視図である。
図2図2は、鳩目及びワッシャ12,14を説明する図である。
図3図3は、第2のワッシャが本体部から脱落する原因を説明する図である。
図4図4は、紐を通して、第1のワッシャと第2のワッシャに張力が掛かった場合の相違を説明する図である。
図5図5は、第1実施形態を説明する図である。
図6図6は、第2実施形態を説明する図である。
図7図7は、第3実施形態を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明に係るエンベロープタイプのドキュメントケースの実施形態に関して、添付の図面を参照しながら説明する。図面において、同じ構成要素に対しては同じ参照符号を付して、重複した説明を省略する。
【0018】
[破損現象及びその原因]
(破損現象)
図1は、ドキュメントケース(書類ケース)の一例であるエンベロープタイプのドキュメントケース10の斜視図である。なお、この出願書類では、「ドキュメントケース」は、「書類ケース」を意味する。「エンベロープタイプのドキュメントケース」は、単に「エンベロープ」と略称する。
【0019】
エンベロープ10のサイズは、内部に収納する書類のサイズ(例えば、A4,A5,B4,B5サイズ等)に応じて、A4,A5,B4,B5サイズ等が夫々用意されている。
【0020】
エンベロープ10の材質は、可撓性のある合成樹脂から形成されている。この材質は、例えば、厚み0.2mm程度のPP(ポリプロピレン)等が使用されている。エンベロープ10の色彩は、透明が多い。しかし、若干着色された半透明の場合もある。
【0021】
エンベロープ10は、蓋部10aと本体部10bから成る。図中、エンベロープの方向を明確にするため、エンベロープの幅方向を「X方向」、高さ方向を「Y方向」、厚さ方向を「Z方向」と規定して説明する。
【0022】
本体部10bは、表面部10c及び裏面部10dを有する。表面部と裏面部の端部の内、両側部及び底部の3端部は内部に収納する書類の厚さに応じて膨らむように、マチ部10eを介して接続されている。裏面部10dの上端部から蓋部10aが延在し形成されている。
【0023】
本体部10bに書類を収納し、蓋部10aを閉じる。蓋部10aの下部の幅方向(X方向)中央付近に、第1のワッシャ12が取り付けられている(鳩目12eとワッシャ12wをセットで総称するときは、ワッシャ12と略称する。以下、第2のワッシャ14も同様である。)。表面部10cの上端から約1/3程度下がった箇所(-Y方向)に第2のワッシャ14が取り付けられている。紐16の一端が、ワッシャ12に(接着剤等を使って)接続され、他端は自由端となっている。
【0024】
蓋部10aを展開し、書類を収納し、蓋部を閉じて、紐16の他端を第2のワッシャ14に巻回する。この一連の作業により、書類をエンベロープ10に収納する作業が終了する。
【0025】
紐16は、典型的には、繊維を中程度に束ねて補足した加工品である。しかし、これに限定されない。材質は、木綿、麻、PP、ナイロン、紙、ゴム等が使用できる。
【0026】
図2は、鳩目及びワッシャ12,14を説明する図である。鳩目及びワッシャ12を例にとって説明するが、ワッシャ14も同じである。ワッシャ12は、基材(蓋部10a)に硬質性樹脂のワッシャ12wを重ね、鳩目12eを打ち込むことにより、ワッシャ12wは基材10aに固定される。鳩目12eの形態は、座金とリングの2部品から成る場合、リングと円筒状部分が一体の1部品から成る場合等があるが、いずれでもよく、他の形態であってもよい。
【0027】
本発明者は、書類を整理する際、テーマ毎(事案毎)にA4サイズの厚紙製ファイルを用意し、書類に2穴を開けてファイルに綴じ込み、このファイルをエンベロープに収納していた。書類は、必ずしもA4サイズに限定されず、各種領収書、葉書等の比較的小さいサイズの書類がある。このような書類は、ファイルに綴じ込めず、ファイルに挟んでおく場合がある。この場合、小さいサイズの書類がファイルから脱落しり、更に別のテーマのファイルに紛れ込んだりするおそれがある。そこで、更に、このファイルをA4サイズのエンベロープに収納し、書類の脱落、別の事案のファイルへの紛れ込みを防止していた。
【0028】
紐16の両端は、第1のワッシャ12と第2のワッシャ14に取り付けられ、紐を通じて両ワッシャに反対方向だが同じ張力が係っている。しかし、1,000個以上のエンベロープを使用してきた経験上、エンベロープ10では、第2のワッシャ14wが本体部10bから脱落する問題が比較的多数発生している。一方、第1の鳩目12eが蓋部10aから脱落することは皆無に近い。
【0029】
(その原因)
そこで、第2のワッシャ14wが本体部10bから脱落し、第1のワッシャ12wが蓋部10aから脱落しない原因を検討した。エンベロープは、可撓性を有する合成樹脂から形成されている。図3を参照されたい。硬質性樹脂のワッシャ14wを鳩目14eを使ってエンベロープ本体部10cへ固定し、ワッシャとエンベロープ間に紐16を巻回した場合、紐16にエンベロープの面と同じ方向に張力が掛かった場合には強い。しかし、図3に示すように、何らかの原因で垂直方向に張力F2が掛かった場合には比較的弱く、エンベロープからワッシャが脱落してしまうと推定された。垂直方向に張力F2が掛かった場合、エンベロープの鳩目14eの貫通孔が拡がり易いと思われる。垂直方向に張力が掛かる場合とは、紐が上方に引っ張れた場合、及び紐が垂直方向成分を含んだ斜め方向に張力F3が掛かった場合がある。
【0030】
図4は、紐を通して、第1のワッシャと第2のワッシャに張力が掛かった場合の相違を説明する図である。図4(a)に示すように、第1のワッシャ12が取り付けられた蓋部10aは、垂直方向(又は垂直方向成分を含んだ斜め方向)に紐16から張力が掛かると、蓋部自体が張力方向に展開(例えば、ドアが開く開閉動作と同じ。)する。本出願書類では、この展開機能を有する部材を「展開部材」と称する。その結果、実質的に第1のワッシャ12にはエンベロープの面と同じ方向にしか張力が掛からないため、耐力が強い。
【0031】
これに対し、図4(b)に示すように、本体部10bに取り付けられた第2のワッシャ14は、紐16から垂直方向の張力F2(又は垂直方向成分を含んだ斜め方向の張力F3)が掛かっても、本体部10bは張力方向に展開できない。その結果、依然として第2のワッシャ14に対して垂直方向又は斜め方向に張力が掛かるため、耐力が比較的弱く、エンベロープからワッシャが脱落してしまう。
【0032】
この問題の解決策は、紐16から第2のワッシャ14に対して、何らかの原因で垂直方向又は斜め方向に張力が掛かった場合、第2のワッシャ14が、第1のワッシャ12と同じような動きをする構成を採用することにある。
【0033】
[第1実施形態]
図5は、第1実施形態を説明する図である。図5(a)に示すように、第1実施形態に係るエンベロープ20は、本体部に蓋部と同様の展開部材22を取り付け、その展開部材に第2のワッシャ14を取り付ける構成である。
【0034】
好ましくは、蓋部10aと同じように展開機能する展開部材22を用意し、この展開部材の下端部22aを本体部10bに固着する。固着の方法は、任意であってよい。例えば、接着材、熱溶着等であってよい、
展開部材22の形状は、矩形、半円形、楕円形、その他任意の形状を採用できる。
【0035】
展開部材のY方向サイズは任意である。好ましくは、展開部材22のY方向サイズは、蓋部10aのY方向サイズと同等又はそれ以下であってよい。展開部材22のX方向サイズは任意である。好ましくは、展開部材22のX方向サイズは、蓋部10aのX方向サイズと同等又はそれ以下であってよい。展開部材22のX方向サイズは、紐16の張力により本体部10bから剥がれ落ちなければ十分である。更に、下端部22aを全て本体部10bに固着する必要もない。固着部分のサイズは、紐16の張力により本体部10bから剥がれ落ちなければ十分である。
【0036】
展開部材22の材質は、任意であってよい。好ましくは、展開部材の材質は、エンベロープの材質と同じであってよい。
【0037】
図5(b)に示すように、第2のワッシャ14が展開部材22に取り付けられたことにより、紐16から垂直方向又は斜め方向の張力F3が掛かった場合、展開部材22は、張力F3の方向に展開し、第1のワッシャ12と同様の展開動作が行われる。
【0038】
[第2実施形態]
図6は、第2実施形態を説明する図である。図6(a)に示すように、第2実施形態に係るに係るエンベロープ30は、第2のワッシャ14の取り付けた本体部10bの一部が展開部材24になるように、切れ目又は溝25を形成している。即ち、本体部10bの第2のワッシャ14の周りに、-Y方向の一部を除き、切れ目又は溝25を形成して、展開部材24を形成する構成である。「-Y方向の一部」とは、参照符号24bの破線で示す本体部10bにつながる箇所を意味する。展開部材24は、本体部10bの一部を利用しているので、第1実施形態と異なり新たに展開部材を用意する必要はない。参照符号25が溝の場合、溝の幅は比較的狭い方が好ましい。
【0039】
展開部材24の形状は、矩形、半円形、楕円形、その他任意の形状を採用できる。
展開部材24のY方向サイズは任意である。好ましくは、展開部材24のY方向サイズは、蓋部10aのY方向サイズと同等又はそれ以下であってよい。展開部材24のX方向サイズは任意である。好ましくは、展開部材24のX方向サイズは、蓋部10aのX方向サイズと同等又はそれ以下であってよい。更に、展開部材24のX方向サイズは、紐16の張力により本体部10bから引きちぎられなければ十分である。
【0040】
展開部材24の材質は、任意であってよい。好ましくは、展開部材の材質は、エンベロープの材質と同じであってよい。
【0041】
図6(b)に示すように、第2のワッシャ14が、切れ目又は溝25で部分的に囲まれた展開部材24に取り付けられたことにより、紐16から垂直方向又は斜め方向の張力F3が掛かった場合、展開部材24は、張力F3の方向に展開し、第1のワッシャ12と同様の展開動作が行われる。
【0042】
[第3実施形態]
図7に示すように、第3実施形態に掛かるエンベロープ40は、紐16を通して第2のワッシャに加わる張力に対する機械的強度を増加するため、第2のワッシャを複数個設けている。第2のワッシャ14の配置は、任意であってよい。例えば、図7に示すように、Y方向に2個(14-1,14-2)またはそれ以上揃えて配置する。第2のワッシャの配置はX方向でもよく、他の任意所望の配置であってもよい。
【0043】
[第4実施形態]
図示していないが、第3実施形態に掛かるエンベロープは、紐16を弾性部材(例えば、ゴム、輪ゴム等)に変更する。ゴムが伸びて、張力の一部を負担することにより、第2のワッシャ14に加わる張力が減少する。
【0044】
[変形例]
(1)本発明に係るエンベロープタイプのドキュメントケースの第1~4実施形態において、紐は第1のワッシャから延在して第2のワッシャに巻き付ける例を説明している。しかし、逆に、紐16が本体部側の第2のワッシャ14から延在して蓋部の第1のワッシャ12に巻き付ける形態であっても、同様の効果がある。
【0045】
(2)第1~4実施形態を説明したが、これらを組み合わせて採用してもよい。例えば、第1及び2実施形態において、展開部材に複数個の第2のワッシャ14を設けてもよい。第1及び2実施形態において、紐を弾性部材にしてもよい。第1~4実施形態の組合せは、任意である。
【0046】
[まとめ]
以上、本発明に係るエンベロープタイプのドキュメントケースの実施形態を説明したが、これらは例示であって、本発明の範囲を限定するものではない。本発明の技術的範囲は、添付の特許請求の範囲の記載によって定められる。
【符号の説明】
【0047】
10:エンベロープ,エンベロープタイプのドキュメントケース、 10a:蓋部,基材、 10b:本体部、 10c:表面部、 10d:裏面部、 10e:マチ部、 12,12w:ワッシャ、 12e:ワッシャ、 12e:鳩目、 14,14w:ワッシャ、 14e:鳩目、 16:紐、 20:エンベロープ、 22:展開部材、 22a:下端部、 24:展開部材、 24b:展開部材が本体部につながる箇所、 25:切れ目,溝、 30:エンベロープ、 40:エンベロープ、 F1,F2,F3:張力方向
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7