(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024016120
(43)【公開日】2024-02-06
(54)【発明の名称】エアロゾル送達デバイス、ならびに入力特性に基づいてエアロゾル送達デバイスを制御するための関連方法及びコンピュータプログラム製品
(51)【国際特許分類】
A24F 40/50 20200101AFI20240130BHJP
A24F 40/42 20200101ALI20240130BHJP
A24F 40/60 20200101ALI20240130BHJP
【FI】
A24F40/50
A24F40/42
A24F40/60
【審査請求】有
【請求項の数】25
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023186260
(22)【出願日】2023-10-31
(62)【分割の表示】P 2021125169の分割
【原出願日】2015-03-11
(31)【優先権主張番号】14/209,191
(32)【優先日】2014-03-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】516097871
【氏名又は名称】アール・エイ・アイ・ストラテジック・ホールディングス・インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001173
【氏名又は名称】弁理士法人川口國際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】レイモンド・チャールズ・ヘンリー・ジュニア
(72)【発明者】
【氏名】フレデリック・フィリップ・アンポリーニ
(57)【要約】 (修正有)
【課題】本開示は、エアロゾル送達デバイス、ならびに入力特性に基づいてエアロゾル送達デバイスを制御するための関連方法及びコンピュータプログラム製品に関する。
【解決手段】エアロゾル送達デバイスが、エアロゾル送達デバイス100へのユーザ入力の特性を判定することを含み得、エアロゾル送達デバイス100が、その特性との定義された関連性を有する制御機能を判定することをさらに含んでもよい。エアロゾル送達デバイスが、ユーザ入力に応答して制御機能を実施することをさらに含んでもよい。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル送達デバイスであって、
前記エアロゾル送達デバイスへの吸入入力を検出するように構成された吸入センサと、
前記吸入センサに連結された処理回路網と、を備え、前記処理回路網が、前記エアロゾル送達デバイスに、少なくとも、
前記吸入入力の特性を判定させ、
前記特性との定義された関連性を有する制御機能を判定させ、かつ、
前記吸入入力に応答して前記制御機能を実施させるように構成される、エアロゾル送達デバイス。
【請求項2】
前記制御機能が、エアロゾル前駆体組成物を加熱して吸入可能な物質を形成すること以外の機能を含む、請求項2に記載のエアロゾル送達デバイス。
【請求項3】
前記処理回路網が、前記エアロゾル送達デバイスに、前記吸入入力に応答して、前記エアロゾル送達デバイスと動作可能に係合されたカートリッジ内に残存するエアロゾル前駆体組成物のレベルの指標を提供させることにより、前記エアロゾル送達デバイスに、少なくとも部分的に前記制御機能を実施させるように構成される、請求項1に記載のエアロゾル送達デバイス。
【請求項4】
前記エアロゾル送達デバイスが、電池をさらに備え、処理回路網が、前記エアロゾル送達デバイスに前記電池の充電レベルの指標を提供させることにより、前記エアロゾル送達デバイスに、少なくとも部分的に前記制御機能を実施させるように構成される、請求項1に記載のエアロゾル送達デバイス。
【請求項5】
前記処理回路網が、前記エアロゾル送達デバイスに前記エアロゾル送達デバイスの構成設定を変更させることにより、前記エアロゾル送達デバイスに、少なくとも部分的に前記制御機能を実施させるように構成される、請求項1に記載のエアロゾル送達デバイス。
【請求項6】
前記処理回路網が、前記エアロゾル送達デバイスに、発光ダイオード(LED)インジケータの構成設定、触覚フィードバック構成、加熱プロファイル構成、エアロゾル前駆体組成物の気化設定、吸入制御設定、または電池管理設定のうちの1つ以上を変更させることにより、前記エアロゾル送達デバイスに、少なくとも部分的に前記構成設定を変更させるように構成される、請求項5に記載のエアロゾル送達デバイス。
【請求項7】
前記特性が、吸入の持続時間、前記吸入入力における吸入の総数、2回の吸入間の間隔、吸入力、または逆吸入の検出のうちの1つ以上を含む、請求項1に記載のエアロゾル送達デバイス。
【請求項8】
前記処理回路網が、前記エアロゾル送達デバイスに、
前記吸入入力に応答してエアロゾル前駆体組成物を加熱して吸入可能な物質を形成するのではなく、前記エアロゾル送達デバイスの制御モードを変更して、前記エアロゾル送達デバイスに、前記吸入入力に応答して前記制御機能を実施させるように構成されたユーザ入力を受信させ、かつ、
前記ユーザ入力に応答して前記制御モードを変更させるようにさらに構成され、
前記制御機能が、前記制御モードの変更に少なくとも部分的に基づいて実施される、請求項1に記載のエアロゾル送達デバイス。
【請求項9】
ユーザ入力特性に少なくとも部分的に基づいてエアロゾル送達デバイスを制御するための方法であって、前記エアロゾル送達デバイスが、
前記エアロゾル送達デバイスへのユーザ入力の特性を判定することと、
前記特性との定義された関連性を有する制御機能を判定することと、
前記ユーザ入力に応答して前記制御機能を実施することと、を含む、方法。
【請求項10】
前記エアロゾル送達デバイスが、
前記特性に少なくとも部分的に基づいて、前記ユーザ入力が、前記ユーザ入力が受信された入力機構に関連するデフォルト機能以外の制御機能に関するものであるということを判定することをさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記制御機能が、エアロゾル前駆体組成物を加熱して吸入可能な物質を形成すること、または前記エアロゾル送達デバイスの動力状態を切り替えること以外の機能を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記制御機能を実施することが、前記エアロゾル送達デバイスと動作可能に係合されたカートリッジ内に残存するエアロゾル前駆体組成物のレベルの指標を提供すること、または前記エアロゾル送達デバイスに実装された電池の充電レベルの指標を提供することのうちの1つ以上を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項13】
前記制御機能を実施することが、前記エアロゾル送達デバイスの構成設定を変更することを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項14】
前記構成設定を変更することが、発光ダイオード(LED)インジケータの構成設定、触覚フィードバック構成設定、加熱プロファイル構成、エアロゾル前駆体組成物の気化設定、吸入制御設定、または電池管理設定のうちの1つ以上を変更することを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記ユーザ入力が、1回以上の吸入からなる吸入入力を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項16】
前記特性を判定することが、吸入の持続時間、前記吸入入力における吸入の総数、2回の吸入間の間隔、吸入力、または逆吸入の検出のうちの1つ以上を判定することを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記エアロゾル送達デバイスが、
第2のユーザ入力を受信することであって、前記第2のユーザ入力が、前記吸入入力に応答してエアロゾル前駆体組成物を加熱して吸入可能な物質を形成するのではなく、前記エアロゾル送達デバイスの制御モードを変更して、前記エアロゾル送達デバイスに、前記吸入入力に応答して前記制御機能を実施させるように構成されている、受信することと、
前記第2のユーザ入力に応答して前記制御モードを変更することと、をさらに含む、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記ユーザ入力が、前記エアロゾル送達デバイスの操作を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項19】
前記特性を判定することが、前記操作の種類、前記エアロゾル送達デバイスの動きの方向、前記エアロゾル送達デバイスの配向の変化、前記エアロゾル送達デバイスの角変位、前記エアロゾル送達デバイスの加速度、または前記操作中に繰り返し起こる動きのパターンの数のうちの1つ以上を判定することを含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
ユーザ入力特性に少なくとも部分的に基づいてエアロゾル送達デバイスを制御するためのコンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラム製品が、プログラム命令が記憶されている少なくとも1つの非一時的コンピュータ可読媒体を備え、前記プログラム命令が、
前記エアロゾル送達デバイスへのユーザ入力の特性を判定するためのプログラムコードと、
前記特性との定義された関連性を有する制御機能を判定するためのプログラムコードと、
前記ユーザ入力に応答して前記制御機能を実施するためのプログラムコードと、を含む、コンピュータプログラム製品。
【請求項21】
前記プログラム命令が、
前記特性に少なくとも部分的に基づいて、前記ユーザ入力が、前記ユーザ入力が受信された入力機構に関連するデフォルト機能以外の制御機能に関するものであるということを判定するためのプログラムコードをさらに含む、請求項20に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項22】
前記制御機能を実施するための前記プログラムコードが、前記エアロゾル送達デバイスと動作可能に係合されたカートリッジ内に残存するエアロゾル前駆体組成物のレベルの指標を提供すること、または前記エアロゾル送達デバイスに実装された電池の充電レベルの指標を提供することのうちの1つ以上のためのプログラムコードを含む、請求項20に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項23】
前記制御機能を実施するための前記プログラムコードが、前記エアロゾル送達デバイスの構成設定を変更するためのプログラムコードを含む、請求項20に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項24】
前記ユーザ入力が、1回以上の吸入からなる吸入入力を含む、請求項20に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項25】
前記ユーザ入力が、前記エアロゾル送達デバイスの操作を含む、請求項20に記載のコンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、喫煙物品などのエアロゾル送達デバイスに関し、より具体的には、エアロゾル送達デバイス、ならびに入力特性に少なくとも部分的に基づいてエアロゾル送達デバイスを制御するための関連方法及びコンピュータプログラム製品に関する。喫煙物品は、タバコから作製されても、もしくはそれに由来しても、または別様にタバコを組み込んでもよい材料を加熱して、ヒトが消費するための吸入可能な物質を形成するように構成され得る。
【背景技術】
【0002】
多くの喫煙デバイスが、使用のためにタバコを燃焼させることを必要とする喫煙製品の改良品または代替品として、長年にわたり提案されている。これらのデバイスの多くは、称されるところによれば、タバコの燃焼から生じる相当量の不完全燃焼生成物及び熱分解生成物を送達することなく、紙巻きタバコ、葉巻、またはパイプ喫煙に関連する知覚を提供するように設計されている。そのために、電気エネルギーを利用して揮発性材料を気化または加熱するか、あるいはタバコの著しい程度の燃焼を伴わずに紙巻きタバコ、葉巻、またはパイプ喫煙の知覚を提供することを試みる、数多くの喫煙製品、風味生成器、及び薬用吸入器が提案されている。例えば、参照により本明細書に組み込まれる、Robinsonらへの米国特許第7,726,320号、Griffith,Jr.らへの米国特許米国出願公開第2013/0255702号、Sebastianらへの米国特許出願公開第2014/0000638号、Collettらへの米国特許出願公開第2014/0060554号、及び2012年10月8日出願の米国特許出願第13/647,000号に記載の背景技術に記載されている、種々の代替的な喫煙物品、エアロゾル送達デバイス、及び発熱源を参照されたい。
【0003】
エアロゾル送達デバイスの技術分野における継続的発展は、ますます洗練されたエアロゾル送達デバイスをもたらしている。しかしながら、形状因子などの要因のため、多くのエアロゾル送達デバイスは、ユーザから制御入力が提供され得るユーザインターフェース機構の相対的な制限を有する。したがって、種々のデバイス機能及び設定を制御するための制御入力の供給には、依然として問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許第7726320号明細書
【特許文献2】米国特許出願公開第2013/0255702号明細書
【特許文献3】米国特許出願公開第2014/0000638号明細書
【特許文献4】米国特許出願公開第2014/0060554号明細書
【特許文献5】米国特許出願第13/647,000号
【発明の概要】
【0005】
本開示は、エアロゾル送達デバイス、ならびに入力特性に少なくとも部分的に基づいてエアロゾル送達デバイスを制御するための関連方法及びコンピュータプログラム製品に関する。例えば、一態様では、ユーザ入力特性に少なくとも部分的に基づいてエアロゾル送達デバイスを制御するための一方法が提供される。本方法は、エアロゾル送達デバイスが、エアロゾル送達デバイスへのユーザ入力の特性を判定することを含み得る。本方法は、エアロゾル送達デバイスが、その特性との定義された関連性を有する制御機能を判定することをさらに含んでもよい。本方法は、エアロゾル送達デバイスが、ユーザ入力に応答して制御機能を実施することをさらに含んでもよい。
【0006】
別の態様では、処理回路網を含み得るエアロゾル送達デバイスが提供される。処理回路網は、エアロゾル送達デバイスに、少なくとも、エアロゾル送達デバイスへのユーザ入力の特性を判定させ、その特性との定義された関連性を有する制御機能を判定させ、かつ、ユーザ入力に応答してその制御機能を実施させるように構成されてもよい。
【0007】
さらなる一態様では、プログラム命令が記憶されている少なくとも1つの非一時的コンピュータ可読記憶媒体を含み得る、コンピュータプログラム製品が提供される。記憶されたプログラム命令は、エアロゾル送達デバイスへのユーザ入力の特性を判定するためのプログラムコードを含み得る。記憶されたプログラム命令は、その特性との定義された関連性を有する制御機能を判定するためのプログラム命令をさらに含んでもよい。記憶されたプログラム命令は、ユーザ入力に応答して制御機能を実施するためのプログラム命令をさらに含んでもよい。
【0008】
追加の一態様では、吸入入力の特性に少なくとも部分的に基づいてエアロゾル送達デバイスを制御するための一方法が提供される。本方法は、エアロゾル送達デバイスが、エアロゾル送達デバイスへの吸入入力の特性を判定することを含み得る。本方法は、エアロゾル送達デバイスが、その特性との定義された関連性を有する制御機能を判定することをさらに含んでもよい。本方法は、エアロゾル送達デバイスが、吸入入力に応答して制御機能を実施することをさらに含んでもよい。
【0009】
またさらなる一態様では、吸入センサ及び吸入センサに連結された処理回路網を含み得るエアロゾル送達デバイスが提供される。吸入センサは、エアロゾル送達デバイスへの吸入入力を検出するように構成されてもよい。処理回路網は、エアロゾル送達デバイスに、少なくとも、吸入入力の特性を判定させ、その特性との定義された関連性を有する制御機能を判定させ、かつ、吸入入力に応答して制御機能を実施させるように構成されてもよい。
【0010】
別の態様では、プログラム命令が記憶されている少なくとも1つの非一時的コンピュータ可読記憶媒体を含み得る、コンピュータプログラム製品が提供される。記憶されたプログラム命令は、エアロゾル送達デバイスへの吸入入力の特性を判定するためのプログラムコードを含み得る。記憶されたプログラム命令は、その特性との定義された関連性を有する制御機能を判定するためのプログラム命令をさらに含んでもよい。記憶されたプログラム命令は、吸入入力に応答して制御機能を実施するためのプログラム命令をさらに含んでもよい。
【0011】
したがって本開示は、以下の例示的な実施形態を含むが、これらに限定されない。
【0012】
例示的な実施形態1:エアロゾル送達デバイスが提供され、エアロゾル送達デバイスへの吸入入力を検出するように構成された吸入センサと、吸入センサに連結された処理回路網と、を備え、処理回路網は、エアロゾル送達デバイスに、少なくとも、吸入入力の特性を判定させ、その特性との定義された関連性を有する制御機能を判定させ、かつ、吸入入力に応答して制御機能を実施させるように構成される。
【0013】
例示的な実施形態2:制御機能が、エアロゾル前駆体組成物を加熱して吸入可能な物質を形成すること以外の機能を含む、先行もしくは後続の例示的な実施形態のいずれか、またはそれらの組み合わせに記載のエアロゾル送達デバイス。
【0014】
例示的な実施形態3:処理回路網が、少なくとも部分的に、エアロゾル送達デバイスに、吸入入力に応答して、エアロゾル送達デバイスと動作可能に係合されたカートリッジ内に残存するエアロゾル前駆体組成物のレベルの指標を提供させることにより、エアロゾル送達デバイスに制御機能を実施させるように構成される、先行もしくは後続の例示的な実施形態のいずれか、またはそれらの組み合わせに記載のエアロゾル送達デバイス。
【0015】
例示的な実施形態4:エアロゾル送達デバイスが、電池をさらに備え、処理回路網が、少なくとも部分的に、エアロゾル送達デバイスに電池の充電レベルの指標を提供させることにより、エアロゾル送達デバイスに制御機能を実施させるように構成される、先行もしくは後続の例示的な実施形態のいずれか、またはそれらの組み合わせに記載のエアロゾル送達デバイス。
【0016】
例示的な実施形態5:処理回路網が、少なくとも部分的に、エアロゾル送達デバイスにエアロゾル送達デバイスの構成設定を変更させることにより、エアロゾル送達デバイスに制御機能を実施させるように構成される、先行もしくは後続の例示的な実施形態のいずれか、またはそれらの組み合わせに記載のエアロゾル送達デバイス。
【0017】
例示的な実施形態6:処理回路網が、少なくとも部分的に、エアロゾル送達デバイスに、発光ダイオード(LED)インジケータの構成設定、触覚フィードバック構成、加熱プロファイル構成、エアロゾル前駆体組成物の気化設定、吸入制御設定、または電池管理設定のうちの1つ以上を変更させることにより、エアロゾル送達デバイスに構成設定を変更させるように構成される、先行もしくは後続の例示的な実施形態のいずれか、またはそれらの組み合わせに記載のエアロゾル送達デバイス。
【0018】
例示的な実施形態7:特性が、吸入の持続時間、吸入入力における吸入の総数、2回の吸入間の間隔、吸入力、または逆吸入の検出のうちの1つ以上を含む、先行もしくは後続の例示的な実施形態のいずれか、またはそれらの組み合わせに記載のエアロゾル送達デバイス。
【0019】
例示的な実施形態8:処理回路網が、エアロゾル送達デバイスに、吸入入力に応答してエアロゾル前駆体組成物を加熱して吸入可能な物質を形成するのではなく、エアロゾル送達デバイスの制御モードを変更して、エアロゾル送達デバイスに、吸入入力に応答して制御機能を実施させるように構成されたユーザ入力を受信させ、かつ、ユーザ入力に応答して制御モードを変更させるようにさらに構成され、制御機能が、制御モードの変更に少なくとも部分的に基づいて実施される、先行もしくは後続の例示的な実施形態のいずれか、またはそれらの組み合わせに記載のエアロゾル送達デバイス。
【0020】
例示的な実施形態9:ユーザ入力特性に少なくとも部分的に基づいてエアロゾル送達デバイスを制御するための方法が提供され、かかる方法は、エアロゾル送達デバイスが、エアロゾル送達デバイスへのユーザ入力の特性を判定することと、その特性との定義された関連性を有する制御機能を判定することと、ユーザ入力に応答して制御機能を実施することを含む。
【0021】
例示的な実施形態10:エアロゾル送達デバイスが、特性に少なくとも部分的に基づいて、ユーザ入力が、ユーザ入力が受信された入力機構に関連するデフォルト機能以外の制御機能に関するものであるということを判定することをさらに含む、先行もしくは後続の例示的な実施形態のいずれか、またはそれらの組み合わせに記載の方法。
【0022】
例示的な実施形態11:制御機能が、エアロゾル前駆体組成物を加熱して吸入可能な物質を形成すること、またはエアロゾル送達デバイスの動力状態を切り替えること以外の機能を含む、先行もしくは後続の例示的な実施形態のいずれか、またはそれらの組み合わせに記載の方法。
【0023】
例示的な実施形態12:制御機能を実施することが、エアロゾル送達デバイスと動作可能に係合されたカートリッジ内に残存するエアロゾル前駆体組成物のレベルの指標を提供すること、またはエアロゾル送達デバイスに実装された電池の充電レベルの指標を提供することのうちの1つ以上を含む、先行もしくは後続の例示的な実施形態のいずれか、またはそれらの組み合わせに記載の方法。
【0024】
例示的な実施形態13:制御機能を実施することが、エアロゾル送達デバイスの構成設定を変更することを含む、先行もしくは後続の例示的な実施形態のいずれか、またはそれらの組み合わせに記載の方法。
【0025】
例示的な実施形態14:構成設定を変更することが、発光ダイオード(LED)インジケータの構成設定、触覚フィードバック構成設定、加熱プロファイル構成、エアロゾル前駆体組成物の気化設定、吸入制御設定、または電池管理設定のうちの1つ以上を変更することを含む、先行もしくは後続の例示的な実施形態のいずれか、またはそれらの組み合わせに記載の方法。
【0026】
例示的な実施形態15:ユーザ入力が、1回以上の吸入からなる吸入入力を含む、先行もしくは後続の例示的な実施形態のいずれか、またはそれらの組み合わせに記載の方法。
【0027】
例示的な実施形態16:特性を判定することが、吸入の持続時間、吸入入力における吸入の総数、2回の吸入間の間隔、吸入力、または逆吸入の検出のうちの1つ以上を判定することを含む、先行もしくは後続の例示的な実施形態のいずれか、またはそれらの組み合わせに記載の方法。
【0028】
例示的な実施形態17:エアロゾル送達デバイスが、第2のユーザ入力を受信することであって、第2のユーザ入力が、吸入入力に応答してエアロゾル前駆体組成物を加熱して吸入可能な物質を形成するのではなく、エアロゾル送達デバイスの制御モードを変更して、エアロゾル送達デバイスに、吸入入力に応答して制御機能を実施させるように構成されている、受信することと、第2のユーザ入力に応答して制御モードを変更することと、をさらに含む、先行もしくは後続の例示的な実施形態のいずれか、またはそれらの組み合わせに記載の方法。
【0029】
例示的な実施形態18:ユーザ入力が、エアロゾル送達デバイスの操作を含む、先行もしくは後続の例示的な実施形態のいずれか、またはそれらの組み合わせに記載の方法。
【0030】
例示的な実施形態19:特性を判定することが、操作の種類、エアロゾル送達デバイスの動きの方向、エアロゾル送達デバイスの配向の変化、エアロゾル送達デバイスの角変位、エアロゾル送達デバイスの加速度、または操作中に繰り返し起こる動きのパターンの数のうちの1つ以上を判定することを含む、先行もしくは後続の例示的な実施形態のいずれか、またはそれらの組み合わせに記載の方法。
【0031】
例示的な実施形態20:ユーザ入力特性に少なくとも部分的に基づいてエアロゾル送達デバイスを制御するためのコンピュータプログラム製品が提供され、かかるコンピュータプログラム製品は、プログラム命令が記憶されている少なくとも1つの非一時的コンピュータ可読媒体を備え、プログラム命令は、エアロゾル送達デバイスへのユーザ入力の特性を判定するためのプログラムコードと、その特性との定義された関連性を有する制御機能を判定するためのプログラムコードと、ユーザ入力に応答して制御機能を実施するためのプログラムコードと、を含む。
【0032】
例示的な実施形態21:プログラム命令が、特性に少なくとも部分的に基づいて、ユーザ入力が、ユーザ入力が受信された入力機構に関連するデフォルト機能以外の制御機能に関するものであるということを判定するためのプログラムコードをさらに含む、先行もしくは後続の例示的な実施形態のいずれか、またはそれらの組み合わせに記載のコンピュータプログラム製品。
【0033】
例示的な実施形態22:制御機能を実施するためのプログラムコードが、エアロゾル送達デバイスと動作可能に係合されたカートリッジ内に残存するエアロゾル前駆体組成物のレベルの指標を提供すること、またはエアロゾル送達デバイスに実装された電池の充電レベルの指標を提供することのうちの1つ以上のためのプログラムコードを含む、先行もしくは後続の例示的な実施形態のいずれか、またはそれらの組み合わせに記載のコンピュータプログラム製品。
【0034】
例示的な実施形態23:制御機能を実施するためのプログラムコードが、エアロゾル送達デバイスの構成設定を変更するためのプログラムコードを含む、先行もしくは後続の例示的な実施形態のいずれか、またはそれらの組み合わせに記載のコンピュータプログラム製品。
【0035】
例示的な実施形態24:ユーザ入力が、1回以上の吸入からなる吸入入力を含む、先行もしくは後続の例示的な実施形態のいずれか、またはそれらの組み合わせに記載のコンピュータプログラム製品。
【0036】
例示的な実施形態25:ユーザ入力が、エアロゾル送達デバイスの操作を含む、先行もしくは後続の例示的な実施形態のいずれか、またはそれらの組み合わせに記載のコンピュータプログラム製品。
【0037】
本開示のこれら及び他の特徴、態様、及び利点は、以下の発明を実施するための形態を、下で簡潔に説明する添付の図面と併せて読むことで明らかとなるであろう。本開示は、本開示に記載される2つ、3つ、4つ、もしくはそれ以上の特徴または要素の任意の組み合わせを、かかる特徴または要素が本明細書の特定の実施形態の説明において明示的に組み合わされているか、または別様に記載されているか否かにかかわらず含む。本開示は、本開示の任意の分離可能な特徴または要素が、その態様及び実施形態のいずれにおいても、本開示の文脈が別途明確に規定しない限り、意図されるように、すなわち組み合わせ可能であるように見なされるべきであるように、総合的に読み取られることを意図するものである。
【0038】
したがって、本概要が、本開示のいくつかの態様の基本的理解を提供するために、いくつかの例示的な実施形態を要約する目的で提供されるに過ぎないことは理解されるであろう。したがって、上記の例示的な実施形態が例に過ぎず、本開示の範囲または主旨をいかようにも制限するものと解釈されるべきではないことは理解されるであろう。他の実施形態、態様、及び利点は、以下の詳細な説明を、記載されるいくつかの実施形態の原理を例として示す添付の図面と併せて読むことにより明らかとなるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0039】
このように、本開示を前述の概括的な用語で説明したので、これより添付の図面を参照するが、これらは必ずしも縮尺どおりに描かれてはいない。
【0040】
【
図1】本開示の例示的な一実施形態に従う、制御体及びカートリッジを備える電子喫煙物品を通る断面図である。
【
図2】本開示の例示的な一実施形態に従う、カートリッジ及び制御体を備え、かつ液溜め収容部を含む電子喫煙物品を通る断面図である。
【
図3】本開示のいくつかの例示的な実施形態に従う、エアロゾル送達デバイスに実装され得る装置のブロック図を示す。
【
図4】本開示のいくつかの例示的な実施形態に従う、入力特性に少なくとも部分的に基づいてエアロゾル送達デバイスを制御するための例示的な一方法に従う流れ図を示す。
【
図5】本開示のいくつかの例示的な実施形態に従う、吸入入力の特性に少なくとも部分的に基づいてエアロゾル送達デバイスを制御するための例示的な一方法に従う流れ図を示す。
【
図6】本開示のいくつかの例示的な実施形態に従う、エアロゾル送達デバイスの操作の特性に少なくとも部分的に基づいてエアロゾル送達デバイスを制御するための例示的な一方法に従う流れ図を示す。
【
図7】本開示のいくつかの例示的な実施形態に従う、エアロゾル送達デバイスの制御モードを変更するための例示的な一方法に従う流れ図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0041】
これより、本開示を、その例示的な実施形態を参照してより十分に以下に説明する。これらの例示的な実施形態は、本開示が徹底的かつ完全であり、本開示の範囲を当業者に十分に伝えることとなるように記載される。実際には、本開示は多くの異なる形態で具体化されてよく、本明細書に記載される実施形態に限定されるものとして解釈されるべきではなく、むしろ、これらの実施形態は、本開示が適用可能な法的要件を満たすことになるように提供されている。本明細書、及び添付の特許請求の範囲において使用される場合、「1つの(a)」、「1つの(an)」、「その(the)」という単数形は、文脈が別途明確に規定しない限り、複数の指示対象を含む。
【0042】
本開示のいくつかの例示的な実施形態は、エアロゾル送達デバイス、ならびに入力特性に少なくとも部分的に基づいてエアロゾル送達デバイスを制御するための関連方法及びコンピュータプログラム製品に関する。種々の例示的な実施形態で使用され得るエアロゾル送達デバイス(例えば、喫煙物品)は、非限定的な例として、いわゆる「電子タバコ」を含み得る。かかるエアロゾル送達デバイスに関連する機構、構成要素、特徴、及び方法は、多くの異なる形態で具体化され、様々な物品に関連してもよいことを理解されたい。
【0043】
この点で、本開示は、材料を加熱して(好ましくは、材料をいかなる著しい程度までも燃焼させることなく)吸入可能な物質を形成するために電気エネルギーを使用する、エアロゾル送達デバイスの説明を提供し、かかる物品は、「手持ち式」デバイスと見なされるのに十分に小型であることが最も好ましい。エアロゾル送達デバイスは、その物品またはデバイスのいかなる構成要素も任意の著しい程度に燃焼させることなく、紙巻きタバコ、葉巻、またはパイプを吸うことの知覚(例えば、吸入及び吐出習慣、味または風味の種類、感覚刺激作用、身体的感覚、使用習慣、目に見えるエアロゾルによって提供されるものなどの視覚的刺激など)の一部または全部を提供し得る。本エアロゾル送達デバイスは、タバコの燃焼または熱分解の副生成物に起因するエアロゾルという意味での煙を生成するのではなく、むしろ、本物品またはデバイスが、本物品またはデバイスのある特定の成分の揮発または気化に起因する蒸気(煙様として説明されると見なされ得る、目に見えるエアロゾルであると見なされ得る、エアロゾル中の蒸気を含む)をもたらし得るという意味での煙を生成し得る。極めて好ましい実施形態では、エアロゾル送達デバイスは、タバコ及び/またはタバコ由来の成分を組み込み得る。
【0044】
本開示のエアロゾル送達デバイスはまた、蒸気生成物品、喫煙物品、または薬物送達物品であることを特徴としてもよい。したがって、かかる物品またはデバイスは、1つ以上の物質(例えば、風味及び/または薬学的活性成分)を吸入可能な形態または状態で提供するように適合されてよい。例えば、吸入可能な物質は、実質的に蒸気の形態(すなわち、その臨界点未満の温度で気相にある物質)であり得る。代替的に、吸入可能な物質は、エアロゾルの形態(すなわち、ガス中の固体微粒子または液滴の浮遊物)であってもよい。簡潔性を目的として、本明細書で使用される「エアロゾル」という用語は、可視であるか否かにかかわらず、また煙様であると見なされ得る形態のものであるか否かにかかわらず、ヒトによる吸入に好適な形態または種類の蒸気、ガス、及びエアロゾルを含むことが意図される。
【0045】
使用中、本開示のエアロゾル送達デバイスは、従来型の喫煙物品(例えば、タバコに着火し吸入することによって用いられる紙巻きタバコ、葉巻、またはパイプ)の使用において個人が用いる物理的行為の多くに供され得る。例えば、本開示のエアロゾル送達デバイスのユーザは、従来型の喫煙物品と同じように本物品を持ったり、本物品により生成されるエアロゾルの吸入のために本物品の一端を吸ったり、選択された時間間隔で吹かしたりすることができる。
【0046】
本開示のエアロゾル送達デバイスは、概して、外側本体または外郭内に提供されるいくつかの構成要素を含む。外側本体または外郭の全体的設計は様々であり得、エアロゾル送達デバイスの全体的なサイズ及び形状を画定し得る外側本体のフォーマットまたは構成は様々であり得る。典型的には、紙巻きタバコまたは葉巻の形状に似た細長い本体は、単一の一体型外郭から形成されてもよく、あるいは、細長い本体は、2つ以上の分離可能な部品で形成されてもよい。例えば、エアロゾル送達デバイスは、実質的に管形状であるために従来の紙巻きタバコまたは葉巻の形状に似てもよい、細長い外郭または本体を備えることができる。一実施形態では、本エアロゾル送達デバイスの構成要素の全てが、1つの外側本体または外郭内に収容される。代替的に、エアロゾル送達デバイスは、接合され分離可能である2つ以上の外郭を備えてもよい。例えば、エアロゾル送達デバイスは、1つ以上の再使用可能な構成要素(例えば、再充電可能な電池、及び本物品の動作を制御するための種々の電子装置)を含む外側本体または外郭を備える制御体を一端に保有し、もう一端では、使い捨ての部分(例えば、使い捨ての風味含有カートリッジ)を含む外側本体または外郭が、それに取り外し可能に取り付けられ得る。単一外郭型のユニット内または多部品の分離可能な外郭型のユニット内における、構成要素のより具体的なフォーマット、構成、及び配置は、本明細書に提供されるさらなる開示内容を踏まえれば明確となるであろう。さらに、種々のエアロゾル送達デバイスの設計及び構成要素の配置は、本開示の背景技術の節に列挙した代表的な製品など、市販の電子エアロゾル送達デバイスを考慮すれば理解され得る。
【0047】
本開示のエアロゾル送達デバイスは、電源(例えば、電力源)、少なくとも1つの制御構成要素(例えば、電流その電源を物品の他の構成要素へ制御することなどにより、発熱のために電力を作動させ、制御し、調節し、停止させるための手段、例えばマイクロコントローラ)、加熱器または発熱構成要素(例えば、「噴霧器」と一般に称される電気抵抗加熱要素または構成要素)、エアロゾル前駆体組成物(例えば、一般的には、「スモークジュース(smoke juice)」、「Eリキッド(e-liquid)」、及び「Eジュース(e-juice)」と一般に称される成分など、十分な熱が適用されるとエアロゾルを生むことができる液体)、及びエアロゾル吸入のためにエアロゾル送達デバイスを吸うことを可能にする吸い口領域すなわち先端(例えば、吸われると、生成されたエアロゾルがそこから引き出され得るように、物品を通る画定された気流路)の何らかの組み合わせを備えることが最も好ましい。本開示に従って使用され得るエアロゾル前駆体材料の例示的な配合は、Zhengらへの米国特許公開第2013/0008457号に記載されており、その開示内容は、その全体において参照により本明細書に組み込まれる。
【0048】
本エアロゾル送達デバイス内の構成要素の配列は様々であり得る。特定の実施形態では、エアロゾル前駆体組成物は、ユーザへのエアロゾル送達を最大化するようにユーザの口元に対して近位にあり得る、物品の一端付近(例えば、ある特定の状況では交換可能かつ使い捨てであり得るカートリッジ内)に配置され得る。しかしながら、他の構成が除外されるわけではない。概して、加熱要素は、加熱要素からの熱が、エアロゾル前駆体(ならびに、ユーザへの送達のために同様に提供され得る1つ以上の風味剤、薬物など)を揮発させ、かつユーザへの送達のためのエアロゾルを形成し得るように、エアロゾル前駆体組成物の十分に近くに配置され得る。加熱要素がエアロゾル前駆体組成物を加熱すると、消費者による吸入に好適な物理的形態でエアロゾルが形成、放出、または生成される。前述の用語は、放出する(release)、放出している(releasing)、放出する(releases)、または放出された(released)への言及が、形成する(form)または生成する(generate)、形成している(forming)または生成している(generating)、形成する(forms)または生成する(generates)、及び形成された(formed)または生成された(generated)を含むように、互換的であるよう意図されることに留意されたい。具体的には、吸入可能な物質は、蒸気もしくはエアロゾル、またはこれらの混合物の形態で放出される。さらに、種々のエアロゾル送達デバイス構成要素の選択は、本開示の背景技術の節に列挙した代表的な製品など、市販の電子エアロゾル送達デバイスを考慮すれば理解することができる。
【0049】
エアロゾル送達デバイスは、電池または他の電力源を組み込んで、抵抗加熱、制御システムへの給電、インジケータへの給電など、物品に種々の機能性を提供するのに十分な電流を提供する。電源は種々の実施形態を呈し得る。電源は、加熱部材を急速に加熱してエアロゾル形成を提供し、所望の期間の使用中、物品に給電するのに十分な電力を送達することができるのが好ましい。電源は、エアロゾル送達デバイスを容易に取り扱うことができるように、エアロゾル送達デバイス内に簡便に納まるように寸法決定されることが好ましく、さらに、電源は、望ましい喫煙体験を損なうことがないように、十分に軽量なものであることが好ましい。
【0050】
種々の実施形態で使用され得るエアロゾル送達デバイス100の例示的な一実施形態を
図1に提供する。図に示される断面から分かるように、エアロゾル送達デバイス100は、機能的な関係で恒久的または着脱可能に配列され得る、制御体102及びカートリッジ104を備え得る。この点で、制御体102及びカートリッジ104が機能的な関係で配列され得るように、制御体102とカートリッジ104との係合を支持するために、制御体102はカートリッジ係合部分を含んでもよく、カートリッジ104は制御体係合部分を含んでもよい。例えば、制御体102のカートリッジ係合部分は、以下にさらに記載されるように、1つ以上の態様その連結器120、近位取り付け端122、及び/または制御体突出部124によって提供されてもよい。カートリッジ104の制御体係合部分は、以下にさらに記載されるように、例えば、プラグ140及び/または遠位取り付け端142のうちの1つ以上の態様によって提供されてもよい。制御体102とカートリッジ104とのねじ式係合が
図1に示されているが、圧入係合、締まりばめ、磁気係合などのさらなる係合手段が用いられてもよいことは理解される。
【0051】
特定の実施形態では、制御体102及びカートリッジ104の一方または両方は、使い捨てであるもの、または再利用可能であるものと称され得る。例えば、制御体は、交換可能な電池または再充電可能な電池を有してもよく、したがって、典型的な電気コンセントへの接続、車の充電器(例えば、シガーソケットレセプタクル)への接続、及びユニバーサルシリアルバス(USB)ケーブルなどを介したコンピュータへの接続を含む、任意の種類の再充電技術と組み合わされることができる。例えば、一端にUSBコネクタを、そして対向する端部に制御体コネクタを含むアダプタが、2013年3月15日出願の米国特許出願第13/840,264号に開示されており、この特許出願は、その全体において参照により本明細書に組み込まれる。再充電可能な電池を含む実施形態が、非限定的な例として、リチウムイオン電池(例えば、再充電可能な二酸化マンガンリチウム電池)、リチウムイオンポリマー電池、ニッケル-亜鉛電池、ニッケル-金属水素化物電池、ニッケルカドミウム電池、再充電可能なアルカリ電池、これらの何らかの組み合わせ、及び/または他の種類の再充電可能な電池などの、任意の種類の再充電可能な電池を含んでもよいことは理解されるであろう。さらに、いくつかの実施形態では、Changらへの米国特許出願公開第2014/0060555号に開示されているように、カートリッジは単回使用カートリッジを含んでもよく、この出願公開は、その全体において参照により本明細書に組み込まれる。
【0052】
例示された実施形態では、制御体102は、制御構成要素106(例えば、マイクロコントローラ)、フローセンサ108、及び電池110を含み、これらは可変的に配列され得、かつ外側本体116の遠位端114に複数のインジケータ112を含み得る。インジケータ112は、様々な数で提供されてよく、異なる形状をとることができ、さらには(かかるインジケータが存在する場合に音の放出などのために)本体内の開口部であってもよい。例示された実施形態では、触覚フィードバック構成要素101が、制御構成要素106と共に含まれる。したがって、触覚フィードバック構成要素は、振動または使用もしくは状態の同様の触覚的指標をユーザに提供するために、喫煙物品の1つ以上の構成要素と一体化されてもよい。例えば、全体において参照により本明細書に組み込まれる、2013年7月19日出願の米国特許出願第13/946,309号の開示内容を参照されたい。
【0053】
吸気口118が、制御体102の外側本体116内に配置されてもよい。連結器120がまた、制御体102の近位取り付け端122にて含まれ、かつ、カートリッジ104が制御体に取り付けられるとき、噴霧器またはその構成要素、例えば抵抗加熱要素(以下に記載)などとの電気接続を容易にするように、制御体突出部124内に延在してもよい。吸気口118は外側本体116内に提供されるものとして示されているが、別の実施形態では、吸気口は、例えば2013年3月15日出願の米国特許出願第13/841,233号に記載されるように、連結器内に提供されてもよい。
【0054】
カートリッジ104は、本体の吸い口130に口元開口部128を有する外側本体126を含んで、空気及び同伴蒸気(すなわち、吸入可能な形態のエアロゾル前駆体組成物の成分)が、エアロゾル送達デバイス100の吸引中にカートリッジから消費者へと通過することを可能にする。エアロゾル送達デバイス100は、いくつかの実施形態では、実質的に棒状、または実質的に管形状、または実質的に円筒形状であってもよい。他の実施形態では、さらなる形状及び寸法(例えば、長方形または三角形の断面など)が包含される。
【0055】
カートリッジ104は、熱を生成するように構成された抵抗加熱要素134(例えば、ワイヤコイル)、及び液体を輸送するように構成された液体輸送要素136(例えばウィック)を備える、噴霧器132をさらに含む。材料を通して電流が印加されると熱を生成するように構成された材料の種々の実施形態を用いて、抵抗加熱要素134を形成してもよい。ワイヤコイルを形成し得る例示的な材料としては、Kanthal(FeCrAl)、Nichrome、二珪化モリブデン(MoSi2)、珪化モリブデン(MoSi)、アルミニウムでドープした二珪化モリブデン(Mo(Si,Al)2)、及びセラミック(例えば、正温度係数セラミック)が挙げられる。上記に加えて、代表的な加熱要素及びその中に使用するための材料は、Countsらへの米国特許第5,060,671号、Deeviらへの米国特許第5,093,894号、Deeviらへの米国特許第5,224,498号、Sprinkel Jr.らへの米国特許第5,228,460号、Deeviらへの米国特許第5,322,075号、Deeviらへの米国特許第5,353,813号、Deeviらへの米国特許第5,468,936号、Dasへの米国特許第5,498,850号、Dasへの米国特許第5,659,656号、Deeviらへの米国特許第5,498,855号、Hajaligolへの米国特許第5,530,225号、Hajaligolへの米国特許第5,665,262号、Dasらへの米国特許第5,573,692号、及びFleischhauerらへの米国特許第5,591,368号に記載されており、これらの開示内容は、それらの全体において参照により本明細書に組み込まれる。
【0056】
加熱要素134の両端における導電性加熱器端子138(例えば、正端子及び負端子)は、加熱要素を通して電流を導くように構成され、かつ、カートリッジ104が制御体102に接続されるときに加熱要素と電池110との電気接続を形成するように、適切な配線または回路(図示せず)に取り付けられるように構成される。具体的には、プラグ140が、カートリッジ104の遠位取り付け端142に配置され得る。カートリッジ104が制御体102に接続されると、プラグ140が連結器120に係合して、電流が電池110から連結器及びプラグを通って加熱要素134まで制御可能に流れるように電気接続を形成する。カートリッジ104の外側本体126は、遠位取り付け端142を横断して続いてよく、それにより、カートリッジのこの端部が、そこから突出するプラグ140で実質的に閉鎖される。
【0057】
液体輸送要素は、エアロゾル前駆体組成物をエアロゾル化ゾーンに輸送するために、液溜めと組み合わされてよい。
図1に示される実施形態では、カートリッジ104は、この実施形態では、カートリッジの外側本体126の内側を取り巻く管の形状に形成された不織繊維の層を備える液溜め層144を含む。エアロゾル前駆体組成物が液溜め層144内に保持される。液体成分は、例えば、液溜め層144によって吸着的に保持され得る。液溜め層144は、液体輸送要素136と流体連通している。液体輸送要素136は、液溜め層144内に蓄えられたエアロゾル前駆体組成物を、毛管作用によってカートリッジ104のエアロゾル化ゾーン146に輸送する。示されるように、液体輸送要素136は、この実施形態では金属ワイヤコイルの形態である加熱要素134と直接接触している。
【0058】
本開示に従って製造され得るエアロゾル送達デバイスが、電子エアロゾル送達デバイスの形成に有用な構成要素の様々な組み合わせを包含し得ることは理解される。例えば、Sebastianらへの米国特許出願公開第2014/0000638号に開示されている、電子喫煙物品において複数のエアロゾル化可能な材料を制御可能に送達するための液溜め及び加熱器システムが参照され、この出願公開は、その全体において参照により本明細書に組み込まれる。さらに、Collettらへの米国特許出願公開第2014/0060554号は、マイクロヒータを含む電子喫煙物品を開示しており、これはその全体において参照により本明細書に組み込まれる。
【0059】
ウィックの周りに巻き付けられ得る電気抵抗性メッシュ材料のリボンを開示する、米国特許公開第2013/0213419号、及び、コイル巻線が各巻線間に実質的に均一な間隔を有する、ウィックを中心とした加熱器コイルを開示する、米国特許公開第2013/0192619号も参照される。本開示に従うある特定の実施形態では、加熱器は、ウィックなどの液体輸送要素の周りに様々なピッチで巻き付けられ得る金属ワイヤを備えてもよい。本開示に従って使用され得るよりも例示的な可変的ピッチの加熱器は、2013年3月14日出願の米国特許出願第13/827,994号に記載されており、その開示内容は、その全体において参照により本明細書に組み込まれる。
【0060】
米国特許公開第2013/0213418号に記載される、エラストマー材料で形成され、かつ液体材料をポンピングするために手動で圧縮されるように適合された、液体供給液溜めも参照される。本開示に従うある特定の実施形態では、液溜めは、具体的には、液体材料を吸収または吸着することができる繊維性マットまたは管などの繊維性材料で形成され得る。
【0061】
別の実施形態では、カートリッジの実質的に全体が1つ以上の炭素材料から形成されてもよく、このことは、生分解性及びワイヤの欠如という観点で利点を提供し得る。この点で、加熱要素は泡状炭素を含んでもよく、液溜めは炭化布帛を含んでもよく、電池及び制御器と電気接続を形成するために黒鉛が用いられてもよい。かかる炭素カートリッジは、いくつかの実施形態では、カートリッジの照明を提供するために、本明細書に記載される1つ以上の要素と組み合わされてもよい。炭素系カートリッジの例示的な一実施形態は、Griffith,Jr.らへの米国特許出願公開第2013/0255702号に提供されており、この出願公開は、その全体において参照により本明細書に組み込まれる。
【0062】
使用中、ユーザが物品100を吸うと、加熱要素134が(例えば、フローセンサなどによって)作動し、エアロゾル前駆体組成物の成分がエアロゾル化ゾーン146内で気化される。物品100の吸い口130を吸うことで、周囲空気が吸気口118に進入して、連結器120内の中央開口部及びプラグ140内の中央開口部を通過する。カートリッジ104内では、引き込まれた空気が通気路管150内の通気路148を通過し、エアロゾル化ゾーン146で形成された蒸気と組み合わさってエアロゾルを形成する。このエアロゾルは、エアロゾル化ゾーン146からすぐに移動し、通気路管154内の通気路152を通過し、物品100の吸い口130内の口元開口部128から出る。
【0063】
本開示に従うエアロゾル送達デバイスの種々の構成要素は、当該技術分野において説明され、かつ市販されている構成要素から選択され得る。本開示に従って使用され得る電池の例は、米国特許出願公開第2010/0028766号に記載されており、その開示内容は、その全体において参照により本明細書に組み込まれる。
【0064】
吸入作動能力を提供することができる例示的な機構としては、Honeywell,Inc.(Freeport,Ill)のMicroSwitch部門製造のモデル163PC01D36のシリコンセンサが挙げられる。本開示に従う加熱回路に用いられ得る要求作動式(demand-operated)電気スイッチのさらなる例は、Gerthらへの米国特許第4,735,217号に記載されており、この特許は、その全体において参照により本明細書に組み込まれる。本エアロゾル送達デバイスにおいて有用であり得るマイクロコントローラを含む電流調節回路及び他の制御構成要素のさらなる説明は、全てBrooksらへの米国特許第4,922,901号、同第4,947,874号、及び同第4,947,875号、McCaffertyらへの米国特許第5,372,148号、Fleischhauerらへの米国特許第6,040,560号、ならびにNguyenらへの米国特許第7,040,314号に提供されており、これらの全ては、それらの全体において参照により本明細書に組み込まれる。
【0065】
国際公開第WO 2013/098396号、同第WO 2013/098397号、及び同第WO 2013/098398号も参照され、これらは、加熱器の温度、加熱器を通る気流、及び加熱器付近のエアロゾル形成材料の存在などのデバイスの状態を監視するための手段として、電源から加熱器要素に供給される電力を制御するように構成された制御器を記載する。特定の実施形態では、本開示は、制御体内のマイクロコントローラとカートリッジ構成要素内のマイクロコントローラまたは他の電子部品との通信などによって、状態インジケータを監視するように適合された、様々な制御システムを提供する。
【0066】
エアロゾル前駆体は、エアロゾル前駆体組成物または蒸気前駆体組成物とも称され得、1つ以上の異なる成分を含み得る。例えば、エアロゾル前駆体は、多価アルコール(例えば、グリセリン、プロピレングリコール、またはこれらの混合物)を含んでもよい。代表的な種類のさらなるエアロゾル前駆体組成物は、Sensabaugh,Jr.らへの米国特許第4,793,365号、Jakobらへの米国特許第5,101,839号、BiggsらへのPCT国際公開第98/57556号、及びChemical and Biological Studies on New Cigarette Prototypes that Heat Instead of Burn Tobacco,R.J.Reynolds Tobacco Company Monograph(1988)に記載されており、これらの開示内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0067】
またさらなる構成要素が本開示のエアロゾル送達デバイスにおいて利用され得る。例えば、Sprinkelらへの米国特許第5,154,192号は、喫煙物品と共に使用され得るインジケータを開示し、Sprinkel,Jr.への米国特許第5,261,424号は、デバイスの吸い口に関連して、一吸いすることに関連するユーザの唇の動きを検出し、次いで加熱を誘発し得る圧電センサを開示し、McCaffertyらへの米国特許第5,372,148号は、吸い口を介した圧力降下に応答する、加熱負荷アレイへのエネルギー流を制御するための吸入センサを開示し、Harrisらへの米国特許第5,967,148号は、挿入された構成要素の赤外線透過率の非均一性を検出する識別装置、及び構成要素がレセプタクルに挿入されると検出ルーチンを実行する制御器を含む喫煙デバイス内のレセプタクルを開示し、Fleischhauerらへの米国特許第6,040,560号は、複数の差動移相を伴う規定の実行可能な電力サイクルを説明し、Watkinsらへの米国特許第5,934,289号は、フォトニックオプトロニック構成要素を開示し、Countsらへの米国特許第5,954,979号は、喫煙デバイスを通る吸引抵抗を改変するための手段を開示し、Blakeらへの米国特許第6,803,545号は、喫煙デバイス内で使用するための特定の電池構成を開示し、Griffenらへの米国特許第7,293,565号は、喫煙デバイスと共に使用するための様々な充電システムを開示し、Fernandoらへの米国特許第8,402,976号は、充電を促進し、デバイスのコンピュータ制御を可能にする喫煙デバイスのためのコンピュータインターフェーシング手段を開示し、Fernandoらへの米国特許出願公開第2010/0163063号は、喫煙デバイスのための識別システムを開示し、Flickによる国際公開第2010/003480号は、エアロゾル生成システム内での吸入を表示する流体流感知システムを開示し、前述の開示内容の全ては、それらの全体において参照により本明細書に組み込まれる。電子エアロゾル送達物品に関連し、本物品に使用され得る材料または構成要素を開示する、構成要素のさらなる例としては、Gerthらへの米国特許第4,735,217号、Morganらへの米国特許第5,249,586号、Ingebrethsenへの米国特許第5,388,574号、Higginsらへの米国特許第5,666,977号、Adamsらへの米国特許第6,053,176号、Whiteへの米国第6,164,287号、Vogesへの米国特許第6,196,218号、Felterらへの米国特許第6,810,883号、Nicholsへの米国特許第6,854,461号、Honへの米国特許第7,832,410号、Kobayashiへの米国特許第7,513,253号、Hamanoへの米国特許第7,896,006号、Shayanへの米国特許第6,772,756号、Honへの米国特許第8,156,944号、Honへの米国特許第8,365,742号、Honへの米国特許第8,375,957号、Honへの米国特許第8,393,331号、Honへの米国特許出願公開第2006/0196518号及び同第2009/0188490号、Thorensらへの米国特許出願公開第2009/0272379号、Monseesらへの米国特許出願公開第2009/0260641号及び同第2009/0260642号、Oglesbyらへの米国特許出願公開第2008/0149118号及び同第2010/0024834号、Wangへの米国特許出願公開第2010/0307518号、Honへの国際公開第2010/091593号、Fooへの国際公開第2013/089551号、2013年3月15日出願の米国特許出願第13/841,233号、ならびに2014年2月3日出願の米国特許出願第14/170,838号が挙げられ、これらのそれぞれは、その全体において参照により本明細書に組み込まれる。前述の文書により開示された様々な材料は、種々の実施形態の本デバイスに組み込まれ得、前述の開示の全ては、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0068】
本物品の使用に関する前述の説明は、若干の変更によって本明細書に記載される種々の実施形態に適用され得、これは、本明細書に提供されるさらなる開示内容を踏まえれば当業者には明らかとなり得る。しかしながら、使用に関する上記の説明は、本物品の使用の限定を意図するものではなく、本開示の開示内容の必要要件の全てに従うように提供されるものである。
【0069】
本開示に従って種々の実施形態で使用され得る、液溜め収容部244を含む喫煙物品200(例えば、エアロゾル送達デバイス)のさらなる例示的な一実施形態を、
図2に示す。図に示されるように、制御体202は、制御構成要素206、フローセンサ208、電池210、及びLED212を含み得る制御体外郭201から形成され得る。カートリッジ204は、液溜め収容部内に蓄えられたエアロゾル前駆体組成物を加熱器234に逃がすかまたは別様に輸送するように適合された、液体輸送要素236と流体連通している液溜め収容部244を封入する、カートリッジ外郭203で形成されてもよい。形成されたエアロゾルがカートリッジ204から脱出することを可能にする開口部228が、カートリッジ外郭203内に存在してもよい。かかる構成要素は、カートリッジ内に存在し得る構成要素の代表であり、本開示により包含されるカートリッジ構成要素の範囲を限定することを意図しない。カートリッジ204は、制御体突出部224とカートリッジレセプタクル240との間の圧入係合によって制御体202に係合するように適合されてもよい。かかる係合は、制御体内の電池210及び制御構成要素206とカートリッジ内の加熱器234との電気接続を確立するだけでなく、制御体202とカートリッジ204との安定した接続を容易にすることができる。この点で、制御体202とカートリッジ204との間の機能的係合を可能にするように、制御体突出部224はカートリッジ係合部分を提供してもよく、カートリッジレセプタクル240は制御体係合部分を提供してもよい。カートリッジ204はまた、IC、メモリ構成要素、センサなどを含み得る、1つ以上の電子部品250を含んでもよい。電子部品250は、制御構成要素206と通信するように適合されてもよい。
【0070】
いくつかの実施形態では、電子喫煙物品は、デバイスの1つ以上のさらなる要素を封入するように適合されている中空の外郭を備えてもよい。中空の外郭は、電子喫煙物品の全要素を含む単一の一体型部品であってもよい。上記のような2部品の実施形態では、中空の外郭は、カートリッジ外郭または制御体外郭に関連し得る。
【0071】
種々の例示的な実施形態で使用され得るエアロゾル送達デバイスのいくつかの例示的な実施形態を説明したので、これより、エアロゾル送達デバイス、ならびに入力特性に少なくとも部分的に基づいてエアロゾル送達デバイスを制御するための関連方法及びコンピュータプログラム製品のいくつかの実施形態を説明する。本明細書において開示される、かかる例示的な実施形態のいくつかは、ユーザが、種々の制御機能の性能に関するより広範な制御入力をエアロゾル送達デバイスに提供することを可能にすることにより、エアロゾルデバイスのユーザに役立つ。この点で、いくつかの例示的な実施形態のエアロゾル送達デバイスは、ユーザ入力の特性に少なくとも部分的に基づいて、ユーザ入力に応答して実施されるべき制御機能を判定するように構成され得る。したがって、例えば、エアロゾル送達デバイスのユーザインターフェースの入力機構は、複数の明確に異なる制御入力を提供するために使用されてもよく、かつ/または、入力機構へのユーザ入力の特性に応じて、ユーザインターフェース機構に関連するデフォルト機能以外の制御機能を実施させる目的のために再利用されてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、エアロゾル送達デバイスへの吸入入力は、吸入入力の特性に応じて、吸入可能な物質を形成するためにエアロゾル前駆体組成物の加熱を誘発することの他に、1つ以上の制御機能を実施するために利用されてもよい。
【0072】
したがって、いくつかの例示的な実施形態は、エアロゾル送達デバイスに提供され得る制御入力の数を増加させ、それにより、追加の入力機構をエアロゾル送達デバイスに加えることなく、より微妙なレベルのデバイス機能性の制御をユーザに提供することができる。このように、所与の入力機構により提供され得る制御入力のこうした多様性は、高コストとなり得、かつ/または望ましくないデバイス形状因子をもたらし得る、さらなる入力機構をエアロゾル送達デバイスに加える必要なしに、エアロゾル送達デバイスのさらなる制御をユーザに提供することができる。
【0073】
図3は、いくつかの例示的な実施形態に従う、エアロゾル送達デバイス100及び/または喫煙物品200などのエアロゾル送達デバイスに実装され得る、装置300のブロック図を示す。いくつかの例示的な実施形態では、装置300は、エアロゾル送達デバイスの制御体、例えば制御体102及び/または制御体202などに実装され得る。
図3に示され、かつ図に関して以下に説明される構成要素、デバイス、または要素が必須でない場合があり、したがって、ある特定の実施形態では一部が省略されてもよいことは理解されるであろう。さらに、いくつかの実施形態は、
図3に示され、かつ図に関して説明されるものの他に、さらなるもしくは異なる構成要素、デバイス、または要素を含んでもよい。
【0074】
いくつかの例示的な実施形態では、装置300は、本明細書において開示される1つ以上の例示的な実施形態に従って、エアロゾル送達デバイスの機能を実施し、かつ/またはその実施を制御するように構成可能である、処理回路網310を含んでもよい。このように、処理回路網310は、1つ以上の例示的な実施形態に従って、データ処理、アプリケーションの実行、ならびに/または、エアロゾル送達デバイスの機能を実施するために実装され得る他の処理及び管理サービスを実施するように構成され得る。
【0075】
いくつかの実施形態では、装置300またはその部分(複数可)もしくは構成要素(複数可)、例えば処理回路網310などは、それぞれが1つ以上のチップを含み得る1つ以上のチップセットを含んでもよい。したがって、装置300の処理回路網310及び/または1つ以上のさらなる構成要素は、いくつかの事例では、エアロゾル送達デバイスに実装され得るチップセット上に一実施形態を実装するように構成されてもよい。
【0076】
処理回路網310は、例えば、制御構成要素106、制御構成要素206、及び/または電子部品250の一実施形態を含んでもよい。いくつかの例示的な実施形態では、処理回路網310は、プロセッサ312を含んでもよく、また
図3に示されるようないくつかの実施形態では、メモリ314をさらに含んでもよい。処理回路網310は、ユーザインターフェース316、1つ以上のセンサ318、及び/もしくは制御モジュール320と通信し、かつ/またはそれを制御してもよい。
【0077】
プロセッサ312は、様々な形態で具体化され得る。例えば、プロセッサ312は、例えば、ASIC(特定用途向け集積回路)、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)、これらの何らかの組み合わせなどを含む集積回路を含む、マイクロプロセッサ、コプロセッサ、制御器、または種々の他のコンピュータデバイスもしくは処理デバイスなどの、種々のハードウェアベースの処理手段として具体化され得る。単一のプロセッサとして示されているが、プロセッサ312が複数のプロセッサを含み得ることは理解されるであろう。複数のプロセッサは、互いと動作可能に通信していてもよく、装置300が実装され得るエアロゾル送達デバイスの1つ以上の機能を実施するように集合的に構成されてもよい。いくつかの例示的な実施形態では、プロセッサ312は、メモリ314内に記憶されていてよく、かつ/または別様にプロセッサ312にアクセス可能であってもよい命令を実行するように構成されてもよい。したがって、ハードウェアによってか、またはハードウェアとソフトウェアとの組み合わせによって構成されているかにかかわらず、プロセッサ312は、相応に構成されると同時に、種々の実施形態に従って動作を実施することができてもよい。
【0078】
いくつかの例示的な実施形態では、メモリ314は、1つ以上のメモリデバイスを含んでもよい。メモリ314は、固定メモリデバイス及び/または着脱式メモリデバイスを含んでもよい。いくつかの実施形態では、メモリ314は、プロセッサ312によって実行され得るコンピュータプログラム命令を記憶することができる非一時的コンピュータ可読記憶媒体を提供し得る。この点で、メモリ314は、1つ以上の例示的な実施形態に従って、装置300が制御体の種々の機能を行うことを可能にするための情報、データ、アプリケーション、命令などを記憶するように構成されてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、メモリ314は、エアロゾル送達デバイスの動作を制御するために使用され得る制御ソフトウェア、構成設定、及び/または他のデータ、プログラムなどを記憶するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、メモリ314は、装置300の構成要素間で情報を伝えるためのバス(単数または複数)を介して、プロセッサ312、ユーザインターフェース316、センサ(複数可)318、または制御モジュール320のうちの1つ以上と通信していてもよい。
【0079】
いくつかの例示的な実施形態では、装置300は、ユーザインターフェース316をさらに含んでもよい。ユーザインターフェース316は、ユーザ入力の指標を受信し、かつ/または可聴出力、可視出力、機械的出力、もしくは他の出力をユーザに提供するように、処理回路網310と通信していてもよい。例えば、ユーザインターフェース316は、ユーザがエアロゾル送達デバイスの動作を制御することを可能にする1つ以上のボタン、キー、及び/または他の入力機構を含んでもよい。例えば、ユーザインターフェース316は、ユーザがエアロゾル送達デバイスの電源をオン/オフにし、吸入のための蒸気もしくはエアロゾルを生成するために加熱要素を作動させ、かつ/またはエアロゾル送達デバイスの機能を別様に作動及び/もしくは制御することを可能にする、入力機構(複数可)を提供してもよい。いくつかの例示的な実施形態では、ユーザインターフェース316は、ユーザが吸入入力をエアロゾル送達デバイスに提供することを可能にし得る、口元開口部128、吸い口130、及び/または関連する吸入感知構成要素などの入力機構を含んでもよい。さらなる一例として、ユーザインターフェース316は、エアロゾル送達デバイスの動作状態、電池の充電レベル、制御体に係合されていてもよいカートリッジ内に残存するエアロゾル前駆体組成物の量を示すため、及び/またはエアロゾル送達デバイスの動作に関連し得る他の状態情報をユーザに提供するために使用され得る、1つ以上のLED(例えば、LED212)、ディスプレイ、スピーカー、及び/または他の出力機構などの、1つ以上のインジケータ(例えば、インジケータ112)を提供してもよい。いくつかの例示的な実施形態では、ユーザインターフェース316は、振動器及び/または他の触覚フィードバックデバイス(例えば、触覚フィードバック構成要素101)を含んでもよく、これらは、振動及び/または他の動きをエアロゾル送達デバイスに与えて、ユーザ入力に応答してフィードバックを提供したり、状態通知(例えば、残存する電池の充電レベルに関する状態、カートリッジ内のエアロゾル前駆体組成物のレベルに関する状態、及び/または提供され得る他の状態通知)を提供したり、かつ/または他のフィードバックもしくは通知をユーザに提供したりすることができる。
【0080】
装置300は、1つ以上のセンサ318をさらに含んでもよい。センサ318は、ユーザインターフェース316の一部として実装されてもよく、かつ/またはユーザインターフェース316がユーザ入力及び/もしくはその1つ以上の特性の検出を容易にすることを助けてもよい。いくつかの実施形態では、センサ(複数可)318は、エアロゾル送達デバイスへの吸入入力を検出するように構成され得る吸入センサを含んでもよい。装置300が吸入センサを含む実施形態では、吸入センサは、ユーザがエアロゾル送達デバイスを吸うことを検出するための、上で考察した様々な吸入センサ及び/または他の好適なセンサのいずれによって具体化されてもよい。例えば、センサ318は、エアロゾル送達デバイス(例えばエアロゾル送達デバイス100の吸い口130など)をユーザが吸う(例えば、吸引する)ときに生じ得る圧力変化及び/または気流変化を検出するように構成され得る、吸入センサを含んでもよい。さらなる一例として、センサ318は、吸入入力に関連するユーザの唇の動きを検出するようにエアロゾル送達デバイスの吸い口に関連し得る1つ以上の圧電センサを含み得る、吸入センサを含んでもよい。いくつかの例示的な実施形態では、センサ318は、気化したエアロゾル前駆体組成物を吸入するために空気を吸い込むことに関連するものとは反対の気流変化及び/または圧力変化を特徴とし得る、逆吸入を検出するように構成されてもよい。逆吸入は、例えば、ユーザがエアロゾル送達デバイスの吸い口を吸うのではなく、その中に吹き込むことによって誘発され得る。別の例として、逆吸入は、ユーザが吸い口を吸うときの気流に関連する方向の反対に気流を流れさせるように、ユーザが吸気口118などの吸気口を吸うことによって誘発され得る。いくつかの例示的な実施形態では、センサ(複数可)318は、エアロゾル送達デバイスの操作に起因し得るエアロゾル送達デバイスの動き及び/または配向の変化に構成されてもよい、1つ以上の動きセンサをさらにまたは代替的に含んでもよい。非限定的な例として、動きセンサを含む実施形態は、加速度計、ジャイロスコープ、傾斜計、ならびに/またはエアロゾル送達デバイスの操作及び/もしくは動きの特性に応答してデバイスの動きを検出するように構成され得る他のセンサを含んでもよい。例えば、いくつかの例示的な実施形態に従う動きセンサは、エアロゾル送達デバイスの操作に関連し得る加速度(及び/またはその変化)、角変位、回転、配向、ならびに/または動きの他の特性を測定及び/または別様に感知するように構成されてもよい。
【0081】
装置300は、制御モジュール320をさらに含んでもよい。制御モジュール320は、回路網、ハードウェア、処理デバイス(例えば、プロセッサ312)によって実行可能なコンピュータ可読プログラム命令を記憶するコンピュータ可読媒体(例えば、メモリ314)を備えるコンピュータプログラム製品、またはこれらの何らかの組み合わせなど、種々の手段として具体化され得る。いくつかの実施形態では、プロセッサ312(または処理回路網310)は、制御モジュール320を含むか、または別様にそれを制御してもよい。
【0082】
制御モジュール320は、ユーザインターフェース316によって受信され得るユーザ入力に関連する1つ以上の特性を判定するように構成されてもよい。いくつかの例示的な実施形態では、制御モジュール320は、センサ(複数可)318により検出及び提供され得る情報に少なくとも部分的に基づいて、ユーザ入力の1つ以上の特性を判定するように構成されてもよい。
【0083】
例えば、いくつかの実施形態では、ユーザ入力は、1回以上の吸入からなり得る吸入入力を含んでもよい。制御モジュール320は、吸入の持続時間、吸入入力における吸入の総数、吸入入力における2回のそれぞれの吸入間の間隔、吸入力(例えば、吸入により引き込まれる空気の量、吸入により空気が引き込まれる速度などによって測定されるようなもの)、及び/または吸入入力の他の特性を判定するように構成されてもよい。いくつかの例示的な実施形態では、吸入入力は逆吸入入力を含んでもよく、制御モジュール320は、逆吸入入力としての吸入入力を正常な吸入入力から区別するように構成されてもよく、かつ/または逆吸入の持続時間、逆吸入の総数、逆吸入入力間の間隔、逆吸入力などの逆吸入入力の1つ以上の特性を判定してもよい。したがって、吸入の持続時間、吸入入力における吸入の総数、吸入入力における2回のそれぞれの吸入間の間隔、吸入力などの吸入の特性の判定が記載される場合、かかる吸入特性が逆吸入の特性の検出を含み得ることは理解されるであろう。さらなる一例として、いくつかの実施形態では、ユーザ入力は、エアロゾル送達デバイスの操作を含み得る。制御モジュール320は、加速度(及び/またはその変化)、角変位、動きの方向、配向、操作中に実施され得る繰り返し起こる動きのパターンの数(例えば、デバイスを前後に振ること、デバイスを複数回軽く叩くことなど)、及び/またはエアロゾル送達デバイスの操作に関連し得る動きの他の特性など、操作の1つ以上の特性を(例えば、動きセンサにより検出及び提供され得るデータに少なくとも部分的に基づいて)判定するように構成されてもよい。制御モジュール320は、操作の種類を判定するようにさらに構成されてもよい。例えば、操作の種類としては、エアロゾル送達の交替、エアロゾル送達デバイスを振ること、エアロゾル送達デバイスを傾けること、エアロゾル送達デバイスを軽く叩くこと及び/もしくは弾くことなどによって(例えば、通常の紙巻きタバコを除灰するかのように)模擬の除灰操作を実施すること、ならびに/またはエアロゾル送達デバイスの他の操作が挙げることができる。この点で、操作の種類は、動きセンサからのデータに少なくとも部分的に基づいて検出され得る、操作の1つ以上のさらなる特性に少なくとも部分的に基づいて判定され得る、操作の特性と見なされ得る。例えば、振る操作は、平面上で実質的に対向する方向において繰り返される一連の加速及び減速を特徴とし得る。いくつかの例示的な実施形態では、操作入力は、複数の種類の操作を含み得る一連の動きを含んでもよい。
【0084】
追加の一例として、いくつかの実施形態では、ユーザ入力は、ユーザインターフェース316によって提供され得る複数の入力機構を利用し得る、一連のかつ/または組み合わせられた入力を含んでもよい。例えば、いくつかの実施形態では、ユーザ入力は、ユーザインターフェース316により提供され得るボタンをユーザが作動させることと組み合わせた、吸入入力及び/または操作入力を含んでもよい。さらなる一例として、いくつかの実施形態では、ユーザ入力は、ボタン(複数可)の1回以上の作動、1つ以上の吸入入力、1つ以上の操作入力、及び/またはユーザインターフェース316により提供され得る何らかの他のユーザ入力機構(複数可)による1つもしくは入力の何らかの連続的な組み合わせからなる配列を含んでもよい。
【0085】
それぞれのユーザ入力特性は、それぞれの制御機能との定義された関連性を有し得る。制御モジュール320は、したがって、エアロゾル送達デバイスに対して受信されるユーザ入力の特性(複数可)との定義された関連性を有する制御機能を判定するように構成されてもよい。例えば、いくつかの実施形態は、制御機能のライブラリ及びそれぞれに関連するユーザ入力特性を記憶し得る、データベース及び/または他のデータ構造を利用してもよい。この点で、ユーザ入力の判定された特性を所与として、いくつかの例示的な実施形態の制御モジュール320は、データ構造内でその特性を検索し、その特性との定義された関連性を有する制御機能を判定するように構成されてもよい。
【0086】
制御モジュール320は、受信されたユーザ入力の特性(複数可)に関連する制御機能を実施するようにさらに構成されてもよい。エアロゾル送達デバイスにより実施され得るいかなる制御機能も、ユーザ入力の所与の特性に関連し得ることは理解されるであろう。
【0087】
例えば、いくつかの実施形態では、制御モジュール320は、特定の特性(複数可)を有するユーザ入力に応答して状態指標を提供するように構成されてもよい。この状態指標は、エアロゾル送達デバイス及び/またはその消費可能な構成要素の動作に関連し得る、いかなる状態指標を含んでもよい。例えば、いくつかの実施形態では、エアロゾル送達デバイスに係合されたカートリッジ内に残存するエアロゾル前駆体組成物のレベルの指標が、特定の特性(複数可)を有するユーザ入力に応答して提供されてもよい。さらなる一例として、いくつかの実施形態では、エアロゾル送達デバイスに実装され得る電池の充電レベルの指標が、特定の特性(複数可)を有するユーザ入力に応答して提供されてもよい。かかる状態指標は、例えば、ユーザインターフェース316に含まれ得る任意の出力機構によって提供されてもよい。例えば、1つ以上のLED及び/または他のインジケータ(複数可)が、種々の色、種々の輝度レベル、様々な数の照光インジケータ、これらの何らかの組み合わせなどを表示して、エアロゾル前駆体組成物のレベル及び/または残存する電池の充電レベルなどの状態を示すように構成されてもよい。さらなる一例として、かかる状態情報は、いくつかの実施形態に従って、エアロゾル送達デバイスに含まれ得るディスプレイ上に表示されてもよい。
【0088】
いくつかの例示的な実施形態では、制御モジュール320は、特定の特性(複数可)を有するユーザ入力に応答してエアロゾル送達デバイスの構成設定(複数可)を変更するように構成されてもよい。変更される構成設定(複数可)は、エアロゾル送達デバイスの動作に関連し得る、任意の調整可能な動作パラメータの設定を含み得る。
【0089】
例えば、構成設定を変更することは、ユーザインターフェース316、振動器及び/もしくは他の触覚フィードバックデバイス、ならびに/または他のユーザインターフェース要素により提供され得る、LED及び/または他のインジケータ(複数可)の機能など、ユーザインターフェース316の要素の構成設定を変更することを含み得る。ユーザインターフェース316が振動器及び/または他の触覚フィードバックデバイスを含む実施形態では、様々な触覚フィードバック構成設定のうちのいずれが変更されてもよいことは理解されるであろう。例えば、触覚フィードバックデバイスの振動強度は、いくつかの例示的な実施形態に従って、ユーザ入力の特性に基づいて上昇または低下してもよい。さらにまたは代替的に、別の例として、触覚フィードバック(例えば、種々の事象通知のための)は、いくつかの例示的な実施形態に従って、ユーザ入力の特性に基づいて作動/停止し得る。
【0090】
さらなる一例として、加熱プロファイル構成設定が変更され得る。別の例として、構成設定の変更は、エアロゾル前駆体組成物の気化設定、例えば吸入毎に気化されるエアロゾル前駆体組成物の量を定義する構成など、及び/またはエアロゾル前駆体組成物の気化に関連し得る他の構成設定を変更することを含んでもよい。またさらなる一例として、構成設定の変更は、ある期間内かつ/もしくは一回の喫煙活動で許容される吸入の数、吸入間で経過すべき時間の最小間隔、及び/またはユーザの吸入に関するデバイス挙動を左右し得る他の設定などの吸入制御設定を変更することを含んでもよい。いくつかの実施形態では、電池の充電に関する構成、及び/または電池の消費を調節し得る構成などの電池管理設定が変更されてもよい。
【0091】
追加の一例として、制御モジュール320は、特定の特性(複数可)を有するユーザ入力に応答して、エアロゾル送達デバイスに実装され得る無線通信インターフェースを作動/停止させるように構成されてもよい。例えば、いくつかの例示的な実施形態に従うエアロゾル送達デバイスは、エアロゾル送達デバイスが別のデバイスにデータを通信し、かつ/または別のデバイスからデータを受信することを可能にすることができる、1つ以上の無線通信インターフェースを実装してもよい。例えば、いくつかの実施形態のエアロゾル送達デバイスは、ブルートゥース(登録商標)インターフェース、近距離無線通信(NFC)インターフェース、赤外線(IR)インターフェース、Wi-Fiインターフェース、及び/または他の無線通信インターフェースを含んでもよい。かかる実施形態では、無線通信インターフェース(複数可)は、特定の特性(複数可)を有するユーザ入力に応答して作動/停止してもよい。
【0092】
いくつかの例示的な実施形態では、ユーザ入力に応答して(例えば、ユーザ入力の特性に基づいて)実施され得る制御機能は、ユーザ入力が受信された入力機構に関連し得るデフォルト機能以外の機能であってもよい。例えば、ユーザ入力が吸入入力であった場合、制御機能は、エアロゾル前駆体組成物を加熱して吸入可能な物質を形成すること以外の機能であってもよい。別の例として、ユーザ入力がエアロゾル送達デバイスの動力状態(例えば、オン/オフ)を切り替えるために使用されるボタンの作動を含んだ場合、制御機能は、動力状態を切り替えること以外の制御機能を含んでもよい。いくつかのかかる例示的な実施形態では、ユーザ入力の特性は、入力機構に関連するデフォルト機能以外の制御機能が実施されるべきであると判定するために、制御モジュール320によって使用されてもよい。非限定的な一例として、吸入入力が一連の1回以上の短い吸引(例えば、定義未満の持続時間を有する吸入)からなる場合が受信される場合、制御モジュール320は、エアロゾル前駆体組成物を加熱して吸入可能な物質を形成すること以外の、かつ/またはそれに加えた制御機能が実施されるべきであると判定してもよく、関連する制御機能を判定及び実施してもよい。
【0093】
図4は、本開示のいくつかの例示的な実施形態に従う、入力特性に少なくとも部分的に基づいてエアロゾル送達デバイスを制御するための例示的な一方法に従う流れ図を示す。処理回路網310、プロセッサ312、メモリ314、ユーザインターフェース316、センサ(複数可)318、または制御モジュール320のうちの1つ以上が、例えば、
図4に示され、かつ図に関して説明される動作のうちの1つ以上を実施するための手段を提供し得る。
【0094】
動作400は、エアロゾル送達デバイスが、エアロゾル送達デバイスへのユーザ入力の特性(複数可)を判定することを含み得る。ユーザ入力は、1つ以上のユーザインターフェース機構による任意の単一の入力及び/または入力の組み合わせを含んでもよい。非限定的な例として、ユーザ入力は、吸入入力、操作入力、及び/または他の形態の入力を含んでもよい。
【0095】
動作410は、エアロゾル送達デバイスが、動作400で判定された特性(複数可)との定義された関連性を有する制御機能を判定することを含み得る。動作420は、エアロゾル送達デバイスが、ユーザ入力に応答して判定された制御機能を実施することを含み得る。
【0096】
図5は、本開示のいくつかの例示的な実施形態に従う、吸入入力の特性に少なくとも部分的に基づいてエアロゾル送達デバイスを制御するための例示的な一方法に従う流れ図を示す。この点で、
図5は、ユーザ入力が吸入入力を含み得る
図4の方法の一実施形態を示す。処理回路網310、プロセッサ312、メモリ314、ユーザインターフェース316、センサ(複数可)318、または制御モジュール320のうちの1つ以上が、例えば、
図5に示され、かつ図に関して説明される動作のうちの1つ以上を実施するための手段を提供し得る。
【0097】
動作500は、エアロゾル送達デバイスが、エアロゾル送達デバイスへの1回以上の吸入及び/または1回以上の逆吸入を含み得るものなどの吸入入力を感知することを含み得る。例えば、センサ(複数可)318により提供され得る吸入センサが、吸入入力を検出するために使用され得る。
【0098】
動作510は、吸入入力の1つ以上の特性を判定することを含み得る。例えば、動作510は、吸入の持続時間、吸入入力における吸入の総数、吸入入力における2回のそれぞれの吸入間の間隔、吸入力(例えば、吸入により引き込まれる空気の量、吸入により空気が引き込まれる速度などによって測定されるようなもの)、及び/または吸入入力の他の特性を判定することを含んでもよい。この点で、動作510は、例えば、ユーザ入力が吸入入力を含む動作400の一実施形態に対応し得る。
【0099】
動作520は、エアロゾル送達デバイスが、動作510で判定された特性(複数可)との定義された関連性を有する制御機能を判定することを含み得る。動作520は、したがって、動作410の一実施形態に対応し得る。動作530は、エアロゾル送達デバイスが、吸入入力に応答して判定された制御機能を実施することを含み得る。動作530は、したがって、動作420の一実施形態に対応し得る。
【0100】
様々な制御機能のいずれも、吸入入力の特性に基づいて実施され得る。この点で、異なる吸入持続時間、吸入回数(例えば、吸入入力における吸入の数)、吸入間の間隔、吸入力、及び/または他の吸入入力特性が、異なるそれぞれの制御機能に関連し得、その結果、吸入入力が、エアロゾル前駆体組成物を加熱して吸入可能な物質を形成すること以外の、またはそれに加えた、ユーザの所望の機能を達成するために使用され得る。
【0101】
例えば、いくつかの実施形態では、連続した3回の短い吸入(例えば、閾値未満の持続時間を有する3回の連続的な吸入)を含む吸入入力は、カートリッジ内に残存するエアロゾル前駆体組成物のレベルの指標の供給をもたらし得る。別の例として、2回の長い吸入(例えば、閾値超の持続時間を有する2回の連続的な吸入)を含む吸入入力は、エアロゾル送達デバイスの電池内に残存する充電レベルを検査するために使用され得る。
【0102】
さらなる一例として、いくつかの実施形態では、吸入持続時間及び/または吸入力などの特性が、ある範囲の可能な設定値を有する構成設定を変更するために使用され得る。例えば、閾値を超える持続時間及び/または力を有する吸入は、吸入毎に気化されるエアロゾル前駆体組成物の量を増加させるために使用され得、閾値を超えない持続時間及び/または力を有する吸入は、吸入毎に気化されるエアロゾル前駆体組成物の量を減少させるために使用され得る。
【0103】
別の例として、逆吸入が、構成設定の設定値を1つの方向に変更するために使用され得、気化したエアロゾル前駆体組成物を吸入するために使用され得る様態で正常な吸入は、構成設定の設定値を別の方向に変更するために使用され得る。正常な吸入と逆吸入との判別に基づいて構成設定を変更することの具体的な適用例として、正常な吸入は、吸入毎に気化されるエアロゾル前駆体組成物の量を増加させるために使用され得、逆吸入は、吸入毎に気化されるエアロゾル前駆体組成物の量を減少させるために使用され得る。
【0104】
図6は、本開示のいくつかの例示的な実施形態に従う、エアロゾル送達デバイスの操作の特性に少なくとも部分的に基づいてエアロゾル送達デバイスを制御するための例示的な一方法に従う流れ図を示す。この点で、
図6は、ユーザ入力がエアロゾル送達デバイスの操作を含み得る
図4の方法の一実施形態を示す。処理回路網310、プロセッサ312、メモリ314、ユーザインターフェース316、センサ(複数可)318、または制御モジュール320のうちの1つ以上が、例えば、
図6に示され、かつ図に関して説明される動作のうちの1つ以上を実施するための手段を提供し得る。
【0105】
動作600は、エアロゾル送達デバイスが、エアロゾル送達デバイスの操作を感知することを含み得る。例えば、センサ(複数可)318により提供され得る動きセンサが、操作を検出するために使用され得る。
【0106】
動作610は、操作の1つ以上の特性を判定することを含み得る。例えば、動作610は、操作の種類、エアロゾル送達デバイスの動きの方向、操作に起因するエアロゾル送達デバイスの配向の変化、操作に起因するエアロゾル送達デバイスの角変位、操作に関連する加速度(及び/またはその変化)、操作中に繰り返し起こる動きのパターンの数、及び/またはエアロゾル送達デバイスの操作に関連し得る動きの他の特性を判定することを含んでもよい。この点で、動作610は、例えば、ユーザ入力がエアロゾル送達デバイスの操作を含む動作400の一実施形態に対応し得る。
【0107】
動作620は、エアロゾル送達デバイスが、動作610で判定された特性(複数可)との定義された関連性を有する制御機能を判定することを含み得る。動作620は、したがって、動作410の一実施形態に対応し得る。動作630は、エアロゾル送達デバイスが、操作に応答して判定された制御機能を実施することを含み得る。動作630は、したがって、動作420の一実施形態に対応し得る。
【0108】
様々な制御機能のいずれも、操作の特性に基づいて実施され得る。例えば、いくつかの実施形態では、エアロゾル送達デバイスを振ることは、エアロゾル送達デバイスの電池内に残存する充電レベルの指標の供給をもたらし得る。別の例として、いくつかの実施形態では、エアロゾル送達デバイスを定義された回数(例えば3回)弾くまたは軽く叩くことなどによって、実際の紙巻きタバコを除灰するかのようにエアロゾル送達デバイスを操作することは、カートリッジ内に残存するエアロゾル前駆体組成物のレベルを検査するために使用され得る。
【0109】
さらなる一例として、いくつかの実施形態では、操作の動きの方向及び/または角変位などの特性が、ある範囲の可能な設定値を有する構成設定を変更するために使用され得る。例えば、エアロゾル送達デバイスを第1の方向に回転させ、かつ/または傾けることによる操作は、吸入毎に気化されるエアロゾル前駆体組成物の量を増加させるために使用され得、エアロゾル送達デバイスを第2の方向に回転させ、かつ/または傾けることは、吸入毎に気化されるエアロゾル前駆体組成物の量を減少させるために使用され得る。別の例として、閾値を超える角変位を伴う操作は、吸入毎に気化される前駆体組成物の量を増加させるために使用され得、閾値を超えない角変位を伴う操作は、吸入毎に気化されるエアロゾル前駆体組成物の量を減少させるために使用され得る。
【0110】
いくつかの例示的な実施形態のエアロゾル送達デバイスは、異なる制御モード間で切り替えられ得る。例えば、エアロゾル送達デバイスは、入力機構によるユーザ入力が入力機構に関連するデフォルト機能の実施をもたらし得る、第1の制御モードで動作してもよく、または、ユーザ入力の特性に少なくとも部分的に基づいて、例えば
図4~6の方法のうちの1つ以上に従って代替的な制御機能が実施され得る、第2の制御モードで動作してもよい。いくつかのかかる実施形態のより具体的な一例として、第1の制御モードで動作するとき、吸入入力が、吸入可能な物質を形成するためにエアロゾル前駆体組成物の加熱を誘発するために使用されてもよく、第2の制御モードで動作するとき、エアロゾル前駆体組成物を加熱すること以外の代替的な制御機能が、吸入入力に応答して実施されてもよい。例えば、ボタンの作動などのユーザ入力は、
図4~6の方法のうちの1つ以上に従ってユーザ入力の特性に少なくとも部分的に基づいて制御機能を実施するために使用され得る、代替的な制御モードの作動を誘発するように、吸入入力または操作などのユーザ入力の前に、かつ/またはそれと同時に実施されてもよい。
【0111】
図7は、いくつかのかかる例示的な実施形態に従う、エアロゾル送達デバイスの制御モードを変更するための例示的な一方法に従う流れ図を示す。処理回路網310、プロセッサ312、メモリ314、ユーザインターフェース316、センサ(複数可)318、または制御モジュール320のうちの1つ以上が、例えば、
図7に示され、かつ図に関して説明される動作のうちの1つ以上を実施するための手段を提供し得る。
【0112】
動作700は、エアロゾル送達デバイスが、制御モードを代替的な制御モードに変更するためのユーザ入力を受信することを含み得る。動作710は、ユーザ入力に応答して制御モードを代替的な制御モードに変更することを含み得る。
【0113】
図7の方法が、
図4~6の方法のうち任意の1つ以上と組み合わせて適用され得ることは理解されるであろう。例えば、
図5の方法と組み合わせて適用された場合、動作500で感知され得る吸入入力は、吸入可能な物質を形成するためのエアロゾル前駆体組成物の加熱をもたらしてもよく、エアロゾル送達デバイスが代替的な制御モードで動作していない場合、動作510~530は省略されてもよい。しかしながら、動作700~710の結果として代替的な制御モードで動作している場合、動作510~530は、吸入入力に応答して実施され得る。
【0114】
本開示が関連する技術分野の当業者であれば、前述の説明及び関連する図面において提示された教示を利用して、本開示の多数の変更形態及び他の実施形態を発想するであろう。したがって、本開示が、本明細書において開示された特定の実施形態に限定されるものではなく、変更形態及び他の実施形態が、添付の特許請求の範囲内に含まれるよう意図されるということは理解されるべきである。特定の用語が本明細書で使用されているが、これらは一般的意味及び説明的意味で使用されているに過ぎず、限定を目的とするものではない。
【手続補正書】
【提出日】2023-11-17
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル送達デバイスであって、
前記エアロゾル送達デバイスへのユーザ入力を検出するように構成されたセンサであって、前記センサは動きセンサであり、前記ユーザ入力は前記エアロゾル送達デバイスの操作を含む、センサと、
前記動きセンサに連結された処理回路網と、を備え、前記処理回路網が、前記エアロゾル送達デバイスに、少なくとも、
前記ユーザ入力の特性を判定させ、前記特性が、前記操作の種類、前記エアロゾル送達デバイスの動きの方向、前記エアロゾル送達デバイスの配向の変化、または前記エアロゾル送達デバイスの角変位のうちの1つ以上を含み、
前記特性との定義された関連性を有する制御機能を判定させ、かつ、
前記ユーザ入力に応答して前記制御機能を実施させるように構成される、エアロゾル送達デバイス。
【請求項2】
前記制御機能が、エアロゾル前駆体組成物を加熱して吸入可能な物質を形成すること以外の機能を含む、請求項1に記載のエアロゾル送達デバイス。
【請求項3】
前記センサが、前記動きセンサに加えて吸入センサを含み、前記吸入センサは前記エアロゾル送達デバイスへの吸入入力を検出するように構成されており、前記処理回路網が、前記エアロゾル送達デバイスに、前記吸入入力に応答して、前記エアロゾル送達デバイスと動作可能に係合されたカートリッジ内に残存するエアロゾル前駆体組成物のレベルの指標を提供させることにより、前記エアロゾル送達デバイスに、少なくとも部分的に前記制御機能を実施させるように構成される、請求項1に記載のエアロゾル送達デバイス。
【請求項4】
前記エアロゾル送達デバイスが、電池をさらに備え、処理回路網が、前記エアロゾル送達デバイスに前記電池の充電レベルの指標を提供させることにより、前記エアロゾル送達デバイスに、少なくとも部分的に前記制御機能を実施させるように構成される、請求項1に記載のエアロゾル送達デバイス。
【請求項5】
前記処理回路網が、前記エアロゾル送達デバイスに前記エアロゾル送達デバイスの構成設定を変更させることにより、前記エアロゾル送達デバイスに、少なくとも部分的に前記制御機能を実施させるように構成される、請求項1に記載のエアロゾル送達デバイス。
【請求項6】
前記処理回路網が、前記エアロゾル送達デバイスに、発光ダイオード(LED)インジケータの構成設定、触覚フィードバック構成、加熱プロファイル構成、エアロゾル前駆体組成物の気化設定、吸入制御設定、または電池管理設定のうちの1つ以上を変更させることにより、前記エアロゾル送達デバイスに、少なくとも部分的に前記構成設定を変更させるように構成される、請求項5に記載のエアロゾル送達デバイス。
【請求項7】
前記センサが、前記動きセンサに加えて吸入センサを含み、前記吸入センサは前記エアロゾル送達デバイスへの吸入入力を検出するように構成されており、前記特性が、吸入の持続時間、前記吸入入力における吸入の総数、2回の吸入間の間隔、吸入力、または逆吸入の検出のうちの1つ以上を含む、請求項1に記載のエアロゾル送達デバイス。
【請求項8】
前記処理回路網が、前記エアロゾル送達デバイスに、
吸入入力に応答してエアロゾル前駆体組成物を加熱して吸入可能な物質を形成するのではなく、前記エアロゾル送達デバイスの制御モードを変更して、前記エアロゾル送達デバイスに、前記吸入入力に応答して前記制御機能を実施させるように構成されたユーザ入力を受信させ、かつ、
前記ユーザ入力に応答して前記制御モードを変更させるようにさらに構成され、
前記制御機能が、前記制御モードの変更に少なくとも部分的に基づいて実施される、請求項1に記載のエアロゾル送達デバイス。
【請求項9】
ユーザ入力特性に少なくとも部分的に基づいてエアロゾル送達デバイスを制御するための方法であって、前記エアロゾル送達デバイスが、
前記エアロゾル送達デバイスへの、前記エアロゾル送達デバイスの操作を含むユーザ入力の特性を、前記操作の種類、前記エアロゾル送達デバイスの動きの方向、前記エアロゾル送達デバイスの配向の変化、または前記エアロゾル送達デバイスの角変位のうちの1つ以上を判定することによって、判定すること、
前記特性との定義された関連性を有する制御機能を判定することと、
前記ユーザ入力に応答して前記制御機能を実施することと、を含む、方法。
【請求項10】
前記エアロゾル送達デバイスが、
前記特性に少なくとも部分的に基づいて、前記ユーザ入力が、前記ユーザ入力が受信された入力機構に関連する機能以外の制御機能に関するものであるということを判定することをさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記制御機能が、エアロゾル前駆体組成物を加熱して吸入可能な物質を形成すること、または前記エアロゾル送達デバイスの動力状態を切り替えること以外の機能を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記制御機能を実施することが、前記エアロゾル送達デバイスと動作可能に係合されたカートリッジ内に残存するエアロゾル前駆体組成物のレベルの指標を提供すること、または前記エアロゾル送達デバイスに実装された電池の充電レベルの指標を提供することのうちの1つ以上を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項13】
前記制御機能を実施することが、前記エアロゾル送達デバイスの構成設定を変更することを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項14】
前記構成設定を変更することが、発光ダイオード(LED)インジケータの構成設定、触覚フィードバック構成設定、加熱プロファイル構成、エアロゾル前駆体組成物の気化設定、吸入制御設定、または電池管理設定のうちの1つ以上を変更することを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記ユーザ入力が、前記エアロゾル送達デバイスの操作を含むユーザ入力に加えて、1回以上の吸入からなる吸入入力を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項16】
前記特性を判定することが、吸入の持続時間、前記吸入入力における吸入の総数、2回の吸入間の間隔、吸入力、または逆吸入の検出のうちの1つ以上を判定することを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記エアロゾル送達デバイスが、
前記ユーザ入力と別のユーザ入力とを含むユーザ入力の組み合わせを受信することであって、前記別のユーザ入力が、前記吸入入力に応答してエアロゾル前駆体組成物を加熱して吸入可能な物質を形成するのではなく、前記エアロゾル送達デバイスの制御モードを変更して、前記エアロゾル送達デバイスに、前記吸入入力に応答して前記制御機能を実施させるように構成されている、受信することと、
前記別のユーザ入力に応答して前記制御モードを変更することと、をさらに含む、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
ユーザ入力特性に少なくとも部分的に基づいてエアロゾル送達デバイスを制御するためのコンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラム製品が、プログラム命令が記憶されている少なくとも1つの非一時的コンピュータ可読媒体を備え、前記プログラム命令が、
前記エアロゾル送達デバイスへの、前記エアロゾル送達デバイスの操作を含むユーザ入力の特性を、前記操作の種類、前記エアロゾル送達デバイスの動きの方向、前記エアロゾル送達デバイスの配向の変化、または前記エアロゾル送達デバイスの角変位のうちの1つ以上を判定することによって、判定するためのプログラムコードと、
前記特性との定義された関連性を有する制御機能を判定するためのプログラムコードと、
前記ユーザ入力に応答して前記制御機能を実施するためのプログラムコードと、を含む、コンピュータプログラム製品。
【請求項19】
前記プログラム命令が、
前記特性に少なくとも部分的に基づいて、前記ユーザ入力が、前記ユーザ入力が受信された入力機構に関連する機能以外の制御機能に関するものであるということを判定するためのプログラムコードをさらに含む、請求項18に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項20】
前記制御機能を実施するための前記プログラムコードが、前記エアロゾル送達デバイスと動作可能に係合されたカートリッジ内に残存するエアロゾル前駆体組成物のレベルの指標を提供すること、または前記エアロゾル送達デバイスに実装された電池の充電レベルの指標を提供することのうちの1つ以上のためのプログラムコードを含む、請求項18に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項21】
前記制御機能を実施するための前記プログラムコードが、前記エアロゾル送達デバイスの構成設定を変更するためのプログラムコードを含む、請求項18に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項22】
前記ユーザ入力が、前記エアロゾル送達デバイスの操作を含むユーザ入力に加えて、1回以上の吸入からなる吸入入力を含む、請求項18に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項23】
前記ユーザ入力の特性が、前記エアロゾル送達デバイスの加速度、または前記操作中に繰り返し起こる動きのパターンの数を含む、請求項1に記載のエアロゾル送達デバイス。
【請求項24】
前記ユーザ入力の特性を判定することが、前記エアロゾル送達デバイスの加速度、または前記操作中に繰り返し起こる動きのパターンの数を判定すること含む、請求項9に記載の方法。
【請求項25】
前記ユーザ入力の特性を判定するためのプログラムコードが、前記エアロゾル送達デバイスの加速度、または前記操作中に繰り返し起こる動きのパターンの数を判定するためのプログラムコードを含む、請求項18に記載のコンピュータプログラム製品。
【外国語明細書】