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▶ 株式会社竹中工務店の特許一覧

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024161228
(43)【公開日】2024-11-15
(54)【発明の名称】処理システム、及び処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/08 20120101AFI20241108BHJP
   G06Q 10/02 20120101ALI20241108BHJP
【FI】
G06Q50/08
G06Q10/02
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024152788
(22)【出願日】2024-09-05
(62)【分割の表示】P 2020146460の分割
【原出願日】2020-09-01
(71)【出願人】
【識別番号】000003621
【氏名又は名称】株式会社竹中工務店
(74)【代理人】
【識別番号】100107364
【弁理士】
【氏名又は名称】斉藤 達也
(72)【発明者】
【氏名】寺島 芳洋
(72)【発明者】
【氏名】吉田 真悟
(72)【発明者】
【氏名】松枝 直
(72)【発明者】
【氏名】小野 孝一
(57)【要約】
【課題】対象機器を円滑且つ効率的に運用することが可能となる処理システム及び処理プログラムを提供する事を目的とする。
【解決手段】会社によって予約される高所作業車4であって少なくとも解錠された場合に操作可能となる高所作業車4のための管理システム100であり、少なくとも高所作業車4を示す資機材IDと当該高所作業車4を予約している会社を示す会社情報とが相互に関連付けられている予約情報を格納する予約情報DB223と、少なくとも、予約情報DB223が格納している予約情報に基づいて、会社に属するユーザによる高所作業車4の解錠に関する処理を行う処理部151、231と、を備え、少なくともユーザに対して高所作業車4を解錠可能であるか否かを示す情報を表示する処理を行う。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
組織によって予約される対象機器であって少なくとも解錠された場合に操作可能となる前記対象機器のための処理システムであり、
少なくとも前記対象機器を示す対象機器情報と、当該対象機器を予約している前記組織を示す組織情報と、前記対象機器の予約時間帯を示す予約時間帯情報とが相互に関連付けられている予約情報を格納する格納手段と、
処理手段と、を備え、
前記処理手段は、前記格納手段が格納している前記予約情報に基づいて、
前記対象機器に関する情報を表示する一覧画面において、前記対象機器を現在解錠可能であるか否かを示す情報を表示する処理を行い、
前記処理手段は、
前記一覧画面において、前記対象機器がユーザの属する前記組織である自組織によって本日予約されており且つ前記自組織によって現在解錠可能であることを示す第1画像ボタンを表示し、
前記第1画像ボタンに対する操作が行われた場合に、前記対象機器の解錠に関する処理を行う、
処理システム。
【請求項2】
前記処理手段は、
前記一覧画面において、前記対象機器が前記自組織によって本日予約されており且つ前記自組織によって現在解錠可能でないことを示す第2画像ボタンを表示し、
前記第2画像ボタンに対する操作が行われた場合に、前記対象機器の解錠に関する処理を行わない、
請求項1に記載の処理システム。
【請求項3】
前記処理手段は、
前記一覧画面において、前記対象機器が前記自組織以外の前記組織である他組織によって本日予約されていることを示す第3画像ボタンを表示し、
前記第3画像ボタンに対する操作が行われた場合に、前記対象機器の解錠に関する処理を行わない、
請求項1又は2に記載の処理システム。
【請求項4】
組織によって予約される対象機器であって少なくとも解錠された場合に操作可能となる前記対象機器のための処理プログラムであり、
コンピュータを、
少なくとも前記対象機器を示す対象機器情報と、当該対象機器を予約している前記組織を示す組織情報と、前記対象機器の予約時間帯を示す予約時間帯情報とが相互に関連付けられている予約情報を格納する格納手段と、
処理手段と、として機能させ、
前記処理手段は、前記格納手段が格納している前記予約情報に基づいて、
前記対象機器に関する情報を表示する一覧画面において、前記対象機器を現在解錠可能であるか否かを示す情報を表示する処理を行い、
前記処理手段は、
前記一覧画面において、前記対象機器がユーザの属する前記組織である自組織によって本日予約されており且つ前記自組織によって現在解錠可能であることを示す第1画像ボタンを表示し、
前記第1画像ボタンに対する操作が行われた場合に、前記対象機器の解錠に関する処理を行う、
処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、処理システム、及び処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、建設現場で用いられる高所作業車が知られていた(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-093912
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、高所作業車を含む建設機械については、例えば、元請会社がレンタル会社等から手配し、作業所で協力会社に共有利用させる場合において、各建設機械の鍵に番号をつけて事務所で保管し、事務所にて鍵の貸出管理を行う必要があり、これらの業務に手間がかかっていた。また、建設機械の予約と鍵が連動していないため、予約した建設機械を予約していない協力会社が使用しているケースがあり、トラブルや再予約・調整の手間が発生する可能性があった。
【0005】
本発明は上記事実に鑑みなされたもので、対象機器を円滑且つ効率的に運用することが可能となる処理システム及び処理プログラムを提供する事を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の処理システムは、組織によって予約される対象機器であって少なくとも解錠された場合に操作可能となる前記対象機器のための処理システムであり、少なくとも前記対象機器を示す対象機器情報と、当該対象機器を予約している前記組織を示す組織情報と、前記対象機器の予約時間帯を示す予約時間帯情報とが相互に関連付けられている予約情報を格納する格納手段と、処理手段と、を備え、前記処理手段は、前記格納手段が格納している前記予約情報に基づいて、前記対象機器に関する情報を表示する一覧画面において、前記対象機器を現在解錠可能であるか否かを示す情報を表示する処理を行い、前記処理手段は、前記一覧画面において、前記対象機器がユーザの属する前記組織である自組織によって本日予約されており且つ前記自組織によって現在解錠可能であることを示す第1画像ボタンを表示し、前記第1画像ボタンに対する操作が行われた場合に、前記対象機器の解錠に関する処理を行う。
【0007】
請求項2に記載の処理システムは、請求項1に記載の処理システムにおいて、前記処理手段は、前記一覧画面において、前記対象機器が前記自組織によって本日予約されており且つ前記自組織によって現在解錠可能でないことを示す第2画像ボタンを表示し、前記第2画像ボタンに対する操作が行われた場合に、前記対象機器の解錠に関する処理を行わない。
【0008】
請求項3に記載の処理システムは、請求項1又は2に記載の処理システムにおいて、前記処理手段は、前記一覧画面において、前記対象機器が前記自組織以外の前記組織である他組織によって本日予約されていることを示す第3画像ボタンを表示し、前記第3画像ボタンに対する操作が行われた場合に、前記対象機器の解錠に関する処理を行わない。
【0009】
請求項4に記載の処理プログラムは、組織によって予約される対象機器であって少なくとも解錠された場合に操作可能となる前記対象機器のための処理プログラムであり、コンピュータを、少なくとも前記対象機器を示す対象機器情報と、当該対象機器を予約している前記組織を示す組織情報と、前記対象機器の予約時間帯を示す予約時間帯情報とが相互に関連付けられている予約情報を格納する格納手段と、処理手段と、として機能させ、前記処理手段は、前記格納手段が格納している前記予約情報に基づいて、前記対象機器に関する情報を表示する一覧画面において、前記対象機器を現在解錠可能であるか否かを示す情報を表示する処理を行い、前記処理手段は、前記一覧画面において、前記対象機器がユーザの属する前記組織である自組織によって本日予約されており且つ前記自組織によって現在解錠可能であることを示す第1画像ボタンを表示し、前記第1画像ボタンに対する操作が行われた場合に、前記対象機器の解錠に関する処理を行う。
【発明の効果】
【0010】
請求項1に記載の処理システム、及び請求項4に記載の処理プログラムによれば、本願の課題を解決することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本実施の形態に係る管理システムを示す図である。
図2】管理システムを機能概念的に示すブロック図である。
図3】ユーザ情報を例示した図である。
図4】資機材情報を例示した図である。
図5】予約情報を例示した図である。
図6】制御処理のフローチャートである。
図7】一覧画面を例示した図である。
図8】制御ボタンを説明するための図である。
図9】午前用制御ボタンに関する処理を説明するための図である。
図10】午後用制御ボタンに関する処理を説明するための図である。
図11】機能制限処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に添付図面を参照して、この発明に係る処理システム及び処理プログラムの実施の形態を詳細に説明する。まず、〔I〕実施の形態の基本的概念を説明した後、〔II〕実施の形態の具体的内容について説明し、最後に、〔III〕実施の形態に対する変形例について説明する。ただし、実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0013】
〔I〕実施の形態の基本的概念
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、処理システム及び処理プログラムに関する。本発明に係る処理システムは、対象機器のためのシステムであり、具体的には、少なくとも対象機器の解錠に関する処理を行うためのシステムであり、例えば、格納手段、及び処理手段を備えており、任意で、対象機器制御手段を備える。
【0014】
「対象機器」とは、組織によって予約される対象機器であって少なくとも解錠された場合に操作可能となる機器であり、例えば、建設現場で用いられる機器、あるいは、その他の場所で用いられる機器等を含む概念であり、一例としては、高所作業車、又はフォークリフト等を含む概念である。また、「対象機器」とは、例えば、施錠された場合に操作不可能となる機器等を含む概念である。
【0015】
「組織」とは、一人以上の個人が所属する集団であり、例えば、会社、部署、任意に設定したグループ等を含む概念である。
【0016】
「高所作業車」とは、作業のために上昇又は下降する作業床を備える車両であり、例えば、作業員を作業床に載せた状態で当該作業床を上昇させることにより、当該作業員に対して比較的高い位置での作業を可能にする機器である。
【0017】
「格納手段」とは、予約情報を格納する手段である。「予約情報」とは、少なくとも対象機器を示す対象機器情報と当該対象機器を予約している組織を示す組織情報とが相互に関連付けられている情報等を含む概念であり、また、対象機器の予約時間帯を示す予約時間帯情報が更に関連付けら情報等を含む概念である。
【0018】
「処理手段」とは、少なくとも、格納手段が格納している予約情報に基づいて、組織に属するユーザによる対象機器の解錠に関する処理を行う手段であり、例えば、格納手段が格納している予約情報に基づいて、少なくともユーザに対して対象機器を解錠可能であるか否かを示す情報を表示する処理を行う手段等を含む概念であり、また、ユーザ側から対象機器の解錠を指示するユーザ側指示情報が入力された場合に、対象機器を解錠するための解錠処理を行う手段等を含む概念であり、また、格納手段が格納している予約情報に基づいて、組織に属するユーザによる対象機器の施錠に関する処理を行う手段等を含む概念である。
【0019】
「対象機器側制御手段」とは、格納手段が格納している予約情報に基づいて、対象機器を制御する手段であり、具体的には、対象機器が解錠されている場合に、現在の時間が解錠されている対象機器の予約時間帯を逸脱しているか否かを判定する第1処理と、第1処理において逸脱しているものと判定した場合に、対象機器の一部のみの機能を制限する第2処理とを行う手段等を含む概念である。また、「対象機器側制御手段」とは、例えば、第2処理において、作業床を上昇させる機能を制限する手段等を含む概念である。
【0020】
そして、以下に示す実施の形態においては、「対象機器」が高所作業車であり、「組織」が複数の作業員(ユーザ)が所属する会社である場合、つまり、高所作業車が会社単位で予約される場合について説明する。
【0021】
〔II〕実施の形態の具体的内容
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
【0022】
(構成)
まず、本実施の形態に係る管理システムについて説明する。図1は、本実施の形態に係る管理システムを示す図であり、図2は、管理システムを機能概念的に示すブロック図である。なお、管理システム100に含まれる各要素の個数は任意であるが、本実施の形態では、図示されている要素について説明する。
【0023】
図1及び図2の管理システム100は、前述の処理システムであって、高所作業車4を管理するためのシステムであり、具体的には、高所作業車4に関する処理を行うためのシステムである。
【0024】
高所作業車4は、前述の対象機器であり、例えば、建設現場等で用いられる機器である。この高所作業車4は、例えば、モーター及びバッテリ等を備えた公知の構成を適用することができるので、概略のみ説明する。高所作業車4は、例えば、不図示の操作部、及び図1の作業床41を備える。操作部は、例えば、高所作業車4の水平移動又は作業床41の上昇又は下降の操作等を行うための操作レバー又は操作ボタン等を備えて構成することができる。作業床41は、例えば、作業員に対して比較的高所での作業を行わせるためのものであり、一例としては、操作部を介して行われる操作によって、作業員を載せた状態で上昇又は下降するように構成されている。そして、本実施の形態では、この高所作業車4は、各ユーザが所属する会社単位で予約して利用される。
【0025】
図1及び図2の管理システム100は、例えば、端末装置1、サーバ装置2、及び鍵解除装置3を備える。
【0026】
(構成‐端末装置)
端末装置1は、携帯端末であり、例えば、高所作業車4を利用する作業員であるユーザによって携帯されるスマートフォン又はタブレット端末等を含む概念であり、一例としては、図2に示すように、通信部11、タッチパッド12、ディスプレイ13、記録部14、及び制御部15を備える。
【0027】
(構成‐端末装置‐通信部)
図2の通信部11は、他の機器(サーバ装置2及び鍵解除装置3等)との間で通信を行う通信手段である。この通信部11の具体的な構成は任意であるが、例えば、公知の無線通信回路等を備えて構成することができる。
【0028】
(構成‐端末装置‐タッチパッド)
図2のタッチパッド12は、ユーザの指等で押圧されることにより、当該ユーザから各種操作入力を受け付ける操作手段である。このタッチパッド12の具体的な構成は任意であるが、例えば、抵抗膜方式や静電容量方式等による操作位置検出手段を備えた公知のものを用いることができる。
【0029】
(構成‐端末装置‐ディスプレイ)
図2のディスプレイ13は、制御部15の制御に基づいて各種の画像を表示する画像表示手段である。このディスプレイ13の具体的な構成は任意であるが、例えば、公知の液晶ディスプレイや有機ELディスプレイの如きフラットパネルディスプレイ等を用いることができる。なお、上記のタッチパッド12とディスプレイ13とをタッチパネルとして一体形成しても構わない。
【0030】
(構成‐端末装置‐記録部)
図2の記録部14は、端末装置1の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段であり、例えば、外部記録装置としてのフラッシュメモリ(図示省略)を用いて構成されている。ただし、フラッシュメモリに代えてあるいはフラッシュメモリと共に、ハードディスク、磁気ディスクの如き磁気的記録媒体、又はDVDやブルーレイディスクの如き光学的記録媒体を含む、その他の任意の記録媒体を用いることができる(他の装置の記録部も同様とする)。
【0031】
(構成‐端末装置‐制御部)
図2の制御部15は、端末装置1を制御する制御手段であり、具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータである。特に、実施の形態に係るプログラムは、任意の記録媒体又はネットワークを介して端末装置1にインストールされることで、制御部15の各部を実質的に構成する(他の装置の制御部も同様とする)。
【0032】
制御部15は、機能概念的には、例えば、処理部151を備える。処理部151は、少なくとも、サーバ装置2の予約情報DB223(後述)が格納している予約情報に基づいて、組織である会社に属するユーザによる高所作業車4の解錠に関する処理を行う処理手段である。なお、このような制御部15の各部によって行われる処理については後述する。
【0033】
(構成‐サーバ装置)
サーバ装置2は、例えば、データセンター等の任意の場所に設けられるサーバコンピュータ又は複数台のコンピュータによって実現されるいわゆるクラウドコンピュータとして構成されるものであり、一例としては、通信部21、記録部22、及び制御部23を備える。
【0034】
(構成‐サーバ装置‐通信部)
図2の通信部21は、他の機器(端末装置1等)との間で通信を行う通信手段である。この通信部21の具体的な構成は任意であるが、例えば、端末装置1の通信部11と同様にして構成することができる。
【0035】
(構成‐サーバ装置‐記録部)
図2の記録部22は、サーバ装置2の動作に必要なプログラム及び各種のデータを格納する格納手段である。また、この記録部22は、例えば、ユーザ情報データベース221(以下、データベースを「DB」と称する)、資機材情報DB222、及び予約情報DB223を備える。
【0036】
(構成‐サーバ装置‐記録部‐ユーザ情報DB)
図2のユーザ情報DB221とは、ユーザ情報を格納するユーザ情報格納手段である。「ユーザ情報」とは、高所作業車4を利用するユーザに関する情報である。図3は、ユーザ情報を例示した図である。「ユーザ情報」においては、例えば、図3に示すように、項目「ユーザID」に対応する情報と、項目「氏名情報」に対応する情報と、項目「パスワード情報」に対応する情報と、項目「会社情報」に対応する情報とが相互に関連付けられて格納されている。項目「ユーザID」に対応する情報は、高所作業車4を利用するユーザを一意に識別するためのユーザ識別情報(以下、「識別情報」を「ID」とも称する)である(図3では、「UID0001」等)。項目「氏名情報」に対応する情報は、ユーザの氏名を特定する氏名情報である(図3では、便宜上の記載であり、「A建設」に所属するユーザの氏名である「AAA1」等)。項目「パスワード情報」に対応する情報は、ユーザを認証するために用いられるパスワードを示すパスワード情報である(図3では、「pass1」等)。項目「会社情報」に対応する情報は、ユーザが所属する組織である会社を特定する会社情報である(図3では、会社名であり「A建設」等)。
【0037】
そして、例えば、図3のユーザ情報の最上段の情報(つまり「UID0001」、「AAA1」、「pass1」、及び「A建設」の組み合わせの情報)については、「UID0001」が識別するユーザの氏名が「AAA1」であり、また、当該「AAA1」を認証するためのパスワードが「pass1」であり、また、当該「AAA1」が所属する組織である会社が「A建設」であることが示されている。
【0038】
なお、このようなユーザ情報の具体的な格納手法は任意であるが、例えば、管理者が、各会社からのユーザ情報の登録の申請を受け付けて、当該受け付けた申請に基づいて各情報をサーバ装置2の不図示の入力手段(例えば、キーボード又はマウス等)を介して当該サーバ装置2に入力した場合に、サーバ装置2の制御部23が、入力された情報に基づいて格納することとしてもよい。なお、ここで説明した手法とは異なる他の任意の手法(例えば、所定の通信を行ってサーバ装置2が他の装置から情報を受信し、受信した情報に基づいて格納する手法等)によって格納されることとしてもよい。
【0039】
(構成‐サーバ装置‐記録部‐資機材情報DB)
図2の資機材情報DB222とは、資機材情報を格納する資機材情報格納手段である。「資機材情報」とは、高所作業車4を特定する情報である。図4は、資機材情報を例示した図である。「資機材情報」とは、例えば、図4に示すように、項目「資機材ID」に対応する情報と、項目「名称情報」に対応する情報と、項目「種類情報」に対応する情報とが相互に関連付けられて格納されている。項目「資機材ID」に対応する情報は、資機材である高所作業車4を一意に識別するための資機材IDである(図4では、「EID0001」等)。なお、本実施の形態では、図2の鍵解除装置301が設けられている高所作業車401を識別する資機材IDが「EID0001」であり、また、鍵解除装置302が設けられている高所作業車402を識別する資機材IDが「EID0002」であることとする。項目「名称情報」に対応する情報は、資機材である高所作業車4の名称を特定する名称情報である(図4では、「1号」等)。項目「種類情報」に対応する情報は、資機材である高所作業車4の種類を特定する種類情報である(図4では、9mの種類の高所作業車であることを特定する「9m高所作業車」等)。
【0040】
そして、例えば、図4の最上段の情報(つまり、「EID0001」、「1号機」、「9m高所作業車」の組み合わせの情報)については、「EID0001」が識別する図2の高所作業車401の名称が「1号機」であることが示されており、また、当該「1号機」である高所作業車401の種類が9mの高所作業車であることが示されている。なお、このような資機材情報の具体的な格納手法は任意であるが、例えば、ユーザ情報と同様にして、サーバ装置2に入力された情報に基づいて格納されることとする。
【0041】
(構成‐サーバ装置‐記録部‐予約情報DB)
図2の予約情報DB223とは、前述の予約情報を格納する予約情報格納手段(格納手段)である。図5は、予約情報を例示した図である。「予約情報」とは、例えば、図5に示すように、項目「資機材ID」に対応する情報と、項目「予約日時情報」に対応する情報と、項目「会社情報」に対応する情報とが相互に関連付けられて格納されている。
【0042】
項目「資機材ID」に対応する情報は、前述の対象機器情報であり、具体的には、図4の同一名称の情報と同様である(図5では、「EID0001」等)。項目「予約日時情報」は、高所作業車4の予約時間帯を示す予約時間帯情報であり、特に、予約日及び予約の時間帯を示す予約日時情報である。図5では、1日を午前の時間帯(例えば、8時00分~12時00分)及び午後の時間帯(例えば、13時00分~17時00分)に分けて、時間帯として当該午前及び午後を用いることとし、3月1日の午前の時間帯を示す「0301-AM」、3月1日の午後の時間帯を示す「0301-PM」等を用いる場合について説明する。項目「会社情報」に対応する情報は、前述の組織情報であり、具体的には、図3の同一名称の情報と同様であり、特に、高所作業車4を予約している会社を特定する会社情報である(図5では、「A建設」等)。
【0043】
そして、例えば、図5のユーザ情報の最上段の情報(つまり「EID0001」、「0301-AM」、及び「A建設」の組み合わせの情報)については、「EID0001」が識別する図2の高所作業車401が、「0301-AM」が示す3月1日の午前の予約時間帯に、「A建設」によって予約されていることが示されている。
【0044】
なお、このような予約情報の具体的な格納手法は任意であるが、例えば、各ユーザからの端末装置1を介して行われる予約の要求に基づいて、サーバ装置2の制御部23が各情報を格納することとしてもよいし、あるいは、管理者が各会社からの利用予約の要求を受け付けて、受け付けた要求に基づいて情報をサーバ装置2に入力した場合に、サーバ装置2の制御部23が、入力された情報に基づいて格納することとしてもよい。
【0045】
(構成‐サーバ装置‐制御部)
図2の制御部23は、サーバ装置2を制御する制御手段であり、機能概念的には、例えば、処理部231を備える。処理部231は、少なくとも、予約情報DB223が格納している予約情報に基づいて、組織に属するユーザによる高所作業車4の解錠に関する処理を行う処理手段である。なお、このような制御部23の各部によって行われる処理については後述する。
【0046】
(構成‐鍵解除装置)
鍵解除装置3は、高所作業車4に設けられている装置であり、例えば、高所作業車4の解錠又は施錠に関する制御を行う装置である。この鍵解除装置3の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、鍵解除装置3の機能を高所作業車4の制御基板に予め実装することにより実現してもよいし、あるいは、既存の高所作業車4に対して鍵解除装置3を後付けすることにより実現してもよいが、本実施の形態では、後者について説明する。
【0047】
なお、「高所作業車4の解錠に関する制御」とは、例えば、公知の高所作業車において鍵を用いて解錠する場合と同様な制御であり、本実施の形態では、高所作業車4の電源をオンする制御であり、すなわち、不図示の操作部を介して、高所作業車4を動作させることを可能にする制御であることとして説明する。
【0048】
また、「高所作業車4の施錠に関する制御」とは、例えば、公知の高所作業車において鍵を用いて施錠する場合と同様な制御であり、本実施の形態では、高所作業車4の電源をオフする制御であり、すなわち、不図示の操作部を介して、高所作業車4を動作させることを不可能にする制御であることとして説明する。
【0049】
より詳細には、例えば、高所作業車4の鍵穴(鍵を挿入した状態で当該鍵を回動することにより解錠(つまり、高所作業車4の電源をオン)又は施錠(つまり、高所作業車4の電源をオフ)することが可能となる鍵穴)に鍵が挿入されていることとし、鍵解除装置3には、当該挿入された鍵を回動させて解錠又は施錠する回動機構が設けられていることとし、当該鍵解除装置3の回動機構を用いて前述の鍵を適宜回動させることにより、高所作業車4を解錠又は施錠することが可能となっている場合を例示して説明する。
【0050】
(構成‐鍵解除装置‐通信部)
図2の通信部31は、他の機器(端末装置1等)との間で通信を行う通信手段である。この通信部31の具体的な構成は任意であるが、例えば、端末装置1の通信部11と同様にして構成することができる。
【0051】
(構成‐鍵解除装置‐記録部)
図2の記録部32は、鍵解除装置3の動作に必要なプログラム及び各種のデータを格納する格納手段である。また、この記録部32は、例えば、鍵解除装置3が設けられている高所作業車4を一意に識別するための前述の資機材IDが格納されている。例えば、高所作業車401に設けられている鍵解除装置301の記録部32に「資機材ID」=「EID0001」が格納されており、また、高所作業車402に設けられている鍵解除装置302の記録部に「資機材ID」=「EID0002」が格納されている。
【0052】
(構成‐鍵解除装置‐制御部)
図2の制御部33は、鍵解除装置3を制御する制御手段であり、機能概念的には、例えば、対象機器側制御部331を備える。対象機器側制御部331は、予約情報DB223が格納している予約情報に基づいて、高所作業車4を制御する対象機器側制御手段である。なお、このような制御部33の各部によって行われる処理については後述する。
【0053】
(処理)
次に、本実施の形態に係る管理システム100によって実行される処理について説明する。具体的には、制御処理、及び機能制限処理について説明する。
【0054】
(処理‐制御処理)
まず、制御処理について説明する。「制御処理」とは、概略的には、管理システム100の各装置で行われる処理であり、高所作業車4の解錠又は施錠に関する制御を行うための処理である。図6は、制御処理のフローチャートである(以下の各処理の説明ではステップを「S」と略記する)。この制御処理を実行するタイミングは任意であるが、例えば、管理システム100の各装置の電源をオンした場合に起動を開始することとし、起動を開始したところから説明する。
【0055】
ここでは、例えば、3月1日の午前中の時間帯に、「A建設」に所属するユーザである「AAA1」が、端末装置101を用いて、高所作業車4の解錠又は施錠を行う場合を適宜例示して説明する。
【0056】
図6のSA1において端末装置1の処理部151は、ログイン情報をサーバ装置2に送信する。「ログイン情報」とは、端末装置1のユーザが高所作業車4の解錠又は施錠を行うために、サーバ装置2にログインするための情報であり、例えば、ユーザの氏名情報及びパスワード情報を含む情報である。SA1の処理について具体的には任意であるが、例えば、ユーザがタッチパッド12を介する所定操作を行うことにより、自己の氏名情報及びパスワード情報を入力した場合、当該入力された氏名情報及びパスワード情報を含むログイン情報を生成してサーバ装置2に送信する。
【0057】
ここでは、例えば、ユーザである「AAA1」が、自己の氏名情報である「AAA1」及び自己に設定されているパスワード情報である「pass1」を端末装置101に入力した場合、端末装置101の制御部15は、「氏名情報」=「AAA1」及び「パスワード情報」=「pass1」を含むログイン情報を送信する。
【0058】
一方、図6のSB1においてサーバ装置2の処理部231は、SA1で端末装置1から送信されたログイン情報を受信する。ここでは、例えば、「氏名情報」=「AAA1」及び「パスワード情報」=「pass1」を含むログイン情報を受信する。
【0059】
図6のSB2においてサーバ装置2の処理部231は、ログインするユーザについて認証を行う。具体的には任意であるが、例えば、SB1で受信したログイン情報に含まれている氏名情報及びパスワード情報を取得し、図3のユーザ情報を参照して、当該ユーザ情報に前述の氏名情報及びパスワード情報の組み合わせが存在するか否かに基づいて認証を行う。そして、氏名情報及びパスワード情報の組み合わせが存在しない場合、正当なユーザでないものと判定し(SB2のNO)、処理を終了する。なお、この場合、端末装置1側に対して、所定のメッセージ(例えば、情報の再入力を促すメッセージ等)を出力してもよい。一方、氏名情報及びパスワード情報の組み合わせが存在する場合、正当なユーザであるものと判定し(SB2のYES)、SB3に移行する。
【0060】
図6のSB3においてサーバ装置2の処理部231は、一覧画面を表示するための画面情報を端末装置1に送信する。
【0061】
===一覧画面===
図7は、一覧画面を例示した図であり、図8は、制御ボタンを説明するための図である。「一覧画面」とは、高所作業車4の施錠又は解錠に関する制御の指示を入力するための画面であり、例えば、図7に示すように、名称情報表示欄51、午前用制御ボタン52、及び午後用制御ボタン53を含む画面である。なお、図7においては、高所作業車401(つまり、「1号機」)、高所作業車402(つまり、「2号機」)の制御の指示を入力するための各情報が具体的に図示されており、高所作業車401側の情報にのみ符号が付されている。
【0062】
名称情報表示欄51は、高所作業車4の名称情報が表示されている欄である。午前用制御ボタン52は、現在の日付(つまり、本日)における午前の予約時間帯の高所作業車4の制御の指示を入力するための画像ボタンであり、また、予約の状況及び制御の可不可を表示している画像ボタンである。午後用制御ボタン53は、現在の日付(つまり、本日)における午後の予約時間帯の高所作業車4の制御の指示を入力するための画像ボタンであり、また、予約の状況及び制御の可不可を表示している画像ボタンである。
【0063】
この午前用制御ボタン52、及び午後用制御ボタン53の具体的な構成は任意であるが、例えば、「可」、「不」、又は「空」に対応する何れかの構成にて表示される。なお、図7では、説明の便宜上、「可」、「不」、及び「空」と記載されているが、実際には、「可」として鍵を解錠可能であることを示すイメージ画像を表示し、また、「不」として鍵を解錠不可能であることを示すイメージ画像を表示し、また、「空」としてグレースケールで何らのイメージも表示されていない画像を表示してもよい。
【0064】
例えば、「可」とは、ログインしているユーザが所属する会社が高所作業車4を予約しており、現在の時間が予約時間帯内の時間である場合に表示される画像ボタン(図8の項目「制御ボタン」=「可」に対応する情報参照)である。そして、この「可」は、ユーザによってタップされた場合に、ユーザに対して施錠又は解錠に関する制御の指示を入力させることが可能となる。つまり、「可」に対応する午前用制御ボタン52及び午後用制御ボタン53は、ユーザに対して高所作業車4を解錠又は施錠可能であることを示す情報であるものと解釈することができる。
【0065】
例えば、「不」とは、ログインしているユーザが所属する会社が高所作業車4を予約しており、現在の時間が予約時間帯外の時間である場合(つまり、現在の時間が予約時間帯内の時間でいない場合)に表示される画像ボタン(図8の項目「制御ボタン」=「不」に対応する情報参照)である。そして、この「不」は、ユーザによってタップされたとしても、前述の「可」とは異なり、何等の情報も入力可能とはならない。つまり、「不」に対応する午前用制御ボタン52及び午後用制御ボタン53は、ユーザに対して高所作業車4を解錠又は施錠可能でないことを示す情報であるものと解釈することができる(後述する「空」も同様である)。
【0066】
例えば、「空」とは、現在の時間が予約時間帯内であるか否かに関わらず、ログインしているユーザが所属する会社以外の会社(つまり、他社)が高所作業車4を予約している場合に表示される画像ボタンである。そして、この「空」は、ユーザによってタップされたとしても、前述の「可」とは異なり、何等の情報も入力可能とはならない。
【0067】
===処理===
図9は、午前用制御ボタンに関する処理を説明するための図であり、図10は、午後用制御ボタンに関する処理を説明するための図である。図6のSB3の処理について具体的には任意であるが、例えば、サーバ装置2の処理部231は、SB1で受信したログイン情報に含まれている氏名情報(つまり、ログインしたユーザの氏名情報)を取得し、図3のユーザ情報を参照して、取得した氏名情報と同じ氏名情報に関連付けられている会社情報を特定することにより、ログインしたユーザが所属する会社を示す会社情報(以下、「ログインユーザ側会社情報」)を特定する。
【0068】
ここでは、例えば、SB1で受信したログイン情報に含まれている「氏名情報」=「AAA1」を取得し、図3のユーザ情報を参照して、取得した氏名情報と同じ氏名情報に関連付けられている「会社情報」=「A建設」を特定することにより、「ログインユーザ側会社情報」=「A建設」を特定する。
【0069】
次に、任意の手法(例えば、サーバ装置2のタイマーの如き計時手段の計時結果を参照する手法等)で現在の日付及び現在の時間を特定し、図5の予約情報を参照して、各資機材IDにおいて、前述の特定した現在の日付に対応する予約日時情報に関連付けられている会社情報を、午前の時間帯及び午後の時間帯各々に関して特定する(つまり、各高所作業車4を本日予約している会社の会社情報を、午前の時間帯及び午後の時間帯各々に関して特定する)。なお、午前の時間帯に関する会社情報を「午前予約側会社情報」と称し、また、午後の時間帯に関する会社情報を「午後予約側会社情報」と称する。
【0070】
ここでは、例えば、任意の手法で「現在の日付」=「3月1日」及び「現在の時間=「午前10時00分」を特定し、図5の予約情報を参照して、例えば、「資機材ID」=「EID0001」に関して「午前予約側会社情報」=「A建設」(つまり、「0301-AM」に関連付けられている会社情報)及び「午後予約側会社情報」=「A建設」(つまり、「0301-PM」に関連付けられている会社情報)を特定する。また、「資機材ID」=「EID0002」等に関しても同様にして、午前予約側会社情報及び午後予約側会社情報を特定する。
【0071】
次に、前述の特定した各情報(現在の時間、「ログインユーザ側会社情報」、「午前予約側会社情報」、「午後予約側会社情報」)等に基づいて、一覧画面を表示するための画面情報を生成する。
【0072】
詳細には、まず、図4の資機材情報を参照して、図5の資機材IDが識別する高所作業車4の名称を示す名称情報を、名称情報表示欄51に表示する情報として特定する。次に、前述の特定した現在の時間、「ログインユーザ側会社情報」、「午前予約側会社情報」、「午後予約側会社情報」に基づいて、午前用制御ボタン52及び午後用制御ボタン53を特定する。
【0073】
午前用制御ボタン52について詳細には、図9に示すように、「ログインユーザ側会社情報」と「午前予約側会社情報」とが相互に合致し、且つ、現在の時間が午前の時間帯に属する場合、午前用制御ボタン52として「可」を特定する。また、「ログインユーザ側会社情報」と「午前予約側会社情報」とが相互に合致し、且つ、現在の時間が午前の時間帯に属さない場合(つまり、午後の時間帯に属する場合)、午前用制御ボタン52として「不」を特定する。また、「ログインユーザ側会社情報」と「午前予約側会社情報」とが相互に合致しない場合、現在の時間が午前の時間帯に属するか否かに関わらず、午前用制御ボタン52として「空」を特定する。
【0074】
また、午後用制御ボタン53について詳細には、基本的には午前用制御ボタン52の場合と同様な処理であり、「ログインユーザ側会社情報」と「午後予約側会社情報」とが相互に合致し、且つ、現在の時間が午前の時間帯に属する場合(つまり、午後の時間帯に属さない場合)、午後用制御ボタン53として「不」を特定する。また、「ログインユーザ側会社情報」と「午後予約側会社情報」とが相互に合致し、且つ、現在の時間が午前の時間帯に属さない場合(つまり、午後の時間帯に属する場合)、午後用制御ボタン53として「可」を特定する。また、「ログインユーザ側会社情報」と「午後予約側会社情報」とが相互に合致しない場合、現在の時間が午後の時間帯に属するか否かに関わらず、午後用制御ボタン53として「空」を特定する。
【0075】
ここでは、例えば、まず、図4の資機材情報を参照して、図5の「資機材ID」=「EID0001」、「EID0002」等が識別する高所作業車4の名称を示す「名称情報」=「1号機」、「2号機」等を、名称情報表示欄51に表示する情報として特定する。次に、「現在の時間=「午前10時00分」及び「ログインユーザ側会社情報」=「A建設」を特定し、また、「EID0001」に関して「午前予約側会社情報」=「A建設」、及び「午後予約側会社情報」=「A建設」を特定したので、図9及び図10の最上段の条件に合致するので、午前用制御ボタン52として「可」を特定し、また、午後用制御ボタン53として「不」を特定し、また、「EID0002」に関しては、図9及び図10の最下段の条件に合致するので、午前用制御ボタン52及び午後用制御ボタン53として「空」を特定する。
【0076】
そして、これらの特定結果を反映する一覧画面を表示するための画面情報を生成した上で、SA1で受信したログイン情報の送信元である端末装置1に対して、当該生成した画面情報を送信する。ここでは、例えば、図7の一覧画面を表示するための画面情報を端末装置101に送信する。
【0077】
一方、図6のSA2において端末装置1の処理部151は、SB3で送信された画面情報を受信し、受信した画面情報に基づいて、一覧画面を生成してディスプレイ13に表示する。ここでは、例えば、末装置101は図7の一覧画面をディスプレイ13に表示する。
【0078】
図6のSA3において端末装置1の処理部151は、制御指示信号を鍵解除装置3に送信する。「制御指示信号」とは、高所作業車4の施錠又は解錠に関する制御の指示するための信号であり、例えば、制御指示情報(解錠の制御を指示する「解錠」又は施錠の制御を指示する「施錠」)、制御する指示の対象となる高所作業車4を特定する資機材ID、及び時間帯を示す情報を含む信号である。
【0079】
SA3の処理について具体的には任意であるが、例えば、SA2で表示された図7の一覧画面に表示されている「可」の制御ボタンをタップした場合に「解錠ボタン」(解錠に関する制御の指示を入力するためのボタン)及び「施錠ボタン」(施錠に関する制御の指示を入力するためのボタン)が表示されるように構成されていることとする。そして、ユーザがタッチパッド12を介して、一覧画面に表示されている「可」の制御ボタンをタップした後に「解錠ボタン」をタップした場合(つまり、ユーザ側から高所作業車の解錠を指示するユーザ側指示情報が入力された場合)、端末装置1の処理部151は、制御指示情報である「解錠」、タップされた「可」の制御ボタンに対応する高所作業車4を識別する資機材ID、タップされた「可」の制御ボタンに対応する時間帯(つまり、予約時間帯)を示す情報を含む制御指示信号を生成して鍵解除装置3に送信する。なお、この処理が「解錠処理」に対応するものと解釈してもよい。また、ユーザがタッチパッド12を介して、一覧画面に表示されている「可」の制御ボタンをタップした後に「施錠ボタン」をタップした場合、端末装置1の処理部151は、制御指示情報である「施錠」、タップされた「可」の制御ボタンに対応する高所作業車4を識別する資機材ID、タップされた「可」の制御ボタンに対応する時間帯を示す情報を含む制御指示信号を生成して鍵解除装置3に送信する。
【0080】
ここでは、例えば、図7の午前用制御ボタン52のみが「可」となっており、高所作業車401のみに対して制御に関する指示を行うことが可能となっているが、ユーザがこの午前用制御ボタン52をタップした上で、「解錠ボタン」をタップした場合、端末装置1の処理部151は、「制御指示情報」=「解錠」、「資機材ID}=「EID0001」(図7のタップされた午前用制御ボタン52に対応する「1号機」である高所作業車401を識別する資機材ID)、「時間帯を示す情報」=「午前」(図7のタップされた午前用制御ボタン52に対応する時間帯を示す情報)を含む制御指示信号を生成して、鍵解除装置3に送信する。
【0081】
一方、図6のSC1において鍵解除装置3の対象機器側制御部331は、SA3で送信された制御指示信号を受信する。ここでは、例えば、「制御指示情報」=「解錠」、「資機材ID}=「EID0001」、「時間帯を示す情報」=「午前」を含む制御指示信号を受信する。
【0082】
図6のSC2において鍵解除装置3の対象機器側制御部331は、制御を行うか否かを判定する。具体的には任意であるが、例えば、SC1で受信した制御指示信号に含まれている資機材IDと、自己の記録部32に記録されている資機材IDとを相互に比較し、比較結果に基づいて判定する。そして、各資機材IDが相互に合致しない場合、自己への指示ではないものと判断して、制御を行わないものと判定し(SC2のNO)、処理を終了する。また、各資機材IDが相互に合致する場合、自己への指示であるものと判断して、制御を行うものと判定し(SC2のYES)、SC3に移行する。
【0083】
ここでは、例えば、鍵解除装置301の記録部32には「資機材ID」=「EID0001」が格納されており、SC1で受信した制御指示信号に「資機材ID」=「EID0001」が含まれているので、鍵解除装置301の対象機器側制御部331は、制御を行うものと判定する(SC2のYES)。一方、例えば、鍵解除装置302の記録部32には「資機材ID」=「EID0002」が格納されているので、鍵解除装置302の対象機器側制御部は、制御を行わないものと判定する(SC2のNO)。
【0084】
図6のSC3において鍵解除装置3の対象機器側制御部331は、解錠又は施錠に関する制御を行う。具体手的には任意であるが、例えば、SC1で受信した制御指示信号に含まれている制御指示情報が「解錠」である場合、解錠に関する制御を行い、一方、当該制御指示信号に含まれている制御指示情報が「施錠」である場合、施錠に関する制御を行う。解錠に関する制御について具体的には、鍵解除装置3の回動機構(不図示)を用いて高所作業車4の鍵穴に挿入されている鍵を回動させることにより、高所作業車4の電源をオンする(つまり、解錠する)。なお、この場合、SC1で受信した制御指示信号に含まれている「時間帯を示す情報」を取得して、後述の機能制限処理で用いるために記録部32に記録する。また、施錠に関する制御について具体的には、鍵解除装置3の回動機構(不図示)を用いて高所作業車4の鍵穴に挿入されている鍵を回動させることにより、高所作業車4の電源をオフする(つまり、施錠する)。なお、この場合、記録部32に記録されている「時間帯を示す情報」を消去してもよい。
【0085】
ここでは、例えば、SC1で受信した制御指示信号に含まれている制御指示情報が「解錠」であるので、鍵解除装置301の対象機器側制御部331は、回動機構(不図示)を用いて高所作業車401の電源をオンする。そして、この場合、高所作業車401を不図示の操作部を用いて操作することにより、高所作業車401の水平移動及び作業床41の上昇及び下降を行わせることが可能となる。なお、この場合、SC1で受信した制御指示信号に含まれている「時間帯を示す情報」=「午前」を記録部32に記録する。
【0086】
なお、この後、例えば、図7の一覧画面において「可」である午前用制御ボタン52をタップした上で、「施錠ボタン」をタップした場合、図6のSA3において、「制御指示情報」=「施錠」、「資機材ID}=「EID0001」、及び「時間帯を示す情報」=「午前」を含む制御指示信号を送信することになり、各ステップを実行した後のSC3において、鍵解除装置301の対象機器側制御部331は、高所作業車401の電源をオフすることになる。そして、この場合、高所作業車401を不図示の操作部を用いて行う操作が不可能となる。なお、「施錠ボタン」をタップした場合には、「時間帯を示す情報」=「午前」は不要となるので、図6のSA3で送信する制御指示信号において当該「時間帯を示す情報」=「午前」を省略してもよい。これにて、制御処理を終了する。
【0087】
(処理‐機能制限処理)
次に、機能制限処理について説明する。「機能制限処理」とは、概略的には、鍵解除装置3で行われる処理であり、高所作業車4の一部の機能を制限する処理であり、例えば、高所作業車4の作業床41を上昇させる機能を制限して当該上昇を行えなくする処理である。図11は、機能制限処理のフローチャートである。この機能制限処理を実行するタイミングは任意であるが、例えば、図6のSC3において、高所作業車4の電源をオンして記録部32に「時間帯を示す情報」が格納された場合に起動を開始し、当該電源がオンしている間中実行されることとし、起動を開始したところから説明する。
【0088】
図11のSD1において鍵解除装置3の対象機器側制御部331は、機能を制限するか否かを判定する。具体的には任意であるが、例えば、任意の手法で現在の時間を特定し、特定した現在の時間が、記録部32に記録されている「時間帯を示す情報」が示す時間帯(つまり、予約時間帯)に属しているか否かに基づいて判定する。そして、現在の時間が記録部32に記録されている「時間帯を示す情報」が示す時間帯に属している場合、予約時間帯に利用を開始したユーザが高所作業車4を当該予約時間帯に利用しているものとして、機能の制限を行わないものと判定し(SD1のNO)(つまり、現在の時間が解錠されている高所作業車4の予約時間帯を逸脱していないもの判定し)、機能の制限を行うものと判定するまで、繰り返しSD1を実行する。一方、現在の時間が記録部32に記録されている「時間帯を示す情報」が示す時間帯に属していない場合(つまり、現在の時間が記録部32に「時間帯を示す情報」が示す時間帯から逸脱している場合)、ユーザが高所作業車4を予約時間帯を逸脱して利用しているものとして、機能の制限を行うものと判定し(SD1のYES)(つまり、現在の時間が解錠されている高所作業車4の予約時間帯を逸脱しているもの判定し)、SD2に移行する。
【0089】
ここでは、例えば、図6のSC3において鍵解除装置301の対象機器側制御部331が、高所作業車401の電源をオンし、記録部32に「時間帯を示す情報」=「午前」を格納した場合、現在の時間が午前の時間帯である場合、機能の制限を行わないものと判定し(SD1のNO)、一方、現在の時間が午後の時間帯になった場合、機能の制限を行なうものと判定する(SD1のYES)。
【0090】
図11のSD2において鍵解除装置3の対象機器側制御部331は、高所作業車4の作業床41を上昇させる機能を制限することにより、高所作業車4に対して作業床41の上昇を行えなくし、つまり、高所作業車4の水平移動及び作業床41の下降のみを行えるように制御する。具体的な実現手法は任意であり、例えば、高所作業車4の制御基板に対して鍵解除装置3を電気的に接続した上で、鍵解除装置3が電気信号を送信することにより機能を制限してもよいし、あるいは、その他の手法で機能を制限してもよい。そして、このように、高所作業車4の作業床41を上昇させる機能を制限することにより、高所作業車4での高所での作業を行えなくできる一方で、作業床41上で作業中の作業員を地上に戻すことができ、また、高所作業車4を所定の返却場所に返却することができる。こにれて、機能制限処理を終了する。
【0091】
(本実施の形態の効果)
本実施の形態によれば、予約情報に基づいて会社に属するユーザによる高所作業車4の解錠に関する処理を行うことにより、例えば、従来のように鍵を管理する必要がなく、また、高所作業車4の予約状況に連動させて高所作業車4を利用させることができるので、高所作業車4を円滑且つ効率的に運用することが可能となる。また、高所作業車4が会社」によって予約されているので、例えば、建設現場で用いられる高所作業車のように、同一会社に属する複数名で共通して利用される場合にも、高所作業車4を円滑且つ効率的に運用することが可能となる。
【0092】
また、ユーザに対して高所作業車4を解錠可能であるか否かを示す情報を表示する処理を行うことにより、例えば、ユーザに対して自己が所属する会社による高所作業車4の予約状況を認識させて、高所作業車4を効率的に運用することが可能となる。
【0093】
また、解錠を指示するユーザ側指示情報が入力された場合に、高所作業車4を解錠するための解錠処理を行うことにより、例えば、高所作業車4をユーザの意図に即して解錠することが可能となる。
【0094】
また、現在の時間が解錠されている高所作業車4の予約時間帯を逸脱しているものと判定した場合に、高所作業車4の一部のみの機能を制限することにより、例えば、高所作業車4の返却を促すことができるので、高所作業車4を円滑に運用することが可能となる。
【0095】
また、現在の時間が解錠されている高所作業車4の予約時間帯を逸脱しているものと判定した場合に、高所作業車4の作業床41を上昇させる機能を制限することにより、例えば、作業員の安全性を確保した上で、高所作業車4の返却を促すことが可能となる。
【0096】
また、ユーザによる高所作業車4の施錠に関する処理を行うことにより、例えば、高所作業車4を円滑且つ効率的に運用することが可能となる。
【0097】
〔III〕実施の形態に対する変形例
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
【0098】
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の細部に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏したりすることがある。
【0099】
(分散や統合について)
また、上述した各電気的構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散や統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散又は統合して構成できる。例えば、サーバ装置2の要素を端末装置1側に実装することにより、端末装置1側で図6のSA1~SA3及びSB1~SB3に対応する処理を行うように構成してもよい。
【0100】
(形状、数値、構造、時系列について)
実施の形態や図面において例示した構成要素に関して、形状、数値、又は複数の構成要素の構造若しくは時系列の相互関係については、本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。
【0101】
(端末装置と鍵解除装置との通信)
また、上記実施の形態の図6のSA3及びSC1で行われる端末装置1と鍵解除装置3との間の通信については任意の技術を適用してもよく、例えば、ブルートゥース(登録商標)に対応する無線通信技術、あるいは、RFID(radio frequency identifier)に対応する近距離無線通信技術を用いて通信を行ってもよい。あるいは、無線通信の代わりに二次元バーコード(例えば、QRコード(登録商標))とバーコードリーダーを用いて行う情報やりとりの技術(例えば、端末装置1にQRコードを表示して、鍵解除装置3にバーコードリーダーを設けて、当該バーコードリーダーを用いて読み取る技術)を採用してもよい。
【0102】
(パスワード発行について)
また、予約時間帯のみ有効なパスワードを発行し、鍵解除装置3側に取り付けた端末(キーボードなど)で当該パスワード入力した場合に、高所作業車4を解錠する制御を行うように構成してもよい。
【0103】
(他の装置での判定について)
また、端末装置1及び鍵解除装置3との間で通信可能となっている他の装置を設けて、SA3において制御指示信号を他の装置に送信し、当該他の装置でSC1及びSC2の処理を行い、この処理結果を鍵解除装置3に送信することにより、鍵解除装置3がSC3を実行するように構成してもよい。
【0104】
(その他について)
また、上記実施の形態において、構成又は処理を任意に変更してもよい。例えば、図6のSA3で送信する制御指示信号に含まれる「時間帯を示す情報」の代わりに、「起動持続時間を示す情報」を送信することにより、その起動持続時間分だけ高所作業車4の電源をオンするように構成してもよい。
【0105】
また、例えば、鍵解除装置3側から出力される資機材IDを利用するように構成してもよい。具体的には、鍵解除装置3側に資機材IDを示すQRコードや資機材IDを出力するRFIDに対応する無線装置などを設置し、認証済の端末装置1でQRコードを読み取り、読み取ったQRコードが示す資機材IDの予約状況をサーバ装置2にアクセスして確認し、鍵解錠/施錠に関する情報を送信するように構成してもよい。この場合、上述の「起動持続時間を示す情報」を送付し、鍵解除装置3側で当該送付された情報が示す起動持続時間分だけ高所作業車4の電源をオンした状態を維持してもよい。
【0106】
また、鍵解除装置3又は高所作業車4に対して、ON/OFFスイッチを設置し、予約時間内であれば常時ON/OFFできるように構成してもよい。
【0107】
(付記)
付記1の処理システムは、組織によって予約される対象機器であって少なくとも解錠された場合に操作可能となる前記対象機器のための処理システムであり、少なくとも前記対象機器を示す対象機器情報と当該対象機器を予約している前記組織を示す組織情報とが相互に関連付けられている予約情報を格納する格納手段と、少なくとも、前記格納手段が格納している前記予約情報に基づいて、前記組織に属するユーザによる前記対象機器の解錠に関する処理を行う処理手段と、を備える。
【0108】
付記2の処理システムは、付記1に記載の処理システムにおいて、前記処理手段は、前記格納手段が格納している前記予約情報に基づいて、少なくとも前記ユーザに対して前記対象機器を解錠可能であるか否かを示す情報を表示する処理を行う。
【0109】
付記3の処理システムは、付記1又は2に記載の処理システムにおいて、前記処理手段は、前記ユーザ側から前記対象機器の解錠を指示するユーザ側指示情報が入力された場合に、前記対象機器を解錠するための解錠処理を行う。
【0110】
付記4の処理システムは、付記1から3の何れか一項に記載の処理システムにおいて、前記予約情報には、前記対象機器の予約時間帯を示す予約時間帯情報が更に関連付けられており、前記処理システムは、前記格納手段が格納している前記予約情報に基づいて、前記対象機器を制御する対象機器側制御手段、を備え、前記対象機器側制御手段は、前記対象機器が解錠されている場合に、現在の時間が解錠されている前記対象機器の前記予約時間帯を逸脱しているか否かを判定する第1処理と、前記第1処理において逸脱しているものと判定した場合に、前記対象機器の一部のみの機能を制限する第2処理と、を行う。
【0111】
付記5の処理システムは、付記4に記載の処理システムにおいて、前記対象機器は、作業のために上昇又は下降する作業床を備える高所作業車であり、前記対象機器側制御手段は、前記第2処理において、前記作業床を上昇させる機能を制限する。
【0112】
付記6の処理システムは、付記1から5の何れか一項に記載の処理システムにおいて、前記対象機器は、施錠された場合に操作不可能となり、前記処理手段は、前記格納手段が格納している前記予約情報に基づいて、前記組織に属するユーザによる前記対象機器の施錠に関する処理を行う。
【0113】
付記7の処理プログラムは、組織によって予約される対象機器であって少なくとも解錠された場合に操作可能となる前記対象機器のための処理プログラムであり、コンピュータを、少なくとも前記対象機器を示す対象機器情報と当該対象機器を予約している前記組織を示す組織情報とが相互に関連付けられている予約情報を格納する格納手段が格納している前記予約情報に基づいて、前記組織に属するユーザによる前記対象機器の解錠に関する処理を行う処理手段、として機能させる。
【0114】
(付記の効果)
付記1に記載の処理システム、及び付記7に記載の処理プログラムによれば、予約情報に基づいて組織に属するユーザによる対象機器の解錠に関する処理を行うことにより、例えば、従来のように鍵を管理する必要がなく、また、対象機器の予約状況に連動させて対象機器を利用させることができるので、対象機器を円滑且つ効率的に運用することが可能となる。また、対象機器が組織によって予約されているので、例えば、建設現場で用いられる高所作業車のように、同一組織に属する複数名で共通して利用される場合にも、対象機器を円滑且つ効率的に運用することが可能となる。
【0115】
付記2に記載の処理システムによれば、ユーザに対して対象機器を解錠可能であるか否かを示す情報を表示する処理を行うことにより、例えば、ユーザに対して自己が所属する組織による対象機器の予約状況を認識させて、対象機器を効率的に運用することが可能となる。
【0116】
付記3に記載の処理システムによれば、解錠を指示するユーザ側指示情報が入力された場合に、対象機器を解錠するための解錠処理を行うことにより、例えば、対象機器をユーザの意図に即して解錠することが可能となる。
【0117】
付記4に記載の処理システムによれば、現在の時間が解錠されている対象機器の予約時間帯を逸脱しているものと判定した場合に、対象機器の一部のみの機能を制限することにより、例えば、対象機器の返却を促すことができるので、対象機器を円滑に運用することが可能となる。
【0118】
付記5に記載の処理システムによれば、現在の時間が解錠されている対象機器の予約時間帯を逸脱しているものと判定した場合に、高所作業車の作業床を上昇させる機能を制限することにより、例えば、作業員の安全性を確保した上で、対象機器の返却を促すことが可能となる。
【0119】
付記6に記載の処理システムによれば、ユーザによる対象機器の施錠に関する処理を行うことにより、例えば、対象機器を円滑且つ効率的に運用することが可能となる。
【符号の説明】
【0120】
1 端末装置
2 サーバ装置
3 鍵解除装置
4 高所作業車
11 通信部
12 タッチパッド
13 ディスプレイ
14 記録部
15 制御部
21 通信部
22 記録部
23 制御部
31 通信部
32 記録部
33 制御部
41 作業床
51 名称情報表示欄
52 午前用制御ボタン
53 午後用制御ボタン
100 管理システム
101 端末装置
102 端末装置
151 処理部
221 ユーザ情報DB
222 資機材情報DB
223 予約情報DB
231 処理部
331 対象機器側制御部
301 鍵解除装置
302 鍵解除装置
401 高所作業車
402 高所作業車
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11