(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024160969
(43)【公開日】2024-11-15
(54)【発明の名称】電気接続部材および電気接続アセンブリ
(51)【国際特許分類】
H01R 13/533 20060101AFI20241108BHJP
H01R 4/60 20060101ALI20241108BHJP
【FI】
H01R13/533 A
H01R4/60
【審査請求】未請求
【請求項の数】21
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024073299
(22)【出願日】2024-04-30
(31)【優先権主張番号】202310488922.0
(32)【優先日】2023-05-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】521523202
【氏名又は名称】タイコ エレクトロニクス (スーヂョウ) リミテッド
(71)【出願人】
【識別番号】508079120
【氏名又は名称】タイコ エレクトロニクス (シャンハイ) カンパニー リミテッド
(71)【出願人】
【識別番号】516193944
【氏名又は名称】タイコ エレクトロニクス テクノロジー (エスアイピー) カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110004347
【氏名又は名称】弁理士法人大場国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ヂィンシゥン ジェット ワン
(72)【発明者】
【氏名】ファンユエ ジェイソン ヂゥー
(72)【発明者】
【氏名】レェイレェイ シィア
(72)【発明者】
【氏名】カァイシュアン エヴァン ヂィアン
(72)【発明者】
【氏名】ヂィエンウェイ チィー
【テーマコード(参考)】
5E087
【Fターム(参考)】
5E087PP09
5E087QQ03
5E087RR07
(57)【要約】 (修正有)
【課題】本発明は、電気接続部材および電気接続アセンブリを開示している。
【解決手段】電気接続部材は、中空管の形状の送電体(303)を備える。送電体(303)の内部キャビティが、冷却流体流路として機能し、第1の流体貫通孔(30a)および第2の流体貫通孔(30b)が、送電体(303)の両端部の周壁にそれぞれ形成されていることにより、冷却流体が、第1の流体貫通孔(30a)および第2の流体貫通孔(30b)のうちの一方を通って送電体(303)に流入し、第1の流体貫通孔(30a)および第2の流体貫通孔(30b)のうちの他方を通って送電体(303)から流出することができる。本発明において、電気接続部材の送電体は、電流と冷却流体との両方を送るために使用され、したがって、電気接続部材の温度上昇を抑える。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気接続部材であって、
中空管の形状の送電体(303)を備え、
前記送電体(303)の内部キャビティが、冷却流体流路として機能し、
第1の流体貫通孔(30a)および第2の流体貫通孔(30b)が、前記送電体(303)の両端部の周壁にそれぞれ形成されていることにより、冷却流体が、前記第1の流体貫通孔(30a)および前記第2の流体貫通孔(30b)のうちの一方を通って前記送電体(303)に流入し、前記第1の流体貫通孔(30a)および前記第2の流体貫通孔(30b)のうちの他方を通って前記送電体(303)から流出することができる、
電気接続部材。
【請求項2】
前記送電体(303)の一端部に接続され、充電台(1)の充電端子として機能する嵌合端部(301)と、
前記送電体(303)の他端部に接続され、コネクタ(2)の接続端子として機能する接続端部(302)と
をさらに備える、
請求項1に記載の電気接続部材。
【請求項3】
前記電気接続部材(30)は、一体部品である、
請求項1に記載の電気接続部材。
【請求項4】
電気接続アセンブリであって、
請求項1から3のいずれか一項に記載の2つの電気接続部材(30)と、
2つの送電体(303)の前記第1の流体貫通孔(30a)を接続することにより前記2つの送電体(303)の内部キャビティを互いに連通させるための、前記2つの送電体(303)の一端部に装着される絶縁性の管接続部材(31)と、
前記2つの送電体(303)の他端部にそれぞれ装着され、前記2つの送電体(303)の前記第2の流体貫通孔(30b)にそれぞれ連通する、2つの絶縁性の管継手部材(32)と
を備え、
前記2つの管継手部材(32)のうちの一方は、冷却流体供給管に連結するために使用され、他方は、冷却流体戻り管に連結するために使用され、したがって、冷却流体が、前記2つの管継手部材(32)を通って前記送電体(303)に流入し、前記送電体(303)から流出することができる、
電気接続アセンブリ。
【請求項5】
前記管接続部材(31)は、
前記2つの送電体(303)の一端部にそれぞれ装着される2つの管状部分(311)と、
前記2つの管状部分(311)間に接続され、連通孔(312a)を有する連通部分(312)と
を含み、
前記2つの送電体(303)の前記第1の流体貫通孔(30a)は、前記連通部分(312)の前記連通孔(312a)を通して互いに接続される、
請求項4に記載の電気接続アセンブリ。
【請求項6】
2つの第1のシールリング(31a)が、前記送電体(303)の一端部に嵌められ、前記2つの第1のシールリング(31a)は、前記管状部分(311)の2つの端部の内側に位置決めされ、前記管状部分(311)と前記送電体(303)との間で圧縮されて、前記管状部分(311)と前記送電体(303)との間のシールを実現する、
請求項5に記載の電気接続アセンブリ。
【請求項7】
前記管状部分(311)の外面に第1の取付部(313)が形成されており、前記第1の取付部(313)に第1のねじ孔が形成されており、前記第1のねじ孔に対応する第1の位置決め孔(30c)が、前記送電体(303)の一端部に形成されており、
前記電気接続アセンブリ(3)は、第1のねじ(314)をさらに備え、前記第1のねじ(314)は、前記第1のねじ孔にねじ込まれ、前記第1の位置決め孔(30c)に挿入されて、前記送電体(303)に対する前記管接続部材(31)の軸方向の運動および周方向の回転を防ぐ、
請求項5に記載の電気接続アセンブリ。
【請求項8】
前記管継手部材(32)は、
前記送電体(303)の他端部に装着される管状体(321)と、
前記管状体(321)に接続され、接続孔(322a)を有する管継手(322)と
を含み、
前記管継手(322)は、前記冷却流体供給管または前記冷却流体戻り管に連結するのに適しており、前記管継手(322)の前記接続孔(322a)は、前記送電体(303)の前記第2の流体貫通孔(30b)に接続される、
請求項4に記載の電気接続アセンブリ。
【請求項9】
2つの第2のシールリング(32a)が、前記送電体(303)の他端部に装着され、前記2つの第2のシールリング(32a)は、前記管状体(321)の2つの端部の内側にそれぞれ位置決めされ、前記管状体(321)と前記送電体(303)との間で圧縮されて、前記管状体(321)と前記送電体(303)との間のシールを実現する、
請求項8に記載の電気接続アセンブリ。
【請求項10】
前記管状体(321)の外面に第2の取付部(323)が形成されており、前記第2の取付部(323)に第2のねじ孔が形成されており、前記第2のねじ孔に対応する第2の位置決め孔(30d)が、前記送電体(303)の他端部に形成されており、
前記電気接続アセンブリ(3)は、第2のねじ(324)をさらに備え、前記第2のねじ(324)は、前記第2のねじ孔にねじ込まれ、前記第2の位置決め孔(30d)に挿入されて、前記送電体(303)に対する前記管接続部材(32)の軸方向および周方向の運動を防ぐ、請求項8に記載の電気接続アセンブリ。
【請求項11】
前記電気接続部材(30)の前記嵌合端部(301)は、中空の円筒形で、前記送電体(303)の一端部に接続され、
前記電気接続アセンブリは、前記送電体(303)の一端部に挿入されて前記送電体(303)の一端部をシールするシールプラグ(34)をさらに備える、
請求項4に記載の電気接続アセンブリ。
【請求項12】
充電台ハウジング(10)を含む充電台(1)をさらに備え、
前記電気接続部材(30)の前記嵌合端部(301)は、前記充電台ハウジング(10)に挿入されて、充電ガンの相手側端子に嵌合するための、前記充電台(1)の充電端子を形成する、
請求項11に記載の電気接続アセンブリ。
【請求項13】
前記電気接続部材(30)の前記接続端部(302)は、前記送電体(303)の他端部に接続され、前記送電体(303)の他端部は、前記接続端部(302)によってシールされている、
請求項11に記載の電気接続アセンブリ。
【請求項14】
コネクタハウジング(20)を含むコネクタ(2)をさらに備え、
前記電気接続部材(30)の前記接続端部(302)は、前記コネクタハウジング(20)に挿入されて、バッテリパックのバスバーに電気的に接続するための、前記コネクタ(2)の接続端子を形成する、
請求項13に記載の電気接続アセンブリ。
【請求項15】
前記2つの管継手部材(32)は、前記バッテリパックの外側に配置された冷却流体回路に接続するために、前記コネクタハウジング(20)の外側に配置され、または、
前記2つの管継手部材(32)は、前記バッテリパック内に配置された冷却流体回路に接続するために、前記コネクタハウジング(20)内に配置されている、
請求項14に記載の電気接続アセンブリ。
【請求項16】
電気接続アセンブリであって、
請求項1から3のいずれか一項に記載の2つの電気接続部材(30)と、
2つの送電体(303)の一端部の前記第1の流体貫通孔(30a)を接続し前記第1の流体貫通孔(30a)を前記冷却流体回路に接続するための、2つの送電体(303)の一端部に装着される絶縁性の第1の管接続部材(33)と、
2つの送電体(303)の他端部の前記第2の流体貫通孔(30b)を接続し前記第2の流体貫通孔(30b)を前記冷却流体回路に接続するための、前記2つの送電体(303)の他端部に装着される絶縁性の第2の管接続部材(33’)と
を備える、
電気接続アセンブリ。
【請求項17】
前記第1の管接続部材(33)は、
前記2つの送電体(303)の一端部にそれぞれ装着される2つの第1の管状部分(331)と、
前記2つの第1の管状部分(331)間に接続され、第1の連通孔(332a)を有する第1の連通部分(332)と、
前記第1の連通部分(332)に接続され、第1の接続孔(333a)を有する第1の管継手(333)と
を含み、
前記第1の接続孔(333a)は、前記第1の連通孔(332a)に接続され、前記第1の連通孔(332a)は、前記2つの送電体(303)の前記第1の流体貫通孔(30a)に接続される、
請求項16に記載の電気接続アセンブリ。
【請求項18】
前記第1の管状部分(331)の外面に第1の突起334(334)が形成されており、前記第1の突起(334)に第1のねじ孔が形成されており、前記第1のねじ孔に対応する第1の位置決め挿入孔が、前記送電体(303)の一端部に形成されており、
前記電気接続アセンブリ(3)は、第1のねじ付部材(335)をさらに備え、前記第1のねじ付部材(335)は、前記第1のねじ孔にねじ込まれ、前記第1の位置決め挿入孔に挿入されて、前記送電体(303)に対する前記第1の管接続部材(33)の軸方向および周方向の運動を防ぐ、
請求項17に記載の電気接続アセンブリ。
【請求項19】
前記第2の管接続部材(33’)は、
前記2つの送電体(303)の他端部にそれぞれ装着される2つの第2の管状部分(331’)と、
前記2つの第2の管状部分(331’)間に接続され、第2の連通孔(332a’)を有する第2の連通部分(332’)と、
前記第2の連通部分(332’)に接続され、第2の接続孔(333a’)を有する第2の管継手(333’)と
を含み、
前記第2の接続孔(333a’)は、前記第2の連通孔(332a’)に接続され、前記第2の連通孔(332a’)は、前記2つの送電体(303)の前記第2の流体貫通孔(30b)に接続される、
請求項16に記載の電気接続アセンブリ。
【請求項20】
前記第2の管状部分(331’)の外面に第2の突起(334’)が形成されており、前記第2の突起(334’)に第2のねじ孔が形成されており、前記第2のねじ孔に対応する第2の位置決め挿入孔が、前記送電体(303)の他端部に形成されており、
前記電気接続アセンブリ(3)は、第2のねじ付部材(335’)をさらに備え、前記第2のねじ付部材(335’)は、前記第2のねじ孔にねじ込まれ、前記第2の位置決め挿入孔に挿入されて、前記送電体(303)に対する前記第2の管接続部材(33’)の軸方向の運動および周方向の回転を防ぐ、
請求項19に記載の電気接続アセンブリ。
【請求項21】
電気接続部材であって、
中空管の形状の送電体(303)と、
前記送電体(303)の一端部に接続され、コネクタの接続端子として機能する嵌合端部(301)と、
前記送電体(303)の他端部に接続され、別のコネクタ(2)の接続端子として機能する接続端部(302)と
を備え、
前記送電体(303)の内部キャビティが、冷却流体流路として機能し、第1の流体貫通孔(30a)および第2の流体貫通孔(30b)が、前記送電体(303)の両端部の周壁にそれぞれ形成されていることにより、冷却流体が、前記第1の流体貫通孔(30a)および前記第2の流体貫通孔(30b)のうちの一方を通って前記送電体(303)に流入し、前記第1の流体貫通孔(30a)および前記第2の流体貫通孔(30b)のうちの他方を通って前記送電体(303)から流出することができる、
電気接続部材。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、開示全体が参照により本明細書に組み込まれている、2023年5月4日に中国国家知識産権局に出願された中国特許出願第CN202310488922.0号の利益を主張する。
【0002】
本発明は、電気接続部材、および電気接続部材を備える電気接続アセンブリに関し、特に、充電ガンとバッテリパックとを電気的に接続するための電気接続部材および電気接続アセンブリに関する。
【背景技術】
【0003】
従来技術において、充電ガンとバッテリパックとの電気接続を実現するために、通常、充電台、ケーブル、およびコネクタを設ける必要がある。充電台は、充電台ハウジングと、充電台ハウジングに配置された充電端子とを含む。コネクタは、コネクタハウジングと、コネクタハウジングに配置された接続端子とを含む。ケーブルの一端部が、充電台の充電端子に電気的に接続される。ケーブルの他端部が、コネクタの接続端子に電気的に接続される。したがって、従来技術において、充電台用の別個の充電端子と、コネクタ用の別個の接続端子とを設ける必要があり、コストが高くなる。さらに、従来技術において、ケーブルの端部を充電台の充電端子またはコネクタの接続端子に圧着または溶接する必要があり、製造効率が低下する。加えて、従来技術において、ケーブルと充電端子との間、またはケーブルもしくは接続端子の間の接続部に大きな抵抗があり、製品の著しい温度上昇を生じさせ、充電機器の安全性に重大な影響を与えることがある。
【0004】
加えて、従来技術において、充電速度を向上させるために、ケーブルは大電流を流す必要があり、より高い温度上昇を生じさせることがある。温度上昇を抑えるために、通常、断面の大きいケーブルが使用されるが、これにより、コストおよび体積が増加することがある。
【0005】
加えて、従来技術において、ケーブルと充電端子との間またはケーブルと接続端子との間の圧着領域または溶接領域における著しい温度上昇を防ぐために、ヒートシンクまたは冷却ファンを設ける必要がある。これによっても、コストおよび体積が増加する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記の欠点のうちの少なくとも1つの局面を克服または軽減するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の態様によれば、電気接続部材が提供される。電気接続部材は、中空管の形状の送電体を備える。送電体の内部キャビティが、冷却流体流路として機能し、第1の流体貫通孔および第2の流体貫通孔が、送電体の両端部の周壁にそれぞれ形成されていることにより、冷却流体が、第1の流体貫通孔および第2の流体貫通孔のうちの一方を通って送電体に流入し、第1の流体貫通孔および第2の流体貫通孔のうちの他方を通って送電体から流出することができる。
【0008】
本発明の例示的な実施形態によれば、電気接続部材は、送電体の一端部に接続され、充電台の充電端子として機能する嵌合端部と、送電体の他端部に接続され、コネクタの接続端子として機能する接続端部とをさらに備える。
【0009】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、電気接続部材は、一体部品である。
【0010】
本発明の別の態様によれば、電気接続アセンブリが提供される。電気接続アセンブリは、2つの電気接続部材と、2つの送電体の第1の流体貫通孔を接続することにより2つの送電体の内部キャビティを互いに連通させるための、2つの送電体の一端部に装着される絶縁性の管接続部材と、2つの送電体の他端部にそれぞれ装着され、2つの送電体の第2の流体貫通孔にそれぞれ連通する、2つの絶縁性の管継手部材とを備える。2つの管継手部材のうちの一方は、冷却流体供給管に連結するために使用され、他方は、冷却流体戻り管に連結するために使用され、したがって、冷却流体が、2つの管継手部材を通って送電体に流入し、送電体から流出することができる。
【0011】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、管接続部材は、2つの送電体の一端部にそれぞれ装着される2つの管状部分と、2つの管状部分間に接続され、連通孔を有する連通部分とを含む。2つの送電体の第1の流体貫通孔は、連通部分の連通孔を通して互いに接続される。
【0012】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、2つの第1のシールリングが、送電体の一端部に嵌められ、2つの第1のシールリングは、管状部分の2つの端部の内側に位置決めされ、管状部分と送電体との間で圧縮されて、管状部分と送電体との間のシールを実現する。
【0013】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、管状部分の外面に第1の取付部が形成されており、第1の取付部に第1のねじ孔が形成されており、第1のねじ孔に対応する第1の位置決め孔が、送電体の一端部に形成されており、電気接続アセンブリは、第1のねじをさらに備え、第1のねじは、第1のねじ孔にねじ込まれ、第1の位置決め孔に挿入されて、送電体に対する管接続部材の軸方向の運動および周方向の回転を防ぐ。
【0014】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、管継手部材は、送電体の他端部に装着される管状体と、管状体に接続され、接続孔を有する管継手とを含む。管継手は、冷却流体供給管または冷却流体戻り管に連結するのに適しており、管継手の接続孔は、送電体の第2の流体貫通孔に接続される。
【0015】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、2つの第2のシールリングが、送電体の他端部に装着され、2つの第2のシールリングは、管状体の2つの端部の内側にそれぞれ位置決めされ、管状体と送電体との間で圧縮されて、管状体と送電体との間のシールを実現する。
【0016】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、管状体の外面に第2の取付部が形成されており、第2の取付部に第2のねじ孔が形成されており、第2のねじ孔に対応する第2の位置決め孔が、送電体の他端部に形成されており、電気接続アセンブリは、第2のねじをさらに備え、第2のねじは、第2のねじ孔にねじ込まれ、第2の位置決め孔に挿入されて、送電体に対する管接続部材の軸方向および周方向の運動を防ぐ。
【0017】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、電気接続部材の嵌合端部は、中空の円筒形で、送電体の一端部に接続され、電気接続アセンブリは、送電体の一端部に挿入されて送電体の一端部をシールするシールプラグをさらに備える。
【0018】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、電気接続アセンブリは、充電台ハウジングを含む充電台をさらに備え、電気接続部材の嵌合端部は、充電台ハウジングに挿入されて、充電ガンの相手側端子に嵌合するための、充電台の充電端子を形成する。
【0019】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、電気接続部材の接続端部は、送電体の他端部に接続され、送電体の他端部は、接続端部によってシールされる。
【0020】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、電気接続アセンブリは、コネクタハウジングを含むコネクタをさらに備え、電気接続部材の接続端部は、コネクタハウジングに挿入されて、バッテリパックのバスバーに電気的に接続するための、コネクタの接続端子を形成する。
【0021】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、2つの管継手部材は、バッテリパックの外側に配置された冷却流体回路に接続するために、コネクタハウジングの外側に配置され、または、2つの管継手部材は、バッテリパック内に配置された冷却流体回路に接続するために、コネクタハウジング内に配置されている。
【0022】
本発明の別の態様によれば、電気接続アセンブリが提供される。電気接続アセンブリは、2つの電気接続部材と、2つの送電体の一端部の第1の流体貫通孔を接続し第1の流体貫通孔を冷却流体回路に接続するための、2つの送電体の一端部に装着される絶縁性の第1の管接続部材と、2つの送電体の他端部の第2の流体貫通孔を接続し第2の流体貫通孔を冷却流体回路に接続するための、2つの送電体の他端部に装着される絶縁性の第2の管接続部材とを備える。
【0023】
本発明の例示的な実施形態によれば、第1の管接続部材は、2つの送電体の一端部にそれぞれ装着される2つの第1の管状部分と、2つの第1の管状部分間に接続され、第1の連通孔を有する第1の連通部分と、第1の連通部分に接続され、第1の接続孔を有する第1の管継手とを含む。第1の接続孔は、第1の連通孔に接続され、第1の連通孔は、2つの送電体の第1の流体貫通孔に接続される。
【0024】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、第1の管状部分の外面に第1の突起が形成されており、第1の突起に第1のねじ孔が形成されており、第1のねじ孔に対応する第1の位置決め挿入孔が、送電体の一端部に形成されており、電気接続アセンブリは、第1のねじ付部材をさらに備え、第1のねじ付部材は、第1のねじ孔にねじ込まれ、第1の位置決め挿入孔に挿入されて、送電体に対する第1の管接続部材の軸方向および周方向の運動を防ぐ。
【0025】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、第2の管接続部材は、2つの送電体の他端部にそれぞれ装着される2つの第2の管状部分と、2つの第2の管状部分間に接続され、第2の連通孔を有する第2の連通部分と、第2の連通部分に接続され、第2の接続孔を有する第2の管継手とを含む。第2の接続孔は、第2の連通孔に接続され、第2の連通孔は、2つの送電体の第2の流体貫通孔に接続される。
【0026】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、第2の管状部分の外面に第2の突起が形成されており、第2の突起に第2のねじ孔が形成されており、第2のねじ孔に対応する第2の位置決め挿入孔が、送電体の他端部に形成されており、電気接続アセンブリは、第2のねじ付部材をさらに備え、第2のねじ付部材は、第2のねじ孔にねじ込まれ、第2の位置決め挿入孔に挿入されて、送電体に対する第2の管接続部材の軸方向の運動および周方向の回転を防ぐ。
【0027】
本発明の別の態様によれば、電気接続部材が提供される。電気接続部材は、中空管の形状の送電体と、送電体の一端部に接続され、コネクタの接続端子として機能する嵌合端部と、送電体の他端部に接続され、別のコネクタの接続端子として機能する接続端部とを備える。送電体の内部キャビティが、冷却流体流路として機能し、第1の流体貫通孔および第2の流体貫通孔が、送電体の両端部の周壁にそれぞれ形成されていることにより、冷却流体が、第1の流体貫通孔および第2の流体貫通孔のうちの一方を通って送電体に流入し、第1の流体貫通孔および第2の流体貫通孔のうちの他方を通って送電体から流出することができる。
【0028】
本発明の上記の例示的な実施形態において、電気接続部材の送電体は、電流と冷却流体との両方を送るために使用され、それにより、電気接続部材の温度上昇を抑える。
【0029】
さらに、本発明の一部の例示的な実施形態において、電気接続部材の2つの端部は、充電台の充電端子およびコネクタの接続端子としてそれぞれ使用される。したがって、充電台用の別個の充電端子またはバッテリパックコネクタ用の別個の接続端子を設ける必要がない。これにより、製造コストが削減され、製造効率が向上し、電気接続部材の抵抗および温度上昇を抑えることもできる。
【0030】
添付図面を参照しながら例示的な実施形態を詳細に説明することにより、本発明の上記およびその他の特徴がより明らかになろう。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【
図1】本発明の例示的な実施形態による電気接続アセンブリの説明斜視図である。
【
図2】本発明の例示的な実施形態による電気接続アセンブリの断面図である。
【
図3】充電台ハウジングおよびコネクタハウジングが示されていない、本発明の例示的な実施形態による電気接続アセンブリの説明斜視図である。
【
図4】充電台ハウジングおよびコネクタハウジングが示されていない、本発明の例示的な実施形態による電気接続アセンブリの垂直断面図である。
【
図5】充電台ハウジングおよびコネクタハウジングが示されていない、本発明の例示的な実施形態による電気接続アセンブリの水平断面図である。
【
図6】本発明の別の例示的な実施形態による電気接続アセンブリの説明斜視図である。
【
図7】本発明の別の例示的な実施形態による電気接続アセンブリの説明斜視図である。
【
図8】
図7に示す電気接続アセンブリの水平断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下で、添付図面を参照しながら、本開示の例示的な実施形態について詳細に説明する。図中、同一の参照数字は同一の要素を指す。しかしながら、本開示は、多くの異なる形態で具現化することができ、本明細書に記載される実施形態に限定されるものと解釈すべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が徹底的かつ完全なものになるように、かつ当業者に本開示の概念を十分に伝えるように提供される。
【0033】
以下の詳細な説明では、説明の目的で、開示する実施形態の徹底的な理解をもたらすために、多数の具体的な詳細を記載する。しかしながら、これらの具体的な詳細がなくても1つまたは複数の実施形態を実施することができることが明らかであろう。他の例では、図面を簡略化するために、周知の構造およびデバイスは概略的に示す。
【0034】
本発明の一般的な概念によれば、電気接続部材が提供される。電気接続部材は、中空管の形状の送電体を備える。送電体の内部キャビティが、冷却流体流路として機能し、第1の流体貫通孔および第2の流体貫通孔が、送電体の両端部の周壁にそれぞれ形成されていることにより、冷却流体が、第1の流体貫通孔および第2の流体貫通孔のうちの一方を通って送電体に流入し、第1の流体貫通孔および第2の流体貫通孔のうちの他方を通って送電体から流出することができる。
【0035】
本発明の別の一般的な概念によれば、電気接続アセンブリが提供される。電気接続アセンブリは、2つの電気接続部材と、2つの送電体の第1の流体貫通孔を接続することにより2つの送電体の内部キャビティを互いに連通させるための、2つの送電体の一端部に装着される絶縁性の管接続部材と、2つの送電体の他端部にそれぞれ装着され、2つの送電体の第2の流体貫通孔にそれぞれ連通する、2つの絶縁性の管継手部材とを備える。2つの管継手部材のうちの一方は、冷却流体供給管に連結するために使用され、他方は、冷却流体戻り管に連結するために使用され、したがって、冷却流体が、2つの管継手部材を通って送電体に流入し、送電体から流出することができる。
【0036】
本発明の別の一般的な概念によれば、電気接続アセンブリが提供される。電気接続アセンブリは、2つの電気接続部材と、2つの送電体の一端部の第1の流体貫通孔を接続し第1の流体貫通孔を冷却流体回路に接続するための、2つの送電体の一端部に装着される絶縁性の第1の管接続部材と、2つの送電体の他端部の第2の流体貫通孔を接続し第2の流体貫通孔を冷却流体回路に接続するための、2つの送電体の他端部に装着される絶縁性の第2の管接続部材とを備える。
【0037】
本発明の別の一般的な概念によれば、電気接続部材が提供される。電気接続部材は、中空管の形状の送電体と、送電体の一端部に接続され、コネクタの接続端子として機能する嵌合端部と、送電体の他端部に接続され、別のコネクタの接続端子として機能する接続端部とを備える。送電体の内部キャビティが、冷却流体流路として機能し、第1の流体貫通孔および第2の流体貫通孔が、送電体の両端部の周壁にそれぞれ形成されていることにより、冷却流体が、第1の流体貫通孔および第2の流体貫通孔のうちの一方を通って送電体に流入し、第1の流体貫通孔および第2の流体貫通孔のうちの他方を通って送電体から流出することができる。
【0038】
図1は、本発明の例示的な実施形態による電気接続アセンブリの説明斜視図である。
図2は、本発明の例示的な実施形態による電気接続アセンブリの断面図である。
図3は、充電台ハウジング10およびコネクタハウジング20が示されていない、本発明の例示的な実施形態による電気接続アセンブリの説明斜視図である。
図4は、充電台ハウジング10およびコネクタハウジング20が示されていない、本発明の例示的な実施形態による電気接続アセンブリの垂直断面図である。
図5は、充電台ハウジング10およびコネクタハウジング20が示されていない、本発明の例示的な実施形態による電気接続アセンブリの水平断面図である。
【0039】
図1~
図5に示すように、本発明の例示的な実施形態において、電気接続部材30が開示されている。電気接続部材30は、電流を送るための送電体303を備える。送電体303は、中空管の形状である。送電体303の内部キャビティが、冷却流体流路として機能する。第1の流体貫通孔30aおよび第2の流体貫通孔30bが、送電体303の両端部の周壁にそれぞれ形成されていることにより、冷却流体が、第1の流体貫通孔30aおよび第2の流体貫通孔30bのうちの一方を通って送電体303に流入し、第1の流体貫通孔30aおよび第2の流体貫通孔30bのうちの他方を通って送電体303から流出することができる。
【0040】
図1~
図5に示すように、図示の実施形態において、電気接続部材の送電体303は、電流と冷却流体との両方を送るために使用され、したがって、電気接続部材30の温度上昇を抑える。
【0041】
図1~
図5に示すように、図示の実施形態において、電気接続部材30は、嵌合端部301と接続端部302とをさらに備える。嵌合端部301は、送電体303の一端部に接続され、充電台1の充電端子として機能する。接続端部302は、送電体303の他端部に接続され、コネクタ2の接続端子として機能する。
【0042】
図1~
図5に示すように、図示の実施形態において、電気接続部材30は、一体部品である。例えば、電気接続部材30を、単一の管状部品を加工することによって形成することができ、
図1~
図5に示すように、管状部品の2つの端部は、嵌合端部301と接続端部302とにそれぞれ加工されている。管状部品の中央部分は、図示の送電体303として機能する。
【0043】
図1~
図5に示すように、本発明の別の例示的な実施形態において、電気接続アセンブリ3も開示されている。電気接続アセンブリ3は、2つの電気接続部材30と、絶縁性の管接続部材31と、2つの絶縁性の管接続部材32とを備える。管接続部材31は、2つの送電体303の一端部に取り付けられ、2つの送電体303の内部キャビティが互いに接続するように、2つの送電体303の第1の流体貫通孔30aを接続するために使用される。2つの絶縁性の管継手部材32は、2つの送電体303の他端部にそれぞれ装着され、2つの送電体303の第2の流体貫通孔30bにそれぞれ接続されている。図示の実施形態において、2つの管継手部材32のうちの一方は、冷却流体供給管に連結するために使用され、他方は、冷却流体戻り管に連結するために使用され、したがって、冷却流体が、2つの管継手部材32を通って送電体303に流入し、送電体303から流出することができる。
【0044】
図1~
図5に示すように、図示の実施形態において、管接続部材31は、2つの管状部分311と1つの連通部分312とを含む。2つの管状部分311は、2つの送電体303の一端部にそれぞれ装着されている。連通部分312は、2つの管状部分311間に接続され、連通孔312aを有する。2つの送電体303の第1の流体貫通孔30aは、連通部分312の連通孔312aを通して互いに接続されている。
【0045】
図1~
図5に示すように、図示の実施形態において、2つの第1のシールリング31aが、送電体303の一端部に嵌められている。2つの第1のシールリング31aは、管状部分311の両端部の内側にそれぞれ位置決めされ、管状部分311と送電体303との間で圧縮されて、第1の管状部分311と送電体303との間のシールを実現する。
【0046】
図1~
図5に示すように、図示の実施形態において、管状部分311の外面に、第1の取付部313が形成されており、第1の取付部313に第1のねじ孔が形成されており、第1のねじ孔に対応する第1の位置決め孔30cが、送電体303の一端部に形成されている。電気接続アセンブリ3はまた、第1のねじ314を備え、第1の位置決めねじ314は、第1のねじ孔にねじ込まれ、第1の位置決め孔30cに挿入されて、送電体303に対する管接続部材31の軸方向の運動および周方向の回転を防ぐ。
【0047】
図1~
図5に示すように、図示の実施形態において、管接続部材32は、管状体321と管継手322とを含む。管状体321は、送電体303の他端部に装着されている。管継手322は、管状体321に接続され、接続孔322aを有する。管継手322は、冷却流体供給管または冷却流体戻り管に連結するのに適しており、管継手322の接続孔322aは、送電体303の第2の流体貫通孔30bに接続されている。
【0048】
図1~
図5に示すように、図示の実施形態において、2つの第2のシールリング32aが、送電体303の他端部に嵌められている。2つの第2のシールリング32aは、管状体321の両端部の内側にそれぞれ位置決めされ、管状体321と送電体303との間で圧縮されて、管状体321と送電体303との間のシールを実現する。
【0049】
図1~
図5に示すように、図示の実施形態において、管状体321の外面に第2の取付部323が形成されており、第2の取付部323に第2のねじ孔が形成されており、第2のねじ孔に対応する第2の位置決め孔30dが、送電体303の他端部に形成されている。電気接続アセンブリ3は、第2のねじ324も備え、第2のねじ324は、第2のねじ孔にねじ込まれ、第2の位置決め孔30dに挿入されて、送電体303に対する管接続部材32の軸方向の運動および周方向の回転を防ぐ。
【0050】
図1~
図5に示すように、図示の実施形態において、熱収縮管35が、電気接続部材30の送電体303において熱収縮し、送電体303の外側絶縁層を形成する。図示の実施形態において、熱収縮管35の端部に、管接続部材31の管状部分311および管接続部材32の管状部分321の端部が重なっている。
【0051】
図1~
図5に示すように、図示の実施形態において、電気接続部材30の嵌合端部301は、中空の円筒形で、送電体303の一端部に接続されている。電気接続アセンブリは、送電体303の一端部に挿入されて送電体303の一端部をシールするシールプラグ34も備える。
【0052】
図1~
図5に示すように、図示の実施形態において、電気接続アセンブリ3は、充電台ハウジング10を含む充電台1をさらに備える。電気接続部材30の嵌合端部301は、充電台ハウジング10に挿入されて、充電ガン(図示せず)の相手側端子に嵌合するための、充電台1の充電端子を形成する。
【0053】
図1~
図5に示すように、図示の実施形態において、電気接続部材30の接続端部302は、送電体303の他端部に接続され、送電体303の他端部は、接続端部302によってシールされている。
【0054】
図1~
図5に示すように、図示の実施形態において、電気接続アセンブリ3は、コネクタハウジング20を含むコネクタ2をさらに備える。電気接続部材30の接続端部302は、コネクタハウジング20に挿入されて、バッテリパック(図示せず)のバスバー(図示せず)に電気的に接続するための、コネクタ2の接続端子を形成する。
【0055】
図1~
図5に示すように、図示の実施形態において、2つの管継手部材32が、バッテリパックの外側に配置された冷却流体回路(図示せず)に接続するために、コネクタハウジング20の外側に配置されている。
【0056】
図6は、本発明の別の例示的な実施形態による電気接続アセンブリ3の説明斜視図である。
【0057】
図6に示す電気接続アセンブリ3と
図1~
図5に示す電気接続アセンブリ3との主な違いは、2つの管継手部材32の設定が異なることのみである。
図6に示す実施形態において、2つの管継手部材32は、バッテリパック内に配置された冷却流体回路(図示せず)に接続するために、コネクタハウジング20内に配置されている。これにより、さらに便利になり、外側の冷却流体回路が不要になる。
【0058】
図7は、本発明の別の例示的な実施形態による電気接続アセンブリの説明斜視図である。
図8は、
図7に示す電気接続アセンブリの水平断面図である。
【0059】
図7、
図8に示す電気接続アセンブリと
図1~
図6に示す電気接続アセンブリとの主な違いは、2つの電気接続アセンブリ30を接続する、送電体303の絶縁性の接続構造の違いにある。以下で、これらの違いを主に紹介する。
【0060】
図7および
図8に示すように、図示の実施形態において、電気接続アセンブリは、2つの電気接続部材30と、絶縁性の第1の管接続部材33と、絶縁性の第2の管接続部材33’とを主に備える。絶縁性の第1の管接続部材33は、2つの送電体303の一端部に装着され、2つの送電体303の一端部の第1の流体貫通孔30aを接続し、かつ第1の流体貫通孔30aを冷却流体回路に接続するために使用される。絶縁性の第2の管接続部材33’は、2つの送電体303の他端部に装着され、2つの送電体303の他端部の第2の流体貫通孔30bを接続し、かつ第2の流体貫通孔30bを冷却流体回路に接続するために使用される。
【0061】
図7および
図8に示すように、図示の実施形態において、第1の管接続部材33は、2つの第1の管状部分331と第1の接続部分332とを含む。2つの第1の管状部分331は、2つの送電体303の一端部にそれぞれ装着されている。第1の接続部分332は、2つの第1の管状部分331間に接続され、第1の接続孔332aを有する。第1の管継手333は、第1の接続部分332に接続され、第1の接続孔333aを有する。第1の接続孔333aは、第1の接続孔332aに接続され、第1の接続孔332aは、2つの送電体303の第1の流体貫通孔30aに接続されている。
【0062】
図7および
図8に示すように、図示の実施形態において、第1の管状部分331の外面に第1の突起334が形成されており、第1の突起334に第1のねじ孔が形成されており、第1のねじ孔に対応する第1の位置決め挿入孔が、送電体303の一端部に形成されている。電気接続アセンブリ3は、第1のねじ付部材335も備え、第1のねじ付部材335は、第1のねじ孔にねじ込まれ、第1の位置決め挿入孔に挿入されて、送電体303に対する第1の管接続部材33の軸方向の運動および周方向の回転を防ぐ。
【0063】
図7および
図8に示すように、図示の実施形態において、第2の管接続部材33’は、2つの第2の管状部分331’と1つの第2の連通部分332’とを含む。2つの第2の管状部分331’は、2つの送電体303の他端部にそれぞれ装着されている。第2の連通部分332’は、2つの第2の管状部分331’間に接続され、第2の連通孔332a’を有する。第2の管継手333’は、第2の連通部分332’に接続され、第2の接続孔333a’を有する。第2の接続孔333a’は、第2の連通孔332a’に接続され、第2の連通孔332a’は、2つの送電体303の第2の流体貫通孔30bに接続されている。
【0064】
図7および
図8に示すように、図示の実施形態において、第2の管状部分331’の外面に第2の突起334’が形成されており、第2の突起334’に第2のねじ孔が形成されており、第2のねじ孔に対応する第2の位置決め挿入孔が、送電体303の他端部に形成されている。電気接続アセンブリ3は、第2のねじ付部材335’も備え、第2のねじ付部材335’は、第2のねじ孔にねじ込まれ、第2の位置決め挿入孔に挿入されて、送電体303に対する第2の管接続部材33’の軸方向の運動および周方向の回転を防ぐ。
【0065】
図7および
図8に示すように、図示の実施形態において、第1の管接続部材33と第2の管接続部材33’とは完全に同一であり、交換可能にすることができ、使用が容易になるだけでなく、製造コストも削減される。
【0066】
図1~
図8に示す実施形態において、電気接続部材30は、充電台1とコネクタ2との電気接続のために使用されている。しかしながら、本発明は、図示の実施形態に限定されない。例えば、本発明の別の例示的な実施形態において、電気接続部材30も開示されている。電気接続部材30は、送電体303と、嵌合端部301と、接続端部302とを備える。送電体303は、中空管の形状である。嵌合端部301は、送電体303の一端部に接続され、コネクタ(図示せず)の接続端子として機能する。接続端部302は、送電体303の他端部に接続され、別のコネクタ2の接続端子として機能する。送電体303の内部キャビティが、冷却流体流路として機能し、第1の流体貫通孔30aおよび第2の流体貫通孔30bが、送電体303の両端部の周壁にそれぞれ形成されていることにより、冷却流体が、第1の流体貫通孔30aおよび第2の流体貫通孔30bのうちの一方を通って送電体303に流入し、第1の流体貫通孔30aおよび第2の流体貫通孔30bのうちの他方を通って送電体303から流出することができる。
【0067】
上記の実施形態は例示的なものであり、限定的なものではないことを、当業者には理解されたい。例えば、当業者であれば、構成上または原理上矛盾することなく、上記の実施形態に多くの修正を加えることができ、異なる実施形態に記載する様々な特徴を互いに自由に組み合わせることができる。
【0068】
いくつかの例示的な実施形態について図示し説明したが、本開示の原理および趣旨から逸脱することなく、これらの実施形態に様々な変更または修正を加えることができることが、当業者には理解されよう。本開示の範囲は、特許請求の範囲およびその均等物により定義される。
【0069】
本明細書で使用されるとき、単数形で記載され「a」または「an」という単語が前に付く要素は、前記要素またはステップの複数形を除外することが明示的に述べられていない限り、これらを除外しないものとして理解すべきである。さらに、本発明の「一実施形態」への言及は、記載された特徴を同じく組み込む追加の実施形態の存在を除外するものとして解釈されることを意図していない。さらに、そうではないと明示的に述べられていない限り、特定の特性を有する1つの要素もしくは複数の要素を「備える」または「有する」実施形態は、その特性を有していない追加のそのような要素を含んでよい。
【外国語明細書】