(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024160893
(43)【公開日】2024-11-15
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0208 20230101AFI20241108BHJP
【FI】
G06Q30/0208
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023076401
(22)【出願日】2023-05-05
(71)【出願人】
【識別番号】523167116
【氏名又は名称】立入 勝義
(71)【出願人】
【識別番号】523167127
【氏名又は名称】宮本 昌平
(74)【代理人】
【識別番号】110003546
【氏名又は名称】弁理士法人伊藤IP特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】立入 勝義
(72)【発明者】
【氏名】宮本 昌平
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB07
5L049BB07
(57)【要約】
【課題】事業者からユーザへ提供されたサービスに対して、簡易且つ該ユーザの満足度に応じて適切にインセンティブを取引することができる技術を提供する。
【解決手段】本開示の情報処理装置は、ユーザに対して事業者から提供される所定のサービスについて、該サービスに対する該ユーザの満足度を表す所定のインセンティブの取引を管理する情報処理装置である。そして、この情報処理装置は、ユーザ端末を介してインセンティブの取引に関する取引情報をユーザに通知することと、サービスに対する定められた対価とは別にユーザから事業者に付与されるインセンティブについて、取引情報に含まれる該インセンティブに関する所定の選択肢の中から該ユーザによって選択された選択情報を受付けることと、を実行する制御部を備える。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザに対して事業者から提供される所定のサービスについて、該サービスに対する該ユーザの満足度を表す所定のインセンティブの取引を管理する情報処理装置であって、
前記事業者が有する事業者端末又は前記ユーザが有するユーザ端末を介して、前記インセンティブの取引に関する取引情報を前記ユーザに通知することと、
前記サービスに対する定められた対価とは別に前記ユーザから前記事業者に付与される前記インセンティブについて、前記取引情報に含まれる該インセンティブに関する所定の選択肢の中から該ユーザによって選択された選択情報を受付けることと、
を実行する制御部を備える、情報処理装置。
【請求項2】
前記選択肢は、前記インセンティブの額についての複数の候補であって、
前記制御部は、
前記選択情報を受付けると、電子決済により前記インセンティブを前記事業者に付与する処理を実行する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記制御部は、
前記ユーザが前記サービスの提供を受けているときの該ユーザの表情を含んだ該ユーザの状態に関する状態データを取得することと、
前記状態データに基づいて、前記サービスに対する前記ユーザの満足度を判定することと、
判定された前記満足度に基づいて、該満足度が高いほど前記ユーザに通知される前記インセンティブの額が高くなるように、前記選択肢を調整することと、を更に実行する、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記制御部は、
前記ユーザが前記サービスの提供を受けているときの該ユーザの表情を含んだ該ユーザの状態に関する状態データを取得することと、
前記状態データに基づいて、前記サービスに対する前記ユーザの満足度を判定することと、を更に実行し、
判定された前記満足度に基づいて、該満足度が所定の閾値以上となったタイミング毎に、前記取引情報を前記ユーザに通知し、該ユーザによって選択された前記選択情報を受付ける、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記制御部は、
前記サービスを説明するための仮想スタッフであるアバタースタッフを生成することを、更に実行し、
前記ユーザと前記アバタースタッフとのコミュニケーションにおける、該ユーザの状態の変化を前記状態データとして取得する、
請求項3又は請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記制御部は、
判定された前記満足度に応じて、前記アバタースタッフに所定の演出効果を付加する、
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記選択肢は、前記インセンティブの額と相関を有する所定の標章についての複数の候補であって、
前記制御部は、
前記選択情報を受付けると、前記インセンティブの額を算出し、電子決済により前記インセンティブを前記事業者に付与する処理を実行する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記制御部は、
前記選択情報として、前記選択肢に含まれる複数の候補の中から、前記ユーザによる署名の入力を表す標章の選択を受付けたとき、該署名を入力するためのインタフェースに関する情報を前記事業者端末又は前記ユーザ端末に提供し、
前記インタフェースを介して入力された前記ユーザによる署名と、予め定められた相関情報であって署名の形態と前記インセンティブの額との対応を表す相関情報と、を比較することで、前記インセンティブの額を算出する、
請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記制御部は、
前記選択情報として、前記選択肢に含まれる複数の候補の中から、所定の画像を表す標章の選択を受付けたとき、該画像のデザインを選択するためのインタフェースに関する情報を前記事業者端末又は前記ユーザ端末に提供し、
前記インタフェースを介して前記ユーザによって選択された前記画像のデザインと、予め定められた相関情報であって前記画像のデザインと前記インセンティブの額との対応を表す相関情報と、を比較することで、前記インセンティブの額を算出する、
請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項10】
ユーザに対して事業者から提供される所定のサービスについて、該サービスに対する該ユーザの満足度を表す所定のインセンティブの取引を管理する情報処理方法であって、
コンピュータが、
前記事業者が有する事業者端末又は前記ユーザが有するユーザ端末を介して、前記インセンティブの取引に関する取引情報を前記ユーザに通知することと、
前記サービスに対する定められた対価とは別に前記ユーザから前記事業者に付与される前記インセンティブについて、前記取引情報に含まれる該インセンティブに関する所定の選択肢の中から該ユーザによって選択された選択情報を受付けることと、
電子決済により前記インセンティブを前記事業者に付与することと、
を実行し、
前記選択肢は、前記インセンティブの額についての複数の候補である、
情報処理方法。
【請求項11】
ユーザに対して事業者から提供される所定のサービスについて、該サービスに対する該ユーザの満足度を表す所定のインセンティブの取引を管理する情報処理方法であって、
コンピュータが、
前記事業者が有する事業者端末又は前記ユーザが有するユーザ端末を介して、前記インセンティブの取引に関する取引情報を前記ユーザに通知することと、
前記サービスに対する定められた対価とは別に前記ユーザから前記事業者に付与される前記インセンティブについて、前記取引情報に含まれる該インセンティブに関する所定の選択肢の中から該ユーザによって選択された選択情報を受付けることと、
を実行し、
前記選択肢は、前記インセンティブの額と相関を有する所定の標章についての複数の候補であって、
前記コンピュータが、
前記選択情報に基づいて前記インセンティブの額を算出し、電子決済により前記インセンティブを前記事業者に付与する処理を実行する、
情報処理方法。
【請求項12】
ユーザに対して事業者から提供される所定のサービスについて、該サービスに対する該ユーザの満足度を表す所定のインセンティブの取引を管理する情報処理プログラムであって、
コンピュータに、
前記事業者が有する事業者端末又は前記ユーザが有するユーザ端末を介して、前記インセンティブの取引に関する取引情報を前記ユーザに通知することと、
前記サービスに対する定められた対価とは別に前記ユーザから前記事業者に付与される前記インセンティブについて、前記取引情報に含まれる該インセンティブに関する所定の選択肢の中から該ユーザによって選択された選択情報を受付けることと、
電子決済により前記インセンティブを前記事業者に付与することと、
を実行させ、
前記選択肢は、前記インセンティブの額についての複数の候補である、
情報処理プログラム。
情報処理方法。
【請求項13】
ユーザに対して事業者から提供される所定のサービスについて、該サービスに対する該ユーザの満足度を表す所定のインセンティブの取引を管理する情報処理プログラムであって、
コンピュータに、
前記事業者が有する事業者端末又は前記ユーザが有するユーザ端末を介して、前記インセンティブの取引に関する取引情報を前記ユーザに通知することと、
前記サービスに対する定められた対価とは別に前記ユーザから前記事業者に付与される前記インセンティブについて、前記取引情報に含まれる該インセンティブに関する所定の選択肢の中から該ユーザによって選択された選択情報を受付けることと、
を実行させ、
前記選択肢は、前記インセンティブの額と相関を有する所定の標章についての複数の候補であって、
前記コンピュータに、
前記選択情報に基づいて前記インセンティブの額を算出し、電子決済により前記インセンティブを前記事業者に付与する処理を実行させる、
情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザに対して事業者から提供される所定のサービスについて、該サービスに対する該ユーザの満足度を表す所定のインセンティブの取引を管理する情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、飲食店等でサービスの提供を受けた際に、そのサービスを「口コミ」等で評価したり、そのサービスに対して追加料金を支払ったりすることが知られている。
【0003】
ここで、特許文献1には、接客した店員に対してそのサービスの善し悪しを直接評価してフィードバックするシステムが開示されている。この評価システムでは、利用者は、電子端末から、利用した店舗の情報及び接客した店員のサービス内容の評価情報をサーバーコンピュータに送信する。そして、サーバーコンピュータは、店員のサービス内容の評価情報を、店員の電子端末に直接伝達する。
【0004】
一方、特許文献2には、広場、宴席、音楽バー等において、芸人、演奏者、歌手等の演者に対してお金(いわゆる「おひねり」)を授与するためのシステムが開示されている。このシステムでは、ユーザは、注文入力端末にて寄付対象者への寄付金額を入力することで、財布を取り出したり財布の中身を確認したりすることなく、また小銭を持ち合わせていなくても、簡便且つ気楽に、自ら設定した金額を、演者への「おひねり」として授与することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2019-204251号公報
【特許文献2】特開2013-4011号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
顧客は、事業者から提供されたサービス(飲食店などの店舗で受ける接客サービスやスーパーで商品を販売する際の接客サービス、タクシーに乗車した際の接客サービス等)に満足感を得られた場合に、そのサービスを提供したスタッフ等に直接お礼をすることを望むことがある。ここで、特許文献1に記載の技術によれば、利用者は、電子端末を介してサービス内容の評価情報を送信することができるため、サービスに対するお礼をし易くなるようにも思われる。しかしながら、特許文献1に記載の技術では、利用者は、店員のサービス内容の評価情報として、感謝のメッセージ、チップ提供の申出に関する情報を入力する必要があるため、利用者がその入力を負担に感じることがある。
【0007】
また、特許文献2には、演者に対する合計寄付金額を大画面で表示することにより、場の雰囲気の盛り上げる演出等々として期待できることが記載されている。しかしながら、一方で、サービスを提供する事業者が、該サービスに対して付与され得るユーザからのインセンティブを知ってしまうと、仮に、そのインセンティブが該事業者の期待を下回るものであった場合に、該サービスの質をわざと低下させたり、該ユーザに対して更なるインセンティブの授与を要求したりするという課題が生じ得る。その結果、本来、事業者から提供されたサービスに対する満足度に応じたお礼として付与されるべきインセンティブが、その目的を逸してしまい、ユーザが事業者にインセンティブを授与することに対して心理的負担が生じるという課題が顕在化してきている。このように、事業者からのサービスに対してユーザの満足度に応じて適切にインセンティブを取引する技術については、未だ改良の余地を残すものである。
【0008】
本開示の目的は、事業者からユーザへ提供されたサービスに対して、簡易且つ該ユーザの満足度に応じて適切にインセンティブを取引することができる技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の情報処理装置は、ユーザに対して事業者から提供される所定のサービスについて、該サービスに対する該ユーザの満足度を表す所定のインセンティブの取引を管理する情報処理装置である。そして、この情報処理装置は、前記事業者が有する事業者端末又は前記ユーザが有するユーザ端末を介して、前記インセンティブの取引に関する取引情報を前記ユーザに通知することと、前記サービスに対する定められた対価とは別に前記ユーザから前記事業者に付与される前記インセンティブについて、前記取引情報に含まれる該インセンティブに関する所定の選択肢の中から該ユーザによって選択された選択情報を受付けることと、を実行する制御部を備える。
【0010】
上記の情報処理装置では、ユーザは、例えば、メッセージやインセンティブの額の入力を行うことなく、通知された取引情報に含まれる選択肢の中から所望のものを選択するだけで事業者に対してインセンティブを授与することができる。そのため、簡易にインセンティブを取引することができる。更に、このように、インセンティブに関する選択情報を受付けることによれば、インセンティブの内容について、その場で事業者に知られることがなくなる。その結果、ユーザが事業者にインセンティブを授与することに対する心理的負担が軽減されることになる。
【0011】
ここで、上記の情報処理装置において、前記選択肢は、前記インセンティブの額についての複数の候補であって、前記制御部は、前記選択情報を受付けると、電子決済により前記インセンティブを前記事業者に付与する処理を実行してもよい。そして、この場合、前記制御部は、前記ユーザが前記サービスの提供を受けているときの該ユーザの表情を含んだ該ユーザの状態に関する状態データを取得することと、前記状態データに基づいて、前記サービスに対する前記ユーザの満足度を判定することと、判定された前記満足度に基づいて、該満足度が高いほど前記ユーザに通知される前記インセンティブの額が高くなるように、前記選択肢を調整することと、を更に実行してもよい。このように、判定されたユーザの満足度に応じて、該ユーザに通知されるインセンティブの額が調整されることによれば、ユーザの満足度に応じたインセンティブの額が自動で該ユーザにリコメンドされることになる。これにより、ユーザは、事業者から該ユーザへ提供されたサービスに対する適切なインセンティブをより簡易に授与することができる。また、前記制御部は、前記ユーザが前記サービスの提供を受けているときの該ユーザの表情を含んだ該ユーザの状態に関する状態データを取得することと、前記状態データに基づいて、前記サービスに対する前記ユーザの満足度を判定することと、を更に実行し、判定された前記満足度に基づいて、該満足度が所定の閾値以上となったタイミング毎に、前記取引情報を前記ユーザに通知し、該ユーザによって選択された前記選択情報を受付けてもよい。これによれば、ユーザの満足度が高まったタイミングにおいてインセンティブの取引が案内されることになるため、ユーザは、自身の満足感情に合致したタイミングにおいて、簡易にインセンティブの取引を行うことができる。その結果、より多くの額のインセンティブが取引されるように、インセンティブの取引が促進されることになる。
【0012】
更に、この場合、前記制御部は、前記サービスを説明するための仮想スタッフであるアバタースタッフを生成することを、更に実行し、前記ユーザと前記アバタースタッフとのコミュニケーションにおける、該ユーザの状態の変化を前記状態データとして取得してもよい。また、このとき、前記制御部は、判定された前記満足度に応じて、前記アバタースタッフに所定の演出効果を付加してもよい。
【0013】
また、本開示の情報処理装置において、前記選択肢は、前記インセンティブの額と相関を有する所定の標章についての複数の候補であって、前記制御部は、前記選択情報を受付けると、前記インセンティブの額を算出し、電子決済により前記インセンティブを前記事業者に付与する処理を実行してもよい。そして、この場合、前記制御部は、前記選択情報として、前記選択肢に含まれる複数の候補の中から、前記ユーザによる署名の入力を表す標章の選択を受付けたとき、該署名を入力するためのインタフェースに関する情報を前記事業者端末又は前記ユーザ端末に提供し、前記インタフェースを介して入力された前記ユーザによる署名と、予め定められた相関情報であって署名の形態と前記インセンティブの額との対応を表す相関情報と、を比較することで、前記インセンティブの額を算出してもよい。また、前記制御部は、前記選択情報として、前記選択肢に含まれる複数の候補の中から、所定の画像を表す標章の選択を受付けたとき、該画像のデザインを選択するためのインタフェースに関する情報を前記事業者端末又は前記ユーザ端末に提供し、前記インタフェースを介して前記ユーザによって選択された前記画像のデザインと、予め定められた相関情報であって前記画像のデザインと前記インセンティブの額との対応を表す相関情報と、を比較することで、前記インセンティブの額を算出してもよい。この場合、ユーザは、事業者に授与したいインセンティブの額となるように、署名の入力や画像デザインの選択をすればよい。そして、ユーザによる署名やユーザによって選択された画像のデザインに基づいてインセンティブの額が算出されるので、この場合、ユーザのみがチップの額を認識しており、且つその情報が表示されることがない。そのため、ユーザは、インセンティブの額をその場で事業者に知られることがなくなる。その結果、ユーザが事業者にインセンティブを授与することに対する心理的負担が軽減されることになる。
【0014】
また、本開示は、コンピュータによる情報処理方法の側面から捉えることができる。すなわち、本開示の情報処理方法は、ユーザに対して事業者から提供される所定のサービスについて、該サービスに対する該ユーザの満足度を表す所定のインセンティブの取引を管理する情報処理方法であって、コンピュータが、前記事業者が有する事業者端末又は前記ユーザが有するユーザ端末を介して、前記インセンティブの取引に関する取引情報を前記ユーザに通知することと、前記サービスに対する定められた対価とは別に前記ユーザから前記事業者に付与される前記インセンティブについて、前記取引情報に含まれる該インセンティブに関する所定の選択肢の中から該ユーザによって選択された選択情報を受付けることと、電子決済により前記インセンティブを前記事業者に付与することと、を実行する。この場合、前記選択肢は、前記インセンティブの額についての複数の候補である。または、前記選択肢は、前記インセンティブの額と相関を有する所定の標章についての複数の候補であって、この場合、前記コンピュータが、前記選択情報に基づいて前記インセンティブの額を算出し、電子決済により前記インセンティブを前記事業者に付与する処理を実行する。
【0015】
また、本開示は、情報処理プログラムの側面から捉えることができる。すなわち、本開示の情報処理プログラムは、ユーザに対して事業者から提供される所定のサービスについて、該サービスに対する該ユーザの満足度を表す所定のインセンティブの取引を管理する情報処理プログラムであって、コンピュータに、前記事業者が有する事業者端末又は前記ユーザが有するユーザ端末を介して、前記インセンティブの取引に関する取引情報を前記ユーザに通知することと、前記サービスに対する定められた対価とは別に前記ユーザから前記事業者に付与される前記インセンティブについて、前記取引情報に含まれる該インセンティブに関する所定の選択肢の中から該ユーザによって選択された選択情報を受付けることと、電子決済により前記インセンティブを前記事業者に付与することと、を実行させる。この場合、前記選択肢は、前記インセンティブの額についての複数の候補である。または、前記選択肢は、前記インセンティブの額と相関を有する所定の標章についての複数の候補であって、この場合、前記コンピュータに、前記選択情報に基づいて前記インセンティブの額を算出し、電子決済により前記インセンティブを前記事業者に付与する処理を実行させる。
【発明の効果】
【0016】
本開示によれば、事業者からユーザへ提供されたサービスに対して、簡易且つ該ユーザの満足度に応じて適切にインセンティブを取引することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】第1実施形態における情報処理システムの概略構成を示す図である。
【
図2】第1実施形態における、情報処理システムに含まれるサーバの構成要素をより詳細に示すとともに、サーバと通信を行うユーザ端末の構成要素を示した図である。
【
図3】第1実施形態における情報処理システムの動作の流れを例示する図である。
【
図4】インセンティブの取引情報に含まれるチップの額についての選択肢が調整される例について説明するための第1の図である。
【
図5】インセンティブの取引情報に含まれるチップの額についての選択肢が調整される例について説明するための第2の図である。
【
図6】第1実施形態において、顧客ユーザに取引情報を通知し該顧客ユーザから選択情報の入力を受付けるため、および選択情報の受付完了を通知するために用いられるインタフェースで表示される画面を例示する図である。
【
図7】第1実施形態の変形例における情報処理システムの動作の流れを例示する図である。
【
図8】第2実施形態における、情報処理システムに含まれるサーバの構成要素をより詳細に示すとともに、サーバと通信を行うユーザ端末の構成要素を示した図である。
【
図9】第2実施形態における情報処理システムの動作の流れを例示する図である。
【
図10】第2実施形態において、顧客ユーザに取引情報を通知し該顧客ユーザから選択情報の入力を受付けるために用いられるインタフェースで表示される画面を例示する第1の図であって、署名の形態とチップの額との対応を表す相関情報を併せて例示するものである。
【
図11】第2実施形態において、顧客ユーザに取引情報を通知し該顧客ユーザから選択情報の入力を受付けるために用いられるインタフェースで表示される画面を例示する第2の図であって、画像のデザインとチップの額との対応を表す相関情報を併せて例示するものである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面に基づいて、本開示の実施の形態を説明する。以下の実施形態の構成は例示であり、本開示は実施形態の構成に限定されない。
【0019】
<第1実施形態>
第1実施形態における情報処理システムの概要について、
図1を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態における情報処理システムの概略構成を示す図である。本実施形態に係る情報処理システム100は、ネットワーク200と、サーバ300と、ユーザ端末400と、を含んで構成される。なお、本開示の情報処理システムは、ユーザに対して事業者から提供される所定のサービスについて、該サービスに対する該ユーザの満足度を表す所定のインセンティブの取引を管理するシステムであって、該インセンティブの取引の管理がサーバ300によって実行される。また、以下の説明において、情報処理システム100を利用する利用者ユーザのうちの上記の事業者を事業者ユーザと称し、情報処理システム100を利用する利用者ユーザのうちの上記のユーザを顧客ユーザと称するものとする。そして、事業者ユーザおよび顧客ユーザの夫々が、ユーザ端末400を所持し得る。
【0020】
ネットワーク200は、例えば、IPネットワークである。ネットワーク200は、IPネットワークであれば、無線であっても有線であっても無線と有線の組み合わせであってもよく、例えば、無線による通信であれば、ユーザ端末400は、無線LANアクセスポイント(不図示)にアクセスし、LANやWANを介してサーバ300と通信してもよい。また、ネットワーク200は、これらの例に限られず、例えば、公衆交換電話網や、光回線、ADSL回線、衛星通信網などであってもよい。
【0021】
サーバ300は、ネットワーク200を介して、ユーザ端末400と接続される。なお、
図1において、説明を簡単にするために、サーバ300は1台、ユーザ端末400は4台示してあるが、これらに限定されないことは言うまでもない。
【0022】
サーバ300は、データの取得、生成、更新等の演算処理及び加工処理のための処理能力のあるコンピュータ機器であればどの様な電子機器でもよく、例えば、パーソナルコンピュータ、サーバ、メインフレーム、その他電子機器であってもよい。すなわち、サーバ300は、CPUやGPU等のプロセッサ、RAMやROM等の主記憶装置、EPROM、ハードディスクドライブ、リムーバブルメディア等の補助記憶装置を有するコンピュータとして構成することができる。なお、リムーバブルメディアは、例えば、USBメモリ、あるいは、CDやDVDのようなディスク記録媒体であってもよい。補助記憶装置には、オペレーティングシステム(OS)、各種プログラム、各種テーブル等が格納されている。
【0023】
また、サーバ300は、本実施形態に係る情報処理システム100専用のソフトウェアやハードウェア、OS等を設けずに、クラウドサーバによるSaaS(Software as a Service)、Paas(Platform as a Service)、IaaS(Infrastructure as a Service)を適宜用いてもよい。
【0024】
ユーザ端末400は、情報処理システム100を利用する利用者ユーザ(これは、事業者ユーザおよび顧客ユーザである。)が保有する携帯端末等の電子機器であればよく、例えば、携帯端末、タブレット端末、スマートフォン、ウェアラブル端末、パーソナルコンピュータ等、その他端末機器であってもよい。
【0025】
次に、
図2に基づいて、主にサーバ300の構成要素の詳細な説明を行う。
図2は、第1実施形態における、情報処理システム100に含まれるサーバ300の構成要素をより詳細に示すとともに、サーバ300と通信を行うユーザ端末400の構成要素を示した図である。
【0026】
サーバ300は、機能部として通信部301、記憶部302、制御部303を有しており、補助記憶装置に格納されたプログラムを主記憶装置の作業領域にロードして実行し、プログラムの実行を通じて各機能部等が制御されることによって、各機能部における所定の目的に合致した各機能を実現することができる。ただし、一部または全部の機能はASICやFPGAのようなハードウェア回路によって実現されてもよい。
【0027】
ここで、通信部301は、サーバ300をネットワーク200に接続するための通信インタフェースである。通信部301は、例えば、ネットワークインタフェースボードや、無線通信のための無線通信回路を含んで構成される。サーバ300は、通信部301を介して、ユーザ端末400やその他の外部装置と通信可能に接続される。
【0028】
記憶部302は、主記憶装置と補助記憶装置を含んで構成される。主記憶装置は、制御部303によって実行されるプログラムや、当該制御プログラムが利用するデータが展開されるメモリである。補助記憶装置は、制御部303において実行されるプログラムや、当該制御プログラムが利用するデータが記憶される装置である。記憶部302には、後述する取引情報が予め記憶される。また、記憶部302は、ユーザ端末400等から送信されたデータを記憶し、記憶部302には、後述する選択情報が記憶され得る。なお、サーバ300は、通信部301を介してユーザ端末400等から送信されたデータを取得することができる。
【0029】
制御部303は、サーバ300が行う制御を司る機能部である。制御部303は、CPUなどの演算処理装置によって実現することができる。制御部303は、更に、通知部3031と、受付部3032と、判定部3033と、調整部3034と、付与処理部3035と、の5つの機能部を有して構成される。各機能部は、記憶されたプログラムをCPUによって実行することで実現してもよい。
【0030】
通知部3031は、事業者ユーザから提供されたサービスに対する満足度を表すインセンティブの取引に関する取引情報を顧客ユーザに通知する。このとき、通知部3031は、事業者ユーザが有するユーザ端末400(本開示の事業者端末に相当)または顧客ユーザが有するユーザ端末400(本開示のユーザ端末に相当)を介して、これらユーザ端末400のいずれかに取引情報を送信することで、該取引情報を顧客ユーザに通知することができる。ここで、上記の取引情報には、事業者ユーザにインセンティブを授与することを案内する情報や、後述するインセンティブに関する所定の選択肢が含まれていて、該取引情報は、サーバ300の記憶部302に予め記憶されている。また、上記の事業者ユーザは、所定のサービス(例えば、飲食店などの店舗における接客サービスや、タクシーに乗車した際の接客サービス)を提供するスタッフ等である。なお、後述するように、顧客ユーザから事業者ユーザに授与され得るインセンティブは、該事業者ユーザが属する所定の組織に一旦付与された後に該事業者ユーザに授与されてもよい。
【0031】
ここで、本実施形態におけるユーザ端末400は、機能部として通信部401、入出力部402、記憶部403を有している。通信部401は、ユーザ端末400をネットワーク200に接続するための通信インタフェースであり、例えば、ネットワークインタフェースボードや、無線通信のための無線通信回路を含んで構成される。入出力部402は、通信部401を介して外部から送信されてきた情報等を表示させたり、通信部401を介して外部に情報を送信する際に当該情報を入力したりするための機能部である。記憶部403は、サーバ300の記憶部302と同様に主記憶装置と補助記憶装置を含んで構成される。
【0032】
入出力部402は、更に、表示部4021、操作入力部4022、画像・音声入出力部4023を有している。表示部4021は、各種情報を表示する機能を有し、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)ディスプレイ、LED(Light Emitting Diode)ディスプレイ、OLED(Organic Light Emitting Diode)ディスプレイ等により実現される。操作入力部4022は、ユーザからの操作入力を受け付ける機能を有し、具体的には、タッチパネル等のソフトキーあるいはハードキーにより実現される。画像・音声入出力部4023は、静止画や動画等の画像の入力を受け付ける機能を有し、具体的には、Charged-Coupled Devices(CCD)、Metal-oxide-semiconductor(MOS)あるいはComplementary Metal-Oxide-Semiconductor(CMOS)等のイメージセンサを用いたカメラにより実現される。また、画像・音声入出力部4023は、音声の入出力を受け付ける機能を有し、具体的には、マイクやスピーカーにより実現される。
【0033】
そうすると、情報処理システム100を利用する顧客ユーザは、このように構成されたユーザ端末400を介して、サーバ300から送信された取引情報を確認することができる。
【0034】
受付部3032は、顧客ユーザから事業者ユーザに付与され得るインセンティブについて、所定の選択肢の中から該顧客ユーザによって選択された選択情報を受付ける。詳しくは、受付部3032は、事業者ユーザまたは顧客ユーザが有するユーザ端末400に送信され、所定のインタフェース(ユーザ端末400に予めインストールされた所定のアプリによって提供されるインタフェース、または所定のウェブサイトによって提供されるインタフェース)を介して閲覧可能にされる取引情報において顧客ユーザによって選択された選択肢に関する選択情報を該ユーザ端末400から受信することで、選択情報を受付けるとともに、これをサーバ300の記憶部302に記憶させる。ここで、上記の選択肢は、取引情報に含まれるインセンティブに関する選択肢であって、本実施形態では、電子決済により取引可能なインセンティブの額についての複数の候補である。また、本開示におけるインセンティブとは、上述したように事業者ユーザから提供されたサービスに対する満足度を表すものであって、該サービスに対する定められた対価とは別に付与され得るものである。なお、受付部3032が実行する処理の詳細は、後述する
図3に基づいて説明する。
【0035】
判定部3033は、顧客ユーザが事業者ユーザからサービスの提供を受けているときの該顧客ユーザの表情を含んだ該顧客ユーザの状態に関する状態データを取得し、該状態データに基づいて、該サービスに対する該顧客ユーザの満足度を判定する。なお、判定部3033が実行する処理の詳細は、後述する
図3に基づいて説明する。
【0036】
調整部3034は、判定部3033によって判定された上記の満足度に基づいて、該満足度が高いほど顧客ユーザに通知されるインセンティブの額が高くなるように、上記の選択肢を調整する。なお、調整部3034が実行する処理の詳細は、後述する
図3に基づいて説明する。
【0037】
付与処理部3035は、電子決済によりインセンティブを事業者ユーザに付与する処理を実行する。なお、電子決済を用いたインセンティブの付与処理は、周知の技術を用いることができる。そして、電子決済を用いて付与されるインセンティブは、例えば、周知の電子マネーや仮想通貨、暗号通貨、デジタル通貨や、これら通貨と交換可能又は所定の商品やサービスを購入可能なポイント等である。また、顧客ユーザから事業者ユーザに授与され得るインセンティブは、該事業者ユーザが属する所定の組織に一旦付与された後に該事業者ユーザに授与されてもよいし、該事業者ユーザに直接授与されてもよい。
【0038】
なお、制御部303が、通知部3031、受付部3032、判定部3033、調整部3034は、および付与処理部3035の処理を実行することで、本開示に係る制御部として機能する。
【0039】
ここで、本実施形態における情報処理システム100の動作の流れについて説明する。
図3は、本実施形態における情報処理システム100の動作の流れを例示する図である。
図3では、本実施形態における情報処理システム100におけるサーバ300とユーザ端末400との間の動作の流れ、およびサーバ300とユーザ端末400とが実行する処理を説明する。なお、
図3に例示するフローは、サーバ300と事業者ユーザのユーザ端末400との間の動作の流れ、およびサーバ300と事業者ユーザのユーザ端末400とが実行する処理を説明するものである。
【0040】
本実施形態では、先ず、事業者ユーザのユーザ端末400において、顧客ユーザの有無が認識される(S101)。例えば、タクシーに乗車した際の接客サービスにおいては、顧客ユーザが乗車する後部座席の正面に、該顧客ユーザに広告を閲覧させたり情報を提供したりするための事業者ユーザのユーザ端末400が設置され得る。または、例えば、飲食店などの店舗における接客サービスにおいては、顧客ユーザが案内されるテーブルに、該顧客ユーザが料理を注文したりするための事業者ユーザのユーザ端末400が設置され得る。そうすると、このようなユーザ端末400の画像・音声入出力部4023を介した周知の技術により、顧客ユーザの有無が認識され得る。
【0041】
次に、上記のユーザ端末400では、顧客ユーザの状態が検出される(S102)。ここで、顧客ユーザの状態とは、該顧客ユーザがサービスの提供を受けているときの該顧客ユーザの表情を含んだ状態であって、これには、該顧客ユーザの動作や体温が含まれてもよい。このとき、顧客ユーザの表情や動作は、ユーザ端末400の画像・音声入出力部4023を介して取得され得る。また、ユーザ端末400がサーモグラフィカメラを有している場合、該サーモグラフィカメラを介して顧客ユーザの体温が取得され得る。そして、検出された顧客ユーザの状態は、状態データとして、ユーザ端末400からサーバ300に送信される。そうすると、サーバ300が、ユーザ端末400から送信された状態データを取得する(S103)。
【0042】
ここで、サーバ300は、例えば、顧客ユーザが事業者ユーザと会話しているときの、該顧客ユーザの状態データを取得することができる。これにより、後述する満足度の判定において、事業者ユーザから提供されたサービスに対する満足度として、適切に判定することが可能になる。なお、顧客ユーザが事業者ユーザと会話しているか否かの判別は、ユーザ端末400の画像・音声入出力部4023を介して取得される音声データに基づいて、周知の音声判別技術を用いて実行され得る。
【0043】
また、サーバ300は、後述する満足度の判定において、事業者ユーザから提供されたサービスに対する満足度を適切に判定できるよう、顧客ユーザがアバタースタッフとコミュニケーションをとっているときの該顧客ユーザの状態の変化を、状態データとして取得してもよい。この場合、サーバ300は、サービスを説明するための仮想スタッフであるアバタースタッフを生成し、事業者ユーザのユーザ端末400に該アバタースタッフによるサービスの説明を再生させることができる。なお、アバタースタッフは、例えば、事前学習モデルによって機械学習された仮想スタッフであって、顧客ユーザとコミュニケーション可能に構成される。また、上記の機械学習には、周知の技術を用いることができる。
【0044】
そうすると、タクシーに乗車した際の接客サービスや飲食店などの店舗における接客サービス等を受ける顧客ユーザに対して、事業者ユーザに代わって又は事業者ユーザを補助する形で、アバタースタッフが接客サービス(例えば、タクシーに乗車した際の目的地までの走行経路の説明や、飲食店におけるメニュー・料理等の説明)を提供することができる。そして、このときの顧客ユーザの状態の変化が、ユーザ端末400の画像・音声入出力部4023を介して取得され得る。これにより、後述する満足度の判定において、事業者ユーザから提供されたサービスに対する満足度として、適切に判定することが可能になる。
【0045】
そして、サーバ300は、状態データを取得すると、該状態データに基づいて、サービスに対する顧客ユーザの満足度を判定する(S104)。ここで、サーバ300は、例えば、周知の表情判別技術や動作判別技術に基づいて、顧客ユーザの状態が、快状態(幸福や驚きの感情)、または不快状態(悲しみや怒り、軽蔑、嫌悪、恐怖、困惑の感情)、無表情状態の何れにあるかを判別する。そして、判別されたこれら状態と、例えば、予め定められた相関情報であって顧客ユーザの状態と該顧客ユーザの満足度との対応を表す相関情報と、を比較することで、顧客ユーザの満足度を判定することができる。なお、本実施形態では、顧客ユーザの満足度が5段階(例えば、星の数)で判定される。
【0046】
次に、サーバ300は、事業者ユーザによるサービスの提供が終了したか否かを判別する(S105)。このとき、サーバ300は、例えば、サービスの提供終了時に実行される該サービスに対する定められた対価の会計処理に関する情報を取得することで、または、事業者ユーザによって送信されるサービスの提供終了に関する情報を取得することで、上記を判別することができる。そして、S105の処理において肯定判定された場合、つまり、事業者ユーザによるサービスの提供が終了した場合、サーバ300は、S106の処理へ進む。一方、S105の処理において否定判定された場合、つまり、事業者ユーザによるサービスの提供が終了していない場合、サーバ300は、S104の処理で判定された満足度を記憶部302に記憶させ、一旦、今回の本フローの実行を終了する。そして、所定の演算周期で、再度、本フローを実行させる。
【0047】
そして、S105の処理において肯定判定された場合、次に、S106において、選択肢を調整する処理が実行される。S106の処理では、サーバ300は、S104の処理で判定された満足度(これには、記憶部302に蓄積された満足度が含まれる。)に基づいて、該満足度が高いほど顧客ユーザに通知されるインセンティブの額が高くなるように、選択肢を調整する。これについて、
図4に基づいて詳しく説明する。
【0048】
図4は、インセンティブの取引情報に含まれるチップの額についての選択肢が調整される例について説明するための第1の図である。ここで、
図4は、後述する取引情報を通知するために用いられるインタフェースで表示される画面を例示する図であって、画面SC1には、インセンティブ(チップ)の授与案内フィールドSC11、チップの額の選択肢表示フィールドSC12、送信ボタンSC13が示される。
【0049】
そして、
図4(a)は、サーバ300の記憶部302に記憶された取引情報において予め定められた選択肢が表示される例である。一方、
図4(b)は、
図4(a)に例示する予め定められた選択肢に対して、チップの額についての選択肢が調整されて表示される例である。
【0050】
ここで、本実施形態では、5段階(例えば、星の数)で判定された顧客ユーザの満足度に基づいて、該満足度が高いほどチップの額が高くなるように、選択肢が調整される。
【0051】
図5は、インセンティブの取引情報に含まれるチップの額についての選択肢が調整される例について説明するための第2の図であって、顧客ユーザの満足度を表す星の数が多くなるほど選択肢に表示されるチップの額が高くなるように、選択肢が調整される。
【0052】
そして、
図3に戻って、サーバ300は、次に、インセンティブの取引に関する取引情報を顧客ユーザに通知する(S107)。本実施形態では、サーバ300は、事業者ユーザのユーザ端末400に取引情報を送信する。
【0053】
そうすると、事業者ユーザのユーザ端末400は、サーバ300から送信された取引情報を取得する(S108)。そして、このようにして取引情報を取得すると、事業者ユーザは、ユーザ端末400を顧客ユーザに閲覧させることで、取引情報が顧客ユーザに通知されることになる。
【0054】
そして、このようにして取引情報が通知された顧客ユーザは、事業者ユーザのユーザ端末400に選択情報を入力する(S109)。ここで、選択情報は、取引情報に含まれるインセンティブに関する所定の選択肢の中から顧客ユーザが選択した情報である。これについて、
図6に基づいて説明する。
【0055】
図6は、本実施形態において、顧客ユーザに取引情報を通知し該顧客ユーザから選択情報の入力を受付けるため、および選択情報の受付完了を通知するために用いられるインタフェースで表示される画面を例示する図である。
図6に例示する画面SC1、SC2は事業者ユーザのユーザ端末400の表示部4021に表示され、
図6(a)に例示する画面SC1には、インセンティブ(チップ)の授与案内フィールドSC11、チップの額の選択肢表示フィールドSC12、送信ボタンSC13が示される。顧客ユーザは、選択情報の入力のために事業者ユーザから渡されたユーザ端末400において、例えば、チップの額として「300JPY」を選択して送信ボタンSC13を押下することで、選択情報をサーバ300に送信することができる。
【0056】
そして、送信ボタンSC13が押下されると、事業者ユーザのユーザ端末400の表示部4021は、
図6(b)に例示する選択情報の受付完了画面SC2に画面遷移する。そして、顧客ユーザは、この画面遷移を確認した後に、ユーザ端末400を事業者ユーザに返すことができる。このように、チップの額として顧客ユーザによって選択された選択情報がサーバ300に送信されると、チップの額を含んだ情報が画面遷移によりマスクされることで、顧客ユーザは、自身が選択したチップの額をその場で事業者ユーザに知られることがなくなる。
【0057】
そして、
図3に戻って、サーバ300は、選択情報を取得すると(S110)、該選択情報に基づいて、顧客ユーザによって選択された額のチップを事業者ユーザに付与するためのインセンティブ付与処理を実行する(S111)。ここで、顧客ユーザから事業者ユーザに授与され得るインセンティブは、該事業者ユーザが属する所定の組織に一旦付与され得る。
【0058】
このような一連のインセンティブ取引の処理によれば、顧客ユーザは、メッセージやインセンティブの額の入力を行うことなく、通知された取引情報に含まれる選択肢の中から所望のインセンティブの額を選択するだけで事業者ユーザに対してインセンティブを授与することができるため、簡易にインセンティブを取引することができる。更に、上記の処理によれば、チップの額を含んだ選択情報が画面遷移によりマスクされることで、顧客ユーザの選択をその場で事業者ユーザに知られることがなくなる。そのため、仮に、顧客ユーザがチップの額として「0JPY」を選択していたとしても、事業者ユーザは、それをその場で知ることができず、顧客ユーザが事業者ユーザから更なるインセンティブの授与を要求される事態が抑制される。その結果、顧客ユーザが事業者ユーザにインセンティブを授与することに対する心理的負担が軽減されることになる。
【0059】
また、本実施形態における情報処理システム100では、判定された顧客ユーザの満足度に応じて、顧客ユーザに通知されるチップの額が調整される。つまり、顧客ユーザの満足度に応じたチップの額が自動で該顧客ユーザにリコメンドされることになる。これにより、顧客ユーザは、事業者ユーザから該顧客ユーザへ提供されたサービスに対する適切なインセンティブをより簡易に授与することができる。
【0060】
なお、サーバ300は、S101の処理による認識結果を取得し、S103、S104、S106の処理を行うことなく、S107の処理において、記憶部302に記憶された取引情報において予め定められた選択肢を通知してもよい。この場合でも、顧客ユーザは、通知された取引情報に含まれる選択肢の中から所望のインセンティブの額を選択するだけでよいため、簡易にインセンティブを取引することができる。更に、顧客ユーザの選択はその場で事業者ユーザに知られることがないため、顧客ユーザが事業者ユーザにインセンティブを授与することに対する心理的負担が軽減されることになる。
【0061】
以上に述べた情報処理システム100によれば、事業者ユーザから顧客ユーザへ提供されたサービスに対して、簡易且つ該顧客ユーザの満足度に応じて適切にインセンティブを取引することができる。
【0062】
<第1実施形態の変形例>
第1実施形態の変形例について、
図7に基づいて説明する。上述した第1実施形態では、選択情報の受付け処理が、事業者ユーザによるサービスの提供が終了した後に実行される。これに対して、本変形例では、サーバ300は、判定された満足度に基づいて、該満足度が所定の閾値以上となったタイミング毎に、取引情報を顧客ユーザに通知し、該顧客ユーザによって選択された選択情報を受付ける。
【0063】
図7は、本変形例における情報処理システム100の動作の流れを例示する図である。
図7では、本変形例における情報処理システム100におけるサーバ300とユーザ端末400との間の動作の流れ、およびサーバ300とユーザ端末400とが実行する処理を説明する。なお、
図7に例示するフローは、サーバ300と事業者ユーザのユーザ端末400との間の動作の流れ、およびサーバ300と事業者ユーザのユーザ端末400とが実行する処理を説明するものである。また、
図7に示す各処理において、上記の
図3に示した処理と実質的に同一の処理については、同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0064】
図7に示す例では、S104の処理の後に、サーバ300が、S104の処理で判定された満足度が所定の閾値以上であるか否かを判別する(S201)。ここで、上記の閾値は、満足度を示す星の数によって表現され、例えば、本変形例では、星3つである。そして、S201の処理において肯定判定された場合、サーバ300はS107の処理へ進み、S201の処理において否定判定された場合、サーバ300はS103の処理へ戻る。
【0065】
なお、本変形例では、S107の処理において取引情報が通知される際に、アバタースタッフによる満足度の説明が付加されてもよい。更に、この場合、該アバタースタッフには、所定の演出効果が付加されてもよい。ここで、サーバ300は、上記の演出効果として、S104の処理で判定された満足度に基づいて、アバタースタッフの表情又は/及びジェスチャーを操作することができる。詳しくは、サーバ300は、アバタースタッフの表情又は/及びジェスチャーが顧客ユーザの満足度に合致するように操作し得る。例えば、サーバ300は、顧客ユーザの満足度が最高ランクの場合には、該満足度に合致するように、アバタースタッフの表情を最高ランクの笑顔にしたり、アバタースタッフの動作を最高ランクの喜びの動作にしたりすることができる。これによれば、顧客ユーザが、自身の感情に合致したアバタースタッフに親近感をもつことができ、以て、より多くの額のインセンティブが取引されるように、インセンティブの取引が促進される。
【0066】
そして、
図7に示す例では、S110の処理の後に、サーバ300が、インセンティブの額を積算する処理を実行する(S202)。そして、S202の処理の後、サーバ300は、S202の処理で積算されたインセンティブの額を記憶部302に記憶させ、一旦、今回の本フローの実行を終了する。そして、所定の演算周期で、再度、本フローを実行させる。なお、サーバ300は、
図7に示すフローの実行中にサービスの提供終了に関する情報を取得した場合、本フローの実行を終了させ、インセンティブ付与処理を実行する。
【0067】
このように、本変形例では、満足度が所定の閾値以上となったタイミング毎に選択情報が受付けられ、その都度、選択されたインセンティブの額が積算される。そのため、インセンティブ付与処理においては、積算された額のインセンティブが事業者ユーザに付与されることになる。なお、このとき、積算された額のインセンティブを事業者ユーザに授与することについて、顧客ユーザに承認を求めてもよい。
【0068】
このような本変形例の一連の処理によれば、顧客ユーザの満足度が高まったタイミングにおいてインセンティブの取引が案内されることになるため、顧客ユーザは、自身の満足感情に合致したタイミングにおいて、簡易にインセンティブの取引を行うことができる。その結果、より多くの額のインセンティブが取引されるように、インセンティブの取引が促進されることになる。
【0069】
そして、以上に述べた情報処理システム100によっても、事業者ユーザから顧客ユーザへ提供されたサービスに対して、簡易且つ該顧客ユーザの満足度に応じて適切にインセンティブを取引することができる。
【0070】
<第2実施形態>
第2実施形態について、
図8から
図11に基づいて説明する。上述した第1実施形態では、顧客ユーザに通知される取引情報に含まれる選択肢が、電子決済により取引可能なインセンティブの額(チップの額)についての複数の候補である場合を例に説明した。本実施形態では、顧客ユーザに通知される取引情報に含まれる選択肢が、インセンティブの額(チップの額)と相関を有する所定の標章についての複数の候補である場合を例に説明する。
【0071】
ここで、
図8は、第2実施形態における、情報処理システム100に含まれるサーバ300の構成要素をより詳細に示すとともに、サーバ300と通信を行うユーザ端末400の構成要素を示した図である。本実施形態では、サーバ300の制御部が、通知部3031と、受付部3032と、算出部3036と、付与処理部3035と、の4つの機能部を有して構成される。
【0072】
算出部3036は、インセンティブの額を算出する処理部であって、その詳細は、後述する
図9に基づいて説明する。
【0073】
そして、
図9は、本実施形態における情報処理システム100の動作の流れを例示する図である。
図9では、本実施形態における情報処理システム100におけるサーバ300とユーザ端末400との間の動作の流れ、およびサーバ300とユーザ端末400とが実行する処理を説明する。なお、
図9に例示するフローは、サーバ300と事業者ユーザのユーザ端末400との間の動作の流れ、およびサーバ300と事業者ユーザのユーザ端末400とが実行する処理を説明するものである。
【0074】
図9に示す処理フローでは、先ず、事業者ユーザのユーザ端末400において、顧客ユーザの有無が認識される(S301)。なお、S301の処理は、上記の
図3に示したS101の処理と同様である。
【0075】
そして、上記の情報は、ユーザ端末400からサーバ300に送信され、サーバ300が、その情報を取得する(S302)。
【0076】
次に、サーバ300は、事業者ユーザによるサービスの提供が終了したか否かを判別する(S303)。なお、S303の処理は、上記の
図3に示したS105の処理と同様である。そして、S303の処理において肯定判定された場合、サーバ300は、S304の処理へ進む。
【0077】
そして、S303の処理において肯定判定された場合、サーバ300は、次に、インセンティブの取引に関する取引情報を顧客ユーザに通知する(S304)。なお、本実施形態においても、サーバ300は、事業者ユーザのユーザ端末400に取引情報を送信する。
【0078】
そうすると、事業者ユーザのユーザ端末400は、サーバ300から送信された取引情報を取得し(S305)、顧客ユーザからの選択情報の入力を受付ける(S306)。そして、サーバ300は、ユーザ端末400から送信された選択情報を取得し(S307)、該選択情報に基づいて、インセンティブの額を算出する処理を実行する(S308)。これについて、
図10および
図11に基づいて説明する。
【0079】
図10は、本実施形態において、顧客ユーザに取引情報を通知し該顧客ユーザから選択情報の入力を受付けるために用いられるインタフェースで表示される画面を例示する第1の図であって、署名の形態とチップの額との対応を表す相関情報を併せて例示するものである。ここで、
図10に示す例では、選択情報として、選択肢に含まれる複数の候補の中から、顧客ユーザによる署名の入力を表す標章の選択を受付けたとき、該署名を入力するためのインタフェースに関する情報がユーザ端末400に送信される。そして、サーバ300は、上記のインタフェースを介して入力された顧客ユーザによる署名と、予め定められた相関情報であって署名の形態とチップの額との対応を表す相関情報と、を比較することで、チップの額を算出する。
【0080】
そして、
図10に例示する画面SC3、SC4は事業者ユーザのユーザ端末400の表示部4021に表示され、
図10(a)に例示する画面SC3には、インセンティブ(チップ)の授与案内フィールドSC31、標章の選択肢表示フィールドSC32、送信ボタンSC33が示される。ここで、本実施形態における標章の選択肢表示フィールドSC32には、顧客ユーザによる署名の入力を表す標章および画像デザインの選択を表す標章が表示される。顧客ユーザは、例えば、署名の入力を表す標章を選択して送信ボタンSC33を押下することで、その情報をサーバ300に送信することができる。
【0081】
そして、送信ボタンSC33が押下されると、事業者ユーザのユーザ端末400の表示部4021は、
図10(b)に例示する署名の入力画面SC4に画面遷移する。そして、顧客ユーザは、署名の入力フィールドSC41に署名を入力して送信ボタンSC42を押下することで、その情報をサーバ300に送信することができる。
【0082】
ここで、本実施形態では、署名の形態とチップの額との対応を表す相関情報が、顧客ユーザによって予め定められサーバ300の記憶部302に記憶されている。例えば、
図10(c)に示すように、署名が全て大文字の場合にはチップの額が1000JPY、署名の頭文字のみ大文字の場合にはチップの額が300JPY、署名が全て小文字の場合にはチップの額が0JPYと定められ得る。
【0083】
したがって、顧客ユーザが、事業者ユーザに授与したいチップの額となるような署名の形態で署名の入力フィールドSC41に署名を入力することで、その情報を取得したサーバ300は、署名の入力フィールドSC41に入力された署名と、上記の相関情報と、を比較することで、チップの額を算出することができる。
【0084】
一方、
図11は、本実施形態において、顧客ユーザに取引情報を通知し該顧客ユーザから選択情報の入力を受付けるために用いられるインタフェースで表示される画面を例示する第2の図であって、画像のデザインとチップの額との対応を表す相関情報を併せて例示するものである。ここで、
図11に示す例では、選択情報として、選択肢に含まれる複数の候補の中から、所定の画像を表す標章の選択を受付けたとき、該画像のデザインを選択するためのインタフェースに関する情報がユーザ端末400に送信される。そして、サーバ300は、上記のインタフェースを介して顧客ユーザによって選択された画像のデザインと、予め定められた相関情報であって画像のデザインとチップの額との対応を表す相関情報と、を比較することで、チップの額を算出する。
【0085】
そして、
図11に例示する画面SC3、SC5は事業者ユーザのユーザ端末400の表示部4021に表示される。なお、
図11(a)に例示する画面SC3は、上記の
図10(a)に例示した画面SC3と同様である。このとき、顧客ユーザは、例えば、画像デザインの選択を表す標章を選択して送信ボタンSC33を押下することで、その情報をサーバ300に送信することができる。
【0086】
そして、送信ボタンSC33が押下されると、事業者ユーザのユーザ端末400の表示部4021は、
図11(b)に例示する画像デザインの選択画面SC5に画面遷移する。そして、顧客ユーザは、画像デザインの選択フィールドSC51において画像デザインを選択して送信ボタンSC52を押下することで、その情報をサーバ300に送信することができる。
【0087】
ここで、本実施形態では、画像のデザインとチップの額との対応を表す相関情報が、顧客ユーザによって予め定められサーバ300の記憶部302に記憶されている。例えば、
図11(c)に示すように、画像デザインがドット柄の場合にはチップの額が1000JPY、画像デザインが白色の場合にはチップの額が300JPY、画像デザインが黒色の場合にはチップの額が0JPYと定められ得る。
【0088】
したがって、顧客ユーザが、事業者ユーザに授与したいチップの額となるような画像デザインを選択フィールドSC51において選択することで、その情報を取得したサーバ300は、選択フィールドSC51において選択された画像デザインと、上記の相関情報と、を比較することで、チップの額を算出することができる。
【0089】
そして、
図9に戻って、サーバ300は、S308の処理によって算出された額のチップを事業者ユーザに付与するためのインセンティブ付与処理を実行する(S309)。
【0090】
このような一連のインセンティブ取引の処理によれば、顧客ユーザは、メッセージやインセンティブの額の入力を行うことなく、通知された取引情報に含まれる選択肢の中から所望のものを選択していくだけで事業者ユーザに対してインセンティブを授与することができるため、簡易にインセンティブを取引することができる。更に、上記の処理によれば、顧客ユーザのみがチップの額を認識しており、且つその情報が表示されることがないため、顧客ユーザは、チップの額をその場で事業者ユーザに知られることがなくなる。その結果、顧客ユーザが事業者ユーザにインセンティブを授与することに対する心理的負担が軽減されることになる。
【0091】
そして、以上に述べた情報処理システム100によっても、事業者ユーザから顧客ユーザへ提供されたサービスに対して、簡易且つ該顧客ユーザの満足度に応じて適切にインセンティブを取引することができる。
【0092】
<その他の変形例>
上記の実施形態はあくまでも一例であって、本開示はその要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施しうる。例えば、本開示において説明した処理や手段は、技術的な矛盾が生じない限りにおいて、自由に組み合わせて実施することができる。また、上記の実施形態における情報処理システム100の動作の流れでは、サーバ300と事業者ユーザのユーザ端末400との間の動作の流れ、およびサーバ300と事業者ユーザのユーザ端末400とが実行する処理を説明したが、本開示における情報処理システムの動作の流れおよび処理は、サーバ300と顧客ユーザのユーザ端末400との間の動作の流れ、およびサーバ300と顧客ユーザのユーザ端末400とが実行する処理であってもよい。
【0093】
また、1つの装置が行うものとして説明した処理が、複数の装置によって分担して実行されてもよい。例えば、付与処理部3035をサーバ300とは別の演算処理装置に形成してもよい。このとき当該別の演算処理装置はサーバ300と好適に協働可能に構成される。また、異なる装置が行うものとして説明した処理が、1つの装置によって実行されても構わない。コンピュータシステムにおいて、各機能をどのようなハードウェア構成(サーバ構成)によって実現するかは柔軟に変更可能である。
【0094】
本開示は、上記の実施形態で説明した機能を実装したコンピュータプログラムをコンピュータに供給し、当該コンピュータが有する1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出して実行することによっても実現可能である。このようなコンピュータプログラムは、コンピュータのシステムバスに接続可能な非一時的なコンピュータ可読記憶媒体によってコンピュータに提供されてもよいし、ネットワークを介してコンピュータに提供されてもよい。非一時的なコンピュータ可読記憶媒体は、例えば、磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクドライブ(HDD)等)、光ディスク(CD-ROM、DVDディスク・ブルーレイディスク等)など任意のタイプのディスク、読み込み専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、EPROM、EEPROM、磁気カード、フラッシュメモリ、光学式カード、電子的命令を格納するために適した任意のタイプの媒体を含む。
【符号の説明】
【0095】
100・・・情報処理システム
200・・・ネットワーク
300・・・サーバ
301・・・通信部
302・・・記憶部
303・・・制御部
400・・・ユーザ端末