(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024160896
(43)【公開日】2024-11-15
(54)【発明の名称】蛍光体と良導体の混合物による化学反応を利用したエネルギー相互変換発電法
(51)【国際特許分類】
H01L 31/055 20140101AFI20241108BHJP
H05B 33/14 20060101ALI20241108BHJP
H10K 50/10 20230101ALI20241108BHJP
【FI】
H01L31/04 622
H05B33/14 Z
H10K50/10
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2023084205
(22)【出願日】2023-05-02
(71)【出願人】
【識別番号】518440899
【氏名又は名称】パテントフレア株式会社
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 学
【テーマコード(参考)】
3K107
5F251
【Fターム(参考)】
3K107AA01
3K107AA05
3K107BB01
3K107DD53
3K107DD66
5F251HA13
(57)【要約】
【課題】従来の太陽電池などの光電効果を利用して発電する電源は、装置外部の光源を利用するため、発電に必要な光エネルギーが得られない夜間などは発電できなかった。
【解決手段】電気エネルギーと光エネルギーの相互変換作用という物質特性を有する蛍光体と銅、アルミなどの導電性の高い金属、又は炭素同位体などの炭素系良導体を、粉末状、又は溶液状に加工して適切な量と比率で混合する。
この混合物を発電装置内に封入し、一時的に外部電源から通電、又は外部光源から照射する。
すると当該混合物は、装置内で発光と発電が同時に起こる(電気エネルギーと光エネルギーの相互変換が行われている)状態となる。
この「蛍光体と良導体の混合物」の化学反応(エネルギー相互変換作用)を利用する発電方法によって課題を解決する。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
蛍光体と呼ばれる物質がある。(有機物蛍光体、無機物蛍光体)
この物質は、「電圧をかける(電流を流す)と発光し、光を照射すると起電力を生じる」という物質特性を持つ。
これは、蛍光体には「電気エネルギーと光エネルギーの相互変換作用がある」ということである。
この蛍光体と銅、アルミなどの導電性の高い金属、又は炭素同位体などの炭素系良導体を粉末状、又は溶液状に加工して適切な量と比率で、構成物質の偏りが無いように混ぜ合わせる。
(対象となる物質の化学組成が同等であれば固体、液体などの状態は限定されない)
この混合物を発電装置内に封入し、一時的に外部電源から電気エネルギーを供給(通電)、又は外部光源から光エネルギーを供給(照射)する。
すると、当該混合物は、装置内で発光と発電が同時に起こる状態(電気エネルギーと光エネルギーの相互変換が行われている状態)となる。
この「蛍光体と良導体の混合物」の化学反応(エネルギー相互変換作用)を利用して発電する方法。
この発電機能を有する混合物が、電化製品の電源として、装備される際、固体、液体などの状態は限定されない。
又、混合物が封入される発電装置(電池など)外枠の形状、材質も限定されない、さらに混合物は、発電装置内に封入される必要もない。
溶液化された混合物を、塗料のように電化製品内部に直接塗布して電線、回路などと接続し使用する場合も含まれる。
【請求項2】
請求項1に記載の方法を使用した発電装置、電源。
【請求項3】
請求項1に記載の方法を使用した照明装置、光源。
【請求項4】
請求項1に記載の方法を使用したディスプレイ、映像出力装置。
【請求項5】
請求項2、請求項3、請求項4に記載の装置を使用した装置、設備。
【請求項6】
請求項5に記載の装置、設備を使用した役務、事業。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、蛍光体の物質特性(光電効果)を利用した応用技術に関する。
【背景技術】
【0002】
EL(エレクトロ・ルミネセンス)の技術
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の太陽電池などの光電効果発電装置は、装置外部の光源の光エネルギーを利用して発電するため、夜間や雨天など発電に必要な光エネルギーが得られない時は、発電することができないという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この課題に対して、電気エネルギーと光エネルギーの相互変換作用という物質特性を有する蛍光体(有機蛍光体、無機蛍光体)と、銅、アルミなどの導電性の高い金属、又は炭素同位体などの炭素系良導体を、粉末状、又は溶液状に加工して適切な量と比率で、構成物質の偏りが無いように混ぜ合わせる。
(対象となる物質の化学組成が同等であれば固体、液体などの状態は限定されない)
この混合物を発電装置内に封入し、一時的に外部電源から電気エネルギーを供給(通電)、又は外部光源から光エネルギーを供給(照射)する。
すると当該混合物は、装置内で発光と発電が同時に起こる状態(電気エネルギーと光エネルギーの相互変換が行われている状態)となる。
この「蛍光体と良導体の混合物」の化学反応(エネルギー相互変換作用)を利用して発電する方法によって、従来の太陽電池などの光電効果を利用する発電装置が持っていた課題を解決する。
又、この方法を用いることで発電装置(電源)だけでなく照明装置など(光源)としても応用できる。