(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024160971
(43)【公開日】2024-11-15
(54)【発明の名称】電気接続部材および電気接続アセンブリ
(51)【国際特許分類】
H01R 13/533 20060101AFI20241108BHJP
H01R 4/60 20060101ALI20241108BHJP
【FI】
H01R13/533 A
H01R4/60
【審査請求】未請求
【請求項の数】21
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024073301
(22)【出願日】2024-04-30
(31)【優先権主張番号】202310489188.X
(32)【優先日】2023-05-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】521523202
【氏名又は名称】タイコ エレクトロニクス (スーヂョウ) リミテッド
(71)【出願人】
【識別番号】508079120
【氏名又は名称】タイコ エレクトロニクス (シャンハイ) カンパニー リミテッド
(71)【出願人】
【識別番号】516193944
【氏名又は名称】タイコ エレクトロニクス テクノロジー (エスアイピー) カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110004347
【氏名又は名称】弁理士法人大場国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ヂィンシゥン ジェット ワン
(72)【発明者】
【氏名】ファンユエ ジェイソン ヂゥー
(72)【発明者】
【氏名】ミィン シュイー
(72)【発明者】
【氏名】ヂィエンウェイ チィー
【テーマコード(参考)】
5E087
【Fターム(参考)】
5E087PP09
5E087QQ03
5E087RR07
(57)【要約】 (修正有)
【課題】温度上昇を抑えることができる電気接続部材を提供する。
【解決手段】電気接続部材は、中空管の形状の送電体と、送電体の一端部に接続された第1の接続端部31と、送電体の他端部に接続された第2の接続端部32とを備える。電気接続部材は、一体部品であり、第1の接続端部は、充電台の充電端子11に着脱可能に電気的に接続するように構成され、または、第2の接続端部は、コネクタの接続端子に着脱可能に電気的に接続するように構成されている。送電体の内部キャビティが、冷却流体流路として機能し、第1の流体貫通孔3aおよび第2の流体貫通孔3bが、送電体の両端部の周壁にそれぞれ形成され、冷却流体が、第1の流体貫通孔および第2の流体貫通孔のうちの一方を通って送電体に流入し、第1の流体貫通孔および第2の流体貫通孔のうちの他方を通って送電体から流出する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気接続部材であって、
中空管の形状の送電体(30)と、
前記送電体(30)の一端部に接続された第1の接続端部(31)と、
前記送電体(30)の他端部に接続された第2の接続端部(32)と
を備え、
前記電気接続部材(3)は、一体部品であり、前記第1の接続端部(31)は、充電台(1)の充電端子(11)に着脱可能に電気的に接続するように構成され、または、前記第2の接続端部(32)は、コネクタ(2)の接続端子に着脱可能に電気的に接続するように構成され、
前記送電体(30)の内部キャビティが、冷却流体流路として機能し、第1の流体貫通孔(3a)および第2の流体貫通孔(3b)が、前記送電体(30)の両端部の周壁にそれぞれ形成されていることにより、冷却流体が、前記第1の流体貫通孔(3a)および前記第2の流体貫通孔(3b)のうちの一方を通って前記送電体(30)に流入し、前記第1の流体貫通孔(3a)および前記第2の流体貫通孔(3b)のうちの他方を通って前記送電体(30)から流出することができる、
電気接続部材。
【請求項2】
前記第1の接続端部(31)は、前記充電台(1)の前記充電端子(11)に着脱可能に電気的に接続するように構成され、
前記第2の接続端部(32)は、コネクタ(2)の接続端子として機能し、バッテリパックのバスバーに着脱可能に電気的に接続するように構成されている、
請求項1に記載の電気接続部材。
【請求項3】
前記第1の接続端部(31)は、充電台(1)の充電端子として機能し、前記第1の接続端部(31)は、充電ガンの相手側端子に嵌合するように構成され、
前記第2の接続端部(32)は、前記コネクタ(2)の前記接続端子に着脱可能に電気的に接続するように構成されている、
請求項1に記載の電気接続部材。
【請求項4】
前記第1の接続端部(31)は、前記充電台(1)の前記充電端子(11)に着脱可能に電気的に接続するように構成され、
前記第2の接続端部(32)は、前記コネクタ(2)の前記接続端子に着脱可能に電気的に接続するように構成されている、
請求項1に記載の電気接続部材。
【請求項5】
前記電気接続部材(3)は、単一の管状部品から形成されており、前記管状部品の一端部が、平坦化され曲げられて前記第1の接続端部(31)を形成し、前記管状部品の他端部が、平坦化されて前記第2の接続端部(32)を形成し、
前記管状部品の中央部分が、前記送電体(30)として機能し、前記送電体(30)の2つの端部が、平坦化された前記第1の接続端部(31)および前記第2の接続端部(32)によってそれぞれシールされている、
請求項2に記載の電気接続部材。
【請求項6】
第1のねじ付き接続部材(31a)を通すことのできる第1の接続孔が、前記第1の接続端部(31)に形成されており、したがって、前記第1の接続端部(31)を、前記第1のねじ付き接続部材(31a)を通して前記充電端子(11)に接続することができ、および/または、
第2のねじ付き接続部材を通すことのできる第2の接続孔(32a)が、前記第2の接続端部(32)に形成されており、したがって、前記第2の接続端部(32)を、前記第2のねじ付き接続部材を通して前記バスバーに接続することができる、
請求項2に記載の電気接続部材。
【請求項7】
電気接続アセンブリであって、
請求項1に記載の2つの電気接続部材(3)と、
2つの送電体(30)の一端部の前記第1の流体貫通孔(3a)を接続し前記第1の流体貫通孔(3a)を冷却流体回路に接続するための、前記2つの送電体(30)の一端部に装着される絶縁性の第1の管接続部材(41)と、
2つの送電体(30)の他端部の前記第2の流体貫通孔(3b)をそれぞれ接続し前記第2の流体貫通孔(3b)を前記冷却流体回路に接続するための、前記2つの送電体(30)の他端部に装着される絶縁性の第2の管接続部材(42)と
を備える、
電気接続アセンブリ。
【請求項8】
前記第1の管接続部材(41)は、
前記2つの送電体(30)の一端部にそれぞれ装着される2つの第1の管状部分(411)と、
前記2つの第1の管状部分(411)間に接続され、第1の連通孔(412a)を有する第1の連通部分(412)と、
前記第1の連通部分(412)に接続され、第1の接続孔(413a)を有する第1の管継手(413)と
を含み、
前記第1の接続孔(413a)は、前記第1の連通孔(412a)に接続され、前記第1の連通孔(412a)は、前記2つの送電体(30)の前記第1の流体貫通孔(3a)に接続され、前記第1の管継手(413)は、前記冷却流体回路に接続するために使用される、
請求項7に記載の電気接続アセンブリ。
【請求項9】
前記第2の管接続部材(42)は、
前記2つの送電体(30)の他端部にそれぞれ装着される2つの第2の管状部分(421)と、
前記2つの第2の管状部分(421)間に接続され、第2の連通孔(422a)を有する第2の連通部分(422)と、
前記第2の連通部分(422)に接続され、第2の接続孔(423a)を有する第2の管継手(423)と
を含み、
前記第2の接続孔(423a)は、前記第2の連通孔(422a)に接続され、前記第2の連通孔(422a)は、前記2つの送電体(30)の前記第2の流体貫通孔(3b)に接続され、前記第2の管継手(423)は、前記冷却流体回路に接続するために使用される、
請求項8に記載の電気接続アセンブリ。
【請求項10】
2つの第1のシールリング(411a)が、前記送電体(30)の一端部に装着され、前記2つの第1のシールリング(411a)は、前記第1の管状部分(411)の2つの端部の内側にそれぞれ位置決めされ、前記第1の管状部分(411)と前記送電体(30)との間で圧縮されて、前記第1の管状部分(411)と前記送電体(30)との間のシールを実現し、および/または、
2つの第2のシールリング(421a)が、前記送電体(30)の他端部に装着され、前記2つの第2のシールリング(421a)は、前記第2の管状部分(421)の2つの端部の内側にそれぞれ位置決めされ、前記第2の管状部分(421)と前記送電体(30)との間で圧縮されて、前記第2の管状部分(421)と前記送電体(30)との間のシールを実現する、
請求項9に記載の電気接続アセンブリ。
【請求項11】
前記第1の管状部分(411)の外面に第1の取付部(414)が形成されており、前記第1の取付部(414)に第1のねじ孔(414a)が形成されており、前記第1のねじ孔(414a)に対応する第1の位置決め孔が、前記送電体(30)の一端部に形成されており、
前記電気接続アセンブリは、第1の位置決めねじ(415)をさらに備え、前記第1の位置決めねじ(415)は、前記第1のねじ孔(414a)にねじ込まれ、前記第1の位置決め孔に挿入されて、前記送電体(30)に対する前記第1の管接続部材(41)の軸方向の運動および周方向の回転を防ぐ、
請求項9に記載の電気接続アセンブリ。
【請求項12】
前記第2の管状部分(421)の外面に第2の取付部(424)が形成されており、前記第2の取付部(424)に第2のねじ孔(424a)が形成されており、前記第2のねじ孔(424a)に対応する第2の位置決め孔が、前記送電体(30)の一端部に形成されており、
前記電気接続アセンブリは、第2の位置決めねじ(425)をさらに備え、前記第2の位置決めねじ(425)は、前記第2のねじ孔(424a)にねじ込まれ、前記第2の位置決め孔に挿入されて、前記送電体(30)に対する前記第2の管接続部材(42)の軸方向の運動および周方向の回転を防ぐ、
請求項11に記載の電気接続アセンブリ。
【請求項13】
前記第1の位置決めねじ(415)の頭部を収容するための第1の凹部(414b)が、前記第1の取付部(414)に形成されており、第1のシールリング(415b)が、前記第1の凹部(414b)に設けられ、前記第1の位置決めねじ(415)の前記頭部と前記第1の凹部(414b)の底面との間で圧縮されて、前記第1の位置決めねじ(415)の前記頭部と前記第1の凹部(414b)の前記底面との間のシールを実現し、および/または、
前記第2の位置決めねじ(425)の頭部を収容するための第2の凹部(424b)が、前記第2の取付部(424)に形成されており、第2のシールリング(425b)が、前記第2の凹部(424b)に設けられ、前記第2の位置決めねじ(425)の前記頭部と前記第2の凹部(424b)の底面との間で圧縮されて、前記第2の位置決めねじ(425)の前記頭部と前記第2の凹部(424b)の前記底面との間のシールを実現する、
請求項12に記載の電気接続アセンブリ。
【請求項14】
熱収縮管(301)をさらに備え、前記熱収縮管(301)は、前記電気接続部材(3)の前記送電体(30)の外側で熱収縮して、前記送電体(30)の外側絶縁層を形成し、
前記第1の管状部分(411)の2つの端部と前記第2の管状部分(421)の2つの端部とは、前記熱収縮管(301)に包まれている、
請求項9に記載の電気接続アセンブリ。
【請求項15】
充電台ハウジング(10)と、前記充電台ハウジング(10)に取り付けられた充電端子(11)とを含む充電台(1)をさらに備え、
前記電気接続部材(3)の前記第1の接続端部(31)は、前記充電端子(11)に着脱可能に接続されている、
請求項7から14のいずれか一項に記載の電気接続アセンブリ。
【請求項16】
充電台ハウジング(10)を含む充電台(1)をさらに備え、
前記電気接続部材(3)の前記第1の接続端部(31)は、前記充電台ハウジング(10)に挿入され、充電ガンの相手側端子に嵌合するための、前記充電台(1)の前記充電端子(11)として機能する、
請求項7から14のいずれか一項に記載の電気接続アセンブリ。
【請求項17】
第1のねじ付き接続部材(31a)をさらに備え、前記第1のねじ付き接続部材(31a)は、前記電気接続部材(3)の前記第1の接続端部(31)を通り、前記充電端子(11)にねじ留めされて、前記第1の接続端部(31)を前記充電端子(11)に固定する、
請求項15に記載の電気接続アセンブリ。
【請求項18】
コネクタハウジング(20)を含むコネクタ(2)をさらに備え、
前記電気接続部材(3)の前記第2の接続端部(32)は、前記コネクタハウジング(20)に挿入され、バッテリパックのバスバーに電気的に接続するための、前記コネクタ(2)の接続端子として機能する、
請求項15に記載の電気接続アセンブリ。
【請求項19】
コネクタハウジング(20)と、前記コネクタハウジング(20)に挿入される接続端子とを含むコネクタ(2)をさらに備え、
前記電気接続部材(3)の前記第2の接続端部(32)は、前記コネクタ(2)の前記接続端子に着脱可能に接続されている、
請求項16に記載の電気接続アセンブリ。
【請求項20】
前記第2の管接続部材(42)は、前記コネクタハウジング(20)内に配置され、前記バッテリパック内に配置された冷却流体回路に接続するために使用され、または、
前記第2の管接続部材(42)は、前記コネクタハウジング(20)の外側に配置され、前記バッテリパックの外側に配置された冷却流体回路に接続するために使用される、
請求項18に記載の電気接続アセンブリ。
【請求項21】
電気接続部材であって、
中空管の形状の送電体(30)と、
前記送電体(30)の一端部に接続された第1の接続端部(31)と、
前記送電体(30)の他端部に接続された第2の接続端部(32)と
を備え、
前記電気接続部材(3)は、一体部品であり、前記第1の接続端部(31)は、1つのコネクタの接続端子に着脱可能に電気的に接続するように構成され、または、前記第2の接続端部(32)は、別のコネクタ(2)の接続端子に着脱可能に電気的に接続するように構成され、
前記送電体(30)の内部キャビティが、冷却流体流路として機能し、第1の流体貫通孔(3a)および第2の流体貫通孔(3b)が、前記送電体(30)の両端部の周壁にそれぞれ形成されていることにより、冷却流体が、前記第1の流体貫通孔(3a)および前記第2の流体貫通孔(3b)のうちの一方を通って前記送電体(30)に流入し、前記第1の流体貫通孔(3a)および前記第2の流体貫通孔(3b)のうちの他方を通って前記送電体(30)から流出することができる、
電気接続部材。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、開示全体が参照により本明細書に組み込まれている、2023年5月4日に中国国家知識産権局に出願された中国特許出願第CN202310489188.X号の利益を主張する。
【0002】
本発明は、電気接続部材、および電気接続部材を備える電気接続アセンブリに関し、特に充電台に着脱可能に電気的に接続するための電気接続部材に関する。
【背景技術】
【0003】
従来技術において、充電ガンとバッテリパックとの電気接続を実現するために、通常、充電台、ケーブル、およびコネクタを設ける必要がある。充電台は、充電台ハウジングと、充電台ハウジングに配置された充電端子とを含む。コネクタは、コネクタハウジングと、コネクタハウジングに配置された接続端子とを含む。ケーブルの一端部が、充電台の充電端子に電気的に接続される。ケーブルの他端部が、コネクタの接続端子に電気的に接続される。したがって、従来技術において、充電台用の別個の充電端子と、コネクタ用の別個の接続端子とを設ける必要があり、コストが高くなる。さらに、従来技術において、ケーブルの端部を充電台の充電端子またはコネクタの接続端子に圧着または溶接する必要があり、製造効率が低下する。
加えて、従来技術において、ケーブルと充電端子との間、またはケーブルもしくは接続端子の間の接続部に大きな抵抗があり、製品の著しい温度上昇を生じさせ、充電機器の安全性に重大な影響を与えることがある。
【0004】
加えて、従来技術において、充電速度を向上させるために、ケーブルは大電流を流す必要があり、より高い温度上昇を生じさせることがある。温度上昇を抑えるために、通常、断面の大きいケーブルが使用されるが、これにより、コストおよび体積が増加することがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記の欠点のうちの少なくとも1つの局面を克服または軽減するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の態様によれば、電気接続部材が提供される。電気接続部材は、中空管の形状の送電体と、送電体の一端部に接続された第1の接続端部と、送電体の他端部に接続された第2の接続端部とを備える。電気接続部材は、一体部品であり、第1の接続端部は、充電台の充電端子に着脱可能に電気的に接続するように構成され、または、第2の接続端部は、コネクタの接続端子に着脱可能に電気的に接続するように構成されている。送電体の内部キャビティが、冷却流体流路として機能し、第1の流体貫通孔および第2の流体貫通孔が、送電体の両端部の周壁にそれぞれ形成されていることにより、冷却流体が、第1の流体貫通孔および第2の流体貫通孔のうちの一方を通って送電体に流入し、第1の流体貫通孔および第2の流体貫通孔のうちの他方を通って送電体から流出することができる。
【0007】
本発明の例示的な実施形態によれば、第1の接続端部は、充電台の充電端子に着脱可能に電気的に接続するように構成され、第2の接続端部は、コネクタの接続端子として機能し、バッテリパックのバスバーに着脱可能に電気的に接続するように構成されている。
【0008】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、第1の接続端部は、充電台の充電端子として機能し、第1の接続端部は、充電ガンの相手側端子に嵌合するように構成され、第2の接続端部は、コネクタの接続端子に着脱可能に電気的に接続するように構成されている。
【0009】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、第1の接続端部は、充電台の充電端子に着脱可能に電気的に接続するように構成され、第2の接続端部は、コネクタの接続端子に着脱可能に電気的に接続するように構成されている。
【0010】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、電気接続部材は、単一の管状部品から形成されており、管状部品の一端部が、平坦化され曲げられて第1の接続端部を形成し、管状部品の他端部が、平坦化されて第2の接続端部を形成し、管状部品の中央部分が、送電体として機能し、送電体の2つの端部が、平坦化された第1の接続端部および第2の接続端部によってそれぞれシールされている。
【0011】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、第1のねじ付き接続部材を通すことのできる第1の接続孔が、第1の接続端部に形成されており、したがって、第1の接続端部を、第1のねじ付き接続部材を通して充電端子に接続することができ、および/または、第2のねじ付き接続部材を通すことのできる第2の接続孔が、第2の接続端部に形成されており、したがって、第2の接続端部を、第2のねじ付き接続部材を通してバスバーに接続することができる。
【0012】
本発明の別の態様によれば、電気接続アセンブリが提供される。電気接続アセンブリは、2つの電気接続部材と、2つの送電体の一端部の第1の流体貫通孔を接続し第1の流体貫通孔を冷却流体回路に接続するための、2つの送電体の一端部に装着される絶縁性の第1の管接続部材と、2つの送電体の他端部の第2の流体貫通孔を接続し第2の流体貫通孔を冷却流体回路に接続するための、2つの送電体の他端部に装着される絶縁性の第2の管接続部材とを備える。
【0013】
本発明の例示的な実施形態によれば、第1の管接続部材は、2つの送電体の一端部にそれぞれ装着される2つの第1の管状部分と、2つの第1の管状部分間に接続され、第1の連通孔を有する第1の連通部分と、第1の連通部分に接続され、第1の接続孔を有する第1の管継手とを含む。第1の接続孔は、第1の連通孔に接続され、第1の連通孔は、2つの送電体の第1の流体貫通孔に接続され、第1の管継手は、冷却流体回路に接続するために使用される。
【0014】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、第2の管接続部材は、2つの送電体の他端部にそれぞれ装着される2つの第2の管状部分と、2つの第2の管状部分間に接続され、第2の連通孔を有する第2の連通部分と、第2の連通部分に接続され、第2の接続孔を有する第2の管継手とを含む。第2の接続孔は、第2の連通孔に接続され、第2の連通孔は、2つの送電体の第2の流体貫通孔に接続され、第2の管継手は、冷却流体回路に接続するために使用される。
【0015】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、2つの第1のシールリングが、送電体の一端部に装着され、2つの第1のシールリングは、第1の管状部分の2つの端部の内側にそれぞれ位置決めされ、第1の管状部分と送電体との間で圧縮されて、第1の管状部分と送電体との間のシールを実現し、および/または、2つの第2のシールリングが、送電体の他端部に装着され、2つの第2のシールリングは、第2の管状部分の2つの端部の内側にそれぞれ位置決めされ、第2の管状部分と送電体との間で圧縮されて、第2の管状部分と送電体との間のシールを実現する。
【0016】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、第1の管状部分の外面に第1の取付部が形成されており、第1の取付部に第1のねじ孔が形成されており、第1のねじ孔に対応する第1の位置決め孔が、送電体の一端部に形成されており、電気接続アセンブリは、第1の位置決めねじをさらに備え、第1の位置決めねじは、第1のねじ孔にねじ込まれ、第1の位置決め孔に挿入されて、送電体に対する第1の管接続部材の軸方向の運動および周方向の回転を防ぐ。
【0017】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、第2の管状部分の外面に第2の取付部が形成されており、第2の取付部に第2のねじ孔が形成されており、第2のねじ孔に対応する第2の位置決め孔が、送電体の一端部に形成されており、電気接続アセンブリは、第2の位置決めねじをさらに備え、第2の位置決めねじは、第2のねじ孔にねじ込まれ、第2の位置決め孔に挿入されて、送電体に対する第2の管接続部材の軸方向の運動および周方向の回転を防ぐ。
【0018】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、第1の位置決めねじの頭部を収容するための第1の凹部が、第1の取付部に形成されており、第1のシールリングが、第1の凹部に設けられ、第1の位置決めねじの頭部と第1の凹部の底面との間で圧縮されて、第1の位置決めねじの頭部と第1の凹部の底面との間のシールを実現し、および/または、第2の位置決めねじの頭部を収容するための第2の凹部が、第2の取付部に形成されており、第2のシールリングが、第2の凹部に設けられ、第2の位置決めねじの頭部と第2の凹部の底面との間で圧縮されて、第2の位置決めねじの頭部と第2の凹部の底面との間のシールを実現する。
【0019】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、電気接続アセンブリは、熱収縮管をさらに備え、熱収縮管は、電気接続部材の送電体の外側で熱収縮して、送電体の外側絶縁層を形成し、第1の管状部分の2つの端部と第2の管状部分の2つの端部とは、熱収縮管に包まれている。
【0020】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、電気接続アセンブリは、充電台ハウジングと、充電台ハウジングに取り付けられた充電端子とを含む充電台をさらに備え、電気接続部材の第1の接続端部は、充電端子に着脱可能に接続されている。
【0021】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、電気接続アセンブリは、充電台ハウジングを含む充電台をさらに備え、電気接続部材の第1の接続端部は、充電台ハウジングに挿入され、充電ガンの相手側端子に嵌合するための、充電台の充電端子として機能する。
【0022】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、電気接続アセンブリは、第1のねじ付き接続部材をさらに備え、第1のねじ付き接続部材は、電気接続部材の第1の接続端部を通り、充電端子にねじ留めされて、第1の接続端部を充電端子に固定する。
【0023】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、電気接続アセンブリは、コネクタハウジングを含むコネクタをさらに備え、電気接続部材の第2の接続端部は、コネクタハウジングに挿入され、バッテリパックのバスバーに電気的に接続するための、コネクタの接続端子として機能する。
【0024】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、電気接続アセンブリは、コネクタハウジングと、コネクタハウジングに挿入された接続端子とを含むコネクタをさらに備え、電気接続部材の第2の接続端部は、コネクタの接続端子に着脱可能に接続されている。
【0025】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、第2の管接続部材は、コネクタハウジング内に配置され、バッテリパック内に配置された冷却流体回路に接続するために使用され、または、第2の管接続部材は、コネクタハウジングの外側に配置され、バッテリパックの外側に配置された冷却流体回路に接続するために使用される。
【0026】
本発明の別の態様によれば、電気接続部材が提供される。電気接続部材は、中空管の形状の送電体と、送電体の一端部に接続された第1の接続端部と、送電体の他端部に接続された第2の接続端部とを備える。電気接続部材は、一体部品であり、第1の接続端部は、1つのコネクタの接続端子に着脱可能に電気的に接続するように構成され、または、第2の接続端部は、別のコネクタの接続端子に着脱可能に電気的に接続するように構成されている。送電体の内部キャビティが、冷却流体流路として機能し、第1の流体貫通孔および第2の流体貫通孔が、送電体の両端部の周壁にそれぞれ形成されていることにより、冷却流体が、第1の流体貫通孔および第2の流体貫通孔のうちの一方を通って送電体に流入し、第1の流体貫通孔および第2の流体貫通孔のうちの他方を通って送電体から流出することができる。
【0027】
本発明の上記の例示的な実施形態において、電気接続部材の送電体は、電流と冷却流体との両方を送るために使用され、それにより、電気接続部材の温度上昇を抑える。加えて、本発明において、電気接続部材の第1の接続端部および第2の接続端部のうちの一方を、充電台の充電端子またはコネクタの接続端子に着脱可能に接続することができ、非常に使いやすい。
【0028】
添付図面を参照しながら例示的な実施形態を詳細に説明することにより、本発明の上記およびその他の特徴がより明らかになろう。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図1】本発明の例示的な実施形態による電気接続アセンブリの説明斜視図である。
【
図2】本発明の例示的な実施形態による電気接続アセンブリの断面図である。
【
図3】充電台ハウジングおよびコネクタハウジングが示されていない、本発明の例示的な実施形態による電気接続アセンブリの説明斜視図である。
【
図4】充電台ハウジングおよびコネクタハウジングが示されていない、本発明の例示的な実施形態による電気接続アセンブリの垂直断面図である。
【
図5】充電台ハウジングおよびコネクタハウジングが示されていない、本発明の例示的な実施形態による電気接続アセンブリの水平断面図である。
【
図6】本発明の例示的な実施形態による、第1の管接続部材および第2の管接続部材の説明斜視図である。
【
図7】本発明の例示的な実施形態による、第1の管接続部材および第2の管接続部材の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下で、添付図面を参照しながら、本開示の例示的な実施形態について詳細に説明する。図中、同一の参照数字は同一の要素を指す。しかしながら、本開示は、多くの異なる形態で具現化することができ、本明細書に記載される実施形態に限定されるものと解釈すべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が徹底的かつ完全なものになるように、かつ当業者に本開示の概念を十分に伝えるように提供される。
【0031】
以下の詳細な説明では、説明の目的で、開示する実施形態の徹底的な理解をもたらすために、多数の具体的な詳細を記載する。しかしながら、これらの具体的な詳細がなくても1つまたは複数の実施形態を実施することができることが明らかであろう。他の例では、図面を簡略化するために、周知の構造およびデバイスは概略的に示す。
【0032】
本発明の一般的な概念によれば、電気接続部材が提供される。電気接続部材は、中空管の形状の送電体と、送電体の一端部に接続された第1の接続端部と、送電体の他端部に接続された第2の接続端部とを備える。電気接続部材は、一体部品であり、第1の接続端部は、充電台の充電端子に着脱可能に電気的に接続するように構成され、または、第2の接続端部は、コネクタの接続端子に着脱可能に電気的に接続するように構成されている。送電体の内部キャビティが、冷却流体流路として機能し、第1の流体貫通孔および第2の流体貫通孔が、送電体の両端部の周壁にそれぞれ形成されていることにより、冷却流体が、第1の流体貫通孔および第2の流体貫通孔のうちの一方を通って送電体に流入し、第1の流体貫通孔および第2の流体貫通孔のうちの他方を通って送電体から流出することができる。
【0033】
本発明の別の一般的な概念によれば、電気接続アセンブリが提供される。電気接続アセンブリは、2つの電気接続部材と、2つの送電体の一端部の第1の流体貫通孔を接続し第1の流体貫通孔を冷却流体回路に接続するための、2つの送電体の一端部に装着される絶縁性の第1の管接続部材と、2つの送電体の他端部の第2の流体貫通孔を接続し第2の流体貫通孔を冷却流体回路に接続するための、2つの送電体の他端部に装着される絶縁性の第2の管接続部材とを備える。
【0034】
本発明の別の一般的な概念によれば、電気接続部材が提供される。電気接続部材は、中空管の形状の送電体と、送電体の一端部に接続された第1の接続端部と、送電体の他端部に接続された第2の接続端部とを備える。電気接続部材は、一体部品であり、第1の接続端部は、1つのコネクタの接続端子に着脱可能に電気的に接続するように構成され、または、第2の接続端部は、別のコネクタの接続端子に着脱可能に電気的に接続するように構成されている。送電体の内部キャビティが、冷却流体流路として機能し、第1の流体貫通孔および第2の流体貫通孔が、送電体の両端部の周壁にそれぞれ形成されていることにより、冷却流体が、第1の流体貫通孔および第2の流体貫通孔のうちの一方を通って送電体に流入し、第1の流体貫通孔および第2の流体貫通孔のうちの他方を通って送電体から流出することができる。
【0035】
図1は、本発明の例示的な実施形態による電気接続アセンブリの説明斜視図である。
図2は、本発明の例示的な実施形態による電気接続アセンブリの断面図である。
図3は、充電台ハウジング10およびコネクタハウジング20が示されていない、本発明の例示的な実施形態による電気接続アセンブリの説明斜視図である。
図4は、充電台ハウジング10およびコネクタハウジング20が示されていない、本発明の例示的な実施形態による電気接続アセンブリの垂直断面図である。
図5は、充電台ハウジング10およびコネクタハウジング20が示されていない、本発明の例示的な実施形態による電気接続アセンブリの水平断面図である。
【0036】
図1~
図5に示すように、本発明の例示的な実施形態において、電気接続部材3が開示されている。電気接続部材3は、送電体30と、第1の接続端部31とを備える。送電体30は、中空管の形状である。第1の接続端部31は、送電体30の一端部に接続されている。図示の実施形態において、電気接続部材3は、一体部品であり、第1の接続端部31は、充電台1の充電端子11に着脱可能に電気的に接続するのに適している。
【0037】
図1~
図5に示すように、図示の実施形態において、送電体30の内部キャビティが、冷却流体流路として機能し、第1の流体貫通孔3aおよび第2の流体貫通孔3bが、送電体30の両端部の周壁にそれぞれ形成されていることにより、冷却流体が、第1の流体貫通孔3aおよび第2の流体貫通孔3bのうちの一方を通って送電体30に流入し、第1の流体貫通孔3aおよび第2の流体貫通孔3bのうちの他方を通って送電体30から流出することができる。
【0038】
図1~
図5に示すように、図示の実施形態において、電気接続部材3の送電体30は、電流と冷却流体との両方を送るために使用され、したがって、電気接続部材3の温度上昇を抑える。加えて、本発明において、電気接続部材3の第1の接続端部31を充電台1の充電端子11に着脱可能に接続することができ、非常に使いやすい。
【0039】
図1~
図5に示すように、図示の実施形態において、電気接続部材3は、第2の接続端部32をさらに備える。第2の接続端部32は、送電体30の他端部に接続され、コネクタ2の接続端子として機能する。図示の実施形態において、第2の接続端部32は、バッテリパック(図示せず)のバスバー(図示せず)に着脱可能に電気的に接続するように構成されている。
【0040】
図1~
図5に示すように、図示の実施形態において、電気接続部材3は、単一の管状部品(図示せず)から形成されており、管状部品の一端部が、平坦化され曲げられて第1の接続端部31を形成し、管状部品の他端部が、平坦化されて第2の接続端部32を形成する。管状部品の中央部分が、送電体30として機能し、送電体30の2つの端部が、平坦化された第1の接続端部31および平坦化された第2の接続端部32によってそれぞれシールされている。
【0041】
図1~
図5に示すように、図示の実施形態において、第1のねじ付き接続部材31aを通すことのできる第1の接続孔が、第1の接続端部31に形成されており、したがって、第1の接続端部31を、第1のねじ付き接続部材31aを通して充電端子11に接続することができる。第2のねじ付き接続部材(図示せず)を通すことのできる第2の接続孔32aが、第2の接続端部32に形成されており、したがって、第2の接続端部32を、第2のねじ付き接続部材を通してバスバーに接続することができる。
【0042】
図6は、本発明の例示的な実施形態による、第1の管接続部材41および第2の管接続部材42の説明斜視図である。
図7は、本発明の例示的な実施形態による、第1の管接続部材41および第2の管接続部材42の断面図である。
【0043】
図1~
図7に示すように、本発明の別の例示的な実施形態において、電気接続アセンブリが開示されている。電気接続アセンブリは、2つの前記電気接続部材3と、絶縁性の第1の管接続部材41と、絶縁性の第2の管接続部材42とを備える。絶縁性の第1の管接続部材41は、2つの送電体30の一端部に装着されて、2つの送電体30の一端部の第1の流体貫通孔3aを接続し、第1の流体貫通孔3aを冷却流体回路(図示せず)に接続する。絶縁性の第2の管接続部材42は、2つの送電体30の他端部に装着されて、2つの送電体30の他端部の第2の流体貫通孔3bを接続し、第2の流体貫通孔3bを冷却流体回路に接続する。
【0044】
図1~
図7に示すように、図示の実施形態において、第1の管接続部材41は、2つの第1の管状部分411と、第1の連通部分412と、第1の管継手413とを含む。2つの第1の管状部分411は、2つの送電体30の一端部にそれぞれ装着されている。第1の連通部分412は、2つの第1の管状部分411間に接続され、第1の連通孔412aを有する。第1の管継手413は、第1の連通部分412に接続され、第1の接続孔413aを有する。第1の接続孔413aは、第1の連通孔412aに接続され、第1の連通孔412aは、2つの送電体30の第1の流体貫通孔3aに接続され、第1の管継手413は、冷却流体回路に接続するために使用される。
【0045】
図1~
図7に示すように、図示の実施形態において、第2の管接続部材42は、2つの第2の管状部分421と、第2の連通部分422と、第2の管継手423とを含む。2つの第2の管状部分421は、2つの送電体30の他端部にそれぞれ装着されている。第2の連通部分422は、2つの第2の管状部分421間に接続され、第2の連通孔422aを有する。第2の管継手423は、第2の連通部分422に接続され、第2の接続孔423aを有する。第2の接続孔423aは、第2の連通孔422aに接続され、第2の連通孔422aは、2つの送電体30の第2の流体貫通孔3bに接続され、第2の管継手423は、冷却流体回路に接続するために使用される。
【0046】
図1~
図7に示すように、本発明の例示的な実施形態において、第1の管接続部材41と第2の管接続部材42とは、完全に同一で交換可能であってよく、それにより、製造コストが削減され、使用が容易になる。
【0047】
図1~
図7に示すように、図示の実施形態において、2つの第1のシールリング411aが、送電体30の一端部に嵌められている。2つの第1のシールリング411aは、第1の管状部分411の両端部の内側にそれぞれ位置決めされ、第1の管状部分411と送電体30との間で圧縮されて、第1の管状部分411と送電体30との間のシールを実現する。
【0048】
図1~
図7に示すように、図示の実施形態において、2つの第2のシールリング421aが、送電体30の他端部に嵌められている。2つの第2のシールリング421aは、第2の管状部分421の2つの端部の内側にそれぞれ位置決めされ、第2の管状部分421と送電体30との間で圧縮されて、第2の管状部分421と送電体30との間のシールを実現する。
【0049】
図1~
図7に示すように、図示の実施形態において、第1の管状部分411の外面に、隆起した第1の取付部414が形成されており、第1の取付部414に第1のねじ孔414aが形成されており、第1のねじ孔414aに対応する第1の位置決め孔が、送電体30の一端部に形成されている。電気接続アセンブリは、第1の位置決めねじ415をさらに備え、第1の位置決めねじ415は、第1のねじ孔414aにねじ込まれ、第1の位置決め孔に挿入されて、送電体30に対する第1の管接続部材41の軸方向の運動および周方向の回転を防ぐ。
【0050】
図1~
図7に示すように、図示の実施形態において、第2の管状部分421の外面に、隆起した第2の取付部424が形成されており、第2の取付部424に第2のねじ孔424aが形成されており、第2のねじ孔424aに対応する第2の位置決め孔が、送電体30の一端部に形成されている。電気接続アセンブリは、第2の位置決めねじ425も備え、第2の位置決めねじ425は、第2のねじ孔424aにねじ込まれ、第2の位置決め孔に挿入されて、送電体30に対する第2の管接続部材42の軸方向の運動および周方向の回転を防ぐ。
【0051】
図1~
図7に示すように、図示の実施形態において、第1の位置決めねじ415の頭部を収容するための第1の凹部414bが、第1の取付部414に形成されており、第1のシールリング415bが、第1の凹部414bに設けられている。第1のシールリング415bは、第1の位置決めねじ415の頭部と第1の凹部414bの底面との間で圧縮されて、第1の位置決めねじ415の頭部と第1の凹部414bの底面との間のシールを実現する。
【0052】
図1~
図7に示すように、図示の実施形態において、第2の位置決めねじ425の頭部を収容するための第2の凹部424bが、第2の取付部424に形成されており、第2のシールリング425bが、第2の凹部424bに設けられている。第2のシールリング425bは、第2の位置決めねじ425の頭部と第2の凹部424bの底面との間で圧縮されて、第2の位置決めねじ425の頭部と第2の凹部424bの底面との間のシールを実現する。
【0053】
図1~
図7に示すように、図示の実施形態において、電気接続アセンブリは、熱収縮管301をさらに備え、熱収縮管は、電気接続部材3の送電体30の外側で熱収縮して、送電体30の外側絶縁層を形成する。第1の管状部分411の2つの端部と第2の管状部分421の2つの端部とは、熱収縮管301に包まれている。
【0054】
図1~
図7に示すように、図示の実施形態において、電気接続アセンブリは、充電台ハウジング10と、充電台ハウジング10に取り付けられた充電端子11とを含む充電台1をさらに備える。電気接続部材3の第1の接続端部31は、充電端子11に着脱可能に接続されている。
【0055】
図1~
図7に示すように、図示の実施形態において、電気接続アセンブリは、第1のねじ付き接続部材31aをさらに備え、第1のねじ付き接続部材31aは、電気接続部材3の第1の接続端部31を通り、充電端子11にねじ留めされて、第1の接続端部31を充電端子11に固定する。
【0056】
図1~
図7に示すように、図示の実施形態において、電気接続アセンブリは、コネクタハウジング20を含むコネクタ2をさらに備える。電気接続部材3の第2の接続端部32は、コネクタハウジング20に挿入されて、バッテリパックのバスバーに電気的に接続するための、コネクタ2の接続端子を形成する。
【0057】
図1~
図7に示すように、図示の実施形態において、第2の管接続部材42は、バッテリパック内に配置された冷却流体回路に接続するために、コネクタハウジング20内に配置されている。しかしながら、本発明は、図示の実施形態に限定されず、例えば、第2の管接続部材42は、バッテリパックの外側に配置された冷却流体回路に接続するために、コネクタハウジング20の外側に配置されていてもよい。
【0058】
図1~
図7に示すように、図示の実施形態において、電気接続部材3の第1の接続端部31は、充電台1の充電端子11に着脱可能に接続されている。電気接続部材3の第2の接続端部32は、コネクタ2の接続端子として機能し、バッテリパックのバスバーに着脱可能に電気的に接続するように構成されている。
【0059】
しかしながら、本発明は図示の実施形態に限定されないことに留意されたい。例えば、本発明の別の例示的な実施形態において、電気接続部材3の第1の接続端部31を、充電台1の充電端子として機能するように、充電台ハウジング10に挿入してもよい。電気接続部材3の第2の接続端部32は、コネクタ2の接続端子に着脱可能に電気的に接続するように構成されている。このとき、電気接続部材3の第1の接続端部31は、充電ガンの相手側端子に嵌合するのに適している。
【0060】
しかしながら、本発明は、図示の実施形態に限定されないことに留意されたい。例えば、本発明の別の例示的な実施形態において、電気接続部材3の第1の接続端部31は、充電台1の充電端子11に着脱可能に電気的に接続するのに適している。電気接続部材3の第2の接続端部32は、コネクタ2の接続端子に着脱可能に電気的に接続するように構成されている。
【0061】
図1~
図7の実施形態において、電気接続部材3は、充電台とコネクタ2との電気接続のために使用されている。しかしながら、本発明は、図示の実施形態に限定されず、例えば、本発明の別の例示的な実施形態において、電気接続部材も開示されている。電気接続部材は、送電体30と、第1の接続端部31と、第2の接続端部32とを備える。送電体30は、中空管の形状である。第1の接続端部31は、送電体30の一端部に接続されている。第2の接続端部32は、送電体30の他端部に接続されている。電気接続部材3は、一体部品であり、第1の接続端部31は、1つのコネクタの接続端子に着脱可能に電気的に接続するのに適しており、または、第2の接続端部32は、別のコネクタ2の接続端子に着脱可能に電気的に接続するのに適している。
送電体30の内部キャビティが、冷却流体流路として機能し、第1の流体貫通孔3aおよび第2の流体貫通孔3bが、送電体30の両端部の周壁にそれぞれ形成されていることにより、冷却流体が、第1の流体貫通孔3aおよび第2の流体貫通孔3bのうちの一方を通って送電体30に流入し、第1の流体貫通孔3aおよび第2の流体貫通孔3bのうちの他方を通って送電体30から流出することができる。
【0062】
上記の実施形態は例示的なものであり、限定的なものではないことを、当業者には理解されたい。例えば、当業者であれば、構成上または原理上矛盾することなく、上記の実施形態に多くの修正を加えることができ、異なる実施形態に記載する様々な特徴を互いに自由に組み合わせることができる。
【0063】
いくつかの例示的な実施形態について図示し説明したが、本開示の原理および趣旨から逸脱することなく、これらの実施形態に様々な変更または修正を加えることができることが、当業者には理解されよう。本開示の範囲は、特許請求の範囲およびその均等物により定義される。
【0064】
本明細書で使用されるとき、単数形で記載され「a」または「an」という単語が前に付く要素は、前記要素またはステップの複数形を除外することが明示的に述べられていない限り、これらを除外しないものとして理解すべきである。さらに、本発明の「一実施形態」への言及は、記載された特徴を同じく組み込む追加の実施形態の存在を除外するものとして解釈されることを意図していない。さらに、そうではないと明示的に述べられていない限り、特定の特性を有する1つの要素もしくは複数の要素を「備える」または「有する」実施形態は、その特性を有していない追加のそのような要素を含んでよい。
【外国語明細書】