(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024160911
(43)【公開日】2024-11-15
(54)【発明の名称】プログラム、通知装置、および通知方法
(51)【国際特許分類】
H04M 3/56 20060101AFI20241108BHJP
G10L 15/10 20060101ALN20241108BHJP
G10L 17/00 20130101ALN20241108BHJP
【FI】
H04M3/56 Z
G10L15/10 500Z
G10L17/00 200C
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023121383
(22)【出願日】2023-07-26
(62)【分割の表示】P 2023076281の分割
【原出願日】2023-05-02
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和4年11月28日 https://amptalk.net/ https://amptalk.net/home を通じて発表。
(71)【出願人】
【識別番号】521261979
【氏名又は名称】amptalk株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115749
【弁理士】
【氏名又は名称】谷川 英和
(72)【発明者】
【氏名】猪瀬 竜馬
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 啓太
【テーマコード(参考)】
5K201
【Fターム(参考)】
5K201BB10
5K201CA10
5K201DC05
5K201EC06
(57)【要約】
【課題】従来の通知装置においては、会話アプリにおいて条件に合致するアクションが発生した場合に、関係ユーザに適切な情報を知らせることができなかった。
【解決手段】会話アプリを用いた会話に関する会話情報を取得する会話情報取得部131と、会話情報に関する通知条件を有する通知情報が格納される通知管理部111を参照し、会話情報が通知条件に合致するか否かを判断する判断部134と、通知条件に合致すると判断部134が判断した場合に、通知条件に対応する通知先に会話情報に関する通知情報を送信する通知部142とを具備する通知装置1により、会話アプリにおいて条件に合致するアクションが発生した場合に、関係ユーザに適切な情報を知らせることができる。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータを、
会話アプリを用いた会話に関する会話情報を取得する会話情報取得部と、
会話情報に関する通知条件を有する通知情報が格納される通知管理部を参照し、前記会話情報が前記通知条件に合致するか否かを判断する判断部と、
前記通知条件に合致すると前記判断部が判断した場合に、当該通知条件に対応する通知先に前記会話情報に関する通知情報を送信する通知部として機能させるためのプログラム。
【請求項2】
前記通知管理部の前記通知情報は、ユーザごとに管理されており、
前記会話情報取得部は、
ユーザ識別子に対応付いた前記会話情報を取得し、
前記判断部は、
前記会話情報に対応付く前記ユーザ識別子で識別されるユーザに対応する前記通知条件に合致するか否かを判断するものとして、前記コンピュータを機能させるための請求項1記載のプログラム。
【請求項3】
1または2以上のユーザ識別子に対応付く1以上のチーム識別子が格納されるチーム管理部にアクセス可能な前記コンピュータを機能させるためのプログラムであって、
前記通知管理部の前記通知情報は、チーム識別子に対応付いており、
前記会話情報取得部は、
ユーザ識別子に対応付いた前記会話情報を取得し、
前記判断部は、
前記ユーザ識別子に対応付く前記チーム識別子に対応付く前記通知情報が有する前記通知条件に合致するか否かを判断するものとして、前記コンピュータを機能させるための請求項1記載のプログラム。
【請求項4】
前記会話情報は、会話の内容を特定する内容情報を有し、
前記コンピュータを、
前記内容情報の解析結果を取得する解析部と、
前記解析結果に応じた前記通知情報を取得する通知情報取得部としてさらに機能させ、
前記通知部は、
前記通知情報取得部が取得した前記通知情報を送信するものとして、前記コンピュータを機能させるための請求項1から請求項3いずれか一項に記載のプログラム。
【請求項5】
前記会話情報は、会話の内容を特定する内容情報を有し、
前記コンピュータを、
前記内容情報の解析結果を取得する解析部と、
前記解析結果に応じた通知先を決定する通知先決定部としてさらに機能させ、
前記通知部は、
前記通知先決定部が決定した前記通知先に前記通知情報を送信するものとして、前記コンピュータを機能させるための請求項1から請求項3いずれか一項に記載のプログラム。
【請求項6】
前記通知管理部の前記通知条件は、会話アプリを識別するアプリ識別子に対応付いており、
前記会話情報取得部は、
アプリ識別子に対応付けて、前記会話情報を取得し、
前記判断部は、
前記会話情報が前記アプリ識別子に対応付く前記通知条件に合致するか否かを判断するものとして、前記コンピュータを機能させるための請求項1から請求項3いずれか一項に記載のプログラム。
【請求項7】
前記会話情報は、ユーザ識別子に対応付いており、
前記コンピュータを、
1以上の各ユーザ識別子に対応するユーザ情報を管理するユーザ管理サーバから、前記会話情報に対応付く前記ユーザ識別子と対になるユーザ情報を取得し、当該ユーザ情報を有する通知情報を取得する通知情報取得部としてさらに機能させ、
前記通知部は、
前記通知情報取得部が取得した前記通知情報を送信するものとして、前記コンピュータを機能させるための請求項1から請求項3いずれか一項に記載のプログラム。
【請求項8】
前記会話情報は、会話の内容を特定する内容情報を有し、
前記通知条件は、前記内容情報の解析結果が取得されたことである請求項1から請求項3いずれか一項に記載のプログラム。
【請求項9】
前記会話情報は、会話の内容を特定する内容情報を有し、
前記通知条件は、前記内容情報の解析結果に関する条件であり、
前記コンピュータを、
前記内容情報の解析結果を取得する解析部としてさらに機能させ、
前記判断部は、
前記解析結果が前記通知条件に合致するか否かを判断するものとして、前記コンピュータを機能させるための請求項1から請求項3いずれか一項に記載のプログラム。
【請求項10】
前記通知条件は、着信があったことであり、
前記会話情報取得部は、
前記会話アプリを用いた着信があったことを特定する着信情報を含む会話情報を取得するものとして、前記コンピュータを機能させるための請求項1から請求項3いずれか一項に記載のプログラム。
【請求項11】
前記通知条件は、不在着信があったことであり、
前記会話情報取得部は、
前記会話アプリを用いた不在着信があったことを特定する不在着信情報を含む会話情報を取得するものとして、前記コンピュータを機能させるための請求項1から請求項3いずれか一項に記載のプログラム。
【請求項12】
前記会話情報は、会話の内容を特定する内容情報を有し、
前記コンピュータを、
前記内容情報の解析結果を取得する解析部と、
前記解析結果を出力する解析出力部と、
前記解析結果に対するコメントを受け付けるコメント受付部としてさらに機能させ、
前記通知条件は、前記内容情報の解析結果に対するコメントに関する条件である請求項1から請求項3いずれか一項に記載のプログラム。
【請求項13】
会話アプリを用いた会話に関する会話情報を取得する会話情報取得部と、
会話情報に関する通知条件を有する通知情報が格納される通知管理部を参照し、前記会話情報が前記通知条件に合致するか否かを判断する判断部と、
前記通知条件に合致すると前記判断部が判断した場合に、当該通知条件に対応する通知先に前記会話情報に関する通知情報を送信する通知部とを具備する通知装置。
【請求項14】
会話情報取得部と、判断部と、通知部とにより実現される通知方法であって、
前記会話情報取得部が、会話アプリを用いた会話に関する会話情報を取得する会話情報取得ステップと、
前記判断部が、会話情報に関する通知条件を有する通知情報が格納される通知管理部を参照し、前記会話情報が前記通知条件に合致するか否かを判断する判断ステップと、
前記通知部が、前記通知条件に合致すると前記判断ステップで判断された場合に、当該通知条件に対応する通知先に前記会話情報に関する通知情報を送信する通知ステップとを具備する通知方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、会話に関するアクションに応じて、関係ユーザに適切な情報を通知する通知装置等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、会話を分析し、当該会話を支援する会話支援方法があった(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の通知装置においては、会話に関する会話情報が条件に合致する場合に、関係ユーザに適切な情報を知らせることができなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本第一の発明の通知装置は、会話アプリを用いた会話に関する会話情報を取得する会話情報取得部と、会話情報に関する通知条件を有する通知情報が格納される通知管理部を参照し、会話情報が通知条件に合致するか否かを判断する判断部と、通知条件に合致すると判断部が判断した場合に、通知条件に対応する通知先に会話情報に関する通知情報を送信する通知部とを具備する通知装置である。
【0006】
かかる構成により、会話に関する会話情報が条件に合致する場合に、関係ユーザに適切な情報を知らせることができる。
【0007】
また、本第二の発明の通知装置は、第一の発明に対して、通知管理部の通知情報は、ユーザごとに管理されており、会話情報取得部は、ユーザ識別子に対応付いた会話情報を取得し、判断部は、会話情報に対応付くユーザ識別子で識別されるユーザに対応する通知条件に合致するか否かを判断する通知装置である。
【0008】
かかる構成により、会話に関する会話情報が条件に合致する場合に、関係ユーザに適切な情報を知らせることができる。
【0009】
また、本第三の発明の通知装置は、第一の発明に対して、1または2以上のユーザ識別子に対応付く1以上のチーム識別子が格納されるチーム管理部をさらに具備し、通知管理部の通知情報は、チーム識別子に対応付いており、会話情報取得部は、ユーザ識別子に対応付いた会話情報を取得し、判断部は、ユーザ識別子に対応付くチーム識別子に対応付く通知情報が有する通知条件に合致するか否かを判断する通知装置である。
【0010】
かかる構成により、会話に関する会話情報が条件に合致する場合に、関係ユーザに適切な情報を知らせることができる。
【0011】
また、本第四の発明の通知装置は、第一から第三いずれか1つの発明に対して、会話情報は、会話の内容を特定する内容情報を有し、内容情報の解析結果を取得する解析部と、解析結果に応じた通知情報を取得する通知情報取得部とをさらに具備し、通知部は、通知情報取得部が取得した通知情報を送信する通知装置である。
【0012】
かかる構成により、会話に関する会話情報が条件に合致する場合に、関係ユーザにより適切な情報を知らせることができる。
【0013】
また、本第五の発明の通知装置は、第一から第三いずれか1つの発明に対して、会話情報は、会話の内容を特定する内容情報を有し、内容情報の解析結果を取得する解析部と、解析結果に応じた通知先を決定する通知先決定部とをさらに具備し、通知部は、通知先決定部が決定した通知先に通知情報を送信する通知装置である。
【0014】
かかる構成により、会話に関する会話情報が条件に合致する場合に、適切な通知先に適切な情報を知らせることができる。
【0015】
また、本第六の発明の通知装置は、第一から第五いずれか1つの発明に対して、通知管理部の通知条件は、会話アプリを識別するアプリ識別子に対応付いており、会話情報取得部は、アプリ識別子に対応付けて、会話情報を取得し、判断部は、会話情報がアプリ識別子に対応付く通知条件に合致するか否かを判断する通知装置である。
【0016】
かかる構成により、2以上の会話アプリの中のいずれかの会話アプリにおいて条件に合致するアクションが発生した場合に、関係ユーザに適切な情報を知らせることができる。
【0017】
また、本第七の発明の通知装置は、第一から第三いずれか1つの発明に対して、会話情報は、ユーザ識別子に対応付いており、1以上の各ユーザ識別子に対応するユーザ情報を管理するユーザ管理サーバから、会話情報に対応付くユーザ識別子と対になるユーザ情報を取得し、ユーザ情報を有する通知情報を取得する通知情報取得部をさらに具備し、通知部は、通知情報取得部が取得した通知情報を送信する通知装置である。
【0018】
かかる構成により、会話に関する会話情報が条件に合致する場合に、関係ユーザにユーザ情報が明示された適切な情報を知らせることができる。
【0019】
また、本第八の発明の通知装置は、第一から第七いずれか1つの発明に対して、会話情報は、会話の内容を特定する内容情報を有し、通知条件は、内容情報の解析結果が取得されたことである通知装置である。
【0020】
かかる構成により、会話アプリにおける会話情報の内容の解析が完了したことをトリガーとして、関係ユーザに適切な情報を知らせることができる。
【0021】
また、本第九の発明の通知装置は、第一から第三いずれか1つの発明に対して、会話情報は、会話の内容を特定する内容情報を有し、通知条件は、内容情報の解析結果に関する条件であり、内容情報の解析結果を取得する解析部をさらに具備し、判断部は、解析結果が通知条件に合致するか否かを判断する通知装置である。
【0022】
かかる構成により、会話アプリにおける会話情報の内容の解析結果が条件を満たす場合に、関係ユーザに適切な情報を知らせることができる。
【0023】
また、本第十の発明の通知装置は、第一から第七いずれか1つの発明に対して、通知条件は、着信があったことであり、会話情報取得部は、会話アプリを用いた着信があったことを特定する着信情報を含む会話情報を取得する通知装置である。
【0024】
かかる構成により、会話アプリにおける着信があったことをトリガーとして、関係ユーザに適切な情報を知らせることができる。
【0025】
また、本第十一の発明の通知装置は、第一から第七いずれか1つの発明に対して、通知条件は、不在着信があったことであり、会話情報取得部は、会話アプリを用いた不在着信があったことを特定する不在着信情報を含む会話情報を取得する通知装置である。
【0026】
かかる構成により、会話アプリにおける不在着信があったことをトリガーとして、関係ユーザに適切な情報を知らせることができる。
【0027】
また、本第十二の発明の通知装置は、第一から第三いずれか1つの発明に対して、会話情報は、会話の内容を特定する内容情報を有し、内容情報の解析結果を取得する解析部と、解析結果を出力する解析出力部と、解析結果に対するコメントを受け付けるコメント受付部とをさらに具備し、通知条件は、内容情報の解析結果に対するコメントに関する条件である通知装置である。
【0028】
かかる構成により、会話アプリにおける会話情報の内容の解析結果に対するコメントが条件を満たす場合に、関係ユーザに適切な情報を知らせることができる。
【発明の効果】
【0029】
本発明による通知装置によれば、会話に関する会話情報が条件に合致する場合に、関係ユーザに適切な情報を知らせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【
図1】実施の形態1における情報システムAの概念図
【
図4】同通知装置1の動作例について説明するフローチャート
【
図5】同解析処理の例について説明するフローチャート
【
図6】同音声分割処理の例について説明するフローチャート
【
図7】同判断処理の例について説明するフローチャート
【
図8】同通知処理の例について説明するフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、通知装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0032】
(実施の形態1)
本実施の形態において、1または2以上の会話アプリを用いた会話に関する会話情報が通知条件に合致した場合に通知情報を送信する通知装置について説明する。
【0033】
また、本実施の形態において、会話の内容の解析結果に応じて、異なる通知情報を送信する通知装置について説明する。
【0034】
また、本実施の形態において、会話の内容の解析結果に応じて、異なる通知先に通知情報を送信する通知装置について説明する。
【0035】
さらに、本実施の形態において、会話の当事者であるユーザのユーザ情報をユーザ管理サーバから取得し、当該ユーザ情報を含む通知情報を出力する。
【0036】
なお、本明細書において、情報Xが情報Yに対応付いていることは、情報Xから情報Yを取得できること、または情報Yから情報Xを取得できることであり、その対応付けの方法は問わない。情報Xと情報Yとがリンク付いていても良いし、同じバッファに存在していても良いし、情報Xが情報Yに含まれていても良いし、情報Yが情報Xに含まれている等でも良い。
【0037】
図1は、本実施の形態における情報システムAの概念図である。情報システムAは、通知装置1、1または2以上の端末装置2、1または2以上の会話支援装置3、およびユーザ管理サーバ4を備える。
【0038】
通知装置1は、会話アプリを用いた会話に関する会話情報を会話支援装置3から取得し、当該会話情報に関する通知情報を送信する装置である。通知装置1は、通常、サーバであり、例えば、クラウドサーバ、ASPサーバであるが、その種類は問わない。
【0039】
端末装置2は、ユーザが使用する端末である。ユーザは、例えば、会話の当事者、会話の当事者と同じ部署の者である。端末装置2には、後述する通知情報が出力される。端末装置2は、例えば、いわゆるパソコン、スマートフォン、タブレット端末であるが、その種類は問わない。
【0040】
会話支援装置3は、2以上のユーザ間の会話を支援する会話アプリを機能させる装置である。会話アプリとは、会話を支援するアプリケーションである。会話は、例えば、電話による会話、またはウェブ会議での会話である。会話アプリは、例えば、電話のアプリ、
ウェブ会議のアプリである。会話アプリは、例えば、Zoom(登録商標)Phone、Zoom(登録商標)である。会話支援装置3は、通常、サーバであり、例えば、クラウドサーバ、ASPサーバであるが、その種類は問わない。
【0041】
ユーザ管理サーバ4は、1または2以上の各ユーザのユーザ情報を管理する装置である。ユーザ管理サーバ4は、例えば、CRM(顧客管理システム)のサーバである。ユーザ情報は、ユーザ識別子に対応付いている。ユーザ管理サーバ4は、1以上のユーザ情報を管理するデータベースサーバである、と言っても良い。ユーザ管理サーバ4は、通常、サーバであり、例えば、クラウドサーバ、ASPサーバであるが、その種類は問わない。ユーザ管理サーバ4は、例えば、Salesforce(登録商標)の顧客管理サーバである。
【0042】
通知装置1と1以上の各端末装置2、通知装置1と1以上の各会話支援装置3、通知装置1とユーザ管理サーバ4、および1以上の各端末装置2と1以上の各会話支援装置3とは、インターネット等のネットワークにより通信可能である。
【0043】
図2は、本実施の形態における情報システムAのブロック図である。
図3は、通知装置1のブロック図である。
【0044】
通知装置1は、格納部11、受付部12、処理部13、および出力部14を備える。格納部11は、通知管理部111、チーム管理部112、および会話格納部113を備える。受付部12は、コメント受付部121を備える。処理部13は、会話情報取得部131、蓄積部132、解析部133、判断部134、通知情報取得部135、および通知先決定部136を備える。出力部14は、解析出力部141、および通知部142を備える。
【0045】
端末装置2は、端末格納部21、端末受付部22、端末処理部23、端末送信部24、端末受信部25、および端末出力部26を備える。
【0046】
通知装置1を構成する格納部11には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、後述する通知管理情報、後述するチーム情報、対応表である。
【0047】
対応表とは、タグを取得するための表である。対応表は、1または2以上の対応情報を有する。対応情報は、タグ条件とタグとの組である。タグ条件とは、タグを付与するための条件である。タグ条件は、部分文字列に関する条件である。タグ条件は、例えば、部分文字列の中の用語に関する条件である。タグ条件は、例えば、部分文字列のクラスに関する条件である。タグ条件は、例えば、1または2以上の用語を有する。
【0048】
通知管理部111には、1または2以上の通知管理情報が格納される。通知管理情報に、アプリ識別子が対応付いていても良い。
【0049】
通知管理情報とは、通知を管理するための情報である。通知管理情報は、通知情報を送信する場合に使用される情報である。通知管理情報は、通知条件を有する。通知管理情報は、例えば、情報管理情報を有する。通知管理情報は、例えば、通知先管理情報を有する。
【0050】
通知条件とは、通知情報を送信するか否かを判断するための条件である。通知条件は、例えば、会話情報に関する条件である。通知条件は、例えば、タイミング条件を有する。通知条件は、例えば、内容条件を有する。通知条件は、例えば、ユーザ条件を有する。
【0051】
タイミング条件とは、通知情報を送信するタイミングを特定するための条件である。タイミング条件は、例えば、着信があったこと、不在着信があったこと、会話の内容の後述する解析処理が完了したこと、または会話に対してコメントが付加されたことである。なお、解析処理が完了したことは、解析結果が取得されたことである。
【0052】
内容条件とは、会話の内容に関する条件である。内容条件は、例えば、会話に対して入力されたコメントの内容に関する条件でも良い。内容条件は、例えば、会話の解析結果に対して入力されたコメントの内容に関する条件でも良い。内容条件は、例えば、会話情報が有する内容情報の解析結果であるタグが特定のタグであることである。内容条件は、例えば、会話情報が有する内容情報の解析結果である会話のクラスが特定のクラスであることである。
【0053】
ユーザ条件とは、会話の参加者のユーザに関する条件である。会話の参加者とは、例えば、電話の発信者、または電話の着信先のユーザを含む。
【0054】
情報管理情報とは、通知情報を決定するための情報である。情報管理情報は、通知情報または通知元情報を有する。情報管理情報は、例えば、情報条件を有する。
【0055】
通知情報とは、通知部142が出力する情報である。通知元情報とは、通知情報を構成するための元になる情報である。通知元情報は、例えば、通知情報の雛形になる情報である。通知元情報は、例えば、1または2以上の変数を有する。例えば、通知元情報が有する1以上の各変数に、情報が代入されることにより、通知情報が構成される。
【0056】
情報条件とは、通知情報または通知元情報を決定するための条件である。情報条件は、例えば、会話の解析結果に関する条件である。情報条件は、例えば、会話の解析結果であるタグまたはクラスに関する条件である。
【0057】
通知先管理情報とは、通知先を決定するための情報である。通知先管理情報は、1または2以上の通知先情報を有する。通知先管理情報は、例えば、通知先条件を有する。
【0058】
通知先情報とは、通知先を特定する情報である。通知先情報は、例えば、オンラインチャットツールのチャンネル識別子、SNSのユーザ識別子、メールアドレス、電話番号である。チャンネル識別子とは、チャンネルを識別する情報である。チャンネル識別子は、例えば、オンラインチャットツールのチャンネル名、またはオンラインチャットツールのチャンネルのIDである。オンラインチャットツールのチャンネル識別子は、例えば、Slack(登録商標)のチャンネルであるが、問わない。
【0059】
通知先条件とは、通知先情報に対応する条件である。通知先条件は、例えば、会話の解析結果に関する条件である。通知先条件は、例えば、会話の解析結果であるタグまたはクラスに関する条件である。
【0060】
アプリ識別子とは、会話アプリを識別する情報である。アプリ識別子は、例えば、会話アプリのID、会話アプリの名称である。
【0061】
チーム管理部112には、1または2以上のチーム情報が格納される。チーム情報とは、2以上のユーザが所属するチームに関する情報である。なお、一人のユーザのみが所属するチームがあっても良い。チーム情報は、1または2以上のユーザ識別子を有する。チーム情報は、通常、チーム識別子を有する。チーム識別子とは、チームを識別する情報である。チーム識別子は、例えば、チーム名、チームのIDである。
【0062】
会話格納部113には、1または2以上の会話の内容情報が格納される。会話格納部113には、1または2以上の会話情報が格納されても良い。内容情報は、会話の音声情報を有する。内容情報は、映像を有しても良い。内容情報は、音声情報だけでも良い。内容情報は、例えば、mp3のファイル、またはmp4のファイルであるが、そのデータタイプは問わない。
【0063】
内容情報とは、会話の内容を特定する情報である。内容情報とは、複数のユーザ間の会話の間に取得された情報である。音声情報は、複数のユーザ間の会話の間の音声が録音された情報である。映像は、複数のユーザ間の会話の際に録画された動画である。会話は、例えば、会議における会話であるが、その内容等は問わない。会話は、ビジネスにおける会議での会話であることは好適であるが、会話の目的や内容は問わない。なお、会話は、会議と言い換えても良い場合がある。会議は、例えば、いわゆるウェブ会議である。
【0064】
会話情報とは、会話アプリを用いた会話に関する情報である。会話情報は、例えば、内容情報、着信情報、不在着信情報のうちの1または2種類以上の情報である。着信情報とは、着信があったことを示す情報である。不在着信情報とは、不在着信があったことを示す情報である。
【0065】
会話情報には、1または2以上の会話属性値が対応付いていることは好適である。会話属性値とは、会話に関する属性値である。会話属性値は、例えば、会話の当事者である1以上のユーザのユーザ識別子、日時、時間帯である。ユーザ識別子とは、ユーザを識別する情報である。ユーザ識別子は、例えば、電話番号、メールアドレス、ユーザのIDである。日時は、例えば、着信の日時、会話の開始日時、または会話の終了日時である。時間帯とは、会話の時間帯を特定する情報である。
【0066】
受付部12は、各種の指示や情報を受け付ける。各種の指示や情報は、例えば、後述するコメント、通知管理情報、チーム情報である。
【0067】
ここでは、受け付けとは、通常、端末装置2からの受信であるが、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念であっても良い。
【0068】
コメント受付部121は、解析結果に対するコメントを受け付ける。コメント受付部121は、通常、端末装置2からコメントを受信する。コメントは、通常、解析結果に対応付いている。解析結果に対するコメントは、例えば、後述する部分文字列に対するコメントである。
【0069】
処理部13は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、会話情報取得部131、蓄積部132、解析部133、判断部134、通知情報取得部135、通知先決定部136が行う処理である。
【0070】
会話情報取得部131は、会話情報を取得する。会話情報取得部131は、通常、1または2以上の各会話支援装置3から会話情報を受信する。会話情報取得部131が会話情報を取得する方法は、プッシュ型でもプル型でも良い。プッシュ型とは、会話情報取得部131が会話支援装置3から送信された会話情報を受信することである。プル型とは、会話情報取得部131が会話支援装置3を検査しに行き、会話情報を会話支援装置3から取得することである。なお、会話情報は、上述した通り。例えば、内容情報、着信情報、不在着信情報のうちの1または2種類以上の情報である。
【0071】
会話情報取得部131は、1または2以上のユーザ識別子に対応付いた会話情報を取得することは好適である。ここでのユーザ識別子は、会話の当事者であるユーザを識別する情報である。ここでのユーザ識別子は、例えば、電話番号、ウェブ会議のユーザのIDである。ここでのユーザ識別子は、例えば、電話の発信側の電話番号、電話の着信側の電話番号である。
【0072】
会話情報取得部131は、アプリ識別子に対応付けて、会話情報を取得することは好適である。
【0073】
会話情報取得部131は、例えば、会話アプリを用いた着信があったことを特定する着信情報を含む会話情報を取得する。着信情報を含む会話情報は、例えば、電話の発信側の電話番号、電話の着信側の電話番号、および着信時刻を有する。
【0074】
会話情報取得部131は、例えば、会話アプリを用いた不在着信があったことを特定する不在着信情報を含む会話情報を取得する。不在着信情報を含む会話情報は、例えば、電話の発信側の電話番号、電話の着信側の電話番号、および着信時刻を有する。
【0075】
蓄積部132は、会話情報取得部131が取得した会話情報の一部または全部を蓄積する。蓄積部132は、例えば、会話情報取得部131が取得した会話情報が有する内容情報を蓄積する。蓄積部132が情報を蓄積する先は、例えば、会話格納部113であるが、外部の装置でも良く、問わない。
【0076】
解析部133は、会話情報取得部131が取得した会話情報に含まれる内容情報の解析結果を取得する。解析部133は、自ら内容情報を解析し、解析結果を取得しても良いし、外部の装置が取得した解析結果を取得しても良い。外部の装置は、会話支援装置3でも良いし、図示しない他の装置でも良い。解析結果は、例えば、タグである。解析部133は、例えば、会話情報取得部131が取得した会話情報に含まれる内容情報を、図示しない外部の装置に渡し、当該外部の装置から解析結果を受信する。
【0077】
解析結果は、例えば、音声情報を分割した2以上の各部分音声の音声認識結果である部分文字列、1以上のタグ、1以上のクラス識別子のうちの1または2種類以上の情報を有する。
【0078】
解析部133は、例えば、内容情報である音声情報に対して音声認識処理を行った結果である会話文字列を取得する。解析部133が音声情報に対して音声認識処理を行っても良いし、図示しない音声認識サーバに音声情報を渡し、当該音声認識サーバから会話文字列を受信しても良い。つまり、音声認識処理を行う装置またはプログラムの存在場所は問わない。次に、解析部133は、例えば、音声情報に基づいて、部分文字列に対する発話を行ったユーザを決定する。解析部133は、例えば、音声情報を分割した部分音声から1以上の音声特徴量を取得し、当該1以上の音声特徴量を用いて、当該部分音声を発話したユーザを決定する。解析部133は、例えば、部分音声と対にして、ユーザ識別子を取得する。なお、ユーザ識別子は、例えば、発信側の電話番号と着信側の電話番号である。次に、解析部133は、例えば、1または2以上の各部分文字列に対する1または2以上のタグを取得する。解析部133は、例えば、各部分文字列の中に含まれる用語と対になるタグを対応表から取得する。解析部133は、例えば、各部分文字列を、クラスを決定するモジュールに与え、当該モジュールを実行し、クラスを取得する。かかるクラスは、タグとなり得る。文字列を与え、クラスを決定するモジュールは、公知のモジュールであるので、詳細な説明を省略する。
【0079】
判断部134は、通知管理部111を参照し、会話情報取得部131が取得した会話情報が通知条件に合致するか否かを判断する。判断部134は、例えば、解析結果が通知条件に合致するか否かを判断する。会話情報取得部131が取得した会話情報が通知条件に合致することは、会話情報取得部131が取得した会話情報を解析した結果である解析結果が通知条件に合致することである、と考えても良い。
【0080】
判断部134は、会話情報に対応付くユーザ識別子で識別されるユーザに対応する通知条件に合致するか否かを判断することは好適である。会話情報に対応付くユーザ識別子は、例えば、会話情報に対応付く電話番号である。
【0081】
判断部134は、ユーザ識別子に対応付くチーム識別子に対応付く通知管理情報が有する通知条件に合致するか否かを判断することは好適である。判断部134は、例えば、取得された会話情報に対応付くユーザ識別子に対応付くチーム識別子をチーム管理部112から取得し、当該チーム識別子に対応付く通知管理情報が有する通知条件に、会話情報取得部131が取得した会話情報が合致するか否かを判断する。
【0082】
判断部134は、会話情報がアプリ識別子に対応付く通知条件に合致するか否かを判断することは好適である。
【0083】
通知情報取得部135は、通知情報を取得する。通知情報取得部135は、合致した通知条件と対になる通知情報を取得する。通知情報取得部135は、例えば、解析結果に応じた通知情報を取得する。通知情報取得部135は、例えば、解析結果と対になる通知情報を通知管理部111から取得する。通知情報取得部135は、例えば、解析結果と対になる通知元情報を通知管理部111から取得し、当該通知元情報を用いて、通知情報を取得する。
【0084】
通知情報取得部135は、例えば、ユーザ管理サーバ4から、会話情報に対応付くユーザ識別子と対になるユーザ情報を取得し、当該ユーザ情報を有する通知情報を取得する。なお、ユーザ情報は、例えば、ユーザの氏名、ユーザが所属する組織名(例えば、会社名)である。なお、組織名は、ドメイン名でも良い。
【0085】
通知先決定部136は、通知先を決定する。通知先決定部136は、例えば、合致した通知条件と対になる通知先情報を取得する。なお、通知先を決定することは、例えば、通知先情報を取得することである。通知先決定部136は、例えば、解析結果に応じた通知先を決定する。通知先決定部136は、例えば、解析結果に対応する通知先情報を通知管理部111から取得する。
【0086】
出力部14は、各種の情報を出力する。各種の情報は、例えば、解析結果、通知情報、音声情報、映像である。
【0087】
出力とは、通常、端末装置2への送信であるが、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、他の外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念であっても良い。
【0088】
解析出力部141は、解析部133が取得した解析結果を出力する。解析出力部141は、例えば、解析結果を端末装置2に送信する。解析出力部141は、解析部133が取得した解析結果を会話格納部113に、会話情報に対応付けて蓄積する。
【0089】
通知部142は、通知情報を通知先に送信する。通知部142は、例えば、通知情報取得部135が取得した通知情報を、通知先決定部136が決定した通知先に送信する。通知部142は、例えば、通知条件に合致すると判断部134が判断した場合に、通知条件に対応する通知先に会話情報に関する通知情報を送信する。通知部142は、例えば、通知情報取得部135が取得した通知情報を送信する。通知情報を通知先に送信することは、例えば、通知情報を通知先であるチャンネルに出力することである。チャンネルは、例えば、Slackのチャンネルである。通知部142は、例えば、Slackのチャネルへの書き込みのモジュール(API)を用いて、通知情報を通知先のチャンネルに出力する。
【0090】
端末装置2を構成する端末格納部21には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、ユーザ識別子である。なお、端末格納部21のユーザ識別子は、ユーザにより入力され、一時的に格納されている情報でも良い。
【0091】
端末受付部22は、各種の情報や指示等を受け付ける。各種の情報や指示等とは、例えば、コメント、通知管理情報、またはチーム情報である。
【0092】
各種の情報や指示の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの、カメラ、マイク等、何でも良い。
【0093】
端末処理部23は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、受け付けられた情報や指示等を、送信する構造の情報や指示等にする処理である。各種の処理は、例えば、受信された情報を出力する構造の情報にする処理である。
【0094】
端末送信部24は、各種の情報や指示等を通知装置1に送信する。各種の情報や指示等は、例えば、コメント、通知管理情報、またはチーム情報である。
【0095】
端末受信部25は、各種の情報を受信する。各種の情報は、例えば、通知情報、解析結果、音声情報、映像である。
【0096】
端末出力部26は、各種の情報を出力する。各種の情報は、例えば、通知情報、解析結果、音声情報、映像である。
【0097】
格納部11、通知管理部111、チーム管理部112、会話格納部113、および端末格納部21は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0098】
格納部11等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよい。
【0099】
受付部12、およびコメント受付部121は、通常、無線または有線の通信手段で実現される。ただし、受付部12は、放送を受信する手段、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現されても良い。
【0100】
処理部13、蓄積部132、解析部133、判断部134、通知情報取得部135、通知先決定部136、および端末処理部23は、通常、プロセッサやメモリ等から実現され得る。処理部13等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。なお、プロセッサは、CPU、MPU、GPU等であり、その種類は問わない。
【0101】
会話情報取得部131は、例えば、無線または有線の通信手段で実現される。
【0102】
出力部14、解析出力部141、および通知部142は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイス等で実現されても良い。
【0103】
端末受付部22は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0104】
端末送信部24は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0105】
端末受信部25は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
【0106】
端末出力部26は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。端末出力部26は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0107】
次に、通知装置1の動作例について、
図4のフローチャートを用いて説明する。
【0108】
(ステップS401)会話情報取得部131は、会話情報を取得したか否かを判断する。会話情報を取得した場合はステップS402に行き、会話情報を取得しなかった場合はステップS409に行く。
【0109】
なお、本ステップで、例えば、会話情報取得部131は、1以上の会話支援装置3のうちのいずれかの会話支援装置3から会話情報を受信したか否かを判断する。
【0110】
(ステップS402)解析部133は、ステップS401で取得された会話情報の中に、会話の音声情報を含む内容情報を含むか否かを判断する。内容情報を含む場合はステップS403に行き、内容情報を含まない場合はステップS404に行く。
【0111】
(ステップS403)解析部133は、内容情報に対する解析処理を行う。解析処理の例について、
図5のフローチャートを用いて説明する。
【0112】
(ステップS404)判断部134は、会話情報の取得に応じた通知処理を行うか否かを判断する。かかる判断処理の例について、
図7のフローチャートを用いて説明する。
【0113】
(ステップS405)ステップS404における判断処理の結果が、通知処理を行うとの判断結果である場合はステップS406に行き、通知処理を行わないとの判断結果である場合はステップS407に行く。
【0114】
(ステップS406)通知情報取得部135等は、通知処理を行う。通知処理の例について、
図8フローチャートを用いて説明する。
【0115】
(ステップS407)蓄積部132は、蓄積する会話情報を構成する。蓄積する会話情報は、例えば、ユーザ情報を有する。
【0116】
(ステップS408)蓄積部132は、ステップS407で構成した会話情報を蓄積する。なお、会話情報の蓄積先は、例えば、会話格納部113である。解析出力部141は、解析結果を、会話情報に対応付けて、会話格納部113に蓄積しても良い。
【0117】
(ステップS409)コメント受付部121は、コメントを受け付けたか否かを判断する。コメントを受け付けた場合はステップS404に行き、コメントを受け付けなかった場合はステップS411に行く。
【0118】
なお、本ステップで、コメント受付部121は、例えば、コメントを端末装置2から受信したか否かを判断する。なお、コメントは、通常、会話の解析結果である部分文字列に対応付いている。
【0119】
(ステップS410)蓄積部132は、部分文字列に対応付けて、コメントを蓄積する。以降、ステップS404からステップS406までの処理を行い、ステップS401に戻る。
【0120】
(ステップS411)受付部12は、指示または情報を受け付けたか否かを判断する。指示または情報を受け付けた場合はステップS412に行き、指示または情報を受け付けなかった場合はステップS401に戻る。
【0121】
(ステップS412)処理部13は、指示または情報に応じた処理を行う。ステップS401に戻る。
【0122】
なお、
図4のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0123】
次に、ステップS403の解析処理の例について、
図5のフローチャートを用いて説明する。
【0124】
(ステップS501)解析部133は、取得された会話情報の中から内容情報を取得する。
【0125】
(ステップS502)解析部133は、内容情報が有する音声情報に対して、音声分割処理を行う。音声分割処理の例について、
図6のフローチャートを用いて説明する。なお、音声分割処理とは、音声情報を2以上の部分音声に区切る処理である。
【0126】
(ステップS503)解析部133は、カウンタiに1を代入する。
【0127】
(ステップS504)解析部133は、i番目の部分文字列が存在するか否かを判断する。i番目の部分文字列が存在する場合はステップS505に行き、i番目の部分文字列が存在しない場合は上位処理にリターンする。
【0128】
(ステップS505)解析部133は、i番目の部分文字列を、クラスを決定するモジュールに与え、当該モジュールを実行し、クラス識別子を取得する。解析部133は、当該クラス識別子を、i番目の部分文字列に対応付けて蓄積する。
【0129】
(ステップS506)解析部133は、カウンタjに1を代入する。
【0130】
(ステップS507)解析部133は、格納部11の対応表の中に、j番目の対応情報が存在するか否かを判断する。j番目の対応情報が存在する場合はステップS508に行き、j番目の対応情報が存在しない場合はステップS512に行く。
【0131】
(ステップS508)解析部133は、j番目の対応情報が有するタグ条件を取得する。
【0132】
(ステップS509)解析部133は、i番目の部分文字列がステップS508で取得したタグ条件に合致するか否かを判断する。タグ条件に合致する場合はステップS510に行き、タグ条件に合致しない場合はステップS511に行く。
【0133】
(ステップS510)解析部133は、i番目の部分文字列に、j番目の対応情報が有するタグを、i番目の部分文字列に対応付けて、付与する。
【0134】
(ステップS511)解析部133は、カウンタjを1、インクリメントする。ステップS507に戻る。
【0135】
(ステップS512)解析部133は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS504に戻る。
【0136】
次に、ステップS502の音声分割処理の例について、
図6のフローチャートを用いて説明する。
【0137】
(ステップS601)解析部133は、カウンタiに1を代入する。
【0138】
(ステップS602)解析部133は、取得された会話情報に含まれる音声情報の中に、i番目の単位区間が存在するか否かを判断する。i番目の単位区間が存在する場合はステップS603に行く、i番目の単位区間が存在しない場合は上位処理にリターンする。
【0139】
なお、単位区間とは、音声情報の中の区切りを検知するための対象の区間であり、1以上の音声特徴量を取得する区間である。i番目の単位区間は、例えば、所定長さの区間、一の無音区間から次の無音区間である。
【0140】
(ステップS603)解析部133は、i番目の単位区間の音声情報から、1以上の音声特徴量を取得する。なお、音声特徴量は、例えば、メルスペクトル、MFCC、発話の速度等であるが、問わない。
【0141】
(ステップS604)解析部133は、ステップS603で取得した音声特徴量を用いて、i番目の単位区間が区切りであるか否かを判断する。区切りである場合はステップS605に行き、区切りでない場合はステップS609に行く。なお、ここで区切りは、通常、発話のユーザが変わった場合である。
【0142】
(ステップS605)解析部133は、音声情報の中のi番目の単位区間の箇所に、区切りを示す区切りタグを付加する。
【0143】
なお、i番目の単位区間の箇所は、例えば、i番目の単位区間の直前、i番目の単位区間の直後、またはi番目の単位区間の中である。
【0144】
また、解析部133は、区切りタグを付加する以外の処理であり、区切りを明示する処理を行っても良い。区切りを明示する処理は、例えば、区切りの箇所を特定する箇所情報を図示しないバッファに蓄積する処理である。
【0145】
(ステップS606)解析部133は、前の区切りの単位区間の次の単位区間からi番目の単位区間までの一連の音声情報である部分音声を取得する。
【0146】
(ステップS607)解析部133は、ステップS606で取得した部分音声に対する音声認識結果である部分文字列を取得し、当該部分文字列を部分音声に対応付ける。
【0147】
解析部133は、例えば、ステップS605で取得した部分音声に対して音声認識処理を行い、部分文字列を取得する。解析部133は、例えば、ステップS605で取得した部分音声を図示しない音声認識サーバに送信し、当該音声認識サーバから部分文字列を受信する。
【0148】
(ステップS608)解析部133は、部分音声を発話したユーザのユーザ識別子を取得し、当該ユーザ識別子を部分文字列および部分音声に対応付ける。なお、ユーザ識別子は、例えば、電話番号である。また、ユーザ識別子を取得する方法は問わない。
【0149】
解析部133は、例えば、部分音声に対応付いているユーザ識別子を取得する。解析部133は、例えば、ステップS603で取得した音声特徴量を用いて、ユーザ識別子を取得する。
【0150】
(ステップS609)解析部133は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS602に戻る。
【0151】
次に、ステップS404の判断処理の例について、
図7のフローチャートを用いて説明する。
【0152】
(ステップS701)判断部134は、カウンタiに1を代入する。
【0153】
(ステップS702)判断部134は、通知管理部111に、i番目の通知条件が存在するか否かを判断する。i番目の通知条件が存在する場合はステップS703に行き、i番目の通知条件が存在しない場合は上位処理にリターンする。
【0154】
(ステップS703)判断部134は、i番目の通知条件と対になるアプリ識別子が、取得された会話情報に対応するアプリ識別子と同じであるか否かを判断する。2つのアプリ識別子が同じであればステップS705に行き、同じでなければステップS708に行く。
【0155】
(ステップS704)判断部134は、i番目の通知条件を通知管理部111から取得する。
【0156】
(ステップS705)判断部134は、i番目の通知条件の判断のために使用する1以上の情報を取得する。
【0157】
(ステップS706)判断部134は、ステップS705で取得した1以上の情報とi番目の通知条件とに基づいて、通知するか否かを判断する。通知すると判断した場合はステップS707に行き、通知しないと判断した場合はステップS708に行く。
【0158】
(ステップS707)判断部134は、i番目の通知条件を識別する条件識別子を、図示しないバッファに一時蓄積する。
【0159】
(ステップS708)判断部134は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS702に戻る。
【0160】
次に、ステップS406の通知処理の例について、
図8フローチャートを用いて説明する。
【0161】
(ステップS801)通知情報取得部135は、取得された会話情報と対になる1以上のユーザ識別子を取得する。ユーザ識別子は、例えば、発信側の電話番号である。
【0162】
(ステップS802)通知情報取得部135は、1以上の各ユーザ識別子をキーとして、ユーザ管理サーバ4を検索し、当該ユーザ管理サーバ4からユーザ情報を取得する。
【0163】
(ステップS803)通知情報取得部135は、カウンタiに1を代入する。
【0164】
(ステップS804)通知情報取得部135は、図示しないバッファに蓄積されたi番目の条件識別子が存在するか否かを判断する。i番目の条件識別子が存在する場合はステップS805に行き、i番目の条件識別子が存在しない場合は上位処理にリターンする。
【0165】
(ステップS805)通知情報取得部135は、通知管理部111を参照し、i番目の条件識別子と対になる通知情報または通知元情報が、2以上であるか一つであるかを判断する。2以上である場合はステップS806に行き、一つである場合はステップS807に行く。
【0166】
(ステップS806)通知情報取得部135は、取得されている解析結果に対応する一の通知情報または通知元情報を通知管理部111から取得する。
【0167】
(ステップS807)通知情報取得部135は、i番目の条件識別子と対になる通知情報または通知元情報を通知管理部111から取得する。
【0168】
(ステップS808)通知情報取得部135は、取得した情報が通知情報であるか、通知元情報であるかを判断する。通知情報である場合はステップS810に行き、通知元情報である場合はステップS809に行く。
【0169】
(ステップS809)通知情報取得部135は、通知元情報に基づいて、通知情報を取得する。
【0170】
(ステップS810)通知先決定部136は、i番目の条件識別子と対になる通知先情報が2以上であるか、一つであるかを判断する。2以上である場合はステップS811に行き、一つである場合はステップS812に行く。
【0171】
(ステップS811)通知先決定部136は、取得されている解析結果に対応する一の通知先情報を通知管理部111から取得する。
【0172】
(ステップS812)通知先決定部136は、i番目の条件識別子と対になる通知先情報を通知管理部111から取得する。
【0173】
(ステップS813)通知部142は、取得された通知情報を、取得された通知先情報が特定する通知先に送信する。
【0174】
(ステップS814)通知情報取得部135は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS804に戻る。
【0175】
次に、端末装置2の動作例について説明する。端末装置2の端末受付部22は、各種の情報を受け付ける。各種の情報は、例えば、通知管理情報、チーム情報、コメントである。そして、端末送信部24は、端末受付部22が受け付けた情報を通知装置1に送信する。なお、送信された通知管理情報は、通知装置1に受信され、通知管理部111に蓄積される。また、送信されたチーム情報は、通知装置1に受信され、チーム管理部112に蓄積される。また、送信されたコメント報は、通知装置1に受信され、会話格納部113に、会話情報の部分文字列に対応付けて蓄積される。
【0176】
また、端末装置2の端末受付部22は、各種の指示を受け付ける。各種の指示は、例えば、会話情報の閲覧指示、通知情報の閲覧指示である。端末送信部24は、受け付けられた各種の指示を通知装置1または他の装置(例えば、オンラインチャットツールのサーバ)に送信する。なお、会話情報の閲覧指示の送信により、例えば、通知装置1は、閲覧指示に対応する会話情報や解析結果を端末装置2に送信する。そして、端末装置2は、当該会話情報や解析結果を受信し、出力する。通知情報の閲覧指示の送信により、例えば、オンラインチャットツールのサーバは、閲覧指示に対応する通知情報を端末装置2に送信する。そして、端末装置2は、当該通知情報を受信し、出力する。
【0177】
以下、本実施の形態における情報システムAの具体的な動作例について説明する。
【0178】
今、通知装置1の通知管理部111には、
図9に示す構造を有する通知管理表が格納されている、とする。通知管理表とは、1以上の通知管理情報を管理する表である。通知管理表は、「ID」「ユーザID」「通知管理情報」を有する。「通知管理情報」は、「アプリ識別子」「通知条件」「情報管理情報」「通知先管理情報」を有する。「通知条件」は「タイミング条件」「内容条件」「ユーザ条件」を有する。「情報管理情報」は「情報条件」「通知元情報」を有する。「通知先管理情報」は「通知先条件」「通知元情報」を有する。「ID」はレコードを識別する情報である。「ユーザID」は、通知管理情報を登録したユーザのIDであり、ここでは電話番号である。なお、「電話番号11」「電話番号21」等は、例えば、「09011111234」等の数字列である、とする。
【0179】
なお、通知管理表(
図9)の「ID=1」のレコードは、アプリ識別子「電話」のアプリ(ここでは「Zoom Phone(登録商標)」)の使用により会話支援装置3(A)から通知装置1に会話情報が送信された場合であり、通知装置1において、内容情報の解析が完了したタイミングで、内容情報に含まれるいずれかの部分文字列に対してタグ「アポ獲得」が付加されている場合は、通知元情報「file11」に基づく通知情報を、通知先管理情報が示す「管理者チャンネル」に出力することを示す。また、「ID=1」のレコードは、アプリ識別子「電話」のアプリの使用により会話支援装置3から通知装置1に会話情報が送信された場合であり、通知装置1において、内容情報の解析が完了したタイミングで、「タグ=アポ獲得」に合致しない場合は、通知元情報「file12」に基づく通知情報が、通知先管理情報「管理者チャンネル」および「メンバーチャンネル」に出力されることを示す。なお、「管理者チャンネル」「メンバーチャンネル」等のチャンネルは、ここでは、オンラインチャットツールであるSlackのチャンネルである、とする。
【0180】
通知管理表(
図9)の「ID=2」のレコードは、アプリ識別子「電話」のアプリの使用により会話支援装置3(A)から通知装置1に送信された会話情報の解析結果に含まれる部分文字列に対して、コメントが追加されたタイミングで、当該コメントに対応する部分文字列にタグ「Y」が付加されている場合、通知元情報「file2」に基づく通知情報が、通知先管理情報が示す「メンバーチャンネル」に出力されることを示す。
【0181】
通知管理表(
図9)の「ID=3」のレコードは、会話支援装置3(A)から通知装置1に「着信」を示す会話情報が送信された場合であり、グループ識別子「G001」で識別されるグループに属するいずれかのメンバーに対する着信があった場合(会話情報と対になる電話番号がグループ識別子「G001」と対になる電話番号である場合)、「ID=3」のレコードが有する通知元情報に基づく通知情報が、通知先管理情報が示す「メンバーチャンネル」に出力されることを示す。なお、通知元情報の「$」は変数であることを示す。「$ユーザ識別子」には、会話情報と対になる発信側の電話番号が代入される。「$会社名」には、ユーザ管理サーバ4を検索した結果である、発信側のユーザの所属する会社の名称(会社名)が代入される。「$氏名」には、ユーザ管理サーバ4を検索した結果である、当該ユーザの氏名が代入される。「$時刻」には、現在時刻が代入される。「$更新時」は、ユーザ管理サーバ4を検索した結果である、当該ユーザのユーザ情報の更新日時が代入される。
【0182】
通知管理表(
図9)の「ID=4」のレコードは、会話支援装置3(A)から通知装置1に「不在着信」を示す会話情報が送信された場合であり、グループ識別子「G001」で識別されるグループに属するいずれかのメンバーに対する不在着信があった場合、「ID=4」のレコードが有する通知元情報に基づく通知情報が、通知先管理情報が示す「メンバーチャンネル」に出力されることを示す。
【0183】
通知管理表(
図9)の「ID=5」のレコードは、アプリ識別子「ウェブ会議」のアプリの使用により会話支援装置3(B)から通知装置1に会話情報が送信された場合であり、通知装置1において、内容情報の解析が析完了したタイミングであり、電話番号11または電話番号12が会話情報に対応付いている場合(電話番号11または電話番号12で識別されるいずれかのユーザがウェブ会議に参加していた場合)、内容情報に含まれるいずれかの部分文字列に対してタグ「契約獲得」が付加されている場合は、通知元情報「file51」に基づく通知情報が、電子メールで「社長@x.jp」宛に送信され、かつ通知先管理情報が示す「メンバーチャンネル」に出力されることを示す。通知管理表(
図9)の「ID=5」のレコードは、内容情報に含まれるいずれの部分文字列に対してもタグ「契約獲得」が付加されていない場合は、通知元情報「file52」に基づく通知情報が、通知先管理情報が示す「メンバーチャンネル」に出力されることを示す。
【0184】
通知管理表(
図9)の「ID=6」のレコードは、アプリ識別子「電話」のアプリの使用により会話支援装置3(A)から通知装置1に会話情報が送信された場合であり、通知装置1において、内容情報の解析が析完了したタイミングであり、解析結果の中にタグ「アポ獲得」が含まれる場合は、通知元情報「file6」に基づく通知情報が、通知先管理情報が示す「チャンネルX」に出力されることを示す。
【0185】
また、ユーザが端末装置2に入力する画面であり、通知管理表(
図9)の通知条件と通知先情報とを登録するための画面の例を
図10に示す。
図10において、1001は、通知情報を送信するチャンネル「チャンネルX」である。1002は、タイミング条件「解析完了」を入力するためのチェックボックスである。1003は、内容条件「タグ=アポ獲得」の入力である。そして、ユーザ識別子「電話番号21」で識別されるユーザが、端末装置2に表示されている保存ボタン1004を指示した場合、端末装置2から通知管理情報が通知装置1に送信される。通知装置1は、当該通知管理情報を受信し、通知管理部111に蓄積する。かかる通知管理情報は、通知管理表(
図9)の「ID=6」のレコードである。
【0186】
チーム管理部112には、
図11に示すチーム管理表が格納されている。チーム管理表とは、チーム情報を管理する表である。チーム管理表は、「ID」「グループ識別子」「ユーザ識別子(電話番号)」「ユーザ名」を有する。「ID」はレコードを識別する情報である。「グループ識別子」はグループのIDである。「ユーザ識別子(電話番号)」はユーザの識別子であり、ここでは電話番号である。「ユーザ名」はユーザの氏名である。「ユーザ名」は「NULL(-)」でも良い。
【0187】
さらに、格納部11には、
図12に示す対応表が格納されている。対応表とは、タグを付加する条件を管理する表である。対応表は「ID」「タグ条件」「タグ」を有する。「ID」はレコードを識別する情報である。「タグ条件」はタグを付す条件であり、部分文字列に対する条件である。なお、タグ条件の「class(部分文字列)」は、部分文字列を受け付け、クラス識別子を返すモジュールである。
【0188】
また、ここでの会話支援装置3(A)はクラウド電話サービス「Zoom Phone」を提供するサーバであり、会話支援装置3(B)はウェブ会議サービス「Zoom」を提供するサーバである、とする。
【0189】
また、ユーザ管理サーバ4は、例えば、「Salesforce」の顧客管理サーバである、とする。
【0190】
以上の状況において、以下の4つの具体例について説明する。具体例1は電話の着信に基づく場合、具体例2は電話の不在着信に基づく場合、具体例3は電話の着信に基づく場合、解析結果に応じて通知情報と通知先が変わる場合である。具体例4は、コメントの付加に応じて通知情報を送信する場合である。
【0191】
(具体例1)
今、2023年5月1日に、電話番号「+815017511668」から電話番号11に「Zoom Phone」を使用した電話の着信があった、とする。次に、会話支援装置3(A)は、電話番号「+815017511668」から電話番号11に着信があったことを示す会話情報を、通知装置1に送信する。なお、会話情報は、例えば、「<アクション>着信 <発信元>+815017511668 <着信先>電話番号11 <時刻>2023年05月01日18:19」である。
【0192】
次に、通知装置1の会話情報取得部131は、会話支援装置3(A)から会話情報「<アクション>着信 <発信元>+815017511668 <着信先>電話番号11 <時刻>2023年05月01日18:19」を受信する。
【0193】
次に、解析部133は、受信された会話情報の中に、会話の音声情報を含む内容情報を含まない、と判断する。
【0194】
次に、判断部134は、通知管理表(
図9)を参照し、受信された会話情報が「ID=3」の通知条件を満たす、と判断する。詳細には、判断部134は、「ID=3」の通知条件の「タイミング条件=着信」が会話情報の中の「<アクション>着信」と一致しており、かつ「ID=3」の通知条件の「ユーザ条件=G001」と対になるユーザID(電話番号)の中に、「ID=3」の「ユーザID=電話番号11」を含むことを、チーム管理表(
図11)を参照することにより、検知する。そして、判断部134は、会話情報が「ID=3」の通知条件を満たす、と判断する。
【0195】
次に、通知情報取得部135は、通知管理表(
図9)から「ID=3」の通知元情報を取得する。次に、通知情報取得部135は、会話情報に含まれる電話番号「+815017511668」をキーとしてユーザ管理サーバ4を検索し、会社名「株式会社城北ネットワーク」、氏名「嶋野夏生」、および更新時「2022年10月12日18:19」を取得する。また、通知情報取得部135は、通知元情報の変数「$ユーザ識別子」に電話番号「+815017511668」を代入し、変数「$会社名」に「株式会社城北ネットワーク」を代入し、変数「$氏名」に氏名「嶋野夏生」を代入し、変数「$時刻」に会話情報に含まれる時刻「2023年05月01日18:19」を代入し、変数「$更新時」に「2022年10月12日15:37」を代入する。以上の処理により、通知情報取得部135は、出力する通知情報を取得する。
【0196】
次に、通知先決定部136は、「ID=3」の通知先情報「Yuto Konishi」を、通知管理表(
図9)から取得する。
【0197】
次に、通知部142は、取得された通知情報を、取得された通知先情報「Yuto Konishi」が特定する通知先に出力する。
【0198】
次に、ユーザ「Yuto Konishi」は、自分の端末装置2からSlackにアクセスし、端末装置2は、チャンネル「Yuto Konishi」に送信された通知情報を出力する。かかる通知情報の出力例は、
図13である。
【0199】
(具体例2)
今、2023年5月1日に、電話番号「+815017511668」から電話番号11に「Zoom Phone」を使用した電話の不在着信があった、とする。次に、会話支援装置3(A)は、電話番号「+815017511668」から電話番号11に不在着信があったことを示す会話情報を、通知装置1に送信する。なお、会話情報は、例えば、「<アクション>不在着信 <発信元>+815017511668 <着信先>電話番号11 <時刻>2023年05月01日11:41」である。
【0200】
次に、通知装置1の会話情報取得部131は、会話支援装置3(A)から会話情報「<アクション>不在着信 <発信元>+815017511668 <着信先>電話番号11 <時刻>2023年05月01日11:41」を受信する。
【0201】
次に、解析部133は、受信された会話情報の中に、会話の音声情報を含む内容情報を含まない、と判断する。
【0202】
次に、判断部134は、通知管理表(
図9)を参照し、受信された会話情報が「ID=4」の通知条件を満たす、と判断する。詳細には、判断部134は、「ID=4」の通知条件の「タイミング条件=不在着信」が会話情報の中の「<アクション>不在着信」と一致しており、かつ「ID=4」の通知条件の「ユーザ条件=G001」と対になるユーザID(電話番号)の中に、「ID=4」の「ユーザID=電話番号11」を含むことを、チーム管理表(
図11)を参照することにより、検知する。そして、判断部134は、会話情報が「ID=4」の通知条件を満たす、と判断する。
【0203】
次に、通知情報取得部135は、具体例1で述べた処理と同様の処理を行い、出力する通知情報を取得する。
【0204】
次に、通知先決定部136は、「ID=4」の通知先情報「Yuto Konishi」を取得する。
【0205】
次に、通知部142は、取得された通知情報を、取得された通知先情報「Yuto Konishi」が特定する通知先に出力する。
【0206】
次に、ユーザ「Yuto Konishi」は、自分の端末装置2からSlackにアクセスし、端末装置2は、チャンネル「Yuto Konishi」に送信された通知情報を出力する。かかる通知情報の出力例は、
図14である。
【0207】
(具体例3)
営業担当者である「Yuto Konishi」が顧客と「Zoom Phone」で会話をし、その電話を切った、とする。次に、会話支援装置3(A)は、会話情報「<アクション>通話終了 <発信元>+815017511668 <着信先>電話番号11 <時刻>2023年05月01日11:41 <File>XXX.mp3」を通知装置1に送信する。なお、「XXX.mp3」は電話での会話の音声情報である。
【0208】
次に、通知装置1の会話情報取得部131は、会話支援装置3から当該会話情報を受信する。
【0209】
次に、解析部133は、受信された会話情報の中に、会話の音声情報を含む内容情報を含む、と判断する。会話情報の中に「<File>XXX.mp3」が含まれるからである。
【0210】
次に、解析部133は、以下のように、内容情報に対する解析処理を行う。まず、解析部133は、取得された会話情報の中から「XXX.mp3」の音声情報(内容情報)を取得する。次に、解析部133は、
図6のフローチャートの音声分割処理に従い、音声情報を話者ごとに区切る。そして、解析部133は、話者ごとに区切られた各部分音声に対して文字認識処理を行い、部分音声ごとに部分文字列を取得する。
【0211】
次に、解析部133は、部分文字列ごとに、クラス識別子を取得し、当該クラス識別子を、部分文字列に対応付けて蓄積する。また、解析部133は、対応表(
図12)を参照し、部分音声ごとに、タグを取得する。ここで、解析部133は、一部の部分文字列に対して、タグ「アポ獲得」、タグ「Y」を取得した、とする。以上の処理により、解析が完了した、とする。そして、解析部133は、「<アクション>解析完了」を取得する。
【0212】
次に、判断部134は、「<アクション>解析完了」と会話情報に含まれる「<着信先>電話番号11」とを用いて、受信された会話情報が「ID=1」の通知条件を満たす、と判断する。
【0213】
次に、通知情報取得部135は、解析結果に含まれるタグ「アポ獲得」を参照し、通知管理表(
図9)から「ID=1」の通知元情報であり、「タグ=アポ獲得」と対になる通知元情報「file11」を取得する。次に、通知情報取得部135は、会話情報に含まれる電話番号「+815017511668」をキーとしてユーザ管理サーバ4を検索し、会社名「株式会社城北ネットワーク」および氏名「嶋野夏生」を取得する。次に、通知情報取得部135は、取得した会社名「株式会社城北ネットワーク」および氏名「嶋野夏生」を「file11」の各変数に代入し、出力する通知情報を構成する。
【0214】
次に、通知先決定部136は、解析結果に含まれるタグ「アポ獲得」を参照し、「ID=1」の通知先情報であり、「タグ=アポ獲得」と対になる通知先情報「管理者チャンネル」を取得する。
【0215】
次に、通知部142は、取得された通知情報を、取得された通知先情報「管理者チャンネル」が特定する通知先に出力する。
【0216】
次に、Slackのチャンネル「管理者チャンネル」に登録されているユーザは、自分の端末装置2からSlackにアクセスし、当該端末装置2は、チャンネル「管理者チャンネル」に送信された通知情報を出力する。
【0217】
(具体例4)
具体例3の処理の後、管理者は、端末装置2に解析結果の出力の指示を入力した、とする。その結果、通知装置1から当該端末装置2に解析結果が送信され、端末装置2は、当該解析結果を出力した、とする。
【0218】
次に、当該管理者は、端末装置2に出力された「アポ獲得のタグが付いた部分文字列」に対して、コメント「あと一息ですね。・・・」を入力した、とする。すると、端末装置2は、当該コメントを通知装置1に送信する。なお、コメントには、部分文字列が対応付いている。
【0219】
次に、通知装置1のコメント受付部121は、端末装置2からコメントを受信する。次に、会話情報取得部131は、部分文字列に対応付いたコメント「あと一息ですね。・・・」を取得する。そして、会話情報取得部131は、「<アクション>コメント追加」を取得する。次に、会話情報取得部131は、会話情報「<アクション>コメント追加 <コメント>あと一息ですね。・・・」を取得する。次に、蓄積部132は、部分文字列に対応付けて、当該コメントを蓄積する。
【0220】
次に、判断部134は、「<アクション>コメント追加」と部分文字列に付加されているタグ「Y」とを用いて、受信された会話情報が「ID=2」の通知条件を満たす、と判断する。
【0221】
次に、通知情報取得部135は、「ID=2」の通知元情報「file2」を取得し、当該「file2」に基づく通知情報を取得する。
【0222】
次に、通知先決定部136は、「ID=2」の通知先情報「メンバーチャンネル」を取得する。
【0223】
次に、通知部142は、取得された通知情報を、取得された通知先情報「メンバーチャンネル」が特定する通知先に出力する。
【0224】
次に、Slackのチャンネル「メンバーチャンネル」に登録されているユーザは、自分の端末装置2からSlackにアクセスし、当該端末装置2は、チャンネル「メンバーチャンネル」に送信された通知情報を出力する。
【0225】
以上、本実施の形態によれば、会話に関する会話情報が条件に合致する場合に、関係ユーザに適切な情報を知らせることができる。
【0226】
また、本実施の形態によれば、2以上の会話アプリの中のいずれかの会話アプリにおいて条件に合致する会話情報が送信された場合に、関係ユーザに適切な情報を知らせることができる。
【0227】
また、本実施の形態によれば、会話アプリにおける会話情報の内容の解析が完了したことをトリガーとして、関係ユーザに適切な情報を知らせることができる。
【0228】
また、本実施の形態によれば、会話アプリにおける会話情報の内容の解析結果が条件を満たす場合に、関係ユーザに適切な情報を知らせることができる。
【0229】
また、本実施の形態によれば、会話アプリにおける着信があったことをトリガーとして、関係ユーザに適切な情報を知らせることができる。
【0230】
また、本実施の形態によれば、会話アプリにおける不在着信があったことをトリガーとして、関係ユーザに適切な情報を知らせることができる。
【0231】
さらに、本実施の形態によれば、会話アプリにおける会話情報の内容の解析結果に対するコメントが条件を満たす場合に、関係ユーザに適切な情報を知らせることができる。
【0232】
なお、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD-ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における通知装置1を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、会話アプリを用いた会話に関する会話情報を取得する会話情報取得部と、会話情報に関する通知条件を有する通知情報が格納される通知管理部を参照し、前記会話情報が前記通知条件に合致するか否かを判断する判断部と、前記通知条件に合致すると前記判断部が判断した場合に、当該通知条件に対応する通知先に前記会話情報に関する通知情報を送信する通知部として機能させるためのプログラムである。
【0233】
また、
図15は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した種々の実施の形態の通知装置1等を実現するコンピュータの外観を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。
図15は、このコンピュータシステム300の概観図であり、
図16は、システム300のブロック図である。
【0234】
図15において、コンピュータシステム300は、CD-ROMドライブを含むコンピュータ301と、キーボード302と、マウス303と、モニタ304とを含む。
【0235】
図16において、コンピュータ301は、CD-ROMドライブ3012に加えて、MPU3013と、CD-ROMドライブ3012等に接続されたバス3014と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM3015と、MPU3013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM3016と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク3017とを含む。ここでは、図示しないが、コンピュータ301は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
【0236】
コンピュータシステム300に、上述した実施の形態の通知装置1等の機能を実行させるプログラムは、CD-ROM3101に記憶されて、CD-ROMドライブ3012に挿入され、さらにハードディスク3017に転送されても良い。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ301に送信され、ハードディスク3017に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3016にロードされる。プログラムは、CD-ROM3101またはネットワークから直接、ロードされても良い。
【0237】
プログラムは、コンピュータ301に、上述した実施の形態の通知装置1等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム300がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
【0238】
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信するステップや、情報を受信するステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
【0239】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0240】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0241】
また、上記各実施の形態において、各処理は、単一の装置によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0242】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0243】
以上のように、本発明にかかる通知装置1は、会話アプリにおいて条件に合致するアクションが発生した場合に、関係ユーザに適切な情報を知らせることができるという効果を有し、通知情報を送信するサーバ等として有用である。
【符号の説明】
【0244】
A 情報システム
1 通知装置
2 各端末装置
3 会話支援装置
4 ユーザ管理サーバ
11 格納部
12 受付部
13 処理部
14 出力部
21 端末格納部
22 端末受付部
23 端末処理部
24 端末送信部
25 端末受信部
26 端末出力部
111 通知管理部
112 チーム管理部
113 会話格納部
121 コメント受付部
131 会話情報取得部
132 蓄積部
133 解析部
134 判断部
135 通知情報取得部
136 通知先決定部
141 解析出力部
142 通知部