(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024161275
(43)【公開日】2024-11-15
(54)【発明の名称】体液収集装置及び関連方法
(51)【国際特許分類】
A61B 5/151 20060101AFI20241108BHJP
【FI】
A61B5/151 100
【審査請求】有
【請求項の数】18
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024154725
(22)【出願日】2024-09-09
(62)【分割の表示】P 2022512755の分割
【原出願日】2020-08-28
(31)【優先権主張番号】62/894,531
(32)【優先日】2019-08-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】518219169
【氏名又は名称】タッソ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100144451
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 博子
(74)【代理人】
【識別番号】100168871
【弁理士】
【氏名又は名称】岩上 健
(72)【発明者】
【氏名】ウェルチ エミリー
(72)【発明者】
【氏名】ヘイズ エレン
(72)【発明者】
【氏名】ベルティエ アーウィン
(72)【発明者】
【氏名】マイア ジェイク
(72)【発明者】
【氏名】カサヴァント ベン
(57)【要約】
【課題】患者から体液を採取するための装置及び方法の提供。
【解決手段】本明細書には、患者から体液を採取するための装置及び方法が開示されている。いくつかの実施形態では、手持ち式装置は、開口部を有するハウジングと、ハウジング内に少なくとも部分的に位置付けられた皮膚貫通アセンブリ及びプランジャとを含むことができる。皮膚貫通アセンブリは、ブレードと、ねじりばねなどの付勢部材とを含むことができる。プランジャは、ハウジングに対して、第1の位置から第2の位置に移動可能であり得る。第1の位置では、プランジャは、皮膚貫通アセンブリと係合して、付勢部材を、付勢された構成に維持することができる。第1の位置から第2の位置へのプランジャの移動は、プランジャを皮膚貫通アセンブリから係合解除して、第1の付勢部材が、ベースの開口部を通って及び/又はそこにわたって、皮膚貫通特徴部を駆動することを可能にする。
【選択図】
図11A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
患者から体液を採取するための装置であって、前記装置は、
ベースを含むハウジングであって、前記ベースは、前記ベースを通って延在する開口部を有する、ハウジングと、
前記ハウジング内に少なくとも部分的に位置付けられた皮膚貫通アセンブリであって、前記皮膚貫通アセンブリは、皮膚貫通特徴部及び付勢部材を含む、皮膚貫通アセンブリと、
前記ハウジング内に少なくとも部分的に位置付けられ、かつ第1の位置から第2の位置に移動可能である、プランジャと、を備え、
前記第1の位置において、前記プランジャは、前記皮膚貫通アセンブリと係合して、前記付勢部材を、付勢された構成に維持するように構成されており、
前記第1の位置から前記第2の位置への前記プランジャの移動は、前記プランジャを前記皮膚貫通アセンブリから係合解除して、前記付勢部材が、前記ベースの前記開口部を少なくとも部分的に通って、前記皮膚貫通特徴部を駆動することを可能にする、装置。
【請求項2】
前記プランジャに動作可能に結合されたアクチュエータをさらに備え、前記ベースに向かう方向における前記アクチュエータの移動は、前記第1の位置から前記第2の位置に、前記プランジャを駆動する、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記付勢部材は、第1の付勢部材であり、前記アクチュエータと前記ハウジングとの間に動作可能に結合された第2の付勢部材をさらに備え、前記第2の付勢部材は、前記プランジャを、前記第1の位置に付勢するように構成されている、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記第1の付勢部材は、ねじりばねであり、前記第2の付勢部材は、圧縮ばねである、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記プランジャは、トリガ部分を含み、前記皮膚貫通アセンブリは、突出部を有する駆動部材を含み、前記トリガ部分は、前記第1の位置で前記突出部と係合して、前記付勢部材を、前記付勢された構成に維持する、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記第1の位置から前記第2の位置への前記プランジャの移動は、(a)前記付勢部材の付勢力に抗して、前記トリガ部分を、前記突出部に抗して駆動し、次に、(b)前記トリガ部分を、前記突出部を越えて駆動して、前記付勢部材が、前記ベースの前記開口部を少なくとも部分的に通って、前記皮膚貫通特徴部を駆動することを可能にする、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記付勢部材は、第1の付勢部材であり、前記プランジャと前記ハウジングとの間に動作可能に結合された第2の付勢部材をさらに備え、前記第2の付勢部材は、前記第1の位置から前記第2の位置に、前記プランジャを駆動するように構成されている、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記第2の位置は、前記第1の位置よりも前記ベースから遠くへ離れている、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記プランジャに動作可能に結合されており、かつ前記第2の付勢部材を、付勢された構成に選択的に維持するように構成されている、ロック機構をさらに備える、請求項7に記載の装置。
【請求項10】
前記ロック機構に動作可能に結合された解放アクチュエータをさらに備え、前記解放アクチュエータの作動は、前記ロック機構をロック解除して、前記第2の付勢部材が、前記第1の位置から前記第2の位置に、前記プランジャを駆動することを可能にする、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記ハウジングに結合されており、かつ前記ハウジング内に、封止されたボリュームを画定するように位置付けられている、可撓性封止部材をさらに備える、請求項1に記載の装置。
【請求項12】
前記付勢部材は、ねじりばねである、請求項1に記載の装置。
【請求項13】
前記皮膚貫通特徴部は、ブレードである、請求項1に記載の装置。
【請求項14】
前記付勢部材は、前記ハウジングに対して前記皮膚貫通特徴部を回転させるように構成されている、請求項1に記載の装置。
【請求項15】
前記皮膚貫通アセンブリは、駆動体をさらに含み、前記付勢部材は、前記駆動体と前記ハウジングとの間に動作可能に結合されており、前記皮膚貫通特徴部は、前記駆動体に結合されている、請求項1に記載の装置。
【請求項16】
前記皮膚貫通特徴部は、切断縁を有するブレードであり、前記切断縁の一部分は、前記駆動体に直接接合されている、請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記開口部にわたって前記ハウジングの前記ベースに結合された可撓性膜をさらに備え、前記第2の位置において、前記プランジャは、前記皮膚貫通アセンブリと係合解除して、前記付勢部材が、前記ベースの前記開口部を少なくとも部分的に通って、前記皮膚貫通特徴部を駆動して、前記可撓性膜に穿孔することを可能にするように構成されている、請求項1に記載の装置。
【請求項18】
前記ハウジングに解放可能に結合されたリザーバと、
前記開口部から前記リザーバに、体液を方向付けるように構成された流体チャネルと、をさらに備える、請求項1に記載の装置。
【請求項19】
患者から体液を採取するための装置であって、前記装置は、
ベースを含むハウジングであって、前記ベースは、前記ベースを通って延在する開口部を有する、ハウジングと、
前記ハウジング内に少なくとも部分的に位置付けられた皮膚貫通アセンブリであって、前記皮膚貫通アセンブリは、駆動部材、前記駆動部材に結合されたブレード、及び付勢部材を含む、皮膚貫通アセンブリと、
前記ハウジングに対して移動可能であるアクチュエータと、
前記ハウジングに回転可能に結合されており、かつ展開前の位置を有する、プランジャと、を備え、
前記展開前の位置において、前記プランジャは、前記駆動部材と係合して、前記ブレードの回転を阻止し、
前記ベースに向かう方向における前記アクチュエータの移動は、前記プランジャを、前記駆動部材から係合解除して、前記第1の付勢部材が、前記ベースの前記開口部を少なくとも部分的に通って、前記ブレードを回転させることを可能にする、装置。
【請求項20】
患者から体液を採取するための装置であって、前記装置は、
ベースを含むハウジングであって、前記ベースは、前記ベースを通って延在する開口部を有する、ハウジングと、
前記ハウジング内に少なくとも部分的に位置付けられた皮膚貫通アセンブリであって、前記皮膚貫通アセンブリは、皮膚貫通特徴部及び付勢部材を含む、皮膚貫通アセンブリと、
前記皮膚貫通アセンブリと係合して、前記付勢部材を、付勢された構成に維持するように構成された保持特徴部と、
前記ハウジング内に少なくとも部分的に位置付けられたプランジャであって、前記プランジャは、前記保持特徴部と係合して、前記保持特徴部を偏向させて、前記皮膚貫通アセンブリとの係合を外して、前記付勢部材が、前記ベースの前記開口部を少なくとも部分的に通って、前記皮膚貫通特徴部を駆動することを可能にするように、前記ハウジングを通って移動可能である、プランジャと、を備える、装置。
【請求項21】
患者から体液を採取するための装置であって、前記装置は、
ベースを含むハウジングであって、前記ベースは、前記ベースを通って延在する開口部を有する、ハウジングと、
前記ハウジング内に少なくとも部分的に位置付けられた皮膚貫通アセンブリであって、前記皮膚貫通アセンブリは、皮膚貫通特徴部及び第1の付勢部材を含む、皮膚貫通アセンブリと、
前記ハウジング内に少なくとも部分的に位置付けられたプランジャと、
前記プランジャに結合されており、かつ前記ハウジングを通って、第1の位置から、前記第1の位置よりも前記ベースから遠くへ離れている第2の位置に、前記プランジャを駆動するように構成されている、第2の付勢部材と、を備え、
前記第1の位置において、前記プランジャは、前記皮膚貫通アセンブリと係合して、前記第1の付勢部材を、付勢された構成に維持するように構成されており、
前記第1の位置から前記第2の位置への前記プランジャの移動は、前記プランジャを前記皮膚貫通アセンブリから係合解除して、前記第1の付勢部材が、前記ベースの前記開口部を少なくとも部分的に通って、前記皮膚貫通特徴部を駆動することを可能にする、装置。
【請求項22】
前記ハウジングと前記プランジャとの間に位置付けられており、かつ前記ハウジングと前記プランジャとの間の境界面を封止するように構成されている、封止部材をさらに備える、請求項21に記載の装置。
【請求項23】
前記第2の付勢部材は、前記第1の位置から前記第2の位置に、前記封止部材及び前記プランジャを駆動して、前記ハウジングの少なくとも一部分内に、真空圧を生成するように構成されている、請求項22に記載の装置。
【請求項24】
前記第1の付勢部材は、ねじりばねである、請求項21に記載の装置。
【請求項25】
前記第2の付勢部材は、圧縮ばねである、請求項21に記載の装置。
【請求項26】
前記皮膚貫通特徴部は、ブレードである、請求項21に記載の装置。
【請求項27】
前記第1の付勢部材は、前記皮膚貫通特徴部を回転させるように構成されている、請求項21に記載の装置。
【請求項28】
前記皮膚貫通アセンブリは、駆動体をさらに含み、前記第1の付勢部材は、前記駆動体と前記ハウジングとの間に結合されており、前記皮膚貫通特徴部は、前記駆動体に結合されている、請求項21に記載の装置。
【請求項29】
前記皮膚貫通アセンブリは、解放部材をさらに含み、前記プランジャは、拘束部分を含み、前記拘束部分は、前記プランジャが、前記第1の位置にあるときに、前記解放部材と係合して、前記第1の付勢部材を、前記付勢された構成に維持するように構成されている、請求項21に記載の装置。
【請求項30】
前記プランジャは、上部部分を含み、前記拘束部分は、前記ハウジングの前記ベースに向かって、前記上部部分から下向きに突出している、請求項29に記載の装置。
【請求項31】
前記プランジャは、前記ハウジングの前記ベースに向かって、前記上部部分から下向きに突出する側壁部分を含み、前記側壁部分及び前記拘束部分は、それらの間にチャネルを画定し、前記解放部材は、前記プランジャが、前記第1の位置にあるときに、前記チャネル内に拘束される、請求項29に記載の装置。
【請求項32】
前記開口部にわたって前記ハウジングの前記ベースに結合された可撓性膜をさらに備え、前記第2の位置において、前記プランジャは、前記皮膚貫通アセンブリと係合解除して、前記第1の付勢部材が、前記ベースの前記開口部を少なくとも部分的に通って、前記皮膚貫通特徴部を駆動して、前記可撓性膜に穿孔することを可能にするように構成されている、請求項21に記載の装置。
【請求項33】
前記プランジャに動作可能に結合されており、かつ前記第2の付勢部材を、付勢された構成に選択的に維持するように構成されている、ロック機構をさらに備える、請求項21に記載の装置。
【請求項34】
前記ロック機構に動作可能に結合された解放アクチュエータをさらに備え、前記解放アクチュエータの作動は、前記ロック機構をロック解除して、前記第2の付勢部材が、前記プランジャを、前記ハウジングを通って、前記第1の位置から前記第2の位置に駆動することを可能にする、請求項21に記載の装置。
【請求項35】
前記ハウジングに解放可能に結合されたリザーバと、
前記開口部から前記リザーバに、体液を方向付けるように構成された流体チャネルと、をさらに備える、請求項21に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2019年8月30日に出願され、「BODILY FLUID COLLECTION DEVICES AND RELATED METHODS」と題する米国仮特許出願第62/894,531号の利益を主張し、この仮特許出願は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
本技術は、患者からの体液の収集、特に、手持ち式の体液収集装置及び関連方法に関連する。
【背景技術】
【0003】
血液などの体液を収集するための装置、システム、及び方法は、個人専用、臨床、及び野外医療の用途で広く使用されている。生物学的なサンプルは、通常、単純な穿刺装置、又は訓練された要員を必要とするより高度な装置(例えば、瀉血静脈穿刺)を使用して収集される。体液を容器、レセプタクル、又は分析装置に移送するには、多くの場合、いくつかのステップが必要であり、これには、時間がかかり、間違いが生じやすく、及び/又は煩雑になり得る。さらに、訓練されていないユーザのために設計された多くの個人専用装置は、非常に限られた量の体液しか取得することができず、これにより、今度は、そのような装置の適用範囲が制限される。
【発明の概要】
【0004】
本技術の多くの態様は、以下の図面を参照して、よりよく理解することができる。図面内の構成要素は、必ずしも縮尺通りになっていない。代わりに、本技術の原理を明確に示すことに重点が置かれている。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【
図1A】本技術の実施形態に従って構成された体液収集装置の斜視図である。
【
図1C】体液収集装置からの収集リザーバの分離を示す斜視図である。
【
図2】本技術の実施形態による、
図1A~1Cの体液収集装置の部分概略側面断面図である。
【
図3A】本技術の実施形態による、患者から体液を採取する手順の様々な段階を示している、
図1A~1Cの体液収集装置の部分概略側面断面図である。
【
図3B】本技術の実施形態による、患者から体液を採取する手順の様々な段階を示している、
図1A~1Cの体液収集装置の部分概略側面断面図である。
【
図3C】本技術の実施形態による、患者から体液を採取する手順の様々な段階を示している、
図1A~1Cの体液収集装置の部分概略側面断面図である。
【
図3D】本技術の実施形態による、患者から体液を採取する手順の様々な段階を示している、
図1A~1Cの体液収集装置の部分概略側面断面図である。
【
図4】本技術の実施形態による、収集リザーバに体液を方向付けるための流体チャネルを含む、
図1A~1Cの体液収集装置の上面断面図である。
【
図5A】本技術の実施形態による、収集リザーバに体液を方向付けるためのマイクロ流体チャネルを含む、
図1A~1Cの体液収集装置の上面断面図である。
【
図5B】本技術の実施形態による、収集リザーバに体液を方向付けるためのマイクロ流体チャネルを含む、
図1A~1Cの体液収集装置の上面断面図である。
【
図6A】可撓性膜を含む、
図1A~1Cの体液収集装置の部分概略側面断面図であり、かつ本技術の実施形態による、患者から体液を採取する手順の様々な段階を示している。
【
図6B】可撓性膜を含む、
図1A~1Cの体液収集装置の部分概略側面断面図であり、かつ本技術の実施形態による、患者から体液を採取する手順の様々な段階を示している。
【
図6C】可撓性膜を含む、
図1A~1Cの体液収集装置の部分概略側面断面図であり、かつ本技術の実施形態による、患者から体液を採取する手順の様々な段階を示している。
【
図7】本技術の追加の実施形態に従って構成された体液収集装置の部分概略側面断面図である。
【
図8A】本技術の追加の実施形態に従って構成された体液収集装置の側面断面図である。
【
図8B】体液収集装置の皮膚貫通アセンブリの側面図である。
【
図8C】体液収集装置の保持特徴部及びベース部分の背面図である。
【
図9A】本技術の実施形態による、患者から体液を採取する手順の様々な段階を示している、
図8A~8Cの体液収集装置の部分概略側面断面図である。
【
図9B】本技術の実施形態による、患者から体液を採取する手順の様々な段階を示している、
図8A~8Cの体液収集装置の部分概略側面断面図である。
【
図9C】本技術の実施形態による、患者から体液を採取する手順の様々な段階を示している、
図8A~8Cの体液収集装置の部分概略側面断面図である。
【
図9D】本技術の実施形態による、患者から体液を採取する手順の様々な段階を示している、
図8A~8Cの体液収集装置の部分概略側面断面図である。
【
図9E】本技術の実施形態による、患者から体液を採取する手順の様々な段階を示している、
図8A~8Cの体液収集装置の部分概略側面断面図である。
【
図10】本技術の追加の実施形態に従って構成された体液収集装置の側面断面図である。
【
図11A】本技術の追加の実施形態に従って構成された、展開前の構成及び展開された構成にそれぞれある体液収集装置の部分断面側面図である。
【
図11B】本技術の追加の実施形態に従って構成された、展開前の構成及び展開された構成にそれぞれある体液収集装置の部分断面側面図である。
【
図12A】
図11Aの線12Aに沿って取られた、
図11A及び11Bの体液収集装置のルーメンの側面断面図であり、かつ本技術の実施形態による、展開前の位置、展開中の位置、及び展開された位置にある体液収集装置をそれぞれ示している。
【
図12B】
図11Aの線12Aに沿って取られた、
図11A及び11Bの体液収集装置のルーメンの側面断面図であり、かつ本技術の実施形態による、展開前の位置、展開中の位置、及び展開された位置にある体液収集装置をそれぞれ示している。
【
図12C】
図11Aの線12Aに沿って取られた、
図11A及び11Bの体液収集装置のルーメンの側面断面図であり、かつ本技術の実施形態による、展開前の位置、展開中の位置、及び展開された位置にある体液収集装置をそれぞれ示している。
【
図13】本技術の追加の実施形態に従って構成された体液収集装置のハウジングの一部分に結合された皮膚貫通アセンブリの部分的に透過的な側面図である。
【
図14A】本技術の実施形態による、展開前の位置、展開中の位置、及び展開された位置にそれぞれある、
図13の皮膚貫通アセンブリの側面図である。
【
図14B】本技術の実施形態による、展開前の位置、展開中の位置、及び展開された位置にそれぞれある、
図13の皮膚貫通アセンブリの側面図である。
【
図14C】本技術の実施形態による、展開前の位置、展開中の位置、及び展開された位置にそれぞれある、
図13の皮膚貫通アセンブリの側面図である。
【
図15A】体液収集装置のハウジングの一部分に結合されており、かつ本技術の追加の実施形態に従って構成されている、皮膚貫通アセンブリの、それぞれ、斜視側面図及び断面側面図である。
【
図15B】体液収集装置のハウジングの一部分に結合されており、かつ本技術の追加の実施形態に従って構成されている、皮膚貫通アセンブリの、それぞれ、斜視側面図及び断面側面図である。
【
図15C】本技術の実施形態による、
図15A及び15Bのハウジングの側面断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
本技術は、一般に、体液(例えば、血液)を採取して収集するために、患者の皮膚に向かって/その中へ皮膚貫通特徴部を展開するための装置及び方法を対象としている。いくつかの実施形態では、患者から体液を採取するための装置は、患者の皮膚に抗して位置付けられるように構成されたベースを含むハウジングを含むことができる。ベースは、体液を収集するためにそれを通って延在する開口部を含むことができる。皮膚貫通アセンブリ及びプランジャを、ハウジング内に少なくとも部分的に位置付けることができる。皮膚貫通アセンブリは、駆動部材、駆動部材に結合された皮膚貫通特徴部(例えば、ブレード)、及び駆動部材に結合された付勢部材を含むことができる。プランジャは、ハウジングに対して第1の位置から第2の位置に移動するように構成することができる。第1の位置では、プランジャは、皮膚貫通アセンブリの駆動部材と係合して、第1の付勢部材を、付勢された構成に維持することができる。第1の付勢部材が、付勢された構成にあるときに、皮膚貫通特徴部を、ベースの開口部から離れて回転させることができる。しかしながら、第1の位置から第2の位置へのプランジャの移動は、プランジャを駆動部材から係合解除して、第1の付勢部材が、ベースの開口部を少なくとも部分的に通って、皮膚貫通特徴部を駆動して、被験者の皮膚を切開することを可能にすることができる。本技術のいくつかの態様では、装置を使用して、下流の試験及び分析のために十分なボリュームの体液を迅速かつ容易に取得することができる。
【0007】
いくつかの実施形態では、ハウジングのベースは、被験者の皮膚に抗して封止するように構成されている。装置は、プランジャの第1の位置から第2の位置への移動が、ハウジング内の封止されたボリュームを増加させて真空圧を生成するように、プランジャに動作可能に結合された封止部材をさらに含むことができる。いくつかの実施形態では、プランジャが皮膚貫通アセンブリと係合解除され、皮膚貫通特徴部が皮膚の中へ駆動される前に、真空圧を生成することができる。このような実施形態では、真空圧は、少なくとも部分的に皮膚を開口部の中へ引き込み、例えば、採取される体液のボリュームを増加させることができる。他の実施形態では、真空圧は、プランジャが皮膚貫通アセンブリと係合解除される間及び/又はその後に生成することができ、皮膚貫通特徴部が皮膚の中へ駆動される。
【0008】
本技術のいくつかの実施形態の具体的な詳細が、
図1A~
図15Cを参照して本明細書で説明されている。しかしながら、本技術は、これらの具体的な詳細の一部を伴わずに実施することができる。ある場合には、体液収集装置に関連付けられていることが多いよく知られた構造及び手法は、本技術を曖昧にしないように詳細に示されていない。以下に提示される説明で使用される専門用語は、本開示の特定の具体的な実施形態の詳細な説明と併せて使用されている場合であっても、その最も広い合理的な方法で解釈されることを意図している。特定の用語は以下で強調されることさえあり得るが、しかしながら、任意の制限された方法で解釈されることを意図したいずれかの専門用語は、この「発明を実施するための形態」のセクションで、そのように明確かつ具体的に定義される。
【0009】
添付の図は、本技術の実施形態を示しており、その範囲を限定することを意図するものではない。示されている様々な要素のサイズは、必ずしも一定の縮尺で描かれているわけではなく、これらの様々な要素は、視認性を改善するために任意に拡大され得る。構成要素の詳細は、本技術を作製して使用する方法を完全に理解するためにそのような詳細が不要である場合、構成要素の位置、及びそのような構成要素間の特定の正確な接続などの詳細を除外するために図内で抽象化され得る。図に示される詳細、寸法、角度、及び他の特徴の多くは、本開示の特定の実施形態の単なる例示である。したがって、他の実施形態は、本技術の趣旨又は範囲から逸脱することなく、他の詳細、寸法、角度、及び特徴を有することができる。
【0010】
図1Aは、本技術の実施形態に従って構成された体液収集装置100(「装置100」)の斜視図である。装置100は、患者の片手又は両手で容易に把持及び操作されるサイズを有する手持ち式とすることができる。そのような手持ち式装置は、患者が別の個人からの支援を受けずに体液サンプル(例えば、血液サンプル)を有利に収集することを可能にする。いくつかの実施形態では、本技術の手持ち式装置は、医療現場の外側で(例えば、自宅で、又は野外診療所で)、素人が、医療専門家の助けなしに、操作することができる。
【0011】
図示の実施形態では、装置100は、ハウジング102及びアクチュエータ104を含む。アクチュエータ104(例えば、ボタン)は、ハウジング102に対して移動可能であり、患者からの体液の採取を作動させる/開始する。ハウジング102は、患者から採取された体液を受容するための収集リザーバ106(例えば、チューブ又はカートリッジ)に取り外し可能に結合されている。リザーバ106は、分離されて、かつ(例えば、診断及び/又はバイオマーカ検出のために)臨床及び実験用の機器又はワークフローに挿入することができる、体液用の取り外し可能で標準化された容器として機能することができる。
【0012】
図1Bは、患者による使用時の体液収集装置100の斜視図である。体液サンプルを収集するために、装置100は、ハウジング102の底面が患者の皮膚101に抗して位置付けられ、アクチュエータ104が皮膚101から離れて位置付けられた状態で、患者の身体に当てられる。アクチュエータ104を作動させる(例えば、押す、ねじる、引っ張る)ことで、皮膚貫通特徴部(例えば、ブレード、ランセット)が装置100内から展開されて、皮膚101を貫通する。いくつかの実施形態では、装置100は、直接又は間接のいずれかで、及び皮膚貫通特徴部の展開の前及び/又は後に、患者の皮膚に抗して作用する真空を装置100内に生成するように構成されている。結果として生じる切開部からの体液は、ハウジング102中へ採取され、リザーバ106の中へ収集される。
【0013】
図1Cは、装置100からのリザーバ106の分離を示す斜視図である。所望の量の体液が、リザーバ106の中へ収集されると、装置100は、皮膚101から取り外され、リザーバ106は、ハウジング102から分離される。
【0014】
図2は、本技術の実施形態による、
図1A~1Cの装置100の部分概略側面断面図である。装置100は、
図2では、展開前の構成にある。装置100は、ハウジング102、アクチュエータ104、皮膚貫通アセンブリ220、及びプランジャ230(例えば、プラットフォーム、解放部材、内部ハウジング)を含む。図示の実施形態では、ハウジング102は、ベース部分210と、ベース部分210から延在する(例えば、ベース部分210にほぼ垂直に、かつベース部分210から離れて上向きに延在する)側壁部分212とを含む。ベース部分210及び側壁部分212は一緒になって、皮膚貫通アセンブリ220及びプランジャ230が少なくとも部分的に位置付けられるルーメン214(例えば、開口部、空洞)を画定する。ベース部分210は、ルーメン214に面する(例えば、開いている)上面211aと、上面211aの反対側の下面211bとをさらに含む。装置100の使用中、下面211bは、患者の皮膚101(
図1B)に抗して及び/又は隣接して位置付けられるように構成されている。
【0015】
開口部216(例えば、アパーチャ、収集部位)は、装置100の使用中に、開口部216が患者の皮膚101に当接するように、上面211aと下面211bとの間のベース部分210を通って延在することができる。いくつかの実施形態では、開口部216は、例えば、装置100の使用中に、ルーメン214の中へ及び/又はルーメン214の方への患者の皮膚101の引き込みを容易にするために、上面211aと下面211bとの間で変化する断面寸法(例えば、幅、面積)を有することができる。例えば、図示の実施形態では、開口部216に当接する/開口部216を画定する、ベース部分210の一部分213(例えば、側壁)は、下面211bから上面211aへの方向に、内向きに湾曲する形状/プロファイルを有する。他の実施形態では、ベース部分210の部分213は、内向きに傾斜する線形プロファイル、外向きに湾曲する湾曲プロファイル、外向きに傾斜する線形プロファイル、又はほぼ垂直なプロファイルなどの他の形状/プロファイルを有することができる。いくつかの実施形態では、
図4及び5を参照して詳細に説明されるように、開口部216は、ベース部分210内に、その上に、及び/又はそこを通って形成される流体チャネル(例えば、マイクロ流体チャネル)に流体接続することができる。装置100の使用中、流体チャネルは、開口部216からリザーバ106(
図1A~1C)に、体液を方向付けることができる。
【0016】
図示の実施形態では、皮膚貫通アセンブリ220は、第1の付勢部材224(
図2では見えないため、破線で示されている)に結合された駆動部材222を含む。いくつかの実施形態では、第1の付勢部材224は、駆動部材222がハウジング102のルーメン214内に回転可能/枢動可能に取り付けられるように、駆動部材222をハウジング102に結合する。例えば、第1の付勢部材224は、駆動部材222とハウジング102の側壁部分212及び/又はハウジング102の別の部分との間に接続されたねじりばね又は他の適切な付勢部材であり得る。より具体的には、駆動部材222は、第1の部分221aと第2の部分221bとの間に延在するほぼ細長い本体を含むことができ、第1の付勢部材224は、駆動部材222が、枢動軸Pの周りを(例えば、矢印Aで示される方向に)枢動可能であるように、駆動部材222の第2の部分221bに、又はその近くに結合することができる。
【0017】
皮膚貫通アセンブリ220は、(i)駆動部材222の第2の部分221b又はその近くで駆動部材222に結合された皮膚貫通特徴部226と、(ii)駆動部材222の第1の部分221a又はその近くで結合された解放部材228(例えば、タブ、バー、突出部)とをさらに含み得る。図示の実施形態では、皮膚貫通特徴部226は、鋭利な切断縁227を有するブレードである。他の実施形態では、皮膚貫通特徴部226は、針、ランセット(例えば、円筒形又は他の形状のランセット)、又は患者の皮膚101(
図1B)を貫通するように構成された他の特徴部である。いくつかの実施形態では、皮膚貫通アセンブリ220は、複数の皮膚貫通特徴部(例えば、様々な切断パターンを生成するための複数のオフセットブレード)を含むことができる。解放部材228は、プランジャ230と係合して、皮膚貫通アセンブリ220を、
図2に示される付勢された(例えば、巻かれた)構成に維持するように構成されている。より具体的には、図示の実施形態では、プランジャ230は、ベース部分232(例えば、上部部分)と、ベース部分232から延在する(例えば、ベース部分232にほぼ垂直に、かつベース部分232から離れて下向きに延在する)側壁部分234とを含む。いくつかの実施形態では、ベース部分232及び側壁部分234は、皮膚貫通アセンブリ220が位置付けられるルーメン236を少なくとも部分的に画定することができる。プランジャ230は、ベース部分232から離れて下向きに延在し、かつ側壁部分234と一緒にチャネル239を画定する拘束部分238(例えば、突出部、フランジ)をさらに含むことができる。図示の実施形態では、皮膚貫通アセンブリ220が付勢された構成にあるときに、皮膚貫通アセンブリ220の解放部材228は、プランジャ230の拘束部分238が解放部材228に係合し、駆動部材222(及び皮膚貫通特徴部226)が、矢印Aで示される方向に、枢動軸Pの周りを枢動しないように、チャネル239内に少なくとも部分的に位置付けられる。
【0018】
図示の実施形態では、プランジャ230は、(i)アクチュエータ104と、(ii)ハウジング102のベース部分210から離れてルーメン214を通って(例えば、矢印Bで示される方向に)、プランジャ230を駆動するように構成された第2の付勢部材240(例えば、圧縮ばね)とに動作可能に結合されている。例えば、プランジャ230のベース部分232は、アクチュエータ104に結合することができる。同様に、プランジャ230は、側壁部分234から離れて外向きに突出するフランジ部分235を含むことができ、第2の付勢部材240は、フランジ部分235とハウジング102のベース部分210との間に結合することができる。他の実施形態では、プランジャ230は、他の方法で第2の付勢部材240に動作可能に結合することができる。例えば、フランジ部分235は、第2の付勢部材240がプランジャ230のルーメン236内に少なくとも部分的に位置付けられるように、プランジャ230の側壁部分234から内向きに突出することができ、又は、第2の付勢部材240は、プランジャ230のベース部分232とハウジング102との間に延在することができる。
【0019】
図示の実施形態では、第2の付勢部材240は、圧縮/付勢された構成にあり、したがって、プランジャ230に抗して付勢力を及ぼしている。したがって、装置100が
図2に示される展開前にあるときに、第1の付勢部材224及び第2の付勢部材240の両方が付勢された状態にある。装置100を展開前の構成に維持/ロックするために、装置100は、ハウジング102内のプランジャ230の位置をロックするように構成されたロック機構242(概略的に示される)をさらに含むことができる。アクチュエータ104は、ロック機構242に動作可能に結合されており、かつアクチュエータ104の作動がロック機構242を選択的にロック解除して、第2の付勢部材240が、矢印Bで示される方向に上向きに、プランジャ230を駆動することができるように構成され得る。したがって、いくつかの実施形態では、アクチュエータ104は、解放部材、解放アクチュエータ、又は解放機構と呼ばれることがある。いくつかの実施形態では、上向き及び/又は下向きに、アクチュエータ104を押す及び/又は引っ張ることにより、ロック機構242をロック解除し、プランジャ230を解放することができる。いくつかの実施形態では、ロック機構242は、アクチュエータ104及びハウジング102(例えば、ハウジングの側壁部分212の内面)上に/それらの間に位置付けられた1つ以上の係合特徴部(例えば、フランジ、溝)を含むことができる。したがって、例えば、アクチュエータ104をねじること、及び/又はルーメン214内でアクチュエータ104を並進させることにより、アクチュエータ104及びそれに動作可能に結合されたプランジャ230をロック解除することができる。他の実施形態では、アクチュエータ104は、アクチュエータ104が(例えば、水平に)スライドしてプランジャ230との係合を外し、それによりプランジャ230を解放することができるように、ハウジング102にスライド可能に結合することができる。さらに他の実施形態では、ロック機構242は、機械的又は電気的スイッチであり得る。
【0020】
図示の実施形態では、装置100は、プランジャ230の側壁部分234とハウジング102の側壁部分212との間に位置付けられた封止部材244をさらに含む。封止部材244は、Oリング、リップ封止、クワッドリング、ローリング膜などを含むことができ、プランジャ230とハウジング102との間の境界面を封止するように構成されている。いくつかの実施形態では、プランジャ230のフランジ部分235は、ロック機構242がロック解除されて、例えば、開口部216に隣接するハウジング102のルーメン214の一部分内に真空が生成されるときに、プランジャ230によって上向きに(例えば、矢印Bの方向に)、封止部材244が駆動されるように、封止部材244と係合する。
【0021】
装置100の様々な構成要素は、金属、プラスチック、及び/又は他の適切な材料を含むことができる。例えば、いくつかの実施形態では、ハウジング102、アクチュエータ104、プランジャ230、駆動部材222、及び/又は装置100の他の構成要素は、3D印刷、成形(例えば、射出成形)、又は他の方法で、プラスチック材料から形成される。いくつかの実施形態では、装置100は、
図2に示される展開前の構成を有するように製造することができる。
【0022】
図3A~3Dは、本技術の実施形態による、患者から体液(例えば、血液)を採取する手順の様々な段階を示す、装置100の側面断面図である。最初に
図3Aを参照すると、装置100は、最初に、
図2に示される展開前の構成(例えば、第1の構成、初期構成、付勢された構成)で、患者の皮膚101に抗して置かれる。より具体的には、ハウジング102のベース部分210の下面211bを、皮膚101に抗して位置付けることができる。いくつかの実施形態では、ハウジング102のベース部分210は、(i)ハウジング102の開口部216が装置100の周りの環境から封止され、(ii)装置100が、ハウジング102のルーメン214の一部分内に封止されたボリュームを含むように、患者の皮膚101と封止を形成することができる。
【0023】
図3Bは、アクチュエータ104が作動されてロック機構242(
図3A)をロック解除し、プランジャ230を解放した後の、部分的に展開された構成(例えば、第2の構成)にある装置100を示している。図示の実施形態では、第2の付勢部材240は、プランジャ230を上向きに(例えば、矢印Bの方向に)ルーメン214を通って、ハウジング102のベース部分210から離れるように駆動する。プランジャ230はまた、プランジャ230の拘束部分238が皮膚貫通アセンブリ220の解放部材228に対して移動するように、皮膚貫通アセンブリ220に対して上方に駆動される。つまり、プランジャ230が皮膚貫通アセンブリ220に対して上方に移動すると、解放部材228は、チャネル239の上端部分の近くの位置からチャネル239の下端部分の近くの位置に移動する。それにもかかわらず、
図3Bに示される部分的に展開された構成では、プランジャ230の拘束部分238は、皮膚貫通アセンブリ220が付勢された構成を維持し、駆動部材222が枢動軸Pの周りを枢動しないように、皮膚貫通アセンブリ220の解放部材228に依然として係合する。
【0024】
図示の実施形態では、第2の付勢部材240は又はウジング102を通って上向きに、封止部材244を駆動し、それにより、ハウジング102のルーメン214内の封止されたボリュームを増加させる。本技術のいくつかの態様では、ルーメン214内の封止されたボリュームを増加させることは、その中に減圧(例えば、真空圧)を生成する。いくつかの実施形態では、減圧は、
図3Bに示されるように、皮膚101を少なくとも部分的に開口部216の中へ引き込むことができる。つまり、減圧は、皮膚101を開口部216の中へ及び/又はハウジング102のルーメン214の中へ偏向させることができる。いくつかの実施形態では、開口部216に当接する/開口部216を画定するベース部分210の部分213は、皮膚101の開口部216の中への移動を容易にする形状/プロファイルを有する。
【0025】
図3Cは、ハウジング102のルーメン214内でプランジャ230を上向きに移動し続けた後の、展開された構成(例えば、第3の構成、切開構成)にある装置100を示している。図示の実施形態では、第2の付勢部材240は、プランジャ230の拘束部分238が、皮膚貫通アセンブリ220の解放部材228から離間され、解放部材228ともはや係合しなくなるまで、ルーメン214を通って上向きに(例えば、矢印Bの方向に)、プランジャ230を駆動している。つまり、第2の付勢部材240の弛緩した長さは、解放部材228がチャネル239内にもはや位置付けられなくなるまで、第2の付勢部材240がプランジャ230を上向きに駆動することを可能にするのに十分な長さであり得る。皮膚貫通アセンブリ220がプランジャ230によってもはや拘束されなくなるときに、第1の付勢部材224は、駆動部材222を駆動して、枢動軸Pの周りを(例えば、矢印Aの方向に)枢動する。駆動部材222のこの移動により、皮膚貫通特徴部226は、開口部216及び皮膚101に向かって/その中へ下向きに枢動する。示されるように、切断縁227の全部又は一部分は、開口部216を通って移動することができ、その中に位置付けられた皮膚101に接触して切開することができる。本技術のいくつかの態様では、解放部材228は、チャネル239内から瞬間的又はほぼ瞬間的に解放され、これにより、皮膚貫通特徴部226の速度を増加させて、例えば、よりきれいな切開、患者の痛みの軽減、及び/又はより大きな引き込みボリュームを促進することができる。
【0026】
開口部216に対する皮膚貫通アセンブリ220の位置、ならびに皮膚貫通特徴部226の相対的なサイズ及び/又は形状は、切開部のサイズを変えるために変えることができる。例えば、装置100は、長さ約3ミリメートル及び深さ約2ミリメートル、又は長さ約5ミリメートル及び深さ約1ミリメートルである切開部を皮膚101に生成するように構成することができる。さらに、プランジャ230の拘束部分238の高さHは、皮膚貫通アセンブリ220の解放及びトリガの前に、所望のレベルの真空を提供するように選択することができる。例えば、高さHを増加させると、皮膚貫通アセンブリ220が移動してプランジャ230との係合を外して、回転するようにトリガされる前に、ハウジング102のルーメン214内の封止されたボリュームのサイズ、したがって、生成される真空圧を増加させることができる。逆に、高さHを減少させると、皮膚貫通特徴部226が皮膚101を切開する間及び/又は後に、より多くの真空圧を生成させる可能性がある。例えば、いくつかの実施形態では、高さHは、展開前の構成(
図3A)で皮膚貫通アセンブリ220を固定するのにちょうど十分な大きさになるように選択することができる。このような実施形態では、プランジャ230は、皮膚貫通アセンブリ220が枢動し始めた後に、実質的に全ての真空圧が生成されるように、上向きに駆動されるときに、皮膚貫通アセンブリ220と速やかに係合解除する。
【0027】
図3Dは、ハウジング102のルーメン214内で皮膚貫通アセンブリ220を回転させ続けた後の、後退された構成(例えば、第4の構成)にある装置100を示している。図示の実施形態では、第1の付勢部材224は、(i)皮膚貫通特徴部226が開口部216を越えてスイープし、もはや患者の皮膚101に接触しなくなり、(ii)駆動部材222の第1の部分221a(例えば、解放部材228)がプランジャ230の側壁部分234に接触するまで、駆動部材222に枢動軸Pの周りを駆動させている。他の実施形態では、駆動部材222は、例えば、駆動部材222が後退された構成でプランジャ230に接触しないように、枢動軸Pの周りをさらに回転するように構成(例えば、成形及びサイズ決定)することができる。さらに、後退された構成では、皮膚貫通アセンブリ220は、ハウジング102のベース210から垂直方向に離間されている。本技術のいくつかの態様では、このようなギャップは、体液346の装置100の中への移動を容易にすることができる。
【0028】
図3Dに示されるように、皮膚101を切開すると、体液346(例えば、血液)が皮膚101から装置100の中へ、例えば、ハウジング102のルーメン214の中へ、及び/又はハウジング102のベース部分210の上面211a上に流れる。本技術のいくつかの態様では、皮膚貫通特徴部226を用いて皮膚101を切断する前に装置100内で生成される真空圧は、皮膚101内の毛細管作用を増加させ、したがって、採取/収集される体液346の量を増加させることができる。同様に、皮膚貫通特徴部226の高い回転速度は、採取/収集される体液346の量を増加させることができ、一方で、手順を患者にとって比較的痛みのないものにする。
【0029】
「引き込みボリューム」としても知られる、装置100の中へ採取される体液346の量は、例えば、血液サンプルについて行われる診断及び/又はバイオマーカ検出のための、体液346の下流の試験及び分析のために十分に多い可能性がある。本明細書で使用される場合、引き込みボリュームとは、患者集団の指定のパーセンテージから、例えば、患者の少なくとも90%から収集することができる体液の最大ボリュームを指す場合がある。いくつかの実施形態では、装置100の引き込みボリュームは、100~1000μL(例えば、約600~700μL)であり得る。本技術の別の態様では、装置100は、従来の装置と比較して、比較的短時間で体液346を引き込むように構成されている。例えば、いくつかの実施形態では、装置100は、約1分未満、約45秒未満、約30秒未満、又は約15秒未満で引き込みボリュームを収集することができる。
【0030】
いくつかの実施形態では、装置100は、使い捨て装置として構成されている。例えば、図示の実施形態では、装置100は、装置100が後退された構成にあるときのアクチュエータ104の作動が、皮膚貫通特徴部226を開口部216の中へ枢動させないように構成されている。具体的には、第1の付勢部材224は、後退された構成ではもはや付勢されておらず、したがって、開口部216に向かって皮膚貫通特徴部226を駆動することができない。他の実施形態では、装置100は、装置100を使い捨てに制限するように具体的に構成された他の特徴部を有することができる。例えば、アクチュエータ104は、使用後、皮膚貫通アセンブリ220に再係合しないパススルーアクチュエータとして構成することができる。
【0031】
いくつかの実施形態では、装置100は、開口部216からリザーバ106(
図1A~1C)への体液346の移送/移動を容易にするように構成された1つ以上の流体特徴部を含むことができる。例えば、
図4~5Bは、ハウジング102及びリザーバ106の上面断面図であり、かつ本技術の実施形態による、開口部216からリザーバ106に、体液346を方向付けるための様々な流体特徴部を示している。
【0032】
図4を参照すると、装置100は、ハウジング102のベース部分210内及び/又はその上に形成されており、かつリザーバ106にハウジング102の開口部216を流体結合するように構成されている、流体チャネル450を含むことができる。いくつかの実施形態では、装置100の使用中に、装置100は、リザーバ106が開口部216の下に位置付けられるように(例えば、矢印Gで示されるように)、重力場と整列させることができる。したがって、いくつかの実施形態では、流体チャネル450は、重力を介して、開口部216からリザーバ106に、体液346(
図3D)を方向付けるように構成(例えば、サイズ決定及び成形)されている。いくつかのそのような実施形態では、流体チャネル450は、体液346に毛細管力を与えるように構成されてはいない。本技術のいくつかの態様では、流体チャネル450は、体液346に剪断力を実質的に与えない。これは、試験目的(例えば、診断用血液検査)のために体液346の品質を向上させることができる。いくつかの実施形態では、流体チャネル450の全部又は一部分を傾斜させることができ、例えば、開口部216から離れてリザーバ106に向かって上向きに傾斜させることができる。いくつかの実施形態では、開口部216からリザーバ106に、体液346を駆動するのに重力が依然として十分に大きいように、傾斜を選択することができる。いくつかの実施形態では、ハウジング102のベース部分210は、毛細管力なしに、開口部216からリザーバ106に向かう体液346の流れを促進するのを助ける疎水性(例えば、超疎水性)材料でコーティングすることができる。
【0033】
図2~4を一緒に参照すると、皮膚貫通アセンブリ220は、任意の方向において、開口部216にわたって/そこを通ってスイープして、患者の皮膚101に、流体チャネル450に対して任意の選択された向きを有する切開部を作るように構成(例えば、サイズ決定、成形、及び位置付け)することができる。例えば、皮膚貫通アセンブリ220は、流体チャネル450にほぼ平行な方向に(例えば、
図4の矢印I
1で示されるように)、流体チャネル450にほぼ垂直な方向に(例えば、
図4の矢印I
2で示されるように)、及び/又は流体チャネル450に対して角度が付けられた方向に(例えば、
図4の矢印I
3で示されるように)患者の皮膚101を切開するように構成することができる。図示の実施形態では、開口部216は、ほぼ円形の断面形状を有する。他の実施形態では、開口部216は、他の断面形状(例えば、直線、多角形、不規則)を有することができ、及び/又は異なるサイズを有することができる。
【0034】
図5Aを参照すると、装置100は、ハウジング102のベース部分210内及び/又はその上に形成されており、かつハウジング102の開口部216をリザーバ106に流体結合するように構成されている、マイクロ流体チャネル552を含むことができる。いくつかの実施形態では、マイクロ流体チャネル552は、体液346(
図3D)に毛細管力を与えるように構成された開放チャネル(例えば、ベース表面、側壁、及びベース表面の上/反対側の細長い開口部を含む)である。マイクロ流体チャネル552は、(i)2013年7月23日に出願され、「METHODS,SYSTEMS,AND DEVICES RELATING TO OPEN MICROFLUIDIC CHANNELS」と題する米国特許出願第13/949,108号、及び/又は(ii)2015年8月3日に出願され、「DEVICES,SYSTEMS AND METHODS FOR GRAVITY-ENHANCED MICROFLUIDIC COLLECTION,HANDLING AND TRANSFERRING OF FLUIDS」と題する米国特許出願第14/816,994号に詳細に説明されているタイプであり得る。これらの出願は両方とも、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。いくつかの実施形態では、装置100の使用中に、装置100は、リザーバ106が開口部216の下に位置付けられるように(例えば、矢印Gで示されるように)重力場と整列させることができる。したがって、いくつかの実施形態では、マイクロ流体チャネル552は、毛細管力、重力、又は毛細管力及び重力の両方を介して、開口部216からリザーバ106に、体液346を方向付けるように構成(例えば、サイズ決定及び成形)されている。
【0035】
いくつかの実施形態では、装置100は、開口部216からリザーバ106に、体液346を方向付けるように構成された1つ以上の追加のマイクロ流体チャネル554(ファントムで示されている)を含むことができる。つまり、例えば、装置100は、リザーバ106に、体液346を方向付けるように構成されたマイクロ流体網を含むことができる。同様に、
図2~3D及び5Aを一緒に参照すると、皮膚貫通アセンブリ220は、任意の方向に、開口部216にわたって/そこを通ってスイープして、患者の皮膚101に、マイクロ流体チャネル552及び/又はマイクロ流体チャネル554に対して任意の所望の向きを有する切開部を作るように構成(例えば、サイズ決定、成形、及び位置付け)することができる。
【0036】
図5Bを参照すると、開口部216は、ハウジング102のベース部分210を通って/それに沿ってリザーバ106まで延在するマイクロ流体チャネル556の一部分であり得る。
図2~3D及び5Bを一緒に参照すると、皮膚貫通アセンブリ220は、マイクロ流体チャネル556の長さに沿って、開口部216にわたって/そこを通ってスイープして、皮膚101に開口部を作るように構成(例えば、サイズ決定、成形、及び位置付け)することができる。したがって、マイクロ流体チャネル556は、ベース部分210を通って完全に延在することができ、少なくともブレード226がマイクロ流体チャネル556を通ってスイープするように構成されている対向する側壁によって画定することができる。いくつかの実施形態では、マイクロ流体チャネル556は、体液346(
図3D)に毛細管力を与えるように構成されている。本技術のいくつかの態様では、マイクロ流体チャネル556内で皮膚101を切開することにより、切開部からリザーバ106に、体液346が流れるのに必要な時間を短縮することができる。
【0037】
図6A~6Cは、可撓性膜660を含む装置100の側面断面図であり、かつ本技術の追加の実施形態による、患者から体液(例えば、血液)を採取する手順の様々な段階を示している。最初に
図6Aを参照すると、可撓性膜660は、ハウジング102のベース部分210の下面211bに付けられ得、かつ開口部216にわたって横方向にまたがることができる。可撓性膜660は、屈曲可能及び/又は伸縮可能(例えば、弾性)であり得る。例えば、可撓性膜660は、ポリウレタン、シリコーン、及び/又は他の適切な弾性材料を含むことができる。可撓性膜660は、ハウジング102のルーメン214を封止して、ハウジング102内に封止されたボリュームを作ることができる。したがって、装置100は、使用前に完全に封止することができる。いくつかの実施形態では、可撓性膜660は、比較的薄くすることができ、例えば、約250μm以下、又は約50~400μmの厚さを有する。いくつかの実施形態では、可撓性膜660は、2019年9月13日に出願され、「BODILY FLUID COLLECTION DEVICES AND RELATED METHODS」と題する米国特許出願第16/571,028号に詳細に説明されているタイプであり得、この出願は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0038】
図6Aに示されるように、装置100は、最初に、装置100が完全に封止された状態で、展開前の構成で、患者の皮膚101に抗して置かれる。より具体的には、可撓性膜660の下面を、皮膚101に抗して位置付けることができる。いくつかの実施形態では、可撓性膜660は、皮膚101に接触及び結合して、皮膚101に抗して気密封止を提供する。接着剤(図示せず)を可撓性膜660の底面に塗布して、皮膚101に抗する封止を容易にすることができる。
【0039】
図6Bは、アクチュエータ104が作動されてロック機構242(
図6A)をロック解除し、プランジャ230を解放した後の、部分的に展開された構成にある装置100を示している。図示の実施形態では、第2の付勢部材240は又はウジング102を通って上向きに、封止部材244を駆動して、ハウジング102のルーメン214内に減圧(例えば、真空圧)を生成させる。ハウジング102内の真空圧は、可撓性膜660が湾曲形状をとるように、可撓性膜660を少なくとも部分的にハウジング102の開口部216及び/又はルーメン214の中へ引っ張ることができる。皮膚101と可撓性膜660との間の封止により、皮膚101もまた、開口部216に向かって、その中へ、及び/又はそこを通って引っ張られ、可撓性膜660の曲率と同様な曲率をとる。したがって、可撓性膜660は、皮膚101の曲率を制御することができる。いくつかの実施形態では、開口部216に当接する/開口部216を画定するベース部分210の部分213は、可撓性膜660及び皮膚101の開口部216の中への移動を容易にする形状を有する。
【0040】
図6Cは、第1の付勢部材224が駆動部材222を駆動して、開口部216に向かって皮膚貫通特徴部226を枢動させた後の、展開された構成にある装置100を示している。駆動部材222のこの移動により、皮膚貫通特徴部226は、開口部216内の可撓性膜660及び皮膚101に向かって/それらの中へ下向きに枢動する。示されるように、切断縁227の全部又は一部分は、開口部216に位置付けられた可撓性膜660及び皮膚101を通ってスイープして切開することができる。他の実施形態では、可撓性膜660は、任意選択的に、皮膚貫通特徴部226が通過することができるアパーチャを含むことができる。本技術のいくつかの態様では、可撓性膜660は、皮膚のより広い領域にわたって向上された制御を提供し、したがって、装置100がより多くの毛細血管にアクセスし、採取することができる体液346のボリュームを増加させることを可能にすることが期待される。可撓性膜660はまた、体液346が患者の皮膚101上/そこに沿って進むことを防止又は少なくとも軽減するために、切開点の近くで体液346を収集するための支援を提供することができる。本技術のいくつかの態様では、可撓性膜660は、例えば、可撓性膜660のない装置と比較して、体液346を患者の創傷からリザーバ106(
図1A~1C)までより速やかに進ませることができる。いくつかの実施形態では、可撓性膜660は、体液346が毛細血管から抽出された後、抗凝血材料を速やかに送達することを可能にすることができる。いくつかの実施形態では、ハウジング102のベース部分210及び/又は可撓性膜660(例えば、開口部216内に位置づけされた可撓性膜660の上面)は、毛細管力なしに、開口部216からリザーバ106(
図1A~1C)に向かう体液346の流れを促進するのを助ける疎水性(例えば、超疎水性)材料でコーティングすることができる。
【0041】
他の実施形態では、他の構造を、ハウジング102のベース部分210の下面211bに結合及び/又は形成することができる。例えば、装置100は、下面211bに結合された剛性ドーム又は他の構造を含むことができる。
【0042】
図7は、本技術の追加の実施形態に従って構成された体液収集装置700(「装置700」)の部分概略側面断面図である。装置700は、
図1A~3Dを参照して詳細に説明された装置100とほぼ同様の特徴部を含むことができ、かつ装置100とほぼ同様に動作することができる。例えば、図示の実施形態では、装置700は、ハウジング702、アクチュエータ704、皮膚貫通アセンブリ720、及びプランジャ730を含む。ハウジング702は、患者の皮膚に隣接して位置付けられるように構成された開口部716を有するベース部分710を含む。アクチュエータ704は、ロック機構742(概略的に示されている)をロック解除し、第1の付勢部材740によってハウジング702を通って上向きに駆動され得るプランジャ730を解放するように作動可能である。プランジャ730の上向きの移動により、プランジャ730は移動して、皮膚貫通アセンブリ720との係合を外す。プランジャ730が、皮膚貫通アセンブリ720と係合解除されるときに、第2の付勢部材724は、皮膚貫通アセンブリ720を駆動して、皮膚貫通特徴部726が、開口部716を少なくとも部分的に通って/それに沿ってスイープして、患者の皮膚を貫通するように枢動することができる。
【0043】
しかしながら、図示の実施形態では、装置700は、開口部716上に位置付けられ、装置700内にルーメン772を形成する封止部材770(例えば、封止部材244ではなく)を含む。いくつかの実施形態では、封止部材770は、プランジャ730(例えば、プランジャ730の側壁部分734)とハウジング702(例えば、ハウジング702のベース部分710)との間に結合される。封止部材770は、屈曲することができ、及び/又は弾性である可撓性膜であり得る。したがって、プランジャ730の(例えば、矢印Bの方向での)上向きの移動は、封止部材770を伸長し、ルーメン772のボリュームを増加させることができ、それにより、ベース部分710が患者の皮膚に抗して封止されているときの使用中のルーメン772内の圧力を減少させる。
図3A~3D及び6A~6Cを参照して詳細に説明さされるように、この低い圧力は、患者の皮膚に抗して直接的又は間接的に作用して、皮膚を開口部716に向かって/その中へ引き込んで、例えば、装置700の引き込みボリュームを増加させることができる。
【0044】
図8Aは、本技術の追加の実施形態に従って構成された体液収集装置800(「装置800」)の側面断面図である。装置800は、
図8Aでは、展開前の構成にある。装置800は、
図1A~7を参照して詳細に説明された装置100及び/又は装置700とほぼ同様のいくつかの特徴部を含むことができ、かつ装置100及び/又は装置700とほぼ同様に動作することができる。例えば、図示の実施形態では、装置800は、ハウジング802、アクチュエータ804、皮膚貫通アセンブリ820、及びプランジャ830を含む。
【0045】
図示の実施形態では、ハウジング802は、ベース部分810と、ベース部分810から延在する(例えば、ベース部分210にほぼ垂直に、かつベース部分210から離れて上向きに延在する)第1の側壁部分812a及び第2の側壁部分812bとを含む。ベース部分810及び第1の側壁部分812aは一緒になって、皮膚貫通アセンブリ820及びプランジャ830が少なくとも部分的に位置付けられるルーメン814を画定する。装置800の使用中、ベース部分810の下面は、患者の皮膚(例えば、
図1Bに示される皮膚101)に抗して及び/又は隣接して位置付けられるように構成されている。開口部816は、装置800の使用中に、開口部816が患者の皮膚101に当接するように、ベース部分810を通って延在することができる。いくつかの実施形態では、
図4及び5を参照して詳細に説明されるように、開口部816は、ベース部分810内に、その上に、及び/又はそこを通って形成される1つ以上の流体チャネルに流体接続することができる。装置800の使用中、1つ以上の流体チャネルは、開口部816からリザーバ及び/又は検出部位に、体液を方向付けることができる。いくつかの実施形態では、開口部816は、装置800の使用中に、ルーメン814の中へ及び/又はそこに向かう患者の皮膚101の引き込みを容易にするように構成(例えば、成形及びサイズ決定)されている。
【0046】
図示の実施形態では、皮膚貫通アセンブリ820は、(i)第1の付勢部材824(
図8Aでは見えないため、破線で示されている)に結合された駆動部材822と、(ii)駆動部材822に結合された皮膚貫通特徴部826とを含む。図示の実施形態では、皮膚貫通特徴部826は、鋭利な切断縁827を有するブレードである。他の実施形態では、皮膚貫通特徴部826は、針、ランセット、又は患者の皮膚101を貫通するように構成された他の特徴部である。いくつかの実施形態では、第1の付勢部材824は、駆動部材822がハウジング802のルーメン814内に回転可能/枢動可能に取り付けられており、かつ枢動軸Qの周りを(例えば、矢印Cで示される方向に)枢動するように構成されているように、駆動部材822をハウジング802に結合する。例えば、第1の付勢部材824は、駆動部材822とハウジング802の第2の側壁部分812b及び/又はハウジング802の別の部分との間に接続されたねじりばね又は他の適切な付勢部材であり得る。図示の実施形態では、装置800は、第1の付勢部材824が付勢されている(例えば、巻かれている)展開前の構成で皮膚貫通アセンブリ820を保持するように構成された保持特徴部880をさらに含む。
【0047】
より具体的には、
図8Bは、ハウジング802から取り外された皮膚貫通アセンブリ820の側面図であり、
図8Cは、本技術の実施形態による、
図8Aに示されている保持特徴部880及びハウジング802のベース部分810の背面図である。
図8A~8Cを一緒に参照すると、駆動部材822は、ほぼ円形であり、ノッチ面884を含むノッチ882(例えば、切り欠き)を含む。保持特徴部880は、ほぼU字形であり得、(i)ハウジング802のベース部分810から延在する一対の脚部886(第1の脚部886a及び第2の脚部886bとして個別に識別される)と、(ii)脚部886の間に延在し、かつベース部分810の開口部816にわたってまたがるクロス部材888とを含む。
図8Aに示される展開前の構成では、クロス部材888の下面889は、駆動部材822のノッチ面884に係合/接触して、駆動部材822(及び皮膚貫通特徴部826)が、矢印Cで示される方向に、枢動軸Qの周りを枢動しないように構成されている。他の実施形態では、皮膚貫通アセンブリ820及び/又は保持特徴部880は、展開前の構成では、保持特徴部880は、皮膚貫通アセンブリ820が枢動しないように構成されているように、異なる形状、構成などを有し得る。
【0048】
図8Aを再び参照すると、図示の実施形態では、プランジャ830は、(i)アクチュエータ804と、(ii)ハウジング802のベース部分810から離れて(例えば、矢印Dで示される方向に)プランジャ830を駆動/付勢するように構成された第2の付勢部材840(例えば、圧縮ばね)とに動作可能に結合されている。例えば、プランジャ830は、(i)アクチュエータ804に結合されたベース部分832と、(ii)ベース部分832から延在する(例えば、ベース部分832にほぼ垂直に、かつベース部分832から離れて下向きに延在する)側壁部分834と、(iii)側壁部分834から離れて外向きに突出するフランジ部分835とを含むことができる。第2の付勢部材840は、フランジ部分835とハウジング802のベース部分810との間に結合することができる。
【0049】
プランジャ830は、ベース部分832から離れて下向きに延在し、かつ角度の付いた解放面837を有する突出部833(例えば、アーム、解放部分)をさらに含むことができる。
図9A~9Eを参照して以下で詳細に説明されるように、装置800の使用中、アクチュエータ804は、下向きに(例えば、矢印Eで示される方向に)押されて/押し下げられて、ハウジング802のルーメン814を通ってハウジング802のベース部分810に向かって、かつ第2の付勢部材840の付勢力に抗して、プランジャ830を駆動するように構成されている。アクチュエータ804が押し下げられると、突出部833の解放面837は、保持特徴部880(例えば、
図8Cに示されるクロス部材888)に接触し、かつ保持特徴部880を偏向させて、皮膚貫通アセンブリ820の駆動部材822との係合を外し、その結果、第1の付勢部材824が駆動部材822を駆動して、枢動軸Qの周りを枢動することができるように構成されている。いくつかの実施形態では、皮膚貫通アセンブリ820は、アクチュエータ804が押し下げられたときに、皮膚貫通アセンブリ820が係合し、ハウジング802の開口部ベース部分810に向かって、皮膚貫通アセンブリ820を駆動するように、ハウジング802のルーメン814内に並進的に取り付けられている。
【0050】
図示の実施形態では、装置800は、ハウジング802(例えば、ハウジング802の第2の側壁部分812b)及びプランジャ830に結合されており、かつ装置800内にルーメン872を形成する封止部材870をさらに含む。封止部材870は、プランジャ830の移動中に屈曲/伸長してルーメン872のボリュームを変えることができる可撓性膜であり得る。いくつかの実施形態では、装置800は、例えば、プランジャ830のベース部分832の開口部又は穴831を介して、ルーメン872に結合された弁890を含むことができる。弁890は、ルーメン872のボリュームが減少するときに(例えば、プランジャ830が矢印Eの方向に移動すると)、ルーメン872内から空気を逃がすことを可能にするが、ルーメン872のボリュームが増加すると(例えば、第2の付勢部材840が、矢印Dの方向にベース部分810から離れるように、プランジャ830及び封止部材870を駆動すると)、ルーメン872に空気が入らないようにする一方向弁であり得る。装置800の使用中、弁890は、患者の皮膚101に抗して直接的又は間接的に作用するルーメン872内の低圧領域(例えば、真空)の作成を容易にすることができる。
【0051】
装置800の様々な構成要素は、金属、プラスチック、及び/又は他の材料を含むことができる。例えば、いくつかの実施形態では、ハウジング802、アクチュエータ804、プランジャ830、駆動部材822、及び/又は装置800の他の構成要素は、3D印刷、成形(例えば、射出成形)、又は他の方法で、プラスチック材料から形成することができる。いくつかの実施形態では、装置800は、
図8Aに示される展開前の構成を有するように製造することができる。
【0052】
図9A~9Eは、本技術の追加の実施形態による、患者から体液(例えば、血液)を採取する手順の様々な段階を示す、装置800の側面断面図である。最初に
図9Aを参照すると、装置800は、最初に、
図8Aに示される展開前の構成で、患者の皮膚101に抗して置かれる。より具体的には、ハウジング802のベース部分810の下面を、開口部816が皮膚101に隣接するように、皮膚101に抗して位置付けることができる。いくつかの実施形態では、ハウジング802のベース部分810は、封止部材870によってハウジング802内に形成されたルーメン872が装置800の周りの環境から封止されるように、患者の皮膚101と封止を形成することができる。
【0053】
図9Bは、アクチュエータ804が矢印Eの方向に押し下げられて、ハウジング802のルーメン814を通ってベース部分810に向かって下向きに、プランジャ830を駆動した後の、部分的に展開された構成にある装置800を示している。いくつかの実施形態では、患者は、1本以上の指を使用して、アクチュエータ804を下向きに押すことができる。図示の実施形態では、突出部833は、保持特徴部880のクロス部材888に接触し、かつ保持特徴部880を偏向させて、皮膚貫通アセンブリ820の駆動部材822との係合を外す。より具体的には、突出部833の解放面837は、保持特徴部880を横方向に偏向させて、その結果、クロス部材888の下面889が、駆動部材822のノッチ面884ともはや係合しないようにすることができる。
図9Bにさらに示されるように、アクチュエータ804の押し下げは、封止部材870を収縮/縮小させ、封止されたルーメン872内のボリュームを低減させる。いくつかの実施形態では、アクチュエータ804が押し下げられると、空気は、弁890を通ってルーメン872から追い出される。さらに、アクチュエータ804の押し下げは、第2の付勢部材840を圧縮し、これは、次に、プランジャ830に抗して付勢力を及ぼす。他の実施形態では、アクチュエータ804の押し下げはまた、ルーメン814を部分的に通ってベース部分810に向かって(例えば、所定の距離だけ)、皮膚貫通アセンブリ820を駆動することができる。
【0054】
皮膚貫通アセンブリ820が保持特徴部880によってもはや拘束されなくなるときに、第1の付勢部材824は、駆動部材822を駆動して、枢動軸Qの周りを(例えば、矢印Cの方向に)枢動する。例えば、
図9Cは、駆動部材822の移動が、開口部816及び皮膚101に向かって/それらの中へ下向きに、皮膚貫通特徴部826を枢動させる、展開された構成にある装置800を示している。示されるように、切断縁827の全部又は一部分は、開口部816を通って移動することができ、その中に位置付けられた皮膚101に接触して切開することができる。開口部816に対する皮膚貫通アセンブリ820の位置、ならびに皮膚貫通特徴部826の相対的なサイズ及び/又は形状は、切開部のサイズを変えるために変えることができる。本技術のいくつかの態様では、駆動部材822は、保持特徴部880内から瞬間的又はほぼ瞬間的に解放され、これにより、皮膚貫通特徴部826の速度を増加させて、例えば、よりきれいな切開、患者の痛みの軽減、及び/又はより大きな引き込みボリュームを促進することができる。
【0055】
図9Dは、皮膚貫通アセンブリ820を回転させ続けた後の、後退前の構成にある装置800を示している。図示の実施形態では、第1の付勢部材824は、(i)皮膚貫通特徴部826が開口部816を越えてスイープし、もはや患者の皮膚101に接触しなくなり、(ii)皮膚貫通特徴部826がプランジャ830に接触するまで、駆動部材822に枢動軸Qの周りを駆動させている。他の実施形態では、皮膚貫通アセンブリ820は、皮膚貫通特徴部826が、後退前の構成でプランジャ830に接触せず、後退前の構成で保持特徴部880に接触し、及び/又は後退前の構成で装置800の別の部分に接触するように構成(例えば、成形及びサイズ決定)することができる。
図9Dに示されるように、皮膚101を切開すると、体液946(例えば、血液)が皮膚101から装置800の中へ、例えば、ハウジング102のルーメン814の中へ、及び/又はハウジング102のベース部分810の上面上に流れる。本技術のいくつかの態様では、皮膚貫通特徴部826の高い回転速度は、採取/収集される体液946の量を増加させることができ、一方で、手順を患者にとって比較的痛みのないものにする。
【0056】
図9Eは、第2の付勢部材840が、ハウジング802のルーメン814を通って矢印Eの方向に、プランジャ830を上向きに駆動されている、後退された構成にある装置を示している。例えば、第2の付勢部材840は、患者がアクチュエータ804を解放した後、プランジャ830を上向きに駆動することができる。プランジャ830が上向きに移動すると、封止部材870が拡張/伸長するにつれて、封止されたルーメン872内のボリュームが増加する。本技術のいくつかの態様では、弁890がルーメン872の拡張中にルーメン872の中へ空気を入れないので、ルーメン872内のボリュームを増加させると、その中に減圧(例えば、真空圧)が生成される。いくつかの実施形態では、減圧は、(例えば、
図3B~3Dに示されるように)皮膚101を少なくとも部分的に開口部816の中へ引き込むことができる。つまり、減圧は、皮膚101を開口部816の中へ及び/又はハウジング802のルーメン814の中へ偏向させることができる。代替的又は追加的に、減圧は、体液946を装置800の中へ引き込むのを助けることができる。本技術のいくつかの態様では、封止部材870及び弁890は、それによって、装置800の引き込みボリュームを増加させる。いくつかの実施形態では、装置800の引き込みボリュームは、100~1000μL(例えば、600~700μL)であり得る。本技術の別の態様では、装置800は、従来の装置と比較して、比較的短時間で体液946を引き込むように構成されている。例えば、いくつかの実施形態では、装置800は、約1分未満、約45秒未満、約30秒未満、又は約15秒未満で引き込みボリュームを収集することができる。
【0057】
いくつかの実施形態では、装置800は、使い捨て装置として構成されている。例えば、図示の実施形態では、装置800は、装置800が後退された構成にあるときのアクチュエータ804の作動が、皮膚貫通特徴部826を開口部816の中へ枢動させないように構成されている。具体的には、第1の付勢部材824は、後退された構成ではもはや付勢されておらず、したがって、開口部816に向かって皮膚貫通特徴部826を駆動することができない。
【0058】
図10は、本技術の追加の実施形態に従って構成された体液収集装置1000(「装置1000」)の側面断面図である。装置1000は、
図10では、展開前の構成にある。装置1000は、
図8A~9Eを参照して詳細に説明された装置800とほぼ同様のいくつかの特徴部を含むことができ、かつ装置800とほぼ同様に動作することができる。例えば、図示の実施形態では、装置1000は、ハウジング802、アクチュエータ804、皮膚貫通アセンブリ820、及びプランジャ830を含む。
【0059】
図示の実施形態では、装置1000は、第1の付勢部材824が付勢されている(例えば、巻かれている)展開前の構成で皮膚貫通アセンブリ820を保持するように構成された保持特徴部1080(例えば、棚部)をさらに含む。保持特徴部1080は、ハウジング802のベース部分810から延在する垂直部分1086(例えば、脚部)と、水平部分1088(例えば、クロス部材)とを含むことができる。展開前の構成では、水平部分1088は、駆動部材822のノッチ882(
図8A及び8B)と係合して、駆動部材822(及び皮膚貫通特徴部826)が、開口部816の中へ枢動しないようにする。
【0060】
図示の実施形態では、プランジャ830は、ベース部分832から離れて下向きに延在し、かつ角度の付いた解放面1037を有する突出部1033(例えば、アーム、解放部分)を含む。装置1000の使用中、アクチュエータ804は、下向きに押されて/押し下げられて、ハウジング802のルーメン814を通ってハウジング802のベース部分810に向かって、プランジャ830を駆動するように構成されている。アクチュエータ804が押し下げられると、突出部1033の解放面1037は、保持特徴部1080(例えば、水平部分1088のエッジ部分)に接触/係合し、かつ保持特徴部1080を偏向させて、皮膚貫通アセンブリ820の駆動部材822との係合を外し、その結果、第1の付勢部材824が、枢動するために駆動部材822を駆動することができるように構成されている。より具体的には、突出部1033は、保持特徴部1080を矢印Fで示される方向に偏向させて、皮膚貫通アセンブリ820の回転面から外すことができる。したがって、
図8A~9Eに示される実施形態と比較して、解放面1037は、突出部833の解放面837に対して(例えば、約90度だけ)回転される。本技術のいくつかの態様では、これは、皮膚貫通アセンブリ820の回転中に、保持特徴部1080が、皮膚貫通アセンブリ820に干渉しないようにすることを助けることができる。他の実施形態では、突出部1033は、皮膚貫通アセンブリ820に接触し、かつ皮膚貫通アセンブリ820を偏向させて、(例えば、静止した)保持特徴部1080との係合を外すように構成することができる。
【0061】
図11A及び11Bは、本技術の追加の実施形態に従ってそれぞれ構成された、展開前の構成(例えば、作動前の位置)及び展開された構成(例えば、作動位置)における体液収集装置1100(「装置1100」)の部分断面側面図である。装置1100は、
図1A~10を参照して詳細に説明された装置100、700、800、及び/若しくは1000とほぼ同様のいくつかの特徴部を含むことができ、かつ/又は装置100、700、800、及び/若しくは1000とほぼ同様に動作することができる。
図11A及び11Bを一緒に参照すると、例えば、装置1100は、ハウジング1102、アクチュエータ1104、皮膚貫通アセンブリ1120(
図11A及び11Bに断面として示されていない)、プランジャ1130、及び封止部材1170を含む。
【0062】
図示の実施形態では、ハウジング1102は、ベース部分1110と、ベース部分1110から延在する側壁部分1112とを含む。ベース部分1110及び側壁部分1112は一緒になって、皮膚貫通アセンブリ1120及びプランジャ1130が少なくとも部分的に位置付けられるルーメン1114を画定する。装置1100の使用中、ベース部分1110の下面は、患者の皮膚(例えば、
図1Bに示される皮膚101)に抗して及び/又は隣接して位置付けられるように構成されている。開口部1116は、装置1100の使用中に、開口部1116が患者の皮膚に当接するように、ベース部分1110を通って延在することができる。ハウジング1102は、側壁部分1112の周りに延在するチャネル又は溝1118をさらに画定することができる。
【0063】
図11Cは、本技術の実施形態によるハウジング1102の上面図であり、
図11Dは、
図11Cの線11Dに沿って取られたハウジング1102の断面側面図である。
図11C及び11Dを一緒に参照すると、ハウジング1102は、プランジャガイド1180と、ベース部分1110から延在する及び/又はそこに結合された皮膚貫通アセンブリマウント1184(例えば、サドル)とをさらに含む。プランジャガイド1180は、凹部1181及び開口部1183を画定する壁又は他の構造を含むことができる。皮膚貫通アセンブリマウント1184は、第1の部分1185と、第1の部分1185から離間された第2の部分1187とを含むことができる。図示の実施形態では、開口部1116は、ベース部分1110内に、その上に、及び/又はそこを通って形成される流体チャネル1150を介して、側壁を通って延在する流出チャネル1152に流体接続されている。収集リザーバ1106(明確にするために
図11Dでは省略されている)は、流体チャネル1150を介して、開口部1116から体液の流れを受け取るために、流出チャネル1152に解放可能に結合することができる。
【0064】
再び
図11A及び11Bを参照すると、装置1100は、溝1118内に少なくとも部分的に位置付けられ、ハウジング1102とアクチュエータ1104との間に動作可能に結合された第1の付勢部材1140(例えば、圧縮ばね)をさらに含むことができる。
図11Aに示される展開前の位置では、第1の付勢部材1140は、弛緩状態又は付勢されていない状態にある。装置1100を、
図11Bに示される、展開された位置に移動させるために、ユーザは、第1の付勢部材1140の付勢力に抗してベース部分1110に向かって下向きに、アクチュエータ1104を押す/押し下げることができる。いくつかの実施形態では、封止部材1170の端部分1171は、封止部材1170がルーメン1114にわたって延在し、流体的に封止するように、溝1118内でハウジング1102に固定することができる。
【0065】
図示の実施形態では、プランジャ1130は、上部部分1132、トリガ部分1134(例えば、下部部分、
図11Bでは見えない)、及び上部部分1132とトリガ部分1134との間に延在する細長い中央部分1136を含む。トリガ部分1134を、プランジャガイド1180の凹部1181内に少なくとも部分的に位置付けることができる。アクチュエータ1104の下向きの移動(例えば、押すこと)が、ベース部分1110に向かって、プランジャ1130を駆動するように、上部部分1132を、アクチュエータ1104及び封止部材1170に動作可能に結合することができる。より具体的には、アクチュエータ1104の作動は、凹部1181を通って、プランジャ1130のトリガ部分1134を駆動することができる。他の実施形態では、プランジャ1130は、他の構成(例えば、形状、寸法、カップリング)を有することができる。
【0066】
図示の実施形態では、皮膚貫通アセンブリ1120は、保持部分1121(
図11A及び11Bでは部分的に見えない)、マウント部分1123、及びハブ部分1125を有する駆動部材1122(例えば、駆動体)を含む。保持部分1121及びマウント部分1123は、各々、円形の断面形状を有することができ、保持部分1121は、マウント部分1123よりも小さい直径を有することができる。マウント部分1123は、その周りに少なくとも部分的に延在する(例えば、隣接する隆起又はフランジの対によって分離された)環状チャネル又は溝1128を画定することができる。
図11A~11Dを一緒に参照すると、駆動部材1122は、皮膚貫通アセンブリマウント1184に回転可能に結合することができる。例えば、マウント部分1123は、第1の部分1185上に/そこにわたって溝1128を位置付ける(例えば、着座させる)ことによって、皮膚貫通アセンブリマウント1184の第1の部分1185に結合することができる。いくつかの実施形態では、皮膚貫通アセンブリマウント1184の第2の部分1187は、保持部分1121と係合して、ハウジング1102に駆動部材1122をさらに固定することができる。いくつかの実施形態では、駆動部材1122は、駆動部材1122が皮膚貫通アセンブリマウント1184に回転可能/枢動可能に取り付けられるように、第2の付勢部材(
図11A及び11Bでは見えないが、
図12A~12Cに第2の付勢部材1224として示されている)を介して、ハウジング1102に回転可能に結合することができる。例えば、第2の付勢部材1224は、駆動部材1122(例えば、保持部分1121及び/又はマウント部分1123)と、側壁部分1112、第2の部分1187、及び/又はハウジング1102の別の部分との間に接続されたねじりばね又は他の適切な付勢部材であり得る。
【0067】
図示の実施形態では、マウント部分1123は、半径方向に突出する解放部材1129(例えば、タブ、バー、突出部、フィン)をさらに含む。
図11Aに示される展開前の位置では、解放部材1129は、プランジャガイド1180の開口部1183を通って、かつ凹部1181の中へ延在するように構成(例えば、成形、サイズ決定、位置付け)されている。
図12A~12Cを参照して以下でより詳細に説明されるように、解放部材1129は、展開前の位置でプランジャ1130のトリガ部分1134に係合して、駆動部材1122の回転を阻止するように構成されている。
【0068】
再び
図11A及び11Bを参照すると、皮膚貫通アセンブリ1120は、ハブ部分1125に結合された皮膚貫通特徴部1126をさらに含むことができる。図示の実施形態では、皮膚貫通特徴部1126は、鋭利な切断縁1127(
図11Bでは見えない)を有するブレードである。他の実施形態では、皮膚貫通特徴部1126は、針、ランセット(例えば、円筒形又は他の形状のランセット)、又は患者の皮膚を貫通するように構成された他の特徴部であり得る。いくつかの実施形態では、皮膚貫通アセンブリ1120は、複数の皮膚貫通特徴部(例えば、様々な切断パターンを生成するための複数のオフセットブレード)を含むことができる。図示の実施形態では、皮膚貫通特徴部1126は、柱1190及び接合部1192を介して、ハブ部分1125に固定されている。接合部1192は、溶接部、接着剤、プレス、及び/又は他の接合部を含むことができ、切断縁1127の一部分に位置付けることができる。本技術のいくつかの態様では、接合部1192を切断縁1127に位置付けることは、皮膚貫通特徴部1126が動作中に移動しないことを確保することを助けることができ、それにより、信頼性のある切断深さ及び長さが確保される。図示の実施形態では、ハブ部分1125は、切断面1193をさらに含み、皮膚貫通特徴部1126は、切断面1193を越えて突出している。装置1100の動作中、切断面1193は、患者の皮膚に当接することができる。したがって、皮膚貫通特徴部1126が切断面1193を越えて突出する距離は、皮膚貫通アセンブリ1120の最大切断深さを画定することができ、所望の切断深さに基づいて調整/選択することができる。
【0069】
図12A~12Cは、
図11Aの線12Aに沿って取られた装置1100のルーメン1114の側面断面図であり、かつ本技術の実施形態による、展開前の位置、展開中の位置、及び展開された位置にある装置1100をそれぞれ示している。最初に
図11A及び12Aを一緒に参照すると、展開前の位置では、第2の付勢部材1224は付勢された位置にあり(例えば、エネルギーを蓄える)、マウント部分1123の解放部材1129は、プランジャ1130のトリガ部分1134と係合して、第2の付勢部材1224を付勢された位置に維持することによって、皮膚貫通アセンブリ1120の回転を阻止する。装置1100を展開された位置に移動して、例えば、患者から体液を採取するために、装置1100のベース部分1110を、最初に、装置1100が展開前の位置にある状態で、患者の皮膚に抗して置くことができる。次に、ユーザは、第1の付勢部材1140の付勢力に抗して矢印F(
図11B)の方向にアクチュエータ1104を作動させる(例えば、押し下げる)ことができる。
【0070】
図11A、11B、及び12Bを一緒に参照すると、アクチュエータ1104を押し下げると、ルーメン1114を通ってベース部分1110に向かって下向きに、プランジャ1130及び封止部材1170が駆動される。プランジャ1130が下向きに移動すると、トリガ部分1134は、プランジャガイド1180の凹部1181を通って駆動される。最初に、
図12Bに示されるように、トリガ部分1134は、解放部材1129と係合し、駆動部材1122を駆動して、例えば、矢印CWで示される反時計回り方向に、第2の付勢部材1224の付勢力に抗して回転する。したがって、プランジャ1130の下向きの移動は、第2の付勢部材1224によって蓄えられるエネルギーを増加させることができる。
図11B及び12Cを一緒に参照すると、プランジャ1130を押し下げ続けると、解放部材1129は、トリガ部分1134と係合解除し(例えば、それによって滑り)、第2の付勢部材1224が駆動部材1122を駆動して、矢印Cで示される時計回りの方向に回転することを可能にする。駆動部材1122が回転すると、切断面1193を越えて延在する皮膚貫通特徴部1126の切断縁1127の一部分は、開口部1116を通って駆動され、その中/下に位置付けられた皮膚に接触して切開することができる。
【0071】
図11A及び11Bを参照し、かつ上記のように、切断面1193は、皮膚に接触し、切開部の最大サイズ(例えば、深さ、長さ)を画定することができる。いくつかの実施形態では、皮膚マウント11844の構成(例えば、高さ又は形状)を選択して、切開部のサイズをさらに変えるために、開口部1116に対して皮膚貫通アセンブリ1120を位置付けることができる。いくつかの実施形態では、例えば、装置1100は、深さ約0.5~1.5ミリメートル及び長さ約3~7ミリメートルである切開部を生成するように構成することができる。
【0072】
図3Dを参照して上記で詳細に説明された実施形態と同様に、皮膚貫通アセンブリ1120は、皮膚貫通特徴部1126が開口部1116を越えて回転し、ルーメン1114内に固定される、後退された構成に回転し続けることができる。後退された構成では、第2の付勢部材1224は、その蓄えたエネルギーの少なくとも一部分を解放し、皮膚貫通アセンブリ1120は、もはや(例えば、トリガ部分1134の解放部材1129との係合を介して)プランジャ1130に係合していない。したがって、アクチュエータ1104のその後の作動は、開口部1116から、皮膚貫通特徴部1126を押し出すことはない。
【0073】
いくつかの実施形態では、ユーザがアクチュエータ1104を解放するときに、第1の付勢部材1140は、矢印G(
図11B)の方向に上向きに、プランジャ1130、封止部材1170、及びアクチュエータ1104を駆動することができる。封止部材1170を上向きに移動させると、ルーメン1114内の封止されたボリュームを増加させることができ、それにより、切開部から流体チャネル1150の中へ体液を引き込むのを助けることができる真空圧を生成することができる。
【0074】
他の実施形態では、本技術に従って構成された体液収集装置は、(i)他の方法で、開口部を通って、ブレード若しくは他の皮膚貫通特徴部を駆動する皮膚貫通アセンブリ、かつ/又は(ii)切開部の長さ及び/若しくは深さを制御するための追加の特徴部を有することができる。例えば、
図13は、本技術の追加の実施形態による、体液収集装置のハウジング1302の一部分に結合された皮膚貫通アセンブリ1320の部分的に透過的な側面図である。ハウジング1302は、明確にするために、
図13では、部分的に透過的に示されている。いくつかの実施形態では、皮膚貫通アセンブリ1320は、(i)
図1A~12Cを参照して詳細に説明された装置100、700、800、1000、及び/若しくは1100のうちの1つ以上の中へ組み込むことができ、かつ/又は(ii)皮膚貫通アセンブリ120、720、820、1020、及び/若しくは1120とほぼ同様又は同一の特徴部を含むことができる。
【0075】
図示の実施形態では、皮膚貫通アセンブリ1320は、突出部1364を有する駆動体1322を含む。皮膚貫通特徴部1326(例えば、ブレード)は、駆動体1322に結合することができる。ハウジング1302は、トラック1362(例えば、開口部、チャネル、細長い経路)を含み/画定し、突出部1364は、突出部1364がトラック1362に沿って移動するために制限するように、トラック1362の中へ最後に部分的に延在している。トラック1362は、第1の端部分1361と第2の端部分1363との間に延在することができ、かつ皮膚貫通特徴部1326の所望の経路及び皮膚貫通特徴部1326によって作られた切開部の対応するサイズ(例えば、長さ、深さ)に対応するように選択された長さ及び形状(例えば、様々な高さ)を有することができる。図示の実施形態では、例えば、トラック1362は、隆起した中央部分1365を含む。
【0076】
いくつかの実施形態では、駆動体1322は、付勢部材1368を介して、ハウジング1302に動作可能に結合されている。図示の実施形態では、付勢部材1368は、ハウジング1302と突出部1364との間に延在するねじりばねであり、皮膚貫通アセンブリ1320は、ねじりばねが弛緩状態にある、展開された位置にある。
図14A~14Cは、本技術の実施形態による、展開前の位置、展開中の位置、及び展開された位置にそれぞれある、ハウジング1302及び皮膚貫通アセンブリ1320の側面図である。
図13~14Cを一緒に参照すると、トラック1362の第1の端部分1361は、付勢部材1368が付勢された状態にある状態で、展開前の位置で、皮膚貫通アセンブリ1320がロックされるように、展開前の位置で、突出部1364と係合するように構成(例えば、成形、サイズ決定)されたノッチ1367(例えば、保持面、保持特徴部)を含むことができる。突出部1364及び/又は皮膚貫通アセンブリ1320の別の特徴部は、アクチュエータ又は体液収集装置の他の特徴部に動作可能に結合することができ、アクチュエータを作動させて、突出部1364をノッチ1367から係合解除することができる。作動後、付勢部材1368は、トラック1362の構成(例えば、形状、サイズ、長さ)によって制御/画定された経路に沿って、皮膚貫通アセンブリ1320を駆動して、ハウジング(図示せず)の開口部を通って、皮膚貫通特徴部1326を展開して、例えば、その下に位置付けられた患者の皮膚を切開することができる。
【0077】
図示の実施形態では、例えば、皮膚貫通アセンブリ1320は、突出部1364が中央部分1365に沿って通過するときに、開口部を通って回転して、皮膚貫通特徴部1326を展開しながら、第2の端部分1363に向かって第1の端部分1361から横方向に移動する。いくつかの実施形態では、中央部分1365の構成は、皮膚貫通特徴部1326によって作られる切開部の深さを制御することができる。例えば、中央部分1365の高さを増加させると、切開部の深さを減少させることができ、一方で、逆に、中央部分1365の高さを減少させると、切開部の深さを増加させることができる。
【0078】
図15A及び15Bは、本技術の追加の実施形態に従って構成された体液収集装置のハウジング1502の一部分に結合された皮膚貫通アセンブリの1520の、それぞれ、斜視側面図及び断面側面図である。いくつかの実施形態では、皮膚貫通アセンブリ1520は、(i)
図1A~12Cを参照して詳細に説明された装置100、700、800、1000、及び/若しくは1100のうちの1つ以上の中へ組み込むことができ、かつ/又は(ii)皮膚貫通アセンブリ120、720、820、1020、1120、及び/若しくは1320とほぼ同様又は同一の特徴部を含むことができる。
【0079】
図示の実施形態では、皮膚貫通アセンブリ1520は、ハウジング1502の開口部1516の上に少なくとも部分的に位置付けられた駆動体1522を含む。皮膚貫通特徴部1526(例えば、ブレード)は、駆動体1522に結合することができる。
図15Cは、本技術の実施形態によるハウジング1502の側面断面図である。
図15A~15Cを一緒に参照すると、ハウジング1502は、第1のトラック1562a及び第2のトラック1562b(例えば、開口部、チャネル、細長い経路、総称して「トラック1562」)を含む/画定することができる。皮膚貫通アセンブリ1520の駆動体1522は、第1のトラック1562aの中へ少なくとも部分的に延在する第1の突出部1564aと、第2のトラック1562bの中へ最後に部分的に延在する第2の突出部1564b(総称して「突出部1564」)とを含むことができる。突出部1564は、トラック1562に沿って移動するために制限することができる。トラック1562は、各々、皮膚貫通特徴部1526の所望の経路及び皮膚貫通特徴部1526によって作られた切開部の対応するサイズ(例えば、長さ、深さ)に対応するように選択された構成(例えば、長さ、形状)を有することができる。例えば、トラック1562は、各々、第1の端部分1561と第2の端部分1563との間に延在し、それらの間で様々な高さを有することができる。トラック1562は、同じ又は異なる構成を有し得る。
【0080】
いくつかの実施形態では、駆動体1522は、解放部材1528(例えば、タブ又は突出部)を含み、かつ1つ以上の付勢部材1568(例えば、個別に識別される第1の付勢部材1568a及び第2の付勢部材1568b)を介して、ハウジング1502に動作可能に結合されている。図示の実施形態では、付勢部材1568は、引張ばねであり、皮膚貫通アセンブリ1520は、引張ばねが付勢された状態にある、展開前の位置にある。いくつかの実施形態では、第1の付勢部材1568aは、ハウジング1502と第1の突出部1564aにおける又はそれに近接する駆動体1522の位置との間に延在し、第2の付勢部材1568bは、ハウジング1502と第2の突出部1564bにおける又はそれに近接する駆動体1522の位置との間に延在する。他の実施形態では、駆動体1522は、単一の付勢部材、又は2つよりも多い付勢部材を介して、ハウジングに結合することができる。
【0081】
いくつかの実施形態では、第1のトラック1562aの第1の端部分1561は、付勢部材1568が付勢された状態にある状態で、展開前の位置で、皮膚貫通アセンブリ1520がロックされるように、展開前の位置で、第1の突出部1564aと係合するように構成(例えば、成形)されたノッチ1567(例えば、保持面、保持特徴部)を含むことができる。解放部材1528は、プランジャの拘束部分(例えば、
図2~3Dに示される拘束部分238)、保持特徴部(例えば、
図8A~9Eに示される保持特徴部880及び/又は
図10に示される保持特徴部1080)、及び/又はプランジャのトリガ部分(例えば、
図11A~12Cに示されるトリガ部分1134)などの体液収集装置の特徴部に解放可能に係合するように構成されている。体液収集装置を作動させて、解放部材1528を作動させて(例えば、押し下げて)、トラック1562から突出部1564をロック解除することができる。作動後、付勢部材1568は、第2の端部分1563に向かって第1の端部分1561から、トラック1562に沿って、皮膚貫通アセンブリ1520を駆動して(例えば、引っ張って)、開口部1516を通って、皮膚貫通特徴部1526を展開して、例えば、その下に位置付けられた患者の皮膚を切開することができる。
【0082】
他の実施形態では、付勢部材1568は、皮膚貫通アセンブリ1520を駆動するように構成された他のタイプの付勢部材であり得る。例えば、付勢部材1568は、トラック1562に沿って、皮膚貫通アセンブリ1520を押すように構成された圧縮ばねであり得る。
【0083】
以下の例は、本技術のいくつかの実施形態を例示するものである。
1.患者から体液を採取するための装置であって、装置は、
ベースを含むハウジングであって、ベースは、ベースを通って延在する開口部を有する、ハウジングと、
ハウジング内に少なくとも部分的に位置付けられた皮膚貫通アセンブリであって、皮膚貫通アセンブリは、皮膚貫通特徴部及び付勢部材を含む、皮膚貫通アセンブリと、
ハウジング内に少なくとも部分的に位置付けられ、かつ第1の位置から第2の位置に移動可能である、プランジャと、を備え、
第1の位置において、プランジャは、皮膚貫通アセンブリと係合して、付勢部材を、付勢された構成に維持するように構成されており、
第1の位置から第2の位置へのプランジャの移動が、プランジャを皮膚貫通アセンブリから係合解除して、付勢部材が、皮膚貫通特徴部を、ベースの開口部を少なくとも部分的に通って駆動することを可能にする、装置。
2.プランジャに動作可能に結合されたアクチュエータをさらに備え、ベースに向かう方向におけるアクチュエータの移動は、第1の位置から第2の位置に、プランジャを駆動する、実施例1に記載の装置。
3.付勢部材は、第1の付勢部材であり、アクチュエータとハウジングとの間に動作可能に結合された第2の付勢部材をさらに備え、第2の付勢部材は、プランジャを、第1の位置に付勢するように構成されている、実施例2に記載の装置。
4.第1の付勢部材は、ねじりばねであり、第2の付勢部材は、圧縮ばねである、実施例3に記載の装置。
5.プランジャは、トリガ部分を含み、皮膚貫通アセンブリは、突出部を有する駆動部材を含み、トリガ部分は、第1の位置で突出部と係合して、付勢部材を、付勢された構成に維持する、実施例1~4のいずれか1つに記載の装置。
6.第1の位置から第2の位置へのプランジャの移動は、(a)付勢部材の付勢力に抗して、トリガ部分を、突出部に抗して駆動し、次に、(b)トリガ部分を、突出部を越えて駆動して、付勢部材が、ベースの開口部を少なくとも部分的に通って、皮膚貫通特徴部を駆動することを可能にする、実施例5に記載の装置。
7.付勢部材は、第1の付勢部材であり、プランジャとハウジングとの間に動作可能に結合された第2の付勢部材をさらに備え、第2の付勢部材は、プランジャを、第1の位置から第2の位置に駆動するように構成されている、実施例1~6のいずれか1つに記載の装置。
8.第2の位置は、第1の位置よりもベースからより遠くへ離れている、実施例7に記載の装置。
9.プランジャに動作可能に結合されており、かつ第2の付勢部材を、付勢された構成に選択的に維持するように構成されている、ロック機構をさらに備える、実施例7又は実施例8に記載の装置。
10.ロック機構に動作可能に結合された解放アクチュエータをさらに備え、解放アクチュエータの作動は、ロック機構をロック解除して、第2の付勢部材が、第1の位置から第2の位置に、プランジャを駆動することを可能にする、実施例9に記載の装置。
11.ハウジングに結合されており、かつハウジング内に、封止されたボリュームを画定するように位置付けられている、可撓性封止部材をさらに備える、実施例1~10のいずれか1つに記載の装置。
12.付勢部材は、ねじりばねである、実施例1~11のいずれか1つに記載の装置。
13.皮膚貫通特徴部は、ブレードである、実施例1~12のいずれか1つに記載の装置。
14.付勢部材は、ハウジングに対して皮膚貫通特徴部を回転させるように構成されている、実施例1~13のいずれか1つに記載の装置。
15.皮膚貫通アセンブリは、駆動体をさらに含み、付勢部材は、駆動体とハウジングとの間に動作可能に結合されており、皮膚貫通特徴部は、駆動体に結合されている、実施例1~14のいずれか1つに記載の装置。
16.皮膚貫通特徴部は、切断縁を有するブレードであり、切断縁の一部分は、駆動体に直接接合されている、実施例15に記載の装置。
17.開口部にわたってハウジングのベースに結合された可撓性膜をさらに備え、第2の位置において、プランジャは、皮膚貫通アセンブリと係合解除して、付勢部材が、ベースの開口部を少なくとも部分的に通って、皮膚貫通特徴部を駆動して、可撓性膜に穴を開けることを可能にするように構成されている、実施例1~16のいずれか1つに記載の装置。
18.ハウジングに解放可能に結合されたリザーバと、
開口部からリザーバに、体液を方向付けるように構成された流体チャネルと、をさらに備える、実施例1~17のいずれか1つに記載の装置。
19.患者から体液を採取するための装置であって、装置は、
ベースを含むハウジングであって、ベースは、ベースを通って延在する開口部を有する、ハウジングと、
ハウジング内に少なくとも部分的に位置付けられた皮膚貫通アセンブリであって、皮膚貫通アセンブリは、駆動部材、駆動部材に結合されたブレード、及び付勢部材を含む、皮膚貫通アセンブリと、
ハウジングに対して移動可能であるアクチュエータと、
ハウジングに回転可能に結合されており、かつ展開前の位置を有する、プランジャと、を備え、
展開前の位置において、プランジャは、駆動部材と係合して、ブレードの回転を阻止し、
ベースに向かう方向におけるアクチュエータの移動は、プランジャを、駆動部材から係合解除して、第1の付勢部材が、ベースの開口部を少なくとも部分的に通って、ブレードを回転させることを可能にする、装置。
20.患者から体液を採取するための装置であって、装置は、
ベースを含むハウジングであって、ベースは、ベースを通って延在する開口部を有する、ハウジングと、
ハウジング内に少なくとも部分的に位置付けられた皮膚貫通アセンブリであって、皮膚貫通アセンブリは、皮膚貫通特徴部及び付勢部材を含む、皮膚貫通アセンブリと、
皮膚貫通アセンブリと係合して、付勢部材を、付勢された構成に維持するように構成された保持特徴部と、
ハウジング内に少なくとも部分的に位置付けられたプランジャであって、プランジャは、保持特徴部と係合して、保持特徴部を偏向させて、皮膚貫通アセンブリとの係合を外して、付勢部材が、ベースの開口部を少なくとも部分的に通って、皮膚貫通特徴部を駆動することを可能にするように、ハウジングを通って移動可能である、プランジャと、を備える、装置。
21.患者から体液を採取するための装置であって、装置は、
ベースを含むハウジングであって、ベースは、ベースを通って延在する開口部を有する、ハウジングと、
ハウジング内に少なくとも部分的に位置付けられた皮膚貫通アセンブリであって、皮膚貫通アセンブリは、皮膚貫通特徴部及び第1の付勢部材を含む、皮膚貫通アセンブリと、
ハウジング内に少なくとも部分的に位置付けられたプランジャと、
プランジャに結合されており、かつハウジングを通って、第1の位置から、第1の位置よりもベースから遠くへ離れている第2の位置に、プランジャを駆動するように構成されている、第2の付勢部材と、を備え、
第1の位置において、プランジャは、皮膚貫通アセンブリと係合して、第1の付勢部材を、付勢された構成に維持するように構成されており、
第1の位置から第2の位置へのプランジャの移動は、プランジャを皮膚貫通アセンブリから係合解除して、第1の付勢部材が、ベースの開口部を少なくとも部分的に通って、皮膚貫通特徴部を駆動することを可能にする、装置。
22.ハウジングとプランジャとの間に位置付けられており、かつハウジングとプランジャとの間の境界面を封止するように構成されている、封止部材をさらに備える、実施例21に記載の装置。
23.第2の付勢部材は、シーリング部材及びプランジャを、第1の位置から第2の位置に駆動して、ハウジングの少なくとも部分内に、真空圧を生成するように構成されている、実施例22に記載の装置。
24.第1の付勢部材は、ねじりばねである、実施例21~23のいずれか1つに記載の装置。
25.第2の付勢部材は、圧縮ばねである、実施例21~24のいずれか1つに記載の装置。
26.皮膚貫通特徴部は、ブレードである、実施例21~25のいずれか1つに記載の装置。
27.第1の付勢部材は、皮膚貫通特徴部を回転させるように構成されている、実施例21~26のいずれか1つに記載の装置。
28.皮膚貫通アセンブリは、駆動体をさらに含み、第1の付勢部材は、駆動体とハウジングとの間に結合されており、皮膚貫通特徴部は、駆動体に結合されている、実施例21~27のいずれか1つに記載の装置。
29.皮膚貫通アセンブリは、解放部材をさらに含み、プランジャは、拘束部分を含み、拘束部分は、プランジャが、第1の位置にあるときに、解放部材と係合して、第1の付勢部材を、付勢された構成に維持するように構成されている、実施例21~28のいずれか1つに記載の装置。
30.プランジャは、上部部分を含み、拘束部分は、ハウジングのベースに向かって、上部部分から下向きに突出している、実施例29に記載の装置。
31.プランジャは、ハウジングのベースに向かって、上部部分から下向きに突出する側壁部分を含み、側壁部分及び拘束部分は、それらの間にチャネルを画定し、解放部材は、プランジャが、第1の位置にあるときに、チャネル内に拘束される、実施例29に記載の装置。
32.開口部にわたってハウジングのベースに結合された可撓性膜をさらに備え、第2の位置において、プランジャは、皮膚貫通アセンブリと係合解除して、第1の付勢部材が、ベースの開口部を少なくとも部分的に通って、皮膚貫通特徴部を駆動して、可撓性膜に穴を開けることを可能にするように構成されている、任意の1つの実施例21~31に記載の装置。
33.プランジャに動作可能に結合されており、かつ第2の付勢部材を、付勢された構成に選択的に維持するように構成されている、ロック機構をさらに備える、実施例21~32のいずれか1つに記載の装置。
34.ロック機構に動作可能に結合された解放アクチュエータをさらに備え、解放アクチュエータの作動が、ロック機構をロック解除して、第2の付勢部材が、プランジャを、ハウジングを通って、第1の位置から第2の位置に駆動することを可能にする、実施例33に記載の装置。
35.実施例21~34のいずれか1つに記載の装置であって、
ハウジングに解放可能に結合されたリザーバと、
開口部からリザーバに、体液を方向付けるように構成された流体チャネルと、をさらに備える、実施例21~34のいずれか1つに記載の装置。
【0084】
本技術の実施形態の上記の詳細な説明は、網羅的であること、又は本技術を上記で開示された詳細な形態に限定することを意図していない。技術の特定の実施形態及び技術の例を例示の目的で上に説明したが、当業者が認識するように、技術の範囲内で様々な同等の変更が可能である。例えば、ステップは所与の順序で提示されているが、代替の実施形態は、異なる順序でステップを実行することができる。本明細書で説明される様々な実施形態はまた、さらなる実施形態を提供するために組み合わされてもよい。
【0085】
上記から、技術の特定の実施形態が例示の目的により本明細書で説明されてきたが、周知の構造及び機能は、技術の実施形態の説明を不必要に不明瞭にすることを避けるために、詳細に示されていないか、又は説明されていない。文脈が許す場合、単数又は複数の用語は、それぞれ複数又は単数の用語も含み得る。
【0086】
さらに、「又は(or)」という用語は、2つ以上の項目のリストに関して他の項目から除外される単一の項目のみを意味するように明確に限定されていない限り、そのようなリストでの「又は」の使用は、(a)リスト内の単一の項目、(b)リスト内の全ての項目、又は(c)リスト内の項目の任意の組み合わせを含むものとして解釈される。さらに、「備える(comprising)」という用語は、同じ機能及び/又は他の機能の追加のタイプの任意のより多くの数が排除されないように、少なくとも列挙された機能を含むことを意味するために全体を通して使用される。特定の実施形態が例示を目的として本明細書で説明されたが、本技術から逸脱することなく様々な修正が行われ得ることも理解されよう。さらに、本技術のいくつかの実施形態に関連する利点がそれらの実施形態の文脈において説明されているが、他の実施形態は、このような利点を示すこともでき、全ての実施形態が、本技術の範囲内に収まるために必ずしもこのような利点を示す必要がある訳ではない。したがって、本開示及び関連する技術は、本明細書において明示的に示されていないか、又は説明されていない他の実施形態を包含することができる。
【手続補正書】
【提出日】2024-10-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
患者から体液を採取するための装置であって、前記装置は、
ベースを含むハウジングであって、前記ベースは、前記ベースを通って延在する開口部を有する、ハウジングと、
前記ハウジング内に少なくとも部分的に位置付けられた皮膚貫通アセンブリであって、前記皮膚貫通アセンブリは、ブレード及び第1のばねを含む、皮膚貫通アセンブリと、
前記ハウジング内に少なくとも部分的に位置付けられ、かつ第1の位置から第2の位置に移動可能である、細長い部材と、
前記細長い部材に動作可能に結合され、前記細長い部材を第1の位置から第2の位置に移動させるように構成されたアクチュエータと、
前記アクチュエータと前記ハウジングとの間に動作可能に結合され、前記ハウジング内に位置付けられた第2のばねであって、前記ベースから離れ且つ前記ベースに直交する方向において、前記細長い部材に対して付勢力を加えて、前記細長い部材を前記第1の位置に向かって付勢するように構成されている前記第2のばねと、を備え、
前記第1の位置において、前記細長い部材は、前記皮膚貫通アセンブリと係合して、前記第1のばねを、付勢された構成に維持するように構成されており、
前記第1の位置から前記第2の位置への前記細長い部材の移動は、前記細長い部材を前記皮膚貫通アセンブリから係合解除して、前記第1のばねが、前記ベースの前記開口部を少なくとも部分的に通って、前記ブレードを駆動することを可能にする、装置。
【請求項2】
前記ベースに向かう方向における前記アクチュエータの移動は、前記第1の位置から前記第2の位置に、前記細長い部材を駆動する、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記第1のばねは、ねじりばねであり、前記第2のばねは、圧縮ばねである、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記細長い部材は、トリガ部分を含み、前記皮膚貫通アセンブリは、突出部を有する駆動部材を含み、前記トリガ部分は、前記第1の位置で前記突出部と係合して、前記第1のばねを、前記付勢された構成に維持する、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記第1の位置から前記第2の位置への前記細長い部材の移動は、(a)前記第1のばねの付勢力に抗して、前記トリガ部分を、前記突出部に抗して駆動し、次に、(b)前記トリガ部分を、前記突出部を越えて駆動して、前記第1のばねが、前記ベースの前記開口部を少なくとも部分的に通って、前記ブレードを駆動することを可能にする、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
患者から体液を採取するための装置であって、前記装置は、
ベースを含むハウジングであって、前記ベースは、前記ベースを通って延在する開口部を有する、ハウジングと、
前記ハウジング内に少なくとも部分的に位置付けられた皮膚貫通アセンブリであって、前記皮膚貫通アセンブリは、ブレード及び第1のばねを含む、皮膚貫通アセンブリと、
前記ハウジング内に少なくとも部分的に位置付けられ、かつ第1の位置から第2の位置に移動可能である、細長い部材であって、
前記第1の位置において、前記細長い部材は、前記皮膚貫通アセンブリと係合して、前記第1のばねを、付勢された構成に維持するように構成されており、
前記第1の位置から前記第2の位置への前記細長い部材の移動は、前記細長い部材を前記皮膚貫通アセンブリから係合解除して、前記第1のばねが、前記ベースの前記開口部を少なくとも部分的に通って、前記ブレードを駆動することを可能にする、前記細長い部材と、
前記細長い部材と前記ハウジングとの間に動作可能に結合された第2のばねであって、前記第1の位置から前記第2の位置に、前記細長い部材を駆動するように構成されている前記第2のばねと、
を備える装置。
【請求項7】
前記第2の位置は、前記第1の位置よりも前記ベースから遠くへ離れている、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記細長い部材に動作可能に結合されており、かつ前記第2のばねを、付勢された構成に選択的に維持するように構成されている、ロック機構をさらに備える、請求項6に記載の装置。
【請求項9】
前記ロック機構に動作可能に結合された解放アクチュエータをさらに備え、前記解放アクチュエータの作動は、前記ロック機構をロック解除して、前記第2のばねが、前記第1の位置から前記第2の位置に、前記細長い部材を駆動することを可能にする、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記ハウジングに結合されており、かつ前記ハウジング内に、封止されたボリュームを画定するように位置付けられている、可撓性封止部材をさらに備える、請求項1に記載の装置。
【請求項11】
前記第1のばねは、ねじりばねである、請求項1に記載の装置。
【請求項12】
前記第1のばねは、前記ハウジングに対して前記ブレードを回転させるように構成されている、請求項1に記載の装置。
【請求項13】
前記皮膚貫通アセンブリは、駆動体をさらに含み、前記第1のばねは、前記駆動体と前記ハウジングとの間に動作可能に結合されており、前記ブレードは、前記駆動体に結合されている、請求項1に記載の装置。
【請求項14】
前記ブレードは、切断縁を有し、前記切断縁の一部分は、前記駆動体に直接接合されている、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
患者から体液を採取するための装置であって、前記装置は、
ベースを含むハウジングであって、前記ベースは、前記ベースを通って延在する開口部を有する、ハウジングと、
前記ハウジング内に少なくとも部分的に位置付けられた皮膚貫通アセンブリであって、前記皮膚貫通アセンブリは、ブレード及びばねを含む、皮膚貫通アセンブリと、
前記ハウジング内に少なくとも部分的に位置付けられ、かつ第1の位置から第2の位置に移動可能である、細長い部材であって、
前記第1の位置において、前記細長い部材は、前記皮膚貫通アセンブリと係合して、前記ばねを、付勢された構成に維持するように構成されており、
前記第1の位置から前記第2の位置への前記細長い部材の移動は、前記細長い部材を前記皮膚貫通アセンブリから係合解除して、前記ばねが、前記ベースの前記開口部を少なくとも部分的に通って、前記ブレードを駆動することを可能にする、前記細長い部材と、
前記開口部にわたって前記ハウジングの前記ベースに結合された可撓性膜と、備え、
前記第2の位置において、前記細長い部材は、前記皮膚貫通アセンブリと係合解除して、前記ばねが、前記ベースの前記開口部を少なくとも部分的に通って、前記ブレードを駆動して、前記可撓性膜に穿孔することを可能にするように構成されている、装置。
【請求項16】
前記ハウジングに解放可能に結合されたリザーバと、
前記開口部から前記リザーバに、体液を方向付けるように構成された流体チャネルと、をさらに備える、請求項15に記載の装置。
【請求項17】
患者から体液を採取するための装置であって、前記装置は、
ベースを含むハウジングであって、前記ベースは、前記ベースを通って延在する開口部を有する、ハウジングと、
前記ハウジング内に少なくとも部分的に位置付けられた皮膚貫通アセンブリであって、前記皮膚貫通アセンブリは、駆動部材、前記駆動部材に結合されたブレード、及びばねを含む、皮膚貫通アセンブリと、
前記ハウジングに対して移動可能であるアクチュエータと、
前記ハウジングに回転可能に結合されており、かつ展開前の位置を有する、細長い部材と、を備え、
前記展開前の位置において、前記細長い部材は、前記駆動部材と係合して、前記ブレードの回転を阻止し、
前記ベースに向かう方向における前記アクチュエータの移動は、前記細長い部材を、前記駆動部材から係合解除して、前記ばねが、前記ベースの前記開口部を少なくとも部分的に通って、前記ブレードを回転させることを可能にする、装置。
【請求項18】
患者から体液を採取するための装置であって、前記装置は、
ベースを含むハウジングであって、前記ベースは、前記ベースを通って延在する開口部を有する、ハウジングと、
前記ハウジング内に少なくとも部分的に位置付けられた皮膚貫通アセンブリであって、前記皮膚貫通アセンブリは、ブレード及びばねを含む、皮膚貫通アセンブリと、
前記皮膚貫通アセンブリと係合して、前記ばねを、付勢された構成に維持するように構成された保持特徴部と、
前記ハウジング内に少なくとも部分的に位置付けられた細長い部材であって、前記細長い部材は、前記保持特徴部と係合して、前記保持特徴部を偏向させて、前記皮膚貫通アセンブリとの係合を外して、前記ばねが、前記ベースの前記開口部を少なくとも部分的に通って、前記ブレードを駆動することを可能にするように、前記ハウジングを通って移動可能である、細長い部材と、を備える、装置。
【外国語明細書】