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特開2024-161157骨縫合糸付着および支持のためのシステム、デバイス、および方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024161157
(43)【公開日】2024-11-15
(54)【発明の名称】骨縫合糸付着および支持のためのシステム、デバイス、および方法
(51)【国際特許分類】
   A61B 17/56 20060101AFI20241108BHJP
   A61F 2/30 20060101ALI20241108BHJP
【FI】
A61B17/56
A61F2/30
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024146575
(22)【出願日】2024-08-28
(62)【分割の表示】P 2022501157の分割
【原出願日】2020-07-09
(31)【優先権主張番号】62/872,530
(32)【優先日】2019-07-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】522010185
【氏名又は名称】アスクレーピオス コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】アダム エイチ. シェ
(72)【発明者】
【氏名】ジョー タイ リン
(57)【要約】
【課題】骨縫合糸付着および支持のためのシステム、デバイス、および方法の提供。
【解決手段】骨縫合糸を付着させ、支持するためのシステム、デバイス、および方法が、提供される。特に、本明細書に説明されるものは、1つ以上の骨トンネル内に埋込されるように構成され、さらに、1つ以上の縫合糸をそれを通して通過させるように構成される、1つ以上の湾曲した管を備える、埋込式留付装置の実施形態である。流体剤を骨トンネルの中に注入し、相遷移を誘発することによって、その場で留付装置を形成する方法の実施形態もまた、説明される。さらに、本明細書に説明されるものは、本明細書に説明される留付装置のうちのいずれかと併用され得る、骨トンネルを形成するためのトンネル作成デバイスの実施形態である。
【選択図】図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本明細書に記載の発明。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書に説明される主題は、概して、縫合糸を骨に付着させ、支持するためのシステム、デバイス、および方法に関する。具体的には、本明細書に説明されるものは、骨縫合糸の付着および支持のための留付装置、およびそれに関連する方法およびデバイスの実施形態である。
【背景技術】
【0002】
関節症(関節機能を損わせる疾患)は、慢性筋骨格障害においてますます増大する世界的規模の傾向の一部である。2012年に、Bone and Joint Initiativeが、米国人の2人に1人が、筋骨格疾患であると診断され、数千億ドルの費用の原因となり、毎年、増大し続けるとの調査結果を公開した。2018年に、世界保健機関(WHO)が、世界的な障害に対する2番目に大きい寄与要因を筋骨格疾患として識別した。罹患している人々の数の増加および治療費用の継続した上昇は、筋骨格系の病気を管理するためのより効果的な解決策を提供する、新しい技術の重要となる必要性を指し示す。
【0003】
軟組織損傷(例えば、腱、靭帯、および/または線維軟骨の裂傷)によって引き起こされる関節症は、より広範囲の筋骨格疾患のカテゴリにおける、症例の大部分を占める。肩の疼痛は、世界的に最も一般的な筋骨格系疾患であり、回旋腱板の裂傷は、肩の障害の主因である。とりわけ、唇の裂傷、半月板根部の裂傷、アキレス腱の裂離、前十字靱帯(ACL)の断裂、および外側足首靭帯の裂傷等の他のタイプの靭帯、腱、および線維軟骨の傷害は、若干少なく見られるが、確実に消耗性である。これらの傷害の大部分は、裂傷サイズまたは保存的治療(例えば、理学療法)に対する反応性の欠如に起因するかどうかにかかわらず、一次外科手術修復を要求する。2014年に、米国医療研究・品質庁(AHRQ)が、米国における、「筋肉、腱、軟組織の手術室手技」および「関節の切開または癒合、または関節病変の破壊」を伴う、180万件超の侵襲的な療法的外科手術を報告し、これは、ほぼ2,170万件の外来および入院患者外科手術手技の合計の8.3%に相当する。
【0004】
そのような修復の目標は、それらの個別の関節に安定性および運動を回復させるために、これらの組織内での力伝達の位置および方向を再確立することである。軟組織傷害に関して、これは、界面が時間とともに治癒し得るように、組織と骨との間に安定した接続および緊密な接触を形成するための固定方法を使用して、障害に応じてその解剖学的挿入部位から自然に引き離れる、軟組織(例えば、腱、靭帯、および/または線維軟骨)の引裂された面積を再度付着させることによって達成されることができる。筋肉および関節運動によって生成される生体力学的力が、生理学的機能の間に数百ニュートンに到達し得るため、固定方法は、機械的かつ構造的に堅牢であるべきである。固定方法はまた、特に、下肢における数千サイクルの繰り返し荷重に耐えるように十分であるべきである。
【0005】
解剖学上および機能的な変動に起因して、軟組織修復を達成するために使用される技法は、特定の用途に依存し得る。軟組織再付着のための2つのアプローチは、例えば、(1)経骨の修復と、(2)縫合糸係留修復とを含む。
【0006】
経骨アプローチでは、骨トンネルが、傷害された組織に対応する場所において形成される。引裂された組織の残りの部分、合成/自家/死体組織移植片、または傷害された組織に繋留される縫合糸が、骨トンネルを通して通過され、骨の表面の周囲の後方で繋合されるか、または干渉ねじまたはボタンデバイスによって添着されるかのいずれかにされることができる。本アプローチは、従来的に、観血術として実施されるが、これは、外科医に骨および関節へのアクセスを与えるために広範囲の切開を要求する、または、ごく最近では、関節鏡外科手術器具を伴い得る。
【0007】
解剖学的限界に起因して、回旋腱板修復のための経骨アプローチは、縫合糸を骨内の場所において交差する複数のトンネルを通して通過させるステップを伴う。本交差において、角のある特徴が、縫合糸を研削破損のリスクに曝す。また、鋭角がない状態でも、縫合糸は、例えば、縫合糸が外科手術の間に引張されているとき、予測外に、骨を通して切断される場合がある。ある場合には、外科医が、破損リスクを低減させるために、ポリマーグロメット等の皮質補強材を骨トンネルの入口の中に挿入することができる。しかしながら、本方法は、外科医の主観的判断を要求することを含め、種々の理由のために不利であり得、転帰における高い変動性をもたらし得る。また、要求される長い横断を原因として、複数の骨トンネルを実装することにおいて、制約が、存在する。
【0008】
縫合糸係留修復は、回旋腱板腱、および唇、半月板根部、外側足首靭帯、および他のものを修復するための別のアプローチである。縫合糸係留修復に関して、金属またはポリマー縫合糸アンカが、螺入または締り嵌めを用いて骨内に形成された予備孔の中に固着される。縫合糸は、アンカに繋留され、組織をその解剖学的な挿入部位に戻るように繋合し、それによって、機能を回復させるために使用される。ある場合には、アンカは、縫合糸の結び目および/または展開可能な固着要素を含むことができる。他の場合では、アンカは、それを通して縫合糸が延設される、ポリマー布地スリーブを含む全縫合糸向け軟質アンカであることができる。いったん予備孔の中に挿入されると、スリーブは、縫合糸ラインが引き出されるときに束化し、予備孔よりわずかにわずかに広いプラグを形成し、縫合糸を定位置に保持する。
【0009】
縫合糸係留修復は、修復の構造的完全性を維持するために、アンカと骨との間の界面に依拠する。これは、組織治癒が不十分なままである場合、時間に伴って失敗のリスクが生じるであろうように、アンカが完全な生物学的統合を達成するための能力を欠いているという点で、不利であり得る。確実な縫合糸アンカを用いたとしても、回旋腱板修復における再裂傷の率は、30%~70%であると報告されている。さらに、アンカのサイズおよび設置が、修復のために使用され得る縫合糸を限定する。例えば、縫合糸アンカが使用された一次修復において合併症または失敗が生じた場合、外科医は、二次修復のためのアンカ設置に関する制約を有するというジレンマに直面する。
【0010】
したがって、骨縫合糸を付着させ、支持するためのより機械的かつ構造的に堅牢である、システム、デバイス、および方法の必要性が、存在する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0011】
本明細書に提供されるものは、縫合糸を骨に付着させ、支持するためのシステム、デバイス、および方法の例示的実施形態である。概して、1つ以上の湾曲した管を備える、埋込式留付装置が、説明され、1つ以上の湾曲した管は、1つ以上の骨トンネル内に埋込されるように構成される。
【0012】
いくつかの例示的実施形態では、例えば、埋込式留付装置は、その少なくとも一部が骨トンネル内に埋込されるように構成される、湾曲した管を備えることができ、湾曲した管は、骨トンネルと調和するように構成される、外側表面と、縫合糸をそれを通して通過させ、縫合糸が骨トンネルの少なくとも一部に接触することを防止するように構成される、内側管腔と、骨トンネルの第1の入口点と対応する第1の開放端と、骨トンネルの第2の入口点と対応第2の開放端とを含む。
【0013】
他の例示的実施形態では、埋込式留付装置は、複数の湾曲した管を含むことができ、複数の湾曲した管のそれぞれの少なくとも一部は、複数の骨トンネル内に埋込されるように構成され、複数の湾曲した管の第1の湾曲した管は、第1の骨トンネルと調和するように構成される、外側表面と、縫合糸をそれを通して通過させ、縫合糸が第1の骨トンネルの少なくとも一部に接触することを防止するように構成される、内側管腔と、第1の骨トンネルの第1の入口点と対応する第1の開放端と、第1の骨トンネルの第2の入口点と対応する第2の開放端とを備える。いくつかの実施形態では、第2の湾曲した管は、開口のセットを通して第1の湾曲した管と交差し、第2の湾曲した管は、第2の縫合糸をそれを通してを通過させるように構成される。他の実施形態では、第2の湾曲した管は、中実であって、第1の湾曲した管と交差することなくそれに隣接して位置付けられ、第1の湾曲した管を通して通過する縫合糸によって生成される応力を分散させることによって、第1の湾曲した管を受動的に支持するために提供されることができる。他の実施形態では、留付装置は、3つまたは4つの湾曲した管を備えることができる。
【0014】
例示的実施形態のうちのいくつかでは、埋込式留付装置は、1つ以上の螺旋部(例えば、単一の螺旋状コイル、二重螺旋状コイル等)または支柱の格子構造を備える、円柱形の容積を備える。
【0015】
他の例示的実施形態では、その場で留付装置を生成する方法が、説明され、本方法は、注入器の少なくとも一部を骨トンネルの中に導入するステップであって、注入器は、複数の穿孔または孔を含む、ステップと、流体剤を複数の穿孔または孔を通して骨トンネルの中に注入するステップと、流体剤に液体状態から実質的な固体状態への相遷移を受けさせるステップであって、流体剤の実質的な固体状態は、留付装置を構成する、ステップと、骨トンネルから注入器を後退させるステップとを含む。いくつかの実施形態では、相遷移は、例えば、可視、紫外線、または赤外波長のLED、熱伝導体または電気伝導体、または化学拡散剤の使用によって引き起こされることができる。いくつかの実施形態によると、流体剤は、自己組織化ポリマー、UV硬化樹脂、熱硬化性ポリマー、化学硬化材料、または化学架橋材料を含むことができる。
【0016】
加えて、トンネル作成デバイスの例示的実施形態が、本明細書に説明され、トンネル作成デバイスは、本明細書にも説明される、留付装置のうちのいずれかと併用されることができる。いくつかの例示的実施形態では、骨トンネルを形成するためのトンネル作成デバイスは、骨材料と調和するように構成される少なくとも1つの表面を備える、筐体と、筐体内に配置される、チャネルと、チャネルに沿って進行するように構成される、インパクタであって、骨材料に衝打するように構成される、1つ以上の尖頭端部を備える、インパクタと、インパクタを往復運動においてチャネルに沿って進行させ、インパクタの1つ以上の尖頭端部を骨材料に衝打させるように構成される、内部推進機構とを備えることができる。いくつかの例示的実施形態では、内部推進機構は、チャネルに沿って配置される、複数の圧電セラミック要素と、複数のバンパとを含む、圧電モータを備えることができる。いくつかの実施形態によると、内部推進機構は、インパクタの第1の端部における第1の尖頭先端を、第1の入口点において骨材料に衝打させるように構成されることができる。他の実施形態によると、内部推進機構はまた、インパクタの第2の端部における第2の尖頭先端を、第2の入口点において骨材料に衝打させるように構成されることができる。さらに、いくつかの実施形態では、トンネル作成デバイスのインパクタは、本開示の全体を通して説明されるもの等、埋込式留付装置を含有および解放するように構成される、中空の円筒を備えることができる。
【0017】
これらのシステム、方法、およびデバイスの種々の構成は、実施例にすぎない実施形態を用いて説明される。本明細書に説明される主題の他のシステム、デバイス、方法、特徴、改良点、および利点も、以下の図および詳細な説明の考察の結果、当業者に明白な状態となる、またはそうなるであろう。そのような付加的システム、デバイス、方法、特徴、および利点の全てが、本発明に含まれる、本明細書に説明される主題の範囲内である、および添付の請求項によって保護されることを意図する。例示的実施形態の特徴は、請求項内にそれらの特徴の明示的な列挙が存在しない限り、添付の請求項を限定するものとして解釈されるべきではない。
本発明は、例えば、以下の項目を提供する。
(項目1)
縫合糸を支持するための埋込式留付装置であって、前記装置は、管を備え、前記管は、湾曲している、部分的に湾曲している、または一直線である長さを備え、前記長さの少なくとも一部は、骨トンネル内に埋込されるように構成され、前記管は、
前記骨トンネルと調和するように構成される外側表面と、
内側管腔であって、前記内側管腔は、1つ以上の縫合糸をそれを通して通過させ、前記1つ以上の縫合糸が前記骨トンネルの少なくとも一部に接触することを防止するように構成される、内側管腔と、
前記骨トンネルの第1の入口点と対応する第1の開放端と、
前記骨トンネルの第2の入口点と対応する第2の開放端と
を備える、装置。
(項目2)
前記管は、円形の断面を有する、項目1に記載の装置。
(項目3)
前記管は、非円形の断面を有する、項目1に記載の装置。
(項目4)
前記外側表面は、複数の溝または複数のフィンのうちの1つ以上のものを含む、項目1に記載の装置。
(項目5)
前記管は、金属材料、天然材料、合成材料、有機材料、無機材料、生体分解性ポリマー、非生体分解性ポリマー、またはそれらの組み合わせを含む、項目1に記載の装置。
(項目6)
前記内側管腔は、摩擦を低減させるように構成されるコーティングを備える、項目1に記載の装置。
(項目7)
前記コーティングは、ポリエチレンまたはポリテトラフルオロエチレン複合体である、項目6に記載の装置。
(項目8)
前記内側管腔および外側表面の一方または両方は、オッセオインテグレーションおよび骨の内方成長を助長するように構成される骨伝導性材料、タンパク質、生物製剤、または合成分子のうちの少なくとも1つを含む、項目1に記載の装置。
(項目9)
前記骨伝導性材料は、ハイドロキシアパタイトを含む、項目8に記載の装置。
(項目10)
前記管の少なくとも一部は、ナノテクスチャ加工された表面を備える、項目1に記載の装置。
(項目11)
前記第1の開放端および前記第2の開放端と噛合するように構成される複数の端部キャップ付属品をさらに備える、項目1に記載の装置。
(項目12)
前記複数の端部キャップ付属品のうちの少なくとも1つは、フランジ付きヘッド、前記1つ以上の縫合糸の通過を可能にするように構成される貫通孔、および小孔のうちの1つ以上のものを備える、項目11に記載の装置。
(項目13)
前記複数の端部キャップ付属品のうちの少なくとも1つは、前記複数の端部キャップ付属品のうちの少なくとも1つを前記第1の開放端または前記第2の開放端のうちの少なくとも一方上に配置される対応する隆起係止特徴と係止するように構成される隆起された特徴を備える、項目11に記載の装置。
(項目14)
1つ以上のねじキャップをさらに備え、前記第1の開放端および前記第2の開放端の一方または両方は、前記1つ以上のねじキャップを受容するように構成されるねじ山付き部分を備える、項目1に記載の装置。
(項目15)
前記第1の開放端および前記第2の開放端の一方または両方は、アンカプレートを受容するように構成される、項目1に記載の装置。
(項目16)
1つ以上の縫合糸を支持するための埋込式留付装置であって、前記装置は、複数の管を備え、前記複数の管は、それぞれが、湾曲している、部分的に湾曲している、または一直線である長さを有し、前記複数の管のそれぞれの少なくとも一部は、複数の骨トンネル内に埋込されるように構成され、前記複数の管のうちの第1の管は、
第1の骨トンネルと調和するように構成される外側表面と、
内側管腔であって、前記内側管腔は、前記1つ以上の縫合糸をそれを通して通過させ、前記1つ以上の縫合糸が前記第1の骨トンネルの少なくとも一部に接触することを防止するように構成される、内側管腔と、
前記第1の骨トンネルの第1の入口点と対応する第1の開放端と、
前記第1の骨トンネルの第2の入口点と対応する第2の開放端と
を備える、装置。
(項目17)
前記複数の管は、前記第1の管と、前記第1の管の長さに沿った中間部分における第1の対の開口および前記第2の管の長さに沿った中間部分における第2の対の開口を通して前記第1の管と交差する第2の管とを備える、項目16に記載の装置。
(項目18)
前記第1の管は、交点において前記第2の管に対して直交する、項目17に記載の装置。
(項目19)
前記第1の管の直径は、前記第2の管の直径に実質的に等しい、項目17に記載の装置。
(項目20)
前記第1の管の直径は、前記第2の管の直径を上回る、項目17に記載の装置。
(項目21)
前記第1の管の壁厚は、前記第2の管の壁厚に実質的に等しい、項目17に記載の装置。
(項目22)
前記第1の管の壁厚は、前記第2の管の壁厚を上回る、項目17に記載の装置。
(項目23)
前記第2の管は、前記第1の管を通して通過する前記1つ以上の縫合糸によって生成される応力を分散させることによって、前記第1の管に受動的支持を提供するように構成される、項目17に記載の装置。
(項目24)
前記第2の管の第2の対の開口は、前記1つ以上の縫合糸が前記第1の管を通して通過されることを可能にするように構成される、項目17に記載の装置。
(項目25)
前記第2の管は、前記第1の管の第1の対の開口と、前記第2の管の第2の対の開口との整合を確実にするように構成される1つ以上の隆起された特徴を備える、項目17に記載の装置。
(項目26)
前記複数の管は、前記第1の管を含む3つの管を含み、前記複数の管は、各管の前記長さに沿った頂点部分において交差するように構成される、項目16に記載の装置。
(項目27)
前記複数の管は、前記第1の管を含む4つの管を含み、前記複数の管は、各管の前記長さに沿った頂点部分において交差するように構成される、項目16に記載の装置。
(項目28)
前記複数の管の第2の管は、第2の骨トンネルと調和するように構成される前記第2の管の外側表面を備え、前記第1の骨トンネルの骨深度は、前記第2の骨トンネルの骨深度を上回る、項目16に記載の装置。
(項目29)
前記第2の管は、実質的に中実である、項目28に記載の装置。
(項目30)
前記第2の湾曲した管はさらに、
内側管腔であって、前記内側管腔は、第2の縫合糸または第2の縫合糸の群をそれを通して通過させ、前記第2の縫合糸または前記第2の縫合糸の群が前記第2の骨トンネルの少なくとも一部に接触することを防止するように構成される、内側管腔と、
前記第2の骨トンネルの第1の入口点と対応する前記第2の管の第1の開放端と、
前記第2の骨トンネルの第2の入口点と対応する前記第2の管の第2の開放端と
を備える、項目28に記載の装置。
(項目31)
1つ以上の縫合糸を支持するための埋込式留付装置であって、前記装置は、円柱形の容積を備え、前記円柱形の容積は、1つ以上の螺旋部を備え、前記1つ以上の螺旋部は、その少なくとも一部が骨トンネル内に埋込されるように構成され、前記円柱形の容積は、
前記骨トンネルと調和するように構成される前記円柱形の容積の外側部分と、
前記円柱形の容積の内側部分であって、前記内側部分は、縫合糸をそれを通して通過させ、前記1つ以上の縫合糸が前記骨トンネルの少なくとも一部に接触することを防止するように構成される、内側部分と、
骨トンネルの第1の入口点と対応する第1の開放端と、
前記骨トンネルの第2の入口点と対応する第2の開放端と
を備える、装置。
(項目32)
前記円柱形の容積はさらに、単一の螺旋状コイルを備える、項目31に記載の装置。
(項目33)
前記円柱形の容積はさらに、二重螺旋部を備える、項目31に記載の装置。
(項目34)
前記円柱形の容積はさらに、4つの螺旋状コイルを備える、項目31に記載の装置。
(項目35)
前記円柱形の容積はさらに、支柱の格子構造を備える、項目31に記載の装置。
(項目36)
前記支柱の格子構造は、複数の三角形のセル、複数の四角形のセル、複数の六角形のセル、複数の八角形のセル、またはそれらの組み合わせのうちの1つ以上のものを備える、項目35に記載の装置。
(項目37)
1つ以上の縫合糸を骨トンネル内で支持するための留付装置を生成する方法であって、前記方法は、
注入器の少なくとも一部を前記骨トンネルの中に導入するステップであって、前記注入器の少なくとも一部は、複数の穿孔を含む、ステップと、
流体剤を前記複数の穿孔を通して前記骨トンネルの中に注入するステップと、
前記流体剤に液体状態から実質的な固体状態への相遷移を受けさせるステップであって、前記流体剤の実質的な固体状態は、留付装置を備える、ステップと、
前記注入器の少なくとも一部を前記骨トンネルから後退させるステップと
を含む、方法。
(項目38)
前記注入器は、少なくとも1つの湾曲した管状部分を備える、項目37に記載の方法。
(項目39)
前記少なくとも1つの湾曲した管状部分は、可撓性材料を含む、項目38に記載の方法。
(項目40)
前記少なくとも1つの湾曲した管状部分は、リジッド材料を含む、項目38に記載の方法。
(項目41)
前記注入器の少なくとも一部を前記骨トンネルの中に導入するステップは、前記注入器の湾曲した管状部分を前記骨トンネル内の第1の開口部の中へと操縦するステップを含む、項目37に記載の方法。
(項目42)
前記注入器の少なくとも一部を前記骨トンネルの中に導入するステップは、前記注入器の複数の湾曲した管状部分を前記骨トンネルの対応する複数の開口部の中へと操縦するステップを含む、項目37に記載の方法。
(項目43)
前記流体剤を前記複数の穿孔を通して前記骨トンネルの中に注入するステップは、電動式ポンプによって実施される、項目37に記載の方法。
(項目44)
前記流体剤を前記複数の穿孔を通して前記骨トンネルの中に注入するステップは、シリンジを使用して前記流体剤を手動で注入するステップを含む、項目37に記載の方法。
(項目45)
前記流体剤に液体状態から実質的な固体状態への相遷移を受けさせるステップは、可視、紫外線、または赤外波長のLED、熱伝導体または電気伝導体、または化学拡散剤のうちの1つ以上のものを利用するステップを含む、項目37に記載の方法。
(項目46)
前記流体剤に液体状態から実質的な固体状態への相遷移を受けさせるステップは、重合ステップ、固化ステップ、または硬化ステップのうちの1つ以上のものを実施するステップを含む、項目37に記載の方法。
(項目47)
前記流体剤は、自己組織化ポリマー、UV硬化樹脂、熱硬化性ポリマー、化学硬化材料、または化学架橋材料のうちの1つ以上のものを含む、項目37に記載の方法。
(項目48)
骨トンネルを形成するためのトンネル作成デバイスであって、前記デバイスは、
骨材料と調和するように構成される少なくとも1つの表面を備える筐体と、
前記筐体内に配置されるチャネルと、
前記チャネルに沿って進行するように構成されるインパクタであって、前記インパクタは、前記骨材料に衝打するように構成される1つ以上の尖頭端部を備える、インパクタと、
内部推進機構であって、前記内部推進機構は、前記インパクタを往復運動において前記チャネルに沿って進行させ、前記インパクタの1つ以上の尖頭端部を前記骨材料に衝打させるように構成される、内部推進機構と
を備える、デバイス。
(項目49)
前記チャネルは、弓形または半円形の幾何学形状を備える、項目48に記載のデバイス。
(項目50)
前記インパクタは、湾曲形状を備える、項目48に記載のデバイス。
(項目51)
前記チャネルおよび前記インパクタはそれぞれ、略円形の断面形状を備える、項目48に記載のデバイス。
(項目52)
前記インパクタの長さは、前記チャネルの長さを上回る、項目48に記載のデバイス。
(項目53)
前記インパクタの長さは、前記チャネルの長さを下回る、項目48に記載のデバイス。
(項目54)
前記内部推進機構は、圧電モータを備える、項目48に記載のデバイス。
(項目55)
前記圧電モータは、前記チャネルに沿って配置される複数の圧電セラミック要素と、複数のバンパとを備え、前記圧電セラミック要素は、電気エネルギーに応答して拡張および収縮し、前記複数のバンパを作動させるように構成され、前記複数のバンパは、前記インパクタ上に1つ以上の力を及ぼすように構成される、項目54に記載のデバイス。
(項目56)
前記内部推進機構は、ピエゾ慣性モータ、ピエゾ超音波共振モータ、またはピエゾウォークモータを備える、項目54に記載のデバイス。
(項目57)
前記内部推進機構はさらに、前記インパクタの第1の端部上の第1の尖頭先端を、第1の入口点において前記骨材料に衝打させるように構成される、項目48に記載のデバイス。
(項目58)
前記内部推進機構はさらに、前記インパクタの第2の端部上の第2の尖頭先端を、第2の入口点において前記骨材料に衝打させるように構成される、項目57に記載のデバイス。
(項目59)
前記1つ以上の尖頭端部は、1つ以上の円錐形の先端を備える、項目48に記載のデバイス。
(項目60)
前記1つ以上の尖頭端部は、1つ以上の半球状の先端を備える、項目48に記載のデバイス。
(項目61)
前記1つ以上の尖頭端部は、1つ以上の円錐台を備える、項目48に記載のデバイス。
(項目62)
1つ以上の縫合糸を留付装置を通して前記骨トンネル内に挿入するように構成される給送機構をさらに備える、項目48に記載のデバイス。
(項目63)
骨トンネルを形成するためのトンネル作成デバイスあって、前記デバイスは、第1のサブアセンブリと、前記第1のサブアセンブリと結合するように構成される第2のサブアセンブリとを備え、前記第1のサブアセンブリは、
湾曲したチャネルと、
前記湾曲したチャネルに沿って進行するように構成されるインパクタであって、前記インパクタは、骨材料に衝打するように構成される1つ以上の尖頭端部を備える、インパクタと
を備え、
前記第2のサブアセンブリは、
圧電モータ
を備える、デバイス。
(項目64)
前記インパクタは、湾曲形状を備える、項目63に記載のデバイス。
(項目65)
前記湾曲したチャネルおよび前記インパクタはそれぞれ、略円形の断面形状を備える、項目63に記載のデバイス。
(項目66)
前記インパクタは、中空の円筒を備え、前記中空の円筒は、埋込式留付装置を含有するように構成される、項目63に記載のデバイス。
(項目67)
前記1つ以上の尖頭端部は、前記インパクタに除去可能に結合され、前記埋込式留付装置は、前記1つ以上の尖頭端部が除去された後、前記骨トンネルの中に展開されるように構成される、項目66に記載のデバイス。
(項目68)
前記内部推進機構はさらに、前記インパクタの第1の端部上の第1の尖頭先端を、第1の入口点において前記骨材料に衝打させるように構成される、項目63に記載のデバイス。
(項目69)
前記内部推進機構はさらに、前記インパクタの第2の端部上の第2の尖頭先端を、第2の入口点において前記骨材料に衝打させるように構成される、項目68に記載のデバイス。
(項目70)
前記1つ以上の尖頭端部は、1つ以上の円錐形の先端を備える、項目63に記載のデバイス。
(項目71)
前記1つ以上の尖頭端部は、1つ以上の半球状の先端を備える、項目63に記載のデバイス。
(項目72)
前記1つ以上の尖頭端部は、1つ以上の円錐台を備える、項目63に記載のデバイス。
(項目73)
前記1つ以上の尖頭端部は、複数の縦溝特徴を含む、項目63に記載のデバイス。
(項目74)
1つ以上の縫合糸を留付装置を通して前記骨トンネル内に挿入するように構成される、給送機構をさらに備える、項目63に記載のデバイス。
【図面の簡単な説明】
【0018】
本明細書に記載される本主題の詳細は、その構造および動作の両方に関して、同様の参照番号が同様の部分を指す、付随の図の精査によって明白となり得る。図の構成要素は、必ずしも縮尺通りではなく、代わりに、本主題の原理を図示することに重点が置かれている。また、全ての図が、概念を伝達することが意図され、相対サイズ、形状、および他の詳細な属性が、文字通りまたは精密にではなく、図式的に図示され得る。
【0019】
図1A図1Aおよび1Bは、埋込式留付装置の例示的実施形態の斜視図および断面図である。
図1B図1Aおよび1Bは、埋込式留付装置の例示的実施形態の斜視図および断面図である。
【0020】
図1C図1Cは、フランジを伴う埋込式留付装置の例示的実施形態の斜視図である。
【0021】
図1D図1D-1Gは、端部キャップ付属品の例示的実施形態の斜視図および側面図である。
図1E図1D-1Gは、端部キャップ付属品の例示的実施形態の斜視図および側面図である。
図1F図1D-1Gは、端部キャップ付属品の例示的実施形態の斜視図および側面図である。
図1G図1D-1Gは、端部キャップ付属品の例示的実施形態の斜視図および側面図である。
【0022】
図1H図1Hおよび1Iは、隆起係止特徴の例示的実施形態の漸進的側面図である。
図1I図1Hおよび1Iは、隆起係止特徴の例示的実施形態の漸進的側面図である。
【0023】
図1J図1Jは、埋込式留付装置の例示的実施形態の部分断面図である。
【0024】
図2図2Aおよび2Bは、埋込式留付装置の別の例示的実施形態の斜視図および断面図である。
【0025】
図3A図3Aおよび3Bは、埋込式留付装置の別の例示的実施形態の斜視図および俯瞰断面図である。
図3B図3Aおよび3Bは、埋込式留付装置の別の例示的実施形態の斜視図および俯瞰断面図である。
【0026】
図3C図3Cは、埋込式留付装置の別の例示的実施形態の部分断面図である。
【0027】
図4図4Aおよび4Bは、埋込式留付装置の別の例示的実施形態の斜視図および部分側面図である。
【0028】
図5図5Aおよび5Bは、埋込式留付装置の別の例示的実施形態の斜視図および俯瞰図である。
【0029】
図6図6Aおよび6Bは、埋込式留付装置の別の例示的実施形態の斜視図および俯瞰図である。
【0030】
図7図7Aおよび7Bは、埋込式留付装置の別の例示的実施形態の斜視図および側面図である。
【0031】
図8図8および9は、埋込式留付装置の例示的実施形態の斜視図である。
図9図8および9は、埋込式留付装置の例示的実施形態の斜視図である。
【0032】
図10図10Aおよび10Bは、埋込式留付装置の別の例示的実施形態の側面図および斜視図である。
【0033】
図11A図11A-11Dは、埋込式留付装置の他の例示的実施形態の斜視図および側面図である。
図11B図11A-11Dは、埋込式留付装置の他の例示的実施形態の斜視図および側面図である。
図11C図11A-11Dは、埋込式留付装置の他の例示的実施形態の斜視図および側面図である。
図11D図11A-11Dは、埋込式留付装置の他の例示的実施形態の斜視図および側面図である。
【0034】
図12図12Aおよび12Bは、湾曲した管状の注入器の上面図および斜視図である。
【0035】
図13図13A-13Fは、動作の種々の段階における湾曲した管状の注入器の部分断面図である。
【0036】
図14図14は、留付装置を生成するための方法の例示的実施形態のフロー図である。
【0037】
図15図15A-15Cは、トンネル作成デバイスの例示的実施形態の斜視図である。
【0038】
図16図16Aおよび16Bは、トンネル作成デバイスの別の例示的実施形態の斜視図である。
【0039】
図17図17A-17Dは、動作の種々の段階におけるトンネル作成デバイスの例示的実施形態の漸進的図式図である。
【0040】
図18図18A-18Fは、動作の種々の段階におけるトンネル作成デバイスの別の例示的実施形態の漸進的図式図である。
【0041】
詳細な説明
本主題が詳細に説明される前に、本開示が、本明細書に説明される特定の実施形態に限定されず、したがって、当然ながら、変動し得ることを理解されたい。また、本開示の範囲が、添付の請求項のみによって限定されるであろうため、本明細書において使用される専門用語が、特定の実施形態のみを説明する目的のためのものであり、限定することを意図していないことも理解されたい。
【0042】
本明細書および添付の請求項で使用されるように、文脈が明確に別様に指示しない限り、単数形「a」、「an」、および「the」は、複数の指示物を含む。
【0043】
概して、本開示の実施形態は、骨縫合糸を付着させ、支持するためのシステムと、デバイスと、方法とを含む。故に、いくつかの実施形態は、骨内の孔またはトンネルを補強するための埋込式留付装置を含む。これらの種々の実施形態は、これを通して縫合糸が通過する、および/またはそれに縫合糸が繋留され得る、要素を含むことができる。ある実施形態では、留付装置のいくつかまたは全ての要素は、金属、天然、または合成材料、有機または無機材料、生体分解性または非生体分解性ポリマー、またはそれらの組み合わせを含んでもよい。
【0044】
いくつかの実施形態では、留付装置は、事前に形成された骨トンネルの中に挿入される、可撓性またはリジッドな中実壁のある湾曲した管であることができる。留付装置はさらに、具体的な外科手術用途に応じてそれに付属品が付着され得る、1つ以上の付着特徴を有する、端部を備えることができる。
【0045】
他の実施形態では、留付装置は、非中実壁を有する、可撓性またはリジッドな湾曲した管であることができる。いくつかの実施形態では、例えば、留付装置は、単一または複数の螺旋部を有する、コイルを備えることができ、単一または複数の螺旋部は、留付装置を圧縮し、その挿入を促進するように構成される。他の実施形態では、留付装置は、単純または複雑な支柱の格子構造を備えることができ、支柱の格子構造は、狭小構成に圧潰可能であり、さらに、骨トンネルの内側にある間の展開の間に拡張するように構成されることができる。
【0046】
実施形態の別の側面によると、相遷移ポリマーを使用してその場で留付装置を形成するための方法が、提供される。いくつかの実施形態では、液体ポリマーが、一直線または湾曲した注入器の壁内の穿孔から押出されることができる。押出に応じて、ポリマーは、固体に相遷移されることができ、相遷移は、温度、化学または酵素架橋/硬化、紫外線光、赤外線光、または可視光を使用する光反応性架橋、または他の手段によって誘発されることができる。相遷移に続いて、注入器が、引き抜かれ、骨トンネルまたは孔内に留付装置を残す。
【0047】
実施形態の別の側面によると、湾曲した骨トンネルを形成し、留付装置を骨トンネルの中に挿入するための、トンネル作成デバイスが、提供される。ある実施形態では、トンネル作成デバイスは、尖頭状のインパクタを所定の経路に沿って誘導するように構成される、湾曲したチャネルまたはガイド管を含むことができる。いくつかの実施形態では、例えば、湾曲した軌道またはガイド管の1つ以上の端部が、骨表面の標的面積に当接し、標的面積は、骨内に形成されることになるトンネルの1つ以上の所定の入口点と、出口点とを備える。いくつかの実施形態では、トンネル作成デバイスはまた、例えば、空気圧式、磁気、電気、または機械的機構、またはそれらの組み合わせの使用を通してインパクタを推進するための手段も含むことができる。
【0048】
本明細書に開示される方法のありとあらゆる実施形態に関して、システムおよびデバイスは、本開示の範囲内で網羅される、それらの実施形態のそれぞれを実施することが可能である。例えば、骨トンネルを形成するためのトンネル作成デバイスの実施形態が、開示され、これらのデバイスはそれぞれ、任意および全ての方法ステップを実施する、または任意および全ての方法ステップの実行を促進し得る、1つ以上の内部推進機構と、圧電モータと、圧電セラミック要素と、バンパと、縫合糸給送機構と、他の構成要素とを有することができる。
【0049】
埋込式留付装置の例示的実施形態
図1Aおよび1Bは、それぞれ、埋込式留付装置100の例示的実施形態の斜視図および断面図を描写する。実施形態の一側面によると、装置100は、その少なくとも一部が骨トンネル内に埋込されるように構成される、湾曲した管を備えることができ、湾曲した管は、内側管腔40と、外側表面50と、2つの開放端20、30とを含む。当業者は、湾曲した管が、一直線である面積を含め、管の長さに沿って、曲率半径の領域変動を有し得ることを理解するであろう。実際には、ある用途に関して、留付装置としての役割を果たす管の全長は、一直線であってもよい。実施形態の一側面によると、外側表面50は、骨トンネルと調和するように構成され、内側管腔40は、縫合糸をそれを通して通過させ、縫合糸が骨トンネルの少なくとも一部に接触することを防止するように構成される。実施形態の別の側面によると、装置100の第1の開放端20は、骨トンネルの第1の入口点と対応ことができ、第2の開放端30は、骨トンネルの第2の入口点と対応することができる。
【0050】
図1Bに最も詳細に示されるように、装置100は、円形の断面幾何学形状を有することができる。しかしながら、当業者は、留付装置100の断面幾何学形状が非円形(例えば、長円形)であり得、機能的または構造的有用性を提供する、他の幾何学形状特徴を有し得ることを理解するであろう。例えば、いくつかの実施形態では、本装置に一体化される溝、フィン、またはフランジが、外側表面50および/または開放端20、30上に配置されることができる。例示的実施形態図1Cでは、装置150が、本装置が骨トンネルにさらに進入しないように拘束する一体型フランジを有する、開放端175のうちの一方を伴って示される。さらに、留付装置100のいくつかまたは全ての要素が、金属材料、天然または合成材料、有機または無機材料、生体分解性または非生体分解性ポリマー、またはそれらの組み合わせを含むことができる。ある実施形態によると、例えば、内側管腔40は、摩擦を低減させるためのポリエチレンまたはポリテトラフルオロエチレン複合体のコーティングを備えることができる。他の実施形態によると、ハイドロキシアパタイト等の骨伝導性材料が、内側管腔40および/または外側表面50に組み込まれ、オッセオインテグレーションおよび/または骨の内方成長を向上させることができる。タンパク質、他の生物製剤、または合成分子もまた、内側管腔40または外側表面50のいずれかに繋留され、同一または類似の結果を達成することができる。さらに、留付装置100のいくつかまたは全ての要素が、表面改質を受け、例えば、プラズマ処理または電気化学エッチング等のオッセオインテグレーションを向上させ、ナノテクスチャ加工された表面を生成することができる。
【0051】
いくつかの実施形態では、留付装置100の一方または両方の開放端20、30が、1つ以上の端部キャップ付属品を受容し、それと噛合するように構成されることができる。図1D-1Gは、それぞれ、端部キャップ付属品3000および3100の2つの例示的実施形態の斜視図および側面図を描写する。図1Dおよび1Eに示されるように、端部キャップ付属品3000は、縫合糸の通過を可能にするためのフランジ付きヘッド3010および貫通孔3020を特徴とする。端部キャップ付属品3000のシャフトは、例えば、丸みを帯びた隆起部を介した締まり嵌めまたはスナップ嵌合のいずれかによって、留付装置100の開放端20、30と噛合するように構成されることができる。
【0052】
図1Fおよび1Gは、フランジ付きヘッド3010を伴い、また、シャフトの端部において小孔3160も含む、端部キャップ付属品3100の別の実施形態を描写する。実施形態の別の側面によると、シャフトに沿って配置される隆起された特徴3150が、留付装置100の端部20、30において対応する隆起係止特徴3155(図1Hおよび1Iに示される)を用いて端部キャップ付属品3100を係止するように構成される。
【0053】
図1Hおよび1Iは、端部キャップ付属品3100(図1Fおよび1Gに示される)に関して説明されるような、動作中の隆起係止特徴の漸進的側面図を描写する。いくつかの実施形態によると、1つ以上の端部キャップ付属品3100はそれぞれ、シャフトの外径に沿って、隆起された特徴3150を含むことができる。端部キャップ付属品3100が、下向きの矢印によって示されるように、下向きの方向において移動されるにつれて、隆起された特徴3150は、スナップ嵌合または締まり嵌め噛合によって、骨4020内に展開されるように示される、留付装置100の端部20内に配置される、対応する隆起係止特徴3155に係合する。さらに、図1Iに最も詳細に示されるように、隆起係止特徴が、係合されると、端部キャップ付属品3100のフランジ付きヘッド3010の下側表面が、留付装置100の開放端20の上部表面に当接する。
【0054】
図1Jは、骨4020内に展開されるような、2つの端部キャップ付属品3000を伴う埋込式留付装置100を描写する、部分断面図である。描写される実施形態によると、端部キャップ付属品3000が、留付装置100の開放端20、30のそれぞれにおいて配置される。再度付着されるように構成される、軟組織4010が、骨4020に隣接して据え付けられる。縫合糸4050が、軟組織4010を通して通過し、第1の端部キャップ付属品3000の第1の貫通孔3020に進入し、留付装置100の一端20から他の開放端30まで横断し、第2の端部キャップ付属品3000の第2の貫通孔3020から退出し、最後に、軟組織4010を横断する。
【0055】
図2Aおよび2Bは、それぞれ、埋込式留付装置200の別の例示的実施形態の斜視図および断面図を描写する。図1Aに関して説明される実施形態と同様に、留付装置200は、その少なくとも一部が骨トンネル内に埋込されるように構成される、湾曲した管を備えることができ、湾曲した管は、内側管腔240と、外側表面250と、2つの開放端220、230とを含む。留付装置200は、図2Bに、円形の断面を有するように描写されるが、当業者は、装置200の断面幾何学形状が、非円形(例えば、長円形)であり得、機能的または構造的有用性を提供する、他の幾何学形状特徴(例えば、外側表面または端部上の溝またはフィン)を有し得ることを理解するであろう。さらに、留付装置200のいくつかまたは全ての要素が、金属材料、天然または合成材料、有機または無機材料、生体分解性または非生体分解性ポリマー、またはそれらの組み合わせを含むことができる。ある実施形態によると、例えば、内側管腔240は、摩擦を低減させるためのポリエチレンまたはポリテトラフルオロエチレン複合体のコーティングを備えることができる。他の実施形態によると、ハイドロキシアパタイト等の骨伝導性材料が、内側管腔240および/または外側表面250に組み込まれ、オッセオインテグレーションおよび/または骨の内方成長を向上させることができる。タンパク質、他の生物製剤、または合成分子もまた、内側管腔240または外側表面250のいずれかに繋留され、同一または類似の結果を達成することができる。さらに、留付装置200のいくつかまたは全ての要素は、表面改質を受け、例えば、プラズマ処理または電気化学エッチング等のオッセオインテグレーションを向上させ、ナノテクスチャ加工された表面を生成することができる。
【0056】
いくつかの実施形態では、留付装置200の一方または両方の開放端220、230は、ねじキャップ260等の機能的付属品を受容し、それと連結するように構成される、ねじ山付き部分を含むことができる。図2Aは、管腔240の内側表面上に配置される、ねじ山付き部分を描写するが、当業者は、ねじ山付き端部部分がまた、留付装置200の外側表面250上にも配置され得ることを理解するであろう。各ねじ山付き端部部分は、端部220、230の一方または両方上に搭載されることになる、ねじキャップ260、(例えば、図1C-1Dに関して説明されるような)フランジ付き端部キャップ、アンカプレート、または任意の他の機能的付属品のうちの1つ以上のものを受容するように構成されることができる。
【0057】
図3Aおよび3Bは、それぞれ、複数の湾曲した管を備える埋込式留付装置300の別の例示的実施形態の斜視図および俯瞰断面図を描写し、各湾曲した管の少なくとも一部は、骨トンネル内に埋込されるように構成される。実施形態の一側面によると、留付装置300は、各湾曲した管の長さに沿った中間部分305において交差するように構成される、2つの湾曲した管を含むことができる。いくつかの実施形態では、湾曲した管は、例えば、類似の直径、壁厚等を有するように、同様に定寸されることができる。装置300はさらに、各対が湾曲した管に対応する、2つの対の開放端(320、325、330、335)を含む。図3Bに見られ得るように、装置300は、内側管腔40と、外側表面50とを含む。典型的配列は、相互に対して直交するような2つの交差区画のためのものであるが、当業者は、交差区画が、任意の角度にあり得ることを理解するであろう。
【0058】
図3Cは、展開状態における、留付装置300を描写する。図3Cは、端部キャップ付属品を伴わない留付装置300を描写するが、当業者は、留付装置300の他の実施形態も、図1C-1Fに関して説明されるもの等の端部キャップ付属品を伴って実装され得ることを理解するであろう。図3Cに戻って参照すると、再度付着されることになる軟組織4010が、骨4020に隣接しており、第1および第2の縫合糸4050および4060は、軟組織4010を通して通過する。第1の縫合糸4050は、軟組織4010を横断し、留付装置300の開放端320に進入し、開放端330から退出し、次いで、再び、軟組織4010を通して通過する。同様に、第2の縫合糸4060は、軟組織4010を横断し、留付装置300の直交する区画の開放端325に進入し、開放端335から退出し、次いで、再び、軟組織4010を通して通過する。図3Cは、2つの縫合糸を伴って実装される、留付装置300を描写するが、当業者は、単一の縫合糸が使用され得ることを理解するであろう。例えば、いくつかの実施形態では、縫合糸4050は、端部320に進入し、端部330から退出し、端部325、335を備える留付区画は、縫合糸4050によって生成される応力を分散することによって、受動的支持としての役割を果たすように構成される。
【0059】
図4Aは、埋込式留付装置400の別の例示的実施形態の斜視図である。実施形態の一側面によると、留付装置400は、2つの交差する湾曲した管(405、410)を備えることができ、管は、異なる。図4Bに見られ得るように、いくつかの実施形態によると、第1の湾曲した管405は、第1の対の中心に位置する開口408を含むことができる。第1の湾曲した管405に対してより小さい直径を有し得る、第2の湾曲した管410は、開口408を通して通過することによって展開されることができる。加えて、いくつかの実施形態によると、第2の湾曲した管410は、縫合糸が第1の湾曲した管405を通して通過されることを可能にするように構成される、第2の対の中心に位置する開口(図示せず)を含むことができる。第2の湾曲した管410はまた、1つ以上の隆起された特徴を含み、それぞれ、第1および第2の湾曲した管の第1および第2の対の開口の適切な整合を確実にすることもできる。図4Bに最も詳細に示されるように、第1の湾曲した管405の第1の対の開口408は、第1の湾曲した管405の中間部分に沿って配置されることができる。
【0060】
図5Aおよび5Bは、それぞれ、埋込式留付装置500の別の例示的実施形態の斜視図および俯瞰図を描写する。留付装置300と同様に、描写される実施形態は、湾曲した管の頂点508において直交して交差する、等しい直径の複数の湾曲した管を備える。留付装置500に関して、図5Bに最も詳細に示されるように、頂点508において相互に対しておよそ60度の角度で交差する、3つの湾曲した管が、存在することができる。留付装置500は、(図3Cに関して説明されるような)留付装置300のものに類似するプロセスに従って、複数の骨トンネル内に展開されることができ、さらに、1つ、2つ、または3つの縫合糸の実装を提供する。当業者はまた、湾曲した管間の交差の角度が、60度を上回る、またはそれを下回り得ることも理解するであろう。
【0061】
図6Aおよび6Bは、それぞれ、埋込式留付装置600の別の例示的実施形態の斜視図および俯瞰図を描写する。いくつかの実施形態によると、留付装置600は、頂点608において交差する、4つの湾曲した管を備えることができ、各湾曲した管は、少なくとも1つの隣接する湾曲した管に対して45度の角度にある。前述に説明される実施形態と同様に、留付装置600は、(図3Cに関して説明されるような)留付装置300のものに類似するプロセスに従って、複数の骨トンネル内に展開されることができ、さらに、最大4つの縫合糸の実装を提供する。当業者はまた、湾曲した管間の交差の角度が、45度を上回る、またはそれを下回り得ることも理解するであろう。
【0062】
図7Aおよび7Bは、それぞれ、第1の湾曲した管705と、第2の湾曲した管710とを備える、留付装置700の別の例示的実施形態の斜視図および側面図を描写する。図に見られ得るように、留付装置700は、2つの湾曲した骨トンネル内に展開されるように構成されることができ、第1の湾曲した管705は、骨内に第1の深度を有する、第1の骨トンネル内に展開され、第2の湾曲した管710は、骨内に第2の深度を有する、第2の骨トンネル内に展開され、第1の深度は、第2の深度と異なる。いくつかの実施形態では、第1の深度は、第2の深度を上回り、その結果、第1の湾曲した管705は、第2の湾曲した管710に対して骨内のより深い深度に展開される。実施形態の別の側面によると、第1の湾曲した管705および第2の湾曲した管710は、場所780において、相互に対してある角度で、「クロス」する。図7Aおよび7Bは、クロス場所780を直行角として示しているが、当業者は、角度が、90度を上回る、またはそれを下回り得ることも理解するであろう。第1の湾曲した管705および第2の湾曲した管710はそれぞれまた、内側管腔(図示せず)と、外側表面50とを有してもよく、内側管腔は、1つ以上の縫合糸を通過させるように構成される。他の実施形態によると、第2の湾曲した管710は、中実であり(例えば、管腔を伴わない)、第1の湾曲した管705のための受動的支持部としての役割を果たすように構成されることができる。
【0063】
いくつかの実施形態によると、留付装置は、また、例えば、円柱形の容積を包含する留付装置等、波型壁を伴う、または非中実壁を伴う管状構造等、可撓性を有するように製造されてもよい。図8は、単一の螺旋状コイルを備える円柱形の容積を備える、埋込式留付装置800の別の例示的実施形態の斜視図である。当業者は、螺旋状コイルが、異なる対掌性、ピッチ、曲率半径、傾斜角、ワイヤ直径、ワイヤ材料、およびワイヤ断面幾何学形状を保有し得ることを理解するであろう。さらに、螺旋状コイル留付装置はまた、単一の実施形態内に異なるパラメータの空間変動も保有し得る。螺旋状コイル留付装置は、曲率半径および一直線である領域の領域変動を有する骨トンネルの中に挿入されることができる。図9は、装置800のものに類似する様式において、異なる物理的および材料特性および空間変動を保有し得る、二重螺旋部を備える円柱形の容積を備える、埋込式留付装置900のある実施形態の斜視図である。図10Aおよび10Bは、それぞれ、埋込式留付装置1000の別の例示的実施形態の側面図および斜視図を描写し、留付装置1000は、4つの螺旋状コイル(例えば、2つの右側のコイルおよび2つの左側のコイル)を備える、円柱形の容積を備える。類似の様式において、当業者は、波型留付装置が、装置の長さに沿った隆起および谷の同心リングパターンまたは上記の螺旋状コイル装置に関して説明されるものと全く同じような、螺旋構成内で変動する、隆起および谷の螺旋状パターンのいずれかを保有し得ることを理解するであろう。
【0064】
他の実施形態によると、留付装置はまた、図11A-11Dに描写されるもの等、支柱の格子構造を備える、円柱形の容積も備えてもよい。図11Aは、埋込式留付装置1100の例示的実施形態の斜視図を示し、分解図1100Aに示されるような、三角形のセルの格子が、円柱形の留付構造を形成するために使用される。各セルは、厚さbを有することができ、三角形のセルの各辺は、長さlを有することができる。当業者は、三角形のセルの辺が、類似または異なる長さを有し得ることを理解するであろう。図11Bは、埋込式留付装置1130の別の例示的実施形態の斜視図を示し、分解図1130Aに示されるような、六角形のセルの格子が、円柱形の留付構造を形成するために使用される。各セルは、厚さbを有することができ、六角形のセルの各辺は、長さlを有することができる。当業者は、六角形のセルの辺が、類似または異なる長さを有し得ることを理解するであろう。図11Cは、埋込式留付装置1160のさらに別の例示的実施形態の側面図を示し、本装置は、四角形のセルを備える、格子を含む。図11Dは、埋込式留付装置1190の例示的実施形態の斜視図を示し、本装置は、複数の幾何学形状(例えば、三角形および六角形)を備える、格子を含む。格子構造のこれらの実施形態は、例証にすぎないことを意図し、本開示の範囲を限定する意図はない。実際には、当業者は、格子構造が、埋込式留付装置の挿入を促進する、意図された結果を達成するために、異なる幾何学形状による、1つ以上の異なる材料から構築され得ることを認識するであろう。格子構造留付装置もまた、曲率半径および一直線である領域の領域変動を有する骨トンネルの中に挿入されることができる。
【0065】
いくつかの実施形態によると、留付装置が、その場で(移植部位において)生成され得る。特に、器具の湾曲した管状の注入器先端が、骨トンネルの中に導入されることができ、天然または合成流体剤が、器具を通して骨トンネルの中に圧送されることができ、薬品が、続いて、固体への相遷移を受ける。注入器は、相遷移の後に骨トンネルから引き出され、固体の埋込された留付装置を骨トンネルの内側において残すことができる。
【0066】
図12Aおよび12Bは、それぞれ、骨トンネルの中に挿入され、流体剤をその中に導入するように構成される、湾曲した管状の注入器1200の例示的実施形態の上面図および斜視図を描写する。図に見られ得るように、湾曲した管状の注入器は、複数の穿孔備える。当業者は、湾曲した管状の注入器1200内の穿孔の数、サイズ、パターン、および間隔、および管の材料組成、サイズ、断面幾何学形状、長さ、および形状が、曲率半径および/または一直線である領域の変動を有する、湾曲した管状の注入器の一部とともに、変動し、意図される機能を達成し得ることを理解するであろう。湾曲した管状の注入器1200の長さおよび形状は、骨トンネルの中への器具の所望の穿通深度に従って定寸され、器具の長さに沿った穿孔は、流体剤を骨トンネルの中に分散させるように構成される。限定ではないが、可視、紫外線、または赤外波長のLEDを含む光学エミッタ、熱伝導体または電気伝導体、または器具を通してコーティングまたは付帯的に導入されるかのいずれかである、付加的な化学拡散剤等の付加的な特徴もまた、重合、固化、または硬化によるものかどうかにかかわらず、流体剤を相遷移を受けるように誘発するためのその機能を達成するために、統合され得る。注入器が、リジッドである必要はなく、可撓性であり得、骨トンネルの中への挿入を促進するように操作されることが可能であり得ることに着目することが、重要である。
【0067】
図13A-13Fは、図12Aおよび12Bに関して説明されるもののように、動作の種々の段階における湾曲した管状の注入器1200の部分断面図を描写し、湾曲した管状の注入器1200は、その場で埋込される留付装置を生成するように構成される。図13Aは、湾曲した管状の注入器1200を骨4020内の骨トンネル4025の中に導入するステップを示す。骨トンネル4025は、例えば、図15A、15B、15C、16A、および16Bに関して本明細書に説明される本方法およびデバイスを通した湾曲した管状の注入器1200の導入に先立って、形成されることができる。いくつかの実施形態によると、可撓性またはリジッドのいずれかである、単一の管状のアームが、注入器1200を骨トンネル4025の中へと操縦するために使用されることができる。可撓性またはリジッドのいずれであるかにかかわらず、湾曲した管状の注入器1200は、(図13A-13Fに示されるように)骨トンネル4025の一端の中、または、代替として、両端の中に挿入されることができ、その場合、第1の端部および第2の端部は、骨トンネル4025によって接続される。実施形態の一側面によると、骨トンネル4025は、流体剤4035を受容するように構成される。いくつかの実施形態では、湾曲した管状の注入器1200は、図15A、15B、15C、16A、および16Bに関して説明されるトンネル作成デバイスのもの等、電動式アセンブリの一部であることができる。
【0068】
図13B、13C、および13Dは、天然または合成流体剤4035が、注入器1200から骨トンネル4025の中に移動する際に、それを注入するステップを示す。実施形態の一側面によると、骨トンネルを充填するために必要とされる体積に基づく、所定の量の流体剤4035が、(シリンジまたは類似の器具等を使用して)手動で注入される、または(電動式ポンプ等を用いて)自動的に注入されることのいずれかができる。
【0069】
図13Eは、骨トンネル4025の内側において、固体の留付装置4036への相遷移を自発的に受ける、またはそれを受けるように活性化/誘発されるプロセスにおける、天然または合成流体剤4035を示す。本相遷移の性質は、使用されている選択された流体剤4035に依存するであろう。流体剤の例示的実施形態は、とりわけ、自己組織化ポリマー、UV硬化樹脂、熱硬化性ポリマー、化学硬化材料、化学架橋材料のうちの1つ以上のものであることができる。図13Fに示されるように、湾曲した管状の注入器1200は、骨トンネル4025から後退されており、部分的または完全にのいずれかで固体材料への相遷移を受けた後、新たに生成される留付構造4036を残している。
【0070】
図14は、図12A-12Bおよび13A-13Fに関して説明される実施形態による、その場で留付装置4036を生成するための方法1400の例示的実施形態を描写する、フロー図である。
【0071】
ステップ1410において、注入器1200が、骨トンネル4025の中に導入される。いくつかの実施形態によると、注入器1200は、可撓性またはリジッドのいずれかである単一の管状のアームを有する、湾曲した管状の注入器を備えることができる。骨トンネル4025は、骨表面において1つ以上の開口部を含み得る、骨内空洞を備えることができる。注入器1200は、骨トンネル4025の一端の中、または、いくつかの実施形態に従って、骨トンネル4025の両端の中に挿入されることができる。いくつかの実施形態では、注入器1200は、図15A、15B、15C、16A、および16Bに関して本明細書に説明されるトンネル作成デバイス等、電動式アセンブリの一部であることができる。
【0072】
ステップ1420において、流体剤4035が、骨トンネル4025の中に注入される。流体剤の例示的実施形態は、とりわけ、自己組織化ポリマー、UV硬化樹脂、熱硬化性ポリマー、化学硬化材料、化学架橋材料のうちの1つ以上のものであることができる。実施形態の一側面によると、骨トンネルを充填するために必要とされる体積に基づく、所定の量の流体剤4035が、(シリンジまたは類似の器具等を使用することによって)手動で注入される、または(電動式ポンプ等を用いて)自動的に注入されることのいずれかができる。
【0073】
ステップ1430において、流体剤4035は、骨トンネル4025の内側において、流体4035から固体の留付装置4036への相遷移を受ける。相遷移の性質は、使用されている選択された流体剤4035に依存する。
【0074】
ステップ1440において、注入器1200が、骨トンネル4025から後退または引き出され、部分的または完全にのいずれかで固体材料への相遷移を受けた後、新たに生成される留付構造4036を残す。
【0075】
トンネル作成デバイスおよびそれに関連する方法の例示的実施形態
骨トンネルを形成するためのトンネル作成デバイスおよびそれに関連する方法の例示的実施形態が、ここで説明されるであろう。
【0076】
図15Aは、前述に説明される実施形態のうちのいずれかと併用され得る、骨材料内に1つ以上のトンネルを形成するためのトンネル作成デバイス1500の例示的実施形態を描写する、斜視図である。いくつかの実施形態によると、トンネル作成デバイス1500は、骨材料と調和するように構成される、少なくとも1つの表面1509と、筐体1508内に配列される、チャネル1502と、チャネル1502に沿って高速で進行するように構成される、湾曲したインパクタ1503とを備える、筐体1508を含む。チャネル1502は、断面が円形であるように示されているが、当業者は、チャネル1502およびその中に進行するように構成される、インパクタ1503の断面形状が、任意の幾何学形状であり得ることを理解するであろう。いくつかの実施形態によると、トンネル作成デバイス1500内のチャネル1502の経路は、弓形の幾何学形状を有することができる。さらに、図15Aに見られるように、筐体1508と、その中に配置されるチャネル1502とを含む、トンネル作成デバイス1500は、180度の角度を成す、半円形形状を備える。しかしながら、当業者は、トンネル作成デバイス1500、筐体1508、またはチャネル1502が、180度より大きいまたは小さい角度を成す、半円形形状を備え得る、または非円形形状を有し得ることを理解するであろう。加えて、湾曲したインパクタ1503の長さは、トンネル作成デバイス1500のチャネル1502長さを上回る、またはそれを下回るのいずれであってもよい。
【0077】
実施形態の別の側面によると、インパクタ1503は、図15Aに見られるように、エネルギーが、骨材料に衝打することに応じて、骨トンネルを延長させ得るように構成される、1つ以上の尖頭端部1504を含む。いくつかの実施形態では、内部推進機構1501は、エネルギーをインパクタ1503に伝達し、チャネル1502内に往復運動を生成する。内部推進機構1501は、限定ではないが、圧電モータ、電気誘導モータ、磁気推進、空気圧推進、油圧推進、機械的(例えば、連結部、歯車等)、またはそれらの任意の組み合わせのうちの1つ以上のものを含む、運動を生成するために使用される、任意の技術を備えることができる。
【0078】
図15Bおよび15Cは、それぞれ、インパクタ1503を移動させるように構成される圧電モータ1501を備える、トンネル作成デバイス1500の例示的実施形態の斜視部分断面図および斜視部分分解図を描写する。実施形態の一側面によると、圧電モータ1501は、チャネル1502の長さに沿って配置される、複数の圧電セラミック要素1505を備えることができ、圧電セラミック要素1505は、電気エネルギーに応答して拡張および収縮し、1つ以上のバンパ1506を作動させるように構成される。実施形態の別の側面によると、圧電セラミック要素1505によって作動されることに応答して、1つ以上のバンパ1506は、次いで、1つ以上の力をインパクタ1503上に及ぼすように構成され、これは、インパクタ1503を、線形または円形運動に従って移動させ、それによって、インパクタ1503を、所定の往復運動に従って、チャネル1502の経路に沿って移動させることができる。その軌跡がチャネル1502の経路に沿って進行するインパクタ1503によって画定される、インパクタ1503からの繰り返される衝撃が、次いで、湾曲した骨トンネルをもたらす。
【0079】
図15Bおよび15Cに最も詳細に示されるように、いくつかの実施形態によると、インパクタ1503は、各端部上に1つ以上の中実の円錐形の先端1504を含む、中実の装置を備えることができる。しかしながら、当業者は、インパクタ1503が、限定ではないが、縦溝等の他の先端特徴に加えて、中空の円筒、半球、または円錐台を含む異なる幾何学形状を有する、1つ以上の先端1504を含み得ることを理解するであろう。加えて、トンネル作成デバイス1500のある実施形態は、本明細書に説明される埋込式留付装置のうちのいずれか、または、留付装置が、トンネルが形成された後にトンネル内に残され得るように、湾曲した骨トンネルを形成するためのインパクタとして、図1A、1B、2A、2B、3A、3B、4A、4B、5A、5B、6A、6B、7A、7B、8、9、10A、10B、11A、11B、11C、または11Dに関して説明されるもの等のその任意の構成要素を使用してもよい。加えて、いくつかの実施形態によると、圧電モータ1501は、ピエゾ慣性モータ、ピエゾ超音波共振モータ、またはピエゾウォークモータのうちの1つ以上のものを備えることができる。当業者は、圧電作動の運動が、スタッキング、管作成、拡張、剪断、ウォーキング、屈曲、バイモルフ撓曲、およびバイモルフ屈曲を含み得ることを認識するであろう。
【0080】
図16Aおよび16Bは、それぞれ、トンネル作成デバイス1600の別の実施形態の斜視図および斜視分解図を描写する。実施形態の一側面によると、トンネル作成デバイス1600は、第1のサブアセンブリ1607と、第1のサブアセンブリ1607と結合するように構成される、第2のサブアセンブリ1608とを備えることができ、湾曲したチャネル1609およびインパクタ1613は、トンネル作成デバイス1600の第1のサブアセンブリ1607内に配置され、圧電モータ1611は、トンネル作成デバイス1600の第2のサブアセンブリ1608内に配置される。チャネル1609の断面は、図16Aに円形であるように示されているが、当業者は、チャネル断面が、任意の幾何学形状であり得ることを理解するであろう。加えて、インパクタ1613は、複数の尖頭状の円錐形の先端1610を伴う中空の湾曲した円筒として描写されているが、当業者は、インパクタ1613および先端1610が、図15A、15B、および15Cに関して上記に説明されるものと同一または類似の構成を備え得ることを認識するであろう。
【0081】
実施形態の別の側面によると、トンネル作成デバイス1600のサブアセンブリ1608内に配置される圧電モータ1611は、湾曲した骨トンネルを形成するためにインパクタ1613を往復運動において駆動するための運動を作動させるように構成される。いくつかの実施形態では、インパクタ1613は、衝撃穿孔のための「先の尖った」円錐形形状の先端1610を有する、針を備えることができる。その軌跡がチャネル1609の経路に沿って進行するインパクタ1613によって画定される、インパクタ1613からの繰り返される衝撃が、次いで、湾曲した骨トンネルをもたらす。
【0082】
実施形態の別の側面によると、インパクタ1613が、圧電モータ1611によって作動されるバンパ1614によって推進され、骨トンネルを形成した後、図1A、1B、2A、2B、3A、3B、4A、4B、5A、5B、6A、6B、7A、7B、8、9、10A、10B、11A、11B、11C、または11Dに関して本明細書に説明される実施形態のうちのいずれか等の、埋込式留付装置1612が、続いて、トンネル作成デバイス1600によって、骨トンネルの中に挿入される。留付装置1612は、インパクタ1613内の保持空間内に含有され、インパクタ先端1610の除去の後、展開されることができる。留付装置1612は、次いで、骨トンネル内に残される。
【0083】
本明細書に開示される実施形態の多くでは、トンネル作成デバイス1500および1600はまた、骨トンネル内に据え付けられる留付装置を通して縫合糸を挿入するための、給送機構(図示せず)を組み込むこともできる。骨トンネルおよび留付装置は、円弧であり得るため、縫合糸は、縫合糸が入口孔を通して導入された後、縫合糸を出口孔から引き出すための特殊なフックまたはピンサの必要なく、容易に通過することができる。
【0084】
図17A-17Dは、動作の種々の段階における、トンネル作成デバイス1500の例示的実施形態の漸進的図式図であり、トンネル作成デバイス1500は、一方向様式において骨トンネル4025を形成するように構成される。図17Aは、トンネル作成デバイス1500が、トンネル作成部位として識別される所定の場所において、骨4020の表面に対して設置される、初期段階を描写する。実施形態の一側面によると、トンネル作成デバイス1500は、骨トンネルが形成されるプロセスの間に、骨4020の所定の場所に対して定常状態で保持される。
【0085】
図17Bは、インパクタ1503が、作動され、トンネル作成デバイス1500のチャネル1502に沿って進行する、後続の段階を描写し、これは、インパクタ1503の尖頭先端1504を、矢印によって示されるような骨4020の表面と接触させ得る。上記に説明されるように、インパクタ1503は、インパクタ1503を高速でチャネル1502に沿って進行させるために、例えば、ピエゾ慣性モータ、ピエゾ超音波共振モータ、ピエゾウォークモータ、または任意の類似の機構等の圧電モータ(図示せず)を使用して、作動されることができる。
【0086】
図17Cは、チャネル1502に沿った(双方向の矢印によって示されるような)インパクタ1503の持続的な往復作動が、インパクタ1503の尖頭先端1504を骨4020の中にさらに進展させ、それによって、部分的な骨トンネル4025を形成する、動作の段階を描写する。
【0087】
図17Dは、チャネル1502に沿った(双方向の矢印によって示されるような)インパクタ1503の持続的な往復作動が、インパクタ1503の尖頭先端1504を骨4020の中にさらに進展させ、それによって、骨トンネル4025を完成させる、動作の近最終段階を描写する。図17Dに見られ得るように、完成された骨トンネル4025は、尖頭先端1504の入口(図17B)によって形成される、第1の開口部と、尖頭先端1504の出口(図17D)によって形成される、第2の開口部とを備えることができる。実施形態の別の側面によると、湾曲または弓形本体を有するインパクタ1503は、骨トンネル4025を形成するように構成され、これは、同様に、湾曲または弓形形状を有することができる。
【0088】
図18A-18Fは、トンネル作成デバイス1500が、双方向の様式において骨トンネル4025を形成するように構成される、動作の種々の段階における、トンネル作成デバイス1500の別の例示的実施形態の漸進的図式図である。
【0089】
図18Aは、トンネル作成デバイス1500が、トンネル作成部位として識別される所定の場所において、骨4020の表面に対して設置される、初期段階を描写する。実施形態の一側面によると、トンネル作成デバイス1500は、骨トンネルが形成されるプロセスの間に、骨4020の所定の場所に対して定常状態で保持される。
【0090】
図18Bは、インパクタ1503が、(矢印によって示されるように)反時計回りの方向に、トンネル作成デバイス1500のチャネル1502に沿って作動され、進行する、後続の段階を描写し、これは、インパクタ1503の第1の尖頭先端1504Aを、骨4020の表面上の第1の入口点において接触させることができる。上記に説明されるように、インパクタ1503は、インパクタ1503を往復運動において高速でチャネル1502に沿って進行させるために、例えば、ピエゾ慣性モータ、ピエゾ超音波共振モータ、ピエゾウォークモータ、または任意の類似の機構等の圧電モータ(図示せず)を使用して、作動されることができる。
【0091】
図18Cは、インパクタ1503が、(矢印によって示されるように)時計回りの方向に、トンネル作成デバイス1500のチャネル1502に沿って進行する、後続の段階を描写し、これは、インパクタ1503の第2の尖頭先端1504Bを、骨4020の表面上の第2の入口点において接触させることができる。
【0092】
図18Dは、インパクタ1503が、再び、(矢印によって示されるように)反時計回りの方向に、トンネル作成デバイス1500のチャネル1502に沿って進行し、インパクタ1503の第1の尖頭先端1504Aを、第1の入口点を通して骨4020の中にさらに進展させ、それによって、第1の部分的な骨トンネル4025Aを形成する、動作の後続の段階を描写する。
【0093】
図18Eは、インパクタ1503が、再び、(矢印によって示されるように)時計回りの方向に、トンネル作成デバイス1500のチャネル1502に沿って進行し、インパクタ1503の第2の尖頭先端1504Bを、第2の入口点を通して骨4020の中にさらに進展させ、それによって、第2の部分的な骨トンネル4025Bを形成する、動作の後続の段階を描写する。
【0094】
図18Fは、チャネル1502に沿った、インパクタ1503の持続的な往復作動が、インパクタ1503の第1の尖頭先端1504Aを、第1の入口点を通して骨4020の中にさらに進展させ、それによって、完成された骨トンネル4025を形成するための、2つの平行な骨トンネル(4025A、4025B)を接続する、動作の近最終段階を描写する。図18Fに見られ得るように、完成された骨トンネル4025は、第1の尖頭先端1504Aの入口によって形成される、第1の開口部と、第2の尖頭先端1504Bの入口によって形成される、第2の開口部とを備えることができる。実施形態の別の側面によると、湾曲または弓形本体を有するインパクタ1503は、骨トンネル4025を形成するように構成され、これは、同様に、湾曲または弓形形状を有することができる。
【0095】
図17A-17Dおよび図18A-18Fは、トンネル作成デバイス1500を伴って示されるが、当業者は、本明細書に説明される方法が、図15A、15B、15C、16A、および16Dに関して説明される実施形態を含め、開示されるトンネル作成デバイスのうちのいずれかを用いて利用され得ることを理解するであろう。
【0096】
本明細書に提供される任意の実施形態に関して説明される、全ての特徴、要素、構成要素、機能、およびステップが、自由に組み合わせ可能であり、任意の他の実施形態からのものと代用可能であることを意図することに留意されたい。ある特徴、要素、構成要素、機能、またはステップが一実施形態のみに関して説明される場合、その特徴、要素、構成要素、機能、またはステップが、明示的に別様に記載されない限り、本明細書に説明される全ての他の実施形態と併用され得ることを理解されたい。本段落は、したがって、以下の説明が、特定の事例で、そのような組み合わせまたは代用が可能性として考えられると明示的に記載しない場合でも、随時、異なる実施形態からの特徴、要素、構成要素、機能、およびステップを組み合わせる、または一実施形態からの特徴、要素、構成要素、機能およびステップを別のものと代用する、請求項の導入のための前項および記述上の支援としての役割を果たす。特に、あらゆるそのような組み合わせおよび代用の許容性が、当業者によって容易に認識されるであろうことを前提として、あらゆる可能性として考えられる組み合わせおよび代用の列挙を表現することが、過度に負担になることを明示的に認識されたい。
【0097】
実施形態は、種々の修正および代替形態を受け入れる余地があるが、その具体的な実施例が、図面に示され、本明細書に詳細に説明されている。しかしながら、これらの実施形態が、開示される特定の形態に限定されず、対照的に、これらの実施形態が、本開示の精神に該当する、全ての修正、均等物、および代替物を網羅すべきであることを理解されたい。さらに、実施形態の任意の特徴、機能、ステップ、または要素は、その範囲内にない特徴、機能、ステップ、または要素によって請求項の発明の範囲を定義する、負の限界と同様に、請求項内に列挙されるまたはそれに追加されてもよい。
図1A
図1B
図1C
図1D
図1E
図1F
図1G
図1H
図1I
図1J
図2
図3A
図3B
図3C
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11A
図11B
図11C
図11D
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
【外国語明細書】