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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024161033
(43)【公開日】2024-11-15
(54)【発明の名称】情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/00 20060101AFI20241108BHJP
   G09F 9/30 20060101ALI20241108BHJP
   G09F 9/40 20060101ALI20241108BHJP
   G09G 5/00 20060101ALI20241108BHJP
   H05K 5/00 20060101ALI20241108BHJP
   G06F 1/16 20060101ALI20241108BHJP
【FI】
G09F9/00 366G
G09F9/30 308Z
G09F9/40 302
G09G5/00 510V
G09G5/00 550C
H05K5/00 A
G06F1/16 312F
G06F1/16 312G
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024139697
(22)【出願日】2024-08-21
(62)【分割の表示】P 2023120496の分割
【原出願日】2014-11-25
(31)【優先権主張番号】P 2013249677
(32)【優先日】2013-12-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000153878
【氏名又は名称】株式会社半導体エネルギー研究所
(72)【発明者】
【氏名】平形 吉晴
(72)【発明者】
【氏名】山崎 舜平
(57)【要約】
【課題】操作性に優れた新規なヒューマンインターフェイスを提供できる。または、操作
性に優れた新規な情報処理装置を提供できる。または、新規な情報処理装置や新規な表示
装置などを提供できる。
【解決手段】画像情報を供給され検知情報を供給する入出力装置と、画像情報を供給し検
知情報を供給される演算装置を有する。入出力装置は、表示情報を表示する複数の表示部
および一の表示部の表示を遮るものを検知する検知部を備え、一の表示部および検知部が
配置される一の領域、他の表示部が配置される他の領域並びに一の領域と他の領域の間に
挟まれる屈曲部を備える。また、演算装置は演算部と、演算部に実行させるプログラムを
記憶する記憶部と、を有する構成に想到した。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の画像情報および第2の画像情報を供給され第1の検知情報を供給する入出力装置と、
前記第1の画像情報および前記第2の画像情報を供給し前記第1の検知情報を供給される演算装置と、を有し、
前記入出力装置は、
前記第1の画像情報を供給されて表示する第1の表示部、
前記第2の画像情報を供給されて表示する第2の表示部および、
前記第1の表示部の表示を遮るものを検知して前記第1の検知情報を供給する第1の検知部並びに、
前記第1の表示部が配置される第1の領域、前記第2の表示部が配置される第2の領域および、
前記第1の領域と前記第2の領域の間に挟まれる第1の屈曲部を備え、
前記演算装置は、
演算部および前記演算部に実行させるプログラムを記憶する記憶部を備え、
前記演算部は、前記第1の検知情報に基づいて、前記第1の画像情報または前記第2の画像情報を生成する、情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の一態様は、画像情報の処理および表示方法、プログラムおよびプログラムが記録
された記録媒体を有する装置に関する。特に、本発明の一態様は、表示部を備える情報処
理装置に処理された情報を含む画像を表示する画像情報の処理、表示方法および表示部を
備える情報処理装置に処理された情報を含む画像を表示させるプログラム並びに当該プロ
グラムが記録された記録媒体を有する情報処理装置に関する。
【0002】
なお、本発明の一態様は、上記の技術分野に限定されない。本明細書等で開示する発明の
一態様の技術分野は、物、方法、または、製造方法に関するものである。または、本発明
の一態様は、プロセス、マシン、マニュファクチャ、または、組成物(コンポジション・
オブ・マター)に関するものである。そのため、より具体的に本明細書で開示する本発明
の一態様の技術分野としては、半導体装置、表示装置、発光装置、蓄電装置、記憶装置、
それらの駆動方法、または、それらの製造方法、を一例として挙げることができる。
【背景技術】
【0003】
また、情報伝達手段に係る社会基盤が充実されている。これにより、多様で潤沢な情報を
職場や自宅だけでなく外出先でも情報処理装置を用いて取得、加工または発信できるよう
になっている。
【0004】
このような背景において、携帯可能な情報処理装置が盛んに開発されている。
【0005】
例えば、携帯可能な情報処理装置は持ち歩いて使用されることが多く、落下により思わぬ
力が情報処理装置およびそれに用いられる表示装置に加わることがある。破壊されにくい
表示装置の一例として、発光層を分離する構造体と第2の電極層との密着性が高められた
構成が知られている(特許文献1)。
【0006】
例えば、筐体の正面及び長手方向の上部に表示装置が配置されていることを特徴とする携
帯電話機が知られている(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2012-190794号公報
【特許文献2】特開2010-153813号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の一態様は、操作性に優れた新規なヒューマンインターフェイスを提供することを
課題の一とする。または、操作性に優れた新規な情報処理装置を提供することを課題の一
とする。または、新規な情報処理装置や新規な表示装置などを提供することを課題の一と
する。
【0009】
なお、これらの課題の記載は、他の課題の存在を妨げるものではない。なお、本発明の一
態様は、これらの課題の全てを解決する必要はないものとする。なお、これら以外の課題
は、明細書、図面、請求項などの記載から、自ずと明らかとなるものであり、明細書、図
面、請求項などの記載から、これら以外の課題を抽出することが可能である。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一態様は、第1の画像情報および第2の画像情報を供給され第1の検知情報を供
給する入出力装置と、第1の画像情報および第2の画像情報を供給し第1の検知情報を供
給される演算装置と、を有する情報処理装置である。
【0011】
そして、入出力装置は、第1の画像情報を供給されて表示する第1の表示部、第2の画像
情報を供給されて表示する第2の表示部および、第1の表示部の表示を遮るものを検知し
て第1の検知情報を供給する第1の検知部並びに、第1の表示部が配置される第1の領域
、第2の表示部が配置される第2の領域および、第1の領域と第2の領域の間に挟まれる
第1の屈曲部を備える。
【0012】
また、演算装置は、演算部および演算部に実行させるプログラムを記憶する記憶部を備え
、演算部は、第1の検知情報に基づいて、第1の画像情報または第2の画像情報を生成す
る。
【0013】
上記本発明の一態様の情報処理装置は、画像情報を供給され検知情報を供給する入出力装
置と、画像情報を供給し検知情報を供給される演算装置を有する。入出力装置は、表示情
報を表示する複数の表示部および一の表示部の表示を遮るものを検知する検知部を備え、
一の表示部および検知部が配置される一の領域、他の表示部が配置される他の領域並びに
一の領域と他の領域の間に挟まれる屈曲部を備える。また、演算装置は演算部と、演算部
に実行させるプログラムを記憶する記憶部と、を含んで構成される。これにより、一の領
域から供給された検知情報に基づいて画像情報を生成し、一の領域または/および他の領
域に表示することができる。その結果、新規な情報処理装置を提供できる。
【0014】
また、本発明の一態様は、入出力装置が、第2の表示部の表示を遮るものを検知して第2
の検知情報を供給する第2の検知部を備え、演算装置が、第2の検知情報を供給され、演
算部は、第1の検知情報または/および第2の検知情報に基づいて、第1の画像情報また
は/および第2の画像情報を生成する、上記の情報処理装置である。
【0015】
上記本発明の一態様の情報処理装置は、上記の構成に加え、第2の表示部と、第2の表示
部の表示を遮るものを検知する第2の検知部と、第2の表示部および第2の検知部が配置
された第2の領域と、を含んで構成される。これにより、一方の領域から供給された検知
情報に基づいて画像情報を生成し、入出力装置に表示することができる。その結果、新規
な情報処理装置を提供できる。
【0016】
また、本発明の一態様は、第1の領域が、折り畳まれた状態または展開された状態にする
ことができる上記の情報処理装置である。
【0017】
上記本発明の一態様の情報処理装置は、折り畳まれた状態または展開された状態にするこ
とができる第1の領域を含んで構成される。これにより、第1の領域の大きさを可搬性に
優れた状態または一覧性に優れた状態にして使用することができる。その結果、新規な情
報処理装置を提供できる。
【0018】
また、本発明の一態様は、第1の画像情報および第2の画像情報を供給され第1の検知情
報を供給する入出力装置と、第1の画像情報および第2の画像情報を供給し第1の検知情
報を供給される演算装置と、を有する情報処理装置である。
【0019】
そして、入出力装置は、第1の画像情報および第2の画像情報を供給される端子部、第1
の画像情報を供給されて表示する第1の表示部、第2の画像情報を供給されて表示する第
2の表示部および、第1の表示部の表示を遮るものを検知して第1の検知情報を供給する
第1の検知部並びに、第1の表示部が配置される第1の領域、第2の表示部が配置される
第2の領域、端子部が配置される第3の領域、第1の領域と第2の領域の間に挟まれる第
1の屈曲部および、第1の領域と第3の領域の間に挟まれる第2の屈曲部を備え、第3の
領域は、第1の画像情報および第2の画像情報を供給し、第1の領域は、第1の画像情報
および第2の画像情報を供給され、第2の画像情報を供給し、第2の領域は第2の画像情
報を供給される。
【0020】
また、演算部は、第1の検知情報に基づいて、第1の画像情報または第2の画像情報を生
成する、情報処理装置である。
【0021】
上記本発明の一態様の情報処理装置は、第1の表示部が配置される第1の領域、第2の表
示部が配置される第2の領域、端子部が配置される第3の領域、第1の領域と第2の領域
の間に挟まれる第1の屈曲部および第1の領域と第3の領域の間に挟まれる第2の屈曲部
を含んで構成される。これにより、端子部は第1の画像情報および第2の画像情報を供給
し、第1の領域は第1の画像情報を表示して第2の画像情報を供給し、第2の領域は第2
の画像情報を表示することができる。その結果、新規な情報処理装置を提供できる。
【0022】
また、本発明の一態様は、入出力装置が、第1の位置情報および第2の位置情報を供給し
、演算装置が、第1の位置情報および第2の位置情報を供給され、入出力装置は、第1の
位置情報を供給する第1の位置情報入力部と、第2の位置情報を供給する第2の位置情報
入力部と、を備え、第1の領域は、第1の表示部と重なる位置に第1の位置情報入力部を
具備し、第2の領域は、第2の表示部とかさなる位置に第2の位置情報入力部を具備する
、上記の情報処理装置である。
【0023】
上記本発明の一態様の情報処理装置は、第1の領域が第1の表示部に重なる第1の位置情
報入力部と、第2の領域が第2の表示部に重なる第2の位置情報入力部と、を含んで構成
される。これにより、一の情報入力部から供給された位置情報に基づいて画像情報を生成
し、第1の表示部または第2の表示部に表示することができる。その結果、新規な情報処
理装置を提供できる。
【0024】
また、本発明の一態様は、プログラムが、ステータス情報を含む初期情報を取得する第1
のステップと、割り込み処理を許可する第2のステップと、所定の情報を取得する第3の
ステップと、ステータス情報が第1のステータスの場合は第5のステップに進み、第2の
ステータスの場合は第6のステップに進む第4のステップと、情報に基づいて第1の画像
情報を生成し、第1の画像情報を第1の表示部に表示する第5のステップと、情報に基づ
いて第2の画像情報を生成し、第2の画像情報を第2の表示部に表示する第6のステップ
と、割り込み処理において、終了命令を供給された場合は第8のステップに進み、供給さ
れなかった場合は第3のステップに進む第7のステップと、終了する第8のステップと、
を含む上記の情報処理装置である。
【0025】
そして、割り込み処理は、第1の検知情報および第2の検知情報を取得する第9のステッ
プと、第1の検知情報および第2の検知情報に基づいて候補情報を決定する第10のステ
ップと、候補情報がステータス情報と異なる場合は第12のステップに進み、同じである
場合は第9のステップに進む第11のステップと、ステータス情報を候補情報に更新する
第12のステップと、割り込み処理から復帰する第13のステップと、を備える。
【0026】
上記本発明の一態様の情報処理装置は、プログラムが、第1の検知情報および第2の検知
情報を取得して候補情報を決定するステップと、ステータス情報が候補情報と異なる場合
は、ステータス情報を候補情報に更新するステップと、更新されたステータス情報に基づ
いて所定の情報を含む画像情報を生成し表示するステップと、を含んで構成される。これ
により、所定の情報を含む画像を、ステータス情報に基づいて生成された画像情報を設定
された領域に表示することができる。その結果、新規な情報処理装置を提供できる。
【発明の効果】
【0027】
本発明の一態様によれば、操作性に優れた新規なヒューマンインターフェイスを提供でき
る。または、操作性に優れた新規な情報処理装置を提供できる。または、新規な情報処理
装置や新規な表示装置などを提供できる。なお、これらの効果の記載は、他の効果の存在
を妨げるものではない。なお、本発明の一態様は、必ずしも、これらの効果の全てを有す
る必要はない。なお、これら以外の効果は、明細書、図面、請求項などの記載から、自ず
と明らかとなるものであり、明細書、図面、請求項などの記載から、これら以外の効果を
抽出することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】実施の形態に係る情報処理装置の構成を説明するブロック図。
図2】実施の形態に係る情報処理装置の構成を説明する模式図。
図3】実施の形態に係る情報処理装置の構成を説明する模式図。
図4】実施の形態に係る情報処理装置の構成を説明するブロック図。
図5】実施の形態に係る情報処理装置の構成を説明する模式図。
図6】実施の形態に係る情報処理装置の構成を説明する模式図。
図7】実施の形態に係る情報処理装置の記憶部が記憶するプログラムを説明するフロー図。
図8】実施の形態に係る情報処理装置の記憶部が記憶するプログラムを説明するフロー図。
図9】実施の形態に係る情報処理装置に用いることができるタッチパネルの構成を説明する図。
図10】実施の形態に係る情報処理装置に用いることができるタッチパネルの構成を説明する図。
図11】実施の形態に係る情報処理装置に用いることができるタッチパネルの構成を説明する図。
図12】実施の形態に係る情報処理装置に用いることができるタッチパネルの構成を説明する図。
図13】実施の形態に係る折り曲げ可能な装置を作製する方法を説明する図。
図14】実施の形態に係る折り曲げ可能な装置を作製する方法を説明する図。
図15】実施の形態に係る折り曲げ可能な装置を作製する方法を説明する図。
【発明を実施するための形態】
【0029】
本発明の一態様の情報処理装置は、画像情報を供給され検知情報を供給する入出力装置と
、画像情報を供給し検知情報を供給される演算装置を有する。入出力装置は、表示情報を
表示する複数の表示部および一の表示部の表示を遮るものを検知する検知部を備え、一の
表示部および検知部が配置される一の領域、他の表示部が配置される他の領域並びに一の
領域と他の領域の間に挟まれる屈曲部を備える。また、演算装置は演算部と、演算部に実
行させるプログラムを記憶する記憶部と、を含んで構成される。
【0030】
これにより、第1の領域から供給された検知情報に基づいて画像情報を生成し、第1の領
域または/および第2の領域に表示することができる。その結果、操作性に優れた新規な
ヒューマンインターフェイスを提供できる。または、操作性に優れた新規な情報処理装置
を提供できる。または、新規な情報処理装置や新規な表示装置などを提供できる。
【0031】
実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。但し、本発明は以下の説明に限定さ
れず、本発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更し
得ることは当業者であれば容易に理解される。従って、本発明は以下に示す実施の形態の
記載内容に限定して解釈されるものではない。なお、以下に説明する発明の構成において
、同一部分又は同様な機能を有する部分には同一の符号を異なる図面間で共通して用い、
その繰り返しの説明は省略する。
【0032】
(実施の形態1)
本実施の形態では、本発明の一態様の情報処理装置の構成について、図1および図2を参
照しながら説明する。
【0033】
図1は本発明の一態様の情報処理装置100の構成を説明するブロック図である。
【0034】
図2(A)は本発明の一態様の情報処理装置100の外観を説明する模式図であり、図2
(B)は図2(A)に示す切断線X1-X2における断面の構造を説明する断面図である
【0035】
図2(C-1)は情報処理装置100に適用することができる位置情報入力部および表示
部の外観を説明する模式図である。
【0036】
図2(C-2)は位置情報入力部に適用することができる近接センサ142外観を説明す
る模式図である。
【0037】
図2(D)は図2(C-2)に示す切断線X3-X4における近接センサ142の断面の
構造を説明する断面図である。
【0038】
<情報処理装置の構成例1.>
本実施の形態で説明する情報処理装置100は、第1の画像情報V1および第2の画像情
報V2を供給され第1の検知情報S1を供給する入出力装置120と、第1の画像情報V
1および第2の画像情報V2を供給し第1の検知情報S1を供給される演算装置110と
、を有する(図1参照)。
【0039】
そして、入出力装置120は、第1の画像情報V1を供給されて表示する第1の表示部1
30(1)、第2の画像情報V2を供給されて表示する第2の表示部130(2)、第1
の表示部130(1)の表示を遮るものを検知して第1の検知情報S1を供給する第1の
検知部150(1)を備える。また、入出力装置120は、第1の表示部130(1)お
よび第1の検知部150(1)が配置される第1の領域120(1)、第2の表示部13
0(2)が配置される第2の領域120(2)並びに第1の領域120(1)と第2の領
域120(2)の間に挟まれる第1の屈曲部120c(1)を備える(図1図2(A)
および図2(B)参照)。
【0040】
また、演算装置110は、演算部111および演算部111に実行させるプログラムを記
憶する記憶部112を備える。そして、演算部111は、第1の検知情報S1に基づいて
、第1の画像情報V1または第2の画像情報V2を生成する(図1参照)。
【0041】
上記本発明の一態様の情報処理装置は、画像情報を供給され検知情報を供給する入出力装
置120と、画像情報を供給し検知情報を供給される演算装置110を有する。入出力装
置120は、表示情報を表示する複数の表示部および一の表示部の表示を遮るものを検知
する検知部を備え、一の表示部および検知部が配置される一の領域、他の表示部が配置さ
れる他の領域並びに一の領域と他の領域の間に挟まれる屈曲部を備える。また、演算装置
は演算部と、演算部に実行させるプログラムを記憶する記憶部と、を含んで構成される。
これにより、一の領域から供給された検知情報に基づいて画像情報を生成し、一の領域ま
たは/および他の領域に表示することができる。その結果、新規な情報処理装置を提供で
きる。
【0042】
また、入出力装置120が第1の位置情報L1および第2の位置情報L2を供給し、演算
装置110が第1の位置情報L1および第2の位置情報L2を供給される構成としてもよ
い(図1参照)。
【0043】
また、入出力装置120が位置情報を供給することができる位置情報入力部140備えて
いてもよい。例えば、第1の領域120(1)は、第1の表示部130(1)に重なる第
1の位置情報入力部140(1)を備えてもよく、第2の領域120(2)は、第2の表
示部130(2)に重なる第2の位置情報入力部140(2)を備えてもよい。
【0044】
第1の位置情報入力部140(1)は、第1の位置情報L1を供給し、第2の位置情報入
力部140(2)は、第2の位置情報L2を供給してもよい。
【0045】
本実施の形態で例示する情報処理装置100は、位置情報入力部から供給された位置情報
に基づいて画像情報を生成し、第1の表示部または第2の表示部に表示することができる
。その結果、新規な情報処理装置を提供できる。
【0046】
また、情報を供給し供給される入出力部145と、通信情報COMを供給し供給される通
信部160と、を備えていてもよい。
【0047】
また、演算装置110は、情報を供給し供給される伝送路114と、情報を供給し供給さ
れる入出力インターフェース115を有していてもよい。
【0048】
以下に、情報処理装置を構成する個々の要素について説明する。なお、これらの構成は明
確に分離できず、一つの構成が他の構成を兼ねる場合や他の構成の一部を含む場合がある
【0049】
例えば表示部にタッチセンサが重ねられたタッチパネルは、表示部130であるとともに
、位置情報入力部140でもある。
【0050】
なお、本実施の形態では表示部130の表示面側に位置情報入力部140が重ねられた構
成を有するタッチセンサを例に説明するが、この構成に限られない。具体的には、位置情
報入力部140の検知面側に表示部130が重ねられた構成であってもよいし、表示部1
30と位置情報入力部140が一体の構造を有していてもよい。言い換えると、オン・セ
ル型のタッチパネルであってもイン・セル型のタッチパネルであってもよい。
【0051】
《全体の構成》
情報処理装置100は、入出力装置120と演算装置110を有する(図1参照)。
【0052】
《入出力装置》
入出力装置120は、表示部130と検知部150を備える。入出力装置120は第1の
画像情報V1および第2の画像情報V2が供給され、第1の検知情報S1および第2の検
知情報S2を供給する。
【0053】
また、入出力装置120は、位置情報入力部140と、入出力部145と、通信部160
と、を備えていてもよい。
【0054】
入出力装置120は、第1の領域120(1)、第2の領域120(2)、第1の屈曲部
120c(1)および第2の屈曲部120c(2)を備える(図2(A)および図2(B
)参照)。
【0055】
《屈曲部》
第1の領域120(1)と第2の領域120(2)の領域の間にある、最も大きく曲率が
変化する場所を第1の屈曲部120c(1)とする。例えば、入出力装置120が第1の
領域120(1)および第2の領域120(2)を含む曲面を有し、第1の領域120(
1)と第2の領域120(2)が連続する場合、第1の屈曲部120c(1)は、当該曲
面の切断面に表れる曲率半径が最も小さくなる部分を含む。屈曲部の曲率半径は10mm
以下、好ましくは8mm以下、より好ましくは5mm以下、特に好ましくは4mm以下で
ある。
【0056】
第1の屈曲部120c(1)または/および第2の屈曲部120c(2)に表示部および
当該表示部に重ねて位置情報入力部を設けてもよい。これにより、第2の位置情報L2に
換えて第1の屈曲部120c(1)または/および第2の屈曲部120c(2)が供給す
る位置情報を用いてもよい。
【0057】
《第1の領域》
第1の領域120(1)は、第1の表示部130(1)および第1の検知部150(1)
を備える。
【0058】
また、第1の領域120(1)は、第1の位置情報入力部140(1)を備えていてもよ
い。
【0059】
《第2の領域》
第2の領域120(2)は、第2の表示部130(2)を備える。
【0060】
また、第2の領域120(2)は、第2の領域の表示を遮るものを検知する第2の検知部
150(2)または/および第2の位置情報入力部140(2)を備えていてもよい。
【0061】
また、第2の領域120(2)を二つ有する例を図2(B)に示すが、これに限られない
。第2の領域120(2)を一つだけ備える構成、三つ以上備える構成も入出力装置12
0に含まれる。
【0062】
例えば、互いに対向するように2つの第2の領域120(2)を配置してもよい(図2
B)参照)。2つの第2の領域120(2)が離間する距離を、例えば17cm以下、好
ましくは9cm以下、より好ましくは7cm以下とする。離間する距離が短いと、第1の
位置情報入力部140(1)の広い範囲の位置情報を把持する手の拇指を用いて特定する
ことができる。
【0063】
《表示部》
表示部130は供給される画像情報を表示できるものであれば、特に限定されない(図2
(C-1)参照)。
【0064】
表示部130は、第1の表示部130(1)と第2の表示部130(2)を備える。
【0065】
第1の表示部130(1)は、供給される第1の画像情報V1を表示し、第2の表示部1
30(2)は、供給される第2の画像情報V2を表示する。
【0066】
第1の表示部130(1)と第2の表示部130(2)を、一体の表示部として駆動して
もよい。例えば、一の駆動回路が走査線を選択する信号を供給する構成としてもよい。
【0067】
第1の表示部130(1)と第2の表示部130(2)を、異なる表示部として駆動して
もよい。例えば、駆動回路をそれぞれの表示部に設け、それぞれの駆動回路がそれぞれの
表示部に走査線を選択する信号を供給する構成としてもよい。
【0068】
例えば、情報処理装置100の待機状態において、第2の表示部130(2)のみを駆動
して、第1の表示部130(1)の駆動を停止してもよい。第1の表示部130(1)の
駆動を停止することにより、消費電力を低減することができる。
【0069】
なお、第1の屈曲部120c(1)と重なる位置で折り曲げることができる可撓性を有す
る表示部を、表示部130に用いることができる。また、表示部130に適用可能な具体
的な構成例を、実施の形態4、実施の形態5および実施の形態6に記載して説明する。
【0070】
《検知部》
検知部150は、情報処理装置100およびその周囲の状態を検知して検知情報を供給す
る(図1参照)。
【0071】
検知部150は、第1の検知部150(1)を備え、第1の検知部は第1の表示部130
(1)の表示を遮るものを検知する。そして第1の検知部150(1)は第1の表示部1
30(1)の表示が遮られる状態か否かの情報を含む第1の検知情報S1を供給する。
【0072】
例えば、光電変換素子、撮像素子、磁気センサ、近接センサ等の様々な検知素子を第1の
検知部150(1)に適用できる。
【0073】
具体的には、第1の表示部130(1)が画像情報を表示する側から入射する光の強度を
検知するように、光電変換素子150PDを第1の領域120(1)に配置する(図2
A)参照)。
【0074】
これにより、光電変換素子150PDは、第1の領域が、情報処理装置100を保護する
ケース、カバーまたは洋服等に覆われたことを、検知することができる。
【0075】
なお、第1の検知部150(1)を配置する場所は第1の領域120(1)に限られず、
第1の表示部130(1)の表示を遮るものを検知できる配置であれば、他の場所でもよ
い。例えば、第2の領域に配置してもよいし、他の装置が供給する情報を第1の検知情報
S1に用いてもよい。
【0076】
具体的には、魚眼レンズを用いて十分に検知範囲が広げられた検知素子を第2の領域に配
置して、第1の検知部150(1)に用いてもよい。または、監視カメラで撮影した映像
を通信網から取得して、第1の検知情報S1に用いてもよい。
【0077】
なお、検知部150は、例えば加速度、方位、圧力、GPS(Global posit
ioning System)信号、温度または湿度等を検知して、その情報を供給して
もよい。
【0078】
《位置情報入力部》
位置情報入力部140は、近接するものを検知して近接するものの位置情報を演算装置1
10に供給する。なお、位置情報入力部140が表示部130より使用者側に配置される
場合は、位置情報入力部140は透光性を有する。
【0079】
例えば、情報処理装置100の使用者は指や掌等を位置情報入力部140に近接させるこ
とにより、様々な操作命令を情報処理装置100にすることができる。例えば、終了命令
(プログラムを終了する命令)を含む操作命令を供給することができる。
【0080】
例えば、近接センサ142をマトリクス状に可撓性の基板141に配置して、位置情報入
力部140を構成してもよい(図2(C-1)、図2(C-2)および図2(D)参照)
【0081】
位置情報入力部140は、第1の位置情報入力部140(1)と第2の位置情報入力部1
40(2)を備える。
【0082】
第1の位置情報入力部140(1)は、第1の位置情報L1を供給し、第2の位置情報入
力部140(2)は、第2の位置情報L2を供給する。
【0083】
第1の位置情報入力部140(1)と第2の位置情報入力部140(2)を、一体の位置
情報入力部として駆動してもよい。
【0084】
位置情報入力部140を第1の位置情報入力部140(1)と第2の位置情報入力部14
0(2)に分割し、それぞれを部分的に駆動してもよい。言い換えると、第2の位置情報
入力部140(2)を、第1の位置情報入力部140(1)から独立して駆動してもよい
【0085】
X1-X2方向を行方向とし、行方向と交差する方向を列方向とする。第1の位置情報入
力部140(1)および第2の位置情報入力部140(2)を横切るように、行方向に延
在する複数の走査線と、列方向に延在する複数の信号線と、一の走査線と一の信号線に電
気的に接続された近接センサ142が、マトリクス状に配設されている。
【0086】
第1の位置情報入力部140(1)に配設される第1の信号線に接続された近接センサと
、第2の位置情報入力部140(2)に配設される第2の信号線に接続される近接センサ
とを、独立して駆動して、位置情報入力部140を部分的に駆動してもよい。
【0087】
具体的には、第1の位置情報入力部140(1)のみ使用する場合は、そこに配設される
第1の信号線に接続されている近接センサのみを駆動する。
【0088】
具体的には、第2の位置情報入力部140(2)のみ使用する場合は、そこに配設される
第2の信号線に接続されている近接センサのみを駆動する。
【0089】
なお、走査線は、第1の位置情報入力部140(1)と第2の位置情報入力部140(2
)に共有されるため、第1の位置情報入力部140(1)に配設される近接センサと、第
2の位置情報入力部140(2)に配設される近接センサと、を異なる時間に駆動する。
【0090】
例えば、情報処理装置100の筐体101を手で把持して使用する場合において、第1の
位置情報入力部140(1)のみを駆動して、第2の位置情報入力部の駆動を停止しても
よい。第2の位置情報入力部140(2)の駆動を停止することにより、情報処理装置1
00を把持する手を検知した第2の位置情報入力部140(2)が供給する第2の位置情
報L2による誤動作を低減することができる。
【0091】
例えば、第1の位置情報入力部140(1)が消費する電力および第2の位置情報入力部
140(2)が消費する電力の合計が、第1の位置情報入力部140(1)が消費する電
力より大きい場合、情報処理装置100の待機状態において、第2の位置情報入力部14
0(2)のみを駆動して、第1の位置情報入力部の駆動を停止してもよい。第1の位置情
報入力部140(1)の駆動を停止することにより、消費電力を低減することができる。
【0092】
近接センサ142は、近接または接触するもの(例えば指や掌)を検知できるセンサであ
ればよく、例えば容量素子や撮像素子を適用できる。なお、容量素子をマトリクス状に有
する基板を容量式のタッチセンサと、撮像素子を有する基板を光学式のタッチセンサとい
うことができる。
【0093】
可撓性の基板141としては、可撓性を有する程度の厚さの樹脂が適用できる。樹脂とし
ては、例えばポリエステル、ポリオレフィン、ポリアミド(ナイロン、アラミド等)、ポ
リイミド、ポリカーボネート若しくはアクリル樹脂等を挙げることができる。
【0094】
また、可撓性を有さないような通常の基板としては、ガラス基板、石英基板、半導体基板
などを用いることが出来る。
【0095】
なお、第1の屈曲部120c(1)と重なる位置で折り曲げることができる可撓性を有す
る位置情報入力部を、位置情報入力部140に用いることができる。位置情報入力部14
0に適用可能な具体的な構成例を、実施の形態4、実施の形態5および実施の形態6に記
載して説明する。
【0096】
《通信部》
通信部160は、演算装置110が供給する情報COMを情報処理装置100の外部の機
器または通信網に供給する。また、情報COMを外部の機器または通信網から取得して供
給する。
【0097】
情報COMは、音声情報、画像情報等の他、様々な命令等を含むことができる。例えば、
第1の画像情報V1、第2の画像情報V2を演算部111に生成または消去等させる操作
命令を含むことができる。
【0098】
外部の機器または通信網に接続するための通信手段、例えばハブ、ルータまたはモデム等
を通信部160に適用できる。なお、接続方法は有線による方法に限らず、無線(例えば
電波または赤外線等)をもちいてもよい。
【0099】
《入出力部》
例えばカメラ、マイク、読み取り専用の外部記憶部、外部記憶部、スキャナー、スピーカ
、プリンタ等を入出力部145に用いることができる(図1参照)。
【0100】
具体的には、デジタルカメラおよびデジタルビデオカメラ等をカメラに用いることができ
る。
【0101】
ハードディスクまたはリムーバブルメモリなどを外部記憶部に用いることができる。また
、CDROM、DVDROM等を読み取り専用の外部記憶部に用いることができる。
【0102】
《演算装置》
演算装置110は、演算部111および記憶部112を備える。演算装置110は第1の
画像情報V1および第2の画像情報V2を供給し、第1の検知情報S1および第2の検知
情報S2を供給される(図1参照)。
【0103】
例えば、演算装置110は、情報処理装置100の操作の用に供する画像を含む第1の画
像情報V1および第2の画像情報V2を供給する。
【0104】
なお、第1の画像情報V1は第1の表示部130(1)に表示され、第2の画像情報V2
は第2の表示部130(2)に表示される。
【0105】
また、演算装置110は、第1の位置情報L1および第2の位置情報L2を供給される構
成を有していてもよい。例えば、第1の位置情報入力部140(1)の第1の表示部13
0(1)に表示された操作の用に供する画像と重なる位置を指等で触れることにより、使
用者は当該画像に関連付けられた操作命令を演算装置110に供給できる。同様に、第2
の位置情報入力部140(2)の第2の表示部130(2)に表示された操作の用に供す
る画像と重なる位置を指等で触れることにより、使用者は当該画像に関連付けられた操作
命令を演算装置110に供給できる。
【0106】
また、演算装置110は、伝送路114と、入出力インターフェース115を有していて
もよい。
【0107】
《演算部》
演算部111は、記憶部112が記憶するプログラムを実行する。例えば、操作の用に供
する画像を表示した位置に関連付けられた位置情報が供給された場合に、演算部111は
当該画像にあらかじめ関連付けられたプログラムを実行する。
【0108】
《記憶部》
記憶部112は、演算部111に実行させるプログラムを記憶する。
【0109】
なお、演算装置110に実行させるプログラムの一例を、実施の形態3に記載して説明す
る。
【0110】
《入出力インターフェース・伝送路》
入出力インターフェース115は情報を供給し、情報が供給される。
【0111】
伝送路114は情報を供給することができ、演算部111、記憶部112および入出力イ
ンターフェース115は情報を供給される。また、演算部111、記憶部112および入
出力インターフェース115は、情報を供給することができ、伝送路114は情報を供給
される。
【0112】
また、情報処理装置100は、演算装置110と、入出力装置120と、筐体101と、
を有する(図2(B)参照)。
【0113】
《筐体》
筐体101は演算装置110等を外部から加わる応力から保護する。
【0114】
金属、プラスチック、ガラスまたはセラミックス等を筐体101に用いることができる。
【0115】
<情報処理装置の構成例2.>
本発明の一態様の情報処理装置の別の構成について、図3を参照しながら説明する。
【0116】
図3は本発明の一態様の情報処理装置100Bの構成を説明する図である。
【0117】
図3(A-1)および図3(A-2)は本発明の一態様の情報処理装置100Bの斜視図
であり、図3(A-2)は図3(A-1)の背面側から見た斜視図である。図3(A-3
)は上面図である。
【0118】
図3(B)は、情報処理装置100Bに適用することができる位置情報入力部140およ
び表示部130の外観を説明する模式図である。
【0119】
図3(C)は、情報処理装置100Bの使用状態を説明する図である。
【0120】
本実施の形態で説明する情報処理装置100Bは、第2の表示部130(2)の表示を遮
るものを検知して第2の検知情報S2を供給する第2の検知部150(2)を有する点が
図2を参照しながら説明する情報処理装置100とは異なる。ここでは異なる構成につ
いて詳細に説明し、同様の構成を用いることができる部分は、上記の説明を援用する。
【0121】
本実施の形態で説明する情報処理装置100Bは、入出力装置120が、第2の表示部1
30(2)の表示を遮るものを検知して第2の検知情報S2を供給する第2の検知部15
0(2)を備える。
【0122】
また、演算装置110が、第2の検知情報S2を供給される。
【0123】
また、演算部111は、第1の検知情報S1または/および第2の検知情報S2に基づい
て、第1の画像情報V1または/および第2の画像情報V2を生成する。
【0124】
本実施の形態で説明する情報処理装置100Bは、一方の領域から供給された検知情報に
基づいて画像情報を生成し、入出力装置に表示することができる。その結果、新規な情報
処理装置を提供できる。
【0125】
第2の領域120(2)を上部に向けて洋服の胸ポケットに収納すると、使用者は、第2
の領域120(2)に表示された文字や画像情報をポケットに収納されたままの状態で容
易に確認することができる(図3(C)参照)。
【0126】
例えば、着信した電話の発信者の電話番号または氏名等が表示された第2の領域120(
2)を上方から観察できる。
【0127】
なお、情報処理装置100Bは、振動センサ等と、当該振動センサ等に検知された振動に
基づいて、着信を拒否するモードに移行するプログラムを記憶した記憶装置を備えること
ができる。これにより、使用者は情報処理装置100Bを洋服の上から軽く叩いて振動を
与えることにより着信を拒否するモードに移行させることができる。
【0128】
《表示部》
表示部130は供給される画像情報を表示できるものであれば、特に限定されない(図3
(B)参照)。例えば、情報処理装置100に適用できる表示部を情報処理装置100B
に適用できる。
【0129】
表示部130は、第1の表示部130(1)と第2の表示部130(2)を備える。なお
、複数の第2の表示部130(2)を備えていてもよい。
【0130】
第1の表示部130(1)は、供給される第1の画像情報V1を表示し、第2の表示部1
30(2)は、供給される第2の画像情報V2を表示する。
【0131】
第1の表示部130(1)と第2の表示部130(2)を、一体の表示部として駆動して
もよい。例えば、一の駆動回路が走査線を選択する信号を供給する構成としてもよい。
【0132】
第1の表示部130(1)と第2の表示部130(2)を、異なる表示部として駆動して
もよい。例えば、駆動回路をそれぞれの表示部に設け、それぞれの駆動回路がそれぞれの
表示部に走査線を選択する信号を供給する構成としてもよい。
【0133】
例えば、情報処理装置100Bの待機状態において、第2の表示部130(2)のみを駆
動して、第1の表示部130(1)の駆動を停止してもよい。第1の表示部130(1)
の駆動を停止することにより、消費電力を低減することができる。
【0134】
なお、第1の屈曲部120c(1)および第2の屈曲部120c(2)と重なる位置で折
り曲げることができる可撓性を有する表示部を、表示部130に用いることができる。表
示部130に適用可能な具体的な構成例を、実施の形態4、実施の形態5および実施の形
態6に記載して説明する。
【0135】
《検知部》
検知部150は、情報処理装置100Bおよびその周囲の状態を検知して検知情報を供給
する(図1図3(A-1)および図3(A-2)参照)。
【0136】
検知部150は、第1の検知部150(1)および第2の検知部150(2)を備え、第
1の検知部は第1の表示部130(1)の表示を遮るものを検知し、第2の検知部は第2
の表示部130(2)の表示を遮るものを検知する。そして第1の検知部150(1)は
第1の表示部130(1)の表示が遮られる状態か否かの情報を含む第1の検知情報S1
を供給し、第2の検知部150(2)は第2の表示部130(2)の表示が遮られる状態
か否かの情報を含む第2の検知情報S2を供給する。なお、複数の第2の表示部を備える
場合は、いずれか一つの第2の表示部の表示が遮られる状態か否かの情報を含む。
【0137】
第1の検知部150(1)に適用できる検知素子を第2の検知部150(2)に適用でき
る。例えば、第2の表示部130(2)の表示を遮るものを検知するように配置された光
電変換素子を第2の検知部150(2)に適用できる。
【0138】
具体的には、第1の領域120(1)が表示をする側から入射する光の強度を検知するよ
うに光電変換素子150PD(1)を第1の領域120(1)に配置し、第2の表示部1
30(2)が表示をする側から入射する光の強度を検知するように光電変換素子150P
D(2)を第2の領域120(2)に配置する(図3(A―1)または図3(A―2)参
照)。
【0139】
これにより、情報処理装置100Bの光電変換素子150PD(1)を含む第1の領域ま
たは/および光電変換素子150PD(2)を含む第2の領域が、情報処理装置100B
を保護するケース、カバーまたは洋服等により覆われたことを、検知することができる。
【0140】
また、検知部150は他の表示部の表示を遮るものも検知する構成にしてもよい。
【0141】
《位置情報入力部》
位置情報入力部140は位置情報を供給できるものであれば、特に限定されない(図3
B)参照)。例えば、情報処理装置100に適用できる位置情報入力部を情報処理装置1
00Bに適用できる。
【0142】
なお、第1の屈曲部120c(1)と重なる位置で折り曲げることができる可撓性を有す
る位置情報入力部を、位置情報入力部140に用いることができる。位置情報入力部14
0に適用可能な具体的な構成例を、実施の形態4、実施の形態5および実施の形態6に記
載して説明する。
【0143】
なお、本実施の形態は、本明細書で示す他の実施の形態と適宜組み合わせることができる
【0144】
(実施の形態2)
本実施の形態では、本発明の一態様の情報処理装置の構成について、図4および図5を参
照しながら説明する。
【0145】
図4は、本発明の一態様の情報処理装置100Cが備える表示部130、位置情報入力部
140および検知部150が、図1で説明する情報処理装置100と異なる旨を説明する
図である。
【0146】
図5は本発明の一態様の情報処理装置100Cの構成を説明する図である。
【0147】
図5(A-1)は展開された状態の情報処理装置100Cの上面図であり、図5(A-2
)は展開された状態の情報処理装置100Cの底面図である。
【0148】
図5(B)は情報処理装置100Cの側面図であり、図5(C)は図5(A)の切断線Y
1-Y2における断面を含む側面図である。
【0149】
図6は二つに折り畳まれた状態の情報処理装置100Cを説明する図であり、図6(A-
1)および図6(A-2)は第1の領域120(1)の表示部が内側になるように折り畳
まれた状態を説明する側面図であり、図6(B-1)および図6(B-2)は第1の領域
120(1)の表示部が外側になるように折り畳まれた状態を説明する側面図である。
【0150】
<情報処理装置の構成例3.>
本実施の形態で説明する情報処理装置100Cは(図4参照)、入出力装置120が第1
の画像情報V1(V1はV1aおよびV1bを含む)並びに第2の画像情報V2を供給さ
れ、第1の位置情報L1(L1はL1aおよびL1bを含む)並びに第2の位置情報L2
、第1の検知情報S1(S1はS1aおよびS1bを含む)並びに第2の検知情報S2を
供給する点、第1の表示部130(1)が表示部130(1a)および表示部130(1
b)を備える点、第1の位置情報入力部140(1)が位置情報入力部140(1a)お
よび位置情報入力部140(1b)を備える点、第1の検知部150(1)が検知部15
0(1a)および検知部150(1b)を備える点、第1の領域120(1)が、折り畳
まれた状態または展開された状態にすることができる入出力装置を有する点が、図1を参
照しながら実施の形態1で説明する情報処理装置100とは異なる。ここでは異なる構成
について詳細に説明し、同様の構成を用いることができる部分は、上記の説明を援用する
【0151】
入出力装置120は第1の領域120(1)および第2の領域120(2)を備える。第
1の領域120(1)は領域120(1a)と領域120(1b)を備える。第1の領域
120(1)は領域120(1a)と領域120(1b)の間で折り畳むことができる(
図4参照)。
【0152】
領域120(1a)は、表示部130(1a)と位置情報入力部140(1a)を含み、
領域120(1b)は、表示部130(1b)と位置情報入力部140(1b)を含む(
図4および図5(C)参照)。
【0153】
また、第2の領域120(2)は、表示部130(2)と位置情報入力部140(2)を
含む。
【0154】
検知部150は検知部150(1a)、検知部150(1b)および検知部150(2)
を含む。検知部150(1a)は領域120(1a)にある表示部の表示を遮るものを検
知できるように筐体15aに設けられ、検知部150(1b)は領域120(1b)にあ
る表示部の表示を遮るものを検知できるように筐体15bに設けられている(図5(A-
1)参照)。
【0155】
検知部150(1a)が内側になるように二つに折り畳まれた状態の情報処理装置100
Cの側面図を図6(A-1)および図6(A-2)に示す。領域120(1a)は、領域
120(1b)と向かい合い、領域120(1a)の表示は領域120(1b)に遮られ
ている。また、領域120(1b)の表示は領域120(1a)に遮られている。
【0156】
このように折り畳まれた状態の情報処理装置100Cの第2の領域120(2)は、図6
(A-1)に矢印で示す1つの方向に向けて表示をすることができる。
【0157】
第1の領域120(1)が内側に折り畳まれたことを、検知部150(1a)が供給する
検知情報S1aまたは/および検知部150(1b)が供給する検知情報S1bに基づい
て知ることができる。そして、第1の表示部130(1)の表示が遮られた部分の駆動を
停止してもよい。これにより、消費電力を低減することができる。
【0158】
また、検知部150(1a)が外側になるように二つに折り畳まれた状態の情報処理装置
100Cを図6(B-1)および図6(B-2)に示す。領域120(1a)の背面は領
域120(1b)の背面と向かい合い、領域120(1a)または領域120(1b)の
表示が他方の領域に遮られることはない。
【0159】
このように折り畳まれた状態の情報処理装置100Cの第1の領域120(1)は、図6
(B-2)に矢印で示す3つの方向に向けて表示をすることができる。また、第2の領域
120(2)を用いて他の1つの方向に表示をすることができる。
【0160】
検知部150(1a)が供給する検知情報S1a、検知部150(1b)が供給する検知
情報S1bまたは重力センサもしくはジャイロセンサが供給する検知情報に基づいて、情
報処理装置100Cの姿勢等を知ることができる。そして、これらの検知情報の組み合わ
せに基づいて、第1の領域120(1)の表示に不要な部分を決定し、その駆動を停止し
てもよい。これにより、消費電力を低減することができる。
【0161】
情報処理装置100Cは、折り畳まれた状態または展開された状態にすることができる第
1の領域120(1)を含んで構成される。これにより、第1の領域の大きさを可搬性に
優れた状態または一覧性に優れた状態にして使用することができる。その結果、新規な情
報処理装置を提供できる。
【0162】
また、情報処理装置100Cは、第1の画像情報V1および第2の画像情報V2を供給さ
れ第1の検知情報S1を供給する入出力装置120と、第1の画像情報V1および第2の
画像情報V2を供給し第1の検知情報S1を供給される演算装置110と、を有する(図
4参照)。
【0163】
入出力装置120は、第1の画像情報V1および第2の画像情報V2を供給される端子部
125、第1の画像情報V1を供給されて表示する第1の表示部130(1)、第2の画
像情報V2を供給されて表示する第2の表示部130(2)および、第1の表示部130
(1)の表示を遮るものを検知して第1の検知情報S1を供給する第1の検知部150(
1)を備える(図4図5(C))。
【0164】
また、入出力装置120は、第1の表示部130(1)が配置される第1の領域120(
1)、第2の表示部130(2)が配置される第2の領域120(2)、端子部125が
配置される第3の領域120(3)、第1の領域120(1)と第2の領域120(2)
の間に挟まれる第1の屈曲部120c(1)および、第1の領域120(1)と第3の領
域120(3)の間に挟まれる第2の屈曲部120c(2)を備える(図5(C))。
【0165】
第3の領域120(3)は、第1の画像情報V1および第2の画像情報V2を供給し、第
1の領域120(1)は、第1の画像情報V1および第2の画像情報V2を供給され、第
2の画像情報V2を供給し、第2の領域120(2)は第2の画像情報V2を供給される
図5(D))。
【0166】
演算部111は、第1の検知情報S1に基づいて、第1の画像情報V1または第2の画像
情報V2を生成する。
【0167】
情報処理装置100Cは、第1の表示部130(1)が配置される第1の領域120(1
)、第2の表示部130(2)が配置される第2の領域120(2)、端子部125が配
置される第3の領域120(3)、第1の領域120(1)と第2の領域120(2)の
間に挟まれる第1の屈曲部120c(1)および第1の領域120(1)と第3の領域1
20(3)の間に挟まれる第2の屈曲部120c(2)を含んで構成される。これにより
、端子部125は第1の画像情報V1および第2の画像情報V2を供給し、第1の領域1
20(1)は第1の画像情報V1を表示して第2の画像情報V2を供給し、第2の領域1
20(2)は第2の画像情報V2を表示することができる。その結果、新規な情報処理装
置を提供できる。
【0168】
以下に、情報処理装置100Cを構成する個々の要素について説明する。なお、これらの
構成は明確に分離できず、一つの構成が他の構成を兼ねる場合や他の構成の一部を含む場
合がある。
【0169】
また、情報処理装置100Cは、折り畳むことができる筐体を有する点、第1の領域12
0(1)を折り畳むことができる点が、実施の形態1で説明する情報処理装置とは異なる
。ここでは異なる構成について詳細に説明し、同様の構成を用いることができる部分は、
上記の説明を援用する。
【0170】
《全体の構成》
情報処理装置100Cは、入出力装置120を有し、入出力装置120は展開された状態
および折り畳まれた状態にすることができる第1の領域120(1)を備える。また、入
出力装置120は第1の領域120(1)との間に第1の屈曲部120c(1)を挟む第
2の領域120(2)を備え、第1の領域120(1)との間に第2の屈曲部120c(
2)を挟む第3の領域120(3)を備える(図4および図5参照)。なお、信号線が第
1の領域120(1)、第2の領域120(2)および第3の領域120(3)に配設さ
れ、第1の領域120(1)は、第2の領域120(2)および第3の領域120(3)
と電気的に接続されている。
【0171】
また、第1の領域120(1)は、展開された状態および折り畳まれた状態にすることが
でき、折り畳み可能な筐体に保持されている。
【0172】
なお、検知部150(1a)および検知部150(1b)を有していてもよい。
【0173】
《筐体》
筐体は、第1の領域120(1)を展開または折り畳むことができる。
【0174】
例えば、可撓性を有する筐体13aおよび筐体13bならびに筐体13aおよび筐体13
bよりも可撓性の低い筐体15aおよび筐体15bを情報処理装置100Cは有する。
【0175】
可撓性を有する部材またはヒンジを折り畳むことができる筐体に用いることができる。な
お、使用者の手などを用いる方法の他、ばね、モーターなどの電動機、ピエゾ素子等を用
いる方法で、筐体の開閉を行う構成としてもよい。
【0176】
具体的には、樹脂、ゴム、シリコンゴム等を、可撓性を有する部材に用いることができる
。または、金属、合金、エンジニアリングプラスチック等をヒンジに用いることができる
【0177】
また、情報処理装置100Cは折り畳むことができる筐体より剛直な筐体を含んでいても
よい。
【0178】
筐体13aは、第1の領域120(1)および第2の領域120(2)の表示を遮らない
形状を有し(図5(A-1)参照)、表示部130および位置情報入力部140を、筐体
13aおよび筐体13bの間に配置する(図5(B)参照)。
【0179】
筐体13aおよび筐体13bは筐体15aと筐体15bを連結する(図5(A-1)およ
図5(A-2)参照)。
【0180】
筐体15aは第1の領域120(1)の表示を遮らない形状を有する(図5(A-1)お
よび図5(C)参照)。
【0181】
筐体15aは演算装置110を収納する。演算装置110は第1の画像情報V1および第
2の画像情報V2を供給し、第1の検知情報S1を供給される端子部を有する。
【0182】
筐体15bは第1の領域120(1)および第2の領域120(2)の表示を遮らないよ
うに開口部を有する。具体的には、筐体15aは第1の領域120(1)の表示を遮らな
いように開口部を有し、筐体15bは第2の領域120(2)の表示を遮らないように、
右手側の側面に開口部を有する。
【0183】
なお、情報処理装置100Cの使用者は、第2の領域120(2)の表示を左手側の側面
に配置するように情報処理装置100Cを持ち替えることができる。
【0184】
また、検知部150が供給する、情報処理装置100Cの向きに係る検知情報に基づいて
、第1の画像情報V1または第2の画像情報V2を生成してもよい。これにより、情報処
理装置100Cを把持する手の向きに応じた好適な表示をすることができる。例えば、使
用者は左手で筐体15aを把持し、右手で第2の領域120(2)にある位置情報入力部
140(2)から位置情報を供給できる。
【0185】
《表示部および位置情報入力部》
入出力装置120は、折り畳むことができる第1の領域120(1)を備える。なお、第
1の領域120(1)は、第1の表示部130(1)および第1の検知部150(1)を
備える。
【0186】
例えば、可撓性を有する基材と可撓性を有する基材に形成された薄膜素子とで構成された
入出力装置を、入出力装置120に用いることができる。
【0187】
折り畳むことができる入出力装置を第1の領域120(1)および第2の領域120(2
)に適用すると、第1の領域120(1)および第2の領域120(2)を一体に形成す
ることができる。なお、折り畳むことができる入出力装置120に適用可能な具体的な構
成例を、実施の形態4、実施の形態5および実施の形態6に記載して説明する。
【0188】
入出力装置120は第3の領域120(3)に端子部125を有する。第3の領域120
(3)は第1の画像情報V1および第2の画像情報V2を供給され、第1の検知情報S1
を供給する端子部125を有する(図5(D)参照)。
【0189】
入出力装置120は複数の配線を有する。例えば、配線126は端子部125と電気的に
接続され、端子部に供給される信号または電源電位等を供給することができる。
【0190】
具体的には、第3の領域120(3)にある配線は供給された第1の画像情報V1および
第2の画像情報V2を第1の領域120(1)に供給する。第1の領域120(1)にあ
る配線は供給された第2の画像情報V2を第2の領域120(2)に供給する。
【0191】
なお、本実施の形態は、本明細書で示す他の実施の形態と適宜組み合わせることができる
【0192】
(実施の形態3)
本実施の形態では、本発明の一態様の情報処理装置の構成について、図7および図8を参
照しながら説明する。
【0193】
図7は本発明の一態様の情報処理装置のプログラムを説明するフロー図である。図8は図
7を用いて説明するプログラムの割り込み処理を説明するフロー図である。
【0194】
<情報処理装置の構成例1.>
本実施の形態で説明する情報処理装置100乃至情報処理装置100Cは、以下のステッ
プを備えるプログラムを記憶する記憶部112を備える。
【0195】
《第1のステップ》
第1のステップにおいて、ステータス情報を含む初期情報を取得する(図7(S1))。
【0196】
後のステップで使用する初期情報を取得する。例えば、ステータス情報に所定の情報を用
いても良いし、検知部が供給する検知情報を用いてもよい。
【0197】
《第2のステップ》
第2のステップにおいて、割り込み処理を許可する(図7(S2))。なお、割り込み処
理が許可された演算部111は、割り込み処理についての実行命令を受けつけることがで
きる。そして、割り込み処理についての実行命令を受けつけた演算部111は、主の処理
を中断し、割り込み処理を実行する。例えば、割り込み処理についての実行命令に関連付
けられたイベントを供給された演算部111は、割り込み処理を実行し、実行結果を記憶
部に格納する。その後、割り込み処理から主の処理に復帰した演算部111は、主の処理
を、割り込み処理の実行結果に基づいて再開することができる。
【0198】
《第3のステップ》
第3のステップにおいて、所定の情報を取得する(図7(S3))。
【0199】
後のステップで生成する第1の画像情報または第2の画像情報の基礎になる所定の情報を
取得する。例えば、大きさが第1の領域120(1)または第2の領域120(2)に最
適化される前の画像情報や文字情報を取得する。なお、割り込み処理で供給された操作命
令または供給された情報は、第3のステップ以降のステップに反映される。
【0200】
《第4のステップ》
第4のステップにおいて、ステータス情報が第1のステータスの場合は、第5のステップ
に進み、第2のステータスの場合は第6のステップに進む(図7(S4))。
【0201】
例えば、第1の検知部150(1)が供給する第1の検知情報S1に基づいて決定された
ステータス情報が、第1の領域120(1)の表示が遮られない状態にある場合は第5の
ステップに進み、第1の領域120(1)の表示が遮られる状態にある場合に第6のステ
ップに進む。
【0202】
《第5のステップ》
第5のステップにおいて、第3のステップで取得した情報に基づいて第1の画像情報V1
を生成し、第1の画像情報V1を第1の表示部130(1)に表示する(図7(S5))
【0203】
例えば、文字情報が単数または複数の行に分けて表示されるように配置された第1の画像
情報V1を生成する。第1の表示部130(1)の向きまたは大きさもしくは設定された
使用者の好みの意匠に基づいて生成することもできる。
【0204】
《第6のステップ》
第6のステップにおいて、3のステップで取得した情報に基づいて第2の画像情報V2を
生成し、第2の画像情報V2を第2の表示部130(2)に表示する(図7(S6))。
【0205】
例えば、文字情報が流れて表示されるように第2の画像情報V2を生成する。第2の表示
部130(2)の向き、大きさまたは設定された使用者の好みの速さで生成することもで
きる。
【0206】
《第7のステップ》
第7のステップにおいて、終了命令を割り込み処理において供給された場合は第8のステ
ップに進み、供給されなかった場合は第3のステップに進む(図7(S7))。
【0207】
《第8のステップ》
第8のステップにおいて、終了する(図7(S8))。
【0208】
《割り込み処理》
また、割り込み処理は以下のステップを具備する。
【0209】
《第9のステップ》
第9のステップにおいて、第1の検知情報S1および第2の検知情報S2を取得する(図
8(T9))。
【0210】
具体的には、タイマー等を用いて第1の検知部150(1)が供給する第1の検知情報S
1および第2の検知部150(2)が供給する第2の検知情報S2を取得する。
【0211】
《第10のステップ》
第10のステップにおいて、第1の検知情報S1に基づいて候補情報を決定する(図8
T10))。
【0212】
《第11のステップ》
第11のステップにおいて、候補情報がステータス情報と異なる場合は第12のステップ
に進み、同じである場合は第9のステップに進む(図8(T11))。
【0213】
《第12のステップ》
第12のステップにおいて、ステータス情報を候補情報に更新する(図8(T12))。
【0214】
例えば、第1の検知情報S1に変化がある場合、ステータス情報が更新される。
【0215】
《第13のステップ》
第13のステップにおいて、割り込み処理から復帰する(図8(T13))。
【0216】
なお、割り込み処理において、更新されたステータス情報は、第3のステップ以降に反映
されることになる。また、割り込み処理において、終了命令が供給された場合は、第8の
ステップに進み終了する。
【0217】
上記本発明の一態様の情報処理装置は、プログラムが、第1の検知情報を取得して候補情
報を決定するステップと、ステータス情報が候補情報と異なる場合は、ステータス情報を
候補情報に更新するステップと、更新されたステータス情報に基づいて所定の情報を含む
画像情報を生成し表示するステップと、を含んで構成される。これにより、所定の情報を
含む画像を、ステータス情報に基づいて設定された領域に表示することができる。その結
果、新規な情報処理装置を提供できる。
【0218】
なお、本実施の形態は、本明細書で示す他の実施の形態と適宜組み合わせることができる
【0219】
(実施の形態4)
本実施の形態では、本発明の一態様の情報処理装置の表示部130および位置情報入力部
140に適用することができる折り曲げ可能なタッチパネルの構成について、図9を参照
しながら説明する。
【0220】
図9(A)は本発明の一態様の情報処理装置に適用可能なタッチパネルの構造を説明する
上面図である。
【0221】
図9(B)は図9(A)の切断線A-Bおよび切断線C-Dにおける断面図である。
【0222】
図9(C)は図9(A)の切断線E-Fにおける断面図である。
【0223】
<上面図の説明>
本実施の形態で例示するタッチパネル300は表示部301を有する(図9(A)参照)
【0224】
表示部301は、複数の画素302と複数の撮像画素308を備える。撮像画素308は
表示部301に触れる指等を検知することができる。これにより、撮像画素308を用い
てタッチセンサを構成することができる。
【0225】
画素302は、複数の副画素(例えば副画素302R)を備え、副画素は発光素子および
発光素子を駆動する電力を供給することができる画素回路を備える。
【0226】
画素回路は、選択信号を供給することができる配線および画像信号を供給することができ
る配線と、電気的に接続される。
【0227】
また、タッチパネル300は選択信号を画素302に供給することができる走査線駆動回
路303g(1)と、画像信号を画素302に供給することができる画像信号線駆動回路
303s(1)を備える。
【0228】
撮像画素308は、光電変換素子および光電変換素子を駆動する撮像画素回路を備える。
【0229】
撮像画素回路は、制御信号を供給することができる配線および電源電位を供給することが
できる配線と電気的に接続される。
【0230】
制御信号としては、例えば記録された撮像信号を読み出す撮像画素回路を選択することが
できる信号、撮像画素回路を初期化することができる信号、および撮像画素回路が光を検
知する時間を決定することができる信号などを挙げることができる。
【0231】
タッチパネル300は制御信号を撮像画素308に供給することができる撮像画素駆動回
路303g(2)と、撮像信号を読み出す撮像信号線駆動回路303s(2)を備える。
【0232】
<断面図の説明>
タッチパネル300は、基板310および基板310に対向する対向基板370を有する
図9(B)参照)。
【0233】
基板310および対向基板370に可撓性を有する材料を適用することにより、可撓性を
タッチパネル300に付与することができる。
【0234】
なお、可撓性を有するタッチパネル300を変形すると、タッチパネル300に設けられ
た機能素子は応力を受ける。機能素子を基板310と対向基板370のおよそ中央に配置
すると機能素子の変形を抑制することができ好ましい。
【0235】
また、線膨張率がおよそ等しい材料を基板310および対向基板370に用いると好まし
い。例えば、材料の線膨張率が1×10-3/K以下、好ましくは5×10-5/K以下
、より好ましくは1×10-5/K以下であるとよい。
【0236】
例えば、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリアミド(ナイロン、アラミド等)、ポリイ
ミド、ポリカーボネートまたはアクリル、ウレタン、エポキシもしくはシロキサン結合を
有する樹脂含む材料を基板310および対向基板370に用いることができる。
【0237】
基板310は、可撓性を有する基板310b、不純物の発光素子への拡散を防ぐバリア膜
310aおよび基板310bとバリア膜310aを貼り合わせる樹脂層310cが積層さ
れた積層体である。
【0238】
対向基板370は、可撓性を有する基材370b、不純物の発光素子への拡散を防ぐバリ
ア膜370aおよび基材370bとバリア膜370aを貼り合わせる樹脂層370cの積
層体である(図9(B)参照)。
【0239】
封止材360は対向基板370と基板310を貼り合わせている。また、封止材360は
空気より大きい屈折率を備え、光学的に接合する機能を有する層を兼ねる。画素回路およ
び発光素子(例えば第1の発光素子350R)は基板310と対向基板370の間にある
【0240】
《画素の構成》
画素302は、副画素302R、副画素302Gおよび副画素302Bを有する(図9
C)参照)。また、副画素302Rは発光モジュール380Rを備え、副画素302Gは
発光モジュール380Gを備え、副画素302Bは発光モジュール380Bを備える。
【0241】
例えば副画素302Rは、第1の発光素子350Rおよび第1の発光素子350Rに電力
を供給することができるトランジスタ302tを含む画素回路を備える(図9(B)参照
)。また、発光モジュール380Rは第1の発光素子350Rおよび光学素子(例えば第
1の着色層367R)を備える。
【0242】
第1の発光素子350Rは、第1の下部電極351R、上部電極352、第1の下部電極
351Rと上部電極352の間に発光性の有機化合物を含む層353を有する(図9(C
)参照)。
【0243】
発光性の有機化合物を含む層353は、発光ユニット353a、発光ユニット353bお
よび発光ユニット353aと発光ユニット353bの間に中間層354を備える。
【0244】
発光モジュール380Rは、第1の着色層367Rを対向基板370に有する。着色層は
特定の波長を有する光を透過するものであればよく、例えば赤色、緑色または青色等を呈
する光を選択的に透過するものを用いることができる。または、発光素子の発する光をそ
のまま透過する領域を設けてもよい。
【0245】
例えば、発光モジュール380Rは、第1の発光素子350Rと第1の着色層367Rに
接する封止材360を有する。
【0246】
第1の着色層367Rは第1の発光素子350Rと重なる位置にある。これにより、第1
の発光素子350Rが発する光の一部は、光学的に接合する機能を有する層を兼ねる封止
材360および第1の着色層367Rを透過して、図中の矢印に示すように発光モジュー
ル380Rの外部に射出される。
【0247】
《表示パネルの構成》
タッチパネル300は、遮光層367BMを対向基板370に有する。遮光層367BM
は、着色層(例えば第1の着色層367R)を囲むように設けられている。
【0248】
タッチパネル300は、反射防止層367pを表示部301に重なる位置に備える。反射
防止層367pとして、例えば円偏光板を用いることができる。
【0249】
タッチパネル300は、絶縁膜321を備える。絶縁膜321はトランジスタ302tを
覆っている。なお、絶縁膜321は画素回路に起因する凹凸を平坦化するための層として
用いることができる。また、不純物のトランジスタ302t等への拡散を抑制することが
できる層が積層された絶縁膜を、絶縁膜321に適用することができる。
【0250】
タッチパネル300は、発光素子(例えば第1の発光素子350R)を絶縁膜321上に
有する。
【0251】
タッチパネル300は、第1の下部電極351Rの端部に重なる隔壁328を絶縁膜32
1上に有する(図9(C)参照)。また、基板310と対向基板370の間隔を制御する
スペーサ329を、隔壁328上に有する。
【0252】
《画像信号線駆動回路の構成》
画像信号線駆動回路303s(1)は、トランジスタ303tおよび容量303cを含む
。なお、駆動回路は画素回路と同一の工程で同一基板上に形成することができる。
【0253】
《撮像画素の構成》
撮像画素308は、光電変換素子308pおよび光電変換素子308pに照射された光を
検知するための撮像画素回路を備える。また、撮像画素回路は、トランジスタ308tを
含む。
【0254】
例えばpin型のフォトダイオードを光電変換素子308pに用いることができる。
【0255】
《他の構成》
タッチパネル300は、信号を供給することができる配線311を備え、端子319が配
線311に設けられている。なお、画像信号および同期信号等の信号を供給することがで
きるFPC309(1)が端子319に電気的に接続されている。
【0256】
なお、FPC309(1)にはプリント配線基板(PWB)が取り付けられていても良い
【0257】
同一の工程で形成されたトランジスタを、トランジスタ302t、トランジスタ303t
、トランジスタ308t等のトランジスタに適用できる。
【0258】
ボトムゲート型、トップゲート型等の構造を有するトランジスタを適用できる。
【0259】
様々な半導体をトランジスタに適用できる。例えば、酸化物半導体、単結晶シリコン、ポ
リシリコンまたはアモルファスシリコンなどを適用できる。
【0260】
なお、本実施の形態は、本明細書で示す他の実施の形態と適宜組み合わせることができる
【0261】
(実施の形態5)
本実施の形態では、本発明の一態様の情報処理装置に適用することができる折り曲げ可能
なタッチパネルの構成について、図10及び図11を参照しながら説明する。
【0262】
図10(A)は、本実施の形態で例示するタッチパネル500の斜視図である。なお明瞭
化のため、代表的な構成要素を図10に示す。図10(B)は、タッチパネル500の斜
視図である。
【0263】
図11は、図10(A)に示すタッチパネル500のX1-X2における断面図である。
【0264】
タッチパネル500は、表示部501とタッチセンサ595を備える(図10(B)参照
)。また、タッチパネル500は、基板510、基板570および基板590を有する。
なお、基板510、基板570および基板590はいずれも可撓性を有する。
【0265】
表示部501は、基板510、基板510上に複数の画素および当該画素に信号を供給す
ることができる複数の配線511、および画像信号線駆動回路503s(1)を備える。
複数の配線511は、基板510の外周部にまで引き回され、その一部が端子519を構
成している。端子519はFPC509(1)と電気的に接続する。
【0266】
<タッチセンサ>
基板590には、タッチセンサ595と、タッチセンサ595と電気的に接続する複数の
配線598を備える。複数の配線598は基板590の外周部に引き回され、その一部は
端子を構成する。そして、当該端子はFPC509(2)と電気的に接続される。なお、
図10(B)では明瞭化のため、基板590の裏面側(基板510と対向する面側)に設
けられるタッチセンサ595の電極や配線等を実線で示している。
【0267】
タッチセンサ595として、例えば静電容量方式のタッチセンサを適用できる。静電容量
方式としては、表面型静電容量方式、投影型静電容量方式等がある。
【0268】
投影型静電容量方式としては、主に駆動方式の違いから自己容量方式、相互容量方式など
がある。相互容量方式を用いると同時多点検出が可能となるため好ましい。
【0269】
以下では、投影型静電容量方式のタッチセンサを適用する場合について、図10(B)を
用いて説明する。
【0270】
なお、指等の検知対象の近接または接触を検知することができるさまざまなセンサを適用
することができる。
【0271】
投影型静電容量方式のタッチセンサ595は、電極591と電極592を有する。電極5
91は複数の配線598のいずれかと電気的に接続し、電極592は複数の配線598の
他のいずれかと電気的に接続する。
【0272】
電極592は、図10(A)、(B)に示すように、一方向に繰り返し配置された複数の
四辺形が角部で接続された形状を有する。
【0273】
電極591は四辺形であり、電極592が延在する方向と交差する方向に繰り返し配置さ
れている。
【0274】
配線594は、電極592を挟む二つの電極591を電気的に接続する。このとき、電極
592と配線594の交差部の面積ができるだけ小さくなる形状が好ましい。これにより
、電極が設けられていない領域の面積を低減でき、透過率のムラを低減できる。その結果
、タッチセンサ595を透過する光の輝度ムラを低減することができる。
【0275】
なお、電極591、電極592の形状はこれに限られず、様々な形状を取りうる。例えば
、複数の電極591をできるだけ隙間が生じないように配置し、絶縁層を介して電極59
2を、電極591と重ならない領域ができるように離間して複数設ける構成としてもよい
。このとき、隣接する2つの電極592の間に、これらとは電気的に絶縁されたダミー電
極を設けると、透過率の異なる領域の面積を低減できるため好ましい。
【0276】
タッチセンサ595の構成を、図11を用いて説明する。
【0277】
タッチセンサ595は、基板590、基板590上に千鳥状に配置された電極591及び
電極592、電極591及び電極592を覆う絶縁層593並びに隣り合う電極591を
電気的に接続する配線594を備える。
【0278】
樹脂層597は、タッチセンサ595が表示部501に重なるように、基板590を基板
570に貼り合わせている。
【0279】
電極591及び電極592は、透光性を有する導電材料を用いて形成する。透光性を有す
る導電性材料としては、酸化インジウム、インジウム錫酸化物、インジウム亜鉛酸化物、
酸化亜鉛、ガリウムを添加した酸化亜鉛などの導電性酸化物を用いることができる。なお
、グラフェンを含む膜を用いることもできる。グラフェンを含む膜は、例えば膜状に形成
された酸化グラフェンを含む膜を還元して形成することができる。還元する方法としては
、熱を加える方法等を挙げることができる。
【0280】
透光性を有する導電性材料を基板590上にスパッタリング法により成膜した後、フォト
リソグラフィ法等の様々なパターニング技術により、不要な部分を除去して、電極591
及び電極592を形成することができる。
【0281】
また、絶縁層593に用いる材料としては、例えば、アクリル、エポキシなどの樹脂、シ
ロキサン結合を有する樹脂の他、酸化シリコン、酸化窒化シリコン、酸化アルミニウムな
どの無機絶縁材料を用いることもできる。
【0282】
また、電極591に達する開口が絶縁層593に設けられ、配線594が隣接する電極5
91を電気的に接続する。透光性の導電性材料は、タッチパネルの開口率を高まることが
できるため、配線594に好適に用いることができる。また、電極591及び電極592
より導電性の高い材料は、電気抵抗を低減できるため配線594に好適に用いることがで
きる。
【0283】
一の電極592は一方向に延在し、複数の電極592がストライプ状に設けられている。
【0284】
配線594は電極592と交差して設けられている。
【0285】
一対の電極591が一の電極592を挟んで設けられ、配線594は一対の電極591を
電気的に接続している。
【0286】
なお、複数の電極591は、一の電極592と必ずしも直交する方向に配置される必要は
なく、90度未満の角度をなすように配置されてもよい。
【0287】
一の配線598は、電極591又は電極592と電気的に接続される。配線598の一部
は、端子として機能する。配線598としては、例えば、アルミニウム、金、白金、銀、
ニッケル、チタン、タングステン、クロム、モリブデン、鉄、コバルト、銅、又はパラジ
ウム等の金属材料や、該金属材料を含む合金材料を用いることができる。
【0288】
なお、絶縁層593及び配線594を覆う絶縁層を設けて、タッチセンサ595を保護す
ることができる。
【0289】
また、接続層599は、配線598とFPC509(2)を電気的に接続する。
【0290】
接続層599としては、様々な異方性導電フィルム(ACF:Anisotropic
Conductive Film)や、異方性導電ペースト(ACP:Anisotro
pic Conductive Paste)などを用いることができる。
【0291】
樹脂層597は、透光性を有する。例えば、熱硬化性樹脂や紫外線硬化樹脂を用いること
ができ、具体的には、アクリル、ウレタン、エポキシ、またはシロキサン結合を有する樹
脂などの樹脂を用いることができる。
【0292】
<表示部>
表示部501は、マトリクス状に配置された複数の画素を備える。画素は表示素子と表示
素子を駆動する画素回路を備える。
【0293】
本実施の形態では、白色の光を射出する有機エレクトロルミネッセンス素子を表示素子に
適用する場合について説明するが、表示素子はこれに限られない。
【0294】
例えば、副画素毎に射出する光の色が異なるように、発光色が異なる有機エレクトロルミ
ネッセンス素子を副画素毎に適用してもよい。
【0295】
また、有機エレクトロルミネッセンス素子の他、電気泳動方式や電子粉流体方式やエレク
トロウェッティング方式などにより表示を行う表示素子(電子インクともいう)、シャッ
ター方式のMEMS表示素子、光干渉方式のMEMS表示素子、液晶素子など、様々な表
示素子を表示素子に用いることができる。また、透過型液晶ディスプレイ、半透過型液晶
ディスプレイ、反射型液晶ディスプレイ、直視型液晶ディスプレイなどにも適用できる。
なお、半透過型液晶ディスプレイや反射型液晶ディスプレイを実現する場合には、画素電
極の一部、または、全部が、反射電極としての機能を有するようにすればよい。例えば、
画素電極の一部、または、全部が、アルミニウム、銀、などを有するようにすればよい。
さらに、その場合、反射電極の下に、SRAMなどの記憶回路を設けることも可能である
。これにより、さらに、消費電力を低減することができる。また、適用する表示素子に好
適な構成を様々な画素回路から選択して用いることができる。
【0296】
また、表示部において、画素に能動素子を有するアクティブマトリクス方式、または、画
素に能動素子を有しないパッシブマトリクス方式を用いることが出来る。
【0297】
アクティブマトリクス方式では、能動素子(アクティブ素子、非線形素子)として、トラ
ンジスタだけでなく、さまざまな能動素子(アクティブ素子、非線形素子)を用いること
が出来る。例えば、MIM(Metal Insulator Metal)、又はTF
D(Thin Film Diode)などを用いることも可能である。これらの素子は
、製造工程が少ないため、製造コストの低減、又は歩留まりの向上を図ることができる。
または、これらの素子は、素子のサイズが小さいため、開口率を向上させることができ、
低消費電力化や高輝度化をはかることが出来る。
【0298】
アクティブマトリクス方式以外のものとして、能動素子(アクティブ素子、非線形素子)
を用いないパッシブマトリクス型を用いることも可能である。能動素子(アクティブ素子
、非線形素子)を用いないため、製造工程が少ないため、製造コストの低減、又は歩留ま
りの向上を図ることができる。または、能動素子(アクティブ素子、非線形素子)を用い
ないため、開口率を向上させることができ、低消費電力化、又は高輝度化などを図ること
が出来る。
【0299】
可撓性を有する材料を基板510および基板570に好適に用いることができる。
【0300】
不純物の透過が抑制された材料を基板510および基板570に好適に用いることができ
る。例えば、水蒸気の透過率が10-5g/m・day以下、好ましくは10-6g/
・day以下である材料を好適に用いることができる。
【0301】
線膨張率がおよそ等しい材料を基板510および基板570に好適に用いることができる
。例えば、線膨張率が1×10-3/K以下、好ましくは5×10-5/K以下、より好
ましくは1×10-5/K以下である材料を好適に用いることができる。
【0302】
基板510は、可撓性を有する基板510b、不純物の発光素子への拡散を防ぐバリア膜
510aおよび基板510bとバリア膜510aを貼り合わせる樹脂層510cが積層さ
れた積層体である。
【0303】
例えば、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリアミド(ナイロン、アラミド等)、ポリイ
ミド、ポリカーボネートまたはアクリル、ウレタン、エポキシもしくはシロキサン結合を
有する樹脂含む材料を樹脂層510cに用いることができる。
【0304】
基板570は、可撓性を有する基板570b、不純物の発光素子への拡散を防ぐバリア膜
570aおよび基板570bとバリア膜570aを貼り合わせる樹脂層570cの積層体
である。
【0305】
封止材560は基板570と基板510を貼り合わせている。封止材560は空気より大
きい屈折率を備える。また、封止材560側に光を取り出す場合は、封止材560は光学
的に接合する機能を有する層を兼ねる。画素回路および発光素子(例えば第1の発光素子
550R)は基板510と基板570の間にある。
【0306】
《画素の構成》
画素は、副画素502Rを含み、副画素502Rは発光モジュール580Rを備える。
【0307】
副画素502Rは、第1の発光素子550Rおよび第1の発光素子550Rに電力を供給
することができるトランジスタ502tを含む画素回路を備える。また、発光モジュール
580Rは第1の発光素子550Rおよび光学素子(例えば第1の着色層567R)を備
える。
【0308】
第1の発光素子550Rは、下部電極、上部電極、下部電極と上部電極の間に発光性の有
機化合物を含む層を有する。
【0309】
発光モジュール580Rは、光を取り出す方向に第1の着色層567Rを有する。着色層
は特定の波長を有する光を透過するものであればよく、例えば赤色、緑色または青色等を
呈する光を選択的に透過するものを用いることができる。なお、他の副画素において、発
光素子の発する光をそのまま透過する領域を設けてもよい。
【0310】
また、封止材560が光を取り出す側に設けられている場合、封止材560は、第1の発
光素子550Rと第1の着色層567Rに接する。
【0311】
第1の着色層567Rは第1の発光素子550Rと重なる位置にある。これにより、第1
の発光素子550Rが発する光の一部は第1の着色層567Rを透過して、図中に示す矢
印の方向の発光モジュール580Rの外部に射出される。
【0312】
《表示部の構成》
表示部501は、光を射出する方向に遮光層567BMを有する。遮光層567BMは、
着色層(例えば第1の着色層567R)を囲むように設けられている。
【0313】
表示部501は、反射防止層567pを画素に重なる位置に備える。反射防止層567p
として、例えば円偏光板を用いることができる。
【0314】
表示部501は、絶縁膜521を備える。絶縁膜521はトランジスタ502tを覆って
いる。なお、絶縁膜521は画素回路に起因する凹凸を平坦化するための層として用いる
ことができる。また、不純物の拡散を抑制できる層を含む積層膜を、絶縁膜521に適用
することができる。これにより、不純物の拡散によるトランジスタ502t等の信頼性の
低下を抑制できる。
【0315】
表示部501は、発光素子(例えば第1の発光素子550R)を絶縁膜521上に有する
【0316】
表示部501は、下部電極の端部に重なる隔壁528を絶縁膜521上に有する。また、
基板510と基板570の間隔を制御するスペーサを、隔壁528上に有する。
【0317】
《走査線駆動回路の構成》
走査線駆動回路503g(1)は、トランジスタ503tおよび容量503cを含む。な
お、駆動回路を画素回路と同一の工程で同一基板上に形成することができる。
【0318】
《他の構成》
表示部501は、信号を供給することができる配線511を備え、端子519が配線51
1に設けられている。なお、画像信号および同期信号等の信号を供給することができるF
PC509(1)が端子519に電気的に接続されている。
【0319】
なお、FPC509(1)にはプリント配線基板(PWB)が取り付けられていても良い
【0320】
表示部501は、走査線、信号線および電源線等の配線を有する。様々導電膜を配線に用
いることができる。
【0321】
具体的には、アルミニウム、クロム、銅、タンタル、チタン、モリブデン、タングステン
、ニッケル、イットリウム、ジルコニウム、銀またはマンガンから選ばれた金属元素、上
述した金属元素を成分とする合金または上述した金属元素を組み合わせた合金等を用いる
ことができる。とくに、アルミニウム、クロム、銅、タンタル、チタン、モリブデン、タ
ングステンの中から選択される一以上の元素を含むと好ましい。特に、銅とマンガンの合
金がウエットエッチング法を用いた微細加工に好適である。
【0322】
具体的には、アルミニウム膜上にチタン膜を積層する二層構造、窒化チタン膜上にチタン
膜を積層する二層構造、窒化チタン膜上にタングステン膜を積層する二層構造、窒化タン
タル膜または窒化タングステン膜上にタングステン膜を積層する二層構造、チタン膜と、
そのチタン膜上にアルミニウム膜を積層し、さらにその上にチタン膜を形成する三層構造
等を用いることができる。
【0323】
具体的には、アルミニウム膜上にチタン、タンタル、タングステン、モリブデン、クロム
、ネオジム、スカンジウムから選ばれた一または複数を組み合わせた合金膜、もしくは窒
化膜を積層する積層構造を用いることができる。
【0324】
また、酸化インジウム、酸化錫または酸化亜鉛を含む透光性を有する導電材料を用いても
よい。
【0325】
<表示部の変形例1>
様々なトランジスタを表示部501に適用できる。
【0326】
ボトムゲート型のトランジスタを表示部501に適用する場合の構成を、図11(A)お
よび図11(B)に図示する。
【0327】
例えば、酸化物半導体、アモルファスシリコン等を含む半導体層を、図11(A)に図示
するトランジスタ502tおよびトランジスタ503tに適用することができる。
【0328】
例えば、少なくともインジウム(In)、亜鉛(Zn)及びM(Al、Ga、Ge、Y、
Zr、Sn、La、CeまたはHf等の金属)を含むIn-M-Zn酸化物で表記される
膜を含むことが好ましい。または、InとZnの双方を含むことが好ましい。
【0329】
スタビライザーとしては、ガリウム(Ga)、スズ(Sn)、ハフニウム(Hf)、アル
ミニウム(Al)、またはジルコニウム(Zr)等がある。また、他のスタビライザーと
しては、ランタノイドである、ランタン(La)、セリウム(Ce)、プラセオジム(P
r)、ネオジム(Nd)、サマリウム(Sm)、ユウロピウム(Eu)、ガドリニウム(
Gd)、テルビウム(Tb)、ジスプロシウム(Dy)、ホルミウム(Ho)、エルビウ
ム(Er)、ツリウム(Tm)、イッテルビウム(Yb)、ルテチウム(Lu)等がある
【0330】
酸化物半導体膜を構成する酸化物半導体として、例えば、In-Ga-Zn系酸化物、I
n-Al-Zn系酸化物、In-Sn-Zn系酸化物、In-Hf-Zn系酸化物、In
-La-Zn系酸化物、In-Ce-Zn系酸化物、In-Pr-Zn系酸化物、In-
Nd-Zn系酸化物、In-Sm-Zn系酸化物、In-Eu-Zn系酸化物、In-G
d-Zn系酸化物、In-Tb-Zn系酸化物、In-Dy-Zn系酸化物、In-Ho
-Zn系酸化物、In-Er-Zn系酸化物、In-Tm-Zn系酸化物、In-Yb-
Zn系酸化物、In-Lu-Zn系酸化物、In-Sn-Ga-Zn系酸化物、In-H
f-Ga-Zn系酸化物、In-Al-Ga-Zn系酸化物、In-Sn-Al-Zn系
酸化物、In-Sn-Hf-Zn系酸化物、In-Hf-Al-Zn系酸化物、In-G
a系酸化物を用いることができる。
【0331】
なお、ここで、In-Ga-Zn系酸化物とは、InとGaとZnを主成分として有する
酸化物という意味であり、InとGaとZnの比率は問わない。また、InとGaとZn
以外の金属元素が入っていてもよい。
【0332】
例えば、レーザーアニールなどの処理により結晶化させた多結晶シリコンを含む半導体層
を、図11(B)に図示するトランジスタ502tおよびトランジスタ503tに適用す
ることができる。
【0333】
トップゲート型のトランジスタを表示部501に適用する場合の構成を、図11(C)に
図示する。
【0334】
例えば、多結晶シリコンまたは単結晶シリコン基板等から転置された単結晶シリコン膜等
を含む半導体層を、図11(C)に図示するトランジスタ502tおよびトランジスタ5
03tに適用することができる。
【0335】
なお、本実施の形態は、本明細書で示す他の実施の形態と適宜組み合わせることができる
【0336】
(実施の形態6)
本実施の形態では、本発明の一態様の情報処理装置に適用することができる折り曲げ可能
なタッチパネルの構成について、図12を参照しながら説明する。
【0337】
図12は、タッチパネル500B断面図である。
【0338】
本実施の形態で説明するタッチパネル500Bは、供給された画像情報をトランジスタが
設けられている側に表示する表示部501を備える点およびタッチセンサが表示部の基板
510側に設けられている点が、実施の形態5で説明するタッチパネル500とは異なる
。ここでは異なる構成について詳細に説明し、同様の構成を用いることができる部分は、
上記の説明を援用する。
【0339】
<表示部>
表示部501は、マトリクス状に配置された複数の画素を備える。画素は表示素子と表示
素子を駆動する画素回路を備える。
【0340】
《画素の構成》
画素は、副画素502Rを含み、副画素502Rは発光モジュール580Rを備える。
【0341】
副画素502Rは、第1の発光素子550Rおよび第1の発光素子550Rに電力を供給
することができるトランジスタ502tを含む画素回路を備える。
【0342】
発光モジュール580Rは第1の発光素子550Rおよび光学素子(例えば第1の着色層
567R)を備える。
【0343】
第1の発光素子550Rは、下部電極、上部電極、下部電極と上部電極の間に発光性の有
機化合物を含む層を有する。
【0344】
発光モジュール580Rは、光を取り出す方向に第1の着色層567Rを有する。着色層
は特定の波長を有する光を透過するものであればよく、例えば赤色、緑色または青色等を
呈する光を選択的に透過するものを用いることができる。なお、他の副画素において、発
光素子の発する光をそのまま透過する領域を設けてもよい。
【0345】
第1の着色層567Rは第1の発光素子550Rと重なる位置にある。また、図12(A
)に示す発光素子550Rは、トランジスタ502tが設けられている側に光を射出する
。これにより、第1の発光素子550Rが発する光の一部は第1の着色層567Rを透過
して、図中に示す矢印の方向の発光モジュール580Rの外部に射出される。
【0346】
《表示部の構成》
表示部501は、光を射出する方向に遮光層567BMを有する。遮光層567BMは、
着色層(例えば第1の着色層567R)を囲むように設けられている。
【0347】
表示部501は、絶縁膜521を備える。絶縁膜521はトランジスタ502tを覆って
いる。なお、絶縁膜521は画素回路に起因する凹凸を平坦化するための層として用いる
ことができる。また、不純物の拡散を抑制できる層を含む積層膜を、絶縁膜521に適用
することができる。これにより、例えば第1の着色層567Rから拡散する不純物による
トランジスタ502t等の信頼性の低下を抑制できる。
【0348】
<タッチセンサ>
タッチセンサ595は、表示部501の基板510側に設けられている(図12(A)参
照)。
【0349】
樹脂層597は、基板510と基板590の間にあり、表示部501とタッチセンサ59
5を貼り合わせる。
【0350】
<表示部の変形例1>
様々なトランジスタを表示部501に適用できる。
【0351】
ボトムゲート型のトランジスタを表示部501に適用する場合の構成を、図12(A)お
よび図12(B)に図示する。
【0352】
例えば、酸化物半導体、アモルファスシリコン等を含む半導体層を、図12(A)に図示
するトランジスタ502tおよびトランジスタ503tに適用することができる。また、
一対のゲート電極をトランジスタのチャネルが形成される領域を上下に挟むように設けて
もよい。これにより、トランジスタの特性の変動を抑制し、信頼性を高めることができる
【0353】
例えば、多結晶シリコン等を含む半導体層を、図12(B)に図示するトランジスタ50
2tおよびトランジスタ503tに適用することができる。
【0354】
トップゲート型のトランジスタを表示部501に適用する場合の構成を、図12(C)に
図示する。
【0355】
例えば、多結晶シリコンまたは転写された単結晶シリコン膜等を含む半導体層を、図12
(C)に図示するトランジスタ502tおよびトランジスタ503tに適用することがで
きる。
【0356】
なお、本実施の形態は、本明細書で示す他の実施の形態と適宜組み合わせることができる
【0357】
(実施の形態7)
本実施の形態では、本発明の一態様の情報処理装置や電子機器などに適用することができ
る折り曲げ可能な装置を作製する方法について、図13乃至図15を参照しながら説明す
る。なお、折り曲げ可能な装置の例としては、表示装置、発光装置、入力装置などがあげ
られる。入力装置の例としては、タッチセンサ、タッチパネルなどがあげられる。発光装
置の例としては、有機ELパネル、照明装置などがあげられる。表示装置の例としては、
発光装置、有機ELパネル、液晶表示装置などがあげられる。なお、表示装置や発光装置
の内部に、タッチセンサなどの入力装置の機能が設けられている場合もある。例えば、表
示装置や発光装置が有する対向基板(例えば、トランジスタが設けられていない基板)に
、タッチセンサが設けられている場合がある。または、表示装置や発光装置が有する素子
基板(例えば、トランジスタが設けられている基板)に、タッチセンサが設けられている
場合がある。または、表示装置や発光装置が有する対向基板と、表示装置や発光装置が有
する素子基板とに、タッチセンサが設けられている場合がある。
【0358】
まず、作製基板701上に剥離層703を形成し、剥離層703上に被剥離層705を形
成する(図13(A))。また、作製基板721上に剥離層723を形成し、剥離層72
3上に被剥離層725を形成する(図13(B))。
【0359】
例えば、剥離層としてタングステン膜を用いたときに、タングステン膜上に、NO等の
酸素を含むガスにてプラズマ処理を行うことや、酸素を含むガス雰囲気中でアニールする
ことや、酸素を含むガス雰囲気中でスパッタ等の方法で酸化タングステン膜を形成するこ
と等の酸化方法を用いて、タングステン膜と被剥離層の間に酸化タングステン膜を形成す
ることができる。
【0360】
酸化タングステン膜は剥離転置工程を行う時点で、酸化タングステンの組成において、タ
ングステンに対する酸素の比が3より小さい組成を多く含むことが好ましい。酸化タング
ステンにはWnO(3n-1),WnO(3n-2)というホモロガス系列の場合結晶光
学的せん断面が存在し、過熱することでせん断が起きやすくなる。NOプラズマ処理を
行い、酸化タングステン膜を形成することで、小さい力で被剥離層を基板から剥離するこ
とができる。
【0361】
もしくは、タングステン膜を形成せず、酸化タングステン膜を直接形成することができる
。例えば、十分薄いタングステン膜に対して、酸素を含むガスにてプラズマ処理を行うこ
とや、酸素を含むガス雰囲気中でアニール処理を行うことや、酸素を含むガス雰囲気中で
スパッタ等の方法で酸化タングステン膜を形成することで、酸化タングステン膜のみを剥
離層として形成しても良い。
【0362】
このとき、タングステン膜と酸化タングステン膜の界面または酸化タングステン膜の内部
で分離することで、被剥離層側に酸化タングステン膜が残存する場合がある。そして、酸
化タングステン膜が残存することで、トランジスタの特性に悪影響を及ぼすことがある。
したがって、剥離層と被剥離層の分離工程の後に、酸化タングステン膜を除去する工程を
有することが好ましい。なお、上述の基板からの剥離方法では、必ずしもNOプラズマ
処理を行わなくてもよいため、酸化タングステン膜を除去する工程も削減することは可能
である。この場合、より簡便に装置の作製を行うことができる。
【0363】
また、本発明の一態様は、基板上に、厚さ0.1nm以上200nm未満のタングステン
膜を用いる。
【0364】
剥離層には、タングステン膜以外では、モリブデン、チタン、バナジウム、タンタル、シ
リコン、アルミニウムや、これらの合金を含む膜を用いても良い。また、これらの膜と、
その酸化膜との積層構造を用いてもよい。剥離層は無機膜に限定されず、ポリイミド等の
有機膜を用いても良い。
【0365】
剥離層に有機樹脂を用いた場合に、低温ポリシリコンを活性層として用いようとすると、
350℃以下でプロセスを処理する必要がある。そのため、シリコン結晶化のための脱水
素ベーク、シリコン中欠陥終端のための水素化、ドーピングされた領域の活性化などを十
分にすることができず、性能が制限されてしまう。一方、無機膜を用いた場合には、成膜
温度は350℃に制限されず、優れた特性を発揮することが可能となる。
【0366】
剥離層に有機樹脂を用いた場合は、結晶化時のレーザ照射により有機樹脂や機能素子にダ
メージが入ってしまうことがあるが、剥離層に無機膜を用いた場合には、そのような問題
は発生しないので好ましい。
【0367】
また、剥離層に有機樹脂を用いた場合は、樹脂の剥離のためのレーザ照射により有機樹脂
が収縮してしまい、FPC等の端子の接触部に接触不良を発生させることがあるため、高
精細なディスプレイなど、端子数が多い機能素子を、歩留り高く剥離転置することが難し
い場合がある。剥離層に無機膜を用いた場合には、そのような制限はなく、高精細なディ
スプレイなど、端子数が多い機能素子に関しても、歩留り高く剥離転置することが可能で
ある。
【0368】
本発明の一態様の基板からの機能素子の剥離方法では、作製基板上に絶縁層やトランジス
タを600℃以下で形成することができる。この場合、高温ポリシリコンを半導体層に用
いることができる。この場合、従来の高温ポリシリコンのラインを用いて、デバイス動作
速度が速く、ガスバリア性が高く、信頼性も高い半導体装置を量産することが可能である
。この場合、600℃以下のプロセスで形成された絶縁層及びトランジスタを用いること
で、有機EL素子の上下に600℃以下の成膜条件で形成したガスバリア性の高い絶縁層
を配置することができる。これにより、有機EL素子や半導体層に水分等の不純物が混入
することを抑制し、剥離層に有機樹脂などを用いた場合と比較して、桁違いに信頼性の高
い発光装置を実現することができる。
【0369】
もしくは作製基板上に絶縁層やトランジスタを500℃以下で形成することができる。こ
の場合、低温ポリシリコンや酸化物半導体を半導体層に用いることができ、従来の低温ポ
リシリコン生産ラインを用いて量産が可能である。この場合も、500℃以下のプロセス
で形成された絶縁層及びトランジスタを用いることで、有機EL素子の上下に500℃以
下の成膜条件で形成したガスバリア性の高い絶縁層を配置することができる。これにより
、有機EL素子や半導体層に水分等の不純物が混入することを抑制し、剥離層に有機樹脂
などを用いた場合と比較して、非常に信頼性の高い発光装置を実現することができる。
【0370】
もしくは作製基板上に絶縁層やトランジスタを400℃以下で形成することが可能である
。この場合、アモルファスシリコンや酸化粒半導体を半導体層に用いることができ、従来
のアモルファスシリコンの生産ラインを用いて量産が可能である。この場合も、400℃
以下のプロセスで形成された絶縁層及びトランジスタを用いることで、有機EL素子の上
下に400℃以下の成膜条件で形成したガスバリア性の高い絶縁層を配置することができ
る。これにより、有機EL素子や半導体層に水分等の不純物が混入することを抑制し、剥
離層に有機樹脂などを用いた場合と比較して、信頼性の高い発光装置を実現することがで
きる。
【0371】
次に、作製基板701と作製基板721とを、それぞれの被剥離層が形成された面が対向
するように、接合層707及び枠状の接合層711を用いて貼り合わせ、接合層707及
び枠状の接合層711を硬化させる(図13(C))。ここでは、被剥離層725上に枠
状の接合層711と、枠状の接合層711の内側の接合層707とを設けた後、作製基板
701と作製基板721とを、対向させ、貼り合わせる。
【0372】
なお、作製基板701と作製基板721の貼り合わせは減圧雰囲気下で行うことが好まし
い。
【0373】
なお、図13(C)では、剥離層703との剥離層723の大きさが異なる場合を示した
が、図13(D)に示すように、同じ大きさの剥離層を用いてもよい。
【0374】
接合層707は剥離層703、被剥離層705、被剥離層725、及び剥離層723と重
なるように配置する。そして、接合層707の端部は、剥離層703又は剥離層723の
少なくとも一方(先に基板から剥離したい方)の端部よりも内側に位置することが好まし
い。これにより、作製基板701と作製基板721が強く密着することを抑制でき、後の
剥離工程の歩留まりが低下することを抑制できる。
【0375】
次に、レーザ光の照射により、基板からの第1の剥離の起点741を形成する(図14
A)、(B))。
【0376】
作製基板701及び作製基板721はどちらから剥離してもよい。剥離層の大きさが異な
る場合、大きい剥離層を形成した基板から剥離してもよいし、小さい剥離層を形成した基
板から剥離してもよい。一方の基板上にのみ半導体素子、発光素子、表示素子等の素子を
作製した場合、素子を形成した側の基板から剥離してもよいし、他方の基板から剥離して
もよい。ここでは、作製基板701を先に剥離する例を示す。
【0377】
レーザ光は、硬化状態の接合層707又は硬化状態の枠状の接合層711と、被剥離層7
05と、剥離層703とが重なる領域に対して照射する。ここでは、接合層707が硬化
状態であり、枠状の接合層711が硬化状態でない場合を例に示し、硬化状態の接合層7
07にレーザ光を照射する(図14(A)の矢印P3参照)。
【0378】
被剥離層705の一部を除去することで、基板からの第1の剥離の起点741を形成でき
る(図14(B)の点線で囲った領域参照)。このとき、被剥離層705だけでなく、被
剥離層705の他の層や、剥離層703、接合層707の一部を除去してもよい。
【0379】
レーザ光は、剥離したい剥離層が設けられた基板側から照射することが好ましい。剥離層
703と剥離層723が重なる領域にレーザ光の照射をする場合は、被剥離層705及び
被剥離層725のうち被剥離層705のみにクラックを入れることで、選択的に作製基板
701及び剥離層703を剥離することができる(図14(B)の点線で囲った領域参照
)。
【0380】
剥離層703と剥離層723が重なる領域にレーザ光を照射する場合、剥離層703側の
被剥離層705と剥離層723側の被剥離層725の両方に基板からの剥離の起点を形成
してしまうと、一方の作製基板を選択的に剥離することが難しくなる恐れがある。したが
って、一方の被剥離層のみにクラックを入れられるよう、レーザ光の照射条件が制限され
る場合がある。第1の基板からの剥離の第1の剥離の起点741の形成方法は、レーザ光
の照射に限定されず、カッターなどの鋭利な刃物によって形成されてもよい。
【0381】
そして、形成した基板からの第1の剥離の起点741から、被剥離層705と作製基板7
01とを分離する(図14(C)、(D))。これにより、被剥離層705を作製基板7
01から作製基板721に転置することができる。
【0382】
図14(D)に示す工程で作製基板701から分離した被剥離層705と、基板731と
を接合層733を用いて貼り合わせ、接合層733を硬化させる(図15(A))。
【0383】
次に、カッターなどの鋭利な刃物により、基板からの第2の剥離の起点743を形成する
図15(B)、(C))。基板からの第2の剥離の起点743の形成方法はカッターな
どの鋭利な刃物に限定されず、レーサ光照射などによって形成されてもよい。
【0384】
剥離層723が設けられていない側の基板731が刃物等で切断できる場合、基板731
、接合層733、及び被剥離層725に切り込みを入れてもよい(図15(B)の矢印P
5参照)。これにより、被剥離層725の一部を除去し、基板からの第2の剥離の起点7
43を形成できる(図15(C)の点線で囲った領域参照)。
【0385】
図15(B)、(C)で示すように、作製基板721及び基板731が剥離層723と重
ならない領域で接合層733によって貼り合わされている場合、作製基板721側と基板
731側の密着性の高さにより、その後の基板からの剥離工程の歩留まりが低下すること
がある。したがって、硬化状態の接合層733と剥離層723とが重なる領域に枠状に切
り込みを入れ、実線状に基板からの第2の剥離の起点743を形成することが好ましい。
これにより、基板からの剥離工程の歩留まりを高めることができる。
【0386】
そして、形成した基板からの第2の剥離の起点743から、被剥離層725と作製基板7
21とを分離する(図15(D))。これにより、被剥離層725を作製基板721から
基板731に転置することができる。
【0387】
例えばタングステン膜等の無機膜上にN2Oプラズマ等でしっかりとアンカリングされた
酸化タングステン膜を形成する場合、成膜時は密着性を比較的高くすることが可能である
。その後剥離の起点を形成すると、そこから劈開が発生し、容易に被剥離層を剥離して、
作製基板から基板に転置することが可能となる。
【0388】
また、剥離層723と被剥離層725との界面に水などの液体を浸透させて作製基板72
1と被剥離層725とを分離してもよい。毛細管現象により液体が剥離層723と被剥離
層725の間にしみこむことで、基板からの剥離時に生じる静電気が、被剥離層725に
含まれるFET等の機能素子に悪影響を及ぼすこと(半導体素子が静電気により破壊され
るなど)を抑制できる。
【0389】
また、M-O-Wという結合(Mは任意の元素)に物理的力を加えて結合を分断する場合
、そのすきまに液体がしみこむことで、M-OH HO-Wという結合となった方が結合
距離が遠くなるため、分離を促進することができる。
【0390】
なお、液体を霧状又は蒸気にして吹き付けてもよい。液体としては、純水や有機溶剤など
を用いることができ、中性、アルカリ性、もしくは酸性の水溶液や、塩が溶けている水溶
液などを用いてもよい。
【0391】
また、力学的に剥離する時の液体および基板の温度は室温から120℃の間、好ましくは
60℃以上90℃以下とすることがよい。
【0392】
以上に示した本発明の一態様の基板からの剥離方法では、鋭利な刃物等により基板からの
第2の剥離の起点743を形成し、剥離層と被剥離層とを剥離しやすい状態にしてから、
作製基板の剥離を行う。これにより、基板からの剥離工程の歩留まりを向上させることが
できる。
【0393】
また、それぞれ被剥離層が形成された一対の作製基板をあらかじめ貼り合わせた後に、そ
れぞれの作製基板を剥離し、作製したい装置を構成する基板を貼り合わせることができる
。したがって、被剥離層の貼り合わせの際に、可撓性が低い作製基板どうしを貼り合わせ
ることができ、可撓性基板どうしを貼り合わせた際よりも貼り合わせの位置合わせ精度を
向上させることができる。
【0394】
本発明の一態様の基板からの剥離方法は、酸化物層の上層に設けられる被剥離層に、加熱
により水素を放出する第1の層及び第2の層を設ける。さらに加熱処理によって当該被剥
離層から放出された水素により、酸化物層内のWOを還元し、WOを多く含有する酸
化物層を形成することができる。その結果、基板からの剥離性を向上させることができる
【0395】
本実施の形態は、本明細書中に記載する他の実施の形態及び実施例と適宜組み合わせて実
施することができる。
【符号の説明】
【0396】
L1 第1の位置情報
L2 第2の位置情報
S1 第1の検知情報
S1a 検知情報
S1b 検知情報
S2 第2の検知情報
V1 第1の画像情報
V2 第2の画像情報
13a 筐体
13b 筐体
15a 筐体
15b 筐体
100 情報処理装置
100B 情報処理装置
100C 情報処理装置
101 筐体
110 演算装置
111 演算部
112 記憶部
114 伝送路
115 入出力インターフェース
120 入出力装置
120(1) 第1の領域
120(1a) 領域
120(1b) 領域
120(2) 第2の領域
120(3) 第3の領域
120c 屈曲部
125 端子部
126 配線
130 表示部
140 位置情報入力部
141 基板
142 近接センサ
145 入出力部
150 検知部
150PD 光電変換素子
160 通信部
300 タッチパネル
301 表示部
302 画素
302B 副画素
302G 副画素
302R 副画素
302t トランジスタ
303c 容量
303g(1) 走査線駆動回路
303g(2) 撮像画素駆動回路
303s(1) 画像信号線駆動回路
303s(2) 撮像信号線駆動回路
303t トランジスタ
308 撮像画素
308p 光電変換素子
308t トランジスタ
309 FPC
310 基板
310a バリア膜
310b 基板
310c 樹脂層
311 配線
319 端子
321 絶縁膜
328 隔壁
329 スペーサ
350R 発光素子
351R 下部電極
352 上部電極
353 層
353a 発光ユニット
353b 発光ユニット
354 中間層
360 封止材
367BM 遮光層
367p 反射防止層
367R 着色層
370 対向基板
370a バリア膜
370b 基材
370c 樹脂層
380B 発光モジュール
380G 発光モジュール
380R 発光モジュール
500 タッチパネル
500B タッチパネル
501 表示部
502R 副画素
502t トランジスタ
503c 容量
503g 走査線駆動回路
503t トランジスタ
509 FPC
510 基板
510a バリア膜
510b 基板
510c 樹脂層
511 配線
519 端子
521 絶縁膜
528 隔壁
550R 発光素子
560 封止材
567BM 遮光層
567p 反射防止層
567R 着色層
570 基板
570a バリア膜
570b 基板
570c 樹脂層
580R 発光モジュール
590 基板
591 電極
592 電極
593 絶縁層
594 配線
595 タッチセンサ
597 樹脂層
598 配線
599 接続層
701 作製基板
703 剥離層
705 被剥離層
707 接合層
711 枠状の接合層
721 作製基板
723 剥離層
725 被剥離層
731 基板
733 接合層
741 第1の剥離の起点
743 第2の剥離の起点
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15