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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024160915
(43)【公開日】2024-11-15
(54)【発明の名称】携帯扇風機に装着される冷媒構造物
(51)【国際特許分類】
   F04D 25/08 20060101AFI20241108BHJP
   F04D 29/52 20060101ALI20241108BHJP
【FI】
F04D25/08 307G
F04D29/52 C
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023150531
(22)【出願日】2023-09-15
(31)【優先権主張番号】10-2023-0057129
(32)【優先日】2023-05-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】519242263
【氏名又は名称】グンビ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】チェ、ジン ヒ
【テーマコード(参考)】
3H130
【Fターム(参考)】
3H130AA13
3H130AA23
3H130AB06
3H130AB26
3H130AB52
3H130AC25
3H130BA33A
3H130BA44A
3H130DA02Z
3H130DD05Z
3H130DJ02X
3H130EA04A
3H130EB01A
3H130ED02A
(57)【要約】      (修正有)
【課題】携帯扇風機と分離可能に装着され、冷媒による冷気を送風して使用者がより涼しい風を感じることができるようにする携帯扇風機に使用する冷媒構造物を提供すること。
【解決手段】空気が流入する携帯扇風機の後方に分離可能に装着される冷媒構造物は、冷媒が収容される収容部材と、嵌合結合して携帯扇風機と分離可能に結合され、空気の流入ができるように吸入孔が形成されたカバー部材とを含み、収容部材は、互いに分離結合可能であり、内部には冷媒が収容される収容空間部を有する一対の本体と、収容空間部と互いに連通しないように本体の一面から他面まで穿孔されて収容部材が嵌合結合できるように形成された貫通孔と、本体の外面に放射状に多数個が突出形成された延長部と、本体と延長部の間に形成されて吸入孔を介して流入した空気が冷媒による冷気と共に携帯扇風機を介して前方へ送風されるように形成された第1冷気発散空間部とを含む。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
空気が流入する携帯扇風機の後方に分離可能に装着される冷媒構造物において、
前記冷媒構造物は、
冷媒が収容される収容部材100;及び、
内側に前記収容部材100を包むように嵌合結合して携帯扇風機と分離可能に結合し、空気の流入ができるように吸入孔211が形成されたカバー部材200;を含み、
前記収容部材100は、互いに分離結合が可能であり、内部には冷媒が収容される収容空間部111を有する一対の本体110と、前記収容空間部111と互いに連通しないように前記本体110の一面から他面まで穿孔されて前記収容部材100が嵌合結合できるように形成された貫通孔113と、前記本体110の外面に放射状に多数個が突出形成された延長部120と、 前記本体110と前記延長部120との間に形成されて前記吸入孔211を介して流入した空気が冷媒による冷気と共に携帯扇風機を介して前方に送風されるように形成された第1冷気発散空間部121とを含む
ことを特徴とする携帯扇風機に装着される冷媒構造物。
【請求項2】
前記カバー部材200は、
開口した前方に携帯扇風機と分離可能に結合する第1結合突起213が形成され、後方には前記吸入孔211が形成され、内部には本体110が収納されるための収納空間部215が形成された外箱210;及び、
前記外箱210の後方から前方方向に弾性力を有するように多数個が放射状に突出形成されて前記貫通孔113に挿入され、端部には前記本体110と嵌合結合するための第2結合突起221が形成された嵌合突起220;を含む
請求項1に記載の携帯扇風機に装着される冷媒構造物。
【請求項3】
前記収容部材100は、
前記本体110の外面に放射状に多数形成されたそれぞれの延長部120は内側に第2冷気発散空間部133が形成されるように追加延長部130をさらに含み、
前記追加延長部130の後方側は開口され、前方には冷気排出孔131が穿孔形成されて前記カバー部材200を介して流入した空気が前記第2冷気発散空間部133に存在する冷気と共に携帯扇風機の前方に送風できるようにする
請求項1に記載の携帯扇風機に装着される冷媒構造物。
【請求項4】
前記収容部材100は、
前記冷気排出孔131の開口径を開閉するための開閉手段140;をさらに含み、
前記開閉手段140は、
前記本体110の前面に回転可能に結合する回転板141;及び、
前記カバー部材200に形成された調節孔217を貫通するように前記回転板141の外面から延長形成された調節突起143;を含む
請求項1に記載の携帯扇風機に装着される冷媒構造物。
【請求項5】
前記カバー部材200の外面には交換可能なフィルタ板230;がさらに備えられる
請求項1に記載の携帯扇風機に装着される冷媒構造物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯扇風機に分離可能に装着され、冷媒による冷気を送風して使用者がより涼しい風を感じられるようにする携帯扇風機に使用する冷媒構造物に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、携帯扇風機は使用者が携帯できるようにサイズと重量を低減した形態の機器であり、手で把持した状態で持ち歩いたりカバンなどに入れて携帯できるため、最近広く使われている。
【0003】
このような従来の携帯扇風機は、空気が通過できるように多数のホールを形成する安全網と、使用者が手で把持できるように安全網に結合され、外部に作動スイッチが備えられた持ち手と、安全網に回転可能に設置される送風ファンと、安定網に結合されて送風ファンに回転力を伝達するためのモータと、持ち手の内部に充電可能に設置された電源供給部などとから構成される。
【0004】
従来の携帯扇風機は、作動スイッチを操作してモータを駆動させる場合、電源供給部の電力を利用してモータを駆動させると、送風ファンが回転しながら安全網のホールを介して空気を後方から流入させた後、安全網の前方に空気を送風する構造を有する。
【0005】
しかしながら、従来の携帯扇風機は、移動中に使用できるという長所はあるが、特に、酷暑期に外部で使用する場合、据置型の扇風機に比べて涼しい風が送風されないという問題点が発生する。
【0006】
また、従来の携帯扇風機は、外部の空気を安全網の内部に流入させて使用者の人体(顔、首など)に集中させる駆動方式を有しているため、PM2.5指数が高い大気環境で使用する場合、使用者の呼吸器に有害物質(PM2.5、臭いなど)が入る恐れがあり、モータが駆動する時に発生する熱気が使用者に伝達される恐れがあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】韓国公開実用新案第20-2015-0004174号(公開日:2015年11月20日)
【特許文献2】韓国登録特許第10-2414988号(公告日:2022年6月29日)
【特許文献3】韓国登録特許第10-1582799号(公告日:2016年1月7日)
【特許文献4】韓国登録実用新案第20-0449982号(公告日:2010年8月30日)
【特許文献5】韓国公開特許第10-2020-0119594号(公開日:2020年10月20日)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
前述した従来の問題点を解決するために、本発明は、携帯扇風機を利用して後方から空気を吸入した後、使用者方向である前方側に吸入された空気を送風する時に一層涼しい風が送風できるようにすることを目的とする。
【0009】
また、本発明は、使用者に送風される風に含まれた有害物質が除去されて送風できるようにすることに他の目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前述の従来の問題点を解決するための課題の解決手段として、本発明による携帯扇風機に装着される冷媒構造物は、空気が流入する携帯扇風機の後方に分離可能に装着される冷媒構造物において、前記冷媒構造物は、冷媒が収容される収容部材100と、内側に前記収容部材100を包むように嵌合結合して携帯扇風機と分離可能に結合し、空気が流入できるように吸入孔211が形成されたカバー部材200とを含み、前記収容部材100は、互いに分離結合が可能であり、内部には冷媒が収容される収容空間部111を有する一対の本体110と、前記収容空間部111と互いに連通しないように前記本体110の一面から他面まで穿孔されて前記収容部材100が嵌合結合できるように形成された貫通孔113と、前記本体110の外面に放射状に多数突出形成された延長部120と、前記本体110と前記延長部120の間に形成されて前記吸入孔211を介して流入した空気が冷媒による冷気と共に携帯扇風機を介して前方へ送風できるように形成された第1冷気発散空間部121とを含むことを特徴とする。
【0011】
また、前記カバー部材200は、開口された前方に携帯扇風機と分離可能に結合する第1結合突起213が形成され、後方には前記吸入孔211が形成され、内部には前記本体110の収納のための収納空間部215が形成された外箱210と、前記外箱210の後方から前方方向に弾性力を有するように複数個が放射状に突出形成されて前記貫通孔113に挿入され、端部には前記本体110と嵌合結合するための第2結合突起221が形成された嵌合突起220とを含むことが好ましい。
【0012】
また、前記収容部材100は、前記本体110の外面に放射状に多数形成されたそれぞれの延長部120の内側に第2冷気発散空間部133が形成されるように追加延長部130をさらに含み、前記追加延長部130の後方側は開口され、前方には冷気排出孔131が穿孔形成されて前記カバー部材200を介して流入した空気が前記第2冷気発散空間部133に存在する冷気と共に携帯扇風機の前方に送風できるようにすることが好ましい。
【0013】
また、前記収容部材100は、前記冷気排出孔131の開口径を開閉するための開閉手段140をさらに含み、前記開閉手段140は前記本体110の前面に回転可能に結合する回転板141及び前記カバー部材200に形成された調節孔217を貫通するように前記回転板141の外面から延長形成された調節突起143を含むことが好ましい。
【0014】
また、前記カバー部材200の外面には交換可能なフィルタ板230がさらに備えられることが好ましい。
【発明の効果】
【0015】
本発明によると、従来とは差別的に送風ファンにより外部空気を吸入して涼しい風を使用者に供給する時に、収容部材に収容された冷媒から発散される冷気が共に使用者に供給されることで、より涼しい風を供給できる効果を有する。
【0016】
また、従来とは差別的に外部空気を流入する時にフィルタ板を介して有害物質がフィルタリングされた浄化空気が冷気と共に使用者に供給されることにより皮膚疾患などの安全事故を防止できる効果が期待される。
【0017】
また、既存の携帯扇風機の風は暑い夏に熱くなった空気がそのまま伝達されるため、涼しさを感じられない限界があるが、本願発明は冷媒剤を結合して使用することにより熱風を冷風に転換してより涼しい風を感じられるようにし、直進性の強いBLDCモータの使用により風が横に広がらずに涼しい風が早く使用者に伝達される効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明による携帯扇風機に装着される冷媒構造物が携帯扇風機に装着された状態を示した使用状態図である。
図2図1に対する分解斜視図である。
図3】本発明による携帯扇風機に装着される冷媒構造物を示した斜視図である。
図4図3に対する収容部材の断面図である。
図5図3に対する冷媒構造物の断面図である。
図6】本発明による携帯扇風機に装着される冷媒構造物に対する他の実施形態を示す斜視図である。
図7図6に対する収容部材の断面図である。
図8図7に対する回転板の作用関係図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下では添付の図面を参照して様々な実施形態をより詳細に説明する。本明細書に記載されている実施形態は様々に変形できる。特定の実施形態が図面において描写され、詳細な説明において詳しく説明できる。しかしながら、添付の図面に開示されている特定の実施形態は、様々な実施形態を理解しやすくするためのものに過ぎない。従って、添付の図面に開示された特定の実施形態により技術的思想が制限されるものではなく、発明の思想及び技術範囲に含まれる全ての均等物または代替物を含む。
【0020】
「第1」、「第2」などの序数を含む用語は、様々な構成要素を説明するために使用できるが、これらの構成要素は前述の用語により限定されない。前述の用語は、ある構成要素を他の構成要素から区別する目的にのみ使用される。
【0021】
本明細書において、「含む」又は「有する」などの用語は、明細書上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品又はこれらを組み合わせたものが存在することを指定するためのものであり、1つ又はそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部品又はこれらを組み合わせたものの存在又は付加可能性を予め排除しないものと理解される。ある構成要素が他の構成要素に「連結されている」または「接続されている」と言及された場合は、前記他の構成要素に直接連結または直接接続されている可能性もあるが、中間にまた他の構成要素が存在する可能性もある。一方で、ある構成要素が他の構成要素に「直接接続されている」または「直接接続されている」と言及された場合は、中間にまた他の構成要素が存在しないものと理解される。
【0022】
その他にも、本発明の説明において、関連した公知機能又は構成についての具体的な説明が本発明の要旨を不明確にする可能性があると判断される場合、その詳細な説明は縮約または省略する。
【0023】
以下、添付の図面を参照して本発明による携帯扇風機に装着される冷媒構造物(以下、略して「冷媒構造物」という。)について詳しく説明する。
【0024】
説明に先立ち、下記の携帯扇風機10は、空気が通過するように複数のホール12を形成する安全網11と、使用者が手で把持できるように安全網11に結合され、外部に作動スイッチ14が備えられる持ち手13と、安全網11に回転可能に設置される送風ファン15と、安全網11に結合されて送風ファン15に回転力を伝達するためのモータ16と、持ち手13の内部に充電可能に設置されたバッテリ形態の電源供給部(図示せず)とから構成された一般的な携帯扇風機10を意味し、本発明の要旨を明確に理解させるために詳細な説明は省略する。
【0025】
まず、図1ないし図3に示すように、本発明による冷媒構造物1は収容部材100及びカバー部材200を含む。
【0026】
より詳しく説明すると、前記収容部材100は、図3ないし図5に示すように、内部に固体状態の冷媒が交換可能に収容され、後述するカバー部材200と嵌め結合して当該冷媒を介して冷気を外部に発散させるための構成であり、本体110と延長部120を含む第1実施形態(図3を参照)または前記本体110と前記延長部120だけでなく、追加延長部130と開閉手段140をさらに含む第2実施形態のいずれか1つの実施形態を使用する。
【0027】
例えば、本体110は、図示したように、冷媒を収容するための構成であり、収容空間部111及び貫通孔113を含む。
【0028】
収容空間部111は冷媒が収容できるように本体110の内部に形成され、前記本体110は前記収容空間部111を開閉して冷媒の交換が容易になるよう互いに分離結合が可能な2つの本体に成形されてもよい(図4を参照)。
【0029】
貫通孔113は、図示したように、分離可能な本体110の一面から他面方向に穿孔された形状を有し、前記貫通孔113の内側には後述する嵌合突起220が挿入されてカバー部材200と収容部材100との間の脱着が可能な構造を満足させる。
【0030】
また、延長部120は、図示したように、貫通孔113を中心に本体110の外面から放射状に多数突出した形状を有し、それぞれの前記延長部120の内部は収容空間部111も、延長されるようにして冷媒が収容できる面積が増加できるようにする。
【0031】
また、それぞれの延長部120の間には第1冷気発散空間部121が形成されるように本体110の外面から延長されて前記延長部120の外面から放出される冷気はもちろん、本体110の外面を介して前記第1冷気発散空間部121に放出される冷気が送風ファン15の吸入により外部空気と共に使用者に伝達できるようにする。
【0032】
このために、延長部120の外面は、後述する外箱210の内面間に第1冷気発散空間部121と連通する間隔が形成されて送風ファン15の回転により吸入孔211から外部空気が吸入されて使用者に排出される過程で、前記第1冷気発散空間部121に存在する冷気だけでなく、間隔に存在する冷気も一緒に使用者に排出される構造を満足させる。
【0033】
一方、第2実施形態として、収容部材100を含む追加延長部130は、図6ないし図8に示すように、前述の第1冷気発散空間部121を除いた間隔に存在する冷気に対して使用者に放出される冷気の排出量が調節できるようにするための構成であり、冷気排出孔131及び第2冷気発散空間部133を含む。
【0034】
このために、追加延長部130は、図示したように、延長部120の外面から所定の高さを有し、その間には第2冷気発散空間部133が形成されるように折れ曲がって延長される構造を満足する。
【0035】
一方、図示したように、本発明における追加延長部130はそれぞれの延長部120の外面から延長されて折れ曲がった構造を有するように図示されているが、これは1つの実施形態に過ぎず、必要に応じて前記追加延長部130は複数個で構成された前記延長部120の一部にのみ形成されて使用されることもできる。
【0036】
延長部120の外面から折曲形成された追加延長部130は、第2冷気発散空間部133と連通する冷気排出孔131が穿孔形成され、前記冷気排出孔131を介して前記第2冷気発散空間部133に存在する冷気が使用者に供給される構造を満足することができる。
【0037】
ここで、所定の直径を有するように穿孔形成された冷気排出孔131は回転する開閉手段140により一部または全体が閉鎖されて第2冷気発散空間部133に存在する冷気の排出量が調節されるようにすることが好ましい。
【0038】
このために、開閉手段140は回転板141及び調節突起143を含んでもよく、前記調節突起143は後述する外箱210に形成された調節孔217を介して外部に露出できるように設置されることで使用者の外力により前記回転板141が回転できる動力を得ることができる。
【0039】
回転板141は、図示したように、合成樹脂材などを利用して全体的にプレートの形状に成形され、第1冷気発散空間部121に放出された冷気に干渉しないように追加延長部130の個数と符合するように放射状に多数の羽根が形成される。
【0040】
ここで、回転板141の中央部には貫通孔113に挿入される嵌合突起220に干渉しないように所定の直径を有する回転孔が穿孔形成され、前記回転孔は本体110の前面(例えば、送風ファン方向)に形成される回転溝115により前記回転板141が回転可能に結合できるようにする。
【0041】
ここで、多数の羽根のうちいずれか1つの外面には調節突起143が突出した形状を有するように成形されて外箱210の外部に露出できるようにすることが好ましい。
【0042】
前記の第2実施形態である収容部材100によれば、送風ファン15により外箱210に形成された吸入孔211を介して外部空気が吸入されると、その吸入された空気は第1及び第2冷気発散空間部121、133に放出された冷気が使用者に供給されてより涼しい感じを提供する。
【0043】
この過程で使用者は供給される冷気の量を減らそうとする場合、外箱210の外部に露出された調節突起143を回転させて羽根により冷気排出孔131の全体または一部が隠れるようにすることで、前記冷気排出孔131を介して排出される冷気の量も調節できるようになり、このような調節により使用者に供給される冷気の量も一緒に調節されて天気変化に合わせて使用者の好みに合わせて使用可能になる。
【0044】
そして、前記カバー部材200は、図3及び図5に示すように、前述の収容部材100の外面を包むように結合して前記収容部材100が携帯扇風機10に装着できるようにし、これにより前記収容部材100から発散される冷気が流失されずに使用者に供給できるようにするための構成として、外箱210、嵌合突起220及びフィルタ板230を含む。
【0045】
例えば、外箱210は、図示したように、収容部材100が内側に形成された収納空間部215に収納できるように一側が開口された形状を有し、他側には多数の吸入孔211が穿孔形成されて送風ファン15の吸入力により外部空気が前記収納空間部215に流入できる構造を満足させる。
【0046】
ここで、外箱210の開口された端部には放射状に多数の第1結合突起213が形成されて携帯扇風機10を構成する安全網11と着脱可能に結合できる。
【0047】
一方、本発明における外箱210の外面には、他の実施形態として、前述の第2実施形態による収容部材100を構成する調節突起143が貫通挿入できる調節孔217が穿孔形成されることができ、前記調節孔217の長さは、前述の回転板141が回転する時に冷気排出孔131は開閉させるとともに、第1冷気発散空間部121には干渉が生じないほどの長さで形成される(図6を参照)。
【0048】
また、嵌合突起220は、図示したように、吸入孔211が形成された外箱210の他側から一側方向に柱状を有するように突出する。
【0049】
突出した嵌合突起220の外面は、本体110に形成された貫通孔113に貫通挿入されて前記本体110が外箱210から不要な離脱が発生しないように結合させる。
【0050】
ここで、嵌合突起220の端部には第2結合突起221が形成されて本体110の固定力を向上させ、外面に多数の切開部が形成されて貫通孔113に貫通挿入する時、弾性力により前記本体110と外箱210間の結合が行われるようにすることが好ましい。
【0051】
また、フィルタ板230は、図示したように、リング(RING)の形状に成形されるが、内部にはフィルタ231が備えられて外箱210の他側外面と交換可能に結合される。
【0052】
フィルタ板230の外面には、前述の第1結合突起213または第2結合突起221と同様に結合突起が突出形成されて外箱210と結合することも可能であるが、必要に応じて前記外箱210の外面とネジ結合して吸入孔211を介して収納空間部215に流入される外部空気に含まれた有害物質がフィルタリングされた浄化された空気が流入できるようにする。
【0053】
前記の本発明による冷媒構造物1によれば、酷暑期のような外部環境において前記冷媒構造物1が装着されていない状態で携帯扇風機10だけで使用者に吐出される風は約27.1℃ないし34.5℃の温度で提供されるため、それほど涼しい風が提供されないが、前記冷媒構造物1が装着された状態で使用者に吐出される風は約26.7℃ないし34℃の温度になって0.4℃ないし1.3℃程度の温度差を有するように提供されるため、より涼しい風を提供することができる。
【0054】
【表1】
【0055】
前述したように、本発明による冷媒構造物1は従来とは差別的に送風ファン15により外部空気を吸入して涼しい風を使用者に供給する時、収容部材100に収容された冷媒から発散される冷気が共に使用者に供給されることで、より涼しい風を供給できる効果を有する。
【0056】
また、従来とは差別的に外部空気を流入する時、フィルタ板230を介して有害物質がフィルタリングされた浄化空気が冷気と共に使用者に供給されることにより皮膚疾患などの安全事故を防止できる効果が期待される。
【0057】
また、既存の携帯扇風機の風は暑い夏に熱くなった空気がそのまま伝達されるため、涼しさを感じられない限界があるが、本願発明は冷媒剤を結合して使用することで熱風を冷風に転換させてより涼しい風を感じられるようになり、直進性の強いBLDCモータの使用により風が横に広がらずに涼しい風が早く使用者に伝達される効果がある。例えば、自然風と1段階である時は2.6m/s、2段階である時は3.5m/s、3段階である時は4.4m/sの風が伝達される。
【0058】
以上のように、本発明においては具体的な構成要素などの特定事項と限定された実施形態及び図面により説明されているが、これは本発明のより全般的な理解を容易にするために提供されたものであり、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明が属する分野において通常の知識を有する者であれば、このような記載から多様な修正及び変形が可能である。
【0059】
従って、本発明の思想は説明された実施形態に限定して定められてはならず、後述する特許請求範囲だけでなく、この特許請求範囲と均等するかまたは等価的変形がある全てのものは本発明思想の範疇に属すると言える。
【符号の説明】
【0060】
1:本発明による携帯扇風機に装着される冷媒構造物
10:携帯扇風機
100:収容部材
110:本体
111:収容空間部
113:貫通孔
115:回転溝
120:延長部
121:第1冷気発散空間部
130:追加延長部
131:冷気排出孔
133:第2冷気発散空間部
140:開閉手段
141:回転板
143:調節突起
200:カバー部材
210:外箱
211:吸入孔
213:第1結合突起
215:収納空間部
217:調節孔
220:嵌合突起
221:第2結合突起
230:フィルタ板
231:フィルタ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8